JP2006168619A - 車両用電子制御装置 - Google Patents

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Yuji Ito
裕司 伊藤
Shinji Iwama
岩間  伸治
Takeshi Yoshinori
毅 義則
Koji Ota
浩司 太田
Toshihiko Kojima
利彦 小島
Seiji Tanaka
清司 田中
Yukushi Kato
行志 加藤
Mikio Katajima
幹雄 片嶋
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Abstract

【課題】 電力不足を避けつつ、酸素付加装置50により車室内に良好に酸素を供給させることを可能になる。
【解決手段】 エアコンECU30は、車載バッテリ65の蓄電量情報を取得して(ステップS13)、この蓄電量情報に基づいて、車載バッテリ65の蓄電量が所定レベル以上であると判定したときには酸素付加装置50により酸素富化空気を発生させて(ステップS14、S15)、蓄電量が所定レベル未満であると判定したときには酸素付加装置50により酸素富化空気の発生を停止させる(ステップS14、S16)。よって、車載バッテリ65の蓄電量が不足しているときには、酸素付加装置50による酸素の発生を行わないので、電力不足を避けつつ、酸素付加装置50により車室内に良好に酸素を供給させることをできる。また、酸素付加装置50が必要とする電力量を常に確保する必要がなくなる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両に搭載される車両用電子制御装置に関し、特に、車室内に酸素を供給するための酸素付加装置を制御する電子制御装置に関する。
従来から、運転者等の乗員にフレッシュ感を与えたり、疲労を軽減したりすることを目的に、大気よりも酸素を多く含む酸素富化空気を車室内に供給する酸素付加装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−143118号公報
ところで、本発明者等は、上述の酸素付加装置を車両に搭載させた場合に生じる問題について鋭意検討したところ、次のようなことが分かった。
すなわち、酸素富化装置で消費される消費電力が大きく、車室内に供給する酸素量にもよるが、例えば一人が消費する酸素を補う程度の酸素量を供給しようとすると、20−40W程度(方式により異なる)といった電力が必要となる。
一方、近年、車両の電子化が進み、車載電子機器で消費される電力が増大している。このため、車両内の消費電力に対するオルタネータ(車載発電機)の発電能力が十分ゆとりがない状態になりつつある。ここで、酸素付加装置が必要とする一定の電力量を常に確保しようとすると、その分、オルタネータを大型化する必要があり、車両の総重量の増加、ひいては燃費の悪化を招くことになる。
また、電気モータと内燃機関を組み合わせて走行するハイブリッド車、若しくは電気自動車等においては、特に駆動に電力を消費するため、省電力の要求が強い。したがって、例えば、車両で大電力を消費する加速時において、酸素付加装置に作動させようとしても、必要な電力を確実に確保することが難しく、電力不足が生じる可能性がある。
本案は、上記問題に鑑み、電力不足を避けつつ、酸素付加装置により車室内に良好に酸素を供給させることを可能にする車両用電子制御装置を提供することを目的とする
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
車室内に酸素を供給するための酸素付加装置50を制御する車両用電子制御装置(30)であって、
車載バッテリ(65)の蓄電量を示す蓄電量情報を取得する取得手段(S13)と、
前記取得された蓄電量情報に基づいて前記車載バッテリの蓄電量が所定レベル以上か否かを判定する判定手段(S14)と、
前記車載バッテリの蓄電量が所定レベル以上であると前記判定手段が判定したときには前記酸素付加装置により前記酸素を発生させて、前記蓄電量が前記所定レベル未満であると前記判定手段が判定したときには前記酸素付加装置による前記酸素の発生を停止させる制御手段(S15、S16)と、を備えることを特徴とする。
したがって、蓄電量が所定レベル以上のときには酸素付加装置により酸素を発生させるものの、車載バッテリの蓄電量が不足しているときには、酸素付加装置による酸素の発生を行わないので、電力不足を避けつつ、酸素付加装置により車室内に良好に酸素を供給させることを可能になる。
請求項2に記載の発明では、車室内に酸素を供給するための酸素付加装置(50)を制御する車両用電子制御装置であって、
前記酸素を間欠的に発生させるように前記酸素付加装置を制御する制御手段(S17、S18)と、
車載バッテリ(65)の蓄電量を示す蓄電量情報を取得する取得手段(S13)と、を備えており、
前記制御手段は前記蓄電量情報に基づいて前記酸素付加装置を制御して、前記検出された蓄電量が少なくなるにつれて前記酸素の発生期間を短くする一方、前記検出された蓄電量が多くなるにつれて前記酸素の発生期間を長くすることを特徴とする。
したがって、蓄電量によって酸素の発生期間を変化させているので、電力不足を避けつつ、酸素付加装置により車室内に良好に酸素を供給させることが可能になる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1は、本発明の車両用電子制御装置が適用される車両用空調システムの第1実施形態の全体システム構成を示すものであり、当該車両用空調システムは、走行用エンジン及びモータジェネレータを具備するハイブリッド自動車に適用されている。
車両用空調システムの空調室内ユニット100は、図示しない車室内計器盤の内側に搭載されるものであって、空調室内ユニット100の空気流れ最上流側にはブロアユニット200が配置されている。
ブロアユニット200は、ブロアケーシング本体11及び外気導入ダクト300を有するブロアケーシング320を備えており、このブロアケーシング本体11は、外気導入口11a、および、内気導入口11bを備えている。そして、ブロアケーシング本体11の外気導入口11aは、外気導入ダクト300に繋がっている。
外気導入ダクト300は、車両のカウルパネルに設けられた外気取入口40とブロアケーシング本体11の外気導入口11aとの間を連通する。そして、外気導入ダクト300は、車両の外気取入口40を介して取り入れられる外気を外気導入口11aを介してブロアケーシング本体11内に導入する。
一方、ブロアケーシング本体11内には、内外気切替ドア12が回動自在に設置されている。内外気切替ドア12は、アクチュエータ12aにより駆動されて、外気導入口11a及び内気導入口11bを選択的に開閉する。このことによって、各種の内外気吸入モート゛(内気モート゛、半内気モート゛、外気モート゛)を設定する。
送風機13は、外気導入口11a及び内気導入口11bのうち一方からブロアケーシング本体11内に空気を吸い込んで空調室内ユニット100の下流側に送風するものである。そして、送風機13は、ブロワモータ14と、その回転軸に連結された遠心式送風ファン15を有している。送風ファン15の下流には蒸発器16とヒータコア17が設けられている。
ここで、ブロアケーシング本体11内で送風ファン15の空気上流側には、フィルタ70が設けられており、フィルタ70は、外気導入口11a及び内気導入口11bから導入された空気を浄化する。
蒸発器16は冷却用熱交換器であって、図示しない車両エンジンにより駆動される圧縮機等と結合されて冷凍サイクルを構成し、その内部の低圧冷媒が空気から吸熱して蒸発することにより空気を冷却する。また、ヒータコア17は加熱用熱交換器であって、図示しない車両エンジンからの温水(エンジン冷却水)が内部を循環し、この温水を熱源として空気を加熱する。
ヒータコア17の上流側には、吹出空気温度調整手段としてのエアミックスドア18が回動自在に設けられ、エアミックスドア18の開度はアクチュエータ18aにより駆動されて調節される。これによって、ヒータコア17を通過する空気(温風)とヒータコア17をバイパスする空気(冷風)の風量割合が調整され、車室内に吹き出す空気の温度が調整される。
空調室内ユニット100の最下流には、デフロスタ吹出口19を開閉するデフロスタドア20、フェイス吹出口21を開閉するフェイスドア22、およびフット吹出口23を開閉するフットドア24が設けられている。
これら各ドア20、22、24は吹出モート゛切替手段を構成するもので、アクチュエータ25により駆動されて各吹出口19、21、23を開閉する。これによって、各種の吹出モート゛(フェイスモード、バイレベルモード、フットモード、フットデフモード、デフロスタモード等)が設定される。そして、各吹出モート゛に応じて開口した吹出口から、温度調整された空気が車室内へ吹き出されることになる。
ここで、アクチュエータ12aは、電動モータ(直流モータ)およびその回転軸の回転角度を検出するポテンショメータから構成されており、またアクチュエータ18a、25もアクチュエータ12aと同様、電動モータおよびポテンショメータから構成されている。
また、エアコンECU30は、図1に示すように、マイクロコンピュータ31を有し、マイクロコンピュータ31は、駆動回路32を介してブロワモータ14の印加電圧(ブロワ電圧)を調整することにより、モータ回転数(すなわち、送風量)を制御する。さらに、マイクロコンピュータ31は、駆動回路32を介してアクチュエータ12a、18a、25をそれぞれ独立して制御する。
マイクロコンピュータ31には、車室内計器盤に設置された空調操作パネル47から操作信号が入力される。この空調操作パネル47には、空調装置の自動制御状態を設定するAUTOスイッチ47a、内気吸入モート゛を手動で設定するための内気導入スイッチ47b、外気吸入モート゛を手動で設定するための外気導入スイッチ47c、酸素富化空気を発生する酸素付加装置50を起動させる酸素付加スイッチ47d以外に、吹出モート゛を手動で設定する吹出モート゛切替スイッチ、送風ファン15のファン速度を手動で設定する送風量切替スイッチ、希望室内温度(設定温度)を手動で設定する温度設定スイッチ等が設けられている。
ここで、スイッチ47a、47b、47c、47dには、それぞれに発光ダイオード等の発光素子からなるインジケータ48a、48b、48c、48dが設けられている。インジケータ48a、48b、48c、48dは、それぞれ対応する機能の作動状態を表示する。
また、マイクロコンピュータ31には、車室内の空調状態に影響を及ぼす環境条件を検出する各種センサからの信号が入力される。具体的には、内気温度(車室内空気温度)TRを検出する内気センサ39、外気温度(車室外空気温度)TAMを検出する外気センサ40、車室内に入射する日射量TSを検出する日射センサ41、蒸発器16から吹き出される空気温度TEを検出する蒸発器温度センサ42、ヒータコア17を循環する温水温度(エンジン水温)TWを検出する水温センサ43等からの各検出信号がマイクロコンピュータ31に入力される。
さらに、マイクロコンピュータ31は、駆動回路32を介して酸素付加装置50をON、OFF制御する。なお、酸素付加装置50の概略構成については後述する。
また、マイクロコンピュータ31には、バッテリECU63およびハイブリットECU67が車内LAN69を介して繋がっている。車内LAN69は、各ECU31、63、67の間をつなぐバスを備え、各ECU31、63、67の間で相互に通信するのに用いられる。
ここで、バッテリECU63は、車載バッテリ65の正極端子を流れる電流値と正極端子の電圧値とを監視して、これら電流値、電圧値に基づいて蓄電量を演算する電子制御装置であり、この電子制御装置は、バッテリ65の蓄電量が走行時に必要な一定以上のレベルを維持できるように、ハイブリッドECU67と連携しながら図示しない走行用エンジン及びモータジェネレータを制御する。モータジェネレータとしては、走行用エンジンに直結される1つの回転機であって、車両の駆動輪を駆動する駆動力を発生する駆動機能と電力を発電する発電機能とを切換えて実施するものである。
ここで、車載バッテリ65は、モータジェネレータが駆動力を発生するに際してモータジェネレータに電力を供給する電源となる主電池であり、モータジェネレータで発電した電力を一時的に蓄えるものである。車載バッテリ65としては、鉛蓄電池、Liイオン電池、Ni−H電池、等が用いられる。なお、同様の機能をはたす物としてキャパシタ(コンデンサ)でもよい。
次に、酸素付加装置50の概略構成について図2を用いて説明する。
すなわち、酸素付加装置50内には、空気中の成分うち、窒素よりも酸素を透過し易いように作られた酸素富化膜51が搭載され、この酸素富化膜51は、チューブ52を介して真空ポンプ53に接続されている。この真空ポンプ53が作動を開始すると、酸素富化膜51を通して通常大気よりも酸素成分が多い酸素富化空気が得られる。そして、この酸素富化空気は、チューブ55を介して真空ポンプ53下流の吹出口54から車室内に放出される。また電動ファン56は、酸素富化膜51近傍の大気を撹拌するファンであって酸素富化膜51近傍に大量の窒素が溜まることを未然に防止している。
次に、本実施形態の具体的な作動について図3〜図7を用いて説明する。エアコンECU30のマイクロコンピュータ31は、空調制御処理および酸素付加処理をそれぞれ交互に実行する。図3は空調制御処理を示すフローチャートであり、図4は酸素付加処理を示すフローチャートである。以下、空調制御処理および酸素付加処理を別々に説明する。
(空調制御処理)
マイクロコンピュータ31は、車両エンジンのイグニッションスィッチのオンとともに、図3に示すフローチャートにしたがって、コンピュータプログラムを実行開始する。
まず、ステップS1にて各種変換、フラグ等の初期値を設定する。次のステップS2においては、空調操作パネル47の各種スィッチの操作信号を読み込む。次のステップS3においては、各種センサからのセンサ検出信号(環境条件信号)を読み込む。
次のステップS4では、ステップS2、S3で読み込んだ設定温度TSETおよび環境条件信号等に基づいて車室内に吹き出す空気の目標吹出温度TAOを下記数式1により算出する。ここで、TAOは環境条件(車両熱負荷条件)の変化にかかわらず車室内を設定温度TSETに維持するために必要な吹出空気温度である。
TAO=KSET×TSET−KR×TR−KAM×TAM
−KS×TS+C……(数式1)
但し、KSET、KR、KAM、KSは係数であり、Cは定数であり、TSET、TR、TAM、TSはそれぞれ前述した設定温度、内気温度、外気温度、日射量である。
次のステップS5では、送風量を決めるブロワ電圧(ブロアモータ14への印加電圧)を上記TAOに基づいて決定する。ここで、ブロワ電圧は、周知のように上記TAOの低温側および高温側で最大(Hi)となり、上記TAOの中間温度域で最小(Lo)となるように決定され、上記TAOの変化に連動して多段階に変化する。
次のステップS6ではTAOに基づいて吹出モードドア20、22、24の開閉による吹出モート゛を決定する。すなわち、TAOが低温側から高温側へと変化するにつれて、フェイスモード(FACE)→バイレベルモード(B/L)→フットモード(FOOT)と切替設定する。
次のステップS7では、TAOに対するエアミックスドア18の開度SWを下記数式2に基づいて算出する。
SW={(TAO−TE)/(TW−TE)}×100(%)…(数式2)
ここで、TEは蒸発器吹出空気温度であり、TWはヒータコア17の温水温度である。
次のステップS8では、TAOに基づいて内外気切替ドア12による内外気吸込モート゛を決定する。すなわち、TAOが低温側から高温側へと変化するにつれて、内気モート゛→半内気モート゛→外気モート゛と切替設定する。
次のステップS9では、上記各ステップS5、S6、S7、S8で決定されるブロア電圧、吹出モート゛、開度SW、内外吸入モート゛を示す各種制御信号を駆動回路32を介してブロアモータ14、および各アクチュエータ12a、18a、25に出力する。このことにより、ブロワモータ14および各アクチュエータ12a、18a、25が制御されることになる。
次に、ステップS10では、制御周期であるt秒経過したか否かを判定し、t秒経過するとYESと判定してステップS2に戻る。その後、上記処理(ステップS2〜S10)を繰り返すことにより、自動空調モート゛での空調制御が行うことになる。
(酸素付加処理)
マイクロコンピュータ31は、図4に示すフローチャートにしたがって、コンピュータプログラムを実行する。
先ず、ステップS11において酸素付加スイッチ47dが操作(具体的には押下)されているか否かを判定して、酸素付加スイッチ47dが操作されている場合には、YESと判定してステップS12に移行する。
ここでは、内気モート゛が設定されているか否かを判定する。例えば、オート空調モート゛が設定されて上述の内外気吸込モート゛決定処理(ステップS8)で内気モート゛が設定されている場合にはYESと判定する。一方、内気導入スイッチ47bが押下されてマニュアル空調モート゛で内気モート゛が設定されている場合にもYESと判定する。このようにステップS11でYESと判定された場合には、ステップS13に移行する。
ここで、バッテリECU63から車内LAN69を介して通信して、車載バッテリ65の蓄電量を示す蓄電量情報を取得する。この取得された蓄電量情報に基づいて、当該蓄電量が一定レベル以上であるか否かを判定する(ステップS14)。そして、当該蓄電量が一定レベル以上であるときにはYESと判定する。これは、酸素付加装置50を作動開始する上で、車載バッテリ65に十分な蓄電量があると判定することを意味する。この場合、ステップS14にて酸素付加装置50を起動(すなわち、オン)して、酸素付加装置50により車室内に酸素富化空気の供給を開始させることになる。
一方、車載バッテリ65の蓄電量が一定レベル未満であるときにはステップS14でNOと判定する。これは、酸素付加装置50を作動開始する上で、車載バッテリ65の蓄電量が不足していることを意味する。この場合、ステップS15にて酸素付加装置50を停止状態(すなわち、オフ状態)にして、酸素付加装置50による酸素富化空気の供給は行わない。
以上のように、ステップS15、或いは、ステップS16の処理を行うと、その後、ステップS11に戻り、上述のステップS11〜S16の処理を繰り返すことになる。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。すなわち、車室内に酸素を供給するための酸素付加装置50を制御するエアコンECU30は、車載バッテリ65の蓄電量を示す蓄電量情報を取得して(ステップS13)、この取得された蓄電量情報に基づいて車載バッテリ65の蓄電量が所定レベル以上か否かを判定し(ステップS14)、車載バッテリ65の蓄電量が所定レベル以上であると判定したときには酸素付加装置50により酸素富化空気を発生させて(ステップS15)、蓄電量が所定レベル未満であると判定したときには酸素付加装置50により酸素富化空気の発生を停止させる(ステップS16)。
したがって、蓄電量が所定レベル以上のときには酸素付加装置50により酸素を発生させるものの、車載バッテリ65の蓄電量が不足しているときには、酸素付加装置50による酸素の発生を行わないので、電力不足を避けつつ、酸素付加装置50により車室内に良好に酸素を供給させることを可能になる。
また、車載バッテリ65の蓄電量に応じて酸素付加装置50をON、OFF制御するので、酸素付加装置50が必要とする電力量を常に確保する必要がなくなる。したがって、オルタネータを大型化する必要が無くなるため、車両の燃費悪化を抑えることができる。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、車載バッテリ65の蓄電量が所定レベル以上か否かを判定して、その判定結果に基づいて酸素付加装置50により酸素富化空気の発生、及びその停止を行うようにした例について説明したが、これに代えて、本第2実施形態では、酸素付加装置50を間欠的に作動させて、酸素富化空気の発生期間を車載バッテリ65の蓄電量に基づいて変化させるようにする。
以下、エアコンECU30の具体的作動について図5を参照して説明する。図5は、酸素付加処理の処理内容を示すフローチャートであって、図4に代えて用いられる。
マイクロコンピュータ31は、図5に示すフローチャートにしたがって、コンピュータプログラムを実行する。先ず、ステップS11において、酸素付加スイッチ47dが操作されていると判定するとYESとしてステップS11に移行する。
ここでは、内気モート゛が設定されていると場合にはYESと判定してステップS13に移行して、バッテリECU63から車内LAN69を介して、車載バッテリ65の蓄電量を示す蓄電量情報を取得する。そして、この取得された蓄電量情報に基づいて、酸素付加装置50の駆動時間比H(すなわち、デューティ比)を決定する(ステップS17)。
駆動時間比Hとは、図6に示すように、Ton/(Ton+Toff)で示されて、酸素付加装置50を間欠作動させるに際して、「駆動時間+停止期間」に対する「駆動時間」の比率を示す値である[H=Ton/(Ton+Toff)]。
ここで、駆動時間比Hを決定するに際しては、予め内蔵メモリに記憶された図7のマップデータが用いられる。
図7のマップデータは、車載バッテリ65の蓄電量(横軸)と駆動時間比H(縦軸)との関係を表すデータであり、このデータでは、蓄電量は百分率(%)で表されており、蓄電量が少ない場合には駆動時間比Hが零になっている(H=0%)。蓄電量が高い場合には駆動時間比Hが100%になっている(H=100%)。そして、蓄電量が中間値f2になっているときには、蓄電量が高くなるにつれて駆動時間比Hが高くなり、蓄電量が低くなるにつれて駆動時間比Hが低くなる。
ここで、制御ハンチングを避けるために、車載バッテリ65の蓄電量(横軸)と駆動時間比H(縦軸)との関係において、図7に示す如く、ヒステリシス特性が設定されている。
以上のように、駆動時間比Hが決定されると、この決定される駆動時間比Hにて酸素付加装置50を間欠作動させる(ステップS18)。このことにより、酸素付加装置50が間欠的に酸素富化空気を発生させることができる。そして、車載バッテリ65の蓄電量が少なくなるにつれて酸素富化空気の発生期間が長くなる一方、車載バッテリ65の蓄電量が多くなるにつれて酸素富化空気の発生期間が長くなる。
次に、本第2実施形態の作用効果について説明する。
すなわち、車室内に酸素を供給するための酸素付加装置50を制御するエアコンECU30は、酸素富化空気を間欠的に発生させるように酸素付加装置50を制御して(ステップS18)、車載バッテリ65の蓄電量を示す蓄電量情報をバッテリECU63から取得して(ステップS13)、蓄電量情報に基づいて酸素付加装置50を制御して、蓄電量が少なくなるにつれて酸素発生期間(駆動時間比H)を短くする一方、蓄電量が多くなるにつれて酸素発生期間(駆動時間比H)を長くする。したがって、電力不足を避けつつ、酸素付加装置50により車室内に良好に酸素を供給させることが可能になる。
また、本実施形態では、蓄電量によって酸素付加装置50の酸素の発生期間を変化させているので、酸素付加装置50が必要とする一定の電力量を常に確保する必要がなくなる。これに伴い、オルタネータを大型化する必要が無くなるため、車両の燃費悪化を抑えることができる。
(第3実施形態)
上述の第1、第2実施形態では、車両用空調システムをハイブリッド自動車に適用した例について説明したが、車両用空調システムをガソリン車へ適用してもよい。この場合、バッテリECU63が採用されていなく、エアコンECU30は、バッテリ65の蓄電量を直接検出することになる。その他の構成作動は、上述の第1実施形態(或いは、第2実施形態)と同様である。
以下、上記実施形態と特許請求項の範囲の構成との対応関係について説明すると、ステップ13の制御処理が、請求項1に記載の「車載バッテリ(65)の蓄電量を示す蓄電量情報を取得する取得手段」に相当し、ステップS14の制御処理が、「前記取得された蓄電量情報に基づいて前記車載バッテリの蓄電量が所定レベル以上か否かを判定する判定手段」に相当し、ステップS15、S16の制御処理が、「前記車載バッテリの蓄電量が所定レベル以上であると前記判定手段が判定したときには前記酸素付加装置により前記酸素を発生させて、前記蓄電量が前記所定レベル未満であると前記判定手段が判定したときには前記酸素付加装置による前記酸素の発生を停止させる制御手段」に相当する。
本発明の車両用電子制御装置が適用される車両用空調システムの第1実施形態の全体システム構成を示す図である。 図1の酸素付加装置の構成を示す模式図である。 図1の電子制御装置の空調制御処理を示すフローチャートである。 図1の電子制御装置の酸素付加処理を示すフローチャートである。 本発明の車両用空調システムの第2実施形態において電子制御装置の酸素付加処理を示すフローチャートである。 上述の第2実施形態において酸素付加処理の説明図である。 上述の第2実施形態において酸素付加処理の説明図である。 本発明の車両用空調システムの第3実施形態の構成を示す図である。
符号の説明
30…電子制御装置、50…酸素付加装置、65…車載バッテリ。

Claims (2)

  1. 車室内に酸素を供給するための酸素付加装置(50)を制御する車両用電子制御装置であって、
    車載バッテリ(65)の蓄電量を示す蓄電量情報を取得する取得手段(S13)と、
    前記取得された蓄電量情報に基づいて前記車載バッテリの蓄電量が所定レベル以上か否かを判定する判定手段(S14)と、
    前記車載バッテリの蓄電量が所定レベル以上であると前記判定手段が判定したときには前記酸素付加装置により前記酸素を発生させて、前記蓄電量が前記所定レベル未満であると前記判定手段が判定したときには前記酸素付加装置による前記酸素の発生を停止させる制御手段(S15、S16)と、を備えることを特徴とする車両用電子制御装置。
  2. 車室内に酸素を供給するための酸素付加装置(50)を制御する車両用電子制御装置であって、
    前記酸素を間欠的に発生させるように前記酸素付加装置を制御する制御手段(S17、S18)と、
    車載バッテリ(65)の蓄電量を示す蓄電量情報を取得する取得手段(S13)と、を備えており、
    前記制御手段は前記蓄電量情報に基づいて前記酸素付加装置を制御して、前記検出された蓄電量が少なくなるにつれて前記酸素の発生期間を短くする一方、前記検出された蓄電量が多くなるにつれて前記酸素の発生期間を長くすることを特徴とする車両用電子制御装置。
JP2004366139A 2004-12-17 2004-12-17 車両用電子制御装置 Pending JP2006168619A (ja)

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