JP2006151610A - エレベーター調速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エレベーターの昇降路に上下方向に配設されたガイドレールを利用してかご速度を検出する調速機の検出精度の低下を抑制する。
【解決手段】 昇降路を上下するエレベーターの乗りかご11に取り付けられて同一平面内で回転する複数のプーリと、この複数のプーリに接して掛け回されて外側面が前記昇降路に上下方向に延在するガイドレール20に当接するように配置され、乗りかご11の昇降とともに前記複数の回転体の周囲を回転しつつそれら複数のプーリを回転させる環状のベルト8と、前記複数のプーリの中の一つの回転に基づいて乗りかごの昇降速度が予め定めた速度を超えたかどうかを検出する検出機構を備えてエレベーター調速機を構成し、前記複数のプーリの中の少なくとも二つを前記ガイドレール20に対向して配置し、前記レールに対向して配置された回転体を介して前記ベルト8をガイドレール20に押しつける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エレベーターの乗りかごに取付けられ、レールを利用して乗りかごの速度を検出するエレベーター調速機に関する。
従来のエレベーターの調速機は、機械室のあるエレベーターでは機械室に据え付けられ、機械室のないエレベーターでは、昇降路内に据え付けられている。これらの調速機は、かごに接続された調速機用ロープを用いてかご速度を検出している。しかし、近年省スペース化、低コスト化のために乗りかごに設置する調速機が提案されてきている。特許文献1には、レール(以下、ガイドレールともいう)に圧接されているガイドローラの回転によってエレベーター速度を検出する調速機が提案されている。具体的には、ガイドローラと同期して回転するフライウェートの遠心力を利用して乗りかごを停止させるものである。また、特許文献2には、ガイドレールにある隙間をとって磁石をかご側に並設し、かごと共に磁石が移動するとガイドレールに発生する渦電流により磁石が受ける磁気抗力を利用してかご速度を検出する調速機が開示されている。
特開2001−158579号公報(第3頁、図1) 特開平5−147852号公報(第3頁、図1〜図3)
上述した特許文献1におけるガイドローラを利用してエレベーター速度を検出する調速機では、ガイドレールとガイドローラとの間にすべりが発生することがある。このためガイドローラの回転とかご速度との間にずれが発生して、正確なかご速度を検出できない場合がある。エレベーター調速機には、所定の速度を超えた場合、確実に乗りかごを停止させるため、精度の高い速度検出が要求されるが、上述のガイドレールとガイドローラとの間に発生するすべりにより速度検出精度が悪くなる可能性がある。また、特許文献2に記載の、ガイドレールに対抗して配置された磁石を用いてかご速度を検出する調速機では、ガイドレールの設置誤差、レールの曲がり、またかごの振動によるかごに設置された磁石の揺れなどにより、レールと磁石の間隔が変動する。レールと磁石の間隔の変動は、磁石に発生する磁気抗力を変動させる。この磁気抗力の変動はかご速度検出誤差を大きくしてしまう可能性がある。
本発明の課題は、エレベーターの昇降路に上下方向に配設されたガイドレールを利用してかご速度を検出する調速機の検出精度の低下を抑制することである。
上記課題は、昇降路を上下するエレベーターの乗りかごに取り付けられて同一平面内で回転する複数の回転体と、この複数の回転体に接して掛け回されて外側面が前記昇降路に上下方向に延在するレールに当接するように配置され、乗りかごの昇降とともに前記複数の回転体の周囲を回転しつつそれら複数の回転体を回転させる環状の伝動体と、前記複数の回転体の中の一つの回転に基づいて乗りかごの昇降速度が予め定めた速度を超えたかどうかを検出する検出機構を備えてなり、前記伝動体は、上下方向に長い領域で前記レールに当接するエレベーター調速機により達成される。
上記構成によれば、レールに当接して回転する伝動体が、上下方向に長い領域で前記レールに当接するから、伝動体とレールの間のすべりが低減され、かご速度の検出精度の低下が抑制される。
さらに、前記複数の回転体の中の少なくとも二つを前記レールに対向して配置し、前記レールに対向して配置された回転体を介して前記伝動体を前記レールに押しつける付勢手段を設けることが望ましい。付勢手段により前記伝動体を前記レールに押しつけることで、伝動体とレールの間の摩擦力が大きくなり、両者間のすべりがさらに低減される。
前記伝動体を環状のベルトで構成し、ベルトの前記レールへ当接する部分を、前記レールを挟み込む形状とすれば、伝動体とレールの間の摩擦力をさらに大きくする効果がある。
また、前記複数の回転体をスプロケットで、前記伝動体を前記スプロケットに噛み合うチェーンで、それぞれ構成し、前記チェーンの前記レールへの当接面にはゴムを含有する弾性体を装着するとともに、前記チェーンが前記レールに対向している部分には、前記チェーンの前記スプロケットに噛み合う側の面を案内する案内板を設け、この案内板を介してチェーンを前記レールに押し付けるよう構成してもよい。
さらに、前記伝動体を前記レールと当接する側の面に歯を備えた歯付きベルトで構成するとともに、前記レールの前記伝動体と当接する面を前記歯付きベルトに噛み合う歯を備えたものとしてもよい。
本発明によれば、ガイドレールを利用してかご速度を検出するエレベーター調速機のかご速度検出精度の低下が避けられる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1を図1〜図4を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態1に係るエレベーター調速機の構成を示す斜視図である。エレベーターの乗りかご11には、乗りかご11を停止させるための非常止め装置5と、この非常止め装置5を作動させるエレベーター調速機が取付けられており、このエレベーター調速機は、エレベーターの乗りかご11の昇降速度を検出して検出した速度が規定値より大きくなった場合に前記非常止め装置5を作動させるようになっている。図2は、エレベーター調速機と非常止め装置5を示す側面図である。
乗りかご11は、図2に示すように、防振ゴム12を介してかご枠1に設置されており、かご枠1には、縦部材であるスリング17が乗りかご11の外側に沿って取付けられている。エレベーター調速機の一部をなす速度検出装置13はスリング17の上部に設置されているが、スリング17の中間部に設置してもよい。
図示のエレベーター調速機は、乗りかご11のかご枠1及びスリング17に支持された枠部材13a、枠部材13aに支持されて同一平面内で回転する回転体である複数個のプーリ21a〜21c、22a、22b、これら複数個のプーリ21a〜21c、22a、22bに巻き掛けられた環状の伝動体であるベルト8、及び前記プーリ21a〜21cをベルト8に向かって付勢する付勢手段を有して構成された速度検出装置13と、プーリ22bに回転軸9dで接続され、乗りかご11の速度が予め定められた速度を超えたかどうかを検出する検出機構とを、含んで構成されている。
前記検出機構は、プーリ22bに回転軸9dで接続され、プーリ22bと同期して回転する銅製の円盤6と、回転軸9dを支持する図示されていない軸受けと、円盤6の軸方向の表面とある隙間をもって対置された複数の磁石7と、磁石7が取付けられ、回転可能に軸支されている回転軸15の一端に取り付けられている磁石取付け部材14と、回転軸15の他端に取り付けられ、磁石取付け部材14と同期して回転するカム2と、前記磁石取付け部材14と乗りかご11に支持された図示されていない部材の間に介装され、磁石取付け部材14の回転を控制するばね16と、を含んで構成されている。ばね16は、円盤6が回転していないときに、磁石取付け部材14を基準位置に復帰させる役目も持っている。
プーリ21a〜21cは、図3に示すように、ガイドレール20に外周面を対向させ、回転軸を水平にし、回転面を一致させて上下方向に1列に配置されている。ガイドレール20と、プーリ21a〜21cのガイドレール20に対向している外周面それぞれとの間隔は同じにしてある。また、プーリ21a〜21cの回転面は、ガイドレール20のプーリ21a〜21cに対向している面に直交している鉛直面となっている。プーリ21a〜21cの回転軸9a、9b、9cは、それぞれプーリ支持部材10a、10b、10cで軸支され、プーリ支持部材10a、10b、10cは、それぞれ回転軸に平行な軸部材で、速度検出装置13の枠部材13aに枢着されている。
また、プーリ支持部材10a、10b、10cには、図3に示すように、回転軸を軸支している箇所と軸部材で枢着している箇所の間に一端を固定され、プーリ支持部材10a、10b、10cをベルト8方向に付勢する付勢手段であるばね23a〜23cが取り付けられている。ばね23a〜23cの他端は、速度検出装置13の枠部材13aに固着されている。なお、ばね23a〜23cのベルト8方向に付勢する押圧力は調整することができるようになっている。
プーリ22aはプーリ21aよりも上方でかつガイドレール20から離れた位置に、プーリ22bはプーリ21cよりも下方でかつガイドレール20から離れた位置に、それぞれ配置され、いずれも速度検出装置13の枠部材13aに支持されている回転軸9e、9dに軸支されている。回転軸9dは前記枠部材13aの外側まで延びており、その端部に、前述のように、円盤6が、回転面を21a〜21cの回転面と平行させて固着されている。
ベルト8は、乗りかご11の昇降路内に上下方向に延在するガイドレール20の乗りかご11に対向する面に、プーリ21a〜21cを介して前記ばね23a〜23cにより押圧されており、乗りかご11の昇降に応じて、ガイドレール20との間に発生する摩擦力により上下方向に動くようになっている。
ベルト8のガイドレール20へ接触する面は平らな面としてもよいが、図4に示すように、溝状の凹みが形成されている面としてもよい。図4はベルト8の長手方向に直交する面でみた断面図を示す。図4に示す例では、ベルト8のガイドレール20へ接触する面に長手方向に延びる溝状の凹みが形成されている。図4の(a)の断面では四角く凹ませた形状で、図4の(b)はV字状に凹ませた形状としてある。ベルト8の断面形状をこのように凹ませ、ベルト8でガイドレール20を挟みこむ形状とすることで、ガイドレール20に当接したときのベルト8とガイドレール20間に生じる摩擦抵抗が増大し、ベルト8とガイドレール20間のすべりを防止する効果を持たせることができる。
上記構成の装置の動作について、以下に説明する。乗りかご11が下降すると、ベルト8は、ガイドレール20との間に発生する摩擦力により上方向に動く。ベルト8の上方向の動き、すなわちベルト8のプーリ21a〜21eの周りの回転(図3における時計回り回転)に応じて、ベルト8が巻きかけられているプーリ21a〜21c、22a、22bが時計回りに回転し、プーリ22bを支持している回転軸9も同時に回転する。回転軸9dの一端に取付けられている円盤6もベルト8の回転とともに回転する。
円盤6が回転すると、円盤6とある隙間をあけて対置された磁石7の効果で、円盤内6に渦電流が発生する。一方、磁石7には、円盤内6に発生する渦電流の影響によって円盤6の回転を抑制する方向に、円盤6の回転速度に比例した磁気抗力が発生する。この磁気抗力は円盤6の回転を抑制する方向に作用する。相対的には、磁石7は円盤6の回転方向に引かれる力を受けて、磁石7が取付けられている磁石取付け部材14が回転軸15を中心として円盤6と同方向に回転する。磁石取付け部材14には、前述のようにばね16が取り付けられているから、磁石取付け部材14の回転角度は、前記磁気抗力とばね16の抵抗力がバランスする角度となる。このため、磁石取付け部材14の回転角度、すなわち回転軸15の基準位置からの回転角度と円盤6の回転速度とはほぼ比例関係にあり、回転軸15の基準位置からの回転角度に基づいて乗りかご11の速度を測定することが可能である。ここでいう基準位置は、円盤6が回転していない状態、すなわち乗りかご11が静止しているときの磁石取付け部材14の回転位置である。
回転軸15の他端にはカム2が取付けられているから、円盤6の回転に伴ってカム2も磁石取付け部材14とともに、円盤6の回転速度に応じた角度だけ回転することになる。
カム2には、乗りかご11の速度が規定速度の一定割合を超えたときに非常止め装置5を作動させられるように切り欠きが設けられている。また、カム2の下面には、非常止め装置5と接続されている引上げ棒3aが接触している。引上げ棒3aのカム2と接触する部分には、摩擦抵抗を緩和するためにローラ3cが取付けられている。引上げ棒3aの下方には引上げ棒3bが結合されており、引上げ棒3bは押しばね4で上方に付勢されている。したがって、押しばね4による引上げ棒3bを上方へ付勢する力は、ローラ3cを介してカム2に加わっている。引上げ棒3bの下端は非常止め装置5に連結されている。
非常止め装置5は、ガイドレール20を挟むように乗りかご外壁のスリング17に固着配置されたコ字形部材と、コ字形部材の横辺とガイドレール20の間に配置され引上げ棒3bの下端に連結された下広がりの楔形部材(ウェッジ)とを含んで構成されている。コ字形部材の前記ウェッジと対向する横辺は、上方がガイドレール20に近づく方向に傾いた傾斜面をなしていて、引上げ棒3bが上方に引き上げられると、ウェッジをガイドレール20に押し付ける方向に動かすようになっている。
乗りかご11が非常止め装置5を作動させるべき、予め定められた速度まで達すると、カム2が切り欠きのある箇所に前記ローラ3cが当接する位置まで回転する。ローラ3cは、引上げ棒3bの途中にある押しばね4の作用により上方に付勢されていて、カム2の回転に併せてカム2の外周面に当接しつつ回転しているから、切り欠きのある箇所にくると、切り欠きに沿って上方に動き、引上げ棒3aもそれに合わせて上方に動く。引上げ棒3aが上方に動くと同時に引上げ棒3bも上方向に動き、非常止め装置5のウェッジが引上げられる。引上げられたウェッジは、コ字形部材の前記ウェッジと対向する横辺の傾斜面に沿って動いてガイドレール20に押し付けられる。ウェッジとガイドレール20が当接することで、ウェッジにはさらに上方に動かす力が加わり、ウェッジが上方に動くことでさらにガイドレール20に押し付けられる。すなわち、ウェッジがコ字形部材とガイドレール20の間に噛み込み、かご11が停止することになる。
ここでは、回転する円盤6に対向して配置した磁石7を用いて非常止め装置5を作動させる機構について説明したが、特許文献1に記載されているフライウェートの遠心力を利用して非常止め装置5を作動させる方式としてもよい。
本実施の形態によれば、複数個のプーリ21a〜21c、22a、22bの周囲に掛けまわされたベルト8がガイドレール20に当接されて回転するとともに、前記複数個のプーリのうち、ガイドレール20に対向して配置され、ばね23a〜23cでガイドレール20方向に付勢されたプーリ21a〜21cによって前記ベルト8がガイドレール20に押しつけられる。この結果、ガイドレール20とベルト8の接触する長さが長くなるとともに、ガイドレール20とベルト8間に発生する摩擦力が大きくなり、ガイドレール20とベルト8間のすべりが抑えられ、乗りかご11の速度検出精度の低下が避けられる。ベルト8の断面形状が前記図4に示すような形状であれば、すべり抑制効果が更に大きくなる。
なお、上記実施の形態では、付勢手段としてばね23a〜23cを用いたが、例えば気体の膨張力を利用したエアシリンダ等を利用してもよい。
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2を、図5を参照して説明する。本実施の形態が前記実施の形態1と異なるのは速度検出装置13であり、他の構成要素は実施の形態1と同じであるので、他の構成要素については図示と説明を省略する。
本実施の形態の速度検出装置13は、枠部材13aと、この枠部材13aに軸支されたスプロケット30a、30bと、スプロケット30a、30bに巻き掛けられたチェーン31と、枠部材13aに支持され、チェーン31がガイドレール20に対向している部分を案内する案内板であるチェーンガイド33とを含んで構成されている。チェーン31のガイドレール20への接触面には、ゴム系の弾性部材32が取付けられており、チェーン31とガイドレール20が当接したときの衝激を緩和するとともに、チェーン31とガイドレール20との摩擦力を増大させ、チェーン31とガイドレール20とのすべりを防止している。
スプロケット30bには、図2で示した回転軸9dが取付けられている。チェーンガイド33は、上下方向の両端部が枠部材13aに枢着支持され、中間部分はガイドレール20側にチェーンガイド33自体の弾性で緩やかなカーブで膨出する形状に構成されている。そして、チェーンガイド33でスプロケット30a、30bに噛み合う側の面を案内され、チェーンガイド33自体の弾性でガイドレール20に押圧されているチェーン31は、その複数のリンクが常にガイドレール20に当接するようになっているとともに、チェーン31とガイドレール20との摩擦力を増加させている。
上記の構成により、チェーンガイド33に案内されてガイドレール20に押圧されているチェーン31は、エレベーターの昇降に応じて、ガイドレール20とチェーン31との間に発生する摩擦力により上下に動き、その動きに伴ってスプロケット30a、30bが回転する。スプロケット30bの回転は回転軸9dにより、円盤6に伝達され、それ以降の動作は前記実施の形態1で説明したとおりである。
本実施の形態によれば、チェーン31とガイドレール20との摩擦力が増加され、前記実施の形態1と同様に、速度検出の精度低下を抑制する効果がある。
なお、本実施の形態では、チェーンガイド33自体が付勢手段として機能し、チェーン31はチェーンガイド33自体の弾性でガイドレール20に押圧されているが、これに加えてばねやエアシリンダを用いた付勢手段により、チェーンガイド33をガイドレール20に向かって付勢するようにしてもよい。また、チェーンガイド33自体の弾性を利用するのではなく、別に設けた付勢手段により、チェーン31をガイドレール20に向かって付勢するようにしてもよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3を、図6を参照して説明する。本実施の形態が前記実施の形態1と異なるのは、ベルト8に代えて歯付きベルト41が用いられ、昇降路内には歯付きベルト41とちょうど噛み合うように歯付きのレール40が上下方向に設置されている点と、プーリ21a〜21c、プーリ22a、22bに代えてテンションプーリ42a〜42j、プーリ43a、43bが設けられている点である。他の構成は実施の形態1と同じなので、図示と説明を省略する。
歯付きベルト41は枠部材13aに取付けられたテンションプーリ42a〜42j及びプーリ43a、43bに巻きかけられており、エレベーターの昇降に伴い歯付きレール40と噛みあっている歯付きベルト41が上下に移動し、これによってテンションプーリ42a〜42j及びプーリ43a、43bが回転する。複数のテンションプーリ42b〜42dが歯付きレール40と等間隔をおいて配置されており、歯付きベルト41は歯付きレール40とテンションプーリ42bからテンションプーリ42dに至る範囲で完全に噛み合うようになっている。
プーリ43bには図2に示した回転軸9dが取付けられており、プーリ43bの回転は回転軸9dにより、円盤6に伝達される。それ以降の動作は前記実施の形態1で説明したとおりである。
本実施の形態によれば、歯付きベルト41は,テンションプーリ42b〜42d間で歯付きレール40と完全に噛み合うので、歯付きベルト41と歯付きレール40間のすべりがなくなり、前記実施の形態1と同様に、速度検出の精度低下を抑制する効果がある。
本発明の実施の形態1に係るエレベーター調速機の構成を示す斜視図である。 図1に示すエレベーター調速機の側面図である。 図1に示すエレベーター調速機の速度検出装置の正面図である。 図3に示す速度検出装置のベルトを示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係るエレベーター調速機の速度検出装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態3に係るエレベーター調速機の速度検出装置を示す正面図である。
符号の説明
1 かご枠
2 カム
3 引上げ棒
4 押しばね
5 非常止め装置
6 円盤
7 磁石
8 ベルト
9a、9b、9c、9d 回転軸
10a、10b、10c、10d プーリ支持部材
11 乗りかご
12 防振ゴム
13 速度検出装置
14 磁石取付け部材
15 回転軸
16 ばね
17 スリング
20 ガイドレール
21a〜21d、22a、22b プーリ
23a、23b、23c ばね
30a、30b スプロケット
31 チェーン
32 弾性部材
33 チェーンガイド
40 歯付きレール
41 歯付きベルト
42 テンションプーリ
43a、43b プーリ

Claims (5)

  1. 昇降路を上下するエレベーターの乗りかごに取り付けられて同一平面内で回転する複数の回転体と、この複数の回転体に接して掛け回されて外側面が前記昇降路に上下方向に延在するレールに当接するように配置され、乗りかごの昇降とともに前記複数の回転体の周囲を回転しつつそれら複数の回転体を回転させる環状の伝動体と、前記複数の回転体の中の一つの回転に基づいて乗りかごの昇降速度が予め定めた速度を超えたかどうかを検出する検出機構を備えてなり、前記伝動体は、上下方向に長い領域で前記レールに当接するエレベーター調速機。
  2. 請求項1に記載のエレベーター調速機において、前記複数の回転体の中の少なくとも二つが前記レールに対向して配置され、前記レールに対向して配置された回転体を介して前記伝動体を前記レールに押しつける付勢手段を備えてなることを特徴としたエレベーター調速機。
  3. 請求項1または2に記載のエレベーター調速機において、前記伝動体が環状のベルトで構成されており、ベルトの前記レールへ当接する部分は、前記レールを挟み込む形状であることを特徴としたエレベーター調速機。
  4. 請求項1に記載のエレベーター調速機において、前記複数の回転体はスプロケットで、前記伝動体は前記スプロケットに噛み合うチェーンで、それぞれ構成されており、前記チェーンの前記レールへの当接面にはゴムを含有する弾性体が装着されているとともに、前記チェーンが前記レールに対向している部分には、前記チェーンの前記スプロケットに噛み合う側の面を案内する案内板が設けられ、前記付勢手段は、この案内板を介してチェーンを前記レールに押し付けるよう構成されていることを特徴としたエレベーター調速機。
  5. 請求項1に記載のエレベーター調速機において、前記伝動体が前記レールと当接する側の面に歯を備えた歯付きベルトで、前記レールの前記伝動体と当接する面が前記歯付きベルトに噛み合う歯を備えてなることを特徴とするエレベーター調速機。
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