JP2006170047A - 可変容量圧縮機用制御弁 - Google Patents

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寛悦 菅原
Morimitsu Kajiwara
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Abstract

【課題】 ダイヤフラムを挟んで第1プランジャおよび第2プランジャが配置された可変容量圧縮機用制御弁において、ソレノイドの通電時における第1プランジャおよび第2プランジャの接触時の弁部の動きをスムーズにし、ヒステリシスを低減する。
【解決手段】 第2プランジャ21の第1プランジャに対向する端面が中央に平坦部37、その外周側にテーパ部39を有するように形成されている。これにより、ソレノイドの通電時に、第2プランジャ21が傾いた状態でダイヤフラムを介して第1プランジャに接触する際に、最初の接触点からテーパ部39を介して平坦部37へとスムーズに接触していくようになるので、接触時の衝撃が吸収され、第2プランジャ21を介して動作する弁部の動きをスムーズにさせることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は可変容量圧縮機用制御弁に関し、特に自動車用空調装置の可変容量圧縮機にて冷媒の吐出容量を制御するのに好適な可変容量圧縮機用制御弁に関する。
自動車用空調装置の冷凍サイクルに用いられる圧縮機は、走行状態によって回転数が変化するエンジンを駆動源としているので回転数制御を行うことができない。そこで、一般的には、エンジンの回転数に制約されることなく適切な冷房能力を得るために、冷媒の吐出容量を可変することのできる可変容量圧縮機が用いられている。
可変容量圧縮機は、一般に、気密に形成されたクランク室内で傾斜角可変に設けられた揺動板が回転軸の回転運動によって駆動されて揺動運動をし、その揺動板の揺動運動により回転軸と平行な方向に往復運動するピストンが吸入室の冷媒をシリンダ内に吸入して圧縮した後、吐出室に吐出する。このとき、クランク室内の圧力を変化させることにより、揺動板の傾斜角度を変化させることができ、これによってピストンのストロークが変化され、冷媒の吐出量が変化させられる。このクランク室内の圧力を変化させるよう制御するのが可変容量圧縮機用制御弁である。
このような可変容量圧縮機の吐出容量を可変制御するための可変容量圧縮機用制御弁は、一般に、吐出室から吐出された吐出圧力Pdの冷媒の一部を気密に形成されたクランク室に導入するようにし、その導入量を制御することによってクランク室内の圧力Pcを制御している。そのクランク室への冷媒導入量の制御は、たとえば吸入室の吸入圧力Psに応じて行うものが知られている。つまり、可変容量圧縮機用制御弁は、吸入圧力Psを感じて、その吸入圧力Psが一定に保たれるように吐出室からクランク室に導入される吐出圧力Pdの冷媒の流量を制御している。
このため、可変容量圧縮機用制御弁は、吸入圧力Psを感知する感圧部と、その感圧部が感知した吸入圧力Psに応じて吐出室からクランク室へ通じる通路を開閉制御する弁部とを備えている。さらに、可変容量動作に入るときの吸入圧力Psの値を外部から自由に設定することができるようにした可変容量圧縮機用制御弁では、感圧部の設定値を外部電流によって可変できるソレノイドを備えている。
ところで、外部制御が可能な従来の可変容量圧縮機用制御弁の中には、エンジンと揺動板が設けられた回転軸との間にエンジンに駆動力を伝達したり遮断したりする電磁クラッチを用いないで、エンジンと回転軸とを直結した、いわゆるクラッチレス可変容量圧縮機を制御するための制御弁がある(たとえば、特許文献1参照。)。
この制御弁は、吐出室からクランク室へ通じる通路を開閉制御する弁部と、その弁部を閉じ方向に作用させるような電磁力を発生させるソレノイドと、大気圧と比較して吸入圧力Psが低くなるにつれて弁部を開き方向に作用させる感圧部とをこの順序で配置された構成を有している。このため、ソレノイドが通電されていないときには、弁部は全開状態になっていて、クランク室内の圧力Pcを吐出圧力Pdに近い圧力に維持することができ、これによって揺動板が回転軸に対してほぼ直角方向に傾動し、可変容量圧縮機を最小容量で運転させることができる。このことは、エンジンと回転軸とが直結されていても、実質的に吐出容量をゼロに近くすることができるので、電磁クラッチを排除することができるのである。
しかしながら、電磁クラッチを不要とした可変容量圧縮機を制御するための従来の制御弁では、感圧部および弁部がソレノイドを挟んで配置されており、吸入圧力Psと大気圧とを比較する感圧部には、ソレノイドを介して吸入圧力Psを導くように構成されているため、ソレノイドの全体を圧力室内に収容しなければならず、ソレノイドの部分についても耐圧を考慮した設計をしなければならない。
そこで、本出願人は、ソレノイドのプランジャを第1プランジャと第2プランジャの2つに分割してそれらの間に吸入圧力Psを感知するダイヤフラムまたはベローズのような感圧部材を配置して、吸入圧力Psをソレノイドが配置される大気圧から隔離する構成を持った可変容量圧縮機用制御弁を出願している(特願2003−289581)。
図5はプランジャを分割した可変容量圧縮機用制御弁の要部を示す部分拡大図であって、(a)は感圧部近傍を示す部分拡大断面図、(b)はそのA部詳細を示す部分側面図である。
この可変容量圧縮機用制御弁によれば、図5の(a)に示したように、感圧部を構成するダイヤフラム101を有し、このダイヤフラム101を挟んで大気側に第1プランジャ102が配置され、冷凍サイクル側に第2プランジャ103が配置されている。第2プランジャ103は、磁性材料によって形成されたホルダ104内に軸線方向に進退自在に配置されている。第2プランジャ103は、また、その外周に摺動抵抗の低いガイド105が周設されており、ソレノイドが通電したときに、第2プランジャ103がガイド105によってホルダ104の内壁に吸着することなく軸線方向へのスムーズな進退移動を容易にしている。ガイド105は、その周方向の一部が切断されていて、吸入圧力Psがダイヤフラム101まで導入されるようにしている。
第2プランジャ103は、第1プランジャ102との対向端面106が、図5の(b)に示したように、平坦に形成されていて、その外周縁部107が曲面に形成されている。これにより、ソレノイドが通電したときには、第1プランジャ102および第2プランジャ103が互いに磁気的に吸引され、最終的には、対向する平坦部がダイヤフラム101を介して吸着される。
特開2000−110731号公報(段落番号〔0010〕,〔0044〕,図1)
しかしながら、第1プランジャ102および第2プランジャ103が互いに吸引されていく過程でガイド105によって保持されている第2プランジャ103がホルダ104との間でも横方向の吸引力が働いているため、第2プランジャ103は、その対向端面106が第1プランジャ102の対向端面と平行を保った状態で第1プランジャ102の方向へ移動していくとは限らないので、スムーズに吸着しないという問題点があった。
図6は第1プランジャおよび第2プランジャの吸引時の動作を説明する図であって、(a)は通電直後の非接触状態を示し、(b)は部分接触時の状態を示し、(c)は最終的な接触状態を示している。
ソレノイドが通電された直後は、図6の(a)に示したように、第2プランジャ103は、ホルダ104との吸引力によって第1プランジャ102の軸線に対して傾きが発生し、その傾いた状態で、第1プランジャ102との吸引力によって第1プランジャ102へ吸引されていく。次の段階では、図6の(b)に示したように、第2プランジャ103は、傾いた側の外周縁部107がダイヤフラム101を介して第1プランジャ102に衝突し、次に、その衝突点を支点として傾きがなくなる方向に傾動する。そして、最終的には、図6の(c)に示したように、第1プランジャ102および第2プランジャ103は、対向する端面の平坦部がダイヤフラム101を介して吸着する。
このように、ダイヤフラム101を挟んで配置された第1プランジャ102および第2プランジャ103は、ソレノイドの通電時に、まず、第2プランジャ103が傾いた状態でダイヤフラム101を介して第1プランジャ102の平坦部に接触し、その後、第1プランジャ102および第2プランジャ103の平坦部同士がダイヤフラム101を介して接触するという2段階の衝突動作をする。
第2プランジャは、可変容量圧縮機の吐出室からクランク室へ流す冷媒の流量を制御する弁部の弁体をストローク制御するものなので、上記のような2段階の衝突動作をすることにより、弁部の弁特性がリニアでなくなり、また、第2プランジャが傾いた状態でダイヤフラムを介して第1プランジャに片当たりするため、ヒステリシスが大きくなるという不具合が発生していた。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、ダイヤフラムを挟んで第1プランジャおよび第2プランジャが配置された可変容量圧縮機用制御弁において、ソレノイドの通電時における第1プランジャおよび第2プランジャの接触時の弁部の動きをスムーズにし、ヒステリシスを低減することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、分割した第1プランジャおよび第2プランジャの間にダイヤフラムを介挿して構成されるソレノイドと、前記ダイヤフラムの変位を前記第2プランジャを介して伝達される弁部とを備えた可変容量圧縮機用制御弁において、前記第2プランジャは、前記ダイヤフラムを介して前記第1プランジャに対向する端面が、中央の平坦部と、前記平坦部から外周方向に向かって前記第1プランジャから離れる方向に傾斜する傾斜部とによって形成されていることを特徴とする可変容量圧縮機用制御弁が提供される。
このような可変容量圧縮機用制御弁によれば、第2プランジャの第1プランジャに対向する端面に平坦部と傾斜部とを設けたことにより、ソレノイドの通電時に、互いに吸引されることによって第2プランジャがダイヤフラムを介して第1プランジャに傾いた状態で接触する際に、最初の接触点から傾斜部を介して平坦部へとスムーズに接触していくことにより接触時の衝撃が緩和され、第2プランジャを介して動作する弁部の動きをスムーズにする。
本発明の可変容量圧縮機用制御弁は、第2プランジャの第1プランジャに対向する端面が中央に平坦部、その外周側に傾斜部を有するように形成されているので、ソレノイドの通電時に、第2プランジャが傾いた状態で接触する際に、最初の接触点から傾斜部を介して平坦部へとスムーズに接触していくようになる。これにより、接触時の衝撃が吸収され、第2プランジャを介して動作する弁部の動きをスムーズにするので、弁特性がリニアになり、ヒステリシスを低減することができるという利点がある。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明を適用した可変容量圧縮機用制御弁の構成を示す中央縦断面図である。
この可変容量圧縮機用制御弁は、図の上方に弁部を備えている。弁部は、ボディ10の側部開口部が可変容量圧縮機の吐出室に連通して吐出圧力Pdを受けるポート11を構成し、そのポート11が設けられた位置には、ストレーナ12が周設されている。また、ボディ10は、その上部に可変容量圧縮機のクランク室に連通して制御された圧力Pcを導出するポート13を有し、そのポート13には、ストレーナ14が冠着されている。
吐出圧力Pdを受けるポート11は、圧力Pcを導出するようポート13と内部で連通していて、その途中の冷媒通路には、弁座15がボディ10と一体に形成されている。この弁座15の圧力Pcを導出する側から対向して弁体16が軸線方向に進退自在に配置されている。この弁体16は、スプリング17によって閉弁方向に付勢されており、そのスプリング17は、ポート13に螺着されたアジャストねじ18によって荷重が調整されている。ボディ10の図の下方には、可変容量圧縮機の吸入室に連通して吸入圧力Psを受けるポート19が形成されている。
ボディ10の下端面には、ホルダ20が配置され、そのホルダ20の中には、第2プランジャ21が軸線方向に進退自在に配置されている。この第2プランジャ21は、図の下方位置に、たとえばポリテトラフルオロエチレンで作られた摺動抵抗の低いガイド22が周設されていて、その外周面はホルダ20の内壁に摺接されており、第2プランジャ21が軸線方向に進退移動するときにホルダ20の内壁面と所定間隔を保ちながらガイドする機能を有している。なお、このガイド22は、全周に設けられているのではなく、一部が切断されていて、吸入圧力Psが第2プランジャ21の下端面側に形成される空間に導入できるようになっている。
第2プランジャ21は、また、その図の上端位置にフランジ部23が掛止されており、そのフランジ部23とホルダ20の上端面との間にスプリング24が介挿されている。第2プランジャ21の上部軸線位置には、シャフト25の下端部が当接されている。このシャフト25は、その上端部が弁部の弁孔を介して伸びる細径部により弁体16と結合され、弁孔の内径と同じ外径を有していて、ボディ10とはほとんどクリアランスがない状態で軸線方向に進退可能にボディ10に保持されている。
第2プランジャ21を図の上方へ付勢しているスプリング24は、弁体16を閉弁方向に付勢しているスプリング17よりも大きな荷重を有している。したがって、ソレノイドへの通電がないときには、図示のように、第2プランジャ21は、ポート19に連通する部屋の天井に当接され、シャフト25に結合されている弁体16はその全開状態に位置している。
第2プランジャ21の図の下方には、感圧部を構成するダイヤフラム26が配置されている。このダイヤフラム26は、その外周縁部がホルダ20とソレノイドのケース27とによって挾持され、パッキン28によってシールされている。ホルダ20とソレノイドのケース27とによるダイヤフラム26の挾持は、ケース27の図の上縁部を、ホルダ20を挟んでボディ10の図の下端部にかしめ加工により固定することによって行われる。これにより、この可変容量圧縮機用制御弁の圧力室を構成する部分は、このダイヤフラム26によって仕切られた部分までであり、これよりも図の下方部分は、大気圧がかかる部分である。
ケース27内には、コイル29が配置され、その内側にはスリーブ30が配置されている。このスリーブ30の図の下方部分には、コア31が挿入されて固定されている。コア31とダイヤフラム26との間には、スリーブ30内を軸線方向に進退自在に第1プランジャ32が配置されている。この第1プランジャ32には、軸線位置に配置されたシャフト33の図の上端部が挿入されており、そのシャフト33の下端部は、ケース27の開口端部を閉止しているコネクタ34内に螺着されたアジャストねじ35の軸受部によって支持されている。コア31とアジャストねじ35との間には、スプリング36が配置されていて、第1プランジャ32をダイヤフラム26の方へ付勢している。このスプリング36の荷重は、アジャストねじ35によって調整される。
以上の構成において、ホルダ20、ケース27およびコネクタ34は磁性体によって形成されて、ソレノイドの磁気回路におけるヨークの機能を果たし、コイル29によって発生された磁力線は、ケース27、ホルダ20、第2プランジャ21、第1プランジャ32、コア31およびコネクタ34からなる磁気回路を通ることになる。
この可変容量圧縮機用制御弁の図示の状態は、ソレノイドが通電されていなくて、吸入圧力Psが高い場合の状態、すなわち、空調装置が動作していないときの状態を示している。吸入圧力Psが高いので、ダイヤフラム26は、スプリング36の荷重に抗して図の下方へ変位し、第1プランジャ32をコア31へ当接させている。一方、第2プランジャ21は、スプリング24によって図の上方へ付勢されているため、ダイヤフラム26から離れていて、吸入圧力Psの変化によって変位するダイヤフラム26の影響は受けない状態になっている。また、第2プランジャ21は、シャフト25を介して弁体16をその全開位置に付勢している。したがって、この状態で、可変容量圧縮機の回転軸がエンジンによって回転駆動されていても、可変容量圧縮機は吐出容量が最小の状態で運転されることになる。
図2は第1の実施の形態に係る可変容量圧縮機用制御弁の要部を拡大して示した図であって、(a)は第2プランジャを示す側面図、(b)はそのA部詳細を示す部分側面図である。
この第1の実施の形態に係る可変容量圧縮機用制御弁によれば、第2プランジャ21は、ダイヤフラム26に面する端面において、その中央に平坦部37を有し、そこから曲面に形成されている外周縁部38にかけて第1プランジャ32から離れる方向に傾斜したテーパ部39が形成されている。すなわち、第2プランジャ21のダイヤフラム26に面する端面は、頂角の大きな円錐形状に加工され、その中央部がカットされて平坦部37を形成しているような形状になっている。具体的には、この第2プランジャ21は、その直径φ1を8.5mmとしたとき、中央の平坦部37の直径φ2を1.5mm程度としている。また、テーパ部39の角度θは、1度程度、そのときの外周縁部38の平坦部37からのずれBは、0.06mm程度としている。このような形状寸法にすれば、第2プランジャ21のダイヤフラム26に面する端面を傾斜させることにより第1プランジャ32との間の磁気ギャップが広がって吸引力が低下したり、テーパ部39と中央の平坦部37との境界部分にてダイヤフラムへ損傷を与えたりするといった不具合が起きることなく、第1プランジャ32および第2プランジャ21を互いにスムーズに吸着させることが可能になる。
図3は第1プランジャおよび第2プランジャの吸引時の動作を説明する図であって、(a)は通電直後の非接触状態を示し、(b)は部分接触時の状態を示し、(c)は最終的な接触状態を示している。
ソレノイドが通電された直後は、図3の(a)に示したように、第2プランジャ21は、ホルダ20との吸引力によって第1プランジャ32の軸線に対して傾きが発生し、その傾いた状態で、第1プランジャ32との吸引力によって第1プランジャ32へ吸引されていく。次の段階では、図3の(b)に示したように、第2プランジャ21は、傾いた側の外周縁部38がダイヤフラム26を介して第1プランジャ32に衝突し、次に、その衝突点を支点として傾きがなくなる方向に傾動し、支点からテーパ部39に沿って線接触していく。そして、最終的には、図3の(c)に示したように、第2プランジャ21は、その平坦部37が第1プランジャ32の平坦部にダイヤフラム26を介して吸着する。この吸着動作のとき、第2プランジャ21の端面に部分的にテーパ加工を施してテーパ部39を設けたことにより、互いに大きな面積の平坦部が衝突する場合に比較して、第2プランジャ21が相手側の第1プランジャと接触するときの衝撃を吸収することができ、この第2プランジャ21に連動して動く弁部の弁体16の動きをスムーズにし、ヒステリシスを低減することができる。
図4は第2の実施の形態に係る可変容量圧縮機用制御弁の要部を拡大して示した図であって、(a)は第2プランジャを示す側面図、(b)はそのA部詳細を示す部分側面図である。
この第2の実施の形態に係る可変容量圧縮機用制御弁では、第2プランジャ21は、ダイヤフラム26に面する端面において、その中央に平坦部37を有し、その平坦部37と外周縁部38との間を球面形状の球面部40が形成されている。すなわち、第2プランジャ21のダイヤフラム26に対向する端面は、曲率半径の大きな球の一部をなす形に球面加工され、その中央部がカットされて平坦部37を形成しているような形状になっている。
このような形状にしたことで、第2プランジャ21が傾いた状態でダイヤフラム26に接触した後、その接触点から球面部40に沿って連続的に接触していくことにより、第2プランジャ21が相手側の第1プランジャと接触するときの衝撃を吸収することができ、この第2プランジャ21に連動して動く弁部の弁体16の動きをスムーズにし、ヒステリシスを低減することができる。
本発明を適用した可変容量圧縮機用制御弁の構成を示す中央縦断面図である。 第1の実施の形態に係る可変容量圧縮機用制御弁の要部を拡大して示した図であって、(a)は第2プランジャを示す側面図、(b)はそのA部詳細を示す部分側面図である。 第1プランジャおよび第2プランジャの吸引時の動作を説明する図であって、(a)は通電直後の非接触状態を示し、(b)は部分接触時の状態を示し、(c)は最終的な接触状態を示している。 第2の実施の形態に係る可変容量圧縮機用制御弁の要部を拡大して示した図であって、(a)は第2プランジャを示す側面図、(b)はそのA部詳細を示す部分側面図である。 プランジャを分割した可変容量圧縮機用制御弁の要部を示す部分拡大図であって、(a)は感圧部近傍を示す部分拡大断面図、(b)はそのA部詳細を示す部分側面図である。 第1プランジャおよび第2プランジャの吸引時の動作を説明する図であって、(a)は通電直後の非接触状態を示し、(b)は部分接触時の状態を示し、(c)は最終的な接触状態を示している。
符号の説明
10 ボディ
11 ポート
12 ストレーナ
13 ポート
14 ストレーナ
15 弁座
16 弁体
17 スプリング
18 アジャストねじ
19 ポート
20 ホルダ
21 第2プランジャ
22 ガイド
23 フランジ部
24 スプリング
25 シャフト
26 ダイヤフラム
27 ケース
28 パッキン
29 コイル
30 スリーブ
31 コア
32 第1プランジャ
33 シャフト
34 コネクタ
35 アジャストねじ
36 スプリング
37 平坦部
38 外周縁部
39 テーパ部
40 球面部

Claims (3)

  1. 分割した第1プランジャおよび第2プランジャの間にダイヤフラムを介挿して構成されるソレノイドと、前記ダイヤフラムの変位を前記第2プランジャを介して伝達される弁部とを備えた可変容量圧縮機用制御弁において、
    前記第2プランジャは、前記ダイヤフラムを介して前記第1プランジャに対向する端面が、中央の平坦部と、前記平坦部から外周方向に向かって前記第1プランジャから離れる方向に傾斜する傾斜部とによって形成されていることを特徴とする可変容量圧縮機用制御弁。
  2. 前記傾斜部は、円錐形状に形成されたテーパ部としたことを特徴とする請求項1記載の可変容量圧縮機用制御弁。
  3. 前記傾斜部は、球面形状に形成された球面部としたことを特徴とする請求項1記載の可変容量圧縮機用制御弁。
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