JP2006150107A - 使い捨て排泄処理物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】排泄物を吸収、保持することができ、多量の排泄物が排泄されたとしても、それが着用者の肌に付着することがない使い捨ておむつカバーを提供する。
【解決手段】縦方向に前後胴周り域5,7およびそれら胴周り域5,7の間に位置する股下域6とを備えた使い捨ておむつカバー1Aであり、おむつカバー1Aが、その内外面を貫通する二つの開孔11,12を有し、開孔11,12を覆う不透液性被覆シート15が、おむつカバー1Aの外面に配置され、水分を吸収したときに所与倍率に膨張する吸液性パネル16が、おむつカバー1Aと被覆シート15との間に介在し、被覆シート15では、縦方向へ延びる多数の第1プリーツと横方向へ並ぶ多数の第2プリーツとが形成されており、その周縁部がおむつカバー1Aの外面に固着されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨て排泄処理物品に関し、さらに詳細には、おむつカバーとして使用することができる物品に関する。
特許文献1には、縦方向に前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域とを備え、通気性内側シートと、不透水性外側シートと、それらシートの間に介在するマット状のコアとから形成されたおむつカバーを開示している。コアは、熱可塑性合成樹脂繊維を織成または編成した編織物から形成されている。このおむつカバーでは、股下域の中央部にコアが存在せず、おむつカバーの厚み方向へ凹む凹部が股下域の中央部に形成されている。おむつカバーは、凹部におむつを装着して着用する。
特開2001−170095号公報
前記公報に開示のおむつカバーでは、その着用時に、凹部におむつを装着したとしても、尿や大便が多量に排泄されると、おむつがそれら排泄物を吸収しきれず、それら排泄物がおむつからおむつカバー上に漏れてしまう場合がある。このおむつカバーでは、それを形成するコアが排泄物を吸収、保持することはないので、おむつから漏れた排泄物がおむつカバー上に残存し、排泄物がおむつカバーから着用者の肌に付着して着用者の肌を広範囲に汚してしまう場合がある。
本発明の課題は、排泄物を吸収、保持することができ、多量の排泄物が排泄されたとしても、それが着用者の肌に付着することがない使い捨て排泄処理物品を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、縦方向に前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域とを備え、肌当接側に面する内面と、肌非当接側に面する外面とを有する使い捨て排泄処理物品である。
前記前提における本発明の特徴は、前記物品が前記前後胴周り域と前記股下域とのうちの少なくとも該股下域に該物品の内外面を貫通する少なくとも一つの開孔を有し、前記開孔を覆う不透液性被覆シートが前記物品の外面に配置され、水分を吸収したときに所与倍率に膨張する吸液性パネルが前記物品と前記被覆シートとの間に介在し、前記被覆シートでは、それを折り込むことによって形成された少なくとも一つの第1プリーツが縦方向と横方向とのいずれか一方向へ延びるとともに、その周縁部が前記物品の外面に固着されていることにある。
本発明の実施の態様の一例としては、前記被覆シートが前記一方向と交差する方向へ波状に起伏を繰り返し、前記一方向と交差する方向へ並ぶ多数の第2プリーツが前記被覆シートに形成されている。
本発明の実施の態様の他の一例としては、前記物品が前記開孔の両側に位置して前記股下域から前記前後胴周り域へ向かって縦方向へ延びる不透液性防漏シートを有し、前記防漏シートは、前記物品に固着された固定側部と、前記物品の上方へ起立性向を有する自由側部と、前記物品の前後胴周り域に固着された固定両端部とを有し、縦方向へ延びる伸縮性弾性部材が前記自由側部に伸長下に取り付けられている。
本発明の実施の態様の他の一例としては、前記吸液性パネルが前記物品の内面に固着され、前記物品では、前記開孔の直下に前記吸液性パネルが存在せず、前記開孔から前記被覆シートがのぞいている。
本発明の実施の態様の他の一例としては、前記物品が肌当接側に位置する透液性表面シートと肌非当接側に位置する不透液性裏面シートとから形成されている。
本発明の実施の態様の他の一例としては、前記吸液性パネルが天然繊維と合成繊維と高吸収性ポリマーとのうちの少なくとも該天然繊維と該高吸収性ポリマーとから形成されている。
本発明の実施の態様の他の一例としては、前記物品がおむつカバーである。
本発明にかかる使い捨て排泄処理物品によれば、それに排泄された尿や大便が開孔を通過して吸液性パネルに到達し、それら排泄物がパネルに吸収、保持されるので、それら排泄物がパネルから物品の内面に逆戻りすることはなく、それら排泄物が物品上に残存することもない。この物品では、尿や大便が着用者の肌に付着することはなく、それら排泄物によって着用者の肌が汚れてしまうことはない。この物品では、パネルの膨張によって、被覆シートに形成された第1プリーツが伸展し、被覆シートが物品の厚み方向下方へ伸長して物品と被覆シートとの間に所与容積の空間が形成される。この物品では、パネルが膨張したとしても、第1プリーツが伸展して物品と被覆シートとの間に空間が形成されるので、被覆シートがパネルの膨張を阻害することはなく、排泄物が被覆シートとパネルとの間を流動することができ、排泄物の吸収にパネルの略全域を利用してパネルに排泄物を速やかに吸収、保持させることができる。
被覆シートに第1プリーツと多数の第2プリーツとが形成された物品では、それに排泄された尿や大便が開孔を通過して吸液性パネルに到達し、それら排泄物がパネルに吸収、保持されるので、尿や大便が着用者の肌に付着することはなく、それら排泄物によって着用者の肌が汚れてしまうことはない。この物品では、パネルの膨張によって、第1プリーツとともに第2プリーツも伸展し、被覆シートが物品の厚み方向下方へ伸長して物品と被覆シートとの間に所与容積の空間が形成される。この物品では、被覆シートに第1プリーツのみが形成された物品よりも、物品と被覆シートとの間に大きな容積の空間が形成される。この物品では、パネルが膨張したとしても、第1プリーツと第2プリーツとが伸展して物品と被覆シートとの間に空間が形成されるので、被覆シートがパネルの膨張を阻害することはなく、排泄物が被覆シートとパネルとの間を流動することができ、排泄物の吸収にパネルの略全域を利用してパネルに排泄物を速やかに吸収、保持させることができる。
開孔の両側に防漏シートを有する物品では、それが縦方向へ湾曲すると、弾性部材が縦方向へ収縮して防漏シートの自由側部が物品の上方へ起立する。この物品では、尿や大便が物品上に排泄されたとしても、防漏シートの自由側部がそれら排泄物に対する障壁を形成するので、それら排泄物が股下域から漏れてしまうことを防ぐことができる。
開孔の直下に吸液性パネルが存在しない物品では、開孔の直下にパネルの厚みに相当する大便収容部が形成されるので、大便を大便収容部に収容することができ、多量の大便が排泄されたとしても、大便が物品上に残存することはない。
添付の図面を参照し、本発明にかかる使い捨て排泄処理物品の詳細を、おむつカバーを例として説明すると、以下のとおりである。
図1,2は、肌当接側から示すおむつカバー1Aの部分破断斜視図と、肌非当接側から示す図1のおむつカバー1Aの斜視図とであり、図3,4は、図1のA−A線矢視断面図と、図1のB−B線矢視断面図とである。図1,2では、横方向を矢印X、縦方向を矢印Yで示し、厚み方向を矢印Zで示す。図3,4では、パネル16が膨張した状態と被覆シート15がおむつカバー1Aの厚み方向下方へ伸長した状態とを二点鎖線で示す。なお、表裏面シート2,3や被覆シート15は、肌当接側に面する内面と、肌非当接側に面する外面とを有する。
おむつカバー1Aは、肌当接側に位置する透液性表面シート2および不透液性防漏シート4と、肌非当接側に位置する不透液性裏面シート3とから形成されている。おむつカバー1Aは、縦方向に前胴周り域5および後胴周り域7と、それら胴周り域5,7の間に位置する股下域6とを備え、前後胴周り域5,7を横方向へ延びる胴周り端部8と、前後胴周り域5,7を縦方向へ延びる胴周り側部9と、股下域6を縦方向へ延びる脚周り側部10とを有する。おむつカバー1Aでは、脚周り側部10が横方向内方へ向かって弧を画いており、その平面形状が実質的に砂時計型を呈する。おむつカバー1Aには、表面シート2と裏面シート4とをその厚み方向へ貫通する二つの開孔11,12が形成されている。
胴周り端部8には、横方向へ延びる帯状の胴周り用弾性部材13が伸長状態で取り付けられている。脚周り側部10には、縦方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材14が伸長状態で取り付けられている。
開孔11,12は、縦長円形を呈し、股下域6を縦方向へ並んでいる。それら開孔11,12は、股下域6における前胴周り域5の側に偏倚した位置と股下域6の略中央部とに形成されている。開孔11は、おむつカバー1Aにおける排尿部位に形成されている。開孔12は、おむつカバー1Aにおける排便部位に形成されている。それら開孔11,12の周縁では、表面シート2と裏面シート3とが合掌状に重なり合った状態で、表面シート2の外面と裏面シート3の内面とが固着されている。裏面シート3の外面には、開孔11,12を覆う不透液性被覆シート15が配置されている。おむつカバー1Aと被覆シート15との間には、吸液性パネル16が介在している。
防漏シート4は、開孔11,12の両側に位置し、股下域6から前後胴周り域5,7へ向かって縦方向へ延びている。防漏シート4は、胴周り側部9と脚周り側部10とに固着されて縦方向へ延びる固定側部4aと、表面シート2の上方へ起立性向を有して縦方向へ延びる自由側部4bと、おむつカバー1Aの横方向内方へ倒伏した状態で胴周り端部8に固着された固定両端部4cとを有する。自由側部4bには、縦方向へ延びる伸縮性弾性部材17が伸長状態で取り付けられている。弾性部材17は、自由側部4bの一部に被覆されている。
被覆シート15は、前後胴周り域5,7を横方向へ延びる両端部15a(周縁部)と、股下域6から前後胴周り域5,7に向かって縦方向へ延びる両側部15b(周縁部)とを有する。被覆シート15では、その両端部15aと両側部15bとが裏面シート3の外面に固着されている。被覆シート15には、縦方向へ延びる多数の第1プリーツ18と、縦方向へ並ぶ多数の第2プリーツ19とが形成されている。それら第1プリーツ18は、図3に示すように、被覆シート15を横方向内方へ向かってZ字状に折り込むことによって形成されている。それらプリーツ19は、図4に示すように、被覆シート15が横方向へ波状に起伏を繰り返すことによって形成されている。
吸液性パネル16は、所与厚みを有するマット状を呈し、裏面シート3の外面に固着されている。パネル16は、天然繊維と高吸収性ポリマー粒子との混合物、または、天然繊維と高吸収性ポリマー粒子と合成繊維との混合物であり、所要の厚みに圧縮されている。パネル16は、それの型崩れやポリマー粒子の脱落を防止するため、全体がティッシュペーパーや親水性繊維不織布等の透液性シートに包被されていることが好ましい。
天然繊維には、吸水性を有する粉砕パルプや綿、麻を使用することができる。合成繊維には、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系の繊維を使用することができる。ポリマー粒子には、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のものを使用することができる。天然繊維や合成繊維は、毛細管現象によって排泄物をその繊維間隙に保持する。また、ポリマー粒子は、その自重に対して排泄物に含まれる水分を30〜70倍の範囲で吸収可能であり、水分を吸収したときにその体積が30〜70倍に膨潤する。ゆえに、パネル16は、尿や大便を吸収、保持することが可能である。
後胴周り域7の胴周り側部9には、横方向内方へ延びるテープファスナ20が取り付けられている。テープファスナ20では、その自由端部に粘着剤(図示せず)が塗布され、自由端部が粘着剤を介して後胴周り域7の胴周り側部9に着脱可能に仮止めされている。前胴周り域5の胴周り側部9には、テープファスナ20を着脱可能に止着する矩形のターゲットテープ21が取り付けられている。ターゲットテープテープ21は、裏面シート3の外面に固着されている。テープファスナ20とターゲットテープ21とは、可撓性を有するプラスチックフィルムから形成されている。
このおむつカバー1Aを着用するには、後胴周り域7の胴周り側部9を前胴周り域5の胴周り側部9の外側に重ね合わせ、粘着剤を介してテープファスナ20の自由端部をターゲットテープ21に止着し、前胴周り域5と後胴周り域7とを連結する。前後胴周り域5,7が連結されたおむつカバー1Aには、胴周り開口とその下方に一対の脚周り開口とが形成される(図示せず)。
おむつカバー1Aでは、それに排泄された尿が開孔11を通過してパネル16に到達するとともに、それに排泄された大便が開孔12を通過してパネル16に到達し、それら排泄物がパネル16に吸収、保持されるので、それら排泄物がパネル16からおむつカバー1Aを形成する表面シート2の内面に逆戻りすることはない。おむつカバー1Aでは、尿や大便がおむつカバー1A上に残存することはなく、それら排泄物が着用者の肌に付着することはないので、排泄物によって着用者の肌が汚れてしまうことはない。
パネル16は、それが排泄物を吸収、保持すると、ポリマー粒子の膨潤によっておむつカバー1Aの縦横方向と厚み方向とへ所与倍率に膨張する。おむつカバー1Aでは、パネル16の膨張によって、図3,4に仮想線で示すように、被覆シート15に形成されたプリーツ18が横方向へ伸展するとともに、被覆シート15に形成されたプリーツ19が縦方向へ伸展する。おむつカバー1Aでは、プリーツ18とプリーツ19とが伸展すると、被覆シート15が矢印Z1で示すおむつカバー1Aの厚み方向下方へ伸長し、おむつカバー1Aと被覆シート15との間に所与容積の空間22が形成される。
おむつカバー1Aでは、パネル16が膨張したとしても、被覆シート15のプリーツ18やプリーツ19が伸展することによって、おむつカバー1Aと被覆シート15との間に空間22が形成されるので、被覆シート15がパネル16の膨張を阻害することはなく、排泄物が被覆シート15とパネル16との間を流動することができ、排泄物の吸収にパネル16の略全域を利用することができる。ゆえに、おむつカバー1Aでは、パネル16に排泄物を速やかに吸収、保持させることができる。尿や大便が排泄される以前のおむつカバー1Aでは、被覆シート15のプリーツ18やプリーツ19が伸展することはなく、被覆シート15がおむつカバー1Aの厚み方向下方へ伸長することはないので、被覆シート15をコンパクトにしておくことができる。
おむつカバー1Aでは、それが表面シート2を内側にして縦方向へ湾曲すると、弾性部材17が縦方向へ収縮して防漏シート4の自由側部4bが表面シート2の上方へ起立する。おむつカバー1Aでは、大便や尿があやまっておむつカバー1A上に排泄されたとしても、防漏シート4の自由側部4bがそれら排泄物に対する障壁を形成するので、それら排泄物が股下域6から漏れてしまうことを防ぐことができる。
胴周り端部8では、表面シート2の端部2aと裏面シート3の端部3aとが互いに重なり合った状態で固着されている。防漏シート4の固定両端部4cは、表面シート2の端部2a内面に固着されている。胴周り用弾性部材13は、表面シート2の端部2aと裏面シート3の端部3aとの間に介在し、それらシート2,3の端部2a,3aに固着されている。
胴周り側部9と脚周り側部10とでは、表面シート2の側部2bから横方向外方へ裏面シート3の側部3bと防漏シート4の固定側部4aとが延びている。胴周り側部9と脚周り側部10とでは、表面シート2の側部2bが裏面シート3の側部3bと防漏シート4の固定側部4aとの間に介在し、それらシート2,3,4の側部2b,3a,4bどうしが互いに重なり合った状態で固着されている。脚周り用弾性部材14は、裏面シート3の側部3bと防漏シート4の固定側部4aとの間に介在し、それらシート3,4の側部3a,4aに固着されている。
図5,6は、肌当接側から示す他の実施の形態のおむつカバー1Bの部分破断斜視図と、肌非当接側から示す図5のおむつカバー1Bの斜視図とであり、図7,8は、図5のC−C線矢視断面図と、図5のD−D線矢視断面図とである。図5,6では、横方向を矢印X、縦方向を矢印Yで示し、厚み方向を矢印Zで示す。図7,8では、パネル16が膨張した状態と被覆シート15がおむつカバー1Bの厚み方向下方へ伸長した状態とを二点鎖線で示す。
おむつカバー1Bは、透液性表面シート2および不透液性防漏シート4と、不透液性裏面シート3とから形成され、裏面シート3の外面に配置された被覆シート15と、おむつカバー1Bと被覆シート15との間に介在する吸液性パネル16とを有する点において図1のおむつカバー1Aと同一である。このおむつカバー1Bが図1のそれと異なる点は、以下のとおりである。
おむつカバー1Bの開孔12の直下には、パネル16が存在せず、開孔12から被覆シート15の内面がのぞいている。開孔12の直下には、おむつカバー1Bと被覆シート15との間にパネル16の厚みに相当する大便収容部23が形成されている。パネル16は、裏面シート3の外面に固着されている。
被覆シート15では、その両端部15a(周縁部)と両側部15b(周縁部)とが裏面シート3の外面に固着されている。被覆シート15には、横方向へ延びる多数のプリーツ18と、縦方向へ並ぶ多数のプリーツ19とが形成されている。それらプリーツ18は、図7に示すように、被覆シート15を縦方向内方へ向かってZ字状に折り込むことによって形成されている。それらプリーツ19は、図8に示すように、被覆シート15が横方向へ波状に起伏を繰り返すことによって形成されている。
おむつカバー1Bでは、それに排泄された尿が開孔11を通過してパネル16に到達し、尿がパネル16に吸収、保持される。おむつカバー1Bでは、それに排泄された大便が開孔12を通過して大便収容部23に収容される。おむつカバー1Bでは、尿がパネル16に吸収されるとともに、大便が大便収容部23に収容されるので、尿がパネル16からおむつカバー1Bを形成する表面シート2の内面に逆戻りすることはなく、大便が大便収容部23から表面シート2の内面に逆戻りすることはない。おむつカバー1Bでは、尿や大便がおむつカバー1B上に残存することはなく、それら排泄物が着用者の肌に付着することはないので、排泄物によって着用者の肌が汚れてしまうことはない。
おむつカバー1Bでは、パネル16の膨張と大便収容部23に収容された大便の質量とによって、図7,8に仮想線で示すように、被覆シート15に形成されたプリーツ18が縦方向へ伸展するとともに、被覆シート15に形成されたプリーツ19が横方向へ伸展する。おむつカバー1Bでは、プリーツ18とプリーツ19とが伸展すると、被覆シート15が矢印Z1で示すおむつカバー1Bの厚み方向下方へ伸長し、おむつカバー1Bと被覆シート15との間に所与容積の空間22が形成される。
おむつカバー1Bでは、パネル16が膨張したとしても、プリーツ18とプリーツ19とが伸展しておむつカバー1Bと被覆シート15との間に空間22が形成されるので、被覆シート15がパネル16の膨張を阻害することはなく、排泄物が被覆シート15とパネル16との間を流動することができ、排泄物の吸収にパネル16の略全域を利用してパネル16に排泄物を速やかに吸収、保持させることができる。尿や大便が排泄される以前のおむつカバー1Bでは、被覆シート15のプリーツ18やプリーツ19が伸展することはなく、被覆シート15がおむつカバー1Bの厚み方向下方へ伸長することはないので、被覆シート15をコンパクトにしておくことができる。
おむつカバー1Bでは、開孔12の直下に大便収容部23が形成されているので、大便を大便収容部23に収容することができ、多量の大便が排泄されたとしても、大便がおむつカバー1B上に残存することはない。
表面シート2には、親水性繊維不織布、多数の開孔を有する疎水性繊維不織布、微細な多数の開孔を有する透液性プラスチックフィルムのいずれかを使用することができる。裏面シート3や防漏シート4、被覆シート15には、疎水性繊維不織布、通気不透液性プラスチックフィルム、疎水性繊維不織布を重ね合わせた複合不織布、疎水性繊維不織布と通気不透液性プラスチックフィルムとを重ね合わせた複合シートのいずれかを使用することができる。
裏面シート3や防漏シート4、被覆シート15には、高い耐水性を有するメルトブローン法による繊維不織布を、高い強度と良好な柔軟性とを有するスパンボンド法による繊維不織布で挟んだ複合不織布を使用することもできる。
不織布としては、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンポンド、ケミカルボンド、エアースルー、の各製法により製造されたものを使用することができる。不織布の構成繊維としては、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、の各繊維、ポリエチレン/ポリプロピレンやポリエチレン/ポリエステルからなる芯鞘型複合繊維または並列型複合繊維を使用することができる。
表裏面シート2,3や防漏シート4、被覆シート15には、横方向と縦方向とヘ弾性的な伸縮性を有する伸縮性繊維不織布を使用することもできる。伸縮性不織布には、メルトブローンやスパンボンドの各製法により製造されたものを使用することができる。伸縮性不織布の構成繊維には、熱可塑性エラストマー樹脂を溶融、紡糸した伸縮性繊維を使用することができる。また、表裏面シート2,3や防漏シート4、被覆シート15には、熱可塑性エラストマー樹脂繊維からなる伸縮性繊維不織布の少なくとも片面に、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、のいずれかの熱可塑性合成樹脂を溶融、紡糸した捲縮繊維からなる繊維不織布を貼り合わせた複合不織布を使用することもできる。
表裏面シート2,3の固着や防漏シート4の固着、被覆シート15の固着、パネル16の固着、弾性部材13,14,17の固着には、ホットメルト型接着剤、または、ヒートシールやソニックシール等の熱による溶着手段を利用することができる。
それら図示のおむつカバー1A,1Bでは、開孔11,12の大きさや形状について、特に限定はなく、開孔が一つまたは開孔が三つ以上形成されていてもよい。開孔が一つまたはを三つ以上形成されたおむつカバーでは、開孔が被覆シート15に覆われていることが必要である。また、それらおむつカバー1A,1Bでは、被覆シート15の大きさについて特に限定はなく、被覆シート15に形成されたプリーツ18やプリーツ19の数についても特に限定はない。それらおむつカバー1A,1Bでは、被覆シート15にプリーツ18が一つ以上形成されていればよく、プリーツ19が形成されていなくてもよい。
図5に示すおむつカバー1Bでは、被覆シート15をおむつカバー1Bから取り外すことができるように、被覆シート15の両端部15aと両側部15bとが裏面シート3の外面に剥離可能に固着されていてもよい。この場合は、大便が排泄された後、大便と被覆シート15とをおむつカバー1Bとは別に破棄することができる。
肌当接側から示すおむつカバーの部分破断斜視図。 肌非当接側から示す図1のおむつカバーの斜視図。 図1のA−A線矢視断面図。 図1のB−B線矢視断面図。 肌当接側から示す他の実施の形態のおむつカバーの部分破断斜視図。 肌非当接側から示す図5のおむつカバーの斜視図。 図5のC−C線矢視断面図。 図5のD−D線矢視断面図。
符号の説明
1A おむつカバー
1B おむつカバー
2 透液性表面シート
3 不透液性裏面シート
4 不透液性防漏シート
4a 固定側部
4b 自由側部
4c 固定両端部
5 前胴周り域
6 股下域
7 後胴周り域
11 開孔
12 開孔
15 不透液性被覆シート
15a 両端部(周縁部)
15b 両側部(周縁部)
16 吸液性パネル
17 伸縮性弾性部材
18 第1プリーツ
19 第2プリーツ

Claims (7)

  1. 縦方向に前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域とを備え、肌当接側に面する内面と、肌非当接側に面する外面とを有する使い捨て排泄処理物品において、
    前記物品が、前記前後胴周り域と前記股下域とのうちの少なくとも該股下域に該物品の内外面を貫通する少なくとも一つの開孔を有し、前記開孔を覆う不透液性被覆シートが、前記物品の外面に配置され、水分を吸収したときに所与倍率に膨張する吸液性パネルが、前記物品と前記被覆シートとの間に介在し、
    前記被覆シートでは、それを折り込むことによって形成された少なくとも一つの第1プリーツが縦方向と横方向とのいずれか一方向へ延びるとともに、その周縁部が前記物品の外面に固着されていることを特徴とする前記物品。
  2. 前記被覆シートが、前記一方向と交差する方向へ波状に起伏を繰り返し、前記一方向と交差する方向へ並ぶ多数の第2プリーツが、前記被覆シートに形成されている請求項1記載の物品。
  3. 前記物品が、前記開孔の両側に位置して前記股下域から前記前後胴周り域へ向かって縦方向へ延びる不透液性防漏シートを有し、前記防漏シートが、前記物品に固着された固定側部と、前記物品の上方へ起立性向を有する自由側部と、前記物品の前後胴周り域に固着された固定両端部とを有し、縦方向へ延びる伸縮性弾性部材が、前記自由側部に伸長下に取り付けられている請求項1または請求項2に記載の物品。
  4. 前記吸液性パネルが、前記物品の内面に固着され、前記物品では、前記開孔の直下に前記吸液性パネルが存在せず、前記開孔から前記被覆シートがのぞいている請求項1ないし請求項3いずれかに記載の物品。
  5. 前記物品が、肌当接側に位置する透液性表面シートと、肌非当接側に位置する不透液性裏面シートとから形成されている請求項1ないし請求項4いずれかに記載の物品。
  6. 前記吸液性パネルが、天然繊維と合成繊維と高吸収性ポリマーとのうちの少なくとも該天然繊維と該高吸収性ポリマーとから形成されている請求項1ないし請求項5いずれかに記載の物品。
  7. 前記物品が、おむつカバーである請求項1ないし請求項6いずれかに記載の物品。
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