JP2006173678A - 通信装置および通信制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の端末との通信を効率よく行うとともに、消費電力を節約する。
【解決手段】情報端末101は、アクセスポイント102と無線通信で接続されて1つのネットワークを構成すると同時に、プリンタ103とも接続されてもう一つのネットワークを構成する。情報端末101は、この2つのネットワークにおける通信を、スロット多重により時分割的に実現する。そして、2つのネットワークに割り当てるスロットが重複せず、しかもそれぞれについて必要な帯域を確保し、いずれとも通信しないスロットが存在しないようにすることで、効率的な通信ができる。そして、通信状態、たとえば通信に係るデータの種類、データ量、トラヒック量、相手機器の制御状態等に応じて各ネットワークの帯域を調整できる。そのため通信状態に応じて帯域を割り当てることで効率的な通信ができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、たとえば通信装置及びその制御方法に関し、特に一台の通信装置が複数のネットワークと通信する場合に、通信装置が各ネットワークにおける通信状況や通信状態に応じて、各ネットワークに参加する期間を調整する方式に関する。
近年オフィスや家庭などで用いられるデジタル無線通信技術分野においてはIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.委員会の802.11ワーキンググループでIEEE802.11規格群として標準化を行っている無線LANや、Bluetooth SIG(Special Interest Group)において規格化されている低コスト・低消費電力を実現する近距離無線通信方式であるBluetooth(登録商標)等が実用化され様々な製品が市場に出されている。
このうち無線LANでは、複数の通信機器間でLAN(Local Area Network)を介さずに直接通信を行うアドホックモードと、LANに接続されるアクセスポイントを介して通信機器が通信を行うインフラストラクチャモードが定義されている。アドホックモードで動作する無線LAN機器では、図10に示す様に自立分散制御(DCF:Distributed Coordination Function)による無線チャネルアクセス方式が用いられている。この方式では、フレームの衝突を出来るだけ回避する為に、フレームの送信前にキャリアセンスにより無線チャネルの使用状況を確認し、キャリアが検出され無い場合にはフレーム送信を行う。一方、キャリアが検出された場合には無線チャネルがアイドル状態へ移行後にフレーム間隔時間を計測し、その後各送信要求通信機器内部でランダムに値が設定されるバックオフタイムを計測し、バックオフ時間経過後に再度キャリアセンスを行うCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)アクセス制御方式が用いられている。
また、インフラストラクチャモードで動作する無線LANでは、図11に示す様に、アドホックモードと異なりアクセスポイント等の基地局による集中制御(PCF:Point Coordination Function)により各通信機器のアクセス制御を実現している。PCFは接続通信機器のアクセス時に機器間の競合を回避するCFP(Contention Free Period)と、各機器が競合を許容し任意のタイミングでフレーム転送を行うCF(Contention Period)を設け、CFP期間では登録されている通信機器に対してポーリングによる各機器の送信制御をおこない、CF期間ではCSMA/CAによるアクセス制御を行っている。
更に非特許文献1で公開されているように、現在IEEE802.11のタスクグループeではインフラストラクチャモードで同一アクセスポイントに接続されている通信機器間を、アクセスポイントを経由することなく直接通信するDLP(Direct Link Protocol)が検討されている。この機能が実現するとインフラストラクチャモードで動作してネットワークアクセスしている通信機器が、特定の通信機器とも直接通信を行う事が可能となる。図11では、端末TM2がDLPに移行すると、アクセスポイントからのポーリングを受けずに、直接端末TM1と通信を行う様子が例示されている。
一方Bluetooth(登録商標)では、ネットワークは、通信タイミングならびに通信機器のアクセス制御を行うためのポーリング制御を行うマスタと、このマスタからの信号に従って通信を行うスレーブにより構成され、1台のマスターと最大7台のスレーブにより構成されるピコネットを形成する事が出来る。Bluetooth(登録商標)ネットワークに属する通信機器をLANへ接続させる場合には、アクセスポイントがマスターとなり、ネットワークに接続される通信機器がスレーブとなる。Bluetooth(登録商標)では、周波数ホッピング型のスペクトラム拡散方式が用いられている。Bluetooth(登録商標)の周波数ホッピングは、ある瞬間を見ると1MHzの周波数幅で通信しているが、この1MHzの信号周波数帯域は、625マイクロ秒ごとに79MHzの周波数幅の範囲内でランダムにホッピングする。同一ピコネットに属する端末は、625マイクロ秒ごとに、互いに同一周波数で通信するよう使用する周波数を同期して切り替える必要がある。そのためBluetooth(登録商標)のデータ通信は、625マイクロ秒ごとにスロット化されており、ひとつのスロットで送受信されるパケットをシングルスロットパケットと呼ぶ。ピコネット内では、スロットを単位として通信の時分割多重化(時分割スロット多重化)が行われており、これによりピコネット内の複数の端末が通信できる。ピコネット内の全端末はスロットの同期を維持する必要があるために、Bluetoothクロックと呼ばれるカウンタを持つ。Bluetoothクロックは、そのクロックの刻みが312.5マイクロ秒のカウンタであり、ひとつのピコネットに属するスレーブは、そのBluetoothクロックの値をマスタのBluetoothクロックと一致させるために、マスタのBluetoothクロックの値とのずれであるクロックオフセットを計算し、そのオフセットを自装置のBluetoothクロックに足し込む(あるいは差し引く)ことで、クロックの同期を維持する。またひとつのピコネット内の端末は互いに同じ周波数ホッピングパターンを持つ。これによって端末間の通信が可能となる。
またBluetooth(登録商標)では、無線LANで検討されているDLPと同様の構成を実現する手段を有している。例えばアクセスポイント(一つのピコネット)に接続している通信機器が他のピコネット(例えばPCのような通信機器との新たなピコネット)に参加するために、ピコネットを制御しているマスタ(この場合はアクセスポイント)との通信で一時的に間欠受信を行う省電力モードに移行する事によりアクセスポイントとの接続を開放し、他のピコネットの通信タイミングに切換えて通信を行う構成(以下スキャタネット)が定義されている。
松江英明、守倉正博監修「802.11高速無線LAN教科書」、IDGジャパン、p120
上記従来技術における無線LANのアドホックモードでは、一台の通信機器(以下端末1と記載)と複数の通信機器が各々通信を行う場合、各通信機器はCSMA/CAによるアクセス制御により任意のタイミングでデータ伝送を行う事から、端末1に対して各通信機器から大量のデータを転送する場合に無線通信チャネル上で競合が発生する確率が増加しスループットの低下を招くといった問題がある。
また一つの通信機器から大量のデータを送信し、他方の通信機器からは少量のデータを転送する場合においても、無線通信チャネル上での競合が発生する。この場合大量のデータを転送する通信機器のアクセスが必ずしも優先されないので非効率なトラヒック制御となってしまうといった問題もある。
また、無線LANのインフラストラクチャモード動作において特定の通信機器へ複数の通信機器からのトラヒックが発生した場合、PCFにより無線通信チャネルの競合は回避する事が可能であるが、データがアクセスポイントを経由して転送されるために、通信機器間でデータ転送する場合と比べトラヒックが2倍発生し無線チャネルの利用効率が低下するといった問題がある。この問題を改善する手段として検討されているDLPによる通信機器間ダイレクトデータ転送動作時においても、通信機器間のデータ転送中にはアクセスポイントとの通信が中断されるので、LAN上に接続されている他の通信機器がアクセスポイントを介して前記特定の通信機器との間で同様に通信を行っている場合にアクセスポイント主導でタイミング制御を行う構成ではDLPによる通信タイミングとの調停が困難となり、最適なアクセス制御が出来ないといった問題が発生する。
また、Bluetooth(登録商標)のピコネット動作においても無線LANのインフラストラクチャモードと同様に、アクセスタイミングを制御するマスタ(無線LANの例で示したアクセスポイントに相当)を経由して通信機器(スレーブ)間の通信が行われる事から、無線区間でのトラヒックが増加し効率の良いデータ転送が出来ないといった問題が発生する。この問題を回避する手段として前記従来例で挙げたスキャタネット動作においても、特定のスレーブ機器(以下スレーブ1)に対するアクセスタイミング制御は、各々の非同期で動作するマスタとの間で設定される省電力モードのタイミングに従ってアクセスタイミングが決定することから、各マスタ間のクロック周波数のずれに伴い当初設定したアクセス時間が確保できなくなるといった問題が発生する。
また、スレーブ1との通信トラヒックが変化し、一方のマスタとの通信時間を変更する場合には、各マスタとの間で省電力モード移行時間を再設定する必要がありトラヒックの変化に応じてアクセス時間を順次適応する事が困難であるといった問題も発生する。この問題を解決する手段としてBluetooth SIGでは、複数のピコネットに参加するスレーブにおいて各ピコネットに参加しない期間(通信停止期間)を通知する方法について検討がなされているが、各マスターへの通信停止期間の与え方等については公開されておらずトラヒック等の通信状態に応じたアクセス制御を行う事は困難であるといった問題がある。
以上のように、1台の通信装置が複数のネットワークに同時に属することを許している通信方式においては、当該通信装置について、各ネットワークにアクセスできる、あるいはできないタイミングを調整する必要があるが、この調整が困難であった。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、以下のような構成を備える。すなわち、通信装置であって、複数のネットワークとの通信状態を監視する監視手段と、前記複数のネットワークそれぞれと通信する通信タイミングを、各ネットワークの通信状態に応じて調停して設定し、設定された通信タイミングに関する情報を前記複数のネットワークに対して通知する設定手段と、前記通信タイミングの設定に基づいて、前記複数のネットワークそれぞれに対する通信を切り替える通信手段とを有し、前記設定手段は、前記監視手段により監視される通信状態に基づいて、前記通信タイミングを動的に変更することを特徴とする。
本発明によれば、複数のネットワークに同時に属する通信装置は、通信状態、たとえば通信に係るデータの種類、データ量、トラヒック量、相手機器の制御状態等に応じて各ネットワークの帯域を調整できる。このため、各ネットワークに通信資源を適切に配分することが可能となるばかりでなく、通信資源を効率よく使用することができ、通信時間の短縮、データ交換等の生産性向上などの効果を奏する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る、情報端末101と、アクセスポイント102と、プリンタ103とを示す図である。本実施形態では、情報端末101は近距離無線通信方式のBluetooth(登録商標)を用いてアクセスポイント102と接続することで、アクセスポイント102が参加している有線ネットワークを介してFTPやWebアクセスなどのアプリケーションを利用する。また情報端末101はBluetooth(登録商標)を用いてプリンタ103と接続し、情報端末101中の印刷データをプリンタ103へ転送して印刷処理を行う。なお、第1及び第2実施形態では無線通信方式としてBluetooth(登録商標)を用いているが、複数のネットワークへの同時参加を、微視的には時分割制御によって通信するネットワークを切り替えることで実現している通信方式であれば適用することができる。
<第1実施形態の概略>
本実施形態の場合、アクセスポイント102と情報端末101から構成されるピコネット111においては、アクセスポイント102は他の機器からのアクセスに対応するためにピコネットの制御主体であるマスター端末となり、情報端末101はスレーブ端末となる。一方、プリンタ103と情報端末101から構成されるピコネット112においては、端末101は他の機器からのアクセスに対応するためにピコネットの制御主体であるマスター端末となり、プリンタ103はスレーブ端末となる。そこで、情報端末101がアクセスポイント102と通信中にプリンタ103とも通信を行う場合には、情報端末101はアクセスポイント102、プリンタ103との間でスキャタネットを構築することで、前記二つのピコネットが情報端末101を共有することを可能にする。更に本実施形態では、情報端末101は各端末とより確実に通信を行うために、それぞれの端末へ通信停止期間を通知し通信タイミングを制御することで各端末と通信を行う。
情報端末101では、アクセスポイント102を介して有線ネットワーク上にあるサーバとの間でFTP通信を行うFTPクライアントアプリケーションと、プリンタ103との間で印刷処理を行う印刷アプリケーションプログラム(以下アプリケーションと略す。)が実行される。本実施形態では、情報端末101はこれらアプリケーションの動作状態を監視し、アプリケーションの状態変化に応じて、アクセスポイント102、プリンタ103へ通知する通信停止期間を適切に設定して通知することで、情報端末101の通信資源を最適化しながら通信を行う。
<情報端末の構成>
本実施形態における情報端末101の構成を、図2に示した機能ブロック図を用いて説明する。情報端末101は、少なくとも近距離無線通信部201と、通信停止期間調停部202と、状態監視部203と、データ管理部204とを備える。これら構成要素は、上述したアプリケーションを実行できる汎用コンピュータのハードウエア構成と、Bluetooth(登録商標)を実装できる通信ハードウエアと、コンピュータにより実行されるソフトウエアとにより実現される。近距離無線通信部201は、近距離無線通信方式(本実施形態ではBluetooth(登録商標))を利用して周囲の端末と無線通信を行う機能を有する。通信停止期間調停部202は、スキャタネットによる通信を行う際に、各ピコネットの通信停止期間を調停する機能を有する。状態監視部203は、情報端末101上で動作し、かつスキャタネットによる通信を利用するアプリケーションの状態を監視する機能を有する。データ管理部204は、動作アプリケーションの操作状態と通信停止期間の長さ等との関連づけを定義した動作状態定義テーブル204a、現在実行されているアプリケーションの動作状態とそれに対応する通信停止期間、通信停止期間周期、通信停止期間開始時間等を関連づけて保存する通信停止パラメータテーブル204bなど、スキャタネットによる通信の制御に必要な情報を管理する機能を有する。通信停止パラメータテーブル204bはアプリケーションごとに作成される。図6に動作状態定義テーブル204aの例を示す。
<通信制御手順>
次に、情報端末101による、アクセスポイント102およびプリンタ103とのスキャタネットによる通信処理手順について、図3を用いて説明する。図3は、情報端末101とアクセスポイント102、プリンタ103との間でスキャタネットが構築される際に送受信されるデータの流れを、各端末のBluetooth(登録商標)クロックに基づく時間軸(Tap、Tpc、Tpr)に沿って図示したものである。
スキャタネットを構築する場合、まず期間Tc1−Tc2において、情報端末101はアクセスポイント102とプリンタ103へ通信停止期間の通知を行う。通信停止期間通知には、通信停止期間開始時間(各ネットワークについてそれぞれTa1,Tb1)と、通信停止期間周期Tと、通信停止期間長L(各ネットワークについてそれぞれL1,L2)とが含まれる。
通信停止開始時間は、通信停止期間を開始する時間を通知する値であり、例えば通信停止期間を開始する時点での、当該ピコネットにおけるマスタ端末のBluetoothクロック値として通知される。情報端末101は、ピコネット111においてはスレーブであるので、たとえば自身のBluetoothクロックを基に、ピコネット111におけるクロックオフセットの値だけずらしたマスタのクロック値に変換して通知を行えばよい。
通信停止期間周期Tは、一回の通信停止期間を開始してから、次の通信停止期間を開始するまでの周期をスロット数で通知する値である。本実施形態では、通信停止期間周期Tは複数のピコネット(すなわちネットワーク)について等しい。これは、周期Tが互いに異なると、通信停止期間の位相ずれによって各ネットワークに対して割り当てたスロットが重複し、時分割多重が実現できないためである。
通信停止期間長Lは、一回の通信停止期間の長さをスロット数で通知する値である。通信停止期間長Lは以下の条件をすべて満たすよう情報端末101により決定される。
(1)各端末に対する通信停止期間長の和が通信停止期間周期Tと等しいこと。
(2)通信停止期間周期Tのいかなる時点においてもどちらか一方の端末が通信停止期間に入っていること。
図3では、情報端末101により決定されアクセスポイント102に対する通信停止期間長L1と、プリンタ103に対する通信停止期間長L2は、L1とL2の和が通信停止期間周期Tと等しくなり、かつ一方の通信停止期間の開始時間と、他方の通信停止時間の終了時間が同期するように割り当てられている。図3ではL1とL2はTを二等分する形で割り当てられている。
情報端末101は上記条件で決定した通信停止期間通知により、アクセスポイント102に対しては通信停止期間開始時間Ta1、通信停止期間周期T、通信停止期間長L1を通知し、プリンタ103に対しては通信停止期間開始時間Tb1、通信停止期間周期T、通信停止期間長L2を通知する。
情報端末101より前記通信停止期間通知を受信すると、アクセスポイント102とプリンタ103は、それぞれ通知にて指定されたパラメータに従って情報端末101との通信を停止する。そして情報端末101は一方の端末(アクセスポイント102とプリンタ103のいずれか)の通信停止期間中にもう一方の端末と通信を行う。
なお、本実施形態にてスキャタネット構築時に通信停止期間長L1、L2は通信停止期間周期Tを二等分する形で割り当てたが、このL1、L2時間の割り当て方法は例えば各端末との通信開始時に判明する相手側端末のデバイスクラスの種類といったパラメータに応じて割り当てても良い。その一例としては、アクセスポイントとの通信中に新たな通信機器との間で通信が確立する場合に、この通信機器のデバイスクラスが高いトラヒックを要求するプリンタであると判断すると、L1にTの80%を割り当て、L2へはTの20%を割り当てるといった方法が挙げられる。また、他のL1、L2時間の割り当て方法として、スキャタネット構築時に既に通信を行っている機器との通信状態を確認し、この状態に応じてL1、L2の時間割り当て比率を変えても良い。その一例としては、アクセスポイントとFTPによる高トラヒックな通信中に、他の通信機器(例えばPCなど)により新たな通信が確立する場合に、アクセスポイントに対しては通信停止期間Tの70%を割り当て、PCへはTの30%を割り当てるといった方法も挙げられる。これらの方法は、たとえばデバイスクラス、あるいはデバイス毎の占有チャネル(スロット)数に関連づけた通信停止期間長(通信停止期間周期に対する比率)をあらかじめテーブルに登録しておき、通信停止期間通知時に、そのテーブルを参照して決定することで実現できる。全比率の和が1に成らない場合には、それぞれの機器に対応する通信停止期間長の比に応じて按分すればよい。以上の手順をもって、情報端末101はアクセスポイント102、プリンタ103とスキャタネットによる通信を行う。
<通信停止期間の変更>
次に、情報端末101におけるスキャタネットによる通信中の通信停止期間変更処理の手順について、図4を用いて説明する。本通信停止期間変更処理は、スキャタネットによる通信が開始されたことをトリガにして開始される。
ステップS401において、情報端末101の状態監視部203は、情報端末101において実行されている、スキャタネットによる通信を利用するアプリケーションの動作状態を収集する。本ステップにおいては、状態監視部203は定期的にアプリケーションへ状態要求を出すことで動作状態を収集してもよいし、例えばアプリケーションが通信を開始する場合に状態監視部203へ通知を行うことで、状態監視部203がアプリケーションの動作状態を獲得してもよい。
ステップS402において、情報端末101はステップS401で収集した動作状態と、データ管理部204の通信停止パラメータテーブル204bに保存されている前回収集した際の動作状態とを比較し、アプリケーションの状態に変化があったか否かを判断する。通信停止パラメータテーブル204bはプロセスIDごとに項目が登録されるので、実行されているアプリケーションとプロセスIDが一致する項目(すなわちアプリケーション)について動作状態を比較する。比較の結果動作状態が変化している場合は収集した動作状態をデータ管理部204の通信停止パラメータテーブル204bへ保存(更新)してステップS403へ進み、状態に変化が無い場合はステップS401へ戻る。
ステップS403において、情報端末101はアクセスポイント102、プリンタ103に対する新たな通信停止期間を決定する通信停止期間調停処理を行う。本通信停止期間調停処理の詳細については図5を参照して後述する。
ステップS404において、情報端末101はステップS403にて決定された新たな通信停止期間をアクセスポイント102、プリンタ103へ通知する通信停止期間通知処理を行う。本通信停止期間通知処理の詳細については図7を参照して後述する。本ステップにて各端末へ通信停止期間を通知した後は、再びステップS401へ戻りアプリケーションの動作状態を監視する。以上の手順をもって、通信停止期間は変更される。
<通信停止期間の通知>
次に、情報端末101における通信停止期間調停処理(ステップS403)の手順について、図5を用いて説明する。テップS501において、通信停止期間調停部の202は、データ管理部204の通信停止パラメータテーブル204bより動作状態に変化のあったアプリケーションの動作状態を取得し、どのような状態かを解析する。ステップS502において、通信停止期間調停部202は動作状態がネットワークへの新規接続か、すなわち通信開始か否かを判断する。新規接続状態であればステップS503へ進み、通信開始以外の状態の場合はステップS504へ進む。
ステップS503において、通信停止期間調停部202は、通信開始状態となったアプリケーションのプロセスIDをデータ管理部204の通信停止パラメータテーブル204bへ動作中アプリケーションとして登録して、当該アプリケーションに関する通信停止パラメータテーブル204bを作成する。更に動作中アプリケーションのプロセスIDと関連づけて、現在のアプリケーションの動作状態に対応する通信停止期間長Lを通信停止パラメータテーブル204bへ登録する。通信停止パラメータテーブル204bには、このほかの通信停止期間のパラメータ(通信停止期間周期及び開始時間)が保存されるが、これらはステップS508で設定される。現在のアプリケーションの動作状態と通信停止期間長Lとの対応は、動作状態定義テーブル204aに定義されている(図6参照)。動作状態定義テーブル204aは、通信を利用するアプリケーションごとに用意されてもよいが、図6のように様々なアプリケーション(図6ではプリンタ利用のアプリケーションとFTPアプリケーション)が取り得る動作状態をひとつのテーブルにまとめておき、アプリケーションが動作状態定義テーブル204aを共有することもできる。
図6は、動作状態定義テーブル204aと通信停止パラメータテーブル204bの一例を示す。動作状態定義テーブル204aには、通信停止期間長Lの値は通信停止期間周期Tを1とした場合に対する割合として登録されている。例えば本実施形態における印刷アプリケーションの動作状態の場合、状態が「印刷中(Print_Printing)」の場合はできる限り多くの通信帯域を得たいため、通信停止期間長Lは0.01と登録されている。また「印刷ジョブ待ち(Print_Idle)」、「受信側バッファビジー(Print_Buffer_Full)」、「プリンタエラー(Print_Error)」といった状態の場合には、印刷アプリケーションは印刷データの通信を行わずにプリンタ状態やコマンドを送受信するための通信帯域を確保できれば十分なため、通信停止期間長Lは0.95と登録されている。同様に、本実施形態におけるFTPクライアントアプリケーションの動作状態の場合、状態が「ファイル転送中(FTP_Transfer)」の場合はできる限り多くの通信帯域を得たいため、通信停止期間長Lは0.01と登録されている。また「転送ファイル待ち(FTP_Idle)」や「ファイル転送エラー(FTP_Error)」といった状態の場合は、FTPクライアントアプリケーションはコマンド送受信用の通信帯域を確保できれば十分なため、通信停止期間長Lは0.95と登録されている。以上のような動作状態定義テーブル204aは、情報端末101でアプリケーションを実行する前にあらかじめデータ管理部204に用意しておく。
なお、本実施形態では、一つのネットワークはひとつのアプリケーションが利用するものとしている。しかし、情報端末101がマルチタスクをサポートする場合、同時に実行されている複数のアプリケーションがひとつのネットワークを使用することもあり得る。この場合には、ひとつネットワークに対して割り当てたスロットが、そのネットワークを利用する、並列実行されるアプリケーションにより共有される。そのために、同じネットワークを利用する複数のアプリケーションによる通信参加期間(=1−通信停止期間)の和を求め、その和を通信停止期間周期(=1)から差し引いた値を合計通信停止期間長として通信停止パラメータテーブルに登録すればよい。求めた和があらかじめ定めた最低値以下の場合には、その最低値を登録する。すなわちたとえば2つのアプリケーションが同じネットワークを利用した場合、それぞれの通信停止期間長をLa,Lbとすると、(La+Lb−1)>最低値であれば、その値を、そうでなければ最低値を、それら2つのアプリケーションに関連する通信停止期間長として通信停止パラメータテーブル204bに登録する。もちろんこれは一例である。
ステップS504では、通信停止パラメータテーブル204bに複数の項目(項目はひとつのプロセスIDに対応する。)が登録されているか判定する。複数の項目はそれぞれ相異なるネットワークを利用するアプリケーションに対応する。複数の登録でなければ、ステップS508に進んで通信停止期間開始時間を通信停止パラメータテーブル204bに登録する。この場合、各ネットワークについての通信停止期間の調整は行う必要がないので、適当な時間を通信停止期間開始時間とすることができる。なお、通信停止期間周期Tもここで設定するが、この値はあらかじめ定めた値であってよい。
一方、ステップS504で複数の登録があると判定された場合(すなわち新規登録時に、既に登録された項目がある場合や、複数登録された状態で、アプリケーションの状態が変化した場合)には、停止期間パラメータテーブル204bを参照して、登録された通信停止期間長Lをすべて読み出す(図5ではL1'およびL2')。そしてステップS506でそれら通信停止期間長の総和が通信停止期間T(本例では正規化しているので1)とひとしいか判定する。ひとしくなければステップS507に進んで通信停止期間の調整を行う。
ステップS507において、通信停止期間調停部202は、通信停止期間長の総和が1となるように通信停止期間長を変更する。図5では、通信停止期間長L1'とL2'との和が1となるように通信停止期間長を変更する。
ステップS508では、通信停止期間開始時間を通信停止パラメータテーブル204bに登録する。図3あるいは図7に示すように、本実施形態では一方の通信停止期間の終了と他方の通信停止期間の開始とを同期させている。このため、一方のネットワークについて通信停止期間開始時間Tb1を適当にさだめたなら、その値に対応する通信停止期間長L2を加えた値を、他方のネットワークについて通信停止期間開始時間Ta1とする。もちろん通信停止期間周期はTであって共通である。なお、通信停止パラメータテーブルに登録されるは、通信停止期間周期Tを正規化した値として登録されていても良いが、この場合には各端末に通信停止期間パラメータを送信する際に、Bluetoothクロックに変換する必要がある。この場合には通信停止期間周期Tを1としているから、変換はTのBluetoothクロックでの値を乗ずればよい。もちろんこの値を通信停止パラメータテーブルに登録しておいてもよい。このあと、図4のステップS404で通信停止期間通知処理を起動し、変更された通信停止期間のパラメータである通信停止期間開始時間と、通信停止期間周期と、通信停止期間長を渡し、通信停止期間の通知処理を依頼することで、通信停止期間調停処理を終了する。
ステップS403における通信停止期間調停処理を具体的に説明する。例えば印刷アプリケーションの動作状態が「印刷ジョブ待ち(Print_Idle)」から「印刷中(Print_Printing)」へ変化し、FTPアプリケーションの動作状態が「転送ファイル待ち(FTP_Idle)」であった場合の通信停止期間調停処理においては、まず前記ステップS503において、通信停止期間調停部202は動作状態定義テーブル204aを参照し、停止期間パラメータテーブル204bの、プリンタ103に対する新たな通信停止期間長L2'を0.95に設定する。またアクセスポイント102に対する通信停止期間長L1'については状態が変化していないことから変更せず0.01のままとする。
そしてステップS506においてL1'とL2'の和が1に満たないため前記S507へ進み、通信停止期間長L1'とL2'の和が1と等しくなるようにL2'の値を0.05へ変更する。そしてステップS508においては、通信停止期間調停部202は設定されたL1'、L2'を基に、通信停止期間周期Tのいかなる時点においてもどちらか一方の端末が通信停止期間に入っているという条件の元でアクセスポイント102とプリンタ103に対する新たな通信停止期間開始時間を設定して、各端末に対する新たな通信停止期間のパラメータを前記通信停止期間通知処理へ渡す。なお、上記具体例のステップS507の処理においてはL2'の設定値0.95に合わせてL1'の値を変更したが、L1'の設定値0.01に合わせてL2'の値を0.99に変更してもよいし、L1'の値を0.03、L2'の値を0.97といった具合にそれぞれを変更してもよい。いずれか一方を変更する場合には、いずれを変更するかは、たとえばあらかじめ決めておいてもよいし、より大きな値を値を変更するようにしてもよい。以上の手順をもって、通信停止期間の調停は行われる。
<調整の基準の他の一例>
また、通信停止期間を調整する場合に、一方のネットワークについて通信停止期間長が長くなればそちらのネットワークの帯域は狭くなるので、いずれの帯域を狭めるかを、使用されるBluetoothプロファイル等を基準にして決定することもできる。Bluetoothプロファイルは機器ごとに定義されたプロトコルであり、たとえば動画再生のためのプロファイルや音声再生のためのプロファイル、プリントのためのプロファイル、汎用のプロファイルなどがある。このとき、動画再生のためのプロファイルや音声再生のためのプロファイルが用いられている場合、それらプロファイルを用いる通信はコンテンツ再生のために一定以上の帯域が必要とされる。したがって、データの種類やプロファイルの種類に応じて一旦通信停止期間長を定めたなら、ステップS508における通信停止期間長の調整の際にも、当該通信停止期間長を長くするように変更することは望ましくない。帯域が狭まって再生の中断などが生じるおそれがあるためである。またプリンタプロファイルでも、電子写真式プリンタを用いる場合、データ量が多いためある程度の帯域が確保されていないと、バッファアンダーランを生じて印刷が中断するおそれもある。
そこで、動画再生のためのプロファイルや音声再生のためのプロファイル、プリンタプロファイル等、保証帯域が必要な機器を対象とするプロファイルが用いられている場合には、そのプロファイルが用いられている側のネットワークについての通信停止期間長を延長しないように、他のネットワークについての通信停止期間長との調整を行う。
<通信停止期間の通知>
次に、情報端末101における通信停止期間通知処理の手順について、図7を用いて説明する。図7は、情報端末101とアクセスポイント102、プリンタ103との間でスキャタネットによる通信中に、通信停止期間が変更された際に送受信されるデータの流れを、各端末のBluetoothクロックに基づく時間軸(tAP、tPC、tPR)に沿って図示したものである。図7において、情報端末101はアクセスポイント102へ通信停止期間L1を、またプリンタ103へ通信停止期間L2を通知しており、一方の端末の通信停止期間中にもう一方の端末と通信を行うことで、スキャタネットによる通信を行っている。
ここで、期間Tc4−Tc5においてプリンタの動作状態が変化し、前記通信停止期間調停処理によりプリンタ103に対する通信停止期間が変化した場合には、情報端末101はまず期間Tc4−Tc5において、プリンタ103に対して前記通信停止期間調停処理により設定された通信停止パラメータテーブル204bを参照し、通信停止期間開始時間Tc5、通信停止期間周期T、通信停止期間長L2'をプリンタ103へ通知する。
同様に、情報端末101はプリンタ103へ新たな通信停止期間を通知した期間の次のアクセスポイント102との通信期間である期間Tc5−Tc6において、アクセスポイント102に対して通信停止期間開始時間Ta5、通信停止期間周期T、通信停止期間長L1'を通知することで、アクセスポイント102へ新たな通信停止期間を通知する。
情報端末101より前記新たな通信停止期間通知を受信すると、アクセスポイント102とプリンタ103は通知にて指定されたパラメータに従って情報端末101との通信を停止し、情報端末101は一方の端末の通信停止期間中にもう一方の端末と通信を行う。以上の手順をもって、スキャタネットによる通信中に通信停止期間の変更は通知される。
以上の構成及び制御により、複数のネットワークに属する本実施形態の装置は、各ネットワークに割り当てるスロットの割り当てが重複しないように、アプリケーションの状態に応じてスロットを割り当ててそれぞれに必要な帯域を確保できる。このため、アプリケーションの状態変化に対応して最適な割り当てを動的に実現することができる。さらに、複数のネットワークに対して、空きがないようにスロットを割り当てることができる。すなわち、効率のよい通信が実現できる。
なお、本実施形態の情報端末は、上記のように通信停止期間についてのパラメータを各端末に渡して各ネットワークの帯域を制御するが、このことは、各ネットワークについての通信タイミングを調停し、調停の結果決定された通信タイミングに関する情報を、各ネットワークに通知するものということができる。
[第2実施形態]
本実施形態は、図6の動作状態定義テーブル204aに代えて、図9の動作状態テーブル901aを、通信停止期間パラメータテーブル204bに代えて、図9の通信停止期間パラメータテーブル901bを用いることを除いて第1の実施形態と同様の構成を有する。もちろんテーブルが変更されたことに伴う処理内容の変更は生ずる。以下、実施形態において、情報端末101がアクセスポイント102とプリンタ103の間で通信を行う場合の通信状態の変化を転送データの種類に基づいて監視し、その状態変化に応じて、アクセスポイント102、プリンタ103へ通知する通信停止期間を適切に設定して通知することで、情報端末101の通信資源を最適化しながら通信を行う場合の実施形態を説明する。なお、スキャタネット構築時の通信停止期間の割り当て方法については第1の実施形態と同様の手順となるので説明は割愛し、情報端末101におけるスキャタネットによる通信中の通信停止期間変更処理の手順について、図4を用いて説明する。ここではいくつかの場合についてすべて同じ図4を参照するが、通信期間変更を行うきっかけは異なっている。
<データの種類による通信期間変更処理>
本通信停止期間変更処理は、スキャタネットによる通信が開始されたことをトリガにして開始される。まず始めに通信状態として転送データの種類により通信期間変更処理を行う場合について説明を行う。
ステップS401において、情報端末101の状態監視部203はスキャタネットによる通信で転送されるデータの種類を収集する。本ステップにおいては、状態監視部203は定期的に各通信機器へ転送されるデータの種類の取得要求を出すことで動作状態を収集してもよいし、例えば情報端末101がデータの転送を開始する場合に状態監視部203へ通知を行うことで、状態監視部203が転送データの種類を獲得してもよい。情報端末101は、それぞれのネットワークにおいて用いられるBluetoothプロファイルによりデータの種類を判定できる。Bluetoothプロファイルとは、機器ごと(図1の例ではアクセスポイントおよびプリンタ)に策定されたプロトコルであり、情報機器101により実行されるアプリケーションが利用するネットワーク機器に応じて決定されている。たとえばプリンタ103とから印刷を行うのであれば、プリンタプロファイルが利用される。また、アクセスポイントから画像データを読むのであれば、スチルイメージプロファイルが利用される。そしてプリンタプロファイルが利用されるのであれば転送されるデータ種類は印刷データであり、スチルイメージプロファイルが用いられるのであれば転送されるデータはサムネイルファイル、などと決定できる。このように、Bluetoothプロファイルに基づいてデータ種類を決定できる。もちろんこれは一例であって、たとえばアプリケーションが状態監視部203に対して転送対象のデータ種類を通知するように構成されていても良いし、転送対象のファイル名を状態監視部203が監視し、そのファイル拡張子(ただし情報端末101のファイル構成が対応しているものに限られるが。)を読み取ってデータ種類を決定できる。たとえばウインドウズ(登録商標)ではファイル拡張子がファイルの種類を表しており、ファイル拡張子の値に基づいてデータ種類を決定することもできる。
ステップS402において、情報端末101はステップS401で収集した動作状態と、データ管理部204に保存されている前回収集した際の動作状態を比較し、転送データの種類に変化があったか否かを判断する。ここで例えば情報端末101に於いてアクセスポイント102を介してWebページへアクセスした後に、ファイルのダウンロードを開始するなどして状態が変化している場合や、プリンタ103との通信に於いてアイドル状態から印刷データの転送処理が開始されるなどして状態が変化した場合などには収集した動作状態をデータ管理部204へ保存してステップS403へ進み、状態に変化が無い場合は収集した動作状態をデータ管理部204に保存し、ステップS401へ戻る。
ステップS403において、情報端末101はアクセスポイント102、プリンタ103に対する新たな通信停止期間を決定する通信停止期間調停処理を行う。本通信停止期間調停処理の詳細については後述する。
ステップS404において、情報端末101はステップS403にて決定された新たな通信停止期間をアクセスポイント102、プリンタ103へ通知する通信停止期間通知処理を行う。本通信停止期間通知処理の詳細については後述する。本ステップにて各端末へ通信停止期間を通知した後は、再びステップS401へ戻りアプリケーションの動作状態を監視する。
<通信停止期間調停処理>
次に、情報端末101における通信停止期間調停処理の手順について、図8を用いて説明する。ステップS801において、通信停止期間調停部の202はデータ管理部204より動作状態に変化のあったアプリケーションの動作状態を取得し、どのような動作状態かを解析する。
ステップS802において、通信停止期間調停部202は動作状態が変化した新規登録端末があるか否かを判断する。新規登録端末があればステップS803へ進み、通信開始以外の状態の場合はステップS804へ進む。
ステップS803において、通信停止期間調停部202は、新規登録される、すなわち通信が新たに開始された相手通信機器の個別識別情報(端末ID、たとえばアドレス情報)をデータ管理部204の通信停止期間パラメータテーブル901bへ通信状態監視端末として登録する。また、その端末に対する動作状態(送受信するデータ種類)に応じて、通信停止期間長Lも登録される。このデータ種類に対応する通信停止期間長は、動作状態テーブル901aを参照して獲得する。なおデータ種類は、たとえば実行されるアプリケーションに応じて決定できる。データ転送に先立って通信チャネル等を確立する工程においてデータ種類の通知を行う場合、あるいはプロトコルに応じてデータ種類が決まるような場合には、データ転送に先立って転送されるデータ種類を判断できる。
図9に動作状態テーブル901aの一例を示す。動作状態テーブル901aには、端末の個別識別情報(端末ID)と通信状態(図9ではデータ種類。図9では転送されるデータの種類により通信状態変化を検出する場合について記載しているが、この領域は判定条件によって適用される基準が異なる。)と、それに対応する通信停止期間長Lを登録する。このほかの欄は、ステップS807で設定される。なお端末IDは動作状態テーブル901aにはなくともよいが、この例では端末IDごとにデータ種類を登録してある。
図9の動作状態テーブル901aでは、通信停止期間長Lの値は通信停止期間周期Tを1とした場合に対する割合として登録されている。例えば本実施形態において通信状態を判定する基準が転送データの種類の場合、転送データが「ドキュメントファイル(DOC file)」の場合はできる限り多くの通信帯域を得たいため、通信停止期間長Lは0.01と登録される。また「Null data」といったデータを転送する場合には、通信路を保持するための通信帯域を確保できれば十分なので通信停止期間Lは0.95と登録される。同様に、本実施形態におけるプリンタとの通信状態では、転送するデータの種類が「印刷データ」の場合はできる限り多くの通信帯域を得たいため、通信停止期間長Lは0.01と登録される。またプリンタの状態を通知する「ステータス信号」や通信路を保持するための「Null data」といった場合は、わずかなデータを送受信するための通信帯域を確保できれば十分なため、通信停止期間長Lは0.95と登録される。
また、転送するファイルの種類が音声データのように比較的短い周期で通信を要求するような場合(不図示)では、通信停止期間周期Tを短く設定する事も出来る。もちろん図9の値は一例に過ぎず、データ種類の区分や、その区分に対応する通信停止期間長の定義は、様々に変更することができる。ただし、変更するにしても、広い通信帯域が必要な場合には通信停止期間長Lを小さくし、狭い通信帯域で間に合う場合には通信停止期間長Lを大きくする。
また、通信状態を判定する基準がデータ量の場合、特定のデータ量を特定の範囲で切り分けて確保する通信帯域を定めて、この帯域を確保できる通信停止期間長Lを登録する。ここで、本実施形態では登録される通信停止期間長Lが固定値の如く記載しているが、例えばトラヒックを通信状態の判定基準にした場合のように、その状態が常に一定の値をとらないような状況下では登録される期間Lの値を随時変更することも出来る。
図9には通信停止パラメータテーブル901bの一例も示す。端末IDに関連づけて、データの種類、通信停止期間長、通信停止期間周期、通信停止期間開始時間が登録される。このテーブルは、動的に更新され、動作状態に対応した内容に図8の手順で更新される。
ステップS804においては、通信停止期間調停部202は動作状態テーブル901aを参照することで、現在のアプリケーションの動作状態に対応する、アクセスポイント102(すなわちピコネット111)あるいはプリンタ103(すなわちピコネット112)に対する新たな通信停止期間長L1'あるいはL2'を、通信停止パラメータテーブル901bに設定する。
ステップS805において、通信停止期間調停部202は、通信停止期間長L1'とL2'との和を計算し、その値が通信停止期間周期Tと等しいかを判断し、等しくない場合にはステップS806へ進み、それ以外の場合はステップS807へ進む。
ステップS806において、通信停止期間調停部202は通信停止期間長L1'とL2'の和が通信停止期間周期Tと等しくなるように、通信停止期間長を変更する。また図3あるいは図7に示すように、本実施形態では一方の通信停止期間の終了と他方の通信停止期間とが同期している。そのため、調整後の通信停止期間長L1'とL2'と通信停止期間周期との関係は、L1'+L2'=T(=1)となる。ステップS806では、この条件が満たされるように、通信停止パラメータテーブル901bに登録された通信停止期間長L1'とL2'の値を調整する。いずれを変更して調整するかは第1実施形態と同じ要領でよい。
ステップS807において、通信停止期間調停部202は、新たに設定された通信停止期間長L1",L2"を通信停止パラメータテーブル901bに設定し、データ管理部204へ保存する。すなわち、通信停止期間周期Tは本実施形態では不変であり、また、各ネットワークに対する通信停止期間の周期と始期とは同期する。そのため、通信停止期間長が変われば、それに応じて通信停止期間開始時間を変更する必要がある。たとえば、一方のネットワークに関する通信停止期間開始時間を基準(これを基準側と呼ぶ。)とすれば、基準側の期間を変更する場合には通信停止期間長のみ変更し、通信停止期間開始時間を変更する必要はない。基準側ではない他方の期間を変更する場合には、通信停止期間長を変更すると同時に、変更された分だけ通信停止期間開始時間をずらす。たとえば、通信停止期間長を延ばしたなら、延ばした時間だけ通信停止期間開始時間を早める。どちらの通信停止期間を基準としてもよいのは明らかである。すなわち、ステップS806における調整前の停止期間をL1'、調整後の停止期間をL1"とする。この場合、変更される方の調整前の通信停止期間開始時間をT1とすれば、T1−(L1"−L1')が、調整後の通信停止期間開始時間となる。
そしてステップS404の通信停止期間通知処理を起動し、変更された通信停止期間のパラメータである通信停止期間開始時間と、通信停止期間周期と、通信停止期間長を、情報端末101が接続された各ネットワークの端末(すなわちアクセスポイント102およびプリンタ103)に渡し、通信停止期間の通知処理を依頼することで、通信停止期間調停処理を終了する。ただし通知の対象は、通信停止期間のパラメータが変更された端末を対象とすればよい。
上記通信停止期間調停処理を具体的に説明すると、例えば情報端末101からプリンタ103への転送データの種類が「ステータス信号」から「印刷データ」へ変化し、一方のアクセスポイントとの間で転送するデータの種類が「Null data」であった場合の通信停止期間調停処理においては、まず前記ステップS804において、通信停止期間調停部202は動作状態テーブルを参照し、アクセスポイント102に対する新たな通信停止期間長L1'を0.95に設定し、プリンタ103に対する新たな通信停止期間長L2'を0.01に設定する。そして前記ステップS805においてL1'とL2'の和が1に満たないため前記S806へ進み、通信停止期間長L1'とL2'の和が1と等しくなるようにL2'の値を0.05へ変更する。そして前記ステップS807においては、通信停止期間調停部202は設定されたL1'、L2'を基に、通信停止期間周期Tのいかなる時点においてもどちらか一方の端末が通信停止期間に入っているという条件の下でアクセスポイント102とプリンタ103に対する新たな通信停止期間開始時間を設定して、各端末に対する新たな通信停止期間のパラメータを前記通信停止期間通知処理へ渡す。なお、上記具体例の前記ステップS805の処理においてはL2'の設定値0.95に合わせてL1'の値を変更したが、L1'の設定値0.01に合わせてL2'の値を0.99に変更してもよいし、L1'の値を0.03、L2'の値を0.97といった具合にそれぞれを変更してもよい。以上の手順をもって、通信停止期間の調停は行われる。
以上説明したように、一台の通信機器が複数のネットワークと接続して通信を行う構成からなるシステムに於いて、該各ネットワークと通信を行う共通通信端末が各ネットワークとの間で通信を停止する期間を調停し相手機器に通知する手段を有する事により、複数の機器との間で限られた通信帯域を効率よく配分する事が可能となると行った効果が得られる。更に、この通信停止期間の決定方法として通信機器間で転送される通信状態としてデータの種類を監視し、状態変化すなわちデータの種類の変化が検出された時に変化に応じて順次適応した各機器との通信停止時間の割り当てを切換える手段を持たせる事により、例えばある機器からのファイル転送完了後には他の機器に対して通信帯域を多く割り当てるなどの細かな制御を行う事が可能となり、より効率の良い通信帯域の配分を実現する事が出来るといった効果も得られる。
[第3の実施形態]
本実施形態は、図6の動作状態定義テーブル204aに代えて、転送データ量に対応して通信停止期間を決定し、その決定された通信停止期間に基づいて、そのほかの通信停止パラメータの決定、あるいはその調整が行われる。以下、実施形態において、情報端末101がアクセスポイント102とプリンタ103の間で通信を行う場合の通信状態の変化を転送データ量に基づいて監視し、前記の状態変化に応じて、アクセスポイント102、プリンタ103へ通知する通信停止期間を適切に設定して通知することで、情報端末101の通信資源を最適化しながら通信を行う。なお、スキャタネット構築時の通信停止期間の割り当て方法については第1の実施形態と同様の手順となるので説明は割愛し、情報端末101におけるスキャタネットによる通信中の通信停止期間変更処理の手順について、図4を用いて説明する。ここではいくつかの場合についてすべて同じ図4を参照するが、通信期間変更を行うきっかけは異なっている。
<転送データの量による通信期間変更処理>
次に通信状態として転送データの量により通信期間変更処理を行う場合について同じく図4を用いて説明を行う。ステップS401において、情報端末101の状態監視部203はスキャタネットによる通信で転送されるデータ量を収集する。本ステップにおいては、状態監視部203は定期的に各通信機器へ転送されるデータ量の取得要求を出すことで動作状態を収集してもよいし、例えば情報端末101がデータの転送を開始する場合に状態監視部203へあらかじめ転送するデータ(例えばファイル容量やファイル数等)の量を通知することで、状態監視部203が転送データ量を獲得してもよい。情報端末101は、たとえばそこで各ネットワークを利用するアプリケーションから、データ転送に先立って通知されるファイル容量やファイル数等からデータ量を取得する。その値が状態監視部203に渡される。
ステップS402において、情報端末101はステップS401で収集した動作状態と、データ管理部204に保存されている前回収集した際の動作状態を比較し、転送データの種類に変化があったか否かを判断する。ここで例えば情報端末101に於いてアクセスポイント102を介してWebページアクセスによる少量データの転送から、ファイルのダウンロードを開始する事による大量データの転送などにより状態変化した場合や、プリンタ103との通信に於いてアイドル状態によるプリンタステータス情報の転送状態から印刷データの転送処理が開始されるなどして大量のデータが転送され状態が変化した場合などには収集した動作状態をデータ管理部204(通信停止パラメータテーブル、ただし、図9のテーブル901bとは動作状態の欄がデータ量である点で相違する。)へ保存して、そのときのデータ量に対応する通信停止期間長Lの決定及び調停というステップS403へ進み前記と同様の処理を行う。また状態に変化が無い場合は収集した動作状態をデータ管理部204に保存し、ステップS401へ戻る。なお、データ量はデータ転送のつど代わることもあり得るし、少々データ量が変動したところでバンド幅を直ちに変更しかねればならないとは限らない。そこで、たとえばデータ量の変動値に閾値を設け、一定地位上辺道があった場合に、データ量が変化したものと判断してもよい。
図4のステップS403における処理は第2実施形態と同様である。ただし、通信停止期間長を決定するために図9の動作状態テーブル901aを用いず、データ種類の代わりにデータ量と通信停止期間長とを関連づけたテーブルを用いる。またステップS404も第2実施形態と同様である。
以上説明したように、一台の通信機器が複数のネットワークと接続して通信を行う構成からなるシステムに於いて、該各ネットワークと通信を行う共通通信端末が各ネットワークとの間で通信を停止する期間を調停し相手機器に通知する手段を有する事により、複数の機器との間で限られた通信帯域を効率よく配分する事が可能となると行った効果が得られる。更に、この通信停止期間の決定方法として通信機器間で転送される通信状態としてデータ量を監視し、状態変化すなわちデータ量の変化が検出された時に変化に応じて順次適応した各機器との通信停止時間の割り当てを切換える手段を持たせる事により、例えばある機器からのファイル転送完了後には他の機器に対して通信帯域を多く割り当てるなどの細かな制御を行う事が可能となり、より効率の良い通信帯域の配分を実現する事が出来るといった効果も得られる。
[第4の実施形態]
本実施形態は、図6の動作状態定義テーブル204aに代えて、各ネットワークにおける通信相手の機器の制御状態に対応して通信停止期間を決定し、その決定された通信停止期間に基づいて、そのほかの通信停止パラメータの決定、あるいはその調整が行われる。以下、実施形態において、情報端末101がアクセスポイント102とプリンタ103の間で通信を行う場合の通信状態の変化を相手機器の制御状態に基づいて監視し、前記の状態変化に応じて、アクセスポイント102、プリンタ103へ通知する通信停止期間を適切に設定して通知することで、情報端末101の通信資源を最適化しながら通信を行う。なお、スキャタネット構築時の通信停止期間の割り当て方法については第1の実施形態と同様の手順となるので説明は割愛し、情報端末101におけるスキャタネットによる通信中の通信停止期間変更処理の手順について、図4を用いて説明する。ここではいくつかの場合についてすべて同じ図4を参照するが、通信期間変更を行うきっかけは異なっている。
<機器の制御状態による通信期間変更処理>
次に通信状態として相手機器から/もしくは相手機器への制御状態により通信期間変更処理を行う場合について同じく図4を用いて説明を行う。ステップS401において、情報端末101の状態監視部203はスキャタネットによる通信の相手機器の制御状態情報を収集する。本ステップにおいては、状態監視部203は定期的に各通信機器との間の制御状態情報の取得要求を出すことで動作状態を収集してもよいし、例えば情報端末101が通信相手機器から/もしくは通信相手機器へ制御情報を転送処理している場合に状態監視部203へ通信状態を通知することで、状態監視部203が制御状態情報を獲得してもよい。
ステップS402において、情報端末101はステップS401で収集した動作状態と、データ管理部204に保存されている前回収集した際の動作状態を比較し、転送データの種類に変化があったか否かを判断する。ここで例えば情報端末101に於いてアクセスポイント102を介してネットワーク上に配置されているネットワークカメラ104にアクセスしており、一時的にネットワークカメラ104の雲台制御の制御権を取得した場合などにより状態が変化した場合などには収集した動作状態(すなわち相手機器の制御状態情報)をデータ管理部204へ保存してステップS403へ進み前記と同様の処理を行う。また状態に変化が無い場合は収集した動作状態をデータ管理部204に保存し、ステップS401へ戻る。
図4のステップS403における処理は第2実施形態と同様である。ただし、通信停止期間長を決定するために図9の動作状態テーブル901aを用いず、データ種類の代わりに相手機器の制御状態情報と通信停止期間長とを関連づけたテーブルを用いる。またステップS404も第2実施形態と同様である。
以上説明したように、一台の通信機器が複数のネットワークと接続して通信を行う構成からなるシステムに於いて、該各ネットワークと通信を行う共通通信端末が各ネットワークとの間で通信を停止する期間を調停し相手機器に通知する手段を有する事により、複数の機器との間で限られた通信帯域を効率よく配分する事が可能となると行った効果が得られる。更に、この通信停止期間の決定方法として通信機器間で転送される通信状態として相手機器の制御状態を監視し、状態変化すなわち相手機器の制御状態の変化が検出された時に変化に応じて順次適応した各機器との通信停止時間の割り当てを切換える手段を持たせる事により、例えばある機器の制御が開始された場合には、その機器に対して通信帯域を多く割り当てるなどの細かな制御を行う事が可能となり、より効率の良い通信帯域の配分を実現する事が出来るといった効果も得られる。
[第5の実施形態]
本実施形態は、図6の動作状態定義テーブル204aに代えて、各ネットワークにおける通信相手の機器の制御状態に対応して通信停止期間を決定し、その決定された通信停止期間に基づいて、そのほかの通信停止パラメータの決定、あるいはその調整が行われる。以下、実施形態において、情報端末101がアクセスポイント102とプリンタ103の間で通信を行う場合の通信状態の変化を通信トラヒックに基づいて監視し、通信トラヒックの変化に応じて、アクセスポイント102、プリンタ103へ通知する通信停止期間を適切に設定して通知することで、情報端末101の通信資源を最適化しながら通信を行う。なお、スキャタネット構築時の通信停止期間の割り当て方法については第1の実施形態と同様の手順となるので説明は割愛し、情報端末101におけるスキャタネットによる通信中の通信停止期間変更処理の手順について、図4を用いて説明する。ここではいくつかの場合についてすべて同じ図4を参照するが、通信期間変更を行うきっかけは異なっている。
<トラヒック量による通信期間変更処理>
次に通信状態としてトラヒック量の変化により通信期間変更処理を行う場合について同じく図4を用いて説明を行う。ステップS401において、情報端末101の状態監視部203はスキャタネットによる通信で転送されるデータの種類を収集する。本ステップにおいては、状態監視部203は定期的に各通信機器との間のトラヒック情報取得要求を出すことで動作状態を収集してもよいし、例えば情報端末101が通信相手機器とのトラヒックが変化した場合に状態監視部203へ通信状態を通知することで、状態監視部203が制御状態情報を獲得してもよい。情報端末101は、たとえばそれぞれのネットワークとの間で交換されるパケットの数を数え、単位時間あたりのパケット数を計算する。この場合、集計された単位時間あたりのパケット数が状態監視部203に知らされる。また、通信相手機器の受信バッファがフルになった際に受信するビジー情報によりトラヒックの変化を検出しても良い。この場合にはパケット数を数える必要はない。この場合、ビジー情報があったことが状態監視部203に知らされる。なお単位時間あたりのパケットを数える場合、多少の変動は問題にならないので、変動量に閾値を設けて一定値以上の変動があった場合に状態変化があったものとしても良い。
ステップS402において、情報端末101はステップS401で収集した動作状態と、データ管理部204に保存されている前回収集した際の動作状態を比較し、転送データの種類に変化があったか否かを判断する。ここで例えば情報端末101に於いてプリンタ103との間で印刷データの転送を行っている場合に、プリンタ103の受信バッファーが一時的にフルの状態となりビジーを示すステータス信号を受信したためにトラヒックが減少し状態が変化した場合などには収集した動作状態をデータ管理部204へ保存してステップS403へ進み前記と同様の処理を行う。また状態に変化が無い場合は収集した動作状態をデータ管理部204に保存し、ステップS401へ戻る。以上の手順をもって、通信停止期間は変更される。
図4のステップS403における処理は第2実施形態と同様である。ただし、通信停止期間長を決定するために図9の動作状態テーブル901aを用いず、データ種類の代わりにトラヒック量と通信停止期間長とを関連づけたテーブルを用いる。またステップS404も第2実施形態と同様である。監視対象が相手機器のバッファフル情報である場合には、フル状態に対応する通信停止期間長と、それ以外の場合の通信停止期間長が登録されたテーブルが用いられる。
以上説明したように、一台の通信機器が複数のネットワークと接続して通信を行う構成からなるシステムに於いて、該各ネットワークと通信を行う共通通信端末が各ネットワークとの間で通信を停止する期間を調停し相手機器に通知する手段を有する事により、複数の機器との間で限られた通信帯域を効率よく配分する事が可能となると行った効果が得られる。更に、この通信停止期間の決定方法として通信機器間で転送される通信状態として各ネットワークのトラヒックを監視し、状態変化すなわちトラヒックの変化が検出された時に変化に応じて順次適応した各機器との通信停止時間の割り当てを切換える手段を持たせる事により、例えばある機器に対するトラヒックが多すぎる場合には、その機器に対して通信帯域を狭く割り当てるなどの細かな制御を行う事が可能となり、より効率の良い通信帯域の配分を実現する事が出来るといった効果も得られる。
なお前記本発明の実施形態では近距離無線通信方式としてBluetoothを用いたが、本発明はBluetoothに限らず、例えば無線LANのように、ネットワークを構成する一つのノードを共有することで複数のネットワーク間接続を行うことが可能な無線通信方式で、共有ノードが前記複数のネットワークへ通信のタイミングを通知することで、時分割に前記複数のネットワークへ参加することが可能な通信方式であれば、本発明は適用可能であることをここに明記しておく。
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体およびプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
本提案の実施形態の一例を示す図 第一の実施形態における情報端末の機能ブロックの構成図 第一の実施形態におけるスキャタネットによる通信処理手順の一例を示す図 実施形態における通信停止期間変更処理手順を表すフローチャート 第一の実施形態における通信停止期間調停処理手順を表すフローチャート 第一の実施形態における動作状態テーブルの一例を示す図 第一の実施形態における通信停止期間通知処理手順の一例を示す図 第二の実施形態における通信停止期間調停処理手順を表すフローチャート 第二の実施形態における動作状態テーブルの一例を示す図 無線LANにおけるアドホックモードの制御動作を説明する図 無線LANにおけるインフラストラクチャモードの制御動作を説明する図
符号の説明
101 情報端末
102 アクセスポイント
103 プリンタ
201 近距離無線通信手段
202 通信停止期間調停部
203 状態監視部
204 データ管理部

Claims (10)

  1. 複数のネットワークとの通信状態を監視する監視手段と、
    前記複数のネットワークそれぞれと通信する通信タイミングを、各ネットワークの通信状態に応じて調停して設定し、設定された通信タイミングに関する情報を前記複数のネットワークに対して通知する設定手段と、
    前記通信タイミングの設定に基づいて、前記複数のネットワークそれぞれに対する通信を切り替える通信手段とを有し、
    前記設定手段は、前記監視手段により監視される通信状態に基づいて、前記通信タイミングを動的に変更することを特徴とする通信装置。
  2. 前記設定手段は、各ネットワークの通信タイミングを、前記複数のネットワークに対する通信停止期間が互いに重複せず、かつ、前記複数のネットワークそれぞれに対する通信参加期間が互いに重複しないよう設定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記監視手段は、前記通信状態として、転送されるデータの種類を監視し、前記設定手段は、転送されるデータの種類に応じて各ネットワークとの通信タイミングを設定することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記監視手段は、前記通信状態として、転送されるデータ量を監視し、前記設定手段は、転送されるデータ量に応じて各ネットワークとの通信タイミングを設定することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  5. 前記監視手段は、前記通信状態として、通信相手の機器の制御状態を監視し、前記設定手段は、通信相手の機器の制御状態に応じて各ネットワークとの通信タイミングを設定することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  6. 前記監視手段は、前記通信状態として、通信相手との間のトラヒック量を監視し、前記設定手段は、通信相手との間のトラヒック量に応じて各ネットワークとの通信タイミングを設定することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  7. 前記設定手段は、通信相手の機器に一定の帯域保証を必要とするものがある場合には、当該機器が接続されたネットワークの帯域を維持するよう各ネットワークとの通信タイミングを設定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の通信装置。
  8. 通信装置の制御方法であって、
    複数のネットワークとの通信状態を監視する監視工程と、
    前記複数のネットワークそれぞれと通信する通信タイミングを、各ネットワークの通信状態に応じて調停して設定し、設定された通信タイミングに関する情報を前記複数のネットワークに対して通知する設定工程と、
    前記通信タイミングの設定に基づいて、前記複数のネットワークそれぞれに対する通信を切り替える通信工程とを有し、
    前記設定工程は、前記監視工程により監視される通信状態に基づいて、前記通信タイミングを動的に変更することを特徴とする通信装置の制御方法。
  9. 請求項8に記載の制御方法をコンピュータにより実行させるためのコンピュータプログラム。
  10. 請求項9に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ可読記録媒体。
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