JP2006149447A - 水泳補助具 - Google Patents

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未彩 河野
Takehiro Watanabe
岳洋 渡辺
Akira Kimura
陽 木村
Kenta Tsuyuki
健太 露木
Makoto Hagiwara
誠 萩原
Shingo Okubo
晋吾 大久保
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Abstract

【課題】浮力と推力とを容易に得ることができる水泳補助具を提供する。
【解決手段】浮体を有し水泳者Mの上半身を支える補助具本体2を備える。補助具本体2の後端部に着脱自在かつ上下方向に揺動自在に連結された推進部材3を備える。補助具本体2は、水泳者Mの上半身を着脱自在に保持する保持部材4が設けられている。推進部材3は、左右方向および前後方向に延びるひれ状に形成されている。推進部材3は、水泳者Mの両脚を離脱容易に係止する係止部材が設けられている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、水泳者の下半身と連動するひれ部を有する水泳補助具に関するものである。
従来、人力によってひれ部分を上下方向に揺動させて推力を発生させる水泳補助具としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1に示された水泳補助具は、イルカの体躯を模した形状に形成され、イルカの胴体に相当する補助具本体と、この補助具本体の後端部に上下方向に揺動可能に取付けられたひれ部とから構成されている。
前記ひれ部は、乗員が足によって押し下げたり、またはひれ部に接続されたワイヤを補助具本体上に腰掛けた乗員が引くことによって揺動させることにより推力を発生させている。
なお、本出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に密接に関連する先行技術文献を出願時までに見付け出すことはできなかった。
特開平10−71992号公報
しかしながら、特許文献1に記載された水泳補助具は、水面上に浮いた補助具本体に跨って乗員が足または腕で漕ぐことによって進むものであり、乗り物の域を出ず、水中を泳ぐ水泳者の浮力と推力とを補うものではなかった。水泳時の浮力は、波乗り用ボードや浮き輪などの浮体によって得ることができ、推力は、いわゆる足ひれを足に装着することによって補うことができる。しかし、泳ぐに当たってこのように多くの補助具を使用することは煩わしいため、浮力と推力とを容易に得ることができる水泳補助具が要請されていた。
本発明はこのような要請に応えるためになされたもので、水中を泳ぐ水泳者に浮力と推力とを容易に得ることができる水泳補助具を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る水泳補助具は、浮体を有し水泳者の上半身前面を支える補助具本体と、この補助具本体の後端部に着脱自在かつ上下方向に揺動自在に連結された推進部材とによって構成され、前記補助具本体は、水泳者の上半身を着脱自在に保持する保持部材が設けられ、前記推進部材は、左右方向および前後方向に延びるひれ状に形成されるとともに水泳者の両脚を離脱容易に係止する係止部材が設けられているものである。
請求項2に記載した発明に係る水泳補助具は、請求項1に記載した発明に係る水泳補助具において、補助具本体に設けられたモータおよびバッテリからなる駆動装置と、前記モータの回転運動を上下方向の往復運動に変えて推進部材に伝達する伝動装置と、水泳者によって上下揺動される推進部材の補助具本体に対する揺動方向および人力の大きさを検出するセンサと、このセンサによって検出された推進部材の揺動する方向に人力の大きさに略比例したモータの動力で推進部材が付勢されるようにモータの動作を制御する制御装置とを備えたものである。
請求項3に記載した発明に係る水泳補助具は、請求項1または請求項2に記載した発明に係る水泳補助具において、補助具本体と推進部材を揺動自在に連結する連結部は、補助具本体の後端部であって左右方向の両端部に突設された係合突部と、この係合突部に着脱自在に係合する推進部材側の係合孔とによって構成され、水泳者の股関節と対応する部位に位置付けられているものである。
請求項4に記載した発明に係る水泳補助具は、請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載した発明に係る水泳補助具において、保持部材は水泳者の腰部よりやや上方の背面に密着する状態で左右方向に延びるベルトによって形成されているものである。
請求項5に記載した発明に係る水泳補助具は、請求項1ないし請求項4のうちいずれか一つに記載した発明に係る水泳補助具において、補助具本体の左右方向の両側部であって水泳者の腰部の側方となる部位に水泳者が把持するハンドルを設けたものである。
請求項6に記載した発明に係る水泳補助具は、請求項1ないし請求項5のうちいずれか一つに記載した発明に係る水平補助具において、係止部材を、推進部材一体に形成され水泳者の両脚で挟持される断面T字状の挾持体としたものである。
本発明によれば、水泳者が補助具本体に上半身を乗せ、両脚を係止部材に離脱容易に係止させ、保持部材によって上半身の補助具本体に対する移動が規制される状態でいわゆるドルフィンキック(腰を中心とする身体の曲げ・伸ばし運動)をすることによって、推進部材が水を押し、推力が発生する。この推力は、単に足で水を蹴る場合に較べて大きい。
したがって、本発明によれば、補助具本体によって浮力が得られ、推進部材によって推力が得られるから、浮力と推力との両方を得ながら水泳が可能な水泳補助具を提供することができる。また、この発明に係る水泳補助具は、保持部材を補助具本体から取外すことによって水泳者の上半身を補助具本体から容易に離すことができ、水泳者の両脚を係止部材から容易に離脱できるから使い勝手がよい。
請求項2記載の発明によれば、推進部材が人力の方向と大きさとに応じたモータの動力によっていわゆる電動アシストによって駆動されるから、水泳者の意志通りの泳ぎができ、泳ぐときの水泳者の疲労を最小限に抑えることができる。
請求項3記載の発明によれば、係合突部と係合孔との係合部を中心にして補助具本体に対して推進部材を揺動させることができる。したがって、推進部材を補助具本体に着脱自在に取付ける機能と、推進部材を補助具本体に揺動自在に支持する機能との二つの機能を前記係合部にもたせることができるから、前記各機能毎に機能部品を用いる場合に較べて部品数を低減することができ、軽量化とコストダウンとを図ることができる。
請求項4記載の発明によれば、水泳者の下半身の動作を規制することがない状態で水泳者の上半身を保持部材によって補助具本体に保持することができる。保持部材は、水泳者の上半身に密着することによって、上半身の補助具本体に対する移動を規制する。
このため、本発明によれば、水泳者の上半身が補助具本体の上で安定し、水泳者がドルフィンキックを行うときの力を無駄なく推進部材に伝達することができる。
請求項5記載の発明によれば、水泳者が上半身を補助具本体の上に乗せ、ハンドルを把持することによって、上半身が安定するようになる。このため、この発明によれば、より一層容易に泳ぐことができる水泳補助具を提供することができる。
請求項6記載の発明によれば、水泳者が両脚を開くことによって脚が推進部材から離れることになる。このため、この発明に係る水泳補助具は、足ひれを使う場合に較べて身体から速やかに外すことができ、より一層使い勝手を向上させることができる。
以下、本発明に係る水泳補助具の一実施の形態を図1ないし図7によって詳細に説明する。
図1は本発明に係る水泳補助具を示す図で、同図(a)は平面図、同図(b)は側面図、同図(c)は底面図、同図(d)は正面図、同図(e)は背面図である。図2は水泳補助具の側面図で、同図(a)は補助具本体と保持部材の側面図、同図(b)は推進部材の側面図である。図3は本発明に係る水泳補助具の斜視図である。図4は駆動系の構成を示す図で、同図(a)は側面図、同図(b)は平面図である。
図5は補助具本体と推進部材との連結部分の構成を示す側面図で、同図は組付以前の状態を示す。図6は補助具本体と推進部材との連結部分の構成を示す側面図で、同図(a)は係合部分が係合している状態を示し、同図(b)は駆動系を装着した状態を示す。図7は本発明に係る水泳補助具を使用している状態を示す側面図で、同図(a)は推進部材を引き上げた状態を示し、同図(b)は推進部材を押し下げた状態を示す。
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態による水泳補助具を示す。この水泳補助具1は、補助具本体2と推進部材3との二つの部材によって構成されている。
前記補助具本体2は、図7に示すように、腹這い状態にある水泳者Mの上半身を支えるためのもので、浮体(図示せず)を備えている。この浮体は、水泳者Mを水面L(図7参照)上に浮上させることができる浮力を有するものが用いられている。この実施の形態による補助具本体2は、柔軟性を有するプラスチックによって形成されており、内部に発泡プラスチックからなる浮体が一体的に設けられている。前記推進部材3は、前記補助具本体2の後端部に上下方向に揺動自在に連結されている。
前記補助具本体2は、図1(a)に示すように、平面視において、水泳者Mの胸から下の上半身を乗せることができる面積を有する三角形状に形成されている。なお、図1(a)においては、補助具本体2の上面の形状を理解し易いように、後述する保持部材は図示を省略している。
補助具本体2の上面2aは、図1(d)に示すように、水泳者Mの上半身の載置の安定を図るために、左右方向の中央部がわずかに凹むように形成されている。補助具本体2の下面2bは、船の底と同等の形状に形成されている。すなわち、下面2bは、側面視において、図1(b)に示すように、前端から後側に向かうにしたがって次第に下方に突出するように傾斜し、後端部においては後側に向かうにしたがって次第に上側に位置するように形成されており、側面視において下向きの山形状に形成されている。また、この下面2bは、図1(d)に示すように、正面視において、左右方向の中央部が最も低くなる下向きの山形状に形成されている。
補助具本体2の上部の両側部であって後端部には、図2(a)、図3および図7に示すように、水泳者Mを補助具本体2の上に保持するための保持部材4が設けられている。この保持部材4は、水泳者Mの腰部よりやや上方の背面に密着する状態で左右方向に延びるベルトによって構成されている。この保持部材4の一端部は、後述する取付構造によって補助具本体2に着脱自在に取付けられている。
この保持部材4は、柔軟性を有するプラスチックや合成ゴムなどによって形成されており、この保持部材4が水泳者Mの背面に密着することによって水泳者の保持具本体2に対する移動を規制するとともに、保持部材4が弾性変形することにより水泳者Mが補助具本体2に対して僅かに動くことができるように構成されている。また、この保持部材4は、図示はしていないが、水泳者Mの体型に合わせて長さを調節できるように構成されている。
この保持部材4の一端部を補助具本体2に着脱自在に取付ける取付構造は、補助具本体2の両側部上に突設された装着部5に保持部材4の端部を挿入することにより、保持部材4の係合孔(図示せず)に補助具本体2側のフック(図示せず)が係合する構造が採られている。前記フックは、保持部材4が装着部5に挿入されることにより自動的に係合孔に係合する。また、このフックは、補助具本体2に設けられたリリースボタン6{図1(b)、図2(a)および図3参照}を水泳者Mが指で押すことにより係合孔との係合状態が強制的に解除され、係合孔から外れるように構成されている。すなわち、保持部材4は、リリースボタン6が水泳者の指で押されることにより、一端部が補助具本体2から取外されるとともに、補助具本体2に接続されている他端部を中心にして開くようになり、水泳者の上半身を解放する。
補助具本体2の上部であって、前記保持部材4が接続される部分の後側には、水泳者Mが手で把持するためのハンドル7が一対設けられている。このハンドル7は、図7に示すように、水泳者Mの腰部の両側方となる部位に位置付けられ、補助具本体2に一体に形成されている。
前記ハンドル7の近傍であって補助具本体2の内部には、図5および図6(a)に示すように、後述する推進部材3の前端部を揺動自在に支持するための係合突部8が設けられている。この係合突部8は、前記補助具本体2に固着した基部8aと、この基部8aから後上がりに延びる腕部8bと、この腕部8bの上端部に設けられた係合部8cとによって構成され、補助具本体2に較べて相対的に柔軟性が高いプラスチックによって形成されている。この係合突部8は、補助具本体2の左右方向の両側部に棒状を呈するように突設されている。
この係合突部8に支持される推進部材3の前端部には、図5に示すように、前記係合突部8の形状に合わせた形状に開口する係合孔9が形成されている。この係合孔9の先端の開放部分は、係合突部8を内部に容易に係入することができるように、開口幅が前方に向かうにしたがって次第に広くなるように形成されている。
前記推進部材3は、従来からよく知られている足ひれと同等の材料、すなわち柔軟性を有するプラスチックや合成ゴムなどによって形成されている。このため、前記係合孔9の開口幅は容易に拡げることができる。前記係合孔9の開口幅は、その前端部の開放部分に前記係合突部8の先端を押し付けた状態で推進部材3を前下方に押し下げることにより、推進部材3の前端部が弾性変形し拡がる。この状態でさらに推進部材3を押すことによって、図6(a)に示すように、係合孔9内に係合突部8が係入する。
前記係合突部8と、前記係合孔9を形成する部材(推進部材3の前端部)は、何れも弾性を有しているから、上述した係合状態(連結状態)で推進部材3の後側を押し下げたり引き上げたりすることにより、係合突部8の腕部8bが弾性変形により基部8aを中心にして前後方向に揺動することによって、推進部材3が上下方向に揺動する。
また、前記係合状態で推進部材3を補助具本体2に対して後上方に引くことによって、係合孔9内から係合突部8が引き出され、補助具本体2から推進部材3を取外すことができる。
推進部材3は、図1、図2(b)、図3および図7に示すように、左右方向および前後方向に延びるひれ状に形成されている。この実施の形態による推進部材3の左右方向の幅は、水泳者Mが両脚を揃えた状態で乗せることができる寸法に形成され、前後方向の長さは、水泳者Mの両脚より後方に延出するように形成されている。この実施の形態においては、推進部材3の前部は、相対的に柔軟性が低い材料によって形成され、後部は、相対的に柔軟性が高い材料によって形成されている。この推進部材3の前部には、図1(a),(c)および図3に示すように、この推進部材3を補助具本体2に対して揺動させるときに水による抵抗が過度に大きくなることを防ぐために、抵抗低減用の開口3aが形成されている。
推進部材3の前部の上面には、水泳者Mの両脚で挟持される前側挾持体11と後側挾持体12とが一体に形成されている。これらの挾持体11,12によって、本発明でいう係止部材が構成されている。これらの挾持体11,12は、推進部材3の左右方向の中央部から後上方に斜めに延びる支持板11a,12aと、この支持板11a,12aの上端部から左右方向に延びる受圧板11b,12bとによって断面T字状に形成されている。
前側挾持体11の受圧板11bは、図7に示すように、水泳者Mの太ももと対応する部位に位置付けられ、後側挾持体12の受圧板12bは、水泳者Mのふくらはぎと足首との間と対応する部位に位置付けられている。これらの受圧板11b,12bは、推進部材3の上面から上方へ水泳者Mの脚部の上下方向の幅より僅かに広い間隔をおいて離間するように設けられている。このため、この推進部材3においては、受圧板11b,12bと推進部材3の上面との間に水泳者Mの脚部を遊嵌状態で挿入することができる。
なお、水泳者Mの両脚を離脱容易に係止するための係止部材としては、上述したように断面T字状に形成する他に、図1(a),(b)および図3中に二点鎖線A,Bで示すように形成することができる。二点鎖線Aで示す係止部材は、推進部材3の上部で左右方向に延びるベルト状に形成され、水泳者Mの足首部分を挿入し係止することができるように構成されている。二点鎖線Bで示す係止部材は、推進部材3の上面から上方に突出しかつ前方に向けて開口するポケット状に形成され、水泳者Mの踵を含む足先部分を挿入することができるように構成されている。これらの係止部材A,Bを設ける位置は、図示した位置に限定されることはなく、水泳者Mの体格に適合するように適宜変更することができる。
この実施の形態による水泳補助具1は、このように受圧板11b,12bと推進部材3との間に水泳者Mの脚部を挿入した状態で、水泳者Mが下半身を上半身に対して上下に屈曲することによって、推進部材3が両脚と一体となって補助具本体2に対して上下方向に揺動する。推進部材3は、このように上下方向に揺動することにより推力を発生させる。
すなわち、この水泳補助具1は、水泳者Mが乗った状態で両脚で推進部材3を下方に押し、さらに両脚で前側挾持体11と後側挾持体12とを引き上げるという動作を繰り返し行うことによって前進する。この推進部材3の揺動によって発生する推力は、単に足で水を蹴る場合に較べて大きくなるから、水泳者Mは、上述した両脚の動作(ドルフィンキック動作)を行うことによって、身体のみで泳ぐ場合に較べて楽に泳ぐことができる。
この実施の形態による水泳補助具1は、上述した水泳者Mによるドルフィンキック動作を助勢するために電動アシスト装置13(図4参照)が設けられている。この電動アシスト装置13は、図4に示すように、補助具本体2内に設けられたモータ14とバッテリ15とからなる駆動装置16と、前記モータ14の回転運動を上下方向の往復運動に変えて推進部材3に伝達する伝動装置17と、推進部材3の補助具本体2に対する揺動方向を検出するためのセンサ18,19{図5および図6(a)参照}と、前記モータ14の動作を制御する制御装置20{(図4参照(b)}とから構成されている。
前記モータ14とバッテリ15は、補助具本体2内に完全な水密が維持できるように収納されている。なお、バッテリ15は、充電するために、補助具本体2の蓋部材2c(図3参照)を開いて補助具本体2内に対して着脱できるように構成されている。
前記モータ14は、軸線方向が左右方向を指向するように補助具本体2内の後端部であって左右方向の中央部に固定され、バッテリ15は、モータ14の前方に配設されている。
前記伝動装置17は、図6(b)に示すように、補助具本体2に左右方向を軸線方向とする支軸21によって補助具本体2に揺動自在に支持されたロッド22を備えている。このロッド22は、長手方向の中央部が前記支軸21によって支持されている。このロッド22の前端部には長孔23が穿設され、この長孔23に係入する偏心ピン24を介してモータ14が接続されている。このモータ14は、図4(b)に示すように、回転軸14aと、この回転軸14aの先端部に取付けられた回転部材14bとを備えている。前記偏心ピン24は、前記回転部材14bの外周部であって外側に突設されている。
前記ロッド22の後端部には、推進部材3に前後方向に延びるように形成された長孔25に係入する連動用ピン26が左右方向に突設されている。すなわち、この電動アシスト装置13においては、モータ14とともに回転部材14bが一方向に回転し、偏心ピン24が長孔23内を移動することにより、ロッド22の前部が支軸21を中心にして上下方向に揺動し、このロッド22の揺動に連動して推進部材3が上下方向に揺動する。
前記推進部材3の長孔25は、図5および図6(a)に示すように、上側の孔壁面と下側の孔壁面とに前記圧力センサ18,19が設けられている。これらの圧力センサ18,19は、前記ロッド22の連動用ピン26が押し付けられることによって検出信号を制御装置20に送出する構成が採られている。
制御装置20は、これらの圧力センサ18,19の検出信号に基づいて前記モータ14を推進部材3が助勢されるように駆動する。例えば、制御装置20は、上側の孔壁面に設けられた圧力センサ18から検出信号を入力した場合(推進部材3が補助具本体2に対して下方へ押し下げられた場合)、モータ14を偏心ピン24が上側へ移動するようにモータ14を駆動する。この結果、偏心ピン24の上側への移動によりロッド22が図6(b)において時計方向に回り、このロッド22の後端部に連動用ピン26と長孔25とを介して連結された推進部材3がモータ14の動力によって下方へ付勢される。
制御装置20は、他方の圧力センサ19から検出信号を入力した場合は、推進部材3が上方へ付勢されるようにモータ14を回転させる。したがって、水泳者Mがドルフィンキック動作を行うことにより推進部材3を押し下げたり引き上げるときには、モータ14の動力によって推進部材3が同方向に助勢(アシスト)される。
このように構成された水泳補助具1においては、補助具本体2によって浮力が得られ、推進部材3によって推力が得られるから、水泳者Mは、これを使用することによって、浮力と推力との両方を得ながら泳ぐことができる。また、この水泳補助具1は、補助具本体2のリリースボタン6を押すことによって保持部材4の一端部を補助具本体2から瞬間的に取外すことができ、水泳者Mは上半身を補助具本体2から容易に離すことができる。しかも、断面T字状に形成された挾持体11,12は、水泳者Mが両脚を開くことによって脚が推進部材3から離れることになる。
このため、この実施の形態による水泳補助具1は、足ひれを使う場合に較べて簡単に使用することができ、しかも、不必要になった場合には速く身体から外すことができる。
また、この水泳補助具1は、補助具本体2に推進部材3を容易に着脱することができるから、補助具本体2と推進部材3とに分割してコンパクトな状態で持ち運ぶことができる。このように推進部材3は、補助具本体2に対して着脱できることから、水泳者の身長に合わせて大きさの異なるものを複数種類形成しておき、水泳者Mが自分に適合するものを選択して使用することができる。
この実施の形態による水泳補助具1は、推進部材3が人力の方向と大きさとに応じて電動アシスト装置13によって駆動されるから、水泳者Mの意志通りの泳ぎができ、泳ぐときの水泳者Mの疲労を最小限に抑えることができる。
この実施の形態による水泳補助具1は、係合突部8と係合孔9との係合部を中心にして推進部材3を補助具本体2に対して揺動させることができる。
このため、推進部材3を補助具本体2に着脱自在に取付ける機能と、推進部材3を補助具本体2に揺動自在に支持する機能との二つの機能を前記係合部にもたせることができる。したがって、専ら着脱を行うために用いる機能部品と、専ら揺動自在に支持するための機能部品とを用いる場合に較べて、部品数を低減することができる。
この実施の形態による水泳補助具1は、水泳者Mの下半身の動作を規制することがない状態で水泳者Mの上半身を保持部材4によって補助具本体2に保持することができる。前記保持部材4は、水泳者Mの上半身に密着することによって、上半身の補助具本体2に対する移動を規制する。
したがって、この実施の形態による水泳補助具1は、水泳者Mの上半身が補助具本体2の上で安定し、水泳者Mがドルフィンキックを行うときの力を無駄なく推進部材3に伝達することができる。
この実施の形態による水泳補助具1は、水泳者Mが上半身を補助具本体2の上に乗せ、ハンドル7を把持することによって、上半身が安定するようになるから、より一層容易に泳ぐことができる。
上述した実施の形態による水泳補助具1は、電動アシスト装置13を装備し、ON−OFFスイッチでアシストの有無を選択しているが、本発明に係る水泳補助具1は、このような電動アシスト装置13を装備しない、人力のみのものでも実現することができる。
本発明に係る水泳補助具を示す図である。 水泳補助具の側面図である。 本発明に係る水泳補助具の斜視図である。 駆動系の構成を示す図である。 補助具本体と推進部材との連結部分の構成を示す側面図である。 補助具本体と推進部材との連結部分の構成を示す側面図である。 本発明に係る水泳補助具を使用している状態を示す側面図である。
符号の説明
1…水泳補助具、2…補助具本体、3…推進部材、4…保持部材、7…ハンドル、8…係合突部、9…係合孔、11…前側挾持体、12…後側挾持体、13…電動アシスト装置、14…モータ、15…バッテリ、22…ロッド、24…偏心ピン、26…連動用ピン。

Claims (6)

  1. 浮体を有し水泳者の上半身前面を支える補助具本体と、この補助具本体の後端部に着脱自在かつ上下方向に揺動自在に連結された推進部材とによって構成され、前記補助具本体は、水泳者の上半身を着脱自在に保持する保持部材が設けられ、前記推進部材は、左右方向および前後方向に延びるひれ状に形成されるとともに水泳者の両脚を離脱容易に係止する係止部材が設けられていることを特徴とする水泳補助具。
  2. 請求項1記載の水泳補助具において、補助具本体に設けられたモータおよびバッテリからなる駆動装置と、前記モータの回転運動を上下方向の往復運動に変えて推進部材に伝達する伝動装置と、水泳者によって上下揺動される推進部材の補助具本体に対する揺動方向および人力の大きさを検出するセンサと、このセンサによって検出された推進部材の揺動する方向に人力の大きさに略比例したモータの動力で推進部材が付勢されるようにモータの動作を制御する制御装置とを備えた水泳補助具。
  3. 請求項1または請求項2記載の水泳補助具において、補助具本体と推進部材を揺動自在に連結する連結部は、補助具本体の後端部であって左右方向の両端部に突設された係合突部と、この係合突部に着脱自在に係合する推進部材側の係合孔とによって構成され、水泳者の股関節と対応する部位に位置付けられている水泳補助具。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つの水泳補助具において、保持部材は水泳者の腰部よりやや上方の背面に密着する状態で左右方向に延びるベルトによって形成されている水泳補助具。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちいずれか一つの水泳補助具において、補助具本体の左右方向の両側部であって水泳者の腰部の側方となる部位に水泳者が把持するハンドルを設けた水泳補助具。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちいずれか一つの水平補助具において、係止部材は、推進部材一体に形成され水泳者の両脚で挟持される断面T字状の挾持体である水泳補助具。
JP2004340861A 2004-11-25 2004-11-25 水泳補助具 Pending JP2006149447A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8216013B1 (en) 2009-01-12 2012-07-10 Ellis Dale E Body surfing enhancement device and associated methods
KR101212467B1 (ko) 2010-08-12 2012-12-14 이병철 수영용 보조 기구
WO2013062172A1 (ko) * 2011-10-27 2013-05-02 Lee Sung-Jong 신체 착용식 수영 보조장치
KR102671421B1 (ko) * 2023-11-15 2024-05-31 강성수 수영 보조기구

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