JP2006170653A - ナビゲーションアルバムシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 グループ毎に複数台の車両に分かれて旅行した場合でも、複数のグループ毎のナビゲーションアルバムを作成することなく1つのナビゲーションアルバムで他のグループの画像データを鑑賞できるようにする。
【解決手段】 複数のナビゲーション装置により特定した経路データR1,R2を移動経路合成手段70で合成して合成移動経路Rを作成し、この合成移動経路R上で複数の車両シンボルV1,V2をシミュレーション移動表示する。
【選択図】 図15

Description

本発明は、移動経路の位置情報にデジタル画像データをリンクさせた電子アルバムを作成可能なナビゲーションアルバムシステムに関し、特に該移動経路における現在地に係る現在地カーソルを複数表示する技術に関する。
近年、カーナビゲーションシステムの高性能化、低価格化が進んでおり、カーナビゲーションシステムを搭載する車両が増加している。カーナビゲーションシステムは、例えば特許文献1に記載されているように、目的地をセットしておくことにより走行すべき経路をディスプレイに表示することや、自家用車が走行した経路を保存し、その経路をディスプレイ上に表示することが可能である。
特許文献1では、目的地までの案内経路データや実際に走行した軌跡データに対して付加情報としての画像データや音声データ等を対応付けて記憶し、案内経路データや軌跡データを表示装置に表示する際には、対応付けられた画像データや音楽データ等を出力するように構成されている。このナビゲーション装置は、位置検出器で検出した現在位置をマップマッチング処理によって地図上に表示し、目的地や経由地点が入力された場合には、経路探索動作を行って案内経路データを地図上に表示し、この案内経路を登録した場合にはユーザーの操作に応じて案内経路に関連した任意の画像データ等の付加情報を案内経路に対応付けて記憶し、このように記憶した付加情報を選択的に呼び出して表示できるように構成されている。
特許文献2〜4には、複数のグループに分かれて複数台の車両で旅行したときに、走行中の各車両がそれぞれの現在地情報を通信でやり取りすることにより、互いの現在地をナビゲーションシステム上で確認できるようにしたものが開示されている。
一方、近年、デジタルカメラの高性能化、低価格化が進んでおり、車両で観光地等に旅行する際にはデジタルカメラを携行して名所や旧跡等を撮影することや、これらを背景にしてスナップ写真を撮影することも多くなっている。そして、このように撮影した画像データをCD−RやDVD−R等の記録メディアに保存して電子アルバムを作成し、コンピュータやテレビモニタ等に画像を表示させて楽しむといった使い方がなされている。
通常、電子アルバムは、デジタル画像データを単にサムネイル表示するか、又はスライドショー形式で画面に表示させるものが一般的であり、複数の観光地を周遊して撮影した画像を後日見直したときに、いつどこで撮影した画像なのかを直ちに判別することが難しくなる等、旅行当時の思い出を想起する上で不利になることがあった。
そこで、本願の出願人は、ユーザーが容易に旅行当時の思い出を想起することができるように、前記カーナビゲーションシステムと電子アルバムとを融合させたナビゲーションアルバムを提案した。
具体的に、前記ナビゲーションアルバムは、電子アルバムを開くと、旅行当日にユーザーが車両で走行した走行経路データをそのまま画面上に表示し、画面上の所定の観光地を指定すると、通常のカーナビゲーションのように画面上の現在地を示すカーソル(車両シンボル)が旅行当時の走行経路に沿って移動し、ユーザーが訪れた観光ポイントに到着すると、その場所で撮影したデジタル画像データがサムネイル表示又はスライドショー表示されるように構成されたものである。
これにより、旅行当時に自家用車で走行した経路をそのまま画面上で辿って旅行気分を再現することができ、さらに各観光地で撮影したデジタル画像データは、現在地カーソルがナビゲーションアルバム画面上のその観光地に移動したときにはじめて表示されるようになっているから、旅行の出発日から最終日までの日程をその旅行した順番通りに忠実に追体験でき、容易に旅行気分を再現することができる。
特開2002−81955号公報 特開平10−185595号公報 特開2002−168640号公報 特開2004−163178号公報
しかしながら、前記ナビゲーションアルバムは、あくまでも1台の車両で旅行した場合を想定したものであり、複数のメンバーがグループ毎に複数台の車両に分かれて同じ最終目的地に向かって旅行する場合には対応できないことがある。
具体的には、1つのナビゲーションアルバムに各グループが撮影した画像データを全て収録しようとすると、最終目的地が同じであったとしてもこの最終目的地に至るまでの間に各グループ毎に異なる観光地を経由することがあるため、出発位置から最終目的地までの旅行行程を忠実にシミュレーション表示して旅行当時の思い出を想起させるというナビゲーションアルバムの目的を達成できない。そのため、複数のグループに分かれて複数台の車両で旅行した場合には、各グループ毎にそれぞれナビゲーションアルバムを独立して作成する必要がある。
しかし、各グループ毎にそれぞれナビゲーションアルバムを作成すると、例えば、あるグループのユーザーが他のグループが撮影した写真を見たいと思っても、自分のグループのナビゲーションアルバムにはその写真が収録されていないため、他のグループのメンバーからナビゲーションアルバムを借りて鑑賞するか、又はそのグループのアルバムを1枚余分に作成して譲ってもらわなければならず、非常に手間がかかり使い勝手が悪いという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、グループ毎に複数台の車両に分かれて旅行した場合でも、複数のグループ毎のナビゲーションアルバムを作成することなく、1つのナビゲーションアルバムで他のグループの画像データを鑑賞できるようにすることにある。
前記目的を達成するため、本発明では、各グループ毎に移動経路を特定し、該複数の移動経路を合成した合成移動経路を作成して複数の現在地カーソルを同一画面上に表示するようにした。
すなわち、請求項1の発明は、ナビゲーション装置により特定された移動経路の位置情報に、該移動経路を移動したときに撮影したデータを含むデジタル画像データをリンクさせて表示手段に表示させる電子アルバムを作成するナビゲーションアルバムシステムであって、
複数の前記ナビゲーション装置でそれぞれ特定された複数の移動経路を合成して合成移動経路を作成する移動経路合成手段と、
前記複数のナビゲーション装置をそれぞれ使用するユーザーの現在地を示す複数の現在地カーソルを前記合成移動経路上に表示する現在地カーソル表示手段とを備えたことを特徴とする。
従って、本発明によれば、移動経路合成手段により複数の移動経路を合成した合成移動経路が作成され、現在地カーソル表示手段により該合成移動経路上に複数の現在地カーソルが表示される。
請求項2の発明は、請求項1に記載されたナビゲーションアルバムシステムにおいて、
前記合成移動経路上を移動する前記複数の現在地カーソルのうちの1つが前記画像データのリンクされた画像リンク位置に到着したときに、該到着した現在地カーソルに係るユーザーに関連したデータが該画像リンク位置にリンクされているかを判定する画像リンク判定手段と、
前記画像リンク判定手段による判定結果に基づいて、前記画像リンク位置にリンクされている画像データの表示又は非表示を制御する画像表示制御手段とをさらに備えたことを特徴とする。
従って、本発明によれば、画像リンク判定手段により、移動経路上における画像データのリンクした画像リンク位置に複数の現在地カーソルのうちの1つが到着したときに、この現在地カーソルに係るユーザーに関連したデータが該画像リンク位置にリンクされているかが判定され、画像表示制御手段によりこの判定結果に基づいて該画像リンク位置にリンクされている画像データの表示又は非表示が制御される。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載されたナビゲーションアルバムシステムにおいて、
前記合成移動経路上の前記複数の現在地カーソルを、前記複数のユーザーが実際に前記移動経路を移動したときの位置及び時間情報に基づく相対位置関係をシミュレーションしながら移動させるシミュレーション移動表示手段をさらに備えたことを特徴とする。
従って、本発明によれば、シミュレーション移動表示手段により、合成移動経路上の複数の現在地カーソルの移動が、複数のユーザーが実際に移動経路を移動したときの相対位置関係をシミュレーションした状態で行われる。
請求項4の発明は、請求項2に記載されたナビゲーションアルバムシステムにおいて、
前記画像表示制御手段は、前記表示手段の画面上にサブ画面を表示して該サブ画面に前記画像データを表示するように制御するものであることを特徴とする。
従って、本発明によれば、画像表示制御手段により、表示手段の画面上にサブ画面が表示され、このサブ画面に画像データが表示される。
請求項5の発明は、請求項4に記載されたナビゲーションアルバムシステムにおいて、
前記画像表示制御手段は、前記画像データの再生表示中に前記画像リンク判定手段から他の現在地カーソルに係るユーザーに関連した画像データを再生表示すべき判定結果を新たに受け取った場合に、現在表示している第1のサブ画面とは別の第2のサブ画面を前記表示手段の画面上に表示して該第2のサブ画面に新たな判定結果に基づく前記再生表示すべき画像データを表示するように制御するものであることを特徴とする。
従って、本発明によれば、画像表示制御手段により、第1のサブ画面に画像データが表示されている途中で別の画像データを再生表示すべき要求があった場合に、第2のサブ画面が表示されこの第2のサブ画面に新たな画像データが表示される。
請求項6の発明は、請求項2に記載されたナビゲーションアルバムシステムにおいて、
前記表示手段は少なくとも2つ設けられており、そのうちの一方は前記合成移動経路を表示するものであり、他方は前記画像リンク位置にリンクされた画像データを表示するものであることを特徴とする。
従って、本発明によれば、少なくとも2つ設けられた表示手段のうちの一方には合成移動経路が表示され、他方には画像リンク位置にリンクされた画像データが表示される。
請求項7の発明は、請求項1乃至6のうち何れか1項に記載されたナビゲーションアルバムシステムにおいて、
前記複数の現在地カーソルのうちユーザーが選択した現在地カーソルに係る画像データのみを再生表示する現在地カーソル選択手段をさらに備えたことを特徴とする。
従って、本発明によれば、現在地カーソル選択手段により、複数の現在地カーソルのうちユーザーが選択した現在地カーソルに係る画像データのみが再生表示される。
請求項8の発明は、請求項1乃至7のうち何れか1項に記載されたナビゲーションアルバムシステムにおいて、
前記複数の現在地カーソルに対してそれぞれ任意のデジタル画像データを合成して表示する画像合成表示手段をさらに備えたことを特徴とする。
従って、本発明によれば、画像合成表示手段により、複数の現在地カーソルのそれぞれに任意のデジタル画像データが合成表示される。
以上のように、請求項1に係る発明によれば、複数のナビゲーション装置でそれぞれ特定した移動経路を合成して合成移動経路を作成し、この合成移動経路に複数の現在地カーソルを表示するようにしたから、複数のグループ毎にそれぞれナビゲーションアルバムを作成しなくても、1つのナビアルバムに全グループの写真を収録して各グループの移動経路に沿って各グループの現在地カーソルを移動させて画像データを表示させることができるようになり、グループ毎に別のナビゲーションアルバムを作成する手間を削減できる。
さらに、例えば、ユーザー自身が写真撮影を担当していた場合、自分のグループのナビアルバムには自分の写っている写真が少ないが、他のグループが撮影した写真であれば当該ユーザーが写っていることが多いと考えられる。このため、本発明によれば、自分のグループ以外のメンバーの撮影した画像データを鑑賞することができるようになり、旅行当時の思い出を想起する上で有利な効果が得られる。
請求項2に係る発明によれば、複数の現在地カーソルのうちの1つが画像リンク位置に到着したときに、その現在地カーソルに係るユーザーに関連する画像データの有無を判定しているから、複数のグループで同じ観光地を観光した場合、その観光地に複数のグループがそれぞれ撮影した画像データが混在することになったとしても、該画像リンク位置に到着した現在地カーソルに関連する画像データのみを抽出して再生表示することができ、出発位置から最終目的地までの旅行行程を忠実にシミュレーション表示して旅行当時の思い出を想起することができ、顧客満足度が高まる。
請求項3に係る発明によれば、複数のユーザーが実際に移動経路を移動したときの相対位置関係を表示手段上にシミュレーション表示するから、アルバムを眺めるだけで実際の旅行ルートを実際の車両で走行しているような疑似体験をすることができる。このように、表示されている車両の画像及びその位置関係を見ることで旅行当時の思い出が鮮明に想起されることとなり、高い満足度が得られる。
請求項4に係る発明によれば、例えば、画面全体に画像データを表示した場合、その間は移動経路を見ることができず他の現在地カーソルの移動状況を確認できないが、表示手段の画面上に表示したサブ画面で画像データの表示を行うことで、画面に表示されている移動経路の鑑賞を妨げることなく、複数の現在地カーソルの移動状況を見ながら画像データの鑑賞が可能となる。
請求項5に係る発明によれば、第1のサブ画面に画像データを再生表示している途中で新たな画像データの再生表示要求があった場合に第2のサブ画面を表示するようにしているから、同時にそれぞれの画像データの鑑賞を行うことができて顧客満足度が高まる。
請求項6に係る発明によれば、表示手段が少なくとも2つ設けられているから、一方を移動経路の表示用に使用して他方を画像データの表示用に使用するようにすれば、画像データを画面全体に表示しても移動経路の表示を妨げることがなく、さらに画像データの鑑賞が大画面で可能となるため見やすくなる。
請求項7に係る発明によれば、複数の現在地カーソルのうち1つを選択して表示を切り替えるようにしているから、他のグループの画像データを表示させることなく自分のグループの画像データのみを鑑賞することができ、効率良くアルバム鑑賞を楽しむことができる。
請求項8に係る発明によれば、表示手段上の現在地を示す現在地カーソルは矢印や丸印等の単純な形状で表示されているのが一般的であるが、ユーザーの好みの画像(例えば、旅行中に運転していた車両の画像や一緒に行動していたメンバーの画像等)を該現在地カーソルに合成して表示することで、複数の現在地カーソルを互いに識別することができるとともに見映えを向上させることができ、顧客満足度を高めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
[システム構成]
図1は、本発明の実施形態に係るナビゲーションアルバムシステムの構成を示す図である。図1に示すように、このナビゲーションアルバムシステムは、アンテナユニットAで受信したGPS衛星からの信号及び車両の走行駆動系に搭載した車速センサSからの車速パルス信号を入力するシステム本体Bと、地図データや画像データを表示するディスプレイCと、必要な情報を入力する複数のスイッチ1と、音声情報を出力するスピーカ2と、リモートコントローラ3からの赤外線信号を受信する赤外線センサ4と、画像データにアクセスするための入出力ターミナル5と、ドライブユニットEとを備えている。
このナビゲーションアルバムシステムは、自家用車等の車両に備えられるものであり、GPS衛星からの信号と車速センサSからの車速パルス信号とに基づき車両の走行時においても、その車両が存在する経度・緯度をリアルタイムで取得して対応する地図データを設定された拡大率でディスプレイCに表示し、その地図データ上に車両が存在する位置をシンボル等で表示する機能を備えている。さらに、目的とするポイントを指定することにより、そのポイントに至るまでに走行すべき経路を抽出し、案内(ナビゲーション)する機能を備えている。
前記ディスプレイCは、液晶表示部6と、接触操作位置を検出するタッチパネル部7とを備えて構成されている。前記複数のスイッチ1はナビゲーションアルバムシステムのON又はOFFを含め、表示モードの切り替え等の処理を実現する。前記リモートコントローラ3はシステム本体Bから離間した位置から必要とする操作を実現する。前記スピーカ2は人の言葉による案内を行うために用いられる。
前記ドライブユニットEは、デジタルカメラCamで撮影された画像データが保存されたフラッシュメモリ等の半導体メディアMsからのデータを取得する(読み出す)半導体ドライブ8と、CD−RやDVD−R等の複数種類の大容量のディスク状メディアMdからのデータの取得及び書き込みを可能にするディスクドライブ9とを備えている。なお、半導体ドライブ8は、コンパクトフラッシュ(登録商標)やスマートメディア(登録商標)やメモリースティック(登録商標)等のフラッシュメモリの種類に対応できるように複数の挿入部を備えていることが好ましい。
また、前記入出力ターミナル5は、デジタルカメラCamとの間に配置されるUSB(Universal Serial Bus)規格やIEEE1394規格等のケーブルXを介して、このデジタルカメラCamに保存されている画像データを取得するために機能するものである。なお、本発明では、無線によってデジタルカメラCamの画像データを取得するものを除外するものではなく、画像データ入力手段としてBluetooth(ブルートゥース)のように無線を利用して画像データを送るようにしてもよい。
図2は、このナビゲーションアルバムシステムの構成を示すブロック図である。図2に示すように、前記システム本体Bは、マイクロプロセッサへの情報のアクセスを実現する入出力インタフェースI/Oを備えており、この入出力インタフェースI/Oに対して位置取得手段P、前記液晶表示部6、前記タッチパネル部7、前記複数のスイッチ1、前記スピーカ2、前記赤外線センサ4、前記入出力ターミナル5、前記半導体ドライブ8、前記ディスクドライブ9、及びハードディスクHDそれぞれからのデータがアクセスする信号系を形成している。
前記位置検出手段Pは、前記アンテナユニットAで受信したGPS衛星からの電波を取り込むと同時に、前記車速センサSからの車速パルス信号を取り込むことによりリアルタイムで車両の位置データ(経度・緯度のデータ)を取得するものである。
前記ハードディスクHDは、画像データを目的地毎にグループ化して記憶するとともに、車両が走行した経路データを記憶するものである。また、このハードディスクHDは地図データを保存する地図データ保存部としての地図データベース、及び音楽データを保存する音楽データベースとして機能するものである。前記目的地は車両の走行開始以前に設定するものの他に、走行を終えた後に設定するものであってもよい。なお、ハードディスクHDの代わりに半導体メモリを用いて構成することも可能である。
前記処理装置Dは、マイクロプロセッサからのデータバスに接続する半導体メモリRAM/ROM、不揮発性メモリEEPROM、マップマッチング手段11、ナビゲーション手段12、画像記憶処理手段13、経路記憶処理手段14、リンクデータ生成手段15、出力手段16、保存処理手段17、日付情報読取手段18、旅行期間判定手段19、経路表示手段20、移動経路合成手段70、現在地カーソル表示手段71、画像リンク判定手段72、画像表示制御手段73、シミュレーション移動表示手段74、現在地カーソル選択手段75、及び画像合成表示手段76を備えている。
なお、この処理装置Dにおいて制御を実現するためには、データバスの他にもコントロールバスやアドレスバス等が必要であるが、複雑化を避ける目的から図面にはコントロールバス、アドレスバス、及びインタフェース類の記載を省略している。
前記マップマッチング手段11は、前記位置取得手段Pからの位置データに対応する地図データを前記ハードディスクHDに保存された地図データベースから抽出して、ディスプレイCに対して予め設定された拡大率で表示する処理を行う。
前記ナビゲーション手段12は、予め設定された目的地に至る経路を前記地図データから抽出してディスプレイCに表示された地図データ上にライン状に表示する。
前記画像記憶処理手段13は、前記半導体ドライブ8、ディスクドライブ9、又は入出力ターミナル5を介して取得した画像データを前記ハードディスクHDに保存する処理を行うものである。
前記経路記憶処理手段14は、車両が走行した経路に対応する経路データR1(図4を参照)を前記ハードディスクHDに保存する処理を行うものである。この経路データR1はサンプリングタイミング毎の車両の座標を示すデータを保存した構造のファイルを想定しているが、基点となる複数の座標と、その座標毎において設定された走行方向と走行速度とをベクトルデータ化した構造であってもよい。また、この経路記憶処理手段14で保存した経路データR1をディスプレイCに表示した場合には、図4において破線で示す経路が経路データR1となり、この経路データR1上に複数の観光地P1,P2が示される。
前記リンクデータ生成手段15は、図9に示す画像編集画面31をディスプレイCに表示した状態で、経路データR1上に設定した観光地P1,P2毎に画像データの関連付けを行い、生成したリンクデータをファイル形式で保存する処理を行うものであり、この保存の際の順序で画像データが表示される。前記出力手段16は、後述するように経路データR1と関連付けられた画像データをディスプレイCに表示する処理を行うものである。
前記保存処理手段17は、選択した経路データR1,R2及び後述する合成経路データRと、その経路データR1,R2上の複数の観光地P1,P2,P3に関連付けられた複数の画像データと、経路データR1,R2に対応する地図データと、プログラムとして構成された出力手段16、後述する現在地カーソル表示手段71、画像リンク判定手段72、画像表示制御手段73、シミュレーション移動表示手段74及び現在地カーソル選択手段75とをディスク状メディアMd等の記憶メディアに保存する処理を行うものである。
前記日付情報読取手段18は、前記半導体ドライブ8、ディスクドライブ9、又は入出力ターミナル5を介して取得した画像データに付加されているExif情報から撮影日時を示す情報を読み取り、その画像データの撮影日時を特定するものである。
前記旅行期間判定手段19は、前記日付情報読取手段18で読み取った複数の画像データの撮影日時情報のうち、最も古い日を出発日、最も新しい日を最終日と判定して旅行期間を特定するものである。
前記経路表示手段20は、前記旅行期間判定手段19の判定結果に基づいて、その旅行期間内に走行した経路データR1をハードディスクHDから読み出してディスプレイCに表示するものである。
前記移動経路合成手段70は、複数のナビゲーション装置でそれぞれ特定された複数の経路データR1,R2を合成して合成経路データR(図13参照)を作成するものである。
前記現在地カーソル表示手段71は、前記合成経路データR上で複数のユーザーの現在地を示す複数の車両シンボルV1,V2を前記ディスプレイCに表示するものである。
前記画像リンク判定手段72は、前記複数の車両シンボルV1,V2のうちの1つが複数の観光地P1,P2,P3のうちの1つに到着したときに、該到着した車両シンボルに係るユーザーに関連した画像データが観光地にリンクされているかを判定するものである。
前記画像表示制御手段73は、前記画像リンク判定手段72の判定結果に基づいて、観光地にリンクした画像データの表示又は非表示を制御するものである。具体的に、車両シンボルV1が観光地P1に到着したときに、車両シンボルV1に関連する画像データが観光地P1にリンクされていればディスプレイCにサブ画面65を表示して、このサブ画面65に画像データを表示するようにしている。一方、関連した画像データがリンクされていないと判定された場合には、その観光地P1を素通りして次に観光地P2へと車両シンボルV1が移動するようにしている。
前記シミュレーション移動表示手段74は、前記合成経路データR上を複数の車両シンボルV1,V2が移動するときのシミュレーション表示を制御するものであり、具体的に、複数のユーザーが実際に旅行したときの位置及び時間情報に基づいてその相対位置関係を合成経路データRにも反映させてシミュレーション表示するようにしている。
前記現在地カーソル選択手段75は、前記合成経路データR上に表示されている複数の車両シンボルV1,V2のうち1つを選択することにより、その車両シンボルに係る画像データ画像データのみを再生表示するようにその表示を切り替えるものである。
前記画像合成表示手段76は、図13に示す車両シンボルV1,V2に対して、旅行期間中に乗車した車両の画像データや一緒に旅行したメンバーの画像データを合成するものである。
なお、前記マップマッチング手段11、ナビゲーション手段12、画像記憶処理手段13、経路記憶処理手段14、リンクデータ生成手段15、出力手段16、日付情報読取手段18、旅行期間判定手段19、経路表示手段20、移動経路合成手段70、現在地カーソル表示手段71、画像リンク判定手段72、画像表示制御手段73、シミュレーション移動表示手段74、現在地カーソル選択手段75、及び画像合成表示手段76は半導体メモリRAM上に展開したソフトウェア(プログラム)を想定しているが、一部又は全てをロジック等のハードウェアで構成することも可能である。
[経路データの特定]
次に、本発明の実施形態に係るナビゲーションアルバムシステムにおける旅行期間内に走行した経路データを特定する手順について説明する。図3に示すように、ステップS101で、半導体メディアMsやディスク状メディアMd等の記憶メディアに記憶されている画像データを、前記半導体ドライブ8、ディスクドライブ9、又は入出力ターミナル5を介してハードディスクHDに入力する。
なお、本実施形態では、ユーザーが撮影に使用していた記憶メディアのみから画像データを読み取るようにしているが、これに限定されず、例えば、一緒に旅行していた他のメンバーが各々撮影に使用していた記憶メディアからも画像データを読み取って、ハードディスクHDに追加入力するようにしても構わない。また、他のメンバーの記憶メディアのみから画像データをハードディスクHDに入力するようにしても構わないのはもちろんである。
次に、ステップS102で、前記ハードディスクHDに入力した複数の画像データの中から、アルバムに収録すべき画像データを特定する。具体的には、アルバムに収録する必要のない画像データを選択してそれを削除したり、又はアルバムに収録する必要のある画像データのみを選択して特定するようにしている。
そして、ステップS103で、入力されたデジタル画像データに撮影日時情報を含むExif情報が付加されているかを判定する。ステップS103での判定が「YES」の場合には、ステップS104に分岐する。
ステップS104で、前記日付情報読取手段18により、Exif情報から撮影日時を示す情報を読み取り、その画像データの撮影日時を特定してステップS105に進む。ステップS105で、前記旅行期間判定手段19により、前記日付情報読取手段18で読み取った複数の画像データの撮影日時のうち最も古い日を出発日、最も新しい日を最終日と判定して旅行期間を特定する。
そして、ステップS106で、前記経路表示手段20により、前記旅行期間判定手段19で特定された旅行期間内に車両が走行した経路データR1をハードディスクHDから読み出してディスプレイCに表示することで、ナビゲーションアルバムの作成のための経路データR1の特定が完了する。
一方、ステップS103での判定が「NO」の場合には、ステップS107に分岐し、ステップS107で、ディスプレイCに旅行期間の日付入力をユーザーに促す日付入力画面を表示する。そして、ステップS108で日付入力が終わるまで待機する。日付入力が終了するとステップS105に分岐する。
以上のように、デジタル画像データに撮影日時情報を含むExif情報が付加されていた場合には、ユーザーはデジタル画像データを本ナビゲーションアルバムシステムに入力するだけで、旅行期間の日付をわざわざ入力指定しなくても自動的に旅行期間内に走行した経路データR1を特定することができる。そのため、ナビゲーションアルバムを作成する上でユーザーの作業負担が軽減されることになる。
また、デジタル画像データに撮影日時を含むExif情報が付加されていない場合でも、ディスプレイCに旅行期間の日付入力をユーザーに促す日付入力画面が表示されるから、日付入力漏れを防止する上で有利である。
[車両シンボルと画像データとの合成]
図4に示すように、車両シンボルV1は、矢印や丸印等の単純な形状で表現されているのが一般的である。顧客満足度を高めるためには、見映えを向上させるために車両シンボルV1に画像データを合成することが好ましい。以下、車両シンボルV1に対して画像データを合成する処理について説明する。
まず、旅行期間中に乗車していた車両をデジタルカメラで撮影して、この車両を撮影したデジタル画像データを、前記半導体ドライブ8、ディスクドライブ9、又は入出力ターミナル5を介してハードディスクHDに入力する。
次に、画像合成表示手段76により、前記ハードディスクHDに記憶されている車両の画像データを読み出し、前記車両シンボルV1に対して合成する。このような処理を行うことにより、図4に示す車両シンボルVを表す矢印記号が、図5に示すような車両の画像に変更される。
以上のように、旅行期間中に乗車していた車両の画像データを車両シンボルV1に合成して表示するから、旅行中に運転していた車両で経路データR1上を走行して各観光地P1,P2を周遊するシミュレーションを行うことができ、アルバムを眺めるだけで実際の旅行ルートを実際の車両で走行しているような疑似体験をすることができる。このように、表示されている車両の画像を見ることで旅行当時の思い出が鮮明に想起されることとなり、高い満足度が得られる。
また、このナビゲーションアルバムシステムにおいて、自動車のキャラクターをアルバム作成時にユーザーが選択する形態としてもよい。この場合は、予め用意された複数の自動車のモデル(セダン、ワゴン等)に対して、色を指定することでユーザーの意図する自動車を具体化することができ、これを車両シンボルV1として使用することができる。
なお、前記車両の画像データは、デジタルカメラで実際に撮影したものを使用したが、これに限らず、例えば、インターネットで自動車メーカーのホームページ等からダウンロードした車両の画像データを使用するようにしても構わない。
また、前記車両シンボルV1には、前記車両の画像の他にも、旅行期間中に車両に同乗していた同乗者の画像データを合成することもできる。まず、この同乗者をデジタルカメラで撮影して、この撮影したデジタル画像データを、前記半導体ドライブ8、ディスクドライブ9、又は入出力ターミナル5を介してハードディスクHDに入力する。
次に、画像合成表示手段76により、前記ハードディスクHDに記憶されている同乗者の画像データを読み出し、前記車両シンボルV1に対して合成する。このような処理を行うことにより、図4に示す車両シンボルV1を表す矢印記号が、図6に示すような同乗者の画像に変更される。
以上のように、旅行期間中に車両に同乗していた同乗者の画像データを車両シンボルV1に合成して表示するから、旅行当時に一緒に行動していたメンバーが経路データR1上を移動して各観光地P1,P2を周遊するシミュレーションを行うことができ、旅行当時の状況をより詳細に思い出すことができ、アルバム鑑賞をさらに楽しむことができる。
[画像データと観光地との関連付け]
旅行においてデジタルカメラCamで撮影したスナップ写真等とその写真を撮影した観光地情報とを関連付ける場合には、旅行を終えて自宅に戻った後に、図7に示す処理メニュー28をディスプレイCに表示して「画像データの取得」ボタン21を操作することになる。なお、この処理メニュー28には、「画像データの取得」ボタン21の他に「再生処理(実走行モード)」ボタン22と、「再生処理(リプレイモード)」ボタン23と、「メディアに保存」ボタン24と、「OK」ボタン25とが表示される。
この「画像データの取得」ボタン21を操作し、「OK」ボタン25を操作した場合には、まず、図8のフローチャート図に示す関連付け処理が実行される。
前記関連付け処理では、ステップS201で、前記半導体ドライブ8等を介して取得した複数の画像データのうち1つを図9に示す画像取得画面27に表示する。ステップS202で、画像取得画面27よりも下側位置に、ハードディスクHDに記録されている観光地情報のタイトル(図9では“金閣寺”や“清水寺”)の候補を一覧表示する。
前記観光地タイトルは、画像取得画面27に表示された画像データに付加されているExif情報から撮影日時を特定し、この撮影日時に車両を停車していた位置情報を前記経路記憶処理手段14に記憶されている経路データR1から読み出すことで、その位置における最寄りの観光地タイトルの候補を一覧表示するようにしている。そして、スクロールカーソル26を操作することにより、全ての観光地タイトルの候補を確認することができるようになっている。
そして、ステップS203で、画像取得画面27に表示された画像データが、観光地タイトルに関連付ける必要があるかを判定する。ステップS203での判定が「YES」の場合には、ステップS204に分岐して、ステップS204で、画像取得画面27に表示されている画像データを撮影した観光地のタイトルを選択した状態で「登録」ボタン29を操作する。これにより、画像取得画面27に表示された画像データと、撮影場所の観光地タイトルとの関連付けが終了し、ステップS205に進む。
ステップS203での判定が「NO」の場合(写真写りが悪かったり同じようなアングルの写真が何枚もある等の理由による)には、「キャンセル」ボタン30を操作することで、観光地タイトルに画像データを関連付けることなくステップS205に分岐する。
ステップS205で、次の画像データが存在するかを判定し、ステップS205での判定が「YES」の場合には、ステップS201に分岐して、次の画像データが画像取得画面27に表示される。ステップS205での判定が「NO」の場合には、画像データと観光地タイトルとの関連付け作業を終了する。
次に、ディスプレイCに図10に示す画像編集画面31が表示される。この画像編集画面31では、先ほど観光地タイトルに関連付けた画像データが1枚ずつ表示される。画像編集画面31の下側位置にはタイトルバー32が表示され、このタイトルバー32の左端には画像データと関連付けられた観光地タイトル(図10では“金閣寺”)が表示され、タイトルバー32の中央右寄り位置には画像データのExif情報から取得した撮影日時が表示されている。
そして、タイトルバー32の右端には、その観光地毎に予め登録されている観光地にちなんだ画像がはめ込み合成されるようになっており、複数の画像の中からユーザーの好みに合わせて選択して切り替えることができるようになっている。
また、画面右上にはサブ画像表示画面33が表示されており、観光地の位置情報が地図データとして表示されている。なお、このサブ画像表示画面33は、表示されている画像データとオーバーラップして表示されているため、画像データが見づらい等の場合には非表示に設定することもできる。
[複数の経路データの合成表示]
次に、本発明の特徴である複数のナビゲーションアルバムシステムでそれぞれ特定された経路データを合成表示する手順について図11に示すフローチャート図を用いて説明する。本発明の実施形態では、複数のメンバーがグループ毎に複数台の車両に分かれて同じ最終目的地Gに旅行する場合を想定しており、それぞれの車両毎に上述したナビゲーションアルバムシステムが搭載されているものとする。以下の説明では、具体的に2台の車両に分かれて旅行したものとする。
図11に示すように、ステップS301で、図3のフローチャート図に示す手順に基づいて経路データR1を特定する。次に、ステップS302で、上述した手順に基づいて車両シンボルV1に対する画像データの合成を行う。そして、ステップS303で、図8のフローチャート図に示す手順に基づいて観光地P1,P2に対して画像データの関連付けを行う。以上のように、ステップS301〜S303の処理を行うことで、図5に示す経路データR1が得られる。
ステップS304で、全てのナビゲーションアルバムシステムについてステップS301〜S303までの処理を行ったかを判定する。ステップS304での判定が「YES」の場合には、ステップS305に分岐する。ステップS304での判定が「NO」の場合には、ステップS301に分岐して、未作業のナビゲーションアルバムシステムについてステップS301〜S303の処理を同様に行う。
本実施形態の場合では、2台のナビゲーションアルバムシステムを用いているので、図12に示す経路データR2を得るために、ステップS301に分岐して、ステップS301で経路データR2の特定を行い、車両シンボルV2に対して画像データを合成し、ステップS303で観光地P1,P3に対して画像データの関連付けを行うものとする。
そして、ステップS305で、特定された全ての経路データR1,R2を一つのナビゲーションアルバムで読み出す。具体的には、経路データR1,R2は、それぞれ対応するナビゲーションアルバムシステムのハードディスクHDに別々に記録されているため、2台のナビゲーションアルバムシステムのうち何れか一方のハードディスクHDに記録された経路データやそれに付随する画像データを半導体メディアMsやディスク状メディアMd等の記録メディアに一時保存し、それを他方のナビゲーションアルバムシステムのハードディスクHDにコピーするようにすればよい。なお、ケーブルや無線を介して通信でデータのやり取りをしても構わない。
ステップS306で、読み出した経路データR1,R2を移動経路合成手段70で合成して合成経路データRを作成する。ステップS307で、合成移動経路RをディスプレイCに表示する(図13参照)。このとき、合成経路データR上には、現在地カーソル表示手段71によりステップS302で設定した車両シンボルV1,V2が同時に表示される。また、観光地P1,P2,P3には、それぞれステップS303で設定した画像データが関連付けられている。
そして、ステップS308で、ディスプレイCに表示されている合成経路データRでナビゲーションアルバムを作成するかの確認を行う。ステップS308での判定が「NO」の場合には、ステップS301に戻って再度経路データの設定をやり直す。ステップS308での判定が「YES」の場合には、経路データの合成処理を終了する。
なお、本実施形態では、2つのナビゲーションアルバムシステムにおいて経路データの特定、車両シンボルに対する画像データの合成、及び観光地に対する画像データの関連付けを行ってから、一方のナビゲーションアルバムシステムに他方のデータを送って経路データの合成を行うようにしたが、この形態に限定されず、経路データR1,R2をそれぞれ特定した後で経路データの合成を行い、合成経路データRに表示された車両シンボルV1,V2に対する画像データの合成及び観光地P1,P2,P3に対する画像データの関連付けを行うようにしても構わない。
[タイトル入力処理]
次の処理では、ディスプレイCにタイトル入力画面(図示せず)を表示する。タイトル入力作業は、先ほど選択した観光地タイトルがそのまま入力されるためユーザーがわざわざ作業する必要がない。ユーザーが任意のタイトルに修正したい場合には、このタイトル入力画面に表示されたキーボードを用いて必要とする文字を入力することができる。
[ナビゲーションアルバムの起動]
このように、観光地P1,P2,P3と画像データとの関連付け及び経路データR1,R2の合成等が全て完了した後で、図7に示す処理メニュー28から「メディアに保存」ボタン24を操作することにより、前記保存処理手段17によってディスク状メディアMdに保存する処理が実行され、ナビゲーションアルバムが作成される。
前記ナビゲーションアルバムは、一般家庭のコンピュータにセットすることにより、図14に示すタイトルメニュー画面50が表示される。このタイトルメニュー画面50には、アルバムのタイトルを示すタイトル表示部50A、旅行の日付を示す日付表示部50Bが表示されていつどこに旅行したときの電子アルバムであるかが判別できるようになっている。さらに、ナビスライド51、Mapスライド52、スライドショー53の3つのメニューが表示されており、後述するように、3つのメニューはそれぞれ画像の表示方式に違いがある。
前記ナビスライドメニュー51を選択すると、図15に示すように、地図表示画面60に切り替わる。この地図表示画面60には、タイムラインバー61と複数の再生制御ボタン62とが表示されており、再生制御ボタン62のうちの再生ボタンを操作することやタイムラインバー61を操作することにより、合成経路データR上を車両シンボルV1,V2が移動する状態が時間を短縮した状態で(シミュレーションした状態で)表示される。
前記車両シンボルV1,V2は、プログラムとして構成されたシミュレーション移動表示手段74により、対応する2台の車両が実際に旅行時に走行したときの位置及び時間情報に基づいてその相対位置関係をシミュレーションしながら合成移動経路データR上をそれぞれ移動するように制御される。
そして、車両シンボルV1,V2がそれぞれ出発位置Stを出発して合成経路データR上を走行し、例えば、車両シンボルV1が先に最初の観光地P1に到着すると、プログラムとして構成された画像リンク判定手段72により、その観光地P1に車両シンボルV1に係るユーザーに関連した画像データが関連付けて登録されているかが判定される。具体的には、画像データのExif情報に記録されている撮影者を識別する情報を照合することにより、どの車両で旅行したときに撮影した画像データであるかが判定できるようになっている。
ここで、観光地P1に車両シンボルV1に関連した登録された画像データがあれば、プログラムとして構成された画像表示制御手段73により第1のサブ画面65が地図データの一部の領域に重なる状態で画面上に表示され、登録されている画像データが図10に示すような表示形式で、予め設定された順番及びインターバルで第1のサブ画面65に表示される。
前記車両シンボルV1が観光地P1に滞在して前記第1のサブ画面65に画像データが表示されている間にも、もう一方の車両シンボルV2は合成経路データR上を移動しており、この車両シンボルV2が観光地P1に到着したときに、その観光地P1に車両シンボルV2に係るユーザーに関連した画像データが関連付けて登録されているかが判定される。
ここで、観光地P1に車両シンボルV2に関連した登録された画像データがあれば、画像表示制御手段73により第2のサブ画面66が地図データの一部の領域に重なる状態で画面上に表示され、登録されている画像データが予め設定された順序及びインターバルで第2のサブ画面66に表示される。
前記観光地P1に登録されている車両シンボルV1に関連した画像データを全て見終わった後、車両シンボルV1が次の観光地P2に向けて走行する。そして、観光地P2に到着したときに、上述した制御と同様に、関連する画像データのリンク状態が判定され、第1のサブ画面65が表示され、関連する画像データの表示が行われる(図16参照)。
前記車両シンボルV2についても同様に、観光地P1に登録されている車両シンボルV2に関連した画像データを全て見終わった後、車両シンボルV2が次の観光位置P3に向けて走行する。
このように、全ての観光地P1〜P3を車両シンボルV1,V2が走行して最終目的地である到着位置Gに到着するまでの間に、観光地P1〜P3のそれぞれに登録されていた画像データを時系列に沿って楽しむことができる。
ここで、第1及び第2のサブ画面65,66を同時に表示すると画面が見づらい等があれば、プログラムとして構成された現在地カーソル選択手段75により、同時に表示される車両シンボルV1,V2のうちどちらか一方の車両シンボルのみを移動させて、その車両シンボルに関連した画像データのみを表示するように切り替えても構わない。
また、本実施形態では、合成経路データRの表示と撮影した画像データの表示とを1つの表示モニタ画面上で行うようにしているが、この形態に限定されず、例えば、表示モニタを2つ設けておき、一方の画面に合成経路データRのみを、他方の画面に画像データのみを表示するようにしておけば、画像データが小さくて見えづらい等のユーザーの不満を解消することができる。
また、前記Mapスライドメニュー52を選択すると、前記ナビスライドメニュー51のときと同様、地図表示画面60が表示される。ここで、登録されている観光地P1〜P3のうち1つを選択することにより、その選択した観光地に関連付けられている画像データのみが、予め設定された順序で、設定されたインターバルで表示されるようになっている。これにより、ユーザーが見たい観光地の画像データを素早く表示させることができる。
なお、Mapスライドメニュー52では、前記ナビスライド51のように地図表示画面60を表示させず、登録されている観光地タイトルの一覧を表示してそのタイトル情報を選択することで画像データを表示させるようにしても構わない。
そして、前記スライドショーメニュー53を選択すると、このナビゲーションアルバムに記憶されている全ての画像データが、予め設定された順序及びインターバルで表示されるようになっている。
また、タイトルメニュー画面50には、「設定」ボタン54が表示されており、この「設定」ボタン54を操作することにより、例えば音声データの切り替え等、種々の設定を行うことができるようになっている。
[その他の画像データ表示方法]
本実施形態のナビゲーションアルバムシステムは、主にディスク状メディアMd等にナビゲーションアルバムを作成して一般家庭のコンピュータ等で鑑賞することを目的とするものであるが、その他にもディスプレイC上で画像データを鑑賞することができる。
つまり、図7に示すように、ディスプレイCに処理メニュー28を表示し、この処理メニュー28の「再生処理(実走行モード)」ボタン22を操作した場合には、観光地タイトルを一覧化して選択画面(図示せず)が表示され、再生すべきアルバムタイトルを選択して「OK」ボタンを操作することにより、そのタイトルに対応した経路データRが指定され、実走行モード画面がディスプレイCに表示される。
そして、図15に示すように車両の走行により車両シンボルV1が経路データR上の観光地P1に近接すると、地図データの一部の領域に重なる状態で新たにウィンドウを開き、その観光地P1に関連付けられた複数の画像データが、予め設定された順序及びインターバルで表示される。
また、ディスプレイCに表示された処理メニュー28の「再生処理(リプレイモード)」ボタン23を操作した場合には、前述と同様に選択画面が表示され、再生すべきアルバムタイトルを選択して「OK」ボタンを操作することにより、そのタイトルに対応した経路データRが指定され、リプレイモード画面がディスプレイCに表示される。
このリプレイモード画面は、図15における地図表示画面60と同様のものであり、ディスプレイC上でナビゲーションアルバムの動作をシミュレーションすることができるため、ディスク状メディアMdにナビゲーションアルバムのデータを保存する前のプレビュー画面として有効である。
以上のように、実走行モードを選択した場合には、合成経路データR上において設定された観光地P1に車両が近接した際に、その観光地P1に関連付けられた画像データがディスプレイCに表示されるため、過去に訪れた観光地P1で撮影した画像データを同乗者が観賞できるものとなる。この場合、車両は経路データR上を走行する必要はなく、観光地P1に近接する毎に複数の画像データが自動的に表示されるのである。
また、リプレイモードを選択した場合には、車両を停車させた状態でもディスプレイCに表示された地図データに合成経路データRを表示し、この合成経路データR上に車両シンボルV1を移動させて表示し、車両シンボルV1が観光地P1に接近すると、その観光地P1に設定された複数の画像データを自動的に表示するので、例えば、旅行で撮影した画像データを観光地毎に表示できるものとなっている。
なお、本実施形態では、位置取得手段としてGPS衛星からの信号を用いるように構成していたが、この位置取得手段は、例えばPHS型の携帯電話機で実現されている位置取得方法と同様に、地上に設置された複数の電波の発信源からの電波を受信することにより、これらの発信源を基準にして車両の位置を取得するものであってもよい。
また、本実施形態では、GPS衛星からの信号及び車両の走行駆動系に搭載した車速センサからの車速パルス信号を利用して車両の移動経路を特定する、いわゆるカーナビゲーションシステムを利用したナビゲーションアルバムシステムについて説明したが、この形態に限定するものではなく、例えば、GPS機能付カメラやGPS機能及びカメラ機能付の携帯電話機を用いてユーザーの現在位置及びそのときの時刻情報を取得しておき、この位置情報及び時刻情報に基づいてユーザーの移動経路を特定するようにしても構わない。この場合には、GPS機能付カメラ等で取得した移動経路の情報及び撮影した画像データをパソコン等のコンピュータシステムに入力することで、ナビゲーションアルバムを作成することが可能となる。
以上説明したように、本発明は、ナビゲーションアルバムシステムにおいて、グループ毎に複数台の車両に分かれて旅行した場合でも、複数のグループ毎のナビゲーションアルバムを作成することなく1つのナビゲーションアルバムで他のグループの画像データを鑑賞できるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
本発明の実施形態に係るナビゲーションアルバムシステムの構成を示す図である。 本実施形態に係るナビゲーションアルバムシステムの構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るナビゲーションアルバムシステムにおける経路データを特定する手順を示すフローチャート図である。 本ナビゲーションアルバムシステムにおける特定された経路データを示す図である。 本ナビゲーションアルバムシステムにおける車両シンボルに車両の画像を合成した状態を示す図である。 本ナビゲーションアルバムシステムにおける車両シンボルに同乗者の画像を合成した状態を示す図である。 処理メニューを示す図である。 関連付け処理のフローチャート図である。 関連付け処理を行うメニュー画面を示す図である。 アルバム表示された画像データを示す図である。 複数の経路データを合成表示する手順を示すフローチャート図である。 本ナビゲーションアルバムシステムにおける特定された別の経路データを示す図である。 合成経路データを示す図である。 ナビゲーションアルバムのタイトルメニューを示す図である。 地図表示画面を示す図である。 地図表示画面の時間経過後の状態を示す図である。
符号の説明
70 移動経路合成手段
71 現在地カーソル表示手段
72 画像リンク判定手段
73 画像表示制御手段
74 シミュレーション移動表示手段
75 現在地カーソル選択手段
76 画像合成表示手段
B システム本体
C ディスプレイ(表示手段)
Cam デジタルカメラ
D 処理手段
E ドライブユニット
HD ハードディスク
P 位置検出手段(ナビゲーション装置)
V 車両シンボル

Claims (8)

  1. ナビゲーション装置により特定された移動経路の位置情報に、該移動経路を移動したときに撮影したデータを含むデジタル画像データをリンクさせて表示手段に表示させる電子アルバムを作成するナビゲーションアルバムシステムであって、
    複数の前記ナビゲーション装置でそれぞれ特定された複数の移動経路を合成して合成移動経路を作成する移動経路合成手段と、
    前記複数のナビゲーション装置をそれぞれ使用するユーザーの現在地を示す複数の現在地カーソルを前記合成移動経路上に表示する現在地カーソル表示手段とを備えたことを特徴とするナビゲーションアルバムシステム。
  2. 請求項1に記載されたナビゲーションアルバムシステムにおいて、
    前記合成移動経路上を移動する前記複数の現在地カーソルのうちの1つが前記画像データのリンクされた画像リンク位置に到着したときに、該到着した現在地カーソルに係るユーザーに関連したデータが該画像リンク位置にリンクされているかを判定する画像リンク判定手段と、
    前記画像リンク判定手段による判定結果に基づいて、前記画像リンク位置にリンクされている画像データの表示又は非表示を制御する画像表示制御手段とをさらに備えたことを特徴とするナビゲーションアルバムシステム。
  3. 請求項1又は2に記載されたナビゲーションアルバムシステムにおいて、
    前記合成移動経路上の前記複数の現在地カーソルを、前記複数のユーザーが実際に前記移動経路を移動したときの位置及び時間情報に基づく相対位置関係をシミュレーションしながら移動させるシミュレーション移動表示手段をさらに備えたことを特徴とするナビゲーションアルバムシステム。
  4. 請求項2に記載されたナビゲーションアルバムシステムにおいて、
    前記画像表示制御手段は、前記表示手段の画面上にサブ画面を表示して該サブ画面に前記画像データを表示するように制御するものであることを特徴とするナビゲーションアルバムシステム。
  5. 請求項4に記載されたナビゲーションアルバムシステムにおいて、
    前記画像表示制御手段は、前記画像データの再生表示中に前記画像リンク判定手段から他の現在地カーソルに係るユーザーに関連した画像データを再生表示すべき判定結果を新たに受け取った場合に、現在表示している第1のサブ画面とは別の第2のサブ画面を前記表示手段の画面上に表示して該第2のサブ画面に新たな判定結果に基づく前記再生表示すべき画像データを表示するように制御するものであることを特徴とするナビゲーションアルバムシステム。
  6. 請求項2に記載されたナビゲーションアルバムシステムにおいて、
    前記表示手段は少なくとも2つ設けられており、そのうちの一方は前記合成移動経路を表示するものであり、他方は前記画像リンク位置にリンクされた画像データを表示するものであることを特徴とするナビゲーションアルバムシステム。
  7. 請求項1乃至6のうち何れか1項に記載されたナビゲーションアルバムシステムにおいて、
    前記複数の現在地カーソルのうちユーザーが選択した現在地カーソルに係る画像データのみを再生表示する現在地カーソル選択手段をさらに備えたことを特徴とするナビゲーションアルバムシステム。
  8. 請求項1乃至7のうち何れか1項に記載されたナビゲーションアルバムシステムにおいて、
    前記複数の現在地カーソルに対してそれぞれ任意のデジタル画像データを合成して表示する画像合成表示手段をさらに備えたことを特徴とするナビゲーションアルバムシステム。
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