JP2006343988A - 商品情報検索システム - Google Patents

Abstract

【課題】
携帯情報端末を用いて大量の商品データから一意の商品情報を検索する際、通信状況に影響を受けず、また検索時間を短縮することができるようにすることを目的とする。
【解決手段】
商品情報を検索する商品情報検索システムであって、携帯情報端末と該携帯情報端末からアクセス可能な情報管理サーバーとを備える。情報管理サーバーでは、商品情報を、そのＪＡＮコードの各桁を加算した加算値をファイル名とするファイルに格納しておく。携帯情報端末から要求があったら、商品情報を格納した複数のファイルを送信する。携帯情報端末は、それら複数のファイルを受信して、所定の記憶手段に記憶保持する。商品のＪＡＮコードを入力し、そのＪＡＮコードの各桁を加算した加算値をファイル名とするファイルを前記記憶手段から特定し、そのファイル中から前記入力したＪＡＮコードに対応する商品情報を検索する。
【選択図】 図３

Description

本発明は、ＪＡＮコードが付与されている全ての商品を対象とし、ＰＤＡ及びワイヤレスデータ通信を利用した商品情報検索システムに関するものである。

近年の多品種少量生産により、企業の取扱商品は膨大な種類となり、その管理は非常に難しくなってきている。また一方で商品サイクルが短期間化しており、商品情報の参照・変更を短時間で可能とする方法が望まれている。

そのような要望に対して、ＩＴ技術を活用した商品管理システムを導入し、商品をデータベース化し、商品管理を行う技術が実現されている。例えば、商品情報を検索する場合、担当者がパソコン等の情報端末を持ち、インターネットを利用して商品の情報をリアルタイムに参照・変更することができるシステムが知られている。これは、情報端末からインターネット経由で商品コードをホストシステムに送信すると、ホストシステムはその商品コードに基づいて商品の情報を検索し情報端末に返す、というように構成されたものである。

また、下記特許文献１には、消費者が端末装置から所定のＵＲＬにアクセスし、ＪＡＮ（Japanese Article Number）コードを入力すると、その商品に関する商品情報が端末装置に表示されるシステムが開示されている。
特開２００４−３２６５７７

しかし、情報端末がＰＤＡのような移動型である場合、通信エリアの制限や回線状況により検索に時間がかかる場合があり、最悪の場合通信が行えず検索できないことがある。また、通信ができるときに商品データをＰＤＡにダウンロードしておき、検索時にはダウンロードしたファイルを利用して検索を行うことも考えられるが、大量の商品データを含むファイルから検索する場合、検索に時間がかかるという問題がある。特に、各店舗などで商品情報の検索に用いられるＰＤＡは性能が低いものである場合が少なくないので、検索に時間がかかるという問題はより顕著となる。

本発明は、上記問題点に対して、通信状況に影響を受けず、また検索時間を短縮することができる商品情報検索システムを提供することを目的とする。

上記目的を達成するため、本発明は、商品情報を検索する商品情報検索システムであって、携帯情報端末と該携帯情報端末からアクセス可能な情報管理サーバーとを備え、前記情報管理サーバーは、商品情報をＪＡＮ（Japanese article number）コードによって一意に管理するデータベースと、該データベースから全ての商品情報を読み出し、各商品情報毎に、そのＪＡＮコードの各桁を加算した加算値をファイル名とするファイルに格納する手段と、前記携帯情報端末からの要求に応じて、前記商品情報を格納した複数のファイルを送信する手段とを備え、前記携帯情報端末は、前記情報管理サーバーに対して、商品情報を格納した複数のファイルの送信要求を送信する手段と、該送信要求に応じて前記情報管理サーバーが返送する複数のファイルを受信して、所定の記憶手段に記憶保持する手段と、商品のＪＡＮコードを入力する手段と、入力したＪＡＮコードの各桁を加算した加算値をファイル名とするファイルを前記記憶手段から特定し、そのファイル中から前記入力したＪＡＮコードに対応する商品情報を検索する手段と、検索した商品情報を出力する手段とを備えることを特徴とする。

上記ファイルに格納する商品情報の形式は、例えばＣＳＶ（Comma Separated Value format）形式などにすればよい。ＪＡＮコードの入力は、バーコードリーダーなどによれば入力が容易となる。

本発明によれば、予めＪＡＮコードの加算値をファイル名とする複数のファイルを携帯情報端末にダウンロードして記憶保持しておき、検索時にはそのファイルから検索するので、商品データ検索時に通信を必要とせず、通信エリア外での検索が可能となる。また、通信状態に依存せず一定の検索性能を保つことができる。また、検索対象データを複数のファイルに分類してあるので、検索対象レコードを減らし、検索時間を短縮することができる。ＪＡＮコードの加算値をファイル名としており、この加算処理は１０桁の数値の加算に過ぎないので、非常に簡単な処理でかつ高速に、どのファイルを検索対象とすべきかを特定できる。

以下、本発明を適用した商品情報検索システムの一実施の形態について説明する。

図１は、本発明の実施の形態の一例を示すシステムの全体構成を示す。本システムは、顧客データベース（ＤＢ）１及び商品ＤＢ２を備えた情報管理サーバー３、情報管理サーバー３とデータの交換を行い公衆回線網５と接続するＰＤＡ連携ＰＣ４、ＰＤＡ連携ＰＣ４からデータをダウンロードし商品データ（商品情報）を検索する複数のＰＤＡ（Personal Data Assistant）６ａ，６ｂ，６ｎ、並びに、商品のＪＡＮコードを読込むバーコードリーダー７ａ，７ｂ，７ｎを備える。

情報管理サーバー３は、情報検索端末であるＰＤＡで必要となる各種データを顧客ＤＢ１及び商品ＤＢ２から取得し、取得したデータをＣＳＶ（Comma Separated Value format）形式に変換してＣＳＶファイルとする。また、ＰＤＡ連携ＰＣ４から送られてくるＣＳＶ形式のデータを解釈し、ＤＢ１，２の更新を行う。ＰＤＡ連携ＰＣ４は、情報管理サーバー３とＰＤＡ６ａ，６ｂ，６ｎとの間に位置し、情報管理サーバー３から前記ＣＳＶファイルをダウンロードし、ＰＤＡ６ａ，６ｂ，６ｎが利用するデータ形式に変換する。またＰＤＡ６ａ，６ｂ，６ｎからアップロードされたデータを情報管理サーバー３のデータ形式に変換しアップロードを行う。

ＰＤＡ６ａ，６ｂ，６ｎは、商品ＤＢ１の商品データや顧客ＤＢ２の顧客データにアクセスする情報端末である。ＰＤＡ６ａ，６ｂ，６ｎは、ＰＤＡ連携ＰＣ４より商品ＤＢ１及び顧客ＤＢ２のデータをＣＳＶ形式で公衆回線網５を利用してダウンロードする。このダウンロードは、各ＰＤＡで商品データや顧客データの検索などを行う前に（例えば、１日の仕事を開始する前の早朝などに）行っておく。ダウンロードしたＣＳＶ形式の商品データファイル等は各ＰＤＡ内に記憶保持しておく。例えば、商品データの検索を行うときには、バーコードリーダー７ａ，７ｂ，７ｎを用いて当該商品のＪＡＮコードを読込み、記憶保持してあるＣＳＶファイルより前記ＪＡＮコードの商品に該当する商品データを検索し、検索結果をＰＤＡ６ａ，６ｂ，６ｎの画面上に表示する。オペレーターは、ＰＤＡ６ａ，６ｂ，６ｎに表示される商品データを各種商品管理作業の入力支援機能として利用する。

図２は、商品ＤＢ２に格納されている商品データの例を示す。同図に示すように、１つの商品の商品データは、ＪＡＮコード２１、商品名２２、メーカー２３、売価２４、原価２５、及び規格２６などの項目から構成される。その他に在庫量などの項目を持ってもよい。このうち、ＪＡＮコード２１によって商品が一意に特定されるようになっている。

図３は、本実施形態のシステムにおける商品データの分類方法を示す概念図である。上述したように、図１の情報管理サーバー３は、商品ＤＢ２から図２のような商品データをＣＳＶ形式に変換する。この際、図３に示すように、各商品データ毎に、そのＪＡＮコード３１の各桁を加算し、その加算値３２をファイル名とするＣＳＶファイルにその商品データのＣＳＶ形式データを格納する。図３の例では、加算値３２が「４８」になるので、ファイル名が「４８．ｃｓｖ」のファイル３３に、当該商品データのＣＳＶデータを保存している。このようにして、ＪＡＮコードの各桁の加算値３２が同値になるような商品データは、その加算値３２をファイル名とする１つのＣＳＶファイルに格納する。

図４は、情報管理サーバー３が図３の方法を用いて商品データのＣＳＶ化処理を行う手順を示すフローチャートである。まずステップ４１では、商品ＤＢ２内に読込んでいない商品データがあるかを確認する。あれば、ステップ４２で、商品ＤＢ２から商品データを１件読込む。ステップ４３では、読込んだ商品データのＪＡＮコードを加算し、加算値をＮとする。ステップ４４では、ファイルＮ．ｃｓｖ（図３で説明したように、Ｎの部分には実際の加算値の数値が入る）に当該商品データを格納する。ステップ４４の後、ステップ４１に戻って、処理を続ける。商品ＤＢ２内の全ての商品の商品データがＣＳＶ形式に変換されたら、処理を終了する。

図５は、ＪＡＮコードに応じて、商品データがどのファイル名のＣＳＶファイルに格納されるかを示す概念図である。ＪＡＮコードは１３桁であるので、各桁の加算値は０〜１１７の値を取る。従って、各商品の商品データは、そのＪＡＮコードの加算値Ｎが同一である商品群に分類され、理論的には０．ｃｓｖ〜１１７．ｃｓｖの１１８ファイルに分けて格納される。もちろん、０．ｃｓｖや１１７．ｃｓｖは１つの商品の商品データを格納するのに対し、５８．ｃｓｖや５９．ｃｓｖ付近のファイルは非常に多くの商品の商品データを格納することになり、各ファイルが格納する商品データの数は一様ではない。しかし、商品データが複数のファイルに分散されるので、全ての商品の商品データを１ファイルにするよりも検索は高速に行える。

図６は、ＰＤＡ６ａ，６ｂ，６ｎから商品データを検索する処理のフローチャートである。図１で説明したように、各ＰＤＡは、予め１日の仕事を開始する前の早朝などに、ファイル０．ｃｓｖ〜１１７．ｃｓｖをダウンロードし、ＰＤＡ内部の記憶装置に格納しておく。商品データの検索を行うときには、ステップ５１で、検索を行いたい商品のＪＡＮコードをバーコードリーダー７ａ，７ｂ，７ｎより読込む。ステップ５２で、読み込んだＪＡＮコードの各桁を加算する。加算値をＮとする。ステップ５３でＮ．ｃｓｖ（Ｎの部分には実際の加算値の数値が入る）が記憶されているかどうかを確認する。ある場合は、ステップ５４で、そのファイルＮ．ｃｓｖより当該商品の商品データを検索する。当該商品データがある場合は、ステップ５５でその商品データを画面に表示をする。ファイルＮ．ｃｓｖが記憶されていない場合または当該商品データがファイルＮ．ｃｓｖ中に無い場合は、ステップ５６で、該当商品が無い旨のエラー表示を行う。

本実施形態によれば、商品データをＪＡＮコードに応じて分類して複数のファイルに格納しており、特にＪＡＮコードの各桁の加算値が同値の商品を１ファイルにまとめているので、検索する商品のＪＡＮコードの加算値から決まる１つのファイルのみを検索範囲とすればよく、検索対象数を大幅に減らすことができる。また、ＰＤＡ連携ＰＣ４からあらかじめＰＤＡ６ａ，６ｂ，６ｎにＣＳＶファイルをダウンロードしておくことで、サーバーのデータベースにアクセスする必要がなく、通信機能を使用せずに検索が可能である。

本発明の一実施の形態例を示すシステム構成図である。 商品ＤＢ２のデータ構成図である。 ＪＡＮコードによって商品を分類する方法を示す概念図である。 商品ＤＢ２からＣＳＶ形式に変換する処理のフローチャートである。 ＪＡＮコードによるＣＳＶ格納先を表した図である 商品データを検索する処理のフローチャートである。

符号の説明

１…顧客データベース、２…商品データベース、３…情報管理サーバー、４…ＰＤＡ連携ＰＣ、５…ネットワーク、６ａ，６ｂ，６ｎ…携帯情報端末、７ａ，７ｂ，７ｎ…バーコードリーダー。

Claims (1)

1. 商品情報を検索する商品情報検索システムであって、
   携帯情報端末と該携帯情報端末からアクセス可能な情報管理サーバーとを備え、
   前記情報管理サーバーは、
   商品情報をＪＡＮ（Japanese article number）コードによって一意に管理するデータベースと、
   該データベースから全ての商品情報を読み出し、各商品情報毎に、そのＪＡＮコードの各桁を加算した加算値をファイル名とするファイルに格納する手段と、
   前記携帯情報端末からの要求に応じて、前記商品情報を格納した複数のファイルを送信する手段と
   を備え、
   前記携帯情報端末は、
   前記情報管理サーバーに対して、商品情報を格納した複数のファイルの送信要求を送信する手段と、
   該送信要求に応じて前記情報管理サーバーが返送する複数のファイルを受信して、所定の記憶手段に記憶保持する手段と、
   商品のＪＡＮコードを入力する手段と、
   入力したＪＡＮコードの各桁を加算した加算値をファイル名とするファイルを前記記憶手段から特定し、そのファイル中から前記入力したＪＡＮコードに対応する商品情報を検索する手段と、
   検索した商品情報を出力する手段と
   を備えることを特徴とする商品情報検索システム。

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