JP2006186887A - プログラム、情報記憶媒体、画像圧縮システム及び画像圧縮方法 - Google Patents

プログラム、情報記憶媒体、画像圧縮システム及び画像圧縮方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エンコードに必要な計算量やメモリ容量が少なくて済むと同時にブロックノイズやモスキートノイズ等を発生することのない、従来とは異なる画像圧縮を実現すること。
【解決手段】一連の複数の画像の画像データを圧縮するためのプログラムであって、一連の複数の画像について、各画像の対応する画素値又は画素の成分値であるサンプリングデータを一連の画像の並びに対応させて並べたデータストリームについて、圧縮を行う手段と、前記各データストリームについて、圧縮されたデータを画素の位置情報に関連づけて蓄積する手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【選択図】 図12

Description

本発明は、プログラム、情報記憶媒体、画像圧縮システム及び画像圧縮方法に関する。
動画像や静止画像を圧縮する方法としては、従来よりMPEG等が知られている。
J. Jain and A. Jain. Displacement measurement and its application in interframe image coding. In Transactions on Communications, volume COM-29. IEEE, December 1981.
しかしMPEG等では、画像を8×8の画素ブロックに分割し、各画素ブロック毎に周波数変換(直交変換+量子化)を行うので、画素の位置情報が損失し、結果としてブロックノイズやモスキートノイズが発生するという問題点があった。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、デコードに必要な計算量やメモリ容量が少なくて済むと同時にブロックノイズやモスキートノイズ等を発生することのない、従来とは異なる画像圧縮を実現するためのプログラム、情報記憶媒体、画像圧縮システム及び画像圧縮方法を提供することである。
(1)本発明は、
一連の複数の画像の画像データを圧縮するためのプログラムであって、
一連の複数の画像について、各画像の対応する位置における画素値又は画素の成分値であるサンプリングデータを一連の画像の並びに対応させて並べたデータストリームについて、キーデータを抽出するキーデータ抽出手段と、
前記各データストリームについて、キーデータとして抽出されたサンプリングデータを圧縮データとして蓄積する手段と、
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
また本発明は、上記各手段を含むデータ圧縮システムに関係する。また本発明は、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、上記各手段としてコンピュータを機能させるプログラムを記憶(記録)した情報記憶媒体に関係する。
また本発明は、一連の複数の画像の画像データを圧縮するための画像圧縮方法であって、
一連の複数の画像について、各画像の対応する位置における画素値又は画素の成分値であるサンプリングデータを一連の画像の並びに対応させて並べたデータストリームについて、キーデータを抽出するステップと、
前記各データストリームについて、キーデータとして抽出されたサンプリングデータを圧縮データとして蓄積するステップと、
を含むことを特徴とする画像圧縮方法に関係する。
一連の複数の画像データとは、例えば時系列に取得された第1の画像、第2の画像、・・・第nの画像を含む複数の画像データであり、例えばカメラ等で実写された動画像でもよいし、アニメやリアルタイム画像生成により生成された一連の画像でもよい。
画素値とは、例えばRGB値やYUV値等の各画素毎に与えられたデータである。各画素値が複数の成分で構成される場合には、対応する画素の成分単位でデータストリームを構成するようにしてもよい。例えば各画素がRGB成分を有する場合には、R成分、G成分、B成分の値でもよいし、例えば各画素がYUV成分を有する場合には、Y成分、U成分、V成分の値でもよい。
また画素値は例えば整数値(RGB値等)をとる場合でもよいし、実数値をとる場合(例えば色空間変換を行った場合等)でもよい。
またデータストリームのサンプリングデータは一連の画像の並びに対応させて並んでおり、一連の画像が時系列に並んだものであれば、データストリームは各画素の画素値又は各画素の画素の成分値が時系列に並んだものである。
本発明によれば、複数の画像の各画素値又は各画素の各成分値を一連の画像の並びに対応させて並べたデータストリームについて、キーデータを抽出し、圧縮データとして蓄積する。
ここで前記各データストリームについて、圧縮されたデータを画素の位置情報に関連づけて蓄積するようにしてもよい。
このように本発明では一連に(例えば時系列に)取得された複数の画像について、一連の並びの方向に(例えば時間軸方向に)圧縮を行うので、MPEG等のように1つの画像を8×8の画素ブロックに分割し、各画素ブロック毎に周波数変換(直交変換+量子化)を行う場合のように画素の位置情報が損失しない。したがってブロックノイズやモスキートノイズが発生しないという効果を有する。
なお前記圧縮データを、前記圧縮データから求めたスプライン関数を用いて復元するようにしてもよい。
(2)本発明は、
一連の複数の画像の画像データを圧縮するためのプログラムであって、
一連の複数の画像について、各画像の対応する位置における画素値又は画素の成分値であるサンプリングデータを一連の画像の並びに対応させて並べたデータストリームについて、圧縮を行う手段と、
前記各データストリームについて、圧縮されたデータを画素の位置情報に関連づけて蓄積する手段と、
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
また本発明は、上記各手段を含むデータ圧縮システムに関係する。また本発明は、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、上記各手段としてコンピュータを機能させるプログラムを記憶(記録)した情報記憶媒体に関係する。
又は本発明は、一連の複数の画像の画像データを圧縮するための画像圧縮方法であって、
一連の複数の画像について、各画像の対応する位置における画素値又は画素の成分値であるサンプリングデータを一連の画像の並びに対応させて並べたデータストリームについて、圧縮を行うステップと、
前記各データストリームについて、圧縮されたデータを画素の位置情報に関連づけて蓄積するステップと、
を含むことを特徴とする画像圧縮方法に関係する。
一連の複数の画像データとは、例えば時系列に取得された第1の画像、第2の画像、・・・第nの画像を含む複数の画像データであり、例えばカメラ等で実写された動画像でもよいし、アニメやリアルタイム画像生成により生成された一連の画像でもよい。
画素値とは、例えばRGB値やYUV値等の各画素毎に与えられたデータである。各画素値が複数の成分で構成される場合には、対応する画素の成分単位でデータストリームを構成するようにしてもよい。例えば各画素がRGB成分を有する場合には、R成分、G成分、B成分の値でもよいし、例えば各画素がYUV成分を有する場合には、Y成分、U成分、V成分の値でもよい。
また画素値は例えば整数値(RGB値等)をとる場合でもよいし、実数値をとる場合(例えば色空間変換を行った場合等)でもよい。
またデータストリームのサンプリングデータは一連の画像の並びに対応させて並んでおり、一連の画像が時系列に並んだものであれば、データストリームは各画素の画素値又は各画素の画素の成分値が時系列に並んだものである。
本発明によれば、複数の画像の各画素値又は各画素の各成分値を一連の画像の並びに対応させて並べたデータストリームについて、一定の規則で圧縮を行い、圧縮されたデータを画素の位置情報に関連づけて蓄積する。
ここでの圧縮は、例えば特開2000-106529「サンプリングデータ圧縮システムおよびデータ圧縮方法」でもよいし、「Wavelet変換を用いた圧縮」でもよいし、その他の圧縮方法でもよい。
このように本発明では一連に(例えば時系列に)取得された複数の画像について、一連の並びの方向に(例えば時間軸方向に)圧縮を行うので、MPEG等のように1つの画像を8×8の画素ブロックに分割し、各画素ブロック毎に周波数変換(直交変換+量子化)を行う場合のように画素の位置情報が損失しない。従ってブロックノイズやモスキートノイズが発生しないという効果を有する。
なお前記圧縮データを、前記圧縮データから求めたスプライン関数を用いて復元するようにしてもよい。
(3)本発明のプログラム、情報記憶媒体、画像圧縮システム、画像圧縮方法において、
前記キーデータ抽出手段は、
前記データストリームを構成するサンプリングデータの差分商を求める手段と、
求めた差分商としきい値とを比較し、比較結果に基づきその差分商に対応するサンプリングデータを抽出する手段とを含むことを特徴とする。
ここにおいて、比較した結果が大きい場合、さらに、まえに記憶したサンプリングデータとの間隔が他のしきい値より大きいか比較する手段を備え、他のしきい値と比較した結果が大きい場合に圧縮データとして記憶するようにしてもよい。
また前記差分商を求める手段は、高階の差分商を求めるようにしてもよい。
また上記いずれかのデータ圧縮プログラムにより圧縮された前記圧縮データを、前記圧縮データから求めたスプライン関数を用いて復元するようにしてもよい。
また複数のサンプリングデータを圧縮する場合には、複数のサンプリングデータの差分商を求め、求めた差分商と、しきい値とを比較し、比較した結果が大きい場合、その差分商に対応するサンプリングデータを圧縮データとして記憶するようにしてもよい。
また比較した結果が大きい場合、さらに、まえに記憶したサンプリングデータとの間隔が他のしきい値より大きいか比較し、他のしきい値と比較した結果が大きい場合、圧縮データとして記憶するようにしてもよい。
また圧縮された前記圧縮データを、前記圧縮データから求めたスプライン関数を用いて復元するようにしてもよい。
(4)本発明のプログラム、情報記憶媒体、画像圧縮システム、画像圧縮方法において、
前記キーデータ抽出手段は、
データストリームを構成するサンプリングデータyiとyi+1のデータ間を、補間するための補間関数Si(x)の情報を求める補間関数演算手段と、
前記補間関数Si(x)に基づき、サンプリングデータyiに対応した差分パラメータkiを求める差分パラメータ演算手段と、
iに対応した差分パラメータkiに基づき、yiをキーデータとして選択するか否か判断してキーデータを選択するキーデータ選択手段と、
を含むことを特徴とする。
ここにおいてサンプリングデータyi(i=0,1,2、・・・)とは離散データである。
キーデータとは、間引きデータ圧縮を行う際に間引かないデータのことであり、圧縮されたデータを復元する場合には、キーデータに基づき、補間曲線の情報等を用いて間引いたデータを復元する。
本発明によれば、ベタのサンプリングデータ間(本来ならデータのない区間)についてあえて補間関数を考えて、yiとyi+1間の補間関数Si(x)を求め、Si(x)に基づきyiに対応した差分パラメータkiを求める。そしてyiに対応した差分パラメータkiに基づき、yiをキーデータとして選択するか否か判断してキーデータを選択することができるため、サンプリングデータからキーデータを選択する作業を自動化することができる。
また前記差分パラメータ演算手段は、
補間関数Si(x)の係数の値に基づき差分パラメータkiを求めるようにしてもよい。
例えば補間関数をn次スプライン関数で与える場合、補間関数は、Si(x)=ani(x−xin +・・・+a1i(x−xi)+a0iで与えられるため最高次の係数aniに基づき差分パラメータkiを求めるようにしてもよい。
また前記差分パラメータ演算手段は、
i-1からyiの間を補間するための第1の補間関数Siー1(x)と、yiとyi+1の間を補間するための第2の補間関数Si(x)に基づき、サンプリングデータyiに対応した差分パラメータkiを求めるようにしてもよい。
本発明によれば、ベタのサンプリングデータ間(本来ならデータのない区間)についてあえて補間関数を考えて、yiの前後の第1の補間関数Si(x)と第2のSi+1(x)に基づきyiのに対応した差分パラメータkiを求める。そしてyiに対応した差分パラメータkiに基づき、yiをキーデータとして選択するか否か判断してキーデータを選択することができるため、サンプリングデータからキーデータを選択する作業を自動化することができる。
また前記差分パラメータ演算手段は、
第1の補間関数Siー1(x)と第2の補間関数Si(x)に基づき差関数Fi(x)を設定し、差関数Fi(x)に基づき差分パラメータkiを求めるようにしてもよい。
ここにおいて差関数Fi(x)は、第1の補間関数Siー1(x)と第2の補間関数Si(x)の差に基づき設定されるものでも良いし、下記のような関数として設定されるものでもよい。
Figure 2006186887
また前記差分パラメータ演算手段は、
前記差関数Fi(x)を、第1の補間関数Siー1(x)と第2の補間関数Si(x)の差として与えられる関数として設定し、当該差関数Fi(x)の係数の値に基づき差分パラメータkiを求めるようにしてもよい。
例えばn次スプライン関数の場合、差関数はFi(x)=li(x−xinで与えられるのでliに基づき差分パラメータkiを求めるようにしてもよい。
また前記差分パラメータ演算手段は、
前記差関数Fi(x)を、第1の補間関数Siー1(x)と第2の補間関数Si(x)の差として与えられる関数として設定し、当該差関数Fi(x)の積分値を求め、求めた積分値に基づき差分パラメータkiを求めるようにしてもよい。
例えばxi、xi+1によって定まる小区間における関数Si(x)と関数Si+1(x)によって定まる領域の面積に基づき差分パラメータkiを求めるようにしてもよい。
ここにおいて差関数Fi(x)は、第1の補間関数Siー1(x)と第2の補間関数Si(x)の差に基づき設定されるものでも良いし、下記のような関数として設定されるものでもよい。
Figure 2006186887
また前記キーデータ選択手段は、
差分パラメータに基づき、しきい値を決定し、
前記差分パラメータkiと当該しきい値を比較して、比較結果に基づきキーデータとなるサンプリングデータを選択するようにしてもよい。
また前記キーデータ選択手段は、
所定のしきい値と前記差分パラメータkiとを比較して、比較結果に基づきキーデータとなるサンプリングデータを選択するようにしてもよい。
また前記各補間関数Si(x)をスプライン関数で設定するようにしてもよい。
実用上は3次スプライン関数であることが多い。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて説明する。
なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を何ら限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.第1の実施の形態
図1は本実施の形態の画像圧縮の概念について説明するための図である。
G1、G2、G3、・・・Gnは一連の複数の画像(時系列に取得された複数の画像)であり、たとえば、カメラ等の撮像手段で撮影された一連の画像(映像)でもよいし、アニメやリアルタイム画像生成により生成された一連の画像でもよい。
10は、圧縮対象となる第1の画像G1〜第nの画像Gnの複数の画像について、各画像の対応する位置における画素列P1,P2、P3、・・・・、Pnである。
12は当該画素列の赤(r)成分値r1,r2,r3,・・・、rnであるサンプリングデータを一連の画像の並びに対応させて並べた(時系列に並べた)データストリームである。
14は当該画素列の緑(g)成分値g1,g2,g3,・・・、gnであるサンプリングデータを一連の画像の並びに対応させて並べた(時系列に並べた)データストリームである。
16は当該画素列の青(b)成分値b1,b2,b3,・・・、bnであるサンプリングデータを一連の画像の並びに対応させて並べた(時系列に並べた)データストリームである。
なおここでは各画素がRGB成分を有する場合を例にとり説明するが、これに限られない。たとえば各画素がYUV成分を有する場合にY成分、U成分、V成分毎にデータストリームを形成するようにしてもよい。また各画素単位の画素値でデータストリームを形成するようにしてもよい。
本実施の形態では、サンプリングデータを一連の画像の並びに対応させて並べた(時系列に並べた)データストリームについて、キーデータを抽出し、各データストリームについて、キーデータとして抽出されたサンプリングデータを圧縮データとして蓄積する。
本実施の形態の画像圧縮によれば、MPEG等のように画像を8×8の画素ブロックに分割し、各画素ブロック毎に周波数変換(直交変換+量子化)を行う場合のようにブロックノイズやモスキートノイズが発生しないという効果を有する。
図2は本実施の形態のデータストリームのサンプリングデータについて説明するための図である。
50は、時系列に取得された第1の画像G1、第2の画像G2、・・・、第nの画像Gnの所与の画素PのR成分、G成分、B成分のデータストリームのサンプリングデータを時系列に並べたグラフであり、横軸tは時間軸である。
60は、所与の画素PのR成分のデータストリームのサンプリングデータを時系列に並べた関数である。
70は、所与の画素PのG成分のデータストリームのサンプリングデータを時系列に並べた関数である。
80は、所与の画素PのB成分のデータストリームのサンプリングデータを時系列に並べた関数である。
本実施の形態では、一連の画像(映像)のすべての画素について色成分に分解し、時間軸に対し時系列に配置する。R成分、G成分、B成分は、整数値を取る離散データであるため関数60、70、80は階段関数となっている。
図3(A)(B)(C)(D)は、本実施の形態により圧縮されたデータを復元するために用いているスプライン関数の特性について説明するための図である。
図3(A)の点A,点B,点Cを通る3次スプライン曲線210をf(x)とすると、例えばスプライン関数が通っている点Bに関して、1階の導関数df(x)/dx(図3(B)参照)に対する点B′、および、2階の導関数d2 f(x)/dx2 (図3(c)参照)に対応する点B″において、スプライン関数の性質から連続である。しかし、3階の導関数d3 f(x)/dx3 に関する点B″′においては不連続となる(図3(D)参照)。
本実施の形態では3次スプライン関数がこの3階の導関数において不連続となることを用いて、記憶すべきキーデータを定めている。
例えば図2の関数60において、時刻t0,t1,t2,・・におけるR成分を、例えば、x=x0 ,x1 ,x2 ,x3 ,x4 ,・・でサンプリングする。
このようなサンプリングされた点により表される関数f(x)を近似するスプライン関数を得るための最適なサンプリング点を抽出することができれば、記憶すべきサンプリングデータを少なくする(圧縮する)ことができる。
このような離散値からなるデータに対しては、微分を計算できないので、本実施の形態においては差分商を計算する。サンプリング点x=x0 ,x1 ,x2 ,x3 に対する1階の差分商Δf(x)は、以下の式で表すことができる。
Δf(x0 )=(f(x1 )−f(x0 ))/(x1 −x0 )
Δf(x1 )=(f(x2 )−f(x1 ))/(x2 −x1 )
Δf(x2 )=(f(x3 )−f(x2 ))/(x3 −x2 )
またサンプリング点x=x0 ,x1 に対する2階の差分商Δ2 f(x)は、以下の式で表すことができる。
Δ2 f(x0 )=(Δf(x1 )−Δ(x0 ))/(x2 −x0 )
Δ2 f(x1 )=(Δf(x2 )−Δ(x1 ))/(x3 −x1 )
サンプリング点x=x0 に対する3階の差分商Δ3 f(x)は、以下の式で表すことができる。
Δ3 f(x0 )=(Δ2 f(x1 )−Δ2 f(x0 ))/(x3 −x0 )
このようにして、3階の差分商を各点について計算する。
上述のように、3次スプライン関数は、3階の微分で不連続となることにより、計算した3階の差分商の値において、ある定められた値εを越えたとき、その点のデータをキーデータとして登録する。このキーデータに基づいて、スプライン関数を求めることにより、元のサンプリングデータを表す関数f(x)に近似する関数を復元することができる。
複数の点(x,y=f(x))が与えられたとき、その複数の点を通るスプライン関数は、既存の手法を用いることができる。このようにして求めたキーデータは、εを適切にさだめることにより、y=f(x)として表される曲線を近似するために必要なスプライン関数を求めるために最適なものとなる。
f(x)の3階の差分商の値からどのようにして、キーデータを求めるかを説明したのが図4である。図4において、上述のように計算して、f(x)に対する離散値のデータから各点に対応する3階の差分商Δ3 f(x)の値(P1 ,P2 ,P3 、・・・Pi-1 ,Pi )をもとめ、それがεを越える値(Pi )に対応する点のサンプリングデータをキーデータとする。
また、図5(A)のように、xの変化に対して十分離れずに密な状態でキーデータがとられる場合、図5(B)のように、予め定めたδだけ離れた点に対応するものをキーデータとして抽出するようにする。例えば、f(x)に対する3階の差分商のグラフである図6においては、x1でε以上になったとしてキーデータがとられた場合、次にキーデータとして取られるのは、ε以上となるx4, x5の両点ではなく、x1からδ以上離れたε以上となるx5の点である。
このように、サンプリングデータの差分商データに対して、しきい値εとδの双方用いて記憶すべきキーデータを決定することにより、より圧縮率がよいキーデータを得ることができる。
上述の説明では、3次のスプライン関数を用いて復元することを前提に、3階の差分商を求める例で説明した。しかし、求める差分商はこれに限らず、復元に用いるスプライン関数に応じた高階の差分商を求めてもよい。したがって、例えば、2次のスプライン関数を用いるときは、2階の差分商を求めてもよい。
なお復元に用いる関数はスプライン関数以外(たとえば線形補間など)でも構わない。
次に図7から図10を用いて、本実施の形態の画像データ圧縮処理の一例について説明する。
図7は、時系列に取得された第1の画像、第2の画像、・・・第nの画像の複数の画像の対応する所与の画素(同じ位置座標を有する画素)のR成分R(n)、G成分G(n)、B成分B(n)値を示した表である。
図8は図7の画素のR成分のデータストリームのサンプリングデータについてキーフレームの抽出手法について説明するための図である。
310は時系列に取得された画素の属する画像のフレーム番号であり、320は各フレームの所与の画素のR成分の値である。
また330は次フレームの対応成分との一階差分商R’(n)であり、340は前フレームの一階差分商との二階差分商R”(n)であり、以下の式で求められる。
R’(n)=R(n+1)−R(n)
R”(n)={R’(n)−R’(n−1)}/2
また350は、一階差分商に対するしきい値(t1)が20又は二階差分商に対するしきい値(t2)が15の場合(第1のケース)にキーデータとして選択されるか否かについて判断結果を示している。
360は、一階差分商に対するしきい値(t1)が20又は二階差分商に対するしきい値(t2)が10の場合(第2のケース)にキーデータとして選択されるか否かについて判断結果を示している。
370は、一階差分商に対するしきい値(t1)が15又は二階差分商に対するしきい値(t2)が10の場合(第3のケース)にキーデータとして選択されるか否かについて判断結果を示している。
図9は、第1のケースにおける圧縮前のデータと圧縮後の補間結果について示したグラフである。
430−1、430−2、・・、430−nはnフレーム目におけるR成分R(n)と次フレームのR成分R(n+1)との一階差分商R’(n)である。
440−2、440−3、・・、440−nはnフレーム目における一階差分商R’(n)と前フレームの一階差分商R’(n−1)との二階差分商R”(n)である。
410は、R成分の圧縮前のデータであり、420はR成分の圧縮後のデータを用いた補間結果を示している。
第1のケースでは、第nフレームにおける一階差分商R’(n)に対するしきい値(t1)が20又は二階差分商R”(n)に対するしきい値(t2)が15の場合に第nフレームにおけるR成分の値Rnがキーデータとして選択されるため、n=1,2,3,4、14,16のRn成分の値がキーデータとして選択される。
図10は、第2のケースにおける圧縮前のデータと圧縮後の補間結果について示したグラフである。
430−1、430−2、・・、430−nはnフレーム目におけるR成分R(n)と次フレームのR成分R(n+1)との一階差分商R’(n)である。
440−2、440−3、・・、440−nはnフレーム目における一階差分商R’(n)と前フレームの一階差分商R’(n−1)との二階差分商R”(n)である。
410は、R成分の圧縮前のデータであり、422はR成分の圧縮後のデータを用いた補間結果を示している。
第2のケースでは、第nフレームにおける一階差分商R’(n)に対するしきい値(t1)が20又は二階差分商R”(n)に対するしきい値(t2)が10の場合に第nフレームにおけるR成分の値Rnがキーデータとして選択されるため、n=1,2,3,4、5,10、14、15、16のRn成分の値がキーデータとして選択される。
第2のケースは第1のケースに比べ、圧縮率は落ちているが、圧縮後の補間精度は上がっている。
図11は、第3のケースにおける圧縮前のデータと圧縮後の補間結果について示したグラフである。
430−1、430−2、・・、430−nはnフレーム目におけるR成分R(n)と次フレームのR成分R(n+1)との一階差分商R’(n)である。
440−2、440−3、・・、440−nはnフレーム目における一階差分商R’(n)と前フレームの一階差分商R’(n−1)との二階差分商R”(n)である。
410は、R成分の圧縮前のデータであり、424はR成分の圧縮後のデータを用いた補間結果を示している。
第3のケースでは、第nフレームにおける一階差分商R’(n)に対するしきい値(t1)が15又は二階差分商R”(n)に対するしきい値(t2)が10の場合に第nフレームにおけるR成分の値Rnがキーデータとして選択されるため、n=1,2,3,4、5,9、10、13,14、15、16のRn成分の値がキーデータとして選択される。
第3のケースは第1のケース及び第2のケースに比べ、圧縮率は落ちているが、圧縮後の補間精度は上がっている。
図12は、第1の実施の形態の処理の流れについて説明するためのフローチャート図である。
まず、システム100は、画像データ取得部170から画像データを収集して記憶部120等に記憶する(ステップS110)。
次に画素のRGBの各成分毎に時系列に取得されたデータストリームのサンプリングデータに基づき一階差分商R’(n)を求める(ステップS120)。
次に一階差分商R’(n)に基づき二階差分商R”(n)を求める(ステップS130)。
n=0を設定して一階差分商R’(n)、二階差分商R”(n)を読み出す(ステップS140)。
一階差分商R’(n)、二階差分商R”(n)が無くなるまで以下の処理を行う(ステップS150)。
しきい値t1と一階差分商R’(n)、しきい値t2と二階差分商R”(n)をそれぞれ比較してどちらかが範囲外であるか調べる(ステップS160)。
どちらかが範囲外であれば(両方とも範囲外である場合を含む)、対応するサンプリングデータR(n)をキーデータとして登録する(ステップS170)。そしてnをインクリメントして次の一階差分商R’(n)、二階差分商R”(n)を読み出してステップS160にいく(ステップS180)。
またこのように圧縮して格納してあるデータから、元の画像データ復元するためには、格納してある画像データのキーデータを通過する補間関数(例えば線形補間関数等)を求めて、この補間関数より元のサンプリングされたデータを復元することができる。
2.第2の実施の形態
図13は、時系列に取得された圧縮対象となる第1の画像〜第nの画像の複数の画像について、各画像の対応する画素の成分値(R成分、G成分、B成分のいずれか)であるサンプリングデータ(離散データ)を時系列に並べたグラフである。
0,y1,y2、・・・は、時刻t(t=x0,x2,x3、・・・)において取得されたサンプリングデータ(画像の所与の画素の所与の成分値)である。
ここですべてのデータy0,y1,y2、・・・をベタのデータとして記憶させるとデータ量が膨大となるため、キーフレームとなるデータと補間関数に関する情報のみを圧縮データとして記憶させる。そしてこのキーフレームデータと補間関数に基づき、キーフレーム間のデータを復元することにより、画像の所与の画素の所与の成分値のデータストリームを再現することができる。
本実施の形態では、画素の成分値を時間軸方向に並べたデータストリームのキーフレームデータの選定を以下に説明する手法により自動的に行うことができる。
まずベタデータであるy0,y1,y2、・・・の各データ間を補間するための補間関数S0(x)、S1(x),S2(x)、・・の情報を求める。
i(x)はフレームxiからその次のフレームxi+1までの小区間における補間関数である。
そして前記補間関数Si(x)に基づき、サンプリングデータyiに対応した差分パラメータkiを求める。
例えば補間関数が3次のスプライン関数である場合には、補間関数は以下の式で与えられる。
i(x)=ai(x−xi3+bi(x−xi2+ci(x−xi)+di
そしてすべての小区間における補間関数を求め、そのai値をyiに対応した差分パラメータkiとし、差分パラメータkiに基づき、yiをキーデータとして選択するか否か判断するようにしてもよい。
図14(A)(B)は、本実施の形態の差関数について説明するための図である。
図14(A)に示すように、区間[xi-1、xi)をTiー1、区間[xi、xi+1)をTiとする。そして区間Tiー1において、yi-1、yiを補間するための関数をSi-1(x)、区間Tiにおいて、yi、yi+1を補間するための関数をSi(x)とする。
図14(B)は、区間Tiにおける補間関数Si-1(x)と補間関数Si(x)の関係について説明するための図である。
本実施の形態では、区間Ti-1における補間関数Si-1(x)の区間Tiにおける軌跡10を考える。また区間Tiにおける補間関数Si(x)の区間Tiにおける軌跡30を考える。ここで、軌跡30(区間Tiにおける補間関数Si(x))は軌跡10(区間Tiにおける補間関数Si-1(x))に所定の差関数Fi(軌跡20)を加えて得られるとすると以下の式が成り立つ。
i(x)−Si-1(x)=Fi(x)
本実施の形態では差関数Fi(x)に基づき差分パラメータkiを決定することもできる。そして差分パラメータkiに基づきyiをキーフレームデータとして選択するかいなか決定するようにしてもよい。
例えば第1の補間関数Siー1(x)と第2の補間関数Si(x)の差である差関数Fi(x)の係数の値に基づき差分パラメータを求めるようにしてもよい。
サンプリングデータ間の補間関数としてm次スプライン関数を用いる場合を例にとり説明する。
ここでm次スプライン関数とは小区間[xi,xi+1),i=0,…N−1,上で、別々に定義されたm次多項式を、節点でm−1階までの微分係数の値が一致するように互いにつなぎ会わせた“区分的”解析関数(多項式)である。
図15は節点(xi,yi)が1つしかない3次のスプライン関数Si、Si+1を示している。
3次のスプライン関数Sは、分点xiの両側で、各々別の3次多項式Si-1,Siで表され、節点(xi,yi)点上で、2回連続微分可能(2階導関数が連続という意味の慣用句。C2級であるともいう)である。
ここでスプライン関数の定義から以下の式が成り立つ。
Figure 2006186887
これから以下の式が成り立つ。
Figure 2006186887
ここで、ciは適当な定数である。
本実施の形態では、各区間Ti(区間[xi-1、xi)、i=0,1,2、・・)について対応するciを演算し、これを差分パラメータとして用いてサンプリングデータyiをキーフレームデータとして選択するか否か判断する。
図16(A)(B)は、本実施の形態における差分パラメータに基づくキーフレームデータの抽出の一例について説明するための図である。
図16(A)は、各点iにおけるサンプリングデータyiと対応するaiの表であり、図16(B)は、各点iにおけるサンプリングデータyiと対応するaiのグラフである。
i(i=2,3,4、・・・・)は区間Ti(i=2,3,4、・・・・)におけるSi(x)=ai(x−xi3+bi(x−xi2+ci(x−xi)+diで与えられる補間関数(x−xi3の係数である。
本実施の形態では|ai|が大きいほど寄与度が大きい(キーフレームとして選択する価値が大きい)と考え、|ai|を差分パラメータとして対応するyiをキーフレームとするか否か判断する。
差分パラメータaiに基づき、しきい値εを決定し、前記差分パラメータaiと当該しきい値εを比較して、比較結果に基づきキーフレームとなるサンプリングデータを選択するようにしてもよい。
例えばaiを加算平均して所定の係数を乗じたものをしきい値εとして決定するようにしてもよい。
ここでしきい値ε=ε1(ε1=0.1)と設定した場合には、例えば|ai|≧|ε1|となるaiを抽出して、対応するyiをキーフレームデータとするようにしてもよい。この場合、a1、a7、a8,a9、a10、a11、a12、a14、a15、a16が抽出され、これに対応するサンプリングデータy1、y7、y8,y9、y10、y11、y12、y14、y15、y16がキーフレームデータとして選択される。
またしきい値ε=ε2(ε2=0.2)と設定した場合には、例えば|ai|≧|ε2|となるaiを抽出して、対応するyiをキーフレームデータとするようにしてもよい。この場合、a7、a8,a9、a10、a11、a15、a16が抽出され、これに対応するサンプリングデータy7、y8,y9、y10、y11、y15、y16がキーフレームデータとして選択される。
なおaiの値の値を用いてしきい値を決定するのではなく、予め用意されている所定の値を用いるようにしてもよい。
図17は、本実施の形態の差分パラメータの他の例について説明するための図である。
時刻xiから時刻xi+1の区間Tiにおける関数Si(x)と関数Si-1(x)に決定される領域の面積Miに基づき差分パラメータを求めるようにしてもよい。ここでは前記面積Miは関数Si(x)と関数Si-1(x)と関数x=xi+1によって囲まれた領域の面積(時刻が不等間隔であれば、何らかの正規化を行うものとする)となっている。
このように各サンプリングデータyiについて関数Si(x)と関数Si-1(x)とx=xi+1によって囲まれる面積Miを演算し、面積Miを差分パラメータとして、面積Miが所定の条件を満たすときに対応するyiをキーフレームデータとして選択するようにしてもよい。
図18は、第2実施の形態の処理の流れについて説明するためのフローチャート図である。
まず、システム100は、画像データ取得部170から画像データを収集して記憶部120等に記憶する(ステップS10)。
次に画素のRGBの各成分毎に時系列に取得されたデータストリームのサンプリングデータ(画素データ(例えば画素のR成分、G成分、B成分のいずれか))間を補間する補間関数Siを求める(ステップS20)。ここで補間関数Siは3次スプライン関数として与えても良い。
次に補間関数Siの係数に基づき各サンプリングデータ(画素データ)yiに対応する差分パラメータkiを求める(ステップS30)。補間関数Siを3次スプライン関数として与えた場合には、Si(x)=ai(x−xi3+bi(x−xi2+ci(x−xi)+diとなるので、(x−xi3の係数であるaiを差分パラメータkiとしてもよい。
次に差分パラメータkiに基づきしきい値εを設定する(ステップS40)。
次に、最初の差分パラメータを設定する(ステップS50)。差分パラメータとしきい値εと比較し(ステップS70)、しきい値εより大きくなった差分パラメータに対応するサンプリングデータ(画素データ)をキーフレームデータとする(ステップS80)。これを差分パラメータがなくなるまで順次行う(ステップS90)。
上記処理は時系列に配置された所与の画素の画素値のデータストリーム毎に行う。
またこのように圧縮して格納してあるデータから、元の画像データ復元するためには、格納してある画像データのキーデータを通過するスプライン関数を求めて、このスプライン関数より元のサンプリングされたデータを復元することができる。
3.システム構成
本発明は、コンピュータ・システム上のプログラムにより、画像圧縮システムとして実現されている。
図19は、画像データを取得して、そのデータを圧縮する画像圧縮システムの構成例である。
図19において、システムは、処理部110、記憶部120、情報記憶媒体130、表示部140,入力部150、通信部160、画像取得部170等を含む。
記憶部120は、処理部110や通信部160などのワーク領域となるもので、その機能はRAMなどのハードウェアにより実現できる。
情報記憶媒体130(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、或いはメモリ(ROM)などのハードウェアにより実現できる。
処理部110は、この情報記憶媒体130に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。即ち情報記憶媒体130には、本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)が記憶される。
表示部140は、本実施形態により生成された画像を出力するものであり、その機能は、CRT、LCD、タッチパネル型ディスプレイ、或いはHMD(ヘッドマウントディスプレイ)などのハードウェアにより実現できる。
通信部160は、外部(例えばホスト装置や他のゲームシステム)との間で通信を行うための各種の制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
なお本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(データ)は、ホスト装置(サーバー)が有する情報記憶媒体からネットワーク及び通信部160を介して情報記憶媒体130(記憶部120)に配信するようにしてもよい。このようなホスト装置(サーバー)の情報記憶媒体の使用も本発明の範囲内に含めることができる。
処理部110(プロセッサ)は、入力部150からの入力データ等やプログラムなどに基づいて、各種の処理を行う。処理部110は記憶部120をワーク領域として各種処理を行う。この処理部110の機能は、各種プロセッサ(CPU、DSP等)やASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラム(ゲームプログラム)により実現できる。
処理部は、一連の複数の画像について、各画像の対応する画素値又は画素の成分値であるサンプリングデータを一連の画像の並びに対応させて並べたデータストリームについて、キーデータを抽出するキーデータ抽出手段と、前記各データストリームについて、キーデータとして抽出されたサンプリングデータを圧縮データとして蓄積する手段と、して機能する。
処理部110は、複数のサンプリングデータyiのなかからキーデータを選択するためのプログラムが実行され、サンプリングデータyiとyi+1のデータ間を、補間するための補間関数Si(x)の情報を求める補間関数演算手段と、前記補間関数Si(x)に基づき、サンプリングデータyiに対応した差分パラメータkiを求める差分パラメータ演算手段と、yiに対応した差分パラメータkiに基づき、yiをキーデータとして選択するか否か判断してキーデータを選択するキーデータ選択手段として機能する。
画像データ取得部170は、例えばカメラ等の撮像手段を用いて撮影された画像を取得する構成を有していても良いし、アニメ等の画像を取得する構成を有していても良いし、コンピュータによる画像生成システムにより生成された一連の画像を取得する構成を有していてもよい。
なお本発明は、上記実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。
例えば本実施の形態では、係数aiについて{ai}i=0、・・、nの値からしきい値を求め、このしきい値以上のaiを持つフレームを選択する場合を例にとり説明したがこれに限られない。
例えば{ai}i=0、・・、nの部分集合{ai}i=0、・・、mを定め、元データとの誤差を求め、誤差が最小(極小)になるまで繰り返し、部分集合を更新する。ここにおいて誤差は定められた誤差関数を減少させる方向で係数{ai}i=0、・・、nの部分集合{ai}i=0、・・、mを繰り返し更新し、やがて最適な解を表現する平衡状態に落ち着くように構成する。このときニューラルネット、ボルツマンマシンにおけるsimulated annealing法、あるいは遺伝的アルゴリズムなどのよく知られた技術を使うことができる。
なお誤差関数は例えば以下のようなものを使用することができる。
Figure 2006186887
また上記実施の形態では、データストリームについて、キーデータを抽出し、キーデータとして抽出されたサンプリングデータを圧縮データとして蓄積する場合を例にとり説明したがこれに限られない。
例えば一連の複数の画像について、各画像の対応する位置における画素値又は画素の成分値であるサンプリングデータを一連の画像の並びに対応させて並べたデータストリームについてキーフレームを用いないで圧縮を行う構成でもよい。
本実施の形態の画像圧縮の概念について説明するための図である。 本実施の形態のデータストリームのサンプリングデータについて説明するための図である。 図3(A)(B)(C)(D)は、本実施の形態により圧縮されたデータを復元するために用いているスプライン関数の特性について説明するための図である。 f(x)の3階の差分商の値からキーデータを求める手法について説明するための図である。 しきい値δを説明する図である。 しきい値εおよびδを用いたデータの選択を説明する図である。 図7は、データストリームのR成分R(n)、G成分G(n)、B成分B(n)値を示した表である。 サンプリングデータについてキーフレームの抽出手法について説明するための図である。 第1のケースにおける圧縮前のデータと圧縮後の補間結果について示したグラフである。 第2のケースにおける圧縮前のデータと圧縮後の補間結果について示したグラフである。 第3のケースにおける圧縮前のデータと圧縮後の補間結果について示したグラフである。 第1の実施の形態の処理の流れについて説明するためのフローチャート図である。 データストリームのサンプリングデータ(離散データ)を時系列に並べたグラフである。 図14(A)(B)は、本実施の形態の差関数について説明するための図である。 節点(xi,yi)が1つしかない3次のスプライン関数Si、Si+1を示している。 図16(A)(B)は、本実施の形態における差分パラメータに基づくキーフレームデータの抽出の一例について説明するための図である。 本実施の形態の差分パラメータの他の例について説明するための図である。 第2実施の形態の処理の流れについて説明するためのフローチャート図である。 画像データを取得して、そのデータを圧縮する画像圧縮システムの構成例である。
符号の説明
110 処理部
120 記憶部
130 情報記憶媒体
140 表示部
150 入力部
160 通信部
170 画像データ取得部

Claims (9)

  1. 一連の複数の画像の画像データを圧縮するためのプログラムであって、
    一連の複数の画像について、各画像の対応する位置における画素値又は画素の成分値であるサンプリングデータを一連の画像の並びに対応させて並べたデータストリームについて、キーデータを抽出するキーデータ抽出手段と、
    前記各データストリームについて、キーデータとして抽出されたサンプリングデータを圧縮データとして蓄積する手段と、
    してコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  2. 一連の複数の画像の画像データを圧縮するためのプログラムであって、
    一連の複数の画像について、各画像の対応する位置における画素値又は画素の成分値であるサンプリングデータを一連の画像の並びに対応させて並べたデータストリームについて、圧縮を行う手段と、
    前記各データストリームについて、圧縮されたデータを画素の位置情報に関連づけて蓄積する手段と、
    してコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  3. 請求項1又は2のいずれかにおいて、
    前記キーデータ抽出手段は、
    前記データストリームを構成するサンプリングデータの差分商を求める手段と、
    求めた差分商としきい値とを比較し、比較結果に基づきその差分商に対応するサンプリングデータを抽出する手段と、
    を含むことを特徴とするプログラム。
  4. 請求項1又は2のいずれかにおいて、
    前記キーデータ抽出手段は、
    データストリームを構成するサンプリングデータyiとyi+1のデータ間を、補間するための補間関数Si(x)の情報を求める補間関数演算手段と、
    前記補間関数Si(x)に基づき、サンプリングデータyiに対応した差分パラメータkiを求める差分パラメータ演算手段と、
    iに対応した差分パラメータkiに基づき、yiをキーデータとして選択するか否か判断してキーデータを選択するキーデータ選択手段と、
    を含むことを特徴とするプログラム。
  5. コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、請求項1乃至4のいずれかのプログラムを記憶したことを特徴とする情報記憶媒体。
  6. 一連の複数の画像の画像データを圧縮するための画像圧縮システムであって、
    一連の複数の画像について、各画像の対応する位置における画素値又は画素の成分値であるサンプリングデータを一連の画像の並びに対応させて並べたデータストリームについて、キーデータを抽出するキーデータ抽出手段と、
    前記各データストリームについて、キーデータとして抽出されたサンプリングデータを圧縮データとして蓄積する手段と、
    を含むことを特徴とする画像圧縮システム。
  7. 一連の複数の画像の画像データを圧縮するための画像圧縮システムであって、
    一連の複数の画像について、各画像の対応する位置における画素値又は画素の成分値であるサンプリングデータを一連の画像の並びに対応させて並べたデータストリームについて、圧縮を行う手段と、
    前記各データストリームについて、圧縮されたデータを画素の位置情報に関連づけて蓄積する手段と、
    を含むことを特徴とする画像圧縮システム。
  8. 一連の複数の画像の画像データを圧縮するための画像圧縮方法であって、
    一連の複数の画像について、各画像の対応する位置における画素値又は画素の成分値であるサンプリングデータを一連の画像の並びに対応させて並べたデータストリームについて、キーデータを抽出するステップと、
    前記各データストリームについて、キーデータとして抽出されたサンプリングデータを圧縮データとして蓄積するステップと、
    を含むことを特徴とする画像圧縮方法。
  9. 一連の複数の画像の画像データを圧縮するための画像圧縮方法であって、
    一連の複数の画像について、各画像の対応する位置における画素値又は画素の成分値であるサンプリングデータを一連の画像の並びに対応させて並べたデータストリームについて、圧縮を行うステップと、
    前記各データストリームについて、圧縮されたデータを画素の位置情報に関連づけて蓄積するステップと、
    を含むことを特徴とする画像圧縮方法。
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