JP2006169209A - 動物用防虫忌避化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】優れたペット動物の毛髪の保湿性、トリートメント性を向上させながら毛髪、表皮の適度な洗浄とその後のペットの害虫の防虫忌避を行う動物用防虫忌避化粧料を提供する。
【解決手段】海洋深層水に、ヒバオイルを精製してなる酸性油と中性油の総量が20%以下の量で均一に分散させ、さらに動物の毛髪、表皮の洗浄と保護をするための界面活性剤アニオン系ノニオン系カチオン系の1種又は2種以上を含有する組成物を用いる。
【選択図】なし
【解決手段】海洋深層水に、ヒバオイルを精製してなる酸性油と中性油の総量が20%以下の量で均一に分散させ、さらに動物の毛髪、表皮の洗浄と保護をするための界面活性剤アニオン系ノニオン系カチオン系の1種又は2種以上を含有する組成物を用いる。
【選択図】なし
Description
本発明はペットなど動物の毛髪、表皮の保湿と防虫忌避性を付与する動物用防虫忌避化粧料に関するものである。
最近社会生活の変化から人間の生活の中にも動物と暮らし、癒しを得ることが多くなってきた。ペット動物にとっては動物本来の生活環境よりかけ離れ、従来あまり寄生しなかった害虫類や菌類が付き体調を悪くしたり、ペット動物にとってはストレスが増えるという問題があった。
この改善策として、海洋深層水成分を混合する方法が提案されているが、毛髪や表皮にミネラル成分の付与が期待できるが、防虫忌避性は全くなく問題は殆ど解決されていない。
特開2004−155901
特開2001−302461
これらを解決するため従来洗浄剤に合成殺虫剤や合成殺菌剤を個々に又は併用して使用することが多く、これによるペットの毛、皮膚やストレスなど体調にも悪影響を与えるという問題があった。
本発明は、ペットの種類、短毛、長毛、皮膚の敏感さなどに左右されずに使用できる化粧料の配合をした場合、個々に継続的に安定した快適さを得ることが出来るという、かていのもとに様々な成分の組み合わせを調査した。その結果、ある一定割合では、目的を達成することが出来るだけでなく、防虫忌避性もあることを見出し、本発明を完成した。
本発明は、ペットの種類、短毛、長毛、皮膚の敏感さなど、あまり気にしなく使用でき汎用性がありオ−ルインワン化粧料としての特徴がある。
すなわち本発明は次の成分海洋深層水、ヒバオイル精製油、界面活性剤成分を含有することを特徴として、防虫忌避を行う動物用防虫忌避化粧料である。以下詳細に説明する。
本発明の成分である海洋深層水とは表面海水が沈降して層を形成し低温、清浄で栄養塩に富む固有水であり富山県滑川市沖、入善町沖の300から350mの深さから採取される。そして物理的濾過工程を通し一部逆浸透膜により濃縮組成物、脱塩組成物、ニガリ成分なども全て本発明に使用される。
本発明の成分である海洋深層水とは表面海水が沈降して層を形成し低温、清浄で栄養塩に富む固有水であり富山県滑川市沖、入善町沖の300から350mの深さから採取される。そして物理的濾過工程を通し一部逆浸透膜により濃縮組成物、脱塩組成物、ニガリ成分なども全て本発明に使用される。
本発明の成海洋深層水分の含量は、特に限定されないが好ましくは0.1%〜60重量%である。
一方本発明のヒバオイル精製油の成分で以下に示すものが挙げられる。
ヒバオイル精製油にはツヤブリシン、ヒノキチオ−ル、ドラブリン、カルバクロ−ル、シトロネル酸、タ−ピネオ−ル、ツヨプセン、セドロ−ルなど多くの成分を含み、これらの数種が相乗作用を示し分別は難しくヒバ精製油として配合することができる。
ヒバオイル精製油には成分の配合量などは特定されないが、好ましくは0.01〜20%、より好ましくは0.01〜10.0%である。この範囲であれば、動物を洗浄後も、より効果的な防虫忌避効果を持続することが出来る。この範囲では、より優れたトリ−トメント効果や毛髪補修効果が発現する。
本発明の界面活性剤は特定しないが例えばポリオキシエチレンアルキ−ルエ−テル硫酸塩またはリン酸塩、アルキ−ルベタイン型、アルキ−ルアミドベタイン型、アミノ酸両性活性剤、ポリオクタニウムポリマ−、ココイルメチ−ルタウリン酸ナトリゥム、ポリオキシエチレングリコ−ル脂肪酸エステル、ステアリン酸グリセリンポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキ−ルエ−テルが挙げられ、これらを1種または2種以上適宜選択して配合することができる。
本発明の動物用化粧料は、常法に従い、必須成分である海洋深層水成分、ヒバオイル精製油成分、界面活性剤成分を通常の動物用防虫忌避化粧料して知られる種々の形態の基材に配合して調整することができる。
動物用防虫忌避化粧料の形態の例としては、特に限定されずシャンプ−、ヘア−トリ−トメント、リンス、ヘア−マニキュア等か挙げられ、洗い流さないタイプであればヘアクリ−ム、ヘアフォ−ム、ヘアスプレ−などを挙げることができる。
本発明の動物用防虫忌避化粧料には、ゲル化剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤など、本発明の効果を損なわない範囲で選択して使用することができる。
以下に動物用防虫忌避化粧料の実施例を説明するが、本発明は制約されるものではない。
本実施例において、富山県滑川市沖の300〜350mから採取した「比較例1」として使用した。ヒバオイル精製油は石川県七尾市山林からエソアテの間伐材から水蒸気蒸留により採取したヒバオイル精製油として使用し、これに界面活性剤を配合し、動物用防虫忌避化粧料を調整した。
表1の「実施例1」に示す組成の化粧料リンスインシャンプ−を調整し防虫忌避試験と毛髪の保湿力の試験を行った。
「比較例1」に示す組成の化粧料リンスインシャンプ−は当社一般市販品の代表的なものである。「比較例2」に示す組成の化粧料は「比較例1」に海洋深層水を添加したものとで試験比較した。
「比較例1」に示す組成の化粧料リンスインシャンプ−は当社一般市販品の代表的なものである。「比較例2」に示す組成の化粧料は「比較例1」に海洋深層水を添加したものとで試験比較した。
表1の「実施例2」に示す組成の化粧料リンスインシャンプ−を調整し防虫忌避試験と毛髪の保湿力の試験を行った。「実施例1」より海洋深層水とヒバオイル精製油の濃度を2倍とし優位性の試験を行った。実施例1でも述べた「比較例1」と「比較例2」に示す組成の化粧料は「比較例1」に海洋深層水を添加したものとで比較した。
動物用防虫忌避化粧料リンスインシャンプ−で表1の従来法は比較例1、従来法に単に海洋深層水のみを加えたものを比較例2とし、本発明法を実施例1、実施例2として示しこれらの試験方法及び効果判定は以下のとおりである。
室温22℃〜25℃、湿度60〜65%の条件下で行い試験を行った蚊はヒトスジシマカ(Aedes albopictus殺虫剤感受性富山医薬大・大阪鶴見系)を雄雌各々100〜110匹ずつ用いた。
蚊の幼虫羽化後1〜2週間の未吸血の状態で30cm四方のネットのケ−ジを準備し、実験動物として各水準のリンスインシャンプーで洗浄したラットを各々金網袋に入れ固定し、3分後の止まり数と吸血行動の動作を示した蚊の個体数を数え下記の式から忌避指数を求めた。
忌避指数={1−(試験検体に吸血動作を示した数/対照区に吸血動作を示した数)}×100。
ヒトスジシマカを用いた試験結果が図1で、実施例1や実施例2は「比較例1」「比較例2」より高い値が得られた。
ヒトスジシマカを用いた試験結果が図1で、実施例1や実施例2は「比較例1」「比較例2」より高い値が得られた。
このように、本発明方法によって作られたは化粧料は蚊にたいする、防虫忌避効果の高いことが確かめられ、図1に示す。
毛髪の保湿率は長毛犬をシヤンプーし乾かした後、室温25℃湿度60%の部屋に1時間経過後毛髪をカットし100℃2時間乾燥し含水率を測定した。
保湿率は同タイプ同年齢の長毛犬の試験個体を各水準のシヤンプーをし乾燥後、室温25℃湿度60%で1時間エージングをし毛髪をカットし重量をあらかじめ測定し、これを100℃2時間乾燥後重量との差から含水率%を出し保湿率とした。
毛髪の保湿力は実施例1や実施例2は比較例1や比較例2より保湿効果が高いことが確かめられ、これを図2に示す。
本発明の動物用化粧料は、必須成分である海洋深層水、ヒバ精製油、界面活性剤成分を動物用防虫忌避化粧料して知られる種々の形態の基材に配合して調整することができる。さらに動物用防虫忌避化粧料の形態の例としては、特に限定されずシャンプ−、ヘア−トリ−トメント、リンス、ヘア−マニキュア等か挙げられ、洗い流さないタイプであればヘアクリ−ム、ヘアフォ−ム、ヘアスプレ−、ロ−ションなどとして動物の毛髪、表皮の保湿と防虫忌避性の効果的な性能を付与することができるオ−ルインワン化粧料となる。
Claims (2)
- 海洋深層水、ヒバオイル精製油、界面活性剤成分を含有することを特徴とする動物用防虫忌避化粧料。
- 海洋深層水、ヒバオイル精製油のうちの酸性油と中性油の総量0.01%〜20%とし
て、これに界面活性剤の1種又は2種以上含有することを特徴とする請求項1記の動物用防虫忌避化粧料。
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