JP2006156828A - 有機エレクトロルミネッセント素子及び有機エレクトロルミネッセント表示装置 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセント素子及び有機エレクトロルミネッセント表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の発光ユニットを積層した有機エレクトロルミネッセント素子において、発光効率を高める。
【解決手段】 陰極と、陽極と、陰極及び陽極の間に配置される複数の発光ユニットと、発光ユニットの間に配置される中間ユニットとを備え、中間ユニットが、陽極側に設けられる電子輸送層と、陰極側に設けられる電子引き抜き層とを有し、中間ユニットが、電子引き抜き層による隣接層からの電子の引き抜きにより発生したホールを陰極側の発光ユニットに供給するとともに、引き抜いた電子を電子輸送層を介して陽極側の発光ユニットに供給する有機エレクトロルミネッセント素子であって、陰極と、陰極に最も近い発光ユニットとの間にも、電子輸送層が設けられており、各電子輸送層の膜厚が、陰極から遠ざかるにつれて厚くなるように設定されており、かつ40nm以下となるように設定されていることを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセント素子及び有機エレクトロルミネッセント表示装置に関するものである。
有機エレクトロルミネッセント素子(有機EL素子)は、ディスプレイや照明への応用の観点から活発に開発が行われている。有機EL素子の駆動原理は、以下のようなものである。すなわち、陽極及び陰極からそれぞれホールと電子が注入され、これらが有機薄膜中を輸送され、発光層において再結合し励起状態が生じ、この励起状態から発光が得られる。発光効率を高めるためには、効率良くホール及び電子を注入させ、有機薄膜中を輸送させることが必要である。しかしながら、有機EL素子内のキャリアの移動は、電極と有機薄膜間のエネルギー障壁や、有機薄膜内のキャリア移動度の低さにより制限を受けるため、発光効率の向上にも限界がある。
一方、発光効率を向上させる他の方法として、複数の発光層を積層する方法が挙げられる。例えば、補色関係にあるオレンジ色発光層と青色発光層とを直接接するように積層することにより、1層の場合より高い発光効率を得ることができる場合がある。例えば、青色発光層の発光効率が10cd/Aであり、オレンジ色発光層の発光効率が8cd/Aである場合に、これらを積層して白色発光素子とした場合に、15cd/Aの発光効率が得られている。
しかしながら、発光層を3層以上それぞれ直接接するように積層した場合には、発光効率の向上が得られない。これは、電子とホールの再結合領域の拡がりに限度があり、再結合領域が3層以上にまたがらないからである。
非特許文献1においては、V25、ITOなどの無機半導体層を介して2つの発光ユニットを積層し、無機半導体層の内部でキャリアを発生させて、2つの発光層にキャリアを供給する方法が報告されている。この方法は、無機半導体層中に含まれるキャリアを利用する方法であり、キャリアを発生させるためには高い電圧を印加しなければならない。このため、駆動電圧が高くなり、携帯機器などの低電圧駆動には適用することができないものであった。
特許文献1〜4においても、電荷発生層などを介して複数の発光ユニットを積層した有機EL素子が提案されているが、高い電圧で駆動することが必要であり、高い発光効率が得られるものではなかった。
特開2003−272860号公報 特開2003−264085号公報 特開平11−329748号公報 特開2004−39617号公報 2004年春季第51回応用物理学関係連合講演会 講演予稿集No.3 1464頁 講演番号28p−ZQ−14「二重絶縁層をもつキャリア再結合型有機EL素子」 SYNTHESIS,April,1994,378〜380頁"Improved Synthesis of 1,4,5,8,9,12-Hexaazatriphenylenehexacarboxylic Acid"
本発明の目的は、複数の発光ユニットを積層した有機EL素子において、発光効率が高い有機EL素子及びこれを用いた有機EL表示装置を提供することにある。
本発明の有機EL素子は、陰極と、陽極と、陰極及び陽極の間に配置される複数の発光ユニットと、発光ユニットの間に配置される中間ユニットとを備え、中間ユニットが、陽極側に設けられる電子輸送層と、陰極側に設けられる電子引き抜き層とを有し、電子引き抜き層は、電子引き抜き層の陰極側に隣接する隣接層から電子を引き抜くための層であり、電子引き抜き層の最低空分子軌道(LUMO)のエネルギーレベルの絶対値|LUMO(A)|と、隣接層の最高被占分子軌道(HOMO)のエネルギーレベルの絶対値|HOMO(B)|が、|HOMO(B)|−|LUMO(A)|≦1.5eVの関係にあり、中間ユニットが、電子引き抜き層による隣接層からの電子の引き抜きにより発生したホールを陰極側の発光ユニットに供給するとともに、引き抜いた電子を電子輸送層を介して陽極側の発光ユニットに供給する有機エレクトロルミネッセント素子であって、陰極と、陰極に最も近い発光ユニットとの間にも、電子輸送層が設けられており、各電子輸送層の膜厚が、陰極から遠ざかるにつれて厚くなるように設定されており、かつ40nm以下となるように設定されていることを特徴としている。
複数の発光ユニットを備えた従来の有機EL素子において、陰極に近い方の発光ユニットでは電子の注入がスムーズに行われるが、陰極から遠い発光ユニットでは、電子の注入が少なくなる。このため、陰極から遠い発光ユニットでの発光強度が相対的に弱くなり、高い発光効率を得ることができないという問題があった。本発明においては、各電子輸送層の膜厚を、陰極から遠ざかるにつれて厚くなるように設定している。このため、陰極から遠い発光ユニットにおける電子の注入が高められ、陰極から遠い発光ユニットにおける発光強度を相対的に高めることができる。この結果、各発光ユニットにおける発光強度のバランスを改善することができ、素子全体として発光効率を向上させることができる。
また、本発明において、各電子輸送層の膜厚は、40nm以下となるように設定されている。電子輸送層の膜厚が40nmを超えると、、電子の移動がスムーズに行われなくなるため発光強度が低下する傾向にある。
また、発光ユニットが複数設けられている場合、上記の電子の注入と同様に、ホールの注入も、陽極から遠ざかるにつれて、発光ユニットへの注入が不十分になる場合がある。中間ユニットにおいては、電子引き抜き層からホールが注入される。従って、陽極と、陽極に最も近い発光ユニットとの間にホール注入層が設けられている場合において、該ホール注入層及び各電子引き抜き層の膜厚は、陽極から遠ざかるにつれて厚くなるように設定されていることが好ましい。このようにホール注入層及び各電子引き抜き層の膜厚を設定することにより、陽極から遠い発光ユニットにおいても、ホールを十分に注入することができ、各発光ユニットにおける発光強度のバランスを改善することができ、素子全体としてさらに発光効率を高めることができる。
ホール注入層及び各電子引き抜き層は、100nm以下となるように設定されていることが好ましい。ホール注入層及び各電子引き抜き層の膜厚が100nmを超えると、ホールの移動が却って妨げられ、発光強度が低下する傾向にある。
本発明の他の局面に従う有機EL素子は、上記のようにホール注入層及び各電子引き抜き層の膜厚が陽極から遠ざかるにつれて厚くなるように設定されており、かつ100nm以下となるように設定されていることを特徴としている。
本発明の他の局面に従う有機EL素子は、陰極と、陽極と、陰極及び陽極の間に配置される複数の発光ユニットと、発光ユニットの間に配置される中間ユニットとを備え、中間ユニットが、陽極側に設けられる電子輸送層と、陰極側に設けられる電子引き抜き層とを有し、電子引き抜き層は、電子引き抜き層の陰極側に隣接する隣接層から電子を引き抜くための層であり、電子引き抜き層の最低空分子軌道(LUMO)のエネルギーレベルの絶対値|LUMO(A)|と、隣接層の最高被占分子軌道(HOMO)のエネルギーレベルの絶対値|HOMO(B)|が、|HOMO(B)|−|LUMO(A)|≦1.5eVの関係にあり、中間ユニットが、電子引き抜き層による隣接層からの電子の引き抜きにより発生したホールを陰極側の発光ユニットに供給するとともに、引き抜いた電子を電子輸送層を介して陽極側の発光ユニットに供給する有機エレクトロルミネッセント素子であって、陽極と、陽極に最も近い発光ユニットとの間に、ホール注入層が設けられており、該ホール注入層及び各電子引き抜き層の膜厚が陽極から遠ざかるにつれて厚くなるように設定されており、かつ100nm以下となるように設定されていることを特徴としている。
本発明においては、複数の発光ユニットの間に中間ユニットを配置し、該中間ユニットからキャリアを供給することにより、発光ユニットを発光させている。以下、本発明の中間ユニットの機能について説明する。なお、以下の説明では、発光ユニットを2つとし、陰極側の発光ユニットを第1の発光ユニット、陽極側の発光ユニットを第2の発光ユニットとして説明している。
本発明によれば、第1の発光ユニットと第2の発光ユニットの間に、中間ユニットが設けられ、中間ユニットに、電子引き抜き層が設けられている。電子引き抜き層の陰極側には、隣接層が設けられている。隣接層のHOMOのエネルギーレベルの絶対値│HOMO(B)│と、電子引き抜き層のLUMOのエネルギーレベルの絶対値│LUMO(A)│とは、│HOMO(B)│−│LUMO(A)│≦1.5eVの関係にある。すなわち、電子引き抜き層のLUMOのエネルギーレベルは、隣接層のHOMOのエネルギーレベルに近い値となっている。このため、電子引き抜き層は隣接層から電子を引き抜くことができる。この隣接層からの電子の引き抜きにより、隣接層にはホールが発生する。隣接層が第1の発光ユニット内に設けられている場合には、第1の発光ユニットにホールが発生する。また、隣接層が電子引き抜き層と第1の発光ユニットの間に設けられている場合、すなわち中間ユニット内に設けられている場合には、隣接層に発生したホールが、第1の発光ユニットに供給される。第1の発光ユニットに供給されたホールは、陰極または隣接する中間ユニットからの電子と再結合し、これによって第1の発光ユニットが発光する。
一方、電子引き抜き層に引き抜かれた電子は、第2の発光ユニットに供給され、陽極または隣接する中間ユニットから供給されたホールと再結合し、これによって第2の発光ユニットが発光する。
従って、本発明によれば、第1の発光ユニット及び第2の発光ユニットのそれぞれにおいて再結合領域を形成することができ、これによって第1の発光ユニット及び第2の発光ユニットをそれぞれ別個に発光させることができる。
本発明において、電子引き抜き層が隣接層から電子を引き抜くためには、電子引き抜き層のLUMOのエネルギーレベルが、隣接層のLUMOのエネルギーレベルよりも、隣接層のHOMOのエネルギーレベルに近いことが好ましい。すなわち、隣接層のLUMOのエネルギーレベルの絶対値│LUMO(B)│は、以下の関係を満足することが好ましい。
│HOMO(B)│−│LUMO(A)│<│LUMO(A)│−│LUMO(B)│
また、電子引き抜き層として用いる材料のLUMOのエネルギーレベルの絶対値は、一般に隣接層のHOMOをエネルギーレベルの絶対値よりも小さいので、このような場合、それぞれのエネルギーレベルの絶対値は、以下の関係式で示される。
0eV<│HOMO(B)│−│LUMO(A)│≦1.5eV
本発明においては、電子引き抜き層の陽極側に電子注入層が設けられることが好ましい。また、電子注入層のLUMOのエネルギーレベルの絶対値|LUMO(C)|または仕事関数の絶対値|WF(C)|は、電子引き抜き層のLUMOのエネルギーレベルの絶対値|LUMO(A)|より小さいことが好ましい。電子引き抜き層より引き抜かれた電子は、電子注入層に移動し、電子注入層から電子注入層を介して第2の発光ユニットに供給される。
本発明において、電子輸送層のLUMOのエネルギーレベルの絶対値|LUMO(D)|は、電子注入層のLUMOのエネルギーレベルの絶対値|LUMO(C)|または仕事関数の絶対値|WF(C)|より小さいことが好ましい。電子注入層に移動した電子は、電子輸送層を通り第2の発光ユニットに供給される。従って、中間ユニットは、電子引き抜き層が引き抜いた電子を電子注入層及び電子輸送層を介して第2の発光ユニットに供給する。
本発明における第1の発光ユニット及び第2の発光ユニットは、それぞれ単一の発光層から形成されていてもよいし、複数の発光層を直接接するように積層して構成されていてもよい。しかしながら、本発明は、第1の発光ユニット及び第2の発光ユニットのうちの少なくとも一方が、2つの発光層を直接接するように積層した構造を有する場合に、特に有用である。すなわち、このような場合において、第1の発光ユニットと第2の発光ユニットを直接積層させると、3つまたは4つの発光層を直接積層した構造となり、上述のように、電子とホールの再結合領域の拡がりに限度があるため、再結合領域は3つまたは4つの発光層をまたがることがない。このため、3つまたは4つの発光層の厚み方向の1箇所で再結合が生じ、高い発光効率を得ることができない。また、第1の発光ユニット及び第2の発光ユニットのそれぞれが別個に発光した場合の再結合領域と異なる領域で再結合するため、第1の発光ユニット及び第2の発光ユニットの組合せの発光色と異なる色が発光する場合がある。
本発明に従い、第1の発光ユニットと第2の発光ユニットの間に中間ユニットを設けることにより、第1の発光ユニット及び第2の発光ユニットのそれぞれにおいて再結合させることができる。すなわち、第1の発光ユニット及び第2の発光ユニットのそれぞれに再結合領域を形成することができ、第1の発光ユニット及び第2の発光ユニットをそれぞれ独自に発光させることができる。このため、高い発光効率を得ることができるとともに、第1の発光ユニット及び第2の発光ユニットの組合せの発光色と同一の色を発光することができる。
本発明において、隣接層は、ホール輸送性材料から形成されていることが好ましく、特にアリールアミン系ホール輸送性材料から形成されていることが好ましい。
本発明において、隣接層は第1の発光ユニット内に設けられていてもよい。特に、第1の発光ユニット内において中間ユニット側に位置する発光層のホスト材料が隣接層として適するホール輸送性材料である場合には、第1の発光ユニット内の中間ユニット側の発光層を隣接層とすることができる。
また、本発明において、隣接層は中間ユニット内に設けられていてもよい。第1の発光ユニット内の中間ユニット側の発光層のホスト材料が隣接層として適するホール輸送性材料でない場合には、隣接層として機能させることができない場合があるので、このような場合には、中間ユニット内に隣接層を設けることができる。このような場合、隣接層は、電子引き抜き層と第1の発光ユニットの間に配置される。
本発明において、電子引き抜き層は、LUMOのエネルギーレベルの絶対値が、隣接層のHOMOのエネルギーレベルの絶対値より1.5eV小さいものであれば特に制限なく用いることができる。具体例としては、例えば、以下に示す構造式で表わされるピラジン誘導体から形成することができる。
Figure 2006156828
(ここで、Arはアリール基を示し、Rは水素、炭素数1〜10のアルキル基、アルキルオキシ基、ジアルキルアミン基、またはF、Cl、Br、IもしくはCNを示す。)
本発明において、さらに好ましくは、以下に示す構造式で表わされるヘキサアザトリフェニレン誘導体から電子引き抜き層を形成することができる。
Figure 2006156828
(ここで、Rは水素、炭素数1〜10のアルキル基、アルキルオキシ基、ジアルキルアミン基、またはF、Cl、Br、IもしくはCNを示す。)
本発明において、中間ユニット内の電子注入層は、例えば、Li及びCsなどのアルカリ金属、Li2Oなどのアルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属、アルカリ土類金属酸化物などから形成することが好ましい。
また、本発明において、陰極側及び中間ユニット内の電子輸送層は、有機EL素子において一般に電子輸送性材料として用いられている材料から形成することができる。例えば、フェナントロリン誘導体、シロール誘導体、トリアゾール誘導体、キノリノール金属錯体誘導体、オキサジアゾール誘導体などが挙げられる。
本発明における発光ユニットを構成する発光層は、ホスト材料とドーパント材料から形成されていることが好ましい。必要に応じてキャリア輸送性の第2のドーパント材料が含有されていてもよい。ドーパント材料としては、1重項発光材料であってもよいし、3重項発光材料(燐光発光材料)であってもよい。
本発明の有機エレクトロルミネッセント表示装置は、陽極と陰極に挟まれた素子構造を有する有機エレクトロルミネッセント素子と、表示画素毎に対応した表示信号を有機エレクトロルミネッセント素子に供給するための能動素子が設けられたアクティブマトリックス駆動基板と、該アクティブマトリックス駆動基板と対向して設けられる透明な封止基板とを備え、有機エレクトロルミネッセント素子をアクティブマトリックス駆動基板と封止基板の間に配置し、陰極及び陽極のうち封止基板側に設けられる電極を透明電極としたトップエミッション型の有機エレクトロルミネッセント表示装置であって、有機エレクトロルミネッセント素子が、陰極と、陽極と、陰極及び陽極の間に配置される複数の発光ユニットと、発光ユニットの間に配置される中間ユニットとを備え、中間ユニットが、陽極側に設けられる電子輸送層と、陰極側に設けられる電子引き抜き層とを有し、電子引き抜き層は、電子引き抜き層の陰極側に隣接する隣接層から電子を引き抜くための層であり、電子引き抜き層の最低空分子軌道(LUMO)のエネルギーレベルの絶対値|LUMO(A)|と、隣接層の最高被占分子軌道(HOMO)のエネルギーレベルの絶対値|HOMO(B)|が、|HOMO(B)|−|LUMO(A)|≦1.5eVの関係にあり、中間ユニットが、電子引き抜き層による隣接からの電子の引き抜きにより発生したホールを陰極側の発光ユニットに供給するとともに、引き抜いた電子を電子輸送層を介して陽極側の発光ユニットに供給する有機エレクトロルミネッセント素子であって、陰極と、陰極に最も近い発光ユニットとの間にも、電子輸送層が設けられており、各電子輸送層の膜厚が、陰極から遠ざかるにつれて厚くなるように設定されており、かつ40nm以下となるように設定されていることを特徴としている。
本発明の他の局面に従う有機エレクトロルミネッセント表示装置は、陽極と陰極に挟まれた素子構造を有する有機エレクトロルミネッセント素子と、表示画素毎に対応した表示信号を有機エレクトロルミネッセント素子に供給するための能動素子が設けられたアクティブマトリックス駆動基板と、該アクティブマトリックス駆動基板と対向して設けられる透明な封止基板とを備え、有機エレクトロルミネッセント素子をアクティブマトリックス駆動基板と封止基板の間に配置し、陰極及び陽極のうち封止基板側に設けられる電極を透明電極としたトップエミッション型の有機エレクトロルミネッセント表示装置であって、有機エレクトロルミネッセント素子が、陰極と、陽極と、陰極及び陽極の間に配置される複数の発光ユニットと、発光ユニットの間に配置される中間ユニットとを備え、中間ユニットが、陽極側に設けられる電子輸送層と、陰極側に設けられる電子引き抜き層とを有し、電子引き抜き層は、電子引き抜き層の陰極側に隣接する隣接層から電子を引き抜くための層であり、電子引き抜き層の最低空分子軌道(LUMO)のエネルギーレベルの絶対値|LUMO(A)|と、隣接層の最高被占分子軌道(HOMO)のエネルギーレベルの絶対値|HOMO(B)|が、|HOMO(B)|−|LUMO(A)|≦1.5eVの関係にあり、中間ユニットが、電子引き抜き層による隣接層からの電子の引き抜きにより発生したホールを陰極側の発光ユニットに供給するとともに、引き抜いた電子を電子輸送層を介して陽極側の発光ユニットに供給する有機エレクトロルミネッセント素子であって、陽極と、陽極に最も近い発光ユニットとの間に、ホール注入層が設けられており、該ホール注入層及び各電子引き抜き層の膜厚が陽極から遠ざかるにつれて厚くなるように設定されており、かつ100nm以下となるように設定されていることを特徴としている。
有機エレクトロルミネッセント素子が白色発光の素子である場合、封止基板と有機エレクトロルミネッセント素子の間にカラーフィルターを配置することが好ましい。
本発明の有機エレクトロルミネッセント表示装置は、トップエミッション型の表示装置であるので、有機エレクトロルミネッセント素子で発光した光は、アクティブマトリックスが設けられている側と反対側の封止基板から出射される。一般にアクティブマトリックス回路は多数の層を積層して形成するものであり、ボトムエミッション型の場合はこのようなアクティブマトリックス回路の存在により出射光が減衰するが、本発明の有機エレクトロルミネッセント表示装置はトップエミッション型であるため、このようなアクティブマトリックス回路による影響を受けることなく光を出射することができる。特に、本発明の有機エレクトロルミネッセント素子は複数の発光ユニットを有するものであるため、トップエミッション型の場合ボトムエミッション型に比べ発光した光が通過する膜数が少なくて済むので、光の干渉による出射光の減衰あるいは出射光の視野角の減衰を制御するための設計の自由度を高めることができる。
本発明の有機EL素子及び有機EL表示装置は、複数の発光ユニットを積層して備えるものであり、高い発光効率を示す。
図1は、本発明に従う有機EL素子を示す模式的断面図である。図1に示すように、陰極51と陽極52の間には、第1の発光ユニット41、第2の発光ユニット42、及び第3の発光ユニット43が設けられている。第1の発光ユニット41と第2の発光ユニット42の間には、中間ユニット30が設けられている。第2の発光ユニット42と第3の発光ユニット43の間には、中間ユニット31が設けられている。
中間ユニット30は、陰極51側に位置する電子引き抜き層30aと、陽極52側に位置する電子輸送層30cと、電子引き抜き層30a及び電子輸送層30cの間に設けられる電子注入層30bから構成されている。中間ユニット31も同様に、陰極51側に設けられている電子引き抜き層31aと、陰極52側に設けられる電子輸送層31cと、電子引き抜き層31a及び電子輸送層31cの間に設けられる電子注入層31bから構成されている。
陰極51と、第1の発光ユニット41の間には、電子輸送層12が設けられている。陽極52と第3の発光ユニット43の間には、ホール注入層10が設けられている。
本発明においては、各電子輸送層12、30c及び31cの膜厚は、陰極51から遠ざかるにつれて厚くなるように設定されている。従って、電子輸送層30cの膜厚は、電子輸送層12の膜厚よりも厚くなるように設定されており、電子輸送層31cの膜厚は、電子輸送層30cの膜厚より厚くなるように設定されている。また、電子輸送層12、30c及び31cのそれぞれの膜厚は、40nm以下となるように設定されている。
電子輸送層12、30c及び31cの膜厚を、上記のように設定することにより、各発光ユニット41、42及び43に対する電子の注入のバランスを改善させることができる。このため、各発光ユニット41、42及び43における発光強度を均一に近づけることができ、この結果素子全体としての発光効率を向上させることができる。
本発明の他の局面に従えば、ホール注入層10及び電子引き抜き層30a及び31aの膜厚は、陽極52から遠ざかるにつれて厚くなるように設定されている。従って、電子引き抜き層31aの膜厚は、ホール注入層10の膜厚よりも厚くなるように設定されており、電子引き抜き層30aの膜厚は、電子引き抜き層31aの膜厚より厚くなるように設定されている。また、ホール注入層及び電子引き抜き層30a及び31aのそれぞれの膜厚は、100nm以下となるように設定されている。
ホール注入層10及び電子引き抜き層30a及び31aの膜厚を、上記のように設定することにより、各発光ユニット41、42及び43に対するホールの注入のバランスを改善させることができる。この結果、各発光ユニット41、42及び43における発光強度を均一に近づけることができ、素子全体としての発光効率を向上させることができる。
図1に示す実施例においては、3つの発光ユニットを有しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも2つの発光ユニットが設けられていればよい。
図2は、中間ユニット周辺のエネルギーダイヤグラムを示す図である。中間ユニット30は、電子引き抜き層30a、電子注入層30b及び電子輸送層30cから構成されている。電子引き抜き層30aの陰極側には、隣接層40が設けられている。また、中間ユニット30の陽極側には、第2の発光ユニット42が設けられている。図2においては、第2の発光ユニット42の中間ユニット30側の層のみが図示されている。
図2に示す実施例において、電子引き抜き層30aは、以下に示す構造式で表されるヘキサアサトリフェニレンヘキサカルボニトリル(以下、「HAT−CN6」という)から形成されている。HAT−CN6は、例えば非特許文献2に記載された方法より製造することができる。
Figure 2006156828
また、電子注入層30bは、Li(金属リチウム)から形成されている。
また、電子輸送層30cは、以下に示す構造を有するBCP(2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10,フェナントロリン)から形成されている。
Figure 2006156828
本発明において、電子輸送層の膜厚は、上述のように40nm以下であり、さらに好ましくは、1〜40nmの範囲である。電子注入層30bの膜厚は、0.1〜10nmの範囲であることが好ましくは、さらに好ましくは0.1〜1nmの範囲である。電子引き抜き層30aの膜厚は、上述のように100nm以下であることが好ましく、さらに好ましくは1〜100nmの範囲内であり、さらに好ましくは5〜50nmの範囲内である。
図2に示す実施例において、隣接層40は、以下の構造を有するNPB(N,N′−ジ(ナフタセン−1−イル)−N,N′−ジフェニルベンジジン)から形成されている。
Figure 2006156828
図2に示す実施例において、第2の発光ユニット42として示している層は、以下の構造を有するTBADN(2−ターシャリー−ブチル−9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセン)から形成されている。
Figure 2006156828
図2に示すように、電子引き抜き層30aのLUMOエネルギーレベルの絶対値(4.4eV)と、隣接層40のHOMOエネルギーレベルの絶対値(5.4eV)との差は、1.5eV以内である。また、電子注入層30bのLUMOエネルギーレベル(仕事関数)の絶対値は、電子引き抜き層30aのLUMOエネルギーレベルの絶対値よりも小さく、電子輸送層30cのLUMOエネルギーレベルの絶対値は、電子注入層30bのLUMOエネルギーレベルの絶対値よりも小さい。
従って、電子引き抜き層30aは、陽極及び陰極に電圧が印加された際、隣接層40から電子を引き抜くことができる。引き抜かれた電子は、電子注入層30b及び電子輸送層30cを通り、第2の発光ユニット42に供給される。
また、隣接層40においては、電子が引き抜かれるのでホールが発生する。このホールは、第1の発光ユニットに供給され、陰極または隣接する中間ユニットから供給された電子と再結合する。この結果、第1の発光ユニット内で発光する。
第2の発光ユニットに供給された電子は、陽極または隣接する中間ユニットから供給されたホールと第2の発光ユニット42内で再結合する。この結果、第2の発光ユニット42内で発光する。
以上のように、本発明によれば、第1の発光ユニット内及び第2の発光ユニット内で、それぞれ再結合領域を形成することができ、発光させることができる。この結果、発光効率を高めることができるとともに、第1の発光ユニット及び第2の発光ユニットの発光色で発光させることができる。
<実験1>
表1に示す陽極、ホール注入層、第2の発光ユニット、中間ユニット、第1の発光ユニット、電子輸送層、及び陰極を有する有機EL素子を作製した。以下の表において、(
)内の数字は、各層の膜厚(nm)を示している。中間ユニットにおいて、BCPから形成されている電子輸送層の膜厚Xは、表2に示すように70nmから500nmの間で変化させた。
陽極は、ITO(インジウム錫酸化物)膜が形成されたガラス基板の上に、フロオロカーボン(CFX)層を形成することにより作製した。フロオロカーボン層は、CHF3ガスのプラズマ重合により形成した。フロオロカーボン層の厚みは1nmとした。
以上のようにして作製した陽極の上に、ホール注入層、第2の発光ユニット、中間ユニット、第1の発光ユニット、電子輸送層、及び陰極を蒸着法により順次堆積して形成した。
ホール注入層は、HAT−CN6から形成されている。
中間ユニットは、電子注入層をLi2Oから形成する以外は、図2に示す中間ユニット30と同様にして形成している。
第1の発光ユニット及び第2の発光ユニットは、オレンジ色発光層(90%NPB+10%tBuDPN+3.0%DBzR)及び青色発光層(80%TBADN+20%NPB+2.5%TBP)を積層して形成している。いずれの発光ユニットにおいても、オレンジ色発光層が陽極側に位置し、青色発光層が陰極側に位置している。なお、%は特に断らない限り重量%である。
オレンジ色発光層においては、90%NPB+10%tBuDPNをホスト材料として用い、DBzRをドーパント材料として用いている。
tBuDPNは、5,12−ビス(4−ターシャリー−ブチルフェニル)ナフタセンであり、以下の構造を有している。
Figure 2006156828
DBzRは、5,12−ビス{4−(6−メチルベンゾチアゾール−2−イル)フェニル}−6,11−ジフェニルナフタセンであり、以下の構造を有している。
Figure 2006156828
青色発光層は、80%TBADN+20%NPBをホスト材料として用いており、TBPをドーパント材料として用いている。
TBPは、2,5,8,11−テトラ−ターシャリー−ブチルペリレンであり、以下の構造を有している。
Figure 2006156828
Figure 2006156828
作製した各有機EL素子について、発光効率を測定し、測定結果を駆動電圧とともに表2に示した。なお、発光効率は、20mA/cm2における値である。
Figure 2006156828
表2に示す結果から明らかなように、中間ユニットの電子輸送層の膜厚を17nm〜40nmとし、陰極側の電子輸送層よりも厚くした場合、陰極側の電子輸送層の膜厚と同じ120nmとした場合に比べ発光効率が向上することがわかる。これは、中間ユニットの電子輸送層の膜厚を厚くすることにより、陰極側から離れた第2の発光ユニットにおける電子の注入が促進され、この結果第1の発光ユニットと第2の発光ユニットにおいて電子の注入がほぼ同程度となり、第1の発光ユニット及び第2の発光ユニットの発光強度が均一に近づき、全体として発光効率が高くなったとこによるものと思われる。
中間ユニットの電子輸送層の膜厚を50nmとした場合には、発光効率が低下している。これは、電子輸送層の膜厚が厚くなりすぎたために、電子の注入に障害が生じ、これによって発光効率が低下したことによると思われる。
また中間ユニットの電子輸送層の膜厚を7nmとし、陰極側の電子輸送層の膜厚よりも薄くした場合には、発光効率が低下していることがわかる。
以上のことから、本発明に従い、各電子輸送層の膜厚が、陰極から遠ざかるにつれて厚くなるように設定し、かつ40nm以下となるように設定することにより、良好な発光効率が得られることがわかる。
<実験2>
表3に示す陽極、ホール注入層、第3の発光ユニット、第2の中間ユニット、第2の発光ユニット、第1の中間ユニット、第1の発光ユニット、電子輸送層、及び陰極を有する有機EL素子を作製した。以下の表において、( )内の厚みは、各層の厚み(nm)を示している。
第1の中間ユニット及び第2の中間ユニットについては、第1の中間ユニットの電子輸送層の膜厚X及び第2の中間ユニットの電子輸送層の膜厚Yを、表4に示すように変化させる以外は、実験1と同様にして形成している。
また、第1〜第3の発光ユニットも、実験1における発光ユニットと同様にして形成している。また、陽極、ホール注入層、電子輸送層、及び陰極も、実験1と同様にして形成している。
作製した有機EL素子について、発光効率を測定し、測定結果を表4に示した。
Figure 2006156828
Figure 2006156828
表4に示すように、第1の中間ユニットの電子輸送層の膜厚を陰極側の電子輸送層の膜厚よりも厚くし、かつ第2の中間ユニットの電子輸送層の膜厚を第1の中間ユニットの電子輸送層の膜厚よりも厚くすることにより、高い発光効率が得られることがわかる。
<実験3>
表5に示す陽極、ホール注入層、第4の発光ユニット、第3の中間ユニット、第3の発光ユニット、第2の中間ユニット、第2の発光ユニット、第1の中間ユニット、第1の発光ユニット、電子輸送層、及び陰極を有する有機EL素子を作製した。
第1の中間ユニットの電子輸送層の膜厚X、第2の中間ユニットの電子輸送層の膜厚Y、及び第3の中間ユニットの電子輸送層の膜厚Zを、表6に示すような値に設定する以外は、実験1の中間ユニットと同様にして形成した。
第1〜第4の発光ユニットは、実験1の発光ユニットと同様にして形成した。また、陽極、ホール注入層、電子輸送層、及び陰極は、実験1と同様にして形成している。
作製した各有機EL素子について発光効率を測定し、発光効率を駆動電圧とともに表6に示す。
Figure 2006156828
Figure 2006156828
表6に示す結果から明らかなように、第1の中間ユニットの電子輸送層の膜厚を、陰極側の電子輸送層の膜厚よりも厚くし、第2の中間ユニットの電子輸送層の膜厚を第1の中間ユニットの電子輸送層の膜厚よりも厚くし、第3の中間ユニットの電子輸送層の膜厚を、第2の中間ユニットの電子輸送層の膜厚よりも厚くすることにより、高い発光効率が得られている。
<実験4>
本実験では、ホール注入層及び電子引き抜き層の厚みを変化させた。
表7に示す陽極、ホール注入層、第2の発光ユニット、中間ユニット、第1の発光ユニット、電子輸送層及び陰極を有する有機EL素子を作製した。
中間ユニットの電子引き抜き層の膜厚Yを、表8に示すように10nm〜110nmの範囲で変化させ、中間ユニットの電子輸送層の膜厚を陰極側の電子輸送層の膜厚と同じ12nmとする以外は、実験1と同様にして各層を形成した。
作製した各有機EL素子について、発光効率を測定し、発光効率を駆動電圧とともに表8に示した。
Figure 2006156828
Figure 2006156828
表8に示す結果から明らかなように、中間ユニットの電子引き抜き層の膜厚を、陰極側のホール注入層の膜厚よりも厚い70nm〜100nm範囲内とすることにより、ホール注入層の膜厚と同じ50nmとした場合よりも、高い発光効率が得られることがわかる。電子引き抜き層の膜厚を110nmとすると、発光効率が低下することがわかる。これは、電子引き抜き層の厚みが厚くなりすぎると、ホールの移動に障害が生じるためであると考えられる。また、電子引き抜き層の膜厚をホール注入層の膜厚よりも薄くしすぎると、発光効率が低下することがわかる。
<実験5>
本実験では、発光ユニットを3つにし、中間ユニットにおける電子引き抜き層の膜厚を変化させた。
表9に示す、陽極、ホール注入層、第3の発光ユニット、第2の中間ユニット、第2の発光ユニット、第1の中間ユニット、第1の発光ユニット、電子輸送層、及び陰極を有する有機EL素子を作製した。
第1の発光ユニットの電子引き抜き層の膜厚Z及び第2の中間ユニットの電子引き抜き層の膜厚Yを、表10に示すように変化させた。それ以外は、実験1と同様にして陽極、ホール注入層、各発光ユニット、各中間ユニット、電子輸送層、及び陰極を形成した。
作製した各有機EL素子について、発光効率を測定し、駆動電圧とともに測定結果を表10に示した。
Figure 2006156828
Figure 2006156828
表10に示す結果から明らかなように、第1の中間ユニットの電子引き抜き層の膜厚を陽極側のホール注入層の膜厚よりも厚くし、第2の中間ユニットの電子引き抜き層の膜厚を第1の中間ユニットの電子引き抜き層の膜厚よりも厚くすることにより、高い発光効率が得られている。
<実験6>
本実験においては、中間ユニットの電子引き抜き層及び電子輸送層の両方を変化させた。
表11に示す、陽極、ホール注入層、第2の発光ユニット、中間ユニット、第1の発光ユニット、電子輸送層及び陰極を有する有機EL素子を作製した。
中間ユニットの電子輸送層の膜厚Z及び電子引き抜き層の膜厚Yを、表12に示すように変化させた。それ以外は、実験1と同様にして、陽極、ホール注入層、各発光ユニット、中間ユニット、電子輸送層、及び陰極を形成した。
作製した各有機EL素子について、発光効率を測定し、測定結果を駆動電圧とともに表12に示した。
Figure 2006156828
Figure 2006156828
表12に示すように、中間ユニットの電子輸送層の膜厚を陰極側の電子輸送層の膜厚よりも厚くし、かつ中間ユニットの電子引き抜き層の膜厚を陽極側のホール注入層の膜厚よりも厚くすることにより、高い発光効率が得られている。また、中間ユニットの電子輸送層の膜厚を陰極側の電子輸送層の膜厚よりも薄くし、中間ユニットの電子引き抜き層の膜厚を陽極側のホール注入層の膜厚よりも薄くすることにより、発光効率が低下していることがわかる。
表2において中間ユニットの電子輸送層の膜厚を17nmとした場合(発光効率29.5cd/A)、及び表8において中間ユニットのホール注入層の膜厚を70nmとした場合(26.5cd/A)に比べ、発光効率が30.2cd/Aとより高くなっている。このことから、中間ユニットにおいて、電子輸送層及びホール注入層のいずれの膜厚をも本発明に従い厚くすることにより、発光効率をより一層高め得ることがわかる。
図3は、本発明に従う実施例の有機EL素子を備えた有機EL表示装置を示す断面図である。この有機EL表示装置においては、能動素子としてTFTを用いて各画素における発光を駆動している。なお、能動素子としてダイオードなども用いることができる。また、この有機EL素子においては、カラーフィルターが設けられている。この有機EL表示装置は、矢印で示しているように基板1の下方に光を出射して表示するボトムエミッション型の表示装置である。
図3を参照して、ガラスなどの透明基板からなる基板1の上には、第1の絶縁層2が設けられている。第1の絶縁層2は、例えばSiO2及びSiNXなどから形成されている。第1の絶縁層2の上には、ポリシリコン層からなるチャネル領域20が形成されている。チャネル領域20の上には、ドレイン電極21及びソース電極23が形成されており、またドレイン電極21とソース電極23の間には、第2の絶縁層3を介してゲート電極22が設けられている。ゲート電極22の上には、第4の絶縁層4が設けられている。第2の絶縁層3は、例えばSiNX及びSiO2から形成されており、第3の絶縁層4は、SiO2及びSiNXから形成されている。
第3の絶縁層4の上には、第4の絶縁層5が形成されている。第4の絶縁層5は、例えば、SiNXから形成されている。第4の絶縁層5の上の画素領域の部分には、カラーフ
ィルター層7が設けられている。カラーフィルター層7としては、R(赤)、G(緑)、またB(青)などのカラーフィルターが設けられる。カラーフィルター層7の上には、第1の平坦化膜6が設けられている。ドレイン電極21の上方の第1の平坦化膜6にはスルーホール部が形成され、第1の平坦化膜6の上に形成されているITO(インジウムースズ酸化物)からなるホール注入電極8がスルーホール部内に導入されている。画素領域におけるホール注入電極(陽極)8の上には、ホール注入層10が形成されている。画素領域以外の部分においては、第2の平坦化膜9が形成されている。
ホール注入層10の上には、本発明に従い積層した白色発光の発光素子層11が設けられている。発光素子層11は、第2の発光ユニットの上に中間ユニットを介して第1の発光ユニットを積層した本発明に従う構造を有している。発光素子層11の上には、電子輸送層12が設けられ、電子輸送層12の上には、電子注入電極(陰極)13が設けられている。
以上のように、本実施例の有機EL素子においては、画素領域の上に、ホール注入電極(陽極)8と、ホール注入層10と、本発明に従う構造を有する発光素子層11と、電子輸送層12と、電子注入電極(陰極)13とが積層されて有機EL素子が構成されている。
発光素子層11からは白色の発光がなされる。この白色の発光は、基板1を通り外部に出射するが、発光側にカラーフィルター層7が設けられているので、カラーフィルター層7の色に応じて、R、GまたはBの色が出射される。
図4は本発明に従う実施例の有機EL表示装置を示す断面図である。本実施例の有機EL表示装置は、矢印で図示しているように基板1の上方に光を出射して表示するトップエミッション型の有機EL表示装置である。
基板1から陽極8までの部分は、図3に示す実施例とほぼ同様にして作製されている。但し、カラーフィルター層7は、第4の絶縁層5の上に設けられておらず、有機EL素子の上方に配置されている。具体的には、ガラスなどからなる透明な封止基板10の上にカラーフィルター層7を取り付け、この上にオーバーコート層15をコーティングし、これを透明接着剤層14を介して陽極8の上に貼り付けることにより取り付けられている。また、本実施例では、陽極と陰極の位置を図3に示す実施例とは逆にしている。
陽極8として、透明な電極が形成されており、例えば、膜厚100nm程度のITOと膜厚20nm程度の銀とを積層することにより形成されている。陰極13としては、反射電極が形成されており、例えば、膜厚100nm程度のアルミニウム、クロム、または銀の薄膜が形成されている。オーバーコート層15は、アクリル樹脂などにより厚み1μm程度に形成されている。カラーフィルター層7は、顔料タイプのものであってもよいし染料タイプのものであってもよい。その厚みは1μm程度である。
発光素子層11から発光された白色光は、封止基板16を通り外部に出射されるが、発光側にカラーフィルター層7が設けられているので、カラーフィルター層7の色に応じてR、GまたはBの色が出射される。本実施例の有機EL表示装置はトップエミッション型であるので、薄膜トランジスタが設けられている領域も画素領域として用いることができ、図3に示す実施例よりも広い範囲にカラーフィルター層7が設けられている。発光素子層11は本発明に従う有機EL素子から形成されており、発光効率の高い発光素子層であるが、本実施例によればより広い領域を画素領域として用いることができるので、発光効率の高い発光素子層の利点を十分に活用することができる。また、複数の発光ユニットを有する発光素子層の形成も、アクティブマトリックスによる影響を考慮せずに行うことができるので、設計の自由度を高めることができる。
上記実施例では、封止基板としてガラス板を用いているが、本発明において封止基板はガラス板に限定されるものではなく、例えば、SiO2などの酸化膜やSiNxなどの窒化膜などの膜状のものも封止基板として用いることができる。この場合、素子上に膜状の封止基板を直接形成できるので、透明接着剤層を設ける必要がなくなる。
本発明に従う一実施例の有機EL素子を示す模式的断面図。 中間ユニット周辺のエネルギーダイヤグラムを示す図。 本発明に従う有機EL素子を用いたボトムエミッション型の有機EL表示装置を示す断面図。 本発明に従う実施例の有機EL表示装置を示す断面図。
符号の説明
1…基板
2…第1の絶縁層
3…第2の絶縁層
4…第3の絶縁層
5…第4の絶縁層
6…第1の平坦化膜
7…カラーフィルター層
8…ホール注入電極
9…第2の平坦化膜
10…ホール注入層
11…発光素子層
12…電子輸送層
13…電子注入電極
14…透明接着剤層
15…オーバーコート層
16…封止基板
20…チャネル領域
21…ドレイン電極
22…ゲート電極
23…ソース電極
30…第1の中間ユニット
30a…電子引き抜き層
30b…電子注入層
30c…電子輸送層
31…第2の中間ユニット
31a…電子引き抜き層
31b…電子注入層
31c…電子輸送層
40…隣接層
41…第1の発光ユニット
42…第2の発光ユニット
43…第3の発光ユニット
51…陰極
52…陽極

Claims (14)

  1. 陰極と、陽極と、前記陰極及び前記陽極の間に配置される複数の発光ユニットと、前記発光ユニットの間に配置される中間ユニットとを備え、
    前記中間ユニットが、陽極側に設けられる電子輸送層と、陰極側に設けられる電子引き抜き層とを有し、前記電子引き抜き層は、前記電子引き抜き層の陰極側に隣接する隣接層から電子を引き抜くための層であり、前記電子引き抜き層の最低空分子軌道(LUMO)のエネルギーレベルの絶対値|LUMO(A)|と、前記隣接層の最高被占分子軌道(HOMO)のエネルギーレベルの絶対値|HOMO(B)|が、|HOMO(B)|−|LUMO(A)|≦1.5eVの関係にあり、前記中間ユニットが、前記電子引き抜き層による前記隣接層からの電子の引き抜きにより発生したホールを陰極側の発光ユニットに供給するとともに、引き抜いた電子を前記電子輸送層を介して陽極側の発光ユニットに供給する有機エレクトロルミネッセント素子であって、
    前記陰極と、前記陰極に最も近い前記発光ユニットとの間にも、電子輸送層が設けられており、各電子輸送層の膜厚が、前記陰極から遠ざかるにつれて厚くなるように設定されており、かつ40nm以下となるように設定されていることを特徴とする有機エレクトロルミネッセント素子。
  2. 前記陽極と、前記陽極に最も近い前記発光ユニットとの間に、ホール注入層が設けられており、該ホール注入層及び各電子引き抜き層の膜厚が前記陽極から遠ざかるにつれて厚くなるように設定されており、かつ100nm以下となるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセント素子。
  3. 陰極と、陽極と、前記陰極及び前記陽極の間に配置される複数の発光ユニットと、前記発光ユニットの間に配置される中間ユニットとを備え、
    前記中間ユニットが、陽極側に設けられる電子輸送層と、陰極側に設けられる電子引き抜き層とを有し、前記電子引き抜き層は、前記電子引き抜き層の陰極側に隣接する隣接層から電子を引き抜くための層であり、前記電子引き抜き層の最低空分子軌道(LUMO)のエネルギーレベルの絶対値|LUMO(A)|と、前記隣接層の最高被占分子軌道(HOMO)のエネルギーレベルの絶対値|HOMO(B)|が、|HOMO(B)|−|LUMO(A)|≦1.5eVの関係にあり、前記中間ユニットが、前記電子引き抜き層による前記隣接層からの電子の引き抜きにより発生したホールを陰極側の発光ユニットに供給するとともに、引き抜いた電子を前記電子輸送層を介して陽極側の発光ユニットに供給する有機エレクトロルミネッセント素子であって、
    前記陽極と、前記陽極に最も近い前記発光ユニットとの間に、ホール注入層が設けられており、該ホール注入層及び各電子引き抜き層の膜厚が前記陽極から遠ざかるにつれて厚くなるように設定されており、かつ100nm以下となるように設定されていることを特徴とする有機エレクトロルミネッセント素子。
  4. 前記電子引き抜き層の陽極側に隣接して電子注入層が設けられており、前記電子注入層の最低空分子軌道(LUMO)のエネルギーレベルの絶対値|LUMO(C)|または仕事関数の絶対値|WF(C)|は、|LUMO(A)|より小さく、かつ前記電子輸送層の最低空分子軌道のエネルギーレベルの絶対値|LUMO(D)|は、|LUMO(C)|または|WF(C)|より小さく、
    前記中間ユニットは、前記電子引き抜き層が引き抜いた電子を前記電子注入層及び前記電子輸送層を介して前記発光ユニットに供給することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセント素子。
  5. 前記発光ユニットのうちの少なくとも1つが、2つの発光層を直接接するように積層した構造を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセント素子。
  6. 前記隣接層が、前記発光ユニット内に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセント素子。
  7. 前記隣接層が、前記中間ユニット内に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセント素子。
  8. 前記隣接層が、ホール輸送性材料から形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセント素子。
  9. 前記隣接層が、アリールアミン系ホール輸送性材料から形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセント素子。
  10. 前記電子引き抜き層が、以下に示す構造式で表わされるピラジン誘導体から形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセント素子。
    Figure 2006156828
    (ここで、Arはアリール基を示し、Rは水素、炭素数1〜10のアルキル基、アルキルオキシ基、ジアルキルアミン基、またはF、Cl、Br、IもしくはCNを示す。)
  11. 前記電子引き抜き層が、以下に示す構造式で表わされるヘキサアザトリフェニレン誘導体から形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセント素子。
    Figure 2006156828
    (ここで、Rは水素、炭素数1〜10のアルキル基、アルキルオキシ基、ジアルキルアミン基、またはF、Cl、Br、IもしくはCNを示す。)
  12. 陽極と陰極に挟まれた素子構造を有する有機エレクトロルミネッセント素子と、表示画素毎に対応した表示信号を前記有機エレクトロルミネッセント素子に供給するための能動素子が設けられたアクティブマトリックス駆動基板と、該アクティブマトリックス駆動基板と対向して設けられる透明な封止基板とを備え、前記有機エレクトロルミネッセント素子を前記アクティブマトリックス駆動基板と前記封止基板の間に配置し、前記陰極及び前記陽極のうち前記封止基板側に設けられる電極を透明電極としたトップエミッション型の有機エレクトロルミネッセント表示装置であって、
    前記有機エレクトロルミネッセント素子が、前記陰極と、前記陽極と、前記陰極及び前記陽極の間に配置される複数の発光ユニットと、前記発光ユニットの間に配置される中間ユニットとを備え、
    前記中間ユニットが、陽極側に設けられる電子輸送層と、陰極側に設けられる電子引き抜き層とを有し、前記電子引き抜き層は、前記電子引き抜き層の陰極側に隣接する隣接層から電子を引き抜くための層であり、前記電子引き抜き層の最低空分子軌道(LUMO)のエネルギーレベルの絶対値|LUMO(A)|と、前記隣接層の最高被占分子軌道(HOMO)のエネルギーレベルの絶対値|HOMO(B)|が、|HOMO(B)|−|LUMO(A)|≦1.5eVの関係にあり、前記中間ユニットが、前記電子引き抜き層による前記隣接層からの電子の引き抜きにより発生したホールを陰極側の発光ユニットに供給するとともに、引き抜いた電子を前記電子輸送層を介して陽極側の発光ユニットに供給する有機エレクトロルミネッセント素子であって、前記陰極と、前記陰極に最も近い前記発光ユニットとの間にも、電子輸送層が設けられており、各電子輸送層の膜厚が、前記陰極から遠ざかるにつれて厚くなるように設定されており、かつ40nm以下となるように設定されていることを特徴とする有機エレクトロルミネッセント表示装置。
  13. 陽極と陰極に挟まれた素子構造を有する有機エレクトロルミネッセント素子と、表示画素毎に対応した表示信号を前記有機エレクトロルミネッセント素子に供給するための能動素子が設けられたアクティブマトリックス駆動基板と、該アクティブマトリックス駆動基板と対向して設けられる透明な封止基板とを備え、前記有機エレクトロルミネッセント素子を前記アクティブマトリックス駆動基板と前記封止基板の間に配置し、前記陰極及び前記陽極のうち前記封止基板側に設けられる電極を透明電極としたトップエミッション型の有機エレクトロルミネッセント表示装置であって、
    前記有機エレクトロルミネッセント素子が、前記陰極と、前記陽極と、前記陰極及び前記陽極の間に配置される複数の発光ユニットと、前記発光ユニットの間に配置される中間ユニットとを備え、
    前記中間ユニットが、陽極側に設けられる電子輸送層と、陰極側に設けられる電子引き抜き層とを有し、前記電子引き抜き層は、前記電子引き抜き層の陰極側に隣接する隣接層から電子を引き抜くための層であり、前記電子引き抜き層の最低空分子軌道(LUMO)のエネルギーレベルの絶対値|LUMO(A)|と、前記隣接層の最高被占分子軌道(HOMO)のエネルギーレベルの絶対値|HOMO(B)|が、|HOMO(B)|−|LUMO(A)|≦1.5eVの関係にあり、前記中間ユニットが、前記電子引き抜き層による前記隣接層からの電子の引き抜きにより発生したホールを陰極側の発光ユニットに供給するとともに、引き抜いた電子を前記電子輸送層を介して陽極側の発光ユニットに供給する有機エレクトロルミネッセント素子であって、前記陽極と、前記陽極に最も近い前記発光ユニットとの間に、ホール注入層が設けられており、該ホール注入層及び各電子引き抜き層の膜厚が前記陽極から遠ざかるにつれて厚くなるように設定されており、かつ100nm以下となるように設定されていることを特徴とする有機エレクトロルミネッセント装置。
  14. 前記有機エレクトロルミネッセント素子が白色発光素子であり、前記有機エレクトロルミネッセント素子と前記封止基板との間に、カラーフィルターが配置されていることを特徴とする請求項12または13に記載の有機エレクトロルミネッセント表示装置。
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