以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1は、本発明の運動データ管理システムのハードウェア構成図の一例である。運動データ管理システムは、利用者の歩数をカウントし記憶する携帯式の歩数計1(携帯式運動計測器に相当する)と、フィットネスクラブに配設された固定式サイクリングマシン等の複数の各種運動機器2と、フィットネスクラブに配設された太極拳、ヨガ等が行なわれるスタジオ(運動施設に相当する)への入退出者の識別情報を検出するスタジオゲート3と、フィットネスクラブの利用者の運動データを管理する運動データ管理用サーバ装置4と、運動データ管理用サーバ装置4と通信可能に接続され外部からの入力を受け付けてモニタに種々の画面を表示するクライアント端末装置5とを備えている。
歩数計1は、圧電素子等からなるセンサの信号から利用者の歩数及び走数(走った場合の歩数)をカウントすると共に時計機能を有し、所定時間(例えば1時間)毎の歩数及び走数を日時情報と対応付けて記憶するものである。更に、外部からの入力を受け付けるボタンを有し、ボタン操作によって種々の情報(例えば、1日の合計歩数)を表示するLCD等からなる表示部を備える。
運動機器2は、フィットネスクラブの利用者が各種の運動を行なう目的で使用する機器であって、運動データ管理用サーバ装置4と通信可能に接続され、運動機器2において消費されたカロリー等の情報を利用者の識別情報と対応付けて運動データ管理用サーバ装置4へ送信するものである。
スタジオゲート3は、後述するICチップに格納されたID情報(ICチップIDという)を読み取るICチップリーダ31を備え、フィットネスクラブに配設された太極拳、ヨガ等が行なわれるスタジオへの入退出者の識別情報を後述するICチップに格納されたID情報(ICチップIDという)を読み取ることによってスタジオへの入退出者の識別情報を検出すると共に、時計機能を有する時刻カウンタ32を備え、入退出の年月日時刻を検出し、ID情報と入室(又は退出)の年月日時刻情報とを対応付けて運動データ管理用サーバ装置4に送信するものである。なお、スタジオゲート3が複数配設されている場合には、ゲートの識別番号であるゲート番号を格納するゲート番号記憶部33を備え、ゲート番号、ID情報と入室(又は退出)の年月日時刻情報とを対応付けて運動データ管理用サーバ装置4に送信するものである。
運動データ管理用サーバ装置4は、歩数計1からの歩数データ及び各運動機器2からの第2運動データを読み出して利用者毎の消費カロリーの総計である総消費カロリーを求めるものである。
クライアント端末装置5は、外部からの入力を受け付けて、種々のデータを運動データ管理用サーバ装置4から受信し利用者の所望する種々の画面を表示すると共に、外部からの入力を受け付けて、種々のデータを運動データ管理用サーバ装置4へ送信するものである。
ここで、フィットネスクラブ内における利用者の識別方法について簡単に説明する。まず、利用者がフィットネスクラブへの入会を申し込むと、氏名、生年月日、ユーザーID等が磁気カード等に格納されたIDカード6が発行されると共に、氏名、生年月日、ユーザーID等の情報が歩数計1及び運動データ管理用サーバ装置4に格納される。利用者がフィットネスクラブを利用する場合に、IDカード6(図示省略)をフィットネスクラブの受け付けに提示すると、IDカード6に格納されたユーザーIDと運動データ管理用サーバ装置4に格納されたユーザーIDとが照合され会員であるか否かが判定される。そして、会員であると判定された場合には、フィットネスクラブへの入館が許可されると共に、フィットネスクラブ内での個人認証に用いられるICチップID等が格納されたICチップ7(図示省略)が適所に埋め込まれたリストバンド8(図示省略)が利用者に渡され、ICチップIDがユーザーIDと対応付けて後述する運動データ管理用サーバ装置4の入館者データ記憶部4627に格納される。利用者は、運動機器2、スタジオゲート3及びクライアント端末装置5に配設されたICチップリーダにリストバンド8を近づけることによって各機器での個人認証が行なわれる。
図2は、歩数計1の外観を示す斜視図の一例である。歩数計1は、累積歩数、累積走数等のデータを表示するLCD等からなるモニタ13と、モニタ13に表示するデータを選択する等の操作を受け付ける操作ボタン11と、後述する歩数記憶部152に格納された累積歩数、累積走数等のデータを消去する場合に押下されるリセットボタン12と、後述するセンサ14、演算部15等を収納するケース16とを備えている。
図3は、歩数計1の主要部の機能構成図の一例である。歩数計1は、圧電素子等からなり振動(または加速度)を検出するセンサ14と、センサ14からの信号を受け付けて歩数、走数をカウントすると共に操作ボタン11及びリセットボタン12からの入力を受け付けて累積歩数、累積走数等のデータを処理する制御部15と、累積歩数、累積走数等のデータ(以下、歩数データという。また、第1運動データに相当する)を表示するLCD等からなるモニタ13とを備えている。なお、センサ14、制御部15は、ケース16内の適所に配設されている。また、歩数計1は、累積歩数、累積走数等のデータを運動データ管理用サーバ装置4に送信すると共に、ユーザーID等のデータを運動データ管理用サーバ装置4から受信する送受信部を備えている(図示省略)。
制御部15は、センサ14からの信号を受け付けて歩数、走数をカウントする歩数演算部151と、歩数演算部151によってカウントされた歩数、走数を図略の時計の年月日時刻情報と対応付けて格納する歩数記憶部152と、操作ボタン11からの入力に基づいて歩数記憶部152から累積歩数、累積走数等のデータを読み出してモニタ13に表示する歩数表示部153とを備えている。
歩数演算部151は、センサ14からの信号を受け付けて種々の信号処理を施して、歩いている状態か走っている状態かを判定し、歩数、走数をそれぞれカウントするものである。
歩数記憶部152は、歩数演算部151によってカウントされた歩数、走数を図略の時計の年月日時刻情報と対応付けて格納する(例えば、1時間毎の歩数、走数を格納する)と共に、ユーザーIDを格納するものである。
歩数表示部153は、操作ボタン11からの入力に基づいて歩数記憶部152から累積歩数、累積走数等のデータを読み出してモニタ13に表示するものである。
図4は、運動機器2の一例としてのサイクリングマシンの構成図である。サイクリングマシンは、固定式で、前後輪を除いた形の自転車を模擬したもので、筐体2の上部にサドル20が取り付けられ、筐体2の下部前後には、姿勢安定用の脚部2aが取り付けられ、また筐体2内部の前後方向両側部には左右に水平な回転軸21,22が軸支されている。回転軸21,22にはギア21a,22aが共回り可能に連結され、両ギア21a,22a間には無端チェーン23が張設されている。回転軸21の両側には一対のペダル21bが取り付けられ、利用者により漕ぐことが可能にされ、この漕ぎ動作が回転軸21から無端チェーン23を介して伝達され、後方の回転軸22が回転するようになっている。本実施形態では前方側の回転軸21に、例えばギア21aを挟むようにして対向配置された、検出部としての回転センサ21cが配設されている。回転センサ21cとして、例えばギア21aを挟んで対向する構成の発光部と受光部を備え、ギア21aの歯先が通過する毎にパルスを出力することで、回転パルスを発生するロータリエンコーダで、実質的にペダル21bの回転を検出する。発光部と受光部とを備えた回転センサ等の近接スイッチ等に代えて機械的なスイッチを採用することもでき、またギア21aの歯先以外の回転部位を検出する構成としてもよい。
後方の回転軸22には、負荷状態を可変制御する負荷変更手段として電磁クラッチ22bが取り付けられ、電磁クラッチ22bへの供給電力を調整に応じてブレーキ負荷量(制動量)が変更されるようになっている。なお、負荷変更手段としては渦電流を利用して制動量を可変する電磁クラッチの他、種々の態様、例えば機械的なブレーキ部材などを電力により、あるいは油圧などを利用して制動量の可変を行なうものでもよい。
筐体2の前端には支持アーム2bが立設され、その上部であってサドル20に腰を掛けた利用者の頭部前面にほぼ一致する高さ位置にモニタ24が設置され、その下方にスピーカ25及び送風ファン26がそれぞれ後方に向けて取り付けられ、さらにハンドル2cが設けられている。モニタ24は画像を表示する例えば薄形の液晶表示器である。スピーカ25は所定のメッセージやBGMを出力するものである。送風ファン26は回転センサ21cの検出結果に応じた回転速度でファンが回転するように制御され、屋外をサイクリングしている実体験感を醸し出すものである。
また、支持アーム2bの上端には操作パネル27が設けられ、少なくとも左右一対のボタン27a、27bが設けられている。このボタン27a、27bは利用者が押し込み操作することで、実際の自転車の変速ギアに相当し、電磁クラッチ22bのブレーキ負荷量を調整するための後述するギア段数を変更することができるもので、例えばボタン27aを1回押下する毎にギア段数が変更されて電磁クラッチ22bのブレーキ負荷量が重くなり、もう一方のボタン27bを1回押下する毎にギア段数が変更されて電磁クラッチ22bのブレーキ負荷量が軽くなるようになっている。
また、モニタ24の近傍適所には、リストバンド8に埋め込まれたICチップ7に格納されたICチップIDを読み出すICチップリーダ28a、脈拍センサ29のリード線の先端部を差し込む差込口29aが設けられている。ICチップリーダ28aは、所定の領域内(例えば、ICチップリーダ28aからの距離が30cm以下の範囲内)に存在するICチップ7に格納されたICチップIDを非接触式に読み出すものである。脈拍センサ29は利用者の脈拍を検出するもので、拡大図に示すように例えば耳たぶを挟むためのクリップ部29bを有し、耳たぶを挟んだ状態で血流量の変化を光学的に、すなわち透過光量のレベル変化から検出するものである。
サイクリングマシンの適所には、各部からの検出信号や、各部への制御信号を出力するマイクロコンピュータなどで構成される制御部202(図5参照)が配設されている。なお、制御部202は、各運動機器に付設されず、別設された態様としてもよい。
図5は、運動機器2の一例としてのサイクリングマシンのハードウェア構成図である。制御部202はサイクリングマシンの全体の動作を制御するもので、情報処理部(CPU)203と、処理途中の情報を一時的に格納するRAM204と、所定の画像情報、制御プログラム等が予め記憶されたROM205とを備える。CPU203は、ペダル11bの回転速度(模擬サイクリングマシンの走行速度)を計算し、脈拍センサ29での検出信号から1分間当たりの脈拍数を算出し、求めた速度と脈拍数、運動データ管理用サーバ装置4から受信した身体データから単位時間当たりの消費カロリーを求め、求めた単位時間当たりの消費カロリーを運動時間で累積することで、運動開始から現時点までの消費カロリーを算出する機能を備える。なお、ROM205のうち、運動内容等が変更されることにより影響を受ける例えば制御プログラムを少なくとも装着脱式の外部記録媒体に記憶する態様とすることも可能である。バスBA2はデータ伝送路である。
外部入出力制御部261は、制御部202と、アクチュエータ{つまり送風ファン26のファンモータ26a、電磁クラッチ22b}および検出部{つまり回転センサ21c、タッチパネル24a、操作パネル27、ICチップ7用のICチップリーダ28a、脈拍センサ29}との間で、検出信号を処理用のデジタル信号に変換し、また指令情報をアクチュエータ用の制御信号に変換して出力するもので、かかる信号処理と入出力処理とを例えば時分割的に行なうものである。外部機器制御部262はそれぞれの時分割期間内に各アクチュエータへの制御信号の出力動作と、各検出部からの検出信号の入力動作とを行なうものである。なお、上記検出部のタッチパネル24aは、指の押圧操作でオンオフされる複数の押圧操作部を有するもので、モニタ24の画面に設けられている。
描画処理部241は制御部202からの画像表示指示に従って所要の画像をモニタ24に表示させるもので、ビデオRAM等を備える。音声再生部251は制御部202からの指示に従って所定のメッセージやBGM等をスピーカ25に出力するものである。
ROM205には、各種のキャラクタの画像、各種背景画像、各種画面の画像並びに各種メッセージがスーパーインポーズ可能な態様で記憶されている。キャラクタ及び背景画像は3次元描画が可能なように、それらを構成する所要数のポリゴンで構成されており、描画処理部241はCPU203からの描画指示に基づいて、主に視点位置計算(本実施形態では、カメラの高さ、方向の変更等)、該視点位置に対する3次元空間上における計算、3次元空間上での位置から擬似3次元空間上での位置への変換のための計算、光源計算処理を行なうと共に、上記計算結果に基づいてビデオRAMに対して描画すべき画像データの書き込み処理、例えば、ポリゴンで指定されるビデオRAMのエリアに対するテクスチャデータの書き込み(貼り付け)処理を行なう。
ここでCPU203の動作と描画処理部241の動作との関係を説明する。CPU203は、内蔵のあるいは外部からの装着脱式としてのROM205に記録されているオペレーティングシステムに基づいて、ROM205から画像、音声及び制御プログラムデータ、ゲームプログラムを読み出す。読み出された画像、音声及び制御プログラムデータ等の一部若しくは全部は、RAM204上に保持される。以降、CPU203は、RAM204上に記憶されている制御プログラム、データ(表示物体のポリゴンやテクスチャー等その他の文字画像を含む画像データ、音声データ)、並びに検出部からの検出信号、利用者からの操作を経て指示する内容に基いて、処理が進行される。すなわち、CPU203は、検出信号、利用者から指示される内容に基いて、適宜、描画や音声出力のためのタスクとしてのコマンドを生成する。描画処理部241は、上記コマンドに基づいて、視点位置の計算、視点位置に対する3次元空間上(勿論、2次元空間上においても同様である)におけるキャラクタの位置等の計算、光源計算等、音声データの生成、加工処理を行なう。続いて、上記計算結果に基づいて、ビデオRAMに描画すべき画像データの書き込み処理等を行なう。ビデオRAMに書き込まれた画像データは、(インターフェースを介してD/Aコンバータに供給されてアナログ映像信号にされた後に)モニタ24に供給され、その画面上に画像として表示される。一方、音声再生部251から出力された音声データは、(インターフェースを介してD/Aコンバータに供給されてアナログ音声信号に変換された後に、アンプを介して)スピーカ25から音声として出力される。
ROM205に記憶された各種データのうち装着脱可能な記録媒体に記憶され得るデータは、例えばハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、シリコンディスクドライブ、カセット媒体読み取り機等のドライバで読み取り可能にしてもよく、この場合、記録媒体205は、例えばハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、CD、DVD、半導体メモリ等である。
ネットワーク通信部207は、トレーニング開始前に、ICチップリーダ28aによって読み込まれたICチップID及び当該運動機器2の使用が開始された旨の情報である運動機器使用開始情報を運動機器の識別情報と対応付けて運動データ管理用サーバ装置4に送信し、運動データ管理用サーバ装置4からの個人認証の判定結果を受信して個人認証を行なうと共に、消費カロリーの計算に必要な身体データを運動データ管理用サーバ装置4から受信し、トレーニングが終了した時点で、消費カロリー等のトレーニング履歴の情報及び当該運動機器2の使用が終了された旨の情報である運動機器使用終了情報を運動機器の識別情報と対応付けて運動データ管理用サーバ装置4に送信するものである。
図6は、本発明の運動データ管理用サーバ装置4のハードウェア構成図の一例である。制御部46は運動データ管理用サーバ装置4の全体の動作を制御するもので、情報処理部(CPU)461と、処理途中の情報を一時的に格納するRAM462と、本発明の運動データ管理プログラム、制御プログラム等が予め記憶されたROM463とを備える。なお、ROM463のうち、運動内容等が変更されることにより影響を受ける例えば制御プログラムを少なくとも装着脱式の外部記録媒体に記憶する態様とすることも可能である。バスBA4はデータ伝送路である。
外部入出力制御部481は、制御部46と、検出部{つまり歩数計1、運動機器2、スタジオゲート3、IDカードリーダ41、ICチップリーダ42}との間で、検出信号を処理用のデジタル信号に変換し出力するもので、かかる信号処理と入出力処理とを例えば時分割的に行なうものである。外部機器制御部482はそれぞれの時分割期間内に各検出部からの検出信号の入力動作を行なうものである。
ROM463に記憶された各種データのうち装着脱可能な記録媒体に記憶され得るデータは、例えばハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、シリコンディスクドライブ、カセット媒体読み取り機等のドライバで読み取り可能にしてもよく、この場合、ROM463は、例えばハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、CD、DVD、半導体メモリ等である。
ネットワーク通信部48は、クライアント端末装置5からのデータ送信要求に基づいて、対応するデータをクライアント端末装置5に送信すると共に、クライアント端末装置5からのデータ格納要求に基づいて、対応するデータを受信しRAM462の対応する記憶部に格納するためのものである。
図7は、運動データ管理用サーバ装置4の制御部46の機能構成図の一例である。CPU461は、歩数計1から利用者の識別情報と歩数データとを受信する歩数計データ受信部4611(携帯運動機器データ受信手段に相当する)と、各運動機器2から利用者の識別情報と第2運動データとを受信する運動機器データ受信部4612(運動機器データ受信手段に相当する)と、歩数計1からの歩数データ及び各運動機器2からの第2運動データを用いて利用者毎の消費カロリーの総計である総消費カロリーを求める総消費カロリー計算部4613(総消費カロリー計算手段に相当する)と、利用者毎に目標総消費カロリーと総消費カロリーとの差である残消費カロリーを算出する残消費カロリー算出部4614(残消費カロリー算出手段及び分配手段に相当する)と、記残消費カロリーを利用者に認識可能に報知する報知部4615(報知手段に相当する)と、スタジオの利用者の識別情報、スタジオへの入室年月日時刻及びスタジオからの退出年月日時刻を受信する時刻データ受信部4616(時刻データ受信手段に相当する)と、時刻データ受信部4616によって受信された入室年月日時刻及び退出年月日時刻と後述するスケジュール記憶部4623を参照して、利用者がスタジオ内で行なった運動種目を判定する運動種目判定部4617(運動種目判定手段に相当する)と、クライアント端末装置5からの情報を受信して利用者の識別情報と体重及び身長を含む身体データとを受け付ける身体データ受付部4618(身体データ受付手段に相当する)と、クライアント端末装置5からの情報を受信して利用者の識別情報と運動データとを後述する運動データ記憶部4622(運動データ記憶手段に相当する)に格納する運動データ入力部4619(運動データ入力手段に相当する)と、運動機器2毎に使用中であるか否かを監視する使用状況監視部4620(使用状況監視手段に相当する)とを備えている。
歩数計データ受信部4611は、図6に示す外部入出力制御部481及び外部機器制御部482を介して歩数計1から利用者の識別情報であるユーザーIDと年月日時間毎の歩数、走数等の歩数データとを受信して、後述する運動データ記憶部4622に歩数データをユーザーID及び年月日時間と対応付けて格納するものである。
運動機器データ受信部4612は、図6に示す外部入出力制御部481及び外部機器制御部482を介して各運動機器2から運動機器2の識別情報、利用者の識別情報であるICチップID及び消費カロリーを含む第2運動データを受信し、受信したICチップIDから後述する入館者データ記憶部4627を参照してこのICチップIDに対応するユーザーIDを読み出して、後述する運動データ記憶部4622に第2運動データをユーザーID及び運動機器2の識別情報と対応付けて格納するものである。
総消費カロリー計算部4613は、歩数計1からの歩数データ及び各運動機器2からの第2運動データを用いて利用者毎の消費カロリーの総計である総消費カロリーを求め、ユーザーID及び年月日情報と対応付けて後述する運動データ記憶部4622に格納するものである。なお、総消費カロリー計算部4613は、運動機器2からの第2運動データを用いて消費カロリーを算出する際には、必要に応じて後述する身体データ記憶部4624に格納されている身体データを参照するものである。更に、総消費カロリー計算部4613は、運動種目判定部4617によって判定された運動種目に対応する消費カロリーを後述するスケジュール記憶部4623に格納されている標準消費カロリー及び身体データ記憶部4624に格納されている身体データを参照して算出し、運動データ記憶部4622に格納すると共に、総消費カロリーに加算するものである。加えて、総消費カロリー計算部4613は、運動データ入力部4619によって受信された運動データから後述する身体データ記憶部4624に格納されている身体データを参照して消費カロリーを算出し、運動データ記憶部4622に格納すると共に、総消費カロリーに加算するものである。
残消費カロリー算出部4614は、利用者毎及び年月日毎に予め設定され後述する運動データ記憶部4622に格納されている目標総消費カロリーと総消費カロリー計算部4613によって算出された総消費カロリーとの差である残消費カロリーを算出し、後述する運動データ記憶部4622にユーザーID及び年月日情報と対応付けて格納するものである。また、残消費カロリー算出部4614は、後述する使用中運動機器記憶部4625に格納された情報に基づいて現在不使用中である運動機器2を抽出し、抽出された運動機器2に残消費カロリーを分配するものであって、後述する運動データ記憶部4622に予め格納された利用者の識別情報毎及び年月日毎に設定された運動機器2毎の予定消費カロリーに基づいて残消費カロリーを各運動機器2に分配するものである。ここでは、現在不使用中である運動機器2であって、且つ、運動機器2毎の残消費カロリー(=(予定消費カロリー)−(既消費カロリー))が所定値(例えば100Kcal)以上の運動機器2に、残消費カロリーを運動機器2毎の残消費カロリーに比例して配分するものである。
単に、予定消費カロリーに比例して残消費カロリーを各運動機器2に分配する場合には、運動機器2毎の残消費カロリーを消費するために必要な最小限の運動では実質的な運動とならない(運動を開始しても、すぐに残消費カロリーを消費してしまう)運動機器2が発生する可能性があるという問題が有る。上述のように、運動機器2毎の残消費カロリーが所定値以上の運動機器2に残消費カロリーを配分することによって、この問題が解消される。
報知部4615は、クライアント端末装置5からの要求に応じて運動データ記憶部4622に格納された利用者毎及び年月日毎に対応する残消費カロリーを読み出して、クライアント端末装置5に送信するものである。また、残消費カロリー算出部4614によって求められた、運動機器毎に配分された残消費カロリーをクライアント端末装置5に送信するものである。後述するようにクライアント端末装置5は、残消費カロリー及び運動機器毎に配分された残消費カロリーを受信してモニタ51に表示することによって利用者に残消費カロリー及び運動機器毎に配分された残消費カロリーを報知するものである。
時刻データ受信部4616は、図6に示す外部入出力制御部481及び外部機器制御部482を介して、スタジオゲート3のICチップリーダ31からスタジオの利用者の識別情報であるICチップIDと、ゲート番号とスタジオへの入室年月日時刻及びスタジオからの退出年月日時刻とを受信するものである。
運動種目判定部4617は、時刻データ受信部4616によって受信されたゲート番号、スタジオへの入室年月日時刻及びスタジオからの退出年月日時刻に基づいて後述するスケジュール記憶部4623を参照して、利用者がスタジオ内で行なった運動種目を判定するものである。なお、運動種目判定部4617は、時刻データ受信部4616によって受信されたICチップIDから、入館者データ記憶部4627を参照して対応するユーザーIDを検索し、このユーザーIDと対応付けて後述する運動データ記憶部4622に運動種目を格納するものである。
身体データ受付部4618は、クライアント端末装置5からの情報を受信して利用者の識別情報であるICチップIDと体重及び身長を含む身体データとを受け付けて、後述する入館者データ記憶部4627を参照して受け付けられたICチップIDに対応するユーザーIDを読出し、後述する身体データ記憶部4624にユーザーIDと対応付けて身体データを格納するものである。
運動データ入力部4619は、クライアント端末装置5からの情報(ICチップIDと運動データ)を受信して、後述する入館者データ記憶部4627を参照して受信されたICチップIDに対応するユーザーIDを読み出し、利用者の識別情報であるユーザーIDと運動データとを後述する運動データ記憶部4622に格納するものである。
使用状況監視部4620は、運動機器2毎に使用状況(使用開始及び終了)に関するデータを受信し、各運動機器2が使用中であるか否かを監視すると共に、使用中であるか否かを後述する使用中運動機器記憶部4625に格納するものである。また、使用状況監視部4620は、クライアント端末装置5から、運動機器の使用状況を送信する旨の要求を受信した場合に、使用中運動機器記憶部4625から運動機器の使用状況を読み出して、クライアント端末装置5に送信するものである。
RAM462は、会員データを格納する会員データ記憶部4621と、会員の運動データを格納する運動データ記憶部4622(運動データ記憶手段に相当する)と、スタジオで行なわれる運動種目含むスケジュールデータを格納するスケジュール記憶部4623(スケジュール記憶手段に相当する)と、会員の身体データを格納する身体データ記憶部4624(身体データ記憶手段に相当する)と、各運動機器2が使用中であるか否かを格納する使用中運動機器記憶部4625と、各種メッセージを格納するメッセージ記憶部4626と、入館者のデータを格納する入館者データ記憶部4627とを備えている。
会員データ記憶部4621は、ユーザーIDと対応付けて氏名、生年月日等の個人情報及び過去の運動履歴データを格納するものである。
運動データ記憶部4622は、ユーザーIDと対応付けて、各運動機器2からの消費カロリーを含む第2運動データを運動機器2の識別情報と対応付けて格納すると共に、総消費カロリー計算部4613によって算出されたスタジオでの消費カロリーを含む運動データを運動種目の識別情報と対応付けて格納するものである。また、運動データ記憶部4622は、ユーザーIDと対応付けて、歩数計1からの消費カロリーを含む歩数データ及び歩数データの更新年月日を格納するものである。更に、運動データ記憶部4622は、ユーザーIDと対応付けて、予め設定された年月日毎の目標消費カロリー、総消費カロリー計算部4613によって算出された年月日毎の総消費カロリー及び残消費カロリー算出部4614によって算出された年月日毎の残消費カロリーを格納するものである。
ここで、上記目標消費カロリーのデータ入力については、例えばクライアント端末装置5から利用者が入力するようにしてもよい。また、利用者がインストラクタ等と面談または診断を受けた結果、決定された目標データを別途図示しないサーバに蓄積しておき、CPU461がそのデータを読み出して上記運動データ記憶部4622に格納するようにしてもよい。その他の形態として、CPU461が所定の計算式に基づいて利用者の身体情報(年齢、性別、身長、体重、体脂肪率等)から目標消費カロリーを算出して、上記運動データ記憶部4622に格納するようにしてもよい。
スケジュール記憶部4623は、ゲート番号、日付及び時間帯に対応してフィットネスクラブ内に配設されたゲート番号に対応するスタジオ毎に、スタジオで行われる運動種目(例えば、エアロビクス、ヨガ、太極拳等)を格納するものである。更に、スケジュール記憶部4623は、運動種目毎に、標準的な体重の利用者がその運動種目を行なった場合の単位時間当たりの消費カロリーである標準消費カロリーを格納するものである。
身体データ記憶部4624は、身体データ受付部4618によってクライアント端末装置5から受け付けられた体重及び身長を含む身体データを、ユーザーIDに対応付けて格納するものである。
使用中運動機器記憶部4625は、使用状況監視部4620によって得られた各運動機器2が使用中であるか否かの情報を各運動機器2の識別情報と対応付けて格納するものである。
メッセージ記憶部4626は、クライアント端末装置5へ送信する各種メッセージを格納するものである。
入館者データ記憶部4627は、ICチップIDに対応付けてユーザーIDを格納するものである。
図8は、クライアント端末装置5のハードウェア構成図の一例である。制御部56はクライアント端末装置5の全体の動作を制御するもので、情報処理部(CPU)561と、処理途中の情報を一時的に格納するRAM562と、後述する所定の画像情報、制御プログラム等が予め記憶されたROM563とを備える。バスBA5はデータ伝送路である。ROM563には、後述する各種画面の画像並びに各種メッセージがスーパーインポーズ可能な態様で記憶されている。
外部入出力制御部581は、制御部56と、検出部{タッチパネル51a、ICチップ7用のICチップリーダ53}との間で、検出信号を処理用のデジタル信号に変換するもので、かかる信号処理と入出力処理とを例えば時分割的に行なうものである。外部機器制御部582はそれぞれの時分割期間内に各検出部からの検出信号の入力動作を行なうものである。なお、上記検出部のタッチパネル24aは、指の押圧操作でオンオフされる複数の押圧操作部を有するもので、モニタ51の画面に設けられている。
描画処理部511は制御部56からの画像表示指示に従って所要の画像をモニタ51に表示させるもので、ビデオRAM等を備える。音声再生部521は制御部56からの指示に従って所定のメッセージやBGM等をスピーカ52に出力するものである。
ここでCPU561の動作と描画処理部511の動作との関係を説明する。CPU561は、内蔵のあるいは外部からの装着脱式としてのROM563に記録されているオペレーティングシステムに基づいて、ROM563から画像、音声及び制御プログラムデータを読み出す。読み出された画像、音声及び制御プログラムデータ等の一部若しくは全部は、RAM562上に保持される。以降、CPU561は、RAM562上に記憶されている制御プログラム、データ(文字画像を含む画像データ、音声データ)、並びに検出部からの検出信号、利用者からの操作を経て指示する内容に基いて、処理が進行される。すなわち、CPU561は、検出信号、利用者から指示される内容に基いて、適宜、描画や音声出力のためのタスクとしてのコマンドを生成する。描画処理部511は、上記コマンドに基づいて、画像データの生成、音声データの生成、加工処理を行なう。続いて、上記処理結果に基づいて、ビデオRAMに描画すべき画像データの書き込み処理等を行なう。ビデオRAMに書き込まれた画像データは、(インターフェースを介してD/Aコンバータに供給されてアナログ映像信号にされた後に)モニタ51に供給され、その画面上に画像として表示される。一方、音声再生部521から出力された音声データは、(インターフェースを介してD/Aコンバータに供給されてアナログ音声信号に変換された後に、アンプを介して)スピーカ52から音声として出力される。
ROM563に記憶された各種データのうち装着脱可能な記録媒体に記憶され得るデータは、例えばハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、シリコンディスクドライブ、カセット媒体読み取り機等のドライバで読み取り可能にしてもよく、この場合、ROM563は、例えばハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、CD、DVD、半導体メモリ等である。
ネットワーク通信部58は、運動データ管理用サーバ装置4に対してデータ送信要求を送信し、対応するデータを運動データ管理用サーバ装置4から受信すると共に、運動データ管理用サーバ装置4に対してデータ格納要求を送信するものである。このデータ格納要求に基づいて運動データ管理用サーバ装置4は対応するデータを受信しRAM462の対応する記憶部に格納するものである。
図9は、クライアント端末装置5の制御部56の機能構成図の一例である。制御部56のCPU561は、ICチップIDによって個人認証を行なう個人認証部5611と、消費カロリーをモニタ51に表示する消費カロリー表示部5612と、身体データの入力を受け付ける身体データ受付部5613と、身体データをモニタ51に表示する身体データ表示部5614と、運動データを受け付ける運動データ受付部5615とを備えている。
個人認証部5611は、ICチップリーダ53からのICチップIDを受け付けて運動データ管理用サーバ装置4に送信し、運動データ管理用サーバ装置4によって会員データ記憶部4621を参照して個人認証が行なわれ、その結果を受信することによって個人認証を行なうものである。
消費カロリー表示部5612は、個人認証部5611によって個人認証が行なわれた利用者のユーザーIDに対応する運動機器2、スタジオ、歩数計1等毎の消費カロリー、総消費カロリー等のデータを運動データ管理用サーバ装置4の運動データ記憶部4622から読み込み、図29に示す運動データ表示画面をモニタ51に表示するものである。
身体データ受付部5613は、図24に示す身体データ入力画面をモニタ51に表示し、タッチパネル51aからの身体データの入力を受け付け、受け付けた身体データをユーザーIDと対応付けて運動データ管理用サーバ装置4に送信するものである。なお、運動データ管理用サーバ装置4に受信された身体データは、身体データ受付部4618によって、身体データ記憶部4624の受信されたユーザーIDに対応する領域に格納される。
ここでは、身体データ受付部5613が、タッチパネル51aからの身体データの入力を受け付ける場合について説明するが、運動データ管理システムが、クライアント端末装置5に通信可能に接続され、身体データを計測する身体計測装置(図示省略)を備え、身体データ受付部5613が、身体計測装置による得られた身体データを受信し、ユーザーIDと対応付けて運動データ管理用サーバ装置4に送信する形態でもよい。例えば、身体計測装置が体重計である場合には、体重計によって身体データとして体重データが得られ、体重データがユーザーIDと対応付けて運動データ管理用サーバ装置4に送信される。
身体データ表示部5614は、利用者のユーザーIDに対応する身体データの送信要求を運動データ管理用サーバ装置4に送信し、この送信要求に対して運動データ管理用サーバ装置4から身体データを受信し、図25に示す身体データ表示画面をモニタ51に表示するものである。
運動データ受付部5615は、何らかの事情によって個人認証が成立しなかった場合や運動機器2等からの第2運動データが運動データ管理用サーバ装置4に送信できなかった場合に、後述する運動データ入力画面をモニタ51に表示して利用者のタッチパネル51aからの操作を受け付けて運動データを運動データ管理用サーバ装置4に送信するものである。なお、運動データ管理用サーバ装置4の運動データ入力部4619によって、運動データ受付部5615から受信した運動データは運動データ記憶部4622に格納される。
次に、運動データ管理用サーバ装置4の動作について図10〜19に示すフローチャートを用いて説明する。ただし、ここでは、利用者の入会手続きは完了しており、IDカード6が発行されているものとする。図10は、運動データ管理用サーバ装置4の動作の概要を示すフローチャートの一例である。まず、ネットワーク通信部48及び外部機器制御部482に接続されたクライアント端末装置5、歩数計1、運動機器2、スタジオゲート3、IDカードリーダ41、ICチップリーダ42のいずれかからパケットが受信されたか否かの判定が行われる(ステップST1)。パケットが受信されていないと判定された場合には、パケットが受信されるまで待機状態となる。パケットが受信されたと判定された場合には、受信されたデータに基づいてパケットの種類が判別される(ステップST2)。そして、パケットの種類に応じて、ユーザーチェックイン処理(ステップST3)、ユーザーチェックアウト処理(ステップST4)、運動機器ユーザー認証処理(ステップST5)、運動実績登録処理(ステップST6)、歩数計実績登録処理(ステップST7)、運動機器使用状況監視処理(ステップST8)、運動機器使用状況送信処理(ステップST9)、アドバイス生成処理(ステップST10)がそれぞれ行なわれ、各処理が終了すると、ステップST1に戻り、上記の処理が繰り返される。
図11は、図10に示すフローチャートのステップST3で行なわれるユーザーチェックイン処理の詳細フローチャートの一例である。まず、IDカードリーダ41及びICチップリーダ42からそれぞれユーザーID及びICチップIDが読み込まれる(ステップST301)。そして、読み込まれたユーザーIDと一致するユーザーIDが会員データ記憶部4621に格納されているかの検索が行なわれる(ステップST303)。次に、この検索で一致するユーザーIDが見つかったか否かの判定が行なわれる(ステップST305)。一致するユーザーIDが見つからない場合には、エラー情報を格納するエラーログに記録され(ステップST311)処理が終了される。一致するユーザーIDが見つかった場合には、会員データ記憶部4621に格納されている会員情報の中から、このユーザーIDに対応する会員情報及び運動履歴が抽出されると共に、身体データ記憶部4624に格納されている身体データの中から、このユーザーIDに対応する身体データが抽出され、後述する入館者用ワークメモリに格納される(ステップST307)。そして、ICチップIDがユーザーIDと対応付けられて、入館者データ記憶部4627に格納され(ステップST309)、処理が終了される。
ここで、入館者用ワークメモリは、RAM462に設けられており(図7の機能構成図においては、便宜上、図示を省略している)、入館している会員のユーザーIDに対応付けて会員情報及び身体データを格納するものである。なお、入館している会員の会員情報は、CPU461によって、会員データ記憶部4621に格納されている会員情報の中から、入館している会員のユーザーIDに対応する会員情報が抽出され、入館者用ワークメモリに格納される。また、CPU461によって、身体データ記憶部4624に格納されている身体データの中から、入館している会員のユーザーIDに対応する身体データが抽出され、入館者用ワークメモリに格納される。
上述のように、ICチップIDがユーザーIDと対応付けられて、入館者データ記憶部4627に格納されるため、後述するユーザーチェックアウト処理、運動機器ユーザー認証処理等における個人認証に際に検索する対象者の数が、会員データ記憶部4621に格納されている全会員の中から検索する場合には、全会員の数となるのに対して、現在入館している(入館者データ記憶部4627に格納されている)会員の数となり、大幅に減少される。そこで、個人認証に必要な検索のCPU負荷が抑制され、処理速度が向上される。
ここでは、RAM462に入館者データ記憶部4627と入館者用ワークメモリとが設けられている場合について説明するが、入館者データ記憶部4627にICチップIDをユーザーIDと対応付けて格納し、入館者データ記憶部4627が入館者用ワークメモリの機能を有する形態(RAM462が入館者用ワークメモリを備えない形態)でもよい。ただし、この場合には、個人認証に際に行なうICチップIDの検索に要するCPU負荷が増加し、処理速度が低下する。
図12は、図10に示すフローチャートのステップST4で行なわれるユーザーチェックアウト処理の詳細フローチャートの一例である。まず、ICチップリーダ42からICチップIDが読み込まれる(ステップST401)。そして、読み込まれたICチップIDと一致するICチップIDが入館者データ記憶部4627に格納されているかの検索が行なわれる(ステップST405)。次に、この検索で一致するICチップIDが見つかったか否かの判定が行なわれる(ステップST407)。一致するICチップIDが見つからない場合には、エラーログに記録され(ステップST413)処理が終了される。一致するICチップIDが見つかった場合には、このICチップIDに対応するユーザーID及びこのユーザーIDに対応するユーザー情報等が入館者用ワークメモリから消去される(ステップST409)。そして、このICチップID及びユーザーIDが入館者データ記憶部4627から消去され(ステップST411)、処理が終了される。
図13は、図10に示すフローチャートのステップST5で行なわれる運動機器ユーザー認証処理の詳細フローチャートの一例である。ただし、ここで説明する運動機器ユーザー認証処理は、運動機器2又はスタジオゲート3からの情報に基づきユーザー認証を行なうものである。まず、運動機器2又はスタジオゲート3(ここでは、便宜上、送信端末という)のICチップリーダ28a、31からICチップIDが読み込まれる(ステップST501)。そして、読み込まれたICチップIDと一致するICチップIDが会員データ記憶部4621に格納されているか否かの判定が行なわれる(ステップST505)。一致するICチップIDが格納されていないと判定された場合には、一致するICチップIDが格納されていない旨のエラーコードが送信端末に返信され(ステップST509)、エラーログに記録されて(ステップST511)、処理が終了される。ステップST505において、一致するICチップIDが格納されていると判定された場合には、ICチップIDに対応するユーザーIDと個人認証が完了した旨のメッセージが送信端末に返信され(ステップST507)、処理が終了される。
図14は、図10に示すフローチャートのステップST6で行なわれる運動実績登録処理の詳細フローチャートの一例である。ただし、ここで説明する運動実績登録処理は、運動機器2又はスタジオゲート3(ここでは、便宜上、送信端末という)からの情報に基づき運動実績データの登録(運動データの運動データ記憶部4622への格納)を行なうものである。ここでは、図13で説明した運動機器ユーザー認証処理によって個人認証が完了している場合について説明する。なお、運動実績登録処理は、運動機器データ受信部4612、運動種目判定部4617、総消費カロリー計算部4613等によって行なわれる。まず、送信端末から受信された識別情報に基づいて送信端末が運動機器2及びスタジオゲート3のいずれであるかの判定が行われる(ステップST605)。
送信端末がスタジオゲート3であると判定された場合には、図15に示すスタジオ利用処理が行なわれ、スタジオでの消費カロリーが算出され(ステップST607)、ステップST611に進む。送信端末が運動機器2であると判定された場合には、必要に応じて身体データ記憶部4624に格納された身体データが参照されて消費カロリーを求める(または修正する)運動機器利用処理が行なわれる。ステップST607又はステップST609の処理が完了すると、運動データ記憶部4612に、運動機器2の識別情報又はスタジオでの運動種目、年月日時間、消費カロリー等の運動データが運動データ記憶部4612にユーザーIDと対応付けて格納され、総消費カロリー計算部4613によって、後述する歩数計1から読み込まれた消費カロリーを含む全運動種目の総消費カロリーが算出され、更に、残消費カロリー算出手段によって、予め運動データ記憶部4612に格納されている目標総消費カロリーと総消費カロリーとの差である残消費カロリーが算出され、総消費カロリー及び残消費カロリーが運動データ記憶部4612にユーザーIDと対応付けて格納される(ステップST611)。そして、運動データの運動データ記憶部4612への格納が成功した旨の情報が送信端末に返信され(ステップST615)、処理が終了される。
このように、フィットネスクラブ内で歩数計1を携帯することなく利用者毎の消費カロリーの総計である総消費カロリーが求められるため、利用者の利便性が高められる。更に、運動データ記憶部4612に、歩数計1及び各運動機器2からの受信データが、利用者毎に送信元の機器の識別情報と対応付けて一元的に格納されているため、データの管理が容易となる。
図15は、図14に示すフローチャートのステップST607で行なわれるスタジオ利用処理の詳細フローチャートの一例である。まず、運動種目判定部4617によって、受信されたゲート番号、スタジオへの入室年月日時刻及びスタジオからの退出年月日時刻に基づいてスケジュール記憶部4623を参照することによって、利用者がスタジオ内で行なった運動種目が判定される(ステップST6071)。次に、総消費カロリー計算部4613によって、スケジュール記憶部4623からステップST6071で判定された運動種目に対応する標準消費カロリーが取得される(ステップST6073)。そして、総消費カロリー計算部4613によって、身体データ記憶部4624に格納されている身体データから利用者のユーザーIDに対応する身体データの中から体重データが取得される(ステップST6075)。ついで、総消費カロリー計算部4613によって、標準消費カロリーの設定において想定されている利用者の体重(標準体重)とステップST6075において取得された利用者の体重とが比較されて、テーブルデータを参照して(または演算によって)、消費カロリーを算出するための比率が求められる(ステップST6077)。そして、総消費カロリー計算部4613によって、この比率と標準消費カロリーとが乗算されて消費カロリーが算出され(ステップST6079)、処理が終了される。
このように、スタジオで利用者が行なった運動種目が判定され、その運動種目に対応する消費カロリーが算出されて総消費カロリーに加算される(図14のステップST611)ため、利用者がスタジオで行なった運動も総消費カロリーに加算され、総消費カロリーがより厳密に算出され、利用者の利便性が向上される。
図16は、図10に示すフローチャートのステップST7で行なわれる歩数計実績登録処理の詳細フローチャートの一例である。この処理は、歩数計データ受信部4611によって行なわれる。まず、図6に示す外部入出力制御部481及び外部機器制御部482を介して歩数計1からユーザーID及び歩数データが受信される(ステップST701)。次に、ステップST701が実行された年月日と、運動データ記憶部4612に格納されている歩数データの更新年月日とが一致するか否かの判定が行われる(ステップST703)。一致すると判定された場合には処理が終了される。一致しないと判定された場合には、運動データ記憶部4612に格納されている歩数データの更新年月日以降の歩数データが歩数計1から読み込まれる(ステップST705)。そして、読み込まれた歩数データが運動データ記憶部4612に格納され、歩数データの更新年月日がこの処理が実行された年月日に書き換えられ(ステップST707)、処理が終了される。
図17は、図10に示すフローチャートのステップST8で行なわれる運動機器使用状況監視処理の詳細フローチャートの一例である。なお、この処理は、使用状況監視部4620によって行なわれる。まず、各運動機器2から使用開始情報(又は使用終了情報)及び運動機器識別データを受信する(ステップST801)。そして、受信されたデータが使用開始情報であるか否かの判定が行われる(ステップST803)。使用開始情報であると判定された場合には、使用中運動機器記憶部4625に、運動機器識別データに対応する運動機器が使用中である旨の情報が格納される(ステップST805)。使用開始情報ではない(すなわち、使用終了情報である)と判定された場合には、使用中運動機器記憶部4625に、運動機器識別データに対応する運動機器が使用中ではない旨の情報が格納される(ステップST807)。
図18は、図10に示すフローチャートのステップST9で行なわれる運動機器使用状況送信処理の詳細フローチャートの一例である。なお、この処理は、使用状況監視部4620によって行なわれる。まず、クライアント端末装置5から、運動機器の使用状況を送信する旨の要求が受信される(ステップST901)。そして、上記要求に運動機器2の種類の指定が含まれているか否かの判定が行われる(ステップST903)。運動機器2の種類の指定が含まれている場合には、使用中運動機器記憶部4625に格納されている指定された種類の運動機器2の使用状況(使用中か否か)がクライアント端末装置5に送信される(ステップST905)。運動機器2の種類の指定が含まれていない場合には、使用中運動機器記憶部4625に格納されている全ての運動機器2の使用状況(使用中か否か)がクライアント端末装置5に送信される(ステップST905)。
図19は、図10に示すフローチャートのステップST10で行なわれるアドバイス生成処理の詳細フローチャートの一例である。なお、この処理は、残消費カロリー算出部4614によって行なわれる。まず、クライアント端末装置5から、今後の運動に関するアドバイスを送信する旨の要求が受信される(ステップST1001)。そして、運動データ記憶部4622に格納されている目標総消費カロリーと総消費カロリー計算部4613によって算出された総消費カロリーとの差である残消費カロリーが算出され、運動データ記憶部4622にユーザーID及び年月日情報と対応付けて格納される(ステップST1003)。
次いで、残消費カロリーが「0」以下であるか否かの判定が行われる(ステップST1005)。残消費カロリーが「0」以下であると判定された場合には、メッセージ記憶部4626から残消費カロリーに適合するメッセージが選択され、クライアント端末装置5に送信される(ステップST1007)。残消費カロリーが「0」以下ではないと判定された場合には、使用中運動機器記憶部4625を参照して、不使用中の運動機器2が抽出される(ステップST1009)。そして、運動データ記憶部4622に格納された運動機器毎の予定消費カロリーが読み出される(ステップST1011)。つぎに、運動機器毎の予定消費カロリーに基づいて残消費カロリーが各運動機器2に分配される(ステップST1013)。そして、メッセージ記憶部4626から残消費カロリーに適合するメッセージが選択され、各運動機器2に分配された残消費カロリーと共にクライアント端末装置5に送信される(ステップST1015)。
このようにして、利用者は、残消費カロリーを消費するために使用する運動機器2として不使用中の運動機器2が選定され、指定された運動機器2を使用して即座に残消費カロリーを消費するための運動を行なうことができるため、利便性が向上される。更に、予定消費カロリーに基づいて残消費カロリーが各運動機器2に分配され、利用者は、予め計画されていた運動機器2を使用して残消費カロリーを消費するための運動を行なうことができるため、利便性が向上される。
次に、クライアント端末装置5の動作について図20〜22に示すフローチャートを用いて説明する。ただし、ここでは、利用者のフィットネスクラブへのチェックインは完了しており(すなわち、図10に示すフローチャートのステップST3におけるユーザーチェックイン処理は完了しており)、ICチップIDがクライアント端末装置5に読み込まれてクライアント端末装置5に対するユーザー認証も完了しているものとする。すなわち、クライアント端末装置5は、操作している利用者のユーザーIDを認識しているものとする。
図20は、クライアント端末装置5の動作の概要を示すフローチャートの一例である。まず、タッチパネル51aからの利用者が所望する処理を指定する処理名称情報の入力が受け付けられて、処理種別が判定される(ステップST11)。そして、処理種別がトップメニュー表示処理と判定された場合には、図20に示すトップメニュー表示画面がモニタ51に表示され(ステップST12)、処理が終了される。処理種別が身体データ入力処理と判定された場合には、身体データ受付部5613によって図21に示す身体データ入力画面がモニタ51に表示され、タッチパネル51aからの身体データの入力が受け付けられて、受け付けられた身体データがユーザーIDと対応付けて運動データ管理用サーバ装置4に送信され(ステップST13)、処理が終了される。処理種別が身体データ表示処理と判定された場合には、身体データ表示部5614によって、利用者のユーザーIDに対応する身体データの送信要求が運動データ管理用サーバ装置4に送信され、この送信要求に対して運動データ管理用サーバ装置4から身体データが受信され、図22に示す身体データ表示画面がモニタ51に表示され(ステップST14)、処理が終了される。
処理種別が運動データ入力処理と判定された場合には、運動データ受付部5615によって、図26〜28に示す運動データ入力第1画面〜運動データ入力第3画面等がモニタ51に表示され、図21に示す運動データ入力処理が実行され(ステップST15)、処理が終了される。処理種別が運動結果表示処理と判定された場合には、利用者のユーザーIDに対応する運動データの送信要求が運動データ管理用サーバ装置4に送信され、この送信要求に対して運動データ管理用サーバ装置4から運動データが受信され、図29に示す運動データ表示画面がモニタ51に表示され(ステップST16)、処理が終了される。処理種別がアドバイス表示処理と判定された場合には、利用者のユーザーIDに対応するアドバイスデータの送信要求が運動データ管理用サーバ装置4に送信され、この送信要求に対して運動データ管理用サーバ装置4から運動データに基づいて生成されたアドバイスデータが受信され、図30に示すアドバイス表示画面がモニタ51に表示され(ステップST17)、処理が終了される。
図21は、図20に示すフローチャートのステップST15で行なわれる運動データ入力処理の詳細フローチャートの一例である。なお、以下の処理は、運動データ受付部5615によって行なわれる。まず、運動データの入力が有ったか否かの判定が行われる(ステップST153)。運動データの入力が無いと判定された場合には、処理が終了される。タッチパネル51aからの入力に基づいて運動データの入力が有ると判定された場合には、図22に示す運動の種目毎の消費カロリー計算処理がおこなわれる(ステップST155)。そして、ステップST155において計算された消費カロリー等の運動データが運動データ管理用サーバ装置4に送信され(ステップST157)、処理が終了される。なお、ステップST157において運動データ管理用サーバ装置4に送信された運動データは、運動データ入力部4619によって運動データ記憶部4612に格納される。
図22は、図21に示すフローチャートのステップST155で行なわれる消費カロリー計算処理の詳細フローチャートの一例である。まず、タッチパネル51aからの入力に基づいて運動種目の判定が行われる(ステップST1551)。この判定によって、運動種目がスタジオで行なわれる運動種目であると判定された場合には、運動データ管理用サーバ装置4に対して運動種目に対応する標準消費カロリーの送信要求が送信され、スケジュール記憶部4623から運動種目に対応する標準消費カロリーが取得される(ステップST1553)。そして、運動データ管理用サーバ装置4に対してユーザーIDに対応する身体データの送信要求が送信され、身体データ記憶部4624に格納されている身体データからの中から体重データが取得される(ステップST1555)。ついで、標準消費カロリーの設定において想定されている利用者の体重(標準体重)とステップST1555において取得された利用者の体重とが比較されて、テーブルデータを参照して(または演算によって)、消費カロリーを算出するための比率が求められる(ステップST1557)。そして、この比率と標準消費カロリーとが乗算されて消費カロリーが算出され(ステップST1559)、処理が終了される。ステップST1551において、運動種目が運動機器2で行なわれる運動種目であると判定された場合には、運動機器2のモニタ24に表示された消費カロリーを利用者が記憶しておき、タッチパネル51aからこの消費カロリーが受け付けられて(ステップST1569)、処理が終了される。
図23は、図20に示すフローチャートのステップST12で表示されるトップメニュー表示画面の画面図の一例である。トップメニュー表示画面600には、画面左上側に、身体データを表示する場合に押下される身体データ表示ボタン601と、その右側に身体データを入力する場合に押下される身体データ入力ボタン602と、画面略中央部に運動データを表示する場合に押下される運動データ表示ボタン603と、その右側に運動データを入力する場合に押下される運動データ入力ボタン604と、画面右下側にアドバイスを表示場合に押下されるアドバイス表示ボタン605とが表示されている。利用者は、トップメニュー表示画面600において、所望する処理に対応するボタンを押下することによって、処理を選択することができる。
図24は、図20に示すフローチャートのステップST13で表示される身体データ入力画面の画面図の一例である。身体データ入力画面610には、画面左側に、上側から順に、身長、体重、血圧及び体脂肪率を表示する身長表示部611、体重表示部612、血圧表示部613及び体脂肪率表示部614が表示され、各表示部611〜614の右側に運動データ管理用サーバ装置4の身体データ記憶部4624に格納されている各身体データが表示されると共にタッチパネル51aからの入力を受け付けて各身体データを変更する身長データ変更部611a、体重データ変更部612a、血圧データ変更部613a及び体脂肪率データ変更部614aが表示されている。また、画面右側には、身長データ変更部611a、体重データ変更部612a、血圧データ変更部613a及び体脂肪率データ変更部614aの身体データを入力する場合に押下されるテンキー615と、入力されたデータをキャンセルする場合に押下される取消ボタン616と、入力されたデータを決定する(入力されたデータは運動データ管理用サーバ装置4に送信され、身体データ受付部4618によって身体データ記憶部4624に格納される)場合に押下される決定ボタン617とが表示されている。なお、クライアント端末装置5に身長を測定する身長計、体重計、血圧計、体脂肪率計が接続され、各測定器によって測定された身体データが身体データ入力画面610に表示される形態でもよい。
このように、身体データ受付部4618によって、利用者の識別情報と体重及び身長を含む身体データとが受け付けられ、身体データ記憶部4624に、身体データが利用者の識別情報と対応付けて格納され、例えば、図15のステップST6075等において、総消費カロリー計算部4613によって、身体データを用いて消費カロリーが算出される。従って、身体データを用いて消費カロリーが算出されるため、消費カロリーが正確に算出され、利用者の利便性が向上される。
図25は、図20に示すフローチャートのステップST14で表示される身体データ表示画面の画面図の一例である。身体データ表示画面620には、画面上側に、体重データ及び体脂肪率を表示する体重データ表示部621と、画面略中央部に血圧データを表示する血圧データ表示部622とが表示されている。体重データ表示部621には、右側に縦軸が体重又は体脂肪率であって横軸が月日であり体重及び体脂肪率の推移を表わす体重グラフ621a及び体脂肪率グラフ521bが表示されている。血圧データ表示部622には、右側に縦軸が最高血圧又は最低血圧であって横軸が月日であり最高血圧及び最低血圧の推移を表わす最高血圧グラフ622a及び最低血圧グラフ622bが表示されている。利用者は、身体データ表示画面620によって、身体データの推移を知ることができる。
図26は、図20に示すフローチャートのステップST15で表示される運動データ入力第1画面の画面図の一例である。運動データ入力第1画面630には、画面右側に、上側から順に、運動データを入力する種目がスタジオで行なわれる場合に押下されるスタジオボタン631と、運動データを入力する種目が運動機器2を用いて行なわれる場合に押下されるマシンジムボタン632と、運動データを入力する種目がプールで行なわれる場合に押下されるプールボタン633と、運動データを入力する種目がフィットネスクラブ内で行なわれるその他の種目である場合に押下されるその他ボタン634と、運動データを入力する種目が歩数計1に記録された種目(ここでは、歩行又は走行)である場合に押下される歩数計ボタン635とが表示されている。利用者は、スタジオボタン631、マシンジムボタン632、プールボタン633、その他ボタン634及び歩数計ボタン635のいずれかを押下することによって、運動データの入力を所望する種目の運動データの入力用の画面が表示され、運動データの入力を行なうことが可能になる。
図27は、図20に示すフローチャートのステップST15で表示される運動データ入力第2画面の画面図の一例である。運動データ入力第2画面640は、運動データ入力第1画面630において、スタジオボタン631が押下された場合に表示されるものである。運動データ入力第2画面640には、画面右側に、利用者がスタジオを利用した時間帯を選択する時間帯選択ボタン641と、画面下側に、利用者が入力を中断する場合に押下される入力完了ボタン642とが表示されている。ここでは、時間帯選択ボタン641の内、最も上側の「9:00→13:00のプログラム」と表示されたボタンに網掛けが施され、このボタンが押下されたことを示している。
図28は、図20に示すフローチャートのステップST15で表示される運動データ入力第3画面の画面図の一例である。運動データ入力第3画面650は、運動データ入力第2画面640において、時間帯選択ボタン641の内、最も上側の「9:00→13:00のプログラム」と表示されたボタンが押下された場合に表示される画面である。運動データ入力第3画面650には、画面左側に「9:00→13:00のプログラム」に対応する種目表示部651が表示され、種目表示部651の右側には、利用者が行なった種目を選択するチェックボックス651aが表示されている。ここでは、種目表示部651の「太極拳」の右側のチェックボックス651aにチェックマークが表示され、利用者が行なった種目として「太極拳」が選択されている。図26〜28の画面を用いて運動データを入力する種目(及び運動データ)の入力を行なうことができる。
このように、運動機器データ受信部4612によって利用者の識別情報又は第2運動データが受信できない運動機器2が存在する場合、あるいは、時刻データ受信部4616によって、スタジオの利用者の識別情報、入室年月日時刻及び退出年月日時刻のいずれか1つが受信できない場合にも、運動データ入力部4619によって、外部からの入力が受け付けられて(ここでは、クライアント端末装置5に入力された情報が受信されて)、利用者の識別情報と運動データとが運動データ記憶部4622に格納されるため、総消費カロリーにこれらの運動機器2(またはスタジオ)での消費カロリーが加味され、利用者の利便性が向上される。
図29は、図20に示すフローチャートのステップST16で表示される運動データ表示画面の画面図の一例である。運動データ表示画面660には、画面上側に、利用者が消費した総消費カロリーを表示する総消費カロリー表示部661と、総消費カロリー表示部661の下側に、フィットネスクラブ内にある施設毎に消費されたカロリーあるいは歩数計1で計測された消費カロリーを表示する消費カロリー区分表示部662と、消費カロリー区分表示部662の左側に、カロリー区分表示部662に表示された区分毎の消費カロリーが総消費カロリーに占める割合を示す円柱グラフ663とが表示されている。ここでは、総消費カロリーは「350.0Kcal」であり、スタジオで消費されたカロリーが「70.0Kcal」であり、スタジオで消費されたカロリーが、総消費カロリーに占める割合が「20%」であることが分かる。
図30は、図20に示すフローチャートのステップST17で表示されるアドバイス表示画面の画面図の一例である。アドバイス表示画面670には、画面上側に、利用者の1ヶ月の総消費カロリーの目標値を表示する目標値表示部671と、画面略中央部に、アドバイスをメッセージ形式で表示するアドバイス表示部672と、画面下側に、横軸が月日で縦軸が積算消費カロリーであるグラフを表示するグラフ表示部673とが表示されている。グラフ表示部673には、積算消費カロリーの目標値の推移を示す目標値グラフ673aと、積算消費カロリーの実績値の推移を示す実績値グラフ673bとが表示されている。実績値グラフ673bが目標値グラフ673aの下側にあり、積算消費カロリーの実績値が目標値を下回っているため、アドバイス表示画面670に、「体調はいかがですか?このままでは目標達成は難しいかも。目標変更をおすすめします。」とのアドバイスは
表示されており、利用者は、このアドバイスを参考にして、目標変更等を行なうことができる。更に、利用者は、目標総消費カロリーと総消費カロリーとの差である残消費カロリーを知ることができるため、フィットネスクラブで消費すべき残消費カロリーを確認することができ、運動に対する目標の設定及び動機付けが行なわれる。
なお、本発明は以下の形態をとることができる。
(A)本実施形態においては、携帯式運動計測器が歩数計1である場合について説明したが、他の(携帯式であって、フィットネスクラブ以外で行なう運動の少なくとも一部の運動データを格納する)携帯式運動計測器である形態でもよい。
(B)本実施形態においては、運動施設がスタジオである場合について説明したが、フィットネスクラブ内に配設され、日付または時間帯に対応して運動種目が行なわれる運動施設であれば、他の例えば、プール等である形態でもよい。
(C)本実施形態においては、運動データ管理システムがクライアント端末装置5を備える場合について説明したが、運動データ管理用サーバ装置4が、タッチパネル、キーボード、マウス等の外部からの入力を受け付ける入力手段と、CRT、LCD等からなる画像を表示する表示手段とを備える形態でもよい。この場合には、運動データ管理システムが簡素化される。ただし、この場合には、運動データ管理用サーバ装置4が、消費カロリー表示部5612、身体データ表示部5614等の画像を表示する機能を有する必要がある。
(D)本実施形態においては、残消費カロリー算出部4614が、目標総消費カロリーと総消費カロリー計算部4613によって算出された総消費カロリーとの差である残消費カロリーを算出する場合について説明したが、会員データ記憶部4621が、ユーザーIDと対応付けてフィットネスクラブから自宅に帰る迄に歩行等によって消費する消費カロリーである帰宅消費カロリーを予め格納しており、残消費カロリー算出部4614が、目標総消費カロリーから総消費カロリー及び帰宅消費カロリーを減算して残消費カロリーを算出する形態でもよい。
(E)本実施形態においては、残消費カロリー算出部4614が、使用中運動機器記憶部4625に格納された情報に基づいて現在不使用中である運動機器2を抽出し、抽出された運動機器2に残消費カロリーを分配する場合について説明したが、運動機器2に残消費カロリーを分配する別の機能部を有する形態でもよい。
(F)本実施形態においては、残消費カロリー算出部4614が、使用中運動機器記憶部4625に格納された情報に基づいて現在不使用中である運動機器2を抽出し、抽出された運動機器2に残消費カロリーを分配するものであって、運動データ記憶部4622に予め格納された利用者の識別情報毎及び年月日毎に設定された運動機器2毎の予定消費カロリーに基づいて残消費カロリーを各運動機器2に分配する場合について説明したが、運動機器2の中から運動データ記憶部4622を参照して過去の使用頻度の高い運動機器2を抽出し、抽出された運動機器2に残消費カロリーを分配する形態でもよい。
(G)本実施形態においては、残消費カロリー算出部4614が、使用中運動機器記憶部4625に格納された情報に基づいて現在不使用中である運動機器2を抽出し、抽出された運動機器2に残消費カロリーを分配するものであって、運動データ記憶部4622に予め格納された利用者の識別情報毎及び年月日毎に設定された運動機器2毎の予定消費カロリーに基づいて残消費カロリーを各運動機器2に分配する(以下、カロリー分配処理方法1という)場合について説明したが、残消費カロリー算出部4614が、予め設定された残消費カロリーを分配する対象である運動機器2の種類の数及び分配比率の少なくとも一方に基づいて残消費カロリーを分配する形態でもよい。例えば、残消費カロリーを分配する対象である運動機器2の種類の数が3であり、分配比率が50%、30%、20%である場合には、残消費カロリー算出部4614によって抽出された運動機器2の内、予定消費カロリーの多い順に3種類の運動機器2にそれぞれ、残消費カロリーの50%、30%、20%が分配される。
(H)本実施形態においては、残消費カロリー算出部4614が、前記カロリー分配処理方法1に従って残消費カロリーを各運動機器2に分配する場合について説明したが、残消費カロリー算出部4614が、更に、各運動機器2に分配された残消費カロリーを運動時間(又は、運動回数等)に換算する形態でもよい。
(I)本実施形態においては、残消費カロリー算出部4614が、前記カロリー分配処理方法1に従って残消費カロリーを各運動機器2に分配する場合について説明したが、残消費カロリー算出部4614が、更に、配分された残消費カロリーを消費するための各運動機器2での運動が有酸素運動であるか否かを判定する形態でもよい。残消費カロリー算出部4614が、加えて、配分された残消費カロリーを消費するための各運動機器2での運動が有酸素運動ではない場合に、運動機器2への残消費カロリーの分配結果を修正する機能を有する形態でもよい。例えば、配分された残消費カロリーを消費するための各運動機器2での運動が有酸素運動ではない場合には、有酸素運動ではないと判定された運動機器2に分配された残消費カロリーを、初期に分配された残消費カロリーの最も多い1の運動機器2に残消費カロリーの全てを分配する形態でもよい。
(J)本実施形態においては、残消費カロリー算出部4614が、前記カロリー分配処理方法1に従って残消費カロリーを各運動機器2に分配する場合について説明したが、運動データ管理用サーバ装置4が、利用者のフィットネスクラブでの予定利用時間を受け付ける機能を有し、残消費カロリー算出部4614が、予定滞在時間を参照して残りの予定利用時間が所定時間(例えば10分)より短いか否かを判定し、所定時間より短い場合には時間当たりの消費カロリーの大きい運動機器2に残消費カロリーを分配する形態でもよい。
(K)本実施形態においては、報知部4615が残消費カロリーをクライアント端末装置5のモニタ51に表示することによって利用者に残消費カロリーを報知する場合について説明したが、報知部4615が残消費カロリーをクライアント端末装置5のスピーカ52から音声によって報知する形態でもよい。
(L)本実施形態においては、時刻データ受信部4616がICチップID、ゲート番号、スタジオへの入室年月日時刻及びスタジオからの退出年月日時刻を受信する場合について説明したが、ICチップID及びゲート番号を受信し、運動データ管理用サーバ装置4の備える時計機能を用いて入室年月日時刻及びスタジオからの退出年月日時刻を求める形態でもよい。この場合には、スタジオゲート3の時刻カウンタ32が不要となると共に、スタジオゲート3から運動データ管理用サーバ装置4への情報の伝送量が削減される。
(M)本実施形態においては、リストバンド8に埋め込まれたICチップ7に格納されたICチップIDによってフィットネスクラブ内の個人認証を行なう場合について説明したが、IDカード6に格納されたユーザーIDによって個人認証を行なう形態でもよい。
(N)本実施形態においては、スケジュール記憶部4623がゲート番号、日付及び時間帯に対応してフィットネスクラブ内に配設されたゲート番号に対応するスタジオ毎に、スタジオで行われる運動種目を格納する場合について説明したが、曜日及び時間帯によって運動種目が決められている場合には、スケジュール記憶部4623がゲート番号、曜日及び時間帯に対応してフィットネスクラブ内に配設されたゲート番号に対応するスタジオ毎に、スタジオで行われる運動種目を格納する形態でもよい。
(O)本実施形態においては、スタジオゲート3が複数ある場合について説明したが、スタジオゲート3が1つである形態でもよい。この場合には、時刻データ受信部4616は、ゲート番号を受信する必要がない。
(P)本実施形態においては、総消費カロリー計算部4613が身体データの内、体重を用いて消費カロリーを算出する場合について説明したが、その他の身体データ(例えば、身長、年齢等)用いて消費カロリーを算出する形態でもよい。