JP2006153261A - 超電導利用支持機構及び永久磁石利用支持機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転体2は、超電導コイル1の中心軸(コイル中心軸)1a周りに回転可能に支持されると共に、そのコイル中心軸1a方向にスライド可能に構成されている。一方、低温容器3内に配置された超電導コイル1は正円環状に構成されており、この環状の超電導コイル1に囲まれるよう回転体2の強磁性体2aを配置する。さらに詳しくは、回転体2の強磁性体2aを、超電導コイル1の中心面(コイル中心面)S1からコイル中心軸1a方向に遠ざかるにつれて磁気吸引力が大きくなる所定範囲に配置させることによって、その回転体2が(回転体2の)回転軸2b方向に支持されるよう構成されている。
【選択図】 図1
Description
「KOYO Engineering Journal No.158(2000)」,光洋精工株式会社,2000年7月23日印刷),第16〜20頁
また、超電導を利用した支持機構の場合には、上述のように大型の回転体や移動体の浮上支持に有効であるが、そのような大型の回転体等を対象としないのであれば永久磁石を用いることも考えられる。永久磁石を利用した非接触のスラスト方向軸受構成としては、永久磁石の強磁性体に対する吸引力を利用するものが考えられる。その例として、強磁性体が完全に吸着してしまわない程度にスラスト力を発生し、残りの荷重は機械的に支持する方法、もしくは制御型磁気軸受けを併用し、完全に非接触で支持する方法の二通りが考えられる。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の超電導利用支持機構の概略端面図である。
(2)超電導バルクを使用するものに関しては、負担可能な重量に制約があり、大型のものを支持対象とするには現実的ではない。それに対して本実施形態は超電導コイル1を利用しているが、この超電導コイル1の場合には、強力な磁場を発生させることが比較的容易であり、また大型の超電導コイル1を得ることも比較的容易である。そのため、負担可能な重量を相対的には大きくすることが容易である。このように超電導コイル1を利用しない限り、支持対象物の重量が大きくなった場合に必要な磁場を発生可能なコイルは非常に大きくなるか、あるいは支持対象物の重量によっては実質不可能となると考えられる。その意味で、超電導コイル1を利用することが非常に有効である。
(4)また、超電導コイル1を用いることで、きわめて歪みの少ない円形磁場分布を容易に得ることができる。そのため、そのような観点でも、従来構成のような永久磁石と超電導バルクとの組み合わせに対する大きなアドバンテージがある。そして、円形の超電導コイル1を用いているため、非接触でのスラスト方向力を維持したまま強磁性体2aを有する回転体2を回転させても、渦電流損失もしくはヒステリシス損失が原理的に発生しないという利点もある。つまり、回転体2の回転軸2bがコイル中心軸1aと一致している限りにおいて、回転体2を回転させても強磁性体2aの各部において磁場変化は発生しないため、磁気的な要因の回転抵抗が発生することはないからである。
図2は、第1実施形態の別態様の超電導利用支持機構の概略端面図である。
図1に示す例では、回転体2の最も径が太くなる部分、すなわち円盤状の強磁性体2aの外周を囲むように超電導コイル1が配置されていたが、大型機を念頭においた場合には、図2に示す構成も有効である。
図3(a)は、第2実施形態の超電導利用支持機構の概略斜視図である。図3(b)は図3(a)のA−A端面図である。
図3に示すように、この超電導利用支持機構は、超電導コイル31を含む移動体33と、強磁性体32aを含む軌道32を備えている。なお、図3では超電導コイル31部分のみを示しているが、移動体33はこの超電導コイル31を含み図示しない構成も有している。但し、支持機構部分を説明する上では超電導コイル31部分が示されていれば十分なので、図3では移動体33の全てを示しているわけではない。軌道32は、2本の長方形板状の強磁性体32aの面同士が対向するよう平行配置されて構成されている。この場合の強磁性体32aとしては鉄が考えられ、2本の鉄レールを構成することとなる。
また、以下に示す、上述した第1実施形態の場合と同様の効果も奏する。
(1)従来構成の場合は、永久磁石、超電導バルク双方ともに形状等の精度を上げるのが困難であり、安定した支持の点で問題がある。それに対して本実施形態の超電導利用支持機構では超電導コイル31を利用しており、この超電導コイル31の場合には、形状的な精度を容易に上げることができ、安定した浮上支持の点で有利である。
(2)超電導バルクを使用するものに関しては、負担可能な重量に制約があり、大型のものを支持対象とするには現実的ではない。それに対して本実施形態は超電導コイル31を利用しているが、この超電導コイル31の場合には、強力な磁場を発生させることが比較的容易であり、また大型の超電導コイル31を得ることも比較的容易である。そのため、負担可能な重量を相対的には大きくすることが容易である。このように超電導コイル31を利用しない限り、支持対象物の重量が大きくなった場合に必要な磁場を発生可能なコイルは非常に大きくなるか、あるいは支持対象物の重量によっては実質不可能となると考えられる。その意味で、超電導コイル31を利用することが非常に有効である。
(3)また、軌道32としては鉄等の強磁性体32aを有しておればよく、特殊な材料を必要としない点でも有利である。
図4(a)は、第3実施形態の永久磁石利用支持機構の概略端面図である。
図4(a)に示すように、この永久磁石利用支持機構は、リング状の永久磁石51及びその上下に設けられた「強磁性体リング」としての鉄リング56と、「強磁性体」としての吸引用鉄52aを含む回転体52と、機械式軸受け55と、これら永久磁石51、鉄リング56、回転体52、機械式軸受け55を収容するケーシング57などを備えている。なお、鉄リング56と吸引用鉄52aについては、鉄以外の強磁性体で構成してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得る。
例えば、本発明の超電導利用支持機構の応用例として、大型船舶の推進軸の支持機構として実現することも考えられる。大型船舶の推進軸は、回転動力を伝達すると同時にスクリューの回転に伴い大きなスラスト力が加わることになる。そこで、第1実施形態のような構成を用いて、このような大きなスラスト力を非接触で支持することができれば、摩耗等の心配もなく優れた設備となる。
Claims (5)
- 超電導コイルと、強磁性体とを備え、
前記超電導コイルの中心軸方向にスライド可能に構成された前記強磁性体、または中心軸方向にスライド可能に構成された前記超電導コイルの何れか一方を、前記超電導コイルの中心面と前記強磁性体の中心面とが離間することによって生じる軸方向磁気吸引力によって、他方から相対的に浮上支持させること
を特徴とする超電導利用支持機構。 - 請求項1に記載の超電導利用支持機構において、
前記強磁性体を含む回転体を備え、
その回転体は、前記超電導コイルの中心軸周りに回転可能に構成されると共に、その超電導コイルの中心軸方向にスライド可能に構成されており、
前記超電導コイルの中心面と前記強磁性体の中心面とが離間することによって生じる軸方向磁気吸引力によって、前記回転体を浮上支持させること
を特徴とする超電導利用支持機構。 - 請求項1に記載の超電導利用支持機構において、
前記超電導コイルを含む移動体と、前記強磁性体を含む軌道とを備え、
前記移動体は、前記軌道に沿って移動可能に構成されると共に、前記超電導コイルの中心軸方向にスライド可能に構成されており、
前記超電導コイルの中心面と前記強磁性体の中心面とが離間することによって生じる軸方向磁気吸引力によって、前記移動体を浮上支持させること
を特徴とする超電導利用支持機構。 - 軸方向に着磁されたリング状の永久磁石と、強磁性体とを備え、
前記リング状の永久磁石の中心軸方向にスライド可能に構成された前記強磁性体、または中心軸方向にスライド可能に構成された前記リング状の永久磁石の何れか一方を、前記リング状の永久磁石の中心面と前記強磁性体の中心面とが離間することによって生じる軸方向磁気吸引力によって、他方から相対的に浮上支持させること
を特徴とする永久磁石利用支持機構。 - 請求項4に記載の永久磁石利用支持機構において、
前記強磁性体を含む回転体を備え、
その回転体は、前記リング状の永久磁石の中心軸周りに回転可能に構成されると共に、そのリング状の永久磁石の中心軸方向にスライド可能に構成されており、
前記リング状の永久磁石の中心面と前記強磁性体の中心面とが離間することによって生じる軸方向磁気吸引力によって、前記回転体を浮上支持させること
を特徴とする永久磁石利用支持機構。
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