JP2006162376A - 電磁流速センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】農水の計測に用いたときの水苔等の付着物がライニング面に付着して、その部分の流速が低下してセンサの感度が低下し、器差変動を生じることを軽減する。
【解決手段】ケース3の端部の絶縁ライニング4から、電気絶縁性の円筒形の壁5、6を突出形成する。この壁5、6は図(b)のように、電極A、Bの周りを囲む。電極A、B間の電圧Vは誘起電圧V31とV32の合成である。V31はライニング4に沿っていて、付着物の影響で変化する。V32は付着物によらず、本来の流速に対応する。V32の電極電圧に寄与する重み関数は、V31の重み関数に比較して大きくなる。従って、付着物が生じて誘起電圧V31が低下しても、電極間電圧に対する悪影響は小さく、器差変動を抑制・低減できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、農業用水の計測に好適な電磁流速センサの改良に関する。
農業用水路は水資源の有効利用や水質保全のため管水路化される傾向にある。そして、ごみ詰まりも少なく、維持管理が容易な管水路用流量計が望まれており、挿入型電磁流速計(電磁流速センサ)による、管水路の流量測定が報告されている(非特許文献1参照)。
一般的な電磁流量計は、精度が良く、耐久性がある、圧力損失が小さいなどの特徴から流量計側に広く使われている。しかし、電磁流量計は、特に管水路の口径が大きくなると、外径が大きく設置など取扱いが大変であるうえ高価になる。そこで、農業用水などのように、大口径の流量を簡単に測定する場合には、挿入型電磁流速計(電磁流速センサ)が使用されている(例えば、非特許文献2参照)。
榊原正典、佐高成大著、「現場での流量測定に関する試験(第2報)」愛知県農総試験報21:138〜145(1989) 「農水電磁」カタログ、愛知時計電機株式会社、平成16年4月、P4〜6
前記従来技術の非特許文献2に記載されている農水用の電磁は、本願出願人の製造する挿入型電磁流速センサで、その検知部は、図1に示すように、E形の磁路1に励磁コイル2を巻いたものを、ケース3内に収納し、ケース3の端部にケース3と電気的に絶縁した電極A、Bの先端を露出させて設け、更に、ケース3の端面に絶縁ライニング4を被覆している。ケース3は金属製で電気的にアースして用いられる。
励磁コイル2に励磁電流を流すと、E形磁路1の磁極から破線で示すように磁束が発生する。図1で紙面と直角の方向に流体が流れると、図1のように誘起電圧V、V、Vが発生する。これらの電圧は磁束のあるところに分布的に発生するが、電極A、B間は図2のような等価回路と考えて良い。
なお、Va、Vbはそれぞれ電極AとBの電圧、V31は絶縁ライニング4の下面近くで、ライニング4に沿って発生する電極A、B間の電圧で誘起電圧Vの一部に相当する。V32は電極A、B間の電圧Vのうち、V31以外の電圧で、V31とV32が並列的になりVとなる。R31とR32はそれぞれV31とV32と直列の等価抵抗である。換言すれば、R31、R32は電圧V31、V32が発生する部分の電気抵抗(等価抵抗)である。
電極間電圧V=Vb−Vaは、次の(1)式となる。
V=(R3231+R3132)/(R31+R32) ・・・(1)
ところで、農水では、ケース3のライニング4の下面に水苔のような付着物が付いて、付着部分には流体が流れ難くなり、この部分の流速が小さくなる。従って、この部分で発生していた電圧V31が小さくなる。一般的に農水等では付着物の電気抵抗は、流体の電気抵抗とほぼ等しいため、付着物が付いても電気抵抗R31は殆ど変化しない。
挿入型電磁流速センサのケース3のライニング面に付着物が付いて、その部分の流速が小さくなって、誘起電圧V31が小さくなると、(1)式で示す電極間電圧Vも小さくなり、付着物により電磁流速センサの感度が小さくなり、器差変動が生じる。
特に電極A、B間をほぼ直線的に結ぶ位置の発生電圧(誘起電圧)V31は、電極間電圧への影響が大きく、この電圧V31が変化したときの電極間電圧の変化は大きくなる。電極とアース間も付着物が付くと同じように、その部分の流速が小さくなって、誘起電圧が変化し、そのためによる器差変動も起きる。このように、電磁流速センサを農水の計測に使うと、水苔等の付着物によりセンサの感度が低下して、器差変動を生じるという問題点があった。
因みに、円筒形管路に流れと直角に磁界をかけ、更に磁界と直角に、管路の直径方向に対向配置した電極を有する一般的な電磁流量計では、管の内壁に均一に水苔のような付着物が付いても流れが軸対称流であればこの影響を受けない。又付着物が不均一の場合でも、電極に対する起電力の寄与率を表わす重み関数が管内壁では大きな値ではなく、付着物の影響が少ないからである。
電磁流速センサで、上述のように付着物による誘起電圧V31の減少が、感度、器差に悪影響を与えるのは、図1におけるライニング4の下面に沿う誘起電圧(起電力)V31に係わる重み関数が大きいからである。換言すれば、付着物による電圧の低下の影響が大きい、ライニング4の下面の電圧V31を主として電極間電圧として測定しているからである。
そこで、本発明は上述のような付着物によるセンサの感度、器差の変動を軽減できる電磁流速センサを提供することを目的とする。
本発明は、電磁流速センサのケース又はライニングの表面に付着物が付着しても、センサの感度、器差の変動を抑制するように、電極の近くに電気絶縁性の壁を設けることで、付着物による起電力(誘起電圧)の低下の影響が少ないところの電圧を主として電極間電圧として測定することを最も主要な特徴とする。
請求項1の発明は、挿入型電磁流速センサであって、接液する電極の周りを囲む絶縁性の壁を、ケースの端部ライニング面から突出形成したことを特徴とする電磁流速センサである。
こうすることで、付着物による誘起電圧の低下の少ないところを電極間電圧として測定する。
請求項2の発明は、請求項1の電磁流速センサにおいて、電極の周りを囲む壁の基部に空気抜きの穴を形成したものである。
請求項3の発明は、請求項2の電磁流速センサにおいて、空気抜きの穴の位置を、電極の周りを囲む壁の下流側壁面に定めたものである。
請求項4の発明は、請求項1又は2又は3の電磁流速センサにおいて、電極の周りを囲む壁に、流れの上下方向に離れる程壁の高さが次第に小さくなる傾斜部分(5a、6a)を形成したものである。
請求項5の発明は、請求項4の電磁流速センサにおいて、電極の周りを囲む壁に、流れの上下方向に離れる程幅が小さくなるテーパ部(5b、6b)を形成したものである。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかの電磁流速センサにおいて、電極の周りを囲む壁の高さと同程度又はそれ以上に電極をケースから突出させたものである。
請求項7の発明は、挿入型電磁流速センサであって、電極をケースの部分から突出させ、電極の周りを囲む壁を設ける代りに、電極の外周に絶縁ライニングをほどこした電磁流速センサである。
請求項8の発明は、請求項1の電磁流速センサにおいて、電極をケースの部分から突出させ、電極の外周に絶縁ライニングをほどこしたものである。
請求項9の発明は、ケース端面の絶縁ライニングをケース外周まで延長形成するとともに、電極間、特にケース端面(3a)に、両電極間を仕切る壁状の仕切り板を流れ方向に延在形成したものである。
本発明では、ケース端部のライニングの表面に付着物が付いて、その部分の流速が小さくなっても、その部分の誘起電圧が電極に対する起電力の寄与率を表わす重み関数が小さいため、付着物の影響によるセンサの器差変動を抑制、軽減できる。従って、電磁流速センサの信頼性が向上し、農水の計測精度が向上する。
請求項2の発明では、更に、電磁流速センサの取付姿勢による空気溜まりをなくし、取付姿勢の自由度が向上する。
請求項3の発明では、被計測流体の流れが、空気抜きの穴を通って、筒状の壁内へ積極的に流入して壁に囲まれた部分の流体を移動させることが抑制されるため、空気抜きの穴の存在による計測の不安定を生じることを防止する。
請求項4と5の発明では、更に、壁の存在による流体の乱れを生じにくくし、電磁流速センサの性能の安定性を増すと同時に、壁部に草などの浮遊物が引っ掛からないようにできる。
請求項6の発明では、電極間を結ぶ経路がより短くなるので、そのぶん、流速計測に使う誘起電圧の重み関数を大きくし、付着物の影響を受ける部分の誘起電圧(V31)の重み関数を小さくするので、付着物の悪影響を小さくする効果がより大きくなる。
請求項7の発明では、壁を形成する絶縁性の部材が不要で、絶縁ライニングで良いため、電磁流速センサの質量を小さくでき、コストも低減できる。
請求項8の発明では、電極の外周に絶縁ライニングをほどこしたため、電極を囲む筒状の壁内に空気が溜まっても、計測に支障を来たさない。従って、壁に空気抜きの穴を形成する必要がなく、穴あけ加工がいらない。
請求項9の発明では、壁としての仕切りが、電極の周りを囲まなくても良いので、構成要素が簡単になり、コストメリットが生じる。
本発明を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
図3は本発明の実施例1を説明するための図で(a)は要部縦断面図、(b)は下面図、(c)は同図(b)のA−A線断面図である。この実施例で、前記図1の従来技術と同じ作用をする要素については、同じ符号を付けて、その説明を省略する。なお、図3(a)では、E形の磁路1からの磁束は、図面が煩雑になるのを避けるために省略してあるが、図1で破線で示したのと同じように磁束が分布する。
この実施例1では、ケース3の下面、厳密にはライニング4を隔ててケース3の下面に、電極A、Bをそれぞれ囲む円筒状の壁5と6を配設している。
図3の等価回路は、図4のように表わされる。なお、Va、Vbはそれぞれ電極A、Bの電圧、Vは電極Aとアース間の誘起電圧、Vは電極Bとアース間の誘起電圧、Vは電極A、B間の誘起電圧、R、R、Rはそれぞれ電圧V、V、Vが誘起している部分の(流体の)電気抵抗である。アースはケース3を接地することで、アース電位としている。
電極A、B間の電圧V=Vb―Vaは、次の(2)式となる。
V=(R+R)V/(R+R+R)+R(V+V)/(R+R+R)・・・(2)
従って、電圧V、V又はVのどれかが変われば電極間電圧Vが変化して、電磁流速センサの器差変動となる。
本実施例のように、電極A、Bの周りをそれぞれ囲む電気絶縁性の壁5と6を配設したことにより、電極A、B間の等価回路は図5のようになる。壁5を設けたことにより、電気抵抗R33とR34が、また壁6を設けたことにより、電気抵抗R35とR36が加わっている。
34は壁5の円筒面の内側に沿って電圧V32を電極Aに伝えるときの抵抗、R36は壁6の内面に沿って電圧V32を電極Bに伝えるときの抵抗として働くが、実際に本実施例の電磁流速センサを使うときには、電極A、Bを入力インピーダンスが極めて大きい図示されていないプリアンプの入力に接続するので、R34とR36の抵抗は実用上問題にならず、いわば、これらの抵抗は無いと等しく、図5の共通接続点7と8は、抵抗R34、R36を通さなくても、直接電極AとBに接続されているとしても良い。そのため、誘起電圧V32と抵抗R32の直列接続の両端7と8は、いわば直接電極AとBに接続されていると同様に作用する。従って、図5の等価回路で、電極A、Bを短距離で結ぶのは、電圧V32と抵抗R32の直列接続(直列回路)である。電圧V31と抵抗R31の直列接続(直列回路)は、電極A、B間を短距離で結ぶ経路から離れている。つまり、抵抗R33とR35を介して遠回りしたかたちで、接続点7と8に接続されている。図5におけるこの接続点7と8は、空間的には、図3における円筒状の壁5と6の下端縁近くの位置に対応する。
この下端縁近くの位置7と8の間に、電圧V32と抵抗R32が直接接続されている。電圧V31と抵抗R31は、円筒状の壁5と6の外側の流体の電気抵抗R33とR35を介して接続されているため、電極間を結ぶ位置7と8から遠く離れて(外れて)おり、電極間電圧に殆ど影響を与えない。また、電極の周りを囲む絶縁性の壁5と6を設けたことで、電極、アース間の電圧も同様に付着物の影響を受けなくすることになる。
つまり、電圧V32は重み関数が大きく、電圧V31は重み関数が小さいといえる。従って、電圧V32が電極間電圧Vに支配的に影響し、電圧V31は電極間電圧Vに殆ど影響しない。従って、図3(a)でライニング4の下面に水苔などの付着物が付いて、その部分の流速が低下して誘起電圧V31が変化しても、電極A、B間の電圧Vは殆ど変化しない。こうして、従来技術の問題点が解消できた。
なお、図3(b)(c)で、符号5c、6cで示す穴は、後述する図10の実施例3の空気抜き穴と同じものであるが、この図3の実施例1では、空気抜き穴5cと6cの位置を壁5と6における被計測流体の流れの下流側の壁面に形成している。矢印vは流体の流れ方向をしめす。
図3(a)で、ライニング4の下面に付着した付着物の厚みが0.2mmで、壁5と6の高さが10mmの場合、電磁流速センサの器差変動は、計測の全範囲に亘って図6に示す折線(a)のようにほぼ零であった。壁5と6がない従来技術では0.2mmの厚みの付着物の影響で、同図に示す折線(b)のように−20〜25%程度の器差変動が生じていた。
図7は本発明の実施例2で、同図(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は上面図、(d)は下面図で、100は挿入型電磁流速センサ101を用いた電磁流量計で、挿入型電磁流速センサ101とフランジ102とパイプ103と変換表示部104で構成され、管路200のフランジ201にフランジ102を取付ることで電磁流量計100を管路200に装着し、電磁流速センサ101を管路200の流路202内に挿入したかたちで装着する。流路202の被計測流体は同図(a)で紙面に直角な方向に流れる。
変換表示部104は、パイプ103内の電線で電磁流速センサ101と接続され、電極A、Bの誘起電圧に基づいて流速、流量を演算して図示されていない液晶表示器に表示する。105は図示されていない外部受信器へ信号を伝送するケーブルである。
図8(a)は、図7の電磁流量計の要部の拡大縦断面図、図8(b)は、図8(a)の側面図である。なお、これらの図では、E形の磁路と励磁コイルは省略して、図示していない。
図9は、図7、図8に示す実施例2における壁5A(6A)の単体図で、(a)は上面図(平面図)、(b)は同図(a)のA−A線断面図、(c)は斜め下方から見た斜視図である。この実施例2では壁5A(6A)は電極の外周を囲む電極カバーである。
これら図7乃至図9に示す実施例2では、電極A、Bはラッパ状絶縁ゴム11、絶縁材料からなるスペーサ12及びワッシャ−13とナット14とでケース3に取付けられている。電極AとBの下端はケース3の絶縁ライニング4から下方に大きく突出している。電極AとBをそれぞれ囲む絶縁材からなる壁5Aと6Aは、電極に接する内周部を備え、この部分では、上下方向の高さが、電極の突出長さよりわずかに小さく定めてある。そして、電極A、Bを囲む部分から流れ方向に次第に高さ(上下方向の高さ)が小さくなる傾斜部分5a、6aを形成することで、流れの乱れを生じにくくし、電磁流速センサの性能の安定性を増すと同時に、壁部に草などの浮遊物が引っ掛からないようにできる。また、壁5A、6Aは、流れ方向の端部を皿ネジでケース3に固定するための取付穴を備えている(図9参照)。また、壁(電極カバー)5A、6Aは、図9(a)示すように中央部で最大の幅Wを有し、図示左右方向、つまり、装着時の流れ方向に中央部から遠ざかる程幅が次第に狭くなるようにテーパ状に形成されている。こうすることでも、壁5A、6Aによる流れの乱れの軽減、性能の安定性向上、浮遊物の付着の防止をしている。符号5b(6b)がこのテーパ部を示す。
この実施例2の作用は、前記実施例1の作用と殆ど同様であるので詳細説明を省略するが、実施例1と同様に、重み関数の大きい誘起電圧V32が電極AとBを短距離で直線的に結ぶように発生し、重み関数の小さい誘起電圧V31が両電極A、B間を直接短距離で直線的に結ぶV32から外れて遠回りする位置つまり、ライニング4の下面に沿って発生する。従って、本来の流速に対応する誘起電圧V32に基づいて正確に流速を計測でき、しかも、水苔等の付着物によって流速が影響を受ける誘起電圧V31の悪影響による器差変動を抑制軽減する。また、実施例1と同様に電極、アース間の電圧も付着物の悪影響を抑制できる。
図10は本発明の実施例3の要部を示す断面で、(a)は紙面と直角な流れ方向に対して直角な方向で切断した縦断面図、(b)は同図(a)のA−A線断面図である。
なお、本実施例3の図10乃至後述する実施例7の図14までは、前記実施例2の図8と同様に、E形の磁路と励磁コイルは省略して図示していない。
この実施例3は、電極A、Bの突出量が殆ど零である点が前記実施例2と大きく違う。電極Aはラッパ状絶縁ゴム11、絶縁材料からなるスペーサ12及びワッシャー13とナット14とでケース3に取付けられる。他方の電極Bも同様にしてケース3に取付けられるが、取付用部品としてのラッパ状の絶縁ゴム、スペーサ、ワッシャー、ナット等の符号は図面の煩雑化をさけるために省略した。図10(b)で壁(電極カバー)6Aは、皿ネジ15でケース3に取付けられている。
この実施例3も、誘起電圧V32が電極A、B間を短距離で結ぶように発生するので、重み関数が大きく、流速を正確に計測する。そして、付着物により流速が変化するライニング4の下面に近いところの誘起電圧V31は短距離で電極間を結ぶ(前記電圧V32の)位置より外れており、重み関数が小さいので、付着物により器差が変動するのが抑制される。また、実施例1と同様に電極、アース間の電圧についても付着物の影響を抑制できる。なお、符号5c、6cで示す穴は、空気抜き用のもので、センサを図示の姿勢で管路に挿入したときの空気の溜まりによる計測誤差を防止する。
図11は本発明の実施例4の要部を示す断面で、(a)は紙面と直角な流れ方向に対し直角な方向で切断した縦断面図、(b)は同図(a)のA−A線断面図である。
この実施例4は実施例3と比較して、ケース3からの電極A、Bの突出量を大きくした点だけが異なる。作用は、ほぼ類似であるので説明を省略する。
図12(a)(b)の実施例5は、図11(a)(b)の実施例4と比較して、壁5A、6Aの代りに、電極A、Bの突出部外周に絶縁ライニング5B、6Bをほどこしたものである。作用は図11と同じであるので、説明を省略する。
図13(a)(b)に示す実施例6は、請求項8の発明に対応するもので、図11(a)(b)に示す構造のものの電極AとBの外周に、図12(a)(b)に示すような絶縁ライニング5B、6Bをほどこしたものである。この実施例6では、壁5A、6Aと電極A、Bとの間に空気が溜まっても、電極の外周の絶縁ライニング5B、6Bの存在により、空気による不都合が生じないから、図10の実施例3で必要とした空気抜きの穴5c、6cは不要であり、設けていない。
図14(a)(b)に示す実施例7は、実施例1乃至6と比較して、ケース3の下面に設けた絶縁ライニング4を、ケース3の外周部まで延長して形成した。延長部分には特に符号4aを付して示す。そして、この実施例では電極A、B間を短距離で結ぶ経路の誘起電圧V32’に対して、ライニング4の下面に沿う誘起電圧、つまり付着物の影響を受ける誘起電圧V31’、V31’が遠く外れているため、重み関数が小さくなり、付着物による器差変動が軽減される。この実施例では、壁5Cは、同図(a)のように、電極A、B間のライニング4の下面3aに下方に突出するかのように形成され、更に同図(b)のように、電極A、Bの位置の上流と下流側に延在するよう延長して配設される。
また、この実施例では、電極A、Bとアース間の電気抵抗RとRをライニング4の延長部分4aを設けて大きくすることで、前記(2)式におけるR+Rの値を、電極間の電気抵抗Rより比較的大きくすると、電極とアース間の電圧V、Vの影響を電極A、B間の電圧が受けなくなる。この場合、図14のように電極A、B間に絶縁性の壁5Cからなる仕切り板を形成するだけで付着物の影響を抑制できる。
従来の電磁流速センサの原理を説明する縦断面図。 図1のセンサの要部等価回路。 本発明の実施例1を示す図で、(a)は要部縦断面図、(b)は下面図、(c)は同図(b)のA−A線断面図。 図3の等価回路。 図3の要部の等価回路。 器差変動を説明する線図。 本発明の実施例2の全体図で、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は上面図(平面図)、(d)は下面図。 要部拡大図で、(a)は縦断面図、(b)は側面図。 図7、8に用いている壁(電極カバー)の図で、(a)は平面図、(b)は同図(a)のA−A線断面図、(c)は斜視図。 本発明の実施例3で、(a)は要部縦断面図、(b)は同図(a)のA−A線断面図。 本発明の実施例4で、(a)は要部縦断面図、(b)は同図(a)のA−A線断面図。 本発明の実施例5で、(a)は要部縦断面図、(b)は同図(a)のA−A線断面図。 本発明の実施例6で、(a)は要部縦断面図、(b)は同図(a)のA−A線断面図。 本発明の実施例7で、(a)は要部縦断面図、(b)は同図(a)のA−A線断面図。
符号の説明
3 ケース
3a ケース端面
4 絶縁ライニング
A,B 電極
5A,6A 壁
5a,6a 傾斜部分
5b,6b テーパ部
5B,6B 絶縁ライニング
5C 壁状の仕切り板
5c、6c 空気抜きの穴

Claims (9)

  1. 挿入型電磁流速センサであって、接液する電極の周りを囲む絶縁性の壁を、ケースの端部ライニング面から突出形成したことを特徴とする電磁流速センサ。
  2. 電極の周りを囲む壁の基部に空気抜きの穴を形成した請求項1記載の電磁流速センサ。
  3. 空気抜きの穴の位置を、電極の周りを囲む壁の下流側壁面に定めた請求項2記載の電磁流速センサ。
  4. 電極の周りを囲む壁に、流れの上下方向に離れる程壁の高さが次第に小さくなる傾斜部分(5a、6a)を形成した請求項1又は2又は3記載の電磁流速センサ。
  5. 電極の周りを囲む壁に、流れの上下方向に離れる程幅が小さくなるテーパ部(5b、6b)を形成した請求項4記載の電磁流速センサ。
  6. 電極の周りを囲む壁の高さと同程度又はそれ以上に電極をケースから突出させた請求項1乃至5のいずれかに記載の電磁流速センサ。
  7. 挿入型電磁流速センサであって、電極をケースの部分から突出させ、電極の周りを囲む壁を設ける代りに、電極の外周に絶縁ライニングをほどこした電磁流速センサ。
  8. 電極をケースの部分から突出させ、電極の外周に絶縁ライニングをほどこした請求項1記載の電磁流速センサ。
  9. ケース端面の絶縁ライニングをケース外周まで延長形成するとともに、電極間、特にケース端面(3a)に、両電極間を仕切る壁状の仕切り板を流れ方向に延在形成した電磁流速センサ。
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