JP2006185133A - 混載貨物最適ミックス収入配分システム - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者がネット混載業者により提示された最適混載ミックスを利用することにより抽出される混載利益を適切に配分し、輸送コストの削減を実現すること。

【解決手段】利用者が端末20を介してネット混載業者がネットワーク30上に開設しているホームページ50にアクセスし、A「フォワーダー混載情報申告フォーム」又はB「荷主貨物情報申告フォーム」を完成し、送信するとネット混載業者により使用される端末40からC「混載貨物最適ミックス提案シート」を利用者端末20の画面上に表示する。
利用者が表示されたC「混載貨物最適ミックス提案シート」を理解し、画面上のD「混載貨物最適ミックス利用合意書」に登録し、ネット混載業者端末40に送信すると利用者とネット混載業者との間でE「指定混載便利用契約」が自動的に成立する。E「指定混載便利用契約」により、利用者は指定混載便を利用し、適当な利益配分を享受する。
【選択図】図1

Description

本発明は、国際航空混載貨物の最適組合せ(ミックス)が生むフリーキロ収入を関係者が適切に配分することによる混載貨物最適ミックス収入配分システムに関するものである。
国際航空業界は荷主、混載業者(フォワーダー)、航空会社から成っている。貨物を出荷する荷主、出荷準備/実行をする混載業者、空港から空港の輸送をする航空会社である。国際航空貨物の輸送形態は、航空会社の運送状による直截輸送(ストレート輸送)と混載業者の混載運送状を利用する混載輸送の二つがある。本発明は後者の混載輸送に関わるものである。混載業者(フォワーダー/利用航空運送業者)はあらゆる荷主の貨物を集荷し、混載便を仕立て、ひとまとめにした混載貨物を航空会社を利用し輸送サービスを提供している。混載業者が各荷主に対して発行する運送状がHAWB(House Air Way Bill)であり、航空会社が混載便の輸送に発行する運送状はMAWB(Master Air Way Bill)である。図2に示したように、MAWB上の荷送人と荷受人はフォワーダーとなっている。HAWB上の荷送人と荷受人は実際の荷主になっている。混載業者(フォワーダー)は仕立てた混載便のスペースを有効利用し、より多くの収入を出すようにするために最適な混載貨物の組合せを実現しなければならない。図6で理解できるように、混載業者の利益は三つからなっている。一つ目は、トレーディング収入である。トレーディング収入とは、混載業者が荷主に売った運賃と混載業者が航空会社から仕入れた運賃との差額のことである。つまり、「売値引く買値」である。売値が高ければ高いほど、買値が安ければ安いほどその差額であるトレーディング(商い)による収入は多くなる。
二つ目は、スケール収入である。スケール収入とは、混載貨物を沢山集めて、高重量の混載を作り低運賃を適用し、その差額を収入とするものである。各荷主へは低重量高運賃で売り、仕入れ値の支払は高重量低運賃を適用し、その差額をスケール収入とするものである。通常、HAWBの数(荷主の数)とその重量が多ければ多いほどスケール収入は多くなる。三つ目は、混載ミックス収入(フリーキロ収入)である。混載ミックス収入(フリーキロ収入)は、高密度貨物と高容積貨物を組合せ、HAWBによる各荷主への運賃適用重量の合計が、MAWB上の運賃適用重量(航空会社への仕入運賃の合計)を上回った時にうまれる。
フリーキロは高密度貨物だけの混載ではうまれない。高密度貨物がMAWB上の実重量/料金適用重量であり、HAWB上での荷主への請求重量となるから、フリーキロはうまれない。同じように、高容積貨物だけの混載でもフリーキロはうまれない。高容積貨物がMAWB上の実重量/料金適用重量であり、HAWB上での荷主への請求重量となるから、フリーキロはうまれない。
混載ミックス収入(仕入値を支払う必要のない重量/フリーキロによる収入)は簡単にうむことはできない。混載ミックス収入(フリーキロ収入)は高密度貨物と高容積貨物を組合せ、HAWBによる各荷主への運賃適用重量の合計が、MAWB上の運賃適用重量(航空会社への仕入運賃の合計)を上回った時にのみフリーキロはうまれる。しかしながら、混載貨物を仕立てるたびにフリーキロがうまれる訳ではない。現状では、10回に1回、20回に1回などの頻度でしかうまれないのである。その理由は、高密度貨物と高容積貨物を組み合せて混載を仕立て、フリーキロがうまれているのは、偶然性によるところが多いからである。混載を仕立ててみたら、たまたま高密度貨物と高容積貨物の組み合せができたというケースがほとんどである。その理由はフォワーダーの顧客層によるところが多いからである。低密度貨物を抱えるフォワーダー、高密度貨物を抱えるフォワーダー、中密度を抱えるフォワーダー、低密度/中密度を抱えるフォワーダーなど様々である。問題は、特定の混載仕立日に高密度貨物と高容積貨物(低密度)のミックスができるのは、自社の顧客である荷主がその貨物をたまたま出荷した時しかできないということである。低密度しかない混載に高密度を、高密度しかない混載に低密度の貨物を開発してミックスできれば理想的であるが、簡単には新顧客の開発はできない。現状では、フォワーダー単位でしか、フリーキロを生む機会はない。業界全体(マーケット全体)でフリーキロをうむ機会が創造できれば、フリーキロを産出できる混載ミックスが増え、失われていたフリーキロ産出の機会が生まれる。フリーキロ産出の機会が多くなれば、フォワーダーの収入は改善され、混載ごとのスペース効率は向上し、さらに航空会社の航空機スペースの効率も向上する。これにより、フリーキロがうむ収入の再配分が荷主間、フォワーダー間で行われ、業界全体の生産性が向上する。
現在では、偶然性によりうまれるフリーキロ収入はフォワーダーの収入になっているが、業界全体のシステムを変えることにより、フリーキロ収入を再配分するということが望ましい姿であると考える。
特開2002−16337 「売る」ロジスティクス品質の創造/宇野 修/白桃書房/2003年
前記従来例では、混載業者(フォワーダー)は自社の取扱混載件数/混載重量の範囲内で混載を仕立てている。高密度貨物の混載、低密度貨物の混載があり、偶々フリーキロの生まれる混載がある。フリーキロを生む混載は偶然性によることがほとんどであるという不都合があった。この偶然性を必然性に変えるシステムを導入すれば、それが生む価値は計り知れないほど大きい。フリーキロを生む環境をつくるには、高密度貨物と低密度貨物が出会うサイトを提供することである。
本発明が解決しようとしている課題は、(1)高密度貨物と高容積貨物が出会うサイトを提供し、最適な混載ミックス(組合せ)によりフリーキロを生む環境を構築することである。(2)さらに、フリーキロがうむ収入を関係者に配分することである。関係者とは、荷主及び混載業者(フォワーダー)を指す。現在のシステムでは、フリーキロ収入は、フォワーダーの収入となっているが、荷主の貨物の組合せがうむ付加価値収入であるから、関係者間で適切な配分をすることが望ましい。配分の割合は、関係者による貢献適用運賃の割合で配分するのが公平性を維持できる。
図13に示した「フリーキロを生む混載ミックス機会マトリックス」で理解できるように、高密度貨物と高容積貨物が交差したところにフリーキロを生む組合せが存在する。荷主と荷主1、フォワーダーと荷主2、荷主とフォワーダー3、フォワーダーとフォワーダー4の4つの組合せが考えられる。現在はフォワーダーが荷主と荷主1の組合せだけにより「フリーキロ」を生んでいるだけである。
このような「機会損失」の現状を「機会創造」の環境に導いていくことが、この発明が解決しようとしている課題である。
本発明の主旨は、利用者にフリーキロを生む最適混載ミックス(組合せ)を提供し、それによる収入を適切に配分することにある。そこで本発明では、利用者によって使用される利用者端末の操作を受信すると共に当該操作に応じて前記利用者端末から入力される荷主混載貨物情報、フォワーダー混載貨物情報、航空運賃情報、荷主への売値などを記憶したデータベースと、その情報に基づいて「混載貨物最適ミックス」を抽出するサーバとを備えている。そして、前記サーバが、混載貨物最適ミックスを前記データベースから抽出する混載貨物最適ミックス抽出部と、前記混載貨物ミックスの抽出に必要となるフォワーダー混載貨物登録制御部、荷主混載貨物登録制御部、航空会社運賃登録制御部と、最適組合せが完成した混載ミックスの収入配分を利用者に送信する機能を備えた完成混載ミックス/収入配分情報送信部とを備えた、という構成を採っている。これにより前述した目的を達成しようとするものである。
本発明では、最適混載ミックスが生むフリーキロ算出に必要となる提供者ごとの荷主別/品目別貨物情報(図12)を記憶したDB1と、航空会社運賃を記憶したDB2と荷主への適正売値を記憶したDB3を備えている。
また、本発明では、前記サーバが利用者によって使用される利用者端末の操作に応じてフォワーダー及び荷主により提供されるDB1に定義された混載貨物情報の各項目の登録を促すフォワーダー混載貨物登録制御部、荷主混載貨物登録制御部と、航空会社により提供される航空運賃の各項目の登録を促す航空会社運賃登録制御部と、抽出された最適混載ミックスの形態と関係者への収入配分を伝える完成混載ミックス/収入配分情報送信部とを備えている。さらに、それらの項目の更新を行うフォワーダー混載貨物更新制御部、荷主混載貨物更新制御部、航空会社運賃更新制御部とを備えている。
利用者がネット混載業者がネットワーク30に開設しているネット混載業者ホームページにアクセスすると、最適混載ミックスによるフリーキロ金額(運賃)を入手するのに必要となる申請フォーム、A「フォワーダー混載情報申告フォーム」、B「荷主貨物情報申告フォーム」が利用者端末20の画面上に表示される。利用者がこのフォームを完成し、送信するとネット混載業者が抽出したC「混載貨物最適ミックス提案シート」をネット混載業者端末40から利用者端末20の画面上に表示する機能を備えている。
利用者が表示されたC「混載貨物最適ミックス提案シート」を理解し、その提案を受け入れることを決定し、利用者端末20の画面上のD「混載貨物最適ミックス利用合意書」に登録し、ネット混載業者端末40に送信するとE「指定混載便利用契約」が自動的に成立する機能を備えている。
本発明の効果は、今まで失われている最適混載ミックスによる混載による利益の拡大を国際航空貨物業界にもたらす。フリーキロ(航空会社からの仕入値を支払う必要のない重量)創出の機会を拡大する。さらに、最適混載ミックスにより、混載ミックスが生む収入の一つであるスケール収入(高重量低運賃の航空貨物運賃体系)の拡大をももたらす。これにより、荷主の輸送コスト削減、フォワーダー混載貨物の混載効率の向上、航空会社の航空機貨物室スペースの有償搭載率向上が行われ、航空貨物業界全体の生産性が向上する。国際航空貨物業界の生産性の向上に留まらず、この発明を国内航空貨物、国際海上貨物、国際複合輸送、国内海上貨物、国内トラック輸送分野に応用すれば、物流業界全体の生産性の改善が期待できる。既存の混載システムが生んできた機会損失を機会拡大へと変化されることができる。
ネットワークを利用者した混載販売が可能となり、ネットワーク利用者が増えることにより、フォワーダー及び航空会社の販売コストの削減および荷主の物流コスト削減をもたらすウインウインソルーションである。

次に、本発明による混載貨物最適ミックス収入配分システム実施の形態について、図面に基づき説明する。図1は、本発明の一実施形態の構成図を示すブロック図である。図1に示すように、利用者端末20は利用者により使用されるものであり、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置である。この第一実施形態では、利用者端末20と、ネット混載業者端末40と、複数の提供者から提供される品目別/荷主別貨物情報、航空会社運賃、荷主への売値などを記憶したネット混載業者データベース(DB1、DB2、DB3)と、利用者によって使用される利用者端末の操作を受信すると共に当該操作に応じて前記データベースに格納されたデータに基づき抽出された最適混載ミックス/フリーキロなどを当該利用者端末に送信するサーバ10と、これらを相互に接続するインターネット等の通信ネットワーク30から構成されている。
利用者が利用者端末20を介してネット混載業者がネットワーク30上に開設しているネット混載業者ホームページ50にアクセスし、図12のA「フォワーダー混載情報申告フォーム」、B「荷主貨物情報申告フォーム」を完成し、ネットワーク30を介してネット混載業者端末40に送信する。ネット混載業者端末40はネット混載業者により使用され、サーバ10及びデータベース(DB1、DB2、DB3)などの情報処理装置によって構成されている。
前記サーバが利用者によって使用される利用者端末の操作に応じてフォワーダー及び荷主により提供されるDB1に定義された混載貨物情報の各項目の登録を促すフォワーダー混載貨物登録制御部13、荷主混載貨物登録制御部14と、航空会社により提供される航空運賃の各項目の登録を促す航空会社運賃登録制御部15と、これらを利用して混載貨物最適ミックスを抽出する混載貨物最適ミックス抽出部12と、抽出された最適混載ミックスの形態と関係者への収入配分を伝える完成混載ミックス/収入配分情報送信部16とを備えている。さらに、それらの項目の更新を行うフォワーダー混載貨物更新制御部、荷主混載貨物更新制御部、航空会社運賃更新制御部により構成されている。
混載貨物最適ミックス提案システムを利用していない荷主及びフォワーダーに対して、このシステムを使うことによるベネフィットを提案する高密度/高容積荷主共同出荷システム提案部21と、高密度/高容積フォワーダー共同出荷システム提案部22及び最適混載ミックスの事例を検索できるベスト混載モデルシュミレーション部23をも備えている。
図2はMAWB(マスターエアウエイビル/航空会社運送状)とHAWB(ハウスエアウエイビル/フォワーダー利用航空運送会社運送状)の関係を示したものである。HAWBはフォワーダーの運送状であり、荷主ごとになっている。多くの荷主のHAWBを一つの混載便にまとめて、利用航空会社のMAWBを発行して、空港から空港までを輸送することになっている。HAWB(荷主への売上)は多くなればなるほど一つの混載便のフォワーダー収入はあがる。同様に、MAWBを構成するHAWBの重量が増えれば、航空会社の収入も上がる。
重要なことは、混載便の積載効率が航空会社にとっても、フォワーダーにとっても有益なものであることが望ましい。さらに、その混載の形態が、荷主への利益の還元をもたらす、フリーキロを産出できるものであることが理想的である。図18は混載貨物の特徴を示したものである。高容積貨物の特徴は、搭載効率が悪く、航空会社が好まないものである。航空会社のフォワーダーに対する売値は高くなり、その結果、フォワーダーの荷主への売値も高くなる。高密度貨物の特徴は、搭載効率が良く、航空会社が最も好むものである。航空会社のフォワーダーへの売値は最も安くなり、その結果、フォワーダーの荷主への売値も安くなる。
高容積貨物と高密度貨物をミックスすると搭載効率は改善され、航空会社が好むものとなる。航空会社からの売値は比較的安くなり、その結果、フォワーダーの荷主への売値は、改善される。このミックス貨物の特徴は、上記二つと異なり、フリーキロを生むことである。つまり、航空会社からの仕入値を支払う必要のない重量が生まれるということである。現在では、このフリーキロによる収入は混載業者のものになっているが、荷主の貨物のミックスにより生まれたものであるから、これを荷主に還元する(配分する)という配慮が必要となる。
図3は国際航空貨物運賃体系を示したものである。
ここで特記すべきは、運賃計算の基礎なる重量には実重量と容積重量があるということである。「料金適用重量」には秤で計った貨物の実際の重さ(実重量)と貨物のサイズ(立法メートル)から算出した容積重量の2つがある。その重量のどちらか大きい方を料金適用の際の重量とすることが決まっている。
実重量と容積重量が存在する理由は、輸送手段である航空機がもつ構造上の制限にある。航空機の貨物室(コンパートメント:パレット/コンテナを収容するところ)は無限大でなく、制限されたキャパシティからなっている。さらに、航空機には運航上、その構造による重量制限(最大許容搭載量)がある。即ち、航空機には制限されたスペースと制限された重量があるということである。
容積重量とは貨物の容積を重量に換算したもので、貨物の最長の縦幅、最長の横幅および最長の高さ(L x W x H)を掛け合わせて得られる容積を6,000cm3(立方センチメートル)を1kgとして換算した重量である。縦、横、高さがそれぞれ1mの立方体の容積重量は、100cm X 100cm X 100cm ÷ 6,000cm3で167kgsである。つまり、1立法メートルが167kgsとなる。

図4は、高重量段階低運賃のルールについてである。図4で理解できるように、区分された重量段階が高くなればなるほど、kg当りの賃率は低減する。重量区分は上記に示したように、最低運賃、45kgs未満の一般貨物賃率、45kgs以上の段階的一般貨物賃率になっている。
重量が重量区分の間にある場合(850kgsが500kgsと1,000kgsの間)、ブレークバックポイント(break back point)以上の重量の場合は高重量低運賃を適用できる。
これをLower Charge in the Higher Weight Breakpoint Ruleという。
たとえば、850kgsの貨物の場合は
(1) 500kgsの運賃を適用すると、400円 x 850kgs で340,000円となる。
(2)1,000kgsの貨物とみなして、300円を適用すると、300円 x 1,000kgsで300,000円となる。

(2)の方が安いので、当該貨物の賃率適用料金となる。このように高い賃率を適用するか、低い賃率を適用するかの重量の分岐点をbreak back pointという。
Break back pointは次の公式で求めることができる。
(低い運賃/300円 x 高い重量/1,000kgs)÷ 高い運賃/400円で750kgs(ブレークバックポイント)。

750kgs以上は1,000kgsとして、そのレートを適用し、750kgs未満は適用重量に500kgsのレートである400円を適用
する。
図5から図10は高密度貨物と高容積貨物のミックスが生む混載マージン(収入)の実例を示したものである。図5と図6で理解できるように、高密度貨物と高容積貨物が生む混載マージンにはトレーディング収入、スケール収入、フリーキロ収入の三つがある。トレーディング収入は、航空会社からの仕入値と荷主への売値の差である。スケール収入は、一つの混載便のHAWBの件数を増やし、合計重量を大きくし、高重量低運賃ルールを適用し、
収入を増やすことを言う。HAWB1件/100kgs/キロ当り100円をHAWB5件/500kgs/キロ当り70円にし、その差額の30円を収入とする方法である。フリーキロ収入とは高密度貨物と高容積貨物のミックスが生むフリーキロをいう。HAWBによる重量がMAWBの重量を上回った時にその差がフリーキロ重量(収入)となる。このフリーキロ収入を生む環境を作ることが重要となる。
図8は極端な高密度貨物と高容積貨物を組合せた混載便の例である。図9に示したように、フリーキロ収入は135,000円生まれている。
この例では、トレーディング収入とフリーキロ収入がうまれているが、スケール収入はうまれていない。図5及び図8の例で理解できるのは、高密度貨物と高容積貨物を組み合せて混載を仕立て、
HAWBによる各荷主への運賃適用重量の合計が、MAWB上の運賃適用重量を上回った時にフリーキロはうまれるということである。
しかしながら、混載貨物を仕立てるたびにフリーキロがうまれる訳ではない。現状では、10回に1回、20回に1回などの頻度でしかうまれないのである。その理由は、高密度貨物と高容積貨物を組み合せて混載を仕立て、フリーキロがうまれているのは、偶然性によるところが多い。混載を仕立ててみたら、たまたま高密度貨物と高容積貨物の組み合せができたというケースがほとんどである。
その理由はフォワーダーの顧客層によるところが多いからである。低密度貨物を抱えるフォワーダー、高密度貨物を抱えるフォワーダー、中密度を抱えるフォワーダー、低密度/中密度を抱えるフォワーダーなど様々である。問題は、特定の混載仕立日に高密度貨物と高容積貨物(低密度)のミックスができるのは、自社の顧客である荷主がその貨物をたまたま出荷した時しかできないということになる。
低密度しかない混載に高密度を、高密度しかない混載に低密度の貨物を開発して持ってこれれば理想的であるが、簡単には新顧客の開発はできない。自社の貨物だけでなく、業界全体の貨物に注目する必要がある。
図11は最適混載ミックス(組合せ)抽出及びフリーキロ収入配分プロセスである。
ステップ1は利用者がA「フォワーダー混載情報申告フォーム」及びB「荷主貨物情報申告フォーム」をネットワークを介してネット混載業者端末に送信する。


ステップ2はフォワーダー混載情報はサーバ10のフォワーダー混載貨物登録制御部に格納し、解読し、制御する。同様に、荷主混載情報はサーバ10の荷主混載貨物登録制御部に格納し、解読し、制御する。

ステップ3はサーバ10のフォワーダー混載貨物登録制御部及び荷主混載貨物登録制御部に格納され、整理された情報は、混載貨物最適ミックス(組合せ)抽出部の「抽出ボード」に並べられ、「最適組合せ」が抽出される。

ステップ4は「抽出ボード」により、「最適組合せ」が抽出されたら、ネット混載業者が関係荷主及びフォワーダー端末にC「混載ミックス提案シート」を送り、合意を求める。

ステップ5は関係荷主及びフォワーダーはC「混載ミックス提案シート」に合意をしたら、ネット混載業者端末にD「混載貨物最適ミックス利用合意書」を送る。
C「混載ミックス提案シート」はフリーキロ収入の配分を含む。
ステップ6は
ネット混載業者がE「指定混載便利用契約」を関係荷主及びフォワーダーの端末に送り、契約書に署名したら、商談は成立する。

ステップ7は図15の商談成立後の手続きに従う。貨物を集荷し、輸出手続/輸送手配を行う。
図14/図15参照。
ステップ8は図16の収入配分の方法に基づき、関係フォワーダー及び荷主ににフリーキロ収入を配分する。
図12はフォワーダー及び荷主がネット混載業者に送るフォワーダー混載貨物と荷主貨物の必要情報である。
フォワーダーID番号と
荷主ID番号を入れて以下の情報を送る。

(1)荷送人、荷受人、
(2)品目、
(3)個数、
(4)実重量、
(5)梱包サイズ(縦 x 横 x 高さ)cm、
(6)容積合計、

(7)出発空港、到着空港、
(8)通関日、
(9)荷受人到着日、
(10)利用予定航空会社、
(11)利用フォワーダー
図13はフリーキロを生む混載ミックス機会を示したものである。この組合せマトリックスに基づいて、抽出ボードに登録された荷主及びフォワーダーの貨物を組合せ、商談を成立させた例が図14である。図15は商談成立パターンと成立後のプロセスについて示してある。
図16は商談成立後の混載ミックス収入(フリーキロ収入)の配分方法を図9の例に基づき示した。HAWB1/高密度貨物の構成比(収入貢献度)が36パーセントである。その結果、フリーキロ収入配分は、48,600円となる。同様に、HAWB2は64パーセントの86,400円となる。
図17は荷主と荷主のフリーキロが生まれる最適混載ミックスをネット混載業者が作り、航空会社からの仕入れ、集荷/輸出手続フォワーダーの紹介、フリーキロ収入の配分をすべてネット混載業者が実行するプロセスを示した。





本発明により、ネット混載業者を利用して最適混載ミックスによるフリーキロ収入配分を享受する荷主、フォワーダーは確実に増加する。
フリーキロ収入の配分は荷主のロジスティクスコストを削減し、ロジスティクス業務プロセスを効率化する。さらに、最適混載ミックスにより、航空会社のスペース効率を改善するから航空会社にとっても歓迎するシステムである。フォワーダーも利益のでない混載便を仕立てないで済み、混載業務コストの削減をすることができる。
このシステムのコンセプトを利用すれば、国際航空貨物混載だけでなく、他の輸送分野である海上貨物、国際複合輸送、国内航空輸送、国内トラック輸送にも利用が可能となり、物流業界全体の生産性向上に繋がる。


図1は本実施形態における混載貨物最適ミックス収入配分システムの構成例を示すブロック図である。 MAWB(航空会社運送状)とHAWB(フォワーダー運送状/利用航空運送会社運送状)の説明図である。 国際航空貨物運賃体系を示した説明図である。 高重量段階低運賃適用の説明図である。 高密度貨物と高容積貨物のミックス(組合せ)が生む混載マージンの説明図である。 高密度貨物と高容積貨物のミックス(組合せ)が生む混載マージンの説明図(続き1)である。 高密度貨物と高容積貨物のミックス(組合せ)が生む混載マージンの説明図(続き2)である。 混載ミックス収入(仕入値を支払う必要のない重量/フリーキロによる収入)の機会創造を示した図である。 混載ミックス収入(仕入値を支払う必要のない重量/フリーキロによる収入)の機会創造を示した図(続き1)である。 混載ミックス収入(仕入値を支払う必要のない重量/フリーキロによる収入)の機会創造を示した図(続き2)である。 最適混載ミックス(組合せ)抽出及びフリーキロ収入配分プロセスの説明図である。 A「フォワーダー混載情報申告フォーム」とB「荷主貨物情報申告フォーム」の必要情報を示した図である。 抽出ボードの機能を示した図である。 商談成立パターンと成立後の手続きを示した図である。 商談成立パターンと成立後の手続きと収入配分(例)を示した説明図である。 収入配分(例)を示した図である。 荷主と荷主のフリーキロが生まれる混載ミックスプロセスの説明図である。 混載貨物の特徴を示した説明図である。 C「混載貨物最適ミックス提案シート」である。 D「混載貨物最適ミックス利用合意書」である。 E「指定混載便利用契約」である。
符号の説明
DB1 品目別/荷主別貨物情報
DB2 航空会社運賃
DB3 荷主への売値
10 サーバ
11 通信制御部
12 混載貨物最適ミックス抽出部
13 フォワーダー混載貨物登録制御部
14 荷主混載貨物登録制御部
15 航空会社運賃登録制御部
16 完成混載ミックス/収入配分情報送信部
17 フォワーダー混載貨物更新制御部
18 荷主混載貨物更新制御部
19 航空会社運賃更新制御部
20 利用者端末
21 高密度/高容積荷主共同出荷システム提案部
22 高密度/高容積フォワーダー共同出荷システム提案部
23 ベスト混載モデルシュミレーション部
24 申込書、合意書、契約書等送受信部
25 ディスクドライブ
30
ネットワーク
40
ネット混載業者端末
50
ネット混載業者ホームページ













Claims (9)

  1. 利用者(荷主またはフォワーダー)が国際航空混載貨物の最適ミックス(組合せ)がうむフリーキロ収入(仕入値を支払う必要のない重量による収入)を適切に配分するシステムであって、複数の提供者から提供される品目別/荷主別貨物情報、航空会社運賃情報、売値などを記憶したデータベースと、利用者によって使用される利用者端末の操作を受信するとともに当該操作に応じて前記利用者端末から入力される貨物情報に基づきフリーキロを生む最適混載ミックス(組合せ)の抽出及びフリーキロが生んだ収入の配分を行うサーバとを備え、前記サーバが、フリーキロを生む最適混載ミックスを前記データベースから抽出する混載貨物最適ミックス抽出部と、前記混載貨物最適ミックス抽出部が最適混載ミックスを抽出するために必要となる貨物情報をコントロールするフォワーダー混載貨物登録制御部と荷主混載貨物登録制御部、フリーキロ重量が生む収入の計算に必要となる航空会社運賃登録制御部とを備えたことを特徴とする混載貨物最適ミックス収入配分システム。
  2. 前記データベースが、提供者ごとの貨物情報(目的地、荷主、品目、実重量、容積重量、運賃適用重量、運賃、利用フォワーダー、利用航空会社など)を記憶した品目別/荷主別貨物情報DB1と、出発空港、到着空港、航空会社、重量別運賃などを記憶した航空会社運賃DB2と、フォワーダー別/貨物別の荷主への売値を記憶した荷主への売値DB3とを備えたことを特徴とする混載貨物最適ミックス収入配分システム。
  3. 前記サーバが混載貨物情報の提供者によって使用される提供者端末の操作に応じて品目別/荷主別貨物情報DB1に定義された品目別/荷主別貨物情報の各項目の登録を促すフォワーダー混載貨物登録制御部と、このフォワーダー混載貨物登録制御部によって登録される品目別/荷主別貨物情報の各項目の更新を促すフォワーダー混載貨物更新制御部とを備えたことを特徴とする混載貨物最適ミックス収入配分システム。
  4. 前記サーバが混載貨物情報の提供者によって使用される提供者端末の操作に応じて品目別/荷主別貨物情報DB1に定義された品目別/荷主別貨物情報の各項目の登録を促す荷主混載貨物登録制御部と、この荷主混載貨物登録制御部によって登録される品目別/荷主別貨物情報の各項目の更新を促す荷主混載貨物更新制御部とを備えたことを特徴とする混載貨物最適ミックス収入配分システム。
  5. 前記サーバが航空会社によって使用される提供者端末の操作に応じて航空会社運賃DB2に定義された出発空港、到着空港、航空会社、重量別の航空運賃の登録を促す航空会社運賃登録制御部と、この航空会社運賃登録制御部によって登録される航空会社運賃の更新を促す航空会社運賃更新制御部とを備えたことを特徴とする混載貨物最適ミックス収入配分システム。
  6. 荷主およびフォワーダーによって混載組合せサイトに提供された貨物情報(高密度貨物、高容積貨物)に基づき最適混載ミックスが完成した時に、関係荷主および関係フォワーダーに最適混載ミックス情報とフリーキロが生む収入配分情報を送信し,合意を求める完成混載ミックス/収入配分情報送信部を備えたことを特徴とする混載貨物最適ミックス収入配分システム。
  7. 前記サーバの混載貨物最適ミックス抽出部が混載貨物最適ミックスの抽出を迅速に行なうためにネットワーク30上のネット混載業者ホームページ50に掲載している、A「フォワーダー混載情報申告フォーム」、B「荷主貨物情報申告フォーム」、C「混載貨物最適ミックス提案シート」、D「混載貨物最適ミックス利用合意書」、E「指定混載便利用契約」を備えたことを特徴する混載貨物最適ミックス収入配分システム。
  8. 前記サーバの混載貨物最適ミックス抽出部が混載貨物最適ミックスの抽出を迅速に行なうための最適混載ミックス(組合せ)抽出及びフリーキロ収入配分プロセス(図11)と、そのプロセスが生む混載ミックスのベストプラクティスを荷主及びフォワーダーに提案する高密度/高容積荷主共同出荷システム提案部、高密度/高容積フォワーダー共同出荷システム提案部、ベスト(最適)混載モデルシュミレーション部を備えたことを特徴とする混載貨物最適ミックス収入配分システム。
  9. 前記サーバの混載貨物最適ミックス抽出部が混載貨物のミックス(組合せ)を行う時に参照する「フリーキロを生む混載ミックス機会マトリックス」を備えたことを特徴とする混載貨物最適ミックス収入配分システム。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014037283A (ja) * 2012-08-13 2014-02-27 Hiroshi Yamada 物品配送支援システム
JPWO2015111224A1 (ja) * 2014-01-27 2017-03-23 楽天株式会社 配送スケジュール選択システム、配送スケジュール選択方法、及びプログラム

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