JP2006178859A - 制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御対象に適合しない制御プログラムがメモリ領域に格納されている場合には、その制御対象に適合しない制御プログラムに基づく制御処理を実行しない制御装置を提供する。
【解決手段】本発明の制御装置は、基準識別コードを格納する書換不能領域51と、制御プログラムと前記制御プログラムを識別するための比較識別コードとを含むプログラムコードを格納する書換可能領域52と、前記基準識別コードと前記比較識別コードとが一致するか否かを判定し前記基準識別コードと前記比較識別コードとが一致する場合には前記制御プログラムに基づく制御を実行し一致しない場合には前記制御を実行しない判定処理部とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、制御プログラムを識別するための識別コードを備える制御装置に関する。
従来、制御装置内の書換可能なメモリ領域に格納されている制御プログラムを書き換えるためのメモリ書換装置があった。具体的には、メモリ書換装置には、更新用の制御プログラムが格納されている。そして、メモリ書換装置は、制御装置のメモリ領域に格納されている制御プログラムを更新用の制御プログラムに書き換える。ところで、特許文献1によると、制御プログラムの書換を実行する前に制御装置側の識別コードとメモリ書換装置側の識別コードとが一致するか否かの判定、つまりコード照合を行っている。このコード照合は、制御対象に適合する制御プログラムのみを制御装置のメモリ領域に格納することを目的とするものである。そして、制御装置側の識別コードとメモリ書換装置側の識別コードとが一致する場合にのみ、制御プログラムの書換を実行している。
特開平9−134307号公報
しかしながら、特許文献1の制御装置によると、従来からあるコード照合を行わないメモリ書換装置により制御プログラムの書換が実行された場合、制御対象が不適切な動作をするおそれがある。なぜなら、コード照合を行っていないので、制御対象に適合しない制御プログラムがメモリ領域に格納されているおそれがあるからである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、制御対象に適合しない制御プログラムがメモリ領域に格納されている場合には、その制御対象に適合しない制御プログラムに基づく制御処理を実行しないことを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
そこで、本発明の制御装置は、基準識別コードを格納する第1メモリ領域と、制御プログラムと前記制御プログラムを識別するための比較識別コードとを含むプログラムコードを格納する第2メモリ領域と、前記基準識別コードと前記比較識別コードとが一致するか否かを判定し前記基準識別コードと前記比較識別コードとが一致する場合には前記制御プログラムに基づく制御を実行し一致しない場合には前記制御を実行しない判定処理部とを有することを特徴とする。
ここで、第1メモリ領域に格納されている基準識別コードは、例えば、制御対象の型式やメーカ等に基づき割り当てられているコードであり、1つだけであってもよいし、複数であってもよい。この基準識別コードが複数ある場合には、コード照合の際に複数の基準識別コードから1つだけ選択し、比較識別コードとコード照合するようにする。
ここで、プログラムコードは、制御プログラムと比較識別コードとを含むコードである。このプログラムコードは、1つであってもよいし、複数であってもよい。そして、1つのプログラムコードに1つの制御プログラムと1つの比較識別コードとが一対になって含まれている。ところで、制御プログラムの書換の際には、プログラムコード毎で消去及び書込が行われる。そのため、プログラムコードが複数からなる場合であっても、一対になっている制御プログラムと比較識別コードとの組み合わせが変わることはない。
プログラムコードに含まれている比較識別コードは、制御プログラムに従って適切な動作をする制御対象の型式やメーカ等に基づき割り当てられているコードである。この制御プログラムは、1つであってもよいし、複数であってもよい。また、1つの比較識別コードは、1つの制御プログラムに一対として割り当てられている。ところで、この比較識別コードが基準識別コードと一致するか否かで、第2メモリ領域に格納されている制御プログラムが制御対象に適合するプログラムであるか否かを判定する。
ここで、第1メモリ領域及び第2メモリ領域は、ハードディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、FD(Floppy Disc)、ICメモリ等の記憶媒体に確保されている。例えば、ICメモリは、フラッシュROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、マスクROM、RAM(Random Accese Memory)等である。なお、第1メモリ領域を確保する記憶媒体と第2メモリ領域を確保する記憶媒体は同種のものであってもよいし、異なるものであってもよい。
以上のことにより、制御対象に適合しない制御プログラムがメモリ領域に格納されている場合には、その制御プログラムに基づく制御処理を実行しないため、制御対象に適切な動作のみを実行させることができる。
さらに言えば、上記特許文献1に記載されるように、制御プログラムの書換が実行される前にコード照合を行えば、制御プログラムの書換が行われる前後2回コード照合を行うことになるので、制御対象に不適合な制御プログラムの実行をより確実に防止できるという効果を奏する。
ここで、前記判定処理部は、前記基準識別コードと前記比較識別コードとが一致しない場合に、前記基準識別コードと前記比較識別コードとが一致しない旨を外部へ報知するようにしてもよい。ここで、外部へ報知する手段は、警報音や音声メッセージ等をスピーカから出力させる音声警報手段、ディスプレイに警報表示を出力させたり警報ランプを点灯させたりする表示警報手段等である。これにより、制御対象に適合しない制御プログラムがメモリ領域に格納されている旨を外部にいる人間に知らせることができる。この報知手段は、音声警報手段及び表示警報手段のいずれか一方の手段でもよい。すなわち、報知手段は、音声警報手段でもよいし表示警報手段でもよい。さらには、報知手段は、音声警報手段及び表示警報手段の双方の手段であってもよい。本発明の制御装置が双方の手段を備えれば、制御対象に適合しない制御プログラムがメモリ領域に格納されている旨をより確実に外部にいる人間に知らせることができる。
また、前記第2メモリ領域は、書換可能、つまり複数回書込可能としてもよい。つまり、第2メモリ領域を書換可能な記憶媒体に確保してもよい。ここで、書換可能な記憶媒体は、ハードディスク、FD、フラッシュROM、RAM、EEPROM等である。これにより、第2メモリ領域に格納されているプログラムコードを適宜必要に応じたプログラムコードに書き換えることができる。従って、利便性の向上を図ることができる。なお、この書換可能な記憶媒体は、1回のみ書込可能な記憶媒体であってもよい。
一方、第1メモリ領域は、書換不能としてもよい。その手段として、第1メモリ領域を書換不能なマスクROM等の記憶媒体に確保してよいし、第1メモリ領域を書換可能な記憶媒体に格納してプログラムにより書換不能つまり書込及び消去不能にしてもよい。いずれにせよ、第1メモリ領域を書換不能とすることにより、第2メモリ領域に格納されている制御プログラムが制御対象に適合するか否かの比較対象となる重要な基準コードが消去されることを未然に防止することができる。
さらに、前記第1メモリ領域及び前記第2メモリ領域は、同一の記憶媒体に確保されるようにしてもよい。これにより、部品点数を減らすことができ、コスト削減を図ることができる。もちろん、第1メモリ領域及び第2メモリ領域とを異なる記憶媒体に確保されるようにしてもよい。さらに、第2メモリ領域をフラッシュROMに確保されるようにしてもよい。このフラッシュROMは、EEPROM等に比べて比較的大容量のメモリ領域を確保することができる。従って、第2メモリ領域をフラッシュROMに確保されるようにすることにより、第2メモリ領域は、大容量のメモリ領域を確保することができる。なお、第1メモリ領域及び第2メモリ領域は、異なる記憶媒体に確保されるようにしても構わない。
もちろん、第2メモリ領域だけでなく第1メモリ領域を確保する記憶媒体もフラッシュROMとしてもよい。これにより、第2メモリ領域だけでなく第1メモリ領域も、大容量のメモリ領域を確保することができる。この場合、第1メモリ領域と第2メモリ領域を同一のフラッシュROMに確保するようにしてもよいし、それぞれ異なるフラッシュROMに確保するようにしてもよい。ここで、第1メモリ領域を書換不能とするためには、上述したように、プログラムにより書込及び消去不能にする。
本発明の制御装置の制御対象は、マイコンを搭載するものであればよい。例えば、制御装置の制御対象は、車両用内燃機関としてもよい。
以下、本発明の制御装置の対象を車両用内燃機関(以下、「エンジン」と称する)とした場合の実施例を具体的に説明する。
(1)エンジン制御装置1を含む全体構成
まず、エンジン制御装置(以下、「ECU」と称する)1を含む全体構成について図1を用いて説明する。図1は、ECU1を含む全体構成を示すブロック図である。このECU1は、図1に示すように、入力回路2と、CPU3と、RAM4と、フラッシュROM(記憶媒体)5と、出力回路6と、入出力ポート7とを備えている。そして、ECU1の外部にはメモリ書換装置11と警報ランプ12とが配置されている。
入力回路2は、種々のセンサからの信号を入力する。これらのセンサは、エンジンの運転状態に応じた信号を出力する。CPU3は、演算回路とアキュムレータとを備えている。演算回路は、入力回路2からの信号に基づき燃焼室への最適な燃料噴射量や燃焼室への最適な点火時期等を演算する。一方、アキュムレータは演算回路による演算結果等を格納する。そして、CPU3は、演算結果に基づき制御信号を出力回路6に出力する。RAM4は、CPU3及び後述するフラッシュROM5に接続している。このRAM4は、CPU3の演算結果等を一時的に格納する。
フラッシュROM5については、図1に加え図2を用いて説明する。図2は、CPU3及びフラッシュROM5を示す概略構成図である。フラッシュROM5は、CPU3及びRAM4に接続している。このフラッシュROM5は、書換可能、つまり電気的にデータの書込及び消去が可能な不揮発性メモリである。ここで、フラッシュROM5には、図2に示すように、書換が不可能な書換不能領域(第1メモリ領域)51と書換が可能な書換可能領域(第2メモリ領域)52とが確保されている。
書換不能領域51は、書換不能領域51に格納されている書換処理プログラムに従って制御するCPU3の書換処理が及ばない領域である。この書換不能領域51には、書換処理プログラム及び基準識別コードが格納されている。書換処理プログラムは、書換可能領域52への書換処理を行うためのプログラムである。基準識別コードは、制御対象を識別するコード、すなわち本実施例においては搭載されているエンジンの型式を示すコードである。
書換可能領域52は、書換不能領域51に格納されている書換処理プログラムに従って制御するCPU3の書換処理が行われる領域である。この書換可能領域52には、M個からなるプログラムコードが1番目から順にM番目まで格納されている。このプログラムコードは、CPU3がエンジンを制御するために読み出される。ここで、プログラムコードは、制御プログラム及び比較識別コードを含むものである。具体的には、1個のプログラムコードは、1個の制御プログラムとこの制御プログラムを識別するための1個の比較識別コードとを含んでいる。そして、このプログラムコードは、書換可能領域52にM個格納されている。なお、K(1≦K≦M)番目のプログラムコードは、K番目の制御プログラムとK番目の比較識別コードとを一対のものとして含んでいる。
制御プログラムは、エンジン制御を行うためのプログラムである。ここで、エンジン制御は、エンジンに最適な空燃費となるように制御する燃料噴射制御、エンジンの回転速度と負荷の状態をセンサで検知して最適な点火時期を制御する点火時期制御、アイドリング時におけるエンジンの回転速度を制御するアイドル回転数制御などである。
そして、1番目のプログラムコードには1番目の制御プログラムである燃料噴射を制御するプログラムが含まれ、2番目のプログラムコードには2番目の制御プログラムである点火時期を制御するプログラムが含まれている。このように、1番目からM番目のプログラムコードには、各々異なる種類の制御プログラムが含まれている。
比較識別コードは、制御プログラムを識別するためのコードである。すなわち、比較識別コードは、制御プログラムに適合するエンジンの型式を示すコードである。この比較識別コードは、各制御プログラムの先頭に配置されている。
出力回路6は、CPU3に接続している。この出力回路6はCPU3からの制御信号を入力する。そして、出力回路6は、入力した制御信号に基づきエンジンに取付けられたインジェクタやイグナイタ等のアクチュエータを駆動する。
入出力ポート7は、CPU3に接続している。この入出力ポート7は、ECU1とメモリ書換装置11とのシリアルデータ通信を可能にするものである。また、入出力ポート7は、通信ライン71を備えている。
ところで、上述したように、ECU1の外部には、メモリ書換装置11と警報ランプ12とが配置されている。
メモリ書換装置11は、ECU1の入出力ポート7に接続している。このメモリ書換装置11は、ECU1にフラッシュROM5の書換を行わせるためのものである。そのため、メモリ書換装置11には、書換可能領域52に格納されているプログラムコードと同様に、1個の制御プログラムと1個の比較識別コードとを含むプログラムコードがM個格納されている。この更新用のプログラムコードは、すでに書換可能領域に格納されているプログラムコードに換わり新たに書換可能領域に格納されるものである。また、メモリ書換装置11は、通信ライン72を備えている。ところで、通信ライン71及び通信ライン72は、コネクタ73を介して接続可能である。そして、通信ライン71及び通信ライン72がコネクタ73を介して接続している場合には、メモリ書換装置11はECU1との双方向のシリアルデータ通信が可能である。
警報ランプ12は、ECU1の入出力ポート7に接続している。この警報ランプ12は、制御対象を適切に動作させないプログラムがフラッシュROM5の書換可能領域52に格納されている場合に点灯する。具体的には、搭載されているエンジンとは異なるエンジンを制御するため制御プログラムがフラッシュROM5の書換可能領域52に格納されている場合に、警報ランプ12は点灯する。これにより、制御対象に適合しないプログラムがフラッシュROM5の書換可能領域52に格納されている旨を外部の人間に報知する。そうすると、異常を察知した外部の人間は、別のメモリ書換装置に交換するなどの処置を講ずることができる。
(2)CPU3の処理動作
以下、CPU3の処理動作のうち書換処理とコード照合処理について図1〜図4を用いて説明する。
まず、CPU3の処理動作である書換処理について図1及び図3を用いて説明する。図3は、書換処理を示すフローチャートである。この書換処理は、フラッシュROM5の書換可能領域52に格納されているプログラムコードをメモリ書換装置11に格納されているプログラムコードに書き換えるための処理である。ちなみに、この書換処理は、書換不能領域51に格納されている書換処理プログラムに従って実行される。まず、図1に示すように、通信ライン71と通信ライン72とがコネクタ73により接続されている状態で車両のイグニッションスイッチをオンする。そして、メモリ書換装置11に対して所定の指示入力をすると、図3に示すように、CPU3は書換可能領域52をリセットする(ステップS1)。具体的には、フラッシュROM5の書換可能領域52に格納されている比較識別コード及び制御プログラムを含むプログラムコードを1番目から順にM番目まで消去する。続いて、入出力ポート7、通信ライン71、72及びコネクタ73を通してメモリ書換装置11に書換許可信号を出力する(ステップS2)。そして、メモリ書換装置11から出力されるプログラムコードを1番目から順にM番目まで書換可能領域52に書き込む(ステップS3)。そして、書込処理を終了する。この書込処理が終了すると次に説明するコード照合処理に移行する。
次に、CPU3の処理動作であるコード照合処理について図2及び図4を用いて説明する。図4は、コード照合処理を示すフローチャートである。コード照合処理は、書換可能領域52に格納されている制御プログラムがECU1の制御対象であるエンジンに適合するか否かを判定するための処理である。上述した書込処理が終了すると、図2の一方向矢印で示すように、フラッシュROM5の書換不能領域51に格納されている基準識別コードをCPU3のアキュムレータに格納する(ステップS11)。そして、図4に示すように、読み出そうとする比較識別コードの番号を示すカウンタKに1を入力する(ステップS12)。続いて、書換可能領域52に格納されているK番目の比較識別コードを読み出す(ステップS13)。そして、図2の双方向矢印で示すように、K番目の比較識別コードが、CPU3のアキュムレータに格納されている基準識別コードと一致するか否かを判定する(ステップS14)。具体的には、書換可能領域52に格納されているK番目の制御プログラムがECU1の制御対象であるエンジンに適合するか否かを判定する。なお、ステップS14での判定は、本発明の制御装置を構成する判断処理部に含まれる。ここで、比較識別コードが基準識別コードに一致しない場合(ステップS14:No)、警告ランプ12を点灯させる(ステップS15)。すなわち、比較識別コードが基準識別コードに一致しない場合、K番目の制御プログラムがECU1の制御対象であるエンジンに適合しない旨を外部の人間に報知する。そして、書換可能領域52に格納されている制御プログラムに基づくエンジン制御を実行しないでコード照合処理を終了する。この場合、制御プログラムに基づくエンジン制御は実行しないが、エンジン制御以外の制御、例えば時間測定などの制御は実行する。
一方、K番目の比較識別コードが基準識別コードに一致した場合(ステップS14:Yes)、さらに、カウンタKがプログラムコードの数を示すMより小さいか否かを判定する(ステップS16)。そして、カウンタKがMより小さい場合(ステップS16:Yes)、カウンタKに1加算する(ステップS17)。そして、ステップS13に戻り、書換可能領域52に格納されているK番目の比較識別コードを再び読み出し処理を繰り返す。一方、カウンタKがM以上である場合(ステップS16:No)、書換可能領域52に格納された制御プログラムに従ってエンジン制御を開始する(ステップS18)。すなわち、書き換えられたすべての比較識別コードと基準識別コードとが一致するため、書換可能領域52に格納された制御プログラムに従ってエンジン制御を開始する。
以上説明したCPU3のコード照合処理は、書換処理が終了するとすぐに実行されるため、エンジンを適切に動作させない制御プログラムの実行を確実に防ぐことができる。
なお、通信ライン71と通信ライン72とが接続されていない場合、つまりECU1とメモリ書換装置11とが接続されていない場合、CPU3は、書換処理を実行せず、コード照合処理のみを実行する。
(その他の実施例)
本発明の制御装置は、上記実施例に限定されるものではない。例えば、上記実施例においては、通信ライン71と通信ライン72とがコネクタ73により接続されると、無条件に制御プログラムの書換を行うようにした。しかしながら、制御プログラムの書換を行う前に、メモリ書換装置11に格納されている比較識別コードとCPU3の書換不能領域51に格納されている基準識別コードとが一致するか否かを判定して、一致する場合にのみ、CPU3の書換処理を行うようにしてもよい。これは、書換処理前と書換処理後との2回コード照合を行うものである。これにより、制御対象に不適合な制御プログラムの実行をより確実に防止することができる。
また、上記実施例においては、基準識別コードはエンジンの型式を示すコードであった。しかしながら、基準識別コードは、車種やメーカなどを示すコードであってもよい。もしくは、基準識別コードは、型式、車種及びメーカの組み合わせを示すコードであってもよい。
さらに、上記実施例においては、CPU3の書換処理にてフラッシュROM5の書換可能領域52に格納されたすべてのプログラムコードを書き換えた。しかしながら、プログラムコードの一部を書き換えるようにしてもよい。このような場合、コード照合処理は、書き換えられたプログラムコードに対してのみ行うようにしてもよい。
また、上記実施例においては、車両のイグニッションスイッチがオンされる毎にCPU3はコード照合処理を行っている。しかしながら、このコード照合処理をプログラムコードの書換が行われた場合にのみ行うようにしてもよい。もしくは、前回のコード照合処理が行われてから所定の日数が経った時点もしくは前回のコード照合処理が行われてから所定の走行距離だけ走行した時点でこのコード照合処理を行うようにしてもよい。
また、上記実施例において、本発明の制御装置の制御対象をエンジンとしたが、これに限られるものではない。例えば、制御対象をブレーキ、トランスミッション、サスペンション等にしてもよい。
ECU1を含む全体構成を示すブロック図である。 CPU3及びフラッシュROM5を示す概略構成図である。 書換処理を示すフローチャートである。 コード照合処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1:ECU 2:入力回路 3:CPU 4:RAM 5:フラッシュROM
6:出力回路 7:入出力ポート 11:メモリ書換装置 12:警報ランプ

Claims (6)

  1. 基準識別コードを格納する第1メモリ領域と、
    制御プログラムと前記制御プログラムを識別するための比較識別コードとを含むプログラムコードを格納する第2メモリ領域と、
    前記基準識別コードと前記比較識別コードとが一致するか否かを判定し前記基準識別コードと前記比較識別コードとが一致する場合には前記制御プログラムに基づく制御を実行し一致しない場合には前記制御を実行しない判定処理部と、
    を有することを特徴とする制御装置。
  2. 前記判定処理部は、前記基準識別コードと前記比較識別コードとが一致しない場合に、前記基準識別コードと前記比較識別コードとが一致しない旨を外部へ報知する請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記第2メモリ領域は、書換可能である請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記第1メモリ領域及び前記第2メモリ領域は、同一の記憶媒体に確保される請求項1又は2に記載の制御装置。
  5. 前記第2メモリ領域は、フラッシュROMに確保される請求項1又は2に記載の制御装置。
  6. 前記制御の対象は、車両用内燃機関である請求項1〜5のいずれかに記載の制御装置。
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