JP2006171049A - 表示装置、表示方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】一つの画素が3原色に白色を加えた4色で表示可能であり、その4色の混合比に対応する色信号を入力し表示する表示装置では、通常の色と白色との明るさとの対比が大きくなると、通常の色の見え方に違和感を感じることがある。
【解決手段】一つの画素が3原色に白色を加えた4色で表示可能であり、4色の混合比に対応する色信号を入力し表示する表示装置であって、画素に対応する色信号に含まれる所定の色成分を分離する色成分分離手段10と、色成分検出手段11と、検出した色成分レベルに応じて係数を発生する係数発生手段12と、所定の色の補色信号のレベル変換処理手段13と、乗算部15と、乗算部出力と元の信号から白成分を分離する白成分分離手段14の出力とを所定の色成分が存在するときに切り替える選択手段16と、その選択された方の色信号を白として画素に表示する表示手段19、20とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】一つの画素が3原色に白色を加えた4色で表示可能であり、4色の混合比に対応する色信号を入力し表示する表示装置であって、画素に対応する色信号に含まれる所定の色成分を分離する色成分分離手段10と、色成分検出手段11と、検出した色成分レベルに応じて係数を発生する係数発生手段12と、所定の色の補色信号のレベル変換処理手段13と、乗算部15と、乗算部出力と元の信号から白成分を分離する白成分分離手段14の出力とを所定の色成分が存在するときに切り替える選択手段16と、その選択された方の色信号を白として画素に表示する表示手段19、20とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、一つの画素が3原色に白色を加えた4色で表示可能であり、前記4色の混合比に対応する色信号を入力し表示する表示装置、表示方法、プログラム、及び記録媒体に関するものである。
カラー表示用のデバイスとしてCRT、LCD(Liquid Crystal Device)、DLP(Digital Light Processing Device)、PDP等が使用されており、一般的な基本色としてはRGB(赤緑青)3原色が用いられている。これに対して、LCDディスプレイ、DLPプロジェクタの一部では明るさを強調するため白色も追加されている。
すなわち、一つの画素がR(red)、G(green)、B(blue)、W(white)の4色を表示可能であり、入力されてくるRGB信号をこれら4色を混合して表示する表示装置が用いられている(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。このように、一つの画素をRGBWの4色で表示する表示装置は、例えば直視型の液晶表示装置や、DLPプロジェクタ等で用いられている。例えばカラーホイールを使用したフィールド順次式の1チップDLPデータプロジェクタでは、RGBWの4色カラーホイールが用いられている。また、液晶表示装置であれば、1画素につきRGBWの4色を表示することができる4つの表示素子が用いられている。
RGBのみならず、Wをも使用してそれぞれの画素を表示することにより、RGBのみで表示する場合に比べて、明るく表示することができ、コントラストを向上させることができ、また、同じ明るさであればランプの消費電力を削減することができる。
図7に、このような従来の表示装置51の構成を示す。
表示装置51は、白成分分離手段14、白表示素子駆動手段19、白表示部20、RGB表示素子駆動手段17、及びRGB表示部18から構成される。
白成分分離手段14は、入力されてくるRGB信号から白成分を検出する手段である。
白表示素子駆動手段19は、白成分分離手段14で検出された白成分を表示するために白表示部20を駆動する手段である。
白表示部20は、白表示素子駆動手段19に駆動されることによって白成分を表示する手段である。
RGB表示素子駆動手段17は、入力されてくるRGB信号を表示するためにRGB表示部18を駆動する手段である。
RGB表示部20は、RGB表示素子駆動手段17に駆動されることによってRGB成分を表示する手段である。
図8に、表示装置51が液晶表示装置である場合の表示面構成を示す。52は、1画素を構成する基本ユニットであり、後方から露光される白色光の透過の程度を独立に制御可能な4個の液晶セルからなる。そして、これら4個の液晶セルに対して、R、G、B、Wの4色のフィルタがそれぞれ配置されている。このように、表示装置51が液晶表示装置である場合には、RGB表示部18、及び白表示部20の表示面は、図8のような構成になっている。
また、表示装置51がDLPプロジェクタである場合には、表示面の一つの画素には、カラーホイールと同期して、RGBWの4色が時間的に順に切り替えられて表示される構成を有する。すなわち、表示装置51がDLPプロジェクタである場合には、RGB表示部18、及び白表示部20は、カラーホイールや、DMD(Digital Micromirror Device)などから構成される。
次に、このような従来の表示装置51の動作を説明する。
パーソナルコンピュータやDVD装置やテレビ受信装置など表示装置51に映像を表示する装置から入力されてくるRGB信号は、RGB表示素子駆動手段17と白成分分離手段14とに入力される。
RGB表示素子駆動手段17は、入力されてくるRGB信号を表示するためにRGB表示部18の駆動信号を生成し、その駆動信号により、RGB表示部18を駆動する。
一方、白成分分離手段14は、入力されてくるRGB信号から白成分を検出し、白成分を白表示素子駆動手段19に出力する。白表示素子駆動手段19は、白成分分離手段14からの白成分を表示するために白表示部20の駆動信号を生成し、その駆動信号により、白表示部20を駆動する。
RGB表示部18は、RGB表示素子駆動手段17に駆動されることにより、R、G、Bの3色を表示する。一方、白表示部20は、白表示素子駆動手段19に駆動されることにより、Wの1色を表示する。
表示装置51では、RGB表示部18による白色に、白表示部20による白色が加算されるため、明るさはRGB表示部18だけの場合に比べ約2倍明るくなる。
このように、表示装置51は、RGB3原色と白色との4色によって、明るさやコントラストを向上させた、フルカラー画像の表示を実現することができる。
特開平5−241551号公報
A.クンツマン(A.Kunzman),G.ペティット(G.Pettitt),"色順次DLPのための白色強調(White Enhancement for Color−Sequential DLP)",SID国際シンポジウム技術報告ダイジェスト(SID International Symposium Digest of Technical Papers),アメリカ合衆国,SID(Society for Information Display),1998年5月,第29巻,pp.121−124
しかしながら、表示装置51では、RGB表示部18だけの場合に比べ、白表示部20をも用いることによって、RGBの色と白色との輝度比が2倍程度大きくなる。その結果、通常の色と白色との明るさの対比が大きくなり、脳が記憶している明るさの感覚からずれてきて、色の見え方に違和感を感じることがある。つまり、白以外の色の映像部分の明るさは、白の部分の明るさに比べて相対的に暗くなる。この結果、色によっては、白の部分との明るさの差が大きいため、見た目の色が異なって見え違和感が生じる。
特に明るい黄色と白との輝度比が大きくなるため、黄色を暗く感じ黄色の記憶色との差が大きくなり違和感が大きくなる。すなわち、図9に示すように、表示画面に明るい黄色であるパステル黄の画素56と白色である白の画素55とが表示されている場合、白色との対比により明るい黄色を暗く感じ、明るい黄色が緑色がかって見えることがある。このような違和感は、明るいシアン色や明るいマゼンダ色でも同様に起こる。
すなわち、一つの画素が3原色に白色を加えた4色で表示可能であり、その4色の混合比に対応する色信号を入力し表示する表示装置では、通常の色と白色との明るさとの対比が大きくなると、脳が記憶している明るさの感覚からずれていき通常の色の見え方に違和感を感じることがあるという課題がある。
本発明は、上記課題を考慮し、色の見え方の違和感が減少する表示装置、表示方法、プログラム、及び記録媒体を提供することを目的とするものである。
上述した課題を解決するために、第1の本発明は、一つの画素が3原色に白色を加えた4色で表示可能であり、前記4色の混合比に対応する色信号を入力し表示する表示装置であって、前記画素に対応する前記色信号に所定の色の成分が存在する場合、その色成分の補色信号の振幅を変化させる色補正手段と、前記所定の色成分に応じた乗算係数を発生する係数発生手段と、前記色補正により得られた色信号に対して前記係数発生手段によって得られた係数を乗算する乗算部と、前記4色の混合比に対応する色信号に含まれる白色成分を分離する白成分分離手段と、前記白成分分離手段で分離された白色成分と前記乗算部の出力とを前記所定の色の成分が含まれる画素について切り替えて選択する選択手段と、その選択された方の色信号を前記画素の前記白色として表示する表示手段とを備えたことを特徴とする表示装置である。
また、第2の本発明は、前記所定の色とは、黄色、またはマジェンダ色、またはシアン色であることを特徴とする第1の本発明の表示装置である。
また、第3の本発明は、前記3原色とは、赤色、緑色、及び青色であることを特徴とする第1の本発明の表示装置である。
また、第4の本発明は、前記色信号は、RGB信号である第1の本発明の表示装置であることを特徴とする。
また、第5の本発明は、前記所定の色が黄色である場合、前記色補正手段は、前記画素に対応する前記色信号に黄色の成分が存在する場合、その色信号の青色信号の値を増加させることによって前記の色補正を行うことを特徴とする第4の本発明の表示装置である。
また、第6の本発明は、前記係数発生手段は、前記所定の色の成分のレベルに応じて0から1の係数を発生することを特徴とする第1の本発明の表示装置である。
また、第7の本発明は、一つの画素が3原色に白色を加えた4色で表示可能であり、前記4色の混合比に対応する色信号を入力し表示する表示方法であって、前記画素に対応する前記色信号に所定の色の成分が存在する場合、その色成分の補色信号の振幅を変化させる色補正ステップと、前記所定の色成分に応じた乗算係数を発生する係数発生ステップと、前記色補正により得られた色信号に対して前記係数発生ステップによって得られた係数を乗算する乗算ステップと、前記4色の混合比に対応する色信号に含まれる白色成分を分離する白成分分離ステップと、前記白成分分離ステップで分離された白色成分と前記乗算ステップの出力とを前記所定の色の成分が含まれる画素について切り替えて選択する選択ステップと、その選択された方の色信号を前記画素の前記白色として表示する表示ステップとを備えたことを特徴とする表示方法である。
また、第8の本発明は、一つの画素が3原色に白色を加えた4色で表示可能であり、前記4色の混合比に対応する色信号を入力し表示する処理をコンピュータに行わせるプログラムであって、前記画素に対応する前記色信号に所定の色の成分が存在する場合、その色成分の補色信号の振幅を変化させる色補正ステップと、前記所定の色成分に応じた乗算係数を発生する係数発生ステップと、前記色補正により得られた色信号に対して前記係数発生ステップによって得られた係数を乗算する乗算ステップと、前記4色の混合比に対応する色信号に含まれる白色成分を分離する白成分分離ステップと、前記白成分分離ステップで分離された白色成分と前記乗算ステップの出力とを前記所定の色の成分が含まれる画素について切り替えて選択する選択ステップと、その選択された方の色信号を前記画素の前記白色として表示する表示ステップとを含むことを特徴とするプログラムである。
また、第9の本発明は、一つの画素が3原色に白色を加えた4色で表示可能であり、前記4色の混合比に対応する色信号を入力し表示する処理をコンピュータに行わせるプログラムが記録された記録媒体であって、
前記画素に対応する前記色信号に所定の色の成分が存在する場合、その色成分の補色信号の振幅を変化させる色補正ステップと、前記所定の色成分に応じた乗算係数を発生する係数発生ステップと、前記色補正により得られた色信号に対して前記係数発生ステップによって得られた係数を乗算する乗算ステップと、前記4色の混合比に対応する色信号に含まれる白色成分を分離する白成分分離ステップと、前記白成分分離ステップで分離された白色成分と前記乗算ステップの出力とを前記所定の色の成分が含まれる画素について切り替えて選択する選択ステップと、その選択された方の色信号を前記画素の前記白色として表示する表示ステップと、を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録された記録媒体である。
前記画素に対応する前記色信号に所定の色の成分が存在する場合、その色成分の補色信号の振幅を変化させる色補正ステップと、前記所定の色成分に応じた乗算係数を発生する係数発生ステップと、前記色補正により得られた色信号に対して前記係数発生ステップによって得られた係数を乗算する乗算ステップと、前記4色の混合比に対応する色信号に含まれる白色成分を分離する白成分分離ステップと、前記白成分分離ステップで分離された白色成分と前記乗算ステップの出力とを前記所定の色の成分が含まれる画素について切り替えて選択する選択ステップと、その選択された方の色信号を前記画素の前記白色として表示する表示ステップと、を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録された記録媒体である。
本発明は、所定の色成分を含む画素について、その画素が含む白成分を増加させることにより、その画素の明るさを上げて表示することに対して、所定の色と白色との明るさの対比が大きくなると、脳が記憶している明るさの感覚からずれていき所定の色の見え方に違和感を感じることがあるという課題を解決することができる。
以下に、本発明の実施の形態の図面を参照して説明する。
(実施の形態)
図1に、実施の形態の表示装置60を示す。
図1に、実施の形態の表示装置60を示す。
表示装置60は、色成分分離手段10、色成分検出手段11,係数発生手段12、レベル変換処理手段13、乗算部15、選択手段16、白成分分離手段14、白表示素子駆動手段19、白表示部20、RGB表示素子駆動手段17、及びRGB表示部18から構成される。
色成分分離手段10は、入力されてくるRGB信号に黄色成分が含まれている場合には、その黄色成分を分離する手段である。
色成分検出手段11は、色成分分離手段10の出力により、入力されてくるRGB信号に黄色成分が含まれている場合には、その黄色成分の有無を検出する手段である。
係数発生手段12は、色成分分離手段10の出力である黄色成分のレベルを0から1の係数Kに変換し出力する手段である。
レベル変換処理手段13は、入力されてくるRGB信号のうち黄色の補色であるB信号を入力し、そのB信号に対して、信号レベルを変換して出力する手段である。
乗算部15は、係数Kと、レベル変換処理手段13で得られた信号レベルとを乗算する。
選択手段16は、乗算部15から出力された信号、および白成分分離手段14にて入力されてくるRGB信号から分離された白成分信号のいずれかを、色成分検出手段11から出力されてくる信号に基づいて選択して出力する手段である。
また、白成分分離手段14、白表示素子駆動手段19、白表示部20、RGB表示素子駆動手段17、及びRGB表示部18については、背景技術で説明したものと同様であるので、説明を省略する。
なお、本実施の形態のレベル変換処理手段13は、本発明の色補正手段の例であり、白表示素子駆動手段19、白表示部20は本発明の表示手段の例であり、本実施の形態のR(赤)色、G(緑)色、B(青)色は本発明の3原色の例であり、本実施の形態のRGB信号は本発明の色信号の例であり、本実施の形態の黄色は本発明の所定の色の例である。
次に、このような本実施の形態の動作を説明する。
パーソナルコンピュータやDVD装置やテレビ受信装置など表示装置60に映像を表示する装置から入力されてくるRGB信号は、色成分分離手段10、RGB表示素子駆動手段17、および白成分分離手段14に入力される。また、その入力されてくるRGB信号のうち、B信号は、レベル変換処理手段13に入力される。
色成分分離手段10は、入力されてくるRGB信号に含まれている黄色成分信号のみを分離して出力する。
色成分検出手段11は、色成分分離手段10から出力された黄色成分信号によって、入力されてくるRGB信号に黄色成分が含まれているかどうかを検出し含まれている場合は1を、含まれていない場合は0を出力する。
図5に、RGB信号の一例を示す。赤色を表すR信号、緑色を表すG信号、及び青色を表すB信号は、それぞれ0から255までの256通りの値を取りうる信号であり、この値が大きいほど高い輝度の色を表す。図5のRGB信号には、緑成分31、黄色成分32、及び白成分33が含まれている。
色成分分離手段10において、RGB信号から黄色成分を分離することは、黄色成分32を分離し出力することである。
図2を用いて色成分分離手段10および色成分検出手段11の一例を説明する。
図2において、大小比較手段21は入力信号の値の大小を比較し、いずれか小さい値の方を出力する。加算部22は、入力されてくる信号を、大小比較手段21の出力から減算するように作用する。符号判定部23は、入力信号の値の符号を判定し、正ならば1を、負ならば0を出力する。
色成分分離手段10に入力されるRGB信号のうちR信号とG信号とを大小比較手段21に入力する。大小比較手段21は、R信号およびG信号のうち値の小さい方を出力するので、図5に示したRGB信号の場合は、R信号を出力する。
加算部22には、B信号を入力し、大小比較手段21の出力から減算するため、図5のRGB信号の場合では、R信号の値からB信号の値を減算し、結果、黄色成分32の値を得る。
黄色成分を検出することは、R信号の値とG信号の値とがともにB信号の値より大きい場合を検出することにより行うことができる。すなわち、R信号の値とG信号の値とがともにB信号の値より大きい場合にはRGB信号に黄色成分が含まれていることになる。そこで色成分検出手段11を構成する符号判定部23では、色成分分離手段10の出力である黄色成分32の値の正負を判定する。図5に示したRGB信号レベルの場合は、黄色成分32は正である。すなわち入力信号には黄色成分が含まれていると判定し、結果、1を出力する。もし、B信号の値が大小比較手段21の出力信号の値より大きい場合、すなわち入力信号に黄色成分が含まれていない場合は、加算部22の出力信号の値は負であるため、符号判定部23は0を出力する。
図3に、テーブルを用いた係数発生手段12の入出力の一例を示す。
係数発生手段12は、色成分分離手段10の出力である黄色成分信号を入力とし、黄色成分が少ないときは0に近く、多いときは1に近い値を係数Kとして出力する。黄色成分と係数Kとの関係の一例を示したものが図3における実線の曲線である。この曲線は黄色成分のレベルに応じて見え方を制御するものであり、実際には最も効果的な曲線を自由に設定できる。
図4に変換テーブルを用いたレベル変換処理手段13の入出力の一例を示す。レベル変換処理手段13は黄色の補色であるB信号をその入力として、図4の実線の曲線で示すような変換曲線の一例に応じて変換し出力する。B信号レベルが小さいときは0に近く、多いときは255に近い値に変換する。変換後の出力値はすなわち、黄色成分を含む画素の白成分レベルとなるため、図4における変換曲線は、破線で示した傾き1の直線に比してB信号レベルを上げることによって白成分レベルを多くし、結果、黄色成分を含む画素の輝度を上げる効果を得ることができる。このように、この変換曲線はレベル変換処理手段13へ入力するB信号に対して振幅を増加する変換を行う。また、変換曲線は、実際には最も効果的な曲線を自由に設定できる。
レベル変換処理手段13の出力と係数発生手段12の係数Kとを乗算部15で乗算する。この結果、黄色成分を含む画素の白成分レベルを、含まれる黄色成分レベルおよび含まれる白成分レベルに応じて、違和感のない最適な見え方になるように変換することができる。
選択手段16は、色成分検出手段11の出力により、表示装置60に入力されたRGB信号に黄色成分が含まれる場合は乗算部15の出力を、黄色成分が含まれない場合は白成分分離手段14の出力を選択するよう作用する。選択手段16により選択された信号は白信号として白表示素子駆動手段19および白表示部20により白色表示される。
図6に従来例と本発明の実施形態とにおける白成分レベルの変化を示し、本発明による効果を説明する。
図6(a)は従来例すなわち図7の表示装置51における白成分レベルを示す。図6(a)の左側に示すRGB信号を表示装置51に入力した場合、図5において説明したように白成分はB信号レベルに等しいため図6(a)における右側のW信号すなわち表示装置51の白成分分離手段14の出力信号が白として表示される。
図6(b)は本発明の実施形態で述べた表示装置60を用いた場合の白成分レベルを示す。図6(b)の左側に示すRGB信号を表示装置60に入力した場合、黄成分が含まれるため選択手段16は乗算部15の出力を選択するよう作用し、結果、図6(b)の右側に示す白信号Wを得る。すなわち、白成分レベルを元の信号における白信号レベルより上げることが可能となり、結果、信号レベルを上げた白を表示することにより、黄色成分を含む信号を表示する際に明るさを上げて表示することができる。
かかる構成によれば、所定の色成分を含む画素について、その画素が含む白成分を増加させることにより、その画素の明るさを上げて表示することに対して、所定の色と白色との明るさの対比が大きくなると、脳が記憶している明るさの感覚からずれていき所定の色の見え方に違和感を感じることがあるという課題を解決することができる。
実施の形態では、明るい黄色(彩度が低い黄色)すなわちパステルイエローが、その映像部分が白色に囲まれていたり、白色に隣接したりしていても、緑色がかって見えるなどの、見た目の色が異なって見える違和感を減少することができた。
なお、本実施の形態において、レベル変換処理手段13は、変換テーブルを用いて図4に示す変換処理を行うとして説明したが、これに限らない。例えば、ハードウェアやソフトウェアによる演算処理によって図4に示す変換処理を行うなど、変換テーブル以外の方法を用いて図4の変換処理を行っても構わない。
また、係数発生手段12は、テーブルを用いて図3に示す係数発生を行うとして説明したが、これに限らない。例えば、ハードウェアやソフトウェアによる演算処理によって図3に示す係数発生を行うなど、テーブル以外の方法を用いて図3の係数発生を行っても構わない。
また、本実施の形態においては、請求項記載の所定の色を黄色として説明したが、シアン色、マゼンタ色でもR、G、Bの各信号が入れ替わるだけで本実施の形態と同じ構成で構わない。
また、本発明のプログラムは、上述した本発明の表示装置の全部または一部の手段の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
また、本発明の記録媒体は、上述した本発明の表示装置の全部または一部の手段の全部または一部の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムを担持した記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能且つ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記機能を実行する記録媒体である。
また、本発明の上記「一部の手段」とは、それらの複数の手段の内の、一つまたは幾つかの手段を意味する。
また、本発明の上記「手段の機能」とは、前記手段の全部または一部の機能を意味する。
また、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
また、本発明のプログラムの一利用形態は、伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
また、記録媒体としては、ROM等が含まれ、伝送媒体としては、インターネット等の伝送媒体、光・電波・音波等が含まれる。
また、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
本発明に係る表示装置、表示方法、プログラム、及び記録媒体は、色の見え方の違和感が減少する効果を有し、一つの画素が3原色に白色を加えた4色で表示可能であり、前記4色の混合比に対応する色信号を入力し表示する表示装置、表示方法、プログラム、及び記録媒体等に有用である。
10 色成分分離手段
11 色成分検出手段
12 係数発生手段
13 レベル変換処理手段
14 白成分分離手段
15 乗算部
16 選択手段
17 RGB表示素子駆動手段
18 RGB表示部
19 白表示素子駆動手段
20 白表示部
21 大小比較手段
22 加算部
23 符号判定部
11 色成分検出手段
12 係数発生手段
13 レベル変換処理手段
14 白成分分離手段
15 乗算部
16 選択手段
17 RGB表示素子駆動手段
18 RGB表示部
19 白表示素子駆動手段
20 白表示部
21 大小比較手段
22 加算部
23 符号判定部
Claims (9)
- 一つの画素が3原色に白色を加えた4色で表示可能であり、前記4色の混合比に対応する色信号を入力し表示する表示装置であって、
前記画素に対応する前記色信号に所定の色の成分が存在する場合、その色成分の補色信号の振幅を変化させる色補正手段と、
前記所定の色成分に応じた乗算係数を発生する係数発生手段と、
前記色補正により得られた色信号に対して前記係数発生手段によって得られた係数を乗算する乗算部と、
前記4色の混合比に対応する色信号に含まれる白色成分を分離する白成分分離手段と、
前記白成分分離手段で分離された白色成分と前記乗算部の出力とを前記所定の色の成分が含まれる画素について切り替えて選択する選択手段と、
その選択された方の色信号を前記画素の前記白色として表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする表示装置。 - 前記所定の色とは、黄色、またはマジェンダ色、またはシアン色であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記3原色とは、赤色、緑色、及び青色であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記色信号は、RGB信号であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記所定の色が黄色である場合、前記色補正手段は、前記画素に対応する前記色信号に黄色の成分が存在する場合、その色信号の青色信号の値を増加させることによって前記の色補正を行うことを特徴とする請求項4記載の表示装置。
- 前記係数発生手段は、前記所定の色の成分のレベルに応じて0から1の係数を発生することを特徴とする請求項1記載の表示装置。
- 一つの画素が3原色に白色を加えた4色で表示可能であり、前記4色の混合比に対応する色信号を入力し表示する表示方法であって、
前記画素に対応する前記色信号に所定の色の成分が存在する場合、その色成分の補色信号の振幅を変化させる色補正ステップと、
前記所定の色成分に応じた乗算係数を発生する係数発生ステップと、
前記色補正により得られた色信号に対して前記係数発生ステップによって得られた係数を乗算する乗算ステップと、
前記4色の混合比に対応する色信号に含まれる白色成分を分離する白成分分離ステップと、
前記白成分分離ステップで分離された白色成分と前記乗算ステップの出力とを前記所定の色の成分が含まれる画素について切り替えて選択する選択ステップと、
その選択された方の色信号を前記画素の前記白色として表示する表示ステップと、
を備えたことを特徴とする表示方法。 - 一つの画素が3原色に白色を加えた4色で表示可能であり、前記4色の混合比に対応する色信号を入力し表示する処理をコンピュータに行わせるプログラムであって、
前記画素に対応する前記色信号に所定の色の成分が存在する場合、その色成分の補色信号の振幅を変化させる色補正ステップと、
前記所定の色成分に応じた乗算係数を発生する係数発生ステップと、
前記色補正により得られた色信号に対して前記係数発生ステップによって得られた係数を乗算する乗算ステップと、
前記4色の混合比に対応する色信号に含まれる白色成分を分離する白成分分離ステップと、
前記白成分分離ステップで分離された白色成分と前記乗算ステップの出力とを前記所定の色の成分が含まれる画素について切り替えて選択する選択ステップと、
その選択された方の色信号を前記画素の前記白色として表示する表示ステップと、
を含むことを特徴とするプログラム。 - 一つの画素が3原色に白色を加えた4色で表示可能であり、前記4色の混合比に対応する色信号を入力し表示する処理をコンピュータに行わせるプログラムが記録された記録媒体であって、
前記画素に対応する前記色信号に所定の色の成分が存在する場合、その色成分の補色信号の振幅を変化させる色補正ステップと、
前記所定の色成分に応じた乗算係数を発生する係数発生ステップと、
前記色補正により得られた色信号に対して前記係数発生ステップによって得られた係数を乗算する乗算ステップと、
前記4色の混合比に対応する色信号に含まれる白色成分を分離する白成分分離ステップと、
前記白成分分離ステップで分離された白色成分と前記乗算ステップの出力とを前記所定の色の成分が含まれる画素について切り替えて選択する選択ステップと、
その選択された方の色信号を前記画素の前記白色として表示する表示ステップと、
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録された記録媒体。
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JP2004359407A JP2006171049A (ja) | 2004-12-13 | 2004-12-13 | 表示装置、表示方法、プログラム、及び記録媒体 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007097080A1 (ja) * | 2006-02-27 | 2007-08-30 | Sharp Kabushiki Kaisha | 液晶表示装置 |
US8159509B2 (en) | 2007-03-30 | 2012-04-17 | Oki Semiconductor Co., Ltd. | Color display device and method for reproducing color with an increased number of gradation levels |
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2004
- 2004-12-13 JP JP2004359407A patent/JP2006171049A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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