JP2006169087A - 家畜排泄物に於ける堆肥製造及び排尿処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】家畜排泄物に於ける畜糞の堆肥化と排尿処理のため、各酪農家にとって装置コストが格安で、かつ、ランニングコストの掛からない、かつ、環境対策に配慮した装置の提供を目的とする。
【解決手段】堆肥製造装置の調湿槽1は内部に攪拌式乾燥手段9を装備して、副資材を用いずに堆肥原料からなる乾燥原料を内部生成し、これに生の堆肥原料を混合して発酵可能な調湿原料を生成し、この調湿原料の上部排出口14Aの上位分を排出して外部熟成し、下部残留分を再乾燥して乾燥原料及び調湿原料を繰り返し生成可能とし、外枠式通気性コンテナ−は上下投排出入式の積み重ねとフォ−クリフト操作可能な堆肥製造器で乾燥原料上に堆肥原料を充填して保管することによって切り返し無しで堆肥の製造が出来る。
【選択図】図1
【解決手段】堆肥製造装置の調湿槽1は内部に攪拌式乾燥手段9を装備して、副資材を用いずに堆肥原料からなる乾燥原料を内部生成し、これに生の堆肥原料を混合して発酵可能な調湿原料を生成し、この調湿原料の上部排出口14Aの上位分を排出して外部熟成し、下部残留分を再乾燥して乾燥原料及び調湿原料を繰り返し生成可能とし、外枠式通気性コンテナ−は上下投排出入式の積み重ねとフォ−クリフト操作可能な堆肥製造器で乾燥原料上に堆肥原料を充填して保管することによって切り返し無しで堆肥の製造が出来る。
【選択図】図1
Description
主に牛等の家畜生糞の粘性体高含水率物質の堆肥製造機器及び排尿処理装置に関する。
従来の牛等の家畜生糞に於ける粘性高含水率物質の堆肥製造方法として、各酪農家が野積みをして天日で乾燥して水分調整を行ったあと例えばコンクリ−ト等の不透水性の床を設け、かつ、攪拌及び送風装置を設けて構成される大型装置の配置された堆肥舎に堆積してこれを定期的に攪拌装置による切り返し、かつ、送風により内部に生息する好気性菌の発酵作用によって堆肥が生成されている。
或いは、野積み以外に水分調整を行う場合には例えばおが屑等の副資材を攪拌混合して適正水分率と目される70%から60%前後に調湿を行って後攪拌装置を備えた堆肥舎内で、又は、専用のフレキシブルな堆肥バッグ等を用いて堆肥の製造が行われていた。或いは、堆肥原料の水分を脱水して水分調整する堆肥製造方法もあるがその時排出される排汁の汚濁濃度が大変高いためこの堆肥製造方法は実用化が困難とされていた。
又、堆肥原料の強制加熱式堆肥製造方法もあるが主にランニングコスト上の問題で実用化は限られていた。
又、堆肥原料の強制加熱式堆肥製造方法もあるが主にランニングコスト上の問題で実用化は限られていた。
また、排尿処理に於いては、所定条件で活性菌を自己増殖して汚濁物質の分解を図る活性汚泥法による処理が主流であるが、これは高額の設備費を要するにも関わらず充分に機能しているとは言えず、かつ、大量の希釈水を必要としていた。かつ、他に微生物、或いは、凝集剤等の処理方法もあるが理想的な排尿処理装置が見当たらなかった。
しかし、前記の如き従来の堆肥化技術では、高額の装置と広大な専用堆肥舎を必要とし、かつ、今後は環境問題で生糞の野積みが許されないため必然的におが屑等の調湿用の副資材を必要とする。ところがこの副資材のコストが高く、かつ、入手が困難になりつつあり、更に、例えばおが屑の場合の使用量は堆肥原料に対し2乃至3倍となるため生成される堆肥が増量されて管理上のスペ−スや装置及び諸資材の負担が増えることになり、かつ、特におが屑は堆肥化後でも上中の分解が困難で発芽性阻害要因となって耕種農家に敬遠されている。また、脱水式の堆肥製造方法では排出される排汁の処理が困難であった。
本発明は、上記問題点を解決するため、堆肥の装置コストが廉価でランニングコストの安い、かつ、環境問題に配慮した高品質の堆肥製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。かつ、排尿に於いては、これを物理的に処理可能に設けた装置を提供するものである。かつ、脱水式堆肥製造装置の排汁の処理をも可能にするものである。
本発明は上記課題を解決するため、乾燥手段を備えた本体胴部中間部及び下部に開閉可能な排出口を設けた調湿槽を形成し、初回はこの調湿槽に既に外部で熟成して水分調整された蓄糞の戻し堆肥を、一日当たり排出される堆肥原料に対して例えば1対1相当の量を投入して又はこれを乾燥させることによって他副資材に代わる水分吸収用の乾燥原料(例えば水分率60%)を生成しておき、これに畜舎からの堆肥原料(例えば水分率90%)を乾燥手段を用いながら充填してこれを例えば7乃至8時間攪拌混合して内部発酵を伴いながら調湿原料(例えば水分率65%)を生成し、このように生成された調湿原料の上部と熟成により堆肥化可能に設け、更に、調湿槽の下部に残存する調湿原料を送風手段を用いて例えば14乃至15時間の空気供給を行って水分調整を促進して乾燥原料(例えば水分率60%)を繰り返し生成可能な堆肥製造装置を提供するものである。或いは、生成された調湿原料の全量を下部排出口から外部堆肥化用に排出し、毎時、戻し堆肥を用いて乾燥原料を生成することも出来る。本堆肥装置は上部に遮断可能な投入口を開けて畜舎のバンクリ−ナ−から直接又は重機を用いてホッパ−に投入してスクリュ−コンベヤ−等を用いて投入することが出来る。又、排出は、下部排出口にベルトコンベヤ−を配し、上部排出口には排出用可撓性シュ−タ−を用いてベルトコンベヤ−上に排出することが出来る。又、本堆肥装置は縦型及び横型に設けることも出来る。
従って、このように構成された本発明の堆肥製造用の調湿槽は、そもそも堆肥が、堆肥原料の含有水分率(通常85%乃至90%と言われる)を70%乃至60%に調湿し、かつ、所定温度の下で空気供給することによって内部生息の微生物発酵が促進可能であることを有効利用するもので、乾燥原料と堆肥原料を乾燥手段を用いて所定割合で攪拌混合中に発酵開始されて調湿原料を生成し、この上部を排出してその下部残留分を主に送風手段を用いて空気供給することによって発酵が継続されて乾燥原料を生成することが出来る。もとより、加温手段を用いて更に水分調整することも可能である。かつ、本装置は、既に生産された堆肥を乾燥させて吸湿材として用いるため例えばおが屑等の副資材の購入費を削減し、時に、産業廃棄物にもなりかねない堆肥が副資材によって増量されることなく製造が可能なため生産管理が大変容易となり、かつ、本装置自身を大変格安に提供出来、ランニングコストも軽微であるため堆肥の生産コストの大幅低減を図ることが出来る。
又、本発明は請求項2の如く、調湿槽胴部に設けられた上下部排出口の少なくとも下部排出口に、この外側に重合する例えば多孔板又は金網等を用いた通気可能なシャッタ−を各々が開閉可能に配置して前記調湿槽内の下部残留調湿原料に空気供給して継続発酵を可能にして更に燃費の節約を図ってコスト低減を可能とするものである。尚、この空気供給用の各通気シャッタ−を調湿槽胴部の裏面にも設けることが望ましい。
又、本発明は堆肥製造装置に関して、請求項3の如く、例えば鋼製の型枠を積み重ね可能な、かつ、下部にフオ−クリフト挿し込み口を設けた外枠として設け、この内部に通気性及び柔軟性を有するシ−ト製の袋体を装着した堆肥製造器と製造方法を形成するもので、この外枠はほぼ方形に配された4本の支柱に上部枠及び下部枠を設けて所定容積に形成し、この内部に袋体を装着し、かつ、この袋体の側胴部の上部周囲複数箇所を例えば吊り手又は紐等を用いて上部枠に着脱可能に固定し、側胴部の上部を筒状のまま所定長に延長して、又は、この四隅にスリットを入れて折り畳み式に、或いは、紐等を用いて上蓋を形成可能に、かつ、底部に排出口を例えば紐又はファスナ−付き等に設けて充填物の収納と下部排出可能に形成すると同時に、この底部を、下部枠の各対辺間に柔軟性を有するベルトを例えばこれを各2本づつ交錯状に配置して解除可能に緊締して底部の荷重支持可能に、かつ、このベルトの対辺間の片側を緩めることによって袋体の胴部及び底部が内部荷重によって下方に伸長して充填物の排出容易な外部枠式の通気性シ−トによるコンテナ−を構成するものである。
この様に形成されたコンテナ−内に、例えば水分率40%乃至30%の乾燥原料を例えば3分の1初期投入した上部に堆肥原料(例えば水分率90%)を充填して、又は、水分率70%乃至60%の調湿原料を初期充填して所定期間保管することによって切り返し無しで堆肥を生成することが出来る。また、外部枠を所定強度を有する樹脂枠として設けることも出来る。
この様に形成されたコンテナ−内に、例えば水分率40%乃至30%の乾燥原料を例えば3分の1初期投入した上部に堆肥原料(例えば水分率90%)を充填して、又は、水分率70%乃至60%の調湿原料を初期充填して所定期間保管することによって切り返し無しで堆肥を生成することが出来る。また、外部枠を所定強度を有する樹脂枠として設けることも出来る。
又、本装置は請求項4の如く、前記外部枠式通気性コンテナ−堆肥製造装置の胴部充填物内に収納されて、胴部のシ−ト対面間に橋絡して前後端部から空気吸入し、かつ、両側面通気可能な中空の通気性ブロックを例えば波板等を通気性シ−トで包含して配してコンテナ−内の充填物に対して空気供給可能に形成して発酵促進可能に設けて堆肥を製造することが出来る。又、前記通気性ブロックは筒管周面の側部と下面を多孔に設けて橋絡することも出来る。
又、本装置は請求項5の如く、家畜排尿処理に於いて、内部に攪拌可能な乾燥手段を装備した密閉式の容器を一日当たり排尿排出量の例えば2乃至3倍の容量に設け、かつ、この容器内上部に所定流量の排尿を噴霧又は分散して連続投入可能な配管を配した乾燥機を設け、この乾燥機内に、例えば蓄糞の戻し堆肥又はおが屑等を充填し、これを乾燥させて乾燥材を生成しておき、一日当たり排出の排尿をほぼ24時間で投入可能に流量調整して乾燥材上に投入し、これを攪拌式の乾燥手段で排尿の汚濁物質の分離と内部蒸発可能に構成して一切の残さや更なる廃液なしで処理可能とするものである。また、このようにして用いられる戻し堆肥、或いは、おが屑等の乾燥材は比較的長期の使用が出来、又、この充填材は密閉可能に設けられた上部開閉蓋と下部排出口から投排出入して任意に入替えが出来る。なお、発生する排気ガスは脱臭器を外部に備えて環境に配慮している。
蓄糞等の堆肥化システムの中で最も重要な水分率調整を本発明の請求項1の調湿槽1を用いて行うことによって、堆肥原料の堆肥化を、既に熟成した戻し堆肥を用いて、又は、調湿槽内で一度調湿された調湿原料を再乾燥させて所定水分率の乾燥原料を生成して野積み無しで堆肥化を可能とするため、副資材を不要とする経費削減効果、かつ、産出される堆肥が増量されることが無いための熟成用の小スペ−ス化、かつ、それに伴う資材の半減と管理の簡素化、かつ、格安な装置によって堆肥の生産コストの逓減を可能とし、かつ、良質の堆肥が生産可能で、かつ、悪臭の発生のない環境に配慮した堆肥化を可能とする。
また、本装置は請求項3の如く、積み重ねとフォ−リフト操作可能な外枠式の通気性のコンテナを用いて切り返し無しで堆肥製造を可能とし、設備コストの大幅削減と熟成用スペ−スを大幅に縮小することが出来る。
請求項5の排尿処理装置は、乾燥機内で排尿を内部蒸発して不純物を分離して物理的に処理するため従来の設備では不可避であった膨大な希釈水を不要とし、かつ、汚泥残さや廃液を生じさせず、かつ、底コストで排尿を処理することが出来る。
以下、本発明の家畜糞堆肥製造装置及び製造方法の実施の形態を図1〜図7によって説明する。
本発明の家畜排泄物の堆肥製造装置1は、図1及び2及び3に示す如く、主に牛糞等の堆肥原料2を適正水分率に調湿するための調湿槽3を示し、副資材を不要とし、かつ、この調湿過程で生ずる内部発酵熱を最大限利用することを目的とした装置で、この調湿槽3は例えば縦型に設けられた本体4胴部内に送風機5及び加熱機6及び攪拌機7を装備して例えば下部配置の先端羽根7Aから加熱エア−又はエア−Aの噴出する駆動装置8付き乾燥手段9を形成し、かつ、この調湿槽3への投入はホッパ−10に接続するスクリュ−コンベヤ−11により開閉弁12を設けた上部投入口13から投入可能に設け、かつ、本体4胴部に上部排出口14Aと下部排出口14Bを設けて例えば上下方向にスライド可能な開閉シャッタ−15を備えて密閉可能に構成され、上部排出口14A又は下部排出口14Bからベルトコンベヤ−18を配して運搬車19に積載又は堆肥用容器20等に収納して移動が可能である。なお、上部排出口14Aには可撓性シュ−タ−21を用いて排出することが出来る。また、前記開閉シャッタ−は手動の場合には、例えば上部にフック16を備えて内部充填物17排出時係止可能に形成している。或いは、図示しないが投入及び排出手段には容器を用いてチェ−ンブロック又はフォ−クリフト等の手段を用いることも出来る。また、図示しないが調湿槽3は横型に設けることも可能である。かつ、開閉シャッタ−15は横スライド式に設けることも可能である。また、駆動式乾燥手段9は図示しないが電気式加熱送風機を用いることも、又は、図7に示す如くボイラ−22を用いて底部加熱することも出来る。なお、調湿槽外部面には保温材23を施すことが望ましい。
上記の如く形成された調湿槽3の本体4容量は、一日当たり排出される堆肥原料2の例えば2倍大に設けて堆肥原料2と乾燥原料24の投入割合を例えば1対1に設け、かつ、この調湿槽3に関わる堆肥製造の作業工程として、初回としてホッパ−10に投入された蓄糞の戻し堆肥25(例えば水分率が60%)を乾燥原料24として用いて例えば2分の1の量を調湿槽3内に上部開閉弁12を開けてスクリュ−コンベヤ−11で投入し、これに乾燥手段9を稼働して70乃至80°Cの加熱空気を供給しながらホッパ−10から堆肥原料2(例えば水分率が90%)をスクリュ−コンベヤ−11で逐次調湿槽3内で攪拌しながら充填し、これを例えば7乃至8時間稼働してこの間に一時発酵する微生物の活動を伴って例えば水分率65%の調湿原料26を生成し、この上部排出口14Aの上位部分Bを上部開閉シャッタ−15を開けてフック16等で係止して攪拌機7を回転させながらシュ−タ−21を介して排出してベルトコンベヤ−18等によって運搬車19又は堆肥用容器20等に収納して積載し外部で熟成可能に形成することが出来る。次に、上部の開閉シャッタ−15を密封したあと、調湿槽3の下部に残った調湿原料Bを余熱を利用しながら送風手段5を用いて例えば13乃至14時間の空気供給により乾燥原料24(例えば水分率が60%)を生成し、この乾燥原料24上に再度堆肥原料2を充填して乾燥手段9により調湿原料26を繰り返し生成可能な堆肥製造方法を提供することが出来る。なお、開閉弁12はスクリュ−コンベヤ−11の稼働時以外は遮断され、かつ、本発明の堆肥製造装置は電気制御方式に設けて自動化を図ることが出来る。
従って、本発明の調湿槽3が上記の如く上部に排出口14Aを設けて構成されているため、調湿原料26の排出口14A上位部Bが排出され、かつ、この下部Cの一定量が確実に調湿槽3内に確保されて乾燥原料24生成のための製造管理を容易にし、かつ、水分調整された調湿原料26を用いて同一容器内で繰り返し乾燥原料24を生成可能な堆肥製造システムの形成を可能にしている。また、本装置1は、調湿原料26の全量を下部排出口14Bから排出し、毎時、熟成、かつ、水分調整された戻し堆肥25を用いることによって加熱手段6の稼働を減少して更にランニングのコストの低減を図ることが出来る。
また、本装置1は、図示しないが乾燥手段の装置条件によって、又は、乾燥原料と堆肥原料の充填割合等によって乾燥手段の稼働時間の設定、或いは、作業工程の組み替えを行うことが出来る。なお、本装置は堆肥原料が既に熟成された堆肥又は一次発酵開始の調湿原料と攪拌されるため悪臭の発生は少ないが脱臭器27を設けておくことが望ましい。
従って、本発明の調湿槽3が上記の如く上部に排出口14Aを設けて構成されているため、調湿原料26の排出口14A上位部Bが排出され、かつ、この下部Cの一定量が確実に調湿槽3内に確保されて乾燥原料24生成のための製造管理を容易にし、かつ、水分調整された調湿原料26を用いて同一容器内で繰り返し乾燥原料24を生成可能な堆肥製造システムの形成を可能にしている。また、本装置1は、調湿原料26の全量を下部排出口14Bから排出し、毎時、熟成、かつ、水分調整された戻し堆肥25を用いることによって加熱手段6の稼働を減少して更にランニングのコストの低減を図ることが出来る。
また、本装置1は、図示しないが乾燥手段の装置条件によって、又は、乾燥原料と堆肥原料の充填割合等によって乾燥手段の稼働時間の設定、或いは、作業工程の組み替えを行うことが出来る。なお、本装置は堆肥原料が既に熟成された堆肥又は一次発酵開始の調湿原料と攪拌されるため悪臭の発生は少ないが脱臭器27を設けておくことが望ましい。
従って、本発明の調湿槽3による堆肥製造方法が上記の如く構成されているため、既に生産された堆肥を乾燥させて吸湿材として用いることによって例えばおが屑等の副資材の購入費を削減し、時に、産業廃棄物にもなりかねない堆肥が副資材によって増量されることなく製造が可能なため、かつ、本装置自身を大変格安に提供出来、かつ、ランニングコストも軽微であるため堆肥の生産コストを大幅に低減することが出来、かつ、良質の堆肥を生産することが出来る。
なお、本装置は、前記の如く堆肥原料の水分調整用のおが屑等の副資材を不要とするものであるが、時に、畜舎に於ける糞尿分離が困難な場合、この排尿分を副資材を用いて畜舎内に設置されているバンクリ−ナ−で搬出可能な程度に水分を吸収し、この水分率の高い堆肥原料を、調室槽で十分乾燥させた乾燥原料(例えば水分率30%)上に、若しくは、混合比率を変えて充填して畜尿の処理を兼ねた調湿を行うことも出来る。
なお、本装置は、前記の如く堆肥原料の水分調整用のおが屑等の副資材を不要とするものであるが、時に、畜舎に於ける糞尿分離が困難な場合、この排尿分を副資材を用いて畜舎内に設置されているバンクリ−ナ−で搬出可能な程度に水分を吸収し、この水分率の高い堆肥原料を、調室槽で十分乾燥させた乾燥原料(例えば水分率30%)上に、若しくは、混合比率を変えて充填して畜尿の処理を兼ねた調湿を行うことも出来る。
又、本発明は図3の如く、調湿槽1に於ける少なくとも下部排出口14Bの開閉シャッタ−15の外側に例えば金網式の通気シャッタ−28を重合配置して、かつ、それぞれを開閉可能に設けてこの通気シャッタ−28を下ろした状態で開閉シャッタ−15を上げて手動の場合はフック16等で係止して調湿槽1内の初期発酵が開始されている調湿原料26に空気供給して継続発酵可能に設けて更に燃費の節約を図ることが出来る。なお、この通気用のシャッタ−は下部排出口14Bの胴部裏側にも開閉シャッタ−15と併せて通気シャッタ−28Aを設けることが望ましい。
又、本発明の家畜糞堆肥製造に関連して、図4及び5に示す如く、外枠式通気性コンテナ−29Aを、ほぼ方形に配した4本の支柱30に角形の上部枠31と下部枠32を組み立てて角形の所定容積の外枠33を形成し、この内部に通気性及び柔軟性を有する例えばナイロン製メッシュ状シ−ト34等を用いた側胴部35Aが筒状の袋体35を装着してこの側胴部35A上部周囲の複数箇所を例えば吊り手36を上部枠31に巻き付けながら胴部固定の紐37等を用いて着脱可能に固定し、かつ、側胴部35A上部を例えば筒状のまま上方に延長してこの四隅にスリットDを入れて又は図示しないがこの延長部を折り畳んでマジックテ−プ又はバンド掛け等により上蓋35Bを形成し、底部35Cには排出口38を設けて例えば紐38A又はファスナ−等を装着して袋体35を形成し、かつ、この底部35Cを、下部枠32の対辺間に柔軟性を有する耐荷重性ベルト39を配置して緊締して荷重支持可能に設けて構成し、かつ、支柱30の上下に嵌合部30A、30Bを設けて積み重ね可能に、かつ、下部にフォ−クリフト差し込み口40を設けて移動可能な外枠式通気性コンテナ−29A形成し、図示しないがこのコンテナ−内に水分調整された例えば70%乃至60%の調湿原料26を、又は、例えば40%の乾燥原料24上に例えば90%の堆肥原料2を充填して保管、かつ、熟成することにより切り返し無しで所定日数(例えば30乃至40日)で堆肥を製造することが出来る。なお、前記下部ベルト39は底部排出口38の両側に、かつ、下部枠32間相互交錯状に設けて、かつ、各ベルト39の片方を下部枠32の一方に固定して、又は、両方共下部枠32の対辺に巻き付けながらこれを例えば側胴部35Aに固定された紐37で結束して又は図示しないが吊り手36端部を下方に延長してバックル等を用いて解除可能に緊締することが出来る。
かつ、このコンテナ−29Aの充填物17を排出する時は、紐37を解くことによってベルト39が緩んで底部35C及び胴部35Aが落下し、かつ、排出口38の紐38Aを解くことによって内部に残留すること無く排出ができる。なお、このコンテナ−29Aは外枠33下部にフォ−クリフトの差し込み口40が設けられているためパレットを不要とし、かつ、積み重ね可能なためラックを設置する必要もない。かつ、外枠33の上部懸垂も可能と同時に袋体35を吊り手36を用いて移動することが出来る。なお、図示しないが本コンテナ−は下部枠に対辺間の例えば鋼製の荷重支持枠を排出口両サイド一方向に配して同方向の支持ベルトを割愛することも出来る。なお、本コンテナ−29Aに用いる乾燥堆肥24を別途専用乾燥機を用いて所定水分率に生成することも出来る。また、外部枠を所定強度を有する樹脂枠とすることも出来る。かつ、このコンテナ−29Aは他の粉体や粒体の保管及び搬送に適するもので巾広い分野で利用することが出来る。
かつ、このコンテナ−29Aの充填物17を排出する時は、紐37を解くことによってベルト39が緩んで底部35C及び胴部35Aが落下し、かつ、排出口38の紐38Aを解くことによって内部に残留すること無く排出ができる。なお、このコンテナ−29Aは外枠33下部にフォ−クリフトの差し込み口40が設けられているためパレットを不要とし、かつ、積み重ね可能なためラックを設置する必要もない。かつ、外枠33の上部懸垂も可能と同時に袋体35を吊り手36を用いて移動することが出来る。なお、図示しないが本コンテナ−は下部枠に対辺間の例えば鋼製の荷重支持枠を排出口両サイド一方向に配して同方向の支持ベルトを割愛することも出来る。なお、本コンテナ−29Aに用いる乾燥堆肥24を別途専用乾燥機を用いて所定水分率に生成することも出来る。また、外部枠を所定強度を有する樹脂枠とすることも出来る。かつ、このコンテナ−29Aは他の粉体や粒体の保管及び搬送に適するもので巾広い分野で利用することが出来る。
又、本発明は図6に示す如く、前記外枠式通気性コンテナ−を、この胴部35Aシ−ト対面35a、35b間に橋絡する、例えば波板40を通気性シ−ト34で包含した通気性ブロック41を両端固定して配して両端部Eから波板41両面の凹部Fを通して空気吸入可能に、かつ、袋体35内部充填物17にこの通気性ブロック41両側面41Aから空気供給可能に設けて外枠式内外部通気性コンテナ−29Bを形成することも出来る。本コンテナ−29Bは所定容積内の内部充填物に対し、上下左右からのどの距離もほぼ30センチメ−トル以内に設けることが容易となるため内部微生物の活動を活性化して発酵を確実にすることが出来る。なお、前記波板40を包含する通気性シ−ト34は上部からの液体侵入防止のため上部に防水シ−ト43を装着している。又、本通気性コンテナ−は図示しないが、胴部対面35a、35b間に橋絡する、周面を多孔に設けた所定径の通気管等を配することが出来る。なお、この場合は、内部充填物の水分の内部侵入を排除するため通気管の多孔部を側部及び下部に設けることが望ましい。なお、本コンテナ−29Bに用いる乾燥堆肥24を別途専用乾燥機を用いて所定水分率に生成することも出来る。
又、本装置は、家畜排尿処理装置44を、図6に示す如く、前記攪拌式乾燥手段9を例えばボイラ−22による熱湯45式底部加温手段、又は、前記加温送風可能な手段を装備し、かつ、この容器内上部に排尿投入用の配管46を汲み上げポンプ(図示しない)及びバルブ47等を用いて流量調整及び例えばシャワ−状又は分散投入G可能な密閉式の乾燥機48を形成し、この内部に充填された例えば戻し蓄糞乾燥の乾燥材49上に一日あたりの排出尿をほぼ24時間で連続投入可能に設け、これを攪拌式の常時加温の前記乾燥手段9で効率良く内部蒸発させ、排尿内の汚濁物質(例えば、膣素、燐、カリ等)を乾燥材49に付着させることによって外部に一切の残さや廃液なしで処理可能とする装置を提供するものである。この時充填される乾燥材49は排尿の一日当たり排出量の例えば2乃至3倍の容量に設け、かつ、乾燥材49は上部開閉蓋48Aを開けて投入し、下部排出口48Bから排出して一定期間を設けて適宜入替えして繰り返し使用することが出来る。なお、乾燥機48胴部外面には保温材23を施しておくことが望ましい。なお、排出された蓄糞乾燥材は十分乾燥させて適宜処理することが出来る。なお、この乾燥材49は前記戻し堆肥の他、おが屑又は所定の砂、或いは、所定の破砕繊維等の素材を用いることが出来る。なお、発生する排気ガスは脱臭器27を外部に備えて環境に配慮している。なお、本装置は脱水式堆肥製造機排出の排汁処理にも適するものである。
1 堆肥製造装置 2 堆肥原料 3 調湿槽
4 本体 5 送風機 6 加熱機
7 攪拌機 7A 同先端羽根 8 駆動装置
9 乾燥手段 10 ホッパ− 11 スクリュ−コンベヤ−
12 開閉弁 13 上部投入口 14A 上部排出口
14B 下部排出口 15 シャッタ− 16 フック
17 内部充填物 18 ベルトコンベヤ− 19 運搬車
20 堆肥容器 21 可撓性シュ−タ− 21A 同固定バンド
22 ボイラ− 23 保温材 24 乾燥原料
25 戻し堆肥 26 調湿原料 27 脱臭器
28 通気シャッタ− 28A 裏面通気シャッタ−
29A 外枠式通気性コンテナ− 29B 外枠式内外部通気性コンテナ−
30 支柱 30A 同上部嵌合部 30B 同下部嵌合部
31 上部枠 32 下部枠 33 外枠
34 通気性シ−ト 35袋体 35A 側胴部
35B 上蓋 35C 底部 35a、35b 胴部シ−トの対面
36 吊り手 37 胴部固定の紐 38 底部排出口
38A 同紐 39 耐荷重ベルト 40 フォ−クリト差し込み口
41 波板 42 通気性ブロック 42A 同側面
42B 同固定フランジ 43 防水シ−ト 44 排尿処理装置
45 熱湯 46 投入配管 47 バルブ
48 乾燥機 48A 同上蓋 48B 同排出口
49 蓄糞乾燥材
A エア−又は加熱エア− B 調湿原料の上位排出口上位部 C 同下部
D スリット E 通気性ブロックの端部 F 波板の凹部
G 分散投入
4 本体 5 送風機 6 加熱機
7 攪拌機 7A 同先端羽根 8 駆動装置
9 乾燥手段 10 ホッパ− 11 スクリュ−コンベヤ−
12 開閉弁 13 上部投入口 14A 上部排出口
14B 下部排出口 15 シャッタ− 16 フック
17 内部充填物 18 ベルトコンベヤ− 19 運搬車
20 堆肥容器 21 可撓性シュ−タ− 21A 同固定バンド
22 ボイラ− 23 保温材 24 乾燥原料
25 戻し堆肥 26 調湿原料 27 脱臭器
28 通気シャッタ− 28A 裏面通気シャッタ−
29A 外枠式通気性コンテナ− 29B 外枠式内外部通気性コンテナ−
30 支柱 30A 同上部嵌合部 30B 同下部嵌合部
31 上部枠 32 下部枠 33 外枠
34 通気性シ−ト 35袋体 35A 側胴部
35B 上蓋 35C 底部 35a、35b 胴部シ−トの対面
36 吊り手 37 胴部固定の紐 38 底部排出口
38A 同紐 39 耐荷重ベルト 40 フォ−クリト差し込み口
41 波板 42 通気性ブロック 42A 同側面
42B 同固定フランジ 43 防水シ−ト 44 排尿処理装置
45 熱湯 46 投入配管 47 バルブ
48 乾燥機 48A 同上蓋 48B 同排出口
49 蓄糞乾燥材
A エア−又は加熱エア− B 調湿原料の上位排出口上位部 C 同下部
D スリット E 通気性ブロックの端部 F 波板の凹部
G 分散投入
Claims (5)
- 家畜排泄物に於ける畜糞(以下堆肥原料と言う)の堆肥化装置に於いて、該装置本体上部に投入口を設け、かつ、内部充填物水分調整(以下調湿又は乾燥と言う)可能な攪拌及び送風及び加温手段(以下総称して乾燥手段と言う)を装備し、かつ、胴部下部及び該上下方向中間部(以下上部と言う)に開閉可能な排出口を配したことを特徴とする加温式攪拌槽(以下調湿槽と言う)を形成し、該調湿槽に所定量の戻し堆肥を投入又は該内部で前記堆肥原料を乾燥して中間乾燥原料(以下共通して乾燥原料と言う)を生成し、かつ、該乾燥原料に前記堆肥原料の所定量を混合して調湿生成(以下調湿原料と言う)し、かつ、該調湿原料の前記上部排出口上位分を排出して外部熟成可能に、かつ、該下部残留の調湿原料を用いて前記乾燥原料を繰り返し生成可能に形成、又は、前記調湿原料を前記下部排出口から排出可能に構成された家畜糞堆肥製造装置。
- 前記乾燥手段の装備された本体胴部上下排出口付き調湿槽に於いて、少なくとも前記下部排出口の開閉用シャッタ−外部に通気可能なシャッタ−(以下通気シャッタ−と言う)を重合、かつ、開閉可能に配置して前記調湿槽内調湿原料に空気供給可能に形成された請求項1記載の家畜糞堆肥製造装置。
- 前記家畜糞等の堆肥化を、主に鋼製の支柱を配して該上部及び下方所定位置に横角枠(以下上部枠及び下部枠と言う)を組み立てて所定容積の角形外部枠(以下外枠と言う)を形成し、かつ、該外枠内に通気性及び柔軟性を有するシ−ト製の上下投排出入式袋状容器(以下袋体と言う)を装着し、かつ、該袋体の側胴部上部を前記上部枠に着脱可能に固定し、かつ、該底部を、前記下部枠各対辺間に交錯、若しくは、一方向に柔軟性を有する複数の支持帯(以下ベルトと言う)を緊締かつ解除可能に配して荷重支持及び落下可能な外枠式通気性コンテナ−を形成し、該内部に所定量の前記乾燥原料を初期投入後前記堆肥原料を充填して、又は、前記調湿原料を初期充填して堆肥化可能に形成し、かつ、積み重ね及びフォ−クリフト差し込み可能に構成された外枠式通気性コンテナ−の請求項1記載の家畜糞堆肥製造装置。
- 前記外枠式通気性コンテナ−に於いて、該側胴部シ−ト対面間に橋絡する、前後端部空気吸入可能な、かつ、両側面に通気性を有するブロック(以下通気ブロックと言う)を配して外枠式内外部通気性コンテナ−の形成された請求項3記載の家畜糞堆肥製造装置。
- 前記家畜排泄物に於ける排尿処理装置に関し、本体上下部に投排出入口を設け、かつ、上記乾燥手段を装備し、かつ、内部上部に前記排尿所定流量連続投入可能な、かつ、分散投入可能な配管を配した装置(以下乾燥機と言う)を形成し、かつ、該乾燥機内に所定量の乾燥用素材(以下乾燥材と言う)を充填し、かつ、該乾燥材上に前記排尿を分散投入して該排尿内汚濁物質分離及び内部蒸発可能に形成し、かつ、外部に脱臭器を配して構成された請求項1記載の家畜排尿処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004382595A JP2006169087A (ja) | 2004-12-17 | 2004-12-17 | 家畜排泄物に於ける堆肥製造及び排尿処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004382595A JP2006169087A (ja) | 2004-12-17 | 2004-12-17 | 家畜排泄物に於ける堆肥製造及び排尿処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006169087A true JP2006169087A (ja) | 2006-06-29 |
Family
ID=36670228
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004382595A Pending JP2006169087A (ja) | 2004-12-17 | 2004-12-17 | 家畜排泄物に於ける堆肥製造及び排尿処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006169087A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009178712A (ja) * | 2007-12-31 | 2009-08-13 | Shinyodo:Kk | 発酵乾燥用コンテナ装置及び含水有機物の乾燥方法 |
JP2010234220A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 水分調整剤の製造方法、水分調整剤 |
CN109848187A (zh) * | 2019-03-25 | 2019-06-07 | 和县世宏肉鸽养殖家庭农场 | 一种鸽子粪便自动化处理装置 |
-
2004
- 2004-12-17 JP JP2004382595A patent/JP2006169087A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN109848187A (zh) * | 2019-03-25 | 2019-06-07 | 和县世宏肉鸽养殖家庭农场 | 一种鸽子粪便自动化处理装置 |
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