JP2006180770A - 歯周疾患の診断方法及び歯周疾患診断キット - Google Patents

歯周疾患の診断方法及び歯周疾患診断キット Download PDF

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Abstract

【課題】歯周疾患の進行程度を認知する診断方法を提供すること。
【解決手段】没食子酸及びその誘導体、タンニン酸、ピロガロール、カテコール、カテキン、アントシアニジンから選ばれるフェノール系化合物とアセトアルデヒドと過酸化水素とを唾液と接触させ、唾液中のペルオキシダーゼを化学発光させて、その発光強度より歯周疾患の進行程度を診断することを特徴とする歯周疾患の診断方法、及び、没食子酸及びその誘導体、タンニン酸、ピロガロール、カテコール、カテキン、アントシアニジンから選ばれるフェノール系化合物とアセトアルデヒドを含有する診断試薬Aと過酸化水素を含有する診断試薬Bとを備えてなる歯周疾患診断キット。
【効果】歯周疾患の有無診断、歯周疾患の進行の予測を迅速、簡単かつ正確に行うことができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、唾液中のペルオキシダーゼを化学発光法により測定して歯周疾患の進行程度を認知する歯周疾患の診断方法及び歯周疾患診断キットに関する。
歯周病は、局所における細菌感染とそれに対する免疫防御反応の結果引き起こされる、歯周組織の破壊と歯槽骨の吸収を伴う慢性炎症疾患である。歯周病の初期症状としては、歯肉の発赤、腫脹、出血が挙げられるが、これらの症状は見過ごされる場合が多く、病状は更に進行して歯肉の退縮、歯槽骨の吸収が起こり、最終的には歯の喪失に繋がる。歯の喪失を防ぐには適切な治療、処置が必要であり、そのためには歯周病の有無、程度を的確にとらえる診断が重要である。
現在行われている歯周病の診断には、炎症の程度や出血の有無を目視で判断する(GI、BI)、歯周ポケット深さを測定する、歯肉溝滲出液量を測定する、レントゲン撮影により歯槽骨吸収を確認する、歯の動揺を確認する方法等がある。しかし、これらの方法は、歯科医師の経験を積んだ技術が必要であり、しかも一人当たりの検診時間に長時間を要するという欠点がある。
一方、歯垢中の歯周病原性細菌、歯肉溝滲出液や唾液に含まれる特定の酵素や特定の蛋白質などを診断指標として、歯周病の程度を判断するという方法も提案されており、例えば、下記特許文献1〜5に示す方法がある。しかし、これらの方法の結果と歯周疾患の程度との相関は必ずしも高くはなく、診断方法として満足のいくものではなかった。
特開2003−66039号公報 特開平8−75729号公報 特開2004−129584号公報 特開2004−51536号公報 特許第3165788号公報
本発明の目的は、歯周疾患有無の診断あるいはその進行の予測を迅速、簡便かつ正確に行うことができる歯周疾患診断方法及び歯周疾患診断キットを提供することである。
本発明者らは、上記目的を達成するため種々検討したところ、没食子酸及びその誘導体、タンニン酸、ピロガロール、カテコール、カテキン、アントシアニジンから選ばれるフェノール系化合物とアセトアルデヒドと過酸化水素とを唾液と接触させた場合、唾液から検出される微弱発光と歯周疾患の程度との間に高い相関があることを見出し、本発明を完成した。
ここで、フェノール系化合物と過酸化水素の存在下で発光する物質としては、西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)等のペルオキシダーゼが知られている(文献:Photochemistry and Photobiology,1998,68(6))。唾液中には元来ペルオキシダーゼが存在しているが、歯周病に罹患すると炎症反応により血液成分が歯肉溝滲出液を通じて唾液中に浸潤してくるため、唾液中のミエロペルオキシダーゼ(MPO)活性は上昇する。そのため、ペルオキシダーゼと反応して発生する化学発光を測定することにより、歯周疾患の程度を診断し得るものと考えられる。
従って、本発明は、
[I]没食子酸及びその誘導体、タンニン酸、ピロガロール、カテコール、カテキン、アントシアニジンから選ばれるフェノール系化合物とアセトアルデヒドと過酸化水素とを唾液と接触させ、唾液中のペルオキシダーゼを化学発光させて、その発光強度より歯周疾患の進行程度を診断することを特徴とする歯周疾患の診断方法、
[II]没食子酸及びその誘導体、タンニン酸、ピロガロール、カテコール、カテキン、アントシアニジンから選ばれるフェノール系化合物とアセトアルデヒドを含有する診断試薬Aと過酸化水素を含有する診断試薬Bとを備えてなる歯周疾患診断キット
を提供する。
本発明によれば、歯周疾患の有無診断、歯周疾患の進行の予測を迅速、簡単かつ正確に行うことができる。
本発明の歯周疾患の診断方法は、下記フェノール系化合物、アセトアルデヒド、過酸化水素を検体(唾液)と接触させ、検体中に含まれるペルオキシダーゼの化学発光強度から、歯周疾患の有無、進行の程度を診断するものである。この場合、フェノール系化合物とアセトアルデヒドと過酸化水素とは、それぞれ別々に隔離して保持し、使用時(診断時)にこれら3者を混合して検体(唾液)と接触するようにしてもよいが、フェノール系化合物とアセトアルデヒドとを含有する診断試薬Aと過酸化水素を含有する診断試薬Bとを別途用意し、使用時(診断時)にこれら診断試薬A,Bを混合して、検体と接触させることが好ましい。
ここで、本発明で診断試薬Aに使用可能なフェノール系化合物としては、没食子酸及びその誘導体、タンニン酸、ピロガロール、カテコール、カテキン、アントシアニジン等が挙げられる。なお、カテキン、アントシアニジンは単品でも入手可能であるが、それら成分を含有する植物抽出物をより安価な原料として用いることもできる。植物抽出物は、上記フェノール系化合物を含有する植物を溶剤で抽出することにより得られる。抽出溶剤としては、例えば水、メタノール、エタノール等のアルコール類、酢酸エチルエステル等の低級アルキルエステル、炭化水素、その他公知の溶剤を挙げることができる。抽出方法は、通常用いられているような公知の方法を採用することができる。これら抽出物は市販品を使用することができ、例えば、ブドウ種子抽出物(商品名:グラヴィノール(プロアントシアニジン38%以上含有)、キッコーマン(株)製)、ローズバッツ抽出物(商品名:ローズバッツエキスパウダー(ポリフェノール(主としてアントシアニジン)10〜20%含有、丸善製薬(株)製)、緑茶抽出物(商品名:サンフェノンBG(ポリフェノール(主としてカテキン)70%以上含有)、太陽化学(株)製)等がある。これらフェノール系化合物の少なくとも1種を溶解、希釈したものを用いることができる。なお、溶媒はイオン交換水又はリン酸緩衝液が好ましい。診断試薬A中の濃度は、フェノール系化合物として0.01〜2g/100mLが好ましい。なお、予めアセトアルデヒドを含有する溶媒にフェノール系化合物を溶解させてもよい。
過酸化水素は、過酸化水素水を希釈したものを用いることができる。また、過酸化水素水のほかに過炭酸ナトリウム、過酸化ナトリウム等、溶液中で過酸化水素を生じるものでもよい。希釈液は特に限定されないが、イオン交換水又はリン酸緩衝液が好ましい。診断試薬B中の濃度は、過酸化水素として0.1〜10g/100mLが好ましい。
診断試薬A中のアセトアルデヒド濃度は、0.1〜20g/100mLが好ましい。
本発明においては、上記診断試薬Aと診断試薬Bとを質量比で1:10〜10:1、特に1:2〜2:1の割合で使用することが好ましい。例えば診断試薬A100μLに対して診断試薬Bを10〜1,000μL、特に診断試薬A100μLに対して診断試薬Bを50〜200μL使用することが好ましい。
更に、使用時(診断時)に診断試薬Aと診断試薬Bとを混合し、この混合物と検体と接触させる際の混合割合は、診断試薬A、Bの混合物と検体とを質量比で1:10〜10:1、特に1:2〜2:1の割合で使用することが好ましい。例えば診断試薬AとBの混合物100μLに対して検体を10〜1,000μL、特に50〜200μL使用するのが好ましい。
検体は、唾液をそのまま、あるいは遠心分離した上清を用いる。
化学発光の測定は、CCDカメラや光電子増倍管を用い、検出波長領域は検出器により異なるが、300〜650nmが好ましい。具体的には、マイクロプレートルミノメーター(LMaxTM、モレキュラーデバイス社製)、ケミルミネッセンスアナライザー(CLA、東北電子産業(株)製)、AQUACOSMOSシステム(浜松ホトニクス(株)製)等を用いることができる。
本発明の歯周疾患診断キットは、上記フェノール系化合物、過酸化水素、アセトアルデヒドを所用の容器に充填した状態で備える。この場合、これら成分は、互いにそれぞれ単離した状態で、使用時に混合し得るように備えていてもよく、また上記診断試薬Aと診断試薬Bとを別途に用意して使用時に混合できるように備えていてもよい。更に、上記成分は、予め上述した濃度で、診断時に特に希釈しないですむように備えていても、あるいは粉粒状、濃厚液の状態で備え、診断時に希釈し得るように備えていてもよい。この場合、希釈液をキット中に具備させることができる。
以下、本発明を実施例と比較例に基づき、より具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。なお、下記例で%は質量%を示す。
[実施例1] ペルオキシダーゼによる化学発光測定
没食子酸(和光純薬工業(株)から購入)1gに10%アセトアルデヒド水溶液を加えて40mLとし、診断試薬Aとした。過酸化水素水(和光純薬工業(株)から購入)1gにイオン交換水を加えて15mLとし、診断試薬Bとした。ペルオキシダーゼは、西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP、和光純薬工業(株)から購入)及びヒト血液由来であるミエロペルオキシダーゼ(MPO、コスモバイオから購入)を1mg秤量し、リン酸緩衝液を加えて1mLとした(1mg/mL溶液)。これを、リン酸緩衝液で希釈して使用した。なお、リン酸緩衝液は、以下のように調製した。
0.01mol/Lリン酸緩衝液(pH7.2):リン酸水素2ナトリウム・12水和物8.6g、リン酸2水素ナトリウム・2水和物0.99g、塩化ナトリウム25.5gをイオン交換水に溶解、3Lとした。
マイクロウェルプレート(96ウェル、FALCON 35−3296)に、診断試薬A50μL、ペルオキシダーゼ溶液50μL、診断試薬B50μLを添加、混合し、直後に化学発光測定を行った。化学発光測定には、フォトンカウンテイング用CCDカメラ(C−2400−75AH、浜松ホトニクス(株)製、測定波長領域:350〜650nm)を用い、測定時間は30秒間とした。結果を図1に示す。図1から明らかなように、HRP及びMPOの濃度依存的に化学発光強度(CL intensity)は上昇し、本法によりペルオキシダーゼの測定が可能であることがわかる。
[実施例2] 唾液タンパクの化学発光測定
没食子酸1gに10%アセトアルデヒド水溶液を加えて40mLとし、診断試薬Aとした。過酸化水素水(和光純薬工業(株)から購入)1gにイオン交換水を加えて15mLとし、診断試薬Bとした。アルブミン、ラクトフェリン、リゾチーム、ヘモグロビン、ムチン、ペルオキシダーゼは、1mgを秤量、リン酸緩衝液1mLに溶解した(1mg/mL溶液)。これを、リン酸緩衝液で希釈して使用した。なお、リン酸緩衝液は実施例1と同様に調製したものを使用した。
マイクロウェルプレート(96ウェル、FALCON 35−3296)に、診断試薬A50μL、アルブミン、ラクトフェリン、リゾチーム、ヘモグロビン、ムチン、ペルオキシダーゼ溶液50μL、診断試薬B50μLを添加、混合し、直後に化学発光測定を行った。化学発光測定には、フォトンカウンテイング用CCDカメラ(C−2400−75AH、浜松ホトニクス(株)製、測定波長領域:350〜650nm)を用い、測定時間は30秒間とした。図2に示すように、ペルオキシダーゼ濃度に依存して化学発光強度は増大するが、他の唾液タンパクによる発光はほとんど認められなかった。このことから、唾液の発光は唾液に含まれるペルオキシダーゼが主要因であることがわかる。
以下、歯周疾患診断薬の組成例(実施例3〜10、比較例1〜3)を示す。これらの試薬を用いて、MPOから検出される化学発光を測定した(表1)。具体的な実験方法は、10μg/mL MPOリン酸緩衝溶液、診断試薬A、診断試薬B各50μLをマイクロウェルプレート(96ウェル、FALCON 35−3296)に添加、混合した後、化学発光強度を測定した。結果を表1に示す。なお、10μg/mL MPOリン酸緩衝溶液は、実施例1と同様に調製、使用した。
[実施例3]
診断試薬A:2g/100mL没食子酸(10%アセトアルデヒド溶液)
没食子酸(和光純薬工業(株)から購入)0.2gに10%アセトアルデヒド水溶液を加えて10mLとした。使用直前にボルテックスミキサーで撹拌して使用した。
診断試薬B:2g/100mL過酸化水素
過酸化水素水(和光純薬工業(株)から購入)1gにイオン交換水を加えて15mLとした。
[実施例4]
診断試薬A:1g/100mL没食子酸(5%アセトアルデヒド溶液)
没食子酸(和光純薬工業(株)から購入)0.1gに5%アセトアルデヒド水溶液を加えて溶解し、10mLとした。
診断試薬B:5g/100mL過炭酸ナトリウム
過炭酸ナトリウム(和光純薬工業(株)から購入)0.5gにイオン交換水を加えて10mLとした。
[実施例5]
診断試薬A:0.5g/100mLピロガロール(10%アセトアルデヒド溶液)
ピロガロール(和光純薬工業(株)から購入)0.05gに10%アセトアルデヒド水溶液を加えて溶解し、10mLとした。
診断試薬B:5g/100mL過酸化水素
過酸化水素水(和光純薬工業(株)から購入)1.7gにイオン交換水を加えて10mLとした。
[実施例6]
診断試薬A:0.1g/100mLカテコール(20%アセトアルデヒド溶液)
カテコール(和光純薬工業(株)から購入)0.01gに20%アセトアルデヒド水溶液を加えて溶解し、10mLとした。
診断試薬B:10g/100mL過酸化水素
過酸化水素水(和光純薬工業(株)から購入)3gにイオン交換水を加えて9mLとした。
[実施例7]
診断試薬A:0.8g/100mLタンニン酸(5%アセトアルデヒド溶液)
タンニン酸(和光純薬工業(株)から購入)0.08gに5%アセトアルデヒド水溶液を加えて溶解し、10mLとした。
診断試薬B:2g/100mL過酸化水素
過酸化水素水(和光純薬工業(株)から購入)1gにイオン交換水を加えて15mLとした。
[実施例8]
診断試薬A:2g/100mLブドウ種子抽出物(20%アセトアルデヒド溶液)
ブドウ種子抽出物(商品名:グラヴィノール、キッコーマン(株)製)0.2gに20%アセトアルデヒド水溶液を加えて溶解し、10mLとした。
診断試薬B:1g/100mL過酸化水素
過酸化水素水(和光純薬工業(株)から購入)0.5gにイオン交換水を加えて15mlとした。
[実施例9]
診断試薬A:0.2g/100mLローズバッツ抽出物(8%アセトアルデヒド溶液)
ローズバッツ抽出物(商品名:ローズバッツエキスパウダー、丸善製薬(株)製)0.02gに8%アセトアルデヒド水溶液を加えて溶解し、10mLとした。
診断試薬B:0.5g/100mL過酸化水素
過酸化水素水(和光純薬工業(株)から購入)0.25gにイオン交換水を加えて溶解し、15mLとした。
[実施例10]
診断試薬A:1g/100mL緑茶抽出物(10%アセトアルデヒド溶液)
緑茶抽出物(商品名:サンフェノンBG、太陽化学(株)製)0.1gに10%アセトアルデヒド水溶液を加えて溶解し、10mLとした。
診断試薬B:1.5g/100mL過酸化水素
過酸化水素水(和光純薬工業(株)から購入)0.75gにイオン交換水を加えて溶解し、15mLとした。
[比較例1]
診断試薬A:1g/100mL没食子酸(イオン交換水溶液)
没食子酸(和光純薬工業(株)から購入)0.1gにイオン交換水を加えて10mLとした。
診断試薬B:2g/100mL過酸化水素
過酸化水素水(和光純薬工業(株)から購入)1gにイオン交換水を加えて溶解し、15mLとした。
[比較例2]
診断試薬A:イオン交換水
診断試薬B:10g/100mL過炭酸ナトリウム
過炭酸ナトリウム(和光純薬工業(株)から購入)1gにイオン交換水を加えて10mLとした。
[比較例3]
診断試薬A:2g/100mLブドウ種子抽出物(10%アセトアルデヒド溶液)
ブドウ種子抽出物(商品名:グラヴィノール、キッコーマン(株)製)0.2gに10%アセトアルデヒド水溶液を加えて10mLとした。
診断試薬B:リン酸緩衝液
実施例1と同様に調製したものを使用した。
Figure 2006180770
表1の結果から、フェノール系化合物とアセトアルデヒドを含有する診断試薬Aと過酸化水素を含有する診断試薬Bとペルオキシダーゼを反応させると、化学発光が観測され、ペルオキシダーゼの測定が可能であることがわかる。
[実施例11] ヒト唾液の化学発光測定とCPIとの関係(CPI:歯周疾患指数)
安静時無刺激全唾液2mLを喀痰処理器(栄研器材(株)製)に採取し、遠心分離(使用機器 eppendorf centrifuge 5804 R、処理条件4℃、10000rpm、10min)し、この遠心上清を唾液溶液とする。マイクロウェルプレート(96ウェル、FALCON 35−3296)に、実施例1と同様に調製した診断試薬A50μL、唾液溶液50μL、実施例1と同様に調製した診断試薬B50μLを添加、混合し、直後に化学発光測定を行った。歯周疾患指数(CPI)と化学発光強度との関係を図3に示す。なお、CPIコードとは、歯周病の進行に伴って起こる出血や歯周ポケットの進行を総合して判断する指標で、その基準は以下の通りである。
CPIコード基準
コード0=歯周病の所見がみられない(健全である)
コード1=プロービング後に出血がある
コード2=歯石が付着している
コード3=歯周ポケットの深さ4mm以上6mm未満
コード4=歯周ポケットの深さ6mm以上
CPI値が高くなると化学発光強度は上昇し、解析の結果、CPI値と化学発光強度は有意に相関することがわかった(p<0.01)。このことから、本発明により、歯周疾患の程度の診断が可能であることが確認された。
[比較例4] ヒト唾液のアルカリフォスファターゼ(ALP)測定とCPIとの関係
唾液は、実施例11と同様に採取、処理して、唾液のALP活性を測定した。測定は、市販のALP測定キット(和光純薬工業(株)製、ラボアッセイTMALP)を用いた。歯周疾患指数(CPI)とALP活性との関係を図4に示す。CPIが高いとALP活性も上昇する傾向が確認されたが、解析の結果、CPIとALP活性の間に有意な相関は得られなかった(p>0.05)。
ペルオキシダーゼ濃度と化学発光強度との関係を示すグラフである。 各種唾液タンパクの濃度と化学発光強度との関係を示すグラフである。 実施例11における唾液化学発光強度とCPIコードとの関係を示すグラフである。 比較例4における唾液ALP活性とCPIコードとの関係を示すグラフである。

Claims (2)

  1. 没食子酸及びその誘導体、タンニン酸、ピロガロール、カテコール、カテキン、アントシアニジンから選ばれるフェノール系化合物とアセトアルデヒドと過酸化水素とを唾液と接触させ、唾液中のペルオキシダーゼを化学発光させて、その発光強度より歯周疾患の進行程度を診断することを特徴とする歯周疾患の診断方法。
  2. 没食子酸及びその誘導体、タンニン酸、ピロガロール、カテコール、カテキン、アントシアニジンから選ばれるフェノール系化合物とアセトアルデヒドを含有する診断試薬Aと過酸化水素を含有する診断試薬Bとを備えてなる歯周疾患診断キット。
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