JP2006153198A - オイルリング - Google Patents

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Abstract

【課題】 ピストンの上昇時における良好なオイル上がり、および、ピストンの下降時における良好なオイル切りを実現可能とする、オイルリングを提供することにある。
【解決手段】 オイルリング10の最上面側には、上側レール12の傾斜角度が緩い上側傾斜面12aが位置している。また、オイルリング10の最下面側には、下側レール13の傾斜角度が鋭い下側傾斜面13bが位置している。これにより、ピストン100の上昇時には、良好なオイル上がりを実現させることができる。また、ピストン100の下降時には、この下側レール13の下側傾斜面13bが第1に面することになるため、十分にシリンダ200の内壁面のオイル300を掻き落とすことができる。また、上側レール12の下側傾斜面12bも傾斜角度が鋭いことから、2段階においてシリンダ200の内壁面のオイル300を掻き落とすことができる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、内燃機関のシリンダ内に配設されるピストン周面の周方向に形成されたリング溝に配置されるオイルリングに関する。
内燃機関のシリンダ内に配設されるピストンの周面には、通常ピストンリングとして3本のリングが配設されている。ピストンヘッドに近い方の2本はコンプレッションリングと呼ばれ、スカートに近い方のリングはオイルリングと呼ばれている。2本のコンプレッションリングの内、上側に位置するコンプレッションリングはガスをシールし、下側に位置するコンプレッションリングによりシールを完全なものにするとともに、オイルの油膜の厚さ調節を行なう。また、最下端に位置するオイルリングによりオイルのかき落としを行なう。
ここで、図4および図5を参照して、従来のオイルリング20の構造について説明する。このオイルリング20は、相互に平行に配置される上面21aおよび下面21bを有する環状の本体部21と、この本体部21の外周側面21cの全周にわたって、外周側面21cから外方に向かって突出するように設けられ、その断面形状が略台形形状の上側レール22および下側レール23とを有している。本体部21の外周側面21cと反対側の内周面21dは、エキスパンダと呼ばれるバネを内装するため、外周面側に向う凹面形状を有している。また、外周側面21cと内周面21dとの間には、排油穴24が円周上複数箇所設けられている。本体部21は、ピストンの周面に設けられた溝に嵌合させるため、一部を切断付き合わせる合口が設けられている。
また、上側レール22の上側傾斜面22aと本体部21の上面21aに対して平行な面(L1)とのなす角度をαとし、上側レール22の下側傾斜面22bと本体部21の上面21aに対して平行な面(L1)となす角度をβとした場合には、α>βの関係を満たすように、上側傾斜面22aおよび下側傾斜面22bが設けられている。また、本オイルリング20においては、ピストンへの装着時に、上下面での取り付け方向を限定しないようにするために、上下対称構造が採用されている。したがって、下側レール23の下側傾斜面23aと本体部21の上面21aに対して平行な面(L1)とのなす角度はαとなり、下側レール23の上側傾斜面23bと本体部21の上面21aに対して平行な面(L1)となす角度はβとなる。
このように、従来のオイルリング20によれば、上レール22、および、下レール23のそれぞれの外側に傾斜角度が鈍角である傾斜面22a,23aが位置する。図6(B)に示すように、ピストン100の上昇時には、オイルリング20の上側レール22の上側傾斜面22aが第1に面していることから、不必要なオイル300上がりを回避している。しかし、ピストン100の下降時には、シリンダ200の壁面のオイル300を掻き落とす必要があるが、図6(A)に示すように、ピストン100の下昇時には、オイルリング20の下側レール23の下側傾斜面23aが第1に面することになるが、下側傾斜面23aは、傾斜角度が鈍角であるため、十分にシリンダ200の壁面のオイル300を掻き落とすことができず、上側レール22の下側傾斜面22bによってオイル300の掻き落としが行なわれているのが実情である。
オイルリングの形状を開示する先行技術文献として、下記特許文献1および特許文献2が挙げられるが、いずれの断面形状においても、レールの下面側は、本体部の上面に対して平行(シリンダの内壁面に対して垂直)に設けられているため、シリンダの内壁面にスカッフ等のすり傷や、オイルリングの角磨耗が発生し易い。
特開2001−32749号公報 特開平11−336900号公報
この発明が解決しようとする課題は、従来のオイルリングの形状では、ピストンの下降時に、シリンダ内壁面における良好なオイル切りが実現できていない点にある。したがって、この発明の目的は、ピストンの上昇時における良好なオイル上がり、および、ピストンの下降時における良好なオイル切りを実現可能とする、オイルリングを提供することにある。
この発明に基づいたオイルリングにおいては、内燃機関のシリンダ内に配設されるピストン周面の周方向に形成されたリング溝に配置され、相互に平行に配置される上面および下面を有する環状の本体部と、上記本体部の外周側面の全周にわたって、外周側面から外方に向かって突出するように設けられ、その断面形状が略台形形状の上側レールおよび下側レールとを有するオイルリングであって、上記上側レールおよび上記下側レールのそれぞれの上側傾斜面と上記上面に対して平行な平面とのなす角度が、上記上側レールおよび上記下側レールのそれぞれの下側傾斜面と上記上面に対して平行な平面とのなす角度よりも大きくなるように設けられている。
上記構成からなるオイルリングによれば、オイルリングの最上面側には、上側レールの傾斜角度が緩い上側傾斜面が位置することになる。これにより、ピストンの上昇時には、従来と同様に良好なオイル上がりを実現させることができる。また、オイルリングの最下面側には、下側レールの傾斜角度が鋭い下側傾斜面が位置することになる。これにより、ピストンの下降時には、この下側レールの下側傾斜面が第1に面することになるため、十分にシリンダの内壁面のオイルを掻き落とすことができる。また、上側レールの下側傾斜面も傾斜角度が鋭いことから、2段階においてシリンダの内壁面のオイルを掻き落とすことを可能とする。さらに、上側および上側レールのいずれの下側傾斜面も、ある程度の傾斜角度を有していることから、シリンダの内壁面へのスカッフ等のすり傷や、オイルリングの角磨耗の発生を抑制することが可能である。
以下、この発明に基づいた実施の形態におけるオイルリングの構造について、図1から図3を参照しながら説明する。なお、図1は、本実施の形態におけるオイルリングの構造を示す全体斜視図であり、図2は図1中II−II線矢視断面図である。また、図3は、本実施の形態におけるオイルリングの動作状態を示す断面図であり、(A)はピストン下降状態、(B)はピストン上昇状態を示す。
まず、この発明に基づいた実施の形態におけるオイルリングの構造について、図1および図2を参照して説明する。本実施の形態におけるオイルリング10は、相互に平行に配置される上面11aおよび下面11bを有する環状の本体部11と、この本体部11の外周側面11cの全周にわたって、外周側面11cから外方に向かって突出するように設けられ、その断面形状が略台形形状の上側レール12および下側レール13とを有している。本体部11の外周側面11cと反対側の内周面11dは、エキスパンダ(図示省略)と呼ばれるバネを内装するため、外周面側に向う凹面形状を有している。また、外周側面11cと内周面11dとの間には、排油穴14が円周上複数箇所設けられている。本体部11は、ピストンの周面に設けられた溝に嵌合させるため、一部を切断付き合わせる合口が設けられている。
上側レール12の上側傾斜面12aと上面11aに対して平行な平面L1とのなす角度αは、上側レール12の下側傾斜面12bと上記平面L1とのなす角度βよりも大きくなるように設けられている(α>β)。同様に、下側レール13の上側傾斜面13aと平面L1とのなす角度α’は、下側レール13の下側傾斜面13bと上記平面L1とのなす角度β’よりも大きくなるように設けられている(α’>β’)。
以上、本実施の形態におけるオイルリング10によれば、オイルリング10の最上面側には、上側レール12の傾斜角度が緩い上側傾斜面12aが位置することになる。これにより、図3(B)に示すように、ピストン100の上昇時には、従来と同様に良好なオイル上がりを実現させることができる。また、オイルリング10の最下面側には、下側レール13の傾斜角度が鋭い下側傾斜面13bが位置することになる。これにより、ピストン100の下降時には、この下側レール13の下側傾斜面13bが第1に面することになるため、十分にシリンダ200の内壁面のオイル300を掻き落とすことができる。また、上側レール12の下側傾斜面12bも傾斜角度が鋭いことから、2段階においてシリンダ200の内壁面のオイル300を掻き落とすことができる。さらに、上側および上側レール12,13のいずれの下側傾斜面12b,13bも、ある程度の傾斜角度を有していることから、シリンダ200の内壁面へのスカッフ等のすり傷や、オイルリングの角磨耗の発生を抑制することができる。
なお、本実施の形態におけるオイルリング10においては、ピストン100に対する取り付け方向が重要となる。そこで、本オイルリング10においては、図1に示すように、上面11aに上面11aであることを識別するための識別標記15として「UP」の文字が記載されている。なお、識別標記15としては、図示するものに限定されず、本体部11の上面11aおよび下面11bの少なくともいずれか一方に、上面11aまたは下面11bであることが識別できる標記があれば良い。
したがって、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるのではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
この発明に基づいた実施の形態におけるオイルリングの構造を示す全体斜視図である。 図1中II−II線矢視断面図である。 この発明に基づいた実施の形態におけるオイルリングの動作状態を示す断面図であり、(A)はピストン下降状態、(B)はピストン上昇状態を示す断面図である。 背景技術におけるオイルリングの構造を示す全体斜視図である。 図4中V−V線矢視断面図である。 背景技術におけるオイルリングの動作状態を示す断面図であり、(A)はピストン下降状態、(B)はピストン上昇状態を示す断面図である。
符号の説明
10 オイルリング、11 本体部、11a 上面、11b 下面、11c 外周側面、11d 内周面、12 上側レール、13 下側レール、14 排油穴、15 識別標記、100 ピストン、200 シリンダ、300 オイル、L1 平面、α,α’,β,β’ 角度。

Claims (2)

  1. 内燃機関のシリンダ内に配設されるピストン周面の周方向に形成されたリング溝に配置され、相互に平行に配置される上面および下面を有する環状の本体部と、前記本体部の外周側面の全周にわたって、外周側面から外方に向かって突出するように設けられ、その断面形状が略台形形状の上側レールおよび下側レールとを有するオイルリングであって、
    前記上側レールおよび前記下側レールのそれぞれの上側傾斜面と前記上面に対して平行な平面とのなす角度が、前記上側レールおよび前記下側レールのそれぞれの下側傾斜面と前記平面に対して平行な平面とのなす角度よりも大きくなるように設けられていることを特徴とする、オイルリング。
  2. 前記本体部の前記上面および前記下面の少なくともいずれか一方には、前記上面または前記下面であることを識別するための識別表示が設けられる、請求項1に記載のオイルリング。
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