JP2006152693A - 集合住宅 - Google Patents

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【課題】住居から極めて近い集合住宅の敷地内において、外部との接触を遮断して治安が良く、親や隣人の目の届く範囲で自由に活動でき、子供たちが安全に遊べると共に、充分に楽しめる場所を提供することを目的とする。又、多目的室を使い勝手がよく、より楽しく利用することが可能な集合住宅を提供することを目的とする。
【解決手段】部分的に階層数の異なる集合住宅1であって、低階層部12の屋上2に遊具3,3…を備える遊戯場4を有し、高階層部11の該低階層部12の屋上2と同一階層に、該屋上2と隣接し、該屋上2へ直接出入り可能な多目的室5を有する集合住宅1。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の住戸を有し、屋上に遊具を備える遊戯場を有する集合住宅に関する。
近年の都市部及びその郊外への人口集中に伴う宅地の不足や、ライフスタイルの変化を背景として、マンション等の集合住宅が数多く建設されている。特に最近の集合住宅は建ぺい率が高く、敷地いっぱいに建物が建ち、敷地内の地上面に公園や遊具を備える遊戯場を設けるスペースが取れないのが現状となっている。又、一部の地域を除いて、近隣に公園や遊具を備える遊戯場がなく、散歩をしたり、くつろいだり、遊ぶためにわざわざ住居から離れた公園や遊戯場へ行かなければならない地域も多い。更に、近年の治安の悪化から、子供が目の届かない、不特定多数の者が自由に行き来できる外で遊ぶことに不安を覚える親も多い。
そこで、住居に近く使い勝手がよく、自然を楽しめるように、又、親の目の届く場所で子供が遊べるように屋上に庭園を設けたマンション等の集合住宅が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)。
又、近隣居住者とのコミニュケーションを容易に図れるように複数の住棟の連絡路を上方及び横方に開放された公園としているものもある(特許文献2参照。)。
しかし、これらの何れの庭園、公園も遊具を備えることがなく、子供たちが楽しく遊ぶには不十分であり、後者の公園も通路であるために子供たちが遊ぶには危険であると共に、通行者にとっても危険であった。その結果、子供たちは親の目の届かない外部の遊具を備えた遊戯場や公園等に遊びに行き、上記のような庭園等が子供たちに遊びの場として使用されることは少なく、親の目の届く場所で子供を遊ばせるという目的は充分には達成できなかった。又、これらの庭園、公園は外部と遮断されておらず、集合住宅の廊下等の共用部分から出入りが可能であるので、外部から住人以外の人が自由に出入りすることができ、治安に関しては外部と同様であった。
又、最近の集合住宅では、集会室や託児室等の多目的室を有するものが多くなっているが、この多目的室は屋内の閉鎖空間であり、集会室に住民が集まり食事会等をする場合に天気がよく屋外での会食を望んでも気軽に屋外へ移動できず、逆に、屋上の庭園、公園で食事会をするに際しても、その準備する場所が離れているために不便であり、急な雨の場合等には対処の仕様がなく、中止となってしまう。又、子供は戸外で遊ぶことが好きであり、室内の託児室に閉じ込められていることは望ましくない。
実用新案登録第3068316号公報 特開平7−102796号公報
そこで、本願発明は上記問題点を解決し、住居から極めて近い集合住宅の敷地内において、外部との接触を遮断して治安が良く、親や隣人の目の届く範囲で自由に活動でき、且つ子供たちが安全に遊べると共に、充分に楽しめる場所を提供することを目的とする。又、多目的室を使い勝手がよく、より楽しく利用することが可能な集合住宅を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本願発明は、屋上に遊具を備える遊戯場を有することを特徴とする集合住宅である。これにより、住居から極めて近い集合住宅の敷地内において、親や隣人の目の届く場所で子供たちが安全に遊べ、充分に楽しめることができるようになる。
又、屋上に遊具を備える遊戯場又は遊具を有さない公園を設け、住棟内に該屋上へ直接出入り可能な多目的室を設けることを特徴とする集合住宅である。これにより、集合住宅の多目的室及び遊戯場又は公園を使い勝手がよく、より楽しく利用することが可能となった。
又、部分的に階層数の異なる集合住宅であって、低階層部の屋上に公園を有し、高階層部の該低階層部の屋上と同一階層に、該屋上と隣接し、該屋上へ直接出入り可能な多目的室を有することを特徴とする集合住宅である。これにより、多目的室から屋上へ極めて簡単に移動でき、集合住宅の多目的室及び公園をより使い勝手がよく、より楽しく利用することが可能となった。
又、部分的に階層数の異なる集合住宅であって、低階層部の屋上に遊具を備える遊戯場を有し、高階層部の該低階層部の屋上と同一階層に、該屋上と隣接し、該屋上へ直接出入り可能な多目的室を有することを特徴とする集合住宅である。これにより、多目的室から屋上へ極めて簡単に移動でき、集合住宅の多目的室及び遊戯場をより使い勝手がよく、より楽しく利用することが可能となった。
又、集合住宅の屋上に遊具を備える遊戯場又は遊具を有さない公園を設け、屋上の一階層下の階層に多目的室を設け、該多目的室と屋上を直接結ぶ連絡路を設けることを特徴とする集合住宅である。これにより、部分的に異なる階層数を有さない集合住宅であっても、多目的室から屋上へ極めて簡単に移動でき、集合住宅の多目的室及び遊戯場又は公園をより使い勝手がよく、より楽しく利用することが可能となった。
更に、上記集合住宅において、住棟内から屋上へは多目的室を介してのみ出入り可能であることを特徴とする集合住宅である。これにより、屋上と外部との遮断がより確実となり治安の悪化を気にすることなく、子供を遊ばせることが出来る。
更に、上記集合住宅において、多目的室は集会室又は/及び託児室であることを特徴とする集合住宅である。これにより、より使い勝手がよく、より楽しく利用集会室又は託児室を備える集合住宅となり、集合住宅の付加価値を高めることが出来た。
以上のような本願発明によれば、住居から極めて近い集合住宅の敷地内において、外部との接触を遮断して治安が良く、親や隣人の目の届く範囲で自由に活動でき、子供たちが安全に遊べると共に、充分に楽しめることが可能となった。又、集合住宅の多目的室及び公園又は遊戯場を使い勝手がよく、より楽しく利用することが可能となった。
以下本発明の実施の形態を図に従って説明する。集合住宅1は一棟の住棟9で構成され、住棟9には夫々の階層毎に複数の住戸8,8…が設けられ、エレベーター91、階段92等を備えている。尚、集合住宅とは住戸のほかに店舗等の商業施設や公共施設等が適宜混在した複合施設をも含み、図示する実施の形態では、集合住宅1の1階部分には店舗7を備えている。住棟9は最上階が17階である高階層部11と最上階が16階である低階層部12を備えて成り、高階層部11の17階の床面111は低階層部12の屋上2の床面121と略同一水平面上に形成され、低階層部12の屋上2に遊具3を備える遊戯場4を有している。
尚、ここで高階層部とは必ずしも多数階層で構成される必要はなく、低階層部に比べて階層数が一以上多い構造部分を意味し、低階層部とは必ずしも少数階層で構成される必要はなく、高階層部に比べて階層数が一以上少ない構造部分を意味する。
遊具3は特に限定されず、一例として図示した滑り台31、ブランコ32、ジャングルジム33、鉄棒34のほかシーソー、各種アソレチック遊具、砂場、ベンチ等を設置することとしてもよい。又、屋上2の周縁部には転落防止用のフェンス29を設ける。フェンス29は子供が誤って転落しないような高さを備えると共に、登って超えることがないように上部を屋上2中心方向へ傾斜させた返し部を設けることが望ましい。
高階層部11の低階層部12の屋上2と同一階層、即ち高階層部11の最上階17階であって、屋上2と隣接する住棟9の屋内部分には多目的室5を設けている。多目的室5と屋上2を隔てる壁面10にはドア52等で開閉可能な開放部51を設け、多目的室5から屋上2へ直接出入り可能としている。尚、本実施の形態では、住棟9内から屋上2へは多目的室5を介してのみ出入り可能としている。このような構成とすることで、屋上2と外部との接触を確実に遮断可能となり、治安が良い遊戯場を提供できる。多目的室5は、住戸ではなく、住民に開放されたスペースであり、例えば常に又はその時々で、集会室又は託児室等として使用される室である。
尚、高階層部11及び低階層部12の階層数は夫々17階、16階に限定されず、高階層部11が低階層部12より一階層以上高ければよく、高階層部11が低階層部12より二階層以上高くてもよい。この場合には多目的室5は高階層部11の最上階に設けるのではなく、中階層であって、低階層部12の最上階より一階層高い階に設けることとなる。
又、屋上2への出入りは多目的室5からの他、屋上2と廊下等の他の共用部分とを隣接する構造として、屋上2と廊下等の他の共用部分を隔てる壁面にドア等で開閉可能な開放部を設け、廊下等の他の共用部分から出入り可能としてもよい。このような構造とすることにより、多目的室5を使用しない住民も遊戯場4を使用することが可能となる。
又、他の実施形態としては、上述のような構造の集合住宅1において、低階層部12の屋上2に遊具3を備える遊戯場4にかえて遊具を有さない公園、例えば、適宜植物、東屋、水の流れ、池等が設けられた公園やビオトープを設けた公園等を設けることとしてもよい。
更に、他の実施形態としては、多目的室を有さない集合住宅の屋上に遊具3,3…を備える遊戯場4を設けることとしてもよい。この屋上としては、上述のような高階層部11及び低階層部12を備える集合住宅にあっては、高階層部11及び/又は低階層部12の屋上であり、部分的に階層数に差異がない集合住宅にあっては、その屋上である。
更に、他の実施形態としては、集合住宅の屋上に遊具3,3…を備える遊戯場4又は遊具を有さない公園を設け屋上の一階層下の階層、即ち住棟の最上階であって、屋上の真下の位置に多目的室を設け、該多目的室と屋上を直接結ぶ階段等の連絡路を設けると共に、屋上と屋内を区画する壁にドア等で開閉可能な開放部を設ける構成としてもよい。この場合、住棟の構造は部分的に階層数が異なってもよく、全体的に同一階層としてもよい。
本発明一実施例斜視図 本発明一実施例部分斜視図 本発明一実施例上面図
符号の説明
1 集合住宅
11 高階層部
12 低階層部
2 屋上
3 遊具
4 遊具を備える遊戯場
5 多目的室
7 店舗
8 住戸
9 住棟

Claims (7)

  1. 屋上に遊具を備える遊戯場を有することを特徴とする集合住宅。
  2. 屋上に遊具を備える遊戯場又は遊具を有さない公園を設け、住棟内に該屋上へ直接出入り可能な多目的室を設けることを特徴とする集合住宅。
  3. 部分的に階層数の異なる集合住宅であって、低階層部の屋上に公園を有し、高階層部の該低階層部の屋上と同一階層に、該屋上と隣接し、該屋上へ直接出入り可能な多目的室を有することを特徴とする集合住宅。
  4. 部分的に階層数の異なる集合住宅であって、低階層部の屋上に遊具を備える遊戯場を有し、高階層部の該低階層部の屋上と同一階層に、該屋上と隣接し、該屋上へ直接出入り可能な多目的室を有することを特徴とする集合住宅。
  5. 集合住宅の屋上に遊具を備える遊戯場又は遊具を有さない公園を設け、屋上の一階層下の階層に多目的室を設け、該多目的室と屋上を直接結ぶ連絡路を設けることを特徴とする集合住宅。
  6. 住棟内から屋上へは多目的室を介してのみ出入り可能であることを特徴とする請求項2から5のうちいずれか一項に記載の集合住宅。
  7. 多目的室は集会室又は/及び託児室であることを特徴とする請求項2から6のうちいずれか一項に記載の集合住宅。
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