JP2006163887A - 侵入検出装置 - Google Patents

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誠 渋谷
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弘之 荻野
Shin Imai
慎 今井
Ryuta Kondo
龍太 近藤
Yoshiyuki Kawai
美幸 河合
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Abstract

【課題】従来の侵入検出装置は、検出手段と威嚇手段が別なので、検知部位と威嚇部位のずれが生じ、また、設置性が悪い、動物と侵入者を明確に判別できなかった。
【解決手段】ケーブル状の圧電センサ6と、圧電センサ6の出力信号に基づき異状を検出する検出手段9と、圧電センサ6を振動させる加振手段10を備え、検出手段9が異状を検出したときに、加振手段10が圧電センサ6を振動させて威嚇する構成としたので、検出領域と威嚇する領域が一致し、侵入者や動物に対する威嚇漏れが無く、設置後も検出領域と威嚇領域がずれることの無い設置性の良い侵入検出装置を提供することができる。また、圧電センサ6に超音波帯の高周波電圧を印加して加振すれば、超音波に敏感な動物のみを威嚇し撃退でき、動物を侵入者と誤報することを減少できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、住居の庭やベランダのフェンスや塀などの障壁構造体に設置する侵入検出装置に関するものである。
従来、この種の侵入検出装置には、感圧センサを用いて侵入を検出し、別に設置されたスピーカから威嚇音を発するものがある(例えば、特許文献1参照)。
図12は、特許文献1に記載された従来の侵入検出装置の構成図である。図12において、従来の侵入検出装置は、敷地周囲等に設置されるフェンス1に圧電体よりなるケーブルセンサ2と、ケーブルセンサ2の終端に侵入判定手段3とスピーカ4等を備えている。
上記構成により、フェンス1を乗り越えて動物や侵入者がよじ登ろうとしてフェンスに1振動が加わると、フェンス1に配置されたケーブルセンサ2が信号を出力し侵入検出手段3に信号が入力される、信号を受けた侵入検出手段3は侵入ありと判定し、スピーカ4から超音波や音声を発し、動物や侵入者を撃退する。
特開平11−296755号公報
しかしながら、前記従来の構成では、ケーブルセンサ2などの検出手段とスピーカ3などの威嚇手段を別に設置する必要があった。さらに、検知部分と威嚇部分が別々なので設置現場で検出部分と威嚇方向の位置を調整しなければ威嚇の効果が発揮できないため設置に手間がかかるという課題があった。
また、数mからそれ以上という長いケーブルセンサの検出領域に対して、スピーカ3などの音源は一箇所なのでスピーカ3から離れた箇所から侵入があった場合、威嚇の効果が薄いという課題もある。また、装置の設置後何らかの人為的もしくは自然現象により威嚇手段の位置がずれてしまった場合、威嚇の効果が著しく低下するという課題がある。
さらに、動物と侵入者の明確な判定手段が無いため、動物を侵入者と誤報してしまうという課題もある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、検知領域全域で侵入者や動物に対する威嚇漏れがなく、かつ設置性の良く、また誤報を防ぐことのできる侵入検出装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の侵入検出装置は、住居の敷地内地面、障壁構造体等の少なくとも1つに配設されたケーブル状の感圧手段と、前記感圧手段の出力信号に基づき異状を検出する検出手段と、前記感圧手段を振動させる加振手段を備え、前記検出手段が異状を検出したときに、前記加振手段が前記感圧手段を振動させるので、動物や侵入者は驚いてその場を離れる。
しかも感圧手段を加振手段で加振させ威嚇手段として使用するので検出領域と威嚇する領域が一致し、侵入者や動物に対する威嚇漏れが無く、また検出領域と威嚇領域を現場で調整する必要も無く、さらに設置後も検出領域と威嚇領域がずれることの無い設置性の非常に良い侵入検出装置を提供することができる。
また、本発明の侵入検出装置は、感圧手段に超音波帯の高周波電圧を印加することで加振し、感圧手段を振動させた後も検知手段が異状を検出し続けた場合、侵入判定手段は侵入ありと判定し、警報発生手段が警報を発する。超音波帯の音は人間には通常感知できないが超音波に敏感な動物には感知できるので動物のみを威嚇し撃退するため、加振により逃げる動物と加振しても逃げない侵入者の判別が可能となり、動物を侵入者と誤報することを抑制できる。
本発明の侵入検出装置は、検知領域全域で侵入者や動物に対する威嚇漏れがなく、設置性がよい。また、動物と侵入者と誤報を発することを抑制できる。
第1の発明は、住居の敷地内地面、障壁構造体等の少なくとも1つに配設されたケーブル状の感圧手段と、前記感圧手段の出力信号に基づき異状を検出する検出手段と、前記感圧手段を振動させる加振手段を備え、前記検出手段が異状を検出したときに、前記加振手段が前記感圧手段を振動させることにより、動物や侵入者は驚いてその場を離れる。
しかも感圧手段を加振手段で加振させ威嚇するので検出領域と威嚇する領域が一致し、侵入者や動物に対する威嚇漏れが無く、また検出領域と威嚇領域を現場で調整する必要も無くさらに設置後も検出領域と威嚇領域がずれることの無い設置性の良い侵入検出装置を提供することができる。
第2の発明は、特に第1の発明において、感圧手段を圧電体より構成し、加振手段が前期感圧手段に高周波電圧を印加することで前記感圧手段を振動させるものである。圧電体は、ひずみを加えると圧電効果により応力に応じた分極が発生するため、加圧を電圧に変換して出力する。そして侵入者や動物が壁状構造体の上部に手をかけたときの押圧による変形を迅速に検出して侵入検出することができる。
逆に圧電体に電圧を印加すると逆圧電効果によりひずみを生じる性質があるため、感圧手段は高周波電圧を印加することにより電圧に応じた振動をする。そのため検出手段を威嚇手段として使用することができ、より簡単な構成で設置性の良い侵入検出装置を提供することができる。
第3の発明は、特に第1または第2の発明において、感圧手段は圧電体よりなり、加振手段を、感圧手段を配設した障壁構造体の共振周波数近傍の高周波電圧を前記感圧手段に印加して加振するので効率が良い。
第4の発明は、特に第1または2の発明のいずれか記載の発明において、感圧手段は圧電体よりなり、加振手段は超音波帯の高周波電圧を感圧手段に印加して加振する構成とした、超音波は人間には通常感知できないが超音波に敏感な動物には感知できるので動物のみを選択的に威嚇し撃退するため、振動を加えても逃げることなく侵入するのは侵入者である可能性が非常に高くなり、動物を侵入者と誤報することを抑制できる。
第5の発明は、特に第1〜4のいずれか1つの発明において、侵入判定手段と警報発生手段を備え、感圧手段を振動させた後も検知手段が異状を検出し続けた場合、前記侵入判定手段は侵入ありと判定し、前記警報発生手段が警報を発する構成とした、そのため振動を加えても逃げずに侵入する悪意ある侵入者を威嚇して侵入を抑制することができる。
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか1つの発明において、加振手段は、検出手段の異状検出の有無にかかわらず、決められた時間毎に加振周波数を変更する構成とした、例えば1日ごとに異なった周波数を発信するので、動物が特定の周波数の音を聞き慣れてしうことが無く、威嚇効果が薄れることを防ぐことができる。
第7の発明は、特に第1〜6のいずれか1つの発明において、検出手段が異状を検出する度に、加振手段の加振周波数を変更する構成とした、侵入のたびに異なった周波数を発信するので、短期間のうちに何度も侵入を試みる動物がいたとしても、その動物が特定の周波数の音を聞き慣れてしまうことが無く、威嚇効果が薄れることを防ぐことができる。
第8の発明は、第1〜7のいずれか1つ発明に記載の発明において、検出手段の異状検出後は、加振手段による感圧手段の振動と前記検出手段による検出との切り替え動作を交互に繰り返す構成とした。加振中には、加振振動が検出信号に重畳するが、加振停止中は検出信号に加振信号は重畳しないので、加振振動による検知能力の低下が発生しない。
第9の発明は、検出手段に、加振手段で加振する周波数付近を選択減衰させる濾波手段を設け、前記加振手段が感圧手段を振動させている間も前記感圧手段と前記検出手段が検出を行う構成とした。加振中には、加振振動が検出信号に重畳するが、加振振動のみを選択減衰させる濾波回路により検出信号に重畳する加振振動成分選択的に減衰し、侵入による振動のみが効率的に検出手段により検出でき、加振振動による検知能力の低下が発生しない。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における侵入検出装置が設置された、住居の敷地周囲に設置されているアルミ等の金属からなるフェンス状の壁状構造体の構成図、図2は、フェンスの要部断面図である。図3は圧電センサ(感圧手段)6の断面図である。
図1においてフェンス5の上部に感圧手段として可撓性を有したケーブル状の圧電センサ6が配設されており、圧電センサ6は一端を制御ユニット7に接続されている。圧電センサ6に可撓性を持たせることでフェンス等に配設しやすくなる。特に敷地の角などフェンス5が屈曲する箇所に配設するときの設置性が良くなる。しかし可撓性がなくても本発明の効果は実現可能である。尚、障壁構造体としてはフェンス5のほかに塀なども含まれる。また尚、フェンス5の材質はアルミに限られる物ではなく鉄などの他の金属、木材でも良い。
圧電センサ6の端部には制御ユニット7が設けられている。また、図2において、圧電センサ6は樹脂等よりなる支持手段8により支持されている。この支持手段8と圧電センサ6は、フェンス5に取り付けたときに違和感の無い色彩やデザインとすることが望ましい。
図3において、圧電センサ6は導体からなる中心電極61、圧電体層62、導体からなる外側電極63、弾性体からなる被覆層64を備えている。圧電体層62はポリフッ化ビニリデン等の樹脂系の高分子圧電体を用いることも考えられるが、耐熱温度が上限で80℃程度であり、侵入検出装置は屋外使用が主であって、特に夏季には直射日光によりフェンス5の表面温度が時には100℃近くの高温になることから、高分子圧電体を用いることは好ましくない。圧電体層62としては特定の樹脂基材中に圧電セラミックスの粉体を混合した複合圧電体を用いると100℃以上の高温耐久性を有することができ、このような複合圧電体を使用することが好ましい。そして圧電体層62は中心から周辺に向けて放射状に分極されている。
図4は本発明の第1の実施の形態における侵入検出装置のブロック図である。図4において、制御ユニット7は、検出手段9、加振手段10、侵入判定手段11、警報発生手段12を備えている。検出手段9は、圧電センサ6からの出力信号を所定の濾波特性で濾波し、かつ、所定の増幅度で増幅を行うフィルタ部13と、フィルタ部13の出力信号を予め設定された設定値と比較して異状の判定を行うコンパレータ部14とを備えている。
フィルタ部13の濾波特性としては、手の接触時の周波数は10Hz以下であり、特に3〜8Hzの範囲が多く、降雨による振動は10Hz以上、風による振動は1Hz以下が多いので、濾波特性としては例えば、3〜8Hzの信号成分を通過させるバンドパスフィルタとする。また加振手段は圧電センサに高周波電圧を印加できるように接続されている。
図3に示す圧電センサ6の中心電極61と外部電極63の間に高周波電圧を印加すると放射状に分極された圧電帯層62は、印加した高周波電圧に同期して例えば圧電センサ6の半径方向に収縮拡張を繰り替えして振動する。
以上のように構成された侵入検出装置について、以下その動作、作用を図5及び図6に基づいて説明する。図5は、侵入者がフェンス5を乗り越えて侵入する際に体を持ち上げるためフェンス5上部に手15をかけている状態を示す図、図6は猫のような動物16がフェンス5の上に載っている状態を示す図である。
まず、図5のように、侵入者がフェンス5上部に手15をかけると、手15による押圧が圧電センサ6及び支持手段8、さらにフェンス5に印加される。このとき圧電センサ6は変形し、圧電センサ6からは圧電効果により圧電センサ5の変形の加速度に応じた信号が出力され、異状検出することができる。
また、フェンス5などの障壁構造体が侵入者の体重により撓むことによっても圧電センサ6に変異が加わり圧電センサは信号を出力する。
このとき、支持手段8は圧電センサ6より柔軟性を持った樹脂等で構成されていれば、圧電センサ6の変形量が増大し、圧電センサ6は大きな変形量が得られるためより高感度に異状検出することが可能である。
圧電センサ6の出力信号は、フィルタ部13により手15の接触時の周波数帯域である3〜8Hzの信号を通過させ、他の周波数帯の信号は除去される。
図7は侵入者が侵入した時のフィルタ部13の出力信号Vとコンパレータ部14の出力信号Jの経時変化を示す特性図である。図7にフィルタ部13の出力信号Vを示す。手15の接触時には、Vに基準電位Vより大きな信号成分が現れる。
変形量の2次微分値である加速度も大きくなり、結果として圧電センサ6の出力信号も大きくなる。コンパレータ部14はVのVからの振幅|V−V|がDより大きいならば体の一部が接触したと判定し、時刻t1で判定出力としてLo→Hi→Loのバルス信号を出力する。
また、図6に示すように、猫のような動物16がフェンス5の上部に乗ったり歩いたりしたときも猫16の体重による押圧または移動による振動が圧電センサ6および支持手段8に印加される。そして侵入者の場合と同様に異状検出をする。
上述したように、コンパレータ部14から異状検出の信号が出力されると、異状発生の信号が侵入判定手段11に入力されかつ、加振手段10が数十kHz前後の超音波帯の高周波電圧を圧電センサ6に印加して圧電センサ6を超音波帯で振動させる。
加振手段10は、超音波帯で発振する発振回路と発振回路で発生した正弦波波形を数Vから数十Vに増幅する増幅回路等で構成されている。
圧電センサ6は支持手段8を介してフェンス5に固定されているので、圧電センサ6または圧電センサ6と支持手段8が共に、もしくはフェンス5と共に超音波帯で微小振動する。この超音波振動により猫16がその場を立ち去ることで侵入を防止することができる。
ここで圧電センサ6を加振手段10で振動させ威嚇手段として使用するので検出領域と威嚇領域が一致するため検出領域と威嚇領域を現場で調整する必要も無く設置性が非常に良い。また、検知領域と威嚇領域のずれによる侵入者や動物に対する威嚇漏れが無い。
また振動中に継続して異状検出ができるように、加振動作と異状検出動作を交互に切り替える。例えばこの実施例では、検出手段9が異状検出した後、検出手段9は圧電センサ6による検出を中断して、圧電センサ6を約1秒間振動させ、その後圧電センサ6の振動を停止し検出手段9は圧電センサ6による異状の検出を約1秒間行い、この一連の動作を繰り返す。加振動作中に異状検出を中断するのは、加振信号が検知信号に重畳することで、検出に誤差が発生し検出能力が低下することを抑制するためである。
そして、圧電センサ6を振動させてもなお継続して異状を検出した場合に、判定手段11はこの異状状態が、超音波振動を感知しない悪意ある人間による侵入と判定し、警報発生手段12が警報を発する。警報発生手段2は例えば、スピーカーによる人間の可聴音や警告音声の発生、または閃光発生器による威嚇などが考えられる。また、並行して、通報手段により侵入者の侵入があったことを屋内の警報端末や外部電話、警備会社、警察等へ通報してもよい。
また、加振手段10は、検出手段9の異状検出の有無にかかわらず、決められた時間の毎に加振周波数を変更する。例えば1週間ごとあるいは1日ごとに異なった周波数の超音波を発信する様に設定する。したがって、動物16が特定の周波数の超音波に慣れてしまうことが無く、威嚇効果が薄れることを防ぐことができる。尚、決められた時間として1週間あるいは1日と記述したが本発明は、これに限定されるものではない。
さらに、検出手段が異状を検出する度に、加振手段の加振周波数を変更する構成としてもよい。侵入のたびに異なった超音波を発信するので、短期間のうちに何度も侵入を試みる動物がいたとしても、その動物が特定の周波数の超音波に慣れてしまうことが無く、威嚇効果が薄れることをさらに効果的に防ぐことができる。
以上のように、本実施の形態における侵入検出装置では、圧電センサ6を加振手段10で加振させ威嚇するので検出領域と威嚇する領域が一致し、侵入者や動物に対する威嚇漏れが無く、また検出領域と威嚇領域を現場で調整する必要も無く、さらに設置後も検出領域と威嚇領域がずれることの無いので設置性の非常に良い侵入検出装置を提供することができる。
さらに、加振手段10は超音波帯の高周波電圧を圧電センサ6に印加して加振する構成とすれば、超音波は人間には通常感知できないが超音波に敏感な動物には感知できるので動物のみを選択的に威嚇し撃退するため、加振により逃げる動物と加振しても逃げない侵入者の判別が容易になり、動物を侵入者と誤報することを減少できる。
また、圧電センサを振動させた後も検知手段9が異状を検出し続けた場合、前記侵入判定手段11は侵入ありと判定し、前記警報発生手段12が警報を発するので警報発生により侵入者を威嚇して侵入を抑制することができる。
また、加振手段10は、検出手段9の異状検出の有無にかかわらず、決められた時間の経過後に加振周波数を変更するので動物が特定の周波数の音を聞き慣れてしうことが無く、威嚇効果が薄れることを防止できる。
また、検出手段9が異状を検出する度に、加振手段10の加振周波数を変更する構成としてもよい。侵入のたびに異なった超音波を発信するので、短期間のうちに何度も侵入を試みる侵入者や動物がいたとしても、その侵入者や動物が特定の周波数の音もしくは振動に慣れてしまうことが無く、威嚇効果が薄れることをさらに効果的に防止できる。
また、検出手段9の異状検出後は、加振手段10による圧電センサ6の振動と前記検出手段9による検出との切り替え動作を交互に繰り返す構成とした。加振中には、加振振動が検出信号に重畳するが、加振停止中は検出信号に加振信号は重畳しないので、加振振動による検知能力の低下を抑制できる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の第2の実施の形態における侵入検出装置が設置されたフェンス5の構成図で図1と同じである。
第1の実施の形態との違いは、圧電センサ6を配設したフェンス5の共振周波数近傍の高周波電圧を加振手段10が圧電センサ6に印加して加振する構成としたことである。このことで圧電センサ6およびフェンス5を省電力で振動させることができるので、より効率的である。
なお、このときフェンス5の共振周波数が超音波帯になるとは限らないので、結果的に振動は超音波帯を含むある周波数になる。そしてこのとき圧電センサ6の振幅を人間が明確に感知できない程度の振幅、例えば振幅数mm以下に設定しておけば、人間には感知できなくても猫などの動物は人間に対して体の大きさが小さいので、人間にとって気にならない小さな振動でも充分な威嚇の効果が期待できる。これにより人間による侵入と動物との判別ができるので動物を侵入者と誤報をすることを減少できる。尚、圧電センサ6の振幅を人間が感知できる振幅にして侵入者を威嚇しても良い。
またここでは、圧電センサ6の印加する振動周波数をフェンス5の共振周波数近傍にするとしたが、フェンス5の共振周波数とは無関係に設定しても、振動の電力効率は悪くなるが威嚇効果がなくなるわけではないので、そのような実施形態も可能である。
(実施の形態3)
図9は、本発明の第3の実施の形態における侵入検出装置のブロック図である。
第1および第2の実施の形態との違いは、圧電センサ6と検出手段9の間に、加振振信号のみを選択的に濾波するバンドエリミネートフィルタのような濾波回路17を設けたことである。そして圧電センサ6が信号を出力して異状を検出した後は圧電センサ6を加振するが、第1および第2の実施の形態とは異なり、圧電センサ6を加振している間も、検出手段9は検出動作を継続する。
圧電センサ6の数十kHzから数百kHzの超音波帯の加振信号はバンドエリミネートフィルタ17により除去されることにより、検出すべき侵入による3〜8Hzの信号成分を明確に検出することができる。そのため圧電センサ6が加振手段10により加振動作中であっても侵入の検出性能が向上する。そして、動物が寄り付かないように圧電センサ6を終日加振し続けることもできる。
尚、ここでは加振信号の濾波手段としてバンドエリミネートフィルタを用いたが、数十kHz以上の周波数を減衰させるローパスフィルタを用いても、検出すべき侵入による3〜8Hzの信号成分は同様に明確に検出することができる。
(実施の形態4)
図10は、本発明の第4の実施の形態における侵入検出装置が設置された、レンガ様の構造体を敷地内の地面に配設した構成図、図11は、レンガ様構造体の要部断面図である。
上述した第1から第3までの実施の形態との違いは、地面に配置したレンガ様の構造体18に感圧手段としての可撓性を有したケーブル状の圧電センサ6を配設した点である。
図10に示すように住居周囲の敷地の外周に植木19が植えられ、その内側の地面に圧電センサ6が樹脂等で作られたレンガ様構造体18に支持され配置されている。さらにその内側にはレンガ20が配置されている。尚、敷地内の地面にはレンガのほかに敷石、コンクリート製ブロック、タイル等を配設して、それらに似せた外観を持つ圧電センサ6の支持体を用いても良いし、それらに直接圧電センサ6を配設しても良い。
以上のように構成された侵入検出装置について、以下その動作、作用を説明する。侵入者や動物が植木19を乗り越えまたは潜り抜けて侵入する際に植木19の内側のレンガ様構造体18に足または手をかける。そのとき、圧電センサ6およびレンガ様構造体18にかかった押圧により異状を検出し圧電センサ6を加振手段10により振動させる。
この振動により侵入者や動物がその場を立ち去ることで侵入を防止することができる。ここで圧電センサ6を加振手段10で加振させ威嚇手段として使用するので検出領域と威嚇領域が一致するので検出領域と威嚇領域を現場で調整する必要も無く設置性が非常に良い。検知領域と威嚇領域のずれによる侵入者や動物に対する威嚇漏れが無い。
なお、以上の実施の形態第1から第4では、圧電センサ6はその一部が外部に露出した構成であったが、支持手段8やレンガ様構造体18に圧電センサ6挿入孔を設けて、圧電センサ6を挿入孔に内蔵する構成としても同様の効果がある。
また、以上の実施の形態1〜4では感圧手段として圧電センサ6を用いた構成であったが、感圧手段に、押圧変形に感応して透過光が変調する特性を持つ光ファイバを用い、この光ファイバを振動させるために光ファイバ端部もしくは光ファイバ支持部に設けられた加振器で振動させても同様の効果がある。
以上のように、本発明にかかる侵入検出装置は、動物などは圧電センサを振動させることで撃退し、振動で撃退できない侵入者が壁状構造体を乗り越える際に壁状構造体の上部に手を継続して乗せた状態を検出して侵入を検出する。検出領域と威嚇領域が常に一致しているので、従来のような誤検出がなく、確実に侵入を検出できるもので、上記のように住居や工場、鉄道、空港等の敷地に敷設されるフェンスに設置して活用できるとともに、例えば、机の引出しやドアの取手の裏側に配設して、引出しやドアを不正に開けようとした際に振動を発生して威嚇したり通報したりして不正使用を知らせる等のセキュリティシステムとしても適用できる。
本発明の実施の形態1における侵入検出装置が設置されたの壁状構造体の構成図 本発明の実施の形態1における壁状構造体の要部断面図 本発明の実施の形態1における圧電センサの断面図 本発明の実施の形態1における侵入検出装置のブロック図 本発明の実施の形態1における侵入検出装置で侵入者が壁状構造体を乗り越えて侵入する際に体を持ち上げるため壁状構造体上部に手をかけている状態を示す図 本発明の実施の形態1における侵入検出装置で猫のような動物が壁状構造体上部に乗った状態を示す図 本発明の実施の形態1における侵入検出装置で、侵入者が侵入した時のフィルタ部の出力信号Vとコンパレータ部の出力信号Jの経時変化を示す特性図 本発明の実施の形態2における侵入検出装置の設置されたの壁状構造体の構成図 本発明の実施の形態3における侵入検出装置のブロック図 本発明の実施の形態4における侵入検出装置が設置されたの敷地地面の構造体の構成図 本発明の実施の形態4における侵入検出装置が設置されたの敷地地面の構造体の断面図 従来の侵入検出装置の構成図
符号の説明
5 フェンス(壁状構造体)
6 圧電センサ(感圧手段)
9 検出手段
10 加振手段
11 侵入判定手段
12 警報発生手段
17 バンドエリミネートフィルタ(濾波手段)
18 レンガ様構造体(敷地内地面)

Claims (9)

  1. 住居の敷地内地面、障壁構造体等の少なくとも1つに配設されたケーブル状の感圧手段と、前記感圧手段の出力信号に基づき異状を検出する検出手段と、前記感圧手段を振動させる加振手段を備え、前記検出手段が異状を検出したときに、前記加振手段が前記感圧手段を振動させる侵入検出装置。
  2. 感圧手段は圧電体よりなり、加振手段が前記感圧手段に高周波電圧を印加することで前記感圧手段を振動させる請求項1記載の侵入検出装置。
  3. 感圧手段は圧電体よりなり、加振手段は、感圧手段を配設した障壁構造体の共振周波数近傍の高周波電圧を前記感圧手段に印加する請求項1または2記載の侵入検出装置。
  4. 感圧手段は圧電体よりなり、加振手段は、超音波帯の高周波電圧を感圧手段に印加する請求項1または2記載の侵入検出装置。
  5. 侵入判定手段と警報発生手段を備え、感圧手段を振動させた後も検知手段が異状を検出した場合、前記侵入判定手段は侵入ありと判定し、前記警報発生手段が警報を発する請求項1ないし4記載の侵入検出装置。
  6. 加振手段は、検出手段の異状検出の有無にかかわらず、決められた時間毎にに加振手段による加振周波数を変更する請求項1ないし5のいずれか1項記載の侵入検出装置。
  7. 検出手段が異状を検出する度に、加振手段の加振周波数を変更する請求項1ないし6のいずれか1項記載の侵入検出装置。
  8. 検出手段の異状検出後は、加振手段による感圧手段の振動と前記検出手段による検出とを交互に繰り返す請求項1ないし7のいずれか1項記載の侵入検出装置。
  9. 感圧手段と検知手段の間に、加振手段で加振する周波数付近を選択減衰させる濾波手段を設け、前記加振手段が感圧手段を振動させている間も前記感圧手段と前記検出手段が検出を行う請求項1ないし7のいずれか1項記載の侵入検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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