以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする実施の形態が本明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
本発明においては、画像データを処理する情報処理装置(例えば、図1の情報処理装置)が提供される。この情報処理装置では、画像データを予め定められた所定のタイミングで順次再生するように制御する再生制御手段(例えば、図7のエフェクト画像処理部)と、再生制御手段により再生される前の第1の画像データ(例えば、図12においてステータスが「画像デコード済」の画像データ)、および、再生制御手段により再生された後の第2の画像データ(例えば、図12においてステータスが「キャッシュ」の画像データ)を保持する保持手段(例えば、図7の内部メモリ)と、保持手段に保持される画像データの入出力を管理し、保持手段に保持されている第1の画像データを再生制御手段に供給し、再生制御手段に供給する第1の画像データの数が不足する場合、第2のデータを再生制御手段に供給する画像データ管理手段(例えば、図7の画像データ管理部)とを備える。
前記保持手段が保持可能な第1の画像データおよび第2の画像データの合計最大数、および、保持手段が保持可能な第2の画像データの最大数を設定する設定手段(例えば、図7のバッファ管理部)をさらに備え、画像データ管理手段は、設定手段が設定した最大数を超えないように保持手段に保持される画像データの入出力を管理するようにすることができる。
所定の方式で符号化された画像データを復号する復号手段(例えば、図7のデコード処理部)をさらに備え、画像データ管理手段は、復号手段により復号された画像データを第1の画像データとして保持手段に保持させるようにすることができる。
前記保持手段に保持されている画像データのステータス(例えば、図8のステータス)の遷移を管理するステータス管理手段(例えば、図7のステータス管理部)をさらに備え、ステータス管理手段は、第1のデータおよび第2のデータを互いに異なるステータスに設定し、画像データ管理手段は、ステータスに基づいて第1のデータと第2のデータを識別するようにすることができる。
本発明においては、画像データを処理する情報処理装置(例えば、図1の情報処理装置)の情報処理方法が提供される。この情報処理方法においては、画像データを予め定められた所定のタイミングで順次再生するように再生部(例えば、図7のエフェクト画像処理部)を制御する再生制御ステップ(例えば、図16乃至図18のプレイリスト作成処理)と、再生制御ステップの処理により再生される前の第1の画像データ(例えば、図12においてステータスが「画像デコード済」の画像データ)、および、再生制御ステップの処理により再生された後の第2の画像データ(例えば、図12においてステータスが「キャッシュ」の画像データ)を保持する保持部(例えば、図7の内部メモリ)に保持される画像データの入出力を管理し、保持部に保持されている第1の画像データを再生部に供給し、再生部に供給する第1の画像データの数が不足する場合、第2のデータを再生部に供給する画像データ管理ステップ(例えば、図10の画像データ管理処理)とを含む。
本発明のプログラムにおいても、各ステップが対応する実施の形態(但し一例)は、本発明の情報処理方法と同様である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明を適用した情報処理装置1と、情報処理装置1とケーブルを介して接続されるテレビジョン受像機2(以下、TV2という)の外観の例を示す図である。
情報処理装置1は、デジタルカメラなどで撮影された静止画をメモリカードやUSB(Universal Serial Bus)ケーブルなどを介して内蔵のHDD(Hard Disk Drive)に取り込み、それをTV2に表示させる機能を有する。情報処理装置1により、例えば、ユーザにより選択された曲をBGMとしながら、各種のエフェクトを施した静止画を自動的に(ユーザの操作によらずに)順次表示させるスライドショーが行われる。
図2は、静止画に施されるエフェクトの例を示す図である。図2Aに示されるように、静止画にエフェクトが施された後のフレーム画像3は、静止画4とその他のエフェクトの画像により構成される。
図2Aにおいて、静止画4は、例えば、デジタルカメラで撮影された写真画像等の、ユーザによって提供された画像である。この静止画4の画像サイズは、図2Aに示されるように、フレーム画像3より小さい。また、この静止画4は、複数のフレーム画像3が動画像として順次表示されることにより、フレーム画像3内を矢印5のように左から右に向かって横方向に移動する。
また、フレーム画像3には、この静止画4とともに、エフェクトとして、円オブジェクト6、長方形オブジェクト8、長方形オブジェクト10、および長方形オブジェクト12が表示される。円オブジェクト6は、複数のフレーム画像3が動画像として順次表示されることにより、フレーム画像3内を矢印7のように上から下に向かって縦方向に移動する。長方形オブジェクト8、長方形オブジェクト10、および長方形オブジェクト12は、互いに隣接しており、複数のフレーム画像3が動画像として順次表示されることにより、それぞれ、フレーム画像3内を矢印9、矢印11、および矢印13のように右から左に向かって横方向に移動する。
このような1枚または数枚の静止画4に対する演出をエフェクトと称する。エフェクトは、通常、数秒程度、1組の静止画を表示するための演出であり、例えば、静止画4の表示サイズ、形状、または動き等や、静止画4とともに表示させるオブジェクトのサイズ、形状、動き、または色等は、エフェクト毎に異なる。スライドショーは、通常、複数のエフェクトによって構成される数分程度のコンテンツである。
このように、スライドショーとして、静止画群を演出しながら表示させることにより、情報処理装置1は、静止画群の娯楽性を向上させ、スライドショーを視聴するユーザの満足度が向上させることができる。
なお、図2Aの静止画4は、提供された写真画像そのもの(無加工)であってもよいし、写真画像の縮小画像であってもよいし、図2Bに示されるように、写真画像14の部分画像Lであってもよい。
このように、選択した曲をBGMとしながら、各種のエフェクトを施した静止画を自動的に順次表示させるBGM付きのスライドショーを実現するコンテンツ(以下、適宜、スライドショーコンテンツという)は、TV2に表示されるウイザードに従ってユーザが各種の選択を行うことにより作成される。
例えば、ユーザは、主に、スライドショーにより再生させたい静止画が格納されたフォトアルバム(静止画ファイルが格納されたフォルダ)を選択する操作、および、BGMとする曲を選択する操作の2つの操作でスライドショーコンテンツ(後述するように、実際には「プレイリスト」)を作成することができる。
すなわち、情報処理装置1には、BGMとして利用することができる曲が、例えば、所定の数だけ内蔵のHDDに予め記憶されており、この曲には、曲の雰囲気に合わせた雰囲気が表現されるエフェクトが対応付けられている。エフェクトの内容は、例えば、曲のテンポやジャンルなどによって、その曲の雰囲気に合うような内容とされている。
従って、ユーザは、スライドショーコンテンツを作成するにあたって、BGMとする好みの曲を選択するだけで、その曲の雰囲気に合うエフェクトも選択することができる。
また、ユーザは、再生させる静止画を1つ1つ選択するのではなく、フォトアルバムを選択するだけで、それに格納されている静止画全体を再生対象の静止画として選択することができる。例えば、ユーザが選択したフォトアルバムの中に格納されている静止画を全て再生した場合の再生時間が、BGMの曲の1回の再生時間と異なる場合、静止画の再生時間と曲の再生時間がほぼ同じ時間になるように、フォトアルバムに格納されている静止画を間引いたり、繰り返し表示したりする等の、再生対象とする静止画の数の調整なども情報処理装置1により自動的に行われる。
これにより、ユーザは、1つのフォトアルバムに格納されている静止画の数や、BGMの曲の再生時間などを意識することなく、単に、再生させたい静止画が格納されているフォトアルバムを選択するだけで済む。
以上のようなユーザの選択(フォトアルバムとBGMの曲の選択)に応じて、情報処理装置1においては、図3に示すようなプレイリスト15が作成される。
ユーザがあるプレイリスト15を選択したとき、そのプレイリスト15が対象とするフォトアルバムと、BGMの曲が読み出され、フォトアルバムに格納されている静止画がプレイリスト15により規定される再生手順に従って再生される。このとき、読み出された曲もBGMとして再生される。このように、プレイリスト15は、静止画の再生手順を規定し、スライドショーコンテンツを作成するための情報である。
ここで、プレイリスト15の記述内容について説明する。
図3に示すように、プレイリスト15には、例えば、「プレイリスト名」、「フォトアルバム」、「使用曲」、「使用テンプレート」、および「優先画像」が記述される。
「プレイリスト名」は、プレイリスト15のタイトルであり、必要に応じてユーザにより設定される。
「フォトアルバム」は、再生対象とする静止画を格納するフォトアルバムを指定する情報である。ユーザによりプレイリスト15が選択されたとき、選択されたプレイリスト15の「フォトアルバム」により指定されるフォトアルバムがHDDから読み出され、それに格納されている静止画が再生(表示)される。
「使用曲」は、BGMの曲を指定する情報である。ユーザによりプレイリスト15が選択されたとき、選択されたプレイリストの「使用曲」により指定される曲がHDDから読み出され、それがBGMとして再生される。
「使用テンプレート」は、「使用曲」で指定される曲に対応付けられているものであり、エフェクトの内容などが記述されたテンプレートを指定する情報(例えば、図4の「テンプレート名」)である。ユーザによりプレイリスト15が選択されたとき、選択されたプレイリスト15の「使用テンプレート」により指定されるテンプレートがHDDから読み出され、再生対象の静止画に、テンプレートに記述される内容のエフェクトが施される。テンプレートについては図4を参照して後述する。
「優先画像」は、「フォトアルバム」により指定されるフォトアルバムに格納されている静止画のうち、優先的に表示する静止画を指定する情報である。上述したように、フォトアルバムの中に多くの静止画が格納されている場合、そのうちのいくつかがBGMの曲の再生時間に合わせて間引かれることがあるが、この「優先画像」で指定される静止画は、間引きの対象とはされず、他の静止画より優先的に再生対象の静止画として選択される。「優先画像」の指定は、情報処理装置1により自動的に行われるようにしてもよいし、ユーザが自ら指定することができるようにしてもよい。
図4は、テンプレートの記述例を示す図である。
図4に示すように、テンプレート16には、例えば、「テンプレート名」、「エフェクトの種類」、「間引き方法」、「雰囲気」、および「PPM(Picture Par Minutes)」が記述される。
「テンプレート名」は、テンプレート16のタイトルである。
「エフェクトの種類」は、再生対象とする静止画に施すエフェクトの種類(内容)の候補を指定する情報である。例えば、1つの静止画のどの部分を表示するか、画面全体のどこに表示させるか、どのサイズで表示させるか、どの方向に移動させるか、などを表すサブエフェクトが複数用意されており、テンプレート16が対応付けられている曲のテンポなどに合わせてサブエフェクトが組み合わされ、1つのエフェクトの内容が決められる。テンプレート16の「エフェクトの種類」により、このサブエフェクトの組合せなどが指定される。つまり、「エフェクトの種類」は、このテンプレート16に従ってスライドショーが行われた場合に利用されるエフェクトの候補のリストであり、通常、複数の候補がリストアップされている。そして、このリストに含まれる任意のエフェクトが選択され、スライドショーに利用される。
「間引き方法」は、フォトアルバムに格納されている静止画を間引く場合に、どのようにして間引くのかを指定する情報である。この「間引き方法」に従って、静止画の再生時間と、BGMの曲の再生時間がほぼ同じ時間になるように調整される。なお、静止画の間引きは、ユーザがそのON/OFFを設定することができるようにしてもよい。静止画の間引きがOFFのとき(間引きを行わないとき)、プレイリスト15の「フォトアルバム」で指定されるフォトアルバムに格納されている全ての静止画が再生対象の静止画になる。
「雰囲気」は、このテンプレート16に従って静止画を再生した場合に表現される雰囲気を表す情報である。
「PPM」は、1分間に再生する(表示させる)静止画の数を指定する情報である。情報処理装置1においては、再生対象とする静止画のそれぞれが「PPM」により指定される時間で再生される。
以上のような、情報処理装置1は、スライドショーアプリケーションが実行するプレイリスト15とテンプレート16を用いた静止画再生などの処理に対応して、表示させる静止画の画像データをそのスライドショーアプリケーションに提供する処理を行う。つまり、情報処理装置1は、スライドショーアプリケーションが予めスケジューリングされた出力タイミングに遅延無く静止画を連続的に、安定した状態で、順次表示させることができるように、スライドショーアプリケーションが実行する処理とは別に、メモリを用いて画像データの読み出しやデコード等の処理を行う。
これらの処理の詳細についてはフローチャートを参照して後述する。
図5は、図1の情報処理装置1の構成例を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)111は、ROM(Read Only Memory)112に記憶されているプログラム、または、HDD(Hard Disk Drive)120からRAM(Random Access Memory)113にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM113にはまた、CPU111が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
CPU111、ROM112、およびRAM113は、バス114を介して相互に接続されている。このバス114にはまた、入出力インタフェース115も接続されている。
入出力インタフェース115には、録画/再生部117、入力部118、出力部119、HDD120、通信部121、メモリカードI/F(InterFace)122、ドライブ124、およびUSBポート126が接続されている。
録画/再生部117は、アンテナ116から供給されてきた信号から取得したテレビジョン番組データを例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)2方式で圧縮し、圧縮して得られたデータ(ビデオコンテンツ)を、入出力インタフェース115を介してHDD120に供給して記憶させる。また、録画/再生部117は、HDD120に記憶されているビデオコンテンツを伸張し、得られるテレビジョン番組の画像データを出力部119からTV2に出力させる。すなわち、情報処理装置1は、テレビジョン番組を録画し、再生する機能を有する。
入力部118は、例えば、赤外線の受光部よりなる。入力部118は、図示せぬリモートコントローラからの信号を受信し、ユーザの操作内容を表す情報をCPU111に出力する。
出力部119は、入出力インタフェース115を介して供給されてきた画像データをアナログ信号に変換し、得られた画像信号をケーブルを介してTV2に出力する。出力部119に対しては、例えば、プレイリストに従って静止画が再生されることによって得られた画像データや、録画/再生部117により再生されたビデオコンテンツの画像データなどが供給されてくる。また、出力部119は、入出力インタフェース115を介して供給されてきた曲データをアナログ信号に変換し、得られた信号をTV2に出力する。
HDD120は、録画/再生部117により得られたビデオコンテンツ、メモリカードI/F122によりメモリカード123から取り込まれた静止画、USBポート126とUSBケーブルを介してデジタルカメラから取り込まれた静止画、ドライブ124により光ディスク125から取り込まれ、MP3(MPEG Audio Layer-3)方式などで圧縮された曲データ(オーディオコンテンツ)を記憶する。
また、HDD120は、ユーザによる選択に応じて作成されたプレイリスト、BGMの曲のデータ、BGMの曲と対応付けられているテンプレート、スライドショーコンテンツなども記憶する。
通信部121は、ネットワークを介しての通信処理を行う。
メモリカードI/F122は、情報処理装置1の筐体に形成されるメモリカードスロットに装着されたメモリカード123に記憶されているデータを読み出し、読み出したデータをHDD120などに記憶させる。例えば、静止画のデータなどがメモリカード123を介して情報処理装置1に取り込まれる。
ドライブ124は、装着された光ディスク125を駆動させ、光ディスク125に記憶されているデータの読み出し、光ディスク125に対するデータの書き込みを行う。光ディスク125はCD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disc)などであり、この光ディスク125によっても、静止画、オーディオコンテンツ、ビデオコンテンツなどのデータが情報処理装置1に取り込まれる。また、ドライブ124は、適宜、作成されたスライドショーコンテンツを光ディスク125に書き込む。
なお、情報処理装置1はゲーム機としての機能も有している。ドライブ124により光ディスク125から読み出されたゲーム(プログラム)の画像も、入出力インタフェース115を介して出力部119に供給され、TV2に出力される。
USBポート126は、USBケーブルを介してデジタルカメラなどの外部機器との間で通信を行い、取り込んだ静止画(画像データ)をHDD120に記憶させる。
図6は、情報処理装置1の機能構成例を示すブロック図である。図6に示す各機能部のうちの少なくとも一部は、図5のCPU111により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
情報処理装置1は、コンテンツ管理部131、BGM/テンプレート管理部132、スライドショーコンテンツ作成部133、再生部134、プレイリスト作成部135、および出力制御部136から構成される。
コンテンツ管理部131は、HDD120に記憶された静止画、ビデオコンテンツ、オーディオコンテンツ、プレイリストなどの各種のコンテンツを管理する。コンテンツ管理部131により管理されるコンテンツの情報は出力制御部136に出力され、後述するメニュー画面の表示に用いられる。
コンテンツ管理部131は、プレイリストの作成時、ユーザにより選択されたフォトアルバムのタイトルなどの情報をプレイリスト作成部135に供給し、プレイリストの再生時、そのプレイリストが再生対象とするフォトアルバム(プレイリストの「フォトアルバム」で指定されるフォトアルバム)をHDD120から読み出し、再生部134に出力する。また、コンテンツ管理部131は、スライドショーコンテンツ作成部133により作成され、供給されてきたスライドショーコンテンツをHDD120に記憶させる。
BGM/テンプレート管理部132は、BGMの曲とテンプレートを対応付けて管理し、HDD120に記憶させる。BGM/テンプレート管理部132は、プレイリストの作成時、管理しているBGMの曲の情報を出力制御部136に出力するとともに、ユーザにより選択されたBGMの曲の情報と、それに対応付けられているテンプレートをプレイリスト作成部135に出力する。また、BGM/テンプレート管理部132は、プレイリストの再生時、そのプレイリストの「使用テンプレート」で指定されるテンプレートと、「使用曲」で指定されるBGMの曲を再生部134に出力する。
スライドショーコンテンツ作成部133は、再生部134の再生結果(プレイリストに従って連続的に再生された複数の静止画の並び)と等価の出力ベクタデータを再生部134より取得し、その出力ベクタデータにタイトル等の必要な情報を付加することによりコンテンツとして完成されたスライドショーコンテンツを作成する。スライドショーコンテンツ作成部133により作成されたスライドショーコンテンツはコンテンツ管理部131に出力され、HDD120に記憶される。
再生部134は、プレイリストの再生が指示されたとき、再生が指示されたプレイリスト、そのプレイリストの「フォトアルバム」で指定されるフォトアルバム、および、「使用曲」で指定されるBGMの曲を取得し、プレイリストの再生を行う。また、再生部134は、スライドショーコンテンツ作成部133に、その要求に応じて出力データと等価の出力ベクタデータを供給する。再生部134の詳細な構成は図7を参照して説明する。
プレイリスト作成部135は、ユーザにより選択されたフォトアルバムの情報、ユーザにより選択されたBGMの曲の情報、その曲に対応付けられているテンプレートの情報等を記述する図3に示すようなプレイリストを作成し、作成したプレイリストをコンテンツ管理部131または再生部134に出力する。プレイリストの作成中にユーザにより選択されたフォトアルバムの情報はコンテンツ管理部31から供給され、BGMの曲の情報と、その曲に対応付けられているテンプレートの情報はBGM/テンプレート管理部132から供給されてくる。
出力制御部136は、コンテンツ管理部131、BGM/テンプレート管理部132、および再生部134から供給されてくる情報に基づいて、プレイリストの作成手順をユーザに案内する画面(ウイザード画面)や、情報処理装置1を用いて行われる操作の開始画面となるメニュー画面をTV2に表示させる。
図7は、再生部134の詳細な構成例を示すブロック図である。
再生部134は、プレイリスト再生制御部141、出力ベクタデータ生成部142、スライドショーコンテンツ再生制御部143、BGM再生部144、抽出部145、エフェクト画像処理部146、内部メモリ147、バッファ管理部148、およびデコード処理部149により構成される。
プレイリスト再生制御部141は、ユーザにより再生が指示されたプレイリストがコンテンツ管理部131から供給されてきたとき、そのプレイリストを解析し、出力ベクタデータの生成に必要な情報を出力ベクタデータ生成部142に供給する。
出力ベクタデータ生成部142は、プレイリスト再生制御部141より供給される情報(プレイリストやテンプレート等の情報)に基づいて、出力されるスライドショーのベクタ形式のデータである出力ベクタデータを生成する。エフェクトの情報等は点の座標とそれを結ぶ線や面の方程式のパラメータ、および、塗りつぶしや特殊効果などの描画情報の集合として表現したベクタ形式の情報で構成される。つまり、出力ベクタデータ生成部142は、プレイリストで指定されている情報から、スライドショーとして採用するBGM、静止画、およびエフェクト等を選択し、それらを用いて出力されるスライドショーと等価なベクタ形式のデータ(出力ベクタデータ)を生成する。なお、プレイリストでは、具体的にどの静止画がどういう順番でどういうエフェクトを施されて表示されるかまでは指定していない。出力ベクタデータ生成部142は、出力ベクタデータを生成することで、それらのようなスライドショーの具体的な内容を決定する。出力ベクタデータ生成部142は、生成した出力ベクタデータを、BGM再生部144、抽出部145、およびエフェクト画像処理部146に供給する。
スライドショーコンテンツ再生制御部143は、ユーザにより指定されたスライドショーコンテンツ、すなわち、出力ベクタデータがコンテンツ管理部131から供給されてきたとき、そのスライドショーコンテンツ(出力ベクタデータ)をBGM再生部144、抽出部145、およびエフェクト画像処理部146に供給することにより、スライドショーコンテンツの再生を制御する。スライドショーコンテンツは、スライドショーとして完成されたコンテンツであり、ベクタ形式のデータにより構成される。つまり、スライドショーコンテンツは、上述の出力ベクタデータがコンテンツとして保存されたものである。
BGM再生部144は、出力ベクタデータ生成部142またはスライドショーコンテンツ143から供給されてきた出力ベクタデータに基づいてBGM/テンプレート管理部132からBGMの曲を取得し、取得した曲データを再生し、エフェクト画像処理部146に供給する。
抽出部145は、出力ベクタデータ生成部142またはスライドショーコンテンツ143から供給されてきた出力ベクタデータに従って、コンテンツ管理部131から供給されてきたフォトアルバムに格納されている静止画を間引く等して、再生対象とする静止画を抽出する。これにより、静止画の再生時間とBGMの再生時間がほぼ同じ時間になるように調整される。抽出部145により抽出された静止画は再生対象の静止画としてエフェクト画像処理部146に供給される。
なお、間引きがOFFに設定されている場合、抽出部145は、静止画の間引きを行わず、コンテンツ管理部131から供給されてきたフォトアルバムに格納されている全ての静止画を再生対象の静止画として内部メモリ147に供給し、保持させる。
エフェクト画像処理部146は、出力ベクタデータ生成部142またはスライドショーコンテンツ143より供給された出力ベクタデータに基づいて、内部メモリ147に保持されている再生対象の静止画(後述するようにデコードされた画像データの静止画)を取得し、その静止画に対してエフェクトを施し、そのエフェクトが施された静止画のデータ(ラスタ形式のフレーム画像データ)をBGM再生部144より供給されるBGMデータに同期させる等して出力データを生成し、その出力データを出力制御部136に供給する。また、エフェクト画像処理部146は、使用された出力ベクタデータを所定のタイミングで内部メモリ147に供給し、保持させる。
内部メモリ147は、図5のCPU111において実行される処理によりRAM113に確保されたメモリ領域のことであり、再生対象の静止画(画像データ)を一時的に保持するバッファメモリや、出力ベクタデータの一時的な保持等に利用される。この出力ベクタデータは、必要に応じて、スライドショーコンテンツ生成部133に出力される。内部メモリ147の具体的な構成については、図8を参照して後述する。
バッファ管理部148は、内部メモリ147の記憶領域の一部を利用して構築されるバッファの管理に関する処理を行う。例えば、バッファ管理部148は、再生対象の静止画(画像データ)を一時的に保持するために、ユーザ入力等により予め設定され、内部メモリ147に保持されている設定情報等に基づいてバッファを構築する。なお、バッファ管理部148は、バッファ管理部148は、画像データ管理部151およびステータス管理部152を有している。
具体的には後述するが、内部メモリ147に構築されるバッファは、再生対象の画像データと、その画像データのステータスを示す情報により構成される。画像データ管理部151は、このバッファに保持される画像データを、その画像データに対応するステータスの値に基づいて管理する。また、ステータス管理部152は、そのステータスの値を管理する処理を行う。
つまり、このバッファ管理部148(画像データ管理部151およびステータス管理部152を含む)による制御処理によって、内部メモリ147に保持されている再生対象の画像データが、エフェクト画像処理部146に、その要求に基づいて供給される。
デコード処理部149は、内部メモリ147のバッファに保持されている画像データ(抽出部145より供給され保持されているエンコード済み画像データ)を取得し、その画像データに対してエンコードに対応する方法でデコード処理を施す。デコード処理が完了すると、デコード処理部149は、そのデコード済みの画像データを内部メモリ147のバッファに再度保持させる。
このような構成を有する再生部134によるプレイリストの再生は、作成中のプレイリストのプレビュー再生がユーザにより指示されたときにも行われる。プレイリストのプレビュー再生がユーザにより指示されたとき、プレイリスト作成部135から再生部134に作成中のプレイリストが供給され、図7の各部によりその再生が行われる。
図8は、図7の内部メモリ147の詳細な構成例を示す図である。
図8に示されるように、内部メモリ147には、設定情報161、バッファ162−1乃至バッファ162−5、並びに、出力ベクタデータ等が保持される。
設定情報161は、内部メモリ147に構築されるバッファに関する設定情報であり、ユーザ入力等に従って予め設定されている。設定情報161には、内部メモリ147に構築されるバッファの数を示すバッファ数171や、出力された後の状態の静止画の、保持可能な最大数を示すキャッシュ数172等の情報を含む。バッファ数171は、内部メモリ147に構築されるバッファの数(すなわち同時に保持される静止画の最大枚数)を示す設定情報であり、バッファ管理部148は、このバッファ数171の値分のバッファを内部メモリ147に構築する。また、キャッシュ数172は、このように構築されたバッファに保持される使用済み(出力済み)の画像データの最大数(静止画の最大枚数)を示す設定情報である。バッファ管理部148の画像データ管理部151やステータス管理部152は、この情報に基づいて画像データやステータスの管理処理を行う。
バッファ162−1乃至バッファ162−5は、このように構築されたバッファである。つまり図8の場合、設定情報161のバッファ数171の値は「5」に設定されていることになる。バッファ162−1は、画像データ181−1とステータス182−2を含む。画像データ181−1は、再生対象の静止画の画像データを1つ(1枚の静止画を)格納する領域である。ステータス182−1は、その画像データ181−1に格納された画像データの状態を示す情報(ステータス)を格納する領域である。画像データの状態(ステータス)には、「画像デコード待機」、「画像デコード中」、「画像デコード済」、「画像使用中」、「キャッシュ」、および「廃棄」の6種類が存在する。ステータス182−1は、このような画像データ181−1のステータスを格納する。なお、キャッシュ数172には、このステータスが「キャッシュ」の画像の最大枚数の設定が格納される。以上の各ステータス間の遷移については後述する。
バッファ162−2乃至バッファ162−5も、基本的にバッファ162−1と同様の構成であるので、その説明を省略する。なお、以下において、バッファ162−1乃至バッファ162−5を互いに区別して説明する必要の無い場合、単にバッファ162と称することもある。また、画像データ181−1乃至画像データ181−5や、ステータス182−1乃至ステータス182−5も同様であり、互いに区別して説明する必要の無い場合、それぞれ、画像データ181、ステータス182と称する。
なお、上述したように、内部メモリ147には、出力ベクタデータ163も保持される。
以上において内部メモリ147に構築されるバッファ162の数を5として説明したが、これに限らず、バッファ数171に設定されている値であればいくつであってもよい。また、図8においては、ステータス182がバッファ162に格納されているように説明したが、これは、各ステータス182が各バッファ(に格納された画像データ)に対応すること(つまりこれらの関係)を示したものであり、このような関連付けがなされているのであれば、物理的にステータス182がバッファ162に格納されていなくてももちろんよい。つまり、各バッファ162に格納された画像データ181のステータスは、どこで管理されるようにしてもよく、例えば、全てのステータス182がテーブル情報として一元管理されるようにしてもよい。
次に、図7のバッファ管理部148により実行される処理について説明する。バッファ管理部148(並びに、画像データ管理部151およびステータス管理部152)は、後述するように各処理を実行することにより、内部メモリ147に保持されている再生対象の静止画像(の画像データ)をスライドアプリケーション側、すなわち、出力ベクタデータに基づいて処理を行うエフェクト画像処理部146に供給する。
これにより、情報処理装置1は、コストを増大させずに、予めスケジューリングされた出力タイミングに遅延無く複数のデータを連続的に、安定した状態で、順次出力させることができる。
最初にバッファ管理部148によるバッファ管理処理について図9のフローチャートを参照して説明する。
バッファ管理処理が開始されると、バッファ管理部148は、ステップS1において、内部メモリ147に保持されている設定情報161を取得する。設定情報161を取得すると、ステップS2において、バッファ管理部148は、設定情報161に含まれるバッファ数171の値分のバッファ162を内部メモリ147の記憶領域に生成(構築)する。バッファ162を構築すると、バッファ管理部148は、ステップS3に処理を進め、設定情報162に含まれるキャッシュ数172の値に基づいてキャッシュ最大値(ステータスが「キャッシュ」の画像データの数の制限値)を設定する。そして、バッファ管理部148は、処理をステップS4に進め、構築したバッファについて、画像データ管理部151に画像データ管理処理を別タスクとして開始させ、バッファ管理処理を終了する。
以上のように、バッファ管理部148は、スライドショーを出力する処理とは別の処理としてバッファ管理処理を実行し、予め設定された設定情報161に基づいて内部メモリ147にバッファ162を構築して、そのバッファ162を用いた画像データ管理処理を実行させるので、内部メモリ147を制御し、予めスケジューリングされた出力タイミングに遅延無く静止画群を、連続的に、安定した状態で、スライドショーの出力に関する処理を行うエフェクト画像処理部146に順次供給させることができる。
また、後述するように、バッファ管理部148がバッファ162を効率良く利用することにより、デコード処理の負荷を低減させるので、情報処理装置1は、デコード処理部149の製造コストや運用コストの増大を抑制することができる。また、これにより、バッファ管理部148がバッファ162として確保する内部メモリ146の領域サイズを低減させることができ、情報処理装置1は、内部メモリ146の製造コストや運用コストの増大を抑制することもできる。
従って、情報処理装置1は、コストを増大させずに、予めスケジューリングされた出力タイミングに遅延無く複数のデータを連続的に、安定した状態で、順次出力させることができる。
次に、図10のフローチャートを参照して、画像データ管理部151による画像データ管理処理を説明する。
画像データ管理処理が開始されると、画像データ管理部151は、ステップS11において、ステータスが「廃棄」のバッファ(つまり画像データが格納されていない「空」のバッファ)が存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合、処理をステップS12に進め、その抽出部145より供給される画像データを内部メモリ147に取得させ、ステップS13において、その画像データをステータスが「廃棄」のバッファ162に保持させ、ステップS14において、ステータス管理部152を制御し、その画像データを保持させたバッファ162に対してステータス管理処理を別タスクとして開始させる。ステータス管理処理については後述する。
ステップS14の処理を終了すると、画像データ管理部151は、ステップS15に処理を進める。また、ステップS11において、ステータスが「廃棄」のバッファ162が存在しない(すなわち、全てのバッファに162に画像データが格納されている)と判定した場合、画像データ管理部151は、ステップS12乃至ステップS14の処理を省略し、ステップS15に処理を進める。
ステップS15において、画像データ管理部151は、各バッファ162のステータス182を参照し、ステータスが「画像デコード中」で未処理のバッファ162が存在するか否かを判定する。つまり、画像データ管理部151は、デコードの順番が回ってきた画像データが存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合、ステップS16に処理を進め、その画像データをデコード処理部149に供給させ、デコード処理部149にデコード処理を開始させる。
デコード処理を開始させると、画像データ管理部151は、処理をステップS17に進める。また、ステップS15において、ステータスが「画像デコード中」で未処理のバッファ162が存在しないと判定した場合、ステップS16の処理を省略し、ステップS17に進める。
ステップS17において、画像データ管理部151は、内部メモリ147がエフェクト画像処理部146から画像データを要求されたか否かを判定し、画像データが要求されたと判定した場合、処理をステップS18に進める。ステップS18において、画像データ管理処理部151は、ステータスが「画像デコード済」の画像データをエフェクト画像処理部146に供給する。
そして、ステップS19において画像データ管理部151は、要求された数の画像データをエフェクト画像処理部146に供給したか否かを判定し、ステータスが「画像デコード済」の画像データが不足し、要求された数の画像データを供給していないと判定した場合、処理をステップS20に進める。ステップS20において、画像データ管理処理部151は、さらに、ステータスが「キャッシュ」の画像データ、すなわち、一度出力された静止画を再度供給する。
ステップS21において、画像データ管理部151は、要求された数の画像データをエフェクト画像処理部146に供給したか否かを判定し、ステータスが「画像デコード済」の画像データが不足し、要求された数の画像データを供給していないと判定した場合、処理をステップS18に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
ステップS21において要求された数の画像データをエフェクト画像処理部146に供給していないと判定した場合、画像データ管理部151は、処理をステップS22に進める。また、ステップS19において、要求された数の画像データをエフェクト画像処理部146に供給していないと判定した場合、画像データ管理部151は、処理をステップS22に進める。さらに、ステップS17において、画像データが要求されていないと判定した場合、画像データ管理部151は、処理をステップS22に進める。
ステップS22において、画像データ管理部151は、画像データ管理処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、処理をステップS11に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS22において、画像データ管理処理を終了すると判定した場合、画像データ管理部151は、ステップS23に処理を進め、終了処理を行った後、画像データ管理処理を終了する。
以上のように、画像データ管理部151が画像データをバッファ162に保持させる度に、ステータス管理部152にステータス管理処理を開始させて、その画像データのステータスを管理させるので、画像データ管理部151は、そのステータスに基づいて画像データの入出力等を適切に管理することができる。
例えば、画像データ管理部151は、ステップS11およびステップS14の処理を実行することにより、ステータスが「破棄」に遷移したバッファ162に新たな画像データを保持させることができ、バッファ162の利用効率を向上させることができる。
また、例えば、画像データ管理部151は、ステップS15およびステップS16の処理を実行することにより、ステータスが「画像デコード中」に遷移した、デコードされていない画像データをデコード処理部149に供給することができるので、デコード処理部149に適切なタイミングで画像データを供給することができ、デコード処理部149を安定して稼動させることができる。すなわち、画像データ管理部151は、デコード処理の負荷の増減を抑制することにより、デコード処理部149の利用効率を向上させ、待機時間等の発生を抑制することができるので、エフェクト画像処理部146への画像データの安定した供給を実現することができる。これにより、情報処理装置1は、コストを増大させずに、予めスケジューリングされた出力タイミングに遅延無く複数のデータを連続的に、安定した状態で、順次出力させることができる。
さらに、例えば、画像データ管理部151は、ステップS17乃至ステップS21の処理を実行することにより、ステータスが「画像デコード済」の画像データの数が、エフェクト画像処理部146の要求に対して不足した場合、すなわち、デコード処理部149によるデコード処理がスライドショーの進行に対して遅延した場合、以前に出力された、ステータスが「キャッシュ」の画像データをエフェクト画像処理部146に再度供給する。このようにすることにより、画像データ管理部151は、要求された数の画像データを安定してエフェクト画像処理部146に供給することができる。これにより、情報処理装置1は、不要にコストを増大させずに、予めスケジューリングされた出力タイミングに遅延無く複数のデータを連続的に、安定した状態で、順次出力させることができる。
以上のように、画像データ管理部151は、任意のタイミングで抽出部145より供給される画像データを安定してエフェクト画像処理部146に供給することができる。また、このとき、画像データ管理部151は、各バッファ162に保持される画像データをステータスに基づいて管理することにより、バッファ162やデコード処理部149の利用効率を向上させることができるので、製造コストや運用コストの増大を抑制することができる。さらに、画像データ管理部151は、抽出部145より供給された画像データをエフェクト画像処理部146に供給するまでの管理をそのステータスによって行うので、例えば、デコード処理部149に対してデコード処理が終了したか否かを確認したり、画像データのアドレス管理を随時行ったりする必要が無くなり、管理処理の複雑化を抑制し、容易に画像データの管理を行うことができる。
次に図11のフローチャートを参照してステータス管理部152によるステータス管理処理を説明する。
上述したように、ステータス管理処理は画像データがバッファに格納された直後に(図10のステップS14において)開始されるので、ステータス管理部152は、ステップS41において、そのバッファ(に格納される画像データ)のステータスを「画像デコード待機」に設定する。ステータス「画像デコード待機」は、デコード処理部149によるデコード処理の順番待ちしている状態のことを示している。バッファ162に格納された画像データのステータスは、最初のこの「画像デコード待機」に設定され、デコード処理部149によるデコード処理の順番を待つ。
ステータス管理部152は、ステップS42において、ステータスが「画像デコード中」のバッファが存在するか否かを判定する。ステータス「画像デコード中」は、その画像データがデコード処理部149によりデコード中であること(デコード処理の順番が回ってきたこと)を示している。換言すると、ステータスが「画像デコード中」のバッファが存在しないということは、デコード処理部149が動作していない(デコード処理を行っていない休止状態である)ことを示している。
従って、常に「画像デコード中」のバッファが存在するように(デコード処理部149がデコード処理を行っているように)、ステータス管理部152は、ステータスが「画像デコード中」のバッファが存在しないと判定した場合、ステップS43に処理を進め、ステータスが「画像デコード待機」であるバッファ162のステータスを1つ「画像デコード中」に遷移させる。ステップS43の処理を終了したステータス管理部152は、ステップS44に処理を進める。
なお、ステップS42において、ステータスが「画像デコード中」のバッファが存在すると判定した場合、ステータス管理部152は、ステータスが「画像デコード中」のバッファ162が存在しないと判定されるまでステップS42の処理を繰り返しながら待機する。
ステップS44において、ステータス管理部152は、デコード処理部149によるデコード処理が終了したか否かを判定し、終了したと判定するまで待機する。終了したと判定した場合、ステータス管理部152は、ステップS45に処理を進め、そのバッファ(画像データ)のステータスを「画像デコード済」に設定する。
ステータス管理部152は、ステップS45の処理を終了すると、次にステップS46に処理を進め、エフェクト画像処理部146より画像データを要求されたか否かを判定し、要求されたと判定するまでステップS46の処理を繰り返しながら待機する。ステップS46においてエフェクト画像処理部146より画像データを要求されたと判定した場合、ステータス管理部152は、処理をステップS47に進め、そのバッファ(画像データ)のステータスを「画像使用中」に設定する。
ステップS48において、ステータス管理部152は、エフェクト画像処理部146による画像データの使用が終了したか否かを判定し、終了したと判定した場合、ステップS49に処理を進め、そのステータスを「キャッシュ」に設定する(遷移させる)。
ステップS50において、ステータス管理部152は、ステータスが「キャッシュ」の画像データが要求されたか否かを判定し、要求されたと判定した場合、処理をステップS47に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
また、ステップS50において、ステータスが「キャッシュ」の画像データが要求されていないと判定した場合、ステータス管理部152は、処理をステップS51に進め、ステータスが「キャッシュ」の画像データの現在の数が図9のステップS3において設定されたキャッシュ最大値に達したか否かを判定する。ステータスが「キャッシュ」の画像データの現在の数がキャッシュ最大値に達していないと判定した場合、ステータス管理部152は、処理をステップS50に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
また、ステップS51において、ステータスが「キャッシュ」の画像データの現在の数がキャッシュ最大値に達したと判定した場合、ステータス管理部152は、処理をステップS52に進め、そのバッファの画像データが最も古い画像データであるか否かを判定する。最も古い画像データでないと判定した場合、ステータス管理部152は、処理をステップS50に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、最も古い画像データであると判定した場合、ステータス管理部152は、ステップS53に処理を進め、そのステータスを「破棄」に設定する(遷移させる)。ステータスを「破棄」に遷移したステータス管理部152は、ステータス管理処理を終了する。
このように、ステータス管理部152は、バッファ162に格納された画像データのステータスを管理し、状況に応じてそのステータスを「画像デコード待機」、「画像デコード中」、「画像デコード済」、「画像使用中」、「キャッシュ」、「破棄」の順番に遷移させる。また、ステータス管理部152は、ステータスが「キャッシュ」の画像データがエフェクト画像処理部146に供給された場合、そのステータスを「画像使用中」に戻す。
このように、ステータス管理部152は、バッファに次々と格納される画像データ群のそれぞれのステータスを、順次、上述した順番で遷移させる。これにより、画像データ管理部151は、内部メモリ147やデコード処理部149を有効に利用し、各画像データを安定してエフェクト画像処理部146に供給することができる。これにより、情報処理装置1は、不要にコストを増大させずに、予めスケジューリングされた出力タイミングに遅延無く複数のデータを連続的に、安定した状態で、順次出力させることができる。
ステータスの遷移について具体例を用いて説明する。図12および図13は、バッファ数171の値は「5」であり、キャッシュ数172の値が「2」である場合のステータスの遷移の例について説明する図である。角丸四角形は各状態のバッファ162を示し、四角形はバッファに格納された画像データを示し、矢印は、ステータスの遷移方向を示している。また、画像データの数字は、それぞれが格納されたバッファの識別情報を示している。この識別情報は、説明のために用いるものであり、実際の画像には含まれないようにしてもよいし、その値もどのようなものであってもよい。また、他の方法で各バッファを識別可能であればこの識別情報は存在しなくてもよい。さらに、図12および図13においては、バッファの状態遷移をその位置により示しているが、実際にはそのステータスが変化するだけで、バッファのアドレス(領域)は変化しない。
ある時点において、バッファ162の状態が、図12Aに示されるような状態であるとする。すなわち、番号「1」のバッファ(に格納されている画像データ)のステータスが「画像使用中」であり、番号「2」および「3」のバッファのステータスが「キャッシュ」であり、番号「4」のバッファのステータスが「画像デコード待機」であり、番号「5」のバッファのステータスが「画像デコード中」である。この状態において、エフェクト画像処理部146により、次に2枚の画像が要求される場合、各バッファは、図12Bの状態に遷移する。
つまり、図12Bにおいては、次の画像を要求するために解放された番号「1」のバッファのステータスが「キャッシュ」に遷移し、それによりステータスが「キャッシュ」であるバッファ(画像データ)が3つになりキャッシュ最大値を超えてしまうので、最も古い番号「3」のバッファ(画像データ)のステータスが「破棄」に遷移され、その画像データが破棄(または保護状態が解消)される。従って、図12Aと異なり番号「1」と「2」のステータスが「キャッシュ」になる。このとき、番号「5」のバッファの画像データに対するデコード処理は終了しておらず、このバッファのステータスは図12Aと同様にまだ「画像デコード中」である。従って、番号「4」のバッファのステータスも、「画像デコード待機」のままである。
そして、エフェクト画像処理部146により2枚の画像が要求されると、バッファのステータスは図12Cの状態に遷移する。
つまり、図12Bにおいては、ステータスが「画像デコード済」の画像データが1つも存在しないので、画像データ管理部151は、ステータスが「キャッシュ」である番号「1」および「2」のバッファの画像データを供給する。ステータス管理部152は、これらのステータスを「画像使用中」に戻す。つまり、この場合、1度表示された画像が再度利用される。
なお、このとき、図12Bにおいてステータスが「破棄」に遷移された番号「3」のバッファには、新たな画像が格納され、そのステータスが「画像デコード待機」に遷移する。
また、ある時点において、バッファ162の状態が、図13Aに示されるような状態であるとする。すなわち、番号「1」のバッファ(に格納されている画像データ)のステータスが「画像使用中」であり、番号「2」のバッファのステータスが「キャッシュ」であり、番号「3」のバッファのステータスが「画像デコード待機」であり、番号「4」のバッファのステータスが「画像デコード中」であり、番号「5」のバッファのステータスが「画像デコード済」である。この状態において、エフェクト画像処理部146により、次に2枚の画像が要求される場合、各バッファは、図13Bの状態に遷移する。
つまり、図13Bにおいては、次の画像を要求するために解放された番号「1」のバッファのステータスが「キャッシュ」に遷移している。このとき、ステータスが「キャッシュ」のバッファは、番号「1」のバッファと番号「2」のバッファであり、その数がキャッシュ最大値を超えていないので、そのままとなる。
この状態において、エフェクト画像処理部146により2枚の画像が要求されると、バッファのステータスは図13Cの状態に遷移する。
つまり、図13Bにおいては、ステータスが「画像デコード済」となるバッファが番号「5」のバッファ1つのみであり、要求に対して不足しているので、画像データ管理部151は、この番号「5」のバッファに格納された画像データとともに、ステータスが「キャッシュ」である番号「1」のバッファの画像データを供給する。ステータス管理部152は、この番号「1」のバッファのステータスを「画像使用中」に戻す。つまり、この場合、1度表示された画像が再度利用される。なお、番号「2」乃至番号「4」のバッファのステータスは変化しない。
このように画像データを格納するバッファのステータスを管理し、図12および図13に示されるように順次遷移させることにより、情報処理装置1は、コストを増大させずに、予めスケジューリングされた出力タイミングに遅延無く複数のデータを連続的に、安定した状態で、順次出力させることができる。
つまり、従来のようにデコード処理後の画像データが1度だけ使用される(画像が表示される)方法は、例えばデコード処理の遅延発生等に対する耐性が弱い。例えば、デコードされた画像データが、リアルタイムに進行する処理に対して供給される場合、デコード処理の遅延によって、その画像データの提供も遅延し易く、その遅延により供給先の処理が停止してしまう恐れがある。特に、静止画にエフェクトを加えて順次表示するようなスライドショーに対して画像データ供給される場合、その画像データは、デコード処理後に複雑な画像処理が施されることになる。このような場合、画像データの供給のわずかな遅延もスライドショー全体の処理の進行に対して大きく影響を及ぼす恐れがあり、仮に処理が異常終了しなくても、動画がコマ落ちや一時停止を繰り返す等、スライドショーを正常に動作させることが困難であった。そのため、従来においては、静止画にエフェクトを加えた一連のスライドショーのデータ(ラスタデータ)を予め作成し、そのデータを再生(表示)する必要があった。
このような従来の方法に対して、本発明のような構成にすることで、コストを増大させずに、予めスケジューリングされた出力タイミングに遅延無く複数のデータを連続的に、安定した状態で、順次出力させることができるようになるので、一連のスライドショーのデータを予め作成することが不要となった。
なお、以上においては、バッファに保持させる画像データが静止画像であるように説明したが、これに限らず、動画像データであってもよいし、動画像のフレーム画像であってもよい。さらに、音声データ等、画像データ以外であってもよい。
次に、以上のようなバッファ(画像データ)の管理処理の具体的な使用例について説明する。
最初に、出力制御部136によりTV2に表示されるメニュー画面について説明する。
図14および図15は、メニュー画面の例を示す図である。
メニュー画面には、図14の点線で囲んで示すように、画面の横方向にそれぞれのカテゴリを表すアイコンであるカテゴリアイコン191乃至195が配列して表示される。また、図15の点線で囲んで示すように、カテゴリアイコン191乃至195の配列方向と直交する縦方向に、ユーザにより選択されているカテゴリに属するコンテンツを表すアイコンであるコンテンツアイコン(ビデオコンテンツアイコン201乃至204)が配列して表示される。なお、図14および図15の点線は、説明の便宜上付したものであり、実際にメニュー画面に表示されるものではない。
図14および図15の例においては、「フォト(Photo)」のカテゴリを表すカテゴリアイコン191、「ミュージック(music)」のカテゴリを表すカテゴリアイコン192、「ビデオ(video)」のカテゴリを表すカテゴリアイコン193、「テレビ(television)」のカテゴリを表すカテゴリアイコン194、および、「ゲーム(game)」のカテゴリを表すカテゴリアイコン195が画面の左から右方向に配列して表示されている。
また、図14および図15の例においては、「ビデオ」がユーザにより選択され、「ビデオ」に属するビデオコンテンツを表すアイコンであるコンテンツアイコン201乃至204が縦方向に配列して表示されている。このコンテンツアイコン201乃至204のうち、いま選択されているアイコンはコンテンツアイコン202であり、その隣にはコンテンツアイコン202により表されるビデオコンテンツのタイトル等が表示されている。
このようなメニュー画面において、ユーザは、基本的に、リモートコントローラの横方向の操作(左右のボタン)でカテゴリを選択することができ、縦方向の操作(上下のボタン)で、選択しているカテゴリに属するコンテンツを選択することができる。
ユーザによる操作に応じて、カテゴリアイコン191乃至195(カテゴリアイコン191乃至195と、図14と図15では表示されていない他のカテゴリを表すカテゴリアイコン)と、コンテンツアイコン201乃至205(コンテンツアイコン201乃至205と、図14と図15では表示されていない他のコンテンツアイコン)は、それぞれ、その全体がまとめて移動して表示される。
例えば、「ビデオ」を選択している図14の状態で、ユーザが左ボタンを1回だけ押した場合、カテゴリアイコン191乃至195全体が右方向に移動し、いまカテゴリアイコン193が表示されている位置にカテゴリアイコン192が、カテゴリアイコン192が表示されている位置にカテゴリアイコン191が表示される。
同様に、いまカテゴリアイコン194が表示されている位置にカテゴリアイコン193が表示され、カテゴリアイコン195が表示されている位置にカテゴリアイコン194が表示される。いまカテゴリアイコン191が表示されている位置には、カテゴリアイコン191の左隣に配列される、図14と図15では表示されていない他のカテゴリのカテゴリアイコンが表示される。
これにより、「ビデオ」に替えて「ミュージック」が選択された状態になり、「ミュージック」に属するオーディオコンテンツを表すコンテンツアイコンが縦方向に配列して表示される。
一方、図14の状態でユーザが右ボタンを1回だけ押した場合、左ボタンを押した場合と反対にカテゴリアイコン191乃至195全体が左方向に移動し、「テレビ」が選択された状態になる。
また、例えば、コンテンツアイコン201乃至204が表示されている図15の状態で、ユーザが上ボタンを1回だけ押した場合、コンテンツアイコン201乃至204全体が上方向に移動し、いまコンテンツアイコン201が表示されている位置にコンテンツアイコン202が、コンテンツアイコン202が表示されている位置にコンテンツアイコン203が表示される。
同様に、いまコンテンツアイコン203が表示されている位置にコンテンツアイコン204が表示され、コンテンツアイコン204が表示されている位置に、コンテンツアイコン204の1つ下に配列される、図14と図15では表示されていないコンテンツアイコンが表示される。
これにより、コンテンツアイコン202が選択されていた状態から、コンテンツアイコン203が選択されている状態に切り替わる。このとき、コンテンツアイコン203の隣には、コンテンツアイコン203により表されるビデオコンテンツのタイトル等が表示される。
一方、図14の状態でユーザが下ボタンを1回だけ押した場合、上ボタンを押した場合と反対にコンテンツアイコン201乃至204全体が下方向に移動し、コンテンツアイコン201が選択された状態になる。
以上のようにしてカテゴリとコンテンツを選択し、リモートコントローラの決定ボタンを操作することによって、ユーザは、そのとき選択しているコンテンツを用いて行うことのできる操作が一覧表示されるサブメニューを表示させることができる。ユーザは、あるコンテンツを選択したときに表示されるサブメニューから、そのとき選択しているコンテンツの再生、コピー、編集、削除等を選択することができる。
次に、図16乃至図18のフローチャートを参照して、情報処理装置1により行われるプレイリスト作成処理について説明する。
ステップS71において、出力制御部136は、図14と図15を参照して説明したようなメニュー画面を表示させる。メニュー画面から「フォト」が選択されたとき、フォトアルバムを表すコンテンツアイコンに並んで、プレイリストを作成、または修正するとき用いられるウイザードを表すアイコンが表示される。
図19は、図16のステップS71において表示されるメニュー画面の例を示す図である。図14等と同じ部分には同じ符号を付してある。
図19は、「フォト」が選択されているメニュー画面の状態を示しており、カテゴリアイコン51の下には、ウイザードを表すアイコン221、フォトアルバムを表すコンテンツアイコン222乃至224が表示されている。図19においては、アイコン221が選択されており、アイコン221の右隣には「プレイリストの作成/修正」の文字が表示されている。なお、図19においては、カテゴリアイコン191の左隣には各種の設定のカテゴリを表すカテゴリアイコン211が表示されている。
図19のメニュー画面からアイコン221が選択された状態で決定ボタンがユーザにより選択されたとき(ウイザードの起動が指示されたとき)、処理はステップS72に進む。
ステップS72において、コンテンツ管理部131は、既に作成され、HDD120に記憶されているプレイリストの数を確認し、ステップS73に進み、プレイリストの数が所定の数以下であるか否かを判定する。すなわち、この例においては、プレイリストの数に上限が設定されており、その上限の数だけプレイリストが既に作成されている場合、それ以上のプレイリストの作成はできないものとされる。
ステップS73において、コンテンツ管理部131は、プレイリストの数が所定の数以下でない(上限に達している)と判定した場合、そのことを出力制御部136に通知し、ステップS74に進む。
ステップS74において、出力制御部136は、プレイリストの新規作成を選択することのできない開始画面を表示させる。
この開始画面には、図示は省略するが、例えば、「アルバムに保存している写真から、作品を作成したり既に作成された作品を修正します。・・・」のメッセージが表示され、その下に、既に作成されたプレイリストの修正を行うときに選択される「修正する」の文字が表示されている。
ユーザは、例えば、この「修正する」の文字を選択した状態(色を反転させた状態)でリモートコントローラの決定ボタンを押すことにより、既に作成されたプレイリストの修正を行うことができる。「修正する」の文字が選択されたとき、図16乃至図18に示すプレイリストの作成処理は終了され、プレイリストの修正処理が開始される。プレイリストの修正処理については、その説明を省略する。
一方、ステップS73において、コンテンツ管理部131は、プレイリストの数が所定の数以下であると判定した場合、そのことを出力制御部136に通知し、ステップS75に進む。
ステップS75において、出力制御部136は、プレイリストの新規作成を選択することのできる開始画面を表示させる。
この場合の開始画面の構成は、基本的に上述した開始画面と同様であるが、例えば、「修正する」の文字の上に、さらに「新規に作成する」の文字が表示される。ユーザにより「新規に作成する」の文字が選択された状態で決定ボタンが押されたとき、プレイリストの新規作成処理が開始され、処理はステップS76に進む。
ステップS76において、コンテンツ管理部131は、HDD120にフォトアルバムが記憶されているか否かを判定し、記憶されていないと判定した場合、そのことを出力制御部136に通知する。その後、処理はステップS77に進む。
ステップS77において、出力制御部36は、フォトアルバムがないことを通知するエラー画面を表示させる。
このエラー画面には、例えば、「プレイリストを作成できるアルバムがありません。プレイリストの作成/修正を終了します。」のメッセージが表示される。上述したように、情報処理装置1においては、スライドショーにより再生させる静止画の選択は、フォトアルバムを選択することにより行われるから、フォトアルバムがない場合、ユーザは、再生対象とする静止画を選択することができない。その後、処理はステップS71に戻り、それ以降の処理が行われる。
一方、ステップS76において、コンテンツ管理部131は、HDD120にフォトアルバムが記憶されていると判定した場合、そのことを出力制御部136に通知するとともに、HDD120に記憶されているフォトアルバムの情報(フォトアルバムのタイトル、アイコンの画像等)を出力制御部136に出力する。その後、処理はステップS78に進む。
ステップS78において、出力制御部136は、フォトアルバムの選択画面を表示させる。
この選択画面には、例えば、3つのフォトアルバムを表すアイコンが表示される。その右隣には、例えば、フォトアルバムのタイトルである「アルバム2」と、作成日時(取り込み日時)である「2004/6/2 1:00:32AM」が表示される。ユーザは、この選択画面から、所定のフォトアルバムを選択することができる。
フォトアルバムが選択されたとき、ステップS79において、コンテンツ管理部131は、選択されたフォトアルバムに格納されている静止画のフォーマットを確認し、ステップS80に進み、ユーザにより選択されたフォトアルバムの中にJPEG(Joint Photographic Expert Group)方式で圧縮された静止画(JPEGファイル)があるか否かを判定する。すなわち、この例においては、処理対象とする静止画がJPEGファイルとされている。
ステップS80において、コンテンツ管理部131は、ユーザにより選択されたフォトアルバムの中にJPEGファイルがないと判定した場合、そのことを出力制御部136に通知し、ステップS81に進む。
ステップS81において、出力制御部136は、JPEGファイルがないことを通知するエラー画面を表示させる。
このエラー画面には、例えば、「プレイリストの作成に利用できるファイルがありません。アルバムを選択しなおしてください。」のメッセージが表示される。この画面が表示された後、処理はステップS78に戻り、フォトアルバムの選択が再度行われる。
一方、ステップS80において、コンテンツ管理部131は、ユーザにより選択されたフォトアルバムの中にJPEGファイルがあると判定した場合、そのことを出力制御部136に通知し、ステップS82に進む。
ステップS82において、出力制御部136は、BGMの曲の選択画面を表示させる。タイトルやアイコンなどのBGMの曲の情報はBGM/テンプレート管理部132から供給されてくる。
この選択画面には、例えば、3つの曲を表すアイコンが表示され、その右隣には曲のタイトルが表示される。ユーザは、この選択画面から好みの曲を選択し、スライドショー時のBGMして用いることができる。上述したように、BGMの曲とテンプレートは対応付けられているから、ここでの曲の選択は、テンプレートの選択も意味する。
BGMの曲が選択されたとき、出力制御部136は、ステップS83において、それまでの選択の内容(作成されるプレイリストに関する設定)の確認画面を表示させる。
この画面には、例えば、ユーザにより選択されたフォトアルバムのタイトルである「旅のしおり」、ユーザにより選択されたBGMの曲のタイトルである「Music1」、および、「Music1」の再生時間である「2:00」等が表示される。ユーザは、設定の内容を確認し、この設定のままプレイリストを作成するか否かを選択することができる。
プレイリストを作成することが指示されたとき、ステップS84においてプレイリスト作成処理が行われる。このプレイリスト作成処理により、ユーザによる選択に応じた、図3に示すようなプレイリストがプレイリスト作成部135により作成される。プレイリスト作成処理の詳細については図24のフローチャートを参照して後述する。なお、ここで作成されるプレイリストは、「プレイリスト名」(図3)がまだ設定されていないものである。
以上のように、ユーザは、主に、フォトアルバムを選択する操作と、BGMの曲を選択する操作との2つの操作でプレイリストを作成することができる。
プレイリストが作成されたとき、ステップS85(図17)において、出力制御部136は、プレイリストのプレビュー再生や、プレイリストの保存を選択することのできる選択画面を表示させる。
図20は、図17のステップS85において表示される選択画面の例を示す図である。
図20の選択画面には、ステップS84で作成されたプレイリストのプレビュー再生を行うときに操作される再生ボタン231、プレイリストを保存するときに操作される保存ボタン232、および、これ以降の処理を中止するときに操作される中止ボタン233が表示されている。
ステップS86において、プレイリスト作成部135は、図20の再生ボタン231が操作され、プレビュー再生が選択されたか否かを判定し、プレビュー再生が選択されたと判定した場合、ステップS84の処理で作成したプレイリストを再生部134に出力する。
ステップS87において、プレビュー再生処理が行われ、ステップS84の処理で作成されたプレイリストが再生される。これにより、ユーザは、プレイリストにより規定される再生手順に従って再生される静止画がどのようなものであるのかを確認することができる。プレビュー再生処理の詳細については図25のフローチャートを参照して後述する。プレビュー再生処理が終了したとき、処理はステップS85に戻り、それ以降の処理が行われる。
一方、ステップS86において、プレイリスト作成部135は、プレイリストのプレビュー再生が選択されていないと判定した場合、ステップS88に進み、保存ボタン232が操作され、プレイリストの保存が選択されたか否かを判定する。
ステップS88において、プレイリスト作成部135は、プレイリストの保存が選択されていないと判定した場合、中止ボタン233が操作されたと判定し、そのことを出力制御部136に通知する。その後、処理はステップS89に進む。
ステップS89において、出力制御部136は、ウイザードの中止確認画面を表示させる。
この中止確認画面には、例えば、「プレイリストの作成/修正を中止します。よろしいですか?」のメッセージが表示され、その下に、「はい」と「いいえ」の文字が表示される。ユーザは、「はい」の文字を選択することによってプレイリストの作成を終了することができ、「いいえ」の文字を選択することによってプレイリストの作成を続けることができる。
ステップS90において、出力制御部136は、プレイリストの作成の中止が選択されたか否かを判定し、中止が選択されたと判定した場合、ステップS71に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。また、出力制御部136は、ステップS90において、中止が選択されていないと判定した場合、ステップS85に戻り、それ以降の処理を実行する。
一方、ステップS88において、プレイリスト作成部135は、プレイリストの保存が選択されたと判定した場合、そのことを出力制御部136に通知し、ステップS91に進む。プレイリストの保存が選択されたとき、ステップS84の処理で作成されたプレイリストがプレイリスト作成部135からコンテンツ管理部131に出力される。
ステップS91において、出力制御部136は、プレイリストのタイトル(プレイリスト名)の入力画面を表示させる。
この入力画面には、例えば、ユーザにより入力されたタイトルが表示されるタイトル入力欄が表示され、その下にキーボード(ソフトウエアキーボード)が表示される。ユーザは、例えば、このキーボードを操作し、プレイリストのタイトルを入力することができる。
プレイリストのタイトルが入力されたとき、ステップS92において、コンテンツ管理部31は、入力されたタイトルを確認し、ステップS93に進み、タイトルが適切であるか否かを判定する。
ステップS93において、コンテンツ管理部131は、入力されたタイトルが適切なものではないと判定した場合、そのことを出力制御部136に通知し、ステップS94に進む。例えば、同じタイトルが設定されているプレイリストが既にある場合や、入力されたタイトルの中に、使用が禁止されている文字が含まれている場合などに、タイトルが不適切なものとして判定される。
ステップS94において、出力制御部136は、入力されたタイトルが不適切であることを通知するエラー画面を表示させる。
例えば、同じタイトルが設定されているプレイリストが既にある場合に表示されるエラー画面には、「入力された名前は重なっているか、不正です。タイトル名を変更してください。」のメッセージが表示されている。
また、例えば、入力されたタイトルの中に、使用が禁止されている文字が含まれている場合に表示されるエラー画面には、上述のエラー画面に表示されるものと同じメッセージに加えて、「以下の文字を使用することはできません。」のメッセージと、使用できない文字が表示されている。
タイトルが不適切であることを通知するエラー画面が表示された後、処理はステップS91に戻り、タイトルの入力が再度行われる。
一方、ステップS93において、コンテンツ管理部131は、入力されたタイトルが適切なものであると判定した場合、ステップS95に進み、HDD120の空き容量を確認する。
ステップS96において、コンテンツ管理部131は、プレイリストを保存可能な空き容量がHDD120にあるか否かを判定し、空き容量がないと判定した場合、そのことを出力制御部136に通知する。その後、処理はステップS97に進む。
ステップS97において、出力制御部136は、空き容量が不足していることを通知するエラー画面を表示させる。
このエラー画面には、例えば、「ハードディスクの容量が不足しています。不要なタイトルやトラック、フォトを削除してください。プレイリストの作成/修正を終了します。」のメッセージが表示される。
空き容量が不足していることを通知するエラー画面が表示された後、処理はステップS71に戻り、それ以降の処理が行われる。
一方、ステップS96において、コンテンツ管理部131は、プレイリストを保存可能な空き容量がHDD120にあると判定した場合、ステップS98に進み、作成されたプレイリストを「フォト」に属する1つのコンテンツとして保存する。これにより、メニュー画面の「フォト」には、保存されたプレイリストのアイコンが表示される。
図21は、「フォト」に属するコンテンツとしてプレイリストが追加されたメニュー画面の例を示す図である。
図21の画面には、カテゴリアイコン191乃至194、およびカテゴリアイコン211が横方向に配列して表示され、いま選択されているカテゴリが「フォト」とされている。「フォト」が選択されたとき、カテゴリアイコン191の下には、図21に示されるように、図17のステップS88の処理で保存されたプレイリストを表すアイコン241が表示される。アイコン241の右隣には、プレイリストのタイトルである「旅行」が表示されている。
このように、プレイリストは、他の静止画コンテンツ(フォトアルバム)と同じように、「フォト」のコンテンツとしてメニュー画面に表示される。従って、ユーザは、他の静止画コンテンツと同じ感覚でプレイリストを選択し、その再生等を行うことができる。図21の画面において、アイコン241の下に表示されているコンテンツアイコン242および243は、フォトアルバムを表すアイコンである。なお、フォトアルバムを表すアイコンに並んでプレイリストを表すアイコンが表示されるのではなく、フォトアルバムを表すアイコンに並んで1つのフォルダが表示され、その下の層に、作成されたプレイリストのアイコンが表示されるようにしてもよい。
プレイリストが保存されたとき、ステップS99(図18)において、コンテンツ管理部131は、テレビジョン番組の録画が録画/再生部117により行われているか否かを確認する。
上述したように、情報処理装置1においては、プレイリストの再生結果と等価である出力ベクタデータをビデオコンテンツ(スライドショーコンテンツ)として保存することができるようになされており、ここでは、そのスライドショーコンテンツの作成が可能であるか否かが確認される。MPEG2エンコードを行う録画/再生部117が、テレビジョン番組の録画などのMPEG2エンコードを既に実行しているときには、同種のコンテンツとみなされるスライドショーコンテンツの作成は不可とされる。当然、このような制限をかけないようにしてもよい。つまり、ここでの確認は行われないようにすることも可能である。
ステップS100において、コンテンツ管理部131は、録画/再生部117が録画実行中であるか否かを判定し、録画実行中であると判定した場合、そのことを出力制御部136に通知し、ステップS101に進む。
ステップS101において、出力制御部36は、スライドショーコンテンツの作成ができないことを通知するエラー画面を表示させる。
このエラー画面には、例えば、「プレイリストを保存しました。録画中はビデオの作成はできません。録画終了後、プレイリストからビデオ作成をしてください。プレイリスト作成/修正を終了します。」のメッセージが表示される。このメッセージでいう「ビデオ」は、「スライドショーコンテンツ」のことである。
スライドショーコンテンツの作成ができないことを通知するエラー画面が表示された後、処理はステップS71に戻り、それ以降の処理が行われる。ユーザは、メニュー画面から、「フォト」に属するコンテンツとして表示されるプレイリストのアイコンを選択し、そのとき表示されるサブメニュー(プレイリストを用いて行うことができる操作の一覧)からスライドショーコンテンツの作成を行うことができる。このエラー画面に表示されるメッセージのうちの「録画終了後、プレイリストからビデオ作成をしてください。」は、そのことを表している。
一方、ステップS100において、コンテンツ管理部131は、録画/再生部117が録画実行中ではない、すなわち、スライドショーコンテンツの作成が可能であると判定した場合、ステップS102に進み、HDD120に記憶されているビデオコンテンツ(テレビジョン番組、スライドショーコンテンツを含む)の数を確認する。すなわち、この例においては、HDD120に記憶させることが可能なビデオコンテンツの数に上限が設定されており、その上限の数だけビデオコンテンツが既に記憶されている場合、それ以上のビデオコンテンツの記憶はできないものとされている。
ステップS103において、コンテンツ管理部131は、ビデオコンテンツの数が所定の数以下であるか否かを判定し、所定の数以下ではない(上限に達している)と判定した場合、そのことを出力制御部136に通知し、ステップS104に進む。
ステップS104において、出力制御部136は、スライドショーコンテンツの作成(保存)ができないことを通知するエラー画面を表示させる。
このエラー画面には、例えば、「タイトルがいっぱいです。不要なタイトルやトラック、フォトを削除してください。プレイリストの作成/修正を終了します。」のメッセージが表示される。
ビデオコンテンツの作成ができないことを通知するエラー画面が表示された後、処理はステップS71に戻り、それ以降の処理が行われる。
一方、ステップS103において、コンテンツ管理部131は、ビデオコンテンツの数が所定の数以下であると判定した場合、そのことを出力制御部136に通知し、ステップS105に進む。
ステップS105において、出力制御部136は、スライドショーコンテンツを保存するか否かを選択する選択画面を表示させる。
図22は、図18のステップS105において表示される選択画面の例を示す図である。
図22の画面には、「プレイリストを保存しました。続けてスライドショーコンテンツを保存する場合には、『スライドショーコンテンツを保存する』を選択してください。」のメッセージが表示されている。
また、図22の画面の下には、スライドショーコンテンツを保存するとき選択される「スライドショーコンテンツを保存する」の文字が表示されたGUIボタン251と、スライドショーコンテンツを保存することなく処理を終了させる「終了する」の文字が表示されたGUIボタン252が表示されている。ユーザは、リモートコントローラを操作して「スライドショーコンテンツを保存する」の文字が表示されたGUIボタン251を選択することにより、スライドショーコンテンツをHDD120に保存させることができる。
ステップS106において、コンテンツ管理部131は、図22の選択画面から「スライドショーコンテンツを保存する」の文字が選択されたか否かを判定し、「スライドショーコンテンツを保存する」の文字が選択されていない、すなわち、図22の選択画面から「終了する」の文字が選択されたと判定した場合、そのことを出力制御部136に通知し、ステップS107に進む。
ステップS107において、出力制御部136は、ウイザードの中止確認画面を表示させる。ここで表示される中止確認画面は、図17のステップS89において表示される画面と同じ画面である。
ステップS108において、中止確認画面からウイザードの中止が選択されたかが判定され、中止が選択されたと判定された場合、ステップS71に戻り、それ以降の処理が行われる。また、ステップS108において、ウイザードの中止が選択されていないと判定された場合、ステップS105に戻り、スライドショーコンテンツを保存するか否かが再度選択される。
一方、ステップS106において、コンテンツ管理部131は、図22の選択画面から「スライドショーコンテンツを保存する」の文字が選択されたと判定した場合、ステップS109に進む。
ステップS109において、スライドショーコンテンツ作成処理が行われる。スライドショーコンテンツ作成処理により作成されたスライドショーコンテンツはスライドショーコンテンツ作成部133からコンテンツ管理部131に出力され、HDD120に記憶される。スライドショーコンテンツ作成処理の詳細については図26のフローチャートを参照して後述する。
ステップS110において、出力制御部136は、スライドショーコンテンツの保存が完了したことを通知する保存完了画面を表示させる。
この保存完了画面には、例えば、ステップS109の処理で作成されたスライドショーコンテンツが「ビデオ」に属するコンテンツの1つとして保存されたことを通知するメッセージが表示される。
これにより、メニュー画面の「ビデオ」には、スライドショーコンテンツを表すアイコンが追加されて表示される。
図23は、「ビデオ」に属するコンテンツのアイコンとしてスライドショーコンテンツを表すアイコンが追加されたメニュー画面の例を示す図である。
図23の画面には、カテゴリアイコン192乃至195が横方向に配列して表示され、いま選択されているカテゴリが「ビデオ」とされている。このとき、カテゴリアイコン193の下には、図23に示すように、スライドショーコンテンツを表すアイコン261が表示される。
このアイコン261の右隣には、スライドショーコンテンツのタイトルである「旅行1」が表示されている。すなわち、図23のアイコン261で表されるスライドショーコンテンツは、図21のアイコン241で表されるプレイリストの再生結果から作成されたものであり、図21のアイコン241で表されるプレイリストのタイトルと同じタイトルが設定されている。
このように、プレイリストの再生結果から作成されたスライドショーコンテンツは、テレビジョン番組などの他のビデオコンテンツと同じように、「ビデオ」に属するコンテンツとしてメニュー画面に表示される。従って、ユーザは、他のビデオコンテンツと同じ感覚でスライドショーコンテンツを選択し、その再生等を行うことができる。図23の画面において、アイコン261の下に表示されているコンテンツアイコン262および263は、テレビジョン番組のビデオコンテンツを表すアイコンである。
なお、ユーザは、他のテレビジョン番組のビデオコンテンツと同様、スライドショーコンテンツについても、それを光ディスク125に書き込ませたり(記録させたり)、通信部121を介して他の機器に送信したりすることも可能である。従って、ユーザは、スライドショーコンテンツが記録された光ディスク125を他のプレーヤなどに装着して、スライドショーコンテンツを視聴することもできる。
以上のような、スライドショーに関する一連の処理に対して、上述した図9乃至図11のフローチャートを参照して説明した各処理が実行される。これにより、情報処理装置1は、図16乃至図18のフローチャートを参照して説明した情報処理装置1のプレイリスト作成処理において、静止画(デコードされた画像データ)を滞りなく取得することができ、予めスケジューリングされた出力タイミングに遅延無く静止画を連続的に、安定した状態で、順次出力させることができる。
次に、図24のフローチャートを参照して、図16のステップS84において行われるプレイリスト作成処理について説明する。
ステップS131において、プレイリスト作成部135は、ユーザにより選択されたフォトアルバムのタイトルなどの識別情報を取得し、ステップS132に進み、ユーザにより選択されたBGMの曲の識別情報と、その曲に対応付けられているテンプレートの識別情報を取得する。ユーザによりフォトアルバムが選択されたとき、そのタイトルなどがコンテンツ管理部131から供給されてくる。また、ユーザによりBGMの曲が選択されたとき、その曲の識別情報と、曲に対応付けられているテンプレートの識別情報がBGM/テンプレート管理部132から供給されてくる。
ステップS133において、プレイリスト作成部135は、ステップS131で取得したフォトアルバムの識別情報を「フォトアルバム」(図3)として記述し、また、ステップS132で取得したBGMの曲とテンプレートの識別情報をそれぞれ「使用曲」、「使用テンプレート」として記述することによりプレイリストを作成する。プレイリストが作成された後、処理は図16のステップS84に戻り、それ以降の処理が行われる。
なお、「優先画像」がユーザにより選択されている場合、その記述も行われる。また、「プレイリスト名」は、ユーザによりタイトルが入力されたとき(図17のステップS93で適切なタイトルであると判定されたとき)にプレイリストに記述される。
このような処理によりプレイリスト作成部135により作成されたプレイリストは、ユーザによりプレイリストのプレビュー再生が指示されたとき再生部134に供給される。また、保存することが指示されたとき、コンテンツ管理部131に供給される。
次に、図25のフローチャートを参照して、図17のステップS87において行われるプレビュー再生処理について説明する。このプレビュー再生処理は、プレイリストに基づいて行われる。
ステップS151において、プレイリスト再生制御部141(図7)は、プレイリスト作成部135から供給されてきたプレイリストを取得し、それを解析し、出力ベクタデータの生成に必要な情報を出力ベクタデータ生成部142に供給する。
出力ベクタデータ生成部142は、ステップS152において、プレイリスト(プレイリスト再生制御部141より供給される情報)に基づいて出力ベクタデータを生成する。
出力ベクタデータ生成部142は、その生成した出力ベクタデータをBGM再生部144、抽出部145、およびエフェクト画像処理部146に供給する。
ステップS153において、BGM再生部144は、出力ベクタデータに基づいてBGMデータを取得して再生し、それをエフェクト画像処理部146等に供給する。抽出部145は、ステップS154において、出力ベクタデータに基づいて、フォトアルバムより画像データ(再生対象の静止画)を抽出し、それを内部メモリ147に保持させる。
ステップS155において、エフェクト画像処理部146は、出力ベクタデータに基づいて、内部メモリ147より画像データを取得し、その画像データに対してエフェクト画像処理を施して出力データを生成する。
図9乃至図11のフローチャートを参照して説明した、バッファ管理部148により実行される各処理は、このステップS155の処理に対応して行われる。
ステップS156において、エフェクト画像処理部146は、生成された出力データを出力制御部136に出力する。
プレイリスト再生制御部141は、ステップS157においてプレビュー再生処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、処理をステップS153に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS157においてプレビュー再生処理を終了すると判定した場合、プレイリスト再生制御部141は、処理をステップS158に進める。ステップS158において、エフェクト画像処理部146は、出力データの生成に利用した出力ベクタデータを内部メモリ147に保持させ、プレビュー再生処理を終了し、図17のステップS87に処理を戻し、それ以降の処理を実行させる。
このように、内部メモリ147(バッファ管理部148)よりスライドショーとして出力される静止画が遅延無く安定して供給されるので、エフェクト画像処理部146は、遅延無く出力データを生成することができる。すなわち、情報処理装置1は、予めスケジューリングされた出力タイミングに遅延無く複数のデータを連続的に、安定した状態で、順次出力させることができる。
次に、図26のフローチャートを参照して、図18のステップS109において行われるスライドショーコンテンツ作成処理について説明する。このスライドショーコンテンツは上述したように出力ベクタデータより生成される。また、このスライドショーコンテンツ生成処理は、プレイリスト作成処理の続きとして実行される。
つまり、ユーザの指示等に基づいてスライドショーコンテンツ作成処理が開始されると、スライドショーコンテンツ作成部133は、ステップS171において、再生部134の内部メモリ147に保持されている出力ベクタデータを取得する。
出力ベクタデータを取得すると、スライドショーコンテンツ作成部133は、ステップS172において、その取得した出力ベクタデータにタイトル等のその他の情報を付加する等してスライドショーコンテンツを作成する。作成されたスライドショーコンテンツは、コンテンツ管理部131に供給される。
コンテンツ管理部131は、ステップS173において、そのスライドショーコンテンツをHDD120に供給して記憶させ、スライドショーコンテンツ作成処理を終了し、処理を図18のステップS109に戻し、それ以降の処理を実行させる。
このようにスライドショーコンテンツが記憶されると、メニュー画面の「ビデオ」にはスライドショーコンテンツを表すアイコンが1つ追加される。
次に、図27のフローチャートを参照して、情報処理装置1により行われるプレイリスト再生処理について説明する。
この処理は、以上のような一連の処理によって作成されたプレイリストの再生が、メニュー画面からユーザにより指示されたときに行われる処理である。つまり、このプレイリスト再生処理は、図25のフローチャートを参照して説明したプレビュー再生処理と基本的に同様の処理が行われる。
すなわち、ステップS191において、プレイリスト再生制御部141(図7)は、メニュー画面からユーザにより選択されたプレイリストを取得し、それを解析し、出力ベクタデータの生成に必要な情報を出力ベクタデータ生成部142に供給する。この処理は、図25のステップS151に対応する。
出力ベクタデータ生成部142は、ステップS192において、プレイリスト(プレイリスト再生制御部141より供給される情報)に基づいて出力ベクタデータを生成する。
出力ベクタデータ生成部142は、その生成した出力ベクタデータをBGM再生部144、抽出部145、およびエフェクト画像処理部146に供給する。この処理は、図25のステップS152に対応する。
ステップS193において、BGM再生部144は、出力ベクタデータに基づいてBGMデータを取得して再生し、それをエフェクト画像処理部146等に供給する。この処理は図25のステップS153に対応する。抽出部145は、ステップS194において、出力ベクタデータに基づいて、フォトアルバムより画像データ(再生対象の静止画)を抽出し、それを内部メモリ147に保持させる。この処理は図25のステップS154に対応する。
ステップS195において、エフェクト画像処理部146は、出力ベクタデータに基づいて、内部メモリ147より画像データを取得し、その画像データに対してエフェクト画像処理を施して出力データを生成する。この処理は図25のステップS155に対応する。
図9乃至図11のフローチャートを参照して説明した、バッファ管理部148により実行される各処理は、このステップS195の処理に対応して行われる。
ステップS196において、エフェクト画像処理部146は、生成された出力データを出力制御部136に出力する。この処理は図25のステップS156に対応する。
プレイリスト再生制御部141は、ステップS197においてプレイリスト再生処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、処理をステップS193に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS197においてプレイリスト再生処理を終了すると判定した場合、プレイリスト再生制御部141は、プレイリスト再生処理を終了する。
次に、図28のフローチャートを参照して、情報処理装置1により行われるスライドショーコンテンツの再生処理について説明する。
この処理は、上述したような一連の処理によって作成されたスライドショーコンテンツの再生が、メニュー画面からユーザにより指示されたときに行われる処理である。つまり、このスライドショーコンテンツ再生処理も、図27のフローチャートを参照して説明したプレイリスト再生処理と基本的に同様の処理が行われる。
ただし、このスライドショーコンテンツ再生処理の場合、プレイリストは用いずに、スライドショーコンテンツ(出力ベクタデータ)を利用する。
従って、スライドショーコンテンツ再生制御部143(図7)は、ステップS211において、メニュー画面からユーザにより選択されたスライドショーコンテンツを取得し、その中に含まれる出力ベクタデータを取得する。そして、スライドショーコンテンツ再生制御部143は、その取得した出力ベクタデータをBGM再生部144、抽出部145、およびエフェクト画像処理部146に供給する。この処理は、図27のステップS191およびステップS192に対応する。
ステップS212において、BGM再生部144は、出力ベクタデータに基づいてBGMデータを取得して再生し、それをエフェクト画像処理部146等に供給する。この処理は図27のステップS193に対応する。抽出部145は、ステップS213において、出力ベクタデータに基づいて、フォトアルバムより画像データ(再生対象の静止画)を抽出し、それを内部メモリ147に保持させる。この処理は図27のステップS194に対応する。
ステップS214において、エフェクト画像処理部146は、出力ベクタデータに基づいて、内部メモリ147より画像データを取得し、その画像データに対してエフェクト画像処理を施して出力データを生成する。この処理は図27のステップS195に対応する。
図9乃至図11のフローチャートを参照して説明した、バッファ管理部148により実行される各処理は、このステップS214の処理に対応して行われる。
ステップS215において、エフェクト画像処理部146は、生成された出力データを出力制御部136に出力する。この処理は図27のステップS196に対応する。
スライドショーコンテンツ再生制御部143は、ステップS216においてスライドショーコンテンツ再生処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、処理をステップS212に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS216においてスライドショーコンテンツ再生処理を終了すると判定した場合、スライドショーコンテンツ再生制御部143は、スライドショーコンテンツ再生処理を終了する。
これにより、ユーザは、テレビジョン番組などの他のビデオコンテンツと同様の感覚でスライドショーコンテンツを視聴することができる。
以上のように、情報処理装置1は、コストを増大させずに、予めスケジューリングされた出力タイミングに遅延無く複数のデータを連続的に、安定した状態で、順次出力させることができる。また、従来、デコード処理の遅延等の影響により、静止画にエフェクトを加えて順次表示するようなスライドショーを行うことが事実上困難であったため、静止画にエフェクトを加えた一連のスライドショーのデータを予め作成しておくことが必要であったが、本発明のような構成にすることで、そのような事前のデータの作成が不要となった。
以上においては、BGMとなる曲は情報処理装置1に予め用意されているものとしたが、ユーザが音楽CDなどから情報処理装置1に取り込んだ曲をBGMとして選択することができるようにしてもよい。
音楽CDから情報処理装置1に曲を取り込んだとき、その音楽CDから、或いは、ネットワークを介して接続された所定のサーバから、取り込んだ曲のテンポやジャンル等の属性情報も情報処理装置1に取り込まれ、属性情報から判断された曲の雰囲気に併せて、その取り込まれた曲に合うエフェクトのテンプレートが対応付けられる。曲とテンプレートの対応付けは、例えば、曲の属性情報と、図4のテンプレートの「雰囲気」の情報に基づいて行われる。
これにより、ユーザは、自分自身が情報処理装置1に取り込んだ曲をBGMとして選択することができる。また、取り込んだ曲にテンプレートが自動的に対応付けられるから、ユーザは、BGMとする曲を選択するだけでテンプレートも選択することができる。
なお、曲に対応付けられるテンプレート自体も、情報処理装置1内に予め用意されているものではなく、ネットワークを介して接続されるサーバからダウンロードされたものや、光ディスク125などを介して取り込まれたものであってもよい。
また、以上においては、BGMの1つの曲には1つのエフェクト(テンプレート)が対応付けられており、BGMとして選択された1つの曲に対応付けられている1つのエフェクトが施された形で静止画が再生されるとしたが、BGMの1つの曲に、曲の雰囲気に合う複数のエフェクトが対応付けられているようにしてもよい。この場合、例えば、BGMの選択後、ユーザは、好みのエフェクトを選択することが可能とされる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば、汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図5に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されているメモリカード123や光ディスク125により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM112や、HDD120に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、各ステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
1 情報処理装置, 2 テレビジョン受像機, 131 コンテンツ管理部, 132 BGM/テンプレート管理部, 133 スライドショーコンテンツ作成部, 134 再生部, 135 プレイリスト作成部, 136 表示制御部, 141 プレイリスト再生制御部, 142 出力ベクタデータ生成部, 143 スライドショーコンテンツ再生制御部, 144 BGM再生部, 145 抽出部, 146 エフェクト画像処理部, 147 内部メモリ, 148 バッファ管理部, 149 デコード処理部, 151 画像データ管理部, 152 ステータス管理部, 161 設定情報, 162−1乃至162−5 バッファ, 171 バッファ数, 172 キャッシュ数, 181−1乃至181−5 画像データ, 182−1乃至182−5 ステータス