JP2006170191A - 気化器の自動始動装置 - Google Patents

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    • F02M1/08Carburettors with means for facilitating engine's starting or its idling below operational temperatures the means to facilitate starting or idling becoming operative or inoperative automatically
    • F02M1/10Carburettors with means for facilitating engine's starting or its idling below operational temperatures the means to facilitate starting or idling becoming operative or inoperative automatically dependent on engine temperature, e.g. having thermostat
    • F02M1/12Carburettors with means for facilitating engine's starting or its idling below operational temperatures the means to facilitate starting or idling becoming operative or inoperative automatically dependent on engine temperature, e.g. having thermostat with means for electrically heating thermostat

Abstract

【課題】始動時燃料増量のための始動燃料を供給して機関始動を行うと共にその始動失敗時に始動燃料が供給され続けてしまうことを防止する。
【解決手段】吸気道に通常の燃料を供給する燃料供給通路とは別個に始動時の燃料増量のために始動燃料を供給する始動燃料供給通路に電磁弁13を設け、電磁弁を制御するトランジスタTR1のベースをサーミスタ21を介して接地すると共に、サーミスタの近傍にヒータ用抵抗22を配置する。始動時に始動燃料供給が必要な場合には電磁弁を開弁すると共にヒータ用抵抗に電流を流し、時間経過に伴って抵抗の発熱量が増大してサーミスタが低抵抗化したらトランジスタがオフする。それまでに始動が失敗した時にはそれ以上の始動燃料供給が防止され、所謂「かぶり」を防止することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、機関の始動時に増量した始動燃料を供給し、始動後には燃料の増量を停止するようにした気化器の自動始動装置に関するものである。
従来、機関の冷間始動時に、例えば通常の燃料供給通路とは別個に設けた始動燃料供給通路を一時的に開いて増量された燃料(始動燃料)を供給し、機関始動後には始動燃料の供給を停止するようにした始動燃料供給方式の気化器の自動始動装置がある(例えば特許文献1参照。)。
実願平1−96630号のマイクロフィルム
しかしながら、そのような方式の気化器の自動始動装置にあっては、機関始動操作時に始動に失敗した場合には始動燃料供給通路が開放されたままとなるので、始動操作を続けている間、機関には過剰な始動燃料が供給され続けてしまい、そのような場合にはますます始動が困難なものとなってしまうという問題があった。
一方、上記特許文献のものにあっては、エンジン回転速度を検出すると共にエンジン温度を検出するサーミスタを設け、エンジン温度に応じたエンジン回転速度の基準回転速度を設定し、始動時のエンジン回転速度が基準回転速度以下(低温時)の場合にはソレノイドバルブを開いて増量された始動燃料を供給し、基準回転速度以上(高温時)の場合にはソレノイドバルブを閉じて通常の燃料供給状態としている。
これにより、エンジン温度に応じた始動制御を可能としているが、サーミスタをエンジン温度検出用としているため、エンジン始動に失敗するとエンジン温度が高くならず、いつまでも始動燃料供給状態となって、過剰燃料供給によりエンジン始動が困難になるという問題を解消することができない。
このような課題を解決して、始動時燃料増量のための始動燃料を供給して機関始動を行うと共にその始動失敗時に始動燃料が供給され続けてしまうことを防止するために本発明に於いては、機関の低温始動時に燃料供給通路を介して供給される燃料よりも多くの燃料を吸気道に供給するべく当該燃料供給通路とは別個に始動燃料を供給するための始動燃料供給通路と、前記始動燃料供給通路を開閉する電磁弁と、機関の温度を検出する機関温度検出センサと、前記機関の温度が所定の設定値以下の場合には前記電磁弁を開弁し、前記設定値を超えた場合には前記電磁弁を閉弁する制御を行う制御回路とを有する気化器の自動始動装置、または機関の低温始動時に燃料供給通路を介して供給される燃料よりも多くの燃料を吸気道に供給するべく当該燃料供給通路とは別個に始動燃料を供給するための始動燃料供給通路と、前記始動燃料供給通路を開閉する電磁弁と、前記機関の回転速度を検出する回転センサと、前記機関の回転速度が所定の設定値以下の場合には前記電磁弁を開弁し、前記設定値を超えた場合には前記電磁弁を閉弁する制御を行う制御回路とを有する気化器の自動始動装置において、前記電磁弁に直列に接続されかつ前記機関の始動操作によりオンする第1のスイッチング手段と、前記電磁弁及び前記第1のスイッチング手段に対して直列に接続された第2のスイッチング手段と、前記電磁弁及び前記第2のスイッチング手段と並列に接続されたヒータ用抵抗と、前記ヒータ用抵抗の近傍に配置されると共に前記ヒータ用抵抗が所定以上発熱した時に前記第2のスイッチング手段をオフさせるべく前記第2のスイッチング手段の制御線に流れる電流をバイパスするように当該制御線に接続されたサーミスタとを有するものとした。
特に、前記制御回路が、前記機関の点火制御も行う回路であると良く、また、前記サーミスタが、前記制御回路と共にモジュール化されていると良く、また、前記機関がセルモータを有し、前記第1のスイッチング手段が、前記セルモータを駆動するスタータスイッチであると良い。
このように本発明によれば、始動操作により第1のスイッチング手段がオンし、機関始動時に機関温度が低温(設定値以下)であった場合には第2のスイッチング手段(例えばトランジスタ)がオンすることにより電磁弁が開いて始動燃料が供給されるため、冷間始動時に濃い混合気による好適な始動を行うことができると共に、機関温度が高温になった場合または機関停止後の再始動で高温であった場合には、燃料を増量することなく機関が回転し得る状態になった場合と考えられるため、第2のスイッチング手段がオフすることにより電磁弁が閉じて始動燃料の供給を停止して、機関が暖まった状態で燃料が過剰に供給されることを防止する。また、燃料を増量することなく機関が回転し得る状態になったことを機関の回転速度で判定するようにしても良い。
そして、低温始動時には電磁弁が開く制御が行われると共にヒータ用抵抗にも電流が流れてヒータ用抵抗が発熱し、時間経過に伴って発熱量が増大することにより、ヒータ用抵抗の近傍に配置されたサーミスタが受熱により低抵抗化する。サーミスタはスイッチング手段の制御線に流れる電流(例えばトランジスタの場合にはベース電流)をバイパスするように接続されていることから、低抵抗化により制御線に流れる電流がサーミスタに流れる場合には第2のスイッチング手段はオフとなる。サーミスタにより電流をバイパスするようになる時間はヒータ用抵抗の所定以上の発熱量に至る時間に対応し得るため、その時間を始動失敗時に過剰な始動燃料が供給されてしまう状態に至る前となる時間になるようにヒータ用抵抗及びサーミスタを選定することにより、始動に失敗した場合には第2のスイッチング手段がオフして電磁弁が閉じ、それ以上の始動燃料の供給が防止される。したがって、始動失敗時に過剰な始動燃料が供給され続けてしまうことが無く、所謂点火プラグの「かぶり」を防止でき、再度の始動性を確保することができる。
特に、制御回路が機関の点火制御も行う回路であることにより、回路をユニット化でき、点火回路と始動回路とを分けて設置するなどの無駄を省くことができる。また、ヒータ用抵抗及びサーミスタが制御回路と共にモジュール化されていることにより、ヒータ用抵抗に対するサーミスタの位置決めを装置製造時に容易に確定し得るため、製品間のばらつきが生じることを防止し得る。また、第1のスイッチング手段が機関のセルモータを駆動するスタータスイッチであることにより、別途リレーなどのスイッチング手段を設ける必要が無くなるため、回路が簡略化され、装置を低廉化し得る。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は本発明が適用された小型エンジンの始動装置の概略を示す系統図である。図に示されるエンジン(内燃機関)1にあっては、その吸気ポートに接続された気化器2により運転に必要な混合気が供給されるようになっている。なお、図示例の気化器2は回動弁体3を設けた構造であるが、その構造の気化器に限られるものではない。
気化器2の本体4内には吸気道4aが貫通して形成され、その吸気道4aを直交状態に横切るように円柱状の回動弁体3が設けられている。回動弁体3は、上記吸気道4aを横切る向きの軸線回りに回動自在かつその軸線方向(直交方向)に変位し得るように、本体4に形成された円筒状の弁体支持室4b内に受容されている。回動弁体3にはその軸線に直交する混合気通路3aが形成されており、回動弁体3の回動量に応じて吸気道4aと混合気通路3aとの連通度が変化するようになっている。
なお、回動弁体3に同軸に固設された回動弁体軸が本体4の外部に突出し、その突出端にはレバー5が固着されている。レバー5には図示されないスロットルワイヤが連結されており、レバー5の回動により回動弁体3が回動する。また、レバー5は本体4の端面との間で回動に応じて軸線方向変位するようにカム係合しており、カム係合によるレバー5の変位に応じて回動弁体3が軸線方向に変位する。
本体4の図における底部にはダイヤフラム式の燃料調整機構6が設けられており、本体4内の下部の適所には外部の燃料タンク7から燃料を吸い上げて燃料調整機構6のダイヤフラムにより仕切られた燃料室内に送り込むためのダイヤフラムポンプからなる燃料ポンプ8が設けられている。燃料ポンプ8の駆動力はエンジン1のクランク室の脈動圧を利用する。
燃料調整機構6の燃料室6aは、回動弁体3に対して同軸に設けられかつ混合気通路3a内に突出するようにされた燃料ノズル9と連通している。なお、燃料室6aから燃料ノズル9に至る燃料通路4cと燃料ノズル9とにより燃料供給通路が構成されている。燃料ノズル9には、燃料ノズル9に対向するように回動弁体3に同軸に固設された燃料調整針弁10が突入している。この燃料調整弁10が上記した回動弁体3の軸線方向変位に伴って変位することにより、燃料ノズル9の周壁に設けられた燃料噴出口の開口量が調節されて、開弁開度に応じた燃料噴出量が得られる。
このようにして構成された気化器2にあっては、本発明に基づく始動時の燃料増量のための構造が設けられており、以下に示す。回動弁体3の下面と弁体支持室4bとの間には上記燃料増量用の始動燃料を溜めておくためのセラミックスなどの多孔質材からなる燃料溜め11が配設されている。その燃料溜め11と上記燃料室6aとが始動燃料供給通路12を介して連通しており、その始動燃料供給通路12の途中に電磁弁13が設けられている。
電磁弁13は制御回路としてのエンジン制御回路14により開閉制御される。そのエンジン制御回路14には、エンジン回転速度を検出する回転センサ15と、エンジン1の温度を検出する機関温度検出センサとしてのエンジン温度センサ16と、点火プラグ17に電流を流す点火回路18と、始動スイッチ19とがそれぞれ接続されている。
次に、エンジン制御回路14の要部について図2を参照して示す。エンジン制御回路14内には、プログラムに基づき制御を行うCPU14aと、バッテリ23に接続されている第1のスイッチング手段としてのリレーRYと、リレーRYの常時開接点にコイルの一端が接続されている電磁弁13とが設けられている。電磁弁13のコイルの他端は第2のスイッチング手段としてのエミッタ接地されたトランジスタTR1のコレクタに接続されている。なお、リレーRYのコイルはCPU14aによりオン/オフ制御されるトランジスタTR2により励磁/非励磁となる。
そして、CPU14aからトランジスタTR1のベースに至る第2のスイッチング手段の制御線がサーミスタ21を介して接地されており、そのサーミスタ21の物理的近傍にはヒータ用抵抗22が配設されている。そのヒータ用抵抗22は、電磁弁13のコイル及びトランジスタTR1と並列に接続されている。これらサーミスタ21及びヒータ用抵抗22は、エンジン制御回路14をモジュール化した場合に共に組み込むと良い。これにより、ヒータ用抵抗22に対するサーミスタ21の位置決めを、モジュール化した制御回路の製造時に容易に確定し得るため、製品間のばらつきが生じることを防止し得る。
このようにして構成された気化器の自動始動装置の作動要領について図3のフロー図を併せて参照して以下に示す。先ず、始動スイッチ19をオンして図3のフローに入る。ステップST1では、始動スイッチ19からの入力信号に応じて図示されないセルスタータによりエンジン1をクランキングする。なお、リコイルスタータであっても良い。いずれにしても、回転センサ15により検出されたエンジン回転信号に基づいた点火時期に応じてCPU14aから点火回路18に点火信号が出力され、その点火回路18による点火動作と共にクランキングが行われる(ステップST1)。このように制御回路14(CPU14a)により点火制御も行うことにより、始動装置と点火装置とを別個に設けるという無駄を省くことができる。
また、CPU14aでは上記点火信号の発生をトリガとしてトランジスタTR2にオン信号を出力し、トランジスタTR2がオンすることによりリレーRYの接点が閉じて電磁弁13のコイルに電源電圧Bが印加状態になる。なお、トランジスタTR1がオフ状態の場合には電磁弁13のコイルに電流は流れず、電磁弁13は閉じたままである。
エンジン1が回転し始めたら、回転センサ15によりエンジン回転速度が検出される。ステップST2では、そのエンジン回転速度が設定回転速度以下であるか否かを判別する。この設定回転速度は、通常のアイドリング回転速度より少し低い程度のエンジン回転速度であって良い。ステップST2でエンジン回転速度が設定回転速度以下であると判断された場合には次のステップST3に進む。
ステップST3では、エンジン温度センサ16により検出されたエンジン温度が設定温度(所定の設定値)以下であるか否かを判別する。この設定温度は、エンジン1が長時間停止している低温状態であるか、運転されて暖機状態になった後の停止であるかを判別するための温度とする。例えばアイドリング状態になった時のエンジン1の外壁面温度より少し低い程度の温度であって良い。ステップST3でエンジン温度が設定温度以下であると判断された場合には次のステップST4に進む。
ステップST4では、ここに至った条件(低回転・低温)により、低温状態での始動に対応するべくCPU14aからトランジスタTR1にオン信号を出力し、それに応じて電磁弁13のコイルの接地側が接地されるため、コイルに電流が流れて電磁弁13が開弁する。それにより、始動燃料供給通路12の電磁弁13による遮断状態が解除され、燃料室6aから燃料溜め11に燃料が送油可能になる。なお、燃料溜め11に溜められている始動燃料は、回動弁体3の外周面と弁体支持室4bの内周面との隙間から吸気道4a内に吸い出される。このようにして始動時の燃料を増量することにより、低温時のエンジン1の始動が可能になる。
ステップST4の次のステップST5ではエンジン1が運転状態か否かを判別する。このエンジン運転状態の基準は、例えばエンジン1が停止状態であるか否かであって良い。エンジン1が運転状態になっていない(停止状態)と判断された場合にはステップST1に戻って再度クランキングからやり直し、エンジン1が運転状態であると判断された場合にはステップST2に戻る。
また、ステップST2でエンジン回転速度が設定回転速度よりも高いと判断された場合や、ステップST3でエンジン温度が設定温度よりも高いと判断された場合には、ステップST6に進む。ステップST6では、ここに至った場合(通常回転・高温)には燃料を増量して運転する必要がないため、CPU14aからトランジスタTR1にオフ信号を出力し、それに応じて電磁弁13のコイルへの通電が止められて電磁弁13が閉弁する。それにより、始動燃料供給通路12を介しての燃料室6aと燃料溜め11との連通が遮断されるため、燃料溜め11の燃料が吸気道4aに吸い出され無くなって、燃料ノズル9を介して通常の燃料供給状態に戻る。この時の電磁弁13の閉弁動作は、エンジン1が始動に成功した場合に即座に行われることになり、オーバチョークを好適に防止することができる。
一方、リレーRYの接点がオン状態になることにより、その接点と電磁弁13のコイルとの間から分岐されたヒータ用抵抗22に電流が流れるため、ヒータ用抵抗22が発熱し、時間経過と共に発熱量が増大する。上記したようにヒータ用抵抗22はサーミスタ21の近傍に配設されていることから、サーミスタ21は、ヒータ用抵抗22の発熱の影響を受け、ヒータ用抵抗22の発熱量の増大に応じて低抵抗化する。
低回転・低温時に電磁弁13を開く制御を行っている場合に、何らかの原因により始動に失敗する場合がある。そのような場合には、ステップST1〜5を繰り返すことになり、長時間続くと増量された燃料によりエンジン1のシリンダ内が濡れた状態(点火プラグ17の所謂「かぶる」状態)になって、一端クランキングを停止した後に再始動しようとしても始動できなくなってしまう。
それに対して、始動開始(始動スイッチ19のオン)時からヒータ用抵抗22が発熱し始め、発熱量が増大することによりサーミスタ21の抵抗値が低下して、トランジスタTR1のベース電流がサーミスタ21を介して流れるようになると、トランジスタTR1がオフになる。すると、電磁弁13が閉弁するため、それ以上の燃料増量状態が回避されるため、そのようなサーミスタ21の低抵抗化による電磁弁13の閉弁に至るまでに始動できなかった場合には図3のフローにかかわらず、始動燃料の供給が行われなくなる。
始動スイッチ19をオンし続けた場合にはヒータ用抵抗22に電流が流れ続けるため、サーミスタ21によるトランジスタTR1のオフ状態が続くことになる。その場合にはエンジン1が始動できない状態が続くため、使用者は一端始動スイッチ19をオフにする。それによりヒータ用抵抗22が冷えてサーミスタ21の抵抗が高い状態、すなわちトランジスタTR1のベース電流となる制御電流がサーミスタ21を介して流れ難くなる状態になるまでサーミスタ21が復帰する。その後、再度始動スイッチ19をオンすることにより、トランジスタTr1にベース電流が流れてトランジスタTR1がオンするため、始動燃料供給(燃料増量)による始動運転を行うことができる。
なお、サーミスタ21にベース電流が流れるようになるまでの時間、すなわちトランジスタTR1がオフするまでの時間設定(ヒータ用抵抗22の特性による選択)を、点火プラグ17のかぶり状態になる前になるように設定する。合わせて、サーミスタ21が冷えて通常状態(サーミスタ21にベース電流が流れなくなる状態)になるまでにある程度の時間を要するため、始動失敗時の再始動時に即座に電磁弁13が開くという電磁弁13の不必要な開弁状態が防止され、再始動時のオーバチョーク発生を防止することができる。
始動時の増量燃料供給が必要とされる時間は、外気温度が高い場合には比較的短くても良いのに対して低い場合には比較的長い時間を必要とされる。一方、上記したようにヒータ用抵抗22の発熱量のサーミスタ21に対する影響の大きさでトランジスタTR1がオフするまでの時間が決まる。発熱量の増大は外気温度の影響を受けるため、トランジスタTR1がオフするまでの時間が高温時には短く、低温時には長くなるため、外気温度が高い場合には早く閉弁し、低い場合には遅く閉弁するようになり、外気温度の違いにおける始動燃料要求時間の長短に対して好適に対応できる。
なお、上記図3のフローではステップST2におけるエンジン回転速度の判定とステップST3におけるエンジン温度の判定とを共に見た上で電磁弁13の開弁制御をするようにしたが、いずれか一方のみであっても良い。それにより、制御を簡略化できるため、装置を低廉化し得る。
次に、図4及び図5を参照して本発明における第2の例を示す。なお、図4は図1に対応する図であり、図5は図2に対応する図であり、それぞれ上記例と同様の部分には同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
この第2の例にあっては、電源となるバッテリ23の正端子に、エンジン始動用のセルモータ25を駆動するスタータスイッチ26が接続されている。スタータスイッチ26は、始動時にエンジン1がアイドリング状態になるまで任意に押し続けることができるスイッチとして設けられており、上記図示例における始動スイッチ19に対応する。セルモータ25はスタータスイッチ26を介してバッテリ23と接続されている。
図5に示されるように、スタータスイッチ26の下流側(接地側)は電磁弁13のコイルの一端に接続されている。なお、電磁弁の13の他端に接続されているトランジスタTR1、電磁弁13のコイルの上記一端に接続されているヒータ用抵抗22、及びサーミスタ21の接続関係は上記図示例と同じである。
このようにして構成された気化器の始動装置にあっては、スタータスイッチ26をオンすると、セルモータ25によるクランキングが行われると共に、電磁弁13にバッテリ電圧が印加される。これは、上記リレーRYと同じ作用となる。他の電磁弁制御要領については上記図示例と同様である。これにより、上記図示例におけるリレーRY及びトランジスタTR2の部品を削減できるため、回路が簡略化され、したがって装置を低廉化し得る。
本発明が適用された小型エンジンの始動装置の概略を示す系統図である。 エンジン制御回路の要部を示す図である。 始動要領を示すフロー図である。 第2の例を示す図1に対応する図である。 第2の例を示す図2に対応する図である。
符号の説明
1 エンジン
2 気化器
4a 吸気道、4c 燃料通路
9 燃料ノズル
12 始動燃料供給通路
13 電磁弁
14 エンジン制御回路、14a CPU
16 エンジン温度センサ
21 サーミスタ
22 ヒータ用抵抗
26 スタータスイッチ
TR1 トランジスタ

Claims (5)

  1. 機関の低温始動時に燃料供給通路を介して供給される燃料よりも多くの燃料を吸気道に供給するべく当該燃料供給通路とは別個に始動燃料を供給するための始動燃料供給通路と、前記始動燃料供給通路を開閉する電磁弁と、機関の温度を検出する機関温度検出センサと、前記機関の温度が所定の設定値以下の場合には前記電磁弁を開弁し、前記設定値を超えた場合には前記電磁弁を閉弁する制御を行う制御回路とを有する気化器の自動始動装置において、
    前記電磁弁に直列に接続されかつ前記機関の始動操作によりオンする第1のスイッチング手段と、
    前記電磁弁及び前記第1のスイッチング手段に対して直列に接続された第2のスイッチング手段と、
    前記電磁弁及び前記第2のスイッチング手段と並列に接続されたヒータ用抵抗と、
    前記ヒータ用抵抗の近傍に配置されると共に前記ヒータ用抵抗が所定以上発熱した時に前記第2のスイッチング手段をオフさせるべく前記第2のスイッチング手段の制御線に流れる電流をバイパスするように当該制御線に接続されたサーミスタとを有することを特徴とする気化器の自動始動装置。
  2. 機関の低温始動時に燃料供給通路を介して供給される燃料よりも多くの燃料を吸気道に供給するべく当該燃料供給通路とは別個に始動燃料を供給するための始動燃料供給通路と、前記始動燃料供給通路を開閉する電磁弁と、前記機関の回転速度を検出する回転センサと、前記機関の回転速度が所定の設定値以下の場合には前記電磁弁を開弁し、前記設定値を超えた場合には前記電磁弁を閉弁する制御を行う制御回路とを有する気化器の自動始動装置において、
    前記電磁弁に直列に接続されかつ前記機関の始動操作によりオンする第1のスイッチング手段と、
    前記電磁弁及び前記第1のスイッチング手段に対して直列に接続された第2のスイッチング手段と、
    前記電磁弁及び前記第2のスイッチング手段と並列に接続されたヒータ用抵抗と、
    前記ヒータ用抵抗の近傍に配置されると共に前記ヒータ用抵抗が所定以上発熱した時に前記第2のスイッチング手段をオフさせるべく前記第2のスイッチング手段の制御線に流れる電流をバイパスするように当該制御線に接続されたサーミスタとを有することを特徴とする気化器の自動始動装置。
  3. 前記制御回路が、前記機関の点火制御も行う回路であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の気化器の自動始動装置。
  4. 前記ヒータ用抵抗及びサーミスタが、前記制御回路と共にモジュール化されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の気化器の自動始動装置。
  5. 前記機関がセルモータを有し、
    前記第1のスイッチング手段が、前記セルモータを駆動するスタータスイッチであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の気化器の自動始動装置。
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