JP2006164066A - データ処理システム、データ処理装置、データ処理方法、及び制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 システムを構成する各機器内の記憶装置に書き込まれる印刷時の中間データを、システム内の全ての記憶装置上から確実に消去して、セキュリティ効果を高めることができる印刷システムを提供する。
【解決手段】 クライアントPC103とプリンタコントローラ102とMFP104から成る印刷システムにおいて、印刷時に各機器自身が持つ記憶装置に書き込まれる中間データを、他の外付け機器と連動してシステム内の全ての記憶装置上から確実に消去し、加えて消去証明書を発行する。クライアントPC103は、消去証明書を集計し、消去証明書未発行の機器に対してHDD内の中間データを消去させるべく追加処理命令を発行する。
【選択図】 図7
【解決手段】 クライアントPC103とプリンタコントローラ102とMFP104から成る印刷システムにおいて、印刷時に各機器自身が持つ記憶装置に書き込まれる中間データを、他の外付け機器と連動してシステム内の全ての記憶装置上から確実に消去し、加えて消去証明書を発行する。クライアントPC103は、消去証明書を集計し、消去証明書未発行の機器に対してHDD内の中間データを消去させるべく追加処理命令を発行する。
【選択図】 図7
Description
本発明は、印刷システム等のデータ処理システム、該データ処理システムに装備される印刷装置等のデータ処理装置及びデータ処理方法、並びに前記データ処理装置の制御方法を実現するための制御プログラムに関する。
ページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述された印刷ジョブをラスタライズしてラスタデータ(ビットマップデータ)を生成するラスタライズ処理は、一般的に、ソフトウェアで構成されるラスタイメージプロセッサ(RIP:Raster Image Processor)によって行われている。従来、プリントやコピー、ファクシミリ、スキャンといった多機能を備えたマルチファンクションプリンタ等の画像形成装置は、RIPを本体に内蔵する場合と外付けの外部機器に装備する場合があった。RIPを内蔵する場合には、全体コストが安くなる、機器の設置スペースが狭くてすむ、などの利点があり、外付けする場合には、ハードウェアの自由度が高くなるのでRIPの能力をフレキシブルにあげることができる。
近年、各機器間の通信速度が飛躍的に向上しているため、システム全体からみると、外付け機器は、内蔵機器と同等レベルのサービスを提供できるようになった。
例えば、特許文献1には、アプリケーションが動作するホストコンピュータで作成された印刷ジョブを、RIPを搭載する画像処理装置を経由してラスタデータとして画像形成装置へ供給し、画像形成装置から記録シート上に出力する画像形成システムが提案されている。
特開平5−30371号公報
しかしながら、RIPをマルチファンクションプリンタ等の画像形成装置に内蔵する場合は、同一記憶装置を共有することができるので大きな問題にならないが、上記特許文献1の画像形成システムのように、RIPを画像形成装置の外付け機器(上記の例では画像処理装置)に装備させたような場合には、外付け機器を動かすためのプログラムやRIPのための作業領域が必要となり、外付け機器自身にも大容量記憶装置が必要となる場合があった。
特に、画像形成装置と外付け機器とがそれぞれが異なるメーカーで設計、製造されていた場合には、それぞれに装備された大容量記憶装置の管理状況を把握することは困難である。そのため、システムを構成する複数の機器のそれぞれにおいて、大容量記憶装置に保存されたデータ情報を削除するのは容易ではなく、セキュリティ面において大きな問題となることがあった。
本発明は上記従来の問題点に鑑み、システムを構成する各機器内の記憶装置に書き込まれる印刷時の中間データを、システム内の関係する記憶装置上から消去して、セキュリティ効果を高めるとともに、消去されたことを確認することができるデータ処理システム、データ処理装置、データ処理方法、及び制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、入力されたデータに対して所定の処理を行う処理手段と、前記所定の処理で扱ったデータを記憶部に記憶する記憶手段とをそれぞれ有する複数のデータ処理装置を備えたデータ処理システムにおいて、前記各データ処理装置は、前記所定の処理の終了後に、前記記憶部内のデータを消去する消去手段と、前記消去手段によって消去されたデータに関する履歴情報を発行する履歴発行手段とをそれぞれ備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上位装置側から入力されたデータに対して所定の処理を行う処理手段と、前記処理手段で処理されたデータを下位装置側へ転送する転送手段と、前記所定の処理で扱ったデータを記憶部に記憶する記憶手段と、前記転送手段によるデータ転送後に、前記記憶部内のデータを消去する消去手段と、前記消去手段によって消去されたデータに関する履歴情報を前記上位装置側へ送付する履歴発行手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、入力されたデータに対して所定の処理を行う処理手段と、前記所定の処理で扱ったデータを記憶部に記憶する記憶手段とをそれぞれ有する複数のデータ処理装置を備えたデータ処理システムのデータ処理方法であって、前記各データ処理装置上において、個々の所定の処理を終了した後にそれぞれの前記記憶部内のデータを消去する工程と、前記消去されたデータに関する履歴情報を発行する工程と、前記各データ処理装置からそれぞれ発行された履歴情報を集計し、履歴情報の発行を実行しなかったデータ処理装置を特定する工程と、前記特定されたデータ処理装置の前記記憶部の記憶内容を所定の処理前の状態に復元するための処理を行う工程とを有することを特徴とする。
また、本発明は、上位装置に接続されたデータ処理装置の制御方法を実行するための、コンピュータで読み取り可能な制御プログラムであって、前記上位装置側から入力されたデータに対して所定の処理を行う処理ステップと、前記処理ステップで処理されたデータを下位装置側へ転送する転送ステップと、前記所定の処理で扱ったデータを記憶部に記憶する記憶ステップと、前記転送ステップによるデータ転送後に、前記記憶部内のデータを消去する消去ステップと、前記消去ステップによって消去されたデータに関する履歴情報を前記上位装置側へ送付する履歴発行ステップとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、複数のデータ処理装置上でそれぞれ実行される個々の所定の処理で扱ったデータをシステム内のそれぞれの記憶部上から消去することができ、セキュリティ効果を高めることが可能になるとともに、消去されたことが確認可能になる。
本発明のデータ処理システム、データ処理装置、データ処理方法、及び制御プログラムの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態のデータ処理システムは、例えば印刷システムに適用される。
[第1の実施の形態]
<システム構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。
<システム構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。
この印刷システムは、クライアントコンピュータ(以下、クライアントPCと記す)103と、プリンタコントローラ102と、MFP(Multi Function Peripheral:マルチファンクション周辺機器)104とがネットワーク等を介して接続されて成る。
クライアントPC103は、ページ記述言語(PDL)等で記載された印刷ジョブをプリンタコントローラ102へ送り、プリンタコントローラ102は、クライアントPC103から送られてきた印刷ジョブをラスタライズして、ラスタデータ(ビットマップデータ)を生成し、生成したラスタデータをMFP104へ出力する。MFP104は、プリンタコントローラ102を経由して送られてきたラスタデータに対してスキャン、プリントなどの機能をモノクロ又はカラーで実行する。
すなわち、クライアントPC103上では、いわゆるDTP(Desk Top Publishing)を実行するアプリケーションソフトウェアを動作させ、各種文書/図形が作成/編集される。コンピュータ103は作成された文書/図形をページ記述言語に変換し、プリンタコントローラ102を経由してMFP104に送られてプリントアウトされる。
MFP104は、プリンタコントローラ102とネットワーク又は専用インターフェイス108を介して情報交換できる通信機能を有しており、MFP104の情報や状態をプリンタコントローラ102に、あるいはプリンタコントローラ102を経由してクライアントPC103側に逐次知らせる仕組みとなっている。さらに、プリンタコントローラ102(あるいはクライアントPC103)は、その情報を受けて動作するユーティリティソフトウェアを持っており、MFP104はプリンタコントローラ102(あるいはクライアントPC103)により管理される。
プリンタコントローラ102は、クライアントPC103から送られてきた印刷ジョブを登録するキュー部502と、ハードディスク(HDD)504aに印刷ジョブを保存するスプール部503と、HDD504aから読み出された印刷データをラスタライズしてラスタデータを生成するRIP部506と、ラスタデータを圧縮する圧縮部507とを備えるほか、本実施の形態の特徴を成す後述の記憶消去部505a及び消去証明作成部521を装備している。
また、MFP104は、プリンタコントローラ102側から送られてきた圧縮データを解凍すると共にHDD504bに保存するスプール・解凍部508と、HDD504bから読み出されたラスタデータに基づいて、記録シート上に画像形成を行うプリンタ部509と、画像形成後の記録シートに対して仕上げ処理を行うフィニッシャ部510とを備えるほか、本実施の形態の特徴を成す後述の記憶消去部505b及び消去証明作成部522を装備している。
以上のように、本実施の形態に係る印刷システムは、印刷ジョブの印刷を実現するために、その機能一部であるのRIP部506が、MFP104の外付け装置であるプリンタコントローラ102に装備されている。そして、クライアントPC103と、プリンタコントローラ102と、MFP104とは、それぞれ独立したIPアドレスを有してネットワークで接続されている。
<プリンタコントローラ102の構成>
次に、プリンタコントローラ102の詳細な構成について、図2を用いて説明する。なお、図2は、図1中のプリンタコントローラ102の詳細な構成を示すブロック図である。
次に、プリンタコントローラ102の詳細な構成について、図2を用いて説明する。なお、図2は、図1中のプリンタコントローラ102の詳細な構成を示すブロック図である。
プリンタコントローラ102は、CPUやメモリなどが搭載されたマザーボード(図示省略)を備え、このマザーボードには、PCIバスと呼ばれるインターフェイスでNIC(Network Interface Card)107,108などが接続されている。
クライアントPC103からNIC107を介して入力された印刷ジョブは、入力デバイス制御部201(図1のスプール部503に相当)及び入力ジョブ制御部202(図1のキュー部502に相当)よりプリンタコントローラ102内に入り、入力デバイス制御部201は、クライアントPC103上のアプリケーションと連結することにおいてその役割を果たす。
また、入力ジョブ制御部202は、ジョブの要求されたリストを管理し、プリンタコントローラ102に提供される個々のジョブにアクセスするために、ジョブリストを作成する。さらに、この入力ジョブ制御部202は、ジョブのルートを決めるジョブルーティングと、分割してラスタライズを行うか否かを司るジョブスプリットと、ジョブの順序を決めるジョブスケジューリングとの3つの機能がある。
RIP部506は複数のRIP506a,506b,506c,・・・で構成され、これらを用いて印刷ジョブを複数個同時にラスタライズすることができる。すなわち、RIP部506は様々なジョブのPDLデータをラスタライズ処理して、適切なサイズと解像度のビットマップを作成する。
データ変換部204(図1の圧縮部507に相当)は、RIP部506によって作り出されるビットマップデータに対して、圧縮処理やフォーマット変換処理を施す役割を果たし、MFP104にマッチした最適な画像イメージタイプを選び出す。
出力ジョブ制御部205は、ジョブのページイメージを取って、それらがコマンド設定に基づいてどう扱われるのかを管理すると共に、HDD504aとRAM208との相互作用を管理する。
出力デバイス制御部206は、どのデバイスに出力するか、またどのデバイスをクラスタリング(複数台接続して一斉にプリントすること)するかを司り、圧縮データは、選択されたデバイス(ここではMFP104)のNIC108へ送られる。また、出力デバイス制御部206は、MFP104の状態監視と装置状況をプリンタコントローラ102に伝える役割も果たしている。
クライアントPC103(あるいは、プリンタコントローラ102自身)から送られてきたPDLデータは、プリンタコントローラ102内において、PDLデータのままか、ラスタ画像(後述する図3(b))に展開された形で、RAM208あるいはHDD504aに書き込まれ保存されている。
ここで、図3(a),(b)を用いてPDLデータについて説明する。
図3(a),(b)は、PDLデータの説明図であり、同図(a)は、PDLデータの記述例を示し、同図(b)は、PDLデータのラスタ展開後の状態を示している。
ADOBE社のPostScript(登録商標)言語に代表されるPDLは、(1)文字コードによる画像記述、(2)図形コードによる画像記述、(3)ラスタ画像データによる画像記述、の3要素に分類される。すなわち、PDLは、前記各要素を組み合わせで構成された画像を記述する言語であり、それで記述されたデータをPDLデータと呼ぶ。
図3(a)は、文字情報R301を記述した例である。L311は、文字の色を指定する記述であり、このL311では、文字を黒にすることを指定する。L312は、変数String1に文字列“IC”を代入している。第L313は、座標(0.0,0.0)のところから、大きさ0.3、間隔0.1で文字列“IC”をレイアウトすることを指示する。
次に、図形情報R302を記述した例では、L321はL311と同様、線の色を指定しており、ここでは、Cyanが指定されている。次に、L322は、線を引くことを指定するためのものである。
さらに、ラスタ画像情報R303を記述した例では、L331は、ラスタ画像を変数image1に代入している。L331では、CMYK画像は4つの色成分(Cyan、Magenta、Yellow、Black)から構成されるため、ラスタ画像データの個数は(4x5x5=)100個となる。次にL332は、座標(0.0,0.5)のところから、0.5x0.5の大きさにimage1をレイアウトすることを示している。
図3(b)は、1ページの中で上記3つの画像記述を解釈して、ラスタ画像データに展開した様子を示したものである。R301,R302,R303はそれぞれのPDLデータを展開したものである。
<MFP104の構成>
次に、MFP104の詳細な構成について、図4を用いて説明する。なお、図4は、図1中のMFP104の詳細な構成を示すブロック図である。
次に、MFP104の詳細な構成について、図4を用いて説明する。なお、図4は、図1中のMFP104の詳細な構成を示すブロック図である。
MFP104は、画像の読み取りを行うスキャナ部401と、読み取った画像データを画像処理するスキャナIP部402と、ファクシミリなどに代表される電話回線を利用した画像の送受信を行うFAX部403と、ネットワーク101に対してのインターフェイスの機能を持つNIC部404とを備え、スキャナIP部402、FAX部403及びNIC部404の出力側が、コア部406に接続されている。
コア部406は、画像信号を一時保存しMFP104の使い方に応じてその出力経路を決定する。コア部406から出力された画像データは、ガンマ補正等の画像処理を行うプリンタIP部407と、パルス幅変調を行うPWM部408を経由して公知の電子写真方式によって記録シートに印刷を行うプリンタ部409とへ送られる。プリンタ部409でプリントアウトされた記録シートはフィニッシャ部210へ送り込まれ、ステイプル止めや穴あけなどの仕上げ処理が行われる。
<中間データ消去処理>
次に、上記構成の印刷システムにおいて実行される中間データ消去処理について、図1及び図5を用いて説明する。図5は、本実施の形態に係る中間データ消去処理を示すフローチャートである。
次に、上記構成の印刷システムにおいて実行される中間データ消去処理について、図1及び図5を用いて説明する。図5は、本実施の形態に係る中間データ消去処理を示すフローチャートである。
本実施の形態に係る中間データ消去処理は、プリンタコントローラ102とMFP104内の各HDD504a,504bに保持される中間データを完全に消去するものである。特に、ラスタイメージ展開中やラスタデータの圧縮時、又はMFP104でのデータの解凍時において、HDD504a,504bがフルになった場合に、該HDD504a,504b上のラスタデータをその一時退避領域内に一時退避させ、HDD504a,504bの最適化を行う。この一時退避領域内に一時退避させたデータを中間データと呼ぶ。
図1において、501a〜501dは印刷ジョブを示している。まず、クライアントPC103から送信された印刷ジョブ501aはプリンタコントローラ102のキュー部502へ送られる。印刷ジョブ501aは様々なサイズがあるため、プリンタコントローラ102は、スプール部503やHDD504aを使って印刷ジョブを受信する(図5のステップS601)。受信した印刷ジョブ501aはRIP506によってラスタイメージ画像501bに展開され(ステップS602)、さらに圧縮部507で圧縮された後(501c)、MFP104へ転送される(ステップS603)。
この転送処理の終了後、プリンタコントローラ102は、記憶消去部505aを用いて、前記画像展開時に使用したHDD504a上の領域から中間データを再生不可能な状態に消去し、当該HDD504aの使用領域内を使用前の状態に戻す(ステップS604)。そして、プリンタコントローラ102は、前記中間データの消去後、消去証明作成部521を用いて消去証明書511aを作成し(ステップS605)、MFP104からのリプライを待つ(ステップS606)。その後、リプライを受信したら(ステップS607)、前記ステップS605の処理で作成した消去証明書を添えて(ステップS608)、印刷ジョブを送ってきたクライアントPC103へリプライを返す(ステップS609)。
一方、MFP104では、受信した圧縮画像データをスプール・解凍部508とHDD504bで受信・解凍し(図5のステップS601及びS602に相当)、解凍したラスタイメージ画像501dをプリンタ部509で印刷する。その後、フィニッシャ部510でステイプル止めや穴あけを行い所望の出力物512を出力する(図5のステップS603に相当)。
出力物512の出力が終わると、MFP104の記憶消去部505bが、HDD504bにおいて前記印刷時に使用した領域内の中間データを完全に消去し、当該領域内を使用前の状態に戻す(図5のステップS604に相当)。消去終了後、消去した中間データに関する情報を含んだ消去証明書511bが作成される(図5のステップS605に相当)。その後、クライアントPC103に対して終了通知のリプライを返すときに、前記消去証明書511bを添えてリプライを返信する(図5のステップS608及びステップS609に相当)。
なお、MFP104は、本実施の形態においては終端装置であるので、図5中のステップS606及びステップS607の処理が存在しないのは言うまでもない。
図6は、図5のステップS605で作成される消去証明書511a,511bの一例を示す概念図である。
前記消去証明書511a,511bには、HDD504a,504b上で完全消去を行った中間データに関する情報が記述されている。この情報としては、消去開始地点、消去領域のサイズ、消去を行ったデバイス、消去作業のレベル、及び消去開始時間などを含み、セキュリティを高めるために暗号化が施されている。この消去証明書511a,511bは、クライアントPC103で管理される。
以上のように本実施の形態によれば、プリンタコントローラ102やMFP104等の機器を有する印刷システムにおいて、各機器自身に装備されたHDDに印刷時に書き込まれる中間データを他の機器と連動してシステム内の全てのHDD上から消去することができるので、セキュリティ効果が向上する。
[第2の実施の形態]
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。
本実施の形態の印刷システムが上記第1の実施の形態と異なる点は、クライアントPC103上において、該クライアントPC103に送られてきたシステム全体の消去証明書(本例では、消去証明書511a,511b)を集計し、消去証明書を発行していない機器があれば、その機器の記憶消去部に追加処理命令701を発信し、中間データの完全消去を行うようにしたことである(追試式中間データ消去処理)。
図8は、第2の実施の形態に係る追試式中間データ消去処理のうちクライアントPC103上で実行される処理を示すフローチャートであり、図9は、当該追試式中間データ消去処理のうちのMFP104上で実行される処理を示すフローチャートである。
まずクライアントPC103上では、該クライアントPC103の下位側に接続されている機器(本実施の形態ではプリンタコントローラ102及びMFP104)で発行される前記消去証明書を受信し(ステップS801)、受信した消去証明書を集計する(図8のステップS802)。
そして、集計した消去証明書が不足しているかを調査し(ステップS803)、不足時には、消去証明を発行していない機器を特定する(ステップS804)。その後、特定した機器に対して追加処理命令701を発信する(ステップS805)。図7に示す例では、MFP104で消去証明書511bが発行されていないので、MFP104の記憶消去部505bに対して追加処理命令701を発信することになる。
MFP104上では、記憶消去部505bがクライアントPC103側から前記追加処理命令701を受信すると(図9のステップS901)、HDD504bにおいて印刷処理に使用した領域内の中間データを完全に消去し、当該領域内を使用前の状態に戻す(ステップS902)。消去終了後、消去証明書を作成し(ステップS903)、これを添えてリプライをクライアントPC103側へ戻す(ステップS904)。
本実施の形態によれば、プリンタコントローラ102やMFP104等の機器を有する印刷システムにおいて、各機器自身に装備されたHDDに印刷時に書き込まれる中間データを、他の機器と連動してシステム内の全てのHDD上から消去すると共に、その時に発行される消去証明書を集計し、消去証明書未発行の機器に対して追加処理命令を発行してその機器のHDD内の中間データを消去するようにしたので、システム内の全てのHDD上から中間データを確実に消去することができ、セキュリティ効果が一層向上する。
なお、上記各実施の形態では、印刷を行う機能がプリンタコントローラ102とMFP104の2つの機器に分割されている例について説明したが、印刷を行う機能が更に3つ以上に分割されているシステムにおいても、本発明の適用は可能であり、また印刷機能以外の機能について、本発明を適用することも可能である。
また、上記各実施の形態では、各機器自身に装備される記憶消去部(505a,505b)をソフトウェアモジュールとして構成したが、ハードウェア(例えばHDD等)内に記憶消去機能を持たせることも可能であることから、ハードウェアで構成しても良い。
本発明は、上述した実施形態の装置に限定されず、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用しても良い。前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体をシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、完成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、不揮発性メモリを用いることができる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、次のプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPUなどが処理を行って実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
102 プリンタコントローラ
103 クライアントPC
104 MFP
504a,504b HDD
505a,505b 記憶消去部
507 圧縮部
508 スプール・解凍部
509 プリンタ部
511a,511b 消去証明書
521,522 消去証明作成部
103 クライアントPC
104 MFP
504a,504b HDD
505a,505b 記憶消去部
507 圧縮部
508 スプール・解凍部
509 プリンタ部
511a,511b 消去証明書
521,522 消去証明作成部
Claims (6)
- 入力されたデータに対して所定の処理を行う処理手段と、前記所定の処理で扱ったデータを記憶部に記憶する記憶手段とをそれぞれ有する複数のデータ処理装置を備えたデータ処理システムにおいて、
前記各データ処理装置は、
前記所定の処理の終了後に、前記記憶部内のデータを消去する消去手段と、
前記消去手段によって消去されたデータに関する履歴情報を発行する履歴発行手段とを
それぞれ備えたことを特徴とするデータ処理システム。 - 前記複数のデータ処理装置の前記履歴発行手段からそれぞれ発行された履歴情報を集計し、履歴情報の発行を実行しなかったデータ処理装置を特定する特定手段を備え、
前記特定手段によって特定されたデータ処理装置の前記記憶部の記憶内容を所定の処理前の状態に復元するための処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のデータ処理システム。 - 前記各データ処理装置によってそれぞれ実行される前記所定の処理は、1つの機能を実現するために分割された処理であることを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ処理システム。
- 上位装置側から入力されたデータに対して所定の処理を行う処理手段と、
前記処理手段で処理されたデータを下位装置側へ転送する転送手段と、
前記所定の処理で扱ったデータを記憶部に記憶する記憶手段と、
前記転送手段によるデータ転送後に、前記記憶部内のデータを消去する消去手段と、
前記消去手段によって消去されたデータに関する履歴情報を前記上位装置側へ送付する履歴発行手段とを備えたことを特徴とするデータ処理装置。 - 入力されたデータに対して所定の処理を行う処理手段と、前記所定の処理で扱ったデータを記憶部に記憶する記憶手段とをそれぞれ有する複数のデータ処理装置を備えたデータ処理システムのデータ処理方法であって、
前記各データ処理装置上において、個々の所定の処理を終了した後にそれぞれの前記記憶部内のデータを消去する工程と、
前記消去されたデータに関する履歴情報を発行する工程と、
前記各データ処理装置からそれぞれ発行された履歴情報を集計し、履歴情報の発行を実行しなかったデータ処理装置を特定する工程と、
前記特定されたデータ処理装置の前記記憶部の記憶内容を所定の処理前の状態に復元するための処理を行う工程とを有することを特徴とするデータ処理方法。 - 上位装置に接続されたデータ処理装置の制御方法を実行するための、コンピュータで読み取り可能な制御プログラムであって、
前記上位装置側から入力されたデータに対して所定の処理を行う処理ステップと、
前記処理ステップで処理されたデータを下位装置側へ転送する転送ステップと、
前記所定の処理で扱ったデータを記憶部に記憶する記憶ステップと、
前記転送ステップによるデータ転送後に、前記記憶部内のデータを消去する消去ステップと、
前記諸去ステップによって消去されたデータに関する履歴情報を前記上位装置側へ送付する履歴発行ステップとを備えたことを特徴とする制御プログラム。
Priority Applications (1)
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JP2004357130A JP2006164066A (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | データ処理システム、データ処理装置、データ処理方法、及び制御プログラム |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004357130A Pending JP2006164066A (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | データ処理システム、データ処理装置、データ処理方法、及び制御プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006164066A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8650654B2 (en) | 2010-09-17 | 2014-02-11 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Memory device, memory system, and authentication method |
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2004
- 2004-12-09 JP JP2004357130A patent/JP2006164066A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8650654B2 (en) | 2010-09-17 | 2014-02-11 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Memory device, memory system, and authentication method |
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