JP2006171926A - 工程情報提供システム及び工程情報提供方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、アクセス集中による負荷を軽減しつつ製品をライフサイクル全体で管理することができる工程情報提供システムを提供する。
【解決手段】 製品のライフサイクルを構成する各工程ごとに、その工程での工程情報をそれぞれの工程情報記憶手段に記憶する工程管理装置と、製品毎にライフサイクルに亘って共通に設定された製品識別情報と複数の工程管理装置とを関連づける連携装置と、複数の工程管理装置から工程情報を取得する情報端末とがネットワークを介して接続されている工程情報提供システムを提供する。連携装置は、製品識別情報と工程管理装置の通信アドレスとの対応付けを記憶し、情報端末に所望の製品識別情報の工程情報を管理する工程管理装置の通信アドレスを送信する。工程管理装置は、情報端末から通信アドレスを指定したアクセスを受け付けると、各工程管理装置の各種工程情報を情報端末に送信する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、工程情報提供システム及び工程情報提供方法に関するものである。
従来から電化製品や食料品などはバーコードによる流通管理が行われている。バーコードでは格納可能な情報量が少ないが、RFID(Radio Frequency IDentification)タグでは製品コードに加え製造番号やシリアル番号を格納することで製品個々を識別することができる。このため、近年の環境問題やリサイクルへの関心から、RFIDタグを個々の製品に貼り付け、製品の一つ一つに対して生産、流通、販売、消費からリサイクルまでの製品のライフサイクル全体にわたっての管理や情報提供を行うことが提案されている。
特許文献1には、店舗等において顧客の商品に関する質問等に対して即座に対応できる方法が開示されている。特許文献1では、店舗内の商品についてデータベースを作成しておき、商品に取り付けたRFIDタグのIDコードを情報端末で読み取ることで、データベースを検索して商品情報を取得する。
また、特許文献2には、各製造会社がネットワーク上に用意された単一の中央データベースに製造工程での情報を格納し、エンドユーザはその中央データベースにアクセスして製造工程での情報を取得する方法が開示されている。同様に、特許文献3では、製品のライフサイクルの各工程で発生する情報を統合して単一のデータベースに格納し、その単一のデータベースにアクセスすることで各工程の情報を取得する方法が開示されている。
特開2001−147770号公報 特表2004−501417号公報 特開2002−140404号公報
しかし、特許文献1では、RFIDタグに基づいて検索可能な商品情報は、店舗内のデータベース内の商品情報についてのみである。よって、データベースは店舗内に閉じており、商品情報をライフサイクル全体で活用することは対象としていない。また、特許文献2及び3では、製造工程での情報を単一の中央データベースで管理したり、ライフサイクルの各工程で発生する各情報を単一のデータベースに格納するため、単一のデータベースにアクセスが集中する。さらに、特許文献2では、製造工程のみのデータベースを活用することを目的としており、製造工程以外の流通や販売などの工程で発生する情報を取得することができないため、製品をライフサイクル全体で管理することができない。
そこで、本発明は、データベースへのアクセス集中による負荷増大を防止しつつ製品をライフサイクル全体で管理することができる工程情報提供システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願第1発明は、製品のライフサイクルを構成する各工程ごとに、その工程での工程情報をそれぞれの工程情報記憶手段に記憶する工程管理装置と、製品毎に前記ライフサイクルに亘って共通に設定された製品識別情報と前記複数の工程管理装置とを関連づける連携装置と、前記複数の工程管理装置から前記工程情報を取得する情報端末とがネットワークを介して接続されている工程情報提供システムを提供する。ここで、前記連携装置は、前記製品識別情報と前記工程管理装置の通信アドレスとの対応付けを記憶する対応付け記憶手段と、前記情報端末から前記製品識別情報を含む工程管理装置接続要求を受信する第1受信手段と、前記工程管理装置接続要求の製品識別情報に対応する工程管理装置の通信アドレスを前記対応付け記憶手段から抽出する通信アドレス抽出手段と、前記通信アドレス抽出手段が抽出した1または複数の工程管理装置の通信アドレスのリストを前記情報端末に送信するリスト送信手段とを有する。また、前記複数の工程管理装置の各々は、前記情報端末から前記製品識別情報を含む工程情報取得要求を受信する第2受信手段と、前記工程情報取得要求の製品識別情報に対応する工程情報を前記工程情報記憶手段から抽出する工程情報抽出手段と、前記工程情報抽出手段が抽出した工程情報を前記情報端末に送信する工程情報送信手段とを有する。さらに、前記情報端末は、前記製品識別情報を含む工程管理装置接続要求を前記連携装置に送信する工程管理装置接続要求手段と、前記連携装置から工程管理装置の通信アドレスのリストを取得するリスト取得手段と、前記通信アドレスのリストに基づいて工程管理装置に前記製品識別情報を含む工程情報取得要求を送信する工程情報取得要求手段と、該当する工程管理装置から前記製品識別情報に対応する工程情報を取得する工程情報取得手段と、前記工程情報取得手段が取得した工程情報から製品情報を生成する製品情報生成手段とを有する。
例えば、製品のライフサイクルが、製品を製造する製造工程、製品の輸送などを行う流通工程及び製品の販売を行う販売工程から構成されるとする。製造工程を管理する工程管理装置は、製造工程の各種工程情報を製品を識別する製品識別情報毎に管理する。また、流通工程を管理する工程管理装置は、流通工程の各種工程情報を製品識別情報毎に管理し、販売工程を管理する工程管理装置は、販売工程の各種工程情報を製品識別情報毎に管理する。連携装置は、各工程情報を管理する各工程管理装置の通信アドレスと製品識別情報との対応付けを管理している。つまり、連携装置は、同一の製品識別情報を有する製品について、製造工程、流通工程及び販売工程の各工程情報を管理している各工程管理装置を関連付けている。
ここで、情報端末が、ある製品識別情報の製品について製造、流通及び販売に亘るそれぞれの工程情報を取得するために工程管理装置接続要求を連携装置に要求した場合、連携装置は、該当する製品識別情報に対応する各工程管理装置の通信アドレスを情報端末に通知する。情報端末は、取得した通信アドレスにアクセスして工程情報取得要求を行うことで、製造工程を管理する工程管理装置からは製造工程の工程情報を、流通工程を管理する工程管理装置からは流通工程の工程情報を、販売工程を管理する工程管理装置からは販売工程の工程情報を取得する。よって、情報端末は、ライフサイクルの工程ごとに各工程管理装置に分散して管理されている各種工程情報の取得を容易に行うことができる。よって、情報端末のユーザは、所望の製品のライフサイクル全体に亘る管理を容易に行うことができる。
また、製品の製品識別情報ごとの各種工程情報は各工程管理装置が管理しており、連携装置は、製品識別情報と工程管理装置との対応付けを管理するのみである。つまり、連携装置は、情報端末の要求に応じて製品識別情報に対応する工程管理装置の通信アドレスを通知するのみで良い。よって、製品識別情報ごとの工程情報を管理する必要がなく、情報端末からの要求に応じて工程情報を連携装置内から抽出する必要もない。よって、連携装置へのアクセス集中による負荷や情報端末及び連携装置間のネットワークへの負荷を軽減しつつ、ネットワーク上に分散された工程管理装置からライフサイクル全体に亘る各工程情報を取得することができる。
本願第2発明は、第1発明において、前記複数の工程管理装置の各々は、前記製品識別情報とその製品識別情報を管理する工程管理装置の通信アドレスとの対応付けを前記連携装置に送信する対応付け登録手段とをさらに含むことを特徴とする工程情報提供システムを提供する。
本願第3発明は、第2発明において、前記複数の工程管理装置の各々は、新たな製品識別情報を受信し、その新たな製品識別情報を前記工程情報記憶手段に書き込む書込手段をさらに有しており、前記対応付け登録手段は、前記新たな製品識別情報とその新たな製品識別情報を記憶した工程管理装置の通信アドレスとの対応付けを前記連携装置に送信することを特徴とする工程情報提供システムを提供する。
新たな製品識別情報と工程情報とが工程管理装置に記憶されると、連携装置は、新たな製品識別情報と工程管理装置との対応付けを記憶するため、常に最新の対応付けを管理することができる。
本願第4発明は、第1発明において、前記情報端末が生成する製品情報は、各工程情報を枝とする木構造で構成されており、前記連携装置の対応付け記憶手段は、各工程情報へのパスからなる枝情報と前記工程管理装置の通信アドレスとの対応付けをさらに記憶し、前記連携装置の第1受信手段は、前記情報端末から枝情報をさらに含む工程管理装置接続要求を受信し、前記連携装置の通信アドレス抽出手段は、前記工程管理装置接続要求の製品識別情報及び枝情報に対応する工程管理装置の通信アドレスを前記対応付け記憶手段から抽出し、前記工程管理装置の第2受信手段は、前記情報端末から前記枝情報をさらに含む工程情報取得要求を受信し、前記工程管理装置の工程情報抽出手段は、前記工程情報取得要求の製品識別情報に対応する工程情報からさらに枝情報に対応する工程情報を前記工程情報記憶手段から抽出し、前記情報端末の工程管理装置接続要求手段は、前記枝情報をさらに含む工程管理装置接続要求を前記連携装置に送信し、前記情報端末の工程情報取得要求手段は、前記通信アドレスのリストに基づいて枝情報をさらに含む工程情報取得要求を工程管理装置に送信し、前記情報端末の工程情報取得手段は、該当する工程管理装置から、前記工程情報取得要求の製品識別情報に対応する工程情報からさらに枝情報に対応して抽出された工程情報を取得することを特徴とする工程情報提供システムを提供する。
例えば、ライフサイクルの1つである製造工程の工程情報が、製品の名称、製造年月日及び生産者などの各種情報から構成されているとする。ここで、製造工程全体の工程情報へのパスである枝情報は「¥製造情報¥」であり、名称、製造年月日及び生産者の各種情報の枝情報は、それぞれ「¥製造情報¥名称」、「¥製造情報¥製造年月日」、「¥製造情報¥生産者」である。そして、製造工程を管理する工程管理装置は、この製品識別情報及び枝情報を工程管理装置の通信アドレスと対応付けて連携装置に送信する。例えば、工程管理装置は、製品識別情報「A1.X1.N1」及び枝情報を組み合わせた情報パスと通信アドレスとを連携装置に送信する。上記の枝情報の場合、工程管理装置は、「A1.X1.N1¥製造情報¥」、「A1.X1.N1¥製造情報¥名称¥」、「A1.X1.N1¥製造情報¥製造年月日¥」、「A1.X1.N1¥製造情報¥生産者¥」などの情報パスと通信アドレスとを対応付けて連携装置に送信してもよいし、製造工程全体の工程情報を提供するため「A1.X1.N1¥製造情報¥」の情報パスと通信アドレスとを対応付けて連携装置に送信してもよい。連携装置はこの枝情報及び製品識別情報と工程管理装置の通信アドレスとを対応付けて記憶している。ここで、情報端末が、製品識別情報が「A1.X1.N1」である製品の製造年月日の取得を要求する場合は、「A1.X1.N1¥製造情報¥製造年月日」からなる情報パスを指定して連携装置に製造年月日の取得を要求する。連携装置は、指定された情報パスと最長一致する枝情報及び製品識別情報と対応付けて記憶されている工程管理装置の通信アドレスを情報端末に通知する。よって、情報端末は、ある製品の工程情報のうち所望の枝情報の工程情報をさらに選択して取得することができる。
本願第5発明は、第1発明において、前記工程管理装置の工程情報送信手段は、前記工程情報を前記情報端末の工程情報生成手段が工程情報を統合して製品情報を生成可能な形式に加工して送信することを特徴とする工程情報提供システムを提供する。
情報端末のユーザは、統合され整理された製品情報を取得することができる。
本願第6発明は、第1発明において、前記複数の工程管理装置は、製品の製造工程を管理する工程管理装置、流通工程を管理する工程管理装置及び販売工程を管理する工程管理装置を含み、前記製造工程を管理する工程管理装置の工程情報記憶手段は、工程情報として製造年月日、製造者、製造番号、製造場所及び出荷日の少なくとも1を記憶し、流通工程を管理する工程管理装置の工程情報記憶手段は、工程情報として流通手段、商品の搬送先、倉庫入庫日、倉庫出荷日、商品の管理情報の少なくとも1を記憶し、販売工程を管理する工程管理装置の工程情報記憶手段は、工程情報として販売店、販売日、販売価格、販売者の少なくとも1を記憶することを特徴とする工程情報提供システムを提供する。
情報端末は、製造、流通及び販売からなるライフサイクルの工程ごとに各工程管理装置に分散して管理されている各種工程情報を、ライフサイクル全体に亘って取得することができる。よって、情報端末のユーザは、所望の製品について製造、流通及び販売のライフサイクル全体に亘って管理することができる。
本願第7発明は、製品のライフサイクルを構成する各工程ごとに、その工程での工程情報をそれぞれの工程情報記憶手段に記憶する工程管理装置と、製品毎に前記ライフサイクルに亘って共通に設定された製品識別情報と前記複数の工程管理装置とを関連づける連携装置と、前記複数の工程管理装置から前記工程情報を取得する情報端末とがネットワークを介して接続されている工程情報提供システムにおける工程情報提供方法を提供する。ここで、工程情報提供方法は、前記連携装置が、前記製品識別情報と前記工程管理装置の通信アドレスとの対応付けを記憶する対応付け記憶ステップと、前記情報端末が、前記製品識別情報を含む工程管理装置接続要求を前記連携装置に送信する工程管理装置接続要求ステップと、前記連携装置が、前記情報端末から前記製品識別情報を含む工程管理装置接続要求を受信する第1受信ステップと、前記連携装置が、前記工程管理装置接続要求の製品識別情報に対応する工程管理装置の通信アドレスを前記対応付け記憶ステップで記憶した対応付けから抽出する通信アドレス抽出ステップと、前記連携装置が、前記通信アドレス抽出ステップで抽出した1または複数の工程管理装置の通信アドレスのリストを前記情報端末に送信するリスト送信ステップと、前記情報端末が、前記連携装置から工程管理装置の通信アドレスのリストを取得するリスト取得ステップと、前記情報端末が、前記通信アドレスのリストに基づいて工程管理装置に前記製品識別情報を含む工程情報取得要求を送信する工程情報取得要求ステップと、前記複数の工程管理装置の各々が、前記情報端末から前記製品識別情報を含む工程情報取得要求を受信する第2受信ステップと、前記複数の工程管理装置の各々が、前記工程情報取得要求の製品識別情報に対応する工程情報を前記工程情報記憶手段から抽出する工程情報抽出ステップと、前記複数の工程管理装置の各々が、前記工程情報抽出ステップで抽出した工程情報を前記情報端末に送信する工程情報送信ステップと、前記情報端末が、該当する工程管理装置から前記製品識別情報に対応する工程情報を取得する工程情報取得ステップと、前記情報端末が、前記工程情報取得ステップで取得した工程情報から製品情報を生成する製品情報生成ステップとを含むことを特徴とする。前述の工程情報提供方法は、本願第1発明と同様の作用効果を有する。
本願の工程情報提供システムでは、データベースへのアクセス集中による負荷増大を防止しつつ製品をライフサイクル全体で管理することができる。
<第1実施形態例>
(1)全体構成
図1は、本発明の第1実施形態例に係る情報提供システムを示す構成図の一例である。第1実施形態例に係る情報提供システムでは、連携サーバ110、工程管理サーバA1、工程管理サーバB1、工程管理サーバC1及び情報端末150がネットワーク200を介して接続されている。また、工程管理サーバA1は製造会社A1のシステム120内に含まれ、工程管理サーバB1は流通会社B1のシステム130内に含まれ、工程管理サーバC1は販売会社C1のシステム140内に含まれる。
製品101は、製造会社A1において製造される製品であり、流通会社B1、販売会社C1により流通及び販売が行われる。製品101には、製品を識別するIDコードが書き込まれたRFIDタグ100が設けられている。なお、IDコードは、製品に一意に設けられる製品の製品識別情報である。製造会社A1での製造工程、流通会社B1での流通工程及び販売会社C1での販売工程の各工程において、RFIDタグからIDコードを読み取り各工程での情報が管理される。具体的に、工程管理サーバA1、工程管理サーバB1及び工程管理サーバC1の各工程管理サーバは、それぞれ製品のライフサイクルを構成する製造工程、流通工程及び販売工程で生じる工程情報を管理している。ここで、製造工程での製品の情報を製造情報、流通工程での情報を流通情報及び販売工程での情報を流通情報というものとする。また、製造情報、流通情報及び販売工程を含む情報を総称して工程情報というものとする。
一方、連携サーバ110は、製品のライフサイクルを構成する各工程において生ずる工程情報がどの工程管理サーバに格納されているのかを製品のIDコード毎に対応付ける。つまり、連携サーバ110は、同一のIDコードを有する製品について、製造工程、流通工程及び販売工程の各工程情報を管理している各工程管理サーバを関連付けている。例えば、連携サーバ110は、あるIDコードを有する製品の各工程情報を管理する複数の工程管理サーバの通信アドレスを格納している。
また、情報端末150は、連携サーバ110、工程管理サーバA1、工程管理サーバB1及び工程管理サーバC1にネットワーク200を介して接続されており、ライフサイクルの各工程での工程情報を獲得できる。
以上のようにして、第1実施形態例に係る情報提供システムは、製品の製造工程、流通工程及び販売工程の各分野における工程情報の蓄積および情報端末への情報提供を行う。
次に、製造会社A1、流通会社B1及び販売会社C1の各会社のシステムについて説明する。
について説明する。
(2)各会社のシステム
(2−1)製造会社A1のシステム
図1の製造会社A1のシステム120では、RFID発行装置125が、製品に一意に設けられるRFIDタグのIDコードを発行する。そして、RFID書込手段126がRFIDタグ100にIDコードを書き込み、製造した製品101にRFIDタグを添付する。製品管理装置128は、製造時もしくは出荷前などの際に、RFID読取手段127により製品101のRFIDタグ100からIDコードを非接触で読み取り、読み取ったIDコードと、製造番号、名称、製造年月日、製造者、製造場所、原産地及び出荷日などの製造情報とを対応付けて製造情報管理DB124に登録する。
(2−2)流通会社B1のシステム
製品101は、製造会社A1から流通会社B1に出荷される。流通会社B1のシステム130内の製品管理装置138は、RFID読取手段137により流通会社B1に出荷された製品101のRFIDタグ100からIDコードを読み取り、読み取ったIDコードと、流通手段、倉庫入庫日、倉庫出荷日、商品の搬送先、入庫場所、商品の管理情報などの流通情報とを対応付けて流通情報管理DB134に登録する。
(2−3)販売会社C1のシステム
製品101は、流通会社B1から販売会社C1に納入され、ユーザに販売される。販売会社C1のシステム140内の製品管理装置148は、RFID読取手段147により販売会社C1に納入された製品101のRFIDタグ100からIDコードを読み取り、読み取ったIDコードと、販売店、販売日、販売価格、販売者などの販売情報とを対応付けて販売情報管理DB144に登録する。
(3)IDコード
次に、製品を一意に識別するためのIDコードについて説明する。なお、特許請求の範囲の製品識別情報は、IDコードに相当する。図2は、IDコードの構成例である。ここで、製品101のIDコードをIDコード=「A1.X1.N1」とする。IDコードは、例えば、図2に示すように企業コード、製品コード、シリアル番号からなる。企業コードは製品を製造した企業を識別するコードであり、製品コードは製品の品目を識別するコードである。例えば、製造会社A1の企業コード=「A1」とし、製造会社A1の「コーヒー」の製品コード=「X1」とすると、IDコード=「A1.X1.N1」の製品101は製造会社A1が製造する「コーヒー」であり、シリアル番号によりN1番目に製造された「コーヒー」と識別される。企業コード、製品コードによる管理はバーコードでも行われており、これだけでも製品情報の提供などは行える。しかし、シリアル番号を設けることにより製造会社A1で製造される「コーヒー」の一つ一つの製品の工程情報を自動的に管理し、情報端末等に提供することができる。
なお、図2のIDコードの構成例は一例でありこれに限定されない。例えば、RFIDタグや本発明の情報提供システムは製品の管理以外にも用いられるため、コード体系やコード割り当て機関などを示す識別番号(例えば、JANコードを示す番号など)が加えられてもよい。また、各コード部は固定長でも可変長でもよく桁数に限定されない。また、シリアル番号も製品の一つ一つを識別できればよく何番目に製造されたかを示していなくてもよい。さらに、RFIDタグを一意に識別できるのであれば、後述のような木構造などの構造を設けずIDコード全体で単にユニークな番号としてもよい。ただし、IDコードに構造を設けることで、連携サーバにおいて、後述するように製造会社A1が製造する製品すべてに対して工程管理サーバA1を一括して登録するなどが可能になる。
(4)情報の記述形式
情報端末150では、各工程管理サーバA1、B1及びC1から各工程情報を取得して、これらの工程情報からライフサイクル全体に亘る情報として製品情報を生成する。図3は、情報端末150が生成した、IDコード=A1.X1.N1の製品101に関する製品情報の情報形式の一例である。図3に示すように、製品情報は、各工程情報を枝とする木構造で構成されている。第1階層は情報を提供する製造工程、流通工程及び販売工程などの工程に応じて、製造情報、流通情報及び販売情報に枝分かれしている。なお、各工程のそれぞれの工程管理サーバは、それぞれの工程情報を管理している製造情報管理DB、流通情報管理DB及び販売情報管理DBから工程情報を取り出し、情報端末150がこれらの工程情報を統合して、図3に示す木構造の製品情報を生成可能な形式に加工して情報端末150に提供する。また、製品情報は日時別等で階層を構成しても良く、例えば図3の流通情報では入庫した日時別の階層を構成している。また、日時別ではなく流通情報を提供する企業別に階層を構成するなどしてもよい。
図3の情報形式では木構造の特定の枝や情報を指定する方法として、IDコードと各階層の工程情報へのパスからなる枝情報とを「¥」で接続した形式(以下、情報パス)を用いる。例えば、ライフサイクルの1つである製造工程の工程情報が、製品の名称、製造年月日及び生産者などの各種情報から構成されているとする。ここで、製造工程全体の工程情報の枝情報は「¥製造情報¥」であり、名称、製造年月日及び生産者の各種情報の枝情報は、それぞれ「¥製造情報¥名称」、「¥製造情報¥製造年月日」、「¥製造情報¥生産者」である。また、IDコード=「A1.X1.N1」の「製造情報」を指定する情報パスは「A1.X1.N1¥製造情報¥」であり、さらに「製造情報」の「名称」を指定する情報パスは「A1.X1.N1¥製造情報¥名称」となる。また、情報パスのIDコードの部分には任意の値を示す記号「*」を用いることもできる。例えば、IDコードが「A1.*.*」の場合は、企業コードと製品コードのみが指定され、シリアル番号は任意であることを意味する。よって、製造会社A1が製造する製品コード「X1」の製品すべてが指定されていることを意味する。また、「A1.*.*」は企業コードのみが指定され、製造会社A1が製造する製品すべてを意味する。
なお、図3の情報形式や内容は一例であり、階層の深さや分け方、提供される情報の種類などはシステムによって決定されれば任意であり図3に限定されない。また、図3は情報形式の模式図であり、各装置やネットワーク上での表現形式を示していない。階層構造を持った情報の表現形式としてXML(eXtended Markup Language)などがある。また、各階層をXMLの名前空間としてもよい。特定の枝や特定の情報を指定する方法として、本実施例では上で定義したパスを用いて説明しているが、XMLを用いるのであれば指定方法としてXPath(XML Path)やXPointer(XML Pointer)を用いてもよい。また、図3では、たとえば販売情報の販売店に名称を直接記載しているが、販売店などにもIDコードを割り当てて記載する、もしくはIDコードと併用してもよい。特に、国際的に用いるのであれば、特定の言語での名称を直接記載するのではなく、IDコードを記載し、IDコードと各言語の対応表などを用いるのが望ましい。
(5)工程管理サーバ
次に、工程管理サーバA1、B1及びC1の構成について説明する。
(5−1)工程管理サーバA1
工程管理サーバA1は、対応付け登録手段121、製造情報送信手段122、製造情報抽出手段123及び製造情報管理DB124を含む。
製造情報管理DB124は、製品管理装置128から受信したIDコードと製造情報とを対応付けて記憶する。図4Aは、製造情報管理DB124に記憶される製造情報の一例である。製造情報管理DB124には、IDコードと対応付けて例えば製造工程で発生する製造番号、名称、製造年月日、製造者、製造場所、原産地及び出荷日などの製造情報を工程情報として記憶している。なお、情報パスと工程情報とを対応付けて記憶しても良い。DB(データベース)としては、リレーショナルデータベースなどが用いられる。
対応付け登録手段121は、製造情報管理DB124にIDコードと製造情報とが格納されると、IDコードと工程管理サーバA1の通信アドレスとを対応付けて連携サーバ110内の対応付け更新手段112に送信する。また、対応付け登録手段121は、あるIDコードを含む情報パスと工程管理サーバA1の通信アドレスとを対応付けて対応付け更新手段112に送信しても良く、以下では情報パスと通信アドレスとの対応付けを送信するものとする。よって、連携サーバ110は情報パスと工程管理サーバの通信アドレスとの対応付けを管理し、各工程管理サーバはIDコードと工程情報とを管理するとして説明を行う。このとき、対応付け登録手段121は、新たなIDコードと工程情報とを製造情報管理DB124が登録されるのに応じて、その新たなIDコードを含む情報パスと工程管理サーバA1の通信アドレスとの対応付けを対応付け更新手段112に送信する。対応付け管理DB111がIDコードと通信アドレスとの対応付けを記憶する場合は、対応付け登録手段121は、新たなIDコードと通信アドレスとの対応付けを送信する。よって、連携サーバ110の対応付け管理DB111には、常に最新の対応付けを管理することができる。
対応付け登録手段121は、電子証明書などを用いて登録する工程管理サーバの認証を行うかもしくは相互に認証を行うと好ましい。電子証明書を用いた認証方法としてはPKI(Public Key Infrastructure)が広く用いられている。
図1を参照すると、第1実施形態例の情報提供システムでは、製造会社A1が製造する製品(IDコード=「A1.*.*」の製品)の製造情報は、すべて工程管理サーバA1が提供する。また、工程管理サーバA1が提供するのは製造会社A1が製造する製品の製造情報のみである。そのため、対応付け登録手段121は、製造情報管理DB124に製造情報が登録される度に連携サーバ110に対応付けを登録するのではなく、製造会社A1が製造する製品(IDコード=「A1.*.*」の製品)に対して一括して工程管理サーバA1との対応付けを登録することもできる。
工程管理サーバA1の製造情報抽出手段123は、情報端末150等からIDコードまたはIDコードを含む情報パスを受信すると、工程管理サーバA1内の製造情報管理DB124から該当するIDコードを検索する。そして、検索結果を製造情報送信手段122に出力する。ここで、製造情報管理DB124内のデータは、図4Aに例示したようなリレーショナルデータベースのレコード形式である。そのため、製造情報送信手段122は、各工程情報を図3に例示したような木構造に対応する部分木に加工して情報端末150に送信する。よって、情報端末150は、取得した工程情報を統合して、図3に示す木構造の製品情報を生成することができる。例えば、製造情報送信手段122は、次のような「情報パス」=「値」の形式の一覧形式により送信する。
「情報パス」 = 「値」
「A1.X1.N1¥製造情報¥名称」 = 「コーヒー」
「A1.X1.N1¥製造情報¥原産地」 = 「ブラジル」
「A1.X1.N1¥製造情報¥製造年月日」= 「○○年○○月○○日」
また、XMLのような階層構造のデータの記述フォーマットを用いても良い。
なお、製品コードが同一であれば同じ情報については、次のように「*」を用いて送信しても良い。
「情報パス」 = 「値」
「A1.X1.*¥製造情報¥名称」 = 「コーヒー」
「A1.X1.*¥製造情報¥原産地」 = 「ブラジル」
「A1.X1.N1¥製造情報¥製造年月日」= 「○○年○○月○○日」
(5−2)工程管理サーバB1
工程管理サーバB1は、対応付け登録手段131、流通情報送信手段132、流通情報抽出手段133及び流通情報管理DB134を含む。
対応付け登録手段131は、流通情報管理DB134にIDコードと流通情報とが格納されると、登録された製品の流通情報への情報パスと自身の通信アドレスとを対応付けて連携サーバ110内の対応付け更新手段112に送信する。
流通情報管理DB134は、製品管理装置138から受信したIDコードと流通情報とを対応付けて記憶する。図4Bは、流通情報管理DB134に記憶される流通情報の一例である。流通情報管理DB134には、IDコードと対応付けて例えば流通工程で発生する流通手段、倉庫入庫日、倉庫出荷日、商品の搬送先、入庫場所、商品の管理情報などの流通情報を工程情報として記憶している。流通情報抽出手段133及び流通情報管理DB134の構成は、工程管理サーバA1と同様であるので説明を省略する。
(5−3)工程管理サーバC1
工程管理サーバC1は、対応付け登録手段141、販売情報送信手段142、販売情報抽出手段143及び販売情報管理DB144を含む。
対応付け登録手段141は、販売情報管理DB144にIDコードと販売情報とが格納されると、登録された製品の販売情報への情報パスと自身の通信アドレスとを対応付けて連携サーバ110内の対応付け更新手段112に送信する。
販売情報管理DB144は、製品管理装置148から受信したIDコードと販売情報とを対応付けて記憶する。図4Cは、販売情報管理DB144に記憶される販売情報の一例である。販売情報管理DB144には、IDコードと対応付けて例えば販売工程で発生する販売店、販売日、販売価格、販売者などの販売情報を工程情報として記憶している。販売情報抽出手段143及び販売情報管理DB144の構成は、工程管理サーバA1と同様であるので説明を省略する。
なお、特許請求の範囲の工程管理装は工程管理サーバA1、B1、C1に相当し、特許請求の範囲の第2受信手段及び工程情報抽出手段は製造情報抽出手段123、流通情報抽出手段133、販売情報抽出手段143に相当し、特許請求の範囲の工程情報送信手段は製造情報送信手段122、流通情報送信手段132、販売情報送信手段142に相当し、特許請求の範囲の工程情報記憶手段は製造情報管理DB124、流通情報管理DB134、販売情報管理DB144に相当し、特許請求の範囲の対応付け登録手段は対応付け登録手段121、131、141に相当する。
(6)連携サーバ
次に、連携サーバ110の構成について説明する。連携サーバ110は、対応付け管理DB111、対応付け更新手段112、通信アドレス抽出手段113およびリスト送信手段114を含む。なお、特許請求の範囲の連携装置は連携サーバ110に相当し、特許請求の範囲の対応付け記憶手段は対応付け管理DB111に相当し、特許請求の範囲の書込手段は対応付け更新手段112に相当し、特許請求の範囲の第1受信手段及び通信アドレス抽出手段は通信アドレス抽出手段113に相当し、特許請求の範囲のリスト送信手段はリスト送信手段114に相当する。
対応付け更新手段112は、各工程管理サーバの対応付け登録手段121、131、141から情報パスと各工程管理サーバの通信アドレスとの対応付けを受信し対応付け管理DB111に登録する。
図5Aは、対応付け管理DB111に登録される情報パスと各工程管理サーバの通信アドレスとの対応付けのデータ例である。図5Aの行301には、情報パス「A1.*.*¥製造情報¥」と通信アドレス「工程管理サーバA1アドレス」とが対応付けられている。つまり行301は、製造会社A1が製造するIDコード=「A1.*.*」の製品の製造情報は、工程管理サーバA1が提供することを示している。
また、図5Aの行302には、情報パス「A1.X1.N1¥流通情報¥年月日=Y1/M1/D1¥」と通信アドレス「工程管理サーバB1アドレス」とが対応付けられている。つまり行302は、流通会社B1により管理されるIDコード=「A1.X1.N1」の製品101の流通情報は、工程管理サーバB1が提供することを示している。製造情報と異なり、製造会社や製品が同じであっても製品個々に応じて出荷先が異なれば流通情報を提供する工程管理サーバも異なる。ここで、工程管理サーバB1の対応付け登録手段131は、流通情報管理DB134にIDコードと流通情報とが格納されると、情報パスと自身の通信アドレスとの対応付けを連携サーバ110内の対応付け更新手段112に送信する。これにより、対応付け管理DB111は、製品の出荷先などに応じて工程管理サーバと情報パスとを対応付けることができる。
同様に、図5Aの行303には、情報パス「A1.X1.N1¥販売情報¥」と通信アドレス「工程管理サーバC1アドレス」とが対応付けられている。つまり行303は、販売会社C1により管理されるIDコード=「A1.X1.N1」の製品101の販売情報は、工程管理サーバC1が提供することを示している。ここで、工程管理サーバC1の対応付け登録手段141は、販売情報管理DB144にIDコードと販売情報とが格納されると、情報パスと自身の通信アドレスとの対応付けを連携サーバ110内の対応付け更新手段112に送信する。これにより、対応付け管理DB111は、製品の販売先などに応じて工程管理サーバと情報パスとを対応付けることができる。
通信アドレス抽出手段113は、情報端末150から所望の製品のIDコードまたはIDコードを含む情報パスを受信すると、対応付け管理DB内からIDコードを含む情報パスを検索する。そして、通信アドレス抽出手段113は、その情報パスに対応する工程管理サーバの通信アドレスを対応付け管理DB111から抽出して、リスト送信手段114に出力する。例えば、情報端末150から情報パス「A1.X1.N1¥」を受信すると、通信アドレス抽出手段113は、対応する情報パスが記述されている図5Aに示す行301、行302、行303を抽出する。ここでは、情報パス「A1.X1.N1¥」を含むレコード、および任意の値を示す記号「*」によって「A1.X1.N1¥」に一致する「A1.*.*¥」を含むレコードが抽出されている。そして、通信アドレス抽出手段113は、情報パス「A1.*.*¥」に対応する工程管理サーバの通信アドレスとして「工程管理サーバA1アドレス」、「工程管理サーバB1アドレス」、「工程管理サーバC1アドレス」を抽出し、これらの通信アドレスを含むリストをリスト送信手段114に出力する。リスト送信手段114は、受信したリストを情報端末150に送信する。
また、情報端末150が製品101の製造年月日のみを必要としている場合は、通信アドレス抽出手段113は、情報端末150から情報パス「A1.X1.N1¥製造情報¥製造年月日」を受信する。そして、通信アドレス抽出手段113は、その情報パス「A1.X1.N1¥製造情報¥製造年月日」に対応する行302から工程管理サーバの通信アドレスとして「工程管理サーバA1アドレス」を抽出し、リスト送信手段114に出力する。リスト送信手段114への出力は、通信アドレスだけでなく情報パスも含めて出力しても良い。この場合、情報端末150では、情報パスと通信アドレスとの対応付けをキャッシュしておく。例えば、連携サーバで行302が抽出され情報パス「A1.*.*¥製造情報¥」と工程管理サーバA1の通信アドレスが送信された場合、情報端末ではその対応付けをキャッシュしておく。そして、製造会社A1が製造する別の製品(例えば、ID=A1.X1.N2)の「名称」や「原産地」が必要な場合は、情報端末150は、キャッシュされている「A1.*.*¥製造情報¥」から工程管理サーバA1の通信アドレスを抽出する。つまり、企業コード「A1」が共通していることから工程管理サーバA1の通信アドレスを抽出する。よって、情報端末150は、連携サーバ110に対して工程管理サーバA1の通信アドレスを問い合わせることなく、直接、工程管理サーバA1にアクセスする。よって、連携サーバ110の負荷や連携サーバ110及び情報端末150間のネットワークの負荷を軽減することができる。
なお、対応付け管理DB111は、図5Bに示すように製品のIDコードと工程管理サーバの通信アドレスとを対応付けて記憶しても良い。通信アドレス抽出手段113は、情報端末150から所望の製品のIDコードを受信すると、対応付け管理DB111から受信したIDコードを検索し、リスト送信手段114に出力しても良い。例えば、通信アドレス抽出手段113は、情報端末150からIDコード=「A1.X1.N1」を受信すると、図5Bに示すIDコードと工程管理サーバアドレスとの対応付けから、対応する工程管理サーバの通信アドレスとして「工程管理サーバA1アドレス」、「工程管理サーバB1アドレス」、「工程管理サーバC1アドレス」を抽出する。そして、リスト送信手段114は、これらの通信アドレスを情報端末150に送信する。
(7)情報端末
製品101を購入したユーザは、情報端末150により製品101のIDコードを読み取ることで製造情報、流通情報及び販売情報などのライフサイクル全体に亘る工程情報を確認することができる。情報端末150は、例えば携帯可能な携帯端末などであり、RFID読取手段151、対応付け解決手段152、工程情報取得手段153、製品情報生成手段154及び表示手段155を有する。なお、特許請求の範囲の工程管理装置接続要求手段及びリスト取得手段は対応付け解決手段152に相当し、特許請求の範囲の工程情報取得要求手段及び工程情報取得手段は工程情報取得手段153に相当し、特許請求の範囲の製品情報生成手段は製品情報生成手段154に相当する。
RFID読取手段151は、購入した製品101のIDコードを読み取り、対応付け解決手段152に出力する。対応付け解決手段152は、RFID読取手段151から受信した製品101の情報パスを工程管理装置への接続要求として連携サーバ110に送信する。製品101のIDコードが「A1.X1.N1」である場合、対応付け解決手段152は、情報パスとして「A1.X1.N1¥」を連携サーバ110に送信する。そして、情報パスを受信した連携サーバ110の通信アドレス抽出手段113は、対応する工程管理サーバの通信アドレスを抽出し、リスト送信手段114は抽出された通信アドレスをリストにして対応付け解決手段152に出力する。対応付け解決手段152は、通信アドレスのリストを受信し、工程情報取得手段153に出力する。これにより、情報端末150は、製品101の所望の工程情報を格納する工程管理サーバにアクセスして所望の工程情報を獲得することができる。
ここで、対応付け解決手段152は、ユーザから製品101のどの工程情報を取得するのか指定を受け付けても良い。例えば、ユーザからIDコード「A1.X1.N1」の製造年月日を指定した要求を受け付けた場合、対応付け解決手段152は、情報パスとして「A1.X1.N1¥製造情報¥製造年月日」を連携サーバ110に送信する。
なお、対応付け解決手段152は、RFID読取手段151から受信したIDコードを通信アドレス抽出手段113に送信しても良い。この場合、上述したように、通信アドレス抽出手段113は図5Bに示すIDコードと工程管理サーバアドレスとの対応付けから対応する通信アドレスを抽出する。
工程情報取得手段153は、工程管理サーバの通信アドレスのリストを対応付け解決手段152から受信し、そのリストに基づいてIDコードを含む工程情報取得要求を各工程管理サーバに送信する。IDコードを受信した工程管理サーバは、IDコードに基づいて各工程管理サーバ内の工程情報管理DBを検索し、対応する工程情報を抽出する。ここで、工程情報管理DBは、製造情報管理DB124、流通情報管理DB134及び販売情報管理DB144の総称である。例えば、工程情報取得手段153は、通信アドレスとして「工程管理サーバA1アドレス」、「工程管理サーバB1アドレス」、「工程管理サーバC1アドレス」を取得すると、各通信アドレス及び製品101のIDコード「A1.X1.N1」に基づいて各工程管理サーバにアクセスする。そして、工程情報取得手段153は、IDコード「A1.X1.N1」の製品について、工程管理サーバA1からは製造情報を取得し、工程管理サーバB1からは流通情報を取得し、工程管理サーバC1からは販売情報を取得する。
なお、一部の工程の情報のみが必要な場合は、該当する工程管理サーバのみにIDコードを送信してもよい。例えば、製造情報のみが必要な場合は、工程情報取得手段153は「A1.X1.N1¥製造情報¥」に対応付けられている「工程管理サーバA1アドレス」のみにIDコード「A1.X1.N1」を送信する。一部の工程のさらに特定の情報のみが必要な場合は、工程情報取得手段153は、IDコードの代わりにその情報を特定する情報パスを工程管理サーバに送信してもよい。この場合、工程管理サーバは情報パスで指定されている情報を応答すればよい。例えば、製造年月日のみが必要な場合は、工程情報取得手段153は、情報パスとして「A1.X1.N1¥製造情報¥製造年月日」を指定し、「工程管理サーバA1アドレス」の通信アドレスに送信する。すると、工程管理サーバA1が、IDコード「A1.X1.N1」の製品の製造年月日のみを工程情報取得手段153に出力する。
製品情報生成手段154は、工程情報取得手段153により取得した各工程の工程情報を、図3に示すように一つの木構造の製品情報に構成する。なお、製品情報の木構造は、情報端末150のメモリ等に展開してもよいし、枝単位で次の処理に渡してもよい。また、一部の工程情報のみが必要とされる場合は、その部分木のみを生成してもよい。
表示手段155は、生成された製品情報を見やすい形式に変換して表示する。なお、生成された製品情報は、情報端末150の画面上で表示するだけでなく、情報端末150で実行されるアプリケーションで利用してもよいことは言うまでもない。
なお、情報端末150は、工程情報取得手段153が取得した工程管理サーバの通信アドレスと情報パスやIDコードと対応付けてキャッシュするメモリをさらに有していても良い。メモリにこれらのデータを格納することで、上述のように再度同じIDコードへのアクセスが必要となった場合であっても、情報端末150内のメモリを検索することで工程管理サーバの通信アドレスを取得することができる。
(8)情報提供システムでの流れ
次に、第1実施形態例に係る情報提供システムにおける製品の各種工程情報の提供の流れについて、上記図1〜図6を用いて説明する。図6は、製品の各種工程情報の提供の流れを示すフローチャートの一例である。なお、情報端末150は、IDコード「A1.X1.N1」の製品について、情報パス「A1.X1.N1¥」を指定して各種工程情報の問い合わせを行うものとする。
ステップS111:工程管理サーバA1の製造情報管理DB124は、製品管理装置128ら受信した製品のIDコードと製造情報とを対応付けて登録する(図4A参照)。
ステップS113:工程管理サーバA1の対応付け登録手段121は、製造情報管理DB124にIDコードと製造情報とが格納されると、情報パスと工程管理サーバA1の通信アドレスとを対応付けて連携サーバ110に送信する。
ステップS115:連携サーバ110の対応付け更新手段112は、工程管理サーバA1の対応付け登録手段121から受信したI情報パスと工程管理サーバA1の通信アドレスとの対応付けを対応付け管理DB111に登録する(図5A参照)。
ステップS121、S123、S125:工程管理サーバB1についても同様に、流通情報管理DB134が、製品のIDコードと流通情報とを対応付けて登録する(図4B参照)。そして、工程管理サーバB1の対応付け登録手段131からの入力により、連携サーバ110の対応付け管理DBに情報パスと工程管理サーバB1の通信アドレスとの対応付けを登録する(図5A参照)。
ステップS131、S133、S135:工程管理サーバC1についても同様に、販売情報管理DB144が、製品のIDコードと販売情報とを対応付けて登録する(図4C参照)。そして、工程管理サーバC1の対応付け登録手段141からの入力により、連携サーバ110の対応付け管理DB111に情報パスと工程管理サーバC1の通信アドレスとの対応付けを登録する(図5A参照)。
ステップS141:情報端末150の対応付け解決手段152は、各種工程情報を取得したい製品の情報パス「A1.X1.N1¥」を連携サーバ110に送信して、その製品の工程情報を格納している工程管理サーバの通信アドレスを問い合わせる。
ステップS143:通信アドレス抽出手段113は、受信した情報パス「A1.X1.N1¥」に対応する工程管理サーバの通信アドレスとして、「工程管理サーバA1アドレス」、「工程管理サーバB1アドレス」及び「工程管理サーバC1アドレス」を、図5Aに示す対応付け管理DB111から抽出する。リスト送出手段114は、抽出された工程管理サーバの通信アドレスを情報端末150に送信する。
ステップS145:情報端末150の対応付け解決手段152は、連携サーバ110から各工程管理サーバの通信アドレスを受信する。情報端末150の対応付け解決手段152は、受信した工程管理サーバの通信アドレスを工程情報取得手段153に出力する。
ステップS151〜S157:情報端末150の工程情報取得手段153は、受信した「工程管理サーバA1アドレス」、「工程管理サーバB1アドレス」、「工程管理サーバC1アドレス」及び製品のIDコード「A1.X1.N1」を指定して各工程管理サーバにアクセスして各工程情報を問い合わせる。
ステップS161:問い合わせを受信した工程管理サーバA1の製造情報抽出手段123は、工程管理サーバA1内の製造情報管理DB124から該当するIDコード「A1.X1.N1」に対応する製造情報を抽出する。製造情報送信手段122は、抽出された製造情報を図3に示す木構造の製品情報を生成可能な形式に加工して情報端末150に送信する。
ステップS163、S165:同様に、流通情報送信手段132は、流通情報抽出手段133が流通情報管理DB134から抽出した該当するIDコード「A1.X1.N1」に対応する流通情報を加工して情報端末150に送信する。また、販売情報送信手段142は、販売情報抽出手段143が販売情報管理DB144から抽出した該当するIDコード「A1.X1.N1」に対応する販売情報を加工して情報端末150に送信する。
ステップS167:情報端末150の工程情報取得手段153は、各工程管理サーバA1、B1及びC1からそれぞれIDコード「A1.X1.N1」に対する製造情報、流通情報及び販売情報を受信する。
ステップS171:情報端末150の製品情報生成手段154は、工程情報取得手段153により取得した各工程の工程情報を、図3に示すように一つの木構造の製品情報に構成する。
(9)作用効果
上記の第1実施形態例では、情報端末150があるIDコードの製品についての各種工程情報を要求した場合、連携サーバ110は、該当する製品を管理する各工程管理サーバの通信アドレスを情報端末150に通知する。情報端末150は、取得した通信アドレスにアクセスして工程情報取得要求を行うことで、例えば製造工程を管理する工程管理サーバA1からは製造情報を、流通工程を管理する工程管理装置B1からは流通情報を、販売工程を管理する工程管理装置C1からは販売情報を取得する。よって、情報端末150は、ライフサイクルの工程ごとに各工程管理装置に分散して管理されている各種工程情報の取得を容易に行うことができる。よって、情報端末150のユーザは、所望の製品のライフサイクル全体に亘る管理を容易に行うことができる。
また、製品ごとの各種工程情報は各工程管理装置が管理しており、連携サーバ110は、情報パスあるいはIDコードと各工程管理装置の通信アドレスとの対応付けを管理するのみである。つまり、連携サーバ110は、情報端末150の要求に応じて所望の製品を管理する工程管理装置の通信アドレスを通知するのみで良い。よって、情報パスあるいはIDコードごとの工程情報を管理する必要がなく、情報端末150からの要求に応じて工程情報を連携サーバ110内から抽出する必要もない。よって、連携サーバ110へのアクセス集中による負荷や情報端末150及び連携サーバ110間のネットワークへの負荷を軽減しつつ、ネットワーク上に分散された各工程管理装置からライフサイクル全体に亘る各工程情報を取得することができる。
<第2実施形態例>
図7は、本発明の第2実施形態例に係る情報提供システムを示す構成図の一例である。第2実施形態例の情報提供システムでは、統合連携サーバ300、連携サーバA2、工程管理サーバA2、連携サーバA3、工程管理サーバA3、工程管理サーバC2及び情報端末350がネットワーク400を介して接続されている。
統合連携サーバ300、連携サーバA2及び連携サーバA3は、第1実施形態例の連携サーバ110と同様に、対応付け管理DB、対応付け更新手段、通信アドレス抽出手段及びリスト送信手段を有している。また、工程管理サーバA2、工程管理サーバA3及び工程管理サーバC2も第1実施形態例の各工程管理サーバと同様に、対応付け登録手段、工程情報送信手段、工程情報抽出手段及び工程情報管理DBを有している。さらに、情報端末350も第1実施形態例の情報端末と同様に、RFID読取手段、対応付け解決手段、工程情報取得手段、製品情報生成手段及び表示手段を有する。
図7の統合連携サーバ300の対応付け管理DBには、情報パスと工程管理サーバまたは連携サーバの通信アドレスとを対応付けて登録できるようにする。さらに、製造会社ごとに連携サーバ及び工程管理サーバを設ける。図7では、製造会社は製造会社A2と製造会社A3である。製造会社A2は、IDコード=「A2.*.*」の製品を製造し、連携サーバA2及び工程管理サーバA2を備える。工程管理サーバA2では、製造会社A2の製造工程での製造情報を管理している。製造会社A3は、IDコード=「A3.*.*」の製品を製造し、連携サーバA3及び工程管理サーバA3を備える。また、販売会社C2の工程管理サーバC2では、販売会社C2の販売工程での販売情報を管理している。また、図7に示すように、工程管理サーバまたは連携サーバの通信アドレスに加え、工程管理サーバまたは連携サーバの種別を格納できるようにしても良い。
統合連携サーバ300の対応付け管理DBは、IDコード=「A2.*.*」に対応付けて連携サーバA2の通信アドレス「連携サーバA2アドレス」を格納し、IDコード=「A3.*.*」に対応付けて連携サーバA3の通信アドレス「連携サーバA3アドレス」を格納する。また、製造会社A2の連携サーバA2は、情報パスと各工程管理サーバの通信アドレスとの対応付けを管理する。同様に、製造会社A3の連携サーバA3は、情報パスと各工程管理サーバの通信アドレスとの対応付けを管理する。例えば、連携サーバA2の工程情報管理DBは、図7に示すように、情報パス「A2.*.*¥製造情報¥」に対応付けて「工程管理サーバA2アドレス」を記憶し、情報パス「A2.Y2.M2¥販売情報¥」に対応付けて「工程管理サーバC2アドレス」を記憶している。このように、連携サーバまたは工程管理サーバの通信アドレスと情報パスとの対応付けを、単一の統合連携サーバで管理するだけでなく、複数の連携サーバにより分散管理する。
次に、上記図7のような情報提供システムでの工程情報の提供の流れについて説明する。まず、各工程管理サーバが各連携サーバ及び統合連携サーバに情報パスと通信アドレスとの対応付けを登録する流れを、工程管理サーバC2の場合を例に挙げて説明する。なお、統合連携サーバ300の対応付け管理DB内に、情報パス「A2.*.*¥」と連携サーバA2の通信アドレスが既に登録されているものとする。
製品500が販売会社C2により販売され、販売情報管理DBにIDコードと販売情報との対応付けが登録される。販売情報管理DBに登録が行われると、工程管理サーバC2の対応付け登録手段は、統合連携サーバ300の対応付け更新手段に情報パス「A2.Y2.M2¥販売情報¥」と工程管理サーバC2の通信アドレスを送信する。統合連携サーバ300の対応付け更新手段は、情報パス「A2.Y2.M2¥販売情報¥」で対応付け管理DB内を検索する。ここで、連携サーバ300の対応付け更新手段は、同一の企業コード「A2」を含む情報パス「A2.*.*¥」が既に登録されていることを検出すると、情報パス「A2.Y2.M2¥販売情報¥」と工程管理サーバC2の通信アドレスを登録せずに、情報パス「A2.*.*¥」に対応する連携サーバA2の通信アドレスを工程管理サーバC2に送信する。
連携サーバA2の通信アドレスを受け取った工程管理サーバC2の対応付け登録手段は、「連携サーバA2アドレス」を指定して連携サーバA2にアクセスし、再度、上記の情報パス「A2.Y2.M2¥販売情報¥」と工程管理サーバC2の通信アドレスを連携サーバA2に送信する。連携サーバA2の対応付け更新手段は、情報パス「A2.Y2.M2¥販売情報¥」と「工程管理サーバC2アドレス」との対応付けを受信して、連携サーバA2の対応付け管理DBに登録する。なお、工程管理サーバC2の対応付け登録手段は、統合連携サーバ300から取得した情報パス「A2.*.*¥」と連携サーバA2の通信アドレスとの対応付けをキャッシュし、製造会社A2が製造する製品(IDコード=「A2.*.*」)については、次回からは連携サーバA2に直接登録を行っても良い。
次に、情報端末350が、IDコード=「A2.Y2.M2」である製品500の工程情報について取得する場合の流れについて説明する。
情報端末350RFID読取手段は、製造会社A2が製造する製品500のIDコード=「A2.Y2.M2」を読み取る。情報端末350の対応付け解決手段は、IDコード=「A2.Y2.M2」である製品500の工程情報について取得するために、情報パス「A2.Y2.M2¥」を統合連携サーバ300に送信する。
統合連携サーバ300の通信アドレス抽出手段は、情報パス「A2.Y2.M2¥」により統合連携サーバ300内の対応付け管理DBを検索する。そして、通信アドレス抽出手段は、IDコード=「A2.Y2.M2」と同一の企業コード「A2」を含む情報パス「A2.*.*¥」を抽出し、それに対応する連携サーバA2の通信アドレスを抽出する。リスト送信手段は抽出された連携サーバA2の通信アドレスを情報端末350に送信する。
情報端末350の対応付け解決手段は、連携サーバの通信アドレスを受け取った場合は、工程管理サーバの通信アドレスを受け取るまで、再帰的に受け取った連携サーバの通信アドレスに情報パスを送信する。図7の場合、対応付け解決手段は、受け取った連携サーバA2の通信アドレスに、再度情報パス「A2.Y2.M2¥」を送信する。連携サーバA2の通信アドレス抽出手段は、情報パス「A2.Y2.M2¥」を含む「A2.Y2.M2¥販売情報¥」を抽出し、それに対応する工程管理サーバA2及びC2の通信アドレスを抽出する。そして、工程管理サーバA2及びC2の通信アドレスを取得した情報端末350は、工程管理サーバA2及びC2にアクセスすることで工程管理サーバA2からは製造情報を取得し、工程管理サーバC2からは販売情報を取得する。
以上により、第1実施形態例と同様に情報端末のユーザは、所望の製品のライフサイクル全体に亘る管理を容易に行うことができる。また、連携装置へのアクセス集中による負荷や情報端末及び連携装置間のネットワークへの負荷を軽減しつつ、ネットワーク上に分散された工程管理装置からライフサイクル全体に亘る各工程情報を取得することができる。特に、第2実施形態例に係る情報提供システムでは、単一の連携サーバに負荷が集中することが回避される。
<その他の実施形態例>
(A)変形例1
図8は、本発明に係る情報提供システムの別の構成例の一例である。図8の情報提供システムでは、予め連携サーバ110にIDコードを含む情報パスと自身の工程管理サーバの通信アドレスを登録可能である。工程管理サーバA1のRFID発行装置125及び対応付け登録手段121の構成が異なるのみであり、その他の構成は第1実施形態例と同様である。
RFID発行装置125は、製品のIDコードを発行してRFID書込手段126に提供すると供に、対応付け登録手段121にIDコードを提供する。そして、対応付け登録手段121は、RFID発行装置125が発行したIDコードを受信すると、情報パスと工程管理サーバA1の通信アドレスと対応付けて連携サーバ110内の対応付け更新手段112に送信する。つまり、工程管理サーバA1が提供する情報のIDコードがあらかじめ決まっている。そのため、製造情報管理DB124に製造情報が格納されるのに先立って連携サーバ110にIDコードを含む情報パスと自身の工程管理サーバA1の通信アドレスを登録可能である。この場合、対応付け登録手段121は、工程管理サーバA1上ではなく、別の装置上に設けられていてもよい。一方、工程管理サーバB1及びC1の対応付け登録手段131、141は、IDコードと工程情報とが工程情報管理DBに格納されて初めて、IDコードを含む情報パスと自身の工程管理サーバの通信アドレスを対応付け管理DBに登録可能である。
(B)変形例2
上記実施形態例では、製品管理装置は工程管理サーバの外に設けられているが、工程管理サーバ内に設けられていても良い。また、RFID発行装置、RFID書込手段、RFID読取手段も工程管理サーバ内に設けられていても良い。
(C)変形例3
製品のIDコードが書き込まれるタグはRFIDタグに限定されず、無線タグ、電子タグ、バーコードであっても良い。
(D)変形例4
上記実施形態例では、製品のライフサイクルを製造工程、流通工程及び販売工程としているが、これらに限定されず、さらに廃棄工程など他の工程を含んでも良い。
(E)変形例5
情報端末においては、ライフサイクルの各工程から取得した工程情報を統合した製品情報を表示するだけでなく、統合された製品情報を利用しても良い。例えば、食品であれば保管状態や賞味期限のチェック、カロリー計算などのアプリケーションを実行してもよい。
(F)変形例6
コンピュータに前述の実施形態例の処理を実行させるプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明に含まれる。ここで記録媒体としては、コンピュータが読み書き可能なフレキシブルディスク、ハードディスク、半導体メモリ、CD−ROM、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、光磁気ディスク(MO)、その他のものが挙げられる。
本発明の情報提供システムは、ネットワーク上に分散された工程情報を連携することができ、例えばRFIDタグを設けた製品の移動とともに発生する情報の収集・提供を行うシステムとして有用である。
第1実施形態例に係る情報提供システムを示す構成図の一例。 IDコードの構成例。 情報端末150が生成した、IDコード=A1.X1.N1の製品101に関する製品情報の情報形式の一例。 製造情報管理DB124に記憶される製造情報の一例。 流通情報管理DB134に記憶される流通情報の一例。 販売情報管理DB144に記憶される販売情報の一例。 対応付け管理DB111に登録される情報パスと各工程管理サーバの通信アドレスとの対応付けのデータ例。 対応付け管理DB111に登録されるIDコードと各工程管理サーバの通信アドレスとの対応付けのデータ例。 製品の各種工程情報の提供の流れを示すフローチャートの一例。 第2実施形態例に係る情報提供システムを示す構成図の一例。 情報提供システムの別の構成例の一例。
符号の説明
100:RFIDタグ
110:連携サーバ
150:情報端末
111:対応付け管理DB
112:対応付け更新手段
113:通信アドレス抽出手段
114:リスト送信手段
121、131、141:対応付け登録手段
122:製造情報送信手段
123:製造情報抽出手段
124:製造情報管理DB
132:流通情報送信手段
133:流通情報抽出手段
134:流通情報管理DB
142:販売情報送信手段
143:販売情報抽出手段
144:販売情報管理DB
150:情報端末
152:対応付け解決手段
153:工程情報取得手段
154:製品情報生成手段
A1、A2、B1、C1、C2:工程管理サーバ

Claims (7)

  1. 製品のライフサイクルを構成する各工程ごとに、その工程での工程情報をそれぞれの工程情報記憶手段に記憶する工程管理装置と、製品毎に前記ライフサイクルに亘って共通に設定された製品識別情報と前記複数の工程管理装置とを関連づける連携装置と、前記複数の工程管理装置から前記工程情報を取得する情報端末とがネットワークを介して接続されている工程情報提供システムであって、
    前記連携装置は、
    前記製品識別情報と前記工程管理装置の通信アドレスとの対応付けを記憶する対応付け記憶手段と、
    前記情報端末から前記製品識別情報を含む工程管理装置接続要求を受信する第1受信手段と、
    前記工程管理装置接続要求の製品識別情報に対応する工程管理装置の通信アドレスを前記対応付け記憶手段から抽出する通信アドレス抽出手段と、
    前記通信アドレス抽出手段が抽出した1または複数の工程管理装置の通信アドレスのリストを前記情報端末に送信するリスト送信手段とを有し、
    前記複数の工程管理装置の各々は、
    前記情報端末から前記製品識別情報を含む工程情報取得要求を受信する第2受信手段と、
    前記工程情報取得要求の製品識別情報に対応する工程情報を前記工程情報記憶手段から抽出する工程情報抽出手段と、
    前記工程情報抽出手段が抽出した工程情報を前記情報端末に送信する工程情報送信手段とを有し、
    前記情報端末は、
    前記製品識別情報を含む工程管理装置接続要求を前記連携装置に送信する工程管理装置接続要求手段と、
    前記連携装置から工程管理装置の通信アドレスのリストを取得するリスト取得手段と、
    前記通信アドレスのリストに基づいて工程管理装置に前記製品識別情報を含む工程情報取得要求を送信する工程情報取得要求手段と、
    該当する工程管理装置から前記製品識別情報に対応する工程情報を取得する工程情報取得手段と、
    前記工程情報取得手段が取得した工程情報から製品情報を生成する製品情報生成手段と、
    を有することを特徴とする、工程情報提供システム。
  2. 前記複数の工程管理装置の各々は、前記製品識別情報とその製品識別情報を管理する工程管理装置の通信アドレスとの対応付けを前記連携装置に送信する対応付け登録手段とをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の工程情報提供システム。
  3. 前記複数の工程管理装置の各々は、新たな製品識別情報を受信し、その新たな製品識別情報を前記工程情報記憶手段に書き込む書込手段をさらに有しており、
    前記対応付け登録手段は、前記新たな製品識別情報とその新たな製品識別情報を記憶した工程管理装置の通信アドレスとの対応付けを前記連携装置に送信することを特徴とする、請求項2に記載の工程情報提供システム。
  4. 前記情報端末が生成する製品情報は、各工程情報を枝とする木構造で構成されており、
    前記連携装置の対応付け記憶手段は、各工程情報へのパスからなる枝情報と前記工程管理装置の通信アドレスとの対応付けをさらに記憶し、
    前記連携装置の第1受信手段は、前記情報端末から枝情報をさらに含む工程管理装置接続要求を受信し、
    前記連携装置の通信アドレス抽出手段は、前記工程管理装置接続要求の製品識別情報及び枝情報に対応する工程管理装置の通信アドレスを前記対応付け記憶手段から抽出し、
    前記工程管理装置の第2受信手段は、前記情報端末から前記枝情報をさらに含む工程情報取得要求を受信し、
    前記工程管理装置の工程情報抽出手段は、前記工程情報取得要求の製品識別情報に対応する工程情報からさらに枝情報に対応する工程情報を前記工程情報記憶手段から抽出し、
    前記情報端末の工程管理装置接続要求手段は、前記枝情報をさらに含む工程管理装置接続要求を前記連携装置に送信し、
    前記情報端末の工程情報取得要求手段は、前記通信アドレスのリストに基づいて枝情報をさらに含む工程情報取得要求を工程管理装置に送信し、
    前記情報端末の工程情報取得手段は、該当する工程管理装置から、前記工程情報取得要求の製品識別情報に対応する工程情報からさらに枝情報に対応して抽出された工程情報を取得することを特徴とする、請求項1に記載の工程情報提供システム。
  5. 前記工程管理装置の工程情報送信手段は、前記工程情報を前記情報端末の工程情報生成手段が工程情報を統合して製品情報を生成可能な形式に加工して送信することを特徴とする、請求項1に記載の工程情報提供システム。
  6. 前記複数の工程管理装置は、製品の製造工程を管理する工程管理装置、流通工程を管理する工程管理装置及び販売工程を管理する工程管理装置を含み、
    前記製造工程を管理する工程管理装置の工程情報記憶手段は、工程情報として製造年月日、製造者、製造番号、製造場所及び出荷日の少なくとも1を記憶し、
    流通工程を管理する工程管理装置の工程情報記憶手段は、工程情報として流通手段、商品の搬送先、倉庫入庫日、倉庫出荷日、商品の管理情報の少なくとも1を記憶し、
    販売工程を管理する工程管理装置の工程情報記憶手段は、工程情報として販売店、販売日、販売価格、販売者の少なくとも1を記憶することを特徴とする、請求項1に記載の工程情報提供システム。
  7. 製品のライフサイクルを構成する各工程ごとに、その工程での工程情報をそれぞれの工程情報記憶手段に記憶する工程管理装置と、製品毎に前記ライフサイクルに亘って共通に設定された製品識別情報と前記複数の工程管理装置とを関連づける連携装置と、前記複数の工程管理装置から前記工程情報を取得する情報端末とがネットワークを介して接続されている工程情報提供システムにおける工程情報提供方法であって、
    前記連携装置が、前記製品識別情報と前記工程管理装置の通信アドレスとの対応付けを記憶する対応付け記憶ステップと、
    前記情報端末が、前記製品識別情報を含む工程管理装置接続要求を前記連携装置に送信する工程管理装置接続要求ステップと、
    前記連携装置が、前記情報端末から前記製品識別情報を含む工程管理装置接続要求を受信する第1受信ステップと、
    前記連携装置が、前記工程管理装置接続要求の製品識別情報に対応する工程管理装置の通信アドレスを前記対応付け記憶ステップで記憶した対応付けから抽出する通信アドレス抽出ステップと、
    前記連携装置が、前記通信アドレス抽出ステップで抽出した1または複数の工程管理装置の通信アドレスのリストを前記情報端末に送信するリスト送信ステップと、
    前記情報端末が、前記連携装置から工程管理装置の通信アドレスのリストを取得するリスト取得ステップと、
    前記情報端末が、前記通信アドレスのリストに基づいて工程管理装置に前記製品識別情報を含む工程情報取得要求を送信する工程情報取得要求ステップと、
    前記複数の工程管理装置の各々が、前記情報端末から前記製品識別情報を含む工程情報取得要求を受信する第2受信ステップと、
    前記複数の工程管理装置の各々が、前記工程情報取得要求の製品識別情報に対応する工程情報を前記工程情報記憶手段から抽出する工程情報抽出ステップと、
    前記複数の工程管理装置の各々が、前記工程情報抽出ステップで抽出した工程情報を前記情報端末に送信する工程情報送信ステップと、
    前記情報端末が、該当する工程管理装置から前記製品識別情報に対応する工程情報を取得する工程情報取得ステップと、
    前記情報端末が、前記工程情報取得ステップで取得した工程情報から製品情報を生成する製品情報生成ステップと、
    を含むことを特徴とする、工程情報提供方法。
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