JP2006159549A - インクジェット記録装置、およびインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置、およびインクジェット記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 濃度むらの情報をCCD等を有する読み取り装置で取り込む際に、高精度に取り込むことが困難であり、結果として補正の効果が弱くなってしまう。
【解決手段】 低濃度インク吐出時の記録ヘッド駆動条件の補正は、高濃度インク吐出時に予めテストパターンを記録し、そのテストパターンを読み取ることにより求められた記録ヘッド駆動条件に基づいて行われる。
【選択図】 図11

Description

本発明は、濃度の異なる複数のインクを記録ヘッドより吐出して記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置、およびインクジェット記録方法に関する。
複写装置や、ワードプロセッサ、コンピュータ等の情報処理機器、さらには通信機器の普及に伴い、それらの機器にて処理されたデジタル画像を出力する装置の一つとして、インクジェット記録装置が急速に普及しつつある。このような記録装置においては、記録速度の向上のため、インク吐出口および液路等からなるノズルを多数集積した記録ヘッドを用いている。また、近年では情報処理機器等におけるカラー化が進み、それに伴って記録装置においてもカラー化が要請され、その要請に応じるべく異なる色のインクを吐出する複数個の記録ヘッドを併設したものが一般に用いられている。
インクジェット記録方式は、記録液であるインクを飛翔的液滴として紙等の記録媒体に着弾させてドット記録を行うものであり、記録媒体と記録ヘッドとが接触しない非接触方式であるため、低騒音で記録動作を行うことが可能である。また、インク吐出ノズルの高密度化が可能であるため画像の高解像度化や記録動作の高速化を安価に実現することができる。さらに普通紙等の記録媒体に対して現象や定着などの格別な処理を必要とせず、低価格で高品位な画像を得ることが可能である。
こうした理由からインクジェット記録装置は、現在、様々な状況において広く使用されている。特に、オンデマンド型のインクジェット記録装置はそのカラー化が容易で、しかも装置自体の小型化、簡略化が可能なことから、将来的にもその需要は一層高まるものと考えられている。また、上述のようなカラー化の普及につれて、高画質化と高速化が益々高まる傾向にある。
しかしながら、上記従来の記録装置においては、以下のような種々の課題がある。
すなわち、複数のインク吐出ノズルを集積配列してなるインクジェット記録ヘッドを用いた従来のインクジェット記録装置にあっては、ある一つあるいは複数の吐出ノズルのインク吐出状態が、他の正常なノズルの吐出状態と異なる状態に陥った場合、そのまま、記録動作を続けると、記録画像にインクの塗布されない部分(白すじ)が形成され、画像の品質が著しく劣化するという問題が生じた。
そこで、画像品位を優先した記録方法として、適正な吐出状態が得られない不良ノズルが発生した場合には、クリーニング機構により回復を試みたり、あるいは相互に補完する複数のノズル群を用いて同一記録領域を複数回走査することによって画像を完成させるいわゆるマルチパス記録方式にて記録を行い、不吐出ノズルあるいは不良ノズルによる画像品位の劣化を軽減させるようにすることも提案・実施されている。しかし、このマルチパス記録方式では、一つの記録領域に対し複数回の走査を行うために、記録時間が多くかかるという課題がある。また、クリーニング等による回復動作には、多くの時間を要すると共に、記録に直接的に寄与しないインクの消費を伴うためランニングコストの増大を招き、エコロジーの観点からも好ましくないため、この回復動作は最低限に抑えることが望まれている。
また、いわゆるヘッドシェーディングにより、記録画像の濃度むらを防いで画像品位を向上させる技術も発展してきた。このヘッドシェーディングとしては、一様な階調値のテストパターンを記録画像上に記録し、その記録濃度のむらを光学的に検出し、その検出結果に基づき出力画像の階調値に対して加算あるいは減算等の補正を加える方法が一般的に知られている。
また、複数のインク吐出ノズルを集積配列してなる記録ヘッドを有するインクジェット記録プリンタにおいては、一様な階調値のテストパターンを出力し、記録濃度の変移量を光学的に測定し、記録濃度のむらを、各ノズルの吐出量のむらに基因する濃度むらと仮定し、各ノズルの吐出量を、インクの吐出駆動方法を補正したり、あるいは、各ノズルに対応する記録画像データに対して、濃度値のガンマ補正等を行うことにより改善を試みていた。
例えば、図1(a)のように吐出ノズル302が並んだマルチヘッド301において各吐出ノズルへの入力信号を同図(b)のように均一にしたときに、同図(c)のような濃度むらが生じる場合、同図(d)のように入力信号を補正し、濃度の低い部分の吐出ノズルには大きい入力を、濃度の高い部分の吐出ノズルには小さい入力を与える。
ドット径またはドット濃度の変調が可能な記録方式の場合は、各吐出ノズルで記録するドット径を入力信号に応じて変調する。例えばピエゾ方式のインクジェットでは、各ピエゾ素子に印加する駆動電圧またはパルス幅を入力信号に応じて変化させ、各記録素子によるドット径またはドット濃度を均一にし、濃度分布を図1(e)のように均一化する。
また、ドット径もしくはドット濃度の変調が困難な場合には、入カ信号に応じてドットの数を変調し、濃度の低い部分の吐出ノズルで多くのドットを、濃度の高い部分の吐出ノズルでは少ないドットを印字することにより、濃度分布を図1(e)のように均一化する。
この入力信号の補正量は、例えば次のようにして求める。一例として、256ノズルのマルチヘッドで濃度むらを補正する場合を説明する。いま、ある均一な画像信号Sで印字したときの濃度むらの分布が、図2のようになっているとする。まず、このヘッドの平均濃度OD(ODの上に線が必要)を求める。次に、各ノズルに対応する部分の濃度OD1〜OD256を測定する。続いて、
ΔODn=OD(ODの上に線が必要)― ODn (n=1〜256)
を求める。
ここで、画像信号の値と出力濃度の関係が図3のような関係にあるとすれば、△ODn分だけ濃度を補正するためには、画像信号を△Sだけ補正すればよい。そのためには、画像信号に図4のようなテーブル変換を施してやればよい。
図4において、直線Aは傾きが1.0の直線であり、入力はまったく変換されないで出力される。一方、Bは傾きがこれより小さい直線であり、Sを入カしたときの出カがS−ΔSになる。
従って、n番目のノズルに対応する画像信号に対して、図4(B)のようなテーブル変換を施してからヘッドを駆動すれば、このノズルで印字される部分の濃度は平均ODと等しくなる。このような処理を全ノズルに対して行えば、濃度むらが補正され、均一な濃度が得られる。すなわち、どのようなテーブル変換を行えばよいかというデータをあらかじめ求めておけば、濃度むらの補正が可能である(例えば、特許文献1参照)。
特開平05−318767号公報
ところで、インクジェット記録装置において、同一色調で濃度の異なる複数のインクを使用することによりドット濃度を変調したり、インクの吐出量を制御し、ドット径を変調することによって、一つの画素に対して3値以上の階調性を持たせる方法が提案されている。さらに、同一吐出ノズル列において、同一色調で濃度の異なる複数のインクを用途・目的に合わせて切り替えて印字する、インク交換を可能としたインクジェット記録装置も提案されている。
このようにして濃淡インクを交換可能とするインクジェット記録装置においては、濃度の濃いインクを吐出する場合と濃度の低いインクを吐出する場合があるが、濃度の低いインクを吐出する場合に求められた濃度補正用のテストパターンは、図5に示すように、濃度の高い場合に比べて、記録ヘッドの各吐出ノズルにより記録されるドットの不均一性による濃度むらの最高濃度部と最低濃度部との差ΔODが小さい。従って、この濃度むらの情報をCCD等を有する読み取り装置で取り込む際に、高精度に取り込むことが困難であり、結果として補正の効果が弱くなってしまう。
よって、本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、上記濃淡インクを交換可能とするインクジェット記録装置および方法において、低濃度のインクを吐出する場合の濃度むらの補正においても、その記録ヘッドの吐出情報を確実に取得し、十分な濃度むら補正を実現する記録装置および方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、次のような構成を有するものとなっている。
すなわち、本発明は、複数の吐出口を配列した記録ヘッドを複数用いて記録媒体上に画像形成を行い、かつ、同一色調で濃度の異なる複数のインクを選択的に切り替えて吐出することが可能な記録ヘッドを少なくとも一つ有するインクジェット記録装置であって、
前記記録ヘッドに所定のテストパターンの記録を行わせる画像記録手段と、
前記記録ヘッドにより形成したテストパターンを読み取る画像検知手段と、
前記画像検知手段の結果に基づいて前記記録ヘッド駆動条件を補正する補正手段と
を備えたインクジェット記録装置において、
低濃度インク吐出時の記録ヘッド駆動条件の補正は、高濃度インク吐出時に予めテストパターンを記録し、そのテストパターンを読み取ることにより求められた記録ヘッド駆動条件に基づいて行われることを特徴とするものである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態例を説明する。
図6、本発明の各実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成を示す平面図である。キャリッジ20上には複数のインクジェット記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドと言う)21−1〜21−6が搭載されており、各記録ヘッド21には、インクを吐出するためのノズルが複数配列されている。
各記録ヘッドに搭載されるインクタンク構成は、濃淡インクからなる構成(以下、濃淡インク構成と言う)と、濃インクのみからなる構成(以下、濃インク構成と言う)の二通りのいずれかを選択することができる。
濃淡インク構成においては、記録ヘッド21−1〜21−6は、それぞれ濃ブラック(K)、濃シアン(C)、淡シアン(LC)、濃マゼンタ(M)、淡マゼンタ(LM)、濃イエロー(Y)の各インクを吐出するための記録ヘッドであり(図7)、濃インク構成においては、記録ヘッド21−1〜21−6は、それぞれ濃ブラック(K)、濃シアン(C)、濃シアン(C)、濃マゼンタ(M)、濃マゼンタ(M)、濃イエロー(Y)の各インクを吐出するための記録ヘッドである(図8)。濃淡インク構成においては、濃淡インクを使い分けて階調表現を豊かにすることでより高画質な記録が可能となり、一方、濃インク構成時は、濃シアン、濃マゼンタにおいてそれぞれノズル列を濃淡インク構成時の2倍分有するため、より高速な記録が可能となる。ユーザーは、濃淡インクを交換することで使用目的に合わせたインク構成を選択することができる。なお、ここではシアン、マゼンタについてのみ濃淡インクを用いる例を述べたが、ブラック、イエローに関しても濃淡インクをそれぞれ用意してもよい。また、同一階調の濃淡インクは二通りに限らず、同一色調の濃度の異なるインクを複数用意してもよい。
この記録ヘッド21のインク吐出口の内部(液路)にはインク吐出用の熱エネルギーを発生する発熱素子(電気熱変換体)が設けられている。また、インクカートリッジ22は、各インクジェット記録ヘッド21―1〜21―6およびそれらにインクと供給するインクタンク22―1〜22―6とから構成されている。前述の通り、インクタンクは濃インク構成時と濃淡インク構成時とで、シアン、マゼンタに関しては濃淡インクタンクの交換が可能である。
インクジェット記録ヘッド21への制御信号などはフレキシブルケーブル23を介して送られる。普通紙や高品位専用紙、OHPシート、光沢紙、光沢フィルム、ハガキ等の記録媒体24は不図示の搬送ローラを経て相対向する一対の排紙ローラ25に挟持され、搬送モータ26の駆動に伴い矢印方向(副走査方向)に送られる。ガイドシャフト27、およびリニアエンコーダ28によりキャリッジ20が移動可能に支持されている。キャリッジ20は駆動ベルト29を介してキャリッジモータ30の駆動により前述ガイドシャフト27に沿って副走査方向と交差(ここでは直交)する主走査方向に往復運動するようになっている。そして、往復移動時には、リニアエンコーダ28からパルス信号が出力され、そのパルス信号をカウントすることにより、キャリッジ20の位置を検出し得るようになっている。
また、記録ヘッド21の発熱素子は、キャリッジ20の移動に伴い、記録信号に基づいて駆動され、記録媒体上にインク滴を飛翔、付着させることで画像を形成するようになっている。
記録媒体に対する記録動作が行われる主走査方向における領域外に設定されたキャリッジ20のホームポジションにはキャップ部31を持つ回復ユニット32が設置されている。記録を行わないときには、キャリッジ20を前述のホームポジションに移動させてキャップ部31の各キャップ31―1〜31―6によって対応する各インクジェット記録ヘッド21のインク吐出口面を密閉し、インク溶剤の蒸発に起因するインクの増粘、固着あるいは塵埃などの異物の付着による目詰まりを防止する。
また、上記キャップ部31のキャッピング機能は記録頻度の低いインク吐出口の吐出不良や目詰まりを解消するために、インク吐出口から離れた状態にあるキャップ部31へインクを吐出させる空吐出に利用されたり、キャップ部31した状態で不図示のポンプを作動させ、インク吐出口からインクを吸引し、吐出不良を起こした吐出口の吐出機能の回復に利用される。33はインク受け部で、各インクジェット記録ヘッド21―1〜21―6が記録直前にインク受け部33の上部を通過する時に、インク受け部33に向かって予備吐出を行う。またキャップ部31との隣接位置に不図示の拭き取り部材(ブレード等)を配置することにより、記録ヘッド21のインク吐出口形成面をクリーニングすることが可能である。
図9は、前述した記録ヘッド21の構成を拡大して示す説明図である。図9において、記録ヘッドは記録方向に概略垂直な方向に、多数のインク吐出ノズルnを有している。この図では、インク吐出ノズルは一つの記録ヘッドにおいて2列で構成(千鳥配列型)している例を示しているが、1列でも数列でも良く、また直線性をもって並ぶ必要もない。また、図9に示すように隣接するノズルとの副走査方向における間隔W1を記録ヘッドの解像度、ノズルピッチ、ノズルの密度と呼ぶこととする。
また、この記録ヘッドは、図の矢印方向(主走査方向)へ記録ヘッドを移動させながらインクを吐出させることで、ノズル列の幅Wに相当する記録が行えるように構成されており、その記録動作(インクの吐出動作)は、記録ヘッドの往動、復動のいずれか一方または双方で行うようにすることが可能である。
なお、本発明に適用可能なインクジェット記録方式は、発熱素子(ヒータ)を使用したバブルジェット(登録商標)方式に限られるものではなく、例えば、インク滴を連続噴射し粒子化するコンティニュアス型の場合には荷電制御型、発散制御型等であっても良い。また、必要に応じてインク滴を吐出するオンデマンド型の場合には、ピエゾ振動素子の機械的振動によりオリフィスからインク滴を吐出する圧力制御方式等も適用可能である。
図10は本発明の各実施形態におけるインクジェット記録装置の制御系の構成例を示すブロック図である。
図10において、1はスキャナやデジタルカメラ等の画像入力機器からの多値画像データやパーソナルコンピュータのハードディスク等に保存されている多値画像データを入力する画像データ入力部、2は各種パラメータの設定および記録開始を指示する各種キーを備えている操作部、3は記憶媒体中の各種プログラムに従って後述の種々の演算処理や制御動作を司る制御手段としてのCPUである。
4は本記録装置を制御するための制御プログラムやエラー処理プログラムを格納している記憶媒体である。本実施形態における記録動作はすべてこれらプログラムによって実行される。プログラムを格納する記録媒体4としては、ROM、FD、CD‐ROM、HD、メモリカード、光磁気ディスクなどを用いることができる。5は記憶媒体4中の各種プログラムのワークエリア、エラー処理時の一時待避エリアおよび画像処理時のワークエリアとして用いるRAMである。また、RAM5は、記録媒体4の中の各種テーブルをコピーした後、そのテーブルの内容を変更し、その変更したテーブルを参照しながら画像処理を進めることも可能である。
6は画像データを処理する画像データ処理部であり、入力された多値画像データをN値の画像データに各画素毎に量子化し、その量子化された各画素が示す階調値“T”に対応する吐出パターンデータを作成する。例えば、8bit(256階調)で表現される多値画像データが画像入力部1に入力され場合、画像データ処理部6においては出力する画像データの階調値を25(=24+1)値に変換する必要がある。なお、ここでは入力階調画像データのT値化処理には多値誤差拡散法を用いたが、T値化処理を行う画像処理法としては、多値誤差拡散法に限らず平均濃度保存法、ディザマトリックス法等、任意の中間調処理方法を用いることも可能である。また、画像の濃度情報に基づいて前述のT値化処理を全ての画素数分繰り返すことにより、それぞれのインクノズルに対する各画素毎の吐出、不吐出の2値の駆動信号が形成される。なお、本発明における濃度むらテストチャート作成手段、読み取り画像解析手段及び補正データ作成手段等は、主として、前記画像処理部6とCPU3とによって構成される。また、PCなどにおいて処理されるプリンタドライバで制御することも可能である。
7は画像データ処理部6で作成された吐出パターンに基づいてインクを吐出し、記録媒体上にドット画像を形成する記録部であり、インクカートリッジ22およびキャリッジ20等からなる。8は本装置内のアドレス信号、データ、制御信号などを伝送するバスラインである。
次に、図11を用いて本実施例における補正データの作成手順について説明する。
補正データは、記録装置内部の記録媒体4に保持され、初期値としては、予めオフラインで取得された記録ヘッドの初期状態における初期補正データを保持する。このとき、初期補正データは記録ヘッドに備えられた記録媒体に保持されていてもよい。
記録ヘッドの着弾ズレ量、ドット径等の吐出特性は、時間の経過や印字を重ねるにつれ、変化する可能性があるため、補正データの作成は、定期的に、あるいはユーザーの指示・濃度むら分布標準偏差等の自動チェック等によって不定期的に行われる。
補正データの作成の判定(S101)がYESになり次第、現在のインク構成を判定(S102)する。このとき濃インク構成である場合は、全記録ヘッド分、すなわち、記録ヘッド21−1〜21−6により、それぞれ濃ブラック(K)、濃シアン(C)、濃シアン(C)、濃マゼンタ(M)、濃マゼンタ(M)、濃イエロー(Y)のテストパターンを印字(S201)する。各テストパターンは均一濃度のハーフトーンパターンとし、印字デューティは50%程度の特性のパターンを選択すればよい。次に、不図示の読み取り手段により印字した各テストパターンを読み取る(S202)。このときの読み取り手段としては、記録解像度の2倍程度、あるいは同程度の読取解像度があればよい。さらに、上記読取手段により得られた画像を基に、補正データを作成する(S203)。補正データは、読み取った画像を各ノズルの位置と対応させ、形成された画像の中で濃度が高くなった部分は濃度を下げ、濃度が低くなる部分は濃度を上げるようにするデータとなる。そして、得られた各記録ヘッドに対応する補正データを、記録媒体4に格納し、補正データの更新を行う(S204)。
一方、S102により濃淡インク構成、すなわち、記録ヘッド21−1〜21−6がそれぞれ濃ブラック(K)、濃シアン(C)、淡シアン(LC)、濃マゼンタ(M)、淡マゼンタ(LM)、濃イエロー(Y)であると判定された場合は、続いて濃インクのみ補正データを作成するか否かの判定を行う(S103)。この判定は、ユーザーによりドライバーまたは装置上の操作ボタン等から設定された指示に従う。S103の判定がYESの場合は、濃インクについてのみ補正データを取得・更新する(S301〜S301)。ここでの処理は、S201〜S204と同様の処理である。このとき、淡インクを吐出する記録ヘッドに関する補正データは、この工程においては新たに取得・更新しない。以上のような工程で、補正データの取得・更新は行われる。
各記録ヘッドによる印字時においては、各記録ヘッドに対して求められた最新の補正データを用いて、吐出量が多いノズルに対しては駆動パルス幅を短くし、また、吐出量の少ないノズルに対しては駆動電圧を上昇させる等のインク吐出量制御を行い、画像処理・印字が行われる。
図12は、濃インク構成、濃淡インク構成、濃インク構成のように時間の経過とともにインク構成を変えた場合における、補正データの取得、及び印字の過程を示した図である。各構成において、それぞれ補正データの取得とそのデータを用いて補正した印字を一回ずつ行う場合を示した。通常は、補正データを一度取得した後、複数回の印字を行う。このとき、濃淡インク構成時においては、淡インクについての補正データは取得せずに、その前の濃インク構成時に求めた補正データを用いて、淡インクにより形成する画像の補正を行う。
このように、淡インクの補正には、同一色調の濃インクにより取得されたより精度の高い補正データを用いるため、濃度むらを効果的に解消することができ、濃淡いずれのインクを吐出する記録ヘッドにおいても、濃度むらのない良好な出力画像を得ることができる。なお、濃淡インクを交換した際には、交換前のインクが十分排出されるまで空吐出、あるいは吸引等の回復動作を行う。
以上の手順による濃度むら補正の効果が十分でない場合は、補正データの取得・更新の工程を何度か繰り返すことにより、十分な補正の効果を得ることができる。
実施例1では、初期補正データが予めオフラインで取得され記録媒体上に保持されている例を説明したが、実施例2としては、装置を初めて稼動させる際に、ユーザーによってまず濃インク構成にし、初期補正データを取得することもできる。
実施例1、2ではユーザーによりインクタンクを交換するような実施形態について説明したが、本実施例では、濃淡インクを自動で切り替えることが可能なインクジェット記録装置における実施形態について説明する。
図13は同一色調で濃インクと淡インクを自動で切り替えることのできる構成のインクジェット記録装置の概略図である。同一色調の色とは、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックであり、これらの色に限るものではない。また、同一階調で濃度の異なるインクタンクはユーザーがドライバー、装置上のボタン等から装置に対して指示した内容に基づき、201のインク切替器により自動的に濃インク充填タンク202と淡インク充填タンク203とを切り替える。
(実際の処理に関しては、実施例の処理と同じ。異なる点は、インクタンクの入れ替えをユーザーによって手動的に行うか、装置によって自動的に行うかが違うところである。)
(液室内のインクが濃度の異なるインク同士で混じり合わないように回復させることが重要)
実施例1、2、3においては、補正データを取得するために、均一濃度のハーフトーンパターンを用いていたが、ドットの着弾位置、ドット径を測定可能な、ドットパターン、あるいは各ノズルに対応した直線パターンでもよい。補正データは、取得したドットの着弾位置、ドット径情報に基づき記録ライン毎の濃度を予測し算出される。読み取り手段としては、上記測定値を検知可能な高解像度のものとする。淡インクの着弾位置、ドット径の測定については、均一濃度のハーフトーンパターンの場合よりもさらに困難であるため、本発明のように、淡インクを吐出する記録ヘッドの補正に同じ記録ヘッドで濃インクを吐出させて補正データを取得することによって、濃度むらを良好に解消することができる。
従来のインクジェットヘッドを用いた場合の入力信号と記録がその関係。 従来のインクジェットヘッドを用いた場合の均一な画像信号Sで印字したときの濃度むらの分布。 従来のインクジェットヘッドを用いた場合の画像信号の値と出力濃度の関係。 従来のインクジェットヘッドを用いた場合のテーブル変換を施した画像信号。 従来のインクジェットヘッドを用いた場合の濃度の低いインクを吐出する場合に求められた濃度補正用のテストパターン。 本発明の各実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成。 本発明のインクジェット記録装置に用いる各インクを吐出するための記録ヘッド。 本発明のインクジェット記録装置に用いる各インクを吐出するための記録ヘッド。 記録ヘッド21の構成を拡大して示す説明図。 本発明の各実施形態におけるインクジェット記録装置の制御系の構成例を示すブロック図。 本実施例における補正データの作成手順。 時間の経過とともにインク構成を変えた場合における、補正データの取得、及び印字の過程を示した図。 同一色調で濃インクと淡インクを自動で切り替えることのできる構成のインクジェット記録装置の概略図。
符号の説明
20 キャリッジ
21 記録ヘッド
21 記録ヘッド
22 インクカートリッジ
23 フレキシブルケーブル
24 記録紙
25 排紙ローラ
26 搬送モータ
27 ガイドシャフト
28 リニアエンコーダ
29 駆動ベルト
30 キャリッジモータ
31 キャップ部
32 回復ユニット
33 インク受け部
301 マルチノズル
302 吐出ヘッド

Claims (7)

  1. 複数の吐出口を配列した記録ヘッドを複数用いて記録媒体上に画像形成を行い、かつ、同一色調で濃度の異なる複数のインクを選択的に切り替えて吐出することが可能な記録ヘッドを少なくとも一つ有するインクジェット記録装置であって、
    前記記録ヘッドに所定のテストパターンの記録を行わせる画像記録手段と、
    前記記録ヘッドにより形成したテストパターンを読み取る画像検知手段と、
    前記画像検知手段の結果に基づいて前記記録ヘッド駆動条件を補正する補正手段と
    を備えたインクジェット記録装置において、
    低濃度インク吐出時の記録ヘッド駆動条件の補正は、高濃度インク吐出時に予めテストパターンを記録し、そのテストパターンを読み取ることにより求められた記録ヘッド駆動条件に基づいて行われることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記インクの選択的な切り替えは、ユーザーによる手動交換で行われることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 前記インクの選択的な切り替えは、自動的に行われることを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 前記インクジェット記録装置は、
    記録ヘッド駆動条件、すなわち補正データを保持しておく補正データ保持手段を有し、補正データの最新データを格納している
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 前記補正データ保持手段は、
    初期値として、予めオフラインで取得された補正データを保持している
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 前記補正データ保持手段は、
    初期値として、予め高濃度インク吐出時において取得された補正データを保持している
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 前記記録ヘッドは、熱エネルギーによってインクに気泡を発生させ、その気泡の発生エネルギーによってインク滴を吐出させることを特徴とするインクジェット記録装置。
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JP2017185824A (ja) * 2017-07-13 2017-10-12 株式会社リコー 画像形成装置および画像形成方法

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