JP2006150662A

JP2006150662A - 印刷装置

Info

Publication number: JP2006150662A
Application number: JP2004342076A
Authority: JP
Inventors: Satoru Suzuki; 覚鈴木
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 2004-11-26
Filing date: 2004-11-26
Publication date: 2006-06-15

Abstract

【課題】ＩＣチップ入りの印刷用紙にクーポン券などの有価印刷物を印刷する際に、必ずクーポン券などの有価印刷物の印刷範囲内にＩＣチップが含まれるようにレイアウトを変更して印刷できる印刷装置を提供する。
【解決手段】ＩＣチップ入りの印刷用紙に、画像データを印刷可能であって、前記ＩＣチップ入りの印刷用紙に埋め込まれているＩＣチップの位置を特定するＩＣチップ特定手段と、前記ＩＣチップ特定手段で特定されたＩＣチップの位置に応じて、画像データの印刷レイアウトを変更するレイアウト変更手段とを備え、前記ＩＣチップ特定手段で特定されたＩＣチップが、前記画像データの印刷範囲内に含まれるようにレイアウトを変更する。
【選択図】図１

Description

本発明は、ＩＣチップ入りの印刷用紙の印刷方法に関し、ＩＣチップの位置を特定してレイアウトを変更する印刷方法に関する。

近年、インターネットの普及にともない、各家庭で、クーポン券などの有価印刷物をダウンロードし印刷できるようになっている。ユーザは、印刷したクーポン券などの有価印刷物を店頭に持参することで、商品購入の割引等の利益を得ることが可能となっている。こうしたクーポン券などの有価印刷物は、ユーザにとっての利益が大きくなればなるほど、管理は厳重になり、例えば、クーポン券などの有価印刷物の配信元から管理番号が配布され、クーポン券などの有価印刷物の片隅に印刷することで管理を行っている。

しかしながら、こうした厳重に管理されたクーポン券などの有価印刷物をインターネットサイトから有料でダウンロードし、あるユーザに対して発行された場合でも、ユーザがそのクーポン券などの有価印刷物を、コピーすることで簡単に同じ管理番号のクーポン券などの有価印刷物を偽造できてしまうという問題があった。

そこで、近年、非接触情報媒体である超小型ＩＣチップをクーポン券などの有価印刷物等の偽造防止の目的のために、紙、プラスチックシート等の中に埋め込む製紙技術が確立され、印刷用紙に埋め込まれた超小型ＩＣチップのメモリから情報を読み出し、印刷されたクーポン券などの有価印刷物が本物であるか否かを判定することが可能となっている。一方、各家庭で、クーポン券などの有価印刷物をダウンロードして印刷する場合でも、クーポン券などの有価印刷物配布元から送られてくる管理番号を超小型ＩＣチップのメモリに書き込むことで、クーポン券などの有価印刷物の偽造を防止することが可能となっている。

従来例としては、例えば特許文献１をあげることが出来る。
特開２００４−８６７０８号公報

しかしながら、上記従来技術においては次のような問題があった。

即ち、各家庭において超小型ＩＣチップ入りの印刷用紙に、クーポン券などの有価印刷物を印刷する場合、超小型ＩＣチップの埋め込まれている位置が目視できず、ＩＣチップの情報を読み書きすることが困難であった。

また、上記従来例においては、印刷用紙に対してサイズの小さいクーポン券などの有価印刷物を印刷する場合でも、ＩＣチップの位置が目視できないので、クーポン券などの有価印刷物のみを切り抜くことは困難であった。

また、上記従来例においては、印刷したクーポン券などの有価印刷物の印刷範囲内に、ＩＣチップが複数個存在する場合、どのＩＣチップの情報が印刷したクーポン券などの有価印刷物に対する情報なのかを判別することは困難であった。

また、上記従来例においては、複数枚のクーポン券などの有価印刷物を印刷した場合、ＩＣチップの埋め込まれている位置によって、ＩＣチップがクーポン券などの有価印刷物の印刷範囲内に含まれないにも関わらず、すなわち無効なクーポン券を印刷してしまいインクを無駄に消費してしまう問題があった。

本発明は、上述した点に鑑みなされたものであり、ＩＣチップ入りの印刷用紙にクーポン券などの有価印刷物を印刷する際に、必ずクーポン券などの有価印刷物の印刷範囲内にＩＣチップが含まれるようにレイアウトを変更して印刷できる印刷装置を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本発明は、ＩＣチップ入りの印刷用紙に埋め込まれているＩＣチップの位置を特定するＩＣチップ位置特定手段と、前記ＩＣチップ位置特定手段で特定されたＩＣチップの位置に応じて、印刷レイアウトを変更するレイアウト変更手段とを備え、前記ＩＣチップ位置特定手段で特定されたＩＣチップが、印刷範囲内に含まれるようにレイアウトを変更することを特徴とする。

また、上記目的を達成するために、本発明は、ＩＣチップ入りの印刷用紙に埋め込まれているＩＣチップの位置を特定するＩＣチップ位置特定手段と、前記ＩＣチップ位置特定手段で特定されたＩＣチップの位置に応じて、印刷レイアウトを変更するレイアウト変更手段と、画像データの中心位置を判定する画像データ中心位置判定手段とを備え、前記画像データの印刷範囲内に前記ＩＣチップ位置特定手段で特定されたＩＣチップが複数個存在する場合、前記画像データの中心位置に近いＩＣチップを選択することが望ましい。

また、上記目的を達成するために、本発明は、ＩＣチップ入りの印刷用紙に埋め込まれているＩＣチップの位置を特定するＩＣチップ特定手段と、前記ＩＣチップ特定手段で特定されたＩＣチップの位置に応じて、画像データの印刷レイアウトを変更するレイアウト変更手段とを備え、前記画像データの印刷範囲内に前記ＩＣチップ特定手段で特定されたＩＣチップが一つも含まれない場合、前記画像データをマスクし印刷しないようにすることが望ましい。

また、上記目的を達成するために、本発明は、ＩＣチップ入りの印刷用紙に埋め込まれているＩＣチップの位置を特定するＩＣチップ位置特定手段と、前記ＩＣチップ位置特定手段で特定されたＩＣチップの位置に応じて、印刷レイアウトを変更するレイアウト変更手段とを備え、前記ＩＣチップ位置特定手段で特定されたＩＣチップが、印刷範囲内に含まれるようにレイアウトを変更し、前記ＩＣチップの位置に印を印刷することが望ましい。

以上説明したように、本発明によれば、ＩＣチップ入りの印刷用紙にクーポン券などの有価印刷物を印刷する場合、ＩＣチップを特定して、そのＩＣチップが印刷範囲に必ず含まれるように印刷されるので、ＩＣチップ情報と印刷された有価印刷物とにより、クーポン券などの有価印刷物の偽造を防止することができる。

また、各家庭においてＩＣチップ入りの印刷用紙に、クーポン券などの有価印刷物を印刷する場合、ＩＣチップが印刷物中心位置に存在するようにレイアウトを変更し印刷するので、簡単に、ＩＣチップの情報を読み書きすることが可能となる。

また、印刷用紙に対してサイズの小さいクーポン券などの有価印刷物を印刷する場合、ＩＣチップが印刷物の印刷範囲内に存在するので簡単に、クーポン券などの有価印刷物のみを切り抜くことが可能となる。

また、印刷したクーポン券などの有価印刷物の印刷範囲内に、ＩＣチップが複数個存在する場合、印刷物の中心に近いＩＣチップを特定することで、印刷したクーポン券などの有価印刷物に対する情報を簡単に判別することができる。

また、複数のＩＣチップが入った印刷用紙に複数枚の有価印刷物を印刷する場合、ＩＣチップが特定されない有価印刷物をマスクして印刷しないので、インクの無駄な消費を削減できる。

以下、本発明を、インターネットから配信されたクーポン券をＩＣチップ入り印刷用紙401に印刷する場合の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。

図１に、本発明におけるレイアウト変更機能付き印刷装置100の内部構成を示す。本レイアウト変更機能付き印刷装置100は、表示部101、操作部102、作業用メモリ103、プログラム格納メモリ104、信号処理部109、コントローラ110、プリンタユニット111などの一般的な印刷装置に備えられている機能ブロックの他、本発明において重要な役割を果たす、ＩＣチップアクセス部116、ＩＣチップ特定部105、ＩＣチップ位置情報格納部106、画像データ中心位置判定部108、ネットワークＩ/Ｆ部107、および各ブロックを制御するための制御部119で構成されている。

また、プリンタユニット111は、各種モータ114と各種モータ駆動部112、印字ヘッド115と印字ヘッド駆動部113で構成されている。

操作部102は、本レイアウト変更機能付き印刷装置100の主電源のオン、オフ、ジョブキャンセル等の一般的な印刷装置に備わるキー入力手段の他、本実施例において、ＩＣチップ入りの印刷用紙を印刷する場合に、レイアウトを変更して印刷するか否かを指示する設定手段を備える。

表示部101は、液晶表示素子等の画面を有する表示装置として構成されており、各種設定状態、印刷ステータス、エラー/警告メッセージ等を表示するほか、本実施例において、レイアウト変更前の印刷プレビュー、レイアウト変更後の印刷プレビューを表示する。

信号処理部109は、画像の回転およびバンドバッファメモリへの格納、印刷用紙の大きさに適した画像サイズに変更、RGBデータを印刷用YMCデータに変換、印刷データに変換するための２値化処理等を行う。

作業用メモリ103は、図３に示すように、フレームメモリ301、印刷用データバッファ302、予備エリア304、プログラム用エリア303等が設定されている。図３においてフレームメモリ301は、表示部101のメニュー表示等の表示用メモリとして用いられる。印刷用データバッファ302は、印刷時に印刷用データを一時的に記憶するために用いられる。予備エリア304は、空き領域であり、実行されているプログラムのサイズにより領域の大きさが変動する。プログラム用エリア303は、プログラム格納メモリ104から読み出された制御プログラム201及びその時点で起動されているプログラムが記憶され、制御部119により実行される。

プログラム格納メモリ104は、図２に示すように、制御プログラム201、印刷用データ作成手段203、各種アプリケーションプログラム204、ユーティリティプログラム205の他に、詳細は後述するが本発明において重要な役割を果たすレイアウト変更手段202を格納している。なお、印刷用データ作成手段203は、信号処理部109のソフトウェア処理としてパーソナルコンピュータ等での印刷データ作成処理用のプログラムと同じ構成の、ラスタライザ、色補正モジュール及びハーフトーンモジュールからなる３つを、描画に必要な２値データを得るための基本的手段として備えており、ＹＵＶデータをＫ（ブラック）、Ｃ（シアン）、Ｍ（マゼンタ）、及びＹ（イエロー）の印刷用のＣＭＹＫ階調ビットイメージデータに変換する。

ネットワークＩ/Ｆ部107は、ＬＡＮケーブル(不図示)を用いてネットワークに接続し、パーソナルコンピュータ(ＰＣ)とコマンド信号を送受信するほか、本実施例において、ＩＣチップ情報の送受信を行う機能を備える。

コントローラ110は、プリンタユニット111全体の動作制御を行う。コントローラ110は、印刷用データ（及び制御データ）を受け取るとプリンタユニット111に制御信号を送って印字ヘッド駆動部113及びモータ駆動部112を制御し、描画及び紙送りを行わせることで、印刷画像を得る。

画像データ中心位置判定部108は、画像データのサイズ(Ｈ高さ×Ｗ幅)から画像データの中心位置を判定し、画像中心位置情報Ｐを記憶する。なお、画像データが複数ある場合には、各々の画像中心位置情報Ｐ1，Ｐ2…Ｐｎとして記憶する。ＩＣチップアクセス部116は、ＩＣチップの受信電波強度を測定するＩＣチップ受信電波強度測定部117と、ＩＣチップの情報を読み出すＩＣチップリーダー118で構成されており、図示はしないが、本レイアウト変更機能付き印刷装置100では、印字ヘッド115と一体に形成されている。すなわち、印刷開始前に、印字ヘッド115が印刷用紙全体をスキャン(以後プリスキャンという)することにより、ＩＣチップ受信電波強度測定部117がＩＣチップ受信電波の強度を測定し、ＩＣチップの位置を特定する。図５に図４に示すような位置にＩＣチップ400が入ったＩＣチップ入り印刷用紙401をプリスキャンした場合の、ＩＣチップ受信電波強度測定結果を示す。図４に示すような位置Ｓ(x,y)にＩＣチップ400が埋め込まれている場合、ＩＣチップアクセス部116がＩＣチップ位置Ｓを含むスキャンの時に、Ｘ方向xの位置でＩＣチップ400の受信電波強度が最大値をとり、受信電波強度測定結果501は図５(a)に示すようになる。一方、Ｙ方向においては、スキャン回数Ｔをカウントし、ＩＣチップ400の位置Ｓを含むスキャン回数ｔのときに図５(b)に示すようにＩＣチップ受信電波強度が最大となる。

ＩＣチップ位置情報格納部106は、ＩＣチップ特定部105で特定されたＩＣチップ位置情報を格納する。

ＩＣチップ特定部105は、詳細は後述するが、ＩＣチップアクセス部116のＩＣチップ受信電波強度測定部117の測定結果より、ＩＣチップ400の埋め込まれている位置Ｓを特定し、ＩＣチップ位置情報格納部106にＩＣチップ位置情報Ｓを格納する。また、ＩＣチップ400の埋め込まれている位置が複数存在する場合、すなわち複数のＩＣチップ400が埋め込まれている場合は、各々のＩＣチップと画像データの中心位置情報Ｐとの距離を比較し、画像データの中心位置にＩＣチップが配置されるようにレイアウト変更できるＩＣチップを特定する。なお、本実施例におけるレイアウト変更機能付き印刷装置100では、図１０に示すように、特定したＩＣチップ1001の位置に印1000を印刷する機能を備え、ユーザは印刷された印1000により、ＩＣチップの位置を容易に確認することができる。

制御部119は、上述の各回路等にバスラインを介して接続し、プログラム格納メモリ104に格納されている制御プログラム201により本レイアウト変更機能付き印刷装置100全体の制御を行う。

次に、図４および図５を用いて、本実施例におけるＩＣチップ400の位置特定方法を説明する。

図４は、ＩＣチップ入りの印刷用紙401と、本レイアウト変更機能付き印刷装置100のＩＣチップアクセス部116のスキャン動作をイメージした図である。ＩＣチップアクセス部116は、ＩＣチップ入り印刷用紙401を印刷時と同様に、各種モータ114、印字ヘッド駆動部113の動作により、印刷用紙全体をスキャンする。すなわち、Ｘ方向の１回目のスキャンが終了すると、紙送り(不図示)モータの駆動により、Ｙ方向に紙を送り出し、Ｘ方向の２回目のスキャンを実行する。この動作を本実施例では、Ｔ回繰り返すことによりＩＣチップ入り印刷用紙401全体をスキャンすることができる。

一方、ＩＣチップアクセス部116のＩＣチップ受信電波強度測定部117は、プリスキャン中、ＩＣチップ400からの受信電波の強度を測定し、図４に示すような位置Ｓ(x,y)にＩＣチップ400が埋め込まれている場合、ＩＣチップアクセス部116が位置Ｓを含むスキャンの時に、Ｘ方向xの位置でＩＣチップ受信電波強度が最大値をとり、受信電波強度測定結果は図５(a)501に示すようになる。一方、Ｙ方向においては、スキャン回数Ｔをカウントし、位置Ｓを含むスキャン回数ｔのときに図５(b)502に示すようにＩＣチップ受信電波強度が最大となり、ＩＣチップ400の位置情報Ｐ(x,y)を特定することができる。

次に、本レイアウト変更機能付き印刷装置100のレイアウト変更手段202を説明する。

図６に、ＩＣチップ入りの印刷用紙600にクーポン券601を印刷する場合のレイアウト変更前(a)とレイアウト変更後(b)の図を示す。

図６(a)は、ＩＣチップ605の位置を特定する前(プリスキャン前)、すなわちレイアウト変更前の印刷イメージを示し、図６(b)は、ＩＣチップ605の位置を特定した後(プリスキャン後)、すなわちレイアウト変更後の印刷イメージを示す。

本レイアウト変更機能付き印刷装置100は、印刷する画像データの中心位置Ｐを画像データ中心位置判定部108により特定し、画像データ中心位置情報Ｐと、ＩＣチップ特定部105で特定されたＩＣチップ605の位置情報Ｓとの距離を算出する。本レイアウト変更機能付き印刷装置100のレイアウト変更手段202は、印刷画像の中心位置情報Ｐと、ＩＣチップ605の位置情報Ｓとの距離が最小となるようにレイアウトを変更する。すなわち、図６(b)に示すように、レイアウト変更後の印刷イメージは、クーポン券画像の印刷範囲にＩＣチップ605の位置Ｓが含まれるようになる。

次に、図７を用いて、複数のＩＣチップ710,711が入っている印刷用紙にクーポン券701を印刷する場合のレイアウト変更方法を説明する。

図７(a)は、ＩＣチップ710,711の位置を特定する前(プリスキャン前)、すなわちレイアウト変更前の印刷イメージを示し、図７(b)は、ＩＣチップ711の位置を特定した後(プリスキャン後)、すなわちレイアウト変更後の印刷イメージを示す。本レイアウト変更機能付き印刷装置100のレイアウト変更手段202は、図７(a)に示すようにＩＣチップが複数個存在する場合、画像データ中心位置情報Ｐと、ＩＣチップ1の位置情報Ｓ1、ＩＣチップ２の位置情報Ｓ２との距離を比較し、画像データ中心位置情報Ｐとの距離が最も小さくレイアウト変更できるほうのＩＣチップを特定し、図７(b)に示すようにレイアウトを変更する。図７(b)では、画像データ中心位置情報ＰとＩＣチップ１との距離より、ＩＣチップ２の距離のほうが小さいので、ＩＣチップ２を特定しレイアウト変更した図である。

次に、図８を用いて、複数のＩＣチップが入っている印刷用紙800にクーポン券を複数枚(801〜805)印刷するときに、クーポン券印刷画像範囲内にＩＣチップが特定されない場合のレイアウト変更について説明する。

図８(a)において、管理番号012345のクーポン券801は、ＩＣチップ特定部105によりＩＣチップ807が特定され、管理番号012346のクーポン券802は、ＩＣチップ特定部105によりＩＣチップ809が特定されるが、管理番号012347のクーポン券803のみ、クーポン券803画像内にＩＣチップが特定されていない。

図８(a)に示すように、クーポン券印刷画像範囲内にＩＣチップが一つも特定されない場合(図８(a)の管理番号012347のクーポン券803)、本レイアウト変更手段202はＩＣチップが一つも特定されないクーポン券803画像をマスクし、図８(b)に示すようにＩＣチップが一つも特定されないクーポン券803を印刷しないようにレイアウトを変更する。

次に、上記の如く構成された本レイアウト変更機能付き印刷装置100の動作について図９を参照しながら説明する。

図９は本レイアウト変更機能付き印刷装置100の動作フローを示す。

本レイアウト変更機能付き印刷装置100は、ユーザが印刷実行指示(Ｓ900)を出すと、プリスキャンを開始する(Ｓ901)。プリスキャンで、ＩＣチップが検出されなければ(Ｓ902)、そのままのレイアウトで印刷を開始する(Ｓ903)。

一方、プリスキャンでＩＣチップが検出されると(Ｓ902)、ＩＣチップの個数を検出する(Ｓ904)。ステップＳ904で、ＩＣチップが１個のみ検出された場合は、本レイアウト変更機能付き印刷装置100は、検出されたＩＣチップのＩＣチップ位置情報を格納する(Ｓ905)。次に、画像データ中心位置判定部108において、印刷画像の中心位置Ｐを算出し(Ｓ905)、ＩＣチップ位置情報Ｓと、画像データ中心位置情報Ｐとの距離が最小になるようにレイアウトを変更する(Ｓ907)。次に、ＩＣチップが特定されないクーポン券があるか否かの判定を行い(Ｓ908)、ＩＣチップが特定されないクーポン券がない場合は、印刷を開始する(Ｓ903)。なお、ステップＳ903において、図１０に示すように、特定したＩＣチップ1001の位置に印1000を、ユーザの設定に応じて印刷する。

一方、ＩＣチップが特定されないクーポン券がある場合(例えば、ＩＣチップが１個入った印刷用紙に複数枚のクーポン券を印刷実行指示した場合等)、ＩＣチップが特定されないクーポン券をマスク処理し(Ｓ909)、印刷を開始する(Ｓ903)。

また、ステップＳ904において、ＩＣチップが複数個検出された場合、本レイアウト変更機能付き印刷装置100は、各々のＩＣチップの位置情報Ｓ1，Ｓ2…ＳｎをＩＣチップ位置情報格納部106に格納する(Ｓ910)。次に、画像データ中心位置判定部108において、印刷画像の中心位置Ｐを算出し(Ｓ911)、ＩＣチップ位置情報Ｓと、画像データ中心位置情報Ｐとの距離が最小になるようにレイアウトを変更できるＩＣチップを特定する(Ｓ912)。次に、特定したＩＣチップの位置情報Ｓと、画像データ中心位置情報Ｐとの距離が最小となるようにレイアウトを変更する(Ｓ907)。次に、ＩＣチップが特定されないクーポン券があるか否かの判定を行い(Ｓ908)、ＩＣチップが特定されないクーポン券がない場合は、印刷を開始する(Ｓ903)。一方、ＩＣチップが特定されないクーポン券がある場合、ＩＣチップが特定されないクーポン券をマスク処理し(Ｓ909)、印刷を開始する(Ｓ903)。

［他の実施の形態］
上記実施形態では、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施形態が可能であることは言うまでもない。

尚、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、１つの機器からなる装置に適用してもよい。上述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体等の媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ（またはＣＰＵやＭＰＵ）が記憶媒体等の媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明が達成されることは言うまでもない。

この場合、記憶媒体等の媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体等の媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体等の媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ＲＯＭ、或いはネットワークを介したダウンロードなどを用いることができる。

また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているＯＳなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。

更に、記憶媒体等の媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるＣＰＵなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。

本発明の実施の形態に係るレイアウト変更機能付き印刷装置のブロック図である。本発明の実施の形態に係るプログラム格納メモリのメモリマップの一例を示す図である。本発明の実施の形態に係る作業用メモリのメモリマップの一例を示す図である。本発明の実施の形態に係るＩＣチップアクセス部のスキャン動作を説明する図である。本発明の実施の形態に係るＩＣチップ受信電波強度測定部の測定結果である。本発明の実施の形態に係るＩＣチップが１個入った印刷用紙にクーポン券を１枚印刷する場合のレイアウト変更を説明するための図である。本発明の実施の形態に係るＩＣチップが２個入った印刷用紙にクーポン券を１枚印刷する場合のレイアウト変更を説明するための図である。本発明の実施の形態に係るＩＣチップ不特定印刷画像がある場合のレイアウト変更を説明する図である。本発明の実施の形態に係る印刷実行動作を説明するためのフローチャートである。特定したＩＣチップの位置に印を印刷する機能を説明するための図である。

符号の説明

１００レイアウト変更機能付き印刷装置
１１６ＩＣチップアクセス部
４００,６０５,７１０,７１１,８０７,８０８,８０９,８１０,８１１,８１２,１００１ＩＣチップ
４０１ＩＣチップ入り印刷用紙
５０１Ｘ方向の受信電波強度測定結果
５０２Ｙ方向の受信電波強度測定結果
６０１,７０１,８０１.８０２,８０３,８０４,８０５,１００２クーポン券
６０２,７０６クーポン券画像のサイズ(高さ)
６０７,７０７クーポン券画像のサイズ(幅)
６０３ＩＣチップのＹ方向の位置
６０４ＩＣチップのＸ方向の位置
６１０,７０３,８１３,８１４,８１５,８１６,８１７クーポン券管理番号
６０８,７０５Ｗ(幅)/２
６０９,７０４Ｈ(幅)/２
１０００印

Claims

ＩＣチップ入りの印刷用紙に埋め込まれているＩＣチップの位置を特定するＩＣチップ位置特定手段と、前記ＩＣチップ位置特定手段で特定されたＩＣチップの位置に応じて、印刷レイアウトを変更するレイアウト変更手段とを備え、前記ＩＣチップ位置特定手段で特定されたＩＣチップが、印刷範囲内に含まれるようにレイアウトを変更することを特徴とする印刷装置。
ＩＣチップ入りの印刷用紙に埋め込まれているＩＣチップの位置を特定するＩＣチップ位置特定手段と、前記ＩＣチップ位置特定手段で特定されたＩＣチップの位置に応じて、印刷レイアウトを変更するレイアウト変更手段と、画像データの中心位置を判定する画像データ中心位置判定手段とを備え、前記画像データの印刷範囲内に前記ＩＣチップ位置特定手段で特定されたＩＣチップが複数個存在する場合、前記画像データの中心位置に近いＩＣチップを選択することを特徴とする印刷装置。
ＩＣチップ入りの印刷用紙に埋め込まれているＩＣチップの位置を特定するＩＣチップ特定手段と、前記ＩＣチップ特定手段で特定されたＩＣチップの位置に応じて、画像データの印刷レイアウトを変更するレイアウト変更手段とを備え、前記画像データの印刷範囲内に前記ＩＣチップ特定手段で特定されたＩＣチップが一つも含まれない場合、前記画像データをマスクし印刷しないようにすることを特徴とする印刷装置。
ＩＣチップ入りの印刷用紙に埋め込まれているＩＣチップの位置を特定するＩＣチップ位置特定手段と、前記ＩＣチップ位置特定手段で特定されたＩＣチップの位置に応じて、印刷レイアウトを変更するレイアウト変更手段とを備え、前記ＩＣチップ位置特定手段で特定されたＩＣチップが、印刷範囲内に含まれるようにレイアウトを変更し、前記ＩＣチップの位置に印を印刷することを特徴とする印刷装置。