JP2006161289A - 下水道の伏越部構造 - Google Patents

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【課題】既設の設備に低コストで容易に適用し得る伏越部構造を提供する。
【解決手段】上流側伏越室11及び下流側伏越室12と、伏越横断管13とを備え、伏越横断管の内部に、周囲に十分な流路を確保した状態で、伏越横断管の入口から出口まで延びる補助管20を配設する。補助管の下流側を、下流側伏越室の内部において周囲に十分な流路を確保した状態で立ち上げて、その上端を排出口21として下流側下水路に連通させる。補助管の上端の排出口21と下流側伏越室内の下水の自由水面J1との間に、該自由水面を補助管の排出口よりも高める堰31を設ける。補助管の上流端の入口22を、上流側伏越室から伏越横断管への入口13Aに、下水の流れてくる方向に向かうように開口させる。上流側伏越室内に、落下する砂類を補助管の入口に誘導する誘導壁41や傾斜底壁42を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、下水道の伏越部構造に係り、特に既設の設備に砂類の堆積防止機能を追加するのに適した伏越部構造に関するものである。
一般に河川、鉄道、あるいは移設が困難な地下埋設物等の障害物を横切って地下水路を敷設する必要があるような場合、障害物の存在する区間の下水道を伏越(逆サイフォン式の連通路)で構成することが多い(例えば、特許文献1、2参照)。合流式下水道の分野で採用される伏越の構成例の中に、エアクッション・サイフォンシステムを取り入れたものが知られているので(例えば、非特許文献1、2参照)、それについて以下に簡単に説明する。図4は2つのゲートでエアクッション室を形成するタイプの構造例を示している。
この構造では、図4(a)に示すように、障害物103を挟んで上流側と下流側に上流側下水路101と下流側下水路102が設けられ、各下水路101、102に連通させて、障害物103の両側に上流側伏越室111と下流側伏越室112とが垂直に設けられている。そして、垂直に設けられた両伏越室111、112の下端間を、障害物103の下側に通した伏越横断管113で連結している。
また、各伏越室111、112と伏越横断管113の両端の連絡口115、116には、該各連絡口115、116を上側から閉鎖するゲート117、118が昇降自在に設けられており、各ゲート117、118は図示略の駆動機構により開閉操作ができるようになっている。図4(b)のように2つのゲート117、118をある程度閉じると、伏越横断管113内の上部に空気溜まり用の空間(以下、エアクッション室という)Pを形成することができ、ここに外部から空気を導入して封じ込めることにより、伏越横断管113内の下水の流れる流路断面を小さくして流れを速くすることができる。
このゲート式のエアクッション・サイフォンシステムを運転する場合、図4(a)に示すように、通常時はゲート117、118を全開して、伏越横断管113の流路断面を大きく使って下水を流す。流路断面を大きく使った場合、緩い流れとなるので、伏越横断管113内に堆積物Tが溜まるおそれがある。そこで、適当なタイミングで、図4(b)に示すような堆積物除去運転を行う。堆積物除去運転時は、ゲート117、118をある程度まで閉じる。そして、それにより伏越横断管113内の上部にできるエアクッション室Pに外部から空気を導入し、これを保持することにより伏越横断管113内の下水の流れる断面を小さくして、下水の流れを速くして、堆積物Tを押し流す。このように運転することにより、伏越横断管113内の清掃の負担を減らすことができる。
また、下水量に差のある雨天時と晴天時の運転の切り替えにより、予め伏越横断管113の中に堆積物が溜まらないようにすることもできる。即ち、下水量の少ない晴天時には、伏越横断管113の流路断面を全部開放すると流速が遅くなって堆積物が溜まりやすくなるので、ゲート117、118を適当な開度まで閉じて、伏越横断管113の中に空気を封じ込めることにより、下水の流れる断面を小さくして、流れを速くする。こうすることで、伏越横断管113の中に堆積物が溜まりにくくすることができる。また、雨天時に下水の量が増えたときには、晴天時に封入しておいた空気を抜いて、ゲート117、118を全開することで、たくさんの下水を流せるようにする。
また、別の公知例として、図5に示すように、前述のゲート117、118(図4参照)の代わりに、伏越横断管113の両端連絡口115、116にそれぞれ空気袋127、128を配設し、必要に応じてこれらの空気袋127、128に空気を導入して空気袋127、128を膨らませることにより、伏越横断管113の両端連絡口115、116を上側から所定の断面分だけ閉鎖して、伏越横断管113の流路断面内の上部にエアクッション室Pを形成し、そのエアクッション室Pにエア吹込管123を介して空気を導入することにより、伏越横断管113の実質的な流路断面を縮小するようにしたものもある。
また、更に別の公知例として、図6に示すように、前述のゲート117、118(図4参照)や空気袋127、128(図5参照)の代わりに、伏越横断管113の両端連絡口115、116に、開口部を下に向けたエルボ管137、138を接続し、必要に応じて伏越横断管113の中に空気を導入して、伏越横断管113の流路断面内の上部のエアクッション室Pに空気を閉じこめることで、伏越横断管113の実質的な流路断面を縮小するようにしたものもある。
特開2002−348948号公報 特開2003−253739号公報 「合流式下水道と伏越し」鈴木宏 著 株式会社 公共投資ジャーナル社 平成14年12月25日発行 東京都下水道局 インターネット <URL:http://www.gesui.metro.tokyo.jp/odekake/syorijyo/03_13.htm>
ところで、上述した従来の下水道の伏越部構造においては、次のような問題があった。
即ち、従来例のいずれの構造も、伏越横断管113の内部に空気を導入することで、伏越横断管の実効流路断面積を縮小するようにしているので、空気源であるコンプレッサ(図示略)や空気給送管140の設置が必要であり、また、管内に導入した空気が漏れないようにするための工夫(ゲート117、118、空気袋127、128、エルボ管137、138等)が必要であった。それゆえ、構成が複雑化し、コスト負担が嵩むことになるため、既設の伏越構造に簡単に適用するのには無理があった。
本発明は、上記事情を考慮し、簡単な構成で、既設の設備に低コストで容易に適用し得る伏越部構造を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、障害物を挟んで配設された上流側下水路及び下流側下水路にそれぞれ連結されて前記障害物よりも下方に延びる上流側伏越室及び下流側伏越室と、前記障害物の下方で上流側伏越室及び下流側伏越室の下端同士を連結する伏越横断管と、を備える下水道の伏越部構造において、前記伏越横断管の内部に、周囲に十分な流路を確保した状態で、伏越横断管の入口から出口まで延びる補助管を配設し、その補助管の下流側を、前記下流側伏越室の内部において周囲に十分な流路を確保した状態で立ち上げて、その上端を排出口として前記下流側下水路に連通させ、一方、前記補助管の上端の排出口と下流側伏越室内の下水の自由水面との間に、該自由水面を補助管の排出口よりも高める堰を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記補助管の上流端の入口を、前記上流側伏越室と伏越横断管との連絡口に、下水の流れてくる方向に向かうように開口させたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2において、前記上流側伏越室内に、上流側伏越室内にて落下する砂類を前記補助管の入口に誘導するための誘導手段を設けたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1において、前記補助管の上流側を、前記上流側伏越室の内部において周囲に十分な流路を確保した状態で立ち上げて、その上端を吸込口として前記上流側下水路に連通させ、一方、前記補助管の上端の吸込口と上流側伏越室内の下水の自由水面との間に、一定以上の高さレベルで下水が流れてくるときだけ、前記自由水面側への下水の越流を許す堰を設けたことを特徴とする。
請求項1の発明の伏越部構造において、伏越横断管内に配設した補助管の外部の流路は、下流側伏越室内の自由水面につながっている。また、補助管の内部の流路は、下流側下水路に連通する排出口につながっている。下流側伏越室の自由水面は、堰の存在により、補助管の上端の排出口よりも高いレベルに保たれるようになっているから、その自由水面につながった補助管の外部を下水が流れるには、堰を越流するだけの水圧を必要とする。晴天時は水量が少ないので、それだけの水圧は発生せず、従って、下水は堰を越えることなく、補助管の外部及び下流側伏越室内に止まった状態に置かれる。
一方、補助管の内部を流れる下水は、堰を越える必要がないので、小さい抵抗で流れることができる。このため、晴天時のように流水量が少ないときには、補助管の内部だけを下水が流れることになる。補助管の内部は、伏越横断管よりも流路断面積が小さいので、下水の流量が少ない場合でも流速が速くなり、砂等の固形物が滞留することなく、下水と共に下流に流れていき、最終的に下流側下水路に移送される。
また、雨天時には、下水量が増大して流水圧が堰を越える以上に高まることにより、補助管の内部はもちろん伏越横断管の全断面を下水が流れる。そして、補助管の外部を流れた下水は、下流側伏越室内の堰を越流して、下流側下水路に流入する。この場合も、下流側伏越室内の自由水面と補助管の排出口との間には、堰の存在によって所定以上の水位差が保たれるので、その水位差に応じた分だけ、補助管の内部の流速の方が補助管の外部の流速よりも速くなる。従って、もし補助管内に既に砂類が堆積している場合であっても、堆積している砂類を速い流速で押し流すことが期待できる。また、上流側伏越室と伏越横断管の連絡口に補助管の入口が開口している場合には、上流側伏越室内下部に落下した砂が管内流速の速い補助管に吸い込まれやすくなるため、補助管内を速い流速で移送されることになる。
このように、請求項1の発明によれば、雨天時と晴天時の下水の流れる断面を、流水量の多い少ないに応じて自動的に適切に切り替えることができる。従って、下水流量の少ない晴天時に伏越横断管内において砂類が堆積する問題を有効に解決することができ、清掃等のメンテナンスの間隔を延ばすことができる。しかも、その構成は、伏越横断管から下流側伏越室内にかけて補助管を配設し、下流側伏越室内に堰を設けるだけのシンプルな構成であるから、低コストに実現できる。特に、空気源や空気漏れ止めなどの複雑な手段が全く不要であるから、既設の伏越部構造に対して容易に適用することができる。
請求項2の発明によれば、上流側伏越室と伏越横断管の連絡口に補助管の入口を開口させ、しかもその入口を下水の流れてくる方向に向かわせているので、上流側伏越室内にて下水と共に落下する砂類を、管内流速の速い補助管内に誘導することができ、砂類の滞留を有効に防止することができる。
請求項3の発明によれば、上流側伏越室内にて落下する砂類を補助管の入口に誘導するための誘導手段を設けているので、上流側伏越室内における砂類の滞留を更に有効に防止することができる。
請求項4の発明によれば、補助管の上流側を上流側伏越室内で立ち上げ、その上端を吸込口として上流側下水路に連通させ、その吸込口と上流側伏越室内の自由水面との間に、一定以上の高さレベルで下水が流れてくるときだけ自由水面側への下水の越流を許す堰を設けたので、流水量の少ない晴天時においても、スカムを補助管に効率良く吸い込ませることができ、上流側伏越室内でのスカムの滞留を防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は第1実施形態として示す伏越部構造の全体断面図である。
ここで対象とする下水道は、汚水と雨水を同一の管渠で排出する合流式下水道であり、図1(a)に示すように、河川等の障害物100を挟んで上流側と下流側に上流側下水路1と下流側下水路2が設けられており、障害物100を回避して両下水路1、2をつなぐために伏越部10が設けられている。伏越部10を構成する手段として、まず、各下水路1、2に連通させて障害物100の両側に垂直な立坑4、5が設けられている。
各立坑4、5の下部はそれぞれ上流側伏越室11と下流側伏越室12になっており、両伏越室11、12の下端間が、障害物100の下側に通した伏越横断管13で連結されている。そして、これら上流側伏越室11、下流側伏越室12、伏越横断管13によって伏越部10が構成されている。
また、この伏越部10の伏越横断管13の内底部には、図1(b)に示すように周囲に十分な流路を確保した状態で、伏越横断管13の入口13Aから出口13Bまで延びる補助管20が配設されており、その補助管20の下流側が、下流側伏越室12の内部において周囲に十分な流路を確保した状態で立ち上げられ、その上端が排出口21として下流側下水路2に連通されている。
また、補助管20の上端の排出口21と下流側伏越室12内の下水の自由水面J1との間には、該自由水面J1を補助管20の排出口21よりも高めるための堰31が設けられている。図2に拡大して示すように、この堰31は、補助管20の上端の排出口21と下流側伏越室12内の下水の自由水面J1との間にあって、自由水面J1と排出口21との間に所定以上の水位差Hを確保する役目を果たす。
なお、補助管20の管径は、晴天時の流量を基準にして、砂類が堆積しない程度以上の流速となるように定められている。また、堰31の高さは、補助管20の流路損失を考慮して、水量の少ない晴天時に水位差Hによって確実に補助管20の内部に所定以上の流速の流れを生じさせることができるレベルに設定してある。
一方、補助管20の上流端の入口22は、上流側伏越室11から伏越横断管13への入口13Aに、下水の流れてくる方向に向かうように開口している。また、上流側伏越室11の内部には、上流側伏越室11内にて落下する砂類を補助管20の入口22に誘導するための誘導手段として、誘導壁41や傾斜底壁42が設けられている。
次に作用を説明する。
この伏越部構造においては、伏越横断管13内に配設した補助管20の外部の流路が、下流側伏越室12内の自由水面J1につながっており、補助管20の内部の流路が、下流側下水路2に連通する排出口21につながっている。下流側伏越室12の自由水面J1は、堰31の存在により、補助管20の上端の排出口21よりも高いレベルに保たれるようになっているから、その自由水面J1につながった補助管20の外部の流路を下水が流れるには、堰31を越流するだけの水圧を必要とする。
晴天時は水量が少ないので、それだけの水圧は発生せず、従って、下水は堰31を越えることなく、伏越横断管13内の補助管20の外部及び下流側伏越室12内に止まった状態に置かれる。一方、補助管20の内部を流れる下水は、堰31を越える必要がないので、小さい抵抗で流れることができる。このため、晴天時のように流水量が少ないときには、補助管20の内部だけを下水が流れることになる。
補助管20の内部は、伏越横断管13よりも流路断面積が小さいので、下水の流量が少ない場合でも流速が速くなり、砂等の固形物が滞留することなく、下水と共に下流に流れていき、最終的に下流側下水路2に移送される。
また、雨天時には、下水量が増大して流水圧が堰31を越える以上に高まることにより、補助管20の内部はもちろん伏越横断管13内の全断面を下水が流れる。そして、補助管20の外部を流れた下水は、下流側伏越室12内の堰31を越流して、下流側下水路2に流入する。
この場合も、下流側伏越室12内の自由水面J1と補助管20の排出口21との間には、堰31の存在によって所定以上の水位差Hが保たれるので、その水位差Hに応じた分だけ、補助管20の内部の流速の方が補助管20の外部の流速よりも速くなる。従って、もし補助管20内に既に砂類が堆積していても、堆積している砂類を速い流速で押し流すことが期待できる。
また、補助管20の排出口21を、図示しないバルブ等で閉止できるようにしてもよく、そのようにした場合、必要に応じて補助管20内の流れを止めることができ、伏越横断管13内の流路の有効断面積を補助管20の断面積分だけ小さくことができる。その結果、伏越横断管13内の流速を速めることができて、管内堆積物の排出を促進させることが可能となる。
また、補助管20の入口22は、上流側伏越室11から伏越横断管13への入口13A(連絡口)に、下水が流れてくる方向に向かうように開口させているので、上流側伏越室11内にて下水と共に落下する砂類を、管内流速の速い補助管20内に誘導することができる。特に上流側伏越室11内には、誘導壁41や傾斜底壁42を設けているので、上流側伏越室11内における砂類の滞留を有効に防止することができる。
このように、本伏越部構造によれば、雨天時と晴天時の下水の流れる断面を、流水量の多い少ないに応じて自動的に適切に切り替えることができる。従って、下水流量の少ない晴天時に、伏越横断管13内において砂類が堆積する問題を有効に解決することができ、清掃等のメンテナンスの間隔を延ばすことができる。
しかも、その構成は、伏越横断管13内から下流側伏越室12内にかけての範囲に補助管20を配設し、下流側伏越室12内に堰31を設けるだけのシンプルな構成であるから、低コストに実現できる。特に、この伏越部構造の場合、空気源としてのコンプレッサや空気漏れ止めのためのゲートや空気袋などの手段を全く使用しないから、既設の伏越部構造に対して容易に適用することができる。
図3は本発明の第2実施形態の伏越部構造の断面図である。
この伏越部10Bにおいては、補助管20の上流側を、上流側伏越室11の内部において周囲に十分な流路を確保した状態で立ち上げて、その上端を吸込口23として上流側下水路1に連通させている。そして、補助管20の上端の吸込口23と上流側伏越室11内の下水の自由水面J2との間に、一定以上の高さレベルで下水が流れてくるときだけ、自由水面J2側への下水の越流を許す堰32を設けている。その他の点は、図1の第1実施形態の伏越部構造と全く同じであるので、説明は省略する。
この構成の伏越部構造によれば、補助管20の上流側を上流側伏越室11内で立ち上げ、その上端を吸込口23として上流側下水路1に連通させ、その吸込口23と上流側伏越室11内の自由水面J2との間に堰32を設けているので、流水量の少ない晴天時においても、スカムを補助管20に効率良く吸い込ませることができ、上流側伏越室11内でのスカムの滞留を有効に防止することができる。
なお、上記各実施形態における堰31、32は、高さを変えられるように上下に可動になっていてもよく、既設の上下可動式の堰が設置されている場合は、それを流用することができる。
本発明の第1実施形態の伏越部構造の構成図で、(a)は全体断面図、(b)は(a)のIb−Ib矢視断面図である。 図1のII部の拡大図である。 本発明の第2実施形態の伏越部構造の構成図で、(a)は全体断面図、(b)は(a)のIIIb−IIIb矢視断面図である。 従来のエアクッション・サイフォンシステムを組み込んだ伏越部構造の図であり、(a)は通常時の状態、(b)は清掃時の状態を示す図である。 従来の伏越部構造の他の例を示す全体断面図である。 従来の伏越部構造の更に他の例を示す全体断面図である。
符号の説明
1 上流側下水路
2 下流側下水路
10,10B 伏越部
11 上流側伏越室
12 下流側伏越室
13 伏越横断管
13A 伏越横断管の入口
13B 伏越横断管の出口
20 補助管
21 排出口
22 入口
23 吸引口
31,32 堰
41 誘導壁(誘導手段)
42 傾斜底壁(誘導手段)
100 障害物
J1,J2 自由水面

Claims (4)

  1. 障害物を挟んで配設された上流側下水路及び下流側下水路にそれぞれ連結されて前記障害物よりも下方に延びる上流側伏越室及び下流側伏越室と、前記障害物の下方で上流側伏越室及び下流側伏越室の下端同士を連結する伏越横断管と、を備える下水道の伏越部構造において、
    前記伏越横断管の内部に、周囲に十分な流路を確保した状態で、伏越横断管の入口から出口まで延びる補助管を配設し、その補助管の下流側を、前記下流側伏越室の内部において周囲に十分な流路を確保した状態で立ち上げて、その上端を排出口として前記下流側下水路に連通させ、
    一方、前記補助管の上端の排出口と下流側伏越室内の下水の自由水面との間に、該自由水面を補助管の排出口よりも高める堰を設けたことを特徴とする下水道の伏越部構造。
  2. 前記補助管の上流端の入口を、前記上流側伏越室と伏越横断管との連絡口に、下水の流れてくる方向に向かうように開口させたことを特徴とする請求項1に記載の下水道の伏越部構造。
  3. 前記上流側伏越室内に、上流側伏越室内にて落下する砂類を前記補助管の入口に誘導するための誘導手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の下水道の伏越部構造。
  4. 前記補助管の上流側を、前記上流側伏越室の内部において周囲に十分な流路を確保した状態で立ち上げて、その上端を吸込口として前記上流側下水路に連通させ、
    一方、前記補助管の上端の吸込口と上流側伏越室内の下水の自由水面との間に、一定以上の高さレベルで下水が流れてくるときだけ、前記自由水面側への下水の越流を許す堰を設けたことを特徴とする請求項1に記載の下水道の伏越部構造。
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