JP2006162002A - トルクコンバータのスリップ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力トルクの変動を考慮してオープンループ制御中にクラッチ容量が過多になるのを抑制する。
【解決手段】オープンループ制御手段は、トルクコンバータのタービン回転速度を検出し、車両の運転状態に基づいてエンジン回転数と前記タービン回転速度の差の目標値である目標スリップ回転速度を設定し(S100)、目標スリップ回転速度をトルクコンバータの滑りトルク相当値に変換し(S103)、トルクコンバータに入力されるエンジントルク推定値(S104)から滑りトルク相当値を差し引いたものをロックアップクラッチ締結容量として演算し(S105)、このロックアップ容量に基づいてロックアップクラッチの締結状態を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ロックアップクラッチを備えたトルクコンバータのスリップ制御装置の改良に関するものである。
従来から、無段変速機を含む自動変速機の動力伝達系に介装されたトルクコンバータのロックアップ制御装置は、トルクコンバータ(トルコン)の滑りに起因する燃費の悪化を低減するために、トルク増大作用や変速ショック吸収機能を必要としない運転領域において、トルクコンバータの入出力要素間を直結状態とするロックアップモードを備え、この他に、入出力要素間を完全解放し、流体を介してトルク伝達を行なうコンバータモードと、ロックアップクラッチを半締結状態とし、所定のスリップ状態を維持するスリップモードの合わせて3つのモードを備えたものが知られており、上記3つのモードを運転状態により適宜切り換えている。この動作モードの切り替えは、ロックアップ差圧を変化させる事により行ない、最小圧の場合はコンバータ状態、最大圧の場合はロックアップ状態となる。
このうち、コンバータ状態からロックアップ状態に切り替える場合や、コンバータ状態からスリップ状態に切り替える場合においては、所定のロックアップ差圧まではオープンループ制御で昇圧し、その後スリップ制御に切り替え、滑らかにロックアップ状態に移行する事や、スリップ制御を継続する事で所定のスリップ状態を維持する事が行なわれている(例えば、特許文献1)。
特開平6−94123号
しかしながら、上記従来技術では、ロックアップクラッチを制御する締結圧に対して、時間経過とともに所定の変化量を加算するため、ロックアップクラッチを締結する過程において、スロットル(またはアクセルペダル)を閉じたことによりエンジントルク(入力トルク)が減少するような場合、所定の変化量を加算する従来の方法では、減少するエンジントルクに対して速やかに対応できない。このため、クラッチ容量が過多になる現象を回避できずに、締結ショックやエンジン回転の急激な落ち込みなどが発生するという問題があった。
そこで本発明は、入力トルクの変動を考慮してオープンループ制御中にクラッチ容量が過多になるのを抑制することを目的とする。
本発明は、ロックアップクラッチを備えてエンジンと自動変速機の間に介装されたトルクコンバータと、車両の運転状態に基づいて、前記トルクコンバータがコンバータ状態からスリップ状態へ移行する際に、オープンループ制御によりロックアップクラッチの締結状態を制御するオープンループ制御手段と、前記ロックアップクラッチの締結状態に応じて前記自動変速機の変速を行う変速制御手段と、を備えたロックアップクラッチのスリップ制御装置において、
前記オープンループ制御手段は、トルクコンバータのタービン回転速度を検出し、車両の運転状態に基づいてエンジン回転数と前記タービン回転速度の差の目標値である目標スリップ回転速度を設定し、前記目標スリップ回転速度を前記トルクコンバータの滑りトルク相当値に変換して、前記トルクコンバータに入力されるエンジントルク推定値から前記滑りトルク相当値を差し引いたものをロックアップクラッチ締結容量として演算し、このロックアップ容量に基づいてロックアップクラッチの締結状態を制御する。
したがって、本発明によれば、足戻しによりスロットル開度が減少した場合には、エンジントルク推定値から滑りトルク相当値を減算した値をロックアップクラッチ締結容量として用いているため、必ずエンジントルクよりも低い値を設定することになり、過渡において発生する昇圧過多の現象を回避でき、締結ショックやエンジン回転の急激な落ち込みなどを防いで、円滑なロックアップ制御を実現できる。また、踏み増しによりスロットル開度が増加した場合は、増加したエンジントルクに連動してロックアップ制御も増加する事になり、過渡において発生する昇圧不足の現象を回避でき、不要なエンジン回転速度の上昇を防いで円滑なロックアップ制御を実現できる。
さらに、目標スリップ回転速度は設計者がオープンループ制御中に徐々に減少させたいスリップ回転速度の変化特性を表しているため、この目標スリップ回転速度を滑りトルクに換算した後、エンジントルク推定値から減算した値は、時間経過によって変化するスリップ回転速度の変化特性を具現化するロックアップ容量の変化特性となる。これにより、設計者は減少させたいスリップ回転の特性を設定するだけで、つまり目標スリップ回転の設定をするだけで、所望のロックアップ容量の増加を実現できることになる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のシステム構成を示す概略図である。
この図1において、1は無段変速機を含む自動変速機等の動力伝達系に介装されたトルクコンバータを示し、内部作動流体を介して入出力要素間での動力伝達を行うものである。
トルクコンバータ1は、更にトルクコンバータ出力要素(タービン)と共に回転するロックアップクラッチ2を内蔵し、このロックアップクラッチ2は、トルクコンバータ入力要素(インペラ)に締結されるとき、トルクコンバータ1を入出力要素間が直結されたロックアップ状態にするものとする。
ロックアップクラッチ2は、その両側(前後)におけるトルクコンバータアプライ圧PAとトルクコンバータレリーズ圧PRとの差圧PA−PRに応動し、レリーズ圧PRがアプライ圧PAよりも高いとロックアップクラッチ2は開放されてトルクコンバータ入出力要素間を直結せず、レリーズ圧PRがアプライ圧PAよりも低くなる時ロックアップクラッチ2は締結されてトルクコンバータ入出力要素間を直結するものである。
そして、上記後者の締結に際して、ロックアップクラッチ2の締結力、つまりロックアップ容量(ロックアップクラッチ締結容量)は、上記の差圧PA−PRにより決定し、この差圧が大きい程ロックアップクラッチ2の締結力が増大してロックアップ容量を増大する。
差圧PA−PRは、周知のロックアップ制御弁3により制御し、このロックアップ制御弁3には、アプライ圧PAおよびレリーズ圧PRを相互に対向するように作用させ、更にアプライ圧PAと同方向にばね3aの付勢力を、またレリーズ圧PRと同方向にばね力を作用させ、同時にレリーズ圧PRと同方向に信号圧Psをそれぞれ作用させる。
ロックアップ制御弁3は、これら油圧とバネの付勢力が釣り合うよう差圧PA−PRを決定する。
ここでロックアップ制御弁3にかかる信号圧Psは、ポンプ圧PPを元圧としてロックアップソレノイド4がロックアップデューティに応じて作り出すもので、マイクロコンピュータなどで構成されるコントローラ5は、ロックアップソレノイド4を介して差圧PA−PRを制御する。
コントローラ5には、車両の走行状態やドライバーの運転状況を示す信号、例えば、自動変速機に設けた出力軸回転センサ9からの信号、トルクコンバータ1のタービン回転センサ8からのタービン回転速度(入力軸回転速度またはプライマリ回転速度)Ntを示す信号、トルクコンバータ1への入力回転速度(=エンジン回転速度Ne)を検出するインペラ回転センサ7からのポンプインペラ回転速度を示す信号、スロットル開度センサ10からの信号(スロットル開度TVOまたはアクセル操作量)、油温センサ11からの信号などが入力され、これらの検出信号によりロックアップクラッチ2の締結や解放あるいはスリップなどの制御を行う。なお、車速VSPは出力軸回転センサ9が検出した出力軸回転速度に所定の定数を乗じて求めるものとする。
コントローラ5は、オープンループ制御とスリップ制御(フィードフォワード制御+フィードバック制御)とを切り換えてスリップロックアップを行うもので、ロックアップソレノイド4を駆動するロックアップデューティ(図2のSDUTY)を決定するとともに、電源電圧信号6に応じてロックアップデューティの補正を行う。
次に、コントローラ5で行われる制御のうち、オープンループ制御中におけるロックアップ差圧の指令値演算処理について図2の制御系構成図に基づき説明する。なお、図2では、オープンループ制御に関与しない他のスリップ制御などの領域における機能ブロックは省略した。
目標スリップ回転演算部S100では、車速VSPとスロットル開度TVO(またはアクセル操作量)と油温TATF等に基づき、オープンループ制御中のスリップ回転速度(=エンジン回転速度Ne−タービン回転速度Nt)の制御目標値である目標スリップ回転速度Tslpを設定する。
規範モデルS101では、目標スリップ回転速度Tslpを設計者の意図する応答になるように予め設定した補償用フィルタを通過させ、次式により規範応答Tslp_refを算出する。
Figure 2006162002
ただし、GR(S)は規範モデルであり、設計者の意図する目標応答が得られるような伝達関数を設定する。
なお、オープンループ制御開始時点ではTslp_refは実スリップ回転速度に初期化するものとする。
目標スリップ回転Tslpの設定については、特開2004−144262号公報等に開示される公知の手法で行い、発進直後のタービン回転速度Ntが上昇しているような過程においても、設計者の意図するスリップ回転速度の減少パターンを設定できる。また、規範応答Tslp_refは、特許第03240979号等に開示されている通り、ロックアップ制御の開始時に実スリップ回転速度で初期化することで、制御開始時には実スリップ回転と同じ値となり、時間経過に伴い設定された目標スリップ回転に収束する後述の図10のような応答を示す。
スリップ回転速度ゲイン演算部S102では、図5に示したタービン回転速度Ntに応じたスリップ回転ゲインgSLPCのマップから、現在のタービン回転速度Ntに対応したスリップ回転ゲインgSLPCを検索して求める。なお、図5は、タービン回転速度Ntに応じたスリップ回転ゲインgSLPCのマップで、タービン回転速度Ntが増大するにつれてスリップ回転ゲインgSLPCが小さくなるように設定される。
コンバータトルク演算部S103では、タービン回転速度Ntのときに規範応答Tslp_ref相当のスリップ回転速度を達成するためのコンバータトルク(滑りトルク)tCNVを、
Figure 2006162002
より算出する。
エンジン出力トルク推定部S104では、図4に示すエンジン全性能マップを用いて、エンジン回転数Neおよびスロットル開度TVOから、エンジントルクマップ値tESを検索し、このマップ値tESにエンジンの動特性を時定数TEDの一次遅れとした場合のフィルタを通過させて、次式よりエンジントルク推定値tEHを求める。
Figure 2006162002
ロックアップクラッチ締結容量演算部S105では、次式のようにエンジントルク推定値tEHからコンバータトルクtCNVCを減算して、ロックアップクラッチ締結容量tLUslpを算出する。つまり、オープンループ制御中の昇圧量となるロックアップクラッチ締結容量tLUslpは、目標スリップ回転速度TslpをコンバータトルクtCNVC(滑りトルク)相当に換算し、この換算した量をエンジントルク推定値tEHから差し引いたものとなる。
Figure 2006162002
ロックアップクラッチ締結容量制限部S106では、後述する図3のフローチャートに従い、ロックアップクラッチ締結容量tLUslpを制限するためのロックアップクラッチ締結容量制限値tLUadjを算出する。
ロックアップクラッチ締結圧指令値演算部S107では、図9に示すロックアップクラッチ容量マップから現在のロックアップクラッチ締結容量tLUslpを達成するためのロックアップクラッチ締結圧指令値PLUCを検索する。なお、図9のマップは、ロックアップクラッチ締結容量tLUslpが増大するにつれて、ロックアップクラッチ締結圧PLUCが増大するように設定される。
ソレノイド駆動信号演算部S108では、実際のロックアップクラッチ締結圧をロックアップクラッチ締結圧指令値PLUCにするためのロックアップデューティSDUTYを決定する。なお、ロックアップクラッチ締結圧指令値PLUCからロックアップデューティSDUTYを求める際には、マップなどを用いて演算する。
以上の手順により、エンジントルク推定値tEHを考慮したオープンループ制御中のロックアップ容量の算出を行なうが、規範モデルS101にて規範応答Tslp_refのオープンループ制御開始時の値は、実スリップ回転速度に初期化されているため、制御開始時のロックアップ容量tLUslpは実スリップ回転速度相当のトルク値をエンジントルク推定値tEHから減算したものとなる。
次に、図2のロックアップクラッチ締結容量制限部S106における、ロックアップクラッチ締結容量制限値tLUadjの算出処理について図3のフローチャートに基づき説明する。なお、図3のフローチャートは所定の周期(例えば、数十msec)で実行されるものである。
ステップS1では、オープンループ制御が今回初めてかどうか判定し、初めてであれば初期容量の設定を行なうためにステップS2へ進み、初めてではなかった場合はステップS8へ進む。なお、オープンループ制御が初回であるか否かの判定は、ロックアップ制御中を示すフラグなどを参照し、このフラグがロックアップ制御中でなければオープンループ制御の初回であると判定するとともに、このフラグをロックアップ制御中にセットする。なお、このフラグはロックアップ制御の完了時にリセットされる。
ステップS2では後述(ステップS19)の昇圧処理において切替過渡時に使用する切替カウンタMCNTをリセットする。なお、本実施形態では切替カウンタMCNT=4にリセットする。
ステップS3では、図6に示すマップから現在のスロットル開度TVOに応じたロックアップ初期容量上限値INITmaxを算出し、このロックアップ初期容量上限値INITmaxと図2のロックアップクラッチ締結容量演算部S105にて算出したロックアップクラッチ締結容量tLUslpとを次式により比較する。
Figure 2006162002
この(5)式を満足する場合(ロックアップクラッチ締結容量tLUslpが上限値IN
ITmaxより大)にはロックアップクラッチ締結容量の上限値制限を行なうためにステップS5へ進み、そうでなければステップS4へ進む。
ステップS4では、図6より現在のスロットル開度TVOに応じたロックアップ初期容量下限値INITminを算出し、このロックアップ初期容量下限値INITminとロックアップクラッチ締結容量tLUslpとを次式により比較する。
Figure 2006162002
この(6)式を満足する場合(ロックアップクラッチ締結容量tLUslpが下限値INITmin未満)には、ロックアップクラッチ締結容量tLUslpの下限値制限を行なうためにステップS6へ進み、そうでなければステップS7へ進む。
ステップS5ではロックアップクラッチ締結容量tLUslpの上限値制限を行なうために、ロックアップクラッチ締結容量制限値tLUadjを、上記ロックアップ初期容量上限値INITmaxに制限する。
そしてステップS8およびステップS12にて使用する制御判別のためのセレクタPSELを1に設定し、ステップS22へ進む。
ステップS6ではロックアップクラッチ締結容量tLUslpの下限値制限を行なうために、ロックアップクラッチ締結容量制限値tLUadjを上記下限値INITminに制限する。そしてセレクタPSELを2に設定し、ステップS22へ進む。
ステップS7ではロックアップクラッチ締結容量tLUslpの制限を行なわず、ロックアップクラッチ締結容量tLUslpをそのままロックアップクラッチ締結容量制限値tLUadjとして設定する。そしてPSELを0に設定し、ステップS22へ進む。
以上、ステップS2〜7にてオープンループ制御初回における初期容量の設定を行なう。
続いて、オープンループ制御の2回目以降の処理について説明する。
ステップS8では、上記初期容量設定時に設定した制御判別のためのセレクタPSELを判定し、0であれば初期容量制限をしていないためステップS21へ進む。そうでなければ(PSELが1もしくは2であれば)上限もしくは下限の制限を行うためステップS9へ進む。
ステップS9では、図7のマップから、現在のスロットル開度TVOに応じたロックアップ容量変化量△TLUを算出する。この図7のマップは、スロットル開度TVOが大きくなるにつれてロックアップ容量変化量ΔTLUが増大するように設定される。
ステップS10では、後述するステップS22にて記録した1サイクル前のロックアップクラッチ締結容量tLU_zに、次式のように前述のロックアップ容量変化量△TLUを加算して、スロットル依存ロックアップクラッチ締結容量tLUnmlを求める。なお、スロットル依存ロックアップクラッチ締結容量tLUnmlは、エンジンの負荷状態に応じたロックアップクラッチ締結容量となる。
Figure 2006162002
ステップS11では、制御判別のためのセレクタPSELの値を判定し、1であれば初期容量設定時に上限値制限INITmaxを設定したためステップS12へ進む。そうでなければ(既にステップS8にて0でないことを確認しているためPSEL=2である)下限値制限INITminを設定したためステップS13へ進む。
ステップS12では、上限値制限中であるためスロットル依存ロックアップクラッチ締結容量tLUnmlとロックアップクラッチ締結容量tLUslpとを次式により比較する。
Figure 2006162002
そして、スロットル依存ロックアップクラッチ締結容量tLUnmlの方がロックアップクラッチ締結容量tLUslpより大であれば、上限値制限を解除するためステップS14へ進む。そうでなければ上限値制限を継続するためステップS15へ進む。
ステップS13では、下限値制限中であるためスロットル依存ロックアップクラッチ締結容量tLUnmlとロックアップクラッチ締結容量tLUslpとを次式により比較する。
Figure 2006162002
この比較で、スロットル依存ロックアップクラッチ締結容量tLUnmlの方がロックアップクラッチ締結容量tLUslpより小さければ下限値制限を解除するためステップS14へ進む。そうでなければ下限値制限を継続するためステップS15へ進む。
ステップS14ではロックアップ初期容量上限値INITmaxもしくは下限値INITminの制限を解除したことを示すために、セレクタPSELを0にしてステップS21へ進む。
ステップS15では、ロックアップ初期容量上限値INITmaxもしくは下限値INITminによる制限中であるため、図8のマップからスロットル開度TVOに応じた昇圧設定切替容量TLUSWを求め、この昇圧設定切替容量TLUSWと1サイクル前のロックアップクラッチ締結容量tLU_zとを次式により比較する。
Figure 2006162002
この比較結果で、前回のロックアップクラッチ締結容量tLU_zが昇圧設定切替容量TLUSWよりも大であればステップS17へ進み、制限を解除する処理を行なう。そうでなければステップS16へ進む。なお、図8のマップは、スロットル開度TVOが所定値を超えると、スロットル開度TVOが大きくなるにつれて、昇圧設定切替容量TLUSWも大きくなるように設定される。
ステップS16ではロックアップ初期容量上限値INITmaxもしくは下限値INITminによる制限を継続するため、スロットル依存ロックアップクラッチ締結容量tLUnmlをロックアップクラッチ締結容量制限値tLUadjとして設定する。
ステップS17では、初期容量設定時にステップS2にてリセットした切替カウンタMCNTを用いて、スロットル依存ロックアップクラッチ締結容量tLUnmlからロックアップクラッチ締結容量tLUslpへの切替実行中のロックアップクラッチ締結容量を算出し、
Figure 2006162002
としてロックアップクラッチ締結容量制限値tLUadjを設定する。
ステップS18では、前述の切替処理を1回行なう毎に切替カウンタMCNTを1ずつ減算する。
ステップS19では、切替カウンタMCNTを確認し、0であればスロットル依存ロックアップクラッチ締結容量tLUnmlからロックアップクラッチ締結容量tLUslpへの切替が完了したと判断し、ステップS20へ進む。そうでなければ、まだ切替途中であると判断し、ステップS22へ進む。
ステップS20では、スロットル依存ロックアップクラッチ締結容量tLUnmlからロックアップクラッチ締結容量tLUslpへの切替が完了し、ロックアップ初期容量上限値INITmaxもしくは下限値INITminによる制限を解除したことを示すために、セレクタPSELを0にしてステップS22へ進む。
ステップS21では、初期容量設定時の制限をしなかった、もしくは既に制限が解除されたため、図2のロックアップクラッチ締結容量演算部(S105)にて算出したロックアップクラッチ締結容量tLUslpをそのままロックアップクラッチ締結容量制限値tLUadjとして設定することでオープンループ制御中の昇圧動作を継続する。
ステップS22では、今回のサイクルで算出したロックアップクラッチ締結容量を次のサイクルで参照するために、現在のロックアップクラッチ締結容量制限値tLUadjを前回ロックアップクラッチ締結容量のtLU_zとして記録する。
以上の処理により、初期容量設定時にロックアップ初期容量上限値INITmaxで上限値の制限をした場合はステップS12にて、同じくINITminで下限値の制限をした場合はステップS13にて解除判定を行う。
そして、上限及び下限の制限をしなかった場合や制限を解除した場合も含めてステップS21にて、図2のロックアップクラッチ締結容量演算部(S105)にて算出したtLUslpをロックアップクラッチ締結容量制限値tLUadjとして設定する。
また、ロックアップ容量の制限中は、ステップS16にてスロットル依存ロックアップクラッチ締結容量tLUnmlをロックアップクラッチ締結容量制限値tLUadjとして設定することで制限を継続するが、ステップS15における切替条件が成立したら、ステップS17による切替処理で徐々にロックアップ容量の制限を解除する。
以上述べた本実施形態の作用を、以下に説明する。
図12は、スロットル開度TVOを一定にした状態において、オープンループ制御を開始した場合のタイミングチャートである。
時刻t0からスロットルを開いて発進し、所定の車速等の条件が成立した時刻t1からロックアップ制御が開始される。時刻t1からはオープンループ制御を開始し、設定された目標スリップ回転速度Tslp相当のトルクをエンジントルク推定値tEHから減じることで、滑らかな締結動作をしている。
つまり、オープンループ制御中の昇圧量(ロックアップ容量)は、目標スリップ回転速度Tslpをコンバータトルク(滑りトルク)相当に換算した量をエンジントルク推定値tEHから差し引き、目標スリップ回転速度Tslpは設計者がオープンループ制御中に徐々に減少させたいスリップ回転速度の変化特性を表しているため、この目標スリップ回転速度Tslpをコンバータトルク(滑りトルク)に換算した後、エンジントルク推定値tEHから減算した値は、時間経過によって変化するスリップ回転速度の変化特性を具現化するロックアップ容量の変化特性となる。これにより、設計者は減少させたいスリップ回転速度の特性を設定するだけでよく、目標スリップ回転速度Tslpの設定をするだけで、所望のロックアップ容量の増加を実現できることになる。
また、目標スリップ回転速度Tslpの設定を変更することで、容易にロックアップの特性を変更できるので、車両に応じたチューニングを極めて容易に行うことがことが可能となり、設計及び製造にかかる工数を大幅に低減できるのである。
そして時刻t2にてスリップ制御へと締結動作を引き継いでいる。
図13はオープンループ制御の途中でスロットル開度TVOが減少した場合を示すタイミングチャートである。
時刻t2までは図12と同様の運転条件であり、時刻t1からオープンループ制御を開始するが、時刻t2にてスロットル開度TVOが減少する。スロットル開度TVOの減少に応じてエンジントルク推定値tEHが減少している。
ここで上記従来の制御では、図11に示すように、スロットル開度TVOを減少した時刻t2では、トルクの減少にロックアップ容量の設定が追いつかず、時刻t3では容量過多となり、エンジン回転速度の急低下やクラッチの締結減少が発生していた。
しかし、本発明によれば、図13で示すように、ロックアップ容量の算出をエンジントルクを基準として行なうため、入力トルクの減少が直接反映されるため、上記従来例のようなエンジントルクの減少にロックアップ容量が追随できなくなるのを防止し、エンジン回転速度Neの急低下(図13の破線)や急締結を確実に防止できるのである。
図14はオープンループ制御の途中でスロットル開度が増加した場合のタイミングチャートを示す。
時刻t2までは、図13と同様の運転条件でロックアップ制御が開始されている。時刻t2にてスロットル開度TVOが増加したためエンジントルク推定値tEHが増加しているが、この場合も図12と同様にトルク増加がロックアップ容量に即座に反映されるため、従来例では過渡時に発生していた昇圧不足の現象を回避でき、不必要なエンジン回転速度Neの吹け上がりを抑えつつ滑らかな締結動作をしている。
図15はオープンループ制御を開始する際の初期容量の設定において上限値制限があった場合のタイミングチャートを示す。
時刻t0では、ロックアップ初期容量上限値INITmaxを設定する際に、ロックアップ容量tLUslpが上限値INITmaxよりも大きいため上限値制限を開始している。そして、時刻t1にてスロットル依存ロックアップクラッチ締結容量tLUnmlがロックアップクラッチ締結容量tLUslpを上回ったため制限を解除し、以降ロックアップクラッチ締結容量tLUslpにより制御を行う。
これにより、低スロットル開度のため発生トルクが小さく、スリップ回転速度が小さい時など、算出した初期容量が不必要に高くなりすぎる事による制御開始直後の締結ショック発生等を回避でき、滑らかなロックアップ制御を行うことができる。
図16はオープンループ制御を開始する際の初期容量の設定において下限値制限があった場合のタイミングチャートを示す。
時刻t0にて初期容量を設定する際に、ロックアップクラッチ締結容量tLUslpが下限値INITminよりも小さいため下限値制限を開始している。そして、時刻t1にてスロットル依存ロックアップクラッチ締結容量tLUnmlがロックアップクラッチ締結容量tLUslpを下回ったため制限を解除し、以降ロックアップクラッチ締結容量tLUslpにより制御を行う。
これにより、発生トルクが大きく、スリップ回転速度が大きい場合など、算出した初期容量が不必要に低くなりすぎる事による制御開始直後の容量不足の発生等を回避でき、エンジン回転速度Neの急上昇を抑制して滑らかなロックアップ制御を実現できる。
図17はオープンループ制御を開始する際の初期容量の設定において上限値制限があった場合であるが、スロットル依存ロックアップクラッチ締結容量tLUnmlが、ロックアップクラッチ締結容量tLUslpを上回る事がなく、予め設定されていた昇圧設定切替容量TLUSWにてロックアップ容量設定を切り替えた場合のタイミングチャートを示す。
時刻t0からスロットル依存ロックアップクラッチ締結容量tLUnmlによって昇圧してきたロックアップ容量が、時刻t1にて切替容量TLUSWに到達したため、ロックアップクラッチ締結容量tLUslpへの切替処理を時刻t2までの間に渡って、切替カウンタMCNTの減算に従い行なっている。
このように、算出された初期容量に対して上限リミットを施した場合、従来と同様の昇圧量設定(例えばスロットル依存ロックアップクラッチ締結容量tLUnml)にて昇圧制御を行ない、従来設定による昇圧量が、スロットル開度TVOに応じて設定される昇圧設定切替容量TLUSWを超えたら、目標スリップ回転速度Tslpをコンバータトルク(滑りトルク)相当に換算した量をエンジントルク相当値から差し引いたロックアップクラッチ締結容量tLUslpに切り替える。
これにより、ロックアップ容量の上限リミットを行うような状況(発生スリップ回転速度が小)においては、ロックアップ制御開始直後の締結ショック発生等を回避するために昇圧量を少なめに設定する傾向があるが、このような場合であっても、制御途中でエンジントルクを考慮したロックアップクラッチ締結容量tLUslpによる設定に切り替えることで、オープンループ制御終盤における昇圧不足等を回避でき、エンジン回転速度Neの不要な上昇を防止できる。
また、昇圧設定の切り替え条件(上記(10)式)が成立する前に、ロックアップ容量が所定値を越えたら、エンジントルクを考慮したロックアップクラッチ締結容量tLUslpの設定に徐々に切り替えることができる。
従来の昇圧量設定(スロットル依存ロックアップクラッチ締結容量)によっては、図15、図16で示したように、エンジントルクを考慮したロックアップクラッチ締結容量tLUslpと交差しない場合もあり得るが、このような状況であっても、オープンループ制御終了時においては、確実にエンジントルクを考慮したロックアップクラッチ締結容量tLUslpによるロックアップ容量の設定に移行できる。
なお、上記スロットル依存ロックアップクラッチ締結容量tLUnmlによる昇圧量設定から上記エンジントルクを考慮したロックアップクラッチ締結容量tLUslpによる昇圧量設定への切替えを、切替カウンタMCNTを使って、カウント数に対して比例配分するようにして、そのときの初期カウント値を4に設定したが、それ以外の値であっても構わない。また、1次遅れなど所望のフィルタに応じて配分が変化するように構成しても同様の効果が得られる。
また、エンジントルクの推定を行なう際に、予め用意したトルクマップ(図4参照)を使用したが、CANなどの専用の通信手段を用いて、エンジンコントローラ等からトルク推定値を受信できる構成であれば、この受信した値を用いるように構成してもよい。
また、スリップ回転ゲインgSLPCについても、特許第03230465号などに記載されているように、フィルタ処理を施した値gSLPFを用いても良い。
また、本実施例においては説明を省略したが、各判定において、判定値に対してヒスを設定することで、判定結果がハンチングしてしまうのを防止してもよい。
また、上記各実施形態ではエンジントルク推定を行なう際に、予め用意したトルクマップを使用したが、CANなどの専用の通信手段を用いて、エンジンコントローラ等からトルク推定値を受信できる構成であれば、この受信した値を用いるように構成しても良い。
以上のように、本発明に係るトルクコンバータのスリップ制御装置では、運転性に優れた車両の変速機などに適用することができる。
本発明の一実施形態を示すトルクコンバータの概略構成図。 コントローラの要部を示す機能ブロック図。 コントローラで行われる制御の一例を示すフローチャート。 スロットル開度とエンジン回転速度に応じたエンジントルクのマップ。 トルクコンバータのタービン回転速度速度とF/Bスリップ回転速度ゲインの関係を示すマップ。 スロットル開度とロックアップ初期容量上限値INITmax及びロックアップ初期容量下限値INITminの関係を示すマップ。 スロットル開度TVOとロックアップ容量変化量の関係を示すマップ。 スロットル開度TVOと昇圧設定切替容量TLUSWの関係を示すマップ。 ロックアップクラッチ締結容量tLUslpとロックアップクラッチ締結圧PLUCの関係を示すマップ。 従来例を示し、目標スリップ回転速度Tslp、規範応答Tslp_ref、エンジン回転速度Ne、タービン回転速度Ntと時間の関係を示すタイミングチャートでオープンループ制御開始時近傍を示す。 従来例を示し、オープンループ制御中にスロットル開度TVOを減少した場合のエンジン回転速度Ne、タービン回転速度Nt(プライマリ回転速度)、スロットル開度TVO、エンジントルク、ロックアップ容量、昇圧変化量(ロックアップ容量変化量)と時間の関係を示すタイミングチャート。 本発明を示し、スロットル開度TVOを一定にしたオープンループ制御中の、エンジン回転速度Ne、タービン回転速度Nt(プライマリ回転速度)、スロットル開度TVO、エンジントルク、ロックアップ容量、昇圧変化量(ロックアップ容量変化量)と時間の関係を示すタイミングチャート。 本発明を示し、オープンループ制御中にスロットル開度TVOを減少した場合の、エンジン回転速度Ne、タービン回転速度Nt(プライマリ回転速度)、スロットル開度TVO、エンジントルク、ロックアップ容量、昇圧変化量(ロックアップ容量変化量)と時間の関係を示すタイミングチャート。 本発明を示し、オープンループ制御中にスロットル開度TVOを増大した場合の、エンジン回転速度Ne、タービン回転速度Nt(プライマリ回転速度)、スロットル開度TVO、エンジントルク、ロックアップ容量、昇圧変化量(ロックアップ容量変化量)と時間の関係を示すタイミングチャート。 本発明を示し、オープンループ制御開始時に、ロックアップ初期容量上限値INITmaxでロックアップクラッチ締結容量tLUを制限し、途中からスロットル依存ロックアップクラッチ締結容量tLUnmlに変更する場合の、ロックアップ容量、セレクタPSEL、切替カウンタMCNTと時間の関係を示すタイミングチャート。 本発明を示し、オープンループ制御開始時に、ロックアップ初期容量下限値INITminでロックアップクラッチ締結容量tLUを制限し、途中からスロットル依存ロックアップクラッチ締結容量tLUnmlに変更する場合の、ロックアップ容量、セレクタPSEL、切替カウンタMCNTと時間の関係を示すタイミングチャート。 本発明を示し、オープンループ制御開始時に、ロックアップ初期容量上限値INITmaxでロックアップクラッチ締結容量tLUを制限し、ロックアップ締結容量が昇圧設定切替容量TLUSWに達した時点で、スロットル依存ロックアップクラッチ締結容量tLUnmlからロックアップクラッチ締結容量tLUslpへ切り替える場合を示し、ロックアップ容量、セレクタPSEL、切替カウンタMCNTと時間の関係を示すタイミングチャート。
符号の説明
1 トルクコンバータ
2 ロックアップクラッチ
3 ロックアップ制御弁
4 ロックアップソレノイド
5 コントローラ

Claims (8)

  1. ロックアップクラッチを備えてエンジンと自動変速機の間に介装されたトルクコンバータと、
    車両の運転状態に基づいて、前記トルクコンバータがコンバータ状態からスリップ状態へ移行する際に、オープンループ制御によりロックアップクラッチの締結状態を制御するオープンループ制御手段と、
    前記ロックアップクラッチの締結状態に応じて前記自動変速機の変速を行う変速制御手段と、を備えたロックアップクラッチのスリップ制御装置において、
    前記オープンループ制御手段は、
    トルクコンバータのタービン回転速度を検出するタービン回転速度検出手段と、
    車両の運転状態に基づいてエンジン回転数と前記タービン回転速度の差の目標値である目標スリップ回転速度を設定する目標スリップ回転速度設定手段と、
    前記目標スリップ回転速度に基づいて前記トルクコンバータの滑りトルク相当値を演算する滑りトルク相当値演算手段と、
    前記トルクコンバータに入力されるエンジントルク推定値を演算するエンジントルク推定手段と、
    前記エンジントルク推定値から前記滑りトルク相当値を差し引いたものをロックアップクラッチ締結容量として演算する締結容量演算手段と、
    を備え、
    このロックアップ容量に基づいてロックアップクラッチの締結状態を制御することを特徴とするトルクコンバータのスリップ制御装置。
  2. 前記滑りトルク相当値演算手段は、
    前記目標スリップ回転速度に基づいて、前記検出したタービン回転速度に対応する滑りトルクを滑りトルク相当値として演算することを特徴とする請求項1に記載のトルクコンバータのスリップ制御装置。
  3. 前記滑りトルク演算手段は、
    エンジン回転速度とタービン回転速度から実スリップ回転速度を検出する実スリップ回転速度検出手段と、
    オープンループ制御の開始時には、前記目標スリップ回転速度を前記実スリップ回転速度に置き換えて演算し、
    前記締結容量演算手段は、
    オープンループ制御の開始時には、前記エンジントルク推定値から前記実スリップ回転速度に基づく滑りトルク相当値を差し引いたものをロックアップクラッチ締結容量の初期値として演算する初期値演算手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトルクコンバータのスリップ制御装置。
  4. 前記初期値演算手段は、
    ロックアップクラッチ締結容量の初期値を車両の運転状態に応じた上限値を設定し、当該上限値を超えないように規制する初期値上限規制手段を有することを特徴とする請求項3に記載のトルクコンバータのスリップ制御装置。
  5. 前記初期値演算手段は、
    ロックアップクラッチ締結容量の初期値を車両の運転状態に応じた下限値を設定し、当該下限値を超えないように規制する初期値下限規制手段を有することを特徴とする請求項3または請求項4に記載のトルクコンバータのスリップ制御装置。
  6. 前記締結容量演算手段は、
    エンジンの負荷状態に応じた第2のロックアップクラッチ締結容量を演算する第2締結容量演算手段を有し、
    前記初期値上限規制手段によりロックアップクラッチ締結容量が前記上限値で規制されたときには、前記第2ロックアップクラッチ締結容量を出力し、当該第2ロックアップクラッチ締結容量が前記ロックアップクラッチ締結容量を超えたときには、前記出力をロックアップクラッチ締結容量に切り替えることを特徴とする請求項4に記載のトルクコンバータのスリップ制御装置。
  7. 前記締結容量演算手段は、
    エンジンの負荷状態に応じた第2のロックアップクラッチ締結容量を演算する第2締結容量演算手段を有し、
    前記初期値下限規制手段によりロックアップクラッチ締結容量が前記下限値で規制されたときには、前記第2ロックアップクラッチ締結容量を出力し、当該第2ロックアップクラッチ締結容量が前記ロックアップクラッチ締結容量より小さくなったときには、前記出力をロックアップクラッチ締結容量に切り替えることを特徴とする請求項5に記載のトルクコンバータのスリップ制御装置。
  8. 前記締結容量演算手段は、
    エンジンの負荷状態に応じた第2のロックアップクラッチ締結容量を演算する第2締結容量演算手段を有し、
    前記初期値上限規制手段または前記初期値上限規制手段のいずれかでロックアップクラッチ締結容量が規制されたときには、前記第2ロックアップクラッチ締結容量を出力し、当該第2ロックアップクラッチ締結容量が所定の容量超えたときには、前記出力をロックアップクラッチ締結容量に切り替えることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のトルクコンバータのスリップ制御装置。
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