JP2006175003A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 大当たり状態中において、球詰まりが生じてガラス枠を開放しても、遊技者に不利益を与えることのない遊技機を提供することを目的としている。
【解決手段】 遊技を統括する主制御基板261と、電源回路と停電回路とを含む電源基板313と、複数種類の識別情報を変動表示する第1図柄表示装置42と、前面枠セット14の開放を検出する開放検出スイッチSW1とを備えた遊技機において、開放検出スイッチSW1は主制御基板261と接続されており、主制御基板261は、開放検出スイッチ手段SW1からの開放検出信号の有無を監視し、開放検出信が出力されたと判断したときは、遊技状態を一時的に停止することを特徴とする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシンに代表される遊技機に関するものである。
パチンコ機等の遊技機においては、遊技盤に球詰まりが生じる場合がある。この場合、ホールの店員がガラス枠を開放し、球詰まりしている遊技球を取り除いていた。
ところで、このようなガラス枠開放状態において、発射装置を駆動すると、遊技球が外部に発射されるので、これを防止するため発射装置は停止しているが、遊技状態は停止してなかった(特開2004−275300号公報参照)。
特開2004−275300号公報
従って、上記の構造のパチンコ機では、ガラス枠開放状態中は、発射装置は停止しているが、遊技状態は進行するので、例えば、大当たり状態で球詰まりが生じた場合、発射装置の停止により大入賞口に遊技球が入らず、所定期間を経過すれば大当たり状態が解消されるという最悪の事態を招くことがあり、遊技者は極めて不利益を被るという問題があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、大当たり状態中において、球詰まりが生じてガラス枠を開放しても、遊技者に不利益を与えることのない遊技機を提供することを目的としている。
下記課題を解決するための手段を説明するにあたり、名称の意味合いを説明しておく。
「識別情報を変動表示する」とは、識別情報を所定方向にスクロール表示する場合の他に、識別情報を自転させることで変動表示をする場合等も含まれる。
「信号伝送路」とは、電気信号伝送路の他に、光信号伝送路も含まれる。
「表示装置」とは最良の形態における第1図柄表示装置42である。
「ガラス枠」とは最良の形態における前面枠セット14である。
「主制御手段」とは最良の形態における主制御基板(主制御装置とも称する)261である。
「電源手段」とは最良の形態における電源基板(電源装置とも称する)313である。
「副制御手段」とは表示制御手段(表示制御基板(表示制御装置とも称する)45)や音声・ランプ制御手段(音声・ランプ制御基板(音声・ランプ制御装置とも称する)262)が該当する。
「光伝送路」とは最良の形態における光ファイバーケーブル703である。
ここで、上記目的を達成するために、手段1においては、
遊技を統括する主制御手段と、電源回路と停電回路とを含む電源手段と、複数種類の識別情報を変動表示する表示装置と、ガラス枠の開放を検出する開放検出スイッチ手段とを備えた遊技機において、
前記開放検出スイッチ手段と前記主制御手段とは信号伝送路によって接続されており、
主制御手段は、開放検出スイッチ手段からの開放検出信号の有無を監視し、開放検出信が出力されたと判断したときは、遊技状態を一時的に停止することを特徴とする。
上記の如く、開放状態では遊技状態が一時的に停止されるので、大当たり状態中において、球詰まりが生じてガラス枠を開放しても、遊技者に不利益を与えることがない。
手段2:手段1の遊技機において、
前記主制御手段は、遊技球を払い出す払出装置を作動可能状態に維持していることを特徴とする。
上記の如く、開放状態中でも、払出装置は作動可能状態であるので、遊技ホールの店員が球詰まりした遊技球を取り除いた後、サービスとして遊技球を大入賞口に入れた場合に、所定数の遊技球が払い出されることが可能となり、遊技者に利益状態が与えられることになる。
手段3:手段2の遊技機において、
前記主制御手段は、変動表示中に開放検出信号を検出すると、開放状態を報知する制御コマンドを副制御手段に送信することを特徴とする。
上記構成により、副制御手段が、例えば表示制御手段(表示制御基板)や音声・ランプ制御手段(音声・ランプ制御基板)であれば、開放状態中にそのことを画像表示したり、音声でそのことを知らせたり、ランプの点滅等で知らせたりすることにより、不正行為を有効に防止できる。
手段4:
遊技を統括する主制御手段と、電源回路と停電回路とを含む電源手段と、複数種類の識別情報を変動表示する表示装置と、ガラス枠の開放を検出する開放検出スイッチ手段とを備えた遊技機において、
前記開放検出スイッチ手段は停電監視回路に接続されており、開放検出信号入力時には、停電監視回路は主制御手段に停電信号を出力することを特徴とする。
上記構成により、ガラス枠の開放時に、停電処理と同様の処理(擬似停電処理)が実行される。これにより、遊技状態の進行が全て停止するので、大当たり状態で球詰まりが生じた場合でも、大入賞口に遊技球が入らず、所定期間経過により大当たり状態が解消されるという事態を招くことがない。従って、球詰まりが生じても、遊技者に不利益を与えることがない。
なお、開放検出スイッチと電源手段とが接続されていれば充分であり、主制御手段(主制御基板)から音声・ランプ制御手段(音声・ランプ制御基板)に停電状態を告知する停電状態告知信号を与える構成(図24参照)のものであってもよい。
手段5:手段4の遊技機において、
前記主制御手段と、前記停電監視回路が組み込まれた電源手段とは、主制御基板ケースに覆われて封印されているとともに、
前記開放検出スイッチ手段と前記停電監視回路とは光伝送路によって接続されていることを特徴とする。
上記の如く、主制御手段と電源手段とが、主制御基板ケースに覆われて封印されているので、停電監視回路と主制御基板との接続線にぶら下げ基板を接続することが防止できるので、不正行為の防止となる。さらに、開放検出スイッチ手段と停電監視回路とを、光伝送路(光ファイバーケーブル)により接続することにより、開放検出スイッチ手段と停電監視回路との間に、ぶら下げ基板を接続することが不可能となり、不正行為を一層効果的に防止することができる。
手段6:手段4の遊技機において、
前記光伝送路の両端にはそれぞれコネクタが備えられており、これらのコネクタのうち開放検出スイッチ手段に接続される側のコネクタは、電気信号を光信号に変換する電気信号/光信号変換手段を備えており、
光信号を電気信号に変換する光信号/電気信号変換手段は、停電監視回路に組み込まれていることを特徴とする。
上記の如く、光信号/電気信号変換手段を停電監視回路に組み込むことにより、光伝送路と停電監視回路との間でのぶら下げ基板の接続を防止することができる。
本発明によれば、大当たり状態において球詰まりが生じてガラス枠を開放しても、遊技者に不利益を与えることがない。
〔第1の形態〕
以下、本発明の第1の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、遊技機としてパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)を挙げるが、本発明は、パチンコ機の入賞装置の他に、球体を用いて遊技盤上で遊技を行う遊技機一般の入賞装置を対象とすることができる。なお、実施形態は、本発明の主旨から逸脱しない限り適宜設計変更可能なものである。
(パチンコ機正面側の構成)
図1はパチンコ機10の正面図である。図1に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11の一側部に開閉可能に支持された内枠12とを備えている。以下に、外枠11と内枠12との構成を個別に詳細に説明する。
上記外枠11は、木製の板材により全体として矩形状に構成され、小ネジ等の離脱可能な締結具により各板材が組み付けられている。なお、外枠11は樹脂やアルミニウム等の軽金属により構成されていてもよい。このように構成することにより、パチンコ機の軽量化を図ることができるからである。
一方、上記内枠12の開閉軸線はパチンコ機10の正面からみてハンドル(後述する遊技球発射ハンドル18)設置箇所の反対側(図1のパチンコ機10の左側)で上下に延びるように設定されており、この開閉軸線を軸心にして内枠12が前方側に十分に開放できるようになっている。
内枠12は、大別すると、その最下部に取り付けられた下皿ユニット13と、この下皿ユニット13よりも上側の範囲で内枠12の左側の上下方向の開閉軸線を軸心にして開閉自在に取り付けられガラス板137を保持する前面枠セット14と、樹脂ベースと、この樹脂ベースの後側に取り付けられる遊技盤30(図2参照)とを備えている。これらの各構成を以下に詳細に説明する。
上記下皿ユニット13は、内枠12に対してネジ等の締結具により固定されている。この下皿ユニット13の前面側には、下皿15と球抜きレバー17と遊技球発射ハンドル18と灰皿22と音出力口24が設けられている。球受皿としての下皿15は、下皿ユニット13のほぼ中央部に設けられており、後述の上皿が満タンになった場合等に排出口16より排出される遊技球を停留する役割がある。上記球抜きレバー17は、下皿15内の遊技球を抜くためのものであり、この球抜きレバー17を図2で左側に移動させることにより、下皿15の底面の所定箇所が開口され、下皿15内に停留された遊技球を下皿15の底面の開口部分を通して遊技者の持球貯留箱(ドル箱)に排出することができる。上記遊技球発射ハンドル18は、下皿15よりも右方で手前側に突出するように配設されている。遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に応じて、遊技球発射装置38によって遊技球が後述する遊技盤30の方へ打ち込まれるようになっている。上記音出力口24は、下皿ユニット13内あるいは背面に設けられたスピーカからの音を出力するための出力口である。また、灰皿22は下皿15の左方に設けられている。灰皿22は左右方向(水平方向)の軸線を軸心にして回動(例えば前方側に向けて前回り)するように、その右側が下皿15に片持ち支持されている。
前面枠セット14の下部(上述の下皿15の上方位置)には、遊技球の受皿としての上皿19が前面枠セット14と一体的に設けられている。この上皿19は、遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射装置38の方へ導出するための球受皿である。従来のパチンコ機では前面枠セットの下方に内枠に対し開閉可能な前飾り枠が設けられ、該前飾り枠に上皿が設けられていたのであるが、本実施の形態では前飾り枠が省略され、前面枠セット14に対し直接的に上皿19が設けられている。
次に、図2を用いて遊技盤30の構成を説明する。図2は遊技盤30の構成を示す正面図である。遊技盤30は、一般入賞口31、可変入賞装置32、第1の始動口33(例えば作動チャッカ)、第2の始動口34(例えばスルーゲート)、可変表示装置ユニット35等を備えている。これらの一般入賞口31、可変入賞装置32、第1の始動口33、第2の始動口34、可変表示装置ユニット35等は、遊技盤30における、ルータ加工によって形成された各貫通穴にそれぞれに配設され、遊技盤30前面側から木ネジ等により取り付けられている。前述の一般入賞口31、可変入賞装置32および第1の始動口33に遊技球が入球し、当該入球が検出スイッチ(入賞口スイッチ、カウントスイッチ、作動口スイッチ等)で検出され、この検出スイッチの出力に基づいて、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞品球が払い出される。その他に、遊技盤30にはアウト口36が設けられており、各種入賞装置等に入球しなかった遊技球はこのアウト口36を通って図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、各種部材(投物)が配設されている。
上記可変表示装置ユニット35は、第1の始動口33への入賞をトリガとして、識別情報としての第1図柄(例えば装飾図柄)を変動表示する第1図柄表示装置42と、第2の始動口34の通過をトリガとして、第2図柄(例えば普通図柄)を変動表示する第2図柄表示装置41を備えている。
上記第2図柄表示装置41は、第2図柄用の表示部43a,43bと保留ランプ44(図5参照)とを備えている。この実施例では、第2図柄用の表示部43aは、例えば、第1図柄表示装置42の表示両面の上方に設けられ、その外観形状は「○」形状となっている一方、第2図柄用の表示部43bは、表示部43aの右側に隣接して設けられ、前述の表示部43aと同様に、その外観形状は「×」形状となっている。第2図柄表示装置41は、遊技球が第2の始動口34を通過する毎に例えば表示部43a、43bによる表示図柄(普通図柄)が変動し、具体的には、表示部43a,43bが交互に光り、表示部43aで停止した場合に第1の始動口33が所定時間だけ作動状態となる(開放される)よう構成されている。遊技球が第2の始動口31を通過した回数は最大4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ44にて点灯表示されるようになっている。なお、表示部43a,43bは、第1図柄表示装置42(液晶表示装置)の一部で変動表示される複数個の表示部としても良い。
第1図柄表示装置42は液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置45により表示内容が制御される。第1図柄表示装置42には、例えば左、中、及び右の3箇所に識別情報としての図柄が表示される(図5参照)。これら図柄が自転されるようにして第1図柄表示装置42に可変表示されるようになっている。また、可変表示装置ユニット35には、第1図柄主表示装置42を囲むようにしてセンターフレーム47が配設されている。
可変入賞装置32は、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉状態になっており、大当たりの際に遊技球が入賞しやすい開状態と通常の閉状態とに繰り返し作動されるようになっている。より詳しくは、第1の始動口33に対し遊技球が入賞すると第1図柄主表示装置42で図柄が変動表示され、その停止後の確定図柄が予め設定した特定の図柄の組合せとなったことを必要条件に特別遊技状態が発生する。そして、可変入賞装置32の大入賞口が所定の開放状態となり、遊技球が入賞しやすい状態(大当たり状態)になるよう構成されている。具体的には、所定時間の経過又は所定個数の入賞を1ラウンドとして、可変入賞装置32の大入賞口が所定回数繰り返し開放される。遊技球が第1の始動口33を通過した回数は最大4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ46にて点灯表示されるようになっている。なお、保留ランプ46は、第1図柄主表示装置42の一部で変動表示される構成等であっても良い。
また、遊技盤30には、遊技球発射装置38から発射された遊技球を遊技盤30上部へ案内するためのレールユニット50が取り付けられており、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球はレールユニット50を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。レールユニット50はリング状をなす樹脂成型品(例えば、フッ素樹脂が添加されて成形されたもの)にて構成されており、内外二重に一体形成された内レール51と外レール52とを有する。内レール51は上方の約1/4ほどを除いて略円環状に形成され、一部(主に左側部)か内レール51に向かい合うようにして外レール52が形成されている。かかる場合、内レール51と外レール52とにより誘導レールが構成され、これら各レール51、52が所定間隔を隔てて並行する部分(向かって左側の部分)により球案内通路が形成されている。なお、球案内通路は、遊技盤30との当接面を有した溝状、すなわち手前側を開放した溝状に形成されている。
内レール51の先端部分には戻り球防止部材53が取着されている。これにより、一旦、内レール51および外レール52間の球案内通路から遊技盤30の上部へと案内された遊技球が再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止されるようになっている。また、外レール52には、遊技球の最大飛翔部分に対応する位置(外レール52の先端部に相当する部位)に返しゴム54が取着されている。従って、所定以上の勢いで発射された遊技球は、返しゴム54に当たって跳ね返されるようになっている。外レール52の内側面には、遊技球の飛翔をより滑らかなものとするべく、つまり遊技球の摩擦抵抗を少なくするべく、長尺状をなすステンレス製の金属帯としての摺動プレート55が取着されている。
また、レールユニット50の外周部には、外方へ張り出した円弧状のフランジ56が形成されている。フランジ56は、遊技盤30に対する取付面を構成する。レールユニット50が遊技盤30に取り付けられる際には、遊技盤30上にフランジ56が当接され、その状態で、当該フランジ56に形成された複数の透孔にネジ等が挿通されて遊技盤30に対するレールユニット50の締結がなされるようになっている。
内レール51および外レール52間の球案内通路の入口には、同球案内通路の一部を閉鎖するようにして凸部57が形成されている。この凸部57は、内レール51からレールユニット50下端部にかけて略鉛直方向に設けられ、遊技領域まで至らず球案内通路内を逆流してくるファール球をファール球通路(図示せず)に導くための役目をなす。なお、遊技盤30の右下隅部および左下隅部は、証紙(例えば製造番号が記載されている)等のシール(図2のS1,S2)やプレートを貼着するためのスペースとなっており、この貼着スペースを確保するために、フランジ56に切欠58,59が形成されている。遊技盤30の右下隅部や左下隅部に、証紙等のシールS1,S2を貼着することで、遊技盤30と証紙との一義性を持たせることができる。
ここで、前述した前面枠セット14について、図1を参照しつつより詳細に説明する。前面枠セット14には前記遊技領域のほとんどを外部から視認することができるよう略楕円形状の窓部101が形成されている。詳しくは、窓部101は、その左右側の略中央部が、上下側に比べて比較的緩やかに湾曲した形状となっている。なお、前記略中央部が直線状になるようにしてもよい。
前面枠セット14にはその周囲(例えばコーナー部分)に各種ランプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当たり遊技状態時や羽根開放時等における遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすものである。例えば、窓部101の周縁には、LED等の発光手段を内蔵した環状電飾部102が左右対称に設けられ、該環状電飾部102の中央であってパチンコ機10の最上部には、同じくLED等の発光手段を内蔵した中央電飾部103が設けられている。本パチンコ機10では、中央電飾部103が大当たりランプとして機能し、大当たり遊技状態時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり遊技状態中であることを報知する。さらに、上皿19周りにも、同じくLED等の発光手段を内蔵した上皿電飾部104が設けられている。その他、中央電飾部103の左右側方には、賞球払出し中に点灯する賞球ランプ105と所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ106とが設けられている。また、環状電飾部102の下端部に隣接するようにして、内枠12表面や遊技盤30表面等の一部を視認できるよう透明樹脂からなる小窓107が設けられている。この小窓107の所定箇所を平面状としているので、遊技盤30の右下隅部に貼り付けられた証紙などを、小窓107の当該平面状箇所から機械で好適に読み取ることができる。
また、窓部101の下方には貸球操作部120が配設されており、貸球操作部120には球貸しボタン121と、返却ボタン122と、度数表示部123とが設けられている。パチンコ機10の側方に配置された図示しないカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード等を投入した状態で貸球操作部120が操作されると、その操作に応じて遊技球の貸出が行われる。球貸しボタン121は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿19に供給される。返却ボタン122は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。度数表示部123はカード等の残額情報を表示するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置部から上皿に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部120が不要となる。故に、貸球操作部120の設置部分に、飾りシール等が付されるようになっている。これにより、カードユニットを用いたパチンコ機と現金機との貸球操作部の共通化が図れる。
内枠12の上部表面には、図3及び図4に示すように、開放検出スイッチSW1(図6参照)の操作部600が出没自在に設けられている。前面枠セット14(ガラス枠に相当)が開放されると、操作部600は図4の実線で示すように前面側に突出し、これにより、開放検出スイッチSW1のスイッチングが変化して開放状態を検出できる。一方、前面枠セット14(ガラス枠に相当)が閉じられると、操作部600は図4の2点鎖線で示すように押し込まれた状態となり、これにより、開放検出スイッチSW1のスイッチングが変化して閉じられた状態を検出できるようなっている。なお、球詰まりを解消するために、前面枠セット14を開放したときの開放検出スイッチSW1に関連する処理動作は後述する。
(パチンコ機の電気的構成及び各種制御処理)
次に、図6を参照して、本パチンコ機10の電気的構成について説明する。主制御装置(主制御基板とも称する)261には、演算装置である1チップマイコンとしてのMPU501が搭載されている。MPU501には、該MPU501により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM502と、そのROM502内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるROM503と、そのほか、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路が内蔵されている。
ROM503は、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源装置(電源基板とも称する)313からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM503には、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリやエリアの他に、バックアップエリア503aが設けられている。
バックアップエリア503aは、停電などの発生により電源が遮断された場合において、電源遮断時(停電発生時を含む。以下同様)のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくためのエリアであり、電源投入時(停電解消による電源投入を含む。以下同様)には、バックアップエリア503aの情報に基づいてパチンコ機10の状態が電源遮断前の状態に復帰される。バックアップエリア503aへの書き込みはNMI割込処理(図15参照)によって電源遮断時に実行され、バックアップエリア503aに書き込まれた各値の復帰は電源投入時のメイン処理(図8参照)において実行される。なお、MPU501のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源遮断時に、停電監視回路542からの停電信号SG1が入力されるように構成されており、その停電信号SG1がMPU501へ入力されると、停電時処理としてのNMI割込処理が即座に実行される。
主制御装置261のMPU501には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン504を介して入出力ポート505が接続されている。入出力ポート505には、後述するRAM消去スイッチ回路543、払出制御装置311、表示制御装置(表示制御基板とも称する)45や、その他図示しないスイッチ群などが接続されている。
払出制御装置311は、払出モータ358aにより賞球や貸し球の払出制御を行うものである。演算装置であるMPU511は、そのMPU511により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM512と、ワークメモリ等として使用されるRAM513とを備えている。
払出制御装置311のRAM513は、主制御装置261のRAM503と同様に、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM513には、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリやエリアの他に、バックアップエリア513aが設けられている。
バックアップエリア513aは、停電などの発生により電源が遮断された場合において、電源遮断時のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくためのエリアであり、電源投入時には、このバックアップエリア513aの情報に基づいてパチンコ機10の状態が電源遮断前の状態に復帰される。バックアップエリア513aへの書き込みはNMI割込処理によって電源遮断時に実行され、バックアップエリア513aに書き込まれた各値の復帰は電源投入時のメイン処理において実行される。なお、主制御装置261のMPU501と同様、MPU511のNMI端子にも、停電時の発生による電源遮断時に停電監視回路542から停電信号SG1が入力されるように構成されており、その停電信号SG1がMPU511へ入力されると、停電時処理としてのNMI割込処理が即座に実行される。
払出制御装置311のMPU511には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン514を介して入出力ポート515が接続されている。入出力ポート515には、RAM消去スイッチ回路543、主制御装置261、発射制御装置312、払出モータ358aなどがそれぞれ接続されている。
発射制御装置312は、発射モータによる遊技球の発射を許可又は禁止するものであり、発射モータは、所定条件が整っている場合に駆動が許可される。具体的には、払出制御装置311から発射許可信号が出力されていること、遊技者が遊技球発射ハンドル18に触れていることをセンサ信号により検出していること、発射を停止させるための発射停止スイッチが操作されていないことを条件に、発射モータが駆動され、遊技球発射ハンドル18の操作量に応じた強さで遊技球が発射される。
表示制御装置45は、第1図柄表示装置42における特別図柄等の変動表示を制御するものである。表示制御装置45は、MPU521と、ROM(プログラムROM)522と、ワークRAM523と、ビデオRAM524と、キャラクタROM525と、画像コントローラ526と、入力ポート527と、2つの出力ポート528,529と、バスライン530,531とを備えている。入力ポート527の入力側には主制御装置261の出力側が接続され、入力ポート527の出力側には、MPU521、ROM522、ワークRAM523、画像コントローラ526が接続されると共にバスライン530を介して出力ポート528が接続されている。出力ポート528の出力側には、音声・ランプ制御装置(音声・ランプ制御基板とも称する)262が接続されている。また、画像コントローラ526にはバスライン531を介して出力ポート529が接続されており、その出力ポート529の出力側には第1図柄表示装置42が接続されている。
表示制御装置45のMPU521は、主制御装置261から送信される図柄表示用のコマンドに基づいて第1図柄表示装置42の表示を制御する。ROM522は、MPU521により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、ワークRAM523は、MPU521による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するためのメモリである。
ビデオRAM524は、第1図柄表示装置42に表示される表示データを記憶するためのメモリであり、ビデオRAM524の内容を書き替えることにより、第1図柄表示装置42の表示内容が変更される。キャラクタROM525は、第1図柄表示装置42に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するためのメモリである。画像コントローラ526は、MPU521、ビデオRAM524、出力ポート529のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在すると共に、ビデオRAM524に記憶される表示データを、キャラクタROM525から所定のタイミングで読み出し、更に予め優先順位を定めたレイヤの順に図柄を重ねて表示装置42に表示させるものである。
電源装置313は、パチンコ機10の各部に電源を供給するための電源部541と、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路542と、RAM消去用のリセットボタン543a(図23参照)有するRAM消去スイッチ回路543とを備えている。電源部541は、図示しない電源経路を通じて、主制御装置261や払出制御装置311等に対して各々に必要な動作電圧を供給する。その概要としては、電源部541は、外部より供給される交流24ボルトの電圧を取り込み、各種スイッチやモータ等を駆動するための12ボルトの電圧、ロジック用の5ボルトの電圧、RAMバックアップ用のバックアップ電圧などを生成し、これら12ボルトの電圧、5ボルトの電圧及びバックアップ電圧を主制御装置261や払出制御装置311等に対して供給する。なお、発射制御装置312に対しては、払出制御装置311を介して動作電圧(12ボルト及び5ボルトの電圧)が供給される。
停電監視回路542は、停電等の発生による電源遮断時に、主制御装置261のMPU501及び払出制御装置311のMPU511の各NMI端子へ停電信号SG1を出力するための回路である。停電監視回路542は、電源部541から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源遮断)の発生と判断して、停電信号SG1を主制御装置261及び払出制御装置311へ出力する。停電信号SG1の出力によって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電の発生を認識し、NMI割込処理を実行する。なお、電源部541は、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、NMI割込処理の実行に充分は時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの電圧の出力を正常値に維持するように構成されている。よって、主制御装置261及び払出制御装置311は、NMI割込処理を正常に実行し完了することができる。
RAM消去スイッチ回路543は、リセットボタン543aが押下された場合に、主制御装置261及び払出制御装置311へ、バックアップデータをクリアするためのRAM消去信号SG2を出力する回路である。主制御装置261及び払出制御装置311は、パチンコ機10の電源投入時に、RAM消去信号SG2を入力した場合に、それぞれのバックアップエリア503a,513aのデータをクリアする。
ここで、第1図柄表示装置42の表示内容について説明する。第1図柄表示装置42には、図6に示すように、表示画面の下側端部に特別図柄が表示される特別図柄表示部42bが設けられ、表示画面の中央部には、基本的には右から左にスクロールする装飾図柄が表示される装飾図柄表示部42aが設けられる。特別図柄表示部42bには左・中・右の3つの図柄列が表示され、装飾図柄表示部42aには上段・中段・下段に区分けされた3つの表示領域に3つの図柄列Z1〜Z3が表示される。ここでは、特別図柄表示部42bに表示される特別図柄を主として説明する。
特別図柄表示部42bには、「○」「△」「☆」「×」「#」「*」の6種類の特別図柄が表示されるものであり、左・中・右の3つにそれぞれ区分けされた横長楕円形状の各表示領域にて、「○」「△」「☆」「×」「#」「*」、「○」の順に繰り返して表示される図柄列を構成する。この特別図柄の変動表示は始動口33(図2参照)への入賞に基づいて開始され、一定時間後に3つの特別図柄の変動表示が同時に停止する。その停止後に「○」「△」「☆」「×」「#」「*」のうちいずれかの図柄が3つ揃って停止すると大当たりとなり、その後に大当たり動画が表示される。一方、変動表示の停止時に特別図柄が3つ揃っていなければ外れとなり、始動口33への入賞に基づいて再度の変動表示が行われる。
次に、上記の如く構成されたパチンコ機10の動作について説明する。本実施の形態では、主制御装置261内のMPU501は、遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり抽選や第1図柄表示装置42の図柄表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図7に示すように、大当たりの抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、第1図柄表示装置42の大当たり図柄の選択に使用する大当たり図柄カウンタC2と、第1図柄表示装置42が外れ変動する際のリーチ抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、変動パターン選択に使用する種別を決定する変動種別カウンタCSと、特別図柄表示部42bの左図柄列、中図柄列及び右図柄列の各外れ図柄の設定に使用する左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRとを備えている。
ここで、変動パターンとは、変動表示の特徴が共通するものを区分した場合における各パターン(形態)を意味している。
上記カウンタC1〜C3,CINI,CS、は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。また、外れ図柄カウンタCL,CM,CRは、MPU501内のRレジスタ(リフレッシュレジスタ)を用いてレジスタ値が加算され、結果的に数値がランダムに変化する構成となっている。各カウンタは短時間間隔で更新され、その更新値がRAM503の所定領域に設定されたカウンタ用バッファに適宜格納される。RAM503には、1つの実行エリアと4つの保留エリア(保留第1〜第4エリア)とからなる保留球格納エリアが設けられており、これらの各エリアには、始動口33への遊技球の入賞タイミングに合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値がそれぞれ格納される。
次いで、各カウンタの具体的な内容について詳述する。
大当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜676の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり676)に達した後0に戻る構成となっている。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、大当たり乱数カウンタC1と同一範囲で更新されるループカウンタとして構成され(値=0〜676)、タイマ割込毎に1回更新されると共に通常処理の残余時間内で繰り返し更新される。大当たり乱数カウンタC1は定期的に(本実施の形態ではタイマ割込毎に1回)更新され、遊技球が始動口33に入賞したタイミングでRAM503の保留球格納エリアに格納される。大当たりとなる乱数の値の数は、低確率時と高確率時とで2種類設定されており、低確率時に大当たりとなる乱数の値の数は2で、その値は「337,673」であり、高確率時に大当たりとなる乱数の値の数は10で、その値は「67,131,199,269,337,401,463,523,601,661」である。なお、高確率時とは、特別図柄の組合せが予め定められた確率変動図柄(本実施形態においては「○」の図柄)の組合せによって大当たりになり付加価値としてその後の大当たり確率がアップした状態、いわゆる確変の時をいい、通常時(低確率時)とはそのような確変状態でない時という。
大当たり図柄カウンタC2は、大当たりの際、第1図柄表示装置42の特別図柄表示部42bにおける変動停止時の図柄を決定するものであり、本実施の形態では、特別図柄が6種類設定されているので、6個(0〜5)のカウンタ値が用意されている。即ち、大当たり図柄カウンタC2は、0〜5の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり5)に達した後0に戻る構成となっている。大当たり図柄カウンタC2は定期的に(本実施の形態ではタイマ割込毎に1回)更新され、遊技球が始動口33に入賞したタイミングでRAM503の保留球格納エリアに格納される。なお、本実施形態においては、大当たりの際に表示される特別図柄は記号の図柄であり、装飾図柄は数字の図柄であるが、特別図柄も装飾図柄と同様に数字の図柄で、かつ、同一数字に設定するようにしてもよい。また本実施形態においては、大当たりの際に表示される特別図柄が「○」の時(装飾図柄では奇数の時)には、次の大当たりが発生するまで確変となり、特別図柄が「○」以外の時(装飾図柄では偶数の時)には次の大当たりが発生するまで確変でない通常状態となる。
リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜11の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり11)に達した後0に戻る構成となっている。本実施の形態では、リーチ乱数カウンタC3によって、リーチ発生した後に最終停止図柄が大当たりとならずに停止する「外れリーチ」と、リーチ発生しない「完全外れ」とを抽選することとしている。例えば、リーチ乱数カウンタC3=0は外れリーチに該当し、リーチ乱数カウンタC3=1〜11は完全外れに該当する。
ここで、リーチとは、第1図柄表示装置42の表示画面に表示される特別図柄(又は装飾図柄)が変動表示を開始した後、先に停留する図柄の組合せが同一図柄(複数の有効ラインがある装飾図柄においてはいずれかの有効ライン上で同一図柄)であって大当たりの条件を満たしており、変動表示が続いている図柄の表示結果如何によっては大当たりとなることを遊技者に示唆して大当たりの図柄の組合せを遊技者に期待させる表示であり、興趣演出の1種である。興趣演出とは、変動表示の途中で第1図柄表示装置42の表示画面にリーチに代表される所定の図柄を現出させたり、スピーカから特定の音声を出力したり、或いは、振動用のモータによって遊技球発射ハンドル18を振動させる等、通常とは異なる態様を変動表示に伴わせて変動表示後の表示結果が大当たりとなることを遊技者に期待させる演出である。
なお、リーチの抽選は、第1図柄表示装置42の抽選確率の状態や変動開始時の作動保留球数等に応じて各々個別に設定されるものであっても良い。リーチ乱数カウンタC3は定期的に(本実施の形態ではタイマ割込毎に1回)更新され、遊技球が始動口33に入賞したタイミングでRAM503の保留球格納エリアに格納される。
変動種別カウンタCSは、例えば0〜198の範囲内で順位1ずつ加算され、最大値(つまり198)に達した後0に戻る構成となっている。この変動種別カウンタCSによって、ショートリーチ(変動開始から変動停止までの変動時間が15秒から16秒)、ミドルリーチ(変動時間が20秒から22秒)、又は、ロングリーチ(変動時間が30秒から32秒)にするか等、特別図柄のリーチ種別が決定される。変動種別カウンタCSの値を構成する「0〜198」のそれぞれに対応していずれのリーチとするかは、大当たり時と外れリーチ時とに対して別々の比率で予め割り当てられる。主制御装置261のROM502には、変動種別カウンタCSの値と各リーチ種別(または各変動時間)毎に対応したコマンドとが予め対応付けて記憶されている。ここで,変動種別カウンタCSを必ずしも1つだけ設けてリーチ種別を決定する必要はなく、2以上の変動種別カウンタCSを使用してリーチ種別を決定しても良い。
カウンタCSは、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、第1図柄表示装置42による装飾図柄および特別図柄の変動開始時における変動パターン決定に際してカウンタCSのバッファ値が取得される。
左・中・右の図柄列毎に使用される第1〜第3外れ図柄カウンタCL,CM,CRは、大当たり抽選が外れとなった時に左図柄列、中図柄列、右図柄列の外れ停止図柄を決定するためのものである。各図柄列には「○」「△」「☆」「×」「#」「*」の6種類の特別図柄の何れかが表示されることから、各図柄列にそれぞれ対応した6個(0〜5)のカウンタ値が用意されている。カウンタ値が0に対しては「○」の特別図柄が対応し、カウンタ値が1に対しては「△」、カウンタ値が2に対しては「☆」というように1つのカウンタ値に対してそれぞれの特別図柄が対応している。第1外れ図柄カウンタCLにより左図柄列の図柄が決定され、第2外れ図柄カウンタCMにより中図柄列の図柄が決定され、第3外れ図柄カウンタCRにより右図柄列の図柄が決定される。
本実施の形態では、MPU501に内蔵のRレジスタの数値を用いることにより各カウンタCL,CM,CRの値をランダムに更新する。即ち、各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの更新時には、前回値にRレジスタの下位2ビットの値が加算され、その加算結果が最大値を超えた場合に「6」が減算されて今回値が決定される。各外れ図柄カウンタCL,CM,CRは更新時期が重ならないようにして通常処理内で更新され、それら外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組合せが、RAM503の外れリーチ図柄バッファB7及び完全外れ図柄バッファB8の何れかに格納される。そして、特別図柄の変動開始時における変動パターン決定に際し、リーチ乱数カウンタC3の値に応じて外れリーチ図柄バッファB7及び完全外れ図柄バッファB8の何れかのバッファ値が取得される。
なお、各カウンタの大きさや範囲は一例にすぎず任意に変更できる。但し、不規則性を重視すれば、大当たり乱数カウンタC1、リーチ乱数カウンタC3変動種別カウンタCSの大きさは何れも異なる素数とし、いかなる場合にも同期しない数値としておくのが望ましい。
次に、図8から図15のフローチャートを参照して、主制御装置261内のMPU501により実行される各制御処理を説明する。かかるMPU501の処理としては大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的に(本実施の形態では2ミリ秒(以下「ms」で表す)周期で)起動されるタイマ割込処理と、NMI端子への停電信号SG1の入力により起動されるNMI割込処理とがあり、説明の便宜上、はじめにタイマ割込処理とNMI割込処理とを説明し、その後メイン処理を説明する。
図13は、タイマ割込処理を示したフローチャートである。タイマ割込処理は、主制御装置261のMPU501により例えば2ms毎に実行される。タイマ割込処理では、まず各種入賞スイッチの読み込み処理を実行する(S601)。即ち、主制御装置261に接続されている各種スイッチ(但し、リセットボタン543aを除く)の状態を読み込むと共に、当該スイッチの状態を判定して検出情報(入賞検知情報)を保存する。次に、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する(S602)。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施の形態では676)に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM503の該当するバッファ領域B4に格納する。
更に、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の更新を実行する(S603)。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3をそれぞれ1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施の形態ではそれぞれ、676,5,11)に達した際それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1〜C3の更新値を、RAM503の該当するバッファ領域B1〜B3に格納する。その後は、始動口33への入賞に伴う始動入賞処理を実行する(S604)。
図14のフローチャートを参照して、この始動入賞処理を説明する。まず、遊技球が始動口33に入賞(始動入賞)したか否かを作動口スイッチの検出情報により判別する(S701)。遊技球が始動口33に入賞したと判別されると(S701:Yes)、第1図柄表示装置42の作動保留球数Nが上限値(本実施の形態では4)未満であるか否かを判別する(S702)。始動口33への入賞があり、且つ作動保留球数N<4であれば(S702:Yes)、作動保留球数Nを1加算し(S703)、更に、前記ステップS703で更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、RAM503の保留球格納エリア700の空き保留エリアのうち最初のエリアに格納する(S704)。一方、始動口33への入賞がないか(S701:No)、或いは、始動口33への入賞があっても作動保留球数N<4でなければ(S702:No)、S703及びS704の各処理をスキップして、始動入賞処理を終了する。始動入賞処理の終了後は、MPU501は本タイマ割込処理を一旦終了する。
なお、遊技球が始動口33に入賞(始動入賞)した場合、それに伴い第1図柄主表示装置42の特別図柄表示部42bにて、特別図柄の変動表示が開始されることとなるが、始動入賞後に特別図柄が変動し図柄停止に至るまでには所定時間(例えば5秒)が経過していなければならないという制約がある。そこで、上記始動入賞処理では、始動入賞が確認された場合、各カウンタ値の格納処理(S704)の後に、始動入賞後の経過時間を計るためのタイマをセットする。具体的には、上記始動入賞処理は2ms周期で実行されるため、例えば5秒の経過時間を計測するにはタイマに数値「2500」をセットし、始動入賞処理の都度、タイマ値を1ずつ減算する。このタイマ値は、その時々の各カウンタC1〜C3の値と共に、RAM503の保留球格納エリアに格納され管理される。そして、後述する特別図柄の変動パターン設定に際しては、上記タイマ値が参照され、残り時間に応じて(所定時間経過後に図柄変動が停止されるよう)変動パターンが設定される。
図15はNMI割込処理を示したフローチャートである。NMI割込処理は、停電の発生等によるパチンコ機10の電源遮断時に、主制御装置261のMPU501により実行される。このNMI割込処理により、電源遮断時の主制御装置261の状態がRAM503のバックアップエリア503aに記憶される。即ち、停電の発生等によりパチンコ機10の電源が遮断されると、停電信号1が停電監視回路542から主制御装置261内のMPU501のNMI端子に出力され、MPU501は実行中の制御を中断してNMI割込処理を開始する。図16のNMI割込処理のプログラムは、主制御装置261のROM502に記憶されている。停電信号が出力された後所定時間は、主制御装置261の処理が実行可能となるように電源部から電源供給がなされており、この所定時間内にNMI割込処理が実行される。
NMI割込処理では、まず、使用レジスタをRAM503のバックアップエリア503aに退避し(S801)、スタックポインタの値を同バックアップエリア503aに記憶する(S802)。更に、電源遮断の発生情報をバックアップエリア503aに設定し(S803)、電源が遮断されたことを示す電源遮断通知コマンドを他の制御装置に対して送信する(S804)。RAM判定値を算出し、バックアップエリア503aに保存する(S805)。RAM判定値は、例えば、RAM503の作業領域アドレスにおけるチェックサム値である。その後は、RAM503のアクセスを禁止して(S806)、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるまで無限ループを継続する。
なお、上記のNMI割込処理は、払出制御装置311でも同様に実行され、かかるNMI割込処理により、停電の発生等による電源遮断時の払出制御装置311の状態がRAM513のバックアップエリア513aに記憶される。停電信号SG1が出力された後所定時間は、払出制御装置311の処理が実行可能となるように電源部から電源供給がなされるのも同様である。即ち、停電の発生等によりパチンコ機10の電源が遮断されると、停電信号SG1が停電監視回路542から払出制御装置311内のMPUのNMI端子に出力され、MPUは実行中の制御を中断して図15のNMI割込処理を開始する。その内容はステップS804の電源遮断通知コマンドの送信を行なわない点を除き上記説明と同様である。
図8は主制御装置261内のMPU501により実行されるメイン処理を示したフローチャートである。このメイン処理は電源投入時のリセットにより起動される。メイン処理では、まず、電源投入に伴う初期設定処理を実行する(S101)。具体的には、スタックポインタに予め決められた所定値を設定すると共に、サブ側の制御装置(音声・ランプ制御装置262、払出制御装置311等)が動作可能な状態になるのを待つために、ウェイト処理(例えば1秒程度)を実行する。払出制御装置311に対して払出許可コマンドを送信した後(S102),RAM503のアクセスを許可する(S103)。
その後は、電源装置に設けたRAM消去スイッチがオンされているか否かを判別し(S104)、オンされていれば(S104:Yes)、バックアップデータをクリア(消去)するべく、処理をS114へ移行する。一方、RAM消去スイッチがオンされていなければ(S104:No)、更にRAM503のバックアップエリア503aに電源遮断の発生情報が記憶されているか否かを判別し(S105)、記憶されていなければ(S105:No)、バックアップデータは記憶されていないので、この場合にも、処理をS114へ移行する。バックアップエリア503aに電源遮断の発生情報が記憶されていれば(S105:Yes)、RAM判定値を算出し(S106)、算出したRAM判定値が正常でなければ(S107:No)、即ち算出したRAM判定値が電源遮断時に保存したRAM判定値と一致しなければ、バックアップされたデータは破壊されているので、かかる場合にも処理をS114へ移行する。なお、前述した通り、RAM判定値は、例えばRAM503の作業領域アドレスにおけるチェックサム値である。このRAM判定値に代えて、RAM503の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく保存されているか否かによりバックアップの有効性を判断するようにしても良い。
上述したように、本パチンコ機10では、例えばホールの営業開始時など、電源投入時にRAMデータを初期化する場合にはRAM消去スイッチを押しながら電源が投入される。従って、RAM消去スイッチが押されていれば、RAMの初期化処理(S114〜S116)に移行する。また、電源遮断の発生情報が設定されていない場合や、RAM判定値(チェックサム値等)によりバックアップの異常が確認された場合も同様にRAM503の初期化処理(S114〜S116)に移行する。即ち、S114からのRAMの初期化処理では、RAM503の使用領域を0にクリアし(S114),RAM503の初期値を設定する(S115)。その後、割込みを許可して(S116),後述する通常処理に移行する。
一方、RAM消去スイッチがオンされておらず(S104:No)、電源遮断の発生情報が記憶されており(S105:Yes)、更にRAM判定値(チェックサム値等)が正常であれば(S107:Yes)、処理をS108へ移行して復電時の処理(電源遮断復旧時の処理)を実行する。即ち、復電時処理では、電源遮断時のスタックポインタを復帰させ(S108)、電源遮断の発生情報をクリアする(S109)。次に、サブ側の制御装置を電源遮断時の遊技状態に復帰させるための復電時のコマンドを送信し(S110)、使用レジスタをRAM503のバックアップエリア503aから復帰させる(S111)。更に、電源断前に割込みが許可状態にあったか否かを確認し(S112)、割込みが許可状態であれば(S112:Yes)、割込みを許可し(S113)、一方、電源断時に割込みが禁止状態にあれば(S112:No)、割込みを禁止したまま、処理を電源遮断前の番地へ戻す。
次に、図9のフローチャートを参照して通常処理を説明する。この通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、4ms周期の定期処理としてS201〜S207の各処理が実行され、その残余時間でS208〜S210のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
通常処理においては、まず、前回の処理で更新されたコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する(S201)。具体的には、入賞検知情報の有無を判別し、入賞検知情報があれば払出制御装置311に対して獲得遊技球数に対応する賞球払出コマンドを送信する。また、第1図柄主表示装置42による特別図柄の変動表示に際して停止図柄コマンド、変動パターンコマンド、確定コマンド等を表示制御装置45に送信する。なお、特別図柄の変動開始時において、変動パターンコマンド→左図柄列の停止図柄コマンド→中図柄列の停止図柄コマンド→右図柄列の停止図柄コマンドの順で通常処理の都度1つずつ(即ち、4ms毎に1つずつ)コマンドが送信され、変動時間終了のタイミングで確定コマンドが送信されるようになっている。
次に、変動種別カウンタCSの各値を更新する(S202)。具体的には、変動種別カウンタCSを1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施の形態では198)に達した際それぞれ0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。更に、外れ図柄カウンタ更新処理により、左図柄列、中図柄列及び右図柄列の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの更新を実行する(S203)。
ここで、図10を参照して、外れ図柄カウンタ更新処理を説明する。まず、左図柄列に対応する第1外れ図柄カウンタCLの更新時期か否かを判別し(S301)、更新時期であれば(S301:Yes)、第1外れ図柄カウンタCLを更新する(S303)。次に、左図柄列の更新時期でなければ(S301:No)、中図柄列に対応する第2外れ図柄カウンタCMの更新時期か否かを判別し(S302)、更新時期であれば(S302:Yes)、第2外れ図柄カウンタCMを更新する(S304)。更に中図柄列の更新時期でなければ(S302:No)、右図柄列の更新時期なので、右図柄列に対応する第3外れ図柄カウンタCRを更新する(S305)。
上記S303〜S305の各処理における外れ図柄カウンタCL,CM,CRの更新では、前回のカウンタ値にRレジスタの下位2ビットの値を加算すると共にその加算結果が最大値を超えた場合に3を減算し、その演算結果を外れ図柄カウンタCL,CM,CRの今回値とする。上記CL,CM,CRの更新処理によれば、左図柄列、中図柄列及び右図柄列の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRが1回の通常処理で1つずつ順に更新されるので、各カウンタ値の更新時期が重なることはない。これにより、通常処理を3回実行する毎に外れ図柄カウンタCL,CM,CRの1セット分が更新される。
その後、上記更新した外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組合せが大当たり図柄の組合せになっているか否かを判別し(S306)、大当たり図柄の組合せであれば(S306:Yes)、そのまま本処理を終了する。大当たり図柄の組合せでなければ(S306:No)、リーチ図柄の組合せになっているか否かを判断し(S307)、リーチ図柄の組合せであれば(S307:Yes)、その時の外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組合せをRAM503の外れリーチ図柄バッファB9に格納する(S308)。外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組合せが大当たり図柄の組合せでなく(S306:No)、且つリーチ図柄の組合せでもなければ(S307:No)、外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組合せは外れリーチ以外の外れ図柄(完全外れ)の組合せになっているので、かかる場合には、その外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組合せをRAM503の完全外れ図柄バッファB10に格納する(S309)。
外れ図柄カウンタCL,CM,CR更新処理(S203)の終了後は、図9の通常処理へ戻って、払出制御装置311より受信した賞球計数信号や払出異常信号を読み込み(S204)、第1図柄表示装置42による特別図柄の変動表示を行うための特別図柄変動処理を実行する(S205)。この特別図柄変動処理により、大当たり判定や特別図柄の変動パターンの設定などが行われる。なお、特別図柄変動処理の詳細は図11を参照して後述する。
特別図柄変動処理の終了後は、大当たり状態である場合において可変入賞装置32の大入賞口を開放又は閉鎖するための大入賞口開閉処理を実行する(S206)。即ち、大当たり状態のラウンド毎に大入賞口を開放し、大入賞口の最大開放時間が経過したか、又は大入賞口に遊技球が規定数入賞したかを判定する。そして、これら何れかの条件が成立すると大入賞口を閉鎖する。このとき、遊技球が特定領域を通過したことを条件に大入賞口の連続開放を許容し、これを所定ラウンド数繰り返し実行する。
その後は、次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、即ち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施の形態では4ms)が経過したか否かを判別し(S207)、既に所定時間が経過していれば(S207:Yes)、処理をS201へ移行し、前述したS201以降の各処理を繰り返し実行する。
一方、前回の通常処理の開始から未だ所定時間が経過していなければ(S207:No)、所定時間に至るまでの、即ち次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI、及び変動種別カウンタCSの更新を繰り返し実行する(S208,S209)。まず、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する(S208)。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施の形態では676)に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。次に、カウンタCSの更新を実行する(S209)。具体的には、カウンタCSを1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値に達した際それぞれ0にクリアする。そして、カウンタCSの更新値をRAM503の変動種別カウンタバッファB6に格納する。
ここで、S201〜S206の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、かかる残余時間を使用して乱数初期値カウンタCINIの更新を繰り返し実行することにより、乱数初期値カウンタCINI(即ち、大当たり乱数カウンタC1の初期値)をランダムに更新することができ、同様にカウンタCSについてもランダムに更新することができる。
次に、図11及び図12のフローチャートを参照して、特別図柄変動処理(S205)を説明する。特別図柄変動処理では、まず、今現在大当たり中であるか否かを判別する(S401)。大当たり中としては、大当たりの際に第1図柄表示装置42で表示される大当たり遊技の最中と大当たり遊技終了後の所定時間の最中とが含まれる。判別の結果、大当たり中であれば(S401:Yes)、そのまま本処理を終了する。
大当たり中でなければ(S401:No)、第1図柄主表示装置42による特別図柄の変動表示中であるか否かを判別し(S402)、特別図柄の変動表示中でなければ(S402:No)、第1図柄表示装置42の作動保留球数Nが0よりも大きいか否かを判別する(S403)。作動保留球数Nが0であれば(S403:No)、そのまま本処理を終了する。作動保留球数N>0であれば(S403:Yes)、作動保留球数Nを1減算し(S404)、保留球格納エリアに格納されたデータをシフト処理する(S405)。このデータシフト処理は、保留球格納エリアの保留第1〜第4エリアに格納されているデータを実行エリア側に順にシフトさせる処理であって、保留第1エリア→実行エリア、保留第2エリア→保留第1エリア、保留第3エリア→保留第2エリア、保留第4エリア→保留第3エリアといった具体に各エリア内のデータがシフトされる。データシフト処理の後は、特別図柄の変動開始処理を実行する(S406)。なお、変動開始処理については図12を参照して後述する。
S402の処理において、特別図柄の変動表示中である場合には(S402:Yes)、変動時間が経過したか否かを判別する(S407)。特別図柄の変動時間はその特別図柄の変動パターンに応じて決められており、この変動時間が経過するまで、S408の処理の実行をスキップする(S407:No)。一方、特別図柄の変動時間が経過すれば(S407:Yes)、停止図柄の確定のために設定されている確定コマンドを設定して(S408)、本処理を終了する。
次に、図12のフローチャートを参照して、変動開始処理を説明する。変動開始処理(S406)では、まず、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値に基づいて大当たりか否かを判別する(S501)。大当たりか否かは大当たり乱数カウンタ値とその時々のモードとの関係に基づいて判別される。前述した通り通常の低確率時には大当たり乱数カウンタC1の数値0〜676のうち「337,673」が当たり値であり、高確率時には「67,131,199,269,337,401,463,523,601,661」が当たり値である。
大当たりであると判別された場合(S501:Yes)、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている大当たり図柄カウンタC2の値に対応する図柄、即ち大当たり図柄を大当たり図柄カウンタC2の値と図柄との対応関係を表す図示しないテーブルに基づいて求め、その図柄を停止図柄コマンドに設定する(S502)。テーブルには、大当たり図柄カウンタC2の数値「0」に対して「○」の特別図柄の表示を示す停止図柄コマンドが割り当てられ、「1」に対しては「△」を示すコマンドが、「2」に対しては「☆」を示すコマンドが、「3」に対しては「×」を示すコマンドが、「4」に対しては「#」を示すコマンドが、「5」に対しては「*」を示すコマンドが、それぞれ割り当てられる。また、大当たり図柄のうち、「○」の特定図柄(確変図柄)で揃った場合には以後確変状態に移行するが、他の特定図柄(非確変図柄)で揃った場合には確変状態に移行しない。
次に、大当たり図柄で停止するまでの特別図柄の変動パターンを決定し、当該変動パターンを変動パターンコマンドに設定する(S503)。このとき、RAM503のカウンタ用バッファB6に格納されている変動種別カウンタCSの値を確認し、その値に基づいてショートリーチ、ミドルリーチ、ロングリーチ等のリーチ種別と変動時間とを決定する。なお、変動種別カウンタCS1の数値とリーチパターンとの関係は、それぞれにテーブル等により予め規定されている。
S501の処理で大当たりではないと判別された場合には(S501:No)、保留球格納エリアの実行エリアに格納されているリーチ乱数カウンタC3の値に基づいてリーチ発生(外れリーチの発生)か否かを判別する(S504)。本実施の形態では、リーチ乱数カウンタC3の値は0〜11の何れかであり、そのうち「0」が外れリーチ発生に該当し、「1〜11」がリーチなし(完全外れ)に該当する。
外れリーチ発生の場合(S504:Yes)、RAM503の外れリーチ図柄バッファB7に格納されている左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの各値を停止図柄コマンドに設定する(S505)。また、外れリーチを表示するための変動パターンを決定し、当該変動パターンを変動パターンコマンドに設定する(S506)。このとき、S503の処理と同様に、RAM503のカウンタ用バッファB6に格納されている変動種別カウンタCSの値を確認し、その値に基づいてショートリーチ、ミドルリーチ、ロングリーチ等のリーチ種別と変動時間とを決定する。
大当たりでなくリーチでもない場合には(S501:No,S504:No)、RAM503の完全外れ図柄バッファB8に格納されている左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの各値を停止図柄コマンドに設定する(S507)。また、完全外れ表示のための変動パターンを決定し、当該変動パターンを変動パターンコマンドに設定する(S511)。このとき、RAM503のカウンタ用バッファB6に格納されている変動種別カウンタCSの値に基づいて変動パターンが決定されるのはS503の処理と同様である。上記の通り大当たり時、リーチ発生時、リーチ非発生時のいずれかで図柄停止コマンド及び変動パターンコマンドの設定が完了すると、本処理を終了する。
なお、完全外れの変動パターンは、変動開始時における作動保留球数Nの値に応じて定めても良く、例えば、作動保留球数Nが3以上のときに開始される完全外れの変動時間は、作動保留球数Nが3未満で開始される完全外れの変動時間より短くするようにしても良い。速やかに待機中の変動表示を消化して無駄な始動入賞を抑制しつつ、且つ、変動表示が途絶え難くなり、変動停止の状態が継続して遊技者の遊技意欲が減衰することを防止することができる。
次に、図5、図16〜図19を参照して第1図柄主表示装置42に表示される特別図柄と装飾図柄とについて表示制御装置45の制御と共に説明する。
第1図柄主表示装置42には、その中央部に3つの図柄列(装飾図柄の図柄列)Z1〜Z3が表示される装飾図柄表示領域42aと、その画面下側端部に「○」「△」「☆」「×」「#」「*」の6種類の特別図柄が表示される特別図柄表示領域42bとが設けられる。
特別図柄表示領域42bには、始動口33への入賞時に取得された大当たり乱数カウンタC1の値が大当たりであるときに3つ揃った図柄が停止して遊技者に大当たりの発生が示される。本実施形態のパチンコ機10においては、大当たりの発生を遊技者に示すための図柄として特別図柄と装飾図柄との2種類が設けられている。特別図柄は、図柄の種類を少なくして主制御装置261と表示制御装置45とのコマンドの種類を低減するために設けられたものである。一方、装飾図柄は、特別図柄と同期して変動が行われる図柄であり、特別図柄の変動開始と同時に(又はほぼ同時期に)変動を開始し、また特別図柄の変動停止と同時に(またはほぼ同時期に)変動を停止するものである。この装飾図柄は、遊技者に多種多様な表示演出を行って飽きにくい遊技性を備えるために設けられている。これら2種類の図柄を併用することにより、パチンコ機10に多彩な演出を備えつつ、主制御装置261から表示制御装置45へ送信するコマンドの種類を低減して主制御装置261の制御プログラムを簡略化したり、主制御装置261のROM502,RAM503等の記憶装置の使用領域を少なくすることができる。
なお、必ずしも特別図柄と装飾図柄とを別々に設けて第1図柄表示装置42の表示制御を行わせる必要はなく、特別図柄に代えて装飾図柄の表示内容を主制御装置261の制御で直接決定するようにしても良い。また、表示制御装置45に対し、装飾図柄を特別図柄と同時に変動を開始し、または変動を停止するように制御を行わせる必要はない。特別図柄の変動表示と装飾図柄の変動表示とが同期して行われる、即ち、各図柄の変動表示が共に始動入賞に基づいて同一回数分行われるものであれば、装飾図柄と特別図柄の変動開始または変動停止の少なくとも一方のタイミングが一致しないように表示制御装置45に表示制御を行わせても良い。例えば、特別図柄の変動に遅れて、装飾図柄の変動を開始させたり、特別図柄の変動より先に装飾図柄の変動を停止させるようにしても良い。
次に装飾図柄表示領域42aに表示される装飾図柄について説明する。第1図柄表示装置42の装飾図柄表示領域42aには、図5に示すように、上段・中段・下段の3つの図柄列Z1〜Z3が表示される。装飾図柄は、図5に示すように、例えばキャラクタ付きの「1」〜「9」の数字からなる主図柄と、主図柄より小さい貝からなる副図柄とにより構成され、これら各主図柄および副図柄によって装飾図柄の図柄列が形成される。装飾図柄で形成される各図柄列では、数字の昇順又は降順に主図柄が配列されると共に各主図柄の間にそれぞれ副図柄が配列されている。
次に、図16から図19を参照して装飾図柄表示部42aに停止表示される図柄制御の内容について説明する。表示制御装置45のMPU520は、主制御装置261から送信されるコマンドに基づいて装飾図柄の表示内容を選定する。図16は、表示制御装置45のRAM523に設けられ、装飾図柄表示部42aに表示する装飾図柄の選定に使用する各種カウンタの概要を模式的に示した図である。
第1〜第3装飾図柄カウンタS1〜S3は、各図柄列に表示する装飾図柄を決定するためのものである。図18に示す各図柄列Z1〜Z3の変動停止時には、コマ数分の装飾図柄の何れかが表示されることから、図柄列Z1,図柄列Z3については各18個(0〜117)、図柄列Z2については20個(0〜19)のカウンタ値がそれぞれ用意されている。第1装飾図柄カウンタS1により図柄列Z1の停止図柄が決定され、第2装飾図柄カウンタS2により図柄列Z2の停止図柄が、第3装飾図柄カウンタS3により図柄列Z3の停止図柄がそれぞれ決定される。
また、本実施の形態では、MPU521に内蔵のRレジスタの数値を用いることにより各カウンタS1〜S3の値をランダムに更新する。即ち、各装飾図柄カウンタS1〜S3の更新時には、前回値にRレジスタの下位3ビット(即ち「0〜7」)の値が加算され、その加算結果が最大値を超えた場合に各最大値分減算されて今回値が決定される。各装飾図柄カウンタS1〜S3は更新時期が重ならないようにして通常処理内で更新され、それら装飾図柄カウンタS1〜S3の組合せが、RAM523の大当たり図柄バッファB20、リーチ図柄バッファB21及び完全外れ図柄バッファB22の何れかに格納される。そして、特別図柄の変動開始を示す変動パターンコマンドを受信した際に、コマンドの内容に応じて大当たり図柄バッファB20、リーチ図柄バッファB21及び完全外れ図柄バッファB22の何れかのバッファ値が取得される。
次に、図17から図19を参照して、表示制御装置45のMPU521により実行される各処理について説明する。図17は、表示制御装置45のメイン処理を示したフローチャートであり、このメイン処理は電源投入時のリセットにより起動される。
表示制御装置45のメイン処理は、まず電源投入に伴う初期設定処理を実行し(S811)、RAMやI/O等の各値の初期化、及び、タイマ割込等の各割込の設定を行う。その後、S812からS815の処理を4ms毎に繰り返し実行して、第1図柄主表示装置42の表示内容を制御する。
まず、各表示装置41,42の表示内容にあわせた音声を出力するために音声・ランプ制御装置262へ音声出力のコマンドを送信する外部出力処理を行い(S812),その後に上述した装飾図柄カウンタS1〜S5の更新を行う(S813)。
ここで、図18を参照して、装飾図柄カウンタ更新処理(S813)を説明する。図18は、図17のメイン処理の中で実行される装飾図柄カウンタ更新処理(S813)を示したフローチャートである。
まず、いずれの図柄列の装飾図柄カウンタの更新時期かを判別し、その更新時期に合わせて更新時期となった図柄列の装飾図柄カウンタを更新するカウンタ更新処理(S821)を行う。具体的には、左図柄列Z1の装飾図柄カウンタS1の更新時期か否かを判別し、更新時期であれば第1図柄列Z1の装飾図柄カウンタS1を更新する。一方、第1図柄列Z1の更新時期でなければ、第2図柄列Z2の装飾図柄カウンタS2の更新時期か否かを判別し、更新時期であれば第2図柄列Z2の装飾図柄カウンタS2を更新する。同様に第3図柄列Z3の更新時期か否かを判別し、更新時期であれば第2図柄列Z2の装飾図柄カウンタS2を更新し、カウンタ更新処理(S821)を終了する。
上記S821の処理における装飾図柄カウンタS1〜S3の更新では、前回のカウンタ値にRレジスタの下位3ビットの値を加算すると共にその加算結果が最大値を超えた場合に最大値分を減算し、その演算結果を装飾図柄カウンタS1〜S3の今回値とする。上記S1〜S3の更新処理によれば、第1〜第3図柄列Z1〜Z3の各装飾図柄カウンタS1〜S3が1回の通常処理で1つずつ順に更新されるので、各カウンタ値の更新時期が重なることはない。これにより通常処理を3回実行する毎に装飾図柄カウンタS1〜S3の1セット分が更新される。
その後、上記更新した装飾図柄カウンタS1〜S3の組合せが大当たり図柄の組合せになっているか否かを判別し(S826)、大当たり図柄の組合せであれば(S826:Yes)、そのときの装飾図柄カウンタS1〜S3の組合せをRAM523の大当たり図柄バッファB20に格納し(S828)、本処理を終了する。大当たり図柄の組合せの判別としては、3列の図柄列に設定される有効ラインのいずれかに大当たり図柄の組合せが形成されるカウンタ値の組合せをすべて予め表示制御装置45のROM522に記憶させておき、その値と比較することにより行われる。
S826の処理において大当たり図柄の組合せでなければ(S826:No)、リーチ図柄の組合せになっているか否かを判別し(S827)、リーチ図柄の組合せであれば(S827:Yes)、その時の装飾図柄カウンタS1〜S3の組合せをRAM523のリーチ図柄バッファB21に格納する(S829)。装飾図柄カウンタS1〜S3の組合せが大当たり図柄の組合せでなく(S826:No)、且つリーチ図柄の組合せでもなければ(S827:No)、装飾図柄カウンタS1〜S3の組合せは完全外れの組合せ(リーチなし)になっているので、かかる場合には、その装飾図柄カウンタS1〜S3の組合せをRAM523の完全外れ図柄バッファB22に格納する(S830)。ここで、リーチ図柄の組合せと完全外れの組合せとは、通常停止変動、順停止変動および挟み停止変動の各変動パターンによりそれぞれ異なる場合があるが、各変動パターン毎に対応する図柄バッファをそれぞれ設けて、各変動パターンに対応する図柄の組合せを記させれば良い。
装飾図柄カウンタS1〜S3更新処理(S813)の終了後は、図17のメイン処理へ戻って第1図柄主表示装置42の装飾図柄表示部42aにおける装飾図柄の変動表示を進行させる装飾図柄表示処理を行う(S814)。その後には、特別図柄表示部42bにおける特別図柄の変動表示を進行させる特別図柄表示処理を行う(S815)。S814及びS815による表示制御は、主制御装置261より受信したコマンドに基づいて設定される図16に示す演出実行エリア701の内容に従って行われる。
次に、前回のS812の処理の開始からの経過時間を確認する(S816)。S816の処理においてその経過時間が4ms未満であれば(S816:No)、4msが経過するまでS816の処理を繰り返す。S816の処理において4msが経過したことが確認されると(S816:Yes)、処理をS812へ移行し、その後の処理を実行する。
S816の処理にてS812の処理からの経過時間に基づいて処理を進行させることにより、S812からS815の処理を4ms毎に行うことができ、4ms毎に装飾図柄カウンタS1〜S3の更新を行うことができる。なお、必ずしも装飾図柄の組合せを決定するためのカウンタを図柄列の数分設ける必要はなく、中央の1つの図柄列分だけカウンタを設け、その他は予め定めた組合せに従って固定的に表示しても良い。また、リーチとなる変動パターンを予め複数設定したテーブルを表示制御装置45に記憶し、そのテーブルから変動パターンを導出するようにしても良い。
次に、図19を参照して、表示制御装置45により行われるコマンド受信処理について説明する。図19は、表示制御装置45のコマンド受信処理のフローチャートである。このコマンド受信処理は、表示制御装置45において主制御装置261からコマンドを受信した場合に実行される割込処理であり、この処理によって主制御装置261から送信されたコマンドに予め対応付けされた処理が表示制御装置45で行われる。
コマンド受信処理では、受信したコマンドを確認し(S841)、そのコマンドが変動パターンコマンドであれば(S841:変動パターンコマンド)、変動パターンコマンドを演出実行エリアに書き込む(S842)。この変動パターンコマンドに対応して特別図柄における変動時間とリーチの有無などの変動パターンが予め定められており、主制御装置261のMPU502で行われた各種の抽選に対応した変動表示が第1図柄表示装置42にて行われる。
次に、受信した変動パターンコマンドの内容を確認し(S843)、大当たりの変動パターンコマンドであれば(S843:大当たり)、大当たり図柄カウンタバッファB20の値を今回の変動表示に対する装飾図柄の停止図柄として書き込んで格納する(S844)。S843の処理において受信したコマンドがリーチのものであれば(S843:リーチ)、変動パターンに対応したリーチ図柄バッファB21の値を演出実行エリア701に書き込む(S845)。受信したコマンドが完全外れのものであれば(S843:完全外れ)、変動パターンに対応した完全外れ図柄バッファB22の値を演出実行エリア701に書き込む(S846)。S844からS846の処理によって変動パターンコマンドに応じた図柄バッファの値を今回の変動表示に対する装飾図柄の停止図柄として設定することで、特別図柄と装飾図柄とが共に大当たり、リーチまたは完全外れのいずれかで停止させることができる。
その後、音声・ランプ制御装置262へ保留ランプ46を1つ消灯させるランプ消灯コマンドを送信する(S847)。このS847の処理においては、RAM523に設けられたコマンド送信用のエリア(送信バッファ)にランプ消灯コマンドが一旦書き込まれ、前述した外部出力処理(S812)によってランプ消灯コマンドは送信される。S847の処理後、第1図柄表示装置42によって特別図柄と装飾図柄との変動表示を開始させ(S848)、コマンド受信処理を終了する。
S841の処理において受信したコマンドが停止図柄コマンドであれば(S841:停止図柄コマンド)、停止図柄のデータを演出実行エリア701に書き込み(S849)、コマンド受信処理を終了する。受信したコマンドが確定コマンドであれば(S841:確定コマンド)、変動表示を確定停止させ(S850)、コマンド受信処理を終了する。また、S841の処理において受信したコマンドが、変動パターンコマンド、停止図柄コマンド、及び、確定コマンドのいずれでもなければ(S841:他のコマンド)、受信したコマンドに応じた各処理を実行して(S851)、コマンド受信処理を終了する。
このように、表示制御装置45においては、主制御装置261から変動パターンコマンドを受信した場合にS843からS846の処理によって変動パターンコマンドに応じた図柄バッファの値を今回の変動表示に対する装飾図柄の停止図柄として設定する。これにより、主制御装置261によって行われる抽選結果に対応して特別図柄と装飾図柄とを共に大当たり、リーチまたは完全外れのいずれかで停止させることができ、主制御装置261の大当たりおよびリーチ抽選の結果に対応した装飾図柄の変動表示を実行することができる。
次いで、本発明の主たる特徴である前面枠セット14(ガラス枠に相当)開放時における構成について説明する。
図20は主制御基板(主制御装置とも称する)261と開放検出スイッチSW1との接続状態を示す図である。本実施の形態では、図20に示すように、開放検出スイッチSW1は主制御基板261に電気的に接続されており、主制御基板261は、メインフロー処理中において、開放状態を常時監視するようになっている。具体的に説明すると、主制御基板261の入出力ポート505のうちの1つの入力ポートP1には、信号ラインm1を介して開放検出スイッチSW1の出力端子が接続されており、この入力ポートP1の論理レベルの変化を主制御基板261のMPU501がメインフロー処理中に一定期間(例えば、数msec)毎に判定している。この入力ポートP1は、開放検出スイッチSW1の出力に応じて通常時(前面枠セット14が閉じられた状態)にはローレベルとなっており、開放時(前面枠セット14が開放された状態)にはハイレベルに変化する。これにより、MPU501は、開放状態を判定することができる。
入力ポートP1の論理レベルがハイレベルになると、MPU501は開放状態処理フローに移る。この開放状態処理フローは、開放検出スイッチSW1の出力がローレベルになるまで、無限ループ状態となる。この開放状態処理フローでは、開放状態に関連する所定の制御コマンドを送信する処理と、払出制御装置311への駆動制御コマンドを送信する処理のみを行う。ここで、開放状態に関連する所定の制御コマンドとは、開放中であることを示す開放コマンド、待機中であることを示す待機コマンド、停止図柄確定コマンド等である。
次いで、開放状態時における遊技機の制御動作を説明する。図21は開放状態時の動作を示すタイミングチャートである。なお、図21は変動表示に球詰まりが生じた場合を想定している。遊技盤に遊技球が止まり、遊技ホールの店員が前面枠セット14(ガラス枠に相当)を開放すると、開放検出スイッチSW1の操作部600が突出し、これにより時刻t2で開放検出スイッチSW1の出力がハイレベルに変化する(図21(2)参照)。
これにより、主制御基板261は、上記したようにメインフロー処理から開放状態処理フローに移行するので、遊技状態が一時的に停止される(図21(8)参照)。従って、入賞口スイッチの検出等の遊技の進行に関する処理は行われない。これにより、大当たり状態で球詰まりが生じて前面枠セット14を開放しても、遊技状態が一時的に停止しているので、遊技者に不利益を与えることはない。
また、この時刻t1で主制御基板261は、開放コマンドを表示制御基板(表示制御装置とも称する)45に送信する(図21(2)参照)。表示制御基板45は開放コマンドを受信すると、この時刻t2で変動表示画像の形成を中断し、開放中表示画像(例えば、「開放中」の画像)を形成し、第1図柄表示装置42に出力する。これにより、第1図柄表示装置42には、図22(1)に示す「開放中」の画像が表示される。これと同時に、音声・ランプ制御基板(音声・ランプ制御装置とも称する)262に開放コマンドを送信する。これにより、音声・ランプ制御基板262は開放状態を報知するように音声・ランプを駆動する。即ち、時刻t2より、スピーカから「現在開放中です」の音声出力がなされるとともに、全てのランプは点滅状態となる(図21(7)参照)。このように、第1図柄表示装置42、スピーカ及びランプによって、遊技機が開放中であることが報知されるので、前面枠セット14を開放して遊技球を不正に入球しようとしても、即座に発覚することになり、そのような不正行為を効果的に防止することができる。
なお、店員が遊技盤に止まった遊技球を取り除き、例えば、サービスとしてその遊技球を大入賞口に入れると、払出装置は停止しておらず、作動可能状態であるので(図21(9)参照)、所定数の遊技球の払い出しが行われる。
その後、店員が前面枠セット14を閉じると、操作部600が押し込まれ、開放検出スイッチSW1の出力がローレベルになる(図21(2)参照)。この時刻t3において、主制御基板261は、そのことを検出すると、待機コマンドを表示制御基板45に送信する(図21(4)参照)。表示制御基板45は待機コマンドを受信すると、この時刻t3で開放中表示画像の形成を中断し、待機中表示画像(例えば、「待機中」の画像)を形成し、第1図柄表示装置42に出力する。これにより、第1図柄表示装置42には、図22(2)に示す「待機中」の画像が表示される。これと同時に、音声・ランプ制御基板262に待機コマンドを送信する。これにより、音声・ランプ制御基板262は待機状態を報知するように音声・ランプを駆動する。このときのスピーカからの音声及びランプの点灯状態は、開放中と異なる態様である。なお、待機中の場合は、音声・ランプの駆動を停止するようにしてもよい。
そして、変動期間終了時t4に達すると、主制御基板261は確定コマンドを送信する(図21(5)参照)。そして、主制御基板261はメインフローにリターンし、遊技状態の停止が解除される。表示制御基板45は、確定コマンドを受信すると、変動表示終了時t4において表示する予定であった停止図柄を表示する。
なお、上記の例では、変動表示中に球詰まりが生じた場合について説明したが、大当たり状態中においても、基本的には同様であり、遊技状態が一時的に停止することに変わりはない。
このように、球詰まりが生じ、前面枠セット14が開放されても、遊技状態が一時的に停止するので、大当たり状態中に球詰まりが生じても、遊技状態が進行することがないので、従来例のように遊技者が不利益を受けることが解消される。
なお、デモ画面中においても、開放中は上記変動中と同様に「開放中です」の表示がなされ、閉じられたときは数秒後にデモ画面に戻り、遊技停止状態が解除されるようになっている。
〔第2の形態〕
上記第1の形態では、開放検出スイッチSW1は主制御基板261に接続されていたけれども、第2の形態では開放検出スイッチSW1は電源基板261に接続され、前面枠セット14の開放時には停電処理と同様の処理(擬似停電処理)を行うことを特徴とするものである。
図23は第2の形態における開放検出スイッチSW1と電源基板313との接続状態を示す図である。なお、図23において660は主制御基板261を封印する主制御基板ケースである。開放検出スイッチSW1は、電源基板313の停電監視回路542に接続されており、前面枠セット14の開放時には開放信号(ハイレベルの信号)が停電監視回路542に与えられるようになっている。これにより、停電監視回路542は、停電時と同様に停電信号SG1を主制御基板261のNMI端子に与える。この結果、主制御基板261は、図15に示すNMI割込処理を実行する。なお、NMI割込処理の具体的な説明は、図15の説明の際に既になされているので、ここでは省略する。
なお、前面枠セット14を閉じると、開放検出スイッチSW1の出力状態が変化する。これにより停電監視回路542は、復帰信号を図示しないラインから主制御基板261に出力する。この復帰信号が主制御基板261に入力されると、主制御基板261は擬似停電処理開始直前の遊技状態に復帰させる。従って、第2の形態においてもまた、大当たり状態中に球詰まりが生じて前面枠セット14が開放されても、遊技状態が進行することがないので、従来例のように遊技者が不利益を受けることが解消される。さらに、開放状態中は、擬似停電状態であるので、店員の目を盗んで役物に遊技球を入賞させる等の不正行為も防止することができる。
第2の形態では、開放検出スイッチSW1と電源基板261とが接続されていればよく、図24に示すように、主制御基板261から音声・ランプ制御基板262に停電状態を告知する停電状態告知信号を与える構成のものであってもよい。
この図24に示す構成の遊技機は、図23に示す構成の遊技機において発生する不正行為を防止するために改良されたものである。即ち、図25に示すように、停電監視回路542と主制御基板261とを接続する停電信号線に、ぶら下げ基板665と称される基板を電気的に接続し、そこから停電信号SG1を短時間に何回も送信することにより、主制御基板261の大当たり乱数カウンタC1を初期化させると、大当たり乱数に達する時点で入賞を行うことが可能になり、不正に大当たり状態が得られることになる。このような不正行為を防止するため、主制御基板261から音声・ランプ制御基板262に停電状態告知信号を与えることにより、停電時には必ずスピーカやランプが停電状態を知らせるので、停電信号線にぶら下げ基板665を接続したことが直ちに発覚できるので、不正行為を効果的に防止することができることになる。なお、擬似停電処理では、通常の停電発生時と同様に、主制御基板261のNMI端子に停電信号SG1を出力するとともに、払出制御基板(払出制御装置とも称する)311のNMI端子にも停電信号SG1を出力して払出装置262を停止してもよく、又、停電監視回路542は停電信号SG1を払出制御基板(払出制御装置とも称する)311に出力しないようにしてもよい。
〔第3の形態〕
図26は第3の形態の開放検出スイッチSW1の接続状態を示す図である。第3の形態は、主制御基板261と電源基板313とを主制御基板ケース660によって封印したこと、及び開放検出スイッチSW1と停電監視回路542とを光ファイバーケーブル703で接続したことを特徴とするものである。この第3の形態は、第2の形態と同様に前面枠セット14の開放時には擬似停電処理を行うものである。
上記第2の形態で示した図24の基板接続状態では、停電状態告知信号線に、ぶら下げ基板666を接続し(図27参照)、停電状態告知信号を遮断すれば、大当たり状態を不正に得ることが可能となる。そこで、第3の形態では、図26に示すように、主制御基板261と電源基板313とを主制御基板ケース660によって封印し、停電信号線にぶら下げ基板665を接続することを防止したものである。しかし、このように構成しても、開放検出スイッチSW1と停電監視回路542との間にぶら下げ基板を接続すれば、不正な大当たり状態が得られることになる。
そこで、第3の形態では、主制御基板261と電源基板313とを主制御基板ケース660によって封印することに加えて、開放検出スイッチSW1と停電監視回路542との間にぶら下げ基板を接続することを防止するため、開放検出スイッチSW1と停電監視回路542とを光ファイバー703で接続するようにしたものである。なお、リセットボタン543aは、主制御基板ケース660の外に露出しており、リセット操作が可能となっている。
次いで、図26を参照して、具体的な構成について説明する。
光ファイバーケーブル703は、石英ガラスファイバーケーブル又はプラスチックファイバーケーブルを遮光性材料により被覆して構成されている。この光ファイバーケーブル703の一端にはコネクタ700が備えられており、このコネクタ700と開放検出スイッチSW1の出力端子(図示せず)とが接続されて、光ファイバーケーブル703と開放検出スイッチSW1とが接続される。また、光ファイバーケーブル703の他端にはコネクタ701が備えられており、このコネクタ701と電源基板313(正確には停電監視回路542)の入力端子とが接続され、電源基板313と開放検出スイッチSW1とが接続される。これにより、停電監視回路542と開放検出スイッチSW1とは、光伝送路で接続されたことになる。
なお、光ファイバーケーブル703のコネクタ700には、電気信号を光信号に変換する電気信号/光信号変換部702が内蔵されている。電気信号/光信号変換部702は、例えば発光ダイオードで構成される。一方、光ファイバーケーブル703のコネクタ701には、光信号を電気信号に変換する光信号/電気信号変換部は内蔵されていない。これに代えて、停電監視回路542の入力部には、光信号/電気信号変換部704が備えられている。このように、コネクタ701に光信号/電気信号変換部704を設けず、停電監視回路542の入力部に設けるのは、コネクタ701に光信号/電気信号変換部704を設けると、コネクタ701と停電監視回路542との間でぶら下げ基板を接続することが可能だからである。
なお、このように、主制御基板261と電源基板313とを主制御基板ケース660により封印し、且つ、電源基板313(停電監視回路542)と開放検出スイッチSW1とを光ファイバーケーブル703により接続する構成により、不正行為を効果的に防止することができる。なぜなら、光ファイバーケーブル703にぶら下げ基板を電気的に接続することはできないからである。また、光ファイバーケーブル703を用いることにより、伝送信号が遊技機で発生する各種のノイズに影響されないので、正確に開放検出信号の伝送が可能となるという効果も得られる。
なお、光信号/電気信号変換部704は、例えばフォトダイオード(PINフォトダイオード)により構成される。
〔第4の形態〕
図28は第4の形態の開放検出スイッチ操作部付近の斜視図である。
内枠12の上部表面には、薄板状の閉止部材620が支軸621によって回動自在に支持されている。そして、前面枠セット14が閉じられた状態では、閉止部材620はストッパ622により自重で固定されており(図28(1)参照)、前面枠セット14を開放した状態では、操作部600が突出状態となるので、操作部600を押し込んだ状態のまま閉止部材620を回動させて、ストッパ623により自重で固定する(図28(2)参照)。これにより、前面枠セット14の開放状態であっても、操作部600が押し込まれた状態であるので、開放検出スイッチSW1は開放信号を出力しない。この結果、前面枠セット14を開放した状態で、遊技状態を維持したままにすることができる。従って、閉店時補償を行う際に、閉止部材620の操作により、前面枠セット14を開放しても、遊技状態が停止しないので、大入賞口に所定の個数だけ遊技球を入れ、払い出させることが可能となる。
なお、遊技機の裏側に閉店時補償用スイッチを設けるとともに、貯留球を受け皿に導く排出通路及び払出個数を検出するセンサを設け、閉店時補償を行う際は、前面枠セット14を閉じた状態のままで、店員が閉店時補償用スイッチを押すことにより、所定個数の遊技球の払い出しを行うようにしてもよい。
以上、一実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
(その他の事項)
(1)本発明を上記実施形態とは異なるタイプのパチンコ機等に実施しても良い。例えば、Vゾーン等の特別領域を有する入賞装置を有するいわゆる第2種パチンコ遊技機などに実施しても良い。更に、パチンコ機以外にも、スロットマシン、アレパチ、麻雀など他の遊技機として実施するようにしても良い。
(2)本発明を上記実施形態とは異なるタイプのパチンコ機、スロットマシン、アレパチ、麻雀など他の遊技機、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機に適用可能である。尚、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者には、下部の受皿に多量の球が払い出されるものである。
以上のように、本発明は、パチンコ機等の遊技機に適している。
パチンコ機の正面図。 遊技盤の構成を示す正面図。 前面枠セットが開放された状態を示す斜視図。 開放検出スイッチの操作部の出没状態を示す断面図。 装飾図柄表示部付近の拡大図。 パチンコ機の電気的構成を示したブロック図。 主制御装置内の各種カウンタの概要を示した図。 主制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理を示したフローチャート。 主制御装置内のMPUにより実行される通常処理を示したフローチャート。 図9の通常処理の中で実行される外れ図柄カウンタ更新処理を示したフローチャート。 図9の通常処理の中で実行される特別図柄変動処理を示したフローチャート。 図11の特別図柄変動処理の中で実行される変動開始処理を示したフローチャート。 タイマ割込処理を示したフローチャート。 図13のタイマ割込処理の中で実行される始動入賞処理を示したフローチャート。 NMI割込処理を示したフローチャート。 表示制御装置内の各種カウンタの概要を示した図。 表示制御装置のMPUにより実行されるメイン処理を示したフローチャート。 図17のメイン処理の中で実行される装飾図柄カウンタ更新処理を示したフローチャート。 表示制御装置のMPUにより実行されるコマンド受信処理を示したフローチャート。 主制御基板と開放検出スイッチとの接続状態を示す図。 開放状態時の動作を示すタイミングチャート。 図22(1)は開放中の表示画像を示す図、図22(1)は待機中の表示画像を示す図。 第2の形態における開放検出スイッチと電源基板との接続状態を示す図。 第2の形態における変形例を示す図。 図23の接続状態における不正行為を説明するための図。 第3の形態における開放検出スイッチの接続状態を示す図。 図24の接続状態における不正行為を説明するための図。 第4の形態の開放検出スイッチ操作部付近の斜視図。
符号の説明
10 パチンコ機(遊技機)
42 第1図柄表示装置
45 表示制御装置(表示制御基板)
600 開放検出スイッチの操作部
660 主制御基板ケース
261 主制御装置(主制御基板)
313 電源装置(電源基板)
501 MPU
542 停電監視回路
703 光ファイバーケーブル
700,701 コネクタ
702 電気信号/光信号変換部
704 光信号/電気信号変換部
Z1〜Z3 図柄列
SW1 開放検出スイッチ

Claims (1)

  1. 遊技を統括する主制御手段と、電源回路と停電回路とを含む電源手段と、複数種類の識別情報を変動表示する表示装置と、ガラス枠の開放を検出する開放検出スイッチ手段とを備えた遊技機において、
    前記開放検出スイッチ手段と前記主制御手段とは信号伝送路によって接続されており、
    主制御手段は、開放検出スイッチ手段からの開放検出信号の有無を監視し、開放検出信が出力されたと判断したときは、遊技状態を一時的に停止することを特徴とする。

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