JP2006175568A - 廃ワイヤ切断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 刃物寿命を延長し、殆どメンテナンスフリーで使用可能とすること、及びワイヤ放電加工機の廃ワイヤ電極の排出動作に極力影響を与えずにその切断動作を行うこと。
【解決手段】 廃ワイヤ電極wをワイヤ切断手段2側に送るワイヤ送り手段3と、これで送られる廃ワイヤ電極wをワイヤ切断手段2に案内する案内手段5と、更にこれによって案内された廃ワイヤ電極wを切断するワイヤ切断手段2とで構成し、ワイヤ切断手段2を固定刃部材2bと、これに同軸で、かつ接して配した回転刃部材2aと、これを回転駆動する駆動モータ2a1とで構成し、固定刃部材2bには廃ワイヤ電極wを導入すべく表裏貫通し、その出口部に刃部を備えた導入孔2b1を構成し、回転刃部材2aには、その回転時に固定刃部材の所定の導入孔2b1の刃部上を通過する円弧状の軌跡に沿って表裏貫通する長穴2a5を形成し、かつ各長穴2a5の入口部に刃部を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 廃ワイヤ電極wをワイヤ切断手段2側に送るワイヤ送り手段3と、これで送られる廃ワイヤ電極wをワイヤ切断手段2に案内する案内手段5と、更にこれによって案内された廃ワイヤ電極wを切断するワイヤ切断手段2とで構成し、ワイヤ切断手段2を固定刃部材2bと、これに同軸で、かつ接して配した回転刃部材2aと、これを回転駆動する駆動モータ2a1とで構成し、固定刃部材2bには廃ワイヤ電極wを導入すべく表裏貫通し、その出口部に刃部を備えた導入孔2b1を構成し、回転刃部材2aには、その回転時に固定刃部材の所定の導入孔2b1の刃部上を通過する円弧状の軌跡に沿って表裏貫通する長穴2a5を形成し、かつ各長穴2a5の入口部に刃部を形成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ワイヤ放電加工機から排出される使用済みのワイヤ電極を切断する廃ワイヤ切断装置に関する。
ワイヤ放電加工機は、ワイヤ電極と被加工物との間の微少間隙で火花放電現象を発生させて該被加工物を所望の形状に加工する加工手段であるが、このような放電加工に利用されたワイヤ電極は放電によって消耗や変形が生じるため、継続的に使用することはできない。そのためワイヤ放電加工機による放電加工は常に新しいワイヤ電極の供給を受けながら行われ、使用済みワイヤ電極は加工と共に装置外に排出されざるを得ない。
このような廃ワイヤ電極(使用済みワイヤ電極)は、上記のように、ワイヤ放電加工機の動作中は継続的に排出されるものであり、これを単にドラム缶等の容器に導入して収容しようとすると、該容器内では、巻き戻りのために、廃ワイヤ電極の見かけの容積がドラムに巻いてある状態に比して極端に増加し、短い時間内に満杯となり、頻繁な容器の交換を余儀なくされる。
このような容器の交換を怠ると、場合により、ワイヤ放電加工機からの廃ワイヤ電極の排出に不具合が生じ、そのためその動作が自動停止してしまうこともある。従って休日や夜間の自動運転のためには、廃ワイヤ電極の収納のための容器として、予め十分大容量の容器を用意しておく等の配慮が必要であり、これを怠り、或いは排出量の見積もりを誤ると、自動停止によって予定の加工量を確保できなくなる等の問題が生じる虞がある。
そこでこのような問題を解決しようとして、ワイヤ放電加工機から排出される廃ワイヤ電極をその排出動作に連動して受け取り、細かく切断するいくつかの廃ワイヤの切断装置が提案されている。廃ワイヤ電極は短く切断してしまえば、保管する各切断ワイヤ片相互間に生じる隙間は極めて小さなものとなり、前記のような未切断のままの場合と比べて圧倒的に見かけの容積が低下する。従ってこれを何らかの容器に収容する場合は、前記の場合と同容量の容器であっても実質的に大量の廃ワイヤ電極の収容が可能となり、容器交換の頻度も極めて少なくて済むことになる。そのため満杯になった沢山の容器を保管するための広い保管スペース必要とする等ということもない。更に廃ワイヤを切断した場合はそれ自体のリサイクル用としての価値も向上する。
しかし現在までに提供されているこの種の廃ワイヤ切断装置は、その切断動作中に刃物部分の切断性能が比較的短期間で低下し、場合によっては切断が不能となり、供給される廃ワイヤ電極が装置中に詰まって、ワイヤ放電加工機自体を自動停止させてしまうこともある。休日や夜間等の無人運転時には、これを回復させる措置がとれないため、長時間の運転停止状態に追いやられ、予定の加工量が確保できない等という問題も生じている。そのため、特に、無人運転時には、これらの廃ワイヤ切断装置は安心して使用できるものではなくなっている。
この種の廃ワイヤ電極の切断装置の例を挙げると、特許文献1に提案されているワイヤ放電加工機のワイヤ切断装置がある。
これは、ワイヤ電極を送るワイヤ送り手段と、このワイヤ送り手段によって送られたワイヤ電極を切断するワイヤ切断手段と、前記ワイヤ送り手段と前記ワイヤ切断手段との間に配設されたガイド体とを有し、そのワイヤ切断手段を、回転切断刃と複数の固定切断刃とを有するユニットで構成し、前記回転切断刃と前記複数の固定切断刃とで形成される切断部位が複数存在するように構成したワイヤ放電加工機のワイヤ切断装置である。
これは、ワイヤ電極を送るワイヤ送り手段と、このワイヤ送り手段によって送られたワイヤ電極を切断するワイヤ切断手段と、前記ワイヤ送り手段と前記ワイヤ切断手段との間に配設されたガイド体とを有し、そのワイヤ切断手段を、回転切断刃と複数の固定切断刃とを有するユニットで構成し、前記回転切断刃と前記複数の固定切断刃とで形成される切断部位が複数存在するように構成したワイヤ放電加工機のワイヤ切断装置である。
従ってこの特許文献1のワイヤ切断装置では、廃ワイヤ電極の切断を繰り返し、回転切断刃又は固定切断刃の双方又は一方の切断性能が低下した場合には、現在使用中の廃ワイヤ電極切断用の切断部位を他の新しい切断部位と交換することにより、回転切断刃と複数の固定切断刃とからなる一つのユニットで長期間にわたって廃ワイヤ電極の切断動作を繰り返すことが可能となっているものである。
しかしこの切断部位の変更は、回転切断刃等の切断性能が低下した場合にもそれが自動的に行われるわけではなく、人手によって行うしかないものであり、前記したような無人運転中にそのような切断性能が低下した場合には、前記した場合と同様に、廃ワイヤ電極の切断動作に支障が生じる虞があり、その結果、これを接続しているワイヤ放電加工機の自動停止が生じる虞を否定できない。
また前記ワイヤ送り手段は、具体的には、ワイヤ電極を挟む二つのワイヤ回収ローラとその一方を回転駆動するワイヤ送りモータとからなる構成が想定されており、その送り動作による廃ワイヤ電極の送り速度は、ワイヤ放電加工機から排出される廃ワイヤ電極の排出速度と同期し得ないこともある。そしてそのような場合には、該廃ワイヤ電極は、該ワイヤ送り手段に引っ張られたり、或いはその手前で撓みを生じる等の現象を生じ、これによってワイヤ放電加工機の動作に不具合を発生させる虞もある。
更に廃ワイヤ電極の切断装置の他の例を挙げると、特許文献2に提案されているワイヤ電極切断装置がある。
これは、ワイヤ放電加工機に於いて、廃ワイヤ電極をその間から排出する一対のローラの後方に、複数の刃面を放射状に備えた回転刃を廃ワイヤ電極の排出方向とほぼ平行な軸線周りで回転可能に設けると共に、該回転刃に協働して該廃ワイヤ電極を切断する固定刃を配設し、
更に前記一対のローラの間から排出された廃ワイヤ電極を前記固定刃の刃渡り方向に案内する揺動ガイドを備えたワイヤ電極切断装置である。
これは、ワイヤ放電加工機に於いて、廃ワイヤ電極をその間から排出する一対のローラの後方に、複数の刃面を放射状に備えた回転刃を廃ワイヤ電極の排出方向とほぼ平行な軸線周りで回転可能に設けると共に、該回転刃に協働して該廃ワイヤ電極を切断する固定刃を配設し、
更に前記一対のローラの間から排出された廃ワイヤ電極を前記固定刃の刃渡り方向に案内する揺動ガイドを備えたワイヤ電極切断装置である。
従ってこの特許文献2のワイヤ電極切断装置では、一対のローラの間から排出される廃ワイヤ電極を固定刃の刃渡り方向に揺動させることにより、該廃ワイヤ電極の回転刃及び固定刃間の通過位置を時間と共に変化させ、該回転刃及び固定刃のブレード部に於ける偏りのない切断動作を行わせ、両刃物の長寿命化を図ろうとしているものである。
この装置では、以上のように、回転刃及び固定刃のブレード部の偏摩耗を回避することが可能であるため、これらの刃物の長寿命化を図り得ることは確かであろうが、その回転刃は、中心の回転軸から放射方向に延びる複数の刃からなり、各々の刃は片持ち状態で回転軸に支持されるものであって、該回転軸から離れた部位ほど切断動作の確実性に不安が生じるといわざるを得ない。
更にこの装置では、前記のように、廃ワイヤ電極は固定刃の刃渡り方向に常時揺動しており、切断時にも一定位置に固定されることはなく、いずれかの方向に動いている。それ故、これに対する回転刃及び固定刃による切断動作は必ずしも安定して行われるものではなく、時に誤動作を生じ、刃物の間に詰まりを生じる等の虞がある。
また前記一対のローラは、その一方を回転駆動するモータが付設されたものであり、その送り動作による廃ワイヤ電極の送り速度は、ワイヤ放電加工機から排出される廃ワイヤ電極の排出速度と同期し得ないこともある。従って特許文献1のワイヤ送り手段と同様の問題がある。
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解決し、廃ワイヤ電極の切断を行う刃物の寿命を延長し、殆どメンテナンスフリーで使用可能であり、例えば、夜間や休日等の無人の自動運転中に刃物の摩耗に起因する障害によりワイヤ放電加工機の廃ワイヤ電極の排出動作に支障を与えたりすることのない廃ワイヤ切断装置を提供することを解決の課題とする。またワイヤ放電加工機の廃ワイヤ電極の排出動作に極力影響を与えずに該廃ワイヤ電極の切断動作を行い、かつ廃ワイヤ電極の導入動作もスムーズである廃ワイヤ切断装置を提供することを解決の課題とする。
本発明の1は、廃ワイヤ電極をワイヤ切断手段側に送るワイヤ送り手段と、該ワイヤ送り手段で送られる廃ワイヤ電極を該ワイヤ切断手段に案内する案内手段と、該案内手段で案内された廃ワイヤ電極を切断するワイヤ切断手段とで構成し、
前記ワイヤ切断手段を、
廃ワイヤ電極を導入するための表裏貫通する導入孔を備えた固定刃部材であって、該導入孔の出口部に刃部を構成した固定刃部材と、
該固定刃部材の導入孔の出口部が開口する面に接して回転する回転刃部材であって、その回転の際に該導入孔の出口部の刃部上を通過する円弧状の軌跡に沿って表裏貫通する複数の長穴を断続的に形成し、かつ該各長穴の入口部に刃部を構成した回転刃部材と、
該回転刃部材を回転駆動する回転駆動手段と、
で構成した廃ワイヤ切断装置である。
前記ワイヤ切断手段を、
廃ワイヤ電極を導入するための表裏貫通する導入孔を備えた固定刃部材であって、該導入孔の出口部に刃部を構成した固定刃部材と、
該固定刃部材の導入孔の出口部が開口する面に接して回転する回転刃部材であって、その回転の際に該導入孔の出口部の刃部上を通過する円弧状の軌跡に沿って表裏貫通する複数の長穴を断続的に形成し、かつ該各長穴の入口部に刃部を構成した回転刃部材と、
該回転刃部材を回転駆動する回転駆動手段と、
で構成した廃ワイヤ切断装置である。
本発明の2は、本発明の1の廃ワイヤ切断装置に於いて、前記固定刃部材の、前記回転刃部材の各長穴の刃部が接して通過する面に砥石部材を配したものである。
本発明の3は、本発明の1又は2の廃ワイヤ切断装置に於いて、前記ワイヤ送り手段を、廃ワイヤ電極を両側から挟む二つのローラ部材と、該ローラ部材の内の少なくとも一方に送り用の回転駆動力を加える回転駆動手段とからなり、廃ワイヤ電極の送り速度がこれを排出するワイヤ放電加工機の排出速度と一致しない場合は、該廃ワイヤ電極が該二つのローラ部材の間で滑って該ワイヤ放電加工機の排出速度で排出されるように、該二つのローラ部材による該廃ワイヤ電極を挟む力を調整して構成したものである。
本発明の4は、本発明の1、2又は3の廃ワイヤ切断装置に於いて、前記案内手段を、前記廃ワイヤ電極を前記導入孔の入口部に案内するガイドチューブであって、その軸心を中心に回転自在に配したガイドチューブと、該ガイドチューブをその軸心を中心に回転駆動する回転駆動手段とで構成したものである。
本発明の5は、本発明の1、2、3又は4の廃ワイヤ切断装置に於いて、前記回転刃部材を正逆回転可能に構成したものである。
本発明の6は、本発明の1、2、3、4又は5の廃ワイヤ切断装置に於いて、前記固定刃部材の導入孔を、該固定刃部材に対面する前記回転刃部材の長穴が該回転刃部材の回転に伴って通過する円弧状の軌跡に沿って複数個開口し、かつ該固定刃部材をそのいずれかの導入孔を選択して前記案内手段の案内先に一致させるべく回転させ、かつ固定することができるように構成したものである。
本発明の7は、本発明の1、2、3、4、5又は6の廃ワイヤ切断装置に於いて、前記回転刃部材を前記固定刃部材に弾力的に圧接させたものである。
本発明の1の廃ワイヤ切断装置によれば、ワイヤ放電加工機から排出される廃ワイヤ電極は、ワイヤ送り手段で受け取られ、案内手段を通じてスムーズにワイヤ切断手段に送り込まれ、該ワイヤ切断手段で、該廃ワイヤ電極に送り込まれる速度と切断時間間隔によって決まる適当な長さで連続的に切断されることになる。
前記回転刃部材には、前記したように、複数の長穴が開口されており、前記固定刃部材の導入口から該回転刃部材側に進出した前記廃ワイヤ電極は、順次、該導入口の出口部の刃部と、その位置に回転してきた固定刃部材の長穴の入口部の刃部とにより切断されるものであり、複数の長穴の刃部が順次切断動作に使用されるものであるため、その個々の刃部の摩耗が低減され回転刃部材の寿命を延長することができる。
従ってこの廃ワイヤ切断装置によれば、長期に渡って回転刃部材の交換が不要となり、その摩耗等による装置の不調からワイヤ放電加工機の動作に悪影響を与える虞がなくなるため、休日や夜間等の無人運転も不安なく行うことが可能になる。
本発明の2の廃ワイヤ切断装置によれば、前記固定刃部材の、前記回転刃部材の各長穴の刃部が接して通過する面に砥石部材を配したため、廃ワイヤ電極の切断動作中に、同時に、回転刃部材の刃部が該砥石部材による研磨動作を受けることになり、常時良好な研磨状態に維持されることになる。従って該回転刃部材の刃部は常時良好な刃物性能を維持することができる。
本発明の3の廃ワイヤ切断装置によれば、これによってワイヤ放電加工機から排出される廃ワイヤ電極の切断動作を行う際に、前記ワイヤ送り手段の送り速度を該ワイヤ放電加工機の廃ワイヤ電極の排出速度より僅かに速い速度に設定しておくと、該ワイヤ送り手段で僅かに滑りを生じながら該ワイヤ放電加工機の排出速度で該廃ワイヤ電極を送り出すことができる。そのため該ワイヤ放電加工機の動作に悪影響を与えることなく、最適な速度で該廃ワイヤ電極を送り出すことができる。
また何らかの事情で該ワイヤ放電加工機の排出速度又は前記送り手段による送り速度に変化が生じ、前者の排出速度と後者の送り速度とに、前記の場合とは異なる差が生じた場合にも、該廃ワイヤ電極は、該送り手段の二つのローラ部材の間で滑ることにより、常時該ワイヤ放電加工機の排出速度で送り出されることになる。従って、いずれにしても、該ワイヤ放電加工機の動作に悪影響を与える虞がない。
本発明の4の廃ワイヤ切断装置によれば、案内手段を構成するガイドチューブがその軸心を中心に回転するものであるため、この中を案内される廃ワイヤ電極は滞ることなくスムーズに通過することができる。
本発明の5の廃ワイヤ切断装置によれば、前記回転刃部材が正逆回転可能に構成されているため、その長穴に構成された両端の刃部が廃ワイヤ電極の切断に利用できる。従って一方向の回転しか利用しない場合に比して概ね二倍に刃物寿命を延長することができる。
本発明の6の廃ワイヤ切断装置によれば、固定刃部材に刃部を備えた複数の導入孔を形成し、前記案内手段の案内先にいずれかの導入孔を選択して一致させ、廃ワイヤ電極の切断に使用することができるように構成してあるため、全導入孔を順次交換して使用することにより、導入孔が一つの場合に比して、その数の分だけ刃物寿命を延長することができる。
本発明の7の廃ワイヤ切断装置によれば、前記回転刃部材を前記固定刃部材に弾力的に圧接させたため、回転刃部材及び固定刃部材の相互に対面する面が微妙に摩耗しても相互の適当な圧力による密接状態を常時保持することができる。特に、固定刃部材に砥石部材を配した場合には有効である。
本発明の廃ワイヤ切断装置は、廃ワイヤ電極をワイヤ切断手段側に送るワイヤ送り手段と、該ワイヤ送り手段で送られる廃ワイヤ電極を該ワイヤ切断手段に案内する案内手段と、該案内手段で案内された廃ワイヤ電極を切断するワイヤ切断手段とで構成し、
更に前記ワイヤ切断手段は、出口部に刃部を構成した導入孔を備えた固定刃部材と、少なくともその両端に刃部を構成した複数の長穴を備えた回転刃部材と、該回転刃部材を回転駆動する回転駆動手段とで構成したものである。
更に前記ワイヤ切断手段は、出口部に刃部を構成した導入孔を備えた固定刃部材と、少なくともその両端に刃部を構成した複数の長穴を備えた回転刃部材と、該回転刃部材を回転駆動する回転駆動手段とで構成したものである。
前記ワイヤ送り手段は、ワイヤ放電加工機から排出される廃ワイヤ電極をワイヤ切断手段側にスムーズに送り込むことができる種々の構成を自由に採用することができる。例えば、廃ワイヤ電極を両側から挟む二つのローラ部材と、該ローラ部材の内の少なくとも一方に送り用の回転駆動力を加える回転駆動手段とで構成した一般的なそれを採用することができる。
この構成を採用した場合は、前記ワイヤ送り手段の送り速度を該ワイヤ放電加工機の廃ワイヤ電極の排出速度より僅かに速い速度に設定しておくことにより、該ワイヤ送り手段で僅かに滑りを生じさせながら該ワイヤ放電加工機の排出速度で該廃ワイヤ電極を送り出すことができるようにし、該ワイヤ放電加工機の動作に悪影響を与えることなく、最適な速度で該廃ワイヤ電極を送り出すことができるようにする趣旨である。
また何らかの事情で該ワイヤ放電加工機の排出速度と前記送り手段による送り速度とに前記の場合とは異なる差が生じた場合にも、該送り手段の二つのローラ部材の間で滑ることにより、該廃ワイヤ電極が、常時該ワイヤ放電加工機の排出速度で送り出される様にする趣旨でもある。
該ワイヤ送り手段には、その直前に廃ワイヤ電極の進出を検出する検出手段を配しておき、前記ワイヤ放電加工機が動作して廃ワイヤ電極が排出され、該ワイヤ送り手段の直前にその先端が至ると、これを検出して、この廃ワイヤ切断装置を自動的に動作開始させ、廃ワイヤ電極が検出されなくなると、廃ワイヤ切断装置を自動的に動作停止させるように構成することができる。この場合は、動作停止状態から新たに進出してくる廃ワイヤ電極を検出する毎に前記回転刃部材の回転方向をその直近の動作時の回転方向に対して逆転させるように構成しておくのが好ましい。なお前記検出手段としては種々のセンサを利用した構成を自由に採用することができる。
前記案内手段は、前記ワイヤ送り手段で送り出された廃ワイヤ電極を前記ワイヤ切断手段に正確かつスムーズに案内できる手段であれば特定の構成に限定されない。例えば、ガイドチューブを採用し、この中を通じて廃ワイヤ電極をワイヤ切断手段に導くように構成することができる。該ガイドチューブの入口側は外端に向かってテーパ状に広がる構成とするのが廃ワイヤ電極を導くのに適当である。更に該ガイドチューブはその軸心を中心に回転自在に配し、かつこれを回転駆動手段で回転駆動するように構成するのが好ましい。その回転速度は特定のそれに限定されないが60rpm以下程度が適当である。該ガイドチューブ中に導かれた廃ワイヤ電極が抵抗なくよりスムーズに該ガイドチューブ内を移動できるようにする趣旨である。
前記ワイヤ切断手段は、前記のように、固定刃部材と回転刃部材とで構成する。いずれも特定の形状であることに限定されないが、金属板状部材に構成し、前者の背面側と後者の前面側とが密接し、後者が前者に密接した状態のままその軸心を中心として回転し得るように配されている必要があるものである。
該固定刃部材は、前記のように、出口部に刃部を備えた導入孔を有するものである。該導入孔は該固定刃部材の前面側から背面側に貫通する構成であり、その入口部は、廃ワイヤ電極をスムーズに案内する観点から、前面側に向かってテーパ状に拡大する構成であることが好ましい。
またこの導入孔は、固定刃部材に複数のそれを構成し、複数のそれを必要に応じて順次前記案内手段の案内先に置き換えることができるように構成するのが好ましい。複数の導入孔は、例えば、該固定刃部材の軸心を中心とする円弧上に適当な角度間隔で配設し、必要に応じて、該固定刃部材をその角度だけ回転させることにより、導入孔の前記案内手段の案内先への置き換えが可能にするのが好ましい。勿論、置き換えた位置での固定刃部材の確実な固定ができるようにしておくべきことは言うまでもない。なおこのような態様で固定刃部材に複数の導入孔を構成する場合は、その回転中心となる軸心を回転刃部材の回転軸心と同軸に構成するのが好ましい。
更に前記固定刃部材の回転刃部材と対面する面には砥石部材を配する。より詳細には、該砥石部材は、該回転刃部材の該固定刃部材に接する面の全ての部位が、その一回転の間に必ず該砥石部材に接して通過するようにその位置決めを行う。該砥石部材によって回転刃部材の長穴に形成した刃部を研磨するのがその主た目的であるが、同時にその面の偏摩耗を防ぐ趣旨で回転刃部材の固定刃部材に接する面の全てを該砥石部材によって平均に研磨しようとするものでもある。
前記回転刃部材は、前記のように、少なくともその両端に刃部を構成した複数の長穴を備えたものであるが、該長穴は該回転刃部材の回転軸心を中心とする円弧上に断続的に形成したものであり、少なくとも、該円弧は、前記固定刃部材の導入孔の出口部上を通過するものでなければならない。該導入孔が複数個設けられている場合は、該円弧は、前記案内手段の案内先に位置する導入孔の上を通過するものでなければならない。固定刃部材に導入孔が複数個設けられている場合で、該固定刃部材と該回転刃部材とが軸心を一致させて配されている場合は、後者の長穴がこれに沿って配されている円弧と、前者の導入孔がこれに沿って配されている円弧とは同軸心かつ同径でなければならない。
前記複数の長穴は、円弧上で隣接する相互の間の間隔を、該回転刃部材の必要な強度を確保し得る最小限度にまで狭めるのが好ましい。これによって隣接する長穴間の面で廃ワイヤ電極の進出を妨げる可能性を減少させて、ワイヤ放電加工機の放電加工動作に伴う廃ワイヤ電極の排出を妨げないようにする趣旨である。
前記回転刃部材は正逆回転可能に構成するのが適当である。該回転刃部材の長穴に構成された両端の刃部を廃ワイヤ電極の切断に有効に利用できるようにし、刃物寿命を延長する趣旨である。これはこの回転刃部材を回転駆動する回転駆動手段として正逆回転可能なそれを採用するか、その回転力の伝達手段の途中に正逆変換可能なギア手段等を採用することにより容易に実現することができる。
前記回転刃部材は、前面と背面とを同一に構成し、反転して使用することを可能に構成することができる。実質的にその両面が同一であり、固定刃部材と接する側として使用される場合にその面が前面となり、接しない側の面が背面となるように構成する訳である。両面が同一の構成であるから、当然、前記長穴の端部は、いずれの面に露出する部分にも刃部が構成されているものとする。刃物寿命をより延長しようとする趣旨である。
前記回転刃部材は前記固定刃部材に弾力的に圧接させることとするのが好ましい。回転刃部材及び固定刃部材の相互に対面する面が微妙に摩耗しても相互の密接状態を常時保持することがその趣旨である。特に、固定刃部材に砥石部材を配した場合にはこれが有効である。
前記回転刃部材を前記固定刃部材に弾力的に圧接するための構成は特定のものに限定されない。例えば、該回転刃部材を回転自在に支持する中心軸の外端側鍔体と該回転刃部材の背面側との間にバネ材を配し、これによって該回転刃部材を前記固定刃部材側に圧接する構成を採用することができる。勿論、該バネ材と該回転刃部材の背面との間にスラスト軸受部材等を介在させ、該回転刃部材の回転動作に悪影響を与えないようにしつつ、その回転による該バネ材のねじれ等に起因するバネ圧の不安定化を排除すべきである。
前記回転駆動手段は、前記のように、回転刃部材を回転駆動する手段であるが、その目的を達成することが可能な種々の手段を自由に採用することができる。例えば、必要な回転駆動力を備えた種々の電動モータを自由に採用することができる。また前記回転刃部材を正逆回転させる場合は、該回転駆動手段として正逆回転可能なそれを採用するのが適当である。
従って本発明の廃ワイヤ切断装置によれば、ワイヤ放電加工機から放電加工動作中に排出される廃ワイヤ電極を、該ワイヤ放電加工機の動作に悪影響を与えることなく、連続的に適正な寸法でスムーズに切断することができる。
ワイヤ放電加工機から排出される廃ワイヤ電極は、前記のように検出手段を設けた場合は、その進出が該検出手段で検出される。廃ワイヤ電極の進出が検出されると、廃ワイヤ切断装置の動作が開始する。このときの回転刃部材の回転方向を、前記のように、直近の動作時の回転方向に対して逆回転方向に回転するように構成した場合は、そのように動作する。該検出手段で廃ワイヤ電極が検出されなくなると、この廃ワイヤ切断装置は動作を停止する。
廃ワイヤ電極は、初めに、動作を開始したワイヤ送り手段に導かれ、これによって次の案内手段に送り込まれ、これを通じてワイヤ切断手段に案内される。ワイヤ送り手段を二つのローラ部材で構成した場合は、これに挟まれつつ案内手段側に送られる。この場合であって、二つのローラ部材を、その回転速度によって決まるその送り速度とワイヤ放電加工機の排出速度とが一致しない場合には、廃ワイヤ電極との間で滑りが生じて、ワイヤ放電加工機による排出速度を優先するように構成してある場合には、このワイヤ送り手段の送り速度をワイヤ放電加工機の排出速度より僅かに速く設定しておくと、二つのローラ部材間で廃ワイヤ電極は滑りを生じつつ該ワイヤ放電加工機の動作に影響を与えることなくその排出速度で適切に送り出されることとなる。ワイヤ送り手段の送り速度とワイヤ放電加工機の排出速度とに、何らかの事情で、他の速度差が生じた場合にも、同様である。
前記案内手段では、前記のように、該廃ワイヤ電極をワイヤ切断手段に送り込む。この案内手段を、廃ワイヤ電極をその中で案内するガイドチューブと該ガイドチューブをその軸心を中心に回転駆動する回転駆動手段とで構成した場合には、該ガイドチューブがそのように動作するため、その中を案内される廃ワイヤ電極は滞ることなくスムーズに通過することができる。廃ワイヤ電極に若干の曲がりがあるような場合でも抵抗なく通過可能となる。
前記案内手段を通過した廃ワイヤ電極は、ワイヤ切断手段に到達し、その固定刃部材の導入孔に導かれる。該導入孔の出口部を通過すると、該廃ワイヤ電極はその先端が回転している回転刃部材の長穴中に進入し、又は隣接する長穴間の面に当接する。長穴間の面に当接した場合は、その間の間隔は最小限度に構成されているので、該廃ワイヤ電極の先端はすぐに次に到達する長穴中に進入することとなり、ワイヤ放電加工機の動作に影響を与える程の停滞は生じない。
いずれにしてもこうして回転刃部材の長穴中に進入した廃ワイヤ電極は、前記導入孔の出口部からの進出分が、該導入孔の出口部の刃部と、該回転刃部材の回転に伴って該導入孔上を通過する該長穴の該当端部の刃部とによって切断されることになる。廃ワイヤ電極は、通常継続して排出されているので、次の進出分が、次に該導入孔上に至った長穴中に進入し、順次、以上と同様の過程を繰り返し、該廃ワイヤ電極は、その進出速度と該回転刃部材の回転速度とによって決まる長さに連続的に切断されることになる。
この回転刃部材には、その回転軸心を中心とする円弧であって、前記固定刃部材の所定の導入孔の出口部上を通過する円弧上に断続的に複数の長穴が形成してあり、その端部の刃部と固定刃部材の導入孔の刃部とで、廃ワイヤ電極の切断動作を行うものであり、複数の長穴の刃部をほぼ平均して使用することとなるため、刃物寿命の長いものとなる。そのためこの廃ワイヤ切断装置によれば、長期に渡って回転刃部材の交換が不要となり、その摩耗等による装置の不調からワイヤ放電加工機の動作に悪影響を与えるような虞がなくなるため、休日や夜間等の無人運転も不安なく行うことが可能になる。
前記回転刃部材を、前記のように正逆回転可能に構成した場合は、その長穴に構成された両端の刃部が廃ワイヤ電極の切断に利用できるのも、その寿命延長に貢献することになるものである。
前記回転刃部材を、前面と背面とを同一に構成し、反転して使用することを可能に構成した場合は、前面として使用した一面側が摩耗した場合は、これを反転して使用することにより、刃物寿命をより延長することができる。
また前記固定刃部材に砥石部材を配し、これによって回転刃部材の回転動作時に、その全長穴の入口部に形成された刃部を研磨するように構成した場合は、該各刃部は常時良好な研磨状態に維持され、常時廃ワイヤ電極の良好な切断動作を確保することができる。
固定刃部材に刃部を備えた複数の導入孔を形成し、前記案内手段の案内先にいずれかの導入孔を選択して一致させて廃ワイヤ電極の切断に使用することができるように構成した場合は、全導入孔を順次交換して使用することにより、導入孔が一つの場合に比して、その数の分だけ刃物寿命を延長することができる。
前記回転刃部材を前記固定刃部材に弾力的に圧接させた場合は、回転刃部材及び固定刃部材の相互に対面する面が微妙に摩耗しても相互の密接状態を常時保持できる。特に固定刃部材に砥石部材を配した場合に有効である。
この実施例の廃ワイヤ切断装置は、図1に示すように、基本的に、廃ワイヤ電極wをワイヤ放電加工機から受け入れる導入チューブ1と、受け入れた廃ワイヤ電極wをワイヤ切断手段2側に送るためのワイヤ送り手段3と、該ワイヤ送り手段3と前記導入チューブ1との間に配したワイヤ検出手段4と、該ワイヤ送り手段3によって送り出された廃ワイヤ電極wをワイヤ切断手段2に案内する案内手段5と、これによって案内された廃ワイヤ電極を切断するワイヤ切断手段2とで構成したものである。
前記導入チューブ1は、図1に示すように、ハウジングhの上部に斜め下向きに配した金属製のチューブで構成したものである。その上端は上開きテーパ状に構成して外部に露出させてあり、ワイヤ放電加工機から排出される廃ワイヤ電極wを導入し易くしてある。その下端は、前記のように、ワイヤ送り手段3の直前まで延長してある。
前記ワイヤ検出手段4は、図1に示すように、発光素子と、廃ワイヤ電極wの通過領域を挟んでその照射した光を受ける受光素子とからなるセンサ部4aと、該受光素子による受光量を基準値と比較して該基準値より低い値の場合は、廃ワイヤ電極wが通過している旨の信号を出力し、高い場合は通過していない旨の信号を出力するように構成した判断部4bとで構成したものである。
この実施例では、前記ワイヤ検出手段4の判断部4bの出力信号は図示しない制御部に入力され、該制御部では、廃ワイヤ電極wが通過している旨の信号を受け取ると、前記ワイヤ送り手段3の駆動モータ3a、前記案内手段5の駆動モータ5a及び前記ワイヤ切断手段2の回転刃部材2aの駆動モータ2a1をそれぞれ動作開始させ、廃ワイヤ電極wが通過していない旨の信号を受け取ると、それらの動作を停止させるべく制御するように構成する。該制御部では、ワイヤ検出手段4の判断部4bから新たに廃ワイヤ電極wが通過している旨の信号を受け取る毎に、前記ワイヤ切断手段2の回転刃部材2a用の駆動モータ2a1の回転方向を、直近の動作時の回転方向と逆方向に回転動作すべく制御するように構成する。
前記ワイヤ送り手段3は、図1に示すように、廃ワイヤ電極wを両側から挟む二つのローラ部材3b1、3b2と、その一方のローラ部材3b2に、これと同軸のベルト車3b3、ベルト部材3c及びベルト車3a1を介して回転駆動力を加える前記駆動モータ3aとで構成したものである。なお該駆動モータ3aは、前記制御部で、その動作のオンオフ及び回転速度の制御が行われるようになっているものである。
前記ローラ部材3b1、3b2は、この実施例では、図6に示すように、各々フレーム部材fに取り付ける。駆動ローラであるローラ部材3b2は、該フレーム部材fに配した軸受で回動自在に支持され、前記したように、その中心軸のフレーム部材f外に突出した部位に配したベルト車3b3等を介して前記駆動モータ3aの回転駆動力を受け取るようになっている。また従動ローラであるローラ部材3b1は、該フレーム部材fに形成したスリット中にその中心軸の両端を挿入し、該駆動ローラであるローラ部材3b2側にこれと平行状態を保持しつつ接近後退可能に位置決めしてある。
従動ローラであるローラ部材3b1の中心軸の両端は、各々軸受を配したブラケット3dで回転自在に支持し、該ブラケット3dには、前記駆動ローラであるローラ部材3b2と反対側に延びるボルト部材3eが配してあり、その延長部の途中は、該当する部位で前記フレーム部材fから側方に延長した支持腕部f2に進退自在に貫通させ、両側のボルト部材3e、3eの延長端部は連結部3fで結合させてある。
前記ブラケット3dのボルト部材3e側の端部にはフレーム部材f側に延びるスライダ3gを突出させ、更にこれをフレーム部材fのスリットに挿入させ、前記従動ローラであるローラ部材3b1の動きを前記所定方向に案内するようにしてある。また前記ボルト部材3eの途中には前記ブラケット3dに近接して鍔状ナット部材3h及びその背後のロックナット3iを螺合させ、該鍔状ナット部材3hと前記支持腕部f2との間にスプリング3jを介在させる。
これは、鍔状ナット部材3hの該ボルト部材3e上の位置を調整することでスプリング3jの押圧力を調整し、従動ローラであるローラ部材3b1の駆動ローラであるローラ部材3b2側に対する押圧力を調整する趣旨である。またこれは、両ローラ部材3b1、3b2の間を通過する廃ワイヤ電極wに対する保持力を適切に調整し、ワイヤ放電加工機の廃ワイヤ電極wの排出速度とこのワイヤ送り手段3の送り速度とが一致しない場合に、両ローラ部材3b1、3b2間で滑りを生じさせて、該ワイヤ放電加工機の排出速度で送り出させ、該ワイヤ放電加工機の動作に支障を生じさせない趣旨である。
前記案内手段5は、図1に示すように、垂直に配した金属製のガイドチューブ5bと、これに外装したベルト車5cと、前記駆動モータ5aと、その回転軸に配したベルト車5a1と、両ベルト車5c、5a1間に掛け渡したベルト5dと、前記ガイドチューブ5bを回転自在に支持する二つの軸受5e、5eとで構成したものである。なお前記駆動モータ5aは、前記制御部で、そのオンオフ及び回転速度の制御が行われるようになっているものである。通常、該駆動モータ5aは、該ガイドチューブ5bを60rpm以下程度の回転速度で回転させるように設定しておく。
前記ガイドチューブ5bは、図1に示すように、上端を上開きテーパ状に構成し、その他は一様に同一径に構成した文字通りチューブ状の部材であり、その上端の入口部を、前記ワイヤ送り手段3のローラ部材3b1、3b2の直下に開口させ、下端の出口部を、前記ワイヤ切断手段2の固定刃部材2bの所定の位置に位置する導入孔2b1の入口部に進入状態で開口させたものである。
前記ワイヤ切断手段2は、図1に示すように、必要に応じて90度ずつ回転させて固定することができる金属製板状の固定刃部材2bと、これに回転自在に対面する金属製円板状の部材である回転刃部材2aと、該回転刃部材2aを回転駆動する駆動モータ2a1とを基本的構成要素とするものである。
前記固定刃部材2bは、図2(a)、(b)及び図3(a)、(b)に示すように、四辺形の板状部材であり、その中心に前面側から背面側に貫通する軸孔2b2を開口し、これを軸心とする円弧上であって、四辺の各々の内側となる位置に一つずつ、同様に、前面側から背面側に貫通する導入孔2b1を形成する。各導入孔2b1は前面側から背面側に向かって小径になるテーパ状の孔に形成し、その出口部(背面側開口部)を刃部に構成する。また該固定刃部材2bには、前記軸孔2b2と前記各導入孔2b1、2b1…との間に、同様に、位置決めピン孔2b3、2a3…を貫通開口する。更に該固定刃部材2bの背面側には、該軸孔2b2及び該位置決めピン孔2b3、2b3…を含む領域を円形に切り欠いた凹部2b4に形成する。
更に又該固定刃部材2bの背面側には、図2(a)、(b)及び図3(a)、(b)に示すように、二つの砥石部材2c、2cを配する。該砥石部材2c、2cは、同図に示すように、該固定刃部材2bの二つの平行な辺からこれに直交する向きで前記凹部2b4に届くまであり溝状の溝2b5を形成し、これに装入して、その外面が背面側と面一状態で露出するように配したものである。
前記回転刃部材2aは、図4(a)、(b)及び図5に示すように、その中心に取付穴2a2を前面から背面に貫通させて開口する。該取付穴2a2を中心に前面側には大凹部2a4を、背面側には小凹部2a3を、それぞれ形成し、かつ該取付穴2a2を中心とする円弧であって、前記固定刃部材2bの導入孔2b1、2b1…をこれに沿って配した円弧と同一径の円弧に沿って4個の長穴2a5、2a5…を前面側から背面側に貫通状態に開口する。
上記長穴2a5、2a5…は、図4(a)、(b)及び図5に示すように、上記円弧に沿って相互に定角度間隔で、しかも隣接する各々の端部間の間隔は、該回転刃部材2aの必要な強度を保持し得る最小間隔とする。またこれらの長穴2a5、2a5…はその入口部の縁に刃部を構成したものである。
また前記回転刃部材2aは、図4(a)、(b)及び図5に示すように、その周側に歯車部2a6を形成し、前記駆動モータ2a1の出力軸に配した歯車2a7とかみ合い得るようにする。
図1に示すように、以上の固定刃部材2bはハウジングhに固設した支持軸部材bに取り付ける。該固定刃部材2bを、その軸孔2b2に該支持軸部材bを挿入貫通させながら該支持軸部材bに固設してある支持板sに当接するまで押し込む。このとき、該固定刃部材2bは、その前面を上に、背面を下に向けて、このように取り付け、更に該支持軸部材bの軸周りに回転させて、その内の一つの導入孔2b1の入口部に前記案内手段5のガイドチューブ5bの下端の出口部が進入状態になるようにする。
この状態で、図1に示すように、前記支持板sのピン孔からその下方の固定刃部材2bの位置決めピン孔2b3に位置決めピンpを挿入して位置決めを行い、更に下方から該支持軸部材bの雄ねじ部に固定ナットn1を螺合し、該固定刃部材2bを以上の状態で固定する。
図1に示すように、更に前記回転刃部材2aを該支持軸部材bの該固定刃部材2bの下方の小径の部位に取り付ける。
該回転刃部材2aは、同図に示すように、その前面を上に、背面を下に向け、その取付穴2a2に配した軸受jを介して該支持軸部材bの上記部位に回転自在に取り付ける。他方、該支持軸部材bには、更に下方からコイルばねcを外装し、その更に下方のボルト部に螺合した緩み止め付きの調整ナット部材n2でバネ力を調整して該回転刃部材2aを前記固定刃部材2bに圧接する。なお該コイルばねcは、該回転刃部材2aを、その背面側中央に位置する軸受jの内輪側を介して押圧する。
前記駆動モータ2a1は、先に述べ、かつ図1に示すように、その出力軸に配した歯車2a7を、以上のように、前記支持軸部材bに軸受jを介して取り付けた回転刃部材2aの周側の歯車部2a6とかみ合うように配置する。なお該駆動モータは2a1は、前記制御部によって、その動作のオンオフ、正逆回転及び回転速度が制御されるようになっている。
なお図1中、6はワイヤ放電加工機のワイヤ排出部を示す。
従ってこの実施例の廃ワイヤ切断装置によれば、ワイヤ放電加工機から放電加工動作中に排出される廃ワイヤ電極wを、該ワイヤ放電加工機の動作に悪影響を与えることなく、連続的に適正な寸法でスムーズに切断することができる。
ワイヤ放電加工機から排出される廃ワイヤ電極wは、図1に示すように、その進出が前記検出手段3で検出される。廃ワイヤ電極wの進出が検出されると、これを受け取った制御部の制御動作により、駆動モータ3a、5a、2a1の回転動作が開始し、対応するワイヤ送り手段3、案内手段5及びワイヤ切断手段2の動作が開始する。
このとき、ワイヤ切断手段2の回転刃部材2aの回転方向は、直近の動作時の回転方向と逆向きになるように、その駆動モータ2a1の回転方向が制御される。
廃ワイヤ電極wは、初めにワイヤ送り手段3に導かれ、その二つのローラ部材3b1、3b2で挟まれつつワイヤ放電加工機からの排出速度と同一の速度で案内手段5側に送られる。前記のように、ワイヤ送り手段3の送り速度はワイヤ放電加工機の排出速度より僅かに速く設定するものであるが、その二つのローラ部材3b13b2間で滑りを生じることにより、上記ワイヤ放電加工機の排出速度で良好に送り出されることになる。
勿論、このとき、他の理由で、ワイヤ送り手段3の送り速度がワイヤ放電加工機からの排出速度と更に大きな、或いは異なる差が生じた場合にも、該二つのローラ部材3b1、3b2と廃ワイヤ電極wとの間での滑りにより、該廃ワイヤ電極wはワイヤ放電加工機の排出速度で送られることになる。
これは、前記のように、二つのローラ部材3b1、3b2間の廃ワイヤ電極wに対する挟持力はワイヤ放電加工機の排出力を上回らないように設定してあるからである。
前記ワイヤ送り手段3から送り出された廃ワイヤ電極wは、前記案内手段5では、そのガイドチューブ5bに送り込まれ、これで案内されてワイヤ切断手段2の固定刃部材2bの所定の導入孔2b1に送り込まれる。このガイドチューブ5bは、その軸心を中心に前記のようなゆっくりとした回転速度で回転動作するため、その中を案内される廃ワイヤ電極wは、たとえ、若干の曲がりがあるような場合でも抵抗なくスムーズに通過することができる。
前記案内手段5のガイドチューブ5bを通過した廃ワイヤ電極wは、前記のように、ワイヤ切断手段2に到達し、その固定刃部材2bの所定の導入孔2b1に導かれる。該導入孔2b1に進入した該ワイヤ電極wは、更に進んで該導入孔2b1の出口部から回転刃部材2a側に移動すると、そのタイミングにより、その先端が回転刃部材2aのいずれかの長穴2a5中に進入し、或いは隣接する長穴2a5、2a5間の面に当接する。長穴2a5、2a5間の面に当接した場合であっても、その間の間隔は最小限度に構成されているので、該廃ワイヤ電極wの先端はすぐに次に到達する長穴2a5中に進入することとなり、ワイヤ放電加工機の動作に影響を与える程の停滞は生じない。
こうして回転刃部材2aの長穴2a5中に進入した廃ワイヤ電極wは、前記所定の導入孔2b1の出口部からの進出分が、該導入孔2b1の出口部の刃部と、該回転刃部材2aの回転に伴って該導入孔2b1上を通過する該長穴2a5の該当端部の入口部の刃部とによって切断されることになる。廃ワイヤ電極wは、通常、継続して排出されているので、次の進出分が、次に該導入孔2b1上に至った長穴2a5中に進入し、順次、以上と同様の過程を繰り返し、該廃ワイヤ電極wは、その進出速度と該回転刃部材2aの回転速度とによって決まる長さに連続的に切断されることになる。
前記回転刃部材2aは、四個の長穴2a5、2a5…の刃部により順次廃ワイヤ電極の切断を行い、各長穴2a5、2a5…はそれぞれをほぼ平均して使用することになるため、刃物寿命は長いものとなる。そのためこの廃ワイヤ切断装置によれば、長期に渡って回転刃部材2aの交換が不要となり、その摩耗等による装置の不調からワイヤ放電加工機の動作に悪影響を与えるような虞がなくなる。それ故、休日や夜間等の無人運転にも不安なくこれを使用することができる。
また該回転刃部材2aは、新たな廃ワイヤ電極wの切断開始毎に、前記駆動モータ2a1が正逆反転して回転動作するようになっているため、その度に、これも逆方向に回転することとなり、その長穴2a5、2a5…に構成された両端の刃部がいずれも廃ワイヤ電極wの切断に利用できることとなり、これによってもその寿命延長が図られる。
また前記固定刃部材2bに砥石部材2c、2cを配し、これによって前記回転刃部材2aの回転動作時に、その全長穴2a5、2a5…の刃部が研磨されるようになっているため、その各刃部は常時良好な研磨状態に維持され、常時廃ワイヤ電極wの良好な切断動作を確保することができる。
前記固定刃部材2bは刃部を備えた4個の導入孔2b1、2b1…を備え、前記案内手段5のガイドチューブ5bの出口部にいずれかの導入孔2b1を選択して一致させ、廃ワイヤ電極wの切断に使用することができるように構成したので、全導入孔2b1、2b1…を順次交換して使用することにより、導入孔2b1が一つの場合に比して、4倍も刃物寿命を延長することができる。
前記固定刃部材2bの使用導入孔2b1の交換は、前記回転刃部材2aを取り外して行う。該回転刃部材2aは、調整ナット部材n2を取り外し、コイルばねcを取り外せばそのまま下降させて取り外すことができる。固定刃部材2bは、そうした上で、固定ナットn1を若干緩めて下降させ、前記位置決めピンpを抜き取れば、支持軸部材bの周りを自由に回転できることになり、例えば、90度回転させれば、他の隣接する導入孔2b1を前記ガイドチューブ5bの出口部に一致させることができる。これで、他の導入孔2b1に交換したことになる。この後は、先に説明したように、該固定刃部材2bをセットし、更に回転刃部材2aをセットし直しすればよい。
前記回転刃部材2aを前記コイルばねcにより前記固定刃部材2bに弾力的に圧接させたため、回転刃部材2a及び固定刃部材2bの相互に対面する面が微妙に摩耗してもその密接状態を常時保持できる。
w 廃ワイヤ電極
1 導入チューブ
2 ワイヤ切断手段
2a 回転刃部材
2a1 ワイヤ切断手段の回転刃部材を回転駆動する駆動モータ
2a2 取付穴
2a3 小凹部
2a4 大凹部
2a5 長穴
2a6 歯車部
2a7 歯車
2b 固定刃部材
2b1 導入孔
2b2 軸孔
2b3 位置決めピン孔
2b4 凹部
2b5 溝
2c 砥石部材
3 ワイヤ送り手段
3a ワイヤ送り手段のローラ部材を回転駆動する駆動モータ
3a1 駆動モータのベルト車
3b1、3b2 ローラ部材
3b3 駆動ローラであるローラ部材のベルト車
3c ベルト部材
3d ブラケット
3e ボルト部材
3f 連結部
3g スライダ
3h 鍔状ナット部材
3i ロックナット
3j スプリング
4 ワイヤ検出手段
4a センサ部
4b 判断部
5 案内手段
5a 案内手段のガイドチューブを回転駆動する駆動モータ
5a1 ガイドチューブ用の駆動モータのベルト車
5b ガイドチューブ
5c ガイドチューブに外装したベルト車
5d 案内手段のベルト車間に掛け渡したベルト
5e ガイドチューブを回転自在に支持する軸受
6 ワイヤ放電加工機のワイヤ排出部
b 支持軸部材
c コイルばね
e 円板部材
f フレーム部材
f2 支持腕部
h ハウジング
j 軸受
n1 固定ナット
n2 調整ナット部材
p 位置決めピン
s 支持板
1 導入チューブ
2 ワイヤ切断手段
2a 回転刃部材
2a1 ワイヤ切断手段の回転刃部材を回転駆動する駆動モータ
2a2 取付穴
2a3 小凹部
2a4 大凹部
2a5 長穴
2a6 歯車部
2a7 歯車
2b 固定刃部材
2b1 導入孔
2b2 軸孔
2b3 位置決めピン孔
2b4 凹部
2b5 溝
2c 砥石部材
3 ワイヤ送り手段
3a ワイヤ送り手段のローラ部材を回転駆動する駆動モータ
3a1 駆動モータのベルト車
3b1、3b2 ローラ部材
3b3 駆動ローラであるローラ部材のベルト車
3c ベルト部材
3d ブラケット
3e ボルト部材
3f 連結部
3g スライダ
3h 鍔状ナット部材
3i ロックナット
3j スプリング
4 ワイヤ検出手段
4a センサ部
4b 判断部
5 案内手段
5a 案内手段のガイドチューブを回転駆動する駆動モータ
5a1 ガイドチューブ用の駆動モータのベルト車
5b ガイドチューブ
5c ガイドチューブに外装したベルト車
5d 案内手段のベルト車間に掛け渡したベルト
5e ガイドチューブを回転自在に支持する軸受
6 ワイヤ放電加工機のワイヤ排出部
b 支持軸部材
c コイルばね
e 円板部材
f フレーム部材
f2 支持腕部
h ハウジング
j 軸受
n1 固定ナット
n2 調整ナット部材
p 位置決めピン
s 支持板
Claims (7)
- 廃ワイヤ電極をワイヤ切断手段側に送るワイヤ送り手段と、該ワイヤ送り手段で送られる廃ワイヤ電極を該ワイヤ切断手段に案内する案内手段と、該案内手段で案内された廃ワイヤ電極を切断するワイヤ切断手段とで構成し、
前記ワイヤ切断手段を、
廃ワイヤ電極を導入するための表裏貫通する導入孔を備えた固定刃部材であって、該導入孔の出口部に刃部を構成した固定刃部材と、
該固定刃部材の導入孔の出口部が開口する面に接して回転する回転刃部材であって、その回転の際に該導入孔の出口部の刃部上を通過する円弧状の軌跡に沿って表裏貫通する複数の長穴を断続的に形成し、かつ該各長穴の入口部に刃部を構成した回転刃部材と、
該回転刃部材を回転駆動する回転駆動手段と、
で構成した廃ワイヤ切断装置。 - 前記固定刃部材の、前記回転刃部材の各長穴の刃部が接して通過する面に砥石部材を配した請求項1の廃ワイヤ切断装置。
- 前記ワイヤ送り手段を、廃ワイヤ電極を両側から挟む二つのローラ部材と、該ローラ部材の内の少なくとも一方に送り用の回転駆動力を加える回転駆動手段とからなり、廃ワイヤ電極の送り速度がこれを排出するワイヤ放電加工機の排出速度と一致しない場合は、該廃ワイヤ電極が該二つのローラ部材の間で滑って該ワイヤ放電加工機の排出速度で排出されるように、該二つのローラ部材による該廃ワイヤ電極を挟む力を調整して構成した請求項1又は2の廃ワイヤ切断装置。
- 前記案内手段を、前記廃ワイヤ電極を前記導入孔の入口部に案内するガイドチューブであって、その軸心を中心に回転自在に配したガイドチューブと、該ガイドチューブをその軸心を中心に回転駆動する回転駆動手段とで構成した請求項1、2又は3の廃ワイヤ切断装置。
- 前記回転刃部材を正逆回転可能に構成した請求項1、2、3又は4の廃ワイヤ切断装置。
- 前記固定刃部材の導入孔を、該固定刃部材に対面する前記回転刃部材の長穴が該回転刃部材の回転に伴って通過する円弧状の軌跡に沿って複数個開口し、かつ該固定刃部材をそのいずれかの導入孔を選択して前記案内手段の案内先に一致させるべく回転させ、かつ固定することができるように構成した請求項1、2、3、4又は5の廃ワイヤ切断装置。
- 前記回転刃部材を前記固定刃部材に弾力的に圧接させた請求項1、2、3、4、5又は6の廃ワイヤ切断装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2004-12-24 JP JP2004372567A patent/JP2006175568A/ja active Pending
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