JP2006165289A - 中継基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高周波特性に優れるとともに小型化に適した中継基板を提供する。
【解決手段】 信号用として機能する接続手段22Bのスパイラル接触子36の数を、グランド用として機能する接続手段22A,22Cスパイラル接触子30よりも多くすると、信号ライン上のインダクタンス値が小さくなり、中継基板20の特性インピーダンスZを低減することが可能となる。前記特性インピーダンスZを、信号源および負荷のインピーダンスZsおよびZに整合させることにより、反射の問題を解消し高周波特性に優れた中継基板20とすることができる。またコイルやコンデンサなどの別部材を要せずにインピーダンス整合を図ることができるため、中継基板20を小型化することが可能となる。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体などの電子部品と基板とを接続する中継基板、あるいは基板どうしを接続する中継基板に係わり、特に高周波特性に優れるとともに小型化に適した中継基板に関する。
本発明に関連する先行技術としては、例えば以下の特許文献1に記載された電子コネクタなどが存在している。
特許文献1に記載された電子コネクタ1では、中心側に設けられた信号用の端子をその外周に設けられたグランド用の端子で取り囲む構成としたものであり、その結果、グランド用の端子が信号用の端子を電磁遮蔽することができるため、信号用の端子に重畳しやすいノイズを遮断することが可能となるというものである。
特開2004−241304
しかし、上記実施の形態に記載された電子コネクタは、電磁シールドとして機能、すなわち外部で発生した高周波ノイズが信号ラインに重畳しないように防御したり、あるいは信号ライン上を伝送する高周波信号がノイズとして外部に放出させないようにしたりすることができるものの、インピーダンスマッチングによる高周波特性までをも考慮した構成ではない。
すなわち、CPUなど半導体の動作周波数は今後益々高速化されて行くが、このとき信号源の出力インピーダンス、伝送線路(ケーブルや配線パターンなど)のインピーダンスおよび負荷のインピーダンスとの間の整合が不十分であると、信号源と伝送線路との接続点、および伝送線路と負荷との接続点で反射が生じ、信号が単発の場合には進行波と反射波との合成によって信号の振幅レベルが一時的に2倍に達したり、また連続波の場合には進行波と反射波とが伝送線路上のすべての点で干渉し、前記伝送線路上の各点で振幅が異なる定在波を作り出したりするという問題が発生するが、上記電子コネクタではこのような反射などの高周波特性について何ら対応できる構成ではなかった。
通常、このような反射の問題については、所定の規定値(例えば50[Ω])を設定し、各インピーダンスが前記規定値となるようにすることで対応している。
ところで、前記伝送線路は分布定数回路であり、その特性インピーダンスZの大きさは信号源の出力インピーダンスや負荷のインピーダンスとは異なり、前記分布定数回路の形と寸法とによって決まるものであり、線路の単位長さ(1m)当たりの自己インダクタンスをL、静電容量をCとすると、以下の数1となる。
Figure 2006165289
しかし、基板上の配線パターン(伝送線路)の形や寸法は基板ごとに異なるため、前記配線パターン(伝送線路)の特性インピーダンスZを基板ごとに前記規定値に設定することは煩雑であるという問題がある。
また基板上にコイル(L)とコンデンサ(C)を設けることにより、前記伝送線路の特性インピーダンスZを前記規定値に設定することも考えられるが、単にコイルやコンデンサを別部材として設けることは、部品点数の増大によるコストの高騰、あるいは配置スペースの確保による基板小型化の困難性などの問題を招くおそれがある。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、基板上の伝送線路についてインピーダンス整合を図ることにより高周波特性に優れた中継基板を提供することを目的としている。
また本発明は、別部材を設けることなくインピーダンス整合を図ることができるとともに小型化に適した中継基板を提供することを目的としている。
本発明は、基板と、前記基板の面上に電子部品に設けられた外部接続電極に対向して配置された弾性接触子と、を備えた中継基板であって、
前記外部接続電極がグランド用と信号用とに分けられており、一つの信号用の外部接続電極に対し、2つ以上の弾性接触子が接触可能とされていることを特徴するものである。
上記において、前記基板上には、信号用の弾性接触子とグランド用の弾性接触子とが隣接して配置されており、前記信号用の弾性接触子を固定するランド部と前記グランド用の弾性接触子を固定するランド部とが対向する部分に静電容量が形成されているものが好ましい。
また前記基板にスルーホールが形成されており、前記ランド部が前記スルーホールの周縁部に形成されているものである。
さらには、前記弾性接触子が前記基板の表裏両面に設けられているものである。
そして、前記基板の表面側に設けられたランド部と前記基板の裏側に設けられたランド部とが、前記スルーホールを介して導通接続されている構成である。
上記においては、前記信号用の弾性接触子が、グランド用の弾性接触子に比較して小型であるものが好ましい。
さらには、前記弾性接触子が有するインダクタンスおよび前記ランド間に形成される静電容量とによって規定される特性インピーダンスと、信号源側のインピーダンスおよび負荷側のインピーダンスとの間でインピーダンス整合が図られているものが好ましい。
上記のいずれの手段においても、前記弾性接触子がスパイラル接触子で形成されているものが好ましい。
本発明では、信号ライン上に複数のインダクタンスを並列接続することにより、伝送線路を形成する中継基板の特性インピーダンスの調整をすることができる。このため、特性インピーダンスと信号源および負荷のインピーダンスとをマッチング(整合)させることが可能となるため、信号を受信する際に生じやすい反射の問題を解消し高周波特性に優れた中継基板を提供することができる。
しかもインピーダンスマッチングを図るための専用のコイルやコンデンサを必要としないため、中継基板を小型化することができるとともに、部品点数の増加およびコストの高騰を抑制することができる。
図1は本発明の中継基板を用いた実施の形態として、半導体デバイスの検査システムの一部を構成する接続装置を示す斜視図、図2は図1に示す接続装置の2−2線における断面図、図3は中継基板から基板を取り除いた状態を示す接続手段の分解斜視図、図4は接続手段を拡大して示す中継基板の部分断面図である。
また図5は本発明の実施の形態としての中継基板を部分的に示す斜視図、図6は接続状態の一例を示す中継基板の側面図、図7は図5および図6の接続状態に対応する電気回路図、図8は図7の電気回路を等価的に示す等価回路図である。なお、図3および図5ではスパイラル接触子を平面的な形状として示しているが、本来のスパイラル接触子は図2、図4および図6に示すように立体成形された凸形状である。
図1および図2に示す接続装置10は、基台11と、この基台11の一方の縁部に設けられたひんじ部13を介して回動自在に支持された蓋体12とを有している。前記基台11および蓋体12は絶縁性の樹脂材料などで形成されており、前記基台11の中心部には図示Z2方向に凹となる装填領域11Aが形成されている。そして、前記装填領域11A内に半導体デバイスなどの電子部品1が装着される中継基板20が設けられている。
前記蓋体12の内側には加圧部12aが設けられている。前記蓋体12の内側と前記加圧部12aとの間にはコイルスプリング(図示せず)などが設けられており、後述するように装填領域11A内に装着された電子部品1の表面をZ2方向に加圧することが可能とされている。なお、基台11の他方の縁部には被ロック部14が形成され、これに対応する蓋体12にはロック部15が形成されている。
この接続装置10は、例えば接続面1Aに多数の外部接続電極1aが配置された電子部品1などを検査の対象とするものである。
前記外部接続電極1aは、例えば前記接続面1Aの外側に縦横方向に沿って2列に配置されたもの、あるいは前記接続面1Aの全面にマトリックス状(格子状または碁盤の目状ともいう)に配置されたものなどであり、例えばピン状電極(PGA;Pin Grid Array)、薄板状に形成された平面状電極(LGA;Land Grid Array)、あるいは球状電極(BGA;Ball Grid Array)などである。なお、図2に示す電子部品1の外部接続電極1aは平面状電極(LGA)である。
図2に示すように、前記装填領域11Aには中継基板20が設けられている。中継基板20には、複数の接続手段22が前記電子部品1の外部接続電極1aに対向して配置されている。なお、図2では各接続手段22を丸印で示している。
前記中継基板20を形成する基板21は、例えばガラスエポキシなどのような可撓性の低い硬質な材料で形成された基板であってもよいし、ポリイミドなどのフレキシブル性の高い基板であってもよいが、いずれにしても高い絶縁性を有する樹脂材料などで形成されている。
図2および図4に示すように、前記基板21には複数のスルーホール23Aが前記電子部品1の接続面1Aに設けられた複数の外部接続電極1aに対応して設けられている。このスルーホール23Aの上下の縁部周辺には、図3に示すような四角い枠状の上ランド部25Aと下ランド部25Bがそれぞれ設けられている。
前記上ランド部25Aと下ランド部25Bとの間には、筒状の導通部25Cが前記スルーホール23Aの内壁に沿うように形成されている。前記上ランド部25A、下ランド部25Bおよび前記導通部25Cは銅メッキなどで形成されており、上ランド部25Aと下ランド部25Bとが前記導通部25Cを介して導通接続されている。
前記上ランド部25Aの上面(Z1側の面)、および下ランド部25Bの下面(Z2側の面)には、弾性接触子としてスパイラル接触子30がそれぞれ固定されている。個々のスパイラル接触子30は外周側に設けられた支持部31と、その内部に設けられた渦巻き状の接触片32とを有する構造であり、前記支持部31が上ランド部25Aの上面および下ランド部25Bの下面に導電性接着剤24などを介して固着されている。前記接触片32は前記支持部31と一体で形成されており、外周側の巻き始端32aから内周中心側の巻き終端32bに向かって螺旋状または渦巻き状に延びている。前記接触片32は前記巻き始端32a側において前記支持部31に対し片持ち状態で支持されており、前記導通部25Cの内側にいて図示Z1およびZ2方向に弾性変形できるようになっている。なお、前記スパイラル接触子30の接触片32は図3および図5に示すような平面型であってもよいが、図2および図4に示すように予め前記巻き終端32b側が巻き始端32a側よりも凸状に突出成形されたものが好ましい。特に下ランド部25B側の前記スパイラル接触子30は、図示Z2方向に突出するようにフォーミングされていることが必須である。
前記接続装置10は母基板(マザーボード)50の上に設けられている。前記母基板50の表面には、前記複数のスルーホール23Aに対応して形成された導電性の接続パッド51が複数設けられている。下ランド部25B側に設けられた個々のスパイラル接触子30は、内周中心側の巻き終端32bが前記各接続パッド51上に載置されている。そして、前記中継基板20は、前記スパイラル接触子30が有する弾性力によって母基板50上に支持される。
図2に示すように、前記電子部品1が装填領域11A内の中継基板20に載置され、前記蓋体12が閉じられて前記被ロック部14とロック部15との間のロックが完了すると、電子部品1の外部接続電極1aが中継基板20の上部側に設けられた各スパイラル接触子30を図示Z2方向に弾圧するため、各外部接続電極1aと各スパイラル接触子30とが導通接続させられる。
同時に、中継基板20全体が図示Z2方向に加圧されるため、中継基板20の下部側に設けられた各スパイラル接触子30が母基板50の各接続パッド51を弾圧するため、この間の導通が確保される。すなわち、電子部品1の各外部接続電極1aと母基板50の各接続パッド51との間が電気的に接続される。
前記接続パッド51には配線パターンの一端が接続されており、前記配線パターンの他端は、母基板50の表面または裏面などを介して引き出されており、母基板50上に設けられた外部回路40(図8参照)などに接続されている。
次に、本発明の実施の形態について主として図5および図6を参照しつつ説明する。
図5および図6に本発明の実施の形態として示す中継基板20は、中継基板20の両面にそれぞれ大型のスパイラル接触子30を備えた接続手段22A,22Cと、前記スパイラル接触子30に比較して1/4程度の大きさからなる小型のスパイラル接触子36(個別に36a,36b,36c,36dで示す。)を4つ備えた接続手段22Bを有している。前記接続手段22Bは、接続手段22Aと接続手段22Cとの間に配置されている。
前記小型のスパイラル接触子36を有する前記接続手段22B全体の縦寸法および横寸法と、大型のスパイラル接触子30を有する接続手段22A,22Cの縦寸法および横寸法とは共にWx,Wyと同じ大きさに設定されている。また前記接続手段22A,22B,22Cの縦寸法Wxおよび横寸法Wyは、各接続手段22に対向する電子部品1側の外部接続電極1aの縦横の寸法にも対応している。
すなわち、前記接続手段22Bの4つのスパイラル接触子36a,36b,36c,36dは、これに対向する電子部品1の外部接続電極1aの領域内に収まるとともに、すべてのスパイラル接触子36a,36b,36c,36dが外部接続電極1aに接触することができる大きさで形成されている。
図4および図6に示すように、前記接続手段22Bを構成する各スパイラル接触子36a,36b,36c,36dは、それぞれ別個に設けられた4つの上ランド部26Aに固定されている。前記基板21には、前記スルーホール23Aよりも小径の寸法からなる4つのスルーホール23Bが、各上ランド部26Aに対応して設けられている。各スルーホール23B内には導電部26Cが形成されており、基板21の下面側で前記4つのスルーホール23Bの縁部には下ランド部26Bがそれぞれ設けられている。そして、4つの下ランド部26Bの下面(Z2側の面)には図示Z2方向に凸状に成形された小型のスパイラル接触子36a,36b,36c,36dがそれぞれ固定されている。すなわち、接続手段22Bは、前記接続手段22A,22Cと同様の構成であり、上ランド部26Aと下ランド部26Bとは前記導電部26Cを介して導通接続されている。
したがって、前記中継基板20の上面側と下面側に設けられた2組のスパイラル接触子36a,36b,36c,36dの各巻き終端32bは、それぞれ分離されたオープンな状態にある。ただし、前記中継基板20の上面側に設けられた4つのスパイラル接触子36の各支持部31と前記中継基板20の下面側に設けられた4つのスパイラル接触子36の各支持部31とは、前記上ランド部26Aおよび下ランド部26Bを介して前記導電部26Cにおいて全て導通接続されている状態にある。
図5および図6に示すように、中継基板の上側(Z1側)では、前記接続手段22Aの上ランド部25Aの側面と前記接続手段22Bの図示X2側(接続手段22A側)に設けられた2つの上ランド部26A,26Aの側面とが所定のギャップ長dを介して対向させられている。同様に、前記接続手段22Cの上ランド部25Aの側面と前記接続手段22Bの図示X1側(接続手段22C側)に設けられた2つの上ランド部26A,26Aとが所定のギャップ長dを介して対向させられている。
また中継基板の下側(Z2側)では、前記接続手段22Aの下ランド部25Bの側面と前記接続手段22Bの図示X2側(接続手段22A側)に設けられた2つの下ランド部26B,26Bの側面とが所定のギャップ長dを介して対向させられている。同様に、前記接続手段22Cの下ランド部25Bの側面と前記接続手段22Bの図示X1側(接続手段22C側)に設けられた2つの下ランド部26B,26Bとが所定のギャップ長dを介して対向させられている。
ここで、前記上ランド部25Aの側面と、ギャップ長dを介して対向する2つの上ランド部26A,26Aのうち一方の側面との間の対向面積をS、真空の誘電率をε、空気の比誘電率をεrとすると、上ランド部25Aの側面と一方の上ランド部26Aの側面との間は平行平板型のコンデンサとみなすことができる。そして、この間の静電容量をC1とすると、静電容量C1は以下の数2で表すことができる。
Figure 2006165289
同様に、上ランド部25Aの側面と他方の上ランド部26Aの側面との間の静電容量もC1である。この静電容量C1は、前記上ランド部25Aの側面と、これにギャップ長dを介して対向するすべての上ランド部26Aとの間に形成され。また以上のことは、中継基板20の下側(Z2側)においても同様である。
次に、中央に位置する前記接続手段22Bを信号用、その両端に位置する接続手段22A,22Cをグランド(接地)用とすると、図5および図6の中継基盤20は図7の電気回路図として示すことができる。なお、L1は前記スパイラル接触子30,36が元来有しているインダクタンス値である。
電子部品1を負荷側、母基板50側に設けられた外部回路40を信号源Vsとすると、図7の回路は図8に示す等価回路で表すことができる。すなわち、等価的に前記インダクタンスは信号ラインa1−b1間に挿入され、静電容量は信号ラインとグランドとの間に挿入される。なお、図8では負荷側のインピーダンスをZ、前記信号源Vsの出力インピーダンスをZsで示している。
ここで中継基板20は外部回路と電子部品1との間を接続する伝送経路に相当する。そして、前記中継基板20の特性インピーダンスをZとすると、この実施の形態に示すものでは前記各インピーダンスZs,Z,Zとの間に以下の数3の関係が保たれている。
Figure 2006165289
このように、伝送線路(中継基板20)の特性インピーダンスZを外部回路40側の信号源VsのインピーダンスZsと電子部品1側の負荷インピーダンスZに整合させると、前記信号源Vsと中継基板20との接続点a1−a2(図8参照)および中継基板20と負荷との接続点b1−b2(図8参照)との間での反射の発生を抑制することが可能となる。
すなわち、前記中継基板20を介して電子部品1と母基板50側に設けられた信号源Vsを有する外部回路40とを接続し、例えば信号源Vsを数百MHz以上の高い動作周波数として前記電子部品1を駆動したときに、伝送線路側に相当する中継基板20の特性インピーダンスZを信号源Vs側に相当する母基板50の外部回路40のインピーダンスZsと、負荷側に相当する電子部品1のインピーダンスZに一致させ、あるいは近似させてインピーダンス整合を図ることにより、前記母基板50の外部回路40と前記中継基板20との接続点、および前記中継基板20と前記負荷(電子部品1)との接続点で発生しやすい信号反射の問題を解消することができる。すなわち、高周波特性に優れた中継基板20とすることができる。
ここで、伝送線路(中継基板20)の特性インピーダンスZを信号源のインピーダンスZsと負荷のインピーダンスZに一致させてインピーダンス整合を図る一手段としては、インダクタンスLを調整する方法があるが、この実施の形態では、前記4つのスパイラル接触子36a,36b,36c,36dが並列接続された状態で信号ライン(a1−b1間)に挿入されている。このため、前記信号ラインに1つのスパイラル接触子を挿入する場合に比較してインダクタンス値をほぼ1/4に低減することができる。
すなわち、4つのスパイラル接触子36a,36b,36c,36dの並列接続後のインダクタンス値をLとすると、個々のインダクタンス値L1との間には以下の数4の関係が成立する。
Figure 2006165289
これを上記数1に代入して、中継基板(伝送経路)20の特性インピーダンスZを求めると以下の数5となる。
Figure 2006165289
すなわち、信号ラインa1−b1間に4つのスパイラル接触子を挿入することにより、中継基板(伝送経路)20の特性インピーダンスZを1/2に低減することができる。
これを一般化すると、信号ラインa1−b1間にnヶ(ただし、nは2以上の整数)のスパイラル接触子を挿入すると、1ヶのスパイラル接触子を挿入した場合に比較してインダクタンス値は1/nになるため、前記中継基板(伝送経路)20の特性インピーダンスZを1/√(n)(=1/n1/2)倍に低減することができる。
したがって、特性インピーダンスZの低減を図りたい場合には、信号ラインa1−b1間に複数のスパイラル接触子を挿入することにより、特性インピーダンスZの大きさを減少させることができる。あるいは複数のスパイラル接触子を有する場合において特性インピーダンスZの増大を図りたい場合には、複数のスパイラル接触子からその数を減らすことにより、特性インピーダンスZの大きさを増大させることが可能となる。
また静電容量Cの値を変えることにより、特性インピーダンスZの大きさを調整することも可能である。すなわち、上記数2から明らかなように、対向面積S、ギャップ長dを変えることにより静電容量Cの値の調整が可能である。あるいは、互いに対向し合う上記ランド部25Aの側面と上記下部ランド部26Aの側面との間に誘電体を挿入することによっても静電容量Cの値を調整することが可能である。
以上のように、本願発明では信号用として機能する接続手段22Bのスパイラル接触子36の数の増減を図ることにより、信号ライン上に等価回路的に接続されるインダクタンスLの値を変更することが可能となる。このため、このインダクタンスLと前記信号ラインとグランドとの間に形成される静電容量Cとにより規定される中継基板20の特性インピーダンスZを、信号源および負荷のインピーダンスZsおよびZにマッチング(整合)させることにより、信号を受信する際に生じやすい反射の問題を解消し高周波特性に優れた中継基板20とすることができる。
しかも、本願発明では電子部品1の外部接続電極1aと接続するための接続手段22A,22B,22Cであるスパイラル接触子が元来有するインダクタンスを利用してインピーダンスマッチングを図ることができるため、専用のコイルやコンデンサを不要とすることができる。よって、中継基板20に前記コイルやコンデンサを搭載するための専用のスペースを確保する必要がなく、中継基板20を小型化することができるとともに、部品点数の増加およびコストの高騰を抑制することができる。
なお、上記実施の形態では、中継基板20が半導体などの電子部品1と外部回路40を有する母基板50とを接続するため部材とした構成で説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、中継基板20は基板どうしを直接接続するものであってもよいし、また基板間を間接的に接続する平面型のコネクタに設けられる構成であってもよい。
また上記実施の形態では、中継基板20の上下両面に、インダクタンスを形成するスパイラル接触子が形成され、且つ静電容量Cが形成された構成を示して説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、スパイラル接触子は中継基板20の上部側の面にのみ形成される構成であってもよい。
この場合、中継基板20の下面側では、前記スパイラル接触子30,36の代わりに、例えば銅などで形成され、且つ図示Z2方向に凸状に突出する凸型パッドを前記下ランド部25Bの下面に固着し、この凸型パッドと母基板50の接続パッド51とを導電性接着剤などで固定することにより導通接続された構成であってもよい。
本発明の中継基板を用いた実施の形態として、半導体デバイスの検査システムの一部を構成する接続装置を示す斜視図、 図1に示す接続装置の2−2線における断面図、 中継基板から基板を取り除いた状態を示す接続手段の分解斜視図、 接続手段を拡大して示す中継基板の部分断面図、 本発明の実施の形態としての中継基板を部分的に示す斜視図、 接続状態の一例を示す中継基板の側面図、 図5および図6の接続状態に対応する電気回路図、 図7の電気回路を等価的に示す等価回路図、
符号の説明
1 電子部品
1a 外部接続電極
10 接続装置
11 基台
11A 装填領域
12 蓋体
20 中継基板
22,22A,22B,22C 接続手段
23A,23B スルーホール
25A,26A 上ランド部
25B,26B 下ランド部
25C 導通部
25a,25b 側面
30,36,36a,36b,36c,36d スパイラル接触子(弾性接触子)
31 支持部
32 接触片
40 外部回路
50 母基板(マザーボード)
51 接続パッド
C,C1 静電容量
d ギャップ長
S 対向面積
L,L1 インダクタンス
伝送経路(中継基板)の特性インピーダンス
Zs 信号源のインピーダンス
負荷のインピーダンス

Claims (8)

  1. 基板と、前記基板の面上に電子部品に設けられた外部接続電極に対向して配置された弾性接触子と、を備えた中継基板であって、
    前記外部接続電極がグランド用と信号用とに分けられており、一つの信号用の外部接続電極に対し、2つ以上の弾性接触子が接触可能とされていることを特徴する中継基板。
  2. 前記基板上には、信号用の弾性接触子とグランド用の弾性接触子とが隣接して配置されており、前記信号用の弾性接触子を固定するランド部と前記グランド用の弾性接触子を固定するランド部とが対向する部分に静電容量が形成されている請求項1記載の中継基板。
  3. 前記基板にスルーホールが形成されており、前記ランド部が前記スルーホールの周縁部に形成されている請求項2記載の中継基板。
  4. 前記弾性接触子が前記基板の表裏両面に設けられている請求項3記載の中継基板。
  5. 前記基板の表面側に設けられたランド部と前記基板の裏側に設けられたランド部とが、前記スルーホールを介して導通接続されている請求項3または4記載の中継基板。
  6. 前記信号用の弾性接触子が、グランド用の弾性接触子に比較して小型である請求項1ないし5のいずれか記載の中継基板。
  7. 前記弾性接触子が有するインダクタンスおよび前記ランド間に形成される静電容量とによって規定される特性インピーダンスと、信号源側のインピーダンスおよび負荷側のインピーダンスとの間でインピーダンス整合が図られている請求項1ないし6のいずれか記載の中継基板。
  8. 前記弾性接触子がスパイラル接触子で形成されている請求項1ないし7のいずれか記載の中継基板。
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JP2014509793A (ja) * 2011-03-29 2014-04-21 ザイリンクス インコーポレイテッド インダクタを有するインターポーザ

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