JP2006156394A - コイル巻線数の調節による電磁気誘導加速装置 - Google Patents

コイル巻線数の調節による電磁気誘導加速装置 Download PDF

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Abstract

【課題】プラズマ内部で誘導される2次電流とのカップリング(coupling)が発生しても、磁場圧力の傾きに影響を与えない程度の強力な磁界を形成する電磁気誘導加速装置の提供。
【解決手段】外部シリンダー207の外側面を巻くコイル201と、内部シリンダー209の内側面を巻くコイル203と、接続部211の上側面に沿って直径が減少するように巻くコイル205とが全て連結されて1つのコイルを形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、コイル巻線数の調節による電磁気誘導加速装置に関する。
電磁気誘導加速器(Electro−magnetic accelerator)とは、電気的エネルギーと磁気エネルギーを利用して一定の空間に生成及び存在するプラズマの流れを加速させる装置であって、プラズマ加速器とも呼ばれている。
プラズマ加速器は、宇宙長距離旅行用のロケットイオンエンジン及び核融合研究などで開発されてきたが、現在では、半導体製造工程上のウェハー(wafer)エッチング(etching)に用いられている。
プラズマ(plasma)とは、高温で負電荷を有する電子と正電荷を帯びるイオンとに分離された気体状態として、電荷分離度が非常に高く、且つ全体的に負と正の電荷数が同じ中性を帯びる気体を指し、固体、液体、気体(物質の3状態)に次ぎ第4の物質状態である。
温度を徐々に上げると、ほとんどの物体は固体から液体、そして気体状態に変化する。数万℃での気体は、電子と原子核とに分離されプラズマ状態になる。
図1は従来の電磁気誘導加速器を示す切断斜視図である。
同図に示すように、電磁気誘導加速器は、内部及び外部円形ループコイル10、20と、内部及び外部円形ループコイル10、20が内部及び外部それぞれに配列されたチャネル40と、外部シリンダー(cylinder)30と、内部シリンダー60と、チャネル40の底部に放電コイル50と、を備える。ここで、内部及び外部円形ループコイル10、20は、円形の輪状のコイルが複数個が配列されることによりチャネル40に磁界を形成している。
内部及び外部円形ループコイル10、20は同軸で並んで配列され、チャネル40を取囲む放射状方向に電流を印加する。内部及び外部円形ループコイル10、20には同一の時計周りあるいは反時計周りに電流を印加して、チャネル40の内部を横切る磁界を生成する。内部及び外部円形ループコイル10、20は軸方向に巻かれたコイルに流れる電流を減少させることで、チャネル40の内部に誘導される磁界が軸方向に減少する特徴を有する。磁界は軸方向に対して垂直にチャネル40を横切る方向に形成され、軸方向に沿って徐々に減少するよう形成される。
チャネル40内に生成された磁界はマクスウェルの方程式によって2次電流を誘導する。放電コイル50に電圧が印加されることで、チャネル40内にプラズマが発生する。生成されたチャネル40内のプラズマは、チャネル40を横切る磁界と2次電流とにより軸方向に出口70側に向かって加速される。
従来の電磁気誘導加速器は、入口80側のコイルに大きい電流を印加する一方、出口70側のコイルには小さい電流を印加することで、生じる磁場圧力の差で加速する磁界変調方式(B−Field Modulation Method)である。
このような磁界変調方式の場合には、内部シリンダー60内に挿入されている複数の内部円形ループコイル10のそれぞれに、相異なる電流を別個独立に印加する必要がある。そのためには、加速器内部シリンダー60内に、内部円形ループコイル10の数だけ引込配線を挿入しなければならない。よって、内部シリンダー60の直径が小さい場合は、内部シリンダー60の内表面に巻かれる内部円形ループコイル10の数が制限される。さらに、コイルによって生じる磁界に対して引込配線が与える影響も大きくなる。
また、コイル間のカップリング(coupling)問題のため所望の磁場を生成することが困難である。
本発明は、前記のような問題を鑑みてなされたものであって、所望の磁界を容易に得ることが可能な電磁気誘導加速装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するための本願第1発明に係るコイル巻線数の調節による電磁気誘導加速装置は、同一の中心軸を有する相異なる直径の円柱状の面に沿って形成され、前記面の間の空間であるチャネルを形成する内部及び外部シリンダーと、前記チャネルの上側面に沿って直径が減少するよう巻かれ、前記チャネルに磁界及び2次電流を誘導しプラズマを形成する放電コイルと、前記内部シリンダーの内側面と前記外部シリンダーの外側面に沿って並ぶよう螺旋状に巻かれ、前記磁界のうち軸方向の磁界を相殺させ前記プラズマを前記軸方向に加速させる内部及び外部コイルと、を含む。
上記構成によると、コイルは内部及び外部シリンダーを螺旋状に巻くように構成されるため、引込配線数を最小限に構成することができる。よって、内部シリンダーを小さく形成することができ、これによりプラズマの生成に関係する有効放電空間を大きくすることができる。また、コイルを上記のように構成して引込配線数を最小限とすることで、引込配線の設置が容易であるとともに、引込配線が磁界に与える影響を最小化できる。また、従来のように複数個の円形ループコイルの個々に異なる電流を印加させる構成ではなく、螺旋状のコイルを設けて同一電流を印加しているため、磁場の圧力の傾きがカップリングの影響を受けない。
ここで、内部シリンダーと外部シリンダをそれぞれ螺旋状に取り巻くコイルによって軸方向に形成される磁界は相殺され、チャネル内部ではチャネルを横切る方向に強い磁界が形成される。この磁界により2次電流及びチャネルを横切る磁界により電磁気力(F)が発生し、チャネル内のプラズマが出口方向に加速される。また、プラズマの生成及び加速を行うチャネル内部で誘導電流とのカップリングが発生しても、磁界(Br)が強力な磁界であり、磁場の圧力の傾きは影響を受けない。
本願第2発明は、第1発明において、前記外部コイルと前記放電コイルとが1つに連結されることができる。コイル数を減らすことで、コイルの駆動回路を簡単化することができる。
本願第3発明は、第1発明において、前記内部コイルと前記放電コイルとが1つに連結されることができる。コイル数を減らすことで、コイルの駆動回路を簡単化することができる。
本願第4発明は、第1発明において、前記外部コイル、内部コイル、及び放電コイルが1つに連結されることができる。コイル数を減らすことで、コイルの駆動回路を簡単化することができる。
本願第5発明は、第1〜第4発明のいずれかにおいて前記内部及び外部コイルは、前記プラズマを加速させる方向に向かって巻かれた間隔を広くすることで、磁場圧力の傾きを形成し前記プラズマを加速させることが好ましい。
電磁気誘導によるプラズマを加速することにおいて、コイルを巻く疎密の程度を調整することで、プラズマの生成、磁界及び2次電流の生成、そしてプラズマの加速が可能となる。
本願第6発明は、第1発明において、前記内部及び外部コイルは、前記磁界のうち前記軸方向に直交する方向の磁界が強化されるよう形成されることが好ましい。
本願第7発明は、本願第1発明に係るコイル巻線数の調節による電磁気誘導加速装置を用いた中性ビーム(beam)ドライエッチング装置は、乾式で半導体チップ製作用ウェハー(wafer)をエッチングできる。
本発明によれば、所望の磁界を容易に得ることが可能な電磁気誘導加速装置を提供することができる。
以下、添付した図面に基づいて本発明の好適な実施形態を詳説する。
図2は本発明に係るコイル巻線数の調節による電磁気誘導加速装置を示す切断斜視図である。
本発明に係る電磁気誘導加速装置(Electro−magnetic accelerator)200は、プラズマを加速させる装置であり、好ましくは、半導体製造工程のウェハー(wafer)の中性ビーム(beam)ドライエッチング(dry etching)装置に含まれる。
本発明の電磁気誘導加速装置200には、プラズマの生成、磁界及び2次電流の生成、そしてプラズマの加速のため放電コイル、外部及び内部円形ループコイルを備える磁界変調方式(B−Field Modulation Method)は適用されない。本発明の電磁気誘導加速装置200には、巻線変調方式(Coil Turn Modulation Method)が用いられる。以下では、特に、前述の放電コイル、外部及び内部円形ループコイルの全てのコイルを、1つのコイルで代替した巻線変調方式を説明する。
電磁気誘導加速装置200は、1つのコイルだけを用いるため、本発明に係る電磁気誘導加速装置200を駆動する駆動回路(図示せず)を簡単化することができる。
図2に示すように、本発明に係る電磁気誘導加速装置200は、コイル201、203、205と、誘電体である外部シリンダー(cylinder)207及び内部シリンダー209と、接続部211とを含む。
外部シリンダー207と内部シリンダー209は接続部211により連結されてチャネル213を形成し、内部シリンダー209の直径は外部シリンダー207の直径より小さく形成される。好ましくは、外部シリンダー207、内部シリンダー209、及び接続部211は誘電体で構成される。
チャネル213は、プラズマが生成/移動する空間として軸方向に沿うように形成され、チャネルの上側であるチャネル上部215とチャネルの下側である出口217を含む。半導体工程上において、電磁気誘導加速装置200がウェハーのエッチングに用いられる場合、チャネルの出口217はウェハーに対向する面であることが好ましい。
コイル201、203、205は、外部シリンダー207の外側面を巻くコイル201(以下、外部コイルと称する)と、内部シリンダー209の内側面を巻くコイル203(以下、内部コイルと称する)と、接続部211の上側面に沿って直径が減少するよう巻くコイル205(以下、放電コイルと称する)とが全て連結されて1つのコイルを形成する。
なお、ここでは、コイル201、203、205が1つのコイルを形成する場合を説明するが、本発明の他の実施形態において、外部コイル201と、内部コイル203と、放電コイル205とが各々分離されて3つの部分に区分され、別の電源(図示せず)により駆動されることもできる。
コイル201、203、205はプラズマを生成し、チャネル213内部に磁場圧力(magnetic pressure)の傾斜を形成し、プラズマをチャネル上部215から出口217側に向かって加速する。
以下、本発明に係る電磁気誘導加速装置200のコイルの巻き方を図3に基づいて説明する。
図3Aは本発明の一実施形態によるコイル巻線数の調節による電磁気誘導加速装置を示す斜視図である。
図3Aにおいて、図2との同一参照符号は図2で図示したものと同じである。
同図に示すように、コイル201、203、205は、外部シリンダー207の外側面に沿って出口217からチャネル上部215方向に向かって螺旋状に巻き上げられる。そして、接続部211の上側面に沿って直径が減少するよう巻かれた後、再び内部シリンダー209の内側面に沿ってチャネル上部215から出口217方向に向かって螺旋状に下巻きされる。
外部コイル201の端部を基準にしてコイル201、203、205は反時計周りに巻かれても良いし、時計周りに巻かれても良い。
図3Bは、図3Aの電磁気誘導加速装置において、コイルの巻き方を示す斜視図である。
同図に示すように、コイルは外部コイル201と、内部コイル203と、放電コイル205とが全て1つに連結されて全体が一体に形成されていることがわかる。
内部コイル203は、1つのコイルから形成されているので、内部シリンダー209に挿入される引込配線の数は内部シリンダー209を巻く回数に関係なく、1つだけである。したがって、引込配線を挿入するために内部シリンダー209のサイズを確保することが不要となる。よって、チャネル213の接続部211を広げることができ、接続部211の上側面に放電コイル205を多く巻くことができる。放電コイル205が多く巻かれることにより、プラズマ生成のための有効放電空間が広くなる。
また、引込配線が1つだけなので、引込配線がコイルによって生じる磁界に与える影響を最小化できる。
さらに、チャネル213内部に磁場圧力の傾きを形成するために、外部及び内部コイル201、203の巻き間隔を調節する。好ましくは、チャネル上部215側では外部及び内部コイル201、203を密に巻き、出口217側では外部及び内部コイル201、203をまばらに巻く。このようにコイルを疎密に巻く事によって、チャネル213内部に生成される磁場圧力の傾きを形成する。このとき、密に巻かれたチャネル上部215から疎に巻かれた出口217にかけて、磁場の圧力は徐々に小さくなる。このような磁場圧力の傾きがプラズマを加速させ、磁場圧力の大きい方から小さい方にプラズマが加速される。
ここで、外部コイル201及び内部コイル203が巻かれた間隔の疎密はチャネル上部215側から出口217側に行くほど線形的に変化することもでき、所定の区間を定めて段階的に変化することもできる。
また、外部コイル201と内部コイル203との巻き間隔の疎密の程度は、必ずその巻かれた位置に対応して一致する必要はない。
そして、本発明の他の実施形態において、コイルを外部コイル201、内部コイル203、及び放電コイル205の3つの部分に分離して、それぞれに別個独立の駆動電流を流すこともできる。但し、外部シリンダー207の外側面に巻かれた外部コイル201の疎密や内部シリンダー209の内側面に巻かれた内部コイル203の疎密は図3Bに説明したようである。これにより、チャネル上部215から出口217にかけて、磁場の圧力に傾斜を形成することができる。
さらに、外部コイル201と放電コイル205とだけが連結され、内部コイル203と放電コイル205とだけが連結されてそれぞれ1つのコイルで構成できる。つまり、外部コイル201及び放電コイル205から構成されるコイルと、内部コイル203との2つのコイルで構成したり、外部コイル201と、放電コイル205及び内部コイル203から構成されるコイルとの2つのコイルで構成することもできる。
また、外部及び内部コイル201、203と放電コイル205とを一定の間隔で巻くこともできる。この場合、後述するように、チャネル213内のプラズマは電磁気力(F)により出口217方向に加速される。なお、外部及び内部コイル201、203を前述のように疎密に配置する方が、プラズマに働く磁場圧力の傾きが形成されてプラズマの移動がさらに加速されるので好ましい。
以下、本発明に係るコイル巻線数の調節による電磁気誘導加速装置の動作を説明する。
電磁気誘導加速装置200は外部コイル201及び内部コイル203が螺旋状に巻かれた間隔の疎密を調整することで、プラズマの加速のための磁場圧力の傾きを形成する。
図4は本発明の一実施形態によるコイル巻線数の調節による電磁気誘導加速装置を簡略に示す断面図である。
図4において、図2との同一参照符号は図2で図示したものと同じである。
同図において、コイル201、203、205は円で表示し、コイルを通じて流れる電流の方向を表示するためにAまたはBで表示する。Aは、グランドから電流が流れ出ることを表し、Bは、グラウンドへ電流が流れ込むことを表す。図4の実施形態によれば、コイル201、203、205の電流は、外部及び内部シリンダー207、209の軸を中心にしてチャネル上部215から出口217方向に観察すると、時計周りに流れていることが分かる。
ここで、コイル201、203、205を流れる電流は所定の周波数を有する交流電流であることが好ましい。
コイル201、203、205に沿って電流が流れれば、アンペアの右ネジの法則によりコイル201、203、205の周囲に磁界が形成される。外部コイル201、内部コイル203、及び放電コイル205によってチャネル213内部に生成される磁界は、位置によって互いに同じ方向または異なる方向に存在する。このとき、軸方向に生成される磁界は互いに反対方向に形成されるため、相殺・減少されてチャネルを横切る方向に生成された磁界(Br)が強く形成される。
チャネル213内部に誘導された磁界(Br)はマクスウェル方程式によって2次電流(J)を誘導する。したがって、図4によれば、チャネル213を横切る方向に生成された磁界(Br)によりコイル201、203、205に流れる電流と反対方向に2次電流(J)が誘導されることがわかる。
2次電流(J)によって形成された電気場は、チャネル213内部に存在する、あるいは外部からチャネル213へ流入されるガスをプラズマ状態に変換させる。
この電気場による電子のエネルギーがチャネル213内部のガスのイオン化エネルギーより大きければ、電子衝突によって粒子がイオン化されプラズマが発生する。放電コイル205は、プラズマの生成により大きな影響を与える。
また、下記の数1によって、誘導された2次電流(J)とチャネル213を横切る磁界(Br)によりチャネル上部215から出口217方向にプラズマを加速させる電磁気力(F)が発生する。
Figure 2006156394
プラズマは遠距離に亘って影響を与えるクーロンの力によりプラズマ全体が動く特性があり、該動きは電磁気力(F)により出口217方向に加速される。
外部及び内部シリンダー207、209を巻く外部及び内部コイル201、203の疎密によって、プラズマに働く磁場圧力の傾きが形成されてプラズマの移動はさらに加速される。
本願の構成は、従来のような外部及び内部シリンダー207、209を複数個の円形ループコイルで巻き、各円形ループコイル毎に、流れる電流を相異ならせるようなものではない。つまり、上述のように、1つのコイルで外部及び内部シリンダー207、209巻き、同じ電流を流すため、磁場圧力の傾きがコイル間のカップリングによる影響を受けない。また、プラズマの生成及び加速を行うチャネル内部で誘導電流とのカップリングが発生しても、磁界(Br)が強力な磁界であり、磁場の圧力の傾きは影響を受けない。
上述したように、コイル巻線数の調節による電磁気誘導加速装置が動作する。
上記構成によると、コイルは内部及び外部シリンダーを螺旋状に巻くように構成されるため、引込配線数を最小限に構成することができる。よって、内部シリンダーを小さく形成することができ、これによりプラズマの生成に関係する有効放電空間を大きくすることができる。また、コイルを上記のように構成して引込配線数を最小限とすることで、引込配線の設置が容易であるとともに、引込配線が磁界に与える影響を最小化できる。また、従来のように複数個の円形ループコイルの個々に異なる電流を印加させる構成ではなく、螺旋状のコイルを設けて同一電流を印加しているため、磁場の圧力の傾きがカップリングの影響を受けない。
さらに、コイル数を減らすことで、コイルの駆動回路を簡単化することができる。
また、電磁気誘導によるプラズマを加速することにおいて、コイルを巻く疎密の程度を調整することで、プラズマの生成、磁界及び2次電流の生成、そしてプラズマの加速が可能となる。
以上、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではない。実際、当業者であれば、上記の説明に基づき、特許請求の範囲に記載されている本発明の技術的範囲を逸脱することなく、本発明の実施形態に対し、種々の変更及び修正を施すことが可能であろう。従って、そのような変更及び修正は当然に、本発明の技術的範囲に含まれるべきである。
従来の電磁気誘導加速器を示す切断斜視図である。 本発明の一実施形態によるコイル巻線数による電磁気誘導加速装置を示す切断斜視図である。 本発明の一実施形態によるコイル巻線数による電磁気誘導加速装置を示す斜視図である。 図3Aの電磁気誘導加速装置に含まれるコイルの巻かれた形状を示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるコイル巻線数の調節による電磁気誘導加速装置を簡略に示す断面図である。
符号の説明
200 電磁気誘導加速装置
201、203、205 コイル
207 外部シリンダー
209 内部シリンダー
211 接続部
213 チャネル

Claims (7)

  1. 同一の中心軸を有する相異なる直径の円柱状の面に沿って形成され、前記面の間の空間であるチャネルを形成する内部及び外部シリンダー(cylinder)と、
    前記チャネルの上側面に沿って直径が減少するよう巻かれ、前記チャネルに磁界及び2次電流を誘導しプラズマ(plasma)を形成する放電コイルと、
    前記内部シリンダーの内側面と前記外部シリンダーの外側面に沿って並ぶよう螺旋状に巻かれ、前記磁界のうち軸方向の磁界を相殺させ前記プラズマを前記軸方向に加速させる内部及び外部コイルと、を含むことを特徴とするコイル巻線数の調節による電磁気誘導加速装置。
  2. 前記外部コイルと前記放電コイルとが1つに連結されることを特徴とする請求項1に記載のコイル巻線数の調節による電磁気誘導加速装置。
  3. 前記内部コイルと前記放電コイルとが1つに連結されることを特徴とする請求項1に記載のコイル巻線数の調節による電磁気誘導加速装置。
  4. 前記外部コイル、内部コイル、及び放電コイルが1つに連結されることを特徴とする請求項1に記載のコイル巻線数の調節による電磁気誘導加速装置。
  5. 前記内部及び外部コイルは、前記プラズマを加速させる方向に向かって巻かれた間隔を広くすることで、磁場圧力の傾きを形成し前記プラズマを加速させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のコイル巻線数の調節による電磁気誘導加速装置。
  6. 前記内部及び外部コイルは、前記磁界のうち前記軸方向に直交する方向の磁界が強化されるよう形成されることを特徴とする請求項1に記載のコイル巻線数の調節による電磁気誘導加速装置。
  7. 請求項1におけるコイル巻線数の調節による電磁気誘導加速装置を用いて、乾式で半導体チップ製作用ウェハー(wafer)をエッチングする中性ビーム(beam)ドライエッチング(dry ethching)装置。
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