JP2006181813A - 周波数選択板を積層したハニカムサンドイッチパネルの製造方法 - Google Patents

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Ryuta Yotsukura
隆太 四ツ倉
Tomosuke Tanaka
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Abstract

【課題】積層体に反応樹脂材料を均一に含浸させて、周波数選択板を組込んだ大型の繊維強化プラスチックパネルを容易に製造することが出来る周波数選択板を積層したハニカムサンドイッチパネルの製造方法を提供する。
【解決手段】ゴム状弾性シート6上の積層体Wの側面にテーパ付きのダム12を配置すると共に、吸引側にはエアウィーブ13aで覆ったスパイラル状のホース13を配設し、積層体Wの全体を樹脂材料投入口7と、前記ホース13に接続した吸引パイプ8を周縁部に配設したフィルム状のバキュームバック9で覆い、周縁部をベース部材5上に接着テープ10等で密閉する。その後、バキュームバック9内の積層体Wをバキューム配管8に接続したバキュームポンプPで均一にバッキュームし、内部を真空状態にした状態で樹脂材料供給タンク11に接続する樹脂材料投入口7から積層体の繊維強化樹脂シート4に常温硬化型の反応樹脂材料Qを供給して均一に含浸させ、反応樹脂材料Qの反応熱により含浸硬化させる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、周波数選択板(frequency selective surface)を積層したハニカムサンドイッチパネルの製造方法にかかわり、更に詳しくは艦船用レドーム(AEM/S:エンクローズドマスト)等に使用される周波数選択板を積層した大型のハニカムサンドイッチパネルをバキューム樹脂トランスファー成形法(VaRTM:Vacuum-assisted Resin Transfer Molding) により製造する周波数選択板を積層したハニカムサンドイッチパネルの製造方法に関するものである。
従来、繊維強化プラスチック(FRP)パネル等の樹脂成形物を製造する場合、樹脂トランスファー成形法(RTM)またはバキューム樹脂トランスファー成形法(VaRTM)が知られているが、特に船舶等の分野では近年大型船体の繊維強化プラスチックパネル化の開発に伴って、大型樹脂成形物はオートクレーブ法に入れて成形するには限度があるため、バキューム樹脂トランスファー成形法(VaRTM)による繊維強化プラスチックパネルの開発が進められている(例えば、特許文献1参照)。
また、近年では艦船の上構マスト部のステルス化(レーダー等に捕捉され難くする)のために、周波数選択板(FSS :frequency selective surface)を適用した艦船用レドーム(AEM/S:エンクローズドマスト)の開発も進んでいる。
然しながら、艦船用レドームは、スキン材にGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)を使用したハニカムコアサンドイッチパネル構造をしており、パネルを組み合わせた多面体構造になっている上、オートクレーブの硬化設備では成型出来ない大きなサイズであることから、製造が大変であり、更に上記のような周波数選択板を艦船用レドームに組込んだ成形方法は未だ提案されていないのが現実である。
特開2001−96611号公報
この発明は、かかる従来の問題点に着目して案出されたもので、積層体に反応樹脂材料を均一に含浸させて、周波数選択板を組込んだ大型の繊維強化プラスチックパネルを容易に製造することが出来る周波数選択板を積層したハニカムサンドイッチパネルの製造方法を提供することを目的とするものである。
この発明は上記目的を達成するため、金属製のベース部材上にゴム状弾性シートを敷設し、このゴム状弾性シート上に、繊維補強基材、周波数選択板を表裏面に接着した非金属材料から成るハニカムコア、繊維補強基材を少なくとも一層以上順次積層させた後、その全体をフィルム状のバキュームバックで覆い、該バキュームバック内の積層体をバッキュームした状態で積層体の一方から反応樹脂材料を供給すると共に、積層体の他方から反応樹脂材料を均一に吸引させて、前記繊維補強基材に反応樹脂材料を均一に含浸させると共に硬化させることを要旨とするものである。
ここで、前記バキュームバックで覆った積層体の他方にスパイラル状のホースを配設し、このホースに所定の間隔で複数本の吸引パイプを接続して反応樹脂材料を均一に吸引するものである。また、前記ハニカムコアは、芳香族ポリアミド繊維、発泡材、シンタクチックフォーム、木材から選ばれた一つを使用するものである。
このような製造方法により、周波数選択板を組込んだ大型の繊維強化プラスチックパネルを容易に製造することが出来るものである。
この発明は、上記のように金属製のベース部材上にゴム状弾性シートを敷設し、このゴム状弾性シート上に、繊維補強基材、周波数選択板を表裏面に接着した非金属材料から成るハニカムコア、繊維補強基材を少なくとも一層以上順次積層させた後、その全体をフィルム状のバキュームバックで覆い、該バキュームバック内の積層体をバッキュームした状態で積層体の一方から反応樹脂材料を供給すると共に、積層体の他方から反応樹脂材料を均一に吸引させて、前記繊維補強基材に反応樹脂材料を均一に含浸させると共に硬化させるので、周波数選択板を組込んだ大型の繊維強化プラスチックパネルをバキューム樹脂トランスファー成形法(VaRTM)による容易に製造することが出来、更に、バキューム樹脂トランスファー成形法で、ハニカムコア材として、樹脂や木材等に比べて安価で、軽量な芳香族ポリアミドハニカムコア(ノーメックス(登録商標)ハニカムコア)を使用することが出来る効果がある。
また、バキューム樹脂トランスファー成形法でハニカムサンドイッチパネルを製造する際、反応樹脂材料が熱容量の大きい金属製のベース部材に直接接触することがなく、この結果、反応樹脂材料の反応熱が金属製のベース部材に吸熱されることがなく樹脂成形物の硬化不良を有効に防止することが出来る効果がある。
以下、添付図面に基づきこの発明の実施の形態を説明する。
図1は、この発明を実施した周波数選択板を組込んだハニカムサンドイッチパネルの分解斜視図、図2はこの発明のハニカムサンドイッチパネルの斜視図を示し、このハニカムサンドイッチパネルは、非金属材料により成形したハニカムコア1の表裏面に、フィルム状のエポキシ系接着材から成る接着剤2を介して特定の周波数を透過、または遮断する周波数選択板3(FSS :frequency selective surface)を積層すると共に、その周波数選択板3の表面に繊維強化樹脂シート4を一体的に積層して積層体Wを構成するものである。
前記ハニカムコア1としては、非金属材料である芳香族ポリアミド(ノーメックス(登録商標))の他、樹脂材、発泡材、シンタクチックフォーム、木材から選ばれた一つにより構成し、この実施形態では、樹脂や木材等に比べて安価で、軽量な芳香族ポリアミド繊維により形成したハニカムコアを使用する。また、前記接着剤2としては、フィルム状のエポキシ系接着材を使用する。
また、周波数選択板3(FSS :frequency selective surface)は、軽金属板により形成され、また特定の周波数を透過、または遮断するために、例えば、同一形状の金属製小片(パッチと呼称されている)をアレイ状に並べたり、同一形状の穴(アパチャと呼称されている)を金属板からアレイ状にくり貫いた構造を形成して使用するものである。
次に、上記のような周波数選択板3を組込んだ大型のハニカムサンドイッチパネルをバキューム樹脂トランスファー成形法(VaRTM)により製造する方法を図3及び図4を参照しながら説明する。
先ず、金属製のベース部材5上にゴム状弾性シート6を敷設し、このゴム状弾性シート上6に、繊維強化樹脂シート4(繊維補強基材)、周波数選択板3を接着剤2を介して表裏面に接着した非金属材料から成るハニカムコア1(芳香族ポリアミドハニカムコア)を載置し、更に繊維強化樹脂シート4(繊維補強基材)を少なくとも一層以上順次積層させて積層体Wを形成する。
その後、ゴム状弾性シート6上の積層体Wの側面にテーパ付きのダム12を配置すると共に、吸引側にはエアウィーブ13aで覆ったスパイラル状のホース13を配設し、積層体Wの全体を樹脂材料投入口7と、前記ホース13に接続した吸引パイプ8を周縁部に配設したフィルム状のバキュームバック9で覆い、周縁部をベース部材5上に接着テープ10等で密閉する。
その後、バキュームバック9内の積層体Wをバキューム配管8に接続したバキュームポンプPで均一にバッキュームし、内部を真空状態にした状態で樹脂材料供給タンク11に接続する樹脂材料投入口7から積層体の繊維強化樹脂シート4に常温硬化型の反応樹脂材料Q(例えば、ビニールエステル等の熱可塑性材料)を供給して均一に含浸させ、反応樹脂材料Qの反応熱により含浸硬化させる。
このように、反応樹脂材料Qを均一な圧力で均一に供給して含浸硬化させるので、反応樹脂材料Qが熱容量の大きい金属製のベース部材5に直接接触することがなく、この結果、樹脂成形物Wの発熱した反応熱が金属製のベース部材5に吸熱されることがなく硬化不良を有効に防止することが出来ると共に、むらの無い製品を製造することが出来るものである。
また、ゴム状弾性シート6は、樹脂材料に対する離型効果もあるため、予め離型剤を塗布する必要がなく、金属製モールドや金属製プレートから樹脂成形物Wを円滑に離型または剥離させることが出来る。この結果、生産性の向上を図ることも可能となる。
更に、ゴム状弾性シート6は、樹脂材料に対する離型効果もあるため、予め離型剤を塗布する必要がなく、金属製モールドや金属製プレートから樹脂成形物Wを円滑に離型または剥離させることが出来る。この結果、生産性の向上を図ることも可能となる。
このように、大型の繊維強化樹脂成形物を製造する場合、上記のようなエアウィーブ13aで覆ったスパイラル状のホース13を使用して反応樹脂材料Qを抽出させることで、時間差を持たせて樹脂材料の注入を行うことが出来、均一に反応樹脂材料Qを含浸させることが出来るものである。
なお、この発明の実施例としては、
例えば、
繊維強化樹脂成形物から成る積層体Wの大きさ(タテ×ヨコ×厚さ):4m×7m×10mm
バッキューム手段8による吸引圧力:0.1Mpa
反応樹脂材料Qの供給手段6からの樹脂材料の供給量:420kg
なお、流量は始めは多く、徐々に少なくなるようにするものである。
この発明を実施した周波数選択板を組込んだハニカムサンドイッチパネルの分解斜視図である。 この発明のハニカムサンドイッチパネルの斜視図である。 この発明のハニカムサンドイッチパネルの製造方法を実施したバキューム樹脂トランスファー成形装置の拡大平面図である。 図3のA−A矢視一部拡大断面図である。
符号の説明
1 ハニカムコア 2 接着剤
3 周波数選択板 4 繊維強化樹脂シート
5 ベース部材 6 ゴム状弾性シート
7 樹脂材料投入口 8 バキューム配管
9 バキュームバック 10 接着テープ
11 樹脂材料供給タンク
12 テーパ付きのダム
13a エアウィーブ 13 ホース
Q 常温硬化型の反応樹脂材料 W 積層体

Claims (3)

  1. 金属製のベース部材上にゴム状弾性シートを敷設し、このゴム状弾性シート上に、繊維補強基材、周波数選択板を表裏面に接着した非金属材料から成るハニカムコア、繊維補強基材を少なくとも一層以上順次積層させた後、その全体をフィルム状のバキュームバックで覆い、該バキュームバック内の積層体をバッキュームした状態で積層体の一方から反応樹脂材料を供給すると共に、積層体の他方から反応樹脂材料を均一に吸引させて、前記繊維補強基材に反応樹脂材料を均一に含浸させると共に硬化させる周波数選択板を積層したハニカムサンドイッチパネルの製造方法。
  2. 前記バキュームバックで覆った積層体の他方にスパイラル状のホースを配設し、このホースに所定の間隔で複数本の吸引パイプを接続して反応樹脂材料を均一に吸引する請求項1に記載の周波数選択板を積層したハニカムサンドイッチパネルの製造方法。
  3. 前記ハニカムコアを、芳香族ポリアミド繊維、発泡材、シンタクチックフォーム、木材から選ばれた一つを使用する請求項1または2に記載の周波数選択板を積層したハニカムサンドイッチパネルの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017026209A1 (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 株式会社東海理化電機製作所 電波透過部品
CN112109255A (zh) * 2020-08-24 2020-12-22 航天特种材料及工艺技术研究所 一种用于对蜂窝结构进行树脂灌封的装置及利用该装置对蜂窝结构进行树脂灌封的方法

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