JP2006172033A - 飲料抽出式自動販売機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 廃棄容器内に廃棄された原料残渣を短時間に乾燥させ、原料残渣の腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を効率良く抑制することができる飲料抽出式自動販売機を提供するする。
【解決手段】 飲料抽出式自動販売機50は、汚染度検出手段であり廃棄容器2の重量を検出する重量センサ20によって検出した原料残渣Aの量に対応させて選択された送風時間T1またはT2の間、雰囲気(大気)が原料残渣Aに強制的に吹き付けられる。これにより、原料残渣Aを確実に乾燥させることができ、原料残渣Aの腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 飲料抽出式自動販売機50は、汚染度検出手段であり廃棄容器2の重量を検出する重量センサ20によって検出した原料残渣Aの量に対応させて選択された送風時間T1またはT2の間、雰囲気(大気)が原料残渣Aに強制的に吹き付けられる。これにより、原料残渣Aを確実に乾燥させることができ、原料残渣Aの腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、コーヒー等の抽出後に残った原料残渣が廃棄される廃棄容器を備えた飲料抽出式自動販売機に関する。
従来、この種の飲料抽出式自動販売機として、図14に示すものが提案されている(特許文献1)。
この飲料抽出式自動販売機50において、コーヒー等の飲料を販売するときは、まず、原料キャニスタ51から顧客によって選択された飲料原料が原料シュート52を通じて飲料抽出装置53に搬出される。ここで、飲料抽出装置53の内部は、フィルタ54で上下に仕切られており、飲料抽出装置53に搬出された飲料原料がフィルタ54の上に積載された状態となっている。その後、貯湯槽55から飲料抽出装置53に水(湯)が供給され、この湯が飲料原料を通過して飲料が抽出され、この飲料が飲料管56を通じてカップ57に供給される。飲料抽出操作が終了した後、フィルタ54上に残った原料残渣Aはフィルタ54の移動(図14の一点鎖線の矢印方向への移動)に伴って廃棄容器58側に順次移動し、廃棄容器58に廃棄される。
ここで、廃棄容器58内に廃棄された原料残渣Aが長時間に亘ってそのまま放置されるときは、原料残渣Aに含有する水分が未だ多く残留しているため、発酵等により腐敗したり、或いは雑菌が繁殖して非衛生的となり、更には悪臭を放つという問題点を有していた。
このような問題点を解決するため、特許文献1に記載された発明では、廃棄容器58を通風空間59内に収納し、原料残渣Aの乾燥を促進するよう構成している。即ち、送風機60を駆動するときは、図14の実線矢印に示すように、自動販売機50内の空気が通風空間59に流れ、通風ダクト61を通じて外部に送風される。この通風空間59を通過する際、廃棄容器58内の湿気も同時に外部に放出され、原料残渣Aの乾燥が促進され、原料残渣Aの腐敗や雑菌の繁殖が抑制される。
特開平7−322955号公報
しかしながら、前記従来の飲料抽出式自動販売機50では、廃棄容器58を通風空間59内に設置する構造のみとなっているため、送風空気が廃棄容器58内に十分に流れない。この結果、廃棄容器58内の原料残渣Aを短時間で乾燥できず、原料残渣Aの腐敗や雑菌の繁殖を十分に抑制できなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、廃棄容器内に廃棄された原料残渣を短時間に乾燥させ、原料残渣Aの腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を効率良く抑制することができる飲料抽出式自動販売機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の飲料抽出式自動販売機は、コーヒー粉等の原料と水を飲料抽出装置に供給して原料から飲料を抽出するとともに、飲料抽出後の原料残渣を廃棄容器に廃棄する飲料抽出式自動販売機において、廃棄容器内に強制的に通風可能な強制通風手段と、廃棄容器内の汚染度を検出する汚染度検出手段と、汚染度検出手段で検出された検出信号によって強制通風手段を制御する通風制御手段と、を有する構造となっている。
請求項1の発明によれば、飲料抽出式自動販売機は、汚染度検出手段で検出された廃棄容器の汚染度に応じて、強制通風手段が通風制御手段によって制御される。これにより、汚染度検出手段で検出された原料残渣の状態に応じて、強制通風手段から送風空気が原料残渣に強制的に吹き付けられるので、原料残渣が短時間で乾燥し、原料残渣の腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の飲料抽出式自動販売機において、廃棄容器の内面から隔離して廃棄容器内に配置し、通気口を多数有するとともに原料残渣を受容する残渣受容器を有する構造となっている。
請求項2の発明によれば、請求項1の作用に加え、残渣受容器に受容された原料残渣が各通気口を通じて周囲の空気に接触するため、原料残渣と空気との接触面積が拡大する。これにより、原料残渣がより一層短時間で乾燥し、原料残渣の腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の飲料抽出式自動販売機において、廃棄容器は蓄熱材を備えている構造となっている。
請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2の作用に加え、蓄熱材により原料残渣や庫内の廃熱を蓄えることが可能となる。この蓄熱された熱によって、原料残渣や庫内の温度が上昇し、原料残渣から水分が蒸発し易くなる。これにより、原料残渣が一層短時間で乾燥し、原料残渣の腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。また、本発明の如く、強制通風手段を有する飲料抽出式自動販売機の場合には、蓄熱材により蓄熱された熱によって送風空気が温風となり、原料残渣がより一層短時間で乾燥し、原料残渣の腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の強制通風手段によって送風される空気は、電離ガス、酸化性ガス等の機能ガスを含んでいる。
請求項4の発明によれば、請求項1乃至請求項3の何れか一項の作用に加え、機能ガスにより原料残渣の殺菌や除菌を行い、更には原料残渣の腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の飲料抽出式自動販売機において、強制通風手段は、廃棄容器内に上下に延在され、かつ、空気吹出用の吹出孔が上下に多数配置された空気吹出管を有する構造となっている。
請求項5の発明によれば、請求項1乃至請求項4の何れか一項の作用に加え、空気吹出位置が廃棄容器内の上下全体に亘っているので、廃棄容器全体に原料残渣が積み重なっているときでも、確実に乾燥させることができる。
請求項6の発明は、請求項5に記載の飲料抽出式自動販売機において、強制通風手段は、空気吹出管の空気吹出位置を上下方向に変更可能な吹出位置可変手段を有する構造となっている。
請求項6の発明によれば、請求項5の作用に加え、廃棄容器内に収納された原料残渣量に対応させて空気吹出位置を変更でき、原料残渣を効率良く乾燥させることができる。
請求項7の発明は、請求項6に記載の飲料抽出式自動販売機において、吹出位置可変手段は、空気吹出管を開閉する少なくとも1個の開閉弁と、汚染度検出手段で検出された検出信号により開閉弁を制御する弁制御手段と、を有する構造となっている。
請求項7の発明によれば、請求項6の作用に加え、汚染度検出手段によって検出された廃棄容器内の汚染度の検出信号に応じて、開閉弁の開閉が弁制御手段によって制御される。これにより、空気吹出位置を変更でき、原料残渣を効率良く乾燥させることができる。
請求項8の発明は、請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の飲料抽出式自動販売機において、汚染度検出手段は、廃棄容器内の原料残渣量を検出する原料残渣検出器、廃棄容器内の臭いを検出する臭気検出器、廃棄容器内の水分量を検出する水分量検出器、又は一日当たりの販売回数を計数するカウンタのうち、少なくとも1つ以上の汚染度検出手段で構成されている。
請求項8の発明によれば、飲料抽出式自動販売機は、請求項1乃至請求項7の作用に加え、汚染度検出手段によって、廃棄容器内の原料残渣量、臭い、そして水分量、又は一日当たりの販売回数のうち、少なくとも1つ以上を検出する構成となっている。検出手段を複数使用するときは、詳細な原料残渣の状態が判明する。そして、判明した詳細な原料残渣の状態に応じて、強制通風手段が通風制御手段によって制御される。これにより、原料残渣の状態に応じた空気が強制通風手段から原料残渣に強制的に吹き付けられるので、原料残渣が一層短時間で乾燥し、原料残渣の腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。
請求項9の発明は、請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の飲料抽出式自動販売機において、通風制御手段は、汚染度検出手段からの検出信号によって、強制通風手段の風量、送風時間、送風の間隔、及び送風される空気の種類のうち、少なくとも1つ以上を制御する構造となっている。
請求項9の発明によれば、飲料抽出式自動販売機は、請求項1乃至請求項8の何れか一項の作用に加え、汚染度検出手段によって検出された原料残渣の状態に応じて、強制通風手段の風量、送風時間、送風の間隔、及び送風される空気の種類のうち、少なくとも1つ以上が制御された所望の送風空気が原料残渣全体に強制的に吹き付けられる。これにより、一層短時間に原料残渣が乾燥し、原料残渣の腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。
請求項10の発明は、請求項3乃至請求項9の何れか一項に記載の飲料抽出式自動販売機において、廃棄容器の蓄熱材は、廃棄容器自体に含有されている構造となっている。
請求項10の発明によれば、飲料抽出式自動販売機は、請求項3乃至請求項9の何れか一項の作用に加え、廃棄容器自体が蓄熱材を含有することにより、廃棄容器が原料残渣や庫内の廃熱を蓄えることが可能となる。この蓄熱された熱によって、原料残渣から水分が蒸発し易くなるので、原料残渣が一層短時間で乾燥し、原料残渣の腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。また、本発明の如く、強制通風手段を有する飲料抽出式自動販売機の場合には、蓄熱された熱によって送風空気が温風となり、原料残渣がより一層短時間で乾燥し、原料残渣の腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。
請求項11の発明は、請求項3乃至請求項10の何れか一項に記載の飲料抽出式自動販売機において、廃棄容器の蓄熱材は、廃棄容器の内面に塗布処理されている構造となっている。
請求項11の発明によれば、飲料抽出式自動販売機は、請求項3乃至請求項10の何れか一項の作用に加え、蓄熱材を廃棄容器の内面に塗布処理することにより、廃棄容器が原料残渣や庫内の廃熱を蓄えることが可能となる。この蓄熱された熱によって、原料残渣から水分が蒸発し易くなるので、原料残渣が一層短時間で乾燥し、原料残渣の腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。また、本発明の如く、強制通風手段を有する飲料抽出式自動販売機の場合には、蓄熱された熱によって送風空気が温風となり、原料残渣がより一層短時間で乾燥し、原料残渣の腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。
請求項12の発明は、請求項3乃至請求項11の何れか一項記載の飲料抽出式自動販売機において、廃棄容器内に蓄熱材を有する吸水性部材を配置した構造となっている。
請求項12の発明によれば、請求項3乃至請求項11の何れか一項の作用に加え、吸水性部材が原料残渣の水分を吸水するので原料残渣の乾燥時間が更に短くなる。また、吸収性部材に含有された蓄熱材の熱と強制通風手段から送風された空気とが熱交換をして温風が生成される。この温風が廃棄容器内に再び供給されることにより、一層原料残渣の乾燥時間を短くなり、原料残渣の腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。
本発明の飲料抽出式自動販売機によれば、汚染度検出手段で検出された原料残渣の状態に応じて、強制通風手段から送風空気が原料残渣に強制的に吹き付けられることにより、原料残渣が短時間で乾燥し、原料残渣の腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。
図1及び図2は本発明の第1実施形態を示すものである。なお、飲料抽出式自動販売機の全体構造は図14に示した従来例と同一であるため、図示及びその説明を省略する。
本実施形態は、図1に示すように、原料残渣Aを収納する有底筒状の廃棄容器2を有している。また、廃棄容器2の内側には同じく有底筒状の残渣受容器3を有し、原料残渣Aが廃棄容器2内に収納されるようになっている。この残渣受容器3は、廃棄容器2よりも収納容積が小さく、廃棄容器2の内面から間隔をおいて離隔されている。また、残渣受容器3は金網で形成されており、これにより、残渣受容器3の周側面及び底面には廃棄容器2内に通気可能な多数の通気口(網目3a)が形成されている。
また、本実施形態は、図1に示すように、強制通風装置10と、汚染度検出手段であり廃棄容器2の重量を検出する重量センサ20と、重量を設定する重量設定器21と、原料残渣Aの乾燥操作を開始させる起動スイッチ22と、通風制御手段であるマイクロコンピューター(以下、マイコンという)23を有している。
強制通風装置10は、図1に示すように、送風機11と空気吹出管12とから構成されている。空気吹出管12は、残渣受容器3内に垂直に延在されており、その下端が残渣受容器3の下面近傍となっている。また、空気吹出管12の上端は、送風機11の吐出口11aに接続しており、送風機11から強制通風された雰囲気(大気)が空気吹出管12に送風されるようになっている。また、空気吹出管12の周側面には、上下に亘って多数の吹出孔12aが穿設され、空気吹出位置が廃棄容器2の上下に亘っている。
また、重量設定器21は、廃棄容器2の底側に原料残渣Aが収納された状況の重量W1と、廃棄容器2の上下方向中央レベルまで原料残渣Aが収納された状況の重量W2がそれぞれ設定されるようになっている(W1<W2)。
さらに、マイコン23には、重量センサ20からの検出信号、重量設定器21からの設定重量信号、更には起動スイッチ22からの起動信号が入力されるようになっており、これらの入力信号に基づき、図2のフローチャートに示すように、強制通風装置10からの送風時間T1,T2を制御するようになっている(T1<T2)。
以下、送風機11の通風制御を図2を参照して説明する。即ち、マイコン23には予め廃棄容器2内の原料残渣Aの重量W1,W2及び強制通風装置10からの送風時間T1,T2がそれぞれ設定され、待機状態となっている(S1)。この待機中、マイコン23は起動スイッチ22がオンしたか否かを監視している(S2)。そして、起動スイッチ22がオンした場合には、マイコン23は廃棄容器2の重量がW2以上か否かを監視している(S3)。一方、起動スイッチ22がオンしない場合には、ステップS2に戻る。
ステップS3の条件を満足するときは、即ち、廃棄容器2内の原料残渣Aの収納量が廃棄容器2の半分以上まで達しているときは、送風時間T2を選択する(S4)。これにより、廃棄容器2内の原料残渣Aの収納量がW2以上である場合に応じた雰囲気(大気)の送風時間T2が選択される。
一方、ステップS3の条件を満足しないときは、マイコン23は廃棄容器2の重量がW1以上か否かを監視している(S5)。
ステップS5の条件を満足するときは、即ち、廃棄容器2の底側に原料残渣Aが収納されているときは、送風時間T1を選択する(S6)。これにより、廃棄容器2の底側に原料残渣Aが収納されている場合に応じた雰囲気(大気)の送風時間T1が選択される。
そして、ステップS4,6によって送風時間T1又はT2が選択されると、送風機11を駆動させ、図1の実線矢印に示すように、雰囲気(大気)を強制通風装置10の空気吹出管12に導き、送風時間T1又はT2の間、送風機11から雰囲気(大気)が原料残渣Aに強制的に吹き付けられる(S7)。これにより、原料残渣Aを確実に乾燥させ、原料残渣Aの腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。そして、送風時間T1又はT2を経過すると送風機11が停止し、強制通風装置10の制御が終了する。
一方、ステップS5の条件を満足しないときは、ステップS3に戻る。つまり、マイコン23は廃棄容器2の重量がW1未満のとき、即ち廃棄容器2内の原料残渣Aの収納量が僅かしか溜まっていないときは、送風機11は駆動しない。
本実施形態によれば、汚染度検出手段であり廃棄容器2の重量を検出する重量センサ20によって検出した原料残渣Aの量に対応させて選択された送風時間T1またはT2の間、雰囲気(大気)が原料残渣Aに強制的に吹き付けられる。これにより、原料残渣Aを確実に乾燥させることができ、原料残渣Aの腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、飲料抽出式自動販売機50は、残渣受容器3に受容された原料残渣Aが各網目3aを通じて周囲の空気に接触するため、原料残渣Aと空気との接触面積が拡大している。また、原料残渣Aに多量に含まれている残留水は、各網目3aを通じて廃棄容器2の底面に滴下する。これにより、原料残渣Aが短時間で乾燥し、一層原料残渣Aの腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。
図3及び図4は本発明の第2実施形態を示すものである。なお、前記第1実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。
前記第1実施形態は、汚染度検出手段として重量センサ20のみを用いたが、本実施形態は、図3に示すように、汚染度検出手段として重量センサ20と臭気センサ24とを併用している。
また、前記第1実施形態では強制通風装置10から雰囲気(大気)が送風されていたが、本実施形態は、強制通風装置10が第3開閉弁13cを介して機能ガス発生装置26と接続されており、これにより強制通風装置10から雰囲気(大気)のみならず電離ガス、酸化性ガス等の機能ガスを送風することができる。尚、電離ガスとは、例えば陰イオンガス、プラズマガス等のことであり、また、酸化性ガスとは、例えばオゾンガスやOHラジカルを含むガス等のことである。
また、前記第1実施形態では強制通風装置10を用いて原料残渣Aを乾燥しているが、本実施形態は、図3に示すように、強制通風装置10に吹出位置可変装置13を付加している。
吹出位置可変装置13は、強制通風装置10の空気吹出管12に設置した第1及び第2開閉弁13a,13bと、廃棄容器2の重量を検出する重量センサ20と、廃棄容器2内の臭いを検出する臭気センサ24と、重量を設定する重量設定器21と、臭気を設定する臭気設定器25と、原料残渣Aの乾燥操作を開始させる起動スイッチ22と、通風制御手段と弁制御手段であるマイコン23を有している。
空気吹出管12は、廃棄容器2内に上下方向斜めに延在され、その先端が廃棄容器2の底面近傍に達する長さとなっている。
各開閉弁13a,13bは、空気吹出管12の上下に間隔をおいて配置されており、上側に配置された第1開閉弁13aを閉鎖するときは廃棄容器2内の底側への空気流通が規制され、下側に配置された第2開閉弁13bを閉鎖するときは廃棄容器2内の上下方向中央から底側への空気流通が規制されるようになっている。
また、臭気設定器25は、廃棄容器2内の臭気レベルL1が設定されるようになっている。なお、重量設定器21の設定は前記第1実施形態と同様であるので省略する。
さらに、マイコン23には、重量センサ20からの検出信号、臭気センサ24からの検出信号、重量設定器21からの設定重量信号、臭気設定器25からの設定臭気信号、更には起動スイッチ22からの起動信号が入力されるようになっており、これらの入力信号に基づき図4のフローチャートに示すように制御するようになっている。
以下、送風機11の通風制御及び第1及び第2開閉弁13a,13bの弁制御を図4を参照して説明する。即ち、マイコン23には予め廃棄容器2内の原料残渣Aの重量W1,W2及び臭気レベルL1がそれぞれ設定され、待機状態となっている(S11)。この待機中、マイコン23は起動スイッチ22がオンしたか否かを監視している(S12)。そして、起動スイッチ22がオンした場合には、マイコン23は廃棄容器2の重量がW2以上か否かを監視している(S13)。一方、起動スイッチ22がオンしない場合には、ステップS12に戻る。
ステップS13の条件を満足するときは、即ち、廃棄容器2内の原料残渣Aの収納量が廃棄容器2の半分以上まで達しているときは、第1及び第2開閉弁13a,13bを開く(S14)。
そして、ステップS14の後に、マイコン23は廃棄容器2内の臭気レベルLが臭気レベルL1に達しているか否かを監視している(S17)。
ステップS17の条件を満足するときは、即ち、廃棄容器2内の臭気レベルLがL1に達しているときは、第3開閉弁13cを開き、電離ガス、酸化性ガス等の機能ガスを強制通風装置10から送風できるようにする(S18)。そして、送風機11を駆動させることにより、送風時間T3の間、送風機11から機能ガスが原料残渣Aに強制的に吹き付けられ、原料残渣Aを確実に乾燥させることができる(S20)。これにより、廃棄容器2内の原料残渣Aの重量W及び臭気レベルLに応じた機能ガスが廃棄容器2全体に送風される。そして、送風時間T3を経過すると送風機11が停止し、強制通風装置10の制御が終了する。
一方、ステップS17の条件を満足しないときは、即ち、廃棄容器2内の臭気レベルLがL1に達していないときは、第3開閉弁13cを閉じて、雰囲気(大気)を強制通風装置10から送風できるようにする(S19)。そして、送風機11を駆動させることにより、送風時間T3の間、送風機11から雰囲気(大気)が原料残渣Aに強制的に吹き付けられ、原料残渣Aを確実に乾燥させることができる(S20)。これにより、廃棄容器2内の原料残渣Aの重量W及び臭気レベルLに応じた雰囲気(大気)が廃棄容器2全体に送風される(S20)。そして、送風時間T3を経過すると送風機11が停止し、強制通風装置10の制御が終了する。
また、ステップS13の条件を満足しないときは、マイコン23は廃棄容器2の重量がW1以上か否かを監視している(S15)。
ステップS15の条件を満足するときは、即ち、廃棄容器2内の原料残渣Aの収納量が廃棄容器2の底側に所定量以上となっているときは、第1開閉弁13aを開けて第2開閉弁13bは閉じる(S16)。
そして、ステップS16の後に、マイコン23は廃棄容器2内の臭気レベルLが臭気レベルL1に達しているか否かを監視している(S17)。
ステップS17〜ステップS19に関しては上記と同様なので、説明を省略する。これにより、廃棄容器2内の原料残渣Aの重量W及び臭気レベルLに応じた機能ガス又は雰囲気(大気)が送風時間T3の間、廃棄容器2内の上下方向上側に送風される(S20)。第1開閉弁13aのみを開く理由は、廃棄容器2内に溜まった原料残渣Aが少量なので、強制通風装置10からの送風量を抑制させてファンの消費電力を低減することを考慮したものである。そして、送風時間T3を経過すると送風機11が停止し、強制通風装置10の制御が終了する。
一方、ステップS15の条件を満足しないときは、ステップS13に戻る。つまり、マイコン23は廃棄容器2の重量がW1未満のとき、即ち廃棄容器2内の原料残渣Aの収納量が僅かしか溜まっていないときは、送風機11は駆動しない。
本実施形態によれば、原料残渣Aの量と廃棄容器2内の臭気レベルLによって明らかになった廃棄容器2内の汚染レベルに対応させて雰囲気(大気)又は機能ガスの吹出位置が制御され、原料残渣Aの状態に応じた雰囲気(大気)又は機能ガスが原料残渣Aに強制的に効率良く吹き付けられる。これにより原料残渣Aが確実に乾燥するので、原料残渣Aの腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、機能ガスとして電離ガスを原料残渣Aに吹き付けた場合には、原料残渣Aの除菌、腐敗抑制を行うことができる。また、機能ガスとしてオゾンガスを原料残渣Aに吹き付けた場合には、原料残渣Aで生成された有害物質を分解することができ、さらに、機能ガスとしてOHラジカルを含むガスを原料残渣Aに吹き付けた場合には、悪臭物質の分解、低減、抑制に優れた効果を発揮する。なお、その他の構成、作用は前記第1実施形態と同様である。
図5及び図6は本発明の第3実施形態を示すものである。なお、前記第2実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。
前記第1実施形態及び前記第2実施形態は、廃棄容器2の内側に有底筒状の残渣受容器3を有しているが、本実施形態は、図5に示すように、廃棄容器2のみを設置する構造となっている。
また、前記第2実施形態は、汚染度検出手段として重量センサ20及び臭気センサ24を用いたが、本実施形態は、飲料抽出式自動販売機50の販売回数を計数するカウンタ(図示しない)及び臭気センサ24を併用している。即ち、カウンタによって販売回数Nと原料残渣Aの数量が比例するため、販売回数Nに基づき原料残渣Aの重量を判定することができる。
また、販売回数設定器30には、飲料抽出式自動販売機50の販売回数N1が設定されるようになっている。なお、臭気設定器25の設定は前記第2実施形態と同様であるので省略する。
さらに、マイコン23には、カウンタからの検出信号、臭気センサ24からの検出信号、販売回数設定器30からの設定販売回数信号、臭気設定器25からの設定臭気信号、更には起動スイッチ22からの起動信号が入力されるようになっており、これらの入力信号に基づき、図6のフローチャートに示すように制御するようになっている。
以下、送風機11の通風制御を図6を参照して説明する。即ち、マイコン23には予め販売回数N1、廃棄容器2内の臭気レベルL1がそれぞれ設定され、待機状態となっている(S25)。この待機中、マイコン23は起動スイッチ22がオンしたか否かを監視している(S26)。そして、起動スイッチ22がオンした場合には、マイコン23は飲料抽出式自動販売機50の販売回数NがN1に達したか否かを監視している(S27)。一方、起動スイッチ22がオンしない場合には、ステップS26に戻る。
ステップS27の条件を満足するときは、即ち、飲料抽出式自動販売機50の販売回数NがN1に達しているときは、送風時間T4を選択する(S28)。これにより、販売回数Nと原料残渣Aの数量が比例するので、販売回数Nに基づき原料残渣Aの重量を判定し、この原料残渣Aの重量に応じた雰囲気(大気)の送風時間T4が選択される。
そして、ステップS24によって送風時間T4が選択されると、マイコン23は廃棄容器2内の臭気レベルLが臭気レベルL1に達しているか否かを監視している(S29)。
ステップS29の条件を満足するときは、即ち、廃棄容器2内の臭気レベルLがL1に達しているときは、第3開閉弁13cを開き、電離ガス、酸化性ガス等の機能ガスを強制通風装置10から送風できるようにする(S30)。そして、送風機11を駆動させることにより、送風時間T4の間、送風機11から機能ガスが原料残渣Aに強制的に吹き付けられ、原料残渣Aを確実に乾燥させることができる(S32)。これにより、飲料抽出式自動販売機50の販売回数N及び廃棄容器2内の臭気レベルLに応じた機能ガスが廃棄容器2全体に送風される。そして、送風時間T4を経過すると送風機11が停止し、強制通風装置10の制御が終了する。
一方、ステップS29の条件を満足しないときは、即ち、廃棄容器2内の臭気レベルLがL1に達していないときは、第3開閉弁13cを閉じて、雰囲気(大気)を強制通風装置10から送風できるようにする(S31)。そして、送風機11を駆動させることにより、送風時間T4の間、送風機11から雰囲気(大気)が原料残渣Aに強制的に吹き付けられ、原料残渣Aを確実に乾燥させることができる(S32)。これにより、飲料抽出式自動販売機50の販売回数N及び廃棄容器2内の臭気レベルLに応じた雰囲気(大気)が廃棄容器2全体に送風される。そして、送風時間T4を経過すると送風機11が停止し、強制通風装置10の制御が終了する。
また、ステップS27の条件を満足しないときは、マイコン23は飲料抽出式自動販売機50の販売回数NがN1に達したか否かを常時監視している。
本実施形態によれば、飲料抽出式自動販売機50の販売回数Nに対応させて選択された送風時間T4の間、雰囲気(大気)または機能ガスが原料残渣Aに強制的に吹き付けられ、原料残渣Aを確実に乾燥させることができる。これにより、原料残渣Aの腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。なお、その他の構成、作用は前記第2実施形態と同様である。
図7及び図8は本発明の第4実施形態を示すものである。なお、前記第3実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。
前記第3実施形態は、強制通風手段10の空気吹出管12は廃棄容器2の上方から挿入するように構成しているが、本実施形態に係る強制通風手段は、図7に示すように、廃棄容器2の下部側から挿入するようになっている。
また、前記第1実施形態乃至前記第3実施形態に係る送風制御は、原料残渣Aが埋まっている箇所への送風を規制しているが、本実施形態に係る送風制御は原料残渣Aが埋まっている部分に集中的に送風する構造となっている。以下、本実施形態をこの相違点を中心にして詳細に説明する。
即ち、強制通風手段30は、送風機31と空気吹出管32とから構成されている。空気吹出管32は、廃棄容器2の側壁下部から廃棄容器2内に挿入され、そして残渣受容器3の側壁下部から残渣受容器3内に挿入され、その先端が廃棄容器2の側壁に沿って残渣受容器3の上端側に達するように延在されている。空気吹出管32の下端は、送風機31の吐出口31aに接続しており、送風機31から強制通風された雰囲気(大気)が空気吹出管32に送風されるようになっている。また、空気吹出管32の周側面には上下に亘って多数の吹出孔32aが穿設され、空気吹出位置が廃棄容器2の上下全体に亘っている。
また、吹出位置可変装置34は、空気吹出管32に設置した第1及び第2開閉弁33a,33bと、廃棄容器2の重量を検出する重量センサ20と、重量を設定する重量設定器21と、原料残渣Aの乾燥操作を開始する起動スイッチ22と、通風制御手段と弁制御手段であるマイコン23とを有している。
第1及び第2開閉弁33a,33bは、空気吹出管32の上下に間隔をおいて配置されており、下側に配置された第1開閉弁33aを閉鎖するときは廃棄容器2内の底側に雰囲気(大気)が送風され、上側に配置された第2開閉弁33bを閉鎖するときは廃棄容器2内の上下方向中央から底側に雰囲気(大気)が送風されるようになっている。
また、重量設定器21の設定は前記第1実施形態と同様であるので省略する。マイコン23には、重量センサ20からの検出信号、重量設定器21からの設定重量信号、更には起動スイッチ22からの起動信号が入力されるようになっており、これらの入力信号に基づき図8のフローチャートに示すように制御するようになっている。
以下、送風機31の通風制御及び第1及び第2開閉弁33a,33bの弁制御を図8を参照して説明する。即ち、マイコン23には予め廃棄容器2内の原料残渣Aの重量W1,W2がそれぞれ設定され、待機状態となっている(S35)。この待機中、マイコン23は起動スイッチ22がオンしたか否かを監視している(S36)。そして、起動スイッチ22がオンした場合には、マイコン23は廃棄容器2の重量がW2以上か否かを監視している(S37)。一方、起動スイッチ22がオンしない場合には、ステップS36に戻る。
ステップS37の条件を満足するときは、即ち、廃棄容器2内の原料残渣Aの収納量が廃棄容器2の半分以上まで達しているときは、第1及び第2開閉弁33a,33bを開く(S38)。そして送風機31を駆動させて、送風時間T5の間、送風機31から機能ガスが原料残渣Aに強制的に吹き付けられ、原料残渣Aを確実に乾燥させることができる(S41)。これにより、廃棄容器2内の原料残渣Aの重量に応じた雰囲気(大気)が廃棄容器2全体に送風される。そして、送風時間T5を経過すると送風機31が停止し、強制通風装置30の制御が終了する。
一方、ステップS37の条件を満足しないときは、マイコン23は廃棄容器2の重量がW1以上か否かを監視している(S39)。
ステップS37の条件を満足するときは、即ち、廃棄容器2内の原料残渣Aの収納量が廃棄容器2の底側に所定量以上となっているときは、第1開閉弁33aを開けて第2開閉弁33bは閉じる(S40)。そして送風機31を駆動させて、送風時間T5の間、送風機31から雰囲気(大気)が原料残渣Aに強制的に吹き付けられ、原料残渣Aを確実に乾燥させることができる(S41)。これにより、廃棄容器2内の原料残渣Aの重量Wに応じた雰囲気(大気)が廃棄容器2内の上下方向中央から底側に送風される。第1開閉弁33aのみを開く理由は、廃棄容器2内に溜まった原料残渣Aが少量なので、強制通風装置30からの送風量を抑制させてファンの消費電力を低減することを考慮したものである。そして、送風時間T5を経過すると送風機31が停止し、強制通風装置30の制御が終了する。
一方、ステップS39の条件を満足しないときは、ステップS37に戻る。つまり、マイコン23は廃棄容器2の重量がW1未満のとき、即ち廃棄容器2内の原料残渣Aの収納量が僅かしか溜まっていないときは、送風機31は駆動しない。
本実施形態によれば、原料残渣Aの量によって明らかになった廃棄容器2内の汚染レベルに対応させて雰囲気(大気)の吹出位置が制御され、原料残渣Aの状態に応じた雰囲気(大気)が原料残渣Aに向かってのみ強制的に効率良く吹き付けられる。これにより原料残渣Aを確実に乾燥させられるので、原料残渣Aの腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。なお、その他の構成、作用は前記第3実施形態と同様である。
図9乃至図11は本発明の第5実施形態を示すものである。なお、前記第4実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。
前記第1実施形態では、重量センサ20からの検出信号により強制通風装置10からの送風時間T1,T2を制御するようになっているが、本実施形態では、重量センサ20からの検出信号により強制通風装置40からの送風量V1,V2を制御するようになっている。
また、前記第4実施形態は、強制通風装置30を廃棄容器2の下部側から挿入するようになっているが、本実施形態は、図9に示すように、空気吹出管42が廃棄容器2底面と残渣受容器3の底面との間に延在され、廃棄容器2の下面全体に亘って配置されている構成となっている。以下、本実施形態をこの相違点を中心にして詳細に説明する。
即ち、強制通風装置40は、送風機41と空気吹出管42とから構成されている。空気吹出管42は、廃棄容器2の一方の側壁下部から廃棄容器2内に挿入され、残渣受容器3の下方で底面に沿って挿入される。このように挿入された空気吹出管42の先端は、廃棄容器2の他方の側壁下部に挿入されている。つまり、空気吹出管42は、残渣受容器3の底面全体に亘って配置されている。
このように配置された空気吹出管42は、送風機41から強制通風された雰囲気(大気)が送風される。また、空気吹出管42の周側面には、残渣受容器3の底面側に向かって多数の吹出孔42aが穿設され、空気吹出位置が残渣受容器3の全体に亘っている。
また、本実施形態は、図9に示すように、強制通風装置40と、汚染度検出手段であり廃棄容器2の重量を検出する重量センサ20と、重量を設定する重量設定器21と、原料残渣Aの乾燥操作を開始させる起動スイッチ22と、通風制御手段であるマイクロコンピューター(以下、マイコンという)23を有している。
また、重量設定器21は、廃棄容器2の底側に原料残渣Aが収納された状況の重量W1と、廃棄容器2の上下方向中央レベルまで原料残渣Aが収納された状況の重量W2がそれぞれ設定されるようになっている(W1<W2)。
さらに、マイコン23には、重量センサ20からの検出信号、重量設定器21からの設定重量信号、更には起動スイッチ22からの起動信号が入力されるようになっており、これらの入力信号に基づき、図11のフローチャートに示すように、強制通風装置40からの送風量V1,V2を制御するようになっている(V1<V2)。
以下、送風機11の駆動制御(送風制御)を図11を参照して説明する。即ち、マイコン23には予め廃棄容器2内の原料残渣Aの重量W1,W2及び強制通風装置10からの送風量V1,V2がそれぞれ設定され、待機状態となっている(S45)。この待機中、マイコン23は起動スイッチ22がオンしたか否かを監視している(S46)。そして、起動スイッチ22がオンした場合には、マイコン23は廃棄容器2の重量がW2以上か否かを監視している(S47)。一方、起動スイッチ22がオンしない場合には、ステップS46に戻る。
ステップS47の条件を満足するときは、即ち、廃棄容器2内の原料残渣Aの収納量が廃棄容器2の半分以上まで達しているときは、送風量V2を選択する(S48)。これにより、廃棄容器2内の原料残渣Aの収納量がW2以上である場合に応じた雰囲気(大気)の送風量V2が選択される。
一方、ステップS47の条件を満足しないときは、マイコン23は廃棄容器2の重量がW1以上か否かを監視している(S49)。
ステップS49の条件を満足するときは、即ち、廃棄容器2の底側に原料残渣Aが収納されているときは、送風量V1を選択する(S50)。これにより、廃棄容器2内の原料残渣Aの重量がW1以上である場合に応じた雰囲気(大気)の送風量V1が選択される。
そして、ステップS48,50によって送風量V1またはV2が選択されると、送風機41を駆動させ、図9の実線矢印に示すように、雰囲気(大気)を強制通風装置40の空気吹出管42に導き、送風機41から送風量V1又はV2の雰囲気(大気)が原料残渣Aに強制的に吹き付けられる(S51)。これにより、原料残渣Aを確実に乾燥させ、原料残渣Aの腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。そして、送風量V1又はV2を吹き付けると送風機41が停止し、強制通風装置40の制御が終了する。
一方、ステップS49の条件を満足しないときは、ステップS47に戻る。つまり、マイコン23は廃棄容器2の重量がW1未満のとき、即ち廃棄容器2内の原料残渣Aの収納量が僅かしか溜まっていないときは、送風機41は駆動しない。
本実施形態によれば、残渣受容器3の底面全体に亘って配置された空気吹出管42の吹出孔42aから送風量V1またはV2の雰囲気(大気)が送風されることにより、原料残渣A全体に向かって雰囲気(大気)が強制的に効率良く吹き付けられる。これにより原料残渣Aを確実に乾燥させられるので、原料残渣Aの腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。
尚、本実施形態は、図10に示すように、空気吹出管42の周側面と廃棄容器2の内壁との間に空気漏れ防止材42bを有していても良い。これにより、空気吹出管42の吹出孔42aから送風された雰囲気(大気)や、残渣受容器3からの水分が廃棄容器2の外部に漏れることを防止できる。なお、その他の構成、作用は前記第4実施形態と同様である。
図12は本発明の第6実施形態を示すものである。なお、前記第5実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。
前記第1実施形態及び前記第2実施形態は、残渣受容器3と強制通風装置10を設置した構造となっているが、本実施形態は、図12に示すように、前記構成に加えて吸水性部材45を有する構造となっている。以下、本実施形態をこの相違点を中心にして詳細に説明する。
吸水性部材45は、樹脂製のスポンジ等で形成され、さらに酢酸ナトリウム水和物等の無機水和塩からなる蓄熱材を含有したものであり、図12に示すように、残渣受容器3と廃棄容器2との間に介装され、吸水性部材45の下端側が廃棄容器2の底面上に延在されている。
尚、送風機11の駆動制御(送風制御)に関しては前記第1実施形態又は前記第2実施形態と同様であるので省略する。
本実施形態によれば、吸水性部材45は残渣受容器3の網目3aを通じて原料残渣Aの含有水を吸収することができるため、原料残渣Aが更に短時間で乾燥される。更に、廃棄容器2の底面に滴下した水も吸水性部材45に吸水され、外部に残留水を排水することなく、吸水性部材45で効率よく乾燥させることができる。
また、本実施形態によれば、送風機11から残渣受容器3の網目3aを通じて吸水性部材45に向かって送風された雰囲気(大気)は、吸水性部材45に含有された蓄熱材の熱と熱交換して温風となる。この温風が残渣受容器3の網目3aを通じて再び残渣受容器3内に供給されることにより、更に一層原料残渣Aの乾燥時間を短くすることができる。なお、その他の構成、作用は前記第1実施形態又は前記第2実施形態と同様である。
図13は本発明の第7実施形態を示すものである。なお、前記第6実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。
前記第6実施形態は、吸水性部材45に含有される蓄熱材で送風する雰囲気(大気)が温風になったが、本実施形態は、これに代えて残渣受容器3内に蓄熱材46を予め均一に配置している。
本実施形態は、図13に示すように、残渣受容器3内に蓄熱材46を予め均一に配置することにより、残渣受容器3が蓄熱性を備えている。蓄熱材46は、酢酸ナトリウム水和物等の無機水和塩からなるカプセルから構成されることにより蓄熱性を備え、原料残渣Aの熱を蓄えることができる。
本実施形態によれば、残渣受容器3が蓄熱材46によって蓄熱性を備えることにより、原料残渣Aや庫内の廃熱を蓄えることができる。この蓄熱された熱によって、廃棄容器2内の温度が上昇し、原料残渣Aから水分が蒸発し易くなるので、原料残渣Aが一層短時間で乾燥し、原料残渣Aの腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。
尚、前記第1実施形態、前記第2実施形態、第4実施形態乃至第7実施形態は、残渣受容器3を金網で形成した例を掲げて説明したが、通気口を有するものであれば網目3aに限るものではない。例えば、図示しないが多数の通気口を穿設した樹脂板や金属板を用いて残渣受容器3を形成しても良い。なお、その他の構成、作用は前記第6実施形態と同様である。
また、前記第1実施形態、前記第4実施形態乃至前記第7実施形態では、送風機から送風される空気が雰囲気(大気)であるが、原料残渣Aを乾燥させることが可能であればこれに限られない。例えば、電離ガス、酸化性ガス等の機能ガスを送風しても良い。
また、前記第1実施形態乃至前記第5実施形態では、廃棄容器2や残渣受容器3に収納された原料残渣Aの状態を重量センサ20や、廃棄容器2や残渣受容器3内の臭気レベルを検出する臭気センサ24や、販売回数を計数するカウンタにより原料残渣Aの状態を検出しているが、原料残渣Aの状態を検出できるものであればこれに限るものではない。例えば、廃棄容器2や残渣受容器3内の水分量を検出する水分量センサ等の汚染度検出手段でもよい。即ち、飲料抽出式自動販売機50において、コーヒー等の飲料を販売した際には、タンクより供給された水量(本実施形態では200ml)と、販売量(本実施形態では180ml)との差である残存水分量(本実施形態では20ml)が、原料残渣Aに含有される。この残存水分量を含有した原料残渣Aは、フィルタ54の移動に伴って廃棄容器2や残渣受容器3側に順次移動し、廃棄容器2や残渣受容器3に廃棄される。つまり、原料残渣Aを乾燥させるためには残存水分量を蒸発すればよいので、この残存水分量を水分量センサにより検知した原料残渣Aの状態に応じて、送風制御するようにしてもよい。
また、前記第1実施形態乃至第3実施形態及び前記第5実施形態では、各汚染度検出手段により検出した原料残渣Aの状態に応じて、送風機11から強制通風される空気の送風時間、強制通風される空気の種類、及び強制通風される空気の量を制御したが、原料残渣Aを乾燥することが可能であればこれに限るものではない。例えば、各汚染度検出手段により検出した原料残渣Aの状態に応じて、送風機11から強制通風される空気の送風の間隔を制御しても良い。
また、前記第2実施形態及び前記第4実施形態では、各開閉弁13a,13b,33a,33bの開閉の何れかを選択するようになっているが、開閉度合いを調整できる風量調節手段を設置するようにしても良い。
また、前記第5実施形態は、強制通風装置30の空気吹出管42が廃棄容器2底面と残渣受容器3の底面との間に延在され、廃棄容器2の下面左右全体に亘って配置されている構成となっているが、これに限るものではない。例えば、空気吹出管42が原料残渣Aを囲むような形状であって、廃棄容器2の下面全体に亘って配置されている構成となっていても良い。例えば、空気吹出管42の形状が丸、四角、又は三角等の形状が揚げられる。また、空気吹出管42が廃棄容器2の下面全体に亘って配置されるのではなく、上面全体に亘って配置されていても良い。
また、前記第6実施形態又は前記第7実施形態は、蓄熱性を備えるために無機水和塩からなる蓄熱材を含有しているが、廃棄容器2又は残渣受容器3が蓄熱性を備えることができればこれに限られない。例えば、有機化合物からなる蓄熱材を残渣受容器3の内面に塗布したり、残渣受容器の素材自体に練り込んで残渣受容器を成形したりして、残渣受容器が蓄熱性を備えても良い。ここで、有機化合物とは、パラフィン(CnH2n+2 ;n=18,20,22)等をいう。また、蓄熱材は、潜熱、顕熱に対して使用可能である。
さらに、第7実施形態は、残渣受容器3が蓄熱性を備えるために残渣受容器3内に蓄熱材46を予め含有しているが、これに限られず、原料残渣Aが一定量堆積した時点で蓄熱材46を投入しても良い。
さらにまた、第7実施形態が強制通風手段を有する飲料抽出式自動販売機の場合には、蓄熱された熱によって送風空気が温風となり、原料残渣がより一層短時間で乾燥し、原料残渣の腐敗や雑菌の繁殖及び悪臭の発生を抑制することができる。
2…廃棄容器、3…残渣受容器、3a…網目、10…強制通風装置、11…送風機、12…空気吹出管、20…重量センサ、21…重量設定器、22…起動スイッチ、23…マイコン、50…飲料抽出式自動販売機、A…原料残渣。
Claims (12)
- コーヒー粉等の原料と水を飲料抽出装置に供給して原料から飲料を抽出するとともに、飲料抽出後の原料残渣を廃棄容器に廃棄する飲料抽出式自動販売機において、
前記廃棄容器内に強制的に通風可能な強制通風手段と、
前記廃棄容器内の汚染度を検出する汚染度検出手段と、
前記汚染度検出手段で検出された検出信号によって前記強制通風手段を制御する通風制御手段と、を有する
ことを特徴とする飲料抽出式自動販売機。 - 前記廃棄容器は、該廃棄容器の内面から隔離して該廃棄容器内に配置し、通気口を多数有するとともに前記原料残渣を受容する残渣受容器を有する
ことを特徴とする請求項1記載の飲料抽出式自動販売機。 - 前記廃棄容器は、蓄熱材を備えている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の飲料抽出式自動販売機。 - 前記強制通風手段によって送風される空気は、電離ガス、酸化性ガス等の機能ガスを含む
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項記載の飲料抽出式自動販売機。 - 前記強制通風手段は、前記廃棄容器内に上下に延在され、かつ、空気吹出用の吹出孔が上下に多数配置された空気吹出管を有する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項記載の飲料抽出式自動販売機。 - 前記強制通風手段は、前記空気吹出管の空気吹出位置を上下方向に変更可能な吹出位置可変手段を有する
ことを特徴とする請求項5記載の飲料抽出式自動販売機。 - 前記吹出位置可変手段は、前記空気吹出管を開閉する少なくとも1個の開閉弁と、前記汚染度検出手段で検出された検出信号により該開閉弁を制御する弁制御手段と、を有する
ことを特徴とする請求項6記載の飲料抽出式自動販売機。 - 前記汚染度検出手段は、前記廃棄容器内の原料残渣量を検出する原料残渣検出器、該廃棄容器内の臭いを検出する臭気検出器、該廃棄容器内の水分量を検出する水分量検出器、又は一日当たりの販売回数を計数するカウンタのうち少なくとも1つ以上の汚染度検出手段で構成されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか一項記載の飲料抽出式自動販売機。 - 前記通風制御手段は、前記汚染度検出手段からの検出信号によって、前記強制通風手段の風量、送風時間、送風の間隔、又は送風される空気の種類のうち、少なくとも1つ以上を制御する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一項記載の飲料抽出式自動販売機。 - 前記廃棄容器の蓄熱材は、該廃棄容器自体に含有されている
ことを特徴とする請求項3乃至請求項9の何れか一項記載の飲料抽出式自動販売機。 - 前記廃棄容器の蓄熱材は、該廃棄容器の内面に塗布処理されている
ことを特徴とする請求項3乃至請求項10の何れか一項記載の飲料抽出式自動販売機。 - 前記廃棄容器内に蓄熱材を有する吸水性部材を配置した
ことを特徴とする請求項3乃至請求項11の何れか一項記載の飲料抽出式自動販売機。
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Cited By (4)
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---|---|---|---|---|
CN110537842A (zh) * | 2015-01-20 | 2019-12-06 | 松下知识产权经营株式会社 | 饮料供应装置 |
KR102108294B1 (ko) * | 2019-08-19 | 2020-05-07 | 임은성 | 공기 청정기가 구비된 음료 판매용 자동 판매기 |
WO2022049834A1 (ja) * | 2020-09-01 | 2022-03-10 | サッポロビール株式会社 | 飲料提供品質監視システム及び飲料提供品質監視方法 |
WO2022049835A1 (ja) * | 2020-09-01 | 2022-03-10 | サッポロビール株式会社 | 飲料提供品質監視システム及び飲料提供品質監視方法 |
-
2004
- 2004-12-15 JP JP2004362247A patent/JP2006172033A/ja active Pending
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