JP2006159941A - 車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備えた車両 - Google Patents

車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備えた車両 Download PDF

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Abstract

【課題】
アクセルペダルの解放指令が継続して出力されている場合に、運転者に対して確実にアクセルペダルの解放を促す車両用運転操作補助装置を提供する。
【解決手段】
車両用運転操作補助装置は、自車両周囲のリスクポテンシャルを算出し、リスクポテンシャルの増加に伴ってアクセルペダル反力を増加することによって、アクセルペダルを解放するように促す。アクセルペダルの解放指令が継続して出力されている場合は、運転者がアクセルペダルの踏み込み操作を行っている場合のみ、アクセルペダル反力を増加するように補正を行う。アクセルペダルの踏み込み操作が行われていない場合は、アクセルペダル反力の増加補正は行わない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、運転者の操作を補助する車両用運転操作補助装置に関する。
従来の車両用運転操作補助装置は、自車両周囲の走行状況に応じてアクセルペダルの解放を促すようにアクセルペダルに反力を発生させている(例えば特許文献1参照)。この装置は、アクセルペダル解放指令が出力されると、アクセルペダル解放指令の出力経過時間とアクセルペダル操作量とに基づいて、アクセルペダル反力を増加する。
本願発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開2004−9755号公報
上述したような従来の装置は、アクセルペダル解放指令が出力された場合に運転者のアクセルペダル操作を徐々に解放へと誘導することができる。しかしながら、アクセルペダル解放指令の出力経過時間に伴って一義的に反力を増加させると、運転者にとっては反力変化がわかりづらくなるという問題があった。
本発明による車両用運転操作補助装置は、自車両の前方に存在する障害物を検出する障害物検出手段と、障害物検出手段による検出結果に基づいて、自車両のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、リスクポテンシャル算出手段によって算出されるリスクポテンシャルに基づいて、アクセルペダルに発生させる操作反力を算出するアクセルペダル反力算出手段と、アクセルペダル反力算出手段で算出された操作反力をアクセルペダルに発生させるアクセルペダル反力発生手段と、アクセルペダルの操作を検出するアクセルペダル操作検出手段と、アクセルペダル操作変化検出手段によってアクセルペダル操作が検出された場合のみ、アクセルペダル反力算出手段によって算出される操作反力が増加するように補正するアクセルペダル反力補正手段とを備える。
本発明による車両用運転操作補助装置は、自車両の前方に存在する障害物を検出する障害物検出手段と、障害物検出手段による検出結果に基づいて、自車両のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、リスクポテンシャル算出手段によって算出されるリスクポテンシャルに基づいて、アクセルペダルに発生させる操作反力を算出するアクセルペダル反力算出手段と、アクセルペダル反力算出手段で算出された操作反力をアクセルペダルに発生させるアクセルペダル反力発生手段と、アクセルペダルの操作量を検出するアクセルペダル操作量検出手段と、アクセルペダル操作量検出手段によって検出されるアクセルペダル操作量に基づいて、アクセルペダルの操作量変化を検出するアクセルペダル操作量変化検出手段と、アクセルペダル操作量変化検出手段によって操作量変化が検出された場合のみ、アクセルペダル反力算出手段によって算出される操作反力が増加するように補正するアクセルペダル反力補正手段とを備える。
本発明による車両用運転操作補助装置は、自車両周囲の障害物状況に基づいて自車両のリスクポテンシャルを算出し、リスクポテンシャルに応じてアクセルペダルに発生する操作反力を制御する車両用運転操作補助装置において、アクセルペダルが踏み込み操作されているときのみ、リスクポテンシャルに応じた操作反力を増加補正する。
本発明による車両用運転操作補助装置は、自車両周囲の障害物状況に基づいて自車両のリスクポテンシャルを算出し、リスクポテンシャルに応じてアクセルペダルに発生する操作反力を制御する車両用運転操作補助装置において、アクセルペダルが踏み込み操作されていないときは、リスクポテンシャルに応じた操作反力の増加補正を行わない。
本発明による車両は、自車両の前方に存在する障害物を検出する障害物検出手段と、障害物検出手段による検出結果に基づいて、自車両のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、リスクポテンシャル算出手段によって算出されるリスクポテンシャルに基づいて、アクセルペダルに発生させる操作反力を算出するアクセルペダル反力算出手段と、アクセルペダル反力算出手段で算出された操作反力をアクセルペダルに発生させるアクセルペダル反力発生手段と、アクセルペダルの操作量を検出するアクセルペダル操作量検出手段と、操作量検出手段によって検出されるアクセルペダル操作量に基づいて、アクセルペダルの操作量変化を検出するアクセルペダル操作量変化検出手段と、アクセルペダル操作量変化検出手段によって操作量変化が検出された場合のみ、アクセルペダル反力算出手段によって算出される操作反力が増加するように補正するアクセルペダル反力補正手段とを有する車両用運転操作補助装置を備える。
本発明による車両は、自車両周囲の障害物状況に基づいて自車両のリスクポテンシャルを算出し、リスクポテンシャルに応じてアクセルペダルに発生する操作反力を制御し、アクセルペダルが踏み込み操作されているときのみ、リスクポテンシャルに応じた操作反力を増加補正する車両用運転操作補助装置を備える。
本発明による車両は、自車両周囲の障害物状況に基づいて自車両のリスクポテンシャルを算出し、リスクポテンシャルに応じてアクセルペダルに発生する操作反力を制御し、アクセルペダルが踏み込み操作されていないときは、リスクポテンシャルに応じた操作反力を増加補正しない車両用運転操作補助装置を備える。
本発明によれば、アクセルペダルの操作量変化が検出された場合のみ、あるいはアクセルペダルが踏み込み操作されている場合のみ、自車両周囲のリスクポテンシャルに応じた操作反力を増加補正するので、運転者がアクセルペダルの反力変化を敏感に知覚することができる状態であるかを考慮して効果的な情報伝達を行うことができる。
《第1の実施の形態》
本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の構成を示すシステム図であり、図2は、車両用運転操作補助装置1を搭載した車両の構成図である。
まず、車両用運転操作補助装置1の構成を説明する。レーザレーダ10は、車両の前方グリル部もしくはバンパ部等に取り付けられ、水平方向に赤外光パルスを照射して車両前方領域を走査する。レーザレーダ10は、前方にある複数の反射物(通常、前方車の後端)で反射された赤外光パルスの反射波を計測し、反射波の到達時間より、複数の前方車までの車間距離とその存在方向を検出する。検出した車間距離及び存在方向はコントローラ50へ出力される。なお、本実施の形態において、前方物体の存在方向は、自車両に対する相対角度として表すことができる。レーザレーダ10によりスキャンされる前方の領域は、自車正面に対して±6deg程度であり、この範囲内に存在する前方物体が検出される。
車速センサ20は、車輪の回転数や変速機の出力側の回転数を計測することにより自車両の車速を検出し、検出した自車速をコントローラ50に出力する。
コントローラ50は、CPUと、ROMおよびRAM等のCPU周辺部品とから構成され、車両用運転操作補助装置1全体の制御を行う。コントローラ50は、車速センサ20から入力される自車速と、レーザレーダ10から入力される距離情報から、自車両周囲の障害物状況、例えば自車両と各障害物との相対距離および相対速度といった障害物に対する走行状態を認識する。コントローラ50は、障害物状況に基づいて各障害物に対する自車両のリスクポテンシャルを算出し、算出したリスクポテンシャルに基づいて、以下のような制御を行う。
本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1は、アクセルペダル62を操作する際に発生する反力を制御することによって、運転者に周囲の環境を知らせるとともに自車両の加減速操作を補助し、運転者の運転操作を適切にアシストするものである。そこで、コントローラ50は、自車前方の障害物に対するリスクポテンシャルに基づいてアクセルペダル62の反力制御量を算出し、自車両周囲のリスクが高い場合にアクセルペダル62を解放するように促す。
また、リスクポテンシャルに応じてアクセルペダル反力が制御されている状態が継続する場合は、その経過時間が長くなるほど、すなわちアクセルペダル62の解放指令の出力経過時間が長くなるほど、反力が徐々に増加するように補正する。これにより、アクセルペダル62の解放を促すとともに、リスクポテンシャルが高い状態が継続していることを運転者に知らせる。
運転者が行うアクセルペダル操作は、踏み込み操作、戻し操作、および保持、の3つに分類することができる。リスクポテンシャルに応じてアクセルペダル反力を発生させる場合、アクセルペダル62の踏み込み操作を行っているときに運転者は最も敏感に反力の変化を感じることができる。そこで、運転者がアクセルペダル62の踏み込み操作を行っている場合のみ、アクセルペダル解放指令の出力経過時間とアクセルペダル62の踏み込み量に基づいてアクセルペダル反力が増加するように補正する。
コントローラ50は、リスクポテンシャルに基づく反力制御量を、アクセルペダル解放指令の出力経過時間とアクセルペダル踏み込み量に応じて補正し、補正した反力制御量をアクセルペダル反力制御装置60へと出力する。
アクセルペダル反力制御装置60は、コントローラ50から出力される反力制御量に応じて、アクセルペダル62のリンク機構に組み込まれたサーボモータ61で発生させるトルクを制御する。サーボモータ61は、アクセルペダル反力制御装置60からの指令値に応じて発生させる反力を制御し、運転者がアクセルペダル62を操作する際に発生する踏力を任意に制御することができる。アクセルペダルストロークセンサ71は、リンク機構を介してサーボモータ61の回転角に変換されたアクセルペダル62のストローク量(操作量)Sを検出する。
なお、アクセルペダル反力制御を行わない場合の通常のアクセルペダル反力特性は、例えば、アクセルペダル62の操作量が大きくなるほどアクセルペダル反力がリニアに大きくなるよう設定されている。通常のアクセルペダル反力特性は、例えばアクセルペダル62の回転中心に設けられたねじりバネ(不図示)のバネ力によって実現することができる。
図3に、コントローラ50の内部および周辺の構成を示すブロック図を示す。コントローラ50は、例えばCPUのソフトウェア形態により、障害物認識部51、リスクポテンシャル算出部52、アクセルペダル反力算出部53,アクセル操作量変化検出部54、反力補正値算出部55およびアクセルペダル反力補正部56を構成する。
障害物認識部51は、レーザレーダ10および車速センサ20からの信号を入力し、自車両前方の障害物状況を認識する。具体的には、先行車との車間距離Dおよび相対速度Vrを算出し、さらに自車速V1を検出する。リスクポテンシャル算出部52は、障害物認識部51の認識結果に基づいて、前方障害物に対する自車両のリスクポテンシャルを算出する。アクセルペダル反力算出部53は、リスクポテンシャル算出部52で算出したリスクポテンシャルに基づいてアクセルペダル62の反力制御指令値を算出する。
アクセル操作量変化検出部54は、アクセルペダルストロークセンサ71で検出されたアクセルペダル62の操作量Sに基づいて、どのようなアクセルペダル操作が行われているかを検出する。反力補正値算出部55は、アクセル操作量変化検出部54の検出結果、およびアクセルペダル反力制御の経過時間に基づいて、アクセルペダル反力制御指令値を補正するための補正値を算出する。アクセルペダル反力補正部56は、反力補正値算出部55で算出した補正値を用いて、アクセルペダル反力算出部53で算出された反力制御指令値を補正し、反力指令補正値を算出する。
以下に、第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の動作を詳細に説明する。図4に、第1の実施の形態のコントローラ50における運転操作補助制御処理の処理手順のフローチャートを示す。本処理内容は、一定間隔、例えば50msec毎に連続的に行われる。
まず、ステップS100で走行状態を読み込む。ここで、走行状態は、自車前方の障害物状況を含む自車両の走行状況に関する情報である。そこで、レーザレーダ10により検出される前方障害物までの車間距離Dや存在方向と、車速センサ20によって検出される自車両の走行車速V1を読み込む。
ステップS200では、ステップS100で読み込み、認識した走行状態データに基づいて、前方障害物の状況を認識する。ここでは、前回の処理周期以前に検出され、コントローラ50のメモリに記憶されている自車両に対する障害物の相対位置やその移動方向・移動速度と、ステップS100で得られた現在の走行状態データとにより、現在の障害物の自車両に対する相対位置やその移動方向・移動速度を認識する。そして、自車両の走行に対して障害物およびレーンマーカが、自車両の周囲にどのように配置され、相対的にどのように移動しているかを認識する。
ステップS300では、障害物、具体的には先行車に対するリスクポテンシャルRPを算出する。先行車に対するリスクポテンシャルRPは以下のようにして算出する。
まず、認識された先行車に対する余裕時間TTC(Time To Contact)を算出する。余裕時間TTCは、先行車に対する現在の自車両の接近度合を示す物理量であり、現在の走行状況が継続した場合、つまり自車速V1、先行車速V2および相対車速Vr(=V2−V1)が一定の場合に、何秒後に車間距離Dがゼロとなり自車両と先行車両とが接触するかを示す値である。先行車に対する余裕時間TTCは、以下の(式1)で求められる。
TTC=−D/Vr ・・・(式1)
余裕時間TTCの値が小さいほど、先行車への接触が緊迫し、先行車への接近度合が大きいことを意味している。例えば先行車への接近時には、余裕時間TTCが4秒以下となる前に、ほとんどのドライバが減速行動を開始することが知られている。
つぎに、自車両と先行車との車間時間THWを算出する。車間時間THWは、自車両が先行車に追従走行している場合に、想定される将来の先行車の車速変化による余裕時間TTCへの影響度合、つまり相対車速Vrが変化すると仮定したときの影響度合を示す物理量である。車間時間THWは、以下の(式2)で表される。
THW=D/V1 ・・・(式2)
車間時間THWは、車間距離Dを自車速V1で除したものであり、先行車の現在位置に自車両が到達するまでの時間を表す。この車間時間THWが大きいほど、周囲の環境変化に対する予測影響度合が小さくなる。つまり、車間時間THWが大きい場合には、もしも将来に先行車の車速V2が変化しても、先行車までの接近度合には大きな影響を与えず、余裕時間TTCはあまり大きく変化しないことを示す。なお、自車両が先行車に追従し、自車速V1=先行車速V2である場合は、(式2)において自車速V1の代わりに先行車速V2を用いて車間時間THWを算出することもできる。
つぎに、余裕時間TTCと車間時間THWを用いて、自車両周囲のリスクポテンシャルRPを算出する。自車両周囲のリスクポテンシャルRPは、以下の(式3)で算出することができる。
RP=a/THW+b/TTC ・・・(式3)
ここで、a、bは、車間時間THWおよび余裕時間TTCにそれぞれ適切な重み付けをするための定数であり、予め適切な値を設定しておく。定数a、bは、例えばa=1,b=8(a<b)に設定する。
ステップS400では、ステップS300で算出したリスクポテンシャルRPに基づいて、アクセルペダル62に発生させる操作反力の反力制御指令値FAを算出する。リスクポテンシャルRPが大きいほど、アクセルペダル62を戻す方向へ操作反力を発生させる。
図5に、リスクポテンシャルRPとアクセルペダル反力制御指令値FAとの関係を示す。図5に示すように、リスクポテンシャルRPが所定値RPmaxよりも小さい場合は、リスクポテンシャルRPが大きくなるほど、大きなアクセルペダル反力を発生させるようにアクセルペダル反力制御指令値FAを算出する。リスクポテンシャルRPが所定値RPmaxより大きい場合には、最大のアクセルペダル反力を発生させるように、アクセルペダル反力制御指令値FAを最大値FAmaxに固定する。
このように、リスクポテンシャルRPが所定値RPmaxより小さい場合は、アクセルペダル反力特性を変更し、リスクポテンシャルRPの大きさをアクセルペダル操作反力として運転者に知らせる。一方、リスクポテンシャルRPが所定値RPmaxより大きい場合は、アクセルペダル反力制御指令値FAを最大にして運転者がアクセルペダル62を解放するように促す。
ステップS500では、アクセルペダル操作量Sの変化を検出し、運転者がどのようなアクセルペダル操作を行っているかを検出する。ここでの処理を、図6のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS501で、アクセルペダルストロークセンサ71で検出されるアクセルペダル操作量Sを読み込む。ステップS502では、アクセルペダル操作量Sの変化速度dSを算出する。変化速度dSは、例えば操作量Sを時間微分することによって算出する。
ステップS503では、ステップS502で算出したアクセルペダル操作量Sの変化速度dSが0よりも小さいか否か、すなわちアクセルペダル62が戻し操作されているか否かを判定する。ステップS503が肯定判定されるとステップS504へ進み、ストローク基準値S0に、現在のアクセルペダル操作量Sを設定するとともに、操作量絶対値ΔSに0を設定する。ストローク基準値S0は、アクセルペダル62の踏み込み操作が開始されたときにアクセルペダル62がどれだけ踏み込まれていたかを示す基準値である。操作量絶対値ΔSは、踏み込み操作が開始されてからのアクセルペダル62の踏み込み量を示す値である。
ステップS503が否定判定されると、ステップS505へ進み、操作量絶対値ΔSを以下の(式4)から算出する。
ΔS=S−S0 ・・・(式4)
アクセルペダル62の踏み込み操作が開始されてからは、ストローク基準値S0を固定し、基準値S0からの踏み込み量を操作量絶対値ΔSとして算出する。
このようにステップS500で操作量変化を検出した後、ステップS600へ進む。
ステップS600では、アクセルペダル解放指令が出力されてからの経過時間を算出する。ここでの処理を、図7のフローチャートを用いて算出する。
まず、ステップS601で、アクセルペダル解放指令が出力されているか否かを判定する。ステップS400で算出したアクセルペダル反力制御指令値FAが0よりも大きい場合は、解放指令が出力されていると判断してステップS602へ進む。ステップS602では、解放指令が出力されてからの経過時間Tを以下の(式5)から算出する。
T=T+ΔT ・・・(式5)
ここで、ΔTは経過時間Tをカウントするための所定値であり、例えば図7に示す処理の処理周期を用いる。
一方、アクセルペダル反力制御指令値FAが0以下の場合は、解放指令が出力されていないと判断してステップS603へ進む。ステップS603では、経過時間Tを0にリセットする。
このようにステップS600で解放指令が出力されてからの経過時間Tを算出した後、ステップS700へ進む。
ステップS700では、ステップS500で検出したアクセルペダル62の操作量変化およびステップS600で算出した経過時間Tを用いて、ステップS400で算出したアクセルペダル反力制御指令値FAの補正処理を行う。ここでの処理を図8のフローチャートを用いて説明する。
ステップS701では、ステップS500で算出した操作量絶対値ΔSに基づいて、アクセルペダル62が踏み込み操作されているか否かを判定する。ΔS>0であり、現在アクセルペダル62が踏み込み操作されている場合、または踏み込み後に保持されている場合は、ステップS702へ進む。ステップS702では、反力制御指令値FAを補正するための補正係数K1,K2を、それぞれ操作量絶対値ΔSと経過時間Tに基づいて算出する。
図9に、アクセルペダル62の操作量絶対値ΔSと補正係数K1との関係を示す。図9に示すように、操作量絶対値ΔSが0であり、アクセルペダル62が戻し操作されている場合は、補正係数K1=0とする。操作量絶対値ΔSが大きくなるほど補正係数K1が大きくなり、操作量絶対値ΔSが所定値S1以上となると補正係数K1=1に固定する。
図10に、アクセルペダル解放指令が出力されてからの経過時間Tと補正係数K2との関係を示す。図10に示すように、解放指令が出力されてから時間T0が経過するまでは、補正係数K2=1に設定する。その後、経過時間Tが長くなるほど補正係数K2が大きくなり、経過時間Tが所定時間T1以上となると補正係数K2=K2maxに固定する。
つづくステップS703では、ステップS702で算出した補正係数K1,K2を用いて、アクセルペダル反力補正量ΔFhoseiを算出する。反力補正量ΔFhoseiは、予め適切に設定された基準値FA0を用いて、以下の(式6)から算出する。
ΔFhosei=K1・K2・FA0 ・・・(式6)
ステップS704では、ステップS703で算出した反力補正量ΔFhoseiを用いて、アクセルペダル反力制御指令値FAの補正値FAhoseiを以下の(式7)から算出する。
FAhosei=FA+ΔFhosei ・・・(式7)
(式7)に示すように、操作量絶対値ΔSまたは経過時間Tが大きくなり、反力補正量ΔFhoseiが大きくなるほど、リスクポテンシャルRPに基づく反力制御指令値FAに対して補正値FAhoseiが大きくなる。
一方、ステップS701が否定判定され、アクセルペダル62の踏み込み操作が行われておらず、戻し操作されている場合は、ステップS705へ進む。ステップS705では、アクセルペダル反力補正量ΔFhoseiを0に設定し、つづくステップS706で、ステップS400で算出された反力制御指令値FAを、補正値FAhoseiとして設定する。
このようにステップS700でアクセルペダル反力指令補正値FAhoseiを算出した後、ステップS800へ進む。ステップS800では、ステップS700で算出した反力指令補正値FAhoseiを、アクセルペダル反力制御装置60に出力する。アクセルペダル反力制御指令値60は、コントローラ50からの指令値に応じてサーボモータ61を制御し、アクセルペダル62に発生する反力を制御する。これにより、今回の処理を終了する。
以下に、第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の作用を説明する。
図11(a)〜(e)に、アクセルペダル解放指令の出力経過時間T,ペダル操作量S、操作量絶対値ΔS,反力補正量ΔFhosei、およびアクセルペダル反力の時間変化の一例を示す。なお、図11(e)に示すアクセルペダル反力は、アクセルペダル操作量Sに応じた通常の反力特性に反力指令補正値FAhoseiを加えた後の、実際にアクセルペダル62に発生する反力を示している。図11(a)に示すようにアクセルペダル解放指令が継続的に出力されている状態を例として説明する。
図11(b)に示すように、操作量Sが一定でアクセルペダル62が保持されている状態から時間taで踏み込み操作が開始されると、図11(c)に示すように操作量絶対値ΔSが増加し始める。これに伴って、図11(d)に示すように反力補正量ΔFhoseiも増加し始める。時間tbで操作量ΔSが所定値S1以上となると、経過時間T<T0であるので反力補正量ΔFhoseiが固定される。踏み込んでからアクセルペダル62が保持された後、時間tcで操作量Sが減少し始めてアクセルペダル62が戻し操作されると、操作量絶対値ΔSと反力補正量ΔFhoseiがともに0となる。
時間tdで再び踏み込み操作が開始されると、操作量絶対値ΔSの増加に伴って反力補正量ΔFhoseiが増加する。時間teで操作量ΔSが所定値S1以上となると、反力補正量ΔFhoseiは固定される。このとき、アクセルペダル解放指令の出力経過時間T>T1であるので、反力補正量ΔFhoseiの値は、前回踏み込み操作が行われたときよりも大きな値に設定される。
図11(e)に示すように、アクセルペダル反力は反力補正量ΔFhoseiの変化に応じて増減する。運転者はアクセルペダル62の踏み込み操作を行い、反力変化に敏感な状態であるので、アクセルペダル反力の変化を一層容易に知覚することができる。また、アクセルペダル解放指令が出力されている状態が長くつづくほど反力補正量ΔFhoseiが大きくなり、アクセルペダル反力の増加量も大きくなるので、運転者にリスクが高い状態が継続していることを認識させることができる。
このように、以上説明した第1の実施の形態においては、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)車両用運転操作補助装置1は、自車両前方に存在する障害物に対するリスクポテンシャルRPに基づいてアクセルペダル62に操作反力を発生し、リスクポテンシャルRPが高くなるとアクセルペダル62を解放するように促す。ここで、コントローラ50は、アクセルペダル62の操作量Sに基づいて操作量変化を検出し、操作量変化が検出された場合のみ、アクセルペダル反力が増加するように補正を行う。とくにアクセルペダル操作を行っている場合、運転者はアクセルペダル62に発生する反力の変化に敏感であるので、アクセルペダル反力を増加することによってリスクポテンシャルRPの伝達を効果的に行い、確実にアクセルペダル62の解放を促すことができる。
(2)アクセル操作量変化検出部54は、アクセルペダル62の操作量変化として、アクセルペダル62が所定量以上操作されることを検出する。具体的には、踏み込み操作が開始されてからの踏み込み量である操作量絶対値ΔSが0よりも大きくなることを検出する。これにより、運転者がアクセルペダル62の踏み込み操作を行っているかを確実に検出することができる。
(3)反力補正値算出部55は、アクセルペダル反力制御を開始し、リスクポテンシャルRPに応じた操作反力をアクセルペダル62に発生させ始めてからの経過時間Tを算出する。すなわちアクセルペダル解放指令が出力され始めてからの経過時間Tを算出する。そして、経過時間Tに基づいて反力補正量ΔFhoseiを算出する。これにより、アクセルペダル解放指令が出力されている場合に、アクセルペダル62を解放するように徐々に促すことができる。
(4)反力補正量ΔFhoseiは、経過時間Tの増加に伴って幾何級数(等比級数)的に増加するように算出される。具体的には、図10に示すように経過時間Tが長くなるほどアクセルペダル反力制御指令値FAを補正するための補正係数K2が大きくなるように設定する。これにより、アクセルペダル解放指令が継続して出力されている場合に、アクセルペダル62を解放するように確実に運転者を促すことができる。
(5)車両用運転操作補助装置1は、アクセルペダル62が踏み込み操作されているときのみ、アクセルペダル反力の増加補正を行う。すなわち、アクセルペダル62が踏み込み操作されていない場合は、アクセルペダル反力の増加補正を行わない。これにより、運転者がアクセルペダル62の反力変化に敏感になっているときにリスクポテンシャルRPの伝達を効果的に行うことができるとともに、反力変化に対して敏感でない状態では増加補正を行わないので、効率的な補正を行うことができる。
《第2の実施の形態》
以下に、本発明の第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置の基本構成は、図1および図2に示した第1の実施の形態と同様である。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第2の実施の形態においては、アクセルペダル解放指令が出力されてからの経過時間T、アクセルペダル操作量Sの変化速度dS、およびリスクポテンシャルRPを用いてアクセルペダル反力制御指令値FAを補正する。
まず、図12のフローチャートを用いてアクセルペダル操作量Sの変化を検出する。この処理は、図4に示したフローチャートのステップS500で実行される。ステップS511では、アクセルペダルストロークセンサ71で検出されるアクセルペダル操作量Sを読み込む。ステップS512では、ステップS511で読み込んだ操作量Sに基づいてアクセルペダル操作量Sの変化速度dSを算出する。
つぎに、上述した第1の実施の形態と同様にステップS600でアクセルペダル解放指令が出力されてからの経過時間Tを算出した後、ステップS700に進み、アクセルペダル反力補正処理を行う。ここでの処理を、図13のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS711で、アクセルペダル変化速度dSが0よりも大きいか否かを判定する。dS>0で、現在アクセルペダル62の踏み込み操作が行われている場合は、ステップS712へ進む。ステップS712では、アクセルペダル反力制御指令値FAを補正するための補正係数K2,K3,K4を算出する。補正係数K2は、上述した図10に従って解放指令の出力経過時間Tに基づいて算出する。補正係数K3,K4は、それぞれアクセルペダル変化速度dSとリスクポテンシャルRPに基づいて算出する。
図14に、アクセルペダル変化速度dSと補正係数K3との関係を示す。図14に示すように変化速度dSが0以下の場合は補正係数K3=0とする。変化速度dSが0から大きくなり、アクセルペダル62の踏み込み速度dSが速くなるほど、補正係数K3が徐々に大きくなる。踏み込み速度dSが所定値S2以上となると補正係数K3を1に固定する。
図15に、リスクポテンシャルRPと補正係数K4との関係を示す。リスクポテンシャルRP=0の場合は補正係数K4=K4minとして、リスクポテンシャルRPが大きくなるほど補正係数K4が大きくなる。リスクポテンシャルRPが最大値RPmax以上となると、補正係数K4=K4maxに固定する。
ステップS713では、ステップS712で算出した補正係数K2,K3,K4を用いて、以下の(式8)から反力補正量ΔFhoseiを算出する。
ΔFhosei=K2・K3・K4・FA0 ・・・(式8)
つづくステップS714では、ステップS713で算出した反力補正量ΔFhoseiを用いて、以下の(式9)に示すようにアクセルペダル反力制御指令値FAの補正値FAhoseiを算出する。
FAhosei=FA+ΔFhosei ・・・(式9)
一方、ステップS711が否定判定され、アクセルペダル62が戻し操作あるいは保持されている場合は、ステップS715へ進む。ステップS715では反力補正量ΔFhosei=0に設定し、つづくステップS716では、ステップS400で算出された反力制御指令値FAを、補正値FAhoseiとして設定する。
このようにステップS700で算出したアクセルペダル反力指令補正値FAhoseiを、ステップS800でアクセルペダル反力制御装置60へ出力する。
以下に、第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置の作用を説明する。
図16(a)〜(f)に、アクセルペダル解放指令の出力経過時間T,リスクポテンシャルRP、ペダル操作量S、アクセルペダル変化速度dS,反力補正量ΔFhosei、およびアクセルペダル反力の時間変化の一例を示す。なお、図16(f)に示すアクセルペダル反力は、アクセルペダル操作量Sに応じた通常の反力特性に反力指令補正値FAhoseiを加えた後の、実際にアクセルペダル62に発生する反力を示している。図16(a)に示すようにアクセルペダル解放指令が継続的に出力されている状態を例として説明する。
図16(d)に示すように、時間tfでアクセルペダル変化速度dSが0を超えてアクセルペダル62の踏み込み操作が開始されると、図16(e)に示すように反力補正量ΔFhoseiも増加し始める。変化速度dSが所定値S2以上となると、経過時間T<T0であるので変化速度dSに対しては反力補正量ΔFhoseiが固定される。変化速度dSが所定値S2よりも小さくなると反力補正量ΔFhoseiも減少し、変化速度dSが0以下になりアクセルペダル62が保持または戻し操作される状態に移行すると、反力補正量ΔFhoseiは0となる。
時間tgで再びアクセルペダル62の踏み込み操作が開始されると反力補正量ΔFhoseiも増加し、変化速度dSが所定値S2以上となると、経過時間T<T0であるので変化速度dSに対しては反力補正量ΔFhoseiが固定される。このとき、前回アクセルペダル62が踏み込み操作されたときに比べてリスクポテンシャルRPが増加しているので、反力補正量ΔFhoseの値は、時間tfからの踏み込み操作に応じた前回値よりも大きな値に設定される。
その後、時間thでアクセルペダル62の踏み込み操作が開始されると、経過時間T>T1であるので変化速度dSが所定値S2以上となってからの反力補正量ΔFhoseiは、経過時間T<T0のときよりも大きな値に設定される。時間tiで再びアクセルペダル62の踏み込み操作が開始されると、前回踏み込み操作されたときに比べてリスクポテンシャルRPが増加しているので、変化速度dSが所定値S2以上となってからの反力補正量ΔFhoseiの値は、時間thからの踏み込み操作に応じた前回値よりも大きな値に設定される。
図16(f)に示すように、アクセルペダル反力は、反力補正量ΔFhoseiの変化に応じて増減する。運転者はアクセルペダル62の踏み込み操作を行い、反力変化に敏感な状態であるので、アクセルペダル反力の変化を一層容易に知覚することができる。また、アクセルペダル解放指令が出力されている状態が長くつづくほど、反力補正量ΔFhoseiが大きくなりアクセルペダル反力の増加量も大きくなるので、運転者にリスクが高い状態が継続していることを認識させることができる。さらに、リスクポテンシャルRPが大きくなるほど反力補正量ΔFhoseiが大きくなるので、運転者にリスクが高まっていることを認識させることができる。
このように、アクセルペダル62の踏み込み操作が行われている場合のみ、解放指令の出力経過時間TおよびリスクポテンシャルRPに基づく補正を行うので、アクセルペダル反力によるリスクポテンシャルRPの伝達を一層効果的に行うことができる。
このように、以上説明した第2の実施の形態においては、上述した第1の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
(1)アクセル操作量変化検出部54は、アクセルペダル62の操作量変化として、アクセルペダル62の変化速度dSが所定値以上であることを検出する。具体的には、変化速度dSが0よりも大きいか否かを判定する。これにより、アクセルペダル62の踏み込み操作が行われているかを確実に検出することができる。
(2)反力補正値算出部55は、リスクポテンシャルRPに基づいて反力補正量ΔFhoseiを算出する。具体的には、図15に示すように、反力制御指令値FAを補正するための補正係数K4を、リスクポテンシャルRPが大きくなるほど大きくなるように設定する。運転者がアクセルペダル62の反力変化に敏感な状態で、リスクポテンシャルRPが大きくなるほどアクセルペダル反力が大きくなるように補正されるので、自車両周囲のリスクが増大していることを運転者に確実に知らせることができる。
以上説明した第1及び第2の実施の形態においては、図10に示すように経過時間Tに基づいて補正係数K2を算出し、アクセルペダル解放指令が出力されてからの経過時間Tが長くなるほど反力補正量ΔFhoseiが大きくなるように算出した。ただし、これには限定されず、アクセルペダル解放指令が出力されている間は補正係数K2を1に設定し、操作量絶対値ΔSやリスクポテンシャルRPに応じて反力補正量ΔFhoseiを算出することも可能である。
また、第2の実施の形態では、経過時間T、アクセルペダル変化速度dS、およびリスクポテンシャルRPに基づいて反力補正量ΔFhoseiを算出した。ただし、これには限定されず、アクセルペダル変化速度dSの代わりに操作量絶対値ΔSを用いることもできる。
上述した第1及び第2の実施の形態では、操作量絶対値ΔSが0よりも大きい場合、またアクセルペダル変化速度dSが0よりも大きい場合に、それぞれアクセルペダル62が踏み込み操作されていると判断した。そして、アクセルペダル62の踏み込み操作が行われているか否かでアクセルペダル反力の増加補正を行うか否かを決定した。そこで、アクセルペダル62を保持している場合や操作量Sが若干不安定な状態での増加補正のハンチングを防止するために、操作量絶対値ΔSまたは変化速度dSが、0よりも大きい所定値以上の場合にアクセルペダル62が踏み込み操作されていると判断することも可能である。この場合の所定値は、上述したようなハンチング等を防止するための値を予め適切に設定する。
上述した第1および第2の実施の形態においては、自車両と先行車との車間時間THWおよび余裕時間TTCに基づいて、上述した(式3)からリスクポテンシャルRPを算出した。しかし、これには限定されず、例えば余裕時間TTCの逆数をリスクポテンシャルRPを算出することもできる。
上述した第1および第2の実施の形態においては、図5に示すマップを用いてリスクポテンシャルRPに応じた反力制御指令値FAを設定した。ただし、リスクポテンシャルRPが大きくなるほど反力制御指令値FAが大きくなるように設定すれば、図5のマップ以外のマップに従って反力制御指令値FAを算出することもできる。
以上説明した第1および第2の実施の形態においては、レーザレーダ10と車速センサ20が障害物検出手段として機能し、リスクポテンシャル算出部52がリスクポテンシャル算出手段として機能し、アクセルペダル反力算出部53がアクセルペダル反力算出手段として機能し、アクセルペダル反力制御装置60がアクセルペダル反力発生手段として機能し、アクセルペダルストロークセンサ71がアクセルペダル操作量検出手段として機能し、アクセル操作量変化検出部54がアクセルペダル操作量変化検出手段およびアクセルペダル操作速度算出手段として機能し、反力補正部算出部55とアクセルペダル反力補正部56がアクセルペダル反力補正手段として機能した。また、反力補正算出部55は、経過時間算出手段としても機能した。ただし、これらには限定されず、障害物検出手段として、レーザレーダ10の代わりに例えば別方式のミリ波レーダや自車両の前方領域を撮像するカメラを用いることもできる。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係になんら限定も拘束もされない。
本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 図1に示す車両用運転操作補助装置を搭載した車両の構成図。 第1の実施の形態のコントローラの内部および周辺の構成を示すブロック図。 第1の実施の形態による車両用運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 リスクポテンシャルとアクセルペダル反力制御指令値との関係を示す図。 アクセル操作量変化検出処理の処理手順を示すフローチャート。 解放指令出力からの経過時間算出処理の処理手順を示すフローチャート。 アクセルペダル反力補正処理の処理手順を示すフローチャート。 アクセルペダル操作量絶対値と補正係数との関係を示す図。 解放指令出力経過時間と補正係数との関係を示す図。 (a)〜(e)解放指令出力経過時間、ペダル操作量、操作量絶対値、反力補正量、およびアクセルペダル反力の時間変化の一例を示す図。 第2の実施の形態におけるアクセル操作量変化検出処理の処理手順を示すフローチャート。 アクセルペダル反力補正処理の処理手順を示すフローチャート。 アクセルペダル変化速度と補正係数との関係を示す図。 リスクポテンシャルと補正係数との関係を示す図。 (a)〜(f)解放指令出力経過時間、リスクポテンシャル、ペダル操作量、ペダル変化速度、反力補正量、およびアクセルペダル反力の時間変化の一例を示す図。
符号の説明
10:レーザレーダ
20:車速センサ
50:コントローラ
60:アクセルペダル反力制御装置
71:アクセルペダルストロークセンサ

Claims (13)

  1. 自車両の前方に存在する障害物を検出する障害物検出手段と、
    前記障害物検出手段による検出結果に基づいて、前記自車両のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、
    前記リスクポテンシャル算出手段によって算出される前記リスクポテンシャルに基づいて、アクセルペダルに発生させる操作反力を算出するアクセルペダル反力算出手段と、
    前記アクセルペダル反力算出手段で算出された前記操作反力を前記アクセルペダルに発生させるアクセルペダル反力発生手段と、
    前記アクセルペダルの操作を検出するアクセルペダル操作検出手段と、
    前記アクセルペダル操作変化検出手段によって前記アクセルペダル操作が検出された場合のみ、前記アクセルペダル反力算出手段によって算出される前記操作反力が増加するように補正するアクセルペダル反力補正手段とを備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  2. 自車両の前方に存在する障害物を検出する障害物検出手段と、
    前記障害物検出手段による検出結果に基づいて、前記自車両のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、
    前記リスクポテンシャル算出手段によって算出される前記リスクポテンシャルに基づいて、アクセルペダルに発生させる操作反力を算出するアクセルペダル反力算出手段と、
    前記アクセルペダル反力算出手段で算出された前記操作反力を前記アクセルペダルに発生させるアクセルペダル反力発生手段と、
    前記アクセルペダルの操作量を検出するアクセルペダル操作量検出手段と、
    前記アクセルペダル操作量検出手段によって検出されるアクセルペダル操作量に基づいて、前記アクセルペダルの操作量変化を検出するアクセルペダル操作量変化検出手段と、
    前記アクセルペダル操作量変化検出手段によって前記操作量変化が検出された場合のみ、前記アクセルペダル反力算出手段によって算出される前記操作反力が増加するように補正するアクセルペダル反力補正手段とを備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  3. 請求項2に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記アクセルペダル操作量変化検出手段は、前記操作量変化として、前記アクセルペダルが所定量以上操作されることを検出することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  4. 請求項2に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記アクセルペダル操作量に基づいて、前記アクセルペダルの操作速度を算出するアクセルペダル操作速度算出手段をさらに有し、
    前記アクセルペダル操作量変化検出手段は、前記操作量変化として、前記アクセルペダルの前記操作速度が所定値以上であることを検出することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記アクセルペダルに前記リスクポテンシャルに応じた前記操作反力を発生させ始めてからの経過時間を算出する経過時間算出手段をさらに有し、
    前記アクセルペダル反力補正手段は、前記経過時間算出手段によって算出される前記経過時間に基づいて、前記操作反力の補正量を算出することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  6. 請求項5に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記アクセルペダル反力補正手段は、前記経過時間の増加に伴って幾何級数的に増加するように前記補正量を算出することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  7. 請求項2から請求項4のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記アクセルペダル反力補正手段は、前記操作反力の補正量を、前記リスクポテンシャルが大きくなるほど大きくなるように算出することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  8. 自車両周囲の障害物状況に基づいて自車両のリスクポテンシャルを算出し、前記リスクポテンシャルに応じてアクセルペダルに発生する操作反力を制御する車両用運転操作補助装置において、
    前記アクセルペダルが踏み込み操作されているときのみ、前記リスクポテンシャルに応じた前記操作反力を増加補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  9. 自車両周囲の障害物状況に基づいて自車両のリスクポテンシャルを算出し、前記リスクポテンシャルに応じてアクセルペダルに発生する操作反力を制御する車両用運転操作補助装置において、
    前記アクセルペダルが踏み込み操作されていないときは、前記リスクポテンシャルに応じた前記操作反力を増加補正しないことを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  10. 自車両の前方に存在する障害物を検出する障害物検出手段と、
    前記障害物検出手段による検出結果に基づいて、前記自車両のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、
    前記リスクポテンシャル算出手段によって算出される前記リスクポテンシャルに基づいて、アクセルペダルに発生させる操作反力を算出するアクセルペダル反力算出手段と、
    前記アクセルペダル反力算出手段で算出された前記操作反力を前記アクセルペダルに発生させるアクセルペダル反力発生手段と、
    前記アクセルペダルの操作量を検出するアクセルペダル操作量検出手段と、
    前記操作量検出手段によって検出されるアクセルペダル操作量に基づいて、前記アクセルペダルの操作量変化を検出するアクセルペダル操作量変化検出手段と、
    前記アクセルペダル操作量変化検出手段によって前記操作量変化が検出された場合のみ、前記アクセルペダル反力算出手段によって算出される前記操作反力が増加するように補正するアクセルペダル反力補正手段とを有する車両用運転操作補助装置を備えることを特徴とする車両。
  11. 自車両周囲の障害物状況に基づいて自車両のリスクポテンシャルを算出し、前記リスクポテンシャルに応じてアクセルペダルに発生する操作反力を制御し、前記アクセルペダルが踏み込み操作されているときのみ、前記リスクポテンシャルに応じた前記操作反力を増加補正する車両用運転操作補助装置を備えることを特徴とする車両。
  12. 自車両周囲の障害物状況に基づいて自車両のリスクポテンシャルを算出し、前記リスクポテンシャルに応じてアクセルペダルに発生する操作反力を制御し、前記アクセルペダルが踏み込み操作されていないときは、前記リスクポテンシャルに応じた前記操作反力を増加補正しない車両用運転操作補助装置を備えることを特徴とする車両。
  13. 障害物検出手段で自車両の前方に存在する障害物を検出し、
    リスクポテンシャル算出手段で前記障害物検出手段による検出結果に基づいて前記自車両のリスクポテンシャルを算出し、
    アクセルペダル反力算出手段で、前記リスクポテンシャル算出手段によって算出される前記リスクポテンシャルに基づいてアクセルペダルに発生させる操作反力を算出し、
    アクセルペダル反力発生手段で、前記アクセルペダル反力算出手段で算出された前記操作反力を前記アクセルペダルに発生させ、
    アクセルペダル操作検出手段で前記アクセルペダルの操作を検出し、
    アクセルペダル反力補正手段により、前記アクセルペダル操作が検出された場合のみ、前記アクセルペダル反力算出手段によって算出される前記操作反力が増加することを特徴とする車両用運転操作補助装置の制御方法。
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