JP2006163351A - 光モジュール - Google Patents

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【課題】レセプタクル型の光モジュールにおいて、反射戻り光を抑止するため従来はダミーファイバを挿通した短いスタブを作り端面を斜め研磨してレセプタクルの通し穴に圧入した構造のものとしていた。ダミーファイバの端面で反射したものは斜め方向へ進むから半導体レーザへ戻らないようになっている。それは反射光の光路を曲げることによって反射戻り光を防ぐ。それはスタブをレセプタクル穴へ入れるためレセプタクル穴、スタブの加工に関し高い寸法精度が必要である。組立も難しいという欠点があった。
【解決手段】 レセプタクルとホルダーの内部空間に小型のファラディ回転子を設ける。偏波面を回転させるので反射戻り光がレーザに戻っても発振状態が不安定にならない。内部空間に入れて固定するから小型のものでよく部品コストの上昇はわずかである。狭い穴にきっちりと部材を圧入するというのでないから組立コストは上がらない。
【選択図】 図1

Description

この発明はレセプタクル型の光モジュール(LD、PDモジュール)に関する。レセプタクルタイプの光モジュールというのはパッケージにLDまたはPDを内蔵し光ファイバを取り付けたフェルールを着脱できるモジュールのことである。しかもパッケージの平面とファイバの光軸が直交するような縦型の結合をするものである。すでに広く利用され実績がある。
Si基板の上に光導波路を設け、その端にファイバを対向接続するような表面実装型とは違う。コスト低減のため表面実装型のものが大いに嘱望された時期があった。しかし現在はまだその時期でなく、より古い形式であるレセプタクル型のモジュールが再び見直されている。
PDモジュールは内部に受光素子(PD)を持ち、LDモジュールは内部に半導体レーザ(LD)を持つ。光ファイバと接続したり切り離したりできるようにレセプタクル型となっている。半導体レーザの光が反射されて半導体レーザに戻ると半導体レーザの動作を不安定にするので望ましくない。
ピグテイル型の場合は光ファイバの端を4度〜12度程度の斜めに切断して反射光が戻らないようにする工夫がなされている。それは光ファイバがパッケージに固定されているから斜め切断しても差し支えないからである。
しかしレセプタクル型の場合は光ファイバを着脱するので光ファイバ端を斜めに切断するというわけには行かない。対向面は正しく平面になっている必要がある。
そこでレセプタクルの内部にもう一つ斜め切断ダミーファイバを入れてLDから出た光が斜めダミーファイバ端で斜め反射されて半導体レーザに戻らないように工夫されている。そのようなレセプタクルは多数あるが、たとえば特許文献1のようなものがある。
特開2003−241025「光レセプタクル及びこれを用いた光モジュール」
図5に示すように、初めにレセプタクル73の穴78にスリーブ79を圧入し、ダミーファイバ87が挿入され後端部を斜めに研磨されたスタブ77をスリーブ79に圧入する。スタブ77は接触面76でレセプタクル73とスリーブ79に接触している。ホルダー62の後方の光素子収納空間80にはLD(光素子)75を挿入固定している。ホルダー62の中間部にはレンズ保持壁があり通し穴83がある。通し穴83の前方には球レンズ74が固定してある。背後にはLD75がありLDの光が内部空間86を通りダミーファイバ87に入る。このときダミーファイバ87によって反射されたものはスタブ77の斜め切断角Θの2倍である2Θだけ斜め角度をなして反射されるので半導体レーザ75に戻らない。外部光ファイバ94を挿入したフェルール93をレセプタクル73に着脱するようになっている。フェルール93の外筒部92の内部空間95にレセプタクル73の先端部88が嵌合し定着する。半導体レーザ75からダミーファイバ87に入った光は外部光ファイバ94に入り外部へ伝搬される。
このように斜めカットファイバで半導体レーザに反射戻り光が戻らないようにするのは常套的な手段である。
斜めカット光ファイバの斜め反射による反射戻り光防止機構は単純な構造であり余計な部品があまり入らないという長所がある。斜め切断については多数の提案がなされている。実用化されたものもある。しかしなおまだ問題がある。
一つは、ダミーファイバ87を有し斜め切断したスタブ77をレセプタクル73の穴78へ圧入固定するので高い寸法精度が必要である、ということである。スリーブ79の中心とダミーファイバ87の中心が合致していなければならない。またレセプタクル73の穴78の仕上げ精度とスリーブ79の外周の仕上げ精度が極めて高くなくてはならない。穴78を広くして接着剤でスタブ77を固定すると良いようであるが軸心からダミーファイバ87がずれるので、それは望ましくない。
スタブ77端面の斜め切断研磨加工の仕上げ加工が必要である。そのような訳でスタブ部品コストが高くなる。
さらにダミーファイバ87を通したスタブ77が軸方向に挿入されるからレセプタクル73の長手方向の長さが長くなる。そのため小型化が難しいという問題がある。ダミーファイバ光軸が着脱されるファイバの光軸、LDの光軸と合致しなければならないので平行性を確保するためにスタブはある程度の長さ(約2mm以上)が必要である。そのため長手方向に短縮することができない。
LDは発光に異方性があり、斜めカット方向とLDの方向が一定でないと結合効率にばらつきが出る。出力光(効率)強度を図りながら組み立てる必要がある。そのためにモジュール組立作業が難しいという問題がある。
さらに光ファイバの着脱によって光ファイバとの結合効率が変化し着脱特性が安定しないという時もある。
反射戻り光を防ぐために本発明はレセプタクル型のモジュールにおいて、ファラディ回転子を内蔵させファラディ回転子によって偏波面を回転させ反射光と半導体レーザの光が結合しないようにする。単体の素子としてのファラディ回転子は存在した。それは一方方向へ光の通行を許し反対方向への光の透過を禁止したものである。それは大型のものであり独立した単独のデバイスであった。ファラディ回転子は色々な用途を持つが、例えば単体のファラディ回転部品を光コネクタの間に設けて戻り光を遮断するものはあった。光ファイバを内蔵するレセプタクル型の小型モジュールにおいて小型のファラディ回転子を一部に内蔵して反射戻り光がレーザに戻らないようにしたものはなかった。
本発明は、ファラディ回転子と永久磁石を用いてLDの光の偏波面を回転させることによって、ファイバ端面で反射した光が戻って半導体レーザと結合しないようにする。ファイバの近い方の端面(近端)からの反射の場合と、ファイバの遠い方の端面(遠端)からの反射の場合がある。本発明はその両方を遮断することを目的とする。駆動電流が小さいうち半導体レーザの光は楕円偏光であるが電流が大きくなると直線偏光になる。つまり通常は半導体レーザから出た光はチップと垂直の方向に偏波面を持つ直線偏光に近い。水平方向成分は0であるか、そうでなくても極めて弱い。本発明はそのような性質も利用する。半導体レーザチップの平面と平行な面にxy座標をとり、チップ垂直方向をz方向とする。ビーム伝播の方向はx軸である。偏波面のベクトルはzy面にある。半導体レーザの偏波方向をΥとする。これは通常z軸に平行である。ファラディ回転子の回転角をΦとする。ファイバ端面で反射して半導体レーザへ戻ってきた光の偏光方向をΞとする。ファラディ回転子と偏光子の関係で、半導体レーザへ戻らない場合もあるし、戻る場合もある。戻り光はファラディ回転子を往復2度通過するから、偏波面の回転角は2Φである。ファイバ近端からの反射の場合はΥ+2Φ=Ξとなる。ファイバ遠端からの反射の場合は光ファイバ伝播中に偏波面が回転することもある。その回転角をη(行き)、ζ(帰り)とすると、Υ+2Φ+η+ζ=Ξとなる。ところがη、ζはファイバの種類や応力によって変わる。だからη+ζはランダムだと考えるべきであり、その場合はΞは一義的には決まらない。
近端反射だけを問題としたときファラディ回転子の回転角Φは例えば22.5度とする。ファイバ端から反射された場合それは同じだけ偏波面が回転するから、45度回転することになる。LDの光は駆動電流が小さい内は楕円偏光であるが、電流値が増えると直線偏光に近付く。チップ面と直交する方向に主な偏波面を持ちチップ面と平行な面にも偏光面を持つことがある。そこで往復で45度偏波面が回転するようにする(Υ+45=Ξ)と反射戻り光と半導体レーザの発振光の結合をかなり抑えることができる。半導体レーザが直線偏光に近い場合は、2Θを40〜140度程度にしてもよい。するとファラディ回転角は20〜70度程度ということになる。偏波面をファラディ回転させるだけである場合は偏光板のようなものが不要である。
ファラディ回転子は例えばビスマス(Bi)置換型希土類鉄ガーネット、ガドリニウムビスマス(GdBi)置換型希土類鉄ガーネット、イットリウム鉄(YFe)ガーネットなどである。1.3nm〜1.55nmに対して透過率が高くベルデ定数が、V=3deg/A程度のものがある。45゜の回転角を得るための膜厚が300μm〜600μm程度である。だから通し穴の中へ挿入することもできる。
永久磁石はファラディ回転子に軸方向の磁場Bを与えることによって偏波面回転作用を起こさせる。磁場の強さと単位長さあたりのファラディ回転角Φは比例する。ファラディ回転子の長さHとファラディ回転係数Fと磁場Bの積が回転角Φを与えるのでΦ=HFBである。それを上に述べた場合、たとえば22.5度になるようにする。その前後でも効果があるから20゜〜45゜程度の回転角でもよい。半導体レーザが直線偏光なら20度〜70度でもよい。ファイバの近い方の端面(近端)での反射光は入射光と同じ偏波面を持つのでファラディ回転角は上のように限定されるが、ファイバの遠い方の端面(遠端)からの反射光を問題にする場合は、偏光子とファラディ回転子の関係だけが問題になるのでファラディ回転角の範囲に限定はなくて、自由に決めることができる。ただし偏光子による偏光方向との関係は限定される。
さらに自己保持型のファラディ回転子を用いることもできる。その場合は厚みで回転角Φを決める。永久磁石は不要である。種類にもよるが一例では45゜回転角のための膜厚が400μm程度である。だから、レセプタクルの通し穴に入れることもできるし、レンズホルダー空間に取り付けることもできる。
ファラディ回転子と偏光板を組み合わせることもできる。ガラスの中に延伸した楕円形のハロゲン化銀粒子や銅微粒子を長軸方向に平行に並べたものを分散し、厚さ200〜500μmにした偏光ガラスが小型の偏光板として入手できる。偏光板はファラディ回転子よりも高コストである。だから、偏光板を入れるとより高価なものになる。半導体レーザの反射戻り光をより厳格に抑制したいという場合は偏光板を組み合わせる。偏光板とファラディ回転子の前後関係によって最適のファラディ回転角が違う。半導体レーザ+偏光子+ファラディ回転子+光ファイバという順に並ぶ場合は半導体レーザの直線偏光と偏光板の偏光方向Γを合わせる(Υ=Γ)。近端反射光の偏波面はΥ+2Φ=Ξということであるから、ファラディ回転角Φは45度とするのが最適である。戻り光の偏光面が90度回転しているから(Υ+2Φ=Ξ)偏光板を通ることができない。しかし半導体レーザには直線偏光性があるからΦは20度〜70度程度でも効果がある。
遠端反射光の戻りを防ぐには、半導体レーザ+偏光子+ファラディ回転子+光ファイバという順に並ぶようにする。遠端反射光は偏波面がランダムになっていると考えるべきであるから、偏光子で初めに偏波面を揃えても意味がない。ただし半導体レーザの偏光方向をΥとしてファラディ回転Φがあるから偏光板の偏光方向Γを、Υ+Φ=Γとするのがよい。戻り光を偏光子に通し直線偏光にし、それをファラディ回転子で偏波面を回転させ、その後の偏光面方向Γ+Φ=Ξが、半導体レーザの直線偏光の方向から20度〜70度ずれていればよい。そうすると戻り光は存在するが半導体レーザの発振光と結合しない。結合しないためには、Υ−Ξ=±20〜±70度であるべきである。半導体レーザの光が完全な直線偏光であれば、その差の最適値は90度である。楕円偏光ならば、その差の最適値は45度である。偏光板を上のように配置したとき、戻り光の半導体レーザ偏光に対する斜め角度はΥ−Ξ=−2Φとなる。だから直線偏光の場合、Φの最適値は45度、楕円偏光の場合Φの最適値は22.5度となる。
あるいはレンズ、ファラディ回転子、光ファイバを結ぶ線がLDの光軸から1度〜3度程度傾いているようにする。そうすることによっても反射戻り光を低減できる。それは近端での反射光がレンズ中心点を通らないので半導体レーザへ戻らないということによる。遠端での反射光はファイバを逆行するが、やはりレンズのために半導体レーザの発光部(活性層)の高さに戻ることができない。
本発明は、外部光ファイバのフェルールを着脱できるレセプタクルと光素子を内蔵したホルダーとよりなる光モジュールにおいて、ホルダーの内部空間にファラディ回転子を設け偏波面を回転させることによって反射戻り光が光素子に戻って励起光と混ざって半導体レーザ動作不安定性が起こらないようにしている。
従来のように斜めカットファイバ・スタブをレセプタクル穴に圧入するものに比べて、レセプタクル穴、スタブの仕上げ加工が要らず高い加工精度が不要になる。加工が容易になってコストを下げることができる。スタブがないからその分部品コストが下がる。
スタブ分だけレセプタクル穴を長くする必要がないからレセプタクルを短縮化できる。モジュールを小型化できる。スタブをレセプタクル穴に挿入するときは半導体レーザとの結合を高めるためスタブを回転させて適当な位置を決める必要があった。しかし本発明はファイバ・スタブを用いないから方向性を気にする必要がなく回転方向の調芯が不要である。
しかし、モジュールの小型化を犠牲にしてコスト面を考えなければ、レセプタクル穴の中心に光ファイバを有するファイバスタブを内蔵させ、さらにファイバスタブと集光レンズの間にファラディ回転子を設けるようにして、二重に反射戻り光を防ぐようにしても良い。その場合はファイバスタブを入れることによって調芯の手間が増えるが、より厳重に反射戻り光を防ぐことができる。
図6は、発光素子を半導体レーザとしてファラディ回転子がない場合の光モジュールの、半導体レーザ駆動電流・光出力特性を示すグラフである。横軸は半導体レーザ駆動電流(mA)であり、縦軸は外部光ファイバの先端に検出器を設けて光ファイバを透過して来た光出力(μW)である。6mA程度以上でレーザ発振し電流の増加に比例して光出力も増大している。しかしその関係は完全に直線でなくて、ゆらぎがある。特に50mA以上の駆動電流で光出力の増加に揺らぎのあるのが分かる。
図7は光出力Qを駆動電流Jで微分したスロープ効率を示すグラフである。電流・光出力の関係の乱れをより明確にするために、微分dQ/dJしたのである。電流が10mA〜100mAの間で微分はだいたい120μW/mAである。しかし50mA以上で80μW/mAから230μW/mAの間で大きく揺らいでいる。わずかな電流変化でその微分が強く変化しており半導体レーザの動作が不安定になっていることがよく分かる。例えば駆動電流が60mAから80mAの20mAの広さの範囲で、20μW/mAを越える光出力の変動の回数は25回である。変動幅の合計は300μW/mAである。
図8は本発明の第1の実施例に係る光モジュールにおいて、光素子を半導体レーザとして、駆動電流と外部ファイバの終端で測定した光出力の関係を示すグラフである。横軸は駆動電流J(mA)で縦軸は光出力である。6mA程度で発振し、そのあとは電流と光出力の間に良好な線形関係があることが分かる。
図9は図8の電流・光出力の関係を微分したもので、横軸は電流(mA)で縦軸はスロープ効率つまりdQ/dJ(μW/mA)である。駆動電流が10mAから100mAまでの広い範囲で効率dQ/dJは130μW/mA程度でほぼ一定である。60mA〜80mAの20mAの範囲において、20μW/mAを越える光出力の変動の回数は0回である。変動幅の合計は約60μW/mAである。図7のファラディ素子のない(従来例)ものに比較してレーザ発振が極めて安定であるということが分かる。
内部の構造の図示は略すが、光素子は、半導体レーザ、モニタ用PDがサブマウントを介してパッケージに実装されたものである。半導体レーザの単色光が前方の窓から出てくるようになっている。リードピンは半導体レーザ駆動電流を与えるものとモニタPDの出力電流を取り出すものがある。
半導体レーザはInGaAsP系もしくはAlInGaAs系の材料からなり、1.3μm〜1.55μm帯の波長のいずれかの単色光を発生する。
レーザ用サブマウントはAlN、Al系の材料を用いる。
モニタ用PDはInGaAsまたはInGaAsP系の材料からなり(基板はいずれもInP基板)波長1.6μmまでの感度を有し、レーザから出た後方光をモニタする。
パッケージは、鉄・コバール・銅などの材料からなり表面は金メッキされている。
キャップはステンレス系材料からなり中央部に球レンズを配置しており、N雰囲気中で、抵抗溶接機によってパッケージに溶接し、気密封止している。
球レンズの材質はBK7である。0.8mmφの球形である。低融点ガラスによってキャップに固定されている。
レセプタクル部は、精密スリーブと呼ばれ金属製部材で材料としてはステンレス鋼が使われる。
レセプタクル部には軸方向に直径1.250mm+0.001mm/−0mmの穴を有する。この穴に、光ファイバを支持するフェルールが挿入される。
この例では、レセプタクル部は金属部材で製造されている。しかし金属に限らない。耐摩耗性をより高めるためジルコニアなどのセラミックと金属部材の2体構造としてもよい。
レセプタクル中央部には、光透過用の貫通穴を有する。そこにファラディ回転子を接着して固定している。接着剤としてはエポキシ系接着剤を用いる。
ファラディ回転子の材料としては、Bi置換型希土類鉄ガーネット単結晶、GdBi置換型希土類鉄ガーネット単結晶、イットリウム鉄ガーネット単結晶などを用いる。光デバイス側はARコートを施す。光デバイス側端面ではビームが収束していないので、ここでは反射は小さい。
半導体レーザから出た光は、ファラディ回転子を経て偏光状態が回転する。そしてファイバ端面で反射した光は再びファラディ回転子で偏光状態が回転する。そのとき半導体レーザLDの活性層に対して偏光面が一致しなければ反射戻り光が抑制される。
ファラディ回転子の挿入によりRIN(戻り光レベル)が−120dB/Hzから−130dB/Hzに改善された。従来のスタブ+圧入スリーブと比べてファラディ回転子の接着構造によってコストが低減できた。
[実施例1(ファラディ回転子+永久磁石)]
図1によって本発明の第1の実施例に係る光モジュールを述べる。この光モジュールは、円筒形のホルダー2と、それに続く円筒形のレセプタクル3と、ホルダー2に内蔵された光素子5と、レセプタクル3の後壁に固定された小型のファラディ回転子7とを含む。
ホルダー2の後方の光素子収納空間20には光素子5を挿入固定している。ホルダー2の中間部にはレンズ保持壁22があり、中心の通し穴23がある。通し穴23の前方には球レンズ4が固定してある。ホルダー2の前端は平滑なホルダー前端面27となっている。
レセプタクル3は、後方にはより広いレセプタクル後端面32が形成される。レセプタクル後端面32がホルダー2のホルダー前端面27と溶接される。前方はフェルールを挿入保持できる円筒形のフェルール保持穴34となっている。レセプタクル3の前方は面取り35があってフェルールの着脱を容易にしている。図12に示すように外部光ファイバ46を挿入したフェルール47をフェルール保持穴34に着脱するようになっている。この例でフェルール保持穴34は1.250mmφである。フェルール47の先端をレセプタクル3のフェルール保持穴34に差し込むことによって固定する。また、フェルール47の、保持穴34に着脱する側(レセプタクル側)の端面は斜めに研磨されている。外部光ファイバ46の他端は光コネクタ49に接続される。
レセプタクル3の後端面の光通し穴33のすぐ背面にファラディ回転子7と永久磁石8の組み合わせが設けられる。ファラディ回転子7の、光素子側の端面は反射防止膜を設けている。ホルダー空間26を通る光が反射して半導体レーザに戻るとやはり半導体レーザに悪影響があるから反射防止膜でそれを防ぐ。
ファラディ回転子は小型の素子でファラディ回転角Φがベルデ定数Vと磁束密度Bと長さHの積BVHによって与えられる。ここではファラディ回転角が22.5゜になるように永久磁石8の磁場、ファラディ回転子7の長さなどを決めている。ベルデ定数の大きいファラディ回転子が得られるようになったので、そのように小型化が可能になった。ファラディ回転子の材料はBi置換型希土類鉄ガーネット単結晶を例えば用いることができる。永久磁石は軸方向に磁化された円筒磁石で、ファラディ回転子の中心部近傍で軸方向に向かう磁束密度Bを形成するものである。
光素子5は円筒形のステムとそこから後方に伸びるピン53、54、55を持ち内部に半導体レーザチップ或いはフォトダイオードチップを内蔵し全体をパッケージで覆った構造である。光素子5は半導体レーザ又はフォトダイオードなどである。発光素子でも受光素子でもファイバのどちらかには半導体レーザがあるから戻り光を抑制する必要がある。受光素子の場合は外部ファイバの終端に半導体レーザが存在する。半導体レーザの光が光ファイバを伝搬し、この光モジュールの受光素子の入射面で反射されて光ファイバを伝搬して半導体レーザに戻る可能性がある。その場合に受光素子面反射光を半導体レーザに戻しては半導体レーザ動作が不安定となる。だから光素子が発光素子でも受光素子でも同じような問題がある。直観的に分かりやすいのは光素子が半導体レーザの場合である。ここでは光素子5が半導体レーザとして説明する。
半導体レーザから出る光は円偏光ではなくストライプに垂直に偏波面を持つ光が優勢である。つまり直線偏光に近い。その光が球レンズ4で集光されて、挿入されたフェルール47内部の光ファイバ46(図12)に入射するが、光ファイバ46の端面で反射する成分がある。直線偏光が反射されてそのままの経路を戻ると半導体レーザ5に入って戻り光となる。半導体レーザの発振状態が乱れるからそれは困る。
本発明では半導体レーザ5と光ファイバ46の間に、ファラディ回転子7を入れているから反射光の偏光と出射光の偏光が食い違う。そのため半導体レーザの共振器へ半導体レーザが戻っても、それによって発振状態が不安定にならない。
理想的には半導体レーザの光が完全な直線偏光であり、それをファラディ回転子で45゜回転させるようにすれば往復で90゜回転するから、偏波面が直交して完全に無関係になる。
ところが実際にはそうでなく、半導体レーザの出射光はストライプ直交方向の偏波Gと、弱いがストライプ平行方向の偏波Hが混在している。本発明の第1実施例では、22.5゜偏波面を回転させるようなファラディ回転子を設ける。往復で45゜偏波面が回転するから、直交方向の偏波Gは、45゜方向の偏波(E方向)になる。E偏波は、G偏波ともH偏波とも方向が違うので殆ど結合しない。平行方向の偏波Hは、それから45゜回転した偏波(F方向)となる。F偏波は、G偏波、H偏波とも方向が違うから殆ど結合しない。だから半導体レーザの発振状態は安定である。ファラディ回転子のためにRINが−120dB/Hzから−130dB/Hzに減少した。
反射戻り光が完全に遮断されるわけでなく僅かに半導体レーザに戻ってきて偏波面も90゜でないから幾分は結合するのであるが、半導体レーザのゲインがあまり大きくないから戻り光によって寄生的な発振が起こったり、電流・発光曲線にキンク(折れ線部分)が発生するようなことはない。
半導体レーザは、光通信用であるから、InGaAsP系もしくはAlInGaAs系の半導体レーザで、1.3μm〜1.55μmの波長の光を発する。レーザはAlNなど絶縁体よりなるサブマウントの上に実装されステムのポール(図示しない)に固定される。半導体レーザの直下にはモニタ用のフォトダイオード(PD:図示しない)がある。モニタフォトダイオードは、半導体レーザの後方光を感受して半導体レーザの出力レベルを一定に保持するようにする。半導体レーザ5の外側円筒形のパッケージは鉄・コバール・銅などの材料で形成される。表面は金メッキされている。
ホルダー2はステンレスである。ホルダー2のレンズ保持壁22に固定したレンズは、BK7ガラスである。0.8mmφであり低融点ガラスでホルダーの壁に固定される。レンズ4の表面には反射防止膜が形成されている。
レセプタクル3はステンレスである。レセプタクルは金属であるが耐摩耗性を向上させるためにジルコニアなどのセラミックとの二重構造とすることもできる。
レセプタクル3の光通し穴33の後ろ壁にファラディ回転子7・永久磁石8を接着剤で固定する。例えばエポキシ接着剤を用いることができる。
レセプタクル3のレセプタクル後端面32と、ホルダー2のホルダー前端面27は、調芯して最適の位置を探し、その点で溶接してホルダーとレセプタクルを一体化する。
ファラディ回転子をレセプタクルの通し穴の壁に取り付けて半導体レーザ反射光の戻りを防いでいる。それは図5に示したような斜めカットしたスタブ・ダミーファイバをレセプタクルに挿入するという手法とは全く異なる。斜めカットスタブをレセプタクルのフェルール保持穴に圧入するという構造は、スタブやレセプタクルの高い加工精度が必要で組立が難しい。
しかし本発明は斜めカット面を全く必要としない。だから従来例を表す図5のスタブ77、ダミーファイバ87などが不要である。圧入工程も不要である。本発明の場合そのような難しさはない。ファラディ回転子や永久磁石は新規に必要な部品であり、これの部品コストを含めなければならないが、ベルデ定数が大きくて安価なファラディ回転子が入手できるし小型で磁束密度が高く安価な永久磁石もあるので部品コストの上昇はそれほど大きくない。
[実施例2(自己保持型ファラディ回転子)]
図2によって本発明の第2の実施例に係る光モジュールを述べる。この光モジュールも前例とほぼ同じ構造を持っている。円筒形のホルダー2と、それに続く円筒形のレセプタクル3と、ホルダー2に内蔵された光素子5と、レセプタクル3の後壁に固定された小型の自己保持型ファラディ回転子6とを含む。実施例1において永久磁石8とファラディ回転子7の組み合わせであったものが自己保持型のファラディ回転子によって置き換えられている。これは永久磁石がなくてもファラディ回転を起こすような素子である。これだと永久磁石を省くことができるので、部品点数を減らすことができる。またスペース的に余裕ができる。
実施例1でも実施例2でも同じことであるが、ファラディ回転角は45゜でなくて22.5゜程度でよいから、通常の45゜の回転を必要とするものの約半分の長さで済む。小型に向いているということである。レンズ4によって光が絞られるが、集光点は光ファイバの先端でありレセプタクル3のフェルール保持穴34の途中の一点である。ファラディ回転子7、6を通るビームは広がっており集光されていない。だから反射も少ないのであるが、レンズ側には反射防止膜(ARコート)を設けておく。だからファラディ回転子の半導体レーザ側の面での反射はない。ファラディ回転子のフェルール側の面での反射があっても、それはファラディ回転しており半導体レーザとは結合しない。
[実施例3(ファラディ回転子+永久磁石+偏光板)]
図3によって本発明の第3の実施例に係る光モジュールを述べる。この光モジュールも実施例1、2とほぼ同じ構造を持っている。円筒形のホルダー2と、それに続く円筒形のレセプタクル3と、ホルダー2に内蔵された光素子5と、レセプタクル3の後壁に固定されたファラディ回転子7、永久磁石8、偏光板9とを含む。光学部品を順に並べると、半導体レーザ、偏光板、ファラディ回転子、ファイバという順になる。
実施例1において永久磁石8とファラディ回転子7の組み合わせであったものに偏光板9が付け加えられている。偏光板9というのはある偏波方向の光だけを選択的に透過させる作用がある板である。半導体レーザから出た光は完全な直線偏光でないが、偏光板を入れることによってきれいな直線偏光にすることができる。
直線偏光にしたものをファラディ回転子で偏波面を回転させる。ここを透過して対向するファイバにあたり一部が反射され戻ってくるが、それが再び同じだけ偏光面回転する。ファラディ回転角Φの2倍(2Φ)だけ回転する。偏光板があるから、その方向の偏光だけが通る。それはcos2Φに比例する強度に減少している。Φ=45゜とすれば通過する光量を0とすることができる。だから、この場合はファラディ回転角Φは45゜の方がよい。しかし20゜〜70゜の回転角Φでも反射戻り光を充分に抑制できる。
[実施例4(ファラディ回転子+永久磁石+軸ズレ(オフアクシス)]
図4に本発明の第4の実施例を示す。実施例1のものを軸ズレさせている。ホルダー2とレセプタクル3を同軸に並べるのではなくて、レセプタクル3を軸垂直方向にずらしている。ファラディ回転子7と永久磁石8をレセプタクル3の後端の面に通し穴33と同軸になるよう固定しているが、レセプタクル3がホルダー2に対して軸ズレしているから通し穴33の中心と、レンズ4の中心Oを結ぶ直線GOFが光素子5、ホルダー2の軸線STと傾斜角Θをなしている。
外部の光ファイバ・フェルールがレセプタクル3のフェルール保持穴34に投入された場合、半導体レーザからのビームは斜め方向に進みファイバ端において傾斜角Θをなして入射する。傾斜角Θが、ファイバの開口数sinθから決まるθよりも小さい場合は光ファイバへ光が入ってゆく。端面反射光は2Θの角度をなす方向へ反射される。それはファラディ回転子7へ殆ど戻らない。一部が戻ったとしてもレンズ4で屈折して半導体レーザへは戻ることができない。これはオフアクシスによる戻り光の遮断効果と、ファラディ回転子による戻り光の抑制効果を組み合わせたものである。半導体レーザと光ファイバの結合効率が下がるが戻り光の抑制という点ではより効果的である。
[実施例5(偏光板+ファラディ回転子+永久磁石:遠端反射)]
図10によって本発明の第5の実施例に係る光モジュールを述べる。これまで述べた光モジュールは、ファイバの近い方の端面(近端)からの反射戻り光を主な対象にしており、近端反射光が半導体レーザに戻らないように工夫していた。ここに述べるものは、ファイバの反対側の端面(遠端)での反射光を対象にする。その場合、戻り光の偏光方向はランダムだと考えなければならない。そのため近端反射光の戻りを防止するのとは異なった工夫が必要である。
実施例5の光モジュールは実施例3と、ファラディ回転子と偏光板の前後関係が逆になっている。実施例5は、空洞を有する円筒形のホルダー2と、それに続く円筒形のレセプタクル3と、ホルダー2に内蔵された光素子5と、レセプタクル3の後端面32に固定された偏光板9と、偏光板9に固着されたファラディ回転子7、永久磁石8とを含む。
光素子5から見て、実施例3においては偏光板9、ファラディ回転子7という順に並んでいたのであるが、実施例5では光素子5から見てファラディ回転子7、偏光板9という順の組み合わせになっている。偏光板9の偏向方向に、ファラディ回転子7の回転角を加えたものは光素子(半導体レーザ)5の出射光の偏向方向と90度をなすようにする。これはファイバの遠端からの反射光を対象とする。ファイバ近端での反射光は偏向方向が一義的に決まる。近端での反射で偏向面は回転しないからである。
ところがファイバに入った光がファイバ中を伝播して他方(遠い方)の端面から出射するときにその端面でも一部は反射される。それを、ここでは遠端反射というが、ファイバの中でファイバのひずみや不均一によって偏光面が回転していることがあり、光モジュールへ返ってきたときの偏光面は一義的に決まらず、ランダムな方向を向いているとしなければならない。光素子が半導体レーザである場合、チップ面に直角方向に偏光した光が出る。チップ面に平行に偏光した光は極めて弱い。戻り光が偏光板9を通過したときにある方向の偏波面を持つ直線偏光になる。それをファラディ回転子7で偏波面を回転させるが、回転したものの偏光方向がチップと平行であるようにする。
半導体レーザ5から出た縦方向(チップ面と垂直)偏波面Υを持つ直線偏光は、ファラディ回転子7によってΦだけ偏波面が回転する(Υ+Φ)。そのときの偏波面と合致するように偏光板の透過軸(Υ+Φ=Ξ)を合わせておく。すると大部分の半導体レーザの光はファラディ回転子7と偏光板を通り抜けてゆく。それがファイバに入射し、ファイバ内を伝播し、遠端で一部反射し、それがファイバを逆に伝播して戻ってくる。
戻り光はファイバの近端から出て、自由空間に入る。その時の偏光方向はランダムというように想定する。それが偏光板9に入るので偏光板9の透過軸の方向に偏光面(Ξ)を持つ光が偏光板9を通過してくる。それがファラディ回転子7に入る。やはり45度偏波面がΦだけ回転する(Ξ+Φ)。半導体レーザが直線偏光を出す場合は、それ(Ξ+Φ)が半導体レーザのチップ面と平行な方向(Ξ+Φ=Υ+90度)とするのが最適である。その場合、半導体レーザの直線偏光とは直交し半導体レーザの誘導放出光はほとんど結合しない。だから遠端反射光戻り光による半導体レーザの動作不安定は起こらない。このときΦ=45度となる。
偏光板は遠端反射光の偏光方向を一つに決めるものでありファラディ回転子はその偏光面を半導体レーザの発振動作と無関係の方向へと導くものである。実施例1では戻り光の偏波面は半導体レーザチップ面と22.5度の角度をなすようにするのがよいと述べた。それは半導体レーザのタイプによって、チップ面と平行方向にもわずかな偏波成分を持つ場合があるからである。そのような半導体レーザの場合は、2Φ=45度であるから、ファラディ回転角は22.5度である。
より一般的に半導体レーザに戻ってきたときに偏波面の相違が±20度〜±160度あると、戻り光は半導体レーザの発振光とほとんど結合しない。だから好ましいファラディ回転角Φは、10度〜80度である。
[実施例6(偏光板+ファラディ回転子+永久磁石+ファイバスタブ)]
実施例1〜5にはなかったファイバスタブをレセプタクルの中に圧入したものである。その他は実施例5と同じ構造を持っている。ダミーファイバ42を挿入したファイバスタブ43は光素子側端面を斜めに切断研磨してあり、レセプタクル3のフェルール保持穴34の中の光素子側に圧入固定してある。ファイバスタブ43の後ろのフェルール保持穴34には図12に示すようなフェルール47が着脱可能となっている。
図5に示す従来例ではファイバスタブ77とレンズ74の間に何もなかったが、実施例6ではその空間に偏光板9、ファラディ回転子7、永久磁石8を入れてある。ファイバスタブ43の斜め切断端面による斜め反射と、ファラディ回転子7による偏波面回転により、二重に反射戻り光を防ぐようにしている。より厳密に反射戻り光を防ぐ場合は、圧入工程が増え高い調芯精度が要求されるが、この実施例のようにファラディ回転子とファイバスタブを組み合わせれば良い。
[実施例7(ジョイントホルダ斜め切りこみ+アイソレータ機能素子)]
実施例7の光モジュールはレンズホルダ−とレセプタクルの間にジョイントホルダを設けたタイプのものに関して本発明の思想を適用したものである。これまでのものは、ホルダ−のすぐ先にレセプタクルがあるタイプのものだからアイソレータ機能素子をレセプタクルの光通し穴に設けていた。ここに述べるのはレセプタクルが一部別の部材になっておりそのためにレセプタクル通し穴に該当していた部分を事後的に加工することができる。その加工の自由度を有効に利用することによって斜めアイソレータ機能素子を収納させた。
図13はジョイントホルダ200の一部切断したものの縦断面図、図14は斜視図である。ジョイントホルダ200は金属性部材で円盤状のジョイントホルダ肩部202、その下方に続くより直径の小さい円筒状の胴部203、ジョイントホルダ肩部202の上に続く小径の頭部204を含む。頭部204には立てに光通し穴205がある。ジョイントホルダ肩部202の上にレセプタクルが溶接される。レセプタクルの水平位置を決めて(水平方向調芯)から肩部202に溶接する。ジョイントホルダ200の胴部203の内周面にレンズホルダ−が挿入される。ジョイントホルダの縦方向の位置を決めて(垂直方向調芯)からレンズホルダ−とジョイントホルダを溶接する。そのようなジョイントホルダ200の頭部204を中心線を含む面で細く切欠きを入れる。図13のような斜めの切断線207になるように加工する。
頭部の上面からある太さの溝が斜めに形成されてゆく。斜めに切るのはアイソレータ機能素子を斜めに入れるためである。頭部204の筒部分が切断されるが、図13の左筒部ではより深い下切り溝209が形成され、右筒部ではより浅い上切り溝220が形成される。左側の肩部202の一部が同じ刃物で切りこまれる。それが目印208となる。肩部の外側にできた目印208はレセプタクルを被せても隠れない。だから目印208はアイソレータ機能素子を装着した方位を示す作用がある。一定厚み所定の角度所望の深さの切り溝を形成して適当な寸法の切欠き206を頭部に形成する。頭部を水平近くやや斜めに切るよりもずっと容易である。
そのようにしてできた切欠きに直方体状のアイソレータ機能素子239を装着する。アイソレータ機能素子というのは、ファラディ回転素子(FR)、永久磁石からなる素子であってもよいし、自己保持型ファラディ回転素子(FR)であってもよい。さらにファラディ回転素子+永久磁石+偏光板であってもよい。また自己保持型ファラディ回転素子+偏光板であってもよい。さらに両側に偏光板を持つような、偏光板+自己保持型ファラディ回転素子+偏光板であってもよい。
図15はアイソレータ機能素子239を切欠きに装着したジョイントホルダ200と、レンズホルダ−230、レセプタクル240を組み合わせて光モジュールとした全体の縦断面図である。円盤状のステム224にはポールがありその側面に半導体レ−ザ(LD)225が実装されている。上向きと下向きに半導体レ−ザの光が出る。下向き光をモニタするためのモニタPD226がステム面に実装してある。ステム224はリードピン253,254、255を有する。円筒形のレンズホルダ−230は内面上方にレンズ保持突状232を有しここに球レンズ233を保持している。レンズホルダ−230の脚部がステム224の上面に溶接されている。レンズホルダ−230の外周面に先述のジョイントホルダ200の胴部203の内周面が接触し互いに溶接固定されている。
ジョイントホルダ200の肩部202の上に、円筒状のレセプタクル240の脚部241が溶接される。先ほどのジョイントホルダの頭部はレセプタクル240の突状243の内部に設けられた空間の中に位置する。光ファイバの先端を保持するフェルール(図示しない)をフェルール差込口245から差し込んで胴部244に把持させる。フェルールの先端はジョイントホルダの頭部204で止まる。LD225の上向き光はレンズ233で集光され、アイソレータ機能素子239を斜めに通過して光ファイバ端(図示しない)に入る、一部が光ファイバ端で反射されることもある。光ファイバの遠方の端から一部の光が反射されることもある。そのような反射光はアイソレータ機能素子239の上面にあたるが、これはアイソレータの機能を持つから、反射光をLD225へ戻さないようにする。
アイソレータ機能素子は、ファラディ回転子、偏光板、永久磁石などを組み合わせたもの、自己保持型ファラディ回転子、これと偏光板を組み合わせたものなどであるが、小型の素子にできるので切欠き206へ斜めに装着することができる。斜めにすると端面での反射が斜めになって戻り光をより徹底的に消去できる。目印208が切断線207に沿って肩部に生ずるので目標になり分かりやすい。
永久磁石・ファラディ回転子をレセプタクルの穴に取り付け、光素子・レンズと光ファイバの間にファラディ回転子を介在させることによって戻り光を抑制した本発明の第1の実施例に係る光モジュールの縦断面図。
自己保持型ファラディ回転子をレセプタクルの穴に取り付け、光素子・レンズと光ファイバの間にファラディ回転子を介在させることによって戻り光を抑制した本発明の第2の実施例に係る光モジュールの縦断面図。
永久磁石・ファラディ回転子・偏光板をレセプタクルの穴に取り付け、光素子・レンズと光ファイバの間にファラディ回転子を介在させることによって戻り光を抑制した本発明の第3の実施例に係る光モジュールの縦断面図。
永久磁石・ファラディ回転子をレセプタクルの穴に取り付け、レセプタクルの光軸を光素子、レンズの光軸からずらせ、光素子・レンズと光ファイバの間にファラディ回転子を介在させることと光軸のズレによって戻り光を抑制した本発明の第4の実施例に係る光モジュールの縦断面図。
特開2003−241025において提案された斜め研磨ファイバスタブをレセプタクルに挿入し、光素子・レンズと光ファイバの間に斜め研磨ファイバを介在させることによって斜めに戻り光を反射させ半導体レーザへの戻り光を抑制した従来例に係る光モジュールの縦断面図。
発光素子を半導体レーザとしてファラディ回転子がない場合(従来例)の光モジュールの、半導体レーザ駆動電流・光出力特性を示すグラフで、横軸は半導体レーザ駆動電流(mA)であり、縦軸は外部光ファイバの先端に検出器を設けて測定された、光ファイバを透過して来た光出力(μW)である。
発光素子を半導体レーザとしてファラディ回転子がない場合(従来例)の光モジュールにおいて、光出力Qを駆動電流Jで微分したスロープ効率を示すグラフである。
本発明の第1の実施例に係る光モジュールにおいて、光素子を半導体レーザとして駆動電流と、外部ファイバの終端で測定された光出力の関係を示すグラフで、横軸は駆動電流J(mA)で縦軸は光出力(μW)である。
本発明の第1の実施例に係る光モジュールにおいて、電流・光出力の関係を微分したもので、横軸は電流(mA)で縦軸はスロープ効率つまりdQ/dJ(μW/mA)である。
偏光子、永久磁石・ファラディ回転子をレセプタクルに取り付け、光素子・レンズと光ファイバの間にファラディ回転子・偏光子を介在させることによってファイバの遠端からの戻り光を抑制した本発明の第5の実施例に係る光モジュールの縦断面図。
偏光子、永久磁石・ファラディ回転子をレセプタクルに取り付け、光素子・レンズと光ファイバの間にファラディ回転子・偏光子を介在させることによってファイバの遠端からの戻り光を抑制し、さらに斜め切断ファイバスタブをレセプタクルの中に設け斜め端面での反射により戻り光を抑制した本発明の第6の実施例に係る光モジュールの縦断面図。
本発明の実施例のレセプタクルに着脱可能なフェルール、外部光ファイバと、外部光ファイバに接続される光コネクタを示す縦断面図。
本発明の第7の実施例において用いるジョイントホルダの頭部から肩部まで斜め切り溝を入れた状態の縦断面図。
本発明の第7の実施例において用いるジョイントホルダの頭部から肩部まで斜め切り溝を入れ、切り溝にアイソレータ機能素子を挿入する直前の斜視図。
ジョイントホルダの頭部から肩部まで斜め切り溝を入れ切り溝にアイソレータ機能素子を差し込んでレセプタクルとレンズホルダ−をジョイントホルダに溶接した斜めアイソレータ機能素子を有する本発明の第7の実施例に係る光モジュールの縦断面図。
符号の説明
2 ホルダー
3 レセプタクル
4 レンズ
5 光素子
6 自己保持型ファラディ回転子
7 ファラディ回転子
8 永久磁石
9 偏光板
20 光素子収納空間
22 レンズ保持壁
23 通し穴
26 ホルダー空間
27 ホルダー前端面
32 レセプタクル後端面
33 光通し穴
34 フェルール保持穴
35 面取り
42 ダミーファイバ
43 ファイバスタブ
46 外部光ファイバ
47 フェルール
49 光コネクタ
53 リードピン
54 リードピン
55 リードピン
62 ホルダー
73 レセプタクル
74 レンズ
75 光素子
76 接触面
77 スタブ
78 穴
79 スリーブ
80 光素子収納空間
83 通し穴
86 内部空間
87 ダミーファイバ
88 レセプタクル先端部
92 外筒部
93 フェルール
94 光ファイバ
95 内部空間
200 ジョイントホルダ
202 ジョイントホルダ肩部
203 胴部
204 頭部
205 光通し穴
206 切欠き
207 切断線
208 目印
209 下切り溝
220 上切り溝
224 ステム
225 LD
226 PD
230 レンズホルダ−
232 レンズ保持突状
233 レンズ
239 アイソレータ機能素子
240 レセプタクル
241 レセプタクル脚部
243 レセプタクル周回突状
244 胴部
245 フェルール差込口
253 リードピン
254 リードピン
255 リードピン



Claims (12)

  1. 発光素子又は受光素子である光素子を内蔵するホルダーと、ホルダーの内部に固定され外部光ファイバと光素子を光学的に結合する集光レンズと、外部光ファイバを固定したフェルールを着脱自在に保持できるフェルール保持穴を持ち端面に光通し穴を有し端面でホルダーに軸方向に結合されるレセプタクルと、レセプタクルの光通し穴の内面或いは端面に固着されるファラディ回転子と、ファラディ回転子に軸方向に磁束密度Bを与える永久磁石とからなる事を特徴とする光モジュール。
  2. 発光素子又は受光素子である光素子を内蔵するホルダーと、ホルダーの内部に固定され外部光ファイバと光素子を光学的に結合する集光レンズと、外部光ファイバを固定したフェルールを着脱自在に保持できるフェルール保持穴を持ち端面に光通し穴を有し端面でホルダーに軸方向に結合されるレセプタクルと、レセプタクルの光通し穴の内面或いは端面に固着される自己保持型ファラディ回転子とからなる事を特徴とする光モジュール。
  3. ファラディ回転子の光素子側の端面に偏光板を固着したことを特徴とする請求項1又は2に記載の光モジュール。
  4. ファラディ回転子のレセプタクル側の端面に偏光板を固着したことを特徴とする請求項1又は2に記載の光モジュール。
  5. レセプタクルの光通し穴には、中心部に光ファイバを有するファイバスタブを内蔵することを特徴とする請求項4に記載の光モジュール。
  6. ホルダーとレセプタクルを軸線と直角の方向へずらせて結合しレンズとファラディ回転子を結ぶ直線がホルダー中心線に対して傾斜していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光モジュール。
  7. 少なくとも発光素子又は受光素子である光素子を内蔵するホルダーと、ホルダーの内部に固定され光ファイバと光素子とを光学的に結合する集光レンズと、一端に外部の光ファイバとの接続が可能な光コネクタ、もう一端に斜めに研磨されたフェルールを有する光ファイバとからなり、前記光ファイバと前記集光レンズの間にファラディ回転子を配置し、その光ファイバ側面に偏光板を固着し、ファラディ回転子周辺には、永久磁石を配置したことを特徴とする光モジュール。
  8. 少なくとも発光素子又は受光素子である光素子を内蔵するホルダーと、ホルダーの内部に固定され光ファイバと光素子とを光学的に結合する集光レンズと、一端に外部の光ファイバとの接続が可能な光コネクタ、もう一端に斜めに研磨されたフェルールを有する光ファイバとからなり、前記光ファイバと前記集光レンズの間に自己保持型ファラディ回転子を配置し、その光ファイバ側面に偏光板を固着したことを特徴とする光モジュール。
  9. 発光素子又は受光素子である光素子を有するステムと、ステムに固定されるレンズホルダ−と、レンズホルダーの内部に固定され外部光ファイバと光素子を光学的に結合する集光レンズと、通し穴を有する頭部と肩部と胴部を有しレンズホルダ−と胴部で固着されるジョイントホルダと、ジョイントホルダの頭部に斜めに切り込んで設けた切欠き部に装着された反射戻り光を遮断するアイソレータ機能素子と、外部光ファイバを固定したフェルールを着脱自在に保持できジョイントホルダの肩部に固定されたレセプタクルとを含むこと特徴とする光モジュール。
  10. ジョイントホルダの肩部にアイソレータ機能素子の方向を示すための目印が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の光モジュール。
  11. ジョイントホルダに斜めに設けられたアイソレータ機能素子が、自己保持型ファラディ回転子であることを特徴とする請求項9又は10に記載の光モジュール。
  12. ジョイントホルダの斜めに設けられたアイソレータ機能素子が偏光板と自己保持型ファラディ回転子からなるものであることを特徴とする請求項9又は10に記載の光モジュール。
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