JP2006183491A - オイルパン装置 - Google Patents

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和男 高橋
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英次 橋本
Taiichi Mori
泰一 森
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聡 大川
Chika Kanba
千佳 神庭
Koji Karita
孝司 苅田
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Abstract

【課題】 第2室の内側に第1室が形成された2槽式オイルパン構造を備えるオイルパン装置において、運転中のオイルの状態を検知するためのセンサを簡易かつ確実に取り付け得るオイルパン装置を提供する。
【解決手段】 センサ35を支持しているセンサ支持フランジ36がオイルパンカバー31のセンサ取り付け板31b1に接合された状態で、センサ支持フランジ36と、オイルパンカバー31の側板31bにおけるセンサ取り付け板31b1と、オイルパンセパレーター32の側板32bにおける対向板32b1とが共締めされる。これにより、センサ35の検知部35aが第1室30a内の所定位置に配置されるようにセンサ35が簡易且つ確実に支持される。また、オイルパンカバー31内にてオイルパンセパレーター32がより高い剛性で支持され、運転中のオイルパンセパレーター32の振動が効果的に抑制される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、被潤滑機構(例えば、エンジンブロックや自動変速機構)の潤滑のためのオイルを貯留可能なオイルパン装置に関する。
一般に、この種のオイルパン装置を備えたオイルパン付き機械(例えば、エンジンや自動変速装置)は、当該オイルパン装置内に貯留されているオイルが、オイルポンプによって吸い出されて、被潤滑機構内の被潤滑部材(例えば、ギヤ、カムシャフト、シリンダ、ピストン等)に供給されるように構成されている。また、当該オイルパン付き機械は、上述のように被潤滑部材に供給されたオイルが、当該被潤滑部材にて潤滑作用を奏するとともに当該被潤滑部材から摩擦熱等の熱を吸収した後、重力の作用で被潤滑機構からオイルパン装置内に還流するよう構成されている。
ここで、この種のオイルパン付き機械における暖機運転時間の短縮を図るためのオイルパン装置の構造として、例えば、特許文献1に記載されているような所謂2槽式オイルパン構造が広く知られている。
特開2003−222012号公報
この特許文献1に記載の2槽式オイルパン構造を有するオイルパン装置(以下、「従来技術」と称する。)においては、オイルを貯留可能なオイルパン(オイルパンカバー)の内部を2つの区画(第1室と第2室)に仕切るためのオイルパンセパレーターが、当該オイルパンの内部に配置されている。
ここで、「第1室」とは、前記被潤滑機構としてのエンジンブロックに向けて開口していて、当該エンジンブロックからオイルパン装置に向けて還流して来るオイルを受容し得るように当該エンジンブロックと連通して設けられた空間をいう。この第1室の内部には、前記オイルポンプと接続されていて当該第1室内のオイルの吸い込み口を構成するオイルストレーナーが配置されている。また、「第2室」とは、所定のオイル連通路を介して前記第1室との間でオイルが交流可能に前記第1室に隣接している空間をいう。
この従来技術に係るオイルパン装置は、暖機運転中にて前記第1室と前記第2室との間のオイルの交流が暖機運転後に比べて制限されるように構成されている。すなわち、当該オイルパン装置を備えたオイルパン付き機械は、暖機運転中においては、エンジンブロックと第1室との間でオイルが循環しつつ、第2室から第1室へのオイルの流入が制限されるように構成されている。これにより、暖機運転中の当該オイルパン付き機械の内部におけるオイルの循環量が少なくなるので、速やかにオイル(及び被潤滑部材)の温度が上昇し、当該オイルパン付き機械の暖機運転時間が短縮され得る。
また、従来技術においては、第1室の外側に第2室が形成されている。これにより、暖機運転中における第1室の断熱性が向上し、暖機運転をより迅速に進行させることが可能になる。
この種の2槽式オイルパン構造を有するオイルパン付き機械において、種々の目的のため、運転中の第1室又は第2室内のオイルの状態(例えば、オイルの量や温度等)を検知する必要性が生じる場合がある。
例えば、従来技術において、第1室には、上述の通り、オイルポンプによるオイルの吸い込み口であるオイルストレーナーが配置されていて、オイルパン付き機械の運転状態に応じてオイルポンプの駆動状態が変動するようになっている。また、第1室は、エンジンブロックと連通していて、オイルポンプによってエンジンブロックに供給されたオイルが当該エンジンブロックから第1室に還流するようになっている。よって、オイルパン付き機械の運転状態によって、第1室内のオイルレベルが大きく変動し得る。
したがって、エンジンブロックに対するオイル供給量の不足を防止して当該エンジンブロックにて常に良好な潤滑がなされるようにするためには、第1室内のオイルレベルを常時検知し、当該オイルレベルが所定のレベル以下となった場合に、運転者に警告を与えたり、第2室中のオイルを第1室へ導入するようにオイル連通路のオイル交流状態を制御したりすることが必要になる。
しかしながら、従来技術においては、上述の通り、第1室は第2室の内側に形成されていて、当該第1室を形成しているオイルパンセパレーターを構成する板状部材が第2室内にて支持されている。よって、例えば、オイルパン付き機械の運転によって当該板状部材が振動することで、オイルパン装置内のオイルの状態を検知するためのセンサや当該センサを支持するセンサ支持部材に当該板状部材が衝突し、センサの検知不良や異音の発生が起こり得る等、オイルパン装置内にセンサを適切に配置することが困難であった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、第2室の内側に第1室が形成されている2槽式オイルパン構造を備えたオイルパン装置において、運転中の第1室又は第2室内のオイルの状態を検知するためのセンサを簡易かつ確実に取り付け得るオイルパン装置を提供することにある。
本発明の対象となるオイルパン装置の構成は以下の通りである。当該オイルパン装置は、被潤滑機構の潤滑のためのオイルを内側の空間内にて貯留可能なオイルパンカバーと、前記空間内に配置されたオイルパンセパレーターと、を備えている。このオイルパンセパレーターは、前記被潤滑機構に向けて開口していて当該被潤滑機構から還流して来るオイルを受容し得るように当該被潤滑機構と連通する第1室と、その第1室に隣接するように当該第1室の外側(周囲)に形成される第2室とに、前記オイルパンカバーの内側の空間を分割するように配置されている。また、前記オイルパンセパレーターには、前記第1室と前記第2室との間でオイルが交流可能なオイル連通路が形成されている。このオイル連通路は、前記被潤滑機構の運転状態に応じて前記第1室と前記第2室との間のオイルの交流状態が変化するように構成されている。
前記オイルパンセパレーターは、具体的には、例えば、板状部材から形成されていて、その平面視における略中央部に、前記被潤滑機構に向けて開口している凹部を備えるように構成されている。
上述の目的を達成するため、本発明の特徴は、前記構成を有するオイルパン装置が、さらに以下の通りに構成されていることにある。
本発明のオイルパン装置は、前記第1室又は第2室内のオイルの状態を検知するためのセンサと、そのセンサを支持するセンサ支持部材とを備えている。また、前記オイルパンカバーにはセンサ取り付け板が形成されていて、このセンサ取り付け板は、前記センサを挿通可能な貫通孔であるセンサ取り付け孔を有している。
ここで、「センサを挿通可能」とは、センサの少なくとも一部(特に検知部、すなわち、オイルの状態により影響を受けて所定の信号を発するように構成されている部分)が、当該センサ取り付け孔を通して、当該オイルパンカバーの内部の空間(第1室又は第2室)内に挿入・配置され得ることをいうものとする。
そして、当該センサ取り付け孔を通して前記センサが前記空間内に挿入された状態で、当該センサ取り付け板に前記センサ支持部材が装着されている。
さらに、前記オイルパンセパレーターにおける前記センサ取り付け板と対向する対向板は、前記センサ支持部材が前記センサ取り付け板に装着されている状態で、当該センサ取り付け板によって支持されている。具体的には、例えば、前記センサ支持部材を前記センサ取り付け板及び/又は対向板に対して固定するためのボルトや、そのボルトの周囲に設けられたスペーサー等を介して、前記対向板が前記センサ取り付け板によって支持され得る。あるいは、センサ取り付け板に装着された状態のセンサ支持部材と前記対向板とが当接することで、前記対向板が当該センサ支持部材を介して前記センサ取り付け板によって支持され得る。
なお、ここで「前記センサ支持部材が前記センサ取り付け板に装着されている状態」とは、前記センサ支持部材が前記センサ取り付け板に対してボルト等によって直接固定されている状態のみを指すものではなく、例えば、前記センサ支持部材がボルト等によって前記対向板に対して固定されることによって、結果的に、前記センサ支持部材が前記センサ取り付け板に対して(ガスケット等のシール部材を介して)所定の圧力で接触している状態をも含むものとする。
上述の構成を有する本発明によれば、センサ取り付け孔にセンサが挿通された状態で、当該センサ取り付け板にセンサ支持部材が装着されることにより、センサがオイルパン装置内に挿入されてオイルパン装置の前記空間内における所定の位置に簡易且つ確実に配置される。また、センサ支持部材のセンサ取り付け板への装着により、前記対向板が当該センサ取り付け板によって支持されることにより、第1室と第2室とを仕切るための(実質的に第1室を形成するための)オイルパンセパレーター(の板状部材)が前記空間内にてオイルパンカバーによって支持される。
本発明の他の特徴は、前記センサを前記第1室の外部から当該第1室内に挿入可能なセンサ貫通孔が前記対向板に形成されており、前記センサ支持部材が前記センサ取り付け板に取り付けられている状態で、前記対向板が前記センサ取り付け板により支持されるように構成されていることにある。ここで、前記センサは、前記第1室内のオイルの状態を検知するために当該第1室内に配置されるものである。
かかる構成によれば、センサ取り付け板のセンサ取り付け孔及び対向板のセンサ貫通孔を通して、センサ支持部材に支持されているセンサが第1室内へ挿入された状態で、センサ支持部材をセンサ取り付け板に装着することにより、オイルパンセパレーターの対向板がオイルパンカバーのセンサ取り付け板によって支持される。
本発明のさらに他の特徴は、前記対向板は、前記センサ取り付け板と接触するように形成され、前記センサ支持部材は、前記センサ取り付け板と対向するように形成されたフランジ部を備え、前記フランジ部、センサ取り付け板、及び対向板がボルトにより共締めされることにより互いに固定されていることにある。
かかる構成によれば、フランジ部がボルトによってオイルパンセパレーターの対向板及びオイルパンカバーのセンサ取り付け板に共締めにより固定されることで、オイルパンセパレーターの対向板がオイルパンカバーのセンサ取り付け板によって支持される。
本発明においては、オイルパンカバーのセンサ取り付け板に形成されたセンサ取り付け孔にセンサを挿通してセンサ支持部材をセンサ取り付け板に装着するだけで、センサが第1室内に配置されるとともに、オイルパンセパレーターが前記空間内にてオイルパンカバーによって支持される。したがって、本発明によれば、第1室の外側に第2室が形成されている2槽式オイルパン構造を備えたオイルパン装置において、運転中の第1室又は第2室内のオイルの状態を検知するためのセンサを簡易に取り付けることができるとともに、オイルパンセパレーターをオイルパンカバー内のセンサ取り付け箇所にて確実に支持することができる。
以下、本発明の実施形態(本願の出願時点において出願人が最良と考えている実施形態)について図面を参照しつつ説明する。
(実施形態のエンジンの概略構成)
図1は、本発明の一実施形態が適用されたエンジン10の概略構成を示している。このエンジン10は、シリンダヘッド及びシリンダブロックを含む被潤滑機構としての本体部(エンジンブロック)20と、そのエンジンブロック20の下端部に接続されたオイルパン装置30と、当該エンジン10の内部の潤滑のためのオイルを当該エンジン10内で循環させるための潤滑系統40とを備えている。
エンジンブロック20には、ピストン21、クランクシャフト22、カムシャフト23等の複数の被潤滑部材が配置されている。エンジンブロック20の下端部には、これらの被潤滑部材に対して供給されるべきオイルを貯留するための部材であるオイルパン装置30が接続されている。
潤滑系統40は、オイルパン装置30の内側に貯留されているオイルを前記被潤滑部材へ供給し得るように、以下の通り構成されている。
オイルパン装置30の内側に貯留されているオイルを吸い込むための吸込口41aを有するオイルストレーナー41が、オイルパン装置30の内側に配置されており、当該オイルストレーナー41は、エンジンブロック20に設けられたオイルポンプ42とオイルストレーナー流路43によって接続されている。
オイルポンプ42は、周知のロータリーポンプから構成されており、そのローターはクランクシャフト22と共に回転するように当該クランクシャフト22と結合されている。このオイルポンプ42は、エンジンブロック20の外部に設けられたオイルフィルター44のオイル入口と、オイル輸送管45を介して接続されている。また、オイルフィルター44のオイル出口は、前記各被潤滑部材に向かうオイル流路として設けられたオイル供給管46と接続されている。
(オイルパン装置の概略構成)
図2は、図1に示されている前記エンジン10における、オイルパン装置30及びその周辺を拡大した断面図である。
オイルパンカバー31は、オイルパン装置30の外側カバーを構成していて、上方に(エンジンブロック20に含まれるシリンダブロック20aに向けて)開口した凹状の底部31aと、その底部31aの上方における周縁に立設された側板31bと、その側板31bの上端における周囲に設けられたフランジ部31cとから構成された、バスタブ状の部材であり、鋼板をプレス加工することによって一体に成形されている。このオイルパンカバー31は、上述の底部31aと側板31bとによって形成され上方に開口した凹部の内側の空間内にオイルを貯留可能に構成されている。
オイルパンセパレーター32は、上方に開口した凹状の底部32aと、その底部32aの上方における周縁に立設された側板32bと、その側板32bの上端における周囲に設けられたフランジ部32cとから構成された、合成樹脂板からなるバスタブ状の部材であり、射出成型によって一体に形成されている。
このオイルパンセパレーター32は、オイルを貯留可能な前記オイルパンカバー31における前記凹部の内側の空間を、オイルストレーナー41が配置された第1室30aと、その外側の第2室30bとに仕切るための部材である。
すなわち、オイルパンセパレーター32における底部32aと側板32bとによって形成された凹部の内側の空間によって第1室30aが形成されている。この第1室30aは、シリンダブロック20aの内部の空間と連通していて、上方のエンジンブロック20に配置された被潤滑部材(図1におけるピストン21やクランクシャフト22等)から還流してきたオイルが当該第1室30aによって受容され得るようになっている。
また、オイルパンカバー31の底部31aにおける最低位置にある底板31a1と、オイルパンセパレーター32の底部32aにおける最低位置にある底板32a1との間には、所定の間隙が設定されている。なお、ここでいう「最低位置」とは、エンジン10を含む所定の装置が水平な地面に置かれた場合の、側面視にて重力作用方向における最も低い位置をいうものとする。このようにオイルパンカバー31の内側にオイルパンセパレーター32が配置されていることにより、オイルパンセパレーター32の底部32a及び側板32bの外側(オイルパンカバー31と対向する側)に、オイルパンカバー31とオイルパンセパレーター32とで囲まれていてオイルを貯留可能な空間、すなわち第2室30bが形成されている。
オイルパンセパレーター32の底部32aには、サーモスタット弁装置33が貫通するように設けられている。このサーモスタット弁装置33は、オイルストレーナー41の吸込口41aの上端部とほぼ同じ高さに配置されている。
このサーモスタット弁装置33は、自動車の冷却水循環系等に用いられている周知のワックス型サーモスタット弁を筐体の内部に備えていて、所定の開弁温度以上となった場合に、当該サーモスタット弁装置33の筐体の内部(以下、単に「サーモスタット弁装置33の内部」と称する。)を通した第1室30aと第2室30bとの間でのオイルの交流が可能となるように構成されている。
すなわち、前記開弁温度以上の温度での開弁状態における当該サーモスタット弁装置33の内部には、第1室30aと第2室30bとの間のオイル連通路が形成されるようになっている。また、当該サーモスタット弁装置33は、温度上昇に応じて開弁率(当該サーモスタット弁装置33の内部における最大流路断面積に対する現在の流路断面積の割合)が高くなるように構成されている。
オイルパンセパレーター32における側板32bの中腹部ないし上部には、低温で粘度の高いオイルであっても通過が困難でない程度の大きさ(例えば直径8〜10mm程度の円形又はこれに相当する面積の多角形若しくは楕円形)の上部連通孔32dが複数設けられている。本オイルパン装置30においては、エンジン10(図1参照)が停止中の場合、及び暖機運転後において第1室30a内のオイルがオイルストレーナー41を介して吸い出された場合における、第1室30aと第2室30bとの油面の調整が、上部連通孔32dによって行われるようになっている。
(オイルパン装置及びセンサの支持構造)
オイルパンセパレーター32は、オイルパンカバー31の上方に配置されている。そして、オイルパンカバーのフランジ部31c及びオイルパンセパレーター32のフランジ部32cがシリンダブロック20aの下端面20a1に複数のボルト34で共締めにより固定されることで、オイルパン装置30がエンジンブロック20と接続されるようになっている。
((オイルパンカバーのセンサ取り付け板))
オイルパンカバー31における側板31bの一部分には、センサ取り付け板31b1が形成されている。このセンサ取り付け板31b1は、側板31bの他の部分よりも板厚が大きく形成されていて、センサ35の先端部の検知部35aが第1室30a内の所定の位置に精度よく配置され得る程度の所定の良好な平面度の平板状に形成されている。
ここで、本実施形態のセンサ35は、第1室30aの内部のオイルレベルが、オイルストレーナー41の上端部よりも若干高い所定の最低レベル以下となったことを検知し得るように構成されている(オイルレベルセンサ)。このセンサ35は、検知部35aと、基部35bと、アーム部35cとからなる。
検知部35aは、オイルよりも比重の小さなフロート35a1と、そのフロート35a1の平面視における略中心を貫通するように上下方向に沿って配置されたガイド軸35a2と、そのガイド軸35a2の下端に設けられたストッパー35a3とからなる。このセンサ35は、フロート35a1がオイルレベルに応じてガイド軸35a2に沿って上下動し得るように構成されていて、当該フロート35a1の下端がストッパー35a3に接触したときに第1室30a内のオイルレベルが前記所定の最低レベル以下になったことを検知し得るようになっている。
基部35bは、図3(b)に示されているように、一部を切り欠いた円柱形状(略D字状)に形成されていて、検知部35aと外部の制御回路とを接続するためのコネクタ部35c1を有している。
この基部35bは、平板状のセンサ支持フランジ36を貫通するように設けられていて、当該センサ支持フランジ36と基部35bとは接着剤により固定されている。すなわち、センサ支持フランジ36は、基部35bを固着状態で支持することにより、当該センサ35を支持し得るようになっている。なお、センサ支持フランジ36と基部35bとの境界部は、上述の接着剤によりシールされている。
アーム部35cは、検知部35aと基部35bとを接続するための棒状部材である。ここで、基部35bは、上述の通り、センサ支持フランジ36に支持されていて、当該センサ支持フランジ36は、後述するように、オイルパンカバー31の側板31bにおけるセンサ取り付け板31b1に装着されている。一方、検知部35aは、上述の通りオイルストレーナー41の近傍に位置していて、当該オイルストレーナー41(吸込口41a)は、オイルパンセパレーター32の底部32aの内側であって底板32a1近傍に配置されている。このため、アーム部35cは、上述のように高さ方向の位置が異なる検知部35aと基部35bとを接続して、検知部35aを所定の高さに配置するために、基部35bから下方に屈曲するように形成されている。
図2及び図3(a)に示されているように、オイルパンカバー31のセンサ取り付け板31b1には、貫通孔であるセンサ取り付け孔31b2が形成されている。かかるセンサ取り付け孔31b2は、屈曲したアーム部35cの先端に検知部35aを有するセンサ35を容易に挿入し得るように、長手方向を有する矩形状に形成されている。すなわち、図2に示されているセンサ35におけるアーム部35cの上端から検知部35aの下端(ストッパー35a3の下端)までの高さ寸法よりも、図3(a)に示されているセンサ取り付け孔31b2の長手方向寸法(図中左右方向)の方が大きくなるような形状に、センサ取り付け孔31b2が形成されている。そして、センサ支持フランジ36に支持された状態のセンサ35を「水平方向に沿って」(図2における左右方向〔水平方向〕に沿った軸線を回転中心軸として)90度回転させることで、当該センサ35の検知部35a及びアーム部35cが容易にセンサ取り付け孔31b2を通過できるようになっている。
図3(a)に示されているように、センサ取り付け板31b1における、センサ取り付け孔31b2の周囲には、貫通孔であるボルト貫通孔31b3が複数形成されている。
((オイルパンセパレーターの対向板))
図2及び図3(a)に示されているように、オイルパンセパレーター32における側板32bの一部分であって、オイルパンカバー31のセンサ取り付け板31b1と対向する位置には、対向板32b1が形成されている。この対向板32b1は、側板32bの他の部分よりも板厚が大きく形成されている。この対向板32b1は、上述のようにオイルパン装置30がエンジンブロック20に接続・固定された状態で、オイルパンカバー31のセンサ取り付け板31b1と接触し得るように、当該センサ取り付け板31b1と近接して配置されている。
対向板32b1における、上述のセンサ取り付け孔31b2と対向する位置には、当該センサ取り付け孔31b2と同一形状の貫通孔であるセンサ貫通孔32b2が形成されている。また、センサ貫通孔32b2の周囲であって、上述のボルト貫通孔31b3と対向する位置には、複数のネジ穴32b3が形成されている。このネジ穴32b3は、当該対向板32b1を貫通しないような深さ、すなわち、対向板32b1の厚さ寸法よりも小さな深さで形成されている。
((センサ支持フランジの取り付け構造))
図2及び図3(b)に示されているように、センサ支持フランジ36は、ガスケット37を挟んでオイルパンカバー31の側板31bにおけるセンサ取り付け板31b1に接合されている。そして、ボルト38がボルト貫通孔31b3を貫通してネジ穴32b3と締結されることで、センサ支持フランジ36と、センサ取り付け板31b1と、対向板32b1とが、当該ボルト38によって共締めされている。本オイルパン装置30においては、このボルト38による共締めによって対向板32b1がセンサ取り付け板31b1に対して所定の圧力で接触することで、オイルパンセパレーター32の側板32bがオイルパンカバー31の内部にて支持されるようになっている。
(実施形態の構成による作用・効果)
上述の構成を有するオイルパン装置30にセンサ35を装着する場合、長手方向を有する矩形状のセンサ取り付け孔31b2及びセンサ貫通孔32b2を通して、センサ35の検知部35a及びアーム部35cが第1室30a内に挿入される。これにより、様々な形状が採用され得るセンサ35(特にその検知部35a)を容易に第1室30a内に挿入することができ、オイルパン装置30におけるセンサ35の着脱を容易に行うことができる。すなわち、エンジン10(図1参照)の運転状態によって大きく変動し得る第1室30a内のオイルレベルをより簡易な構成で常時監視することができるようになる。
また、センサ支持フランジ36と、オイルパンカバー31の側板31bにおける板厚が大きくて平面度の良好なセンサ取り付け板31b1と、オイルパンセパレーター32の側板32bにおける板厚が大きい対向板32b1とが、複数のボルト38により共締めされることで、センサ35の装着箇所における十分な剛性が確保される。これにより、センサ35の検知部35aが、第1室30a内の(適正に所期の作動を行い得るような)所定位置に確実に配置され得る。
さらに、オイルパンセパレーター32は、ボルト34で固定されることでシリンダブロック20aの下端面20a1によって支持されるとともに、センサ35の取り付け部にてオイルパンカバー31によって支持される。これにより、オイルパンカバー31内にてオイルパンセパレーター32をより高い剛性で支持できるとともに、運転中のオイルパンセパレーター32の振動を効果的に抑えることができる。
(第2実施形態)
図4は、第2の実施形態のオイルパン装置30の概略構成を説明するための断面図である。なお、上述の実施形態(第1の実施形態)と共通する部分については説明を省略し、図面に現れている構成要素については同一の符号を付するものとする。
本実施形態においては、オイルパンセパレーター32の対向板32b1が、オイルパンカバー31のセンサ取り付け板31b1と所定距離だけ離間していて、両者の間の空間である第2室30b内のオイルの状態(温度)を検知するためのセンサ35’が配置されている。よって、オイルパンセパレーター32の対向板32b1にはセンサ35’を貫通させるための貫通孔が形成されていない。一方、第1の実施形態とは異なり、オイルパンセパレーター32の対向板32b1とオイルパンカバー31のセンサ取り付け板31b1との間の距離を所定距離に設定するためのスペーサー39が配置されている。このスペーサー39は円筒形状に形成されていて、その中心軸線に沿って設けられた空洞部にはボルト38が挿通されている。
また、オイルパンカバー31のフランジ部31cには、オイルパンセパレーター32のフランジ部32cを収容し得る段差部31c1が形成されていて、当該段差部31c1にオイルパンセパレーター32のフランジ部32cを収容した状態で、オイルパンカバー31のフランジ部31cをボルト34によりシリンダブロック20aに固定することにより、オイルパンカバー31及びオイルパンセパレーター32がエンジンブロック20に接続されている。
かかる構成を有する本実施形態においては、オイルパンセパレーター32は、ボルト38及びスペーサー39を介してオイルパンカバー31(センサ取り付け板31b1)により支持される。
(変形例の示唆)
なお、上述の各実施形態は、上述した通り、出願人が本願の出願時点において最良であると考えた本発明の実施形態を単に例示したものにすぎないのであって、本発明はもとより上述の各実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の本質的部分を変更しない範囲内において種々の変形を施すことができることは当然である。以下、変形例について幾つか例示するが、変形例とて下記のものに限定されるものではないことはいうまでもない。
例えば、本発明のオイルパン装置の構成は、前記各実施形態のようなエンジンの他、例えば、自動変速機等、オイルパン装置を適用した潤滑装置を備えた各種の装置にも適用可能である。
また、センサの種類も、オイルレベルセンサや温度センサに限定されず、種々のセンサが適用され得る。
また、オイルパンカバー31及びオイルパンセパレーター32のシリンダブロック20aに対する固定方法も、第1の実施形態のような共締めと、第2の実施形態のような段差部を用いた方法とは互いに置換し得るし、他の固定方法を適用することも可能である。
また、前記サーモスタット弁装置33に代えて、電磁弁や、オイルの温度(粘度)によって通過率が変化し得る小径の貫通孔を用いても良い。特に、電磁弁を用いた場合においては、センサによって検知したオイルの状態(例えば第1室30a内のオイルレベルやオイル温度)に応じて第1室30aと第2室30bとのオイルの交流状態をより迅速且つ適切に制御し得るので好適である。
また、第1の実施形態において、オイルパンカバー31の形状を、センサ取り付け板31b1(図3における2点鎖線の部分)だけがその周囲の部分よりも凹んでいる形状としてもよい。
本発明の実施形態に係るエンジンの概略構成図である。 図1に示したエンジンに適用される第1の実施形態のオイルパン装置の概略構成を示す断面図である。 図2に示したオイルパンカバーの側面図である。 第2の実施形態のオイルパン装置の概略構成を示す断面図である。
符号の説明
10…エンジン、20…エンジンブロック、20a…シリンダブロック、30…オイルパン装置、30a…第1室、30b…第2室、31…オイルパンカバー、31b1…センサ取り付け板、32…オイルパンセパレーター、32b1…対向板、33…サーモスタット弁装置、35,35’…センサ、36…センサ支持フランジ、38…ボルト

Claims (3)

  1. 被潤滑機構の潤滑のためのオイルを内側の空間内にて貯留可能なオイルパンカバーと、
    前記空間内に配置されたオイルパンセパレーターと、
    を備え、
    前記オイルパンセパレーターは、前記被潤滑機構に向けて開口していて当該被潤滑機構から還流して来るオイルを受容し得るように当該被潤滑機構と連通する第1室と、その第1室に隣接するように当該第1室の外側に形成される第2室とに、前記オイルパンカバーの内側の空間を分割するように配置され、
    前記オイルパンセパレーターには、前記第1室と前記第2室との間でオイルが交流可能なオイル連通路が形成され、
    前記オイル連通路は、前記被潤滑機構の運転状態に応じて前記第1室と前記第2室との間のオイルの交流状態が変化するように構成されたオイルパン装置において、
    前記第1室又は第2室内のオイルの状態を検知するためのセンサと、
    そのセンサを支持するセンサ支持部材と、を備え、
    前記オイルパンカバーには、前記センサを挿通可能な貫通孔であるセンサ取り付け孔を有していて当該センサ取り付け孔を通して前記センサが前記空間内に挿入された状態で前記センサ支持部材が装着されるセンサ取り付け板が形成され、
    前記センサ支持部材が前記センサ取り付け板に装着されている状態で、前記オイルパンセパレーターにおける前記センサ取り付け板と対向する対向板が当該センサ取り付け板により支持されるように構成されている、
    オイルパン装置。
  2. 請求項1に記載のオイルパン装置であって、
    前記センサは、前記第1室内のオイルの状態を検知するために当該第1室内に配置され、
    前記対向板には、前記センサを前記第1室の外部から当該第1室内に挿入可能なセンサ貫通孔が形成され、
    前記センサ支持部材が前記センサ取り付け板に取り付けられている状態で、前記対向板が当該センサ取り付け板により支持されるように構成されている、
    オイルパン装置。
  3. 請求項2に記載のオイルパン装置であって、
    前記対向板は、前記センサ取り付け板と接触するように形成され、
    前記センサ支持部材は、前記センサ取り付け板と対向するように形成されたフランジ部を備え、
    前記フランジ部、センサ取り付け板、及び対向板がボルトにより共締めされることにより互いに固定されている、
    オイルパン装置。
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