JP2006151067A - 車輪用回転支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 耐久性を確保しつつ、ナックル3aに車輪支持用転がり軸受ユニット5aを装着する作業の容易化を図る。
【解決手段】 上記車輪支持用転がり軸受ユニット5aを構成する外輪6aの軸方向内端寄り部分を上記ナックル3aの取付孔26に内嵌した状態で、これら外輪6a、ナックル3aの間に止め輪27を掛け渡す。この構成により、上記装着作業の容易化を図る。又、係合凹部35と係合凸部36とから成る回り止め係合部34により、上記ナックル3aに対し上記外輪6aが回転する事を防止する。この構成により、これらナックル3aと外輪6aとの嵌合面の摩耗を防止し、耐久性を確保する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車輪を支持する為の車輪用軸受ユニットと、自動車の独立懸架式サスペンションの一部を構成するナックルとを組み合わせて、懸架装置に対して車輪を回転自在に支持する為の車輪用回転支持装置の改良に関する。
自動車の車輪を構成するホイール1は、例えば制動装置であるディスクブレーキを構成するディスク2と共に、例えば図3に示す様な構造により、懸架装置を構成するナックル3に回転自在に支持している。即ち、このナックル3に形成した円形の取付孔4部分に、車輪支持用転がり軸受ユニット5を構成する外輪6を、複数本のボルト7により固定している。一方、上記車輪支持用転がり軸受ユニット5を構成するハブ8に、上記ホイール1及びディスク2を、複数本のスタッド9とナット10とにより結合固定している。
上記外輪6の内周面には複列の外輪軌道11a、11bを、外周面の軸方向外端寄り部分(軸方向に関して外とは、懸架装置への組み付け状態で幅方向外側部分を言う。反体に、幅方向中央寄り部分を、軸方向に関して内と言う。本明細書及び特許請求の範囲で同じ。)には外向フランジ状の取付部12を、それぞれ形成している。この様な外輪6は、この取付部12を上記ナックル3に、上記各ボルト7で結合する事により、このナックル3に対し固定している。この為に図示の例では、上記各ボルト7を、上記ナックル3の円周方向複数個所に形成した通孔13内に軸方向内側から外側に向けて挿通すると共に、これら各ボルト7の先端部を、上記取付部12の円周方向複数個所に形成したねじ孔14に螺合し、更に緊締している。
又、上記ハブ8は、ハブ本体15と内輪16とを組み合わせて成る。このうちのハブ本体15の外周面の一部で、上記外輪6の軸方向外端開口から突出した部分には、取付フランジ17を形成している。上記ホイール1及びディスク2は、この取付フランジ17の軸方向外側面に、上記各スタッド9とナット10とにより結合固定している。又、上記ハブ本体15の軸方向中間部外周面で、上記複列の外輪軌道11a、11bのうちの軸方向外側の外輪軌道11aに対向する部分には、内輪軌道18aを直接形成している。更に、上記ハブ本体15の軸方向内端部に形成した小径段部19に、上記内輪16を外嵌固定している。そして、この内輪16の外周面に形成した内輪軌道18bを、上記複列の外輪軌道11a、11bのうちの軸方向内側の外輪軌道11bに対向させている。
又、上記各外輪軌道11a、11bと上記各内輪軌道18a、18bとの間には、それぞれが転動体である玉20、20を複数個ずつ、転動自在に設けている。尚、重量が嵩む自動車用の軸受ユニットの場合には、上記転動体として円すいころを使用する場合もある。更に、図示の例は、駆動輪(FF車の前輪、FR車及びRR車の後輪、4WD車の全輪)用の車輪支持用転がり軸受ユニット5である為、上記ハブ本体15の中心部に、スプライン孔21を形成している。そして、このスプライン孔21に、等速ジョイント22のスプライン軸23を挿入している。
上述の様な車輪支持用転がり軸受ユニット5の使用時には、図3に示す様に、外輪6をナックル3に固定すると共に、ハブ8の取付フランジ17に、ホイール1及びディスク2を固定する。又、このうちのディスク2と、上記ナックル3に固定した、図示しないサポート及びキャリパとを組み合わせて、制動用のディスクブレーキを構成する。
上述の様な、車輪支持用転がり軸受ユニット5とナックル3とから成る車輪用回転支持装置を組み立てる場合には、自動車の組立工場で、このナックル3に設けた複数の通孔13にそれぞれボルト7を挿通する作業、並びに、このボルト7を前記取付部12のねじ孔14に螺合し更に緊締する作業が必要になる。これらの作業は面倒で、自動車の組立作業の能率化を阻害する為、コスト低下の面から改良が望まれている。
これに対して、特許文献1、2には、円筒面状の外周面を有する外輪をナックルの取付孔に内嵌した状態で、この外輪とナックルとの間に止め輪を掛け渡し、この外輪がこの取付孔から抜け出るのを防止する、車輪用回転支持装置に関する発明が記載されている。但し、上記特許文献1、2に記載された従来構造は、単に外輪とナックルとの分離防止のみを意図しただけで、このナックルの内側でこの外輪が回転するのを防止する為の構造を備えていない。この為、このナックルの内側でこの外輪が回転し、嵌合部が摩耗して、この外輪がこのナックルに対しがたつく可能性がある。
特開2003−130074号公報 米国特許第5927867号明細書
本発明の車輪用回転支持装置は、上述した様な事情に鑑み、懸架装置のナックルに車輪を回転自在に支持する為の車輪支持用転がり軸受ユニットを組み付ける作業を容易に行なえ、しかも、十分な耐久性を確保できる構造を実現すべく発明したものである。
本発明の車輪用回転支持装置は、懸架装置を構成するナックルと、このナックルに車輪を回転自在に支持する為の車輪支持用転がり軸受ユニットとを備える。
このうちの車輪支持用転がり軸受ユニットは、外輪と、ハブと、複数個の転動体とを備える。そして、このうちの外輪は、内周面に複列の外輪軌道を有し、使用時にも回転しない。又、上記ハブは、外周面の軸方向外端寄り部分に上記車輪を取り付ける為の取付フランジを、同じく軸方向に関する中間部乃至内端寄り部分に複列の内輪軌道を、それぞれ有し、使用時に回転する。又、上記各転動体は、これら各内輪軌道と上記各外輪軌道との間にそれぞれ複数個ずつ、転動自在に設けられている。
一方、上記ナックルは、上記外輪の軸方向内端寄り部分を内嵌する為の取付孔を備えたものである。
特に、本発明の車輪用回転支持装置に於いては、止め輪と、回り止め係合部とを備えている。
このうちの止め輪は、上記外輪の軸方向内端寄り部分を上記取付孔に内嵌した状態で、この外輪と上記ナックルとの間に掛け渡され、この外輪の軸方向内端寄り部分が上記取付孔から抜け出るのを阻止する。
一方、上記回り止め係合部は、上記外輪の軸方向内端寄り部分を上記取付孔に内嵌するのに伴って係合し、この外輪がこの取付孔内で回転する事を阻止する。
上述した様に、本発明の車輪用回転支持装置によれば、懸架装置を構成するナックルへの車輪支持用転がり軸受ユニットの組み付け作業の容易化を図れ、しかも、十分な耐久性を確保できる。
先ず、上記組み付け作業の容易化は、上記車輪支持用転がり軸受ユニットを構成する外輪を上記ナックルに対し、止め輪により結合する事により図れる。この止め輪は、上記車輪支持用転がり軸受ユニットの製造工場で、上記外輪の軸方向内端寄り部分に係止しておくだけで済む。自動車の組立工場で、上記ナックルに設けた複数の通孔にそれぞれボルトを挿通する作業、並びに、このボルトを上記外輪の外周面に設けた取付部のねじ孔に螺合し更に緊締する作業を行なう必要はなくなる。
又、耐久性の確保は、回り止め係合部により上記外輪が上記ナックルの取付孔内で回転する事を阻止する事により図られる。この外輪がこのナックルの内側で回転しなければ、これら外輪とナックルとの嵌合部が摩耗せず、この外輪がこのナックルに対しがたつく事はない。
本発明を実施する場合に、好ましくは、請求項2に記載した様に、外輪の外周面の軸方向中間部内端寄り部分に形成された外向フランジ状の取付部と、この外輪の外周面でこの取付部の軸方向内側面と軸方向に離隔した部分に形成された係止凹溝と、取付孔の内周面の軸方向中間部に、軸方向外寄りの小径部と軸方向内寄りの大径部とを連続させる状態で形成された係止段部とを備える。そして、上記取付部の軸方向内側面とナックルの軸方向外側面のうちで上記取付孔の周囲部分とを当接させた状態で、上記係止段部と上記係止凹溝との間に止め輪を掛け渡す。
この様な構成を採用すれば、車輪支持用転がり軸受ユニットの製造工場で上記外輪の軸方向内端寄り部分に係止した上記止め輪が、自動車の組立工場で上記車輪支持用転がり軸受ユニットを上記ナックルに組み付ける以前に、脱落しにくくできる。又、このナックルの軸方向外側面と上記取付部の軸方向内側面との係合により、上記外輪、延てはこの外輪を組み込んだ上記車輪支持用転がり軸受ユニットの、軸方向に関する位置決めを、容易且つ確実に行なえる。
又、上述の様な請求項2に記載した発明を実施する場合に、更に好ましくは、請求項3に記載した様に、止め輪を弾性板材製とし、係止凹溝の底面にその内周面を当接させる円筒部と、この円筒部の軸方向内端縁から径方向外方に、この円筒部とのなす角度が鋭角となる状態にまで折れ曲がった弾性傾斜部とから成るものとする。そして、上記ナックルに形成した取付孔の内周面の軸方向外寄りの小径部は、上記弾性傾斜部の先端部を径方向内方に弾性変形させつつ上記止め輪の周囲を通過し、通過後はこの弾性傾斜部の先端部と係止段部とを係合させるものとする。
この様な構成を採用すれば、上記外輪の軸方向内端部を上記取付孔に押し込むだけの作業で、この外輪の軸方向内端寄り部分に係止した上記止め輪を、上記係止段部と上記係止凹溝との間に掛け渡せる。
又、本発明を実施する場合に好ましくは、請求項4に記載した様に、回り止め係合部を、係合凹部と係合凸部とにより構成する。このうちの係合凹部は、外輪の外周面の軸方向中間部内端寄り部分に形成された外向フランジ状の取付部の軸方向内側面とナックルの軸方向外側面とのうちの一方の側面に、軸方向に凹む状態で形成する。これに対して上記係合凸部は、この係合凹部内に進入可能な形状及び大きさを有し、上記外向フランジ状の取付部の軸方向内側面と上記ナックルの軸方向外側面とのうちの他方の面に、軸方向に突出する状態で形成する。
この様な構成を採用すれば、上記係合凹部と上記係合凸部との位相を合わせた状態で、外輪の軸方向内端部を上記ナックルの取付孔に押し込むだけの作業で、この外輪がこのナックルに対し回転する事を防止する為の、上記回り止め係合部を組み立てられる。
更に、本発明を実施する場合に好ましくは、請求項5に記載した様に、ナックルをアルミニウム系合金製とし、外輪を鉄系合金製とすると共に、これらナックルと外輪とが接触する部分に絶縁材製の中間層を介在させる。
上記ナックルの荷重は、懸架装置を構成するばねよりも路面側に存在する、所謂ばね下荷重になる為、乗り心地や走行安定性を向上させる為に軽量化が望まれており、アルミニウム合金製とする場合がある。但し、ナックルをアルミニウム合金製とした場合でも、硬度が必要となる車輪支持用転がり軸受ユニットの構成部品である上記外輪は、炭素鋼等の鉄系合金製としなければならない。電気化学の分野で広く知られている様に、アルミニウム系金属を鉄系金属と電気的に接触させ、且つ、接触部に水が存在した場合には、アルミニウム系金属が著しく腐食する。これに対して、上記請求項5に記載した発明の様に、上記ナックルと外輪とが接触する部分に絶縁材製の中間層を介在させれば、アルミニウム系合金製のナックルが、電気化学的に腐食する事を防止できる。
図1〜2は、本発明の実施例1を示している。本実施例の車輪用回転支持装置は、懸架装置を構成するナックル3aと、このナックル3aに車輪を回転自在に支持する為の車輪支持用転がり軸受ユニット5aとを備える。
本実施例の場合、このうちの車輪支持用転がり軸受ユニット5aは、従動輪(FF車の後輪、FR車及びRR車の前輪)用のもので、外輪6aと、ハブ8aと、それぞれが転動体である複数個の玉20、20とを備える。そして、このうちの外輪6aは、内周面に複列の外輪軌道11a、11bを有し、使用時にも回転しない。又、上記ハブ8aは、外周面の軸方向外端寄り部分に上記車輪を取り付ける為の取付フランジ17aを、同じく軸方向に関する中間部乃至内端寄り部分に複列の内輪軌道18a、18bを、それぞれ有し、使用時に回転する。本実施例の場合、上記ハブ8aは、ハブ本体15aの中間部軸方向内端寄り部分に形成した小径段部24に外嵌した内輪16aを、このハブ本体15aの軸方向内端部の雄ねじに螺合したナット25により抑え付ける事により構成している。又、上記各玉20、20は、上記各外輪軌道11a、11bと上記各内輪軌道18a、18bとの間にそれぞれ複数個ずつ、転動自在に設けられている。
一方、上記ナックル3aは、上記外輪6aの軸方向内端寄り部分を内嵌する為の、円形の取付孔26を備える。
特に、本実施例の車輪用回転支持装置に於いては、止め輪27と、回り止め係合部34とを備える。
このうちの止め輪27は、上記外輪6aの軸方向内端寄り部分を上記取付孔26に内嵌した状態で、この外輪6aと上記ナックル3aとの間に掛け渡され、この外輪6aの軸方向内端寄り部分が上記取付孔26から抜け出るのを阻止する。
この為に本実施例の場合には、上記外輪6aの外周面の軸方向中間部内端寄り部分に、外向フランジ状の取付部12aを形成している。又、上記外輪6aの外周面の軸方向内端部で、この取付部12aの軸方向内側面と軸方向に離隔した部分に、係止凹溝28を、全周に亙って形成している。一方、上記ナックル3a側には、上記取付孔26の内周面の軸方向中間部に、係止段部29を形成している。この係止段部29は、この取付孔26の軸方向外寄り部分である小径部30と、軸方向内寄りの大径部31とを連続させる状態で形成している。
上記止め輪27は、上記取付部12aの軸方向内側面と、上記ナックル3aの軸方向外側面のうちで上記取付孔26の周囲部分とを当接させた状態で、上記係止段部29と上記係止凹溝28との間に掛け渡している。本実施例の場合、上記止め輪27は、ステンレスのばね鋼板等の弾性板材製で、円筒部32と弾性傾斜部33とを備え、円周方向の1個所を切り欠いた、欠円環状としている。従って、上記止め輪27の直径は、上記係止凹溝28への組み付け時に、弾性的に広げる事ができる。そして、この止め輪27をこの係止凹溝28に装着した状態では、上記円筒部32の内周面がこの係止凹溝28の底面に、自身の弾性により当接する。又、上記弾性傾斜部33は、上記円筒部32の軸方向内端縁から径方向外方に、この円筒部32とのなす角度が鋭角となる状態にまで折れ曲がったものである。更に、上記弾性傾斜部33は、自由状態ではその外径寄り部分が上記外輪6aの軸方向内端部の外周面(係止凹溝28の開口部)よりも径方向外方に突出するが、径方向内方に向いた強い力が作用した場合には、全体が上記外輪6aの軸方向内端部の外周面よりも径方向内方に位置する(係止凹溝28内に収まる)様にしている。
一方、前記回り止め係合部34は、上記外輪6aの軸方向内端寄り部分を上記ナックル3aの取付孔26に内嵌するのに伴って係合し、この外輪6aがこの取付孔26内で回転する事を阻止する。
この為に本実施例の場合には、上記回り止め係合部34を、係合凹部35と係合凸部36とにより構成している。このうちの係合凹部35は、前記取付部12aの内側面に、軸方向外方に凹む状態で形成している。本実施例の場合には、この取付部12aの円周方向の1乃至複数個所(好ましくは3〜4個所)に、この取付部12aを軸方向に貫通する円形の貫通孔を形成して、上記係止凹部35としている。又、上記係合凸部36は、上記取付孔26を囲む、上記ナックル3aの外側面の円周方向1乃至複数個所で上記係合凹部35と整合する部分に、軸方向外方に突出する状態で形成している。本実施例の場合、上記係合凸部36は、上記係合凹部35にほぼがたつきなく挿入自在な円柱状としている。又、この係合凸部36の先端部外周縁に面取り37を形成して、この係合凸部36を上記係合凹部35に挿入する作業の容易化を図っている。尚、これら係合凸部36と係合凹部35との配置は、上記外輪6aの中心軸を通過する鉛直面に関して対称形にする事が好ましい。この理由は、左右両輪のナックル3a及び外輪6aとして同種のものを使用できる様にし、部品加工、部品管理の手間の削減により、コストを低減する為である。又、上記係合凸部36と係合凹部35との設置位置は図示の場合と逆でも良いし、係合凸部は、ナックル3a或いは外輪6aと別体のものを、後からこのナックル3a或いは外輪6aに結合しても良い。
本実施例の構造を組み立てるには、先ず、上記外輪6aの軸方向内端部外周面の係止凹溝28に、前記止め輪27を係止する。この係止作業は、前記車輪支持用転がり軸受ユニット5aの製造工場で行なう。上記係止凹溝28に係止した上記止め輪27は、この車輪支持用転がり軸受ユニット5aの搬送時等に不用意に脱落する事はない。
そして、この様にして上記止め輪27を係止した上記車輪支持用転がり軸受ユニット5aは、自動車の組立工場で、上記ナックル3aに組み付ける。
この組み付け作業の際には、上記係合凹部35と上記係合凸部36との位相を合わせた(両部の中心軸同士を一致させた)状態で、上記外輪6aの軸方向内端部を上記ナックル3aの取付孔26に、上記取付部12aの軸方向内側面が上記ナックル3aの軸方向外側面に当接するまで押し込む。この押し込み作業に伴って上記止め輪27が、この取付孔26の小径部30の外端開口部で扱かれて外径を縮められ、この小径部30を通過する。そして、上記取付部12aの軸方向内側面が上記ナックル3aの軸方向外側面に当接した状態では、上記止め輪27が、上記小径部30を丁度通過し切った状態となり、この止め輪27の外径が拡がる。そして、この止め輪27を構成する、前記弾性傾斜部33の先端縁と、上記取付孔26の軸方向中間部に形成した、前記係止段部29とが係合する。同時に、上記係合凸部36が係合凹部35に進入し、これら両部36、35同士が互いに係合する。
この結果、上記外輪6aが上記ナックル3aに対し、非分離に、且つ、回転を抑えた状態で結合される。
本実施例は、上述の様に構成するので、懸架装置を構成する上記ナックル3aへの上記車輪支持用転がり軸受ユニット5aの組み付け作業の容易化を図れ、しかも、十分な耐久性を確保できる。
先ず、上記組み付け作業の容易化は、上記車輪支持用転がり軸受ユニット5aを構成する外輪6aを上記ナックル3aに対し、上記止め輪27により結合する事により図れる。この止め輪27は、上述の様に、上記車輪支持用転がり軸受ユニット5aの製造工場で、上記外輪6aの軸方向内端寄り部分に係止しておくだけで済む。前述の図3に示した従来構造を組み立てる場合の様に、自動車の組立工場で、ナックル3に設けた複数の通孔13にそれぞれボルト7を挿通する作業、並びに、このボルト7を外輪6の外周面に設けた取付部12のねじ孔14に螺合し更に緊締する作業を行なう必要はなくなる。
又、耐久性の確保は、前記回り止め係合部34により上記外輪6aが上記ナックル3aの取付孔26内で回転する事を阻止する事により図られる。この外輪6aがこのナックル3aの内側で回転しなければ、これら外輪6aとナックル3aとの嵌合部、即ち、この外輪6aの軸方向内端部の外周面及び上記取付孔26の内周面の小径部30が摩耗せず、この外輪6aがこのナックル3aに対しがたつく事はない。又、本実施例の場合には、上記回り止め係合部34を構成する前記係合凹部35と前記係合凸部36とを係合させる作業を、上記止め輪27を上記外輪6aと上記ナックル3aとの間に掛け渡す作業と同時に行なえるので、上記回り止め係合部34の組立作業により、上記自動車の組立工場での組立作業を面倒にする事はない。
尚、図面には表れていないが、本発明を実施する場合に好ましくは、上記ナックル3aをアルミニウム系合金製とし、上記外輪6aを鉄系合金製とする。これと共に、これらナックル3aと外輪6aとが接触する部分に、絶縁材製の中間層を介在させる。この中間層を形成する部分は、次の(1) 〜(3) の3個所である。
(1) 上記ナックル3aの軸方向外側面と前記取付部12aの軸方向内側面との当接部。
(2) 上記外輪6aの軸方向内端寄り部分の外周面と上記取付孔26の内周面の小径部30との当接部。
(3) 前記係合凸部36の外周面と前記係合凹部35の内周面との当接部。
上述の様な構成を採用する事により、乗り心地や走行安定性の向上と、上記ナックル3aの耐久性確保とを高次元で両立させる事ができる。
即ち、上記ナックル3aの荷重は、懸架装置を構成するばねよりも路面側に存在する、所謂ばね下荷重になる為、乗り心地や走行安定性を向上させる為に軽量化が望まれており、アルミニウム合金製とする場合がある。但し、上記ナックル3aをアルミニウム合金製とした場合でも、硬度が必要となる車輪支持用転がり軸受ユニット5aの構成部品である上記外輪6aは、炭素鋼等の鉄系合金製としなければならない。電気化学の分野で広く知られている様に、アルミニウム系金属を鉄系金属と電気的に接触させ、且つ、接触部に水が存在した場合には、アルミニウム系金属が著しく腐食する。これに対して、上述の様に、上記ナックル3aと上記外輪6aとが接触する部分に絶縁材製の中間層を介在させれば、アルミニウム系合金製のナックルが、電気化学的に腐食する事を防止できる。この場合に使用する絶縁材製の中間層としては、セラミックの溶射層を形成する事、ゴム、合成樹脂等の絶縁材製のシートを挟持する事等が考えられる。この様な、内部損失の大きな材料製のシートを介在させれば、上記ナックル3aと上記外輪6aとの接触部で、異音に結び付く様な振動が発生する事を防止できる。又は、上記中間層を介在させる事に代えて、或いはこの中間層を介在させる事に加えて、アルミニウム合金製のナックル3aの表面で、少なくとも前記(1) 〜(3) の3個所に対応する部分に、防錆の為のメッキを施す事もできる。このメッキを上記ナックル3aの表面の一部に施す場合には、このメッキとして、水に濡れた場合でも、アルミニウムの腐蝕を促進させる、銅イオンや鉄イオンを発生させないものが好ましい。
本発明の実施例を示す断面図。 図1のA部拡大図。 従来構造の1例を示す断面図。
符号の説明
1 ホイール
2 ディスク
3、3a ナックル
4 取付孔
5、5a 車輪支持用転がり軸受ユニット
6、6a 外輪
7 ボルト
8、8a ハブ
9 スタッド
10 ナット
11a、11b 外輪軌道
12、12a 取付部
13 通孔
14 ねじ孔
15、15a ハブ本体
16、16a 内輪
17、17a 取付フランジ
18a、18b 内輪軌道
19 小径段部
20 玉
21 スプライン孔
22 等速ジョイント
23 スプライン軸
24 小径段部
25 ナット
26 取付孔
27 止め輪
28 係止凹溝
29 係止段部
30 小径部
31 大径部
32 円筒部
33 弾性傾斜部
34 回り止め係合部
35 係合凹部
36 係合凸部
37 面取り

Claims (5)

  1. 懸架装置を構成するナックルと、このナックルに車輪を回転自在に支持する為の車輪支持用転がり軸受ユニットとを備え、
    この車輪支持用転がり軸受ユニットは、内周面に複列の外輪軌道を有し、使用時にも回転しない外輪と、外周面の軸方向外端寄り部分に上記車輪を取り付ける為の取付フランジを、同じく軸方向に関する中間部乃至内端寄り部分に複列の内輪軌道を、それぞれ有し、使用時に回転するハブと、これら各内輪軌道と上記各外輪軌道との間にそれぞれ複数個ずつ転動自在に設けられた転動体とを備えたものであり、
    上記ナックルは、上記外輪の軸方向内端寄り部分を内嵌する為の取付孔を備えたものである車輪用回転支持装置に於いて、
    上記外輪の軸方向内端寄り部分を上記取付孔に内嵌した状態で、この外輪と上記ナックルとの間に掛け渡され、この外輪の軸方向内端寄り部分が上記取付孔から抜け出るのを阻止する止め輪と、
    上記外輪の軸方向内端寄り部分を上記取付孔に内嵌するのに伴って係合し、この外輪がこの取付孔内で回転する事を阻止する回り止め係合部とを備えた事を特徴とする車輪用回転支持装置。
  2. 外輪の外周面の軸方向中間部内端寄り部分に形成された外向フランジ状の取付部と、この外輪の外周面でこの取付部の軸方向内側面と軸方向に離隔した部分に形成された係止凹溝と、取付孔の内周面の軸方向中間部に、軸方向外寄りの小径部と軸方向内寄りの大径部とを連続させる状態で形成された係止段部とを備え、上記取付部の軸方向内側面とナックルの軸方向外側面のうちで上記取付孔の周囲部分とを当接させた状態で、上記係止段部と上記係止凹溝との間に止め輪を掛け渡している、請求項1に記載した車輪用回転支持装置。
  3. 止め輪が弾性板材製で、係止凹溝の底面にその内周面を当接させる円筒部と、この円筒部の軸方向内端縁から径方向外方に、この円筒部とのなす角度が鋭角となる状態にまで折れ曲がった弾性傾斜部とから成るものであり、取付孔の内周面の軸方向外寄りの小径部はこの弾性傾斜部の先端部を径方向内方に弾性変形させつつ上記止め輪の周囲を通過し、通過後はこの弾性傾斜部の先端部と係止段部とを係合させるものである、請求項2に記載した車輪用回転支持装置。
  4. 外輪の外周面の軸方向中間部内端寄り部分に形成された外向フランジ状の取付部の軸方向内側面とナックルの軸方向外側面とのうちの一方の側面に、軸方向に凹む状態で形成された係合凹部と、同じく他方の面に軸方向に突出する状態で形成された、この係合凹部内に進入可能な係合凸部とにより回り止め係合部を構成した、請求項1〜3の何れか1項に記載した車輪用回転支持装置。
  5. ナックルをアルミニウム系合金製とし、外輪を鉄系合金製とすると共に、これらナックルと外輪とが接触する部分に絶縁材製の中間層を介在させた、請求項1〜4の何れか1項に記載した車輪用回転支持装置。
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