JP2006155175A - 画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】赤目補正等の高品位な画像処理を行った際に、プリント作成の依頼者等に、そのことを訴求し、認識せしめることを目的とする。
【解決手段】高品位な画像処理を施した製品画像と共に、1件の中から適宜選択した画像について、高品位な画像処理を施さない参照画像も形成し、かつ、形成した参照画像にといて、高品位処理効果の訴求効果を確認することにより、前記課題を解決する。
【選択図】図5

Description

本発明は、写真プリントなどを出力するための画像形成の技術分野において、赤目補正処理等の高品位な画像処理を行って画像を出力した際に、写真プリントなどを注文した顧客に、出力した画像に高品位な画像処理を施したことを認知してもらうことを可能にする画像形成方法に関する。
近年、フィルムに記録された画像を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データとし、この画像データに応じて変調した記録光によって感光材料を露光してプリントとして出力するデジタルフォトプリンタが実用化されている。
デジタルフォトプリンタでは、フィルムに撮影された画像を光電的に読み取って、画像をデジタルの画像データとして、画像の処理や感光材料の露光を行う。そのため、フィルムに撮影された画像のみならず、デジタルカメラ等で撮影された画像(画像データ)からも、プリントの作成を行うことができる。
また、前述のように、デジタルフォトプリンタでは、画像をデジタルの画像データとして扱うので、画像データを処理することによって画像処理(画像の補正や調整)を行うことができる。
そのため、従来のアナログ露光のプリンタ(フィルムの投影光で感光材料(印画紙)を露光するプリンタ)に比して、極めて高い自由度で、色/濃度補正、階調補正、彩度補正、シャープネス処理、覆い焼き処理(中間階調を維持した画像ダイナミックレンジの調整による覆い焼き効果の付与)等の画像処理を行うことができ、例えば、オーバー露光やアンダー露光、逆光シーンやハイコントラストシーン等であっても、安定して高画質な画像を再生できる。
さらに、デジタルフォトプリンタであれば、赤目補正(ストロボ撮影に起因する赤目現象の補正)、周辺減光補正(撮影レンズの周辺減光による濃度ムラの補正)、収差補正(撮影レンズの収差による歪みの補正)、傷消し処理(フィルムや撮影レンズの傷や付着したゴミ等による欠損画素の補正)など、アナログ露光のプリンタでは、オペレータに非常に高度な技術を要求し、あるいは、極めて困難もしくは実質的に不可能な画像処理も、画像データの処理によって行うことができる。
前記色/濃度補正、階調補正、彩度補正、シャープネス処理、および覆い焼き処理を行うことにより、写真画質的には、十分に高画質な画像を得ることができる。すなわち、これらの画像処理のみを行うことで、製品としてのプリントを仕上げることはできる。
これに対し、赤目補正、周辺減光補正、収差補正、傷消し処理などは、いわゆる写真画質とは別な、画像的な欠陥を修正する処理である。
ここで、前記色/濃度補正等の各画像処理は、いわゆるプレスキャンデータや間引いた画像などの低解像度の画像データを解析することにより、画像処理条件等を設定することができ、さらに演算量等も差程多くはないため、比較的、短時間での処理が可能である。これに対して、赤目補正や傷消し処理は、出力に対応する高解像度な画像データでの解析が必要で、しかも、複雑かつ多量な演算が必要である。また、収差補正や周辺減光補正も、撮影レンズに対応する情報が必要であり、複雑かつ多量な演算が必要である。
すなわち、赤目補正や周辺減光補正などは、適正な画像を仕上げるために色や濃度、階調等を補正する通常の画像処理に比して、いわば高品位な画像処理と言うことができ、これらの処理を行うことにより、デジタル露光の利点を十分に発揮し、いわゆる画像的な欠陥を補正した高品位なプリントを出力することができるが、その反面、これらを実施することにより、処理に時間が掛かり、かつ、高度なシステムが必要になる。
しかしながら、顧客(写真プリントの作成依頼者)が鑑賞するのは、仕上がったプリントであり、赤目補正などの高品位な画像処理を行っても、顧客は、通常、これらの高品位な画像処理を実施したことや、その効果を知ることはない。
そのため、処理時間を掛け、また、高度な画像処理システムを用いて高品位な処理を行い、一般的なラボシステムや処理システムよりも高画質な画像を仕上げても、そのことを顧客に訴求し、評価してもらうことは、非常に困難である。
このような問題を解決する方法として、特許文献1には、顧客が注文した1件の中から画像を選択して、この画像については、デジタル的にエンハンスメント(質的な向上・強化)を施した画像を再生したプリントと、エンハンスメントを施さない画像を再生したプリントとを出力するプリント方法が開示されている。
特開2003−205660号公報
この方法によれば、画像処理によって高画質な画像を再生したプリントを出力したことを顧客に認識してもらい、評価してもらうことができる。
しかしながら、このプリント方法では、赤目補正、傷消し処理、周辺減光補正、収差補正等の高品位処理の効果を、安定して、確実かつ十分に示し、顧客等に認識してもらうことはできない。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、写真フィルムに撮影された画像やデジタルカメラ等で撮影された画像に、赤目補正のような手間や時間の係る高品位な画像処理を行って画像を出力した際に、画像を注文した顧客等に、高品位な画像処理を施して画像を出力したことを確実に訴求し、認識してもらうことができる画像形成方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の画像形成方法は、光学的に撮影された複数の画像からなる1件の全画像について、第1の画像処理と第2の画像処理とを施した処理済画像を再生した画像を形成すると共に、前記1件の中から選択した1以上の画像について、前記第1の画像処理のみを施した参照画像を形成し、かつ、形成した参照画像について、前記第2の画像処理の効果に対する訴求効果を有するか否かを確認し、訴求効果が確認できた場合には、この参照画像を再生し、訴求効果が確認できなかった場合には、先と異なる条件で参照画像を再形成することを特徴とする画像形成方法を提供する。
このような本発明の画像形成方法において、前記再形成した参照画像について、同様に前記訴求効果の確認を行い、訴求効果が確認できた場合には、この参照画像を再生し、訴求効果が確認できない場合には、再度、前記参照画像を再形成することを、前記訴求効果が確認できるまで繰り返し、かつ、前記参照画像の再形成を所定回数行った後に、訴求効果が確認できない場合には、参照画像の形成を中止するのが好ましく、また、前記参照画像の再形成は、先に行った参照画像の形成に対して、前記参照画像の形成条件、前記参照画像の再生形式、および、前記選択する参照画像の少なくとも1つを変更して行うのが好ましい。
また、本発明の画像形成方法において、前記第2の画像処理は、画像に関連する情報を解析し、その結果、画像的欠陥を有することが検出された場合にのみ、その画像的欠陥を補正する画像処理であるのが好ましく、この際において、前記画像に関する情報とは、画像データおよび撮影情報の少なくとも一方であるのが好ましい。
また、本発明の画像形成方法において、前記第2の画像処理は、赤目補正、画像欠損部の補正、撮影レンズに起因する収差補正、および、撮影レンズに起因する周辺減光補正の少なくとも1つであるのが好ましく、この際において、前記第2の画像処理が、画像中の赤目を検出して、検出した赤目を補正する赤目補正であって、かつ、参照画像から赤目補正と同様にして赤目を検出することで前記訴求効果の確認を行い、赤目が検出できた場合には訴求効果が有るとし、赤目が検出できなかった場合には訴求効果が無いとするのが好ましい。
さらに、前記処理済画像を再生したハードコピーと、前記参照画像を再生したハードコピーとを、同種の記録媒体に同じ画像記録方法で画像を再生して出力するのが好ましく、この際において、前記記録媒体が印画紙であるのが好ましく、また、1枚のハードコピーの一面に前記処理済画像を再生し、他面に前記参照画像を再生するのも好ましい。
本発明は、上記構成を有することにより、赤目補正、フィルムやレンズに付着したゴミおよびフィルムやレンズの傷等に起因する画像(画素)欠損部の補正、画像を撮影したレンズの収差に起因する画像の歪みの補正、画像を撮影したレンズの周辺減光に起因する周辺濃度低下の補正など、手間や時間の係る高品位な画像処理を施して画像を出力した際に、プリント作成や画像ファイル作成を依頼された顧客に、このような高品位な画像処理を施して画像を出力したことを認識してもらうことができる。
従って、本発明を利用することにより、赤目補正のような高品位な処理や作業を顧客に確実に訴求し、かつ、認識してもらい、画像(製品)の高付加価値化、高品位処理を行わない画像との差別化、ラボ店等における他店舗との差別化や他店舗に対する価格維持、顧客の獲得および確保などを図ることができる。
以下、本発明の画像形成方法について、添付の図面に示される好適実施例を基に、詳細に説明する。
図1に、本発明の画像形成方法の一例の概念をフローで示す。
図1に示すのは、前述のデジタルフォトプリンタで本発明の画像形成方法を実施する際における、処理フローの一例である。
このデジタルフォトプリンタは、画像(画像データ)を取得して出力用の画像(画像データ)とする入力機10と、出力用の画像を再生したプリントを出力する出力機12とを有して構成されるものである。
一例として、入力機10は、スキャナによって写真フィルムに撮影された画像を光電的に読み取って画像(画像データ)を取得し、および/または、デジタルカメラや撮影機能付の携帯電話などの撮像装置、同撮像装置によって撮影された画像を記憶するスマートメディアTMやPCカードTM等の記憶媒体、パーソナルコンピュータやプリント注文受付端末等が接続される各種の通信ネットワーク等から、撮像装置によって撮像された画像(画像データ)を取得する。
画像を取得した入力機10は、検定を行うために、ディスプレイに検定画像(仕上がりシミュレーション画像)を表示し、検定が終了したら、必要な画像処理(後述する基本処理および高品位処理)を施して出力用の画像(画像データ)として、画像を出力機12に出力する。なお、検定は行わない場合も有り、また、入力機10は、必ずしも検定機能を有さなくてもよい。
すなわち、入力機10は、写真フィルムからの画像形成のみに対応する機能を有するものであっても、デジタルカメラ等によって撮影された画像(すなわち画像データ)を取得しての画像形成のみに対応する機能を有するものであっても、両機能を有するものであってもよい。また、デジタルフォトプリンタは、複数の入力機10と1以上の出力機12とを接続して構成するものであってもよい。
入力機10から出力用の画像を受け取った出力機12は、例えば、ロール状に巻回された印画紙(感光材料)を引き出してプリントサイズに応じて切断した後、印画紙を搬送しつつ、入力機10から供給された画像に応じて変調した記録光(例えば、レーザ光)によって二次元的に走査露光して、潜像を形成し、露光済の印画紙に、所定の湿式処理を施し、乾燥して、(仕上がり)写真プリントとして出力し、1件毎に仕分けする。
あるいは、入力機10は、出力機12への画像の出力に変えて、もしくは、出力機への画像の出力に加えて、出力用の画像を1件毎にまとめて、記憶媒体に記録し、および/または、通信ネットワーク等によって外部の装置に出力する。
本発明は、前述のような画像処理(基本処理および高品位処理)を行う1件の画像の出力において、1件の中から、高品位処理の効果を訴追するためのプロモーション画像(参照画像)となる画像(コマ)をプロモーション対象画像として1つあるいは複数選択し、選択したプロモーション対象画像に関しては、所定の画像処理を施した出力用の画像(製品画像)に加え、高品位処理を施さずに基本処理のみを施した画像をプロモーション画像として形成し、これを含む画像も出力する。
基本処理(第1の画像処理)とは、画像の色/濃度(調子再現、色再現)や像構造(鮮鋭度、粒状性)等が適正な画像を出力するために実施する、基本的な画像処理である。この基本処理を行うことで、画像は写真画質的には完成し、高品位処理を行わない通常のプリント出力などの画像出力に対応する完成した画像となる。図示例においては、一例として、画像の拡大もしくは縮小(電子変倍処理)、階調補正、色/濃度補正、彩度補正、シャープネス処理、および、覆い焼き処理(画像の中間階調を維持した、画像濃度ダイナミックレンジの圧縮もしくは伸長)を行う。
他方、高品位処理(第2の画像処理)とは、画像的な欠陥を補正するために、欠陥を有する画像のみを補正する画像処理である。より好適には、画像に関する情報を解析した結果、欠陥を有することが検出された画像のみに補正を施す画像処理である。具体的には、ストロボ撮影に起因する赤目の補正(赤目補正)、写真フィルムや撮影レンズに付着した異物および写真フィルムや撮影レンズの傷に起因する画像(画素)欠損部の補正(ゴミ傷消し処理)、撮影レンズの収差に起因する画像の歪みの補正(レンズ収差補正)、および、撮影レンズの周辺減光に起因する周辺濃度低下の補正(周辺減光補正)が例示される。
本発明において、画像に関する情報とは、画像(画像データ)自身および画像の撮影情報である。
また、撮影情報とは、具体的には、撮影時におけるストロボ発光の有無、画像を撮影したカメラ(レンズ)の情報、画像を撮影した写真フィルムの情報、撮影時の絞りの情報、シャッタースピードの情報等が例示される。撮影情報は、例えば、APSフィルムからの画像形成であれば、フィルムに記録された磁気情報から取得すればよく、デジタルカメラ等で撮影された画像であれば、画像ファイルに記録される情報から取得すればよい。
以下、高品位処理として赤目補正を実施する場合を例に、図1(A)に示す本発明の画像形成の一例を説明する。
また、以下の説明では、便宜的に、基本処理および高品位処理(画像に関する情報の解析のみを実施して、補正を行わなかった場合を含む)の両方を行った画像を処理済画像、基本処理のみを行った画像を未処理画像、さらに、未処理画像から形成したプロモーション画像を再生したプリントをプロモーションプリントとする。
図1(A)に示す例において、入力機10は、前述のようにして1件分の画像(画像データ)を取得したら(もしくは、1件分の画像の取得途中で)、検定画像をディスプレイに表示し、オペレータに検定を実行させる。なお、検定画像には、基本処理に準じた画像処理が施される。また、基本処理の画像処理条件は、一例として、この検定画像の原画像を解析することで設定され、検定によって色/濃度調整等が行われた場合には、それに応じて、基本処理の画像処理条件も変更される。
検定画像の表示は、通常のデジタルフォトプリンタと同様に行えばよい。すなわち、スキャナでフィルムを読み取って画像を取得した場合には、出力用の画像読取であるファインスキャンに先立って行われる、プレスキャンで得られた画像(プレスキャンデータ)で行い、デジタルカメラ等で撮影された画像であれば、取得した画像を間引いた(あるいは縮小した)画像で行えばよい。
なお、図示例のデジタルフォトプリンタにおいて、検定は、必須の操作ではなく、検定を行わずに画像を出力してもよく、また、操作モードとして、検定を行う通常モードと、検定を行わない自動モードとを設定して、何れかを選択できるようにしてもよい。
また、スキャナでフィルムを読み取る際において、ファインスキャンは、検定終了後に行ってもよく、プレスキャンに引き続いて連続的に行ってもよい。
ここで、図1(A)に示すのは、オペレータによる入力指示に応じて、プロモーション対象画像とする画像の選択を行う例である(プロモーション対象画像の手動選択)。
図示例においては、検定画面は、プロモーション対象画像を選択する選択画面も兼ねており、GUI(Graphical User Interface)等の公知の手段を利用して(以下に実施される他の選択も同様)、オペレータによってプロモーション対象画像が入力指示される。入力機10は、これに応じて、指示された画像をプロモーション対象画像として選択する。プロモーション対象画像の選択は、1コマでも複数コマでもよい。なお、オペレータは、例えば、後述する自動選択での選択基準を用いて、プロモーション対象画像を選択すればよい。
なお、1件の処理において、プロモーション対象画像の選択が行われなかった場合には、この件では、プロモーション画像の形成(後述するプロモーションプリントの出力)は行わない。また、検定を行わない場合には、プロモーション対象画像の選択のために画像(好ましくは検定画像と同様の画像)を表示する。
プロモーション対象画像が選択されたら、次いで、入力機10は、プロモーションプリントのフォーム(形式)となるテンプレートを選択するための、テンプレート選択画面を表示して、テンプレートの選択を促す。なお、テンプレートの選択は、プロモーション対象画像の選択直後に行ってもよく、1件の検定が終了した後に行ってもよい。
テンプレート選択画面では、例えば、テンプレートのタイプを図および/または文字で表示し、GUI等を用いて選択することで行えばよい。また、選択結果は、後述するプロモーション処理に供給される。
図示例においては、図2(A)に示す、1枚のプリントに処理済画像と処理済画像よりも小さいプロモーション画像とを再生するテンプレート(タイプAとする)、図2(B)に示す、1枚のプリントに同サイズの処理済画像とプロモーション画像とを再生するテンプレート(タイプBとする)、および、図2(C)に示す、1枚のプリントに処理済画像と処理済画像よりも小さいプロモーション画像を再生するテンプレート(タイプCとする)が用意され、選択可能となっている。
なお、図示例においては、上記3種類のテンプレートが用意されているが、本発明は、これに限定はされず、テンプレートの数は3種類以上でもよく、2種類以下でもよい。さらに、各画像の配置やサイズ等も、任意である。また、図示例においては、好ましい態様として、複数種のテンプレートを有して選択可能としているが、本発明は、これに限定はされず、プロモーションプリントのテンプレートは、1種のみであってもよい。さらに、赤目補正用のテンプレートのように、実施する高品位処理に対して専用のテンプレートを有してもよい。
また、図示例においては、好ましい態様として、複数種のテンプレートを有して選択可能としているが、本発明は、これに限定はされず、プロモーションプリントのテンプレートは、1種のみであってもよい。
プロモーションプリントのテンプレートが選択されたら、次いで、1件の各コマの画像に、順次、基本処理を施す。なお、この画像とは出力に対応する画像であり、写真フィルムからのプリント作成あればファインスキャンによる画像(ファインスキャンデータ)であり、デジタルカメラ等による画像であれば撮影画像(撮影画像データ)である。
図示例においては、前述のように、基本処理として、画像の拡大もしくは縮小(電子変倍処理)階調補正、色/濃度補正、彩度補正、シャープネス処理、および覆い焼き処理を行う。
これらの画像処理は、いずれも公知の方法で行えばよい。
基本処理を施した画像には、次いで、順次、赤目補正(高品位処理)を行う。また、プロモーション対象画像として選択した画像は、赤目補正とは別に、基本処理のみを施した未処理画像を記憶手段に送り、記憶する。
なお、この時点で、撮影情報を取得でき、かつ、撮影情報の解析結果からストロボ撮影では無いことが知見できた画像は、赤目補正を行わずに基本処理と赤目補正(高品位処理)とが行われた処理済画像としてもよい。
赤目補正の方法には、特に限定はなく、公知の方法が各種、利用可能である。好適な一例として、下記の方法が例示される。
この赤目補正では、まず最初に、基本処理を終了した画像から、赤目候補(赤目である可能性のある領域)を検出し、赤目候補の位置情報(中心の座標位置情報)、領域情報、個数の情報等を得る。
従って、この赤目候補の検出によって、赤目候補が検出されなかった画像は、赤目が発生していない非赤目画像として、この時点で赤目補正を終了し、画像の補正を行わずに基本処理および赤目補正が行われた処理済画像とする。
一例として、図2に示すような、背景に3つの赤ランプを有するシーンで人物を撮影し、この人物に赤目現象が生じた画像(シーン)であれば、赤ランプに対応するa、b、およびc、ならびに、赤目に対応するdおよびeで示す領域が、赤目候補として検出されることになる。
赤目候補の検出方法には、特に限定はなく、公知の各種の方法が利用可能である。
一例として、赤目の色情報(赤目が赤いこと)および形状情報(赤目が丸いこと)を用いて、赤色の色相で、かつ、所定画素数以上の円形領域を抽出し、予め多数の赤目の画像サンプルから設定した、赤目度(どの程度赤目らしい色か)および円形度(どの程度丸いか)を用い、赤目度および円形度が閾値を超えた領域を、赤目である可能性を有する赤目候補として検出する方法が例示される。
次いで、この赤目候補の検出結果(例えば前記位置情報)を用いて、検出した赤目候補を含む周辺領域において、顔検出を行う。
例えば、図3に示す例であれば、前記a、b、c、d、およびeの各赤目候補に対応して、各赤目候補を含む所定領域において、順次、顔検出を行う。従って、顔領域として例えば点線で囲まれた領域が検出され、赤目候補dおよびeが顔領域に含まれる赤目候補であるとの情報、あるいはさらに、検出した顔領域の情報が得られる。
顔検出の方法には、特に限定はなく、公知の各種の方法が利用可能である。
好適な一例として、多数の顔の画像サンプルから予め作成した平均的な顔画像いわゆる顔のテンプレート(以下、顔テンプレートとする)を用いて、テンプレートマッチングによって顔検出を行う方法を行う。
この方法では、一例として、縦位置(縦撮影)/横位置(横撮影)などの撮影時のカメラの向きに応じて、図3(A)に示すように顔テンプレート(もしくは対象画像)を天地および左右方向に回転(画像面において0°→90°→180°→270°と回転)して顔の向きを変え、かつ、画像中の顔のサイズ(解像度)に応じて、図3(B)に示すような顔テンプレート(同前)の顔サイズの変更(拡大/縮小=解像度変換)を行って、各種の顔の向きおよび顔サイズの組み合わせの顔テンプレートと、画像中の顔候補領域とのマッチング(一致度の確認)を、順次、行って、顔検出を行う。
なお、顔テンプレートの回転および拡大/縮小に変えて、回転した顔テンプレートや拡大/縮小した顔テンプレートを予め作成しておいて、これを用いてマッチングを行ってもよい。また、顔候補領域の検出は、例えば、肌色抽出や輪郭抽出等の手段で行えばよい。
なお、顏検出の方法は、このテンプレートマッチングによる方法に限定はされない。
例えば、学習手法を使用した顔検出も好適に例示される。この方法では、多数の顔画像と非顔画像とを用意して、それぞれの特徴量の抽出を行って、その結果から、適宜選択した学習手法を利用して、顔か非顔かを分離する関数や閾値を算出する、事前学習を行う。顔検出を行う際には、対象画像に対して、事前学習と同様にして特徴量の抽出を行って、事前学習で得られた関数や閾値を用いて顔か非顔かを判別して、顔検出を行う、学習手法による顏検出も好適である。
さらに、特開平8−184925号や特開平9−138471号の各公報に開示されるエッジ(輪郭)抽出やエッジ方向の抽出による形状認識による顔検出、肌色抽出や黒抽出等の色抽出による顔検出、形状認識と色抽出とを組み合わせた顔検出や、前記特許文献1〜3において、顔テンプレートを用いたマッチング以外の顔候補の検出方法として例示されている各方法も、利用可能である。
このようにして、赤目候補の検出結果、および、顔が検出できた赤目候補の情報を用いて、周囲に顔が検出できた赤目候補を赤目と特定する。
従って、顏検出を行って、全ての赤目候補の周囲で顏が検出できなかった画像は、非赤目画像として、この時点で赤目補正を終了し、画像の補正を行わずに、基本処理および赤目補正が行われた処理済画像とする。
このようにして赤目を特定したら、特定した赤目領域を画像処理して、赤目補正を行い、基本処理および赤目補正を行った処理済画像とする。
赤目の修正方法には、特に限定はなく、公知の方法が各種利用可能である。例えば、赤目や赤目周囲(顔の周囲を含んでもよい)の画像特徴量等に応じて赤目領域の彩度、明度、色相等をコントロールして赤目を修正する処理や、単純に赤目領域の色を黒に変換する修正処理等が例示される。
このように、最初に赤目候補検出を行い、次いで、検出した赤目候補の周辺のみで顔検出を行って、周辺に顔が検出できた赤目候補を赤目と特定することにより、赤目検出の時間を大幅に短縮することができる。
すなわち、前述のように、顔検出を含む赤目の検出は、時間のかかる処理であるが、従来の赤目検出では、顔検出を行った後に、検出された顔領域内で赤目検出を行っているため、赤目の存在しない領域でも顔検出を行っており、その結果、顔検出に非常に時間がかかる。これに対し、このように、赤目候補を検出した後に、この赤目候補を含む所定領域でのみ顔検出を行うことにより、赤目が存在しない領域での無駄な顔検出を無くして、赤目検出において、顔検出にかかる時間を大幅に短縮することができる。
なお、赤目補正方法(赤目補正アルゴリズム)は、この方法に限定はされず、顏検出を行った後に赤目検出を行って補正する、通常の赤目補正方法も利用可能であり、その他、公知の赤目補正方法が、全て利用可能である。
また、全ての装置で同じ赤目補正方法を行うのにも、限定はされず、1以上あるいは全ての装置で、互いに異なる赤目補正方法を実行するものであってもよい。
このようにして赤目補正を終了した処理済画像(通常、出力画像サイズとなっている)は、製品プリント(仕上がり写真プリント)に再生する(製品)画像として、所定のタイミングで入力機10から出力機12に供給される。
また、プロモーション対象画像として選択された画像の処理済画像は、赤目補正を終了した時点で、出力機12への出力とは別に、プロモーションプリント(その画像)を作成するためのプロモーション処理に供給される。
さらに、記憶手段に記憶されたプロモーション対象画像の未処理画像も、所定のタイミング(例えば、対応する画像の赤目補正が終了した時点など)で読み出されて、プロモーション画像となる未処理画像としてプロモーション処理に供給される。
プロモーション対処画像の処理済画像および未処理画像がプロモーション処理に供給されたら、プロモーション処理が行われ、プロモーションプリントの画像が作成される。このプロモーション処理に関しては、後に詳述する。
以上の例は、プロモーション対象画像をオペレータによる入力指示に応じて選択しているが、本発明は、これに限定はされず、画像に関する情報(前述のように画像(画像データ)自身や撮影情報)を解析することで、プロモーション対象画像を選択してもよい(プロモーション対象画像の自動選択)。
以下、図1(B)を参照して、その一例を説明する。
プロモーション対象画像を自動選択する場合には、検定時(等)にオペレータの入力指示等に応じたプロモーション対象画像の選択(手動選択)を行わない以外は、前記手動選択の例と同様にして、1件分の画像の取得、検定画像の表示/検定、および、プロモーションプリントのテンプレート選択を行う。
テンプレートを選択したら、各画像に、順次、基本処理を施し、次いで、赤目補正(高品位処理)を行って、処理済画像とする。また、赤目補正とは別に、基本処理のみを施した未処理画像を、順次、記憶手段に送り、記憶する。
なお、この時点で、撮影情報からストロボ撮影では無いことが知見できた画像は、赤目補正(高品位処理)の対象には成り得ないので、記憶手段に未処理画像を送る必要はなく、また、赤目補正を行わずに処理済画像としてもよいのは、先の例と同様である。
撮影情報を取得できない場合、および撮影情報からストロボ撮影か否かを判断できない場合には、1件の全ての基本処理済の画像に赤目補正を行い、かつ、未処理画像を記憶手段に記憶する。すなわち、本例では、1件の全ての未処理画像(あるいは、1件のうち、撮影情報からストロボ撮影と判別できた全ての未処理画像)を記憶手段に記憶する。
赤目補正は、先と同様に行われる。
すなわち、まず、撮影情報からストロボ撮影では無いことが知見できた画像は、非赤目画像として、この時点で赤目補正は終了して、補正は行わずに、基本処理および赤目補正が行われた処理済画像とする。それ以外の画像は、まず、赤目候補の検出を行い、次いで、赤目候補の周辺で顏検出を行い、周辺で顏が検出できた赤目候補を赤目と確定して、補正を行い、基本処理および赤目補正を行った処理済画像とする。また、赤目候補が検出できなかった画像、および、赤目候補周辺で顏が検出できなかった画像は、非赤目画像として、その時点で赤目補正を終了して、画像の補正を行わずに基本処理および赤目補正が行われた処理済画像とする。
赤目補正を終了したら、次いで、各画像毎に、プロモーション画像として最適な画像の判別を行い、プロモーション対象画像を選択する。
プロモーション画像に最適な画像の判別は、前述の赤目検出結果を用い、例えば、赤目の大きさ(顏の大きさ)、赤目が画像の中心付近(画像主要部)に存在するか否か、赤目らしさ(色や彩度)、赤目なっている特定人物が1件の複数画像に撮影されているか否か(赤目の人物が重要人物か否か)、赤目検出の信頼度(赤目候補検出、顏検出等における判定値の高さ)等の各種の要素から、1つあるいは複数を総合的に判断して、赤目補正の訴求効果が大きいと考えられる画像を判別し、プロモーション対象画像として選択する。すなわち、処理済画像と未処理画像とを比較して、赤目補正を行ったことが明瞭に知見できる1画像もしくは複数画像を、プロモーション対象画像として選択する。
図示例においては、赤目補正を終了した時点で、各画像について、順次、赤目補正における赤目の検出結果を用いて、プロモーション画像としての適性を所定の判別基準で評価し、1件の全画像の評価を終了した時点で、最も評価の高い1画像(1コマ)をプロモーション対処画像として選択する。もしくは、評価の高い所定数の画像を、プロモーション対象画像として選択してもよい。
一例として、プロモーションプリント上で2mm以上となる赤目を有することを必須条件として、必須条件を満たす画像において、最も大きなサイズの赤目の画像中心(画面中心)からの距離で、プロモーション画像としての適性を評価する。すなわち、2mm以上の赤目を有し、かつ、画像中の最大サイズの赤目が最も画像中心の近くに位置する画像を最適画像と判別して、プロモーション対象画像として選択する。
このようにしてプロモーション対象画像を選択したら、選択結果を記憶手段に送る。
記憶手段では、この選択結果を受けて、記憶している未処理画像から、対応する画像を選択してプロモーション対象画像の未処理画像としてプロモーション処理に送る。さらに、記憶手段は、必要に応じて、これ以外の候補画像を画像を消去する。
また、プロモーション対象画像として選択した画像の処理済画像も、プロモーション処理に送る。従って、本態様においては、プロモーション対象画像を決定するまでは、入力機10において、全画像の処理済画像を記憶しておく必要があり、プロモーション対象画像を決定した後、各処理済画像を、製品プリントに再生する製品画像として、所定のタイミングで出力機12に供給する。
このようにして、プロモーション対象画像の処理済画像および未処理画像がプロモーション処理に供給されたら、プロモーション処理を行う。
なお、プロモーション対象画像の自動選択は、1件の全画像の評価を比較して最適画像を選択するのに限定はされず、1画像(1コマ)ずつ、順次、評価を比較して、評価の高い画像のみを記憶手段に記憶しておき、最後に残った画像をプロモーション対象画像として選択することで行ってもよい。
すなわち、1コマ目の画像の基本処理を終了したら、先と同様に、未処理画像を記憶手段に記憶すると共に、画像に赤目補正を行い、赤目の検出結果を用いて、同様にプロモーション画像としての評価を行い、その評価結果を記憶手段に送る。2コマ目の画像の基本処理を終了したら、同様に、未処理画像を記憶手段に画像を記憶し、赤目補正を行い、さらに、評価を行い、その結果を記憶手段に送る。記憶手段では、1コマ目と2コマ目とで画像の評価を比較し、より評価の高い未処理画像のみをプロモーション対象画像として残し、他方を消去する。さらに、3コマ目の画像についても、同様に、記憶手段への記憶、赤目補正、評価を行って記憶手段に送り、記憶手段では、記憶しているプロモーション対象画像画像と3コマ目の画像とで評価を比較して、評価の高い画像のみをプロモーション対象画像として残し、以下、同様にして、4コマ目、5コマ目、……と処理を行い、1件の全画像について処理を行った時点で、記憶手段に残っているプロモーション対象画像を、最終的にプロモーション対象画像として選択する。
本例においても、選択したプロモーション対象画像は、プロモーションプリントに再生するプロモーション画像用の未処理画像として記憶手段からプロモーション処理に送る。また、プロモーション対象画像として選択した画像の処理済画像も、プロモーション処理に送る。
従って、入力機10では、記憶手段に残っている未処理画像に対応する処理済画像は、最適画像の判別を終了しても、記憶しておく必要が有る。また、赤目補正および最適画像判別を終了した処理済画像は、製品プリントに再生する(製品)画像として、所定のタイミングで出力機12に供給される。
また、プロモーション処理にプロモーション選択画像の処理済画像および未処理画像が供給されたら、前の例と同様、プロモーション処理を行う。
なお、プロモーション対象画像を自動選択する態様において、例えば前述の例であればプロモーションプリント上で2mm以上の赤目となる画像が無かった場合など、プロモーション画像の最適画像の判別における必須要件(最低基準)を満たす画像が無かった場合には、プロモーションプリントの効果を十分に得られないので、プロモーションプリントの作成を行わないようにするのが好ましい。
また、プロモーション対象画像の自動選択は、最適な画像を判別して選択する構成に限定はされない。
例えば、最初に赤目が検出された所定数の画像(コマ)をプロモーション対象画像として選択してもよい。あるいは、同様に、各画像毎に赤目補正が終了した時点で、プロモーション画像としての評価を行い、適宜設定した閾値を超える評価を有する画像をプロモーション対象画像として選択して、所定数が選択できた時点で、選択を終了してもよい。
さらに、プロモーション画像の選択のため、幾つかの判別基準を準備しておき選択可能にしてもよく、および/または、判別基準を任意に設定可能にしてもよい。
前述のように、手動選択もしくは自動選択されたプロモーション対象画像の処理済画像、およびプロモーション画像となる未処理画像がプロモーション処理に送られると、プロモーション処理が行われる。
以下、図5のフローチャートを参照して、プロモーション処理について説明する。
前述のように、図示例においては、前述のように、検定を行った後にプロモーションプリントのテンプレートが選択され、その情報がプロモーション処理に供給される。プロモーション処理では、選択されたテンプレートのタイプ(図示例においては、図2に示すタイプA〜C)に応じて、プロモーションプリントにはめ込む処理済画像および未処理画像のサイズを決定する(はめ込みサイズ決定)。
さらに、手動もしくは自動で選択されたプロモーション対象画像の処理済画像および未処理画像が供給されると、決定したはめ込みサイズに応じて、処理済画像および未処理画像をリサイズ(サイズ調整)して、テンプレートすなわちプロモーションプリントにはめ込む、処理済画像および未処理画像のはめ込み画像を作成する。すなわち、未処理画像のはめ込み画像が、プロモーション画像となる。
リサイズの方法は、縮小でも切り出しでもよく、図示例においては、縮小によるリサイズを行っている。画像的な品質を考慮すると、プロモーションプリントには、プロジョーション対象画像の画像全面を再生するのが好ましいので、切り出しよりも、縮小によるリサイズを行うのが好ましい。また、処理済画像は縮小で、未処理画像は赤目を中心とした切り出し等、両画像でリサイズの方法が異なってもよい。さらに、縮小の方法には、特に限定はなく、間引きや電子変倍処理等、公知の方法が各種利用可能である。
なお、切り出しではめ込み画像を形成する場合には、少なくとも赤目に対応する領域を切り出す必要があるのは、もちろんであるが、顏全体が入るように画像の切り出しを行うのが好ましく、後述する顏バランスを満たすように切り出しを行うのがより好ましい。
次いで、プロモーション画像(未処理画像のはめ込み画像)について、プロモーション画像として、赤目補正の効果を訴求する訴求効果が有るか否かの確認を行う。
訴求効果の確認は、一例として、プロモーション画像に対して、先の赤目補正と全く同様に赤目を検出することで行う。すなわち、プロモーション画像に対して赤目検出を行い、赤目が検出できた場合には、原画像の赤目が好適に再生された良好な訴求効果を有するプロモーション画像と判定し(Y)、逆に、赤目が検出できなかった場合には、原画像の赤目が再生できていない訴求効果の無いプロモーション画像と判定する(N)。
訴求効果有り(Y)の場合には、作成した処理済画像のはめ込み画像、および、プロモーション画像をテンプレートの所定位置にはめ込み、図5に示すように、プロモーションプリントの画像(その画像データ)を形成する。図示例においては、一例として、タイプAのテンプレートで例示している。
プロモーションプリントの画像を形成したら、入力機10は、前述の製品プリントとなる処理済画像の出力に応じた、所定のタイミングで、プロモーションプリントの画像を出力機12に供給する。
ここで、プロモーションプリントの画像は、プロモーション画像等をはめ込んだだけで形成してもよいが、好ましくは、テンプレートの余白部に、顧客に赤目補正を施した旨等を訴求し、かつ、認識させるコメントを入れるように、プロモーションプリントの画像を作成するのが好ましい。
コメントの内容には、特に限定はない。一例として、この画像に対して赤目補正を行った旨のコメント、他の赤目補正を行ったコマ(画像)の情報、赤目補正(高品位処理)の効果のアピール、ラボ店等の店舗の宣伝、デジタルフォトプリンタや製造メーカの宣伝、撮影のアドバイス、割引券、カメラの宣伝、観光・行楽情報、これらを複合したコメント、等が例示される。
また、このコメントの内容は、予め複数を設定しておいて選択可能にするのが好ましく、また、任意に設定可能にするのも好ましい。さらに、コメントの記入位置、フォントや文字サイズ、色等も、任意に選択、設定できるようにするのが好ましい。
また、プロモーションプリントの画像に、図2(D)に示すような、未補正画像および/または補正済画像の赤目の部分だけ切り出して、拡大した画像等を記録してもよい。なお、この拡大図は、空白部に記録してもよく、一部を画像に重ねて記録してもよく、全てを画像に重ねて記録してもよい。また、このような拡大画像は、前述のプロモーション画像のみを再生したプロモーションプリントに記録してもよい。
このような拡大図は、入力指示に応じて作成してもよく、あるいは、このような拡大図を有するテンプレートを準備して、選択できるようにしてもよい。
さらに、プロモーションプリントのサイズが、製品プリントよりも大きなサイズとなるように、プロモーションプリントの画像を形成するのも好ましい。あるいは逆に、プロモーションプリントのサイズが、製品プリントよりも小さくなるようにしてもよい。
プロモーションプリントを製品プリントと異なるサイズとすることにより、プロモーションプリントの存在を、より好適に認識させることができる。なお、プロモーションプリントのサイズを製品プリントよりも大きくすることにより、プロモーションプリントの存在の訴求性の点で有利であり、逆に、小さくすることにより、印画紙の消費量の低減などによるコスト向上抑制(通常、プロモーションプリントはサービスで出力すると考えられる)等の点で有利である。
また、プロモーションプリントのサイズとして、製品プリントと同サイズ、製品プリントよりも小サイズ、製品プリントよりも大サイズを用意して、選択できるようにしてもよく、さらに、プロモーションプリントのサイズを任意に選択できるようにしてもよい。
この点に関しては、画像(データ)を記憶媒体等に出力する場合でも、同様である。
他方、訴求効果の確認の結果、訴求効果無し(N)と判定された場合、すなわちプロモーション画像から赤目検出できなかった場合には、プロモーション画像の再形成を行う。
ここで、図5に示すように、図示例のプロモーション処理においては、プロモーション画像の再形成方法としては、手段a、手段b、および手段cの3つが用意されている。
手段aは、未処理画像からのプロモーション画像(はめ込み画像)の形成方法を変更して、プロモーション画像を再形成するものである。
前述のように、図示例では機処理画像の縮小によってプロモーション画像を形成するので、一例として、縮小方法を変更する方法が例示される。例えば、最初の未処理画像からのプロモーション画像の形成を単純間引きで行った場合であれば、縮小方法を変更して、補間等を伴う電子変倍処理でプロモーション画像を再形成する方法が例示される。あるいは、先に利用したプロモーション画像の形成方法に比して、より高度な演算方法(例えば、より高次まで演算を行う方法等)を利用して、プロモーション画像を再形成する方法も好適である。このように、先に作成したプロモーション画像で訴求効果が確認できなかった場合に、縮小方法を変更することで、原画像の赤目を好適に再生し、良好な訴求効果を有するプロモーション画像にできる可能性が高い。
また、図示例のように、先のプロモーション画像の形成(リサイズ)を縮小で行った場合に、赤目部分を中心とした切り出しでプロモーション画像の再形成を行ってもよい。この方法によれば、赤目のサイズは未処理画像と同じであるので、訴求効果の確認で確実に効果有りの結果が得られるが、その反面、プロモーション画像の全面を再生できず、品質的な低下を伴うのは、前述のとおりである。
手段bは、プロモーションプリントのテンプレートが、複数用意され、選択できる場合に対応するものであり、プロモーションプリントのテンプレートのタイプ(すなわち、プロモーションプリントの種類)を変更する方法である。
例えば、図5で例示しているタイプAのテンプレートは、処理済画像よりもプロモーション画像が小さいテンプレートである。そのため、縮小によって、プロモーション画像上における赤目が非常に小さくなってしまい、縮小前の赤目補正では検出できた赤目が、プロモーション画像では検出できなくなってしまう可能性も有る。このような場合に、テンプレートを変更して、例えば処理済画像よりプロモーション画像を大きく再生するタイプCのテンプレートを選択して、プロモーション画像の再形成を行うことにより、プロモーション画像の赤目を大きくし、赤目を検出できるサイズにできる可能性が高い。すなわち、先に作成したプロモーション画像で訴求効果が確認できなかった場合に、テンプレートを変更することで、原画像の赤目を好適に再生し、良好な訴求効果を有するプロモーション画像にできる可能性が高い。
なお、この際には、必要に応じて、選択したテンプレートに応じて、プロモーション対象画像の処理済画像もリサイズして、はめ込み画像を再形成する。
手段cは、プロモーション対象画像そのものを変更して、プロモーション画像を再形成する方法である(プロモーション対象画像の再選択)。
原画像が異なれば、当然、原画像の赤目の大きさや状態が異なる。そのため、特に、手動選択の場合や図示例のような最適画像判別を行わずに自動選択した場合には、プロモーション対象画像を変更して、プロモーション画像を再形成することにより、原画像の赤目を好適に再生した、良好な訴求効果を有するプロモーション画像にできる可能性が高い。
なお、この際には、当然、再選択したプロモーション対象画像に応じて、処理済画像をリサイズしてはめ込み画像を再形成する必要がある。
手段cにおいて、再形成のためのプロモーション対処画像の選択方法には、特に限定はなく、また、先に行ったプロモーション対象画像の選択方法(手動選択か、自動選択か)にも、限定はされない。
例えば、形成したプロモーション画像が不適正であった旨の警告をディスプレイ表示等で行った後、プロモーション対象画像の再選択画面を表示して、オペレータに再選択の指示を促し、この入力指示に応じて、プロモーション対象画像を再選択する方法が例示される(手動再選択)。あるいは、判別条件(選択条件)を変更して、画像解析等によってプロモーション画像を再選択してもよい(自動再選択)。さらに、手動再選択と自動再選択とを、選択できるようにしてもよい。
本発明において、手段a〜手段cの何れを用いてプロモーション画像を再形成するかは、特に限定はない。オペレータが実施する再形成の手段を選択できるようにしてもよく、あるいは、実施する再形成の手段、あるいはさらに実施の順番を、予め設定しておいてもよい。さらに、形成したプロモーション画像を画像解析して、および/または、プロモーション対象画像以外の未処理画像を画像解析して、訴求効果の確認によって、確実に効果が確認できるようになる再形成方法を、自動選択するようにしてもよい。
また、これらを、適宜、選択できるようにしてもよく、再形成手段の選択と設定に応じた再形成とを、選択できるようにしてもよい。さらに、実施する再形成手段あるいはさらに順番を予め設定する場合には、手段や順番を任意に設定可能としてもよい。
本発明においては、最初に再形成したプロモーション画像でプロモーションプリントの画像を確定して、プロモーション画像および処理済画像のはめ込み画像をテンプレートの所定位置にはめ込み、プロモーション画像および処理済画像のはめ込み画像をテンプレートの所定位置にはめ込み、プロモーションプリントの画像を形成して、所定のタイミングで入力機10から出力機12に供給してもよい。
しかしながら、好ましくは、プロモーション画像を再形成した後に、再度、同様の訴求効果の確認を行い、訴求効果が確認できた場合には、このプロモーション画像を用いてプロモーションプリントの画像を形成し、訴求効果が確認できなかった場合には、プロモーションプリントを再形成して確認を行うことを、訴求効果が確認できるまで繰り返して、プロモーションプリントの画像を形成して、所定のタイミングで入力機10から出力機12に供給する。
ただし、多数回のプロモーション画像の再形成を行った後でも、訴求効果が確認できるプロモーション画像が形成できなかった場合には、この件では適正なプロモーション画像が形成できない可能性が高い。従って、所定回数、再形成を行った後でも、訴求効果が確認できるプロモーション画像が形成できなかった場合には、この件では、プロモーションプリントの形成を中止するようにするのが好ましい。なお、この際における再形成の回数は、1回〜複数回を、本発明を利用するシステム等に応じて、適宜、決定すればよく、あるいは、1件の画像数や赤目画像数等に応じて、適宜、変更してもよい。
前述のように、赤目補正を行った処理済画像は、製品プリントに再生する画像(製品画像)として、所定のタイミングで入力機10から出力機12に供給される。また、作成したプロモーションプリントの画像も、所定のタイミングで、入力機10から出力機12に供給される。
入力機10から処理済画像、および、プロモーションプリントの画像を供給された出力機12は、例えば、ロール状に巻回された印画紙を引き出して、プリントサイズに応じて切断した後、この印画紙を所定の方向(副走査方向)に搬送しつつ、入力機10から供給された画像に応じて変調した記録光によって印画紙を露光して潜像を形成し、次いで、現像および乾燥を行い、処理済画像のみを再生した製品プリントおよびプロモーションプリントを1件毎に仕分けして出力する。
また、入力機10は、処理済画像(製品画像)およびプロモーションプリントの画像の出力機12への出力に変えて、あるいは、処理済画像およびプロモーションプリントの画像の出力機12への出力に加えて、処理済画像およびプロモーションプリントの画像を一件毎にまとめて、記憶媒体に記録し、および/または、通信ネットワーク等によって外部の装置に出力する。
1件のプリント出力(画像出力)における、プロモーションプリントの出力位置には、特に限定は無い。例えば、1件の最初や最後に、プロモーションプリントを出力する方法が例示される。しかしながら、顧客への赤目補正(高品位処理)の訴求、および赤目補正効果の認識をより確実なものとし、プロモーションプリントの効果をより好適にするためには、プロモーション対象画像となった製品プリントの直前もしくは直後に、プロモーションプリントを出力するのが好ましい。
このような製品プリントおよびプロモーションプリントの出力位置の設定は、入力機10で画像を保持しておいて、所定の順番で各プリントの画像を出力機14に供給することで行ってもよく、あるいは、出力機14内で画像の順番の並び替えを行って、所定の順番でプリントを出力することで行ってもよい。
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、赤目補正、ゴミ傷消し、レンズ収差補正、周辺減光補正等の高品位処理を行う画像形成において、フィルム1本や記録媒体などからの1オーダの注文等、関連を有する1件の画像から画像を選択し、高品位処理を行った製品画像と、基本処理のみを行ったプロモーション画像とを出力するので、手間と時間のかかる高品位処理の実施、および、その効果を、プリント作成等を依頼された顧客に確実に訴求し、かつ、認識してもらうことができる。しかも、プロモーション画像を形成した後、高品位処理の効果に対する訴求効果を有するか否かを確認し、訴求効果が確認できなかった場合には、条件を変更してプロモーション画像を再形成し、好ましくは所定の訴求効果が確認できるまで再形成するので、より安定して、確実かつ十分に高品位処理の効果を顧客に訴求することができる。
従って、本発明によれば、プリント等の高付加価値化、高品位処理を行わない画像との差別化、ラボ店等における他店舗との差別化や他店舗に対する価格維持、顧客の獲得および確保などを図ることができる。
以上の例では、プロモーションプリントによる赤目補正効果の訴求効果の確認を、作成したプロモーション画像から赤目を検出することで行ったが、本発明は、これに限定はされず、各種の訴求効果を確認方法が利用可能である。
一例として、プロモーション画像中の赤目を検出し、さらに、赤目のサイズを検出して、プロモーション画像中の赤目のサイズが所定値以上である場合を訴求効果有り(Y)、所定値未満の場合には、訴求効果無し(N)と判定する方法が例示される。なお、訴求効果が無い場合のプロモーション画像の再形成は、先の例と同様に行えばよい。
また、このようにプロモーション画像の赤目サイズを検出することで訴求効果の確認を行う場合において、赤目のサイズが所定サイズ未満で有る場合には、プロモーション画像の再形成に変えて(あるいは加え)、図2(D)に示すような拡大画像を再生(もしくは、自動的に、このようなテンプレートを選択)するようにしてもよい。
あるいは、赤目検出の結果からプロモーション画像上での赤目サイズを検出し、所定値以下となることを知見した時点で、自動的に、図2(D)に示すような拡大画像を再生するテンプレートを選択するようにしてもよい。
また、プロモーション画像を形成した後、訴求効果の確認として、画像の顏バランスを確認するのも好ましい。すなわち、プロモーション画像の顏バランスが適正で有ることを確認することにより、画像としての品質が良好なプロモーション画像を作成して、これにより、より確実な訴求効果を得る。この方法は、特に、プロモーション画像を顏を中心とした切り出しで形成する場合には好適である。
顏バランスの確認方法には、特に限定は無いが、先と同様にして顏検出を行って、画像全体と顏のサイズおよび位置を確認する方法が例示される。一例として、プロモーション画像において、顏の横方向の画像サイズをA、天地方向の画像サイズをB、顏の上端から画像上端までの距離をL1、顏の横方向端部から画像の横方向端部までの距離をL2とした際に、下記式
A×0.05<L2<A×0.1
B×0.05<L1<B×0.1
の両者を満たす場合には、訴求効果有り(Y)、何れか一方でも満たさない場合には、訴求効果無し(N)と判断する。
なお、この際において、訴求効果が確認できなかった場合には、プロモーション画像の再形成は、前述の各方法に加え、切り出し領域の変更および切り出し画像の拡大/縮小による方法も利用可能である。
また、赤目サイズと顏バランスとの両方を用いて、訴求効果の確認およびプロモーションプリントの再形成を行ってもよい。
一例として、図6に示すように、プロモーション対象画像の未処理画像からの顏の切り出しによってプロモーション画像を形成した際に、まず、プロモーション画像の顏バランス評価を行って、さらに、顏バランスを適正に維持した状態で切り出し領域を狭くして画像を拡大できるか否かを判定する。これを以上の拡大を行うと顏バランスが不適正になる場合には(拡大可能(N))、この画像をプロモーション画像としてテンプレートに組み込んで、プロモーションプリントの画像を形成する(プロモーション画像確定)。
逆に、拡大が可能である場合には(拡大可能(Y))、次いで、赤目サイズが所定値以上であるか否かの確認を行い、所定値以上である場合(Y)には、この画像をプロモーション画像として確定する。赤目サイズが所定値未満の場合(N)には、切り出し領域を狭くして(切り出し領域変更)、切り出し画像をテンプレートに応じて拡大してプロモーション画像を再形成し、以下、同様に、顏バランスを維持しての拡大が可能か否かを確認し、不可能である場合にはプロモーション画像を確定し、拡大可能である場合には赤目サイズを検出して、所定サイズ以上で有る場合には画像を確定し、所定サイズ未満で有る場合には切り出し領域の変更および拡大を行って、プロモーション画像の再形成を行うことを、繰り返す。
なお、以上の例では、好ましい態様として、赤目補正(高品位処理)を行った後に、画像(処理済画像およびプロモーション画像)をテンプレートに応じたサイズの画像(リサイズ)としている。しかしながら、本発明は、これに限定はされず、予めプロモーション画像が選択されている本態様においては、画像をプロモーションプリント用にリサイズして、その後、プロモーションプリント用に基本処理や赤目補正を行ってもよい。
以上の例は、高品位処理(第2の画像処理)として赤目補正を行うものであるが、前述のように、本発明においては、高品位処理としては、赤目補正以外にも、各種の画像的な欠陥の補正する画像処理が利用可能であり、好ましくは、画像に関する情報の解析の結果、欠陥が検出された画像のみを補正する各種の画像処理が利用可能であり、より好ましくは、前述のように、ゴミ傷消し処理、レンズ収差補正、および周辺減光補正等が好適に例示される。
赤目補正と同様、これらの各高品位処理も、公知の方法で行えばよい。
ゴミ傷消し処理の方法としては、一例として、特開2000−74846号公報に開示される、エッジ検出によって条件を満たす線分を検出して、この線分を用いてゴミ傷に起因する欠損部を検出し、周辺画素との連続性や周辺領域の画像データを用いた補完等によって、欠損部を修正する方法や、特開2000−92319号公報に開示される、スムージング画像と原画像との差分の大きさから、ゴミ傷に起因する欠損候補領域を検出し、形状や色の変化などの候補領域の特徴から欠損部を検出し、先と同様に欠損部を修正する方法等が例示される。
また、写真フィルムに撮影された画像からの画像形成を行う際には、通常のR(赤)、G(緑)、およびB(青)の画像読取に加え、IR光(赤外光)での読み取りを行い、フィルムのゴミや傷に起因するIR光の遮光や散乱を利用して、IR光の読取結果を用いてフィルム上におけるゴミ傷の位置を検出し、先と同様に欠損部を修正する方法も好適に利用可能である。
高品位処理としてゴミ傷消しを行う場合において、プロモーション対象画像を自動検出する際には、例えば、前記ゴミ傷の検出結果を用いて、ゴミ傷の長さ、太さ、および数、ゴミ傷が顏などの主要被写体にかかっているか否か、ゴミ傷の位置が画像の中心部(画像主要部)に近いか否か、等の1つあるいは複数を総合的に判断して、ゴミ傷消し処理の訴求効果が大きいと考えられる1画像もしくは複数画像を選択することで行えばよい。
なお、傷消し方法として、IR光を用いたゴミや傷の位置検出を行う場合には、IR光の画像を有さない画像に関しては、傷消し処理の処理の対象にならない画像として、画像を記憶手段に記憶せず、さらに、傷消し処理を行わずに高品位処理を施した画像として扱ってもよい。
また、プロモーション画像によるゴミ傷補正の効果の訴求効果の確認は、形成したプロモーション画像から、前記ゴミ傷補正と同様にして画像解析によってゴミ傷に起因する欠損部の検出を行い、欠損部が検出できた場合には訴求効果有り(Y)、欠損部が検出できなかった場合には訴求効果無し(N)と判定すればよい。さらに、訴求効果無しの場合のプロモーション画像の再形成は、前記赤目補正と同様の方法が利用可能である。
他方、レンズ収差補正および周辺減光補正の方法としては、例えば、特開平11−225270号公報に開示される、予めカメラのレンズ特性を知見して記憶しておき、画像を撮影したカメラ種(レンズ種)を知見して、対応するレンズ特性を用いてレンズ収差補正および/または周辺減光補正を行う方法が例示される。なお、レンズ種は、APSフィルムからの画像形成であれば、スキャナでの読取時に磁気情報も読み取って、この情報を解析することにより、他方、デジタルカメラ等で撮影された画像からの画像形成であれば、画像ファイルに記録されている各種の情報を解析することにより、検出すればよい。
高品位処理としてレンズ収差補正および周辺減光補正を行う場合において、プロモーション対象画像を自動選択する場合には、例えば、収差や減光の大きさ、収差や減光の目立ち具合等を総合的に判断して、レンズ収差補正や周辺減光補正の訴求効果が大きいと考えられる1画像もしくは複数画像を選択すればよい。収差や減光の大きさ、目立ち具合は、例えば、画面の中央を中心とする、次第に大きくなる同心円において、収差や減光の変化を検出することで行えばよい。
なお、高品位処理としてレンズ収差補正および周辺減光補正を行う場合に、レンズ種の判別が出来ず、あるいは、レンズ特性を取得できなかった画像に関しては、レンズ収差補正および周辺減光補正の対象にならない画像として、画像を記憶手段に記憶せず、さらに、補正を行わずに高品位処理を施した画像として扱ってもよい。
プロモーション画像によるレンズ収差補正効果の訴求効果の確認は、例えば、収差を補正する補正係数や補正量が所定の閾値を超えているか否かを検出して、超えてている場合を訴求効果有り(Y)、閾値以下の場合には訴求効果無し(N)と判定すればよい。
また、周辺減光補正効果の訴求効果の確認は、例えば、最外部における周辺減光の補正量や補正係数が所定の閾値を超えているか否かを検出して、超えてている場合を訴求効果有り(Y)、閾値以下の場合には、訴求効果無し(N)と判定すればよい。あるいは、中心部の或る一定面積と端部のある一定面積とで、画素値(例えば平均値)を比較し、この差が所定の閾値を超えているか否かを検出して、超えてている場合を訴求効果有り(Y)、閾値以下の場合には、訴求効果無し(N)と判定すればよい。
さらに、訴求効果無しの場合にのプロモーション画像の再形成は、前記赤目補正と同様の方法が利用可能である。
なお、本発明において、画像に施す高品位処理は、赤目補正、ゴミ傷消し処理、レンズ収差補正、および周辺減光補正のいずれか1つに限定はされず、これらの処理のうちの2以上を行ってもよいのは、もちろんである。
また、実施する高品位処理や、複数の高品位処理を行う際の組み合わせによっては、基本処理に先立って、高品位処理(あるいは、その一部)を実施した方が好ましい場合も有る。
このような場合には、図7に模式的に示すように、プロモーションプリントのテンプレートを選択した後、処理済画像を得るための基本処理および高品位処理を画像に行うと共に、並行して、基本処理を施すことなく原画像を記憶手段に記憶し、最適画像の判別によってプロモーション対象画像として選択した画像は、記憶手段から対応する原画像を読み出して、この原画像に基本処理を行って未処理画像とし、この未処理画像にプロモーション処理を施して、プロモーション画像とすればよい。
本発明の画像形成方法は、図示例ような印画紙を用いた写真プリントを用いた画像形成に限定はされず、印刷、感熱記録媒体を用いるプリンタ、感光感熱記録媒体を用いるプリンタ、感光媒体を用いるプリンタ、インクジェットプリンタや電子写真プリンタ等での画像形成(プリント(ハードコピー)作成)に対応するものであってもよい。
ここで、製品プリントとプロモーションプリントとは、記録媒体や画像記録方法(描画方法)が異なってもよいが、製品プリントとプロモーションプリントとの比較による高品位処理の効果の訴求、プロモーションプリントの質感等の点では、製品プリントと同じ記録媒体および画像記録方法を用いてプロモーションプリントを作成するのが好ましい。特に、写真プリントの作成において、印画紙にプロモーション画像を記録した写真プリントとしてプロモーションプリントを出力するのは、プロモーションプリントの質感や顧客の満足感、高品位処理の訴求効果等の点で好ましい。
また、画像形成方法に応じて可能であれば、画像をプリント(ハードコピー)の1面のみに形成するのではなく、例えば、プロモーションプリントもしくは製品プリントとして、表面に処理済画像(製品画像)を再生し、裏面にプロモーション画像を再生したプリントを出力してもよい。
また、本発明において、プロモーションプリントを出力する際に、プロモーションプリントの画像、あるいはさらに、製品プリントの画像を、ディスプレイ等に表示することにより、プロモーションプリントによる訴求効果や高品位処理の効果を確認できるようにすると、より好ましい。
また、店頭等に設置される無人の撮影装置、店頭に設置されるプリント作成装置、店頭に設置される写真プリントの注文受付機などでも、同様のサービスができるようにするのも、好ましい。
以上、本発明の画像形成方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよいのは、もちろんである。
(A)および(B)は、本発明の画像形成方法の一例の概念を示すフロー図である。 (A)〜(D)は、本発明の画像形成方法で形成する画像のテンプレートの一例を示す概念図である。 本発明における赤目補正方法の一例を説明するための概念図である。 (A)および(B)は、本発明における赤目補正方法の一例を説明するための概念図である。 本発明の画像形成方法の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の画像形成方法の別の例を説明するためのフローチャートである。 本発明の画像形成方法の別の例の概念を示すフロー図である。
符号の説明
10 入力機
12 出力機

Claims (10)

  1. 光学的に撮影された複数の画像からなる1件の全画像について、第1の画像処理と第2の画像処理とを施した処理済画像を再生した画像を形成すると共に、前記1件の中から選択した1以上の画像について、前記第1の画像処理のみを施した参照画像を形成し、
    かつ、形成した参照画像について、前記第2の画像処理の効果に対する訴求効果を有するか否かを確認し、訴求効果が確認できた場合には、この参照画像を再生し、訴求効果が確認できなかった場合には、先と異なる条件で参照画像を再形成することを特徴とする画像形成方法。
  2. 前記再形成した参照画像について、同様に前記訴求効果の確認を行い、訴求効果が確認できた場合には、この参照画像を再生し、訴求効果が確認できない場合には、再度、前記参照画像を再形成することを、前記訴求効果が確認できるまで繰り返し、
    かつ、前記参照画像の再形成を所定回数行った後に、訴求効果が確認できない場合には、参照画像の形成を中止する請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 前記参照画像の再形成は、先に行った参照画像の形成に対して、前記参照画像の形成条件、前記参照画像の再生形式、および、前記選択する参照画像の少なくとも1つを変更して行う請求項1または2に記載の画像形成方法。
  4. 前記第2の画像処理は、画像に関連する情報を解析し、その結果、画像的欠陥を有することが検出された場合にのみ、その画像的欠陥を補正する画像処理である請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成方法。
  5. 前記画像に関する情報とは、画像データおよび撮影情報の少なくとも一方である請求項4に記載の画像形成方法。
  6. 前記第2の画像処理は、赤目補正、画像欠損部の補正、撮影レンズに起因する収差補正、および、撮影レンズに起因する周辺減光補正の少なくとも1つである請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成方法。
  7. 前記第2の画像処理が、画像中の赤目を検出して、検出した赤目を補正する赤目補正であって、
    かつ、参照画像から赤目補正と同様にして赤目を検出することで前記訴求効果の確認を行い、赤目が検出できた場合には訴求効果が有るとし、赤目が検出できなかった場合には訴求効果が無いとする請求項6に記載の画像形成方法。
  8. 前記処理済画像を再生したハードコピーと、前記参照画像を再生したハードコピーとを、同種の記録媒体に同じ画像記録方法で画像を再生して出力する請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成方法。
  9. 前記記録媒体が印画紙である請求項8に記載の画像形成方法。
  10. 1枚のハードコピーの一面に処理済画像を再生し、他面に参照画像を再生する請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成方法。
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