JP2006168071A - インクタンク、記録ヘッドカートリッジおよびインクタンク装着方法 - Google Patents

インクタンク、記録ヘッドカートリッジおよびインクタンク装着方法 Download PDF

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圭一郎 佃
Yasushi Yamada
泰史 山田
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Abstract

【課題】 記録ヘッドカートリッジのインク導入部に設けられたフィルタに対し、極力摩擦力を低減した状態でインクタンクのインク供給部を装着し、ごみの発生を抑制する。
【解決手段】 インクタンクの係合部を記録ヘッドカートリッジに対し装着方向に挿入した後に、挿入方向と垂直な平面内でインクタンクを回転させることにより、係合部が記録ヘッドカートリッジに結合するとともに、インクタンクのインク供給部が記録ヘッドカートリッジのインク導入部に連結されるようにする。記録ヘッドカートリッジの装着方向に係合部を挿入したことにより、インクタンクの回転動作における回転軸が安定するので、インク導入部とインク供給部とを、上記回転によって摩擦の少ない状態で結合させることが出来る。
【選択図】 図7

Description

本発明は、インクジェット記録装置に用いられるインクタンクと、これを装着する記録ヘッドカートリッジにおける装着方法に関するものである。
インクジェット記録装置は、いわゆるノンインパクト記録方式の記録装置であり、記録時に騒音がほとんど生じず、高速な記録を様々な記録媒体で実現可能であるという特徴を有している。このようなことから、インクジェット記録装置は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、ワードプロセッサ等の記録機構を担う装置として広く普及している。
インクジェット記録装置に搭載される記録ヘッドにおける代表的なインク吐出方式としては、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いたもの、レーザー等の電磁波を照射してインクを発熱させ、この発熱による作用でインク滴を吐出させるもの、あるいは発熱抵抗体を有する電気熱変換素子によってインクを加熱し、膜沸騰の作用によりインク滴を吐出させるものなどが知られている。中でも、電気熱変換素子を用いたインクジェット記録ヘッドは、それぞれの記録素子を比較的高密度に集積配置できること、応答性に優れ、吐出周波数を高く設定できることなどから、特に有用されている。
電気熱変換素子を用いたインクジェット記録ヘッドでは、一般に、インク滴を吐出するための吐出口と電気熱変換素子を有する複数の記録素子、それぞれの記録素子にインクを供給する複数のインク流路、および複数のインク流路に共通してインクを供給するための共通液室、が備えられている。各電気熱変換素子は、記録信号である電圧パルスが印加されることによって急激に発熱し、これに接するインクに膜沸騰を生じさせる。そして、この発泡圧力によって、それぞれの吐出口からインクが滴として吐出される仕組みとなっている。
次に一般的なインクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置の構成を簡単に説明する。インクジェット記録ヘッドには、記録装置に対し交換可能なディスポーザブルタイプのものや、記録装置とほぼ同等の寿命として扱うことの出来るパーマネントタイプのものがある。但し近年のように、環境問題への対応、ランニングコストの低減化などの要求が高まる中では、パーマネントタイプあるいはセミパーマネントタイプのものが多く提供されて来ている。
図1は、近年一般的に適用されているインクジェット記録ヘッドカートリッジ(以後、単に記録ヘッドカートリッジとも言う)の一例を説明するための外観斜視図である。701は、支持基盤である。支持基盤701上には、電気配線基板702、電気配線テープ703、および複数のインクジェット記録チップ704が配置されている。インクジェット記録チップ704としては、異なる種類のインクを吐出するための複数のチップが用意されており、各チップには、複数の記録素子、当該記録素子の電気熱変換素子に電圧パルスを印加するための電気配線、ドライバなどが一括して搭載されている。このように、1つの支持基板701上に複数のインクジェット記録チップ704を配置し、同時に複数のチップに対応する電気配線基盤702や電気配線テープ703も配設している構成は、インクジェット記録ヘッドの部品点数を減らし、コストダウンや省スペース化のために効果的な構成となっている。また、複数のインクジェット記録チップ704が、同一の支持基板701上に製造時において配備される構成は、記録装置に複数の記録ヘッドを装着する構成に比べて、各チップの位置関係を精度の高い状態で維持することが可能となる。結果、記録媒体におけるドットの着弾精度を向上させることにも繋がっている。ここで示した記録ヘッドはカートリッジ形態であるので、適用するインク色用の単数あるいは複数のインクタンクが、タンクホルダ901に対し、図の矢印の方向に着脱可能な構成となっている。使用回数が増すにつれて、インクが消費された場合に、消耗されたインクタンクのみが交換できるようになっている。
図2は、一般的なインクジェット記録装置の構成を説明するための斜視図である。図において、601はインクジェット記録装置本体である。記録が開始されると、記録媒体602は、搬送モータ603の駆動力によって回転する搬送ローラ604に伴い、矢印の方向へ搬送される。
605はキャリッジであり、複数のインクタンク606を装着した記録ヘッドカートリッジを搭載している。本例において、記録ヘッドはブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の4色のインクを吐出可能な構成とし、このためインクタンク606も、ブラック用606K、シアン用606C、マゼンタ用606M、イエロー用606Yの4つが装着されている。記録ヘッドの吐出口は、図1の704の様にキャリッジ605の下部に配置されており、更にその下部を通過する記録媒体602に向けてインクを吐出する構成となっている。
キャリッジ605は、キャリッジモータ609の駆動力によって、ガイドスクリュー607およびガイドレール608に案内支持されながら、記録媒体602の搬送方向とは交差する方向に往復移動する。この移動走査の際に記録ヘッドの各記録素子から記録信号に従ってインクを吐出させる記録主走査と、記録媒体602の所定量の搬送動作とを、間欠的に繰り返すことにより記録媒体602に順次画像が形成されて行く。
図3は、従来一般的に適用されているインクタンクの構造例を説明するための図である。図3(a)および(b)はインクタンク801の斜視図であり、同図(c)は断面図を示している。インクタンク801の内部には、所定色のインクを保持するためのインク吸収体805が収容されており、インク吸収体805に収容されたインクは、インク供給部807を介して記録ヘッドに供給される。インク供給部807には、記録ヘッドと連結するためのジョイント部806が形成されている。
インクタンク801には、図1で示したような記録ヘッドカートリッジに、よりしっかりと装着・固定するために、その前後に2つの爪802および804が配備されている。802は、インクタンク801の側面に固定された第2の爪である。また804は、第2の爪802の反対側面に弾性的に設けられた可動レバー803に形成された第1の爪である。
図4は、図3で示したインクタンク801を図1で示した記録ヘッドカートリッジに装着する際の工程を説明するための図である。図において、905はインクジェット記録ヘッドカートリッジである。インクジェット記録ヘッドカートリッジ905のタンクホルダ901には、インクタンク801の第1の爪804および第2の爪802に対応する位置に、それぞれ第1の穴903および第2の穴902が形成されている。
インクタンク801をタンクホルダ901に挿入する際、まず、図4(a)に示すように、第2の爪802を下方に傾けるようにしてインクタンク801を矢印の方向に挿入する。インクタンク801が図の右側面に沿って挿入されることにより、まず、第2の穴902に第2の爪802が係合する図4(b)。上記係合が達成された後、次に、インクタンク801の反対側の側面をタンクホルダ901に押し込む。これにより、第2の爪と第2の穴との係合部を中心にタンクホルダ901が下方向へ回転し、可動レバー803がインクタンク801の本体側に撓み、第1の爪804がタンクホルダ901の第1の穴903に係合される。以上により、インクタンク801はタンクホルダ901に固定される。
図4(c)で示した状態において、インク吸収体805に保持されたインクはインク供給部807のジョイント部材806を介し、インクジェット記録ヘッドカートリッジ側に設けられたインク導入部906へと導入される。
以上説明したようなインクタンクの構成、および記録ヘッドカートリッジへの基本的な装着方法は、例えば特許文献1あるいは特許文献2などにも開示されている。このような構成により、近年のインクタンクは比較的簡易な方法で記録ヘッドカートリッジに対して着脱が可能となっている。よって、ユーザは、必要に応じて消耗したインクタンクを適宜交換することが出来る。
特開平08−58107号公報 特開平10―286972号公報
ところで、インクジェット記録ヘッドカートリッジのインク導入部906には、記録ヘッド内への外部からのごみの混入を防止するためのフィルタが配備されているのが一般である。このような構成においては、インクタンク801の着脱の都度、インクタンク801のジョイント部材806とフィルタとは互いに接触し、フィルタはジョイント部材によって擦過されるような状況が少なからず生じている。特に、図4(b)の状態において、インクタンクの挿入時、回転の支点となる第2の爪と第2の穴との係合が完全に固定されていないので、挿入時に記録ヘッドカートリッジのフィルタと、インクタンクのジョイント部材間に生じる、擦過の頻度や強さを管理することが出来ない。このような擦過も、回数が少なければ大きな問題とはならないが、インクタンク801の着脱頻度が高まるような状況においては、ジョイント部材806からごみが発生する場合も確認されている。
このような問題を防止するために、インクタンク801にジョイント部805を設けずに、直接インク吸収体805をインク導入部906に組込む形態も考えられるが、結局、インク吸収体805とフィルタとの間で同様の課題は発生してしまう。
本発明は上述の問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、記録ヘッドカートリッジへインクタンクを挿入する際、記録ヘッドカートリッジのインク導入部に設けられたフィルタに対し、極力摩擦力を低減した状態でインクタンクのインク供給部を装着することである。
そのために本発明においては、画像データに基づいてインクを吐出する記録素子を具えた記録ヘッドカートリッジに対し、前記記録素子にインクを供給するために装着可能なインクタンクであって、前記記録ヘッドカートリッジに具備されたインク導入部に連結可能なインク供給部と、前記記録ヘッドカートリッジへの挿入方向面に配備された係合部とを備え、前記係合部を前記記録ヘッドカートリッジに対し前記挿入方向に挿入した後に、該挿入方向と異なった方向にインクタンクを回転させることによって、前記インクタンクの前記係合部が前記記録ヘッドカートリッジに係合し、かつ前記インクタンクの前記インク供給部が前記記録ヘッドカートリッジの前記インク導入部に連結可能な構成であることを特徴とする。
また、前記インクタンクを装着するための部材を具備することを特徴とする。
さらに、画像データに基づいてインクを吐出させる記録素子を具えた記録ヘッドカートリッジに対し、前記記録素子にインクを供給するために装着することが可能なインクタンクの装着方法であって、前記記録ヘッドカートリッジへの挿入方向面に配備された係合部を前記記録ヘッドカートリッジに対し前記挿入方向に挿入する工程と、前記挿入工程の後に、前記挿入方向と異なった平面内で前記インクタンクを回転させる工程と、を有し、前記回転工程によって、前記係合部が前記記録ヘッドカートリッジに結合するとともに、前記インクタンクのインク供給部が前記記録ヘッドカートリッジのインク導入部に連結されることを特徴とする。
以上説明したように本発明によれば、記録ヘッドカートリッジへインクタンクを挿入する際、インクタンクの挿入方向にインクタンクの係合部を挿入し、インクタンクの回転動作における回転軸が安定した状態で、記録ヘッドカートリッジのインク導入部とインクタンクのインク供給部との最終装着が回転動作により実行されるので、記録ヘッドカートリッジのインク導入部と、インクタンクのインク供給部とを、摩擦の少ない状態で結合させることが出来る。
以下に、本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。
図5は、本実施例で適用するインクタンクの構成を説明するための斜視図である。図において、101はインクタンクである。インクタンク101は、不図示の記録ヘッドカートリッジに対し、図の矢印の方向に装着されるものとする。インクタンク101の内部は4つのインク収容部に仕切られており、各収容部にはブラック、シアン、マゼンタおよびイエローのインクが独立に収容されている。
105および106はインク供給部である。図では示されていないが、インク供給部105の背面およびインク供給部106の背面にもそれぞれインク供給部107および108が設けられており、インクタンク101には4つの側面のそれぞれに、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローのインクに応じたインク供給部が配備された構成となっている。ここでは示されていないが、各インク供給部には、記録ヘッドカートリッジと結合するためのジョイント部材が設けられており、当該ジョイント部材を介することによって、各色のインクが各記録ヘッドの液室内へと供給されるようになっている。但し、このジョイント部材は、インク供給部におけるインクの乾燥を抑制するなど、インク供給の信頼性を高めるために設けられた部材であり、本実施形態の効果を得るために必ずしも必要な構成ではない。
インクタンク101の底部に設けられた102は、記録ヘッドカートリッジと係合するための係合部である。係合部102は円柱状に構成されており、その側面のほぼ対象的な位置には、記録ヘッドカートリッジと係合および固定するための2つのロック突起103、104が配備されている。ロック突起103と104とは、互いに太さが異なっており、係合時のインクタンクの位置および方向が規定されるようになっている。
図6は、インクタンク101を記録ヘッドカートリッジに装着する状態を説明するための係合部近傍の拡大図である。201は、記録ヘッドカートリッジの係合部である。記録ヘッドカートリッジの係合部201には、インクタンクの係合部102を囲い込む形態で連結出来るように、円柱型の空間が設けられている。
図6(a)において、装着を実行する際、まずインクタンクの係合部102を記録ヘッドカートリッジの係合部201の内側に、図の矢印の方向に挿入する。この際、インクタンク側に設けられたロック突起103および104が、記録ヘッドカートリッジ側に設けられたロック部202に位置決めされた状態で挿入される。図では、ロック突起104およびロック部202の様子のみが示されているが、係合部102および201の裏側では、ロック突起103がもうひとつのロック部と位置決めされた状態となっている。ロック突起103とロック突起104とでは、図6のAで示した部分の寸法が異なっており、ロック部202においても、それぞれのロック突起に合わせた寸法で形成されている。このような構成により、それぞれの側面から異なるインク色を供給するインクタンク101が、誤った向きで記録ヘッドカートリッジに装着されることを防止することが出来る。
図6(b)で示すように、インクタンクの係合部102が記録ヘッドカートリッジの係合部202に挿入された状態となった後、同図の矢印で示す方向にインクタンク101を回転する。これにより突起部104に設けられている凹部204と、ロック部202に設けられている凸部203とが結合し、図6(c)で示した状態となる。この時点でインクタンクが記録ヘッドカートリッジに対し、装着されたことになる。
図7は、上記装着時のインクタンク101と記録ヘッドカートリッジに設けられたインク導入部の関係を説明するための平面図である。図において、301〜304は記録ヘッドカートリッジに設けられた4色それぞれのインク導入部であり、その先端にはごみを流入させないためのフィルタ(不図示)が設けられている。また、105〜108は、記録ヘッドカートリッジのインク導入部301〜304のそれぞれに対応するインクタンクに設けられたインク供給部である。インクタンク102の底部であり、インクタンクの挿入方向に設けられた係合部102の位置は、ここでは破線で示している。
図7(a)は、図6(a)で示したような、方向への挿入が実行された状態のインクタンク101を、係合部102側から示した平面図である。この状態からインクタンク101は、中心軸305を回転軸とし、矢印で示した方向へ回転されることにより、同図(b)で示したように、インクタンクのインク供給部105〜108はそれぞれ記録ヘッドカートリッジのインク導入部301〜304に結合される。
このような構成において、記録ヘッドカートリッジのインク導入部301〜304の先端に設けられたフィルタは、回転軸305のまわりに形成される円(図7で示す二点破線の円)の略接線方向(矢印点線)において、インクタンクのインク供給部105〜108と接し、これと結合する。インタンクの挿入方向が、インクタンクのインク供給部と記録ヘッドカートリッジのインク導入部が最終結合する際の動作方向(図7矢印回転方向)と異なることによって、背景技術の項で説明したような、フィルタとインク供給部との間で発生する摩擦力も極力抑えることが可能となり、両者の擦過に起因するごみの発生も抑制することが可能となるのである。また、本実施例の係合部はインクタンクの底部にのみ形成されているもので、背景技術で示したようにインクタンクの側面には形成されていない。よって、従来に比べ、インクタンクの大きさや占有面積を、より小さく設計することが出来る。
なお、本実施例では、インクタンクを記録ヘッドカートリッジに対し固定するための最終的な結合を、凸凹のはまり込みを採用することによって実現したが、両者の位置固定が実現可能な方法であれば、どのような構成を採用しても本実施例の効果は変わらない。
以下に本発明の第2の実施例を説明する。
図8は、本実施例で適用するインクタンクの構成を説明するための斜視図である。図において、500はインクタンクである。インクタンク500は、不図示の記録ヘッドカートリッジに対し、図の矢印C方向に挿入された後、507を回転軸として矢印R方向に回転されることにより、記録ヘッドカートリッジに装着されるものとする。インクタンク500の内部は2つのインク収容部に仕切られており、各収容部にはそれぞれ異なる種類のインクが独立に収容されている。
インクタンク500の底面に設けられた503および504は、それぞれのインクを記録ヘッドに供給するためのインク供給部である。各インク供給部には、記録ヘッドカートリッジと結合するためのジョイント部材505および506が設けられており、当該ジョイント部材を介することによって、各色のインクが各記録ヘッドの液室内へと供給される。更に、インクタンク500の底面には、記録ヘッドカートリッジと係合するための2つの装着部材501および502が設けられている。
図9は、インクタンク500に設けられた一つの装着部材501と、記録カートリッジとの装着状態を説明するための拡大図である。図において、上部の領域がインクタンク500の部材であり、下部の領域が記録ヘッドカートリッジ1001の部材を示している。記録ヘッドカートリッジ1001には、装着部材501と結合するための結合部材1002が具備されており、これら2つの部材が図のように組み合うことにより、インクタンク500は記録ヘッドカートリッジ1001に位置決めされ、固定される。
インクタンク500においては、2つの装着部材501および502がインクタンクのインク挿入方向(図8の矢印C方向)側に具備されている。加えて図9のBで示した箇所が2つの装着部材で異なった寸法となっており、各装着部材が結合する記録ヘッドカートリッジの2つの結合部材が、それぞれの装着部材に対応付けられた寸法にて形成されている。これにより、記録ヘッドカートリッジに対するインクタンク500の位置および方向が、間違って装着されることを防止している。
1004は、記録ヘッドカートリッジ1001に設けられたインク導入部であり、その内部空間に、インクタンク500のジョイント部材505が組み込まれる仕組みになっている。1003は、インク導入部1004の端部に配備されたフィルタである。フィルタ1004の面に対し、図8および図9のような配置で、ジョイント部材505がインクタンクの挿入時の回転中心507について同心円上の略接線方向にて圧接されることにより、インクタンク500内に収容されているインクが、フィルタ1004を介して記録ヘッドに供給される。
以上説明した本実施例によれば、インクタンク500の挿入方向(図8矢印C方向)が、インクタンクのジョイント部と記録ヘッドカートリッジのインク導入部が係合する方向(図8の回転R方向)と異なっているため、フィルタ面がジョイント部材によって不用意に擦られることも無く、両者の擦過に起因するごみの発生も抑制することが可能となる。また、インク供給部503および504が、インクタンク500の回転面において、より回転軸に近い位置に配備されていることから、第1実施例に比べて、装着のために必要な力(回転モーメント)が軽減される。更にまた、インク供給部503および504と、装着部材501および502が、インクタンク500の同一面(インクタンク底面)に形成されていることにより、インクタンク500を側面方向に拡大すること無しに設計することが可能となる。
以下に本発明の第3の実施例を説明する。
図10は、本実施例で適用するインクタンクの構成を説明するための平面図である。第1および第2の実施例は、1つのインクタンク内に各色のインクが含まれる構成であった。第3の実施例では、1103および1104はそれぞれ異なる種類のインクをそれぞれ収容する別体のインクタンクである。また、1101は記録ヘッドカートリッジ、1102は記録ヘッドカートリッジ1101のタンクホルダを示している。インクタンク1103は、タンクホルダ部1102に対し、図面垂直方向に挿入された後、不図示の案内部材に案内されながら、1108を回転軸として、図のR1方向に回転されて装着される。また、インクタンク1104は、タンクホルダ部1102に対し、図面垂直方向に挿入された後、やはり不図示の案内部材に案内されながら、1109を回転軸として図のR2方向に回転されて装着される。インクタンク1103の内部には1種類のインクが収容されている。一方、インクタンク1104内部は2つのインク収容部に仕切られており、各収容部にはそれぞれ異なる種類のインクが独立に収容されている。
1105、1106および1107は、それぞれのインク収容部から記録ヘッドカートリッジ1101に対しインクを導入するためのインク導入部である。インク導入部1107はインクタンク1103に収容されたインクを、インク導入部1105および1106はインクタンク1104に収容されたインクを、それぞれ記録ヘッドカートリッジに供給するように構成されている。インク導入部1105〜1107には、ごみの流入を防止するためのフィルタが設けられている。第3の実施例における記録ヘッドカートリッジのインク導入部と、インクタンクのインク供給部の位置関係は、第1の実施例と同じ図7の関係にある。インクタンクの供給部数が異なっており、2種類のインクタンクを装着するために、インクタンクの回転方向が2方向ある点が異なっている。
以上説明したように本実施例によれば、複数のインクタンクそれぞれを第1の実施例と同じく記録ヘッドカートリッジ部へ挿入する。この挿入方向と、挿入後インクタンクのインク供給部と、記録ヘッドカートリッジのインク導入部の係合を行なうための回転動作方向が異なっていることによって、フィルタ面がジョイント部材によって不用意に擦られることも無く、両者の擦過に起因するごみの発生も抑制することが可能となる。また、本実施例においては、2つのインクタンク1103および1104が、それぞれの回転軸1108および1109を中心として、反対方向に回転されるような構成となっており、且つインクタンク側面における供給部の位置やその数も異なっている。従って、上述した2つの実施例のように、異なる規格の案内部材を用意せずとも、インクタンクの誤挿入を防止することが出来る。
なお、上記説明では、インクタンクのインク収容部およびインク導入部の数を3としたが、本実施例はこのような数を限定するものではない。例えば、インクタンク1103にはブラックインクを収容し、インクタンク1104にはシアン、マゼンタおよびイエローの3色のカラーインクを収容するとともに、これらインクの供給が可能となるように、4つのインク導入部およびインク供給部を具備する構成であっても、本実施例の効果はなんら変わることはない。
以上の実施形態および本発明において、記録ヘッドのインク吐出方式は特に限定されるものではない。背景技術の項で説明したような電気熱変換素子を具備する形態のインクジェット記録ヘッドであってもよいし、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いたものであってもよい。また、レーザー等の電磁波を照射してインクを発熱させ、この発熱による作用でインク滴を吐出させる方式であっても構わない。
一般的に適用されているインクジェット記録ヘッドカートリッジの一例を説明するための外観斜視図である。 一般的なインクジェット記録装置の構成を説明するための斜視図である。 (a)〜(c)は、一般的に適用されているインクタンクの構造例を説明するための図である。 (a)〜(c)は、図3で示したインクタンクを図1で示した記録ヘッドカートリッジに装着する際の工程を説明するための図である。 本発明の実施例2で適用するインクタンクの構成を説明するための斜視図である。 (a)〜(c)は、インクタンクを記録ヘッドカートリッジに装着する状態を説明するための係合部近傍の拡大図である。 (a)および(b)は、装着時のインクタンクと記録ヘッドカートリッジに設けられたインク導入部の関係を説明するための平面図である。 本発明の実施例2で適用するインクタンクの構成を説明するための斜視図である。 インクタンクに設けられた一つの装着部材と、記録カートリッジとの装着状態を説明するための拡大図である。 本発明の実施例3で適用するインクタンクの構成を説明するための平面図である。
符号の説明
101 インクタンク
102 係合部
103 ロック突起
104 ロック突起
105〜108 インク供給部
201 係合部
202 ロック部
203 凸部
204 凹部
301〜304 インク導入部
305 回転軸
500 インクタンク
501 装着部材
502 装着部材
503 インク供給部
504 インク供給部
505 ジョイント部材
506 ジョイント部材
507 回転軸
1001 記録ヘッドカートリッジ
1002 結合部材
1003 フィルタ
1004 インク導入部
1101 記録ヘッドカートリッジ
1102 タンクホルダ
1103 インクタンク
1104 インクタンク
1105 インク導入部
1106 インク導入部
1107 インク導入部
1108 回転軸
1109 回転軸

Claims (10)

  1. 画像データに基づいてインクを吐出する記録素子を具えた記録ヘッドカートリッジに対し、前記記録素子にインクを供給するために装着可能なインクタンクであって、
    前記記録ヘッドカートリッジに具備されたインク導入部に連結可能なインク供給部と、
    前記記録ヘッドカートリッジへの挿入方向面に配備された係合部とを備え、
    前記係合部を前記記録ヘッドカートリッジに対し前記挿入方向に挿入した後に、該挿入方向と異なった方向にインクタンクを回転させることによって、前記インクタンクの前記係合部が前記記録ヘッドカートリッジに係合し、かつ前記インクタンクの前記インク供給部が前記記録ヘッドカートリッジの前記インク導入部に連結可能な構成であることを特徴とするインクタンク。
  2. 前記係合部は、前記回転において前記インク供給部が描く円弧の内側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のインクタンク。
  3. 前記係合部は、前記回転において前記インク供給部が描く円弧の外側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のインクタンク。
  4. 前記インク供給部は、前記回転において該インク供給部が描く円の略接線方向を含む面にて前記インク導入部と結合されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインクタンク。
  5. 異なる種類のインクを複数の前記インク導入部に供給するための複数の前記インク供給部を具備していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のインクタンク。
  6. 前記複数のインク供給部は、前記回転において略同一の円弧を描く位置に配置されていることを特徴とする請求項5に記載のインクタンク。
  7. 前記複数のインク供給部は、前記回転において異なる円弧を描く位置に配置されていることを特徴とする請求項5に記載のインクタンク。
  8. 前記記録ヘッドカートリッジには前記インクタンクを複数装着可能であって、前記回転において前記複数のインクタンクの少なくとも1つは他のインクタンクと回転方向が異なっていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のインクタンク。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載のインクタンクを装着するための部材を具備することを特徴とする記録ヘッドカートリッジ。
  10. 画像データに基づいてインクを吐出させる記録素子を具えた記録ヘッドカートリッジに対し、前記記録素子にインクを供給するために装着することが可能なインクタンクの装着方法であって、
    前記記録ヘッドカートリッジへの挿入方向面に配備された係合部を前記記録ヘッドカートリッジに対し前記挿入方向に挿入する工程と、
    前記挿入工程の後に、前記挿入方向と異なった平面内で前記インクタンクを回転させる工程と、
    を有し、前記回転工程によって、前記係合部が前記記録ヘッドカートリッジに結合するとともに、前記インクタンクのインク供給部が前記記録ヘッドカートリッジのインク導入部に連結されることを特徴とするインクタンク装着方法。
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