JP2006176862A - スパッタ成膜装置およびスパッタ成膜方法 - Google Patents

スパッタ成膜装置およびスパッタ成膜方法 Download PDF

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祐一 横山
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Abstract

【課題】基板上の膜厚分布を均一にすることができるスパッタ成膜装置を提供すること。
【解決手段】本発明にかかるスパッタ成膜装置10は、真空チャンバー11内でターゲット14を用いて回転ドラム12の外周に設けられた複数の基板20にスパッタ成膜するものであり、真空チャンバー11内に回転可能に設けられた回転ドラム12と、回転ドラム12の回転軸12Aと略平行に配設けられたターゲット14と、速度制御装置17とを備えている。速度制御装置17は、基板20のうち回転ドラム12の回転方向Xにおける両端部がターゲット14に近づいたときの回転速度が、基板20の両端部間の中央部がターゲット14に近づいたときの回転速度よりも速くなるように、回転ドラム12の回転速度を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明はスパッタ成膜装置およびスパッタ成膜方法に関し、例えばカルーセル型スパッタ成膜装置のような回転式スパッタ成膜装置およびこの回転式スパッタ成膜装置を用いたスパッタ成膜方法に関する。
液晶表示装置や有機EL(ElectroLuminescence)表示装置など表示装置の製造工程において、基板上にITO(Indium Tin Oxide)等の光学薄膜や金属薄膜を形成する方法としてスパッタ成膜方法が用いられている。
例えば、スパッタ成膜方法に用いられるカルーセル型スパッタ成膜装置では、真空チャンバー内に回転可能な回転ドラムが設けられており、この回転ドラムの外周に多角柱筒状の基板ホルダが取り付けられている。また、ターゲットが、真空チャンバー内であって基板ホルダの外方に、回転ドラムの回転軸側に表面を向けて設けられている。
そして、基板ホルダの側面に複数の基板を取り付け、回転ドラムを回転させながら、真空チャンバー内にスパッタガスを流入し、陰極となるターゲットに電圧を印加して、基板とターゲットの間にプラズマを生成させる。すると、プラズマ中のイオンがターゲット表面に衝突し、はじき出されたスパッタ原子(ターゲット原子)が基板上に付着することにより、基板に所望の薄膜が形成される(例えば、特許文献1参照)。なお、このカルーセル型スパッタ成膜装置では、一度に複数の基板に対して成膜することができるため、生産性に優れているという利点がある。
特開平15−27226号公報(図1、図2、図26)
しかしながら、従来のカルーセル型スパッタ成膜装置は、回転ドラムの外周に設けられた多角形筒状の基板ホルダに基板を取り付けて、基板が取り付けられた基板ホルダを回転ドラムとともに回転させながらスパッタ成膜を行う構造であるため、基板ホルダの多角形の辺の部分と稜の部分とでは、ターゲットの表面との最短接近距離が異なる。このため、基板の領域によって、膜厚分布が不均一になるという問題があった。すなわち、基板の両端側では、基板の中央部周辺と比較して、プラズマの密度が高く膜厚が厚くなる傾向にある。ゆえに、基板の両端側と中央部周辺とで、スパッタ原子の付着確率が異なり、膜厚が不均一となってしまっていた。このように基板内で膜厚分布が不均一になってしまうと、その基板を用いて製造された表示装置の表示特性が劣化するという問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、基板上の膜厚分布を均一にすることができるスパッタ成膜装置及びスパッタ成膜方法を提供することを目的とする。
本発明にかかるスパッタ成膜装置は、チャンバー内に回転可能に設けられた回転ドラムと、上記チャンバー内であって上記回転ドラムの外方で上記回転ドラムの回転軸と略平行に配設されたターゲットとを備え、上記チャンバー内で上記ターゲットを用いて上記回転ドラムの外周に設けられた複数の基板にスパッタ成膜するスパッタ成膜装置であって、上記基板のうち上記回転ドラムの回転方向における両端部が上記ターゲットに近づいたときの回転速度が、上記両端部間の中央部が上記ターゲットに近づいたときの回転速度よりも速くなるように、上記回転ドラムの回転速度を制御する速度制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、基板のうち回転ドラムの回転方向における両端部がターゲットの表面に近づいたときの回転ドラムの回転速度を、基板の両端部間の中央部がターゲットの表面に近づいたときの回転ドラムの回転速度よりも、速くなるように制御するので、基板上の膜厚分布を均一にすることができるスパッタ成膜装置を提供することができる。
また、上記基板の上記両端のうちいずれかの端部の位置を検出するセンサを備え、上記速度制御手段は、上記センサの位置検出の結果に基づいて、上記回転ドラムの回転速度を制御してもよい。
本発明にかかるスパッタ成膜方法は、チャンバー内でターゲットを用いて複数の基板にスパッタ成膜するスパッタ成膜方法であって、上記チャンバー内に回転可能に設けられた回転ドラムの外周に、上記基板を配列し、上記チャンバー内であって上記回転ドラムの外方に、上記回転ドラムの回転軸と略平行に配設されたターゲットと、上記基板とが対向するように、上記回転ドラムを回転させながらスパッタ成膜する際に、上記基板のうち上記回転ドラムの回転方向における両端部が上記ターゲットに近づいたときの回転速度は、上記基板の上記両端部間の中央部が上記ターゲットに近づいたときの回転速度よりも速くなるように、上記回転ドラムの回転速度を制御することを特徴としたものである。
本発明によれば、基板のうち回転ドラムの回転方向における両端部がターゲットの表面に近づいたときの回転ドラムの回転速度を、基板の両端部間の中央部がターゲットの表面に近づいたときの回転ドラムの回転速度よりも、速くなるように制御するので、基板上の膜厚分布を均一にすることができるスパッタ成膜方法を提供することができる。
また、上記基板の上記両端のうちいずれかの端部の位置を検出し、上記センサの位置検出の結果に基づいて、上記回転ドラムの回転速度を制御してもよい。
本発明によれば、基板上の膜厚分布を均一にすることができるスパッタ成膜装置及びスパッタ成膜方法を提供することができる。
本発明にかかるスパッタ成膜装置について図に基づいて説明する。
図1は本発明にかかるスパッタ成膜装置の構成を模式的に示す断面図である。なお、図1はスパッタ成膜装置を上から見た断面図である。
図2は、本発明にかかるスパッタ成膜装置に用いられる回転ドラム及び基板ホルダの構成を示す斜視図である。
図1に示されるスパッタ成膜装置10は、カルーセル型のスパッタ成膜装置であり、一度の処理で複数の基板20に対して成膜することができるバッチ方式のスパッタ成膜装置である。
スパッタ成膜装置10は、真空チャンバー11内でターゲット14を用いて複数の基板20にスパッタ成膜する。スパッタ成膜装置10は、真空チャンバー11、回転ドラム12、基板ホルダ13、ターゲット14、マグネトロン部15、スパッタ電源16、速度制御装置17、磁気センサ18および磁石19を備えている。
図1に示されるように、真空チャンバー11は、断面が略円形状に設けられ、ターゲット14を配置するための箇所が外側に突出している。すなわち、真空チャンバー11はターゲット14を配設するための箇所を除いて断面が円形となっている。この真空チャンバー11は、スパッタ成膜を行うための反応室となる。
図2に示されるように、回転ドラム12は円筒状に形成されており、真空チャンバー11内に回転軸12Aを中心に回転可能に設けられている。なお、回転軸12Aは鉛直方向にのびる真空チャンバー11の中心線と一致する。図2では基板ホルダ13に基板20が保持されていない状態を示している。
基板ホルダ13は、正12角形筒等の多角形筒状に形成され、回転ドラム12の外側に取り付けられている。基板ホルダ13は回転ドラム12と一体となって、真空チャンバー11内で回転可能に設けられている。すなわち、回転ドラム12を回転させることにより、基板ホルダ13が、回転軸12Aを中心に回転する。
なお、基板ホルダ13の回転軸は円筒状の回転ドラム12の回転軸12Aと一致する。また、図2に示されるように、基板ホルダ13の各側面は、鉛直方向が長手方向となる矩形状に形成されている。
図1に示されるように、回転ドラム12の外周に設けられた基板ホルダ13の外周の各側面には、回転ドラム12の回転軸12Aの方向に沿って、基板20が配列される。すなわち、回転軸12Aに沿って、基板ホルダ13の一側面に複数の基板が配置される。例えば、基板ホルダ13の外周の各側面に2枚の基板20が取り付けられているとすると、正12角柱筒状の基板ホルダ13には24枚の基板20を取り付けることができる。そして、一側面に設けられた2枚の基板20は鉛直方向に一列に配置される。基板20は、図示しない取り付け具により基板ホルダ13に取り付けられる。
図1において、基板20が基板ホルダ13に取り付けられた状態で矢印Xの方向に回転ドラム12を回転させると、基板ホルダ13の各側面に設けられた基板20が順次、ターゲット14の前面を通過する。
ターゲット14は矩形状の平板に形成されている。また、ターゲット14は、図1に示されるように、真空チャンバー11内であって回転ドラム12および基板ホルダ13の外側に設けられている。また、ターゲット14は回転ドラム12の回転軸12Aと略平行に、回転ドラム12の回転軸12A側に表面を向けて設けられている。なお、図1に示されるスパッタ成膜装置では2つのターゲット14が真空チャンバー11内で、表面が互いに対向する位置に設けられている。ターゲット14の数は1つでもよく、3以上であってもよい。
マグネトロン部15は、ターゲット14の裏面側に設けられている。マグネトロン部15はバッキングプレートや、例えば、永久磁石や電磁石などの磁石を備えている。すなわち、スパッタ電源16からマグネトロン部15のバッキングプレートを介してターゲット14に電圧が印加される。これにより、ターゲット14の前面でマグネトロン放電が起こり、プラズマを発生させることができる。
そして、プラズマ中のイオンが陰極であるターゲット14に衝突することにより、ターゲット原子がはじき出される。その結果、ターゲット14近傍の基板20にターゲット原子を付着させることができ、所望の薄膜を基板20上に形成することができる。
スパッタ電源16はAC電源でもDC電源でもよい。
なお、スパッタ成膜装置10は真空チャンバー11を排気するための真空ポンプ(図示せず)や真空チャンバー11内にArなどのスパッタガスを導入するためのガスライン(図示せず)を備えている。
速度制御手段としての速度制御装置17は、回転ドラム12の回転速度を制御する機能を備えている。速度制御装置17の機能について図に基づいて説明する。
図3は、本発明にかかるスパッタ成膜装置の構成の一部を説明する図であって、図3(a)は基板ホルダに基板を取り付けた構成を模式的に示す断面図であり、図3(b)は基板の各領域を模式的に示す断面図である。
図3(a)では、説明を簡素にするため、便宜上、基板ホルダ13の形状は正六角形筒状のものであるとし、ターゲット14は1つの場合で説明する。基板ホルダ13の外周の各側面には、回転ドラム12の回転方向における幅Wかつ板厚tの基板20が複数取り付けられている。このときの基板20の幅Wの方向(回転ドラム12の回転方向)における両端20A、20Cと回転軸12Aとの間の距離Bと、基板20の幅Wの方向(回転ドラム12の回転方向)における中央部20Bと回転軸12Aとの間の距離Aとの関係は、明らかにB>Aとなる。
ここで、回転ドラム12の中心線と基板ホルダ13の中心線は一致している。すなわち、この中心線が回転ドラム12及び基板ホルダ13の回転軸12Aとなる。したがって、回転ドラム12の回転によって基板ホルダ13のいずれの側面がターゲット14の表面と平行になっても、平行になった側面とターゲット14の表面との間の距離が一定になる。一方、ターゲット14の表面と基板20との間の距離(以下、T/S間距離とする)は、回転ドラム12の回転により|B−A|の範囲で変化する。
回転ドラム12を一定速度で回転させた場合、図3(b)で示される基板20の幅W方向における両端側であるA領域およびC領域は、中央部周辺のB領域と比較して、T/S間距離も短くなるため、スパッタ電子(ターゲット電子)の付着確率が大きくなり、基板20上の膜厚も厚くなる。なお、図3(b)において、基板20のA領域の幅をW、B領域の幅をW、C領域の幅をWとする。
本発明にかかるスパッタ成膜装置10の速度制御装置17は、基板20における基板面内の膜厚分布を均一にするために、基板20のうち幅W方向における両端20A、20C側がターゲット14の表面に近づいたときの回転速度(基板20のA領域およびC領域が中心線C−Cを通過する間の回転速度)が、基板20のうち幅W方向における中央部20Bがターゲット14の表面に近づいたときの回転速度(基板20のB領域が中心線C−Cを通過する間の回転速度)よりも高く、即ち速くなるように、回転ドラム12の回転速度を制御するように構成されている。
ここで、基板20の両端20A、20Cのうちのいずれかの端部20Aの位置は、磁気センサ18により検出される。図3(a)に示されるように、磁気センサ18はターゲット14の中央部に設けられており、磁石19は基板20の両端20A、20Cのうちいずれかの端部20Aの位置に取り付けられている。磁気センサ18は、磁石19が最も接近したときを検出する。基板20の両端20A、20Cのうちの磁石19が設けられた端部20Aが、図3(a)のC−C線上を通過するときに、磁気センサ18および磁石19が最も接近する。磁気センサ18はこの最も接近したときを検出する。
なお、図3(a)では模式的に、磁気センサ18および磁石19をそれぞれ1つずつ示しているが、これらを2つ以上設けてもよい。
図3(b)に示された基板20の各領域別に回転速度を変化させるには、例えば、速度制御装置17側でプログラム設定することにより行われる。すなわち、例えば、磁気センサ18が、磁石19が設けられた基板20の端部20Aを検出した後、まず、A領域がC−C線上を通過する間を角速度K(rpm)で回転ドラム12を回転させ、次にB領域がC−C線上を通過する間を角速度J(rpm)(ただし、K>J)で回転ドラム12を回転させ、次にC領域がC−C線上を通過する間を角速度K(rpm)で回転ドラム12を回転させるように、速度制御装置17側でプログラム設定する。更に、X方向と逆方向に隣接する基板20のA領域と当該基板20のC領域間がC−C線上を通過する間も、角速度K(rpm)で回転ドラム12を回転させるように、速度制御装置17側でプログラム設定する。なお、速度制御装置17は例えばパルスモータで構成する。
このようにして、基板20のA領域およびC領域がC−C線上を通過する間は角速度K(rpm)で、基板20のB領域がC−C線上を通過する間は角速度J(rpm)で、回転ドラム12が回転されるように設定される。また、互いに隣接する基板20間が、C−C線上を通過する間は角速度K(rpm)で、回転ドラム12が回転されるように設定されるので、回転ドラム12は連続的に回転される。
なお、磁気センサ18による基板20の両端のうちのいずれかの端部20Aの位置検出は、回転毎に行ってもよいし、所定時間毎に行ってもよい。
次に、本発明にかかるスパッタ成膜装置の動作について、図に基づいて説明する。
図4は、本発明にかかるスパッタ成膜装置の回転ドラムの回転速度の制御過程を説明する図である。なお、磁気センサ18および磁石19は図を簡略化するため、三角記号で示している。
基板ホルダ13の各側面に、基板20を配列した後、真空チャンバー11の内部に、スパッタガスを注入しながら、回転ドラム12を速度制御装置17の制御に従って回転させる。
回転ドラム12が回転されると、図4(a)に示されるように、まず、基板20の端部に設けられた磁石19がC−C線上を通過したとき(点線表示)、磁気センサ18が基板20の端部に設けられた磁石19を検出し、速度制御装置17は回転ドラム12の回転速度をK(rpm)に制御する。
次に、図3(b)に示された基板20のA領域がC−C線上を回転速度K(rpm)で通過し、基板20は図4(a)の点線表示の状態から実線表示の状態となる。
次に、図4(b)に示されるように、図3(b)に示された基板20のB領域がC−C線上を回転速度J(rpm)で通過し、基板20は図4(b)の点線表示の状態から実線表示の状態となる。
次に、図4(c)に示されるように、図3(b)に示された基板20のC領域がC−C線上を回転速度K(rpm)で通過し、基板20は図4(c)の点線表示の状態から実線表示の状態となる。
次に、図示は行わないが、当該基板20のC領域と当該基板20に隣接する基板のA領域との間が、C−C線上を回転速度K(rpm)で通過し、再び図4(a)に示された状態(ただし、磁気センサ18および磁石19はない状態)となる。
ここで、例えば、基板20はW:350mm×H:480mmのものを用いるものとし、図3(b)において、磁石19が設けられた基板20の端部を基準に座標を紙面左側にとると、A領域を0mm〜110mm、B領域を110mm〜230mm、C領域を230mm〜350mmと設定することができる。このような場合に、例えば、基板ホルダ13を正14角筒状とし、基板20のB領域がC−C線上を通過する回転速度J(rpm)を、基板20のA領域およびC領域がC−C線上を通過する回転速度K(rpm)=3(rpm)の95%に設定すると、基板20のA領域、B領域およびC領域間のスパッタ原子の付着確率が均一化できた。すなわち、回転ドラム12を一定速度で回転させた場合に±約3%〜5%であった膜厚分布を±約1%〜約2%にまで改善することができた。
このようにして、基板20の両端側がターゲット14の表面に近づいたときの回転ドラム12の回転速度K(rpm)を、基板20の中央部がターゲット14の表面に近づいたときの回転ドラム12の回転速度J(rpm)よりも、速く(高く)なるように制御するので、基板20上の膜厚分布を均一にすることができる。そして、このような均一な膜厚分布を持つ薄膜を有する基板を用いて表示装置や半導体装置を製造することにより、表示特性を向上することができる。
なお、上述の値は例示であり、基板サイズ、ターゲットサイズ、T/S間距離及びスパッタ成膜条件に応じて、好適な回転速度やA〜C領域幅W〜Wの設定を行うことができる。
本発明にかかるスパッタ成膜装置の構成を模式的に示す断面図である。 本発明にかかるスパッタ成膜装置に用いられる回転ドラム及び基板ホルダの構成を示す斜視図である。 本発明にかかるスパッタ成膜装置の構成の一部を説明する図であって、図3(a)は基板ホルダに基板を取り付けた構成を模式的に示す断面図であり、図3(b)は基板の各領域を模式的に示す断面図である。 本発明にかかるスパッタ成膜装置の回転ドラムの回転速度の制御過程を説明する図である。
符号の説明
10 スパッタ装置
11 真空チャンバー
12 回転ドラム
13 基板ホルダ
14 ターゲット
15 マグネトロン部
16 スパッタ電源
17 速度制御装置
18 磁気センサ
19 磁石
20 基板

Claims (4)

  1. チャンバー内に回転可能に設けられた回転ドラムと、上記チャンバー内であって上記回転ドラムの外方で上記回転ドラムの回転軸と略平行に配設されたターゲットとを備え、上記チャンバー内で上記ターゲットを用いて上記回転ドラムの外周に設けられた複数の基板にスパッタ成膜するスパッタ成膜装置であって、
    上記基板のうち上記回転ドラムの回転方向における両端部が上記ターゲットに近づいたときの回転速度が、上記両端部間の中央部が上記ターゲットに近づいたときの回転速度よりも速くなるように、上記回転ドラムの回転速度を制御する速度制御手段とを備えたスパッタ成膜装置。
  2. 上記基板の両端のうちいずれかの端部の位置を検出するセンサを備え、
    上記速度制御手段は、上記センサの位置検出の結果に基づいて、上記回転ドラムの回転速度を制御することを特徴とする請求項1に記載のスパッタ成膜装置。
  3. チャンバー内でターゲットを用いて複数の基板にスパッタ成膜するスパッタ成膜方法であって、
    上記チャンバー内に回転可能に設けられた回転ドラムの外周に、上記基板を配列し、
    上記チャンバー内であって上記回転ドラムの外方に、上記回転ドラムの回転軸と略平行に配設されたターゲットと、上記基板とが対向するように、上記回転ドラムを回転させながらスパッタ成膜する際に、上記基板のうち上記回転ドラムの回転方向における両端部が上記ターゲットに近づいたときの回転速度が、上記基板の上記両端部間の中央部が上記ターゲットに近づいたときの回転速度よりも速くなるように、上記回転ドラムの回転速度を制御することを特徴とするスパッタ成膜方法。
  4. 上記基板の上記両端のうちいずれかの端部の位置を検出し、
    上記位置検出の結果に基づいて、上記回転ドラムの回転速度を制御する請求項3に記載のスパッタ成膜方法。
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