JP2006173930A - 送受話装置、及び、イヤホンマイク - Google Patents

送受話装置、及び、イヤホンマイク Download PDF

Info

Publication number
JP2006173930A
JP2006173930A JP2004362048A JP2004362048A JP2006173930A JP 2006173930 A JP2006173930 A JP 2006173930A JP 2004362048 A JP2004362048 A JP 2004362048A JP 2004362048 A JP2004362048 A JP 2004362048A JP 2006173930 A JP2006173930 A JP 2006173930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microphone
speaker
sound wave
sound
wearer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004362048A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Yoshida
昌弘 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2004362048A priority Critical patent/JP2006173930A/ja
Publication of JP2006173930A publication Critical patent/JP2006173930A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】
回路規模を小さくするとともに、装着者の発話による鼓膜の振動成分に対して十分なダイナミックレンジを確保することによりS/Nを確保することを可能とする、イヤホンマイク、及び送受話装置を提供する。
【解決手段】
イヤホンマイク1のマイクロホン12から出力される電気信号は、演算器32に入力される。一方、マイクロホン13から出力される電気信号は、位相振幅調整器31に入力される。位相振幅調整器31では、マイクロホン13から出力信号の位相を変化させたり、増幅を行ったりする。演算器32では、マイクロホン12からの出力信号と、位相振幅調整器31からの出力信号とが演算される。これにより、スピーカ11から放射された音波による影響をキャンセルする。
【選択図】 図1

Description

送受話装置、及び、イヤホンマイクに関する。
自動車の運転中に携帯電話機(PHS電話機を含む)を手持ちで通話することが法律で禁止された。このため、携帯電話機を用いてハンズフリーで通話するためのイヤホンマイクの需要が高まっている。
実用化されているイヤホンマイクとしては、スピーカと、使用者が音声を発したときに伝搬する骨伝導音声振動を耳部壁から検出するマイクと、を同一筐体内に内蔵し、該筐体を耳に装着することにより、手を使うことなく送信・受信のいずれの通話をも可能とする骨伝導イヤホンマイクがある(例えば、特許文献1など)。
しかし、骨伝導イヤホンマイクは、外耳道にイヤーピースを装着しなければならず装着感が良くない。また、イヤーピースで外耳道を塞いでしまうので、外界の音が聞こえにくくなるという問題があった。
そこで、特許文献2、3、及び非特許文献1では、骨伝導マイクではなく、空気信号を検出するマイクを内蔵したイヤホンマイクが開示されている。
特開平8−195994号公報 特開2001−211491号公報 特開2000−353990号公報 実用新案登録第3064555号公報
しかしながら、特許文献2のイヤホンマイクは、マイクを筐体の側面に設けており、装着時には装着者の口方向を向く。即ち、装着者の発話による音波は、外耳道から伝わるのではなく、装着者の体外から伝わる。したがって、装着者の発話による音波を十分に収音できない可能性がある。
また、特許文献3、非特許文献1のイヤホンマイク(全二重オーディオ通信回路)は、制御回路が複雑であり、コストアップにつながる。また、複雑な回路はノイズが生じやすいので、送信信号の音質低下という問題もある。
更に、共通の振動板の振動要因を発信成分と感知成分に分離可能であるが、鼓膜等からの反射成分まで除去することは容易ではない。そのため、感知成分に大きな発信成分が残り、装着者の発話による鼓膜の振動成分に対して、十分なダイナミックレンジを確保することができない、したがって、S/Nが低下し、高音質な送信信号が得られないという問題がある。
そこで、本発明は、回路規模を小さくするとともに、装着者の発話による鼓膜の振動成分に対して十分なダイナミックレンジを確保することによりS/Nを確保することを可能とする、イヤホンマイク、及び送受話装置を提供することを目的とする。
請求項1の送受話装置は、スピーカと第1マイクと第2マイクを管状の筐体内に内蔵したイヤホンマイクと、前記第1マイクからの電気信号と、前記第2マイクからの電気信号とを加算又は減算することにより、前記スピーカからの音波をキャンセルする合成器とを有し、前記筐体の一方は装着者の外耳道に向く開放端であり、他方は閉端であり、前記第1マイクは、外耳道からの装着者の発話による音波と前記スピーカからの音波を検出して電気信号に変換し、前記第2マイクは、前記スピーカからの音波を検出して電気信号に変換する。
請求項2は、請求項1記載の送受話装置であって、前記イヤホンマイクは、前記スピーカと第1マイクとの遮音、及び、前記スピーカと第2マイクとの遮音を行う遮音部材を前記筐体の内部に備える。
請求項3は、請求項1又は2記載の送受話装置であって、前記スピーカは、第1スピーカと第2スピーカとから構成され、前記第1マイクは、外耳道からの装着者の発話による音波と前記第1スピーカからの音波を検出して電気信号に変換し、前記第2マイクは、前記第2スピーカからの音波を検出して電気信号に変換する。
請求項4は、請求項1ないし3の何れか1項に記載の送受話装置であって、前記イヤホンマイクは、前記外耳道からの装着者の発話による音波を前記第2マイクが検出しないようにするための遮音部材を前記筐体の内部に備える。
請求項5は、請求項1ないし4の何れか1項に記載の送受話装置であって、前記スピーカは、平面スピーカであり、表裏に対して音波を放射する。
請求項6は、請求項1ないし5の何れか1項に記載の送受話装置であって、前記第1マイクが検出する前記スピーカからの音波と、前記第2マイクが検出する前記スピーカからの音波とは、ほぼ逆位相、又は同位相となるように、前記スピーカ、前記第1マイク、及び、前記第2マイクが配置されている。
請求項7は、請求項1ないし6の何れか1項に記載の送受話装置であって、前記イヤホンマイクの前記筐体の他方は前記外耳道を擬似した閉端である。
請求項8は、請求項1ないし7の何れか1項に記載の送受話装置であって、前記合成器は、前記第1マイクからの電気信号、及び/又は、前記第2マイクからの電気信号の位相、及び/又は、振幅を調整可能である。
請求項9は、請求項1ないし8の何れか1項に記載の送受話装置であって、音声入力信号を入力するための入力端子と、音声出力信号を出力するための出力端子と、を有し、前記入力端子から入力された音声入力信号は、前記イヤホンマイクに入力され、前記合成器から出力される信号は、増幅されて音声出力信号として出力端子から出力される。
請求項10は、スピーカとマイクを管状の筐体内に内蔵したイヤホンマイクであって、前記筐体の一方は装着者の外耳道に向く開放端であり、他方は閉端であり、前記スピーカは、平面スピーカであり、表裏に対して音波を放射し、前記マイクは、外耳道からの装着者の発話による音波と、前記スピーカからの音波と、を検出して電気信号に変換し、前記装着者の発話による音波は、前記開放端側から前記マイクに到達し、前記スピーカからの音波は、前記閉端側を経由して前記マイクに到達するとともに、前記開放端側を経由して前記マイクに到達し、前記マイクが検出する前記開放端側経由の前記スピーカからの音波と、前記閉端側経由の前記スピーカからの音波とは、ほぼ逆位相となるように、前記スピーカ、及び、前記マイクが配置されている。
請求項11は、請求項10記載のイヤホンマイクであって、前記筐体の他方は前記外耳道を擬似した閉端である。
本願発明によれば、回路規模を小さくするとともに、装着者の発話による鼓膜の振動成分に対して十分なダイナミックレンジを確保することによりS/Nを確保することを可能とする、イヤホンマイク、及び送受話装置を提供することが可能となる。
(第1の実施形態)
以下に本願発明の一実施形態を説明する。
(送受話装置10の構成)
図1を参照して、送受話装置10の構成を説明する。送受話装置10は、イヤホンマイク1、入力端子21、DAC(Digital to Analog Converter:D/A変換器)22、増幅器23、位相振幅調整器31、演算器32、増幅器33、ADC(Analog to Digital Converter)34、演算器35、出力端子36、エコーキャンセラ4を有している。
入力端子21には、外部から音声入力信号が入力される。DAC22は、入力端子21から入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換する。増幅器23は、DAC22で変換されたアナログ信号を増幅する。増幅器23の出力は、イヤホンマイク1のスピーカに入力される。
イヤホンマイク1は、筐体14の内部に、スピーカ11、マイクロホン12、マイクロホン13、遮音部材15などを有している。筐体14は、片方(図面左側)を開放端16とし、他方(図面右側)を閉端17とする管形状となっている。装着者がイヤホンマイク1を装着した際、開放端16は装着者の外耳道を向くようになっている。
また、閉端17側は外耳道を擬似した構成となっている。
スピーカ11は、平面の振動板を用いて構成された平面スピーカであって、振動板の表裏(図の左右方向)に対して逆位相となるような音波を放射する。
マイクロホン12は、筐体14の開放端16側に設けられ、主に外耳道からの装着者の発話による音波を検出して電気信号に変換する。マイクロホン13は、筐体14の閉端17側に設けられ、スピーカ11からの音波を検出して電気信号に変換する。
遮音部材15は、スピーカ11、マイクロホン12、マイクロホン13の間に設けられたものであって、T字型をしている。この遮音部材15は、スピーカ11からの音が、極力マイクロホン12、マイクロホン13に入射しないようにするために設けられたものである。
イヤホンマイク1のマイクロホン12から出力される電気信号は、演算器32に入力される。一方、マイクロホン13から出力される電気信号は、位相振幅調整器31に入力される。位相振幅調整器31では、マイクロホン13から出力信号の位相を変化させたり、増幅を行ったりする。
演算器32では、マイクロホン12からの出力信号と、位相振幅調整器31からの出力信号とが演算される。
演算器32の出力は、増幅器33で増幅され、ADC34によりA/D変換される。エコーキャンセラ4は、入力端子21から入力される音声入力信号と、ADC34から出力される信号との間のエコーキャンセルを行う。エコーキャンセラ4は、FIRフィルタ(Finite Impulse Response filter:有限インパルス応答フィルタ)41と、フィルタ更新処理部42とを有している。フィルタ更新処理部42は、適応アルゴリズムによりFIRフィルタ41のフィルタ係数を更新する処理を行う。
ADC34からの出力信号は、エコーキャンセラ4の信号と演算され、出力端子36から、音声出力信号として信号が出力される。
上記構成の送受話装置10を用いることにより、例えば、ハンズフリーでの携帯電話による通話が可能となる。入力端子21と、携帯電話機のイヤホン端子(或いはイヤホンマイク端子)を接続することで、イヤホンマイク1の装着者は、携帯電話の通話相手の音声を聞くことがことができる。出力端子36と、携帯電話機のマイク端子(或いはイヤホンマイク端子)に接続すると、イヤホンマイク1の装着者の発話音が携帯電話機に入力されるので、携帯電話の通話相手はイヤホンマイク1の装着者の声を聞くことができる。
(エコーキャンセル)
同一筐体内にスピーカとマイクロホンとを内蔵したイヤホンマイクにおいては、スピーカから放射された音をマイクロホンが拾ってしまうことにより、ノイズが発生するという問題がある。そこで、イヤホンマイクでは、音声入力信号と音声出力信号との間でエコーキャンセルを行うためのエコーキャンセラが通常設けられている。上記の送受話装置10においても、この目的でエコーキャンセラ4が設けられている。
このエコーキャンセラ4によれば、上記音声入力信号に基づく成分を音声出力信号から除去することは可能である。しかし、このような音声入力信号に基づくスピーカからの放射音をマイクロホンが感知してしまうと、装着者の発話による成分に対して十分なダイナミックレンジを確保することができない。即ち、ADC34の機能が十分に発揮されない。したがって、このような音声入力信号による影響は、増幅器33での増幅前に抑えておくことが望ましい。
また、スピーカ11からの放射音の中には、純粋なスピーカの振動成分だけではなく(以後、これを「直接音」と呼ぶ)、鼓膜や外耳道で反射してマイクロホン12に到達するものもある(以後、このような反射音のことを「一次反射音」と呼ぶ)。このような一次反射音をアナログ回路で除去することは容易ではない。
そこで、本願発明の送受話装置10では、以下に説明するような構成/方式の採用により、直接音や、一次反射音を低減し、音声出力信号のノイズ低減を実現している。
(その1:部材15によるスピーカ音の遮音)
遮音部材15により、スピーカ11とマイクロホン12間、及びスピーカ11とマイクロホン13間の遮音を行っている。そうすることにより、音声出力信号に音声入力信号そのものが混入しないようにしている。
(その2:電気的演算によるノイズキャンセル)
複数のマイクロホン(12、13)を設けておき、両方のマイクロホンで検出した信号に対して電気的な演算を行うことにより、スピーカ11からの放射音(直接音)による影響をキャンセルしている。
スピーカ11の左側から放射される音波は、開放端16から装着者の外耳道へ向かうと共に、遮音部材15を(左回りで)回り込むようにしてマイクロホン12に到達する。一方、スピーカ11の右側から放射される音波は、閉端17側から遮音部材15を(右回りで)回り込むようにしてマイクロホン13に到達する。演算器32では、マイクロホン12で検出した音波の電気信号と、マイクロホン13で検出した音波の電気信号とを演算することで、直接音による影響をキャンセルしている。
(その3:遮音部材15による装着者発話音の遮音)
遮音部材15は、スピーカ11からの放射音がマイクロホン12、13に入射しないようにするためだけではなく、外耳道からの装着者の発話による音波が、マイクロホン13に入射しないようにするために設けられたものでもある。このことで、マイクロホン13では、スピーカ11からの音波のみが検出されるので、演算器32におけるノイズキャンセルをより確実なものとすることができる。
(その4:位相振幅調整器31による直接音のキャンセル)
マイクロホン12、マイクロホン13で検出した音波は、行路長差等による遅延と振幅差がある。そこで、位相振幅調整器31により、一方のマイクロホン13で検出した音波の電気信号を遅延させたり、振幅を調整したうえで、他方のマイクロホン12で検出した音波の電気信号と演算器32により演算することにより、直接音による影響をより確実にキャンセルすることができる。
位相振幅調整器31は、イヤホンマイク1の装着者により調整可能であっても良い。このとき、演算器32の出力信号(或いは出力レベル)は装着者によりモニタリングできるようにしておく。装着者は、入力端子21から音声信号を入力させた状態で、演算器32の出力信号をモニタリングし、演算器32の出力信号が小さくなるように位相振幅調整器31を調整する。こうすることで、出力端子36からの音声出力信号のノイズを更に抑えることができる。
(その5:T字型遮音部材15と、平面スピーカの採用)
上記でも述べたが、マイクロホン12、マイクロホン13で検出した音波は、行路長差等による遅延と振幅差がある。そこで、遮音部材15は、その断面をT字型とした、左右対称な形状としておけば、行路長差等による遅延と振幅差を抑えることができる。
上記説明したようにスピーカ11は平面スピーカなので、左側から放射される音波と右側から放射される音波は逆位相である。そこで、スピーカ11とマイクロホン12間を伝播する音波の距離と、スピーカ11とマイクロホン13間を伝播する音波の距離を等しくしておけば、スピーカ11からマイクロホン12に入射する音波と、スピーカ11からマイクロホン13に入射する音波とを、ほぼ逆位相とすることができる。このことにより、演算器32における直接音のキャンセルをより確実なものとすることができる。
また、この構成によれば、マイクロホン12に入射する音波と、スピーカ11からマイクロホン13に入射する音波が逆位相とすることができるから、位相振幅調整器31を設けなくても、単に演算器32で加算するだけで、直接音の影響を抑えることができる。
(その6:閉端17側を擬似外耳道とした点)
上記説明したように、閉端17側は外耳道を擬似した構成となっている。具体的には、筐体14の閉端17側の寸法(サイズ)は、閉端17側を伝搬する音波と、開放端16(外耳道)側を伝搬する音波とが、ほぼ同じ伝搬特性を示すように設計される。また、同じような伝搬特性を示すように、筐体14の内壁面の材料が選定される。このような構成にすることにより、一次反射音を、閉端17側を伝搬する音波によりほぼキャンセルすることができる。
(その7:位相振幅調整器31による一次反射音のキャンセル)
上記では、閉端17側を外耳道に擬似した構成とすることにより、一次反射音をキャンセルする、と述べた。しかし、このような擬似外耳道の設計は困難である。したがって、既に説明した位相振幅調整器31により、一次反射音による影響を除去することができる。
(小型化)
従来のイヤホンマイク(特許文献3、非特許文献1に記載されているもの)では、マイクとスピーカの両方の機能を備えたトランスデューサを用いることによりイヤホンマイクの小型化を実現していた。しかし、このようなトランスデューサを用いることはコストアップにつながる。
一方、上記のマイクロホン12、13に、1mm角以下の小型のMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)マイクを用いれば、高価なトランスデューサを用いなくても小型化することが十分に可能である。
(変形例)
送受話装置10は、上記エコーキャンセラ4を備えないものあっても良い。エコーキャンセラ4に代えて、携帯電話機に標準的に搭載されているエコーキャンセラを用いて、エコーキャンセルを行っても良い。
(第2の実施形態)
本願発明の他の実施形態を説明する。図2は、送受話装置20の構成を示したものである。送受話装置20は、イヤホンマイク5、入力端子21、DAC22、増幅器23、増幅器33、ADC34、エコーキャンセラ4を有している。なお、図1を参照して説明した送受話装置10と同じ機能/構成を有するものについては同じ符号を付すこととし、また以後での詳細な説明は省略する。
イヤホンマイク5は、筐体53の内部に、スピーカ51、マイクロホン52、マイ遮音部材54などを有している。筐体54は、片方(図面左側)を開放端55とし、他方(図面右側)を閉端56とする管形状となっている。装着者がイヤホンマイク5を装着した際、開放端55は装着者の外耳道を向くようになっている。また、閉端56側は外耳道を擬似した構成となっている。図3は、イヤホンマイク5を開放端55側(或いは閉端56側)から見たときの図である。
スピーカ51は、平面の振動板を用いて構成された平面スピーカであって、振動板の表裏(図の左右方向)に対して逆位相の音波を放射する。スピーカ51の振動板の右側から放射される音波は、筐体53の閉端56側を経由して、マイクロホン52へ到達し、スピーカ51の振動板の左側から放射される音波は、筐体53の開放端55側を経由してマイクロホン52へ到達する。閉端56側を経由した音波と、開放端55側を経由した音波とは、マイクロホン52では逆位相となっている。
したがって、位相振幅調整器31、演算器32を用いることなく、スピーカ51からの音波をキャンセルすることができる。なお、このイヤホンマイク5は請求項10のイヤホンマイクの一実施形態である。
(第3の実施形態)
本願発明の他の実施形態を説明する。図4は、送受話装置30の構成を示したものである。送受話装置30は、イヤホンマイク6、入力端子21、DAC22、増幅器23、位相振幅調整器31、演算器32、増幅器33、ADC34、エコーキャンセラ4を有している。なお、図1を参照して説明した送受話装置10と同じ機能/構成を有するものについては同じ符号を付すこととする。また、以後での詳細な説明は省略する。
イヤホンマイク6は、筐体65の内部に、スピーカ61、スピーカ62、マイクロホン63、マイクロホン64、遮音部材66を有している。筐体65は、図面左側を開放端67とし、右側を閉端68とする管状の形状となっている。装着者がイヤホンマイク6を装着した際、開放端67は装着者の外耳道を向くようになっている。また、閉端は外耳道を擬似した構成となっている。
スピーカ62の振動板から放射される音波は、筐体65の閉端68側を経由して、マイクロホン64へ到達する。スピーカ61の振動板から放射される音波は、筐体65の開放端67側を経由してマイクロホン63へ到達する。
マイクロホン63から出力される電気信号は、演算器32に入力される。マイクロホン64から出力される電気信号は、位相振幅調整器31に入力される。位相振幅調整器31では、マイクロホン13から出力信号の位相を変化させたり、増幅を行ったりする。なお、このイヤホンマイク6は、請求項3におけるイヤホンマイクの一実施形態である。
(第4の実施形態)
本願発明の他の実施形態を説明する。図5は、イヤホンマイク7の構成を示したものである。
イヤホンマイク7は、筐体74の内部に、スピーカ71、マイクロホン72、マイクロホン73を有している。筐体74は、両側を開放端とする管状の形状となっている。スピーカ71から放射される音波は、開放端から装着者の外耳道へ向かうので、イヤホンマイク7の装着者は、スピーカ71から放射される音波を聞くことができる。なお、外耳道が左側になるか、右側になるかは、装着者がどちらの耳にイヤホンマイク7を装着するかによって決まる。
また、筐体74の内部には遮音部材75、76が設けられている。遮音部材75は、マイクロホン72を保持すると共に、スピーカ71からの音がマイクロホン72に入りにくくするための、遮音機能を有している。遮音部材76は、マイクロホン73を保持すると共に、スピーカ71からの音がマイクロホン73に入りにくくするための、遮音機能を有している。
なお、第1の実施形態のスピーカ11は、平面の振動板を用いて構成された平面スピーカであったが、本実施形態のスピーカ71は、振動板の表裏に対して逆位相となるような音波を放射する必要はないので、平面スピーカである必要はない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
符号の説明
1 イヤホンマイク
10 送受話装置
11 スピーカ
12、13 マイクロホン
14 筐体
15 遮断部材
21 入力端子
22 DAC(Digital to Analog Converter)
23 増幅器
31 位相振幅調整器
32 演算器
33 増幅器
34 ADC(Analog to DigitalConverter)
35 演算器
36 出力端子
4 エコーキャンセラ
41 FIRフィルタ
42 フィルタ更新処理部
送受話装置10の構成を説明する図である。 送受話装置20の構成を説明する図である。 送受話装置20の筐体53の断面図である。 送受話装置30の構成を説明する図である。 イヤホンマイク7の構成を説明する図である。

Claims (11)

  1. スピーカと第1マイクと第2マイクを管状の筐体内に内蔵したイヤホンマイクと、
    前記第1マイクからの電気信号と、前記第2マイクからの電気信号とを加算又は減算することにより、前記スピーカからの音波をキャンセルする合成器とを有し、
    前記筐体の一方は装着者の外耳道に向く開放端であり、他方は閉端であり、
    前記第1マイクは、外耳道からの装着者の発話による音波と前記スピーカからの音波を検出して電気信号に変換し、
    前記第2マイクは、前記スピーカからの音波を検出して電気信号に変換する、送受話装置。
  2. 前記イヤホンマイクは、前記スピーカと第1マイクとの遮音、及び、前記スピーカと第2マイクとの遮音を行う遮音部材を前記筐体の内部に備える、請求項1記載の送受話装置。
  3. 前記スピーカは、第1スピーカと第2スピーカとから構成され、
    前記第1マイクは、外耳道からの装着者の発話による音波と前記第1スピーカからの音波を検出して電気信号に変換し、
    前記第2マイクは、前記第2スピーカからの音波を検出して電気信号に変換する、請求項1又は2記載の送受話装置。
  4. 前記イヤホンマイクは、前記外耳道からの装着者の発話による音波を前記第2マイクが検出しないようにするための遮音部材を前記筐体の内部に備える、請求項1ないし3の何れか1項に記載の送受話装置。
  5. 前記スピーカは、平面スピーカであり、表裏に対して音波を放射する、請求項1ないし4の何れか1項に記載の送受話装置。
  6. 前記第1マイクが検出する前記スピーカからの音波と、前記第2マイクが検出する前記スピーカからの音波とは、ほぼ逆位相、又は同位相となるように、前記スピーカ、前記第1マイク、及び、前記第2マイクが配置されている、請求項1ないし5の何れか1項に記載の送受話装置。
  7. 前記イヤホンマイクの前記筐体の他方は前記外耳道を擬似した閉端である、請求項1ないし6の何れか1項に記載の送受話装置。
  8. 前記合成器は、前記第1マイクからの電気信号、及び/又は、前記第2マイクからの電気信号の位相、及び/又は、振幅を調整可能である、請求項1ないし7の何れか1項に記載の送受話装置。
  9. 音声入力信号を入力するための入力端子と、
    音声出力信号を出力するための出力端子と、を有し、
    前記入力端子から入力された音声入力信号は、前記イヤホンマイクに入力され、
    前記合成器から出力される信号は、増幅されて音声出力信号として出力端子から出力される、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の送受話装置。
  10. スピーカとマイクを管状の筐体内に内蔵したイヤホンマイクであって、
    前記筐体の一方は装着者の外耳道に向く開放端であり、他方は閉端であり、
    前記スピーカは、平面スピーカであり、表裏に対して音波を放射し、
    前記マイクは、外耳道からの装着者の発話による音波と、前記スピーカからの音波と、を検出して電気信号に変換し、
    前記装着者の発話による音波は、前記開放端側から前記マイクに到達し、
    前記スピーカからの音波は、前記閉端側を経由して前記マイクに到達するとともに、前記開放端側を経由して前記マイクに到達し、
    前記マイクが検出する前記開放端側経由の前記スピーカからの音波と、前記閉端側経由の前記スピーカからの音波とは、ほぼ逆位相となるように、前記スピーカ、及び、前記マイクが配置されている、イヤホンマイク。
  11. 前記筐体の他方は前記外耳道を擬似した閉端である、請求項10記載のイヤホンマイク。
JP2004362048A 2004-12-14 2004-12-14 送受話装置、及び、イヤホンマイク Pending JP2006173930A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004362048A JP2006173930A (ja) 2004-12-14 2004-12-14 送受話装置、及び、イヤホンマイク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004362048A JP2006173930A (ja) 2004-12-14 2004-12-14 送受話装置、及び、イヤホンマイク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006173930A true JP2006173930A (ja) 2006-06-29

Family

ID=36674222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004362048A Pending JP2006173930A (ja) 2004-12-14 2004-12-14 送受話装置、及び、イヤホンマイク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006173930A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010050695A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Nittetsu Elex Co Ltd 通話システム
WO2013008504A1 (ja) 2011-07-11 2013-01-17 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 入力装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010050695A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Nittetsu Elex Co Ltd 通話システム
WO2013008504A1 (ja) 2011-07-11 2013-01-17 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 入力装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4530051B2 (ja) 音声信号送受信装置
US7983433B2 (en) Earset assembly
US20200245080A1 (en) Hearing Assistance using Active Noise Reduction
CN107787589B (zh) 噪声消除系统、耳机和电子装置
CN106937196B (zh) 头戴式听力设备
EP3114825B1 (en) Frequency-dependent sidetone calibration
JP6110936B2 (ja) イヤースピーカチャネル間の適応雑音消去(anc)の調整された制御
JP5400166B2 (ja) 受話器およびステレオとモノラル信号を再生する方法
US20170171679A1 (en) Controlling own-voice experience of talker with occluded ear
US10199029B2 (en) Speech enhancement for headsets with in-ear microphones
JP3267556B2 (ja) エコー除去装置および送話器
JP6495448B2 (ja) ヘッドセット内の自己音声閉塞軽減
JP2014160948A (ja) イヤホンマイク
JP2014187679A (ja) イヤホンマイク
US10748522B2 (en) In-ear microphone with active noise control
US8553922B2 (en) Earphone microphone
JP6197930B2 (ja) 耳孔装着型収音装置、信号処理装置、収音方法
JP3513935B2 (ja) 通信端末
JP4941579B2 (ja) 音声信号送受信装置
JP6196070B2 (ja) こもり音低減装置及びそれを備えた補聴器、オーディオ用イヤホン、耳せん
JP2006173930A (ja) 送受話装置、及び、イヤホンマイク
JP2018018042A (ja) 音声抑制装置
JP2007228344A (ja) 送受話装置
JP2006337939A (ja) 騒音制御装置、騒音制御装置付き携帯電話及び騒音制御装置付きヘッドセット
JP6514579B2 (ja) こもり音低減装置及びそれを備えた補聴器、オーディオ用イヤホン、耳せん、並びに電気音響変換器