JP2006180105A - リアルタイム通信システム、交換装置、リアルタイム通信方法、およびリアルタイム通信プログラム - Google Patents

リアルタイム通信システム、交換装置、リアルタイム通信方法、およびリアルタイム通信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 機器の負荷を軽減し、資源の実質的な利用効率を高める。
【解決手段】 リアルタイム通信システムにおいて、端末間でやり取りされる呼制御信号および端末間リアルタイム信号を第1のインタフェース側と第2のインタフェース側のあいだで中継する交換装置を備え、当該交換装置は、第1側リアルタイム信号受信部と、第2側リアルタイム信号受信部と、状態表示部と、保留音送信部と、保留音送信部が保留音信号を送信した場合、第2の通信端末から届いた端末間リアルタイム信号は、それまで第2の通信端末と第1の通信端末のあいだの端末間リアルタイム通信に用いられていた第2側通信チャネルに供給せず、保留音信号を第2側通信チャネルに供給することによって、第2の通信端末へ保留音信号を届ける。
【選択図】 図1

Description

本発明はリアルタイム通信システム、交換装置、リアルタイム通信方法、およびリアルタイム通信プログラムに関し、例えば、VoIP技術を利用したIP電話機で保留音を出力させる場合など適用して好適なものである。
従来の内線側のIP電話端末が公衆網側のIP電話端末に対して保留を行う場合、図2に示すような動作となる。
図2において、保留を要求するIP電話端末33が保留音信号(リアルタイム信号)HA1を送信し、その保留音信号HA1はIP交換機(IP−PBX)31経由でVoIP公衆網32側のIP電話端末34まで届けられる。これによって、当該IP電話端末34を利用するユーザは、当該保留音信号HA1に対応する保留音を聴取することができる。
しかしながら図2のような動作を行う場合、IP電話端末33から34に至る経路上を、リアルタイム信号である保留音信号HA1を伝送させることが必要となるため、VoIP公衆網32などのネットワークの帯域資源が消費されるほか、保留音信号HA1の送信元であるIP電話端末33の処理能力や、保留音信号HA1を中継するIP交換機31の処理能力なども消費されることになるため、資源の実質的な利用効率が低下し、機器に大きな負荷がかかることになる。
しかもIP交換機31の内部では、保留音信号HA1の中継のために内線側の構成要素である内線側RTP(real-time transport protocol)受信スレッド36から公衆網側の構成要素である公衆網側RTP受信スレッド37に至る多くの資源が消費されることになる。IP交換機31には負荷が集中しやすいため、IP交換機31にかかる負荷を軽減することの必要性は大きい。
また、保留は同時に複数のIP電話端末に対して行うことも起こり得る。例えば、図2の例では、IP電話端末33がIP電話端末34と同時にIP電話端末35に対しても保留音信号(HA2)を送信している。この場合、2つの保留音信号HA1およびHA2に応じて2倍の資源が消費され、IP電話端末33やIP交換機31には、前記保留音信号HA1だけを送信する場合の2倍にあたる大きな負荷がかかることになる。
かかる課題を解決するために、第1の本発明では、第1の通信端末と第2の通信端末のあいだで呼を設定して端末間リアルタイム通信を行っている状態で、第3の通信端末から第2の通信端末に着信したために第2の通信端末のほうから第1の通信端末側に対し保留を指示して前記端末間リアルタイム通信を一時中断し、保留解除するまでのあいだ、保留されたほうの第1の通信端末のユーザインタフェースを介して、前記端末間リアルタイム通信に使用される端末間リアルタイム信号の替わりに所定の保留音信号を出力するリアルタイム通信システムにおいて、(1)端末間でやり取りされる呼制御信号および前記端末間リアルタイム信号を第1のインタフェース側と第2のインタフェース側のあいだで中継する交換装置を備え、当該交換装置は、(2)前記第1のインタフェース側で端末間リアルタイム信号を受信することによって起動する第1側リアルタイム信号受信部と、(3)前記第2のインタフェース側で端末間リアルタイム信号を受信することによって起動する第2側リアルタイム信号受信部と、(4)前記端末間リアルタイム通信のため、前記第2のインタフェース側に設定された第2側通信チャネルごとに当該交換装置内に設けられ、前記第1のインタフェース側に配置された第2の通信端末から保留を指示する保留指示信号を受信することによって、表示する状態を、それまでの保留音非送信状態から保留音送信状態に変更する状態表示部と、(5)当該状態表示部に表示された状態を定期的に検査し、検査の結果、表示された状態が前記保留音送信状態であれば、前記保留音信号を生成、送信する保留音送信部と、(6)当該保留音送信部が保留音信号を送信した場合、前記第2の通信端末から届いた端末間リアルタイム信号は、それまで前記第2の通信端末と第1の通信端末のあいだの端末間リアルタイム通信に用いられていた第2側通信チャネルに供給せず、前記保留音信号を当該第2側通信チャネルに供給することによって、前記第2の通信端末へ当該保留音信号を届けるスイッチ部とを備えたことを特徴とする。
また、第2の本発明では、第1の通信端末と第2の通信端末のあいだで呼を設定して端末間リアルタイム通信を行っている状態で、第3の通信端末から第2の通信端末に着信したために第2の通信端末のほうから第1の通信端末側に対し保留を指示して前記端末間リアルタイム通信を一時中断し、保留解除するまでのあいだ、保留されたほうの第1の通信端末のユーザインタフェースを介して、前記端末間リアルタイム通信に使用される端末間リアルタイム信号の替わりに所定の保留音信号を出力する交換装置において、(1)端末間でやり取りされる呼制御信号および前記端末間リアルタイム信号を送受するための第1および第2のインタフェースと、(2)前記第1のインタフェース側で端末間リアルタイム信号を受信することによって起動する第1側リアルタイム信号受信部と、(3)前記第2のインタフェース側で端末間リアルタイム信号を受信することによって起動する第2側リアルタイム信号受信部と、(4)前記端末間リアルタイム通信のため、前記第2のインタフェース側に設定された第2側通信チャネルごとに当該交換装置内に設けられ、前記第1のインタフェース側に配置された第2の通信端末から保留を指示する保留指示信号を受信することによって、表示する状態を、それまでの保留音非送信状態から保留音送信状態に変更する状態表示部と、(5)当該状態表示部に表示された状態を定期的に検査し、検査の結果、表示された状態が前記保留音送信状態であれば、前記保留音信号を生成、送信する保留音送信部と、(6)当該保留音送信部が保留音信号を送信した場合、前記第2の通信端末から届いた端末間リアルタイム信号は、それまで前記第2の通信端末と第1の通信端末のあいだの端末間リアルタイム通信に用いられていた第2側通信チャネルに供給せず、前記保留音信号を当該第2側通信チャネルに供給することによって、前記第2の通信端末へ当該保留音信号を届けるスイッチ部とを備えたことを特徴とする。
さらに、第3の本発明では、第1の通信端末と第2の通信端末のあいだで呼を設定して端末間リアルタイム通信を行っている状態で、第3の通信端末から第2の通信端末に着信したために第2の通信端末のほうから第1の通信端末側に対し保留を指示して前記端末間リアルタイム通信を一時中断し、保留解除するまでのあいだ、保留されたほうの第1の通信端末のユーザインタフェースを介して、前記端末間リアルタイム通信に使用される端末間リアルタイム信号の替わりに所定の保留音信号を出力するリアルタイム通信方法において、(1)交換装置が、端末間でやり取りされる呼制御信号および前記端末間リアルタイム信号を第1のインタフェース側と第2のインタフェース側のあいだで中継する場合、当該交換装置の内部では、(2)第1側リアルタイム信号受信部が、前記第1のインタフェース側で端末間リアルタイム信号を受信することによって起動し、(3)第2側リアルタイム信号受信部が、前記第2のインタフェース側で端末間リアルタイム信号を受信することによって起動し、(4)前記端末間リアルタイム通信のため、前記第2のインタフェース側に設定された第2側通信チャネルごとに当該交換装置内に設けられた状態表示部が、前記第1のインタフェース側に配置された第2の通信端末から保留を指示する保留指示信号を受信することによって、表示する状態を、それまでの保留音非送信状態から保留音送信状態に変更し、(5)保留音信号送信部が、当該状態表示部に表示された状態を定期的に検査し、検査の結果、表示された状態が前記保留音送信状態であれば、前記保留音信号を生成、送信し、(6)当該保留音送信部が保留音信号を送信した場合、スイッチ部が、前記第2の通信端末から届いた端末間リアルタイム信号を、それまで前記第2の通信端末と第1の通信端末のあいだの端末間リアルタイム通信に用いられていた第2側通信チャネルに供給せず、前記保留音信号を当該第2側通信チャネルに供給することによって、前記第2の通信端末へ当該保留音信号を届けることを特徴とする。
さらにまた、第4の本発明では、第1の通信端末と第2の通信端末のあいだで呼を設定して端末間リアルタイム通信を行っている状態で、第3の通信端末から第2の通信端末に着信したために第2の通信端末のほうから第1の通信端末側に対し保留を指示して前記端末間リアルタイム通信を一時中断し、保留解除するまでのあいだ、保留されたほうの第1の通信端末のユーザインタフェースを介して、前記端末間リアルタイム通信に使用される端末間リアルタイム信号の替わりに所定の保留音信号を出力するリアルタイム通信プログラムにおいて、(1)端末間でやり取りされる呼制御信号および前記端末間リアルタイム信号を第1のインタフェース側と第2のインタフェース側のあいだで中継する交換装置を備え、当該交換装置では、コンピュータに、(2)前記第1のインタフェース側で端末間リアルタイム信号を受信することによって起動する第1側リアルタイム信号受信機能と、(3)第2のインタフェース側で端末間リアルタイム信号を受信することによって起動する第2側リアルタイム信号受信機能と、(4)前記端末間リアルタイム通信のため、前記第2のインタフェース側に設定された第2側通信チャネルごとに当該交換装置内に設けられ、前記第1のインタフェース側に配置された第2の通信端末から保留を指示する保留指示信号を受信することによって、表示する状態を、それまでの保留音非送信状態から保留音送信状態に変更する状態表示機能と、(5)当該状態表示機能に表示された状態を定期的に検査し、検査の結果、表示された状態が前記保留音送信状態であれば、前記保留音信号を生成、送信する保留音送信機能と、(6)当該保留音送信機能が保留音信号を送信した場合、前記第2の通信端末から届いた端末間リアルタイム信号は、それまで前記第2の通信端末と第1の通信端末のあいだの端末間リアルタイム通信に用いられていた第2側通信チャネルに供給せず、前記保留音信号を当該第2側通信チャネルに供給することによって、前記第2の通信端末へ当該保留音信号を届けるスイッチ機能とを実現させることを特徴とする。
本発明によれば、帯域資源を節約し、機器の処理能力にかかる負荷を軽減して資源の実質的な利用効率を高めることができる。
(A)実施形態
以下、本発明にかかるリアルタイム通信システム、交換装置、リアルタイム通信方法、およびリアルタイム通信プログラムを、呼制御プロトコルとしてSIPを用いるVoIP通信システムに適用した場合を例に、実施形態について説明する。
(A−1)実施形態の構成
本実施形態にかかるVoIP通信システム10の全体構成例を図3に示す。
図3において、当該VoIP通信システム10は、IP−PBX11と、内線網12と、公衆網13と、IP電話端末14〜16とを備えている。
このうち内線網12と公衆網12はOSI参照モデルのネットワーク層でIPプロトコルを用いるネットワークである。IP−PBX11からみて、内線網12は構内(内線)側に相当し、公衆網13は外線側に相当する。
内線網12上にも公衆網13上にも多数のIP電話端末が存在していてよいが、説明を簡単にするため、図示の例では、内線網12上に1つのIP電話端末14が存在し、公衆網13上に2つのIP電話端末15,16が存在している。
IP電話端末14〜16はVoIP対応の電話端末である。スピーカやマイクを装着し、IP電話用のソフトウエアを搭載したパソコンなども、当該IP電話端末14〜16として用いることが可能である。また、VoIPゲートウエイと一般電話機(VoIP非対応の電話機)を組み合わせたものも、これらIP電話端末14〜16として用いることができる。
IP電話端末14〜16は基本的に同じ機能を持つものであってよいが、保留の要求を出すための機能に関し、内線網12側のIP電話端末14は通常のIP電話端末(例えば、15,16など)と異なる点がある。通常のIP電話端末は保留の要求を出す場合、リアルタイム信号である上述した保留音信号HA1などを送信することになるが、本実施形態において、当該IP電話端末14は、保留を要求する制御信号とそれまでのRTPパケットの送信間隔を指定する送信間隔指定情報TI1をIP−PBX11に送信するだけでよく、前記保留音信号HA1などに相当するリアルタイム信号を送信しつづける必要はない。
呼制御プロトコルとしてSIPを用いるものとすると、この制御信号として、SIPメッセージの1つであるre−INVITEメッセージを用いることができる。IP電話端末14側でこのようなSIPメッセージの送受を実行するのは、IP電話端末14に搭載されたSIP−UA(user agent)である。
前記IP電話端末14はユーザU4によって利用され、前記IP電話端末15はユーザU5によって利用され、前記IP電話端末16はユーザU6によって利用される。
以下では主として、IP電話端末14を用いるユーザU4がIP電話端末15を用いるユーザU5と通話しているときに当該IP電話端末14にIP電話端末16から着信したため、ユーザU4がIP電話端末14を操作してIP電話端末15側に保留を要求し、IP電話端末16を用いるユーザU6との通話を開始するケースを例に説明を進める。この場合、IP電話端末15のユーザU5には保留音を聴取させる必要がある。保留音はユーザU4とU5間の通話と同様にRTPパケットで伝えられるが、保留音に対応するRTPパケット(保留音信号に対応)は(IP電話端末14ではなく)IP−PBX11から送信されるものである。
このケースの場合、保留を要求するまでユーザU4とU5間の通話のためにIP電話端末14からIP電話端末15へRTPパケットを送信していたときのパケット間隔(RTPパケットの送信間隔)を、保留音をユーザU5に聴取させるためのRTPパケットの送信でも維持する必要がある。そのため、上述したように、RTPパケットの送信間隔を指定する送信間隔指定情報TI1をIP電話端末14からIP−PBX11へ伝えるのである。
前記IP−PBX11の内部構成は例えば図1に示す通りであってよい。
(A−1−1)IP−PBXの内部構成例
図1において、当該IP−PBX11は、通信部20、22と、制御部21と、記憶部23と、内線音声受信部24と、公衆側保留音送信部25と、メディアスイッチ部26と、保留音送信状態フラグ部27と、送信間隔処理部28とを備えている。
これらの構成要素20〜28の機能の大部分は、通常の実装では、ソフトウエア的に実現され得る。
通信部20は前記内線網12に接続される部分で、通信部22は前記公衆網13に接続される部分である。OSI参照モデルのネットワーク層以下の階層に相当するプロトコルはこの通信部20,22によって処理されるものであってよい。
制御部21はハードウエア的には当該IP−PBX11のCPU(中央処理装置)に相当し、ソフトウエア的にはOS(オペレーティングシステム)の主要部に相当し得る部分である。
記憶部21はハードウエア的には不揮発性記憶手段(例えば、ROMやハードディスクなど)および揮発性記憶手段(例えば、RAMなど)に相当し、ソフトウエア的には、各種のファイルなどに相当する部分である。前記OSなどソフトウエア的に実現された機能は、プログラムファイルやデータファイルなどの形でこのようなファイルの1つとなり得る。また、後述する内部バッファB1、切り出し用バッファB2、送信バッファB3は、当該RAM上に確保された記憶領域の形で実現され得る。
送信間隔処理部28は、上述した送信間隔指定情報TI1を受け取り、保留音に対応するRTPパケットを送信するときには、当該送信間隔指定情報TI1に対応する送信間隔によって送信を行わせる部分である。具体的にはRTPパケットの送信間隔は、例えば、時間にして20msec〜120msecとなる。これは、10msec分のデータ量を80バイトとするなら、データ量にして160バイト〜960バイトに相当する。一例として、前記送信間隔指定情報TI1で指定される送信間隔が20msec(160バイト)の場合、当該送信間隔処理部28は、160バイト分のペイロード部(データ部)を持つRTPパケットを生成させて送信させることになる。
この保留音に対応するRTPパケットを生成し、送信するのは、前記公衆側保留音送信部25である。
内線音声受信部24は、前記内線網12と通信部20を経由してRTPパケットを受信する部分である。当該内線音声受信部24は従来からIP−PBXに搭載されており、音声データ(例えば、前記ユーザU4が発話した音声に対応)を収容したRTPパケットを受信したことをトリガとして起動するように構成されている。
当該内線音声受信部24と同様の構成要素は従来から公衆網13側にも設けられている。これは、通信部22から公衆網13経由でRTPパケットを受信したことをトリガとして起動する公衆音声受信部45(図4参照)である。
これら内線音声受信部24や公衆音声受信部45は、RTPパケットを受信したことをトリガとして、動的に、それまでのスリープ状態を終了して起動するように構成されている。製品開発のコスト低減などの観点で、既存の資産(ここでは、24や45)を再利用することは望ましいが、本実施形態で必要となるIP−PBX11からの保留音の送信は、後述するように定期的に行うものであるため、当該内線音声受信部24や公衆音声受信部45を利用して実現することは難しい。
そこで、本実施形態では、当該内線音声受信部24や公衆音声受信部45と別個に、前記公衆側保留音送信部25を設けている。
当該公衆側保留音送信部25は定期的に起動して保留音送信状態フラグ部27の状態を検査し、検査結果に応じた動作を実行する部分である。検査の結果、当該保留音送信状態フラグ部27の状態が保留音信号の送信を指定する値(ここでは、“1”とする)であれば、当該公衆側保留音送信部25は保留音信号を生成、送信し、反対に、保留音信号の非送信を指定する値(ここでは、“0”とする)であれば、保留音信号の生成や送信を行わない。
当該公衆側保留音送信部25は、内線網12側に存在するIP電話端末14に代わって、公衆網13側へ保留音信号を送信するための構成要素であるが、これとは反対に、公衆網13側に存在するIP電話端末(例えば、15)に代わって、内線網12側へ保留音信号を送信するための構成要素を当該IP−PBX11内に設けるようにしてもよい。それが、図4に示す公衆側保留音送信部43Bである。
公衆側保留音送信部25の定期的な起動を実現する方法には様々なものがあり得るが、例えば、前記OSの持つタイマを利用して定期的に起動するようにしてもよい。
前記メディアスイッチ部26は、内線網12(通信部20)側からRTPパケットに収容されて届いたデータ(音声データ)を公衆網13(通信部22)側へ流したり、反対に、公衆網13側からRTPパケットに収容されて届いたデータ(音声データ)を内線網12側へ流したりする際に機能するスイッチである。
前記保留音送信状態フラグ部27は、すでに説明したように、保留音信号の送信を指定する値(“1”)、または、保留音信号の非送信を指定する値(“0”)を表示するフラグである。IP−PBX11の内部において、このフラグ部27の値は、公衆側の該当するチャネル(前記IP電話端末15に接続されているチャネル)に、音声データを収容したRTPパケットを供給するか、保留音信号を収容したRTPパケットを供給するかを指定する意味を持つ。
図4は、IP−PBX11の一部をソフトウエア的に実現した場合の構成例を示している。すでに説明したように、図4には、図1には図示されていない構成要素も存在する。
図4において、当該IP−PBX11は、RTP制御部41と、データ42と、スレッド43,44,45と、ソケットインタフェース46とを備えている。
このうちRTP制御部41は、IP電話端末間(例えば、14と15のあいだ)でやり取りされるリアルタイムの音声データの中継などを制御する部分である。
前記データ42には、保留音データ42Aと、共通データ42と、チャネル管理で42Cが含まれている。
当該保留音データ42Aは、前記保留音信号のもとになるデータなど保留音信号に関連するデータである。図8に示す保留音データファイルF1が当該保留音データ42Aに対応する。共通データ42BはIP−PBX11内の各構成要素によって利用され得るデータである。チャネル管理データ42Cは、内線網12側および公衆網13側のチャネルを管理するためのデータである。
スレッド(タスク)43のなかには、2つのスレッド43A、43Bが含まれている。このうち公衆側保留音送信部43Bは、前記公衆側保留音送信部25に対応するので、その詳しい説明は省略する。内線側保留音送信部43Aの機能についてもすでに説明した通りである。
また、内線音声受信部44は前記内線音声受信部24に対応するので、その詳しい説明は省略する。公衆音声受信部45の機能についてもすでに説明した通りである。
ソケットインタフェース46は、OSI参照モデルでトランスポート層またはセッション層に位置付けられる機能であるソケットを提供する。ソケットは、OSI参照モデルで上位に位置する通信アプリケーション(ここでは、43Aや43Bなどに対応)と下位の通信プロトコルとのあいだで情報をやり取りする際の論理的な通信端子として機能する構成要素である。IP−PBX11内のソケットと、対向する通信装置(例えば、IP電話端末15など)内のソケットとのあいだに前記チャネル(後述するCH21などもこのようにして設定されるチャネルである)が設定される。
ソケットインタフェース46には、ソケットディスクリプタ46A〜46Dが含まれている。ソケットディスクリプタには、各ソケットの属性情報などが記述されている。
以下、上記のような構成を有する本実施形態の動作について、図5〜図11を用いて説明する。
図5および図6は前記保留音送信状態フラグ部27を用いた処理の様子を示し、図7は前記送信間隔指定情報TI1で指定される送信間隔に応じた送信の実現法を示す概略図である。
また、図8は保留音データファイルF1から保留音データを内部バッファB1に読み込む様子を示す概略図で、図9および図10は、保留音に対応するRTPパケットの生成動作を示す概略図である。図11は、VoIP通信システム10の全体動作を示す概略図である。
ここでも、上述したように、主として、IP電話端末14を用いるユーザU4がIP電話端末15を用いるユーザU5と通話しているときに当該IP電話端末14にIP電話端末16から着信したため、ユーザU4がIP電話端末14を操作してIP電話端末15側に保留を要求し、IP電話端末16を用いるユーザU6との通話を開始するケースを例に動作を説明する。
(A−2)実施形態の動作
最初は、IP電話端末14を用いるユーザU4がIP電話端末15を用いるユーザU5とIP−PBX11を経由するVoIP通信によって通話している。この通話では、図11に示すように、ユーザU5が発話した内容に対応する音声データAC5はIP−PBX11の公衆音声受信部45で受信され、ユーザU4が発話した内容に対応する音声データAC4はIP−PBX11の内線音声受信部24(44)に受信されている。
このときIP−PBX11の内部では、図11および図5に示すように、内線側(内線網12側)のチャネルの1つであるチャネルCH11と、公衆側(公衆網13側)のチャネルの1つであるチャネルCH21が用いられているものとする。すなわち、ユーザU4が発話した音声の内容を示す音声データはチャネルCH11を介してIP−PBX11内の内線音声受信部24に届き、チャネルCH21を介して公衆網13に送出されている。
このとき、図5に示す前記保留音送信状態フラグ部27は、保留音信号の非送信を指定する“0”を維持している。
スレッドである当該内線音声受信部24(44)は、当該音声データを収容したRTPパケットが前記通信部20から受信されたことによって起動され、起動されたときに、保留音送信状態フラグ部27の値を検査する。ここでは、保留音送信状態フラグ部27の値は“0”であるため、内線音声受信部24は、チャネルCH21の使用権を公衆側保留音送信部25に渡す必要がないことが分かり、受け取った音声データAC4を収容したRTPパケットをチャネルCH21から公衆網13へ送出する。公衆網13に送出される前に当該RTPパケットにはトランスポート層ヘッダ(通常は、UDPヘッダ)やIPヘッダが付加されるので、IPパケットの形で公衆網13を伝送され、IP電話端末15まで届けられる。これにより、ユーザU4の発話した音声がユーザU5に聴取される。ユーザU5が発話した音声をユーザU4まで届けるための処理はここでは省略している。
前記公衆側保留音送信部25(43B)は、OSのタイマを利用すること等により、定期的に起動し、起動するたびに保留音送信状態フラグ部27の値を検査している。保留音送信状態フラグ部27の値が、保留音信号の非送信を指定する“0”を維持している限り、公衆側保留音送信部25は単にこの動作を繰り返すだけである。
このようにしてユーザU4とU5の通話が行われているとき、IP電話端末16からIP電話端末14に着信し、ユーザU4がユーザU5との通話を中断してユーザU6との通話を行うため、IP電話端末14に対して保留要求の操作を行ったものとする。この操作の内容はIP電話端末14が持つユーザインタフェースの構成によって相違し得るが、例えば、所定の「保留」ボタンを押すものであってよい。
この操作を検知すると、IP電話端末14は、前記re−INVITEメッセージを送信して保留を要求すると共に、前記送信間隔指定情報TI1を送信する。
当該re−INVITEメッセージを受信したIP−PBX11では、前記保留音送信状態フラグ部27の値を“0”から、保留音信号の送信を指定する“1”に変更する。
前記検査の結果、当該保留音信号送信状態フラグ部27の値が“1”になっていることを認識した内部音声受信部24は、チャネルCH21の使用権を公衆側保留音送信部25に渡すため、内線網12側のチャネルCH11から届く音声データを廃棄する。このとき、当該音声データAC4はすでに、ユーザU4がIP電話端末16を用いるユーザU6に対して発話した内容に変わっている。当該廃棄によって、ユーザU4がユーザU6に対して発話した内容がユーザU5に聴取されることも防止できる。
IP−PBX11の内部構成によっては、このとき、当該音声データAC4が内部音声受信部24まで届かない構成もあり得るが、図6の例では、届く構成となっている。この場合、ユーザU4が発話した内容に対応する音声データAC4は図6には図示されていない経路で、前記チャネルCH21とは別個の公衆網13側のチャネルを利用して、IP電話端末16へ届けられることになる。
一方、前記検査の結果、当該保留音信号送信状態フラグ部27の値が“1”になっていることを認識した公衆側保留音送信部25は、チャネルCH21の使用権が自身に渡されたことを認識し、保留音信号の生成、送信のための動作を開始する。生成された保留音信号は、前記チャネルCH21を介してIP電話端末15まで届けられ、当該保留音信号に対応する保留音がユーザU5に聴取される。
この保留音信号の生成のための動作は図8〜図10に示す通りである。
保留音信号を生成するためには、まず最初に、図8に示すように保留音データファイルF1に収容されている保留音データを内部バッファB1へ読み込む必要がある。保留音データファイルF1は、例えば、ROMやハードディスクなどの不揮発性記憶手段に格納されたデータファイルの1つである。このファイルF1に収容された保留音データが、前記保留音信号の基礎となる。
内部バッファB1のサイズはファイルF1に収容されている保留音データのサイズと同じであるため、ファイルF1内の保留音データすべてを内部バッファB1に読み込むことができる。
また、この図8の処理とほぼ同時に図7の処理が実行される。
図7では、公衆側のチャネルごとに用意されるチャネル毎保留音データテーブルTB1が用いられる。
このテーブルTB1はデータ項目として、指定された送信間隔と、送信間隔カウンタを備えている。
このうち指定された送信間隔には、前記送信間隔指定情報TI1に対応する値を登録する。図7の例では、2が登録されている。これは、10msecを単位として時間によって送信間隔を示している。すなわち、送信間隔は20msecである。上述したように10msec分のデータ量を80バイトとするなら、送信間隔は、データ量にして160バイトということになる。
送信間隔カウンタは、当該2を初期値としてデクリメントされる値が登録される。公衆側保留音送信部25は10msecごとに、スリープ状態から起動するため、このデクリメントされた値によって処理の継続性を確保する必要がある。
前記公衆側保留音送信部25は、内部バッファB1の先頭から80バイト分(10msec分)の保留音データを読み出して所定の変換処理を施し、変換処理の結果を前記切り出し用バッファB2に、先頭から書き込んで行く。この変換処理は、例えば、圧縮符号化などの処理であり、VoIP通信で用いるコーデックの規格で規定されたものである。通常、当該変換処理を行うと、その前後でデータのサイズは変わるが、ここでは、説明を簡単にするために変わらないものと仮定している。
送信間隔は20msecであるため、切り出し用バッファB2として、160(=80×20÷10)バイトの記憶領域を確保しておく。そしてこの切り出し用バッファB2が過不足無く満たされたとき、1つのRTPパケットを生成し、送信することになる。
切り出し用バッファB2の内容からそのままRTPパケットを生成してもかまわないが、ここでは図9および図10に示すように、切り出し用バッファB3と同じサイズの送信バッファB3を用意しておき、変換処理の結果はいったん切り出し用バッファB3に書き込み、切り出し用バッファB2が満たされた段階で、切り出し用バッファB3から送信バッファB3に移して、送信バッファB3から読み出したデータをRTPパケットのデータ部として送信するものとする。
図9および図10において、公衆側のチャネルごとに用意されるインデックスデータテーブルTB2は、データ項目として、保留音インデックス(保留音INDEX)と、送信間隔を備えている。
このうち保留音インデックスは、前記内部バッファB1上の位置を指定する値を登録する。この値の初期値は0で内部バッファB1の先頭を指定しているが、保留音データが送信間隔分ずつ読み出されて前記変換処理が行われるたびに、読み出された160バイトの末尾を指定する値に変更される。
したがって、送信間隔が160バイトの場合、保留音インデックスの値は、図9および図10に示すように、0,160,320,…と変化する。公衆側のチャネルごとに設けた保留音インデックスを用いて必ず最初は内部バッファB1の先頭から読み出すようにすると、常に、ユーザ(ここでは、U5)には、保留音を最初から聴取させることが可能となる。
ところで、前記内部バッファB1のサイズが360バイトの場合、図10に示すように、保留音インデックスの値が320となったあと、内部バッファB1の末尾に40(=360−320)バイトの余りが生じる。保留音データは時間的に連続した情報であるため、ユーザU5に途切れのない自然な保留音を聴取させるためには、この40バイトも含め、360バイトの保留音データを(漏れなく)連続的に読み出し、360バイトの末尾に位置する1バイトの直後には、360バイトの先頭の1バイトが配置されるように、RTPパケットのデータ部を生成する必要がある。
このため、保留音インデックスの値が320のとき、内部バッファB1の末尾の40バイトを読み出し、つづいて、先頭の120バイトを読み出すことにより、この回の160(=40+120)バイトを確保する。この回が終わったとき、保留音インデックスの値は120となる。このような動作を繰り返すことにより、ユーザU5には当該360バイトを1周期とする保留音を、必要な時間だけ聴取させることができる。
前記インデックスデータテーブルTB2では、送信間隔の値として、当該160バイトを示すために、固定値の2が登録されている。
ユーザU6との通話が終わり、ユーザU4がIP電話端末14に対し保留解除の操作を行うと、その旨が内線網12経由でIP−PBX11まで伝えられ、前記保留音送信状態フラグ部27の値が、“1”から“0”に変更される。この変更が公衆側保留音送信部25に認識されると、保留音に対応するRTPパケットの送信は停止され、内線音声受信部24に認識されると、音声データAC4の廃棄が停止される。これにより、音声データAC4が前記チャネルCH21に供給されるようになり、ユーザU4とユーザU5の通話が再開される。
なお、IP電話端末15に保留音に対応するRTPパケットを届けている状態で、第3のユーザのIP電話端末(図示せず)からIP電話端末14に着信すること等により、IP電話端末16も保留する必要が生じることが起こり得る。このようなケースの場合、以上の説明と同様の動作が、IP電話端末16に対して実行されるだけである。
要するに本実施形態では、保留を要求したIP電話端末14からは、前記re−INVITEメッセージや送信間隔指定情報TI1を送信するだけでよく、保留音信号に対応するリアルタイム信号を送信しつづける必要はないため、従来に比べて内線網12の帯域資源やIP電話端末14の処理能力を節約することができる。
また、IP−PBX11の内部では、保留音に対応するRTPパケットを送信するとき、公衆側保留音送信部25は動作しているものの、内線音声受信部24はほとんど動作する必要がないため、IP−PBX11の処理能力にかかる負荷も軽減することができる。
(A−3)実施形態の効果
本実施形態によれば、帯域資源を節約し、機器(14および11)の処理能力にかかる負荷を軽減することができる。
負荷の軽減によって処理能力に余裕が生じたり、帯域資源に余裕が生じると、その余裕をその他の重要な処理(通信も含む)の実行や、すでに実行している処理の速度を速めるために活用することができるため、資源の実質的な利用効率が高まる。
また、本実施形態は、従来からIP−PBX(11に相当するIP−PBX製品)に搭載されている構成要素(内線音声受信部24など)を変更することなく実現できるため、実現性に優れているということができる。
(B)他の実施形態
上記実施形態では、内線網11側に配置されたIP電話端末14から公衆網13側に配置されたIP電話端末(15)を保留する場合を例に説明したが、これとは逆に、公衆網13側に配置されたIP電話端末(15)から内線網11側に配置されたIP電話端末14を保留する場合にも、本発明を適用することが可能である。
また、必ずしも内線網11と公衆網13のあいだに限定せず、内線網11内に配置されたIP電話端末相互間で保留を行う場合などにも、本発明を適用することが可能である。
さらに、上記実施形態では、IP−PBXに本発明を適用したが、本発明はPBX以外の通信装置に適用できる可能性がある。
なお、上記実施形態における保留音は、その他の音に置換できる可能性がある。例えば、ガイダンス(音声案内)、ボイスメール、音声トーキーサービスなどにも適用できる可能性がある。
また、以上の説明では、音を前提としたが、本発明は、音以外のマルチメディア情報に適用できる可能性がある。例えば、テレビ電話システムなどでは、保留音とともに、または、保留音に替えて、保留用の画像を相手に目視させる構成もあり得、そのようなケースに本発明を適用することは効果的である。
さらに、通常、リアルタイム性の高い通信にしか保留を実施する必要はないものと考えられるが、リアルタイム性の低い通信であっても、保留を実施する可能性のある場合には、本発明を適用することができる。
また、上記実施形態ではVoIPを例に取ったが、本発明は、VoIP以外にも適用できる可能性がある。保留音信号を、保留を要求する電話端末から送信している点はPSTNなどでも同様だからである。
なお、上記実施形態で用いた通信プロトコルは必要に応じてその他の通信プロトコルに置き換えてもよい。
例えば、IPプロトコルの代わり、IPXプロトコルなどを用いたり、呼制御プロトコルとしてSIP以外のプロトコル(例えば、ITU−T勧告H.323など)を用いることができる可能性がある。
以上の説明でハードウエア的に実現した機能の大部分はソフトウエア的に実現することが可能であり、ソフトウエア的に実現した機能のほとんど全ては、ハードウエア的に実現することが可能である。
実施形態で使用するIP−PBXを内部構成例を示す概略図である。 従来のVoIP通信システムの全体動作を示す概略図である。 実施形態にかかるVoIP通信システムの全体構成例を示す概略図である。 実施形態で使用するIP−PBXの一部をソフトウエア的に実現した場合の構成例を示す概略図である。 実施形態の動作例を示す動作説明図である。 実施形態の動作例を示す動作説明図である。 実施形態の動作例を示す動作説明図である。 実施形態の動作例を示す動作説明図である。 実施形態の動作例を示す動作説明図である。 実施形態の動作例を示す動作説明図である。 実施形態の動作例を示す動作説明図である。
符号の説明
10…VoIP通信システム、11…IP−PBX、12…内線網、13…公衆網、14〜16…IP電話端末、20,22…通信部、21…制御部、23…記憶部、24、44…内線音声受信部、25…公衆側保留音送信部、26…メディアスイッチ部、27…保留音送信状態フラグ部、28…送信間隔処理部、43A…内線側保留音送信部、45…公衆音声受信部、46…ソケットインタフェース。

Claims (6)

  1. 第1の通信端末と第2の通信端末のあいだで呼を設定して端末間リアルタイム通信を行っている状態で、第3の通信端末から第2の通信端末に着信したために第2の通信端末のほうから第1の通信端末側に対し保留を指示して前記端末間リアルタイム通信を一時中断し、保留解除するまでのあいだ、保留されたほうの第1の通信端末のユーザインタフェースを介して、前記端末間リアルタイム通信に使用される端末間リアルタイム信号の替わりに所定の保留音信号を出力するリアルタイム通信システムにおいて、
    端末間でやり取りされる呼制御信号および前記端末間リアルタイム信号を第1のインタフェース側と第2のインタフェース側のあいだで中継する交換装置を備え、
    当該交換装置は、
    前記第1のインタフェース側で端末間リアルタイム信号を受信することによって起動する第1側リアルタイム信号受信部と、
    前記第2のインタフェース側で端末間リアルタイム信号を受信することによって起動する第2側リアルタイム信号受信部と、
    前記端末間リアルタイム通信のため、前記第2のインタフェース側に設定された第2側通信チャネルごとに当該交換装置内に設けられ、前記第1のインタフェース側に配置された第2の通信端末から保留を指示する保留指示信号を受信することによって、表示する状態を、それまでの保留音非送信状態から保留音送信状態に変更する状態表示部と、
    当該状態表示部に表示された状態を定期的に検査し、検査の結果、表示された状態が前記保留音送信状態であれば、前記保留音信号を生成、送信する保留音送信部と、
    当該保留音送信部が保留音信号を送信した場合、前記第2の通信端末から届いた端末間リアルタイム信号は、それまで前記第2の通信端末と第1の通信端末のあいだの端末間リアルタイム通信に用いられていた第2側通信チャネルに供給せず、前記保留音信号を当該第2側通信チャネルに供給することによって、前記第2の通信端末へ当該保留音信号を届けるスイッチ部とを備えたことを特徴とするリアルタイム通信システム。
  2. 請求項1のリアルタイム通信システムにおいて、
    前記交換装置は、
    それまで第2の通信端末から第1の通信端末へ送信されていた端末間リアルタイム信号の送信間隔を指定する送信間隔情報を前記保留指示信号と共に、前記第2の通信端末から受信し、前記第2側通信チャネルごとに記憶する送信間隔情報記憶処理部を備え、
    前記保留音信号送信部は、当該送信間隔情報記憶処理部に記憶された送信間隔情報に応じた送信間隔で、前記保留音信号を送信することを特徴とするリアルタイム通信システム。
  3. 請求項2のリアルタイム通信システムにおいて、
    前記保留音信号送信部は、
    前記保留音信号のもとになる原保留音信号を記憶しておくため、第1のサイズを持つ原保留音記憶バッファ部と、
    前記原保留音信号に所定の変換処理を施した結果として得られる変換後保留音信号を記憶しておくため、前記第1のサイズよりも大きなサイズであって、なおかつ、前記第2側通信チャネルに供給する保留音信号のサイズに対応する第2のサイズを持つ変換後保留音記憶バッファ部と、
    所定の記憶位置インデックス情報で、前記第2側通信チャネルごとに原保留音記憶バッファ部上の記憶位置を指定する記憶位置インデックス部とを備え、
    前記第1のサイズよりも小さな所定の読み出しサイズずつ、前記原保留音記憶バッファ部の先頭から原保留音信号を読み出し、この読み出しが行われるたびに、読み出された原保留音信号の最後尾にあたる記憶位置を指定する値に前記記憶位置インデックス情報を変更して、前記原保留音記憶バッファ部の最後尾と当該記憶位置インデックス情報が指定する記憶位置との差が当該読み出しサイズより小さいときには、再度、前記原保留音記憶バッファ部の先頭に戻って、当該差に加算されることによって、当該先頭からのサイズが読み出しサイズとなる記憶位置まで原保留音信号の読み出しを行うことを特徴とするリアルタイム通信システム。
  4. 第1の通信端末と第2の通信端末のあいだで呼を設定して端末間リアルタイム通信を行っている状態で、第3の通信端末から第2の通信端末に着信したために第2の通信端末のほうから第1の通信端末側に対し保留を指示して前記端末間リアルタイム通信を一時中断し、保留解除するまでのあいだ、保留されたほうの第1の通信端末のユーザインタフェースを介して、前記端末間リアルタイム通信に使用される端末間リアルタイム信号の替わりに所定の保留音信号を出力する交換装置において、
    端末間でやり取りされる呼制御信号および前記端末間リアルタイム信号を送受するための第1および第2のインタフェースと、
    前記第1のインタフェース側で端末間リアルタイム信号を受信することによって起動する第1側リアルタイム信号受信部と、
    前記第2のインタフェース側で端末間リアルタイム信号を受信することによって起動する第2側リアルタイム信号受信部と、
    前記端末間リアルタイム通信のため、前記第2のインタフェース側に設定された第2側通信チャネルごとに当該交換装置内に設けられ、前記第1のインタフェース側に配置された第2の通信端末から保留を指示する保留指示信号を受信することによって、表示する状態を、それまでの保留音非送信状態から保留音送信状態に変更する状態表示部と、
    当該状態表示部に表示された状態を定期的に検査し、検査の結果、表示された状態が前記保留音送信状態であれば、前記保留音信号を生成、送信する保留音送信部と、
    当該保留音送信部が保留音信号を送信した場合、前記第2の通信端末から届いた端末間リアルタイム信号は、それまで前記第2の通信端末と第1の通信端末のあいだの端末間リアルタイム通信に用いられていた第2側通信チャネルに供給せず、前記保留音信号を当該第2側通信チャネルに供給することによって、前記第2の通信端末へ当該保留音信号を届けるスイッチ部とを備えたことを特徴とする交換装置。
  5. 第1の通信端末と第2の通信端末のあいだで呼を設定して端末間リアルタイム通信を行っている状態で、第3の通信端末から第2の通信端末に着信したために第2の通信端末のほうから第1の通信端末側に対し保留を指示して前記端末間リアルタイム通信を一時中断し、保留解除するまでのあいだ、保留されたほうの第1の通信端末のユーザインタフェースを介して、前記端末間リアルタイム通信に使用される端末間リアルタイム信号の替わりに所定の保留音信号を出力するリアルタイム通信方法において、
    交換装置が、端末間でやり取りされる呼制御信号および前記端末間リアルタイム信号を第1のインタフェース側と第2のインタフェース側のあいだで中継する場合、
    当該交換装置の内部では、
    第1側リアルタイム信号受信部が、前記第1のインタフェース側で端末間リアルタイム信号を受信することによって起動し、
    第2側リアルタイム信号受信部が、前記第2のインタフェース側で端末間リアルタイム信号を受信することによって起動し、
    前記端末間リアルタイム通信のため、前記第2のインタフェース側に設定された第2側通信チャネルごとに当該交換装置内に設けられた状態表示部が、前記第1のインタフェース側に配置された第2の通信端末から保留を指示する保留指示信号を受信することによって、表示する状態を、それまでの保留音非送信状態から保留音送信状態に変更し、
    保留音信号送信部が、当該状態表示部に表示された状態を定期的に検査し、検査の結果、表示された状態が前記保留音送信状態であれば、前記保留音信号を生成、送信し、
    当該保留音送信部が保留音信号を送信した場合、スイッチ部が、前記第2の通信端末から届いた端末間リアルタイム信号を、それまで前記第2の通信端末と第1の通信端末のあいだの端末間リアルタイム通信に用いられていた第2側通信チャネルに供給せず、前記保留音信号を当該第2側通信チャネルに供給することによって、前記第2の通信端末へ当該保留音信号を届けることを特徴とするリアルタイム通信方法。
  6. 第1の通信端末と第2の通信端末のあいだで呼を設定して端末間リアルタイム通信を行っている状態で、第3の通信端末から第2の通信端末に着信したために第2の通信端末のほうから第1の通信端末側に対し保留を指示して前記端末間リアルタイム通信を一時中断し、保留解除するまでのあいだ、保留されたほうの第1の通信端末のユーザインタフェースを介して、前記端末間リアルタイム通信に使用される端末間リアルタイム信号の替わりに所定の保留音信号を出力するリアルタイム通信プログラムにおいて、
    端末間でやり取りされる呼制御信号および前記端末間リアルタイム信号を第1のインタフェース側と第2のインタフェース側のあいだで中継する交換装置を備え、
    当該交換装置では、コンピュータに、
    前記第1のインタフェース側で端末間リアルタイム信号を受信することによって起動する第1側リアルタイム信号受信機能と、
    第2のインタフェース側で端末間リアルタイム信号を受信することによって起動する第2側リアルタイム信号受信機能と、
    前記端末間リアルタイム通信のため、前記第2のインタフェース側に設定された第2側通信チャネルごとに当該交換装置内に設けられ、前記第1のインタフェース側に配置された第2の通信端末から保留を指示する保留指示信号を受信することによって、表示する状態を、それまでの保留音非送信状態から保留音送信状態に変更する状態表示機能と、
    当該状態表示機能に表示された状態を定期的に検査し、検査の結果、表示された状態が前記保留音送信状態であれば、前記保留音信号を生成、送信する保留音送信機能と、
    当該保留音送信機能が保留音信号を送信した場合、前記第2の通信端末から届いた端末間リアルタイム信号は、それまで前記第2の通信端末と第1の通信端末のあいだの端末間リアルタイム通信に用いられていた第2側通信チャネルに供給せず、前記保留音信号を当該第2側通信チャネルに供給することによって、前記第2の通信端末へ当該保留音信号を届けるスイッチ機能とを実現させることを特徴とするリアルタイム通信プログラム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008271234A (ja) * 2007-04-20 2008-11-06 Ricoh Co Ltd 内線電話システム及びip−pbx装置
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JP2009049819A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Aruze Corp Ip電話システム
JP2010004406A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Hitachi Ltd 通信装置、および電話端末

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