JP2006170281A - ボールねじ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 生産性の向上を図ることができると共に、製造コストを低くすることができる転造ボールねじ装置を提供する。
【解決手段】 外周面に螺旋状のねじ溝2を有するねじ軸3と、該ねじ溝2に対応する螺旋状のねじ溝4を内周面に有してねじ軸3に螺合されると共に、外周面に取付用フランジ9aが設けられたナット6aと、前記両ねじ溝2,4間に転動可能に装填された多数の転動体5とを備え、前記両ねじ溝2,4が転造加工により形成されたボールねじ装置において、取付用フランジ9aをナット6aと別体にし、該ナット6aに設けられた締結部10に取付用フランジ9aを固定手段12を介して締結可能とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 外周面に螺旋状のねじ溝2を有するねじ軸3と、該ねじ溝2に対応する螺旋状のねじ溝4を内周面に有してねじ軸3に螺合されると共に、外周面に取付用フランジ9aが設けられたナット6aと、前記両ねじ溝2,4間に転動可能に装填された多数の転動体5とを備え、前記両ねじ溝2,4が転造加工により形成されたボールねじ装置において、取付用フランジ9aをナット6aと別体にし、該ナット6aに設けられた締結部10に取付用フランジ9aを固定手段12を介して締結可能とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば工作機械や射出成型機等の各種機械装置に用いられるボールねじ装置に関する。
従来のこの種のボールねじ装置としては、例えば図2に示すものが知られている。
このボールねじ装置1は、外周面に螺旋状のねじ溝2を有するねじ軸3に、内周面にねじ溝2に対応する螺旋状のねじ溝4を有するナット6が螺合されており、該ナット6の軸方向の端部外周には取付用フランジが9が一体に設けられている。
ナット6のねじ溝4とねじ軸3のねじ溝2とは互いに対向して両者の間に螺旋状の負荷領域を形成しており、該負荷領域には転動体としての多数のボール5が転動可能に装填されている。そして、ねじ軸3(又はナット6)の回転により、ナット6(又はねじ軸3)がボール5の転動を介して軸方向に移動するようになっている。
このボールねじ装置1は、外周面に螺旋状のねじ溝2を有するねじ軸3に、内周面にねじ溝2に対応する螺旋状のねじ溝4を有するナット6が螺合されており、該ナット6の軸方向の端部外周には取付用フランジが9が一体に設けられている。
ナット6のねじ溝4とねじ軸3のねじ溝2とは互いに対向して両者の間に螺旋状の負荷領域を形成しており、該負荷領域には転動体としての多数のボール5が転動可能に装填されている。そして、ねじ軸3(又はナット6)の回転により、ナット6(又はねじ軸3)がボール5の転動を介して軸方向に移動するようになっている。
また、ナット6の周方向の側面の一部は平坦面とされ、この平坦面に両ねじ溝2,4間に連通する2個一組の循環孔7をねじ軸3を跨ぐように形成して、この一組の循環孔7に例えば略コ字状をなすチューブ状の循環部品8の両端を嵌め込むことにより、両ねじ溝2,4間の負荷領域に沿って公転するボール5を循環部品8の一方の端部からすくい上げてナット6の外部に導き、他方の端部から前記負荷領域に戻す転動体循環経路を形成している。
ところで、ねじ軸3やナット6のねじ溝2,4等を大量生産に適した転造加工により形成した転造ボールねじ装置の場合、ナット6の形状が顧客要望から多岐に渡る形状になっており、ねじ軸3やナット6のねじ溝2,4等を研削加工により形成した精密ボールねじ装置に比べてもナット6の本体部外径と取付用フランジ9の外径との寸法差が大きく、このため、ナット6の切削工程でブランクからの旋削加工時間が長くなり、生産性が低下して形状の異なるナット6を短期で製作することが難しい。
また、ナット6の切削工程でブランクからの旋削加工時間が長くなることから、工具刃等のコストが高くつき、上述した生産性の低下と相まって製造コストを低くする妨げになる。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、生産性の向上を図ることができると共に、製造コストを低くすることができる転造ボールねじ装置を提供することを目的とする。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、生産性の向上を図ることができると共に、製造コストを低くすることができる転造ボールねじ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、外周面に螺旋状のねじ溝を有するねじ軸と、該ねじ軸の前記ねじ溝に対応する螺旋状のねじ溝を内周面に有して前記ねじ軸に螺合されると共に、外周面に取付用フランジが設けられたナットと、前記両ねじ溝間に転動可能に装填された多数の転動体とを備え、前記両ねじ溝の内の少なくとも前記ナットのねじ溝が転造加工により形成されたボールねじ装置において、
前記取付用フランジを前記ナットと別体にし、該ナットに設けられた締結部に前記取付用フランジを固定手段を介して締結可能としたことを特徴とする。
前記取付用フランジを前記ナットと別体にし、該ナットに設けられた締結部に前記取付用フランジを固定手段を介して締結可能としたことを特徴とする。
本発明によれば、取付用フランジをナットと別体にし、該ナットに設けられた締結部に取付用フランジを固定手段を介して締結可能としているので、ナットの加工工程でのブランク荒取り工程を省略することができ、これにより、ナットの生産性が向上すると共に、取付用フランジの寸法を変更することで形状の異なるナットを短期で製作することができる。
また、ナットの加工工程でのブランク荒取り工程を省略することができため、工具刃等のコストの大幅な削減が可能となり、上述した生産性の向上と相まって製造コストを低くすることができる。
また、ナットの加工工程でのブランク荒取り工程を省略することができため、工具刃等のコストの大幅な削減が可能となり、上述した生産性の向上と相まって製造コストを低くすることができる。
以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の一例である転造ボールねじ装置を説明するための図で、(a)はフランジを軸方向から見た図、(b)はナットと取付用フランジとの分解図である。なお、この実施の形態では、既に図2で説明した従来のボールねじ装置との相違点についてのみ説明し、必要部分については図2の符号を流用する。
本発明の実施の形態の一例である転造ボールねじ装置は、図1に示すように、ねじ軸3のねじ溝2及びナット6aのねじ溝4が転造加工で形成されており、ナット6aと取付用フランジ9aとは別体とされている。ナット6aの軸方向端部には取付用フランジ9aより大幅に小径の締結フランジ(締結部)10が一体に形成されており、締結フランジ10には締結ボルト12(固定手段)用の複数のボルト挿通孔11(或いはねじ孔)が周方向に略等間隔で穿孔されている。
取付用フランジ9aは円環板状とされて、相手材への取付ボルト(図示せず)用の複数のボルト挿通孔13が周方向に略等間隔で穿孔されている。また、取付用フランジ9aの内周部には、ナット6aの締結フランジ10の外径と同等か若干大径の締結フランジ嵌合孔14と、ナット6aの端部外径と同等か若干大径のナット嵌合孔15とが形成されている。更に、取付用フランジ9aのナット嵌合孔15の周囲には、締結ボルト12のボルト挿通孔16とボルト頭部用のざぐり孔17が締結フランジ10のボルト挿通孔11に対応して複数穿孔されている。
そして、取付用フランジ9aの締結フランジ嵌合孔14を締結フランジ10の外径面に嵌合すると共に、ナット嵌合孔15をナット6aの端部に嵌合して取付用フランジ9aのボルト挿通孔16と締結フランジ10のボルト挿通孔11の位相を合わせ、この状態で、締結ボルト12をボルト挿通孔16及びボルト挿通孔11に挿通して該締結ボルト12の軸端をナット(図示せず)で締め付けることにより、取付用フランジ9aがナット6aに締結される。
なお、締結フランジ10にねじ孔を形成した場合は、取付用フランジ9aのボルト挿通孔16に挿通した締結ボルト12の軸端を締結フランジ10のねじ孔に螺合することにより、取付用フランジ9aがナット6aに締結される。
また、取付用フランジ9aは旋削のみで加工が可能で、ナット6aに装着して締結ボルト10で締結した場合の相手接合面に対する直角度は平面研磨加工で仕上げることができ、加工工程も簡素化することができる。
また、取付用フランジ9aは旋削のみで加工が可能で、ナット6aに装着して締結ボルト10で締結した場合の相手接合面に対する直角度は平面研磨加工で仕上げることができ、加工工程も簡素化することができる。
このようにこの実施の形態では、取付用フランジ9aをナット6aと別体にし、該ナット6aに設けられた締結フランジ10に取付用フランジ9aを締結ボルト12等を介して締結可能としているので、ナット6aの加工工程での取付用フランジ9a外径とナット本体部外径との寸法差に起因するブランク荒取り工程を省略することができる。
これにより、ナット6aの生産性が向上すると共に、種々の径のナット6aに対して締結される取付用フランジ9aの寸法を変更することで形状の異なる取付用フランジ付ナット6aを短期で製作することができる。
これにより、ナット6aの生産性が向上すると共に、種々の径のナット6aに対して締結される取付用フランジ9aの寸法を変更することで形状の異なる取付用フランジ付ナット6aを短期で製作することができる。
また、ナット6aの加工工程でのブランク荒取り工程を省略することができため、工具刃等のコストの大幅な削減が可能となり、上述した生産性の向上と相まって製造コストを低くすることができる。
更に、ナット6aのねじ溝4の研削が必要な場合にも、取付用フランジ9aの締結前においては加工サイズが小さくなるため、大径のナット6aであっても加工時に該ナット6aをセットする際の作業性の向上を図ることができる。
更に、ナット6aのねじ溝4の研削が必要な場合にも、取付用フランジ9aの締結前においては加工サイズが小さくなるため、大径のナット6aであっても加工時に該ナット6aをセットする際の作業性の向上を図ることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、循環チューブ式の転造ボールねじ装置に本発明を適用した場合を例示したが、これに代えて、エンドキャップ式や循環こま式の他、他の形式の転造ボールねじ装置に本発明を適用してもよい。
その他、上記実施の形態において例示したねじ溝、ねじ軸、取付用フランジ、ナット、転動体、締結部、固定手段等の材質,形状,寸法,形態,数,配置個所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施の形態では、循環チューブ式の転造ボールねじ装置に本発明を適用した場合を例示したが、これに代えて、エンドキャップ式や循環こま式の他、他の形式の転造ボールねじ装置に本発明を適用してもよい。
その他、上記実施の形態において例示したねじ溝、ねじ軸、取付用フランジ、ナット、転動体、締結部、固定手段等の材質,形状,寸法,形態,数,配置個所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
1 ボールねじ装置
2 ねじ溝
3 ねじ軸
4 ねじ溝
6a ナット
5 ボール
9a 取付用フランジ
10 締結フランジ(締結部)
12 締結ボルト(固定手段)
2 ねじ溝
3 ねじ軸
4 ねじ溝
6a ナット
5 ボール
9a 取付用フランジ
10 締結フランジ(締結部)
12 締結ボルト(固定手段)
Claims (1)
- 外周面に螺旋状のねじ溝を有するねじ軸と、該ねじ軸の前記ねじ溝に対応する螺旋状のねじ溝を内周面に有して前記ねじ軸に螺合されると共に、外周面に取付用フランジが設けられたナットと、前記両ねじ溝間に転動可能に装填された多数の転動体とを備え、前記両ねじ溝の内の少なくとも前記ナットのねじ溝が転造加工により形成されたボールねじ装置において、
前記取付用フランジを前記ナットと別体にし、該ナットに設けられた締結部に前記取付用フランジを固定手段を介して締結可能としたことを特徴とするボールねじ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004361273A JP2006170281A (ja) | 2004-12-14 | 2004-12-14 | ボールねじ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004361273A JP2006170281A (ja) | 2004-12-14 | 2004-12-14 | ボールねじ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006170281A true JP2006170281A (ja) | 2006-06-29 |
Family
ID=36671257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004361273A Pending JP2006170281A (ja) | 2004-12-14 | 2004-12-14 | ボールねじ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006170281A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013166173A (ja) * | 2012-02-16 | 2013-08-29 | Nsk Ltd | ボールねじの製造方法 |
-
2004
- 2004-12-14 JP JP2004361273A patent/JP2006170281A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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