JP2006173857A - 制御システム及びこのシステムに適合する被制御装置並びに遠隔制御装置 - Google Patents

制御システム及びこのシステムに適合する被制御装置並びに遠隔制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 リモコンに設けられた慣性センサ等でなる相対位置検出手段により、リモコンとテレビとの相対位置やリモコンの移動軌跡を認識し、該認識に対応するユーザを判定してこの判定に適合するようにコンテンツを選択したり音響効果を調節したりすることを可能ならしめる制御システムを実現する。
【解決手段】 リモコン200に設けられた210相対位置検出手段によって、リモコン200の位置や移動軌跡を検出し、そのパターンからユーザを判定し、このユーザに適合するように液晶テレビ100におけるコンテンツを選択する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被制御装置としての例えばテレビジョン受像機とこれに対応する遠隔制御装置としての例えばリモートコントローラ(以下、リモコン)等によって構成される制御システム及びこのシステムに適合する被制御装置並びに遠隔制御装置に関し、その一例としては、リモコンの移動軌跡の特徴からそれを用いる使用者(被制御装置としての映像音響装置の視聴者)を推定してそれに適合するコンテンツを選択したり、リモコンが存在する場所に概略一致する場所に居る蓋然性が高い視聴者の位置を推定して、遠隔制御装置(従って、リモコンを持つ使用者)の位置に適合するように音響効果を調節したりすることを可能ならしめる制御システム及びこのシステムに適合する被制御装置並びに遠隔制御装置等もこれに該当するものである。
リモコン装置を多機能化して、リモコン装置とこれによって遠隔操作される機器とによって構成されるシステムの取り扱いについて使用者に種々の便宜を提供しようとする技術は既に多数提案されている。例えば、リモコン装置でGPS用アルゴリズム等を利用し3個の電波発信源からの電波受信と受信時刻に基づいて自らの位置を検出し、検出された位置と予め準備された各機器の位置情報とを照合して自己に最も近い機器を特定し、その機器からリモコン信号を定義する情報と操作用画像を構築するための情報とを取得し、表示部にその特定した機器の操作用画像を表示し、ユーザ操作に応じてリモコン信号を特定してリモコン信号送信制御部に送信の制御を行わせることによりユーザによるボタン操作数を増加させることなく、ユーザが、制御したい機器をより的確に特定してその機器を制御し得るようにする技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、リモコンでプロジェクタを操作するシステムにおいて、プロジェクタ側で、撮像素子を持つリモコンが取得した投影領域撮像情報と方位情報とを自己の受信部で受信し、該受信した情報に依拠して予めルックアップテーブルに準備された台形歪み補正値を選択し、該補正値に基づいて台形歪みを補正するようにした画像処理システムが提案されている(特許文献2参照)。
更にまた、レーザポインタで表示画面上の任意の点を指すポインティングデバイスにおいて、リモコン側に備えられたCCDカメラでリモコンから投射したレーザスポットを含む表示画面を撮像し、この撮像による画像のラスタ走査等に依拠して上記レーザスポットの座標を算出して、該座標を表わすデータをリモコン側からテレビ側に無線で伝送し画面上に指示ポイントを映出することにより種々の角度からポインティング可能にすることが提案されている(特許文献3参照)。
上述の特許文献3の提案に対し、リモコン側に備えられた撮像装置で撮像したラスタ上の画像表示面の3隅の位置の座標と、実際の画像表示面の3隅の位置の座標との比較に基づいて、撮像画像のラスタ中央座標が実際の画面のどこの座標に対応するかを算出することによりリモコン側からレーザスポット等を投射することなく表示画面上でのポインティングを行い得るようにすることが提案されている(特許文献4参照)。
特開2004−166193号公報(段落0016〜段落0018、図1、図2) 特開2004−187052号公報(段落0039〜段落0045、図1) 特開2001−236181号公報(段落0004〜段落0009、図1) 特開2003−208260号公報(段落0013〜段落0021、図1、図2)
上述した従来の技術は、遠隔制御装置としての例えばリモコンの移動軌跡の特徴からそれを用いる使用者(被制御装置としての映像音響装置の視聴者)を推定してそれに適合するコンテンツを選択したり、リモコンが存在する場所に概略一致する場所に居る蓋然性が高い視聴者の位置を推定して、リモコン(従って、そのリモコンを持つ使用者)の位置に適合するように響効果を調節したりすることを可能ならしめるという観点からは、次に述べるような種々の課題を残している。
即ち、特許文献1所載の技術では、原理的に3個の電波発信源を位置検出のための基準として予め設備しておくことが必須であるため、リモコンの位置を比較的簡易な構成で十分な精度で検出し、使用者の所望に適合する機器を相応の確度で制御対象として選択することは困難である。また、リモコンの移動軌跡に着目して現在そのリモコンを使用している使用者(視聴者)を特定しようとするような着想は無い。
また、特許文献1に提案の技術では、リモコン(従って、使用者)の位置に最も近い何らかの機器を無条件で制御対象として選定するように構成されているため、使用者の本来の意思に即した機器が必ずしも選択されるとは限らない。従って、実際の使用に供されるときには、使用者自身が機器に自ら接近しなくてはならず、操作を意図した制御対象が字義通り自動的に選択されることは期待できない。
また、特許文献2に提案の技術は、専らプロジェクタにおける台形歪を補正するに必要な限りでリモコンの方位情報を取得し、該取得された方位情報に基づいて台形歪の補正を実行するものであり、リモコン(従って、使用者)の位置を機器本体との相対において認識し該認識に適合するようにコンテンツを選択したり音響効果を調節したりすることについては何等示唆的な開示がない。
更に、特許文献3の提案では、あくまでも投影されたレーザスポットを含む表示画面をリモコン側の撮像手段によって撮像し、この撮像による映像信号に係るラスタ走査に基づいてレーザスポットの位置座標のデータを取得するものであり、リモコンの位置を機器本体との相対において認識し該認識に適合するようにコンテンツを選択したり音響効果を調節したりする技術とは趣を異にするものである。
一方、特許文献4の提案は特許文献3のようにリモコン側からレーザスポット等を投射することなく表示画面上でのポインティングを行い得るようにするという限りのものであって、特許文献3における課題の解決を意図するも、リモコンの位置を機器本体との相対において認識し該認識に適合するようにコンテンツを選択したり音響効果を調節したりすることについての提案は皆無である。
本発明は、上述したような従来技術における課題に着目してなされたものであり、遠隔制御装置側に自己の位置の相対的変化を非接触で検出する、所謂ジャイロ等をその一例とする相対位置検出手段を設けて、この相対位置検出手段による検出出力から遠隔制御装置の移動軌跡や現在位置を認識することができるようにすること、ひいてはこの認識に基づいて関係する装置の取り扱いに種々便宜を提供すること、例えば、認識された現在位置に適合するように被制御装置においてコンテンツを選択したり音響効果を調節したりすることを可能ならしめる制御システム及びこのシステムに適合する被制御装置並びに遠隔制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するべく、本願では次に列記するような技術を提案する。
(1)遠隔制御装置と該遠隔制御装置によって制御され得る被制御装置とを含んで構成された制御システムであって、
前記遠隔制御装置は、前記被制御装置とは別体に構成された筐体と、該筐体に設けられ自己の位置の相対的変化を非接触で検出する相対位置検出手段と、前記相対位置検出手段の検出出力に基づいて前記被制御機器の位置との相対において当該遠隔制御装置の現在位置を算出して該位置を表す現在位置情報を生成する現在位置算出手段と、前記現在位置算出手段によって生成された現在位置情報を外部に伝送する情報伝送手段と、を備え、
前記被制御装置は、前記遠隔制御装置の情報伝送手段から伝送される現在位置情報を受信する情報受信手段と、前記情報受信手段で受けた現在位置情報に基づいて動作モードの選択を行う動作モード選択手段と、を備えていることを特徴とする制御システム。
上記(1)の制御システムによれば、被制御装置側は、遠隔制御装置側から伝送される現在位置情報に基づいて当該遠隔制御装置の位置を自己の位置との相対において認識可能となり、認識された位置に応じてその位置を占める蓋然性の高い当該制御システムの利用者(映像音響システムの場合は視聴者)に相応した動作モードの選択(映像音響システムの場合ではコンテンツの選定や音響効果の調節等)を行うことができる。
(2)自己とは別体に構成された所定の遠隔制御装置によって制御され得るように構成された被制御装置であって、前記遠隔制御装置が自己の相対位置検出手段の検出出力に依拠して当該被制御装置の位置との相対において当該遠隔制御装置の現在位置を算出して該位置を表す位置情報を現在位置情報として外部に伝送したときには当該現在位置情報を受信する情報受信手段と、前記情報受信手段で受けた現在位置情報に基づいて動作モードの選択を行う動作モード選択手段と、を備えたことを特徴とする被制御装置。
上記(2)の被制御装置によれば、遠隔制御装置側から伝送される現在位置情報に基づいて当該遠隔制御装置の位置を自己の位置との相対において認識可能となり、認識された位置に応じてその位置を占める蓋然性の高い当該制御システムの利用者(映像音響システムの場合は視聴者)に相応した動作モードの選択(映像音響システムの場合ではコンテンツの選定や音響効果の調節等)を行うことができる。
(3)被制御装置に対し所定の制御を行い得るようになされ前記被制御装置とは別体の筐体を持つ遠隔制御装置であって、前記筐体に設けられ自己の位置の相対的変化を非接触で検出する相対位置検出手段と、前記相対位置検出手段の検出出力に基づいて前記被制御装置の位置との相対において当該遠隔制御装置の現在位置を算出して該位置を表す現在位置情報を生成する現在位置算出手段と、前記現在位置算出手段によって生成された現在位置情報を外部に伝送する情報伝送手段と、を備えたことを特徴とする遠隔制御装置。
上記(3)の遠隔制御装置によれば、相対位置検出手段の検出出力に基づいて被制御機器の位置との相対において当該遠隔制御装置の現在位置を算出して該位置を表す現在位置情報を生成して被制御装置に供給するため、この現在位置情報を受けた被制御機器側では、当該遠隔制御装置の位置を自己の位置との相対において認識可能となり、認識された位置に応じてその位置を占める蓋然性の高い当該制御システムの利用者(映像音響システムの場合は視聴者)に相応した動作モードの選択(映像音響システムの場合ではコンテンツの選定や音響効果の調節等)を行うことができる。
(4)前記相対位置検出手段の検出出力が前記現在位置算出手段における現在位置算出演算に適合する特性のものとなるように調整する検出特性調整手段を更に備えていることを特徴とする(3)に記載の遠隔制御装置。
上記(4)の遠隔制御装置によれば、(3)に記載の遠隔制御装置における作用に加えて、その相対位置検出手段の検出特性が、検出特性調整手段によって、前記位置算出手段における位置算出演算の目的に応じて要求される感度特性や応答特性、或いはフィルタリングの程度等の特性に適合するように調整され、目的に適った検出出力が得られ、ひいては遠隔制御装置としての動作の確度、精度が確保されて、対応する被制御装置の動作の確度、精度が確保される。
(5)前記現在位置算出手段によって生成された現在位置情報に含まれる累積誤差をリセットする累積誤差リセット手段を更に備えていることを特徴とする(3)に記載の遠隔制御装置。
上記(5)の遠隔制御装置によれば、(3)に記載の遠隔制御装置における作用に加えて、相対位置検出手段の検出出力に依存する現在位置情報に含まれる累積誤差が適宜の時点で移動累積誤差リセット手段によってリセットされ得るため位置情報の確度が維持され、ひいては遠隔制御装置としての動作の確度、精度が高水準に確保されて、対応する被制御装置の動作の確度、精度が高水準に確保される。
(6)前記相対位置検出手段の検出出力に基づいて当該遠隔制御装置の移動軌跡に関する移動軌跡情報を生成する移動軌跡情報生成手段を更に備え、前記情報伝送手段は前記移動軌跡情報生成手段によって生成された移動軌跡情報をも外部に伝送するように構成されていることを特徴とする(3)に記載の遠隔制御装置。
上記(6)の遠隔制御装置によれば、(3)に記載の遠隔制御装置における作用に加えて、遠隔制御装置の現在位置を表す情報のみでは割り出すことが難しい、例えば、その遠隔制御装置の使用者の特定や、使用者の挙動に基づく使用意図の推定といった種々の特定乃至推定の根拠となる移動軌跡情報を、対応する被制御装置に供給することができる。
(7)前記情報受信手段が前記遠隔制御装置の情報伝送手段から伝送される当該遠隔制御装置の移動軌跡に関する移動軌跡情報をも受信するように構成され、前記情報受信手段によって受信した当該移動軌跡情報に基づいてユーザを認識するユーザ認識手段を更に備えていることを特徴とする(2)に記載の被制御装置。
上記(7)に記載の被制御装置によれば、(2)に記載の被制御装置による作用に加えて、前記遠隔制御装置から供給される当該遠隔制御装置の移動軌跡に関する移動軌跡情報に基づいてユーザを認識することができ、ひいては認識されたユーザに相応した動作モードの選択(映像音響システムの場合ではコンテンツの選定等)を行うことができる。
(8)前記相対位置検出手段の検出出力に基づいて当該遠隔制御装置の移動軌跡に関する移動軌跡情報を生成する移動軌跡情報生成手段と、前記移動軌跡情報生成手段によって生成された移動軌跡情報に基づいてユーザを認識して該認識を表すユーザ認識情報を生成するユーザ認識手段を更に備え、前記情報伝送手段は前記ユーザ認識手段によって生成されたユーザ認識情報をも外部に伝送するように構成されていることを特徴とする(3)に記載の遠隔制御装置。
上記(8)の遠隔制御装置によれば、(3)に記載の遠隔制御装置による作用に加えて、遠隔制御装置側でユーザを認識し該認識を表すユーザ認識情報を対応する被制御装置に供給することができるため、被制御装置側ではこのユーザ認識情報に基づいて直ちにユーザを認識することができ、ひいては認識されたユーザに相応した動作モードの選択(映像音響システムの場合ではコンテンツの選定等)を行うことができる。
(9)前記情報受信手段が前記遠隔制御装置の情報伝送手段から伝送される当該遠隔制御装置側で認識したユーザを表すユーザ認識情報をも受信するように構成され、前記情報受信手段によって受信したユーザ認識情報に応じて動作モードを選択する動作モード選択手段を更に備えていることを特徴とする(2)に記載の被制御装置。
上記(9)の被制御装置によれば、(2)に記載の被制御装置による作用に加えて、情報受信手段によって受信したユーザ認識情報に基づいて直ちにユーザを認識することができ、ひいては認識されたユーザに相応した動作モードの選択(映像音響システムの場合ではコンテンツの選定等)を行うことができる。
(10)前記相対位置検出手段の検出出力に基づいて当該遠隔制御装置の移動軌跡に関する移動軌跡情報を生成する移動軌跡情報生成手段と、前記移動軌跡情報生成手段によって生成された移動軌跡情報にユーザの特定の挙動に相応するものとして予定された特定移動態様情報が含まれているときには該特定移動態様情報を抽出する特定移動態様情報抽出手段と、前記特定移動態様情報抽出手段によって抽出された特定移動態様情報に基づいて制御対象とする被制御装置を識別する制御対象識別手段とを更に備え、前記情報伝送手段は制御対象識別手段によって識別された制御対象とする被制御装置に適合する態様の信号によって情報を伝送するように構成されていることを特徴とする(3)に記載の遠隔制御装置。
上記(10)の遠隔制御装置によれば、上記(3)に記載の遠隔制御装置による作用に加えて、例えばユーザが当該遠隔制御装置を持って或る一定の範囲で斜めに振る等の特定の挙動をすることによって生成される特定移動態様情報に基づいて制御対象とする被制御装置を識別し、この識別による被制御装置に適合する態様の信号によって例えば遠隔制御装置の現在位置の情報や、所望の操作を行うための指令等の情報を当該被制御装置に確実に伝送することができる。
(11)自己の操作部への操作に基づいて使用目的の種別を認識する使用目的認識手段と、前記相対位置検出手段の検出出力に基づいて当該遠隔制御装置の移動軌跡に関する移動軌跡情報を生成する移動軌跡情報生成手段と、前記移動軌跡情報生成手段によって生成された移動軌跡情報にユーザの特定の挙動に相応するものとして予定された特定移動態様情報含まれているときには該特定移動態様情報を抽出する特定移動態様情報抽出手段と、前記特定移動態様情報抽出手段によって抽出された特定移動態様情報に基づいて前記使用目的に適合した制御対象とする被制御装置を識別する制御対象識別手段と、前記相対位置検出手段の検出出力が前記制御対象識別手段による識別結果と前記使用目的に適合する特性のものとなるように調整する検出特性調整手段とを更に備え、前記情報伝送手段は制御対象識別手段によって識別された制御対象とする被制御装置に適合する態様の信号によって情報を伝送するように構成されていることを特徴とする(3)に記載の遠隔制御装置。
上記(11)の遠隔制御装置によれば、(3)に記載の遠隔制御装置による作用に加えて、例えばユーザが当初の操作でポインティングに用いる等の使用目的を選択しておき、この選択を前提に、当該遠隔制御装置を持って或る一定の範囲で斜めに振る等の特定の挙動をすることによって生成される特定移動態様情報に基づいて制御対象とする被制御装置を識別し、この識別結果としての被制御装置に適合するように前記相対位置検出手段の検出特性を調整するため、例えば検出感度特性等の検出特性を最適化することができ、これ以降はこの状態での相対位置検出手段の検出出力によって所望とする検出が行われ、且つ、上記識別結果としての被制御装置に適合する態様の信号によって例えば所望の操作を行うための指令等の情報を当該被制御装置に確実に伝送することができる。
(12)前記相対位置検出手段の検出出力に基づいて当該遠隔制御装置の移動軌跡に関する移動軌跡情報を生成する移動軌跡情報生成手段と、前記移動軌跡情報生成手段によって生成された移動軌跡情報に基づいて制御対象とする被制御装置を推定する制御対象推定手段と、前記制御対象推定手段によって制御対象とする被制御装置であると推定された被制御装置に稼動するための準備動作を起動させる準備動作起動情報を生成する準備動作起動情報生成手段とを更に備え、前記情報伝送手段は前記制御対象推定手段によって推定された制御対象とする被制御装置に前記準備動作起動情報生成手段によって生成された準備動作起動情報を伝送するように構成されていることを特徴とする(3)に記載の遠隔制御装置。
上記(12)の遠隔制御装置によれば、(3)に記載の遠隔制御装置による作用に加えて、例えば特定の被制御装置に向かうユーザの動線に沿うような移動軌跡の移動軌跡情報に基づいて制御対象とする被制御装置を推定して、このように推定された被制御装置に例えば電源を供給したりコンテンツを準備したりするような準備動作を起動させる準備動作起動情報を生成する。準備動作起動情報を受けた該当する被制御装置側では、これに応じて上記のような準備動作を起動させることができ、応答性に優れた装置が実現される。
(13)計時動作を行い時刻情報を出力する時刻管理手段と、当該遠隔制御装置の移動履歴を表す移動履歴情報を参照可能に保持する移動履歴保持手段と、前記現在位置算出手段によって生成された位置情報と前記時刻管理手段より出力された時刻情報と前記移動履歴保持手段に保持された移動履歴情報とに基づいて前記被制御装置が任意時点においてとるべき動作態様を規定する動作態様選択情報を生成する動作態様選択情報生成手段と、を更に備え、前記情報伝送手段は、前記動作態様選択情報生成手段によって生成された動作態様選択情報を外部に伝送するように構成されていることを特徴とする(3)に記載の遠隔制御装置。
上記(13)の遠隔制御装置によれば、(3)に記載の遠隔制御装置による作用に加えて、或る管理された時刻(任意時点)において前記被制御装置がとるべき動作態様を、時刻情報と当該遠隔制御装置の移動履歴の情報と当該遠隔制御装置の現在位置の情報との各情報を勘案して選択する動作態様選択情報が生成されて、被制御装置側に伝送され得る。この動作態様選択情報を受けた被制御装置側では上記各情報が勘案された態様の動作を選択することができる。
(14)前記相対位置検出手段の検出出力に基づいて被制御装置の表示画面上の位置を特定してポインティングを行うポインティング情報を生成するポインティング情報生成手段と、前記相対位置検出手段の検出出力に基づいて当該遠隔制御装置の移動軌跡に関する移動軌跡情報を生成する移動軌跡情報生成手段と、前記移動軌跡情報生成手段によって生成された移動軌跡情報に基づいてユーザを認識して該認識を表すユーザ認識情報を生成するユーザ認識手段と、前記現在位置算出手段による現在位置情報に基づいて自己の位置を検出する位置検出モードと前記ポインティング情報に基づいて被制御装置の表示画面上の位置を特定してポインティングを行うポインティングモードと前記ユーザ認識情報に基づいてユーザを認識するユーザ認識モードとの各モードのうちの何れかのモードを選択するモード選択手段と、を更に備えたことを特徴とする(3)に記載の遠隔制御装置。
上記(14)の遠隔制御装置によれば、(3)に記載の遠隔制御装置による作用に加えて、自己の位置を検出する位置検出モードと、該当する被制御装置の表示画面上の位置を特定してポインティングを行うポインティングモードと、ユーザを認識するユーザ認識モードと、の各モードのうちの何れかのモードを選択的にとって機能し得る。
(15)前記モード選択手段によって選択されたモードに応じて前記相対位置検出手段による検出特性を調整する検出特性調整手段を更に備えたことを特徴とする(15)に記載の遠隔制御装置。
上記(15)の遠隔制御装置によれば、(14)に記載の遠隔制御装置による作用に加えて、前記相対位置検出手段による検出特性が、選択されたモードに応じて適切になるように調整される。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。尚、以下に参照する図においては、便宜上、説明の主題となる要部は適宜誇張し、要部以外については適宜簡略化し乃至省略されている。
図1は、被制御装置(液晶テレビジョン受像機本体)と遠隔制御装置(同液晶テレビジョン受像機本体に対応するリモコン)を含んで構成される本発明の実施形態としての制御システム(液晶テレビジョン受像機システム)を表わす概念図である。図1において、被遠隔制御装置としての液晶テレビジョン受像機本体(以下、液晶テレビという)100はこれに対応する遠隔制御装置としてのリモコン200から赤外光等による制御信号を受けてその動作が制御され得るように構成されている。
液晶テレビ100は、その筐体101に、映像を映出するスクリーン102、このスクリーン102の底辺よりも低い位置にステレオ式音響装置を構成する左側スピーカ103及び右側スピーカ104、及び、このスクリーン102の底辺の右直下にリモコン200からの赤外光等による制御信号Sc(二点鎖線により図示)を受ける受光窓105が備えられている。
一方、リモコン200は、液晶テレビ100(その筐体101)とは離隔した位置に配置可能な独立した筐体201を持ち、この筐体201内に自己の位置の相対的変化を検出する相対位置検出手段と、液晶テレビ100に対して赤外光等による制御信号Scを発する赤外LED等の発光素子を備えた制御信号投射部220(図3)が設けられている。
そして、上述の液晶テレビ100とリモコン200とを含んで、本発明の制御システム(液晶テレビシステム)100+200が構成される。尚、赤外光等による制御信号Scには、操作者の任意の操作に応じて液晶テレビ100を制御するための情報自体を表す制御信号の他に液晶テレビ100とリモコン200間でのコミュニケーションを行うための情報を表す信号が含まれる。
本例では、液晶テレビ100の、例えば、画面に向かって左側部近傍等の定位置に、リモコン200内の動作電源である二次電池を充電するためのバッテリチャージャ500が設けられ、リモコン200は不使用時はこのバッテリチャージャ500に接続されて内部の二次電池を充電するようにして用いられる。後述するように、リモコン200は自己の位置を液晶テレビ100の位置との相対位置として検出するための現在位置算出手段を有するが、検出された位置に関する累積誤差がこのバッテリチャージャ500に接続された時点でリセットされるように構成されている。
リモコン200は不使用時はこのバッテリチャージャ500に破線図示の位置に置かれて不図示の接触部で接続されて内部の二次電池が充電されており、使用時には一点鎖線でその移動軌跡を模式的に示すように位置と姿勢が変化するように取り上げられ、液晶テレビ100を遠隔操作する際には先端部が液晶テレビ100に向けられる。本発明の実施の形態に対する特徴的な取り扱いの一例としては、後述するように、結果的に上述の位置・姿勢となる過程で、意図的に、その一点鎖線にて図示の姿勢を経て実線図示の結果的姿勢に到らしめられ、或いは、白抜きの矢線のように、定位置で首を振る如く動かすこと等によって当該ユーザが認識乃至認証される。
図2は、図1の液晶テレビ100の回路構成を示すブロック図である。アンテナ110で受信された放送波は復調・フィルタリング部120で復調され、トランスポートストリームが抽出され、視聴者(ユーザ)が選択したチャンネルの映像及び音声並びに番組情報を取得するためのフィルタリングが行われる。復調・フィルタリング部120の映像出力は映像処理部130に供給され、音声出力は音声処理部140に供給され、番組情報はOSD部150に供給される。
映像処理部130の出力により液晶駆動部131を介して液晶表示器160に映像が映出される。またOSD部150の出力に基づいて液晶表示器160の画面上に番組情報やその他の情報が上述の映像に重畳するようにして、或いは、画面内の一画を占めるようにして表示される。また、後述するポインティングもOSD部150を介して液晶表示器160の画面上の目的とする位置に特定のマーカ等を表示することにより行われる。
一方、音声処理部140の出力は左右の増幅器141,142を介して各対応する左右のスピーカ143,144に供給されて、ステレオ音声が発音される。上述の復調・フィルタリング部120及び音声処理部140並びにOSD部150を含む液晶テレビ100の系全体を統括的に制御するマイクロプロセッサを主要な構成要素として含むシステムコントローラ170が設けられている。
このシステムコントローラ170には視聴者(ユーザ)による操作を受け付ける操作キー等を含んで構成される操作部171の出力が供給されるようになされ、また、メモリ172がアクセス可能に接続されて所要のタイミングでデータ(情報)の格納と読み出しが実行される。システムコントローラ170はその各該当する機能部の働きによって本発明の枢要な構成要件としての各手段として機能するようになされている。
一方、図1を参照して既述の受光窓105の背後に制御信号Scを受けるように設けられたリモコン信号受信部181の出力が信号増幅回路等を含んで構成されリモコン信号受信部181で受けた信号をシステムコントローラ170における取り扱いに適合した信号に変換するリモコン信号デコード部182を介してシステムコントローラ170に供給されるように接続されている。
既述の左の増幅器141,右の増幅器142にはシステムコントローラ170からの制御信号が夫々供給されて、増幅率が調整されることになされ、これよって、ステレオ音声のバランス調整が行われるが、本例では特に、後に詳述するように、リモコン(従って、そのリモコンを持っている視聴者)の所在(位置・方向)に合わせてこのバランス調整が適切に行われ得るようになされている。
上述において、リモコン信号受信部181及びリモコン信号デコード部182によって、遠隔制御装置としてのリモコン200側で生成されて伝送される当該遠隔制御装置(リモコン)の現在位置を被制御機器の位置との相対において表す現在位置情報を受信する情報受信手段が構成され、システムコントローラ170の該当する機能部によって、この情報受信手段によって受信された現在位置情報に基づいて動作モードの選択を行う動作モード選択手段が構成される。
図3は、図1の制御システム中のリモコン200の回路構成を示すブロック図である。図1を参照して説明した独立した筐体201には自己の位置の相対的変化を非接触で検出する公知の慣性センサや所謂ジャイロ等で構成される相対位置検出手段211が設けられている。この相対位置検出手段211における検出特性を例えばフィルタリング処理する等して調整する検出特性調整手段212が設けられ、その出力がシステムコントローラ230に供給されるように接続されている。
システムコントローラ230はリモコン200の回路系を統括的に制御し種々の演算を実行するマイクロプロセッサを主要な構成要素として含んで構成され、その各該当する機能部の働きによって本発明の枢要な構成要件としての各手段として機能するようになされている。図1を参照して説明した赤外光等による制御信号Scを発する赤外LED等の発光素子を含んでなる制御信号投射部220は、上述のシステムコントローラ230からの指令に応じて所要の制御信号Scを発する。
システムコントローラ230には、リモコン200の筐体201に設けられたチャンネル切り替え操作等を行う操作キーを有する操作部231からの操作信号が入力されるようになされ、更に、アクセスしてデータの授受を行い得るようにメモリ232が接続され、また、パーソナルコンピュータのような外部の情報処理装置との交信を行うための外部機器インターフェース240が接続されている。
また、このリモコン200には特に、図1を参照して説明したバッテリチャージャ500に接続されているときには、接続状態であることを検出するチャージャ接続検出部251が設けられ、その検出出力がシステムコントローラ230に入力されるように接続されている。図1を参照して簡単に説明したリモコン200に関する算出位置の累積誤差のリセット動作は、このチャージャ接続検出部251による検出出力に応答して起動する。
図4は、上述のような液晶テレビ100とリモコン200とを含んで構成される本発明の実施の形態としての制御システム(液晶テレビシステム)100+200の動作の概要を表すフローチャートである。以下に、このフローチャート並びに既述の各図を適宜参照しつつ、本発明の実施の形態について更に詳述する。尚、図4のフローチャートは、複数通りの変形例について共通に該当する程度に抽象化して表現してある。
図4において、先ず、図3の構成を有するリモコン200側では、動作スタート後、その相対位置検出手段211が自己の位置の相対的変化を検出し、その検出出力が検出特性調整手段212による適宜の検出特性調整処理が施されてシステムコントローラ230に供給されることによって、システムコントローラ230の該当する機能部によって構成される現在位置算出手段が被制御機器(液晶テレビ100)の位置との相対において当該遠隔制御装置(リモコン200)の現在位置を算出して該位置を表す現在位置情報を生成する(S201)。
茲に、検出特性調整処理では、位置算出手段における位置算出演算の目的に応じて要求される感度特性や応答特性、或いはフィルタリングの程度等の特性に適合するように現在位置算出手段の出力特性が調整される。この検出特性調整処理によって目的に適った特性の検出出力が得られ、ひいては遠隔制御装置としての動作の確度、精度が確保されて、対応する被制御装置の動作の確度、精度が確保される。
次いで、S201で生成された現在位置情報が、情報伝送手段としてのシステムコントローラ230(その該当する機能部)及び制御信号投射部220によって赤外光等による制御信号Scに変換されて投射されることによって伝送され(S202)、この投射された信号Scが図2の液晶テレビ100のリモコン信号受信部181で受信され、リモコン信号デコード部182を介して所定の信号変換が施されシステムコントローラ170に供給される(S101)。
リモコン信号受信部181及びリモコン信号デコード部182並びにシステムコントローラ170(その該当する機能部)によって情報受信手段が構成されている。上述のようにして情報受信手段で受信されたリモコンの現在位置情報はシステムコントローラ170(その該当する機能部)によって解読され(S102)、このように解読されたモコンの現在位置情報に基づいてシステムコントローラ170(その該当する機能部)による動作モード選択手段によって、例えば、コンテンツの選択やスピーカ143,144による音声の指向性の選択等の動作モードの選択が実行され、(S103)予定の一連の処理が終了する。
茲に、リモコンの現在位置情報に基づいてコンテンツの選択をするとは、例えば、その位置に居る蓋然性が高い特定の視聴者(例えば、液晶テレビ100の画面側方位置なら一家の主、中央に正対する位置なら夫人、それらの中間位置なら子供等)に適合するコンテンツを優先的に選択して映出する等の動作である。具体的な構成としては、これらの選択基準となる情報を、例えば、図2を参照して説明した液晶テレビ100のメモリ172に予めルックアップテーブルに集約して準備しておき、適宜にこれを参照することによって適切な選択が行われ得るようにする。
また、スピーカ143,144による音声の指向性の選択は、リモコン200の液晶テレビ100に対する相対位置に応じて、システムコントローラ170から指令を発し、リモコン200の所在位置(この位置の近傍が視聴者の所在位置と推定される)において最適な視聴が行われ得るように、左右の増幅器141,142の増幅率を調節して、左右のスピーカ143,144の音量を調節することによって発音の指向方向を調整するようにして行われる。
一方、リモコン200側では、ステップS202で現在位置情報を伝送した後は、一応実行すべき処理は終了するが、通常の使用方法に従って、リモコン200を図1を参照して説明したバッテリチャージャ500に戻して内部の二次電池が充電されるように接続した場合は、図3を参照して説明したように、バッテリチャージャ500へ接続された状態であることを検出するチャージャ接続検出部251の検出出力がシステムコントローラ230に入力される。
この接続検出部251による検出出力に応答して、システムコントローラ230の累積誤差リセット手段としての機能部によって、現在位置算出手段による算出位置に関する累積誤差がリセットされる(S203)。即ち、チャージャ接続検出部251の検出出力が認識された時点で、リモコン200の現在位置の値をバッテリチャージャ500が配置された座標位置に合わせ込む。これでリモコン側の処理も終了する。
上述のように現在位置算出手段による算出位置に関する累積誤差がリモコンをその定位置であるバッテリチャージャ500に戻して充電のための接続が行われる毎にリセットされ得るため、現在位置算出手段による算出位置に関する位置情報の確度が維持され、ひいては遠隔制御装置としての動作の確度、精度が高水準に確保されて、対応する被制御装置の動作の確度、精度が高水準に確保される。
図5は、液晶テレビ100とリモコン200とを含んで構成される本発明の他の実施の形態としての制御システム(液晶テレビシステム)100+200の動作の概要を表すフローチャートである。図5において、先ず、図3の構成を有するリモコン200側では、動作スタート後、図4を参照して説明したところと同様に、その相対位置検出手段211、検出特性調整手段212、及び、システムコントローラ230の該当する機能部によって構成される現在位置算出手段が当該遠隔制御装置(リモコン200)の現在位置を算出して該位置を表す現在位置情報を生成するが、本例では、システムコントローラ230の該当する機能部による移動軌跡情報生成手段によって、更にリモコン200の移動軌跡に関する移動軌跡情報をも生成する(S211)。
次いで、ステップS211で生成された現在位置情報及び移動軌跡情報が図4のステップS202におけると同様に、情報伝送手段によって被制御装置としての液晶テレビ100に伝送され(ステップS212)、液晶テレビ100側では情報受信手段によってこれらの情報を受信し(S111)、受信した移動軌跡情報に基づいてシステムコントローラ170(その該当する機能部)によって構成されるユーザ認識手段によりユーザを認識し、更に、現在位置情報からリモコンの現在位置を認識する(S112)。ユーザを認識するための手法は種々あるが、その例については後述する。
ステップS112で認識されたユーザとリモコンの現在位置の如何に応じて動作モード(コンテンツや音響の指向方向等)が選択される(S113)。このステップS113は図4のステップS103において特定の視聴者(S113におけるユーザに相応する)に適合するコンテンツを優先的に選択して映出する等の動作である。具体的な構成としては、ユーザ毎の嗜好の傾向等の情報を、例えば、メモリ172に予めルックアップテーブルとして集約して準備しておき、適宜にこれを参照することによって適切な選択が行われ得るようにするが、更に、リモコンの現在位置の如何に応じて、音響の指向方向が適切なものとなるように調節される。
ステップS112において、移動軌跡情報に基づいてユーザを認識することは、例えば次のようにして行われる。即ち、図1において、リモコン200を既述のバッテリチャージャ500に接続した不使用時の定位置(破線図示)から、ユーザが手に取って、一点鎖線によって図示した軌跡L1の如くの移動経路を経てその使用位置(実線図示)に持ち来たらしめられたときには、その移動軌跡の傾向における特徴からそのときのユーザを判定するといった手法によって実行される。
リモコン側のステップS212の動作以降は、図4を参照して説明したステップS203におけるものと同様に、現在位置算出手段による算出位置に関する累積誤差がリセットされて(S213)、処理が終了する。液晶テレビ側の動作は、上述のステップS113の実行をもって終了する。ところで、リモコンは、1台で、複数台のテレビやステレオ、或いは、録画装置、更には、エアコンなどにも対応できるように多機能化され得る。
図6は、リモコンが多機能機であって種々の家庭用電気製品の制御を行うために、例えば家族のような複数のユーザのうち機に応じて一のユーザが家の中でリモコンを携えて移動するような場合に、当該ユーザを自動的に判定する手法を説明する図である。今、住宅(自宅)1000において、ユーザが図示されない二階の寝室から階段1001を降りると水回り室1002を経由して、液晶テレビ100が設置されたダイニングルーム1003に到達するまでの動線である移動軌跡をL2とする。
また、ダイニングルーム1003に到って以降、ソファ1004の背後を迂回して液晶テレビ100の左側方近傍のバッテリチャージャ500に置かれたリモコン200を取るためにダイニングルーム1003内を移動するときの動線である移動軌跡をL3とする。更に、リモコン200を手にしてソファ1004の自分の定位置に着座するまでの動線である移動軌跡L4とする。これ等の移動軌跡L2,L3,L4等の特徴について適宜公知の手法でリモコンに学習させ、実際の移動軌跡と学習によって蓄積された特徴との相関からそのときのユーザを判定する。
尚、この使用例のように、ユーザがリモコンを携えて、上述の階段1001のような、特徴的な加速度が作用する場所を経由して移動する場合には、階段1001の場所と、その場所で慣性センサ等による相対位置検出手段211によって顕著な特徴をもって検出される相対位置の変化に係る検出出力信号との対応関係を利用して、既述の累積誤差のリセットを、バッテリチャージャ500に載置し接続した時点で行うに替えて、階段1001のような特異地点で行うようにしてもよい。
また、このような家屋内での特異地点との相対において、リモコンを携えたユーザの現在位置が正確に把握できることに注目して、例えばユーザが二階の書斎(不図示)に居ると認識される場合には、書斎に設置されている制御対象機器以外の機器に関する制御信号の発信動作は禁止され、ダイニングルーム1003に居ると認識される場合には、そこに設置されたもの以外の機器に対する制御信号の発信動作は禁止されるようにするなど、ユーザの意図に違う動作や無駄な電力消費の発生を低減するようにシステムを構成することは推奨される。
図7は、液晶テレビ100とリモコン200とを含んで構成される本発明の他の実施の形態としての制御システム(液晶テレビシステム)100+200の動作の概要を表すフローチャートである。図7において、先ず、図3の構成を有するリモコン200側では、動作スタート後、図5を参照して説明したところと同様に、その相対位置検出手段211、検出特性調整手段212、及び、システムコントローラ230の該当する機能部によって構成される現在位置算出手段が当該遠隔制御装置(リモコン200)の現在位置を算出して該位置を表す現在位置情報を生成し、システムコントローラ230の該当する機能部による移動軌跡情報生成手段によって、更にリモコン200の移動軌跡に関する移動軌跡情報を生成する(S221)。
次いで、ステップS221で生成された移動軌跡情報に基づいてシステムコントローラ230(その該当する機能部)によって構成されるユーザ認識手段によりユーザを認識する(S222)。ステップS222で認識されたユーザを表すユーザ認識情報と、ステップS221で既に生成してあった現在位置情報とが図4のステップS202におけると同様に、情報伝送手段によって被制御装置としての液晶テレビ100に伝送され(ステップS223)、液晶テレビ100側では情報受信手段によってこれらの情報を受信する(S121)。
次いで、液晶テレビ100側ではステップS121で受信した情報に基づいてユーザとリモコンの現在位置を認識する(S122)。ステップS122で認識されたユーザとリモコンの現在位置の如何に応じて動作モード(コンテンツや音響の指向方向等)が図5のステップS113と同様に選択される(S123)。このステップS123は図4のステップS103において特定の視聴者(S113におけるユーザに相応する)に適合するコンテンツを優先的に選択して映出する等の動作である。
具体的な構成としては、ユーザ毎の嗜好の傾向等の情報を、例えば、メモリ172に予めルックアップテーブルとして集約して準備しておき、適宜にこれを参照することによって適切な選択が行われ得るようにするが、更に、リモコンの現在位置の如何に応じて、音響の指向方向が適切なものとなるように調節される。リモコン側のステップS223の動作以降は、図4を参照して説明したステップS203におけるものと同様に、現在位置算出手段による算出位置に関する累積誤差がリセットされて(S224)、処理が終了する。液晶テレビ側の動作は、上述のステップS123の実行をもって終了する。
図8は、液晶テレビ100とリモコン200とを含んで構成される本発明の更に他の実施の形態としての制御システム(液晶テレビシステム)100+200の動作の概要を表すフローチャートである。図8において、先ず、図3の構成を有するリモコン200側では、動作スタート後、図7を参照して説明したところと同様に、その相対位置検出手段211、検出特性調整手段212、及び、システムコントローラ230の該当する機能部によって構成される現在位置算出手段が当該遠隔制御装置(リモコン200)の現在位置を算出して該位置を表す現在位置情報を生成し、システムコントローラ230の該当する機能部による移動軌跡情報生成手段によって、更にリモコン200の移動軌跡に関する移動軌跡情報をも生成する(S231)。
次いで、ステップS231で生成された移動軌跡情報を基にして、この情報にユーザの特定の挙動に相応するものとして予定された特定移動態様情報が含まれているときには、システムコントローラ230(その該当する機能部)によって構成される特定移動態様情報抽出手段によって、その特定移動態様情報を抽出する(S232)。茲におけるユーザの特定の挙動と特定移動態様情報について、次に図面を参照して説明する。
図9は、ユーザがリモコンを持って、予定した制御対象となる被制御装置に関して、特定の挙動を行うことによってそのリモコンに被制御装置を認識させる状況を説明する概念図である。図9における液晶テレビ100は、図1を参照して説明したものと同様のものであり、その筐体101に、映像を映出するスクリーン102、このスクリーン102の底辺よりも低い位置にステレオ式音響装置を構成する左側スピーカ103及び右側スピーカ104、及び、このスクリーン102の底辺の右直下にリモコン200からの赤外光等による制御信号を受ける受光窓105が備えられている。
今、不図示のユーザがリモコン200を持って、そのリモコンに被制御装置の如何を認識させるための特定の挙動を意識的に行うと、この特定の挙動に相応するものとして予定された特定移動態様情報が生成される。即ち、リモコン200を液晶テレビ100のスクリーン102から所定の距離(例えば、適正視聴距離)離隔した位置からスクリーンの左上端部から右下端部に向けて対角線DLを、例えば、一往復なぞるように挙動する。
リモコン200の慣性センサ等でなる相対位置検出手段211、及び、検出特性調整手段212、並びに、システムコントローラ230の該当する機能部によって構成される現在位置算出手段が生成する既述の現在位置情報、システムコントローラ230の該当する機能部による移動軌跡情報生成手段が生成する移動軌跡情報に照らして、上述の挙動が、予めユーザの特定の挙動に相応するものとして予定された特定移動態様情報に該当しているときにはシステムコントローラ230の該当する機能部による特定移動態様情報抽出手段がこの特定移動態様情報を抽出する。上述の特定の挙動としては、制御対象として予定した被制御装置の各仕様毎に峻別され得る夫々特定の態様の動きを当初の学習時に割り当てておけばよい。
図8のフローチャートの説明に戻る。ステップS232で特定移動態様情報を抽出すると、次いで、システムコントローラ230の該当する機能部による制御対象識別手段によって抽出された特定移動態様に対応するものとしての制御対象となる被制御装置を識別し(S233)、この被制御装置に適合する態様の信号によって当該被制御装置(本例では液晶テレビ100)に向けて情報伝送手段によって制御装置(リモコン)の位置や移動軌跡を表す情報を伝送する(S234)。
上述のように本実施の形態では、制御対象となる被制御装置として識別された装置に適合する態様の信号によって例えば遠隔制御装置の現在位置の情報や、所望の操作を行うための指令等の情報を当該被制御装置に確実に伝送することができる。本例における当該被制御装置としての液晶テレビ100側では、ステップS234で伝送された情報を受信し(S131)、図4、図5、或いは、図7を参照して説明したところと同様に、この受信した情報に基づいて動作モードの選択等を実行する(S132)。
リモコン側のステップS234の動作以降は、図4を参照して説明したステップS203におけるものと同様に、現在位置算出手段による算出位置に関する累積誤差がリセットされて(S235)、処理が終了する。液晶テレビ側の動作は、上述のステップS132の実行をもって終了する。
図10は、本発明の更に他の実施の形態の動作を表すフローチャートである。遠隔制御装置としてのリモコン200はブロック図上の構成は図3のものと同様であり、被制御装置としての液晶テレビ100も図2のものと同様である。リモコン200の操作部に対してユーザにより使用目的の種別を選択する操作が行われシステムコントローラ230の該当する機能部による使用目的認識手段がこの使用目的を認識する(S241)。
この使用目的とは、例えば、このリモコン200をポインティングデバイスとして用いる、或いは、ユーザの判定に用いるといったようなことである。ステップS241で認識された使用目的に該当する機器は複数存在することがある。例えば、同じポインティングの対象に適用するテレビであっても、大勢で見るに適する大型の液晶テレビである場合もあれば、これより小型のものである場合もあり得る。
このため、ユーザは、図9を参照して説明したように、例えば使用を意図した液晶テレビ100についてリモコン200をスクリーン102に向けその対角線DLを一往復なぞるような特定の挙動を行って、図8のステップS231〜ステップS233と同様にしてリモコン200に実際に使用する被制御装置を特定させる(S242)。このステップS242の実行には、図8の場合と同様の、相対位置検出手段、移動軌跡情報生成手段、特定移動態様情報抽出手段、及び、制御対象識別手段が機能する。
リモコン200では、ステップS242で特定された被制御装置(この例では液晶テレビ100)に適合するように制御指令信号(コード)の種別、操作部231の操作キーの機能の定義等々の制御の準備動作を実行する(S243)。次いで、検出特性調整手段212(及び、システムコントローラ230の該当する機能部)によって慣性センサ等でなる相対位置検出手段211の検出特性が、ステップS242で特定された被制御装置とステップS241で認識した使用目的とに適合するように調整される(S244)。
ステップS244で調整された検出特性によって作動するようになった相対位置検出手段211の検出出力に基づいて、既述同様に位置情報、移動軌跡情報が生成されて(S245)、これらの情報が、情報伝送手段により、制御対象識別手段によって識別された制御対象とする被制御装置に適合する態様の信号によって被制御装置(液晶テレビ100)に伝送される(S246)。液晶テレビ側では伝送された情報を受信し(S141)、受信された情報に依拠してポインティング等の目的とする動作を正規に実行できるようになる(S142)。
リモコン側のステップS246の動作以降は、図4を参照して説明したステップS203におけるものと同様に、現在位置算出手段による算出位置に関する累積誤差がリセットされて(S247)、処理が終了する。液晶テレビ側の動作は、上述のステップS142の実行をもって終了する。図9を参照して説明した実施の形態によれば、使用目的に応じて、例えば検出感度特性等の検出特性を最適化することができ、これ以降はこの状態での相対位置検出手段の検出出力によって所望とする検出が行われ、且つ、上記識別結果としての被制御装置に適合する態様の信号によって、例えば所望の操作を行うための指令等の情報を当該被制御装置に確実に伝送することができる。
図11は、液晶テレビ100とリモコン200とを含んで構成される本発明の他の実施の形態としての制御システム(液晶テレビシステム)100+200の動作の概要を表すフローチャートである。図10において、先ず、図3の構成を有するリモコン200側では、動作スタート後、図5を参照して説明したところと同様に、その相対位置検出手段211、検出特性調整手段212、及び、システムコントローラ230の該当する機能部によって構成される現在位置算出手段が当該遠隔制御装置(リモコン200)の現在位置を算出して該位置を表す現在位置情報を生成し、システムコントローラ230の該当する機能部による移動軌跡情報生成手段によって、更にリモコン200の移動軌跡に関する移動軌跡情報を生成する(S251)。
次いで、ステップS251で生成された移動軌跡情報に基づいてシステムコントローラ230の該当する機能部による制御対象推定手段によって制御対象とする被制御装置を推定する(S252)。次いで、システムコントローラ230の該当する機能部による準備動作起動情報生成手段によって、ステップS252で推定された制御対象である被制御装置に稼動するための準備動作を起動させる準備動作起動情報を生成する(S253)。
茲に、稼動するための準備動作とは、例えば、電源を供給したりコンテンツを準備したりするような目的とする動作の準備に相当する動作である。ステップS253で生成された準備動作起動情報を含む情報が既述の情報伝送手段によって当該被制御装置(本例では液晶テレビ100)に伝送される(S254)。液晶テレビ100側では、この準備動作起動情報を受信し(S151)、受信された準備動作起動情報に応答して上述の電源を供給したりコンテンツを準備したりするような、目的とする動作の準備に相当する動作を実行する(S152)。
リモコン側のステップS254の動作以降は、図4を参照して説明したステップS203におけるものと同様に、現在位置算出手段による算出位置に関する累積誤差がリセットされて(S255)、処理が終了する。液晶テレビ側の準備動作は、上述のステップS152の実行をもって終了する。図10を参照して説明した実施の形態によれば、例えば特定の被制御装置に向かうユーザの動線に沿うような移動軌跡の移動軌跡情報に基づいて制御対象とする被制御装置が推定される。
既述の図6を参照して説明した例において、例えば、移動軌跡L2,L3等は一家の主人がダイニングルーム1003の液晶テレビ100のリモコンのバッテリチャージャ500に向かうときのコースであるから、制御対象とする被制御装置は液晶テレビ100であると推定されるといった具合に推定が可能であるため、このように推定された被制御装置に例えば電源を供給したりコンテンツを準備したりするような準備動作を起動させる準備動作起動情報を生成する。準備動作起動情報を受けた液晶テレビ100側では、これに応じて上記のような準備動作を起動させることができ、ユーザ側から見て応答性に優れたシステムを実現することができる。
図12は、液晶テレビ100とリモコン200とを含んで構成される本発明の更に他の実施の形態としての制御システム(液晶テレビシステム)100+200の動作の概要を表すフローチャートである。図12において、先ず、図3の構成を有するリモコン200側では、動作スタート後、図5を参照して説明したところと同様に、その相対位置検出手段211、検出特性調整手段212、及び、システムコントローラ230の該当する機能部によって構成される現在位置算出手段が当該遠隔制御装置(リモコン200)の現在位置を算出して該位置を表す現在位置情報を生成し、システムコントローラ230の該当する機能部による移動軌跡情報生成手段によって、更にリモコン200の移動軌跡に関する移動軌跡情報を生成する(S261)。
システムコントローラ230の該当する機能部による移動履歴保持手段によってステップS261で得た情報に係るリモコン200の移動位置乃至移動軌跡の時系列での形態である移動履歴情報が逐一保持される(S262)。ステップS261で生成された現在位置情報とその位置に対応する被制御装置側での動作態様との関係は、時刻に応じて様々であり、従って、両者の関係は一対多の対応の関係にある。
例えば、同じ位置にリモコン(従って、ユーザ乃至視聴者)が存在していても、時刻が平日の早朝であればコンテンツとしては天気予報や交通状況に係るニュースが優先順位の高いものであり、休日夜の時間帯であれば、芸術や娯楽に関するコンテンツが優先順位が高いといった具合である。
従って、この実施の形態では、ステップS262で保持された移動履歴情報によってユーザを推定しつつ、システムコントローラ230の該当する機能部による時刻管理手段によって計時動作を行って時刻情報を得、推定されるユーザの時刻に応じた行動類型等を勘案して、上述のように一対多の対応の関係にある現在位置情報と被制御装置側での動作態様との関係を、システムコントローラ230の該当する機能部による動作態様選択情報生成手段によって、一対一の関係に絞り込む処理を実行する(S263)。ステップS263の処理は、換言すれば、被制御装置が任意時点においてとるべき動作態様を規定する動作態様選択情報を生成するものである。
ステップS263によって一対一の関係に絞り込まれた現在位置情報と被制御装置側での動作態様との関係を表す動作態様選択情報を既述の情報伝送手段によって液晶テレビ100側に伝送する(S264)。液晶テレビ100側は、この動作態様選択情報を受信し(S161)、受信された動作態様選択情報に基づいて、コンテンツの選択等の動作モードの選択を実行する(S162)。
リモコン側のステップS264の動作以降は、図4を参照して説明したステップS203におけるものと同様に、現在位置算出手段による算出位置に関する累積誤差がリセットされて(S265)、処理が終了する。液晶テレビ側の動作は、上述のステップS162の実行をもって終了する。図11を参照して説明した実施の形態によれば、或る管理された時刻(任意時点)において被制御装置(液晶テレビ100)がとるべき動作態様を、時刻情報と、遠隔制御装置(リモコン200)の移動履歴の情報と、リモコン200の現在位置の情報との各情報を勘案して選択することによって、動作態様選択情報が生成されて、被制御装置側に伝送され得る。この動作態様選択情報を受けた被制御装置側では上記各情報が勘案された態様の動作を選択することができる。
図13は、本発明の更に他の実施の形態の動作を表すフローチャートである。この実施の形態では、遠隔制御装置としてのリモコンはブロック図としては図3に表わされる構成を有し、相対位置検出手段211の検出出力に基づいて被制御装置(例えば、液晶テレビ)の表示画面(スクリーン102)上の位置を特定してポインティングを行うポインティング情報を生成するポインティング情報生成手段(システムコントローラ230の該当する機能部)と、前記相対位置検出手段211の検出出力に基づいてリモコン200の移動軌跡に関する移動軌跡情報を生成する移動軌跡情報生成手段(システムコントローラ230の該当する機能部)と、この移動軌跡情報生成手段によって生成された移動軌跡情報に基づいてユーザを認識して該認識を表すユーザ認識情報を生成するユーザ認識手段(システムコントローラ230の該当する機能部)とを備える。
更に、この現在位置算出手段による現在位置情報に基づいて自己の位置を検出する位置検出モードと、上述のポインティング情報に基づいて液晶テレビ100のスクリーン102上の位置を特定してポインティングを行うポインティングモードと、上述のユーザ認識情報に基づいてユーザを認識するユーザ認識モードとの、3つのモードのうちの何れかのモードを選択するモード選択手段(システムコントローラ230の該当する機能部)と、を更に備えている。
動作の当初において、この遠隔制御装置(リモコン200)は、自己の操作部231に対するユーザの操作によって選択操作された動作モードを判定する(S271)。ステップS271での判定結果がポインティングモードであるときには、検出特性調整手段212によって相対位置検出手段211の検出特性をポインティングモードに適合するように調整し(S272)、このように検出特性が調整された相対位置検出手段211の検出出力に基づいて所定のポインティング動作を実行する(S273)。
ステップS271での判定結果が位置検出モードであるときには、検出特性調整手段212によって相対位置検出手段211の検出特性を位置検出モードに適合するように調整し(S274)、このように検出特性が調整された相対位置検出手段211の検出出力に基づいて所定の位置検出動作を実行する(S275)。一方、ステップS271での判定結果がユーザ認識モードであるときには、検出特性調整手段212によって相対位置検出手段211の検出特性をユーザ認識モードに適合するように調整し(S276)、このように検出特性が調整された相対位置検出手段211の検出出力に基づいて所定のユーザ認識動作を実行する(S277)。
ポインティング動作(S273)、位置検出動作(S275)、ユーザ認識動作(S277)が終了した後は、図4を参照して説明したステップS203におけるものと同様に、現在位置算出手段による算出位置に関する累積誤差がリセットされて(S278)、処理が終了する。図12の実施の形態では、自己の位置を検出する位置検出モードと、該当する被制御装置の表示画面上の位置を特定してポインティングを行うポインティングモードと、ユーザを認識するユーザ認識モードと、の各モードのうちの何れかのモードを選択的にとって機能し得、且つ、相対位置検出手段による検出特性が、選択されたモードに応じて適切になるように調整されるため、遠隔制御装置としての動作の確度、精度が高水準に確保され、ひいては、被制御装置側の動作の確度、精度も高水準に確保される。
図14は、本発明を水族館の自動解説装置に適用した実施の形態を表す概念図である。図示の例はパノラマ式の巨大な回遊水槽中の生物について適宜のタイミングで音声による解説が自動的に放送されるシステムである。アクリル厚板による透明なスクリーンSRの下辺に沿って帯状に手前側に段差をなして突出するようにしてケーブル類や電気回路その他の設備を隠蔽する設備収納部EMが形成され、この設備収納部EMの段差をなす肩部に、適宜の間隔をおいて、赤外信号受光部IR1,IR2,…が、更に、これら赤外信号受光部IR1,IR2,…に夫々隣接するようにして、解説の音声を発するスピーカLS1,LS2,…が設けられている。
それぞれの観客SP1,SP2,…は、その構成が図3のものと略同様の相対位置検出手段を備えたリモコンRC1,RC2…を携えている。各リモコンRC1,RC2…では相対位置検出手段の検出出力に基づいて夫々既述のように現在位置や移動軌跡が検出され、検出された結果を表す情報が赤外光による信号によって自動的に赤外信号受光部IR1,IR2,…に伝送され、設備収納部EM内に設けられた設備によって、各対応するリモコンRC1,RC2…の位置、従って、これを携える観客SP1,SP2,…の位置が認識される。
観客SP1,SP2,…(リモコンRC1,RC2…)の位置が認識されると、各観客SP1,SP2,…の位置の近傍に夫々配置されているスピーカLS1,LS2,…からその観客SP1,SP2,…に向けてその視野内に入っている乃至は入ってこようとしている生物についての解説が自動的に放送される。即ち、解説の対象とされる水槽内の生物の位置は、例えば、夫々の個体に貼り付けられた超音波タグが発生する信号をパッシブソナーの原理で探知して割り出し、リモコンRC1,RC2…からの信号に基づいて認識された観客の位置に応じてその視野にある生物を判断して該当する解説をスピーカLS1,LS2,…から放送する。
図示のようにスクリーンSRの左手に居る観客SP1がリモコンRC1を用いて解説を所望するタイミングで操作部の該当する音声起動要求ボタンを操作すると、上述のようにしてその位置が認識され、観客SP1に最も近接した位置にあるスピーカLS1から、観客SP1の視野を横断しようとしているヒラシュモクザメghについて「只今、1号リモコンを持つお客様の前を横断しようとしているのはヒラシュモクザメです。」「メジロザメ目、シュモクザメ科の魚類で、世界中の温帯から熱帯の海に生息しています。6メートルにも成長する個体もあり、シュモクザメの中では最大種のものです。……」のような解説がスピーカLS1から観客SP1に向けての指向性で放送される。
同様にして、スクリーンSRの右寄りに居てアオウミガメcmが眼前に来ている観客SP2に向けては「只今、2号リモコンを持つお客様の正面に来ているのはアオウミガメです。」「カメ目、ウミガメ科の爬虫類で、熱帯から温帯の海、或いは地中海にも生息しており、甲長80センチから1メートル以上に及ぶものもいて……」のような解説がスピーカLS2から観客SP2に向けての指向性で放送される。スピーカLS1とLS2とから上述のような解説が同時に放送されても、観客SP1、SP2は、各自が注目している対象についての解説が夫々に適合する指向性で放送されるため、干渉を余り気にすることなく視聴することが可能である。
尚、上述のものは、パノラマミックな大型の水槽について適用した例であるが、限られた種類の生物を小分けにして飼育し展示する比較的小型の水槽についても、観客の位置に応じて、最適な、或いは、適応的な指向性で、観客の視野に適合した解説を放送するように構成すれば、ある程度の暗騒音下においても極めて聞き取りやすい快適な自動解説システムが実現される。
以上の水族館に適用する実施の形態においては、場合により、解説はリモコンに設けたディスプレイに表示するようにしてもよい。また、特に小型の水槽では、説明の対象とされる生物が移動する範囲は限られたものとなるため、大型の水槽におけるような各個の生物に貼り付けた超音波タグの信号をパッシブソナーで捕捉するような設備は省略することができる。
図15は、図1を参照して説明した制御システム(液晶テレビシステム)100+200と略同様の制御システムにおいて、遠隔制御装置(リモコン200)が通信手段(図3を参照して既述の外部機器インターフェース240)を通して外部の情報処理装置との連携動作を行うようにした実施の形態を表す概念図である。図15において既述の図1との対応部は同一の符号を附して示されている。
液晶テレビ100はこれに対応する遠隔制御装置としてのリモコン200からの赤外光等による制御信号を受けてその動作が制御され得るように構成されている。液晶テレビ100は、その筐体101に、映像を映出するスクリーン102、このスクリーン102の底辺よりも低い位置にステレオ式音響装置を構成する左側スピーカ103及び右側スピーカ104、及び、このスクリーン102の底辺の右直下にリモコン200からの赤外光等による制御信号Sc(二点鎖線により図示)を受ける受光窓105が備えられている。
一方、リモコン200は、液晶テレビ100(その筐体101)とは離隔した位置に配置可能な独立した筐体201を持つ。内部の構成はブロック図上では図3のものと同様である。そして、上述の液晶テレビ100とリモコン200とを含んで、本発明の制御システム(液晶テレビシステム)100+200が構成される。尚、赤外光等による制御信号Scには、操作者の任意の操作に応じて液晶テレビ100を制御するための情報自体を表す信号の他に液晶テレビとリモコン間の通信に係る種々の情報を表す信号が含まれる点も図1を参照して説明した実施の形態と同様である。
図3を参照して既述のとおり、リモコン200には外部の情報処理装置としてのパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)300との通信を行う通信手段としての外部機器インターフェース240を備えている。より厳密には、外部機器インターフェース240とこれが接続されたシステムコントローラ230のうちの該当する機能部等を含んで通信手段が構成される。
パソコン300は更にインターネット400に接続されるため、自己が保有しているデータの他にインターネット400を通して種々のデータを取得して活用することが可能になる。従って、図15の制御システムによれば、図1の制御システムによる作用に加えて、この通信手段を通して外部の情報処理装置の機能を活用することにより、遠隔制御装置自体の負担を大幅に増大させることなく簡素な構成によって、一層高度な制御を行うことが可能になる。
リモコン200において、図1乃至図12を参照して説明したような動作を行うためには、予め所要の学習行わしめ、その結果をメモリ231に格納しておくことを要する。また、図6を参照して説明したような、家屋内部のレイアウトが改築などによって変更された場合や、家屋内部のレイアウトは変更されずとも、液晶テレビの配置や、その他の家具類の配置が変更されて、本システムの予定のユーザの動線が変更されたりした場合にはその都度学習内容を改訂することが必要となる。
図15のシステムでは、このような変更に対応して新たな学習をする場合の支援プログラムを提供したり、家屋内部のレイアウトが改築が既定のパターンに属するものである場合等については、改訂後のレイアウトに対応する間取り図を取得する方途が開かれるなど、上述の通信手段を通して情報を取得し、或いは、ガイドや支援を受けるなど、ユーザにとって種々の便宜が提供され得る。
上記説明したシステムにおいて、ユーザを認識(図6を参照しての説明で判定と表現しており、以下、判定という)する処理においては、リモコンの位置や移動軌跡に基づいて自動判定する場合について説明したが、この処理に対話形式のマンマシンインターフェースの手法を採り入れてもよい。即ち、図5における被制御装置(液晶テレビ100)側でのステップS112の処理、図7おける制御装置(リモコン200)側でのステップS222の処理、及び、図13における制御装置(リモコン200)側でのステップS277の処理は何れも自動的に判定するものであったが、このユーザ判定処理に対話形式の手法を導入してもよい。
図16はユーザ判定処理に対話形式の手法を導入した例について説明するフローチャートである。このフローチャートでは、ユーザ判定処理を制御装置(リモコン200)側において実行する場合と被制御装置(液晶テレビ100)側で行う場合との双方における場合について該当するように抽象化して表現してある。この処理に入ると、先ず、制御装置であるリモコン200(従ってそれを携えたユーザ)の位置や移動軌跡の情報(以下、移動軌跡情報という)について、当該移動軌跡情報とユーザとの対応関係に関する既得の情報(初回については適宜の所謂デフォルト値の情報が設定されている)と新たに検出した情報との相関性に基づいて、ユーザである蓋然性の高い順位を推定し(S281)、現実のユーザが認識可能に表示する(S282)。
この表示はリモコン200にて表示の場合は、公知の態様の液晶表示部を設けてここに表示し、或いは、対応する液晶テレビに表示のための信号を伝送してそのスクリーンに表示するようにしてもよい。ユーザから、この表示を視認して優先順位の判断の適否に関する応答があるまで待機し(S283)、応答内容に応じて、表示された優先順位に対する現実のユーザからの変更指示の有無を判断する(S284)。
ユーザから、優先順位の変更指示があったときには(この場合は、ステップS282の表示で最上位に表示されたユーザ名が当該現実のユーザでなく、現実のユーザから、自己を最上位とするべくカーソルを移動して該当する箇所で決定釦を押すなどの適宜の操作によって変更指示が発せられる)、既定の優先順位の情報を更新して判断の的確さの度合いに関する学習内容(移動軌跡情報とユーザとの対応関係毎の発生頻度の統計値等)を更新する(S285)。
ステップS285に次いで、更新後の優先順位が最上位のユーザ(即ち、現実のユーザから自己を最上位とするべく操作されたユーザ)を判定対象として決定する(S286)。一方、ユーザから、優先順位の変更指示がないときには(この場合は、ステップS282の表示で最上位に表示されたユーザ名が当該現実のユーザに相違なく、現状の判断が正しい旨を現実のユーザが決定釦を押すなどの適宜の操作で応答する)、既定の優先順位の情報を維持し、現状の優先順位に関する判断の的確さは高いものとして扱うように学習する(S287)。
ステップS285のように既定の優先順位の情報が更新され、当該現実のユーザが最上位へとその優先順位を変更した場合は、その変更後の優先順位で最上位の順位のユーザを当該ユーザとして判定し(S286)、他方、ステップS287のように既定の優先順位の情報が更新されない場合には、現状での最上位の優先順位のユーザを当該ユーザとして判定し(S288)、ユーザ判定処理を終了する。
ユーザ判定処理に上述のような対話形式のマンマシンインターフェースの手法を採り入れることによって、使用回数を重ねる程に判定の精度を高めることができるようになり、使い込む程に使い勝手が向上するシステムを実現することができる。従って、性行の類似したユーザに対しても高い精度で弁別し正しい判定を行い得るようになる。また、特異な移動(リモコンの姿勢を変化させたり振る等の動作)を一旦学習させて自己を判定させるべく学習させた一のユーザが他のユーザに動きを読まれるようなことがあっても、別の動きや、移動軌跡とユーザとの異なる対応関係を本システムに学習させることによってプライバシーの保護を図ることもできる。
上述の本発明の種々の実施の形態において、既述のリモコンのような態様の機器においては、その機器を保有するユーザ或いは、その機器を取り付けたり付帯させたりした電子機器の位置を認識することができるため、その電子機器が電波の受信装置であるような場合には、この位置に依存して、受信するに最適な周波数帯域を選択するような応用が考えられる。即ち、例としては、同じ内容のコンテンツが複数種類の周波数帯域で放送されている場合等では、現在位置の情報に基づいて、適用する周波数帯域を選択する。或いは、モバイル放送のように南側の衛星からしか受信できない場合は、アンテナが南側に位置することが位置や方位の情報から確認される状況下では衛星からの電波を受信し、この状況にないときにはギャップフィラーからの受信に自動的に切り替える等である。
以上の各実施の形態において、装置間の通信には、Bluetooth(登録商標)やIEEE802.11b或いはIEEE802.11g等を適用可能である。また携帯電話のような携帯情報端末を上述のリモコンとして利用し、相対位置を表わす情報に応じて無線IP網を利用した通話に切り換えたり、Bluetooth(登録商標)を利用して音声情報を提供する等してもよい。
本発明の実施形態としての制御システム(液晶テレビシステム)を表わす概念図である。 図1の制御システム中の液晶テレビの回路構成を示すブロック図である。 図1の制御システム中のリモコンの回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態としての制御システムの動作の概要を表すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態としての制御システム(液晶テレビシステム)の動作の概要を表すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態において、リモコンを携えて移動するユーザを自動的に判定する手法を説明する図である。 本発明の更に他の実施の形態としての制御システムの動作の概要を表すフローチャートである。 本発明の更に他の実施の形態としての制御システムの動作の概要を表すフローチャートである。 ユーザが本発明の実施の形態としてのリモコンを持って、予定した制御対象となる被制御装置に関して、特定の挙動を行うことによってそのリモコンに被制御装置を認識させる状況を説明する概念図である。 本発明の更に他の実施の形態の動作を表すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態としての制御システム(液晶テレビシステム)の動作の概要を表すフローチャートである。 本発明の更に他の実施の形態としての制御システム(液晶テレビシステム)の動作の概要を表すフローチャートである。 本発明の更に他の実施の形態の動作を表すフローチャートである。 本発明を水族館の自動解説装置に適用した実施の形態を表す概念図である。 図1と略同様の制御システムにおいて遠隔制御装置が通信手段を通して外部の情報処理装置との連携動作を行うようにした実施の形態を表す概念図である。 本発明の更に他の実施の形態の動作を表すフローチャートである。
符号の説明
100…液晶テレビ 101…筐体 102…スクリーン 103…左側スピーカ 104…右側スピーカ 105…受光窓 110…アンテナ 120…復調・フィルタリング部 130…映像処理部 140…音声処理部 141…左の増幅器 142…右の増幅器 143…左のスピーカ 144…右のスピーカ 150…OSD部 160…液晶表示器 170…システムコントローラ 171…操作部 172…メモリ 181…リモコン信号受信部 182…リモコン信号デコード部 200…リモコン 201…筐体 211…相対位置検出手段 212…検出特性調整手段 220…制御信号投射部 230…システムコントローラ 231…操作部 232…メモリ 240…外部機器インターフェース 251…チャージャ接続検出部 300…パソコン 400…インターネット 1000…住宅 1001…階段 1002…水回り室 1003…ダイニングルーム 1004…ソファ

Claims (15)

  1. 遠隔制御装置と該遠隔制御装置によって制御され得る被制御装置とを含んで構成された制御システムであって、
    前記遠隔制御装置は、前記被制御装置とは別体に構成された筐体と、該筐体に設けられ自己の位置の相対的変化を非接触で検出する相対位置検出手段と、前記相対位置検出手段の検出出力に基づいて前記被制御機器の位置との相対において当該遠隔制御装置の現在位置を算出して該位置を表す現在位置情報を生成する現在位置算出手段と、前記現在位置算出手段によって生成された現在位置情報を外部に伝送する情報伝送手段と、を備え、
    前記被制御装置は、前記遠隔制御装置の情報伝送手段から伝送される現在位置情報を受信する情報受信手段と、前記情報受信手段で受けた現在位置情報に基づいて動作モードの選択を行う動作モード選択手段と、を備えていることを特徴とする制御システム。
  2. 自己とは別体に構成された所定の遠隔制御装置によって制御され得るように構成された被制御装置であって、前記遠隔制御装置が自己の相対位置検出手段の検出出力に依拠して当該被制御装置の位置との相対において当該遠隔制御装置の現在位置を算出して該位置を表す位置情報を現在位置情報として外部に伝送したときには当該現在位置情報を受信する情報受信手段と、前記情報受信手段で受けた現在位置情報に基づいて動作モードの選択を行う動作モード選択手段と、を備えたことを特徴とする被制御装置。
  3. 被制御装置に対し所定の制御を行い得るようになされ前記被制御装置とは別体の筐体を持つ遠隔制御装置であって、前記筐体に設けられ自己の位置の相対的変化を非接触で検出する相対位置検出手段と、前記相対位置検出手段の検出出力に基づいて前記被制御装置の位置との相対において当該遠隔制御装置の現在位置を算出して該位置を表す現在位置情報を生成する現在位置算出手段と、前記現在位置算出手段によって生成された現在位置情報を外部に伝送する情報伝送手段と、を備えたことを特徴とする遠隔制御装置。
  4. 前記相対位置検出手段の検出出力が前記現在位置算出手段における現在位置算出演算に適合する特性のものとなるように調整する検出特性調整手段を更に備えていることを特徴とする請求項3に記載の遠隔制御装置。
  5. 前記現在位置算出手段によって生成された現在位置情報に含まれる累積誤差をリセットする累積誤差リセット手段を更に備えていることを特徴とする請求項3に記載の遠隔制御装置。
  6. 前記相対位置検出手段の検出出力に基づいて当該遠隔制御装置の移動軌跡に関する移動軌跡情報を生成する移動軌跡情報生成手段を更に備え、前記情報伝送手段は前記移動軌跡情報生成手段によって生成された移動軌跡情報をも外部に伝送するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の遠隔制御装置。
  7. 前記情報受信手段が前記遠隔制御装置の情報伝送手段から伝送される当該遠隔制御装置の移動軌跡に関する移動軌跡情報をも受信するように構成され、前記情報受信手段によって受信した当該移動軌跡情報に基づいてユーザを認識するユーザ認識手段を更に備えていることを特徴とする請求項2に記載の被制御装置。
  8. 前記相対位置検出手段の検出出力に基づいて当該遠隔制御装置の移動軌跡に関する移動軌跡情報を生成する移動軌跡情報生成手段と、前記移動軌跡情報生成手段によって生成された移動軌跡情報に基づいてユーザを認識して該認識を表すユーザ認識情報を生成するユーザ認識手段を更に備え、前記情報伝送手段は前記ユーザ認識手段によって生成されたユーザ認識情報をも外部に伝送するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の遠隔制御装置。
  9. 前記情報受信手段が前記遠隔制御装置の情報伝送手段から伝送される当該遠隔制御装置側で認識したユーザを表すユーザ認識情報をも受信するように構成され、前記情報受信手段によって受信したユーザ認識情報に応じて動作モードを選択する動作モード選択手段を更に備えていることを特徴とする請求項2に記載の被制御装置。
  10. 前記相対位置検出手段の検出出力に基づいて当該遠隔制御装置の移動軌跡に関する移動軌跡情報を生成する移動軌跡情報生成手段と、前記移動軌跡情報生成手段によって生成された移動軌跡情報にユーザの特定の挙動に相応するものとして予定された特定移動態様情報が含まれているときには該特定移動態様情報を抽出する特定移動態様情報抽出手段と、前記特定移動態様情報抽出手段によって抽出された特定移動態様情報に基づいて制御対象とする被制御装置を識別する制御対象識別手段とを更に備え、前記情報伝送手段は制御対象識別手段によって識別された制御対象とする被制御装置に適合する態様の信号によって情報を伝送するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の遠隔制御装置。
  11. 自己の操作部への操作に基づいて使用目的の種別を認識する使用目的認識手段と、前記相対位置検出手段の検出出力に基づいて当該遠隔制御装置の移動軌跡に関する移動軌跡情報を生成する移動軌跡情報生成手段と、前記移動軌跡情報生成手段によって生成された移動軌跡情報にユーザの特定の挙動に相応するものとして予定された特定移動態様情報が含まれているときには該特定移動態様情報を抽出する特定移動態様情報抽出手段と、前記特定移動態様情報抽出手段によって抽出された特定移動態様情報に基づいて前記使用目的に適合した制御対象とする被制御装置を識別する制御対象識別手段と、前記相対位置検出手段の検出出力が前記制御対象識別手段による識別結果と前記使用目的に適合する特性のものとなるように調整する検出特性調整手段とを更に備え、前記情報伝送手段は制御対象識別手段によって識別された制御対象とする被制御装置に適合する態様の信号によって情報を伝送するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の遠隔制御装置。
  12. 前記相対位置検出手段の検出出力に基づいて当該遠隔制御装置の移動軌跡に関する移動軌跡情報を生成する移動軌跡情報生成手段と、前記移動軌跡情報生成手段によって生成された移動軌跡情報に基づいて制御対象とする被制御装置を推定する制御対象推定手段と、前記制御対象推定手段によって制御対象とする被制御装置であると推定された被制御装置に稼動するための準備動作を起動させる準備動作起動情報を生成する準備動作起動情報生成手段とを更に備え、前記情報伝送手段は前記制御対象推定手段によって推定された制御対象とする被制御装置に前記準備動作起動情報生成手段によって生成された準備動作起動情報を伝送するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の遠隔制御装置。
  13. 計時動作を行い時刻情報を出力する時刻管理手段と、当該遠隔制御装置の移動履歴を表す移動履歴情報を参照可能に保持する移動履歴保持手段と、前記現在位置算出手段によって生成された位置情報と前記時刻管理手段より出力された時刻情報と前記移動履歴保持手段に保持された移動履歴情報とに基づいて前記被制御装置が任意時点においてとるべき動作態様を規定する動作態様選択情報を生成する動作態様選択情報生成手段と、を更に備え、前記情報伝送手段は、前記動作態様選択情報生成手段によって生成された動作態様選択情報を外部に伝送するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の遠隔制御装置。
  14. 前記相対位置検出手段の検出出力に基づいて被制御装置の表示画面上の位置を特定してポインティングを行うポインティング情報を生成するポインティング情報生成手段と、前記相対位置検出手段の検出出力に基づいて当該遠隔制御装置の移動軌跡に関する移動軌跡情報を生成する移動軌跡情報生成手段と、前記移動軌跡情報生成手段によって生成された移動軌跡情報に基づいてユーザを認識して該認識を表すユーザ認識情報を生成するユーザ認識手段と、前記現在位置算出手段による現在位置情報に基づいて自己の位置の検出する位置検出モードと前記ポインティング情報に基づいて被制御装置の表示画面上の位置を特定してポインティングを行うポインティングモードと前記ユーザ認識情報に基づいてユーザを認識するユーザ認識モードとの各モードのうちの何れかのモードを選択するモード選択手段と、を更に備えたことを特徴とする請求項3に記載の遠隔制御装置。
  15. 前記モード選択手段によって選択されたモードに応じて前記相対位置検出手段による検出特性を調整する検出特性調整手段を更に備えたことを特徴とする請求項14に記載の遠隔制御装置。
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