JP2006164159A - プリントサーバ及びシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 プリントサーバのプリントサービスポートはスケジュールされた印刷ジョブの送信ノードからの通信のみを受け付けるため、印刷ジョブ出力順序の制御をより強化することを可能にする。
【解決手段】 プリントサーバにおいて、通常状態では印刷サービスで使用するポートをクローズし、印刷ジョブ送信要求を通知したホストコンピュータからの通信のみ受信し、前記印刷ジョブ送信要求を通知したホストコンピュータから印刷ジョブを受信した場合には、ホストコンピュータからの通信を遮断する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、印刷クライアントとサーバ間で印刷ジョブの出力順序を制御するプリントサーバ及びシステムに関するものである。
従来、ネットワークに接続されたプリントサーバと複数の印刷クライアントの構成においては、プリントサーバ及び印刷クライアントはネットワーク通信を行うためプロトコルスタックを備えており、印刷クライアントはプリントサーバと単独または複数のプロトコルにより通信が可能となっていた。プリントサーバはネットワークプリントサービスを実装しており、印刷クライアントはネットワーク経由でのプリントサーバへの印刷ジョブのダウンロードが可能となっていた。ネットワークプリントサービスとは、印刷ジョブをダウンロードするためのプロトコルを実装し印刷クライアントから受信した印刷ジョブを画像処理モジュール等に転送する処理を行うものである。このような印刷クライアントとプリントサーバのシステムでは、印刷クライアントの操作者はデータの印刷を行いたい場合には、誰でも自由に印刷を行うことが可能であった。そのような環境下では、印刷クライアントとなるホストコンピュータが複数存在するような場合には、プリントサーバが印刷ジョブを受信するタイミングが複数の印刷クライアントから集中するような場合には印刷ジョブを送信してから実際に出力されるまでに時間のずれが生じたりまたプリンタの出力トレイに複数の印刷ジョブが排紙されることにより出力物のオーナの特定に労力を費やしたりすることがあった。また複数の印刷ジョブを処理を行うことによりプリントサーバの負荷が大きくなり、印刷ジョブの受信ができなくなるといった現象が発生していた。このような問題を回避するためにジョブ予約出力の仕組みが考案されている(例えば、特許文献1)。
これは、印刷クライアントは印刷ジョブを送信する前段階において印刷ジョブの送信予約をプリントサーバまたはジョブ予約専用サーバに対して行う。プリントサーバまたはジョブ予約専用サーバは印刷クライアントが送信した送信予約要求を受信して、要求に含まれている印刷ジョブのスケジューリングを行う。プリントサーバまたはジョブ予約専用サーバは送信予約要求を受信した順番に従って印刷ジョブ受信のスケジューリングを行い、ジョブの受信が可能になった印刷ジョブの送信者に対して印刷ジョブの送信要求を送出する。印刷ジョブの本体は印刷ジョブの送信要求を受信した印刷クライアントのみが送信することになるため、先に挙げたような問題点を回避することが可能であった。つまり、印刷クライアントはプリントサーバから指示を受けた場合に印刷ジョブを送信するため、待ち時間の軽減やプリンタの処理負荷の増大を防止することが可能であった。
特開2003−345566
しかしながら、上述の技術においては、プリントサーバ側で印刷クライアントから送られてくる印刷ジョブの受信制御を行っていないため、プリントサーバまたはジョブ予約専用サーバによる印刷ジョブのスケジューリングが正しく行われない場合があった。具体的には、印刷クライアントが送信予約要求を送らずに、直接的に印刷ジョブをプリントサーバのプリントサービスに割り当てられたポートに送信した場合には、プリントサーバはその印刷ジョブを受信して印刷を行ってしまうという欠点があった。プリントサーバを含むネットワーク上のノードがネットワーク上からのパケット入力を防止する技術としてはネットワークアドレスフィルタやポートフィルタといった技術が存在していた。ネットワークアドレスフィルタは、特定のネットワークアドレスを持つノードからの通信の遮断や通信の許可を行うためのもので、通信先のノードを制御したい場合に用いられる。ポートフィルタは特定のネットワークポートの開閉制御を行うものであり、ノード上で動作しているネットワークアプリケーションの脆弱性やセキュリティホールからセキュリティを保つことができるようになる。またネットワークアドレスフィルタ技術とポートフィルタ技術とを組み合わせて、通信先ノードによって開閉するポートを変更するといった応用技術も存在している。特開2003−345566では、通信先のノードによりセキュリティレベルを変更する発明であるが、各々のノードに対するセキュリティレベルは固定であった。
しかしながら、上述の技術においては、プリントサーバ側で印刷クライアントから送られてくる印刷ジョブの受信制御を行っていないため、プリントサーバまたはジョブ予約専用サーバによる印刷ジョブのスケジューリングが正しく行われない場合があった。具体的には、印刷クライアントが送信予約要求を送らずに、直接的に印刷ジョブをプリントサーバのプリントサービスに割り当てられたポートに送信した場合には、プリントサーバはその印刷ジョブを受信して印刷を行ってしまうという欠点があった。プリントサーバを含むネットワーク上のノードがネットワーク上からのパケット入力を防止する技術としてはネットワークアドレスフィルタやポートフィルタといった技術が存在していた。ネットワークアドレスフィルタは、特定のネットワークアドレスを持つノードからの通信の遮断や通信の許可を行うためのもので、通信先のノードを制御したい場合に用いられる。ポートフィルタは特定のネットワークポートの開閉制御を行うものであり、ノード上で動作しているネットワークアプリケーションの脆弱性やセキュリティホールからセキュリティを保つことができるようになる。またネットワークアドレスフィルタ技術とポートフィルタ技術とを組み合わせて、通信先ノードによって開閉するポートを変更するといった応用技術も存在している。特開2003−345566では、通信先のノードによりセキュリティレベルを変更する発明であるが、各々のノードに対するセキュリティレベルは固定であった。
本発明によって、プリントサーバのプリントサービスポートはスケジュールされた印刷ジョブの送信ノードからの通信のみを受け付けるため、印刷ジョブ出力順序の制御をより強化することが可能になる。
(実施例1)
図1は、本発明の実施形態に関わる印刷システムのハードウェア構成を説明するブロック図である。1000はプリンタで、内部で大きくネットワークプリンタサーバ1500とプリンタコントローラ1600から異なる制御系を司る機器で構成されている。ネットワークプリントサーバ1500において、1はネットワークプリントサーバ用CPUで、書き換え可能なFlashROM3に記憶された制御プログラムに基づいてシステムバス4に接続されるネットワークコントローラ(LANC5)を介してローカルエリアネットワーク(LAN2000)に接続されたホストコンピュータ等の複数の外部装置(不図示)と所定のネットワーク通信プロトコルを用いて、前記外部装置から送られる印刷データやプリンタ制御命令等の各種データ送受信要求を統括的に制御し、拡張インタフェースコントローラ(EXPC7)を介して接続されるプリンタコントローラ1501に対して適切なデータ転送制御を行なう。またFlashROM3には、図4、5、6のフローチャートで示されるようなCPU1の制御プログラムも記憶されている。
RAM2はCPU1の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域をして用いられる。
LED6はネットワークプリントサーバの動作状態を示す表示部として用いられており、例えばネットワークコントローラ(LANC5)とローカルエリアネットワーク(LAN2000)の電気的な接続状態(LINK)やネットワーク通信モード(10Baseや100Base、全二重、半二重)等の各種動作状態をLEDの点滅パターンや色で示すこと可能となっている。
さらにネットワークプリントサーバ1500とプリンタコントローラ1501を繋ぐ拡張インタフェース17は、図示しないコネクタで構成されておりネットワークプリントサーバ1500のみが着脱し、同じ構成を持つ別のプリンタ1000にネットワークプリントサーバ1500を装着することも可能な構成となっている。
プリンタコントローラ1600において、8はプリンタコントローラ用CPUで、ROM9に記憶された制御プログラム等あるいはディスクコントローラ(DKC15)を介して接続された外部メモリ10に記憶された制御プログラムやリソースデータ(資源情報)等に基づいてシステムバス11に接続される各種デバイスとのアクセスを統括的に制御し、拡張インタフェースコントローラ(EXPC13)を介して接続されるネットワークプリントサーバ1500から受信される印刷データを基にラスタコントローラ12によって出力画像情報を生成し、プリントエンジン16に対して画像信号を出力する。
14はCPU8の主メモリ、ワークエリア等として機能するRAMで、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。
18は操作パネル(操作部)でプリンタ1000の動作モード等の設定や印刷データの取り消し等の操作を行なうためのボタンおよびプリンタ1000の動作状態を示す液晶パネルやLED等の表示部が配されている。
なお、本図で示したプリンタエンジン16は既知の印刷技術を利用するものであり、好適な実施系として例えば電子写真方式(レーザービーム方式)やインクジェット方式、昇華方(熱転写)方式等が挙げられる。
図2は、本発明の実施形態に好適な印刷システムにおけるプリンタ1000内の制御機器であるネットワークプリントサーバ1500およびプリンタコントローラ1600の各記憶デバイスに記憶された制御プログラム内のソフトウェア構成を説明するブロック図である。
なお上記各制御プログラムは各制御機器のCPUによってプログラムが解析され処理される。
1501はネットワークプリントサーバ1500の基本的なデータの入出力制御を統括するオペレーティングシステムである。さらに前記オペレーティングシステム1501内にはプログラム/データ記憶部9との入出力制御を行なうファイルシステム1505、プリンタコントローラ1600と拡張インタフェース17を介して通信制御を行なう拡張インタフェースドライバ1506、ローカルエリアネットワーク(LAN2000)の通信媒体を介して不図示のホストコンピュータ等の外部装置と通信を行なうネットワークインタフェースドライバ1507を内包している。
1502はアプリケーションプログラムインタフェース(API)であり、ネットワークプリントサーバ1500で動作するユーザアプリケーション1503やプリンタ1000やユーザアプリケーションの登録・管理を行う管理アプリケーション等のアプリケーションプログラムに対して前記オペレーティングシステムが備える各種機能を提供する。また前記アプリケーションプログラムインタフェース1502で提供される機能は、印刷データの送受信機能を提供するデータ転送API、ビットマップ画像や表示メッセージ等のリソースデータの入出力制御を行なうリソース制御API、プリンタ1000の再起動や設定値の初期化や設定等の制御を行なうプリンタ制御API、印刷ジョブの取り消しや再印刷指示などを制御するジョブ制御API、ネットワークプリントサーバ1500の再起動や設定値の初期化や設定、およびアプリケーションプログラムの起動、登録、削除を行なうプリントサーバ制御APIを備える。
1601はプリンタコントローラ1600の各種処理制御を統括するオペレーティングシステムであり、内部にプリントエンジンとの通信制御を行なうプリントエンジン制御部1603およびネットワークプリントサーバ1500から参照されるビットマップ画像やエラーメッセージ等の機種依存リソースおよびネットワークプリントサーバ上で動作する機種依存アプリケーションプログラム等を記憶する機種依存リソース/プログラム記憶部との入出力制御を行なうファイルシステム1604を内包している。
1602は拡張インタフェース制御部であり、拡張インタフェース17を介してネットワークプリントサーバ1500との通信制御を行なう。さらに前記拡張インタフェース制御部は、制御種別毎に印刷データの入出力を制御するデータ転送論理インタフェース、機種依存リソース/プログラム記憶部9に記憶された各種データの入出力を制御するリソース制御論理インタフェース、プリンタ1000の再起動や設定値の初期化や設定等の制御を行なうプリンタ制御論理インタフェース、印刷ジョブの取り消しや再印刷指示などを制御するジョブ制御論理インタフェースを備えており、各論理インタフェースを介してネットワークプリントサーバ1500から要求された命令をオペレーティングシステム1601に対して転送し、その処理結果をネットワークプリントサーバ1500に対して返信する。
次に本発明のプリントサーバ及びシステムで想定している全体構成について説明する。前述のプリンタ1000はLAN2000に接続されている。LAN2000は一般的にいわれるところのLAN(Local Area Network)であり、イーサネット(登録商標)(Ethernet(登録商標))であるものとする。LAN2000に接続される各端末や各印刷装置はイーサネット(登録商標)ケーブルやハブ(HUB)などを介して接続される。なお、ここでのLANの種別はイーサネット(登録商標)であるが、これは限定されるものではなく、一般的にLANを形成するものであればよい。たとえばトークンリング(TokenRing)などであってもよい。ホストコンピュータ302及びホストコンピュータ303は一般的なパーソナルコンピュータであるが本発明のプリントサーバ及びシステムを実現するためのソフトウェアが動作するものとする。LAN2000には上述のホストコンピュータ302とプリンタ1000に加えて、各種の一般的なネットワーク機器が接続されるものとする。たとえばネットワークルータや電子メールサーバ、ファイルサーバであるものとする。次にホストコンピュータ302の構成について説明する。上述のようなホストコンピュータ302は、例えば図4に示すような構成となっている。図4で示されるホストコンピュータ302は、ホストコンピュータ全体の動作制御を司るCPU201と、CPU201での動作制御のための各種プログラムやデータなどが格納されるROM202と、CPU201の主メモリや作業エリアなどを含むRAM203と、マウス206と、マウス206からの指示入力を制御するマウスコントローラ205と、キーボード208と、キーボード208やポインティングデバイス(図示せず)からの指示入力を制御するキーボードコントローラ207と、CRTディスプレイ210と、CRTディスプレイ210の表示を制御するCRTコントローラ209と、各種プログラムやデータ(ブートプログラム、種々のアプリケーション、プリンタドライバ、ポートモニタ、など)を記憶するためのハードディスクドライブ212及びフロッピー(登録商標)ディスクドライブ213と、ハードディスクドライブ212及びフロッピー(登録商標)ディスクドライブ213とのアクセスを制御するディスクコントローラ211と、LAN2000を介してプリンタ1000と双方向にデータをやりとりするためのネットワークインタフェイスカード214とを備えており、これらの各構成部は、システムバス204を介して互いに通信可能なように接続されている。
次に図7のフロー図を用いて、ホストコンピュータ302から印刷ジョブをプリンタ1000に送信する際のジョブスケジューリングのシーケンスと、ネットワークプリントサーバ1500で行われるポート開閉動作について説明していく。本実施例に於いて、ジョブのスケジューリングを行うクライアント側のソフトウェアの総称はPrintManagerと呼ばれる。最初に、ホストコンピュータ302上のソフトウェアコンポーネントについて図5を用いて説明する。オペレーティングシステム501はホストコンピュータ302上で動作するオペレーティングシステム(OS)である。本実施例においては、パーソナルコンピュータで一般的に使用される種類のもの、たとえばマイクロソフト(登録商標)社のWindows(登録商標)オペレーティングシステムが使用されているものとする。OSスプーラ502はオペレーティングシステム501のスプーラである。プリンタドライバがアプリケーションデータを印刷データ(PDLデータ)に変換したものは、OSスプーラ502に格納される。PrintManagerPortStandard503はPrintManager用のPort Monitorで、OSスプーラからPDLデータを受け取る処理を行う。PrintManagerUI504はユーザがPrintManagerを操作する際のUIを提供するものである。またジョブやプリンタ状況等の表示を行うソフトウェアである。PrintManager505はスケジュール管理を行うPrintManagerのメインとなるサービスプログラムである。プリンタ1000にジョブスケジューリング要求を発行したり、PrintManagerPortStandard503から送られたPDLデータをプリンタ1000に送信したりといった処理を行う。次に図6を用いてネットワークプリントサーバ1500上のソフトウェアコンポーネントについて説明する。図6はネットワークプリントサーバ1500のユーザアプリケーション1503に格納されているソフトウェア構成を示したものである。ジョブスケジューラ601はネットワークプリントサーバ1500が受信する印刷ジョブ(PDLジョブ)の受信スケジューリングを行うソフトウェアである。ジョブスケジューラ601はPrintManagerPortStandard503から送られたジョブ送信要求を受信して、当該ジョブのスケジューリング(ジョブ出力順序決定)を行う。その後、当該ジョブの入力受付がレディになった場合に、PrintManagerPortStandard503に対してジョブ送信要求を送信する。LAN2000に接続される全てのホストコンピュータにPrintManagerが導入している場合、PrintManagerとジョブスケジューラによって全てのジョブの出力順序は制御される。ポートブロック602はIP(Internet Protocol)ポートの制御(ポートブロッキング)を行うためのプログラムである。ポートブロッキングとは、特定のIPポートを双方向又は片方向の向きで遮断又は許可を設定することであり、特定のポートmの受信を遮断することによりそのポートに入力されるパケットは破棄される。なお、本実施例においてはポートブロック602がブロックを行うIPポートは後述のLPRポート、つまりTCPポート(Transmittion Control Protocolポート)の515であるものとする。印刷アプリケーション603はネットワーク印刷サービスを提供するためのプログラムであり、各種のサーバアプリケーションが動作している。ここでは、LPD(Line Printer Daemon)が動作しているものとする。LPDによって通信が行われるプロトコルをLPR(Line PRinter Daemon Protocol)という。次に実際のステップについて説明していく。図7では左側にホストコンピュータ302で行われるステップを記載し、右側にネットワークプリントサーバ1500で行われるステップを記載している。Step701において、ホストコンピュータ302のユーザは印刷指示を行う。ユーザはアプリケーションソフトウェア上で開いているデータをプリンタ1000で印刷するために、アプリケーション上から印刷指示を行う。印刷指示がなされたデータはプリンタドライバによってPDLデータに変換される。ドライバはPDL化したデータをOSスプーラ502に格納する。OSスプーラ502に格納されたデータはPrintManagerPortStandard503によってPrintManagerService505に送信される。PDLデータを受信したPrintManagerService505はプリンタ1000に対してスケジュール要求を発行する(Step702)。スケジュール要求はスケジュール要求を送信する側であるPrintManagerService505と、スケジュール要求を受信する側であるジョブスケジューラ601によって予め定義されたプロトコルによってコミュニケーションが行われるものとする。PrintManagerService505はUDP(User Datagram Protocol)/IPプロトコルを用いて、予め定義されたポート番号とパケットフォーマットとに編集して送信する。パケットフォーマット内には本パケットがスケジュール要求であることを示す値とホストコンピュータ302が送信するジョブを一意に示すジョブIDとが含まれているものとする。UDPプロトコルとは、インターネットで使用される標準プロトコルで、OSI参照モデルのトランスポート層にあたる。信頼性は高くないが転送速度が速く、トラフィック量も少ないため単発の命令コマンド等で使用される頻度が高いプロトコルである。ジョブスケジューラ601は所定のUDPポートをリッスンしており、他のノードからスケジュール要求を受信した場合できるよう設計されている(Step703)。ジョブスケジューラ601がPrintManagerService505からのスケジュール要求を受け付けたら、次にスケジューリングが可能であるかの判断動作を行う(Step704)。ジョブスケジューラ601は自装置のジョブスケジューリング状態や処理負荷の度合いからPrintManagerService505から受けた要求を受領することが可能であるか判断する。このステップにおいて、スケジュール要求を受領することが不可能であると判断された場合には、ジョブスケジューラ601はスケジュール失敗を表す応答をホストコンピュータ302に送信する(Step705)。ホストコンピュータ302が本応答を受信した場合には、PrintManagerUI504を通じて所定のメッセージを表示し、ユーザに印刷及びスケジューリングが失敗した旨を通知する(Step706)。このステップにおいて、スケジュール要求を受領することが可能であると判断された場合には、本ジョブはスケジュールジョブとしてスケジュールジョブテーブルにキューイングされる(Step707)。スケジュールジョブテーブルのイメージを例示したものが図8である。図8はスケジュールされたジョブが所定の情報を所有して登録されている様子を例示している。列801は印刷ジョブの送信順序である。値が少ないものから印刷指示が送信され印刷ジョブのダウンロードが行われる。列802はジョブIDである。これは。ジョブスケジューラ601と各ホストコンピュータのPrintManagerServiceとでジョブの識別に用いられるIDである。列803はジョブ名であり、スケジュール要求に含まれるものである。列804はIPアドレスであり、各ホストコンピュータのIPアドレスを示す。これは、ポートブロック602がLPRポートのブロッキングを行う際の情報として用いられる。ここで、ホストコンピュータ302がStep702で送信したスケジュール要求は行803に位置している。つまり、ジョブスケジューラ601によってスケジュールされているジョブの中で、ホストコンピュータ302がStep702で送信したスケジュール要求に対応する印刷ジョブは3番目に位置している。キューイングされているジョブの1番目および2番目のジョブの印刷が行われた場合には、順序が繰り上がるような動作となる。1番目および2番目のジョブの印刷が行われて、ホストコンピュータ302がStep702で送信したスケジュール要求に対応するジョブの印刷準備が整った場合には、ジョブスケジューラ601はIPアドレス172.24.0.3からのLPRポートによる通信の許可を求める通知を、ポートブロック602に発行する。通常状態においては、LPRポートはポートブロック602によってクローズされており、IP通信はできないようになっている。しかし、ジョブスケジューラ601がIPアドレス172.24.0.3からのLPRポートによる通信の許可を求める通知を、ポートブロック602に発行することによって、ポートブロック602はIPアドレス172.24.0.3から通信のみ受け付けるようになるため、IPアドレス172.24.0.3のIPアドレスを持つノードからはプリンタ1000とのLPR通信が可能になる。本実施例では、IPアドレス172.24.0.3のIPアドレスはホストコンピュータ302によって使用されているため、ホストコンピュータ302はプリンタ1000とのLPRプロトコルによる通信が可能になる(Step708)。ホストコンピュータ302がStep702で送信したスケジュール要求に対応するジョブ、つまりジョブIDが222であるジョブの印刷の順になった場合には、ジョブスケジューラ601は印刷データの転送開始指示をホストコンピュータ301に送信する(Step709)。転送開始指示は所定のフォーマットで送られるが、送信を許可するジョブを特定するためのジョブIDが含まれている。ホストコンピュータ302内で動作しているPrintManagerService505は転送開始指示を受信して、ジョブIDを認識する(Step710)。そしてPrintManagerService505はジョブIDに対応する印刷ジョブデータをLPRプロトコルによってプリンタ1000に送信する(Step711)。この際に、ホストコンピュータ303からプリンタ100に対してLPRプロトコルを用いて印刷ジョブを送信したとしても、プリンタ1000は印刷データを受信しない。Step708において、LPRポートが開かれているのはホストコンピュータ302のみだからである。プリンタ1000側では、Step708によってホストコンピュータ302からのLPR通信は許可されているため、PrintManagerService505は印刷データをプリンタ1000にダウンロードすることが可能になる。印刷アプリケーション603はLPRプロトコルによってホストコンピュータ302と通信を行い、印刷ジョブを受信する。受信データの中で印刷データ部はプリンタコントローラ1600に送信され、PDLデータの解析の後に印刷が行われる。印刷が行われた場合には、ジョブスケジューラ601はPrintManagerService505に対して当該ジョブIDを持つ印刷ジョブの印刷が正常に行われたことを通知するためのコマンドを送信する(Step712)。PrintManagerService505はコマンドを受信して、その内容からStep711で送信した印刷ジョブの印刷が正常に行われたことを認識して、PrintManagerUI504を通じてユーザに通知される(Step713)。その後ジョブスケジューラ601はIPアドレス172.24.0.3からのLPRポートによる通信の遮断を求める通知を、ポートブロック602に発行する。ポートブロック602は通知を受信して、IPアドレス172.24.0.3からのLPR通信を遮断することにより、ホストコンピュータ302はプリンタ1000とLPRプロトコルによる通信を行うことが再びできなくなる。
なお、本実施例記載の構成や方法は本発明の請求の範囲内においてこれに限定されるものではない。例えば、本実施例ではネットワークプリントサーバとプリンタコントローラがそれぞれ独立したハードウェア構成、つまり各々がCPUとRAMとを所有していたが、これに限定されるものではない。たとえば複合機で採用されるような、同一ハードウェア上でネットワークプリントサーバとプリンタコントローラの動作を司るソフトウェアが動作するような構成であってもよい。また、本実施例においてはネットワークプリントサーバ上で動作するソフトウェア群はFlashROM3に格納されているが、別の実施の形態として、HDD(Hard Disk Drive)に格納されていてもよい。
本発明の実施形態に関わるプリンタのハードウェア構成ブロック図。 本発明の実施形態に関わるプリンタのソフトウェア構成ブロック図。 本発明の実施形態に関わる装置を接続するネットワーク構成ブロック図。 本発明の実施形態に関わるホストコンピュータのハードウェア構成ブロック図。 本発明の実施形態に関わるホストコンピュータのソフトウェア構成ブロック。 本発明の実施形態に関わるネットワークプリントサーバのユーザアプリケーションソフトウェア構成ブロック図。 本発明の実施形態に関わるアプリケーションプログラムの動作を示すフローチャート。 本発明の実施形態に関わる予約済みジョブのキュー状態を示すブロック図。
符号の説明
1000 プリンタ
1500 ネットワークプリントサーバ
1600 プリンタコントローラ
2000 ローカルエリアネットワーク
1 CPU
2 RAM
3 フラッシュROM
4 システムバス
5 LANコントローラ
6 LED
7 拡張インタフェースコントローラ
8 CPU
9 ROM
10 外部メモリ
11 システムバス
12 ラスタコントローラ
13 拡張インタフェースコントローラ
14 RAM
15 ディスクコントローラ
16 プリントエンジン
17 拡張インタフェースバス
18 操作パネル

Claims (2)

  1. ネットワークによる通信を可能にするネットワークインターフェイスを備えるプリントサーバにおいて、
    ネットワーク上のホストコンピュータから印刷ジョブの出力予約要求を受け付ける出力予約要求受信手段と、
    前記出力予約要求に対応する印刷ジョブを出力予約済みジョブとしてキューイングするジョブ予約手段と、
    前記出力予約済みジョブの受け入れが可能になった場合に前記出力予約要求を送信したホストコンピュータに対して印刷ジョブの送信を促す印刷ジョブ送信要求を送信する印刷ジョブ受け入れ要求手段と、
    ネットワークポートの開閉制御を行うポート制御手段と、
    前記ポート制御手段は通常状態では印刷サービスで使用するポートをクローズし、前記印刷ジョブ送信要求を通知したホストコンピュータからの通信のみ受信する通信ノード制御手段と、
    前記印刷ジョブ送信要求を通知したホストコンピュータから印刷ジョブを受信した場合には、当該ホストコンピュータからの通信を遮断する通信ノード遮断手段と、
    を備えることを特徴とするプリントサーバ及びシステム。
  2. ネットワークによる通信を可能にするネットワークインターフェイスを備えるホストコンピュータにおいて、
    プリントサーバに印刷ジョブの出力予約を要求する出力予約要求送信手段と、
    前記プリントサーバから印刷ジョブの送信を促す印刷ジョブ送信要求を受信する印刷ジョブ送信要求受信手段と、
    前記印刷ジョブ送信要求を受信した場合に対応する印刷ジョブを前記プリントサーバに送信する印刷ジョブ送信手段と
    を備えることを特徴とするプリントサーバ及びシステム。
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JP2008158560A (ja) * 2006-12-20 2008-07-10 Canon Inc 印刷管理装置、印刷管理方法、及びコンピュータプログラム

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