JP2006186165A - 発光ダイオード - Google Patents
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Abstract
【課題】 光度のバラツキや色ムラが生じることを抑制できる発光ダイオードを実現する。
【解決手段】 LEDチップ搭載用の第1のリードフレーム12に、その底面から上方に向かって孔径が徐々に拡大する略漏斗形状の凹部を設けると共に該凹部内面を反射面と成してリフレクタ14を形成し、該リフレクタ14の底面上にLEDチップ16をダイボンドにより接続固定し、また、上記LEDチップ16をリフレクタ14内に充填した透光性のコーティング材22で被覆・封止すると共に、該コーティング材22中に、表面に蛍光体28が被着・担持されて成る繊維状体24を分散状態で多数混入した。
【選択図】 図2
【解決手段】 LEDチップ搭載用の第1のリードフレーム12に、その底面から上方に向かって孔径が徐々に拡大する略漏斗形状の凹部を設けると共に該凹部内面を反射面と成してリフレクタ14を形成し、該リフレクタ14の底面上にLEDチップ16をダイボンドにより接続固定し、また、上記LEDチップ16をリフレクタ14内に充填した透光性のコーティング材22で被覆・封止すると共に、該コーティング材22中に、表面に蛍光体28が被着・担持されて成る繊維状体24を分散状態で多数混入した。
【選択図】 図2
Description
この発明は、LEDチップから発光される紫外線等の光を、所定色の可視光に波長変換して放射する蛍光体を有する発光ダイオード(LED)に係り、特に、光度のバラツキや色ムラが生じることを抑制できる発光ダイオードに関する。
図5は、蛍光体を励起させる波長の紫外線や青色可視光等の光を発光するLEDチップと、蛍光体を有する従来のLEDの一例を示すものであり、該発光ダイオード60は、発光ダイオードチップ搭載用の第1のリードフレーム62の先端部62aに、その底面から上方に向かって孔径が徐々に拡大する略漏斗形状の凹部を設けると共に該凹部内面を反射面と成してリフレクタ64を形成し、該リフレクタ64の底面に発光ダイオードチップ(以下、LEDチップと称する)66をAgペースト等を介してダイボンドすることにより、上記第1のリードフレーム62と、LEDチップ66底面の一方の電極(図示せず)とを電気的に接続している。また、第2のリードフレーム68の先端部68aと、上記LEDチップ66上面の他方の電極(図示せず)とをボンディングワイヤ70を介して電気的に接続して成る。
上記LEDチップ66の上面及び側面は、リフレクタ64内に充填された透光性エポキシ樹脂等のコーティング材72によって被覆・封止されている。
また、上記コーティング材72中には、LEDチップ66から発光された光を、所定色の可視光に波長変換して放射する蛍光体74が分散状態で多数混入されている。これら蛍光体74は、未硬化状態のコーティング材72中に混入された状態で、マイクロディスペンサー等を用いてリフレクタ64内に充填され、その後、コーティング材72は硬化される。
さらに、コーティング材72で被覆された上記LEDチップ66、第1のリードフレーム62の先端部62a及び端子部62bの上端、第2のリードフレーム68の先端部68a及び端子部68bの上端は、エポキシ樹脂等より成り、先端に凸レンズ部76を有する透光性の外囲器78によって被覆・封止されている。
また、上記コーティング材72中には、LEDチップ66から発光された光を、所定色の可視光に波長変換して放射する蛍光体74が分散状態で多数混入されている。これら蛍光体74は、未硬化状態のコーティング材72中に混入された状態で、マイクロディスペンサー等を用いてリフレクタ64内に充填され、その後、コーティング材72は硬化される。
さらに、コーティング材72で被覆された上記LEDチップ66、第1のリードフレーム62の先端部62a及び端子部62bの上端、第2のリードフレーム68の先端部68a及び端子部68bの上端は、エポキシ樹脂等より成り、先端に凸レンズ部76を有する透光性の外囲器78によって被覆・封止されている。
而して、上記第1のリードフレーム62及び第2のリードフレーム68を介してLEDチップ66に電圧が印加されると、LEDチップ66が発光して、上記蛍光体74を励起させる紫外線や可視光等の光が放射される。この光が、コーティング材72中の蛍光体74に照射されることにより、所定色の可視光が放射され、外囲器78の凸レンズ部76で集光されて外部へ放射されるようになっている。
また、LEDチップ66が青色可視光等の所定色の可視光を放射する場合には、LEDチップ66から放射される可視光の発光色と、蛍光体74から放射される可視光の発光色とが混色して成る可視光が外囲器78の凸レンズ部76で集光されて外部へ放射される。例えば、青色可視光を放射するLEDチップ66と、黄色可視光を放射する蛍光体74の場合には、青色と黄色が混色して白色可視光が外部へ放射される。
また、LEDチップ66が青色可視光等の所定色の可視光を放射する場合には、LEDチップ66から放射される可視光の発光色と、蛍光体74から放射される可視光の発光色とが混色して成る可視光が外囲器78の凸レンズ部76で集光されて外部へ放射される。例えば、青色可視光を放射するLEDチップ66と、黄色可視光を放射する蛍光体74の場合には、青色と黄色が混色して白色可視光が外部へ放射される。
しかしながら、上記従来のLED60にあっては、リフレクタ64内に充填したコーティング材72を硬化させるまので間に、比重の大きい蛍光体74の相当量が沈降する結果(図6参照)、コーティング材72中に蛍光体74が均一に分散せず、製造される各LED60毎に蛍光体74の分布状態が異なる事態を生じ、LED60間における光度のバラツキを生じていた。
また、LEDチップ66の発光色と蛍光体74の発光色とを混色させる場合、コーティング材72中の蛍光体74の分散状態が不均一であるため、LEDチップ66の発光色と蛍光体74の発光色とが十分に混色せず、色ムラを生じる原因となっていた。
また、LEDチップ66の発光色と蛍光体74の発光色とを混色させる場合、コーティング材72中の蛍光体74の分散状態が不均一であるため、LEDチップ66の発光色と蛍光体74の発光色とが十分に混色せず、色ムラを生じる原因となっていた。
この発明は、従来の上記問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、光度のバラツキや色ムラが生じることを抑制できる発光ダイオードを実現することにある。
上記の目的を達成するため、本発明に係る発光ダイオードは、凹部内にLEDチップを配置すると共に、該LEDチップを凹部内に充填した透光性のコーティング材で封止して成る発光ダイオードであって、上記コーティング材中に、蛍光体を担持した繊維状体を分散状態で多数混入したことを特徴とする。
上記凹部は例えばリードフレームに設けられ、この場合、凹部内面を反射面と成して形成したリフレクタの底面上に上記LEDチップを配置し、さらに、上記LEDチップをリフレクタ内に充填した上記コーティング材で封止すると共に、該コーティング材中に、蛍光体を担持した上記繊維状体を分散状態で多数混入すれば良い。
上記凹部は例えばリードフレームに設けられ、この場合、凹部内面を反射面と成して形成したリフレクタの底面上に上記LEDチップを配置し、さらに、上記LEDチップをリフレクタ内に充填した上記コーティング材で封止すると共に、該コーティング材中に、蛍光体を担持した上記繊維状体を分散状態で多数混入すれば良い。
上記繊維状体は、例えば、繊維の表面に蛍光体を被着させて構成することができる。
本発明の発光ダイオードにあっては、凹部内に充填したコーティング材中に、蛍光体が担持された繊維状体を分散状態で多数混入しており、多数の繊維状体は、コーティング材中で絡み合って略均一に分散配置されるので、繊維状体に担持された蛍光体もコーティング材中に略均一に分散配置することができる。従って、コーティング材中の蛍光体の分散状態が不均一であることに起因する光度のバラツキや色ムラの発生を抑制することができる。
以下、図面に基づき、本発明に係る発光ダイオードの実施形態を説明する。
図1は、本発明に係るLED10を模式的に示す概略断面図、図2は、本発明に係るLED10を模式的に示す要部拡大概略断面図である。このLED10は、LEDチップ搭載用の第1のリードフレーム12の先端部12aに、その底面から上方に向かって孔径が徐々に拡大する略漏斗形状の凹部を設けると共に該凹部内面を反射面と成してリフレクタ14を形成し、該リフレクタ14の底面上に、LEDチップ16をAgペースト等を介してダイボンドにより接続固定し、以て、上記第1のリードフレーム12と、LEDチップ16底面の一方の電極(図示せず)とを電気的に接続している。また、第2のリードフレーム18の先端部18aと、上記LEDチップ16上面の他方の電極(図示せず)とをボンディングワイヤ20を介して電気的に接続して成る。
図1は、本発明に係るLED10を模式的に示す概略断面図、図2は、本発明に係るLED10を模式的に示す要部拡大概略断面図である。このLED10は、LEDチップ搭載用の第1のリードフレーム12の先端部12aに、その底面から上方に向かって孔径が徐々に拡大する略漏斗形状の凹部を設けると共に該凹部内面を反射面と成してリフレクタ14を形成し、該リフレクタ14の底面上に、LEDチップ16をAgペースト等を介してダイボンドにより接続固定し、以て、上記第1のリードフレーム12と、LEDチップ16底面の一方の電極(図示せず)とを電気的に接続している。また、第2のリードフレーム18の先端部18aと、上記LEDチップ16上面の他方の電極(図示せず)とをボンディングワイヤ20を介して電気的に接続して成る。
上記LEDチップ16は、窒化ガリウム系半導体結晶等で構成されており、後述する蛍光体を励起させる波長の紫外線や青色可視光等の光を発光するものである。
また、上記第1のリードフレーム12、第2のリードフレーム18は、銅、銅亜鉛合金、鉄ニッケル合金等により構成される。
また、上記第1のリードフレーム12、第2のリードフレーム18は、銅、銅亜鉛合金、鉄ニッケル合金等により構成される。
上記LEDチップ16の上面及び側面は、リフレクタ14内に充填された透光性のコーティング材22によって被覆・封止されている。該コーティング材22は、透光性を有するエポキシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル樹脂等で構成されている。
また、上記コーティング材22中には、その表面に蛍光体が被着・担持された繊維状体24が分散状態で多数混入されている。図2に示すように、多数の繊維状体24は、コーティング材22中で絡み合った状態で略均一に分散配置される。
上記繊維状体24は、図3に示すように、ナイロン等の樹脂繊維やガラス繊維等の繊維26の表面に蛍光体28を被着して構成され、その直径は5〜20μm程度、長さは50〜200μm程度と成される。
因みに、LEDチップ16は、0.3mm角程度の大きさである。
尚、蛍光体28は、図3に示すように、繊維26の表面に緻密な層状態で被着・担持される場合の他、繊維26表面の蛍光体28の粒子間に微小な隙間が存在する状態で粗く被着・担持される場合もある(図4参照)。
また、上記コーティング材22中には、その表面に蛍光体が被着・担持された繊維状体24が分散状態で多数混入されている。図2に示すように、多数の繊維状体24は、コーティング材22中で絡み合った状態で略均一に分散配置される。
上記繊維状体24は、図3に示すように、ナイロン等の樹脂繊維やガラス繊維等の繊維26の表面に蛍光体28を被着して構成され、その直径は5〜20μm程度、長さは50〜200μm程度と成される。
因みに、LEDチップ16は、0.3mm角程度の大きさである。
尚、蛍光体28は、図3に示すように、繊維26の表面に緻密な層状態で被着・担持される場合の他、繊維26表面の蛍光体28の粒子間に微小な隙間が存在する状態で粗く被着・担持される場合もある(図4参照)。
上記繊維26表面への蛍光体28の被着は、例えば、蛍光体28を混入した接着剤を繊維26表面に塗布したり、蛍光体28を混入した接着剤中に繊維26を浸漬することにより行うことができる。或いは、繊維26を製造する過程において、未硬化状態の繊維の表面に粒子状の蛍光体28を吹き付けた後、硬化させれば良い。また、ポリプロピレン等の高融点材料を、ポリエチレン等の低融点材料で被覆して上記繊維26を構成し、当該繊維26を加熱して上記低融点材料のみを溶融させた状態で、繊維26の表面に粒子状の蛍光体28を吹き付けることによっても、繊維26表面へ蛍光体28を被着させることができる。
上記蛍光体28は、紫外線等の光の照射を受けると、この光を所定波長の可視光等の光に波長変換するものであり、例えば以下の組成のものを用いることができる。
紫外線等の光を赤色可視光に変換する赤色発光用の蛍光体28として、M2O2S:Eu(Mは、La、Gd、Yの何れか1種)、0.5MgF2・3.5MgO・GeO2:Mn、2MgO・2LiO2・Sb2O3:Mn、Y(P,V)O4:Eu、YVO4:Eu、(SrMg)3(PO4):Sn、Y2O3:Eu、CaSiO3:Pb,Mn等がある。
また、紫外線等の光を緑色可視光に変換する緑色発光用の蛍光体28として、BaMg2Al16O27:Eu,Mn、Zn2SiO4:Mn、(Ce,Tb,Mn)MgAl11O19、LaPO4:Ce,Tb、(Ce,Tb)MgAl11O19、Y2SiO5:Ce,Tb、ZnS:Cu,Al、ZnS:Cu,Au,Al、(Zn,Cd)S:Cu,Al、SrAl2O4:Eu、SrAl2O4:Eu,Dy、Sr4Al14O25:Eu,Dy、Y3Al5O12:Tb、Y3(Al,Ga)5O12:Tb、Y3Al5O12:Ce、Y3(Al,Ga)5O12:Ce等がある。
更に、紫外線等の光を青色可視光に変換する青色発光用の蛍光体28として、(SrCaBa)5(PO4)3Cl:Eu、BaMg2Al16O27:Eu、(SrMg)2P2O7:Eu、Sr2P2O7:Eu、Sr2P2O7:Sn、Sr5(PO4)3Cl:Eu、BaMg2Al16O27:Eu、CaWO4、CaWO4:Pb青色蛍光体、ZnS:Ag,Cl、ZnS:Ag,Al、(Sr,Ca,Mg)10(PO4)6Cl2:Eu等がある。
上記赤色発光用の蛍光体28、緑色発光用の蛍光体28、青色発光用の蛍光体28を適宜選択・混合して用いることで、種々の色の発色が可能である。
また、青色の可視光を放射するLEDチップ16を用いて白色光を得る場合には、LEDチップ16から放射される光を補色としての黄色可視光に変換する黄色発光用の蛍光体28として、Y3Al5O12:Ce、YBO3:Ce、BaMgAl10O17:Eu,Mn、(Sr,Ca,Ba)(Al,Ga)2S4:Eu、Ba2SiO4:Eu、(Sr,Ba)2SiO4:Eu、SiAlON:Eu等がある。
尚、蛍光体28は、有機、無機の蛍光染料や、有機、無機の蛍光顔料を含むものである。
紫外線等の光を赤色可視光に変換する赤色発光用の蛍光体28として、M2O2S:Eu(Mは、La、Gd、Yの何れか1種)、0.5MgF2・3.5MgO・GeO2:Mn、2MgO・2LiO2・Sb2O3:Mn、Y(P,V)O4:Eu、YVO4:Eu、(SrMg)3(PO4):Sn、Y2O3:Eu、CaSiO3:Pb,Mn等がある。
また、紫外線等の光を緑色可視光に変換する緑色発光用の蛍光体28として、BaMg2Al16O27:Eu,Mn、Zn2SiO4:Mn、(Ce,Tb,Mn)MgAl11O19、LaPO4:Ce,Tb、(Ce,Tb)MgAl11O19、Y2SiO5:Ce,Tb、ZnS:Cu,Al、ZnS:Cu,Au,Al、(Zn,Cd)S:Cu,Al、SrAl2O4:Eu、SrAl2O4:Eu,Dy、Sr4Al14O25:Eu,Dy、Y3Al5O12:Tb、Y3(Al,Ga)5O12:Tb、Y3Al5O12:Ce、Y3(Al,Ga)5O12:Ce等がある。
更に、紫外線等の光を青色可視光に変換する青色発光用の蛍光体28として、(SrCaBa)5(PO4)3Cl:Eu、BaMg2Al16O27:Eu、(SrMg)2P2O7:Eu、Sr2P2O7:Eu、Sr2P2O7:Sn、Sr5(PO4)3Cl:Eu、BaMg2Al16O27:Eu、CaWO4、CaWO4:Pb青色蛍光体、ZnS:Ag,Cl、ZnS:Ag,Al、(Sr,Ca,Mg)10(PO4)6Cl2:Eu等がある。
上記赤色発光用の蛍光体28、緑色発光用の蛍光体28、青色発光用の蛍光体28を適宜選択・混合して用いることで、種々の色の発色が可能である。
また、青色の可視光を放射するLEDチップ16を用いて白色光を得る場合には、LEDチップ16から放射される光を補色としての黄色可視光に変換する黄色発光用の蛍光体28として、Y3Al5O12:Ce、YBO3:Ce、BaMgAl10O17:Eu,Mn、(Sr,Ca,Ba)(Al,Ga)2S4:Eu、Ba2SiO4:Eu、(Sr,Ba)2SiO4:Eu、SiAlON:Eu等がある。
尚、蛍光体28は、有機、無機の蛍光染料や、有機、無機の蛍光顔料を含むものである。
蛍光体28を担持した上記繊維状体24を、未硬化状態のコーティング材22中に分散させた状態で、該コーティング材22をリフレクタ14内に滴下・充填し、その後、コーティング材22は硬化される。
上記コーティング材22で被覆されたLEDチップ16、第1のリードフレーム12の先端部12a及び端子部12bの上端、第2のリードフレーム18の先端部18a及び端子部18bの上端は、先端に凸レンズ部30を有するエポキシ樹脂、シリコン樹脂等より成る透光性の外囲器32によって被覆・封止されている。
また、上記第1のリードフレーム12の端子部12b及び第2のリードフレーム18の端子部18bの下端は、外囲器32の下端部を貫通して外囲器32外部へと導出されている。
また、上記第1のリードフレーム12の端子部12b及び第2のリードフレーム18の端子部18bの下端は、外囲器32の下端部を貫通して外囲器32外部へと導出されている。
而して、上記第1のリードフレーム12及び第2のリードフレーム18を介してLEDチップ16に電圧が印加されると、LEDチップ16が発光して、上記蛍光体28を励起させる紫外線や可視光等の光が放射される。LEDチップ16から紫外線が放射された場合には、この紫外線がコーティング材22中の蛍光体28に照射されることにより、所定色の可視光が放射され、外囲器32の凸レンズ部30で集光されて外部へ放射されるようになっている。
また、LEDチップ16から青色可視光等の所定色の可視光が放射される場合には、LEDチップ16から放射される可視光の発光色と、蛍光体28から放射される可視光の発光色とが混色して成る可視光が外囲器32の凸レンズ部30で集光されて外部へ放射される。例えば、青色可視光を放射するLEDチップ16と、黄色可視光を放射する蛍光体28の場合には、青色と黄色が混色して成る白色可視光が外部へ放射される。
また、LEDチップ16から青色可視光等の所定色の可視光が放射される場合には、LEDチップ16から放射される可視光の発光色と、蛍光体28から放射される可視光の発光色とが混色して成る可視光が外囲器32の凸レンズ部30で集光されて外部へ放射される。例えば、青色可視光を放射するLEDチップ16と、黄色可視光を放射する蛍光体28の場合には、青色と黄色が混色して成る白色可視光が外部へ放射される。
而して、本発明の発光ダイオード10にあっては、リフレクタ14内に充填したコーティング材22中に、蛍光体28が被着・担持された繊維状体24を分散状態で多数混入しており、多数の繊維状体24は、コーティング材22中で絡み合って略均一に分散配置されるので、繊維状体24に担持された蛍光体28もコーティング材22中に略均一に分散配置することができる。従って、コーティング材22中の蛍光体28の分散状態が不均一であることに起因する光度のバラツキや色ムラの発生を抑制することができる。
上記においては、繊維状体24を構成する繊維26の「表面」に蛍光体28を担持せしめた場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、透明樹脂等より成る透光性の繊維26に粒子状の蛍光体28を練り混むことにより、繊維26に蛍光体28を担持させても良い。
この場合、例えば、未硬化状態の透明樹脂中に、粒子状の蛍光体を所定量混合した後、透明樹脂を延伸、硬化させ、その後、所定の長さに切断することにより、蛍光体28が練り混まれた多数の繊維状体24を形成することができる。
この場合、例えば、未硬化状態の透明樹脂中に、粒子状の蛍光体を所定量混合した後、透明樹脂を延伸、硬化させ、その後、所定の長さに切断することにより、蛍光体28が練り混まれた多数の繊維状体24を形成することができる。
また、上記においては、第1のリードフレーム12の先端部12aに設けた凹部内面を反射面と成して形成したリフレクタ14の底面に、上記LEDチップ16を配置した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、凹部内にLEDチップを配置すると共に、該LEDチップを凹部内に充填したコーティング材で封止した発光ダイオードであれば適用可能である。
10 発光ダイオード
12 第1のリードフレーム
14 リフレクタ
16 LEDチップ
18 第2のリードフレーム
22 コーティング材
24 繊維状体
26 繊維
28 蛍光体
32 外囲器
12 第1のリードフレーム
14 リフレクタ
16 LEDチップ
18 第2のリードフレーム
22 コーティング材
24 繊維状体
26 繊維
28 蛍光体
32 外囲器
Claims (3)
- 凹部内にLEDチップを配置すると共に、該LEDチップを凹部内に充填した透光性のコーティング材で封止して成る発光ダイオードであって、上記コーティング材中に、蛍光体を担持した繊維状体を分散状態で多数混入したことを特徴とする発光ダイオード。
- リードフレームに上記凹部を設けると共に、該凹部内面を反射面と成して形成したリフレクタの底面上に上記LEDチップを配置し、さらに、上記LEDチップをリフレクタ内に充填した上記コーティング材で封止すると共に、該コーティング材中に、蛍光体を担持した上記繊維状体を分散状態で多数混入したことを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオード。
- 上記繊維状体は、繊維の表面に蛍光体が被着されて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の発光ダイオード。
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Cited By (3)
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-
2004
- 2004-12-28 JP JP2004379352A patent/JP2006186165A/ja active Pending
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