JP2006165155A - 熱伝導シート - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明はLSIなどの発熱電子部品の放熱対策に用いられる熱伝導シートに関して、熱伝導シートにおける電気絶縁性を高めることを目的とする。
【解決手段】熱伝導シート1を、樹脂からなる絶縁シート5の表面部分にグラファイトシートからなる複数の小片6を実質的に露出するよう混入した構成とすることにより、グラファイトシートが持つ高い熱伝導性を活用しながら、絶縁シート内で個々のグラファイトシートの小片が独立配置されるので電気絶縁性を確保できる。
【選択図】図1
【解決手段】熱伝導シート1を、樹脂からなる絶縁シート5の表面部分にグラファイトシートからなる複数の小片6を実質的に露出するよう混入した構成とすることにより、グラファイトシートが持つ高い熱伝導性を活用しながら、絶縁シート内で個々のグラファイトシートの小片が独立配置されるので電気絶縁性を確保できる。
【選択図】図1
Description
本発明はLSIなどの発熱電子部品の放熱対策に用いられる熱伝導シートに関する。
一般にハードディスクに用いられるLSIやパワーアンプに用いられるICなどの発熱電子部品はその温度上昇に伴いそれらを用いた製品に対して悪影響を及ぼしてしまうため、その放熱対策として発熱電子部品とそのヒートシンクとなる部材との間に熱伝導シートが設けられている。
よって、この熱伝導シートには、発熱電子部品より局所的に発せられる熱を効率よく広範囲に分散させることが要求され、従来このような効果を有するものとして炭素を2次元的に結合させ熱伝導性を高めたグラファイトシートが用いられていた。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平10−330177号公報
しかしながら、グラファイトシートは炭素を2次元的に結合させた構造であるため、電気絶縁性が低く、発熱電子部品やその周辺において電気回路を形成する電子部品に対しては電気的に干渉し易いという問題があった。
そこで、本発明はこのような問題を解決し、熱伝導シートにおける電気絶縁性を高めることを目的とする。
そして、この目的を達成するために本発明は、特に熱伝導シートを樹脂からなる絶縁シート内にグラファイトシートからなる複数の小片を、絶縁シートの表面部分において小片が実質的に露出するよう混入した構成としたのである。
この構成によれば、グラファイトシートが持つ高い熱伝導性を活用しながら、絶縁シート内で個々のグラファイトシートの小片が独立配置されるので電気絶縁性をも確保できるのである。
以下、本発明の一実施形態について図を用いながら説明する。
図1は本発明の熱伝導シート1の断面を示したもので、図2に示されるようにLSIやパワーアンプに用いられるICなどの発熱電子部品2と、そのヒートシンクとなる放熱部材3との間に設けられ、発熱電子部品2から局所的に生じた熱を素早く熱伝導シート1の面内領域に拡散させながら放熱部材3に熱伝達することで放熱効果を高めるものである。
また、このような発熱電子部品2を要する電子機器の中でも携帯電話やノート型パソコンといったモバイル型の電子機器においては、ハードディスクの高性能化や液晶モニタの大型化、機器自体の小型低背化が進められる中、発熱電子部品2を含む各種電子部品4の高密度実装化や高速応答化が進み、熱伝導シート1においては高い放熱効果だけではなく、さらに、発熱電子部品2およびその周囲の電子部品4に対する電気的な干渉を防止する高い電気絶縁性が求められている。
そこで、本実施形態における熱伝導シート1は図1に示されるように、シリコンなどの絶縁性樹脂からなる絶縁シート5の内部にグラファイトシートの小片6が複数混入された構造とし、発熱電子部品2から放熱部材3に至る熱伝導性及び発熱電子部品2及びその周囲の電子部品4に対する電気絶縁性を両立している。なお、グラファイトシートはポリイミド等の有機樹脂シートを1200度以上の温度で炭化させ、その後、2600度以上の温度でグラファイト化し、図3に示されるよう炭素が2次元的に密に結合した炭素数の多層構造体であり、炭素の結合面内において高い熱伝導特性を示すものである。
すなわち、熱伝導シート1を図1に示すような構成とすることにより、グラファイトシートからなる小片6が絶縁シート5を形成する絶縁性樹脂で覆われた構造となり、それぞれの作用である高い熱伝導性と高い電気的絶縁性を兼ね備えた構造となり、さらに絶縁シート5内に混入されるグラファイトシートが小片化されたものであることから、それぞれの小片6においては電気導通性を有するものであるが個々の小片6が絶縁シート5を形成する絶縁性樹脂により分離され独立するのでより高い電気的絶縁性が確保された構造となっている。
なお、熱伝導シート1において電気絶縁性を確保するということであれば、絶縁シート5にグラファイトシートからなる小片6を混入する構成の他に、絶縁シート5に対して天然グラファイトやセラミクスなど熱伝導性の高い粉体或いは粒体を混入させる構成が考えられるが、絶縁シート5に粉体や粒体を混入した場合、確かに粉体や粒体はそれ自体で熱伝導性を有したものとなるが、熱伝導シート1内において個々の粉体或いは粒体が絶縁シート5を形成する絶縁性樹脂によって独立した状態となることから、熱伝導シート1の面内方向における熱伝達が鈍くなってしまう。
これに対して、絶縁シート5にグラファイトシートの小片6を混入した場合は、小片6自体が2次元的な広がりを持ちその範囲内での熱伝導効果を有するものとなることから、粉体や粒体を混入したものに比べて高い熱伝導性を得ることが出来るのである。
また、熱伝導シート1の表面部分つまり絶縁シート5の表面部分に複数のグラファイトシートの小片6の表面を実質的に露出させるよう混入させることで、熱伝導シート1の表面部分における熱伝導度が向上し、これにより発熱電子部品から発熱した熱を効率よく熱伝導シートの面内方向に分散させることができ、さらに放熱部材に対する熱伝達性を高めることが出来るのである。
なお、ここでグラファイトシートの小片6を実質的に露出させるとしたのは、小片6を絶縁シート5の表面において完全に露出させた場合、熱伝導シート1の表面の電気絶縁性が損なわれてしまい当初の目的を達せられなくなるため、この電気絶縁性を損なわない範囲で絶縁シート5を形成する絶縁性樹脂の被膜で覆われている必要があるからである。
また、本発明においては熱伝導シート1の表面部分にグラファイトシートからなる小片6を実質的に露出するよう配置することにより熱伝導シート1の放熱効果を高めたのであり、さらに、絶縁シート5の内部に別途、グラファイトシートの小片6を存在させることで、熱伝導シート1本来の高い熱伝導性を発揮させることが出来るのである。
本発明は、熱伝導シートに関し、高い熱伝導性および電気絶縁性を確保できるという効果を有し、特に発熱電子部品を要する電子機器に有用である。
1 熱伝導シート
5 絶縁シート
6 小片
5 絶縁シート
6 小片
Claims (1)
- 樹脂からなる絶縁シート内にグラファイトシートからなる複数の小片を、前記絶縁シートの表面部分において前記小片が実質的に露出するよう混入したことを特徴とする熱伝導シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004352420A JP2006165155A (ja) | 2004-12-06 | 2004-12-06 | 熱伝導シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004352420A JP2006165155A (ja) | 2004-12-06 | 2004-12-06 | 熱伝導シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006165155A true JP2006165155A (ja) | 2006-06-22 |
Family
ID=36666837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004352420A Pending JP2006165155A (ja) | 2004-12-06 | 2004-12-06 | 熱伝導シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006165155A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107352533A (zh) * | 2017-07-10 | 2017-11-17 | 中国石油大学(北京) | 利用多粒径石墨烯协同作用的柔性导热膜及其制备方法 |
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2004
- 2004-12-06 JP JP2004352420A patent/JP2006165155A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107352533A (zh) * | 2017-07-10 | 2017-11-17 | 中国石油大学(北京) | 利用多粒径石墨烯协同作用的柔性导热膜及其制备方法 |
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